JP4037563B2 - Ａｒｃネットワークのデータ多重処理方法 - Google Patents
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- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＡＲＣＮＥＴ(Attached Resource Computer Network,以下、ＡＲＣネットと称する)を用いた通信システムに係るもので、特に少ないネットワークオーバーヘッド(overhead)により一つのステーション(station)内で複数個のネットワークプロセスを運営できるように、ＡＲＣネットが複数個の内部ネットワーク経路を志願し得るＡＲＣネットワークの多重処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、データ通信において複数のステーションが相互接続され、内部プロセスのデータ処理に従いデータを相手のステーションに伝送又は受信しながら資料を交換する。
このようなステーションは、複数の別のステーションと資料を交換する際に通信プロトコルが必要であり、必要な通信の多様な機能を幾つかの系統に分類、整理し、各階層の機能を定義して他のシステムにあるプロセス間の情報伝送をモデル化した‘ＯＳＩ(Open System Interconnection)７階層’でネットワークが構成されている。
【０００３】
ステーションネットワークの基本構成要素は、それぞれ情報交換を行うプロセス間を管理する開放形システム（ステーション、コンピューター、端末機など）と、開放形システム間を接続する物理伝送媒体と、応用プロセス間を結合するコネクタと、からなっている。
ＯＳＩ７階層のうち第１及び第２階層はハードウェアの機能と規範に関するもので、第３乃至第７階層はソフトウェアに関する機能と規範を定義し、ＡＲＣネットはＯＳＩ７階層のうち２番目の階層に該当するデータリンク層として、データパケットのデータ誤謬なしに相手のステーションに正確に伝送する機能を担当する。
【０００４】
現在、ネットワークは開放形構造の潮流に応じてそれぞれの機能を行うユニットに区分されて別のプロセスとして存在する趨勢である。従って、複数個のプロセスを有するステーションを連結するネットワークは一つのステーション内のプロセスを区分できるように複数個の内部ネットワーク経路を志願すべきである。従来のＡＲＣネットを用いた通信システムは、図５に示すように、複数のステーション10,20と、各ステーション内のプロセス11,21と、プロセス連結コネクション13,23と、データリンク階層のＡＲＣネットエンティティ15,25と、データの伝送路の物理媒体30と、から構成されている。
【０００５】
任意のステーション10から相手のステーション20にメッセージを伝送するとき、ＡＲＣネットエンティティの目的地アドレス(DA:Destination Address)はただ相手のステーションＤＡのアドレスだけを指定し、ステーション内部の任意のプロセス11又は21アドレスは伝送しないので、従来のＡＲＣネットはただネットワーク経路(path)だけを志願する。
即ち、プロセス11,21とＡＲＣネットエンティティ15,25間のコネクション13,23は単一経路だけが形成され、発信地ステーション10と目的地ステーション20の物理媒体30も単一経路が形成される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のＡＲＣネットを用いた通信システムは同時に複数の内部プロセスを多重に運営することができなくて一定のデータを処理するのに多くの時間が所要されるという問題点を有していた。
本発明の目的は、一つのステーション内の複数個のネットワークプロセスを同時に運営できるようにＡＲＣネットエンティティが複数個の内部ネットワーク経路を志願するＡＲＣネットワークデータ多重処理方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の作動方法は、複数のステーションと前記ステーションに備えられたそれぞれのプロセスにデータを伝達する経路のネットワークアドレス情報マップをＡＲＣネットに設定する第１段階と、前記第１段階を行った後任意のステーションから目的地ステーションにデータパケットを送信するとき、前記ネットワークマップの各アドレス情報に対応する識別コードを用いて伝送関数を呼び出し、前記識別コードでネットワークマップを検索して発信地プロセスアドレス、目的地ステーション、及び目的地プロセスアドレス情報を求めてＡＲＣネットデータパケットのデータ領域に挿入して送信する第２段階と、前記第２段階で送信されたデータパケットを受信し、該受信されたデータパケットからアドレス情報を得てＡＲＣネットエンティティに設定されたネットワークマップを検索して自己ステーションのプロセスを指す同様なアドレス情報が存在するかを判別する第３段階と、前記第３段階の判別でＡＲＣネットエンティティのネットワークマップに同様なアドレス情報組合せが存在すると該当プロセスに受信されたデータを伝達する第４段階と、を備える。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図１は、本発明に係るＡＲＣネットシステムであって、複数のステーション100,200と、各ステーション内のプロセス(110a-110n)(210a-210n)と、プロセス連結コネクション130,230と、データリンク階層のＡＲＣネットエンティティ150,250と、データの伝送路の物理媒体300と、から構成される。
前記ＡＲＣネットエンティティ150,250にはネットワーク経路を指定するマップ170,270が設定され、各ステーション100,200に送受信される全てのデータパケットはＡＲＣネットエンティティ150,250のネットワーク経路マップを通じてネットワーク伝送経路を決定する。
【０００９】
任意のステーション100から相対ステーション200にデータを送信するとき、データパケットの発信地ステーション100は目的地ステーション200がネットワーク経路を決定し得るように送信データパケットに目的地(DA)ステーションアドレスとプロセスアドレスとを載せて送るべきであり、目的地ステーション200のＡＲＣネットエンティティ250は送信データパケットに載せられたプロセスアドレスをネットワーク経路マップ270に設定したアドレス情報と比較した後、一定経路を通じてデータパケットを選択プロセス210a-210nに伝送する。
【００１０】
前記任意のステーション100又は200のＡＲＣネットエンティティ150,250に設定されたネットワーク経路マップ170,270は、図２のようになっており、各ステーションごとに固有のネットワーク経路情報がマップに貯蔵されている。
即ち、任意のステーションのネットワーク経路マップ170,270は、発信地ステーションにあるネットワークプロセス名と、発信地プロセスのアドレス(Source SAP)と、発生されたデータパケットが伝送される目的地ステーション(Destination Station)と、伝送されたデータパケットが処理される目的地プロセスアドレス(Destination SAP)と、が括られて一つの識別コードが割り当てられる。
【００１１】
前記識別コードの個数はステーションの数と前記ステーションに具備されたプロセスの数に従い可変できる。
前記ＳＡＰはサービスアクセスポイント(Service Access Point)として、プロセスアドレスをさす。
ＡＲＣネットデータパケットは、図３に示すように構成され、データ領域に発信地プロセスアドレスＳＳＡＰ及び目的地のプロセスアドレスＤＳＡＰが付加されることを除いては既存のＡＲＣネットデータパケットと類似である。
前記のように構成されたデータパケットは、スタートオーバーヘッド区間ＳＯＨと、発信地アドレス区間ＳＩＤと、目的地アドレス区間ＤＩＤと、カウント区間ＣＯＵＮＴと、データ区間ＤＡＴＡと、瞬間重複検査ＣＲＣ区間と、から形成される。
【００１２】
又、前記データ区間ＤＡＴＡの先頭4バイトを発信地及び目的地のプロセスアドレス領域ＳＳＡＰ、ＤＳＡＰにそれぞれ用い、次の領域をデータ固有領域Ｄａｔａとして用いる。
前記４バイトプロセスアドレス領域のうち１番目の２バイトは発信地プロセスアドレスＳＳＡＰの領域に割り当て、２番目の２バイトは目的地プロセスアドレスＤＳＡＰの領域に割り当てることが好ましい。
そして、前記プロセスのアドレスＳＳＡＰ，ＤＳＡＰは、データ固有領域ＤＡＴＡに包含されるため、既存のＡＲＣネットシステムと交換性を維持し得る。
各ステーションはデータパケット送受信のときにＤＩＤ，ＳＳＡＰ，ＤＳＡＰの情報をネットワーク経路マップから検索してデータパケットの経路を決定する。
【００１３】
図４は、図１の動作過程を示した順序図であって、以下、図１乃至図３を参照して説明する。
まず、使用者はネットワーク経路マップ170,270を構成した後、入力手段（図示せず）にステーションのＡＲＣネットエンティティ150,250に設定する。それぞれのネットワーク経路は、図２に示すように、固有の識別コードと該識別コートに該当するアドレス情報を有する(S1)。
以後、任意のステーション100で相手のステーション200にデータパケットを送信するとき前記ネットワーク経路マップの識別コードを用いて伝送関数を呼び出す(S2)。
【００１４】
ＡＲＣネットエンティティ150,250は、前記識別コードでネットワーク経路マップ170を検索して発信地プロセスアドレスＳＳＡＰ、目的地ステーションＤＳＡＰ、及び目的地プロセスアドレスＤＩＤ情報のアドレス情報を得(S3)、前記ＳＳＡＰとＤＳＡＰアドレス情報をＡＲＣネットデータパケットの該当データ領域ＤＡＴＡに挿入して送信する(S4)。
次いで、目的地ステーション200は前記の送信されたデータパケットを受信し、該受信されたデータパケットからアドレス情報を得てＡＲＣネットエンティティ250に設定されたネットワーク経路マップ270を検索する(S5)。
【００１５】
前記S5の検索で自己ステーション200のプロセス210a-210nをさす同様なアドレス情報が存在するかを判別する(S6)。
前記S6でＡＲＣネットエンティティ250のネットワーク経路マップ270に同一なアドレス情報組合せが存在すると、該当プロセスにて受信されたデータを伝達する(S7)。
そして、前記S6の検索で同様なアドレス情報が存在しないと、受信したデータパケットを無視する(S8)。
前記のような方法により各ステーション間にデータを送受信すると、単一チャンネルをマルチチャンネルのように使用することができるし、データの各ステーション内の複数のプロセスは同時に相互異なった作業を行うことが可能になる。
【００１６】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、ＡＲＣネットエンティティネットワーク経路マップを設定することにより、複数のステーション間にマルチチャンネルを使用することができてデータ処理速度が向上し、ＡＲＣネットのプロトコルデータユニット（ＰＤＵ）の原型を変更させていないので単一ネットワーク経路だけを使用する既存製品と互換性を維持し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るＡＲＣネットを用いた通信システムの構造図である。
【図２】本発明に係るＡＲＣネットエンティティに設定されるネットワーク経路マップを示した図である。
【図３】本発明でデータパケット構造を示した図である。
【図４】本発明によるＡＲＣネットのデータ送受信方法を示した順序図である。
【図５】従来のＡＲＣネットを用いた通信システムの構造図である。
【符号の説明】
100,200…ステーション
110a-110n、210a-210n…プロセス
130,230…コネクタ
150,250…ARCネットエンティティ
170,270…ネットワーク経路マップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＡＲＣＮＥＴ(Attached Resource Computer Network,以下、ＡＲＣネットと称する)を用いた通信システムに係るもので、特に少ないネットワークオーバーヘッド(overhead)により一つのステーション(station)内で複数個のネットワークプロセスを運営できるように、ＡＲＣネットが複数個の内部ネットワーク経路を志願し得るＡＲＣネットワークの多重処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、データ通信において複数のステーションが相互接続され、内部プロセスのデータ処理に従いデータを相手のステーションに伝送又は受信しながら資料を交換する。
このようなステーションは、複数の別のステーションと資料を交換する際に通信プロトコルが必要であり、必要な通信の多様な機能を幾つかの系統に分類、整理し、各階層の機能を定義して他のシステムにあるプロセス間の情報伝送をモデル化した‘ＯＳＩ(Open System Interconnection)７階層’でネットワークが構成されている。
【０００３】
ステーションネットワークの基本構成要素は、それぞれ情報交換を行うプロセス間を管理する開放形システム（ステーション、コンピューター、端末機など）と、開放形システム間を接続する物理伝送媒体と、応用プロセス間を結合するコネクタと、からなっている。
ＯＳＩ７階層のうち第１及び第２階層はハードウェアの機能と規範に関するもので、第３乃至第７階層はソフトウェアに関する機能と規範を定義し、ＡＲＣネットはＯＳＩ７階層のうち２番目の階層に該当するデータリンク層として、データパケットのデータ誤謬なしに相手のステーションに正確に伝送する機能を担当する。
【０００４】
現在、ネットワークは開放形構造の潮流に応じてそれぞれの機能を行うユニットに区分されて別のプロセスとして存在する趨勢である。従って、複数個のプロセスを有するステーションを連結するネットワークは一つのステーション内のプロセスを区分できるように複数個の内部ネットワーク経路を志願すべきである。従来のＡＲＣネットを用いた通信システムは、図５に示すように、複数のステーション10,20と、各ステーション内のプロセス11,21と、プロセス連結コネクション13,23と、データリンク階層のＡＲＣネットエンティティ15,25と、データの伝送路の物理媒体30と、から構成されている。
【０００５】
任意のステーション10から相手のステーション20にメッセージを伝送するとき、ＡＲＣネットエンティティの目的地アドレス(DA:Destination Address)はただ相手のステーションＤＡのアドレスだけを指定し、ステーション内部の任意のプロセス11又は21アドレスは伝送しないので、従来のＡＲＣネットはただネットワーク経路(path)だけを志願する。
即ち、プロセス11,21とＡＲＣネットエンティティ15,25間のコネクション13,23は単一経路だけが形成され、発信地ステーション10と目的地ステーション20の物理媒体30も単一経路が形成される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のＡＲＣネットを用いた通信システムは同時に複数の内部プロセスを多重に運営することができなくて一定のデータを処理するのに多くの時間が所要されるという問題点を有していた。
本発明の目的は、一つのステーション内の複数個のネットワークプロセスを同時に運営できるようにＡＲＣネットエンティティが複数個の内部ネットワーク経路を志願するＡＲＣネットワークデータ多重処理方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の作動方法は、複数のステーションと前記ステーションに備えられたそれぞれのプロセスにデータを伝達する経路のネットワークアドレス情報マップをＡＲＣネットに設定する第１段階と、前記第１段階を行った後任意のステーションから目的地ステーションにデータパケットを送信するとき、前記ネットワークマップの各アドレス情報に対応する識別コードを用いて伝送関数を呼び出し、前記識別コードでネットワークマップを検索して発信地プロセスアドレス、目的地ステーション、及び目的地プロセスアドレス情報を求めてＡＲＣネットデータパケットのデータ領域に挿入して送信する第２段階と、前記第２段階で送信されたデータパケットを受信し、該受信されたデータパケットからアドレス情報を得てＡＲＣネットエンティティに設定されたネットワークマップを検索して自己ステーションのプロセスを指す同様なアドレス情報が存在するかを判別する第３段階と、前記第３段階の判別でＡＲＣネットエンティティのネットワークマップに同様なアドレス情報組合せが存在すると該当プロセスに受信されたデータを伝達する第４段階と、を備える。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図１は、本発明に係るＡＲＣネットシステムであって、複数のステーション100,200と、各ステーション内のプロセス(110a-110n)(210a-210n)と、プロセス連結コネクション130,230と、データリンク階層のＡＲＣネットエンティティ150,250と、データの伝送路の物理媒体300と、から構成される。
前記ＡＲＣネットエンティティ150,250にはネットワーク経路を指定するマップ170,270が設定され、各ステーション100,200に送受信される全てのデータパケットはＡＲＣネットエンティティ150,250のネットワーク経路マップを通じてネットワーク伝送経路を決定する。
【０００９】
任意のステーション100から相対ステーション200にデータを送信するとき、データパケットの発信地ステーション100は目的地ステーション200がネットワーク経路を決定し得るように送信データパケットに目的地(DA)ステーションアドレスとプロセスアドレスとを載せて送るべきであり、目的地ステーション200のＡＲＣネットエンティティ250は送信データパケットに載せられたプロセスアドレスをネットワーク経路マップ270に設定したアドレス情報と比較した後、一定経路を通じてデータパケットを選択プロセス210a-210nに伝送する。
【００１０】
前記任意のステーション100又は200のＡＲＣネットエンティティ150,250に設定されたネットワーク経路マップ170,270は、図２のようになっており、各ステーションごとに固有のネットワーク経路情報がマップに貯蔵されている。
即ち、任意のステーションのネットワーク経路マップ170,270は、発信地ステーションにあるネットワークプロセス名と、発信地プロセスのアドレス(Source SAP)と、発生されたデータパケットが伝送される目的地ステーション(Destination Station)と、伝送されたデータパケットが処理される目的地プロセスアドレス(Destination SAP)と、が括られて一つの識別コードが割り当てられる。
【００１１】
前記識別コードの個数はステーションの数と前記ステーションに具備されたプロセスの数に従い可変できる。
前記ＳＡＰはサービスアクセスポイント(Service Access Point)として、プロセスアドレスをさす。
ＡＲＣネットデータパケットは、図３に示すように構成され、データ領域に発信地プロセスアドレスＳＳＡＰ及び目的地のプロセスアドレスＤＳＡＰが付加されることを除いては既存のＡＲＣネットデータパケットと類似である。
前記のように構成されたデータパケットは、スタートオーバーヘッド区間ＳＯＨと、発信地アドレス区間ＳＩＤと、目的地アドレス区間ＤＩＤと、カウント区間ＣＯＵＮＴと、データ区間ＤＡＴＡと、瞬間重複検査ＣＲＣ区間と、から形成される。
【００１２】
又、前記データ区間ＤＡＴＡの先頭4バイトを発信地及び目的地のプロセスアドレス領域ＳＳＡＰ、ＤＳＡＰにそれぞれ用い、次の領域をデータ固有領域Ｄａｔａとして用いる。
前記４バイトプロセスアドレス領域のうち１番目の２バイトは発信地プロセスアドレスＳＳＡＰの領域に割り当て、２番目の２バイトは目的地プロセスアドレスＤＳＡＰの領域に割り当てることが好ましい。
そして、前記プロセスのアドレスＳＳＡＰ，ＤＳＡＰは、データ固有領域ＤＡＴＡに包含されるため、既存のＡＲＣネットシステムと交換性を維持し得る。
各ステーションはデータパケット送受信のときにＤＩＤ，ＳＳＡＰ，ＤＳＡＰの情報をネットワーク経路マップから検索してデータパケットの経路を決定する。
【００１３】
図４は、図１の動作過程を示した順序図であって、以下、図１乃至図３を参照して説明する。
まず、使用者はネットワーク経路マップ170,270を構成した後、入力手段（図示せず）にステーションのＡＲＣネットエンティティ150,250に設定する。それぞれのネットワーク経路は、図２に示すように、固有の識別コードと該識別コートに該当するアドレス情報を有する(S1)。
以後、任意のステーション100で相手のステーション200にデータパケットを送信するとき前記ネットワーク経路マップの識別コードを用いて伝送関数を呼び出す(S2)。
【００１４】
ＡＲＣネットエンティティ150,250は、前記識別コードでネットワーク経路マップ170を検索して発信地プロセスアドレスＳＳＡＰ、目的地ステーションＤＳＡＰ、及び目的地プロセスアドレスＤＩＤ情報のアドレス情報を得(S3)、前記ＳＳＡＰとＤＳＡＰアドレス情報をＡＲＣネットデータパケットの該当データ領域ＤＡＴＡに挿入して送信する(S4)。
次いで、目的地ステーション200は前記の送信されたデータパケットを受信し、該受信されたデータパケットからアドレス情報を得てＡＲＣネットエンティティ250に設定されたネットワーク経路マップ270を検索する(S5)。
【００１５】
前記S5の検索で自己ステーション200のプロセス210a-210nをさす同様なアドレス情報が存在するかを判別する(S6)。
前記S6でＡＲＣネットエンティティ250のネットワーク経路マップ270に同一なアドレス情報組合せが存在すると、該当プロセスにて受信されたデータを伝達する(S7)。
そして、前記S6の検索で同様なアドレス情報が存在しないと、受信したデータパケットを無視する(S8)。
前記のような方法により各ステーション間にデータを送受信すると、単一チャンネルをマルチチャンネルのように使用することができるし、データの各ステーション内の複数のプロセスは同時に相互異なった作業を行うことが可能になる。
【００１６】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、ＡＲＣネットエンティティネットワーク経路マップを設定することにより、複数のステーション間にマルチチャンネルを使用することができてデータ処理速度が向上し、ＡＲＣネットのプロトコルデータユニット（ＰＤＵ）の原型を変更させていないので単一ネットワーク経路だけを使用する既存製品と互換性を維持し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るＡＲＣネットを用いた通信システムの構造図である。
【図２】本発明に係るＡＲＣネットエンティティに設定されるネットワーク経路マップを示した図である。
【図３】本発明でデータパケット構造を示した図である。
【図４】本発明によるＡＲＣネットのデータ送受信方法を示した順序図である。
【図５】従来のＡＲＣネットを用いた通信システムの構造図である。
【符号の説明】
100,200…ステーション
110a-110n、210a-210n…プロセス
130,230…コネクタ
150,250…ARCネットエンティティ
170,270…ネットワーク経路マップ
Claims (3)
- 複数のステーションと前記各ステーションに具備されたそれぞれのプロセスによりデータを伝達する経路のネットワークアドレス情報マップをＡＲＣネットに設定する第１段階と、
前記第１段階を行った後、任意のステーションから目的地ステーションにデータパケットを送信するとき、前記ネットワークマップの各アドレス情報に対応する識別コードを用いて伝送関数を呼び出し、前記識別コードにてネットワークマップを検索して発信地プロセスアドレス、目的地ステーション、及び目的地プロセスアドレス情報を求めてＡＲＣネットデータパケットのデータ領域に挿入して送信する第２段階と、
前記第２段階から送信されたデータパケットを受信し、該受信されたデータパケットからアドレス情報を得てＡＲＣネットエンティティに設定されたネットワークマップを検索して自己ステーションのプロセスをさす同一なアドレス情報が存在するかを判別する第３段階と、
前記第３段階の判別でＡＲＣネットエンティティのネットワークマップに同一なアドレス情報組合せが存在すると、該当プロセスで受信したデータを伝達する第４段階と、を備えることを特徴とするＡＲＣネットワークのデータ多重処理方法。 - 前記第２段階において、発信地プロセスアドレス及び目的地プロセスアドレスをデータ領域の先頭領域に割り当てて挿入することを特徴とする請求項１に記載のＡＲＣネットワークのデータ多重処理方法。
- 前記第２段階において、発信地プロセスアドレス及び目的地プロセスアドレスをそれぞれ２バイトずつ割り当ててデータ領域に挿入することを特徴とする請求項１に記載のＡＲＣネットワークのデータ多重処理方法。
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1998
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