JP4034233B2 - 食器洗浄機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食器洗浄機、食器かご及び小物かごに関する。
【0002】
【従来の技術】
食器洗浄機に使用される食器かごは一般に、皿、茶碗、コップ等を置く食器かご本体の他に、はし、スプーン、フォーク、ナイフ等の小物を置くための小物かごを有する。このような小物かごの中には、その底部が、斜め下方向に傾斜しており、また、格子状の棒材によって形成されているものがある。
【0003】
このような食器洗浄機では、洗浄工程やすすぎ工程において、食器かご内の食器に向けてノズル等から水が噴射される。小物かご内のはしやスプーン等の小物にも水が噴射される。この結果、その小物に付着した食べ物の残りが取除かれる。小物から取除かれた食べ物の残りの中には、小物かごの底部に落ちるものがある。この場合、小物かごの底部を斜め下方向に傾斜させた構成にしておくと、小物かごの底部に落ちた食べ物の残りが、その自重及び/又は噴射後に上方から小物かごの底部に落ちてきた水の力によって、その斜め下方向に沿って小物かごの底部から転がり落ち易い。これにより、小物かごの底部に食べ物の残りを残存させにくくすることが期待される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように小物かごの底部が格子状の棒材によって形成されていると、その底部が斜め下方向に傾斜していても、食べ物の残りが格子状の棒材に引っ掛ったり、格子状の棒材間の孔に嵌まったりする場合があった。この結果、小物かごの底部に食べ物の残りが依然として残存し易いという問題があった。また、小物かごの底部に食べ物の残りが残存していると、再度噴射された水によって、その食べ物の残りが小物かご内の小物に再度付着してしまう場合もあった。
また、従来の小物かごは、洗いにくい箇所があるという問題があった。特に、小物かごの底部に食べ物の残りが残存している場合でも、小物かごの底部の上方に位置する本体枠部が邪魔となって、小物かごの底部を洗いにくかった。
【0005】
本発明は、洗浄工程やすすぎ工程の後に、小物かごやその中の小物に食べ物の残りを残存しにくくすることを1つの目的とする。
本発明は、小物かごを洗い易くすることを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用と効果】
本発明の1つの態様の食器洗浄機は、小物かごを有する食器かごを備えている。前記小物かごの底部は、間隔をあけて並列に配置された複数の棒材が、補強材によって裏面側で連結されることによって形成されているとともに、前記棒材の長さ方向に傾斜している。前記各棒材は、その下端で終端している。隣合う前記棒材と前記棒材の間に、前記棒材に沿って伸びるとともに下端側が開放されているスリット状の空隙が形成されている。
ここで、「小物かご」とは、はし、スプーン、フォーク、ナイフ等の小物を置くための入れ物を意味する。小物かごは、食器かご本体から取外し可能であることが好ましい。
【0007】
本態様によると、小物かごに落ちた食べ物の残りが、底部の棒材の伸びる方向に沿って転がり落ち易い。食べ物の残りが棒材に引っ掛ったり、棒材と棒材の間の空隙に嵌まったりする事態が生じにくい。
従って、本態様によると、洗浄工程やすすぎ工程の後に、小物かごやその中の小物に食べ物の残りを残存させにくくすることができる。
また、本態様によると、小物かごの底部に食べ物の残りを残存させにくくする効果の低下を抑えながら、棒材群を補強できる。
【0011】
前記食器洗浄機は、前記小物かごに下方から液体を噴射するノズルをさらに有しており、前記棒材は、これが伸びる方向に直交する横断面の頂部の幅が、前記横断面の底部の幅よりも広いことが好ましい。
本態様によると、小物かごよりも下方で液体が上向きに噴射された場合に、その液体が棒材と棒材の間の空隙を上向きに通るときにノズル効果が生じ、液体の勢いを強くすることができる。
【0013】
本発明の他の態様の食器洗浄機は、小物かごを有する食器かごを備えている。前記小物かごは、前記底部から上方に伸びる外枠部と、その外枠部に係合されており、外枠部に案内されることにより前記底部から相対的に近い位置と相対的に遠い位置の両方に移動させることが可能な本体枠部を有する。本態様には、本体枠部が取外し可能な構成や、本体枠部が取外し不能であるが、底部に対して本体枠部を上記のように移動させることが可能な構成が含まれる。
本態様によると、小物かごの本体枠部を底部から相対的に遠い位置に移動させることで、小物かご(特にその底部)を洗い易くすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態の食器洗浄機の概略断面図を示す。この食器洗浄機は、洗浄機本体10によって外枠が構成されている。洗浄機本体10の内部には、洗浄槽12が収容されている。洗浄槽12の前側(図1では左側)には、扉34が取付けられている。扉34の上部には、電源スイッチ28や、スタート/一時停止スイッチ30が設けられている。これらのスイッチ28、30は制御部32に電気的に接続されている。制御部32は、食器洗浄機の各部の動作を制御する。洗浄槽12の頂部は開口している。その開口は、洗浄槽12が洗浄機本体10に完全に収容されている場合は、内蓋16によって閉じられている。内蓋16は、図示しないリンク機構を介して洗浄機本体10に取付けられている。扉34を手前側(図1では左側)に引出すと、前記リンク機構によって内蓋16が上側に移動するとともに、洗浄槽12が引出される。
【0016】
洗浄槽12の内部には、食器かご36が収容されている。食器かご36は取外し可能である。食器かご36は、食器かご本体37と、小物かご20を有する。小物かご20は、小物食器かご、小物入れ又は小物食器入れといってもよい。食器かご36は樹脂で形成してもよいし、金属(例えばステンレス等)で形成してもよいし、その他の材料で形成してもよい。なお、図1に示す小物かご20は、大まかな概形図を示している。食器かご本体37には、皿22a、茶碗22b、コップ22c等の食器を置くことができる。小物かご20は、食器かご本体37から取外すことが可能である。小物かご20には、はし19a、スプーン19b、フォーク、ナイフ等の小物を置くことができる。なお、これらの小物も広い意味での食器に含まれるものであり、小物食器といってもよい。小物かご20には、洗剤入れ18が取付けられている。
【0017】
図2と図3は、図1に概略図を示した小物かご20の詳細な斜視図を示す。但し、図3は、本体枠部102を上方に移動させた状態を示す。小物かご20は、底部108と本体枠部102を有する。底部108は、基部118(図3によく示されている)と、斜め下方向に傾斜した2つの傾斜部114a、114bを有する。基部118は、底部108の中央部に位置している。一方の傾斜部114aは、基部118の一方の側部から伸びている。他方の傾斜部114bは、基部118の他方の側部から伸びている。
【0018】
傾斜部114aは棒材116a群によって構成されている。傾斜部114bは棒材116b群によって構成されている。棒材116a群と棒材116b群の上端は、基部118に連結されている。棒材116a群は、斜め下方向に伸びているとともに、並列に配置されている。棒材116b群も同様である。棒材116aと、これに隣合う棒材116aの間には、棒材116aに沿って伸びるスリット状の空隙112a(図3によく示されている)が形成されている。この空隙112aは、細長状又は縦長状の空隙といってもよい。同様に、棒材116bと、これに隣合う棒材116bの間には、スリット状の空隙112b(図3によく示されている)が形成されている。棒材116aの下端と、これに隣合う棒材116aの下端の間には空隙が形成されている。これにより、スリット状の空隙112aの下端側が開放されている。同様に、スリット状の空隙112bの下端側も開放されている。
傾斜部114を構成する棒材116群は、櫛歯状に形成されているともいえる。また、棒材116群は、一端のみが基部118に支持された片持ち梁状になっているともいえる。
なお、図2に示すよりも棒材116を細くして、多数の棒材116を並列に配置したり、スリット状の空隙112の幅を狭くしたりしても勿論よい。
【0019】
棒材116a、116bは、これが伸びる方向に直交する横断面が台形状となっている(図4参照)。その台形は、上底の方が下底よりも長い。棒材116a群の裏面には、棒材116a群の伸びる方向と直交する方向に伸びる補強棒材110aが取付けられている。同様に、棒材116b群の裏面には、補強棒材110bが取付けられている。
【0020】
底部108の一部である基部118は、本体枠部102を支持する役割も果たしている。本体枠部102は、小物かご20の側周部(側壁部)を形成している。その基部118には、外枠部104が連結されている。外枠部104の頂部には、取っ手部106が取付けられている。外枠部104の内側に本体枠部102が嵌まり込んでいる。外枠部104には、上下方向に伸びる縦長のガイド孔105が形成されている。そのガイド孔105に、本体枠部102と連結されたガイド部103が係合している。本体枠部102(ガイド部103)は、ガイド孔105に沿って上下方向に移動可能となっている。図3は、本体枠部102をガイド孔105に沿って上方に移動させた状態を示す。このように、本体枠部102は、底部108から相対的に近い位置と相対的に遠い位置の両方に移動可能となっている。
【0021】
図1に示すように、洗浄槽12の背面の中間部の開口12aは、給水管11の一端と繋がっている。給水管11の途中には、給水弁84が設けられている。給水管11の他端11aは、食器洗浄機の外部の給水源82に接続されている。洗浄槽12の背面の下側の開口12bは、エアー抜き管78の一端と繋がっている。エアー抜き管78の他端は、エアー抜き部80に接続されている。
【0022】
洗浄槽12の底部には、開口部49が形成されている。開口部49の下方には、水溜め部52が設けられている。開口部49(水溜め部52の頂部)付近には、残菜フィルタ48が設けられている。残菜フィルタ48は取外し可能である。
【0023】
水溜め部52には、第1管54、第2管55、第3管56、第4管57の一端が接続されている。第1管54の途中には、洗浄ポンプ59が設けられている。第1管54の他端54aは、洗浄槽12の内部に達している。第1管54の他端54aには、回転ノズル58が取付けられている。回転ノズル58は、食器かご36の下方に位置している。回転ノズル58は、上下方向に伸びる軸を中心として回転可能である。洗浄槽12の底部には、ヒーター42が設けられている。ヒーター42は、ヒーターカバー40で覆われている。洗浄槽12の底面の裏側には、サーミスタ50が取付けられている。
【0024】
第2管55の他端には、水位検知ケース62が取付けられている。水位検知ケース62内には、フロート60が配置されている。フロート60の上方には、水位検知スイッチ88が設けられている。水位検知スイッチ88は、制御部32に電気的に接続されている。第3管(溢水排出管)56の他端は開口している。図1に示すように、第4管(排水管)57の途中には、排水ポンプ76、エアー抜き部80、排水トラップ部70、排水逆止弁72が順に設けられている。第4管57の他端57aは、食器洗浄機の外部の排水部74に接続されている。
【0025】
第3管(溢水排出管)56の他端(出口)の下方の周辺であって、洗浄機本体10の底面10aの表側に隣接する位置には、溢水検知スイッチ(検知電極対)68が設けられている。このスイッチ68を構成する電極対の先端に水が接触すると、電極対の間が導通する。この結果、そのスイッチ68から電気信号が制御部32に送られる。また、洗浄槽12の底面前部の裏側に隣接する位置には、乾燥ファン46が設けられている。乾燥ファン46は、空気通路44の一端側に位置している。空気通路44の他端は、洗浄槽12の前面の開口12cと繋がっている。空気通路44は、壁38によって仕切られている。
【0026】
次に、この食器洗浄機の動作を説明する。この食器洗浄機は、使用者が準備工程を行った後、給水工程、洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程の順に動作する。なお、洗浄工程やすすぎ工程においても、詳細には、給水、洗浄、排水等の処理を所定のパターンで繰返し行う。
【0027】
(準備工程) 図1に示す扉34を手前(図1の左側)に引いて洗浄槽12を引出し、食器かご36に食器を置く(小物かご20に小物を置く)。また、食器かご36の小物かご20に取付けられた洗剤入れ18に洗剤を入れる。次に、扉34を奥側(図1の右側)に押して洗浄槽12を洗浄機本体10に収容する。次に、電源スイッチ28をオンし、所定のコースを選択し、スタート/一時停止スイッチ30をオンすると、運転が開始される。
【0028】
(給水工程) 運転が開始されると、制御部32は、給水弁84を開く。すると、給水源82から給水管11を通じて洗浄槽12内に給水される。給水が継続されると、水位検知ケース62内のフロート60が上昇する。洗浄槽12の水位が所定の水位に達し、フロート60の上端が水位検知スイッチ88に当たると、水位検知スイッチ88がオンする。すると、その検知信号が制御部32に送られる。この結果、制御部32は給水弁84を閉じる。これにより、給水工程が終了する。
【0029】
(洗浄工程) 給水工程が終了すると、制御部32は、洗浄ポンプ59を駆動させるとともに、ヒーター42に通電させる。洗浄ポンプ59を駆動すると、水溜め部52(洗浄槽12)の水が第1管54を通って回転ノズル58に導かれる。この水は回転しているノズル58から洗浄槽12内に噴射される。その噴射水が洗浄槽12の食器かご36内の食器(小物かご20内の小物)に当たることで、食器が洗浄される。洗浄槽12内に噴射された水は水溜め部52(洗浄槽12)に再び溜められる。この水が洗浄ポンプ59によって再度回転ノズル58に導かれて噴射される。このような循環作用によって食器が洗浄される。また、ヒーター42に通電して水を温めると、温かい水を食器に当てることができるので、洗浄能力が高くなる。制御部32は、サーミスタ50の出力に応じてヒーター42の出力をオン・オフ制御する。
【0030】
制御部32は、洗浄ポンプ59を所定時間した駆動した後に、その駆動を停止する。次に、制御部32は、排水ポンプ76を動作させる。これにより、水溜め部52(洗浄槽12)の水が第4管57を通って食器洗浄機の外部の排水部74に導かれる。この結果、洗浄槽12内の水が排水される。
【0031】
(すすぎ工程) 洗浄工程が終了すると、制御部32は、再度給水弁84を開き、洗浄槽12内に給水する。また、制御部32は、洗浄ポンプ59を動作させる。これにより、給水された水が回転しているノズル58から洗浄槽12内に噴射される。その噴射水が洗浄槽12の食器かご36内の食器(小物かご20内の小物)に当たることで、食器のすすぎが行われる。次に、制御部32は、排水ポンプ76を動作させて、すすぎ後の水溜め部52(洗浄槽12)の水を排水部74に排出する。以上のすすぎ処理は、複数回繰返される。
【0032】
(乾燥工程) すすぎ工程が終了すると、制御部32は、乾燥ファン46を回転させる。これにより、外部の空気が空気通路44を通って洗浄槽12内に導入される。洗浄槽12内に導入された空気は、ヒーター42で温められる。温められた空気によって、洗浄槽12の食器かご36内の食器が乾燥される。
【0033】
このように、洗浄工程やすすぎ工程では、食器かご36内の食器に向けてノズル等から水が噴射される。小物かご20内のはし19aやスプーン19b等の小物にも水が噴射される。この結果、その小物に付着した食べ物の残りが取除かれる。食べ物の残りには、米飯粒や、肉、魚、野菜の切れ端等の固形物のみならず、シチューの残り等の液状物が含まれる。小物から取除かれた食べ物の残りの中には、図2に示す小物かご20の底部108に落ちるものがある。これに対し、本実施形態では、底部108に、斜め下方向に伸びる棒材116群によって構成された傾斜部114が設けられている。よって、底部108に落ちた食べ物の残りが、その自重及び/又は噴射後に上方から底部108に落ちてきた水の力によって、その斜め下方向に沿って底部108から転がり落ち易い。
【0034】
また、本実施形態の小物かご20の底部108には、斜め下方向に伸びる棒材116群が並列に配置されている。また、棒材116と、これに隣合う棒材116の間に、棒材116に沿って伸びるスリット状の空隙112が形成されている。しかも、スリット状の空隙112の下端側が開放されている。
よって、小物かごの底部が格子状の棒材で構成されている場合に比べて、小物かご20に落ちた食べ物の残りが、底部108の棒材116の伸びる方向に沿って転がり落ち易い。食べ物の残りが棒材116に引っ掛ったり、棒材116と棒材116の間の空隙112に嵌まったりする事態が生じにくい。
従って、本実施形態によると、洗浄工程やすすぎ工程の後に、小物かご20やその中の小物に食べ物の残りを残存させにくくすることができる。
【0035】
また、棒材116群の裏面には、棒材116群の伸びる方向と直交する方向に伸びる補強棒材110が取付けられている。補強棒材110は棒材116群の裏面に取付けられているので、小物かご20の底部108に食べ物の残りを残存させにくくする効果を保ちながら、棒材116群を効果的に補強できる。
【0036】
また、棒材116群の横断面は、上底が下底より長い台形状である。この結果、小物かご20よりも下方で水が上向きに噴射された場合に、図4に模式的に示すように、その水が棒材116群の間の空隙112を上向きに通るときにノズル効果が生じ、水の勢いを強くすることができる。これにより、小物かご20の底部108上に食べ物の残りがへばり付いているような場合でも、その食べ物の残りを底部108から効果的に除去できる。また、小物かご20内の小物に付着した食べ物の残りを効果的に除去できる。
【0037】
また、本実施形態では、図3に示すように、本体枠部102を小物かご20の底部108から相対的に遠い上側の位置に移動させることが可能である。よって、洗浄工程や乾燥工程の後に小物かご20の底部108に食べ物の残りが残存してしまったとしても、本体枠部102を図3に示すように上側の位置に移動させることで、スポンジやたわし等を底部108に導き易く、底部108を洗い易くすることができる。
【0038】
本発明者は、以上で説明した小物かご20と底部の構成が共通する小物かご(以下では「本実施例の小物かご」という)について、洗浄時間と米飯粒(食べ物の残りの一例)の残存率の関係を調べる実験を行った。従来のように底部が格子状の棒材によって形成された小物かご(以下では「従来の小物かご」という)についても同様の実験を行い、両者を比較した。
本実施例の小物かごについては、棒材(上記棒材116に相当)の横断面形状である台形の上底の長さを2.5mm、下底の長さを1mm、高さを3mmとした。スリット状の空隙(上記空隙112に相当)の頂部の幅を2mmとした。
【0039】
まず、1組につき米飯粒が4粒ずつ付着した6組のはしを小物かご内に置いた。米飯粒の残存率は、洗浄動作を5分毎に一時停止させ、はし又は小物かごに残存している米飯粒を数えることで測定した。なお、洗浄開始から2分後にも測定を行った。米飯粒の残存率は、はしと小物かごのいずれかに付着している場合は、米飯粒が残存しているものとして測定した。
【0040】
以上の条件で実験を行って得られた結果を図5に示す。図5は、洗浄時間と米飯粒の残存率の関係を示す。本実施例の小物かごでは、洗浄開始から5分後(正確には2分より長く5分以下の時間経過後)には、米飯粒の残存率を0%にすることができた。これに対し、従来の小物かごでは、洗浄開始から20分経過後でも米飯粒の残存率が0%でなく、米飯粒が残存しているという結果が得られた。このように、本実施例の小物かごの方が、従来の小物かごに比べて、短い洗浄時間で米飯粒の残存率を低下させることができるという結果が得られた。
【0041】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(1)上記実施形態では、図1に示すように棒材116が直線状に伸びている場合を説明した。しかし、その棒材は、小物かご20に上端が接続され、斜め下方向に伸びる部分を経由して下端に至る構成となっていれば、例えば図6に縦断面形状を示す棒材122a、122bや、図7に縦断面形状を示す棒材124a、124bのように、曲線状に伸びていてもよい。
(2)上記実施形態では、図1や図4に示すように棒材116の横断面形状が台形状である場合を説明した。しかし、その棒材の横断面形状は、例えば図8に横断面形状を示す棒材126のように、水平に伸びる辺が頂部に位置する逆三角形状であってもよい。また、図9に横断面形状を示す棒材128のように、円の下半分の半円形と長方形を組合せたような形状であってもよい。また、棒材の横断面形状は、矩形状であってもよい。
【0042】
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独で又は各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の食器洗浄機の概略断面図を示す。
【図2】本発明の実施形態の食器洗浄機の小物かごの斜視図を示す。
【図3】本発明の実施形態の食器洗浄機の小物かごの斜視図であって、本体枠部を上方に移動させた状態を示す。
【図4】小物かごの底部を構成する棒材の横断面形状に基づく作用効果を説明するための図を示す。
【図5】本発明者の実験により得た洗浄時間と米飯粒の残存率の関係を示す。
【図6】小物かごの底部を構成する他の例の棒材について、その棒材の伸びる方向に平行な縦断面形状を示す(1)。
【図7】小物かごの底部を構成する他の例の棒材について、その棒材の伸びる方向に平行な縦断面形状を示す(2)。
【図8】小物かごの底部を構成する他の例の棒材について、その棒材の伸びる方向に直交する横断面形状を示す(1)。
【図9】小物かごの底部を構成する他の例の棒材について、その棒材の伸びる方向に直交する横断面形状を示す(2)。
Claims (3)
- 小物かごを有する食器かごを備え、
前記小物かごの底部は、間隔をあけて並列に配置された複数の棒材が、補強材によって裏面側で連結されることによって形成されているとともに、前記棒材の長さ方向に傾斜しており、
前記各棒材は、その下端で終端しており、
隣合う前記棒材と前記棒材の間に、前記棒材に沿って伸びるとともに下端側が開放されているスリット状の空隙が形成されていることを特徴とする食器洗浄機。 - 前記小物かごに下方から液体を噴射するノズルをさらに有しており、
前記棒材は、これが伸びる方向に直交する横断面の頂部の幅が、前記横断面の底部の幅よりも広いことを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。 - 前記小物かごは、前記底部から上方に伸びる外枠部と、その外枠部に係合されており、外枠部に案内されることにより前記底部から相対的に近い位置と相対的に遠い位置の両方に移動させることが可能な本体枠部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の食器洗浄機。
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