JP4037567B2 - 壁パネル、建物及び壁パネルの取付方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物内の間仕切壁等に用いられる壁パネル、電線を配線するに好適な壁パネル、この壁パネルを組み込んだ建物及び壁パネルの取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物内に間仕切壁を立設する場合、実公昭56−2726号公報に記載されているように、90cm幅程度の壁パネルをその幅方向に複数枚接合して間仕切壁を形成していた。なぜなら、間仕切壁の高さは2.4m程あり広幅になると重くなり、人力では運搬が不可能であるからである。
【0003】
又、従来、電気配線構造としては、特開平9−65552号公報に記載されているように、天井裏に電気配線をしていて、壁にコンセント等を設ける場合には、天井裏から壁の中を通して電線を下ろしていた。この天井裏から壁の中を通して電線を下ろす構造としては、特開平7−3939号公報に記載されているように、壁の縦桟の中に溝を設け、この溝の中に電線を通することが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記実公昭56−2726号公報に記載の技術のように、90cm幅程度の壁パネルをその幅方向に複数枚接合して間仕切壁を形成すると、接合部が多く、その接合部で若干の接合誤差が生じ、出来上がった間仕切壁に壁紙を貼った場合などは、その通り精度が悪く、接合部の誤差が凹凸として目立つなどの問題があった。又、上記のように複数枚の壁パネルを接合するのに施工工数がかかっていた。
【0005】
又、特開平9−65552号公報に記載の技術のように天井裏に電線を配線していると、電線を増設したり、電線の配線場所を変更する場合等に、天井裏に上がって施工する必要があるが、狭い天井裏で施工することは極めて不便である。
【0006】
特に、建物ユニットを工場で製造し、この建物ユニットを建築施工現場に運搬し、建築施工現場で複数個の建物ユニットを上下左右に組立て据付けるユニット建物では、建物ユニットを運搬する関係で、道路交通法によって高さが制限され、しかも、天井高を高くして居住性を良くするために、この天井裏を極めて狭くしている。従って、建物ユニットを据付けた後では、この天井裏に配線することが困難であり、通常、工場で建物ユニットを製造する際に配線をしている。
【0007】
かかる建物ユニットにおいては、電線を増設したり、電線の配線場所を変更するときには、既に建てられているユニット建物の狭い天井裏で電線を増設したり、電線の配線場所を変更することは極めて困難である。
【0008】
そこで、この発明の目的は、壁としての通り精度がよく、施工が簡単で、電線を増設したり、電線の配線場所を変更することが簡単にできる壁パネルとこの壁パネルを間仕切壁等として組込んだ建物及び壁パネルの取付方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになしたものであって、請求項1記載の発明は、長さが150cm〜700cmである長尺一体の上下の鋼製の横桟とその間の複数の鋼製の縦桟とで組立てられた枠体の両面に面材が貼られて一体になされているとともに、前記横桟は長手方向に孔又は溝を有する長尺体で、前記縦桟は長手方向に通孔を有する長尺体であり、前記縦桟の前記通孔が前記横桟の前記孔又は前記溝に連通されていることを特徴とする壁パネルである。
【0010】
本発明において上下の鋼製横桟の長さを150cm〜700cmにするのは、壁パネルの全体にわたり上記上下の鋼製横桟が存在するようにしてその通りをよくするためである。鋼製横桟が短すぎると壁パネルの幅も短くなって、複数の壁パネルを接合せざるを得ず、鋼製横桟が長すぎると運搬が大変である。この鋼製横桟が建物の基準モジュールの整数倍になっていると、建物のモジュールと整合し、効率的なものとなる。建物の基準モジュールとしては、10cm、30cm、30.3cm、90cm、90.9cm、100cmなどがある。
【0011】
請求項2記載の発明は、横桟と縦桟とが矩形状に組立てられた枠体の表面に表面材が取付けられた壁パネルであって、前記横桟は長手方向に貫通した孔又は溝を有する長尺体で、前記縦桟は長手方向に通孔を有する長尺体であり、前記縦桟の前記通孔が前記横桟の前記孔又は前記溝に連通されていることを特徴とする壁パネルである。
【0012】
請求項3記載の発明は、横桟と縦桟とが矩形状に組立てられた枠体の表面に表面材が取付けられた壁パネルであって、前記横桟は鋼製の四角筒状、断面コ字形、断面U字形又は断面Ω形の長手方向に四角の孔又はコ字形、U字形、Ω形のいずれかの溝を有する長尺体で、前記縦桟は長手方向に通孔を有する長尺体であり、前記横桟が前記縦桟に横桟勝ちに組立てられるとともに、前記縦桟の前記通孔が前記横桟の前記孔又は前記溝に連通されていることを特徴とする壁パネルである。
【0014】
請求項4記載の発明は、前記縦桟は、鋼製の板材をほぼ四角筒状に折曲し、この板材の両側縁部を四角筒状の角部ではぜ状に前記横桟に連結した鋼製の四角筒状体であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の壁パネルである。
【0015】
請求項5記載の発明は、前記横桟が鋼製の四角筒状、断面コ字形、断面U字形又は断面Ω形の長尺体であり、当該横桟の一面がコ字形に切欠され、この切欠されたコ字状部がほぼ直角に折曲されて接続片が形成され、当該接続片が前記縦桟の前記通孔の中に挿入されて前記縦桟と前記横桟とが組立てられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の壁パネルである。
【0016】
請求項6記載の発明は、前記横桟が鋼製の四角筒状、断面コ字形、断面U字形又は断面Ω形の長尺体であり、当該横桟の一面に通孔が設けられ、前記縦桟の相対する面が延設され、この延設された部分がほぼ直角に折曲されて接続片が形成され、この相対する前記接続片が前記横桟の前記通孔の周縁部の両側に取付けられて前記縦桟と前記横桟とが組立てられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の壁パネルである。
【0017】
請求項7記載の発明は、壁部に請求項1〜請求項6のいずれかに記載の壁パネルが組み込まれていることを特徴とする建物である。
【0018】
請求項8記載の発明は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の壁パネルを工場で吊り上げ、上方開口の建物ユニットに組付けることを特徴とする壁パネルの取付方法である。
【0019】
本発明における壁パネルとは、外壁パネルでもよいし、この外壁パネルの内側に取り付けられる内壁パネルでもよいし、部屋を区切るために使用される間仕切壁パネルでもよい。
【0020】
本発明において鋼製の横桟と鋼製の縦桟を用いるのは、壁パネルの精度を出すためである。鋼製の中には、鉄鋼の他、ステンレス鋼などの合金鋼も含まれる。ステンレス鋼にすると耐久性が向上する。鋼製の横桟及び縦桟に用いる鋼板の厚みとしては、0.8mm以上が好ましく、特に1.2〜3.2mmのものが必要強度と精度が出て安価であり効率的である。また、上記厚みであれば、釘などから電気配線を防御することもできる。
【0021】
本発明における面材(表面材)としては、壁パネルの面材になるものであり、石膏ボード、繊維強化石膏ボード、硬質木片セメント板、合板、パーチクルボードなどが用いられる。
【0022】
【作用】
請求項1記載の発明の壁パネルは、長さが150cm〜700cmである長尺一体の上下の鋼製横桟とその間の複数の鋼製縦桟とで組立てられた枠体の両面に面材が貼られて一体になされたから、この壁パネルのみで幅の広い間仕切壁となり、施工が簡単であり、この壁パネルは上下の長尺一体の鋼製横桟のために通り精度がでて間仕切壁として通り精度のよいものとなる。
【0023】
請求項2記載の発明の壁パネルは、横桟に一方から他方に貫通した孔又は溝が設けられているから、この壁パネルの複数個を密接に横方向に並べて立設させて壁とすると、壁パネルの横桟の孔又は溝から隣の壁パネルの横桟の孔又は溝に連通する。
従って、この横桟の孔又は溝の中を通して配線すると、天井裏まで上がらなくとも施工することができる。
このようになっているので、この壁パネルを間仕切壁にして取付けた建物では、狭い天井裏に上がらなくとも電線を増設したり、電線の配線場所を変更することが簡単にできる。
【0024】
請求項3記載の発明の壁パネルは、横桟が鋼製の四角筒体、断面コ字形の長尺体、断面U字形の長尺体又は断面Ω形の長尺体であり、この横桟が縦桟に横桟勝ちに組立てられているから、横桟の鋼製の四角筒、断面コ字形の長尺体、断面U字形の長尺体、又は断面Ω形の長尺体の内部には孔又は溝が壁パネルの一方から他方に貫通している。
この壁パネルの複数個を密接に横方向に並べて立設させて壁とすると、壁パネルの横桟の孔又は溝から隣の壁パネルの横桟の孔又は溝に連通する。
【0025】
従って、この横桟の通孔の中を通して配線すると、天井裏まで上がらなくとも施工することができる。
このようになっているので、この壁パネルを取付けた建物では、狭い天井裏に上がらなくとも電線を増設したり、電線の配線場所を変更することが簡単にできる。
【0026】
本発明の壁パネルは、縦桟が長手方向に通孔を有する長尺体であり、この通孔が横桟の孔又は溝に連通しているものである。
この壁パネルを壁に沿って下方に配線したい場所、例えば、下方にコンセント等の設けたい場所に立設させ、横桟の孔又は溝の中を通っている電線を縦桟の通孔の中を通して下方に下ろし配線することができる。
【0027】
請求請4記載の発明の壁パネルは、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明に係り、前記縦桟が鋼製の板材をほぼ四角筒状に折曲し、この板材の両側縁部を四角筒状の角部ではぜ状に連結した鋼製の四角筒状体であるものである。
即ち、従来の手摺り、柵用の支柱、簡易柵支柱等に使用される支柱として使用される板をはぜ状に連結した四角筒状体としては、実公昭61−2732号公報に記載あるように、鋼製の板材をほぼ四角筒状に折曲し、この板材の両側縁部を平面部ではぜ状に連結した鋼製の四角筒状体が知られている。この支柱は、鋼製の板材から簡単に支柱を作ることができるので極めて便利であるが、この支柱を壁パネルの縦桟に使用すると、板面で板材をはぜ状に連結しているためこの板面を表面にして壁パネルに組立てると、このはぜ状部分が突出し内壁材が密着しないし、横面にして壁パネルに組立てるとこのはぜ状部分が突出しているために隣の壁パネルとが密着しなくなる。
【0028】
しかし、この請求項4記載の発明の壁パネルでは四角筒状の角部ではぜ状に連結しているためにこのはぜ部分が内壁材に密着するし、又、隣の壁パネルとも密着するので、壁パネルが美麗になるし、壁パネルを密着させて横方向に並べて立設させることができる。
【0029】
請求項5記載の発明の壁パネルは、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明に係り、横桟が鋼製の四角筒体、断面コ字形の長尺体、断面U字形の長尺体又は断面Ω形の長尺体であり、この横桟の一面がコ字形に切欠され、この切欠されたコ字状部がほぼ直角に折曲されて接続片が形成され、この接続片が縦桟の通孔の中に挿入されて縦桟と横桟とが組立てられているから、この接続片が縦桟の通孔の中から抜け難く、縦桟と横桟とが強固に組立てられる。しかも、このようにして組立てると、切欠されたコ字状部がほぼ直角に折曲されて形成された通孔が縦桟の通孔と連通するので、横桟の中に配線されている電線を横桟の孔又は溝から縦桟の通孔の中を通して下方に下ろし配線することができる。
【0030】
請求項6記載の発明の壁パネルは、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明に係り、横桟が鋼製の四角筒体、断面コ字形の長尺体、断面U字形の長尺体又は断面Ω形の長尺体であり、この横桟の一面に通孔が設けられ、前記縦桟の相対する面が延設され、この延設された部分がほぼ直角に折曲されて接続片が形成され、この相対する接続片が横桟の通孔の周縁部の両側に取付けられて縦桟と横桟とが組立てられているから、接続片を横桟の通孔の周縁部に強固に取付けることによって、この縦桟と横桟とが強固に組立てられる。しかも、相対する接続片を横桟の通孔の周縁部の両側に取り付けて組立てると、この接続片の間にある通孔が横桟の一面に設けられた通孔と連通するので、横桟の中に配線されている電線を横桟の孔又は溝から縦桟の通孔の中を通して下方に下ろし配線することができる。
【0031】
請求項7記載の発明の建物は、壁部に請求項1〜請求項6のいずれかに記載の壁パネルが組込まれているから、この建物は請求項1〜請求項6の作用の項で記載したように、通り精度がよく施工が簡単な壁パネルや電線を配線するのに好適な壁パネルが組込まれた建物となる。
【0032】
請求項8記載の発明の壁パネルの取付方法は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の壁パネルを工場で吊り上げ、上方開口の建物ユニットに組付けるから、工場で大型の吊り上げ機械が使用でき、人力で組付け施工する場合に比べて、壁パネルの組付け施工が簡単で精度のよいものになる。
【0033】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を示す。
(実施例1)
図1〜図9は本発明の一実施例を示すものである。図1(イ)は内壁パネル(間仕切壁パネル)の枠体の正面図、(ロ)は(イ)の側面図、(ハ)は(イ)のA部分の接続構造を示す説明図である。図2は内壁パネル(間仕切壁パネル)の縦断面を示す説明図、図3はユニット建物を示す説明図、図4は建物ユニットの骨格を示す斜視図、図5は建物ユニットの壁部分を垂直に切断した断面図、図6は外壁パネルを示す説明図である。図7は内壁パネルと隣の内壁パネルとが柱を挟んでほぼ直角に折曲した状態に連結されたコーナー部分の上部を示す説明図である。図8は内壁パネル(間仕切壁パネル)と間仕切壁パネルとの連結部分を示す説明図である。図9は内壁パネル(間仕切壁パネル)から間仕切壁パネルに電線を通している状態を示す説明図である。
【0034】
図3において、1は2階建てのユニット建物である。このユニット建物1は、基礎9の上に1階の建物ユニット2が据付けられ、この1階の建物ユニット2の上に2階の建物ユニット2が据付けられ、最上階の建物ユニット2の上に屋根パネル3が取付けられたものである。
【0035】
建物ユニット2の骨格は、図4に示すように、矩形の四隅に配置された4本の柱21と、この4本の柱21の下端部が矩形の辺に沿って連結された4本の床梁22と、4本の柱21の上端部が矩形の辺に沿って連結された4本の天井梁23とからなる。建物ユニット2の大きさは、例えば長さが建物の基準モジュール30.3cmの16倍である484.8cm、幅が建物の基準モジュール30.3cmの8倍である242.4cm、高さが建物の基準モジュール30.3cmの10倍である303cmになっている。
【0036】
そして、相対する床梁22に鉄筋で補強されたALC板の床下地材24が差し渡されて取付けられ、この床下地板24の上にパーチクルボード長尺体のスペーサー241が取付けられ、このスペーサー241の上に木製の床根太242が取付けられ、この床根太242の上にパーチクルボードの床材25が取付けられて床が形成されている。
【0037】
壁を設ける場所には、図6に示すような外壁パネル4が取付けられる。外壁パネル4の上側連結杆43が天井梁23に取付けられ、外壁パネル4の下側連結杆44が床梁22に取付けられるのである。尚、外壁パネル4は、図6に示すように、縦側連結杆42を挟んで鉄筋で補強されたALC板41が並べられ、この縦側連結杆42の上端部が上側連結杆43で、又、下端部が下側連結杆44でそれぞれ連結されたものである。
【0038】
そして、外壁と内壁を有する壁は、図5に示すように、この外壁パネル4の内側にガラスウールの断熱材45を挟んで内壁パネル5が取付けられたものである。
【0039】
内壁パネル5の枠体6は、図1に示すように、鋼製の上側横桟61、鋼製の下側横桟62との間に複数本の鋼製の縦桟63、63・・が組立てられたものである。内壁パネル5は、図2に示すように、この枠体6の両側面に石膏ボードの内壁材64、64が取付けられたものである。このように枠体6の両側面に内壁材64、64が取付けられると、バランスがよくなり、壁パネルの強度及び精度がよくなる。また、内壁材64、64の上端部、下端部が上側横桟61、下側横桟62で保護され、取り扱いが容易になる。
【0040】
縦桟63は、図1(ハ)に示すように、鋼製の薄板を四角筒状に折曲し、この薄板の両側縁部を四角筒状の角部631ではぜ状に連結した四角筒状体である。この縦桟63の相対する面が延設され、この延設された部分がほぼ直角に折曲されて接続片632、632が形成されている。
上側横桟61と下側横桟62は、図1(ハ)に示すように、断面Ω形の鋼薄板製の長尺体(建物の基準モジュール30.3cmの8倍である242.4cm)であり、縦桟63が取付けられる場所に縦桟63の断面とほぼ等しい四角に切断された通孔65が設けられている。
【0041】
そして、この内壁パネル5の枠体6は、縦桟63の接続片632が上側横桟61と下側横桟62の通孔65の周縁部がかしめ接合等でに取付けられて横桟勝ちに組立てられたものである。従って、この内壁パネル5の上側横桟61や下側横桟62には断面Ω形の内部の溝66が一方から他方に貫通しているし、この溝66は通孔65を経て縦桟63の四角筒の中の通孔69に連通している。
【0042】
この建物ユニット2の中を2つの部屋に仕切る場合には、図8に示すように、内壁パネル5からほぼ直角方向に間仕切壁パネル7を立設して区切る。建物ユニット2に間仕切壁パネル7を立設するには、図4に示すように、建物ユニット2の床25にレール71を設けておき、建物ユニット2の横から間仕切壁パネル7を移動挿入装置(不図示)により、このレール71に挿入して取付ける。
【0043】
更に、この間仕切壁パネル7からほぼ直角方向に別の間仕切壁パネル7が立設されて多くの部屋に仕切ることもある。
この間仕切壁パネル7は、内壁パネル5とほぼ同じ構造をしているので、図1および図2に示す内壁パネル5の構造を参照しながら説明する。
【0044】
上側横桟61と下側横桟62は、図1(ハ)に示すように、断面Ω形の鋼薄板製の長尺体(242.4cm)であり、縦桟63が取付けられる場所に縦桟63の断面とほぼ等しい四角に切断された通孔65が設けられている。
縦桟63は鋼製の薄板を四筒状に折曲し、この板材の両側縁部を四角筒状の角部631ではぜ状に連結した四角筒状体であり、この縦桟63の相対する面が延設され、この延設された部分がほぼ直角に折曲されて接続片632、632が形成されている。
【0045】
そして、枠体6は、縦桟63の接続片632が上側横桟61と下側横桟62の通孔65の周縁部に取付けられて横桟勝ちに組立てられたものである。間仕切壁パネル7は、図2に示すように、この枠体6の両側面に石膏ボードの内壁材64、64を取付け、強度及び精度の優れたものにしている。
【0046】
このように内壁パネル5や間仕切壁パネル7では、縦桟63が鋼製の板材をほぼ四角筒状に折曲し、この板材の両側縁部を四角筒状の角部631ではぜ状に連結した鋼製の四角筒状体であるから、このはぜ状に連結した部分が面に突出してない。従って、内壁材64が縦桟63や上側横桟61や下側横桟62に密着し、内壁パネル5や間仕切壁パネル7が美麗であるし、又、内壁パネル5や間仕切壁パネル7を横方向に並べて立設させたときに、内壁パネル5や間仕切壁パネル7同士を密着させて立設させることができる。
【0047】
そして、内壁パネル5(又は間仕切壁パネル7)と間仕切壁パネル7との連結部では、図9に示すように、溝66が一方から他方に連通されている。内壁パネル5(又は間仕切壁パネル7)の内壁材64と横桟61(又は62)が矩形状に切欠された切欠部615が設けられていて、この切欠部615に間仕切壁パネル7が取付けられる。従って、上側横桟61や下側横桟62の溝66が一方から他方に連通するのである。
【0048】
又、図7に示すように、内壁パネル5と内壁パネル5とが柱21を挟んでほぼ直角に取付けられている場所では、柱21に通孔211が設けられていて、内壁パネル5の上側横桟61や下側横桟62の溝66が一方から他方に連通する。
【0049】
この建物ユニット2の中に電線8を配線する場合には、電線8を内壁パネル5や間仕切パネル7の上側横桟61、下側横桟62、縦桟63の中を通して配線すればよい。
【0050】
この電線8の配線構造について更に詳細に説明する。
外壁パネル4の内側に、複数個の内壁パネル5が横方向に並べられて立設されている。従って、上側横桟61と下側横桟62の溝66が一方の内壁パネル5から隣の内壁パネル5に連通している。このような構造になっているので、図7に示すように、上側横桟61の溝66に電線8を配線し、柱21のあるコーナー部では、柱21の通孔211を通過させて配線することができる。
【0051】
又、内壁パネル5(又は間仕切壁パネル7)にほぼ直角に取付けられた間仕切壁パネル7に配線する場合には、図9に示すように、内壁パネル5(又は間仕切壁パネル7)の上側横桟61の溝66の中に配線されている電線8を切欠部615を通して配線することができる。
【0052】
内壁パネル5や間仕切パネル7の下方にコンセント等を設ける場合には、上側横桟61の溝の中を通っている電線8を上側横桟61の通孔65を経て縦桟63の通孔69の中を通して下方に下ろし、縦桟63の下から例えば20cm、12cmのところに電線取出し孔を設け、その電線取出し孔から引出し内壁材64に取付けているコンセントと接続すればよい。
【0053】
次に、このユニット建物1の建築施工方法を説明する。
工場で、建物ユニット2や屋根パネル3等を製造する。
この際、建物ユニット2には、内壁パネル5や間仕切壁パネル7の上側横桟61や縦桟63の中に電線8を配線する。
このようにして製造した建物ユニット2や屋根パネル3等を建築施工現場に運搬する。
【0054】
建築施工現場では、予め、設けられている基礎9の上に1階の建物ユニット2を据付け、この1階の建物ユニット2の上に2階の建物ユニット2を据付け、最上階の建物ユニット2の上に屋根パネル3を取り付ける。
その後、各建物ユニット2間の電線8を接続したりして、各種の仕上げを行うと、ユニット建物1が完成する。
【0055】
このようにして完成したユニット建物1の中に配線した電線8を変更したり、増設する場合には、内壁パネル5や間仕切壁パネル7の上側横桟61の溝66から隣の内壁パネル5や間仕切壁パネル7の上側横桟61の溝66に連通しているので、この溝66の中を通して電線を増設したり変更することができる。又、縦桟63の中の通孔69を通して下方に下ろして内壁材64の下方に設けているコンセント等に接続することもできる。この際、内壁パネル5や間仕切壁パネル7は簡単に取外すことができるので、必要であれば、内壁パネル5や間仕切壁パネル7を取外して施工してもよい。
このようにすると、狭い天井裏まで上がらなくとも電線を増設したり、電線の配線場所を変更することが簡単にできる。
【0056】
(実施例2)
図10は本発明の他の実施例を示すもので、(イ)は内壁パネルや間仕切壁パネルの枠体を示す正面図、(ロ)は(イ)の側面図、(ハ)は(イ)のB部分の接続構造を示す説明図である。
【0057】
この図10に示す実施例2を図1〜図9に示す実施例1と比較すると、内壁パネルや間仕切壁パネルの枠体6aの構造が異なる。
即ち、内壁パネルや間仕切壁パネルに使用される枠体6aは上側横桟61a、下側横桟62aおよび縦桟63aとからなる。そして、上側横桟61aや下側横桟62aは断面Ω形の長尺体(建物の基準モジュールの5倍である151.5cm)である。この上側横桟61aや下側横桟62aの一面がコ字形に切欠され、この切欠されたコ字状部がほぼ直角に折曲されて接続片611aが形成される。縦桟63aは鋼製の薄板を四角筒状に折曲し、この薄板の両側縁部を四角筒状の角部631aではぜ状に連結した四角筒状体である。
【0058】
そして、枠体6aは、この接続片611a、611aが縦桟63aの通孔69aの中に挿入されてかしめ接合等で縦桟63aと上側横桟61aと下側横桟62aとが組立てられたものである。
【0059】
枠体6aはこのような構造になっているので、上側横桟61aや下側横桟62aの接続片611a、611aが縦桟63aの通孔の中から抜け難く、縦桟63aと上側横桟61aや下側横桟62aとが強固に組立てられる。しかも、このようにして組立てると、切欠されたコ字状部がほぼ直角に折曲されて形成された通孔65aが縦桟63aの通孔69aと連通するので、上側横桟61aや下側横桟62aの溝66a中に配線されている電線を通孔65aを経て縦桟63aの通孔69aの中を通して配線することができる。
【0060】
(実施例3)
図11は本発明の壁パネルの他の実施例を示す説明図であり、図12はその壁パネルを上方開口の建物ユニットに組付ける状態の説明図である。
【0061】
図11の壁パネルは間仕切壁パネル7bになるものであり、枠体6bの両面に反応型アクリル系エマルジョン接着剤が塗布され、繊維強化石膏ボードからなる面材64、64が貼られて一体になっている。枠体6bは、上下に長尺一体の鋼製の上側横桟61b、下側横桟62bが配され、その間に鋼製の縦桟63b、63b…が連結されて構成されている。上側横桟61b、下側横桟62bとその間の縦桟63bとは、実施例2と同様にして連結されている。反応型アクリル系エマルジョン接着剤は鋼製の枠体6bを利用して誘導加熱することにより極めて短時間に硬化接着できるものとなる。
【0062】
上側横桟61bと下側横桟62bとは、それぞれ長さが建物の基準モジュール30.3cmの16倍である484.8cmであり、縦桟63bは上記建物の基準モジュールである30.3cm間隔で配置されている。この実施例では、上側横桟61bと下側横桟62bとに、縦桟63bの連結部だけでなくその中間部にも通孔65b、65b…が設けられており、そこから電線8が配線されるようになっている。
【0063】
この間仕切壁パネル7bは、予め電線8、8、8が配線され、枠体6bの両面に面材64、64が一体に貼られ、部品化されている。
【0064】
この部品化された間仕切壁パネル7bを、上方開口の建物ユニット2bに組付けるには、図12に示すように、壁パネル吊り装置73を用いて工場内に設置されたクレーンで吊り上げて、予め設置しておいた固定ピース72、72…に組付け固定するのである。この時、固定ピース72、72…は間仕切壁パネル7bの下側横桟62bの溝内に嵌合される。
【0065】
建物ユニット2bの大きさは、長さが建物の基準モジュール30.3cmの16倍である484.8cm、幅が建物の基準モジュール30.3cmの8倍である242.4cm、高さが建物の基準モジュール30.3cmの10倍である303cmになっている。この建物ユニット2bを2分するように、間仕切壁パネル7bが組付けられたら、倒れ止めのための支持材74で間仕切壁パネル7bを横から支持する。このように、建物ユニット2bの基準モジュールと間仕切壁パネル7bの基準モジュールとが一致していると、寸法の整合性があり効率的である。
【0066】
この間仕切壁パネル7bは、長さが484.8cmである長尺一体の上下の鋼製の上側横桟61bと下側横桟62bとその間の17の鋼製縦桟63bとで組立てられた枠体6bの両面に面材64、64が貼られて一体になされているから、この間仕切壁パネル7bのみで一つの間仕切壁となり、施工が簡単であり、この間仕切壁壁パネル7bは上下の長尺一体の鋼製横桟のために通り精度が出て間仕切壁として通り精度のよいものとなっている。
【0067】
この間仕切壁パネル7bの取付方法は、間仕切壁パネル7bを工場で吊り上げ、上方開口の建物ユニット2bに組付けるから、工場で大型の吊り上げ機械が使用でき、人力で組付け施工する場合に比べて、間仕切壁パネル7bの組付け施工が簡単で精度のよいものになる。
【0068】
以上、この発明の実施例を図面を参照しながら説明したが、具体的な構成はこの実施例に限られるものでなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述の実施例では本発明の壁パネルを1種類のユニット建物に適用した場合のみについて説明したが、別の種類のユニット建物に適用してもよいし、ユニット建物以外の建物に適用してもよい。
【0069】
又、横桟が断面Ω形の長尺体であるが、この横桟は一方から他方に貫通した孔又は溝が設けられていればいかなるものでもよい。例えば、四角筒体でもよいし、断面コ字形の長尺体でもよいし、断面U字形の長尺体でもよい。又、縦桟が板材をほぼ四角筒状に折曲し、この板材の両側縁部を四角筒状の角部ではぜ状に連結した四角筒状体を使用したが、この縦桟としても長手方向に通孔を有する長尺体であればいかなるものでもよい。例えば、縦桟が板材をほぼ四角筒状に折曲し、この板材の両側縁部を溶接したものでもよいし、四角筒状に引き抜いたり押し出したものでもよい。
【0070】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の壁パネルは、長尺一体の上下の鋼製横桟とその間の複数の鋼製縦桟とで組立てられた枠体の両面に面材が貼られて一体になされているから、この壁パネルのみで間仕切壁となり、施工が簡単であり、上下の長尺一体の鋼製横桟のために通り精度がでて間仕切壁として通り精度のよいものとなる。
【0071】
請求項2記載の発明の壁パネルは、横桟に一方から他方に貫通した孔又は溝が設けられているから、この壁パネルを立設させて壁とし、この壁パネルの横桟の孔又は溝の中を通して配線すれば、天井裏まで上がらなくとも施工することができる。この壁パネルを取付けた建物では、狭い天井裏に上がらなくとも電線を増設したり、電線の配線場所を変更することができ、改装が効率的にでき、便利である。
【0072】
請求項3記載の発明の壁パネルは、横桟が鋼製の四角筒体、断面コ字形の長尺体、断面U字形の長尺体又は断面Ω形の長尺体であり、この横桟が縦桟に横桟勝ちに組立てられているから、横桟の長尺体の内部の孔又は溝が壁パネルの一方から他方に連通する。この壁パネルの横桟の孔又は溝の中を通して配線すれば、天井裏まで上がらなくとも施工することができ、施工工数を削減でき、安全性も増し、便利である。この壁パネルを取付けた建物では、狭い天井裏に上がらなくとも電線を増設したり、電線の配線場所を変更することができ、便利である。
【0073】
本発明の壁パネルは、縦桟が長手方向に通孔を有する長尺体であり、この通孔が横桟の
孔又は溝に連通しているから、横桟の孔又は溝の中の電線を、横桟の孔又は溝に連通している縦桟の通孔の中を通して下方に下ろし配線することができる。
【0074】
請求請4記載の発明の壁パネルは、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明に係り、前記縦桟が鋼製の板材をほぼ四角筒状に折曲し、この板材の両側縁部を四角筒状の角部ではぜ状に連結した鋼製の四角筒状体であるものであるから、内壁材を密着させて取り付けることができ、美麗な壁パネルにすることができるし、又、隣の壁パネルと密着させて壁パネルを横方向に並べて立設させることができる。
【0075】
請求項5記載の発明の壁パネルは、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明に係り、横桟が鋼製の四角筒体、断面コ字形の長尺体、断面U字形の長尺体又は断面Ω形の長尺体であり、この横桟の一面がコ字形に切欠され、この切欠されたコ字状部がほぼ直角に折曲されて接続片が形成され、この接続片が縦桟の通孔の中に挿入されて縦桟と横桟とが組み立てられているから、縦桟と横桟とが強固に組み立てられるし、横桟の孔又は溝の中に配線されている電線を横桟の通孔を経て縦桟の通孔の中を通して下方に下ろし配線することができる。
【0076】
請求項6記載の発明の壁パネルは、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明に係り、横桟が鋼製の四角筒体、断面コ字形の長尺体、断面U字形の長尺体又は断面Ω形の長尺体であり、この横桟の一面に通孔が設けられ、前記縦桟の相対する面が延設され、この延設された部分がほぼ直角に折曲されて接続片が形成され、この相対する接続片が横桟の通孔の周縁部の両側に取り付けられて縦桟と横桟とが組み立てられているから、縦桟と横桟とが強固に組み立てられるし、横桟の孔又は溝の中に配線されている電線を横桟の通孔を経て縦桟の通孔の中を通して下方に下ろし配線することができる。
【0077】
請求項7記載の発明の建物は、壁部に請求項1〜請求項6のいずれかに記載の壁パネルが組み込まれているから、この建物は請求項1〜請求項6の効果の項で記載したように、通り精度がよく施工が簡単な壁パネルや電線を配線するのに好適な壁パネルが組込まれた建物となる。
【0078】
請求項8記載の発明の壁パネルの取付方法は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の壁パネルを工場で吊り上げ、上方開口の建物ユニットに組付けるから、工場で大型の吊り上げ機械が使用でき、人力で組付け施工する場合に比べて、壁パネルの組付け施工が簡単で精度のよいものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、(イ)は内壁パネル(間仕切壁パネル)の枠体正面図、(ロ)は(イ)の側面図、(ハ)は(イ)のA部分の接続構造を示す説明図である。
【図2】内壁パネル(間仕切壁パネル)の縦断面を示す説明図である。
【図3】ユニット建物を示す説明図である。
【図4】建物ユニットの骨格を示す斜視図である。
【図5】建物ユニットの壁部分を垂直に切断した断面図である。
【図6】外壁パネルを示す説明図である。
【図7】内壁パネルと隣の内壁パネルとが柱を挟んでほぼ直角に折曲した状態に連結されたコーナー部分の上部を示す説明図である。
【図8】内壁パネル(間仕切壁パネル)と間仕切壁パネルとの連結部分を示す説明図である。
【図9】内壁パネル(間仕切壁パネル)から間仕切壁パネルに電線を通している状態を示す説明図である。
【図10】本発明の他の実施例を示すもので、(イ)は内壁パネルや間仕切壁パネルの枠体を示す正面図、(ロ)は(イ)の側面図、(ハ)は(イ)のB部分の接続構造を示す説明図である。
【図11】本発明の壁パネルの他の実施例を示す説明図である。
【図12】壁パネルを上方開口の建物ユニットに組付ける状態の説明図である。
【符号の説明】
1 ユニット建物
2、2b 建物ユニット
3 屋根パネル
4 外壁パネル
5 内壁パネル
6、6a、6b 枠体
61、61a、61b 上側横桟
611a 接続片
62、62a、62b 下側横桟
63、63a、63b 縦桟
64 表面材(内壁材、面材)
632 接続片
65a、65b 通孔
66、66a 溝
69、69a 通孔
7、7b 間仕切り壁パネル
8 電線
Claims (8)
- 長さが150cm〜700cmである長尺一体の上下の鋼製の横桟とその間の複数の鋼製の縦桟とで組立てられた枠体の両面に面材が貼られて一体になされているとともに、
前記横桟は長手方向に孔又は溝を有する長尺体で、前記縦桟は長手方向に通孔を有する長尺体であり、前記縦桟の前記通孔が前記横桟の前記孔又は前記溝に連通されていることを特徴とする壁パネル。 - 横桟と縦桟とが矩形状に組立てられた枠体の表面に表面材が取付けられた壁パネルであって、
前記横桟は長手方向に貫通した孔又は溝を有する長尺体で、前記縦桟は長手方向に通孔を有する長尺体であり、前記縦桟の前記通孔が前記横桟の前記孔又は前記溝に連通されていることを特徴とする壁パネル。 - 横桟と縦桟とが矩形状に組立てられた枠体の表面に表面材が取付けられた壁パネルであって、
前記横桟は鋼製の四角筒状、断面コ字形、断面U字形又は断面Ω形の長手方向に四角の孔又はコ字形、U字形、Ω形のいずれかの溝を有する長尺体で、前記縦桟は長手方向に通孔を有する長尺体であり、前記横桟が前記縦桟に横桟勝ちに組立てられるとともに、前記縦桟の前記通孔が前記横桟の前記孔又は前記溝に連通されていることを特徴とする壁パネル。 - 前記縦桟は、鋼製の板材をほぼ四角筒状に折曲し、この板材の両側縁部を四角筒状の角部ではぜ状に前記横桟に連結した鋼製の四角筒状体であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の壁パネル。
- 前記横桟が鋼製の四角筒状、断面コ字形、断面U字形又は断面Ω形の長尺体であり、当該横桟の一面がコ字形に切欠され、この切欠されたコ字状部がほぼ直角に折曲されて接続片が形成され、当該接続片が前記縦桟の前記通孔の中に挿入されて前記縦桟と前記横桟とが組立てられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の壁パネル。
- 前記横桟が鋼製の四角筒状、断面コ字形、断面U字形又は断面Ω形の長尺体であり、当該横桟の一面に通孔が設けられ、前記縦桟の相対する面が延設され、この延設された部分がほぼ直角に折曲されて接続片が形成され、この相対する前記接続片が前記横桟の前記通孔の周縁部の両側に取付けられて前記縦桟と前記横桟とが組立てられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の壁パネル。
- 壁部に請求項1〜請求項6のいずれかに記載の壁パネルが組み込まれていることを特徴とする建物。
- 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の壁パネルを工場で吊り上げ、上方開口の建物ユニットに組付けることを特徴とする壁パネルの取付方法。
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