JP4035414B2 - 通報システム - Google Patents

通報システム

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視対象を監視した結果に基づく通報を通報先に対して行う通報システムに関し、特に、例えば従来と比べて幅広い通報を行うことができる通報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、独居老人や高齢者などの監視対象となる者の住居等に種々のセンサを設けて当該センサからの出力信号により当該監視対象となる者の異常を検知する技術や、異常の検知後に予め設定されている通報先に対して自動的に通報を行う技術が開示されている(例えば、特許文献1、2、3参照。)。
【0003】
従来の監視カメラを用いる監視システムとして、集合住宅の玄関ドアを1台のカメラで撮影して不審者を検知した場合には監視側である住民(住人)の携帯電話に対してメールや画像配信により通報を行い、通報を受けた住民はカメラから配信されてきた画像を携帯電話の画面で直接確認して不審者であれば警察に通報等の対処を行うことが可能であるシステムがある。
【0004】
また、監視側の者(監視者)が携帯電話によりメールの閲覧や画像の閲覧を行う場合には、セキュリティのためにパスワードが設けられ、監視者本人以外の人は携帯電話によりメールや画像を閲覧することができない。また、監視側の携帯電話から任意の時間に被監視側のカメラサーバへ接続してカメラ映像を閲覧することが可能であり、また、監視側の携帯電話から監視カメラの撮影角度を調整する等といった遠隔操作を行うことが可能である。このようなシステムは、例えば宅内における小さな子供やお年寄りを監視するシステム等への応用が可能である。
【0005】
図5には、従来の監視通報システムの構成例を示してある。
同図に示した監視通報システムは、住宅71の内部に備えられた監視カメラ82及びカメラサーバ83と、インターネット72と、インターネット72を介してカメラサーバ83及びキャリアゲートウエイ74と通信する携帯サーバ73と、携帯電話機75と無線により通信するキャリアゲートウエイ74と、監視側の者(監視者)により携帯される携帯電話機(監視側携帯電話機)75とから構成されている。
【0006】
監視カメラ82は、被監視側である各住宅71のドア81や或いは宅内などを監視するための画像を撮像する。
そして、監視カメラ82及びカメラサーバ83により不審者84の侵入などの異常を検知した場合には、監視カメラ82の検知システムが作動して、監視カメラ82により撮像される画像を保存する処理を開始する。保存される画像は、一時的に、カメラサーバ83に蓄積される。
【0007】
すると、カメラサーバ83は、蓄積された画像をインターネット72を介して携帯サーバ73へ送信(転送)する。これに応じて、携帯サーバ73は、内部アプリケーションを起動して、受信した画像(転送された画像)を配信するためのメール(画像配信メール)或いは他のメールを作成して、作成した画像配信メール等をキャリアゲートウエイ74を介して監視側携帯電話機75に対して送信する。
【0008】
この場合、監視側携帯電話機75を携帯している監視者は、監視側携帯電話機75に送信されてきた画像配信メール等を閲覧することができ、これにより、不審者などの異常事態が本当であった場合には警察へ通報するなどの対処を行う。
また、監視者は、好きな時間に、監視側携帯電話機75からカメラサーバ83へ接続して監視カメラ82により撮像される画像を取得することなどが可能である。
【0009】
図6には、上記図5に示したような監視通報システムにより行われる処理の手順の一例を示してある。
監視通報システムでは、例えば温度異常の検知や動体の検知などにより異常が発生したか否かを判定することを行い(ステップS11)、異常が発生して監視カメラ82の検知システムが作動した場合には(ステップS12)、当該作動後に、カメラサーバ83が起動して画像保存を開始する(ステップS13)。
【0010】
そして、カメラサーバ83から携帯サーバ73ヘ画像のデータを転送すると(ステップS14)、携帯サーバ73が内部アプリケーションを起動して画像配信メール等を作成して(ステップS15)、当該携帯サーバ73が監視側携帯電話機75に対して画像配信メール等を送信する処理を開始して実行する(ステップS16)。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−306473号公報
【特許文献2】
特開2002−175581号公報
【特許文献3】
特開平8−577号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の監視通報システムでは、例えば、センサなどに故障が生じたために或いは異常検出を行う設定値の範囲外であるために種々のセンサを備えた検知システムが作動しないような場合や、又は、センサを備えた監視カメラの撮影範囲外であるために監視カメラの検知システムが作動しないような場合には、監視対象となる者などに発生した異常を検知することや当該異常の通報を行うことができないといった不具合があった。
【0013】
具体的には、例えば、上記図5に示したような従来の監視通報システムでは、住宅71内を監視するシステムを構築した際には、温度異常の検知や動体の検知を行う検知システムを備えた監視カメラ82及びカメラサーバ83により監視が行われるが、その検知条件を満たさない限り監視側携帯電話機75等への通報機能は作動しない。また、例えば監視者が監視業者ではなく一般の人であるような場合には、或いは、監視者が監視業者である場合においても状況によっては、監視者は監視側携帯電話機75に配信されるメールや画像を常に当該監視側携帯電話機75により見ているわけではない。
【0014】
本発明は、このような従来の事情に鑑みなされたもので、監視対象を監視した結果に基づく通報を通報先に対して行うに際して、例えば従来と比べて幅広い通報を行うことができる通報システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る通報システム(以下で、説明の便宜上から、通報システムAと言う)では、次のような構成により、監視対象を監視した結果に基づく通報を通報先に対して行う。
すなわち、画像撮像手段が監視対象を監視するための画像を撮像(撮影)する。また、監視対象側の者(監視対象者)により携帯される携帯無線装置が、通報を行うための通報信号を無線により送信する機能を有する。そして、通報信号無線受信手段が、画像撮像手段により画像を撮像する範囲(領域)外の所定の範囲を通信可能領域に含んで、携帯無線装置から無線により送信される通報信号を受信する。すると、携帯無線装置通報制御手段が、通報信号無線受信手段により携帯無線装置から受信された通報信号に基づいて、通報先に対して通報を行う。
【0016】
従って、例えば画像が撮像される範囲外の所定の範囲に監視対象者が存するために、当該監視対象者により携帯される携帯無線装置が、画像が撮像される範囲外の所定の範囲に存する場合においても、当該携帯無線装置から通報信号が無線送信された場合には、当該通報信号に基づいて通報先に対して通報が行われるため、例えば従来と比べて幅広い通報を行うことができ、これにより、例えば、監視対象者の安全性を高めることなどができる。
【0017】
ここで、監視対象としては、種々なものであってもよく、例えば、住宅などの建物の内側や外側などの領域であってもよく、或いは、住宅に住む住民などの人であってもよい。
また、監視対象側の者(監視対象者)としては、種々な者であってもよく、例えば、住宅に住む住民などであってもよい。
なお、監視対象者が監視対象であってもよく、例えば、老人や、子供や、病人や、或いは住民などが監視対象及び監視対象者であってもよい。
【0018】
また、監視対象を監視した結果に基づく通報としては、種々な時期に行われてもよく、例えば、当該通報を常時に行う態様や、当該通報を定期的に行う態様や、当該通報を異常が発生した時にのみ行う態様などを用いることができる。
また、監視対象の異常としては、種々なものが検出されてもよく、例えば、住宅などについては不審者の侵入や火災の発生などが検出されてもよく、また、人や物については状態の変化や事故の発生などが検出されてもよい。
【0019】
また、監視対象を監視した結果に基づく通報としては、種々な情報を用いて行われてもよく、例えば、監視対象を監視するために撮像した画像の情報を用いることができ、或いは、他の情報が用いられてもよい。なお、例えば、画像撮像手段以外に、監視を行うための他の種々な情報を検出する手段や、種々な異常を検出する手段が備えられて用いられてもよい。
また、通報先としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、監視対象者の親族や知人などの関係者や、監視業者や、病院や警察署や消防署などを用いることができる。
【0020】
また、通報先において通報を受信する装置としては、種々な装置が用いられてもよく、例えば、所定の場所に固定的に設置される通信装置を用いることや、或いは、移動されることが可能な携帯型の無線通信装置を用いることなどができる。
また、通報先の数としては、1つであってもよく、或いは、複数であってもよい。また、複数の通報先が用いられる場合には、例えば、全ての通報先に対して同じ通報が行われてもよく、或いは、各通報先毎に予め設定された異なる態様で通報が行われてもよい。
【0021】
また、画像撮像手段としては、種々なものが用いられてもよく、例えば画像を撮像するカメラを用いて構成することができる。
また、監視対象を監視するための画像としては、例えば、監視対象となる住宅など或いは監視対象となる者が住む住宅などについて、このような住宅などの内部の全ての領域或いは一部の領域を撮像対象として撮像される画像や、又は、監視対象となる者を撮像対象として撮像される画像などを用いることができる。
【0022】
また、画像としては、種々な画像が用いられてもよく、例えば、動画像が用いられてもよく、或いは、静止画像が用いられてもよい。
また、画像撮像手段は、一構成例として、撮像した画像に基づいて温度の変化を検出して当該検出結果に基づいて温度に関する異常が発生したことを検出する手段や、撮像した画像に基づいて動体の動きを検出して当該検出結果に基づいて動体に関する異常が発生したことを検出する手段を有する。
なお、温度変化の検出によると例えば火災の発生などを検出することができ、また、動体の動きの検出によると例えば不審者の侵入などを検出することができる。
【0023】
また、携帯無線装置は、監視対象者により携帯されるが、必ずしも常時に監視対象者により携帯されなくともよく、例えば時間帯や状況などによって携帯されるときと携帯されないときがあっても構わない。
また、通報を行うための通報信号としては、種々な信号が用いられてもよく、例えば通報の内容に応じて複数種類の通報信号が用いられてもよい。
【0024】
また、画像撮像手段により画像を撮像する範囲外としては、画像撮像手段により画像を撮像する範囲の外側のことである。
また、画像撮像手段により画像を撮像する範囲外の所定の範囲としては、種々な範囲が用いられてもよく、例えば、画像撮像手段により画像を撮像する範囲の外側の一部の範囲が用いられる。また、当該一部の範囲としては、例えば、画像を撮像することは行われないが、監視対象者により携帯される携帯無線装置からの通報を受けるべきであるような範囲が用いられる。一例として、住宅の内部等の一部の範囲を画像撮像範囲として、当該住宅の内部等の全ての範囲を通報信号無線受信手段の通信可能領域に含めるような態様を用いることができる。
【0025】
また、通報信号無線受信手段は、画像撮像手段により画像を撮像する範囲外の所定の範囲を通信可能領域に含むことにより、当該所定の範囲に存する携帯無線装置から無線により送信される通報信号を受信することが可能である。
また、通報信号無線受信手段の通信可能領域としては、種々な領域が用いられてもよく、例えば、画像撮像手段により画像を撮像する範囲の全部或いは一部を含んでもよく、或いは、含まなくてもよい。
【0026】
また、携帯無線装置通報制御手段により通報を行う態様としては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、通報信号無線受信手段により携帯無線装置から通報信号が受信された場合には常に通報を行うような態様が用いられてもよく、或いは、通報信号無線受信手段により携帯無線装置から受信された通報信号の内容に応じて必要な場合にのみ通報を行うような態様が用いられてもよい。
【0027】
また、携帯無線装置通報制御手段により通報を行う通報先としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、本発明に係る通報システムにおいて複数の通報先が存在するような場合には、全ての通報先に対して通報を行うような態様が用いられてもよく、或いは、特定の1又は2以上の通報先に対してのみ通報を行うような態様が用いられてもよく、また、通報の内容に応じて通報先を切り替えるような態様が用いられてもよい。
【0028】
また、本発明に係る通報システム(以下で、説明の便宜上から、通報システムBと言う)では、次のような構成により、複数の領域のそれぞれの監視対象を監視した結果に基づく通報を通報先に対して行う。
すなわち、それぞれの領域の監視対象側の者(監視対象者)により携帯される携帯無線装置が、通報を行うための通報信号を無線により送信する機能を有する。そして、それぞれの領域に対して設けられる通報信号無線受信手段が、携帯無線装置から無線により送信される通報信号を受信する。すると、携帯無線装置通報制御手段が、いずれかの領域に設けられた通報信号無線受信手段により携帯無線装置から受信された通報信号に基づいて、当該領域とは異なる領域の者を通報先として通報を行う。
【0029】
従って、複数の領域のそれぞれの監視対象を監視するに際して、いずれかの領域の監視対象者により携帯される携帯無線装置から通報信号が無線送信されることにより、他の領域の者を通報先として通報が行われるため、例えば従来と比べて幅広い通報を行うことができ、これにより、例えば、異常の発生に対する対応を迅速化することが可能となる。
【0030】
ここで、複数の領域としては、種々な領域が用いられてもよく、例えば、互いに近い領域が用いられるのが好ましく、この場合、近い場所に存する者たちが互いに協力して相互の監視を行うことができる。
また、複数の領域の数としては、種々な数が用いられてもよい。
また、それぞれの領域の監視対象者としては、それぞれ種々な者であってもよい。
【0031】
また、携帯無線装置としては、例えば、それぞれの領域の監視対象者毎に備えられる。
また、通報信号無線受信手段としては、例えば、それぞれの領域毎に備えられるが、2以上の領域で共通の通報信号無線受信手段が共用されるような構成が用いられてもよい。
また、通報信号無線受信手段の通信可能領域としては、種々な領域が用いられてもよい。
【0032】
また、いずれかの領域に設けられた通報信号無線受信手段により携帯無線装置から受信される通報信号に基づいて当該領域とは異なる領域の者を通報先とする場合における当該異なる領域としては、種々な領域が用いられてもよく、例えば、当該いずれかの領域以外の領域の全てが用いられてもよく、或いは、当該いずれかの領域以外の領域の一部のみが用いられてもよく、また、通報の内容に応じて通報先とする領域が切り替えられてもよい。
また、通報先とされる者としては、種々な者であってもよい。
また、通報を行う態様としては、種々な態様が用いられてもよい。
【0033】
また、本発明に係る通報システム(通報システムB)では、一構成例として、複数の領域のそれぞれは、同一の集合住宅に存するそれぞれの住宅の全部又は一部の領域である。また、携帯無線装置通報制御手段は、いずれかの住宅に設けられた通報信号無線受信手段により携帯無線装置から受信された通報信号に基づいて、当該住宅とは異なる住宅の監視対象者により携帯される携帯無線装置を通報先として(つまり、当該携帯無線装置に対して)通報を行う。
【0034】
従って、同一の集合住宅に存するそれぞれの住宅の監視対象を監視するに際して、いずれかの住宅の監視対象者により携帯される携帯無線装置から通報信号が無線送信されることにより、他の住宅の監視対象者により携帯される携帯無線装置を通報先として通報が行われるため、例えば、同一の集合住宅の中で監視対象者が互いに協力して相互に監視し合って、異常が発生した時に迅速な対応を行うことが可能である。
【0035】
ここで、集合住宅としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、複数の住宅が1つの建物に収められたようなものが用いられる。このような集合住宅では、通常、それぞれの住宅が近い場所に存在し、いずれかの監視対象者による通報があった場合には、他の監視対象者により迅速に対応することが可能である。
また、それぞれの住宅において監視を行う対象となる領域としては、例えば、それぞれの住宅の全部の領域であってもよく、或いは、一部の領域であってもよい。
【0036】
また、本発明に係る通報システム(通報システムB)では、一構成例として、携帯無線装置通報制御手段は、集合住宅に存するそれぞれの住宅の間に設けられた有線のLAN(Local Area Network)を介して通報を行うための通信を行う。
ここで、有線のLANとしては、種々なものが用いられてもよい。
また、通報を行うための通信としては、種々な通信が用いられてもよい。
【0037】
以下で、更に、本発明に係る通報システム(通報システムA、通報システムB)の構成例を示す。
本発明に係る通報システムでは、一構成例として、携帯無線装置処理制御手段が、通報信号無線受信手段により携帯無線装置から通報信号が受信されたことを契機として、所定の処理を開始或いは終了する。
【0038】
従って、携帯無線装置から通報信号が無線送信されることを契機として、所定の処理を開始することや或いは所定の処理を終了することができる。
ここで、所定の処理としては、種々な処理が用いられてもよく、例えば、画像の撮像処理を開始することや、特別な監視処理を開始することや、平常時の監視処理を終了して異常発生時の監視処理を開始することなどができる。
【0039】
また、本発明に係る通報システムでは、一構成例として、携帯無線装置と通報信号無線受信手段との間の無線通信は、無線のLANを用いて行われる。
ここで、無線のLANとしては、種々なものが用いられてもよい。
【0040】
また、本発明に係る通報システムでは、一構成例として、携帯無線装置は、監視側を制御するための監視側制御信号を無線により送信する機能を有する。そして、監視側制御信号無線受信手段が、携帯無線装置から無線により送信される監視側制御信号を受信する。すると、携帯無線装置監視側制御手段が、監視側制御信号無線受信手段により携帯無線装置から受信される監視側制御信号に基づいて、監視側を制御する。
【0041】
ここで、監視側の制御としては、種々な制御が用いられてもよく、例えば、監視側に備えられた所定のスイッチや機能のオン/オフの制御や、監視側により行われる所定の処理の制御などを用いることができる。
また、監視側制御信号としては、種々な信号が用いられてもよく、例えば、監視側を制御する内容に応じて異なる監視側制御信号が用いられてもよい。
【0042】
また、本発明に係る通報システムでは、一構成例として、携帯無線装置は、当該携帯無線装置を携帯する監視対象者により操作される。そして、携帯無線装置は、通報信号を無線により送信するための所定の操作が行われたことに応じて、通報信号を無線により送信する。また、携帯無線装置は、監視側制御信号を無線により送信するための所定の操作が行われたことに応じて、監視側制御信号を無線により送信する。
【0043】
ここで、携帯無線装置により通報信号を無線送信させるための所定の操作や、携帯無線装置により監視側制御信号を無線送信させるための所定の操作としては、それぞれ種々な操作が用いられてもよく、例えば、キーやボタンの1回の操作或いは2回以上の操作などを用いることができる。
【0044】
なお、上記した通報システム(通報システムA)において、通報信号無線受信手段の通信可能領域を限定しない構成の一例を示しておく。
このような通報システム(以下で、説明の便宜上から、通報システムCと言う)では、次のような構成により、監視対象を監視した結果に基づく通報を通報先に対して行う。
すなわち、携帯無線装置は、監視対象者により携帯されて、通報を行うための通報信号を無線により送信する機能を有する。そして、通報信号無線受信手段が、携帯無線装置から無線により送信される通報信号を受信する。すると、携帯無線装置通報制御手段が、通報信号無線受信手段により携帯無線装置から受信される通報信号に基づいて、通報先に対して通報を行う。
【0045】
このような通報システム(通報システムC)では、例えば、センサなどに故障が生じたために又は異常検出を行う設定値の範囲外であるために種々のセンサを備えた検知システムが作動しないような場合においても、携帯無線装置から無線送信される通報信号に基づいて通報先に対して通報が行われるため、例えば幅広い通報を行うことができ、これにより、例えば、監視対象者の安全性を高めることなどができる。
【0046】
なお、このような通報システム(通報システムC)では、通報信号無線受信手段の通信可能領域としては、種々な領域が用いられてもよく、例えば、画像撮像手段により画像を撮像する範囲内の領域のみが用いられてもよい。
【0047】
【発明の実施の形態】
本発明に係る一実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る監視通報システムを集合住宅1に適用した場合の一例を示してある。
本例の監視通報システムでは、集合住宅1に存する複数(本例では、4つ)の住戸(住宅)11a〜11dのそれぞれに、監視カメラ12a〜12d及びカメラサーバ13a〜13dが備えられている。
【0048】
また、本例の監視通報システムでは、それぞれの住戸11a〜11dにおいて、被監視側の者(被監視者)15a〜15dにより無線端末装置14a〜14dが携帯されている。
なお、本例では、それぞれの住戸11a〜11dの被監視者15a〜15dは、例えば、それぞれの住戸11a〜11dの住民である。
また、それぞれの被監視者15a〜15dにより携帯される無線端末装置14a〜14dとしては、例えば、同一のものが用いられている。
【0049】
また、本例の監視通報システムでは、被監視者15a〜15dにより携帯される無線端末装置14a〜14dとカメラサーバ13a〜13dとの間で、無線のLANを用いて無線通信が行われる。そして、それぞれのカメラサーバ13a〜13dは、それぞれの監視カメラ12a〜12dにより画像を撮像する範囲ばかりでなく当該範囲外も無線により通信することが可能な領域に含んでいる。また、それぞれのカメラサーバ13a〜13dは、無線端末装置14a〜14dを有線のLANから成るネットワークヘ接続するアクセスポイント(AP)の機能を内蔵している。このように、本例のカメラサーバ13a〜13dは、例えば上記図5に示したような従来のカメラサーバ83と比べて、機能が拡張されている。
【0050】
また、本例の監視通報システムでは、それぞれの住戸11a〜11dに備えられたカメラサーバ13a〜13dを接続するためのハブ21a、21b及びケーブル22a〜22d、23と、専用のルータ24と、ハブ21bと専用ルータ24とを接続するケーブル25と、専用ルータ24と集合住宅1の外部のインターネット2とを接続するケーブル26が備えられている。
【0051】
なお、本例では、複数のカメラサーバ13a〜13dを接続するためのケーブル22a〜22dとしては、有線のLANのケーブルが用いられている。
そして、本例では、上記した処理部21a、21b、22a〜22d、23〜26により、集合住宅1の内部に有線のLANから成るネットワークが構築されている。
【0052】
また、本例の監視通報システムでは、集合住宅1の外部には、インターネット2と、携帯サーバ3と、インターネット2と携帯サーバ3とを接続するケーブル27と、キャリアゲートウエイ4と、携帯サーバ3とキャリアゲートウエイ4とを接続するケーブル28が備えられている。
【0053】
また、本例の監視通報システムでは、それぞれの住戸11a〜11dの被監視者15a〜15dを監視する側の者(監視者)により、監視側の携帯電話機(監視側携帯電話機)5が携帯されている。
なお、監視者としては、例えば、各被監視者15a〜15d毎に1又は複数存在してもよく、或いは、2以上の被監視者15a〜15dに対して共通の監視者が存在してもよい。
また、本例では、監視者により携帯される監視側携帯電話機5としては、例えば、一般に使用されている携帯電話端末機が利用されている。
【0054】
このように、本例の監視通報システムでは、集合住宅1において例えば無線LANを用いて小規模ネットワークが構築されている。また、各住戸11a〜11dの間にハブ21a〜21bやLANケーブル22a〜22dが敷設されており、これらがカメラサーバ13a〜13dと接続されている。
【0055】
そして、本例の監視通報システムでは、それぞれの被監視者15a〜15dが携帯する例えば専用の無線端末装置14a〜14dを操作してカメラサーバ13a〜13dに対してアクセスすることにより、任意なときにカメラサーバ13a〜13dを起動させることができ、任意なときにカメラサーバ13a〜13dにより通報や画像配信などを行わせることが可能である。
【0056】
従って、本例の監視通報システムでは、それぞれの住戸11a〜11dにおいて、監視カメラ12a〜12dによる撮影範囲外からの無線端末装置14a〜14dによる通報が可能である。
また、本例の監視通報システムでは、例えば、或る被監視者15aが所有する無線端末装置14aからの通報があった場合に、集合住宅1内に構築されたネットワークを介して、同一の集合住宅1に住む他の被監視者15b〜15dが所有する無線端末装置14b〜14dに対して通報を行うことが可能である。
【0057】
具体的には、本例の監視通報システムでは、それぞれの住戸11a〜11dにおいて、例えば監視カメラ12a〜12dが故障したときに緊急の異常事態が発生したときや、監視カメラ12a〜12dに備えられたセンサでは検出されない緊急の異常事態が発生したときや、或いは監視カメラ12a〜12dは正常に動作しているが監視カメラ12a〜12dの撮影範囲外において緊急の異常事態が発生したときなどには、被監視者15a〜15dは、携帯している無線端末装置14a〜14dを使用して、AP機能を内蔵したカメラサーバ13a〜13dを起動させる。
【0058】
すると、カメラサーバ13a〜13dは、無線端末装置14a〜14dから無線送信された起動信号(通報信号)を受信したことに応じて、監視カメラ12a〜12dにより撮影される画像を保存する(録画する)状態へ移行し、また、内部のアプリケーションを起動して、各種のサービスを行う。また、カメラサーバ13a〜13dは、無線端末装置14a〜14dからの起動信号を受信したことに応じて、緊急事態が発生したことを通報するための情報をハブ21a、21bや専用ルータ24などを介して通報先に対して送信する。このような通報は、例えばインターネット2や携帯サーバ3やキャリアゲートウエイ4などを介して監視者により携帯される監視側携帯電話機5に対して行われ、また、例えば病院や警察署や消防署などの所定の施設に対しても行われる。
【0059】
また、カメラサーバ13a〜13dは、或る被監視者15aが所有する無線端末装置14aからの起動信号を受信したことに応じて、集合住宅1に構築されたネットワーク内の他の被監視者15b〜15dが所有する無線端末装置14b〜14dに対して通報を行う。これにより、例えば、火災時などの緊急時において、緊急事態が発生した者15aの近くに住む者15b〜15dによる協力により迅速な対応を行うことができる。
【0060】
次に、図2には、本例の監視通報システムにより行われる処理の手順の一例を示してある。
本例の監視通報システムでは、例えば監視カメラ12a〜12dにより撮影される画像に基づいて温度異常の検知や動体の検知などにより異常が発生したか否かを判定することを行い(ステップS1)、異常が発生して監視カメラ12a〜12dの検知システムが作動した場合には(ステップS2)、当該作動後に、カメラサーバ13a〜13dが起動する(ステップS4)。
【0061】
また、異常が発生したが監視カメラ12a〜12dの検知システムが非作動であった(つまり、作動しなかった)ときや或いは監視カメラ12a〜12dによる撮影範囲外で異常が発生したときなどにおいて、無線LANを用いた無線端末装置14a〜14dからカメラサーバ13a〜13dに対して起動信号が無線により送信された場合には(ステップS3)、カメラサーバ13a〜13dが起動する(ステップS4)。
【0062】
カメラサーバ13a〜13dは、起動時には、画像保存を開始し、次に、内部アプリケーションを起動して、各種のサービスを行うための処理を実行する(ステップS4)。
このようなサービスの一例として、カメラサーバ13a〜13dは携帯サーバ3ヘ画像のデータを転送し(ステップS5)、これにより、携帯サーバ3が内部アプリケーションを起動して画像配信メール等を作成して(ステップS6)、当該携帯サーバ3が監視側携帯電話機5に対して画像配信メール等を送信する処理を開始して実行する(ステップS7)。
【0063】
また、上記のようなサービスの他の一例として、カメラサーバ13a〜13dは、或る被監視者15aにより携帯される無線端末装置14aからの異常発生の通知(起動信号)があった場合には、例えば画像情報が添付されないメールによる連絡を用いて、集合住宅1に構築された同一のネットワーク内の他の被監視者15b〜15dにより携帯される無線端末装置14b〜14dに対して通報を行う(ステップS8)。
また、上記のようなサービスの他の一例として、カメラサーバ13a〜13dは、予め登録されている緊急時の連絡先である例えば病院や消防署等に対して通報を行う(ステップS9)。
【0064】
次に、図3には、異常の発生時として火災が発生した時を例として、本例の監視通報システムを構成する各オブジェクト同士で行われるメッセージのやり取りの一連の流れの一例を示してある。
同図の例では、火災が発生したことを表す“火災”と、監視カメラ12a〜12dに相当する“監視カメラ”と、被監視者15a〜15dに相当する“被監視者”と、被監視者15a〜15dにより携帯される無線端末装置14a〜14dに相当する“無線端末装置”と、カメラサーバ13a〜13dに相当する“カメラサーバ”と、携帯サーバ3に相当する“携帯サーバ”と、監視者により携帯される監視側携帯電話機5に相当する“監視側携帯電話機”をオブジェクトとして示してある。
【0065】
まず、火災が発生したという異常を検知した監視カメラ12a〜12dは録画を開始し、撮影された画像がカメラサーバ13a〜13dに蓄積される。そして、カメラサーバ13a〜13dは他の住民や消防署に対して通報を行うとともに携帯サーバ3に対して画像を転送し、携帯サーバ3は受信した画像を配信するための画像配信メール等を作成して監視側携帯電話機5に対して送信する。すると、通報先となる消防署の者や或いは監視側携帯電話機5を携帯する監視者により、火災に対して適切な対処がなされる。
【0066】
また、例えば、監視カメラ12a〜12dの故障や監視範囲外で火災が発生したなどの理由から、火災が発生したという異常が検知されなかった場合には、被監視者15a〜15dが、監視カメラ12a〜12dが非作動であることを確認して、携帯している無線端末装置14a〜14dに設けられた所定のスイッチを押下する。すると、無線端末装置14a〜14dから起動信号が無線送信されて、カメラサーバ13a〜13dが起動する。
【0067】
このようにして起動したカメラサーバ13a〜13dは監視カメラ12a〜12dを起動させて録画を開始させ、撮影された画像がカメラサーバ13a〜13dに蓄積される。そして、カメラサーバ13a〜13dは他の住民や消防署に対して通報を行うとともに携帯サーバ3に対して画像を転送し、携帯サーバ3は受信した画像を配信するための画像配信メール等を作成して監視側携帯電話機5に対して送信する。すると、通報先となる消防署の者や或いは監視側携帯電話機5を携帯する監視者により、火災に対して適切な対処がなされる。
【0068】
なお、図4には、本例の監視通報システムの構成例を示してある。
本例の監視通報システムでは、監視カメラ31とカメラサーバT1とが接続されている。カメラサーバT1は、アンテナ46を有する被監視者側の携帯無線機(無線端末装置)32との間で無線通信を行い、また、ハブ33やルータ34やケーブルK1、35、36を介して外部のインターネット51との間で通信することにより、携帯サーバ52やケーブル55、56を介してキャリアゲートウエイ53のアンテナ61から通報を行うための信号を無線により送信する。当該通報を行うための信号は、アンテナ62を有する監視側の携帯電話機54により受信される。
【0069】
また、本例では、複数であるn個の監視カメラ(監視カメラ31以外については図示を省略してある)及び複数であるn個のカメラサーバT1〜Tnを備えており、これら複数のカメラサーバT1〜TnがそれぞれケーブルK1〜Knを介してハブ33に接続されている。なお、ハブ33としては複数備えられてもよく、例えば上記図1に示した例では2つのハブ21a、21bが備えられている。
【0070】
また、本例では、各カメラサーバT1〜Tnの構成や動作は同様であり、ここでは、1つのカメラサーバT1を代表させてその構成例を示す。
カメラサーバT1には、アクセスポイント(AP)の機能部41と、アンテナ42と、記憶装置43と、データベース(DB)44と、処理部45が備えられている。
【0071】
アクセスポイント機能部41は、アンテナ42を用いて、被監視者側の携帯電話機32との間で無線により通信を行う機能を有している。
記憶装置43は、情報を記憶する機能を有しており、例えば、処理部45が動作するために用いられるプログラムや各種の情報を記憶する。
データベース44は、監視カメラ31により撮影された画像の情報や検知システムにより検知された情報などの種々な情報を蓄積する。
【0072】
処理部45では、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが所定のプログラムを実行することにより、各種の処理を行う。
本例では、処理部45は、主なアプリケーション処理として、監視カメラ31から取得される画像情報の処理や、監視カメラ31から取得される画像を蓄積する処理や、当該画像を管理する処理や、監視カメラ31により撮影される画像を録画する操作を行う処理や、通報を行うためのメールを作成して当該メールをハブ33やケーブルK1〜Knから成るネットワーク内へ送信する処理や、外部の携帯サーバ52へ画像情報を転送する処理や、監視カメラ31に対してパンやチルトやズームなどの遠隔操作を行う処理や、検知された情報等をデータベース44により管理する処理などを行う。
【0073】
以上のように、本例の監視通報システムでは、監視カメラ12a〜12dを用いて監視を行って緊急時に通報を行うシステムにおいて、例えば、監視カメラ12a〜12dの検知システムが故障であるために或いは検知範囲外の異常であるために当該検知システムが作動しないような状況においても、被監視者側14a〜14dから監視側(監視側携帯電話機5など)に対して通報を行うことが可能な構成とし、また、例えば、設置する監視カメラ12a〜12dの撮影範囲外においても、被監視者側14a〜14dから監視側(監視側携帯電話機5など)に対して通報を行うことが可能な構成とした。
【0074】
また、本例の監視通報システムでは、例えば小規模集合住宅の宅内或いは他の住宅内などにおいて、小規模な無線LANを構築し、無線LANの端末(無線端末装置14a〜14d)を用いて簡易に通報を行うことを可能とした。
また、本例の監視通報システムでは、例えば小規模集合住宅などにおいて、有線LANを用いたネットワークを構築し、いずれかの住宅内で通報の要求が発生した場合に、他の住宅内の住民に対して通報を行うことを可能とした。
【0075】
従って、本例の監視通報システムでは、例えば、特別な緊急時においても被監視者側14a〜14dからの緊急連絡などの通報や画像配信を行うことができ、具体的には、監視カメラ12a〜12dの検知システムが非作動である時などにおいても被監視者側14a〜14dから通報を行うことができ、また、監視カメラ12a〜12dの撮影範囲外の場所においても被監視者側14a〜14dから通報を行うことができる。
【0076】
また、こうしたことから、本例の監視通報システムに備えられた被監視者15a〜15dの無線端末装置14a〜14dは、例えば、監視カメラ12a〜12dの検知システムが故障するなどの問題が発生した時において、監視カメラ12a〜12dに代わる予備のシステムとして利用することが可能である。
【0077】
また、本例の監視通報システムでは、同一の集合住宅1に存する複数の住戸11a〜11dに監視カメラ12a〜12d及びカメラサーバ13a〜13d等の監視用装置を備える場合に、いずれかの住戸11a〜11dにおいて通報の要求があった場合には、当該同一の集合住宅1内の他の住民15a〜15dに対して連絡することが可能であるため、例えば、火災の発生時等の緊急時に迅速な連絡を行うことが可能であり、これにより、迅速な対処がなされることを実現することができる。
【0078】
なお、本例では、本発明に係る通報システムが、監視及び通報を行う監視通報システムに適用されている。
また、本例では、監視対象として、複数の領域が用いられており、具体的には、同一の集合住宅1に存する複数の住戸11a〜11dの領域が用いられている。
また、本例では、監視対象者として、各住戸11a〜11dに住む住民15a〜15dが用いられている。
【0079】
また、本例では、監視カメラ12a〜12dの機能により画像撮像手段が構成されており、無線端末装置14a〜14dの機能により監視対象側の者により携帯される携帯無線装置が構成されており、カメラサーバ13a〜13dが無線端末装置14a〜14dから無線送信される通報信号を受信する機能により通報信号無線受信手段が構成されており、カメラサーバ13a〜13dが無線端末装置14a〜14dからの通報信号に基づいて通報先に対して通報を行う機能により携帯無線装置通報制御手段が構成されている。
【0080】
また、本例では、被監視者14a〜14dが通報を行うために無線端末装置14a〜14dを操作した場合に当該無線端末装置14a〜14dから無線により送信される信号により、通報信号が構成されている。
また、本例では、通報先として、監視者により携帯される携帯電話機5や、同一の集合住宅1に存する他の住民15a〜15dにより携帯される無線端末装置14a〜14dや、消防署などが用いられている。
【0081】
また、本例では、カメラサーバ13a〜13dが無線端末装置14a〜14dからの通報信号の受信を契機として監視カメラ12a〜12dにより撮影される画像の録画などの所定の処理を開始するなどの機能により、携帯無線装置処理制御手段が構成されている。
【0082】
また、本例では、無線端末装置14a〜14dから監視側を制御するための種々な信号(監視側制御信号)を無線により送信することも可能であり、この場合、例えば、カメラサーバ13a〜13dには、無線端末装置14a〜14dからの監視制御信号を受信する監視側制御信号無線受信手段の機能や、受信される監視側制御信号に基づいて監視側を制御する携帯無線装置監視側制御手段の機能が備えられる。
【0083】
ここで、本発明に係る通報システムの構成や当該通報システムを構成する監視側や被監視側の構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。なお、本発明は、例えば本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムなどとして提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
【0084】
また、本発明に係る通報システムなどにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る通報システムによると、監視対象を監視するための画像を撮像し、監視対象を監視した結果に基づく通報を通報先に対して行うに際して、画像を撮像する範囲外の所定の範囲を通信可能領域に含んで携帯無線装置から無線により送信される通報信号を受信する機能を備えるとともに、通報を行うための通報信号を無線により送信する携帯無線装置を監視対象側の者により携帯させ、当該通報信号無線受信機能により当該携帯無線装置から受信された通報信号に基づいて通報先に対して通報を行うようにしたため、例えば従来と比べて幅広い通報を行うことができ、これにより、例えば、監視対象側の者の安全性を高めることなどができる。
【0086】
また、本発明に係る通報システムによると、複数の領域のそれぞれの監視対象を監視した結果に基づく通報を通報先に対して行うに際して、携帯無線装置から無線により送信される通報信号を受信する機能をそれぞれの領域に備えるとともに、通報を行うための通報信号を無線により送信する携帯無線装置をそれぞれの領域の監視対象側の者により携帯させ、いずれかの領域に設けられた通報信号無線受信機能により携帯無線装置から受信された通報信号に基づいて当該領域とは異なる領域の者を通報先として通報を行うようにしたため、例えば従来と比べて幅広い通報を行うことができ、これにより、例えば、いずれかの領域の携帯無線装置から通報信号が無線送信されたことに対する対応を迅速化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る監視通報システムを集合住宅に適用した場合の一例を示す図である。
【図2】 本発明の一実施例に係る監視通報システムにより行われる処理の手順の一例を示す図である。
【図3】 本発明の一実施例に係る監視通報システムにより行われる異常発生時におけるメッセージのやり取りの一例を示す図である。
【図4】 本発明の一実施例に係る監視通報システムの構成例を示す図である。
【図5】 従来例に係る監視通報システムの一例を示す図である。
【図6】 従来例に係る監視通報システムにより行われる処理の手順の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・集合住宅、 2、51・・インターネット、 3、52・・携帯サーバ、
4、53・・キャリアゲートウエイ、 5、54・・監視側携帯電話機、
11a〜11d・・住戸、 12a〜12d、31・・監視カメラ、
13a〜13d、T1〜Tn・・カメラサーバ、
14a〜14d、32・・無線端末装置、
15a〜15d・・被監視者、 21a、21b、33・・ハブ、
22a〜22d、23、25〜28、35、36、55、56、K1〜Kn・・ケーブル、
24、34・・ルータ、 41・・アクセスポイント、
42、46、61、62・・アンテナ、 43・・記憶装置、
44・・データベース、 45・・処理部、

Claims (3)

  1. 監視対象を監視した結果に基づく通報を通報先に対して行う通報システムにおいて、
    前記監視対象を監視するための画像を撮像する機能を有し、異常を検知したことにより又は通報信号に応じて起動させられたことにより画像の撮像を開始する画像撮像手段と、
    監視対象側の者により携帯されて、通報を行うための通報信号を無線により送信する機能を有する携帯無線装置と、
    前記画像撮像手段により画像を撮像する範囲外の所定の範囲を通信可能領域に含んで前記携帯無線装置から無線により送信される通報信号を受信する通報信号無線受信手段と、
    前記通報信号無線受信手段により前記通報信号が受信されたことに応じて前記画像撮像手段を起動させて画像の撮像を開始させる画像撮像起動手段と、
    前記通報信号無線受信手段により前記通報信号が受信されたことに応じて、前記画像撮像手段により撮像された画像を配信するためのメールを作成して、通報先となる監視者により携帯される携帯電話機に対して送信する通報制御手段と、
    を備えたことを特徴とする通報システム。
  2. 複数の領域のそれぞれの監視対象を監視した結果に基づく通報を通報先に対して行う通報システムにおいて、
    それぞれの領域の監視対象側の者により携帯されて、通報を行うための通報信号を無線により送信する機能を有する携帯無線装置と、
    前記それぞれの領域に対して設けられて、前記携帯無線装置から無線により送信される通報信号を受信する通報信号無線受信手段と、
    いずれかの領域に設けられた前記通報信号無線受信手段により前記携帯無線装置から受信される通報信号に基づいて、当該領域とは異なる領域の者を通報先として通報を行う携帯無線装置通報制御手段と、
    前記監視対象を監視するための画像を撮像する機能を有し、異常を検知したことにより又は通報信号に応じて起動させられたことにより画像の撮像を開始する画像撮像手段と、
    前記通報信号無線受信手段により前記通報信号が受信されたことに応じて前記画像撮像手段を起動させて画像の撮像を開始させる画像撮像起動手段と、
    前記通報信号無線受信手段により前記通報信号が受信されたことに応じて、前記画像撮像手段により撮像された画像を配信するためのメールを作成して、通報先となる監視者により携帯される携帯電話機に対して送信する通報制御手段と、
    を備えたことを特徴とする通報システム。
  3. 請求項2に記載の通報システムにおいて、
    前記複数の領域のそれぞれは、同一の集合住宅に存するそれぞれの住宅の全部又は一部の領域であり、
    前記携帯無線装置通報制御手段は、いずれかの住宅に設けられた前記通報信号無線受信手段により前記携帯無線装置から受信される通報信号に基づいて、当該住宅とは異なる住宅の監視対象側の者により携帯される前記携帯無線装置を通報先として通報を行う、
    ことを特徴とする通報システム。
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