JP4036217B2 - 測位システム、端末装置、測位装置及びプログラム - Google Patents
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Description
このサーバ測位型システムは、GPS受信機自体が測位演算を行わなくてよいため、GPS受信機の処理負担を軽減できるという利点がある。
また多数の利用者に対して、上述のようなサービスを提供する場合、個々のデータ通信量が多いと、それに対応するサーバ等の設備が必要になり、サービス提供者にとっての不利益も大きい。
ところが、算出によって取得した擬似距離が、実際の擬似距離と大きく異なる場合に、算出によって取得した擬似距離を前記測位装置が測位計算に使用すると前記端末装置の現在位置の測位誤差が大きくなる。
これに対して、前記端末装置は前記有効性判断手段を有し、実測による前記現在測位基礎情報と、前記計算測位基礎情報との差分が、前記許容範囲内か否かを判断することができる。これにより、前記端末装置は前記測位装置に対して、算出によって取得した擬似距離を使用して測位計算をすることを制限するための情報を取得することができる。
ここで、前記推定基礎情報の情報量は、前記現在測位基礎情報の情報量よりも小さい。前記現在測位基礎情報は、例えば、前記位置情報衛星を識別するための識別符号、前記測位基礎情報を生成したときの時刻、及び、上述の擬似距離やドップラ周波数を含む。これに対して、前記推定基礎情報は、前記測位装置が前記推定測位基礎情報を生成するための情報を含めば足り、例えば、前記推定測位基礎情報を生成可能であるか否かを示す符号、前記位置情報衛星を識別するための識別符号、及び、前記測位基礎情報を生成したときの時刻を含めば足りる。
これにより、サーバ測位型システムにおいて、データ通信量を削減することができる。
そして、前記測位誤差を前記測位に要求する測位誤差に収めるためには、実測による前記現在測位基礎情報と、前記計算測位基礎情報との差分の前記許容範囲を、前記測位に要求する測位誤差に基づいて規定すればよい。
この点、第2の発明の構成によれば、前記許容範囲は、前記測位に要求する測位誤差によって規定するから、前記測位装置による測位結果を確実に前記測位に要求する測位誤差内に収めることができる。
これにより、サーバ測位型システムにおいて、データ通信量を削減することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示すように、測位システム10は、端末装置の一例である端末20を有する。この端末装置は、位置情報衛星である例えば、GPS衛星12a,12b,12c及び12dから位置関連信号である例えば、信号S1,S2,S3及びS4を受信するための端末GPS装置32を有する。端末GPS装置32は、信号受信手段の一例である。
なお、端末20は例えば、携帯電話機であるが、PHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistance)等であってもよい。
また、GPS衛星12a等は、4個に限らず、3個でもよく、また、5個以上でもよい。
上述の端末20は、端末通信装置30を有しており、基地局40及びインターネット網45を介してサーバ50と通信可能になっている。
図2は端末20の主なハードウエア構成を示す概略図である。
図2に示すように、端末20は、コンピュータを有しており、コンピュータは、バス22を有する。
このバス22には、CPU(Central Processing Unit)24、記憶装置26等が接続されている。記憶装置26は例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等である。
また、このバス22には、端末GPS装置32が接続されている。この端末GPS装置32は、GPS衛星12a等からの信号S1等の例えば、1.5ギガヘルツ(GHz)の周波数を中心とする一定の帯域の信号だけを選択的に受信するためのフィルタを含む。
また、このバス22には、相関器34が接続されている。相関器34は、端末GPS装置32が受信した信号から衛星信号S1等を分離し、後述の端末側実相関結果情報153を生成する。
さらに、このバス22には、時間を計測する端末時計36、及び、各種情報等を表示するための表示装置38が接続されている。
図3はサーバ50の主なハードウエア構成を示す概略図である。
図3に示すように、サーバ50は、コンピュータを有しており、コンピュータは、バス52を有する。
このバス52には、CPU54、記憶装置56、外部記憶装置58等が接続されている。外部記憶装置58は例えば、HD(Hard Disk)等である。
また、このバス52には、端末20等と通信するためのサーバ通信装置64、時間を計測するサーバ時計66、各種情報等を表示するための表示装置68が接続されている。
図4は、端末20の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図4に示すように端末20は、各部を制御する端末制御部100、図2の入力装置28に対応する端末入力部102、図2の端末通信装置30に対応する端末通信部104、図2の端末GPS装置32に対応する端末GPS部106、図2の相関器34に対応する実相関結果情報生成部108、図2の端末時計36に対応する端末計時部110を有する。
図5(a)に示すように、端末側実相関結果情報153は例えば、23ビット(bit)からなる衛星相関情報ヘッダと、96ビット(bit)からなる衛星相関情報ボディを含む。
そして、衛星相関情報ヘッダは、各GPS衛星12a等を識別するためのGPS衛星番号153aと、実相関結果情報生成部108が相関処理を開始した時刻を示すタイムタグ153bを含む。タイムタグ153bは例えば、1ミリ秒(ms)の単位の時刻を示す。
そして、衛星相関情報ボディは、コードフェーズ153cと、ドップラ周波数153dを含む。
GPS測位においては、複数のGPS衛星12a等(図1参照)からの距離(擬似距離Sa+Sb)に基づいて、端末20の位置を測位するのであるが、この擬似距離は図5(b)に示すように、擬似距離整数部Saと擬似距離小数部Sbからなる。擬似距離整数部Saは、GPS測位の基本単位であるC/A(Coarse/Access)コードが整数個集合して構成される。一方、擬似距離小数部Sbは、1個のC/Aコードの端数部分である。
本実施の形態においては、コードフェーズ153cは、この擬似距離小数部Sbを意味する。この擬似距離小数部Sbは、擬似距離の一例である。
端末20のおおよその位置がわかっていれば、サーバ50は擬似距離整数部Saを特定できるから、サーバ50は端末20からコードフェーズ153cを取得することによって、擬似距離Sa+Sbを取得することができる。
なお、図5(b)では、GPS衛星12aと端末20との擬似距離についてのみ示しており、GPS衛星12b等と端末20との擬似距離については省略しているが、擬似距離Sa+Sbは、各GPS衛星12b等について取得される。
そして、前回の端末側実相関結果情報である端末側前回相関結果情報155は、端末側前回相関結果情報格納ファイル154に格納されている。端末側前回相関結果情報155の内容は、上述の端末側実相関結果情報153と同様である。すなわち、端末側前回相関結果情報155も測位基礎情報の一例であり、端末側前回相関結果情報格納ファイル154も測位基礎情報格納手段の一例である。
図4に示すように、計算相関情報156は、計算コードフェーズ156aを含む。
端末制御部100は計算相関情報生成プログラム122に従って例えば、図5(c)に示す式Aに基づいて、現在のコードフェーズP1を算出する。式Aに示すように、P0は例えば、端末側前回相関結果情報155を生成した前回生成時tにおけるコードフェーズP0とドップラ周波数F0と、前回生成時t0から現在時刻t1までの経過時間Δtに基づいて、現在コードフェーズP1を算出する。一般に、式Aは、Δtが短時間である例えば、50秒(s)程度であれば、有効であることが知られている。
前回生成時t0からの時間経過は、端末計時部110によって計測される。すなわち、端末計時部110は、計時手段の一例である。
端末制御部100は、生成した計算相関情報156を端末第2記憶部150に格納する。
これに対して、計算コードフェーズ156aは、端末側前回相関結果情報155に含まれる前回のコードフェーズに基づいて生成された計算値である。
この計算値は、上述のように、前回生成時からの経過時間が短時間であれば有効である。従って、サーバ50もまた式A(図5(c)参照)を使用することによって、端末20から端末側実相関結果情報153を取得しなくても、一定期間は現在のコードフェーズの計算値を使用して、端末20の現在位置を測位計算することができる。
しかし、短時間に端末20の移動速度が変化する場合には、式Aで求めた計算コードフェーズ156aと実測値のコードフェーズ153cが大きく相違する場合がある。
そこで、端末20は、以下に説明するように、実測値のコードフェーズ153cと、計算コードフェーズ156aを比較し、その差が、一定範囲内であるときに限って、サーバ50に現在のコードフェーズの計算値を使用して測位計算を実施させるようになっている。
具体的には、端末制御部100は許容範囲内外判断プログラム124に基づいて、コードフェーズ差分が許容範囲内である例えば、10メートル(m)以内か否かを判断する。この許容範囲は、端末20がサーバ50に要求する測位誤差によって規定される。例えば、測位誤差が10メートル(m)以内であれば、上述の許容範囲内も10メートル(m)である。これは、測位計算に使用する複数のGPS衛星12a等についてのコードフェーズSb(図5(b)参照)の誤差がそれぞれ10メートル(m)以内であれば、端末20の現在位置の測位誤差も約10メートル(m)以内であることに基づく。
そして、後述のように、サーバ50もまた、図5(c)の式Aを使用するから、端末制御部200は許容範囲内外判断プログラム124によって、サーバ50が算出するコードフェーズの計算値が、上述の許容範囲内であるか否かを判断することができる。
図6(a)に示すように、送信用実相関結果情報160は、上述の端末側実相関結果情報153(図5(a)参照)と同様であるが、相関推定可能性フラグ160aを含む。送信用実相関結果情報160に含まれる相関推定可能性フラグ160aは、相関推定不可能を示す0に設定されている。相関推定不可能であるとは、サーバ50が、前回測位時のコードフェーズに基づく計算値を端末20の現在位置の測位計算に使用することはできないことを示す。
図6(a)に示すように、この送信用実相関結果情報160は例えば、120ビット(bit)の情報量を有する。
図6(b)に示すように、相関可能推定通知162は、端末側実相関情報153の衛星相関情報ヘッダに相関推定可能性フラグ162aを付加したものである。相関推定可能通知162の相関推定可能性フラグ162aは、相関可能推定可能を示す1に設定されている。
相関推定可能であるとは、サーバ50が、前回測位時のコードフェーズに基づく計算値を端末20の現在位置の測位計算に使用することができることを示す。より具体的には、サーバ50による測位の測位誤差が、端末20によって要求された例えば、10メートル(m)以内に収まることを意味する。
図6(b)に示すように、この相関推定可能通知162は例えば、24ビット(bit)の情報量を有する。
端末制御部100は送信データ送信プログラム128に基づいて、例えば、GPS衛星12aについての送信用実相関結果情報160、GPS衛星12b、12c及び12dについての相関推定可能通知162を含む送信データ159を送信する。
これにより、サーバ測位型システムにおいて、データ通信量を削減することができる。
図7は、サーバ50の主なソフトウエア構成を示す概略図である。
図8は、前回相関結果情報253等の一例を示す概略図である。
図7に示すようにサーバ50は、各部を制御するサーバ制御部200、図3のサーバGPS装置に対応するサーバGPS部208、図3の入力装置62に対応するサーバ入力部202、図3のサーバ通信装置64に対応するサーバ通信部204、図3のサーバ時計66に対応するサーバ計時部206を有する。
図7に示すように、サーバ50は、サーバ第2記憶部250に、サーバ側前回相関結果情報253を格納するサーバ側前回相関結果情報格納ファイル252を有している。サーバ側前回相関結果情報253は、サーバ50が、前回端末20の位置の測位を行ったときのコードフェーズ等を示す情報である。サーバ側前回相関結果情報253の内容は、図8(a)に示すように、上述の端末側実相関結果情報153(図5(a)参照)と同様である。
サーバ制御部200は情報識別プログラム222に基づいて、送信用実相関結果情報160と相関推定可能通知162を識別すると、送信用実相関結果情報160を図8(b)に示すサーバ側実相関結果情報256として、相関推定可能通知162を図8(c)に示す相関推定基礎情報258として、サーバ第2記憶部250の受信情報格納ファイル254に格納する。このサーバ側実相関結果情報256もまた、現在測位基礎情報の一例である。そして、相関推定基礎情報258もまた、推定基礎情報の一例である。
上述の推定相関情報260は、推定測位基礎情報の一例である。そして、相関推定プログラム224とサーバ制御部200は、推定測位基礎情報生成手段の一例である。
サーバ制御部200は、生成した推定相関情報260を端末第2記憶部250に格納する。
上述のように、サーバ50は、端末20と同様に図5(c)の式Aを使用してコードフェーズ260cを算出するから、上述のように端末20の端末制御部200は許容範囲内外判断プログラム124によって、端末20が生成した計算コードフェーズ156aが許容範囲内であれば、サーバ50が生成するコードフェーズ260cもまた、許容範囲内となる。
なお、本実施の形態とは異なり、端末20が算出する計算コードフェーズ156aが許容範囲内である場合に、サーバ50が算出するコードフェーズ256cもまた許容範囲内となるような計算方法である限り、サーバ50は端末20と同じ式Aを使用してコードフェーズ260cを算出せずに、他の方法を使用してもよい。
具体的には、サーバ制御部200は測位演算プログラム226に従って、サーバ側実相関結果情報256及び推定相関情報260及び、衛星情報251を使用して、端末20の現在位置の測位計算を行う。
サーバ制御部200は、生成した測位結果情報262をサーバ第2記憶部250に格納する。
図9乃至図12は本実施の形態に係る測位システム10の動作例を示す概略フローチャートである。
まず、端末20は、すべての観測可能なGPS衛星12a等から信号S1等を受信する(図9のステップST1)。
続いて、端末20は、端末側実相関結果情報153を複製し、1つを端末側前回相関結果情報155として端末側前回相関結果情報格納ファイル154に格納し(ステップST3)、残りの1つを送信用実相関結果情報160として送信データ格納ファイル156に格納する(ステップST4)。
ステップST5において、端末20は、すべての観測可能なGPS衛星12a等について端末側実相関結果情報153を生成したと判断すると、送信データ159をサーバ50に送信する(ステップST6)。
送信データ159を受信したサーバ50は、端末側実相関結果情報153を使用して端末20の現在位置の測位計算を行って測位結果情報262(図7参照)を生成するとともに、端末側実相関結果情報153をサーバ側前回相関結果情報253としてサーバ側前回相関結果情報格納ファイル252に格納する。
続いて、端末20は、サーバ50から測位結果情報262(図7参照)を受信する(ステップST7)。
まず、端末20は、すべての観測可能なGPS衛星12a等から信号S1等を受信する(図10のステップST101)。
続いて、端末20は、端末側実相関結果情報153(図4参照)を生成する(ステップST102)。
続いて、端末20は、相関推定可能性を判断する(ステップST103)。
まず、端末20は、端末側前回相関結果情報155に基づいて、計算相関情報156を生成する(ステップST201)。このステップST201は、計算測位基礎情報生成ステップの一例である。
ステップST203において、端末20が、コードフェーズ差分が、許容範囲内であると判断すると、相関推定可能性を肯定する判断をする(ステップST204)。
これに対して、ステップST203において、端末20が、コードフェーズ差分が、許容範囲内ではないと判断すると、相関推定可能性を否定する判断をする(ステップST205)。
これに対して、端末20が、相関推定可能性を否定した場合には、端末側実相関結果情報153を2つ複製し、一つを端末側前回相関結果情報155として端末側前回相関結果情報格納ファイル154に格納し(ステップST106)、もう一つを送信用実相関結果情報160として送信データ格納ファイル158に格納する(ステップST107)。
一方、ステップST108において、すべての観測可能なGPS衛星12a等について端末側実相関結果情報153を生成したと判断した場合には、サーバ50に対して送信データ159を送信する(ステップST109)。このステップST109は、測位用情報送信ステップの一例である。
サーバ50は、ステップST301において、送信データ159に含まれる情報が送信用実相関結果情報160であると判断すると、その送信用実相関結果情報160を2つ複製し、1つをサーバ側前回相関結果情報253としてサーバ側前回相関結果情報格納ファイル252に格納し(図12のステップST302)、もう1つをサーバ側実相関結果情報156として受信情報格納ファイル254に格納する(図12のステップST303)。
続いて、サーバ50は、サーバ側前回相関結果情報格納ファイル252から、ステップST304において格納した相関推定基礎情報258の例えば、GPS衛星12aの識別符号に対応するサーバ側前回相関結果情報253を取得する(ステップST305)。
続いて、サーバ50は、推定相関結果情報260をサーバ第2記憶部250に格納する(ステップST307)。
一方、ステップST308において、すべてのサーバ側実相関結果情報256又は相関推定基礎情報258の処理を終了していないと判断した場合には、上述のステップST301以下の処理を繰り返す。
これにより、サーバ測位型システムにおいて、データ通信量を削減することができる。
コンピュータに上述の動作例の計算測位基礎情報生成ステップと、有効性判断ステップと、推定基礎情報生成ステップと、測位用情報送信ステップ等を実行させるための端末装置の制御プログラムとすることができる。
また、このような端末装置の制御プログラム等を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等とすることもできる。
Claims (5)
- 端末装置と前記端末装置の現在位置を測位する測位装置とを有する測位システムであって、
前記端末装置は、
複数の位置情報衛星から位置関連信号を受信する信号受信手段と、
各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数と、当該擬似距離及びドップラ周波数を実測した際の時刻を示す時刻情報とを格納する端末側格納手段と、
各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星からの前記位置関連信号に基づいて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数を実測するとともに実測時の時刻を取得する実測取得手段と、
各前記位置情報衛星それぞれについて、前記端末側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と、前記格納されている時刻情報が示す時刻から前記実測取得手段による今回実測時までの経過時間とに基づく所定の算出演算により現在の擬似距離の計算値を求める擬似距離計算値算出手段と、
各前記位置情報衛星それぞれについて、前記実測取得手段により今回実測された擬似距離と、前記擬似距離計算値算出手段により算出された現在の擬似距離の計算値との差分が、許容範囲内か否かを判断する許容範囲内外判断手段と、
各前記位置情報衛星のうち、前記許容範囲内外判断手段により許容範囲外と判断された位置情報衛星については、前記実測取得手段により今回実測された当該位置情報衛星についての擬似距離及びドップラ周波数と実測時の時刻情報とを前記端末側格納手段に更新格納させる端末側格納情報更新制御手段と、
各前記位置情報衛星それぞれについて、1)前記許容範囲内外判断手段により許容範囲外と判断された位置情報衛星については、当該位置情報衛星の識別情報と当該擬似距離及びドップラ周波数と前記実測取得手段による今回実測時の時刻情報とを現在測位基礎情報として前記測位装置に送信し、2)許容範囲内と判断された位置情報衛星については、当該位置情報衛星の識別情報と当該時刻情報とを推定基礎情報として前記測位装置に送信する送信制御手段と、
前記測位装置から前記端末装置の現在位置を測位した結果を受信する測位結果受信手段と、
を有し、
前記測位装置は、
各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数と、当該擬似距離及びドップラ周波数を前記端末装置が実測した際の時刻を示す時刻情報とを格納する測位装置側格納手段と、
前記端末装置から送信される現在測位基礎情報及び推定基礎情報を受信する受信手段と、
前記端末装置から現在測位基礎情報を受信した場合に、該現在測位基礎情報に含まれている識別情報によって識別される位置情報衛星の前記測位装置側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と時刻情報とを当該現在測位基礎情報に従って更新格納させる測位装置側格納情報更新制御手段と、
1)前記端末装置から現在測位基礎情報を受信した位置情報衛星については、当該現在測位基礎情報に含まれている擬似距離を用い、2)前記端末装置から推定基礎情報を受信した位置情報衛星については、当該推定基礎情報に含まれている識別情報によって識別される位置情報衛星の前記測位装置側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と、前記格納されている時刻情報が示す時刻から当該推定基礎情報に含まれている時刻情報が示す時刻までの経過時間とに基づく前記所定の算出演算と同一の算出演算を行って求めた擬似距離の計算値を用いて、前記端末装置の現在位置を測位する測位手段と、
前記測位手段により測位された前記端末装置の現在位置を前記端末装置に送信する測位結果送信手段と、
を有する測位システム。 - 自端末装置の現在位置を測位する測位装置と所定の通信を行う端末装置であって、
前記測位装置は、各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数と、当該擬似距離及びドップラ周波数を前記端末装置が実測した際の時刻を示す時刻情報とを格納する測位装置側格納手段と、前記端末装置から送信される現在測位基礎情報及び推定基礎情報を受信する受信手段と、前記端末装置から現在測位基礎情報を受信した場合に、該現在測位基礎情報に含まれている識別情報によって識別される位置情報衛星の前記測位装置側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と時刻情報とを当該現在測位基礎情報に従って更新格納させる測位装置側格納情報更新制御手段と、1)前記端末装置から現在測位基礎情報を受信した位置情報衛星については、当該現在測位基礎情報に含まれている擬似距離を用い、2)前記端末装置から推定基礎情報を受信した位置情報衛星については、当該推定基礎情報に含まれている識別情報によって識別される位置情報衛星の前記測位装置側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と、前記格納されている時刻情報が示す時刻から当該推定基礎情報に含まれている時刻情報が示す時刻までの経過時間とに基づく所定の算出演算を行って求めた擬似距離の計算値を用いて、前記端末装置の現在位置を測位する測位手段と、前記測位手段により測位された前記端末装置の現在位置を前記端末装置に送信する測位結果送信手段と、を有して構成されており、
複数の位置情報衛星から位置関連信号を受信する信号受信手段と、
各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数と、当該擬似距離及びドップラ周波数を実測した際の時刻を示す時刻情報とを格納する端末側格納手段と、
各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星からの前記位置関連信号に基づいて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数を実測するとともに実測時の時刻を取得する実測取得手段と、
各前記位置情報衛星それぞれについて、前記端末側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と、前記格納されている時刻情報が示す時刻から前記実測取得手段による今回実測時までの経過時間とに基づく前記所定の算出演算と同一の算出演算により現在の擬似距離の計算値を求める擬似距離計算値算出手段と、
各前記位置情報衛星それぞれについて、前記実測取得手段により今回実測された擬似距離と、前記擬似距離計算値算出手段により算出された現在の擬似距離の計算値との差分が、許容範囲内か否かを判断する許容範囲内外判断手段と、
各前記位置情報衛星のうち、前記許容範囲内外判断手段により許容範囲外と判断された位置情報衛星については、前記実測取得手段により今回実測された当該位置情報衛星についての擬似距離及びドップラ周波数と実測時の時刻情報とを前記端末側格納手段に更新格納させる端末側格納情報更新制御手段と、
各前記位置情報衛星それぞれについて、1)前記許容範囲内外判断手段により許容範囲外と判断された位置情報衛星については、当該位置情報衛星の識別情報と当該擬似距離及びドップラ周波数と前記実測取得手段による今回実測時の時刻情報とを現在測位基礎情報として前記測位装置に送信し、2)許容範囲内と判断された位置情報衛星については、当該位置情報衛星の識別情報と当該時刻情報とを推定基礎情報として前記測位装置に送信する送信制御手段と、
前記測位装置から前記端末装置の現在位置を測位した結果を受信する測位結果受信手段と、
を有する端末装置。 - 端末装置の現在位置を測位する測位装置であって、
前記端末装置は、複数の位置情報衛星から位置関連信号を受信する信号受信手段と、各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数と、当該擬似距離及びドップラ周波数を実測した際の時刻を示す時刻情報とを格納する端末側格納手段と、各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星からの前記位置関連信号に基づいて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数を実測するとともに実測時の時刻を取得する実測取得手段と、各前記位置情報衛星それぞれについて、前記端末側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と、前記格納されている時刻情報が示す時刻から前記実測取得手段による今回実測時までの経過時間とに基づく所定の算出演算により現在の擬似距離の計算値を求める擬似距離計算値算出手段と、各前記位置情報衛星それぞれについて、前記実測取得手段により今回実測された擬似距離と、前記擬似距離計算値算出手段により算出された現在の擬似距離の計算値との差分が、許容範囲内か否かを判断する許容範囲内外判断手段と、各前記位置情報衛星のうち、前記許容範囲内外判断手段により許容範囲外と判断された位置情報衛星については、前記実測取得手段により今回実測された当該位置情報衛星についての擬似距離及びドップラ周波数と実測時の時刻情報とを前記端末側格納手段に更新格納させる端末側格納情報更新制御手段と、各前記位置情報衛星それぞれについて、1)前記許容範囲内外判断手段により許容範囲外と判断された位置情報衛星については、当該位置情報衛星の識別情報と当該擬似距離及びドップラ周波数と前記実測取得手段による今回実測時の時刻情報とを現在測位基礎情報として前記測位装置に送信し、2)許容範囲内と判断された位置情報衛星については、当該位置情報衛星の識別情報と当該時刻情報とを推定基礎情報として前記測位装置に送信する送信制御手段と、前記測位装置から前記端末装置の現在位置を測位した結果を受信する測位結果受信手段と、を有して構成されており、
各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数と、当該擬似距離及びドップラ周波数を前記端末装置が実測した際の時刻を示す時刻情報とを格納する測位装置側格納手段と、
前記端末装置から送信される現在測位基礎情報及び推定基礎情報を受信する受信手段と、
前記端末装置から現在測位基礎情報を受信した場合に、該現在測位基礎情報に含まれている識別情報によって識別される位置情報衛星の前記測位装置側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と時刻情報とを当該現在測位基礎情報に従って更新格納させる測位装置側格納情報更新制御手段と、
1)前記端末装置から現在測位基礎情報を受信した位置情報衛星については、当該現在測位基礎情報に含まれている擬似距離を用い、2)前記端末装置から推定基礎情報を受信した位置情報衛星については、当該推定基礎情報に含まれている識別情報によって識別される位置情報衛星の前記測位装置側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と、前記格納されている時刻情報が示す時刻から当該推定基礎情報に含まれている時刻情報が示す時刻までの経過時間とに基づく前記所定の算出演算と同一の算出演算を行って求めた擬似距離の計算値を用いて、前記端末装置の現在位置を測位する測位手段と、
前記測位手段により測位された前記端末装置の現在位置を前記端末装置に送信する測位結果送信手段と、
を有する測位装置。 - 複数の位置情報衛星から位置関連信号を受信する信号受信手段を有し、自端末装置の現在位置を測位する測位装置と通信可能な端末装置に内蔵されたコンピュータに所定の演算処理を実行させるためのプログラムであって、
前記測位装置は、各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数と、当該擬似距離及びドップラ周波数を前記端末装置が実測した際の時刻を示す時刻情報とを格納する測位装置側格納手段と、前記端末装置から送信される現在測位基礎情報及び推定基礎情報を受信する受信手段と、前記端末装置から現在測位基礎情報を受信した場合に、該現在測位基礎情報に含まれている識別情報によって識別される位置情報衛星の前記測位装置側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と時刻情報とを当該現在測位基礎情報に従って更新格納させる測位装置側格納情報更新制御手段と、1)前記端末装置から現在測位基礎情報を受信した位置情報衛星については、当該現在測位基礎情報に含まれている擬似距離を用い、2)前記端末装置から推定基礎情報を受信した位置情報衛星については、当該推定基礎情報に含まれている識別情報によって識別される位置情報衛星の前記測位装置側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と、前記格納されている時刻情報が示す時刻から当該推定基礎情報に含まれている時刻情報が示す時刻までの経過時間とに基づく所定の算出演算を行って求めた擬似距離の計算値を用いて、前記端末装置の現在位置を測位する測位手段と、前記測位手段により測位された前記端末装置の現在位置を前記端末装置に送信する測位結果送信手段と、を有して構成されており、
前記コンピュータを、
各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数と、当該擬似距離及びドップラ周波数を実測した際の時刻を示す時刻情報とを格納する端末側格納手段、
各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星からの前記位置関連信号に基づいて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数を実測するとともに実測時の時刻を取得する実測取得手段、
各前記位置情報衛星それぞれについて、前記端末側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と、前記格納されている時刻情報が示す時刻から前記実測取得手段による今回実測時までの経過時間とに基づく前記所定の算出演算と同一の算出演算により現在の擬似距離の計算値を求める擬似距離計算値算出手段、
各前記位置情報衛星それぞれについて、前記実測取得手段により今回実測された擬似距離と、前記擬似距離計算値算出手段により算出された現在の擬似距離の計算値との差分が、許容範囲内か否かを判断する許容範囲内外判断手段、
各前記位置情報衛星のうち、前記許容範囲内外判断手段により許容範囲外と判断された位置情報衛星については、前記実測取得手段により今回実測された当該位置情報衛星についての擬似距離及びドップラ周波数と実測時の時刻情報とを前記端末側格納手段に更新格納させる端末側格納情報更新制御手段、
各前記位置情報衛星それぞれについて、1)前記許容範囲内外判断手段により許容範囲外と判断された位置情報衛星については、当該位置情報衛星の識別情報と当該擬似距離及びドップラ周波数と前記実測取得手段による今回実測時の時刻情報とを現在測位基礎情報として前記測位装置に送信し、2)許容範囲内と判断された位置情報衛星については、当該位置情報衛星の識別情報と当該時刻情報とを推定基礎情報として前記測位装置に送信する送信制御手段、
前記測位装置から前記端末装置の現在位置を測位した結果を受信する測位結果受信手段、
として機能させるためのプログラム。 - 端末装置の現在位置を測位する測位装置に内蔵されたコンピュータに所定の演算処理を実行させるためのプログラムであって、
前記端末装置は、複数の位置情報衛星から位置関連信号を受信する信号受信手段と、各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数と、当該擬似距離及びドップラ周波数を実測した際の時刻を示す時刻情報とを格納する端末側格納手段と、各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星からの前記位置関連信号に基づいて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数を実測するとともに実測時の時刻を取得する実測取得手段と、各前記位置情報衛星それぞれについて、前記端末側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と、前記格納されている時刻情報が示す時刻から前記実測取得手段による今回実測時までの経過時間とに基づく所定の算出演算により現在の擬似距離の計算値を求める擬似距離計算値算出手段と、各前記位置情報衛星それぞれについて、前記実測取得手段により今回実測された擬似距離と、前記擬似距離計算値算出手段により算出された現在の擬似距離の計算値との差分が、許容範囲内か否かを判断する許容範囲内外判断手段と、各前記位置情報衛星のうち、前記許容範囲内外判断手段により許容範囲外と判断された位置情報衛星については、前記実測取得手段により今回実測された当該位置情報衛星についての擬似距離及びドップラ周波数と実測時の時刻情報とを前記端末側格納手段に更新格納させる端末側格納情報更新制御手段と、各前記位置情報衛星それぞれについて、1)前記許容範囲内外判断手段により許容範囲外と判断された位置情報衛星については、当該位置情報衛星の識別情報と当該擬似距離及びドップラ周波数と前記実測取得手段による今回実測時の時刻情報とを現在測位基礎情報として前記測位装置に送信し、2)許容範囲内と判断された位置情報衛星については、当該位置情報衛星の識別情報と当該時刻情報とを推定基礎情報として前記測位装置に送信する送信制御手段と、前記測位装置から前記端末装置の現在位置を測位した結果を受信する測位結果受信手段と、を有して構成されており、
前記プログラムを、
各前記位置情報衛星それぞれについて、当該位置情報衛星と前記端末装置間の擬似距離及びドップラ周波数と、当該擬似距離及びドップラ周波数を前記端末装置が実測した際の時刻を示す時刻情報とを格納する測位装置側格納手段、
前記端末装置から送信される現在測位基礎情報及び推定基礎情報を受信する受信手段、
前記端末装置から現在測位基礎情報を受信した場合に、該現在測位基礎情報に含まれている識別情報によって識別される位置情報衛星の前記測位装置側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と時刻情報とを当該現在測位基礎情報に従って更新格納させる測位装置側格納情報更新制御手段、
1)前記端末装置から現在測位基礎情報を受信した位置情報衛星については、当該現在測位基礎情報に含まれている擬似距離を用い、2)前記端末装置から推定基礎情報を受信した位置情報衛星については、当該推定基礎情報に含まれている識別情報によって識別される位置情報衛星の前記測位装置側格納手段に格納されている擬似距離及びドップラ周波数と、前記格納されている時刻情報が示す時刻から当該推定基礎情報に含まれている時刻情報が示す時刻までの経過時間とに基づく前記所定の算出演算と同一の算出演算を行って求めた擬似距離の計算値を用いて、前記端末装置の現在位置を測位する測位手段、
前記測位手段により測位された前記端末装置の現在位置を前記端末装置に送信する測位結果送信手段、
として機能させるためのプログラム。
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