JP4039661B2 - ウォッシャポンプ - Google Patents

ウォッシャポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP4039661B2
JP4039661B2 JP2002207052A JP2002207052A JP4039661B2 JP 4039661 B2 JP4039661 B2 JP 4039661B2 JP 2002207052 A JP2002207052 A JP 2002207052A JP 2002207052 A JP2002207052 A JP 2002207052A JP 4039661 B2 JP4039661 B2 JP 4039661B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
pump
washer
wall
washer pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002207052A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004052565A (ja
Inventor
伸 秋元
大助 田中
Original Assignee
自動車電機工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 自動車電機工業株式会社 filed Critical 自動車電機工業株式会社
Priority to JP2002207052A priority Critical patent/JP4039661B2/ja
Publication of JP2004052565A publication Critical patent/JP2004052565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4039661B2 publication Critical patent/JP4039661B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウォッシャタンクに貯蔵した洗浄液を吸い込んでノズルから噴射させるウォッシャポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のウォッシャポンプとして、図13及び図14に示す実開平2−60659号公報に開示されたものがある。このウォッシャポンプ1は、図13に示すように、ウォッシャタンク5の側壁5aに形成された液体送出口5bに外周を嵌合した円筒状の連通部材6を介して取り付けてある。このウォッシャポンプ1のポンプケース2内には、通電により回転するアーマチュア3を収納したモータ室2aと、このアーマチュア3のアーマチュア軸3aに結合されて回転するインペラ4を収納したポンプ室2bとをそれぞれ形成してある。このポンプ室2bに連通した円筒状の液体吸入口2cを連通部材6の内周に嵌め込んである。また、図14に示すように、連通部材6内には洗浄液Wを濾過するフィルタ7を取り付けてある。
【0003】
そして、図示しないスイッチを介して電源供給用コネクタ2eから所定の電源をウォッシャポンプ1に供給すると、アーマチュア3の回転によりポンプ室2b内でインペラ4が回転する。このインペラ4の回転によりウォッシャタンク5内に貯蔵した洗浄液Wを液体吸入口2cからポンプ室2b内に吸引すると共に、該ポンプ室2bに連通した液体吐出口2dより洗浄液Wを吐出する。この液体吐出口2dから吐出した洗浄液Wは液体送給管8を通ってノズル9に送給され、このノズル9から図示しない洗浄面に噴射されるようになっている。
【0004】
また、洗浄液Wがウォッシャタンク5の液体送出口5bから連通部材6を通ってウォッシャポンプ1の液体吸入口2cに吸引される間に、連通部材6に設けたフィルタ7の網目状の濾過部7aによってゴミ等の異物を取り除いて濾過するので、ウォッシャポンプ1のポンプ室2b内に異物を吸入させないようになっている。これにより、ポンプ室2b内でのインペラ4の異物混入による破損やノズル9の目詰まり等が防止されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のウォッシャポンプ1では、ポンプケース2の下部がポンプカバー2fで覆われることによってポンプ室2bが形成されているため、ウォッシャポンプ1にその下から直接水がかかって被水をうけた場合、ポンプケース2とポンプカバー2fの隙間等からモータ室2a内にまで水が浸入するおそれがあった。また、ウォッシャポンプ1のモータ室2a内が高温時にウォッシャポンプ1が被水をうけた場合、モータ室2a内が急冷されて負圧となるため、この負圧の発生によりモータ室2a内に水を吸い込んでアーマチュア軸3a等が錆びて回転しなくなる問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、モータ室とポンプ室とを有したケースがあらゆる方向から被水をうけてもモータ室内への水の浸入を確実に防止することができるウォッシャポンプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ケース内に、通電により回転するアーマチュアを収納したモータ室と、このアーマチュアのアーマチュア軸に結合されて回転するインペラを収納したポンプ室とを仕切った状態に設け、このポンプ室内に該ポンプ室に連通した液体吸入口から前記インペラの回転により洗浄液を吸引すると共に、該ポンプ室に連通した液体吐出口より前記洗浄液を吐出するようにしたウォッシャポンプにおいて、前記モータ室と前記ポンプ室とを仕切る仕切壁の軸方向中央部にチャンバを形成し、このチャンバのチャンバ上面の仕切壁は、その上面が該仕切壁の半径方向中央部から外周に近づくにつれ軸方向上方に傾斜する傾斜面に形成され、前記チャンバ上面の仕切壁の半径方向中央部には、該チャンバ上面の仕切壁を貫通し前記モータ室に連通する内気通気孔を設けると共に、前記チャンバのチャンバ下面の仕切壁は、該仕切壁の外周に近づくにつれ前記チャンバ上面との距離が増大するような傾斜面に形成され、前記チャンバ下面の仕切壁の外周縁より軸方向下方に位置する前記ケースに外気と連通する複数の外気通気孔を設けたことを特徴とする。
【0008】
このウォッシャポンプでは、万が一、モータ室内に水が浸入しても、その水は傾斜面に形成された仕切壁の上面に案内されて内気通気孔へと移動し、チャンバに入るとともに、該チャンバに入った水は傾斜面に形成されたチャンバ下面に案内されて落下し、外気通気孔を通って外へ確実に排出される。このため、仮にモータ室内に水が浸入したとしても、その水は速やかにモータ室内から外部へ排出される
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載のウォッシャポンプであって、前記内気通気孔は前記各外気通気孔よりも半径方向の内側に形成されていることを特徴とする。
【0010】
このウォッシャポンプでは、内気通気孔と外気通気孔からなる通気孔を迷路構造としているので、モータ室内への水の浸入がより確実に防止される。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2記載のウォッシャポンプであって、前記チャンバは、前記仕切壁の軸方向中央部に、その周方向に所定の間隔を置いて複数形成され、各チャンバ上面の仕切壁の半径方向中央部にはそれぞれ前記内気通気孔が設けられていることを特徴とする。
【0012】
このウォッシャポンプでは、チャンバを複数設けているので、それぞれのチャンバに溜まる水の量が1個の場合に比べ少なくなり、モータ室内への水の浸入が更に確実に防止される。
【0017】
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれか一に記載のウォッシャポンプであって、前記ケースは、前記モータ室と前記ポンプ室とを仕切る仕切壁としての底壁と内部に該モータ室を形成する周壁を有するポンプケースと、このポンプケースの底壁の外周部に固着されて内部に該ポンプ室を形成するポンプカバーとを備え、前記底壁の外周縁の軸方向中央部から周方向に所定の間隔を置いて半径方向の内側に向って複数の凹部を形成し、この複数の凹部と前記ポンプカバーの周壁とで前記チャンバを複数形成したことを特徴とする。
【0018】
このウォッシャポンプでは、各チャンバは底壁の外周縁から半径方向の内側に向って形成されているので、該各チャンバの容積を大きくすることができる。従って、被水によりチャンバに溜まる水が溢れて内気通気孔からモータ室内に浸入することが確実に阻止される。
【0019】
請求項の発明は、請求項記載のウォッシャポンプであって、前記ポンプカバーの底壁の外周部に、周方向に所定の間隔を置いて外気と連通する外気通気孔を複数設けたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態のウォッシャポンプを示す図3中A−A線に沿う断面図、図2は図3中B−B線に沿う断面図、図3は同ウォッシャポンプの底面図、図4は図2中C−C線に沿う断面図、図5は同ウォッシャポンプの液体吸入口部分の縦断面図、図6は同ウォッシャポンプに用いられるフィルタの斜視図、図7は同フィルタの正面図、図8は同フィルタの背面図、図9は同フィルタの平面図、図10は同フィルタの側面図、図11は同フィルタの底面図、図12は同ウォッシャポンプの取付状態を示す説明図である。
【0022】
図1,図2,図12に示すように、ウォッシャポンプ10は合成樹脂製のウォッシャタンク5の側壁5aに形成された液体送出口5bに外周を嵌合した合成樹脂製で円筒状の連通部材6を介して取り付けられており、そのケース11内に、通電により回転するアーマチュア20を収納したモータ室11Aと、このアーマチュア20のアーマチュア軸21に結合されて回転するインペラ22を収納したポンプ室11Bとを仕切った状態に設けている。そして、ポンプ室11B内に該ポンプ室11Bに連通した液体吸入口16からインペラ22の回転により洗浄液Wを吸引すると共に、該ポンプ室11Bに連通した液体吐出口18より洗浄液Wを吐出するようになっている。この液体吐出口18から吐出した洗浄液Wは液体送給管8を通って一対のノズル9,9に送給され、この一対のノズル9,9から図示しない洗浄面に噴射されるようになっている。
【0023】
図1,図2に示すように、ケース11は、上面が開口された周壁12a内にモータ室11Aを形成する合成樹脂製で円筒状のポンプケース12と、このポンプケース12の底壁(仕切壁)12cの外周部12dに例えば溶着等により固着されて内部にポンプ室11Bを形成する合成樹脂製で断面略凵字状のポンプカバー13と、ポンプケース12の開口部12bの内周に嵌合された合成樹脂製のモータカバー14とで構成されている。また、ポンプケース12の開口部12bの外周には合成樹脂製の電源供給用コネクタ15を嵌合してある。
【0024】
ポンプケース12の周壁12aの内周面には金属製で円筒状のヨーク23を固定してある。このヨーク23の内周面にはマグネット24を例えばスプリングまたは接着剤等の固着手段を介して固着してある。そして、モータカバー14中央の球面状の凹部14aに嵌合された軸受25とポンプケース12の底壁12c中央の円筒部12eの球面状の内周面に嵌合された軸受26との間でアーマチュア軸21の上端部21aと下部21cをそれぞれ回転自在に支持してある。また、ポンプケース12の底壁12c中央の円筒部12eとアーマチュア軸21の下部21c間は円環状のシール体27でシールされている。このシール体27によってモータ室11Aがポンプ室11Bに対して水密を保持されている。
【0025】
アーマチュア軸21のマグネット24に対向する位置には、アーマチュア20を取り付けてある。このアーマチュア20は、アーマチュア軸21の軸方向略中央に固定され、所定のスロット数のコイル巻回部20bを持つアーマチュアコア20aと、このアーマチュアコア20aのコイル巻回部20bに巻き回されたアーマチュアコイル20cとで構成されている。
【0026】
また、アーマチュア軸21の上部21bにはコンミュテータ28を固定してある。このコンミュテータ28は、アーマチュアコア20aのコイル巻回部20bと同数のコンミュテータ片28aを備えていて、各コンミュテータ片28aとアーマチュアコイル20cとは電気的にそれぞれ接続されている。
【0027】
さらに、モータカバー14のコンミュテータ28に対向する位置には、一対のブラシホルダ部14b,14bを固定してあり、この各ブラシホルダ部14bにブラシ29をそれぞれ取り付けてある。この各ブラシ29は電源供給用コネクタ15の一対の端子15b,15bを通じて図示しないウォッシャ回路にそれぞれ電気的に接続されている。そして、図示しないウォッシャスイッチがオン操作されると、電源供給用コネクタ15のコネクタ挿着部15a内まで延びる一対の端子15b,15bと各ブラシ29及びコンミュテータ片28aを介して電流がアーマチュア20に流れてアーマチュア軸21が正回転するようになっている。
【0028】
また、アーマチュア軸21の下端部21dにはインペラ22の円筒部22aを円周方向には相対的回転不能に、且つ軸方向には摺動可能に結合してある。この円筒部22aの外周には羽根部22bを等間隔毎に放射状に複数一体突出形成してある。
【0029】
図1,図5,図12に示すように、ポンプケース12の周壁12aの底壁12cには、円筒状の液体吸入口16を一体突出形成してある。この円筒状の液体吸入口16をウォッシャタンク5の円筒状の連通部材6の内周に嵌め込むことにより、ウォッシャタンク5にウォッシャポンプ10が取り付けられるようになっている。また、液体吸入口16は底壁12cの中央に形成された孔状の液体導入部17を介してポンプ室11Bに連通している。さらに、図1,図5に示すように、ポンプ室11Bとモータ室11Aとを仕切る仕切壁としての底壁12cの外周縁近傍(周壁12a側)には空気抜き孔となる通気孔12fを軸方向(上下方向)に貫通するように形成してある。この通気孔12fによっても液体吸入口16とポンプ室11Bとは連通している。
【0030】
また、図2,図4に示すように、モータ室11Aとポンプ室11Bとを仕切る仕切壁としての底壁12cの軸方向(上下方向)中央部には、周方向に所定の間隔を置いて複数形成したチャンバ19を設けてある。本実施例では、円周方向の互いに対象な位置に一対のチャンバ19,19を設けた。即ち、底壁12cの外周部12dにおける外周縁の軸方向中央部から半径方向の内側に向って円周方向の互いに対象な位置に凹部12g,12gをそれぞれ形成し、この一対の凹部12g,12gとポンプカバー13の周壁13aとでチャンバ19,19をそれぞれ形成してある。図2,図4に示すように、この各チャンバ19のチャンバ上面19aのポンプケース12の底壁12cには、軸方向(上下方向)に貫通しモータ室11Aに連通する内気通気孔12hがそれぞれ形成してある。また、図2,図3に示すように、各チャンバ19のチャンバ下面19bの底壁12cの外周縁より軸方向下方に位置するポンプカバー13の底壁13cの外周部には、周方向に所定の間隔を置いて外気と連通する複数の外気通気孔13hをそれぞれ形成してある。
【0031】
さらに、図2に示すように、各チャンバ19のチャンバ下面19bは、底壁12cの外周に近づくにつれチャンバ上面19aとの距離が増大するような円錐状の傾斜面に形成してある。また、チャンバ上面19aの底壁12cの上面12iは、半径方向中央部から外周に近づくにつれ軸方向(上下方向)上方に傾斜する円錐状の傾斜面に形成してある。この傾斜した上面12iによってモータ室11A内に溜まった水を内気連通孔12hから各チャンバ19の傾斜したチャンバ下面19bおよび外気通気孔13hを介して外へ確実に排出することができるようになっている。
【0032】
また、図2に示すように、ポンプケース12の底壁12cの外周部12dとポンプカバー13の周壁13aの先端部13bとの間には隙間tを形成してある。
【0033】
さらに、図1,図3に示すように、ポンプカバー13の周壁13aの液体吸入口16に対向する位置には、円筒状の液体吐出口18を一体突出形成してある。この円筒状の液体吐出口18は液体送給管8を介して各ノズル9に連通接続してある。
【0034】
図1,図5に示すように、ポンプケース12の液体吸入口16内には洗浄液Wを濾過するフィルタ30を着脱自在に取り付けてある。このフィルタ30は、液体吸入口16内に嵌め込まれて該液体吸入口16内を通る洗浄液Wを濾過する合成樹脂製のフィルタ本体31を備えている。図5〜図11に示すように、フィルタ本体31は有底の略円筒状に形成してあり、その周壁32と底壁33が洗浄液W中のゴミ等の異物を取り除いて濾過する網目状の濾過部になっている。また、周壁32の一部が長手方向に延びる半筒状(正面逆V字溝状)のダクト部(空気通路)34になっている。図1,図5に示すように、このダクト部34はフィルタ本体31の開口側から底壁33より外側に水平に突出するように延びており、ポンプケース12の液体吸入口16内にフィルタ本体31を嵌め込んで取り付けた時に、ダクト部34の後部の底面の切欠部34aが円筒状の液体吸入口16内の段差状で平坦面状の取付部16aに密接して該ダクト部34の後部がポンプ室11Bと液体吸入口16とを仕切る底壁12cを貫通して形成した垂直の通気孔12fに隙間なく連通するようになっている。これにより、ポンプ室11B内の空気が図5中矢印で示すように通気孔12fよりダクト部34内を通ってウォッシャタンク5内に噴出されてエア抜きされるようになっている。
【0035】
尚、図12に示すように、ウォッシャタンク5の洗浄液注入口5cは合成樹脂製の蓋体5dにより覆われるようになっている。
【0036】
以上実施形態のウォッシャポンプ10によれば、ウォッシャタンク5の洗浄液注入口5cより洗浄液Wを注入すると、フィルタ30の網目状の濾過部である周壁32と底壁33に水膜が張る。このフィルタ30の水膜によりポンプ室11B内には洗浄液Wが入らないため、該ポンプ室11Bは空気で満たされている。
【0037】
そして、図示しないスイッチを介して電源供給用コネクタ15から所定の電源の電流をウォッシャポンプ10のアーマチュア20に供給すると、アーマチュア20が回転する。このアーマチュア20の回転によりウォッシャポンプ10のポンプ室11B内で、アーマチュア軸21に相互回転不能に結合されたインペラ22が回転し、ポンプ室11B内の外周部は空気の正圧がかかる。これにより、ポンプ室11B内の空気が図5中矢印に示すようにポンプケース12の通気孔12fよりフィルタ30のダクト部34内を通ってウォッシャタンク5内に噴出される。この空気の噴出によりポンプ室11B内が負圧となる。
【0038】
この負圧の作用によりフィルタ30の網目状の濾過部である周壁32と底壁33の水膜が破れ、洗浄液Wがポンプ室11B内に入る。そして、アーマチュア20により回転するインペラ4の複数の羽根部22bによりウォッシャタンク5内に貯蔵した洗浄液Wが液体吸入口16から液体導入部17を経由してポンプ室11B内に吸引されと共に、該ポンプ室11Bに連通した液体吐出口18より洗浄液Wが吐出される。この液体吐出口18から吐出した洗浄液Wは液体送給管8を通ってノズル9に送給され、このノズル9から図示しない洗浄面に噴射される。
【0039】
また、洗浄液Wがウォッシャタンク5の液体送出口5bから連通部材6を通ってウォッシャポンプ10の液体吸入口16に吸引される間に、該液体吸入口16に嵌合されたフィルタ本体31の網目状の濾過部である周壁32及び底壁33によってゴミ等の異物が取り除かれて濾過されるので、ウォッシャポンプ10のポンプ室11B内に異物が吸入されることがない。これにより、ポンプ室11B内でのインペラ22の異物混入による破損やノズル9の目詰まり等が確実に防止される。
【0040】
このように、洗浄液Wを濾過するフィルタ30のフィルタ本体31をウォッシャポンプ10の液体吸入口16内に嵌合し、このフィルタ本体31に空気通路としてのダクト部34を一体突出形成し、このダクト部34をウォッシャポンプ10のポンプ室11Bと液体吸入口16とを仕切る底壁12cに形成した通気孔12fを介してポンプ室11Bに連通させたことにより、フィルタ本体31に水膜が張ってもポンプ室11B内の空気を通気孔12fとダクト部34を介してウォッシャタンク5内に抜いて該ポンプ室11B内を負圧にすることで該フィルタ本体31の水膜を破ることができる。これにより、ポンプ室11B内に洗浄液Wを吸引して液体吐出口18より確実に吐出することができる。
【0041】
また、ウォッシャポンプ10のモータ室11Aとポンプ室11Bとを仕切る底壁12cとポンプカバー13の周壁13aとの間に一対のチャンバ19,19を形成し、この各チャンバ19のチャンバ上面19aの底壁12cを貫通しモータ室11Aに連通する内気通気孔12hをそれぞれ形成すると共に、該各チャンバ19のチャンバ下面19bの底壁12cの外周縁より軸方向下方に位置するポンプカバー13の底壁13cの外周部に外気と連通する複数の外気通気孔13hをそれぞれ形成したので、ウォッシャポンプ10のケース11があらゆる方向から被水をうけても各チャンバ19に水が溜まり、しかも各内気通気孔12hを各外気通気孔13hよりも半径方向の内側に形成して迷路構造としているので、モータ室11A内への水の浸入を確実に防止することができる。
【0042】
さらに、チャンバ上面19aの底壁12cは、その上面12iが傾斜面に形成されているので、万が一、モータ室11A内に水が浸入しても、その水は傾斜面に形成された底壁12cの上面12iに案内されて各内気通気孔12hへと移動し、各チャンバ19に入る。このため、仮にモータ室11A内に水が浸入したとしても、その水は速やかにモータ室11A内から排出される。
【0043】
また、チャンバ下面19bは底壁12cの外周に近づくにつれチャンバ上面19aとの距離が増大するような傾斜面に形成されているので、各チャンバ19に溜まった水はチャンバ下面19bに案内されて落下し、各外気通気孔13hを伝って外へ確実に排出される。
【0044】
また、ウォッシャポンプ10のモータ室11A内が高温時にウォッシャポンプ10のケース11が被水をうけて該モータ室11A内が急冷された場合でも、ポンプカバー13の底壁13cに外気と連通する複数の外気通気孔13hを設けてあると共に、ポンプケース12の底壁12cにポンプ室11Bとモータ室11Aを連通する複数の内気通気孔12hを設けてあり、且つ、ポンプケース12の底壁12cの外周部12dとポンプカバー13の周壁13aの先端部13bとの間に隙間tを形成してあるので、モータ室11Aが完全に密閉状態となる畏れがほとんどなく、従って該モータ室11A内が負圧になることがなく、負圧の発生によるモータ室11A内への水の浸入はない。これにより、経時的にモータ室11A内には水が浸入することがなく、アーマチュア20やアーマチュア軸21等から成るモータが錆びて回転しなくなることがなく、高性能のウォッシャポンプ10を常に維持させることができる。
【0045】
尚、前記実施形態によれば、フィルタのフィルタ本体に空気通路としての半筒状のダクト部を一体形成したが、フィルタ本体に筒状の通気管等を形成して空気通路を形成するようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、ケースのモータ室とポンプ室とを仕切る仕切壁の軸方向中央部にチャンバを形成し、このチャンバのチャンバ上面の仕切壁は、その上面が該仕切壁の半径方向中央部から外周に近づくにつれ軸方向上方に傾斜する傾斜面に形成され、チャンバ上面の仕切壁の半径方向中央部には、該チャンバ上面の仕切壁を貫通しモータ室に連通する内気通気孔を設けると共に、チャンバのチャンバ下面の仕切壁は、該仕切壁の外周に近づくにつれ前記チャンバ上面との距離が増大するような傾斜面に形成され、チャンバ下面の仕切壁の外周縁より軸方向下方に位置するケースに外気と連通する複数の外気通気孔を設けたので、万が一、モータ室内に水が浸入しても、その水は傾斜面に形成された仕切壁の上面に案内されて内気通気孔へと移動し、チャンバに入るとともに、該チャンバに入った水は傾斜面に形成されたチャンバ下面に案内されて落下し、外気通気孔を通って外へ確実に排出される。このため、仮にモータ室内に水が浸入したとしても、その水は速やかにモータ室内から外部へ排出される効果を奏する
【0047】
請求項2の発明によれば、内気通気孔は各外気通気孔よりも半径方向の内側に形成されているので、内気通気孔と外気通気孔からなる通気孔は迷路構造となり、モータ室内への水の浸入がより確実に防止される。
【0048】
請求項3の発明によれば、チャンバは、仕切壁の軸方向中央部に、その周方向に所定の間隔を置いて複数形成され、各チャンバ上面の仕切壁の半径方向中央部にはそれぞれ内気通気孔が設けられているので、各チャンバに溜まる水の量が1個の場合に比べ少なくなり、モータ室内への水の浸入が更に確実に防止される。
【0051】
請求項4または5の発明によれば、ケースは、モータ室とポンプ室とを仕切る仕切壁としての底壁と内部に該モータ室を形成する周壁を有するポンプケースと、このポンプケースの底壁の外周部に固着されて内部に該ポンプ室を形成するポンプカバーとを備え、該底壁の外周縁の軸方向中央部から周方向に所定の間隔を置いて半径方向の内側に向って複数の凹部を形成し、この複数の凹部とポンプカバーの周壁とでチャンバを複数形成したので、各チャンバは底壁の外周縁から半径方向の内側に向って形成されることになって、該各チャンバの容積を大きくすることができる。従って、被水によりチャンバに溜まる水が溢れて内気通気孔からモータ室内に浸入することが確実に阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のウォッシャポンプを示す図3中A−A線に沿う断面図である。
【図2】 図3中B−B線に沿う断面図である。
【図3】 上記ウォッシャポンプの底面図である。
【図4】 図2中C−C線に沿う断面図である。
【図5】 上記ウォッシャポンプの液体吸入口部分の縦断面図である。
【図6】 上記ウォッシャポンプに用いられるフィルタの斜視図である。
【図7】 上記フィルタの正面図である。
【図8】 上記フィルタの背面図である。
【図9】 上記フィルタの平面図である。
【図10】 上記フィルタの側面図である。
【図11】 上記フィルタの底面図である。
【図12】 上記ウォッシャポンプの取付状態を示す説明図である。
【図13】 従来のウォッシャポンプの要部を断面で示す側面図である。
【図14】 上記従来のウォッシャポンプの要部を断面で示す部分斜視図である。
【符号の説明】
10 ウォッシャポンプ
11 ケース
11A モータ室
11B ポンプ室
12 ポンプケース
12a 周壁
12c 底壁(仕切壁)
12d 外周部
12g 凹部
12h 内気通気孔
12i 上面
13 ポンプカバー
13a 周壁
13c 底壁
13h 外気通気孔
16 液体吸入口
18 液体吐出口
19 チャンバ
19a チャンバ上面
19b チャンバ下面
20 アーマチュア
21 アーマチュア軸
22 インペラ
W 洗浄液

Claims (5)

  1. ケース内に、通電により回転するアーマチュアを収納したモータ室と、このアーマチュアのアーマチュア軸に結合されて回転するインペラを収納したポンプ室とを仕切った状態に設け、このポンプ室内に該ポンプ室に連通した液体吸入口から前記インペラの回転により洗浄液を吸引すると共に、該ポンプ室に連通した液体吐出口より前記洗浄液を吐出するようにしたウォッシャポンプにおいて、
    前記モータ室と前記ポンプ室とを仕切る仕切壁の軸方向中央部にチャンバを形成し、このチャンバのチャンバ上面の仕切壁は、その上面が該仕切壁の半径方向中央部から外周に近づくにつれ軸方向上方に傾斜する傾斜面に形成され、前記チャンバ上面の仕切壁の半径方向中央部には、該チャンバ上面の仕切壁を貫通し前記モータ室に連通する内気通気孔を設けると共に、前記チャンバのチャンバ下面の仕切壁は、該仕切壁の外周に近づくにつれ前記チャンバ上面との距離が増大するような傾斜面に形成され、前記チャンバ下面の仕切壁の外周縁より軸方向下方に位置する前記ケースに外気と連通する複数の外気通気孔を設けたことを特徴とするウォッシャポンプ。
  2. 請求項1記載のウォッシャポンプであって、
    前記内気通気孔は前記各外気通気孔よりも半径方向の内側に形成されていることを特徴とするウォッシャポンプ。
  3. 請求項1または2記載のウォッシャポンプであって、
    前記チャンバは、前記仕切壁の軸方向中央部に、その周方向に所定の間隔を置いて複数形成され、各チャンバ上面の仕切壁の半径方向中央部にはそれぞれ前記内気通気孔が設けられていることを特徴とするウォッシャポンプ。
  4. 請求項1乃至のいずれか一に記載のウォッシャポンプであって、
    前記ケースは、前記モータ室と前記ポンプ室とを仕切る仕切壁としての底壁と内部に該モータ室を形成する周壁を有するポンプケースと、このポンプケースの底壁の外周部に固着されて内部に該ポンプ室を形成するポンプカバーとを備え、前記底壁の外周縁の軸方向中央部から周方向に所定の間隔を置いて半径方向の内側に向って複数の凹部を形成し、この複数の凹部と前記ポンプカバーの周壁とで前記チャンバを複数形成したことを特徴とするウォッシャポンプ。
  5. 請求項記載のウォッシャポンプであって、
    前記ポンプカバーの底壁の外周部に、周方向に所定の間隔を置いて外気と連通する外気通気孔を複数設けたことを特徴とするウォッシャポンプ。
JP2002207052A 2002-07-16 2002-07-16 ウォッシャポンプ Expired - Fee Related JP4039661B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002207052A JP4039661B2 (ja) 2002-07-16 2002-07-16 ウォッシャポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002207052A JP4039661B2 (ja) 2002-07-16 2002-07-16 ウォッシャポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004052565A JP2004052565A (ja) 2004-02-19
JP4039661B2 true JP4039661B2 (ja) 2008-01-30

Family

ID=31931613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002207052A Expired - Fee Related JP4039661B2 (ja) 2002-07-16 2002-07-16 ウォッシャポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4039661B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4909185B2 (ja) * 2007-06-11 2012-04-04 アスモ株式会社 ポンプ装置、ポンプ装置の組み付け方法、車両用ウォッシャ装置
JP5912424B2 (ja) * 2011-11-07 2016-04-27 トヨタ自動車株式会社 ウォーターポンプ
DE102016200909A1 (de) * 2016-01-22 2017-07-27 Ksb Aktiengesellschaft Entlüftungseinrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004052565A (ja) 2004-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101939088B1 (ko) 가습청정장치
CN106958903B (zh) 加湿净化装置
CN107036196B (zh) 加湿净化装置
JP2008520423A (ja) 湿式空気清浄機
JP4039661B2 (ja) ウォッシャポンプ
KR20170051104A (ko) 가습청정장치
JPH11342833A (ja) 電動ポンプの通気構造及び電動ポンプ
JP4215679B2 (ja) ウォッシャポンプに用いるフィルタ
JP4025986B2 (ja) ウォッシャポンプ及び該ウォッシャポンプに用いるフィルタ
CN101171418B (zh) 燃料供应装置
KR101951325B1 (ko) 가습청정장치
CN105190013B (zh) 燃料供给装置
JP5809948B2 (ja) 燃料供給ユニット
US7284969B2 (en) Washer pump and filter used for washer pump
KR0144749B1 (ko) 물 분사식 공기 청정기
CN106895533B (zh) 加湿净化装置
KR101959310B1 (ko) 가습청정장치
JP3754159B2 (ja) ウオッシャポンプ
CN107101304B (zh) 加湿净化装置
JPH0377415B2 (ja)
CN212362402U (zh) 盖体结构及加湿器
CN115342015B (zh) 一种组合式燃油泵
CN107036195A (zh) 加湿净化装置
KR101957163B1 (ko) 가습청정장치
KR101859039B1 (ko) 가습청정장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees