JP4035545B2 - 携帯電話機 - Google Patents
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Description
まず、本発明の一実施形態に係る携帯電話機MSを用いた移動通信システムの構成について説明する。
A−1:移動通信システムの構成
図1はこの発明の一実施形態に係る携帯電話機MSを用いた移動通信システムの構成を示すブロック図である。同図において、MSは、移動パケット通信網MPNのパケット通信サービスを受ける移動機である。この携帯電話機MSは、この図に示す移動パケット通信網MPN及び移動電話網MTNに接続されている。移動電話網MTNは一般的な移動電話のサービスを提供する網であるため、移動機MSは当該サービスを受けることができる。携帯電話機MSの構成については後述する。なお、移動電話網MTNは後述する基地局BSと回線交換サービスを提供するデジタル移動通信用交換機MLSとから構成されている。
(1)ハードウェア構成
図2は携帯電話機MSのハードウェア構成を示すブロック図であり、この図に示すように、携帯電話機MSは、基地局BSとの無線通信を行う送受信部(例えばアンテナ、無線部、送信機、受信機等を有する)11、音を入力するための集音部(例えばマイク)12、発音するための発音部(例えばスピーカ)13、数字入力、文字入力等の指示入力操作が行われる指示入力部(例えばキーパッド)14、液晶パネル及びバックライト等を有する液晶ディスプレイ15、これら各部を制御する制御部16を内蔵している。また、制御部16は各種制御を行うCPU(Central Processing Unit)161と、CPU161に実行される動作プログラムを格納したROM(Read Only Memory)162と、電話帳データ等のユーザデータを格納するSRAM(Static Random Access Memory)163とを内蔵しており、図示せぬ電源が投入されると、CPU161は、ROM162に格納されたプログラムを読み出して実行し、SRAM163、送受信部11、集音部12、発音部13、指示入力部14、液晶ディスプレイ15を制御する。
上述のように、携帯電話機MSは、CPU161が各種プログラムを実行することにより、各種機能を実現する。ここでは、本発明の特徴的な部分について上記構成の携帯電話機MSが備えた機能について説明する。なお、他の機能については、一般的な携帯電話機が備えており、周知であるために説明を省略する。
次に、上述した通信システムの動作について説明する。ただし、本発明の特徴的な動作以外の動作についてはその説明を省略する。
B−1:通常のモード切り換え動作
図3において、ユーザが指示入力部14を操作し、通信モードを通話モードに切り換える旨の指示を入力すると、切り換え部16aは、現在の通信モードがデータモードであれば通信モードを通話モードに切り換え、現在の通信モードが通話モードであれば何も行わない。また、ユーザが指示入力部14を操作し、通信モードをデータモードに切り換える旨の指示を入力すると、切り換え部16aは、現在の通信モードが通話モードであれば通信モードをデータモードに切り換え、現在の通信モードがデータモードであれば何も行わない。切り換え部16aにより通信モードがデータモードに切り換えられると、継続処理部16jは、待避処理完了情報を受け取った時点からの経過時間が予め設定された継続時間を超過していない場合には、復帰情報保存部16kにより待避されたデータモード復帰情報を復帰させる。こうしてSRAM163のワークエリア上に復帰されたデータに基づいた画像が画像生成部16nにより生成され、液晶ディスプレイ15に表示される。なお、上記経過時間が継続時間を超過している場合には、液晶ディスプレイ15には予め設定された画像が表示される。
図3において、データモード時に、データ通信処理部16cによる送受信処理が最後に行われてからの経過時間が第1の無通信時間を超過し、かつ、指示入力部14からのデータ入力が最後に行われてからの経過時間が第1の無操作時間を超過した場合には、切り換え判定部16gから切り換え要求が出力される。この切り換え要求を受け取った切り換え自動制御部16bは、切り換え部16aにより、通信モードを通話モードに切り換えられる。これにより、データモードにおける無用の接続による通信費用の増大を抑制することができる。
図3において、データモード時に、通話の着信要求を受け取ると、着信中であることを示す音が発音部13により発音されるとともに、通話処理部16iから着信要求受信情報が切り換え判定部16gへ供給される。着信要求受信情報を受け取った切り換え判定部16gは、当該着信要求受信情報を受け取っている間に指示入力部14から応答指示を受け取ると、切り換え及び応答要求を切り換え自動制御部16bへ供給するともに、待避要求を復帰情報保存部16kへ供給する。そして、復帰情報保存部16kでは前述の待避処理が行われ、待避完了情報が切り換え自動制御部16b及び継続処理部16jへ供給される。次に、切り換え自動制御部16bは、待避完了情報が復帰情報保存部16kから供給された時点で、切り換え部16aを用いて通信モードを通話モードに切り換えるとともに、通話処理部16iに対して応答指示を供給する。この応答指示を受け取った通話処理部16iは、上記着信要求に対する応答処理を行う。すなわち、通信モードが通話モードとなり、着信要求に対する応答処理が行われ、通話可能な状態となる。なお、継続処理部16jでは、待避完了情報を受け取ってからの経過時間が計時される。
図3において、いずれの通信モードであっても、無線強度検出部11aにより検出された無線強度について、通信可否判定部16mにより通信可否の判定が行われる。前述のように、当該無線強度は通話モード及びデータモードに共通の無線搬送波の強度を示しており、通信可否判定部16mでは、当該無線強度を第1の閾値及び第2の閾値と比較することで使用可能な通信モードが判定される。そして、この判定結果に応じた画像が画像生成部16nにより生成され、液晶ディスプレイ15により表示される。したがって、ユーザは、いずれの通信モードであっても、液晶ディスプレイ15を視認することで、使用可能な通信モードを知ることができる。
図3において、データモード時に、指示入力部14からのデータ入力が最後に行われてからの経過時間が第2の無操作時間を超過した場合には、点灯消灯判定部16hから消灯要求が出力される。この消灯要求を受け取った点灯消灯制御部16pは、液晶ディスプレイ15のバックライトが点灯している場合にはこれを消灯する制御を行う。また、データモード時に、指示入力部14からのデータ入力が最後に行われてからの経過時間が第3の無操作時間を超過した場合には、点灯消灯判定部16hから消灯要求が出力される。この消灯要求を受け取った点灯消灯制御部16pは、液晶ディスプレイ15のバックライトが点灯している場合にはこれを消灯する制御を行う。ここで、第3の無操作時間を第2の無操作時間より長く設定しておけば、液晶ディスプレイ15に表示された画像をユーザが視認するデータモードにおいてバックライトが消灯するまでの無操作時間を長くすることができる。すなわち、液晶ディスプレイ15に表示された画像を見ているにも関わらず操作を行っていないためにバックライトが消灯されてしまうという事態の発生確率を低減することができる。
図3において、データモード時に、データ通信処理部16cによる一連の送受信処理が完了した場合には、液晶ディスプレイ15のバックライトの点灯を要求する点灯要求が点灯消灯判定部16hから点灯消灯制御部16pへ供給される。この消灯要求を受け取った点灯消灯制御部16pは、バックライトが消灯している場合にはこれを点灯する制御を行う。すなわち、液晶ディスプレイ15に最終的な画像が表示されると必ずバックライトが点灯することが保証される。このことは、一連の送受信処理が完了するまではバックライトを消灯していてもよいことを意味している。すなわち、判読し難い中間的な画像が表示されている期間においてバックライトを点灯しておく必要がなくなり、ユーザインタフェースの品質を下げることなく、消費電力の低減を図ることができる。
(1)制御部16内の記憶手段は、ROMやSRAMに限定されない。例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等を採用してもよい。
(2)データモードにおける通話の着信要求を受信していることを知らせる手段は発音部に限定されない。例えば、振動装置を振動させて、あるいはLED(Light Emitting Diode)を点灯させて、あるいは液晶ディスプレイにその旨を表示させてもよい。
(4)データモードから通話モードに遷移する場合には必ず使用中の情報を待避するようにしてもよい。
(5)待避処理の契機となった着信要求に応答して行われた通話の終了時に、切り換え自動制御部16bが、通信モードをデータモードへ自動的に切り換えるようにしてもよい。
(6)継続処理部16jにおいて、データモード復帰情報を復帰させる条件は経過時間のみに限定されない。例えば、通話モードにおいて指示入力部14から所定の指示が入力された場合には、通信モードがどのようなタイミングでデータモードに切り換えられてもデータモード復帰情報を復帰させないようにしてもよい。
(8)上述した実施形態では、データモードにおけるバックライト点灯時間が通話モードにおけるバックライト点灯時間よりも長くなるように設定したが、逆も可である。要は、各通信モードの特性に応じて適宜設定すればよい。
(9)点灯消灯判定部16hにおいて、無入力時間のみではなく、通信状況等に応じてバックライトの消灯タイミングが変わるようにしてもよい。
(10)切り換え判定部16gにおいて、無通信時間及び無操作時間のいずれか一方のみに基づいて通信モードの切り換えの判定を行うようにしてもよい。
(12)各通信モードにおける通信の可否の判定結果を表示以外の処理に利用してもよい。例えば、通信不可能な通信モードに遷移できないようにしてもよい。
(14)通話モードとデータモードとで同一の無線搬送波を使用する例を示したが、これに限定されないことは言うまでもない。
(15)データモードで送受されるデータの例としてHTMLデータを挙げたが、これに限定されないことは言うまでもない。
Claims (4)
- 通話の待ち受け状態と通話が行われている状態とを含む通話モードと、データ通信が可能であり、データ通信により供給されたデータに従った画面を表示しているデータモードとを有する携帯電話機であって、
使用者の指示を入力するための指示入力手段と、
使用者に情報を提示するためのバックライト付きの液晶ディスプレイを備えた情報提示手段と、
前記通話モードと前記データモードとを切り換える切り換え手段と、
前記データモードにおいて前記指示入力手段に対する操作の状況を監視する操作状況監視手段と、
タイマと、
モードを前記通話モードへ切り替えるか否かを判定する切り換え判定手段と、
データモードを終了した時に表示されている画面の情報をメモリに待避する待避手段と、
前記操作状況監視手段による監視結果と閾値とに基づいて前記液晶ディスプレイのバックライトを消灯するか否かを判定する消灯判定手段と、
前記消灯判定手段の判定結果が前記液晶ディスプレイのバックライトを消灯する旨の結果である場合に前記液晶ディスプレイのバックライトを消灯する消灯手段と、
前記閾値を前記モード毎に切り換える判定基準切り換え手段と
を具備し、
前記切り換え判定手段は、前記データモードにおいてデータ通信が行われていない時間が第1無通信時間を経過した場合、または、前記データモードにおいて前記指示入力手段における無操作の時間が第1無操作時間を経過した場合、モードを前記データモードから前記通話モードへ切り換えると判定し、
前記切り換え手段は、前記切り換え判定手段による判定結果に基づいてモードを前記通話モードに切り換える
ことを特徴とする携帯電話機。 - 前記データモードに対する前記閾値と前記通話モードに対する前記閾値とが異なることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
- 前記操作状況監視手段は、
前記タイマを用いて前記指示入力手段から入力されるデータが存在しない連続した期間である無入力期間の長さを測定し、
前記閾値は時間を表す値であり、
前記消灯判定手段は、
前記操作状況監視手段により測定された前記無入力期間の長さを前記監視結果とし、該監視結果と前記閾値とに基づいて前記液晶ディスプレイのバックライトを消灯するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯電話機。 - 前記データモードに対する前記閾値は、
前記通話モードに対する前記閾値よりも長い時間を表す値である
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯電話機。
Priority Applications (1)
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