JP4034232B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食器洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
食器洗浄機では一般に、噴射させた水を食器に当てることで食器を洗浄するようにしている。噴射させる水に泡が含まれていると、噴射する水の勢いが減少し、この結果、食器の洗浄力が低下するおそれがある。このため、食器洗浄機では一般に、泡立ちを抑えた専用の洗剤を使用することが求められている。しかしながら、現実には、泡立ちの優れた洗剤(台所用の中性洗剤等)が食器洗浄機に使用されてしまう場合がある。この場合、洗浄槽内に多量の泡が発生することがある。
【0003】
ところで、例えば洗浄槽に水を供給する給水管の途中の給水弁が、閉じられるべきなのに開いたままである場合が仮に生じたとする。この場合、何の対策も施さないと、洗浄槽の水量が上昇した結果、洗浄槽の中でも望まない位置から水が溢れてしまう。これに対処するものとして、洗浄槽に接続された溢水排出管と、その溢水排出管から排出された水を検知可能な溢水検知スイッチを備えた食器洗浄機がある。これによると、洗浄槽内の水量の異常を認識できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この食器洗浄機では、食器洗浄機に泡立ちの優れた洗剤が使用され、洗浄槽内に多量の泡が生じた場合、その泡が溢水排出部を通って排出され、溢水検知スイッチで検知されてしまう場合があった。この場合、実際の洗浄槽の水量は正常であるにもかかわらず、泡が溢水排出部から排出されることで洗浄槽の水量が異常であると誤って認識されてしまうという不合理な事態が生じることになる。
【0005】
なお、これまでの食器洗浄機では、泡立ちの優れた洗剤を使用することは一般的に好ましくないので、泡立ちの優れた洗剤を誤って使用したことを知らせるために、多量の泡の存在自体を異常としたい場合もある。しかし、泡が存在していても、異常としなくてよい場合も多い。また、多量の泡の存在による異常と洗浄槽の水量の異常を区別して検知したい場合もある。
【0006】
本発明は、泡が液体排出部から排出されることで洗浄槽の液体量が異常であると誤って認識されてしまうのを抑制することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用と効果】
本発明の1つの態様の食器洗浄機は、液体を収容可能な洗浄槽と、その洗浄槽内の液体が導入されるとともに、前記洗浄槽内の液体量が所定量以上になると前記洗浄槽から導入された液体が排出される液体排出部と、その液体排出部に配置されているトラップ部と、その液体排出部から排出された液体を検知可能な液体検知部と、洗浄槽内の液体を排水する排水ポンプと、その排水ポンプにより排水された前記洗浄槽内の液体が通る排水管と、その排水管とトラップ部を連通する連通管を備えている。トラップ部は、液体排出部内に間隔を空けて配置されており、液体が導入される側から順に、前記液体排出部の底面から上方に伸びており前記液体排出部の底面からその上端までの距離がH1である第1仕切り壁と、前記液体排出部の頂面から下方に伸びており前記液体排出部の底面からその下端までの距離がH2である第2仕切り壁と、前記液体排出部の底面から上方に伸びており前記液体排出部の底面からその上端までの距離がH3である第3仕切り壁とを備えているとともに、H2<H1<H3の関係を有している。そして、連通管は、第2仕切り壁と第3仕切り壁の間に接続されている
【0008】
トラップ部は排水管に設けられるのが通常であるが、本態様は、食器洗浄機の前記液体排出部にトラップ部を設けたことを特徴とするものである。本態様によると、泡立ちの優れた洗剤を使用して、洗浄槽内に多量の泡が生じた場合であっても、その泡は、トラップ部を封止する液体によってガードされる。よって、その泡が液体排出部から排出されることを抑制できる。このため、その泡を液体検知部が検知することを抑制できる。従って、洗浄槽の液体量が異常であると誤って認識されてしまうことを抑制できる。
このように、前記液体排出部にトラップ部を設けると、食器洗浄機に特有の作用効果を得ることができる。
【0010】
前記トラップ部を液体で封止するために前記液体排出部内の液体が超えるのに必要な障壁部の高さH1よりも、前記流体排出部から液体を流出させるために前記液体排出部内の液体が超えるのに必要な障壁部の高さH3の方が高くなるように構成されていることが好ましい。
【0014】
排水ポンプと、その排水ポンプにより排水された前記洗浄槽内の液体が通る排水管をさらに備え、前記排水管を通る液体が、連通管を介して前記トラップ部に導入されるように構成されていることが好ましい。
本態様によると、排水管を通る液体によって、トラップ部に溜める液体を入れ替えることができる。
【0015】
前記排水管を通る液体が、前記トラップ部の下流側に向けて導入されるように構成されていることが好ましい。
本態様によると、液体排出部から泡が排出されることをより効果的に抑制できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態) 図1は、第1実施形態の食器洗浄機の概略断面図を示す。この食器洗浄機は、洗浄機本体10によって外枠が構成されている。洗浄機本体10の内部には、洗浄槽12が収容されている。洗浄槽12の前側(図1では左側)には、扉34が取付けられている。扉34の上部には、電源スイッチ28や、スタート/一時停止スイッチ30が設けられている。これらのスイッチ28、30は制御部32に電気的に接続されている。制御部32は、食器洗浄機の各部の動作を制御する。洗浄槽12の頂部は開口している。その開口は、洗浄槽12が洗浄機本体10に完全に収容されている場合は、内蓋16によって閉じられている。内蓋16は、図示しないリンク機構を介して洗浄機本体10に取付けられている。扉34を手前側(図1では左側)に引出すと、前記リンク機構によって内蓋16が上側に移動するとともに、洗浄槽12が引出される。
【0017】
洗浄槽12の内部には、食器かご36が収容されている。食器かご36は取外し可能である。食器かご36は棒材を格子状に配置することで構成されている。食器かご36には、皿、茶碗、コップ等の食器22を置くことができる。また、食器かご36の小物かご20には、はし、スプーン等を置くことができる。小物かご20には、洗剤入れ18が取付けられている。
【0018】
洗浄槽12の背面の中間部の開口12aは、給水管11の一端と繋がっている。給水管11の途中には、給水弁84が設けられている。給水管11の他端11aは、食器洗浄機の外部の給水源82に接続されている。洗浄槽12の背面の下側の開口12bは、エアー抜き管78の一端と繋がっている。エアー抜き管78の他端は、エアー抜き部80に接続されている。
【0019】
洗浄槽12の底部には、開口部49が形成されている。開口部49の下方には、水溜め部52が設けられている。開口部49(水溜め部52の頂部)付近には、残菜フィルタ48が設けられている。残菜フィルタ48は取外し可能である。
【0020】
水溜め部52には、第1管54、第2管55、第3管56、第4管57の一端が接続されている。第1管54の途中には、洗浄ポンプ59が設けられている。第1管54の他端54aは、洗浄槽12の内部に達している。第1管54の他端54aには、回転ノズル58が取付けられている。回転ノズル58は、食器かご36の下方に位置している。回転ノズル58は、上下方向に伸びる軸を中心として回転可能である。洗浄槽12の底部には、ヒーター42が設けられている。ヒーター42は、ヒーターカバー40で覆われている。洗浄槽12の底面の裏側には、サーミスタ50が取付けられている。
【0021】
第2管55の他端には、水位検知ケース62が取付けられている。水位検知ケース62内には、フロート60が配置されている。フロート60の上方には、水位検知スイッチ88が設けられている。水位検知スイッチ88は、制御部32に電気的に接続されている。
【0022】
図2によく示されるように、第3管56の他端には、溢水排出ケース64の入口部64aが繋がっている。溢水排出ケース64の出口部64bは開口している。溢水排出ケース64は、外枠ケース90と、仕切り壁92、94、96を有する。仕切り壁は、第1仕切り壁92、第2仕切り壁94、第3仕切り壁96の順番で、間隔を置いて平行に配置されている。第1仕切り壁92と第3仕切り壁96は外枠ケース90の底面から上方に伸びている。第2仕切り壁94は外枠ケース90の頂面から下方に伸びている。第1仕切り壁92の高さH1と第3仕切り壁96の高さH3は、第2仕切り壁94の下端の高さH2よりも高い。これらの仕切り壁92、94、96によってU字状の液体通路66が形成されている。これがトラップ部66となっている。
【0023】
また、第1仕切り壁92よりも、第3仕切り壁96の方が高い。第1仕切り壁92は、トラップ部66に水で封止するために溢水排出ケース64内の水が超えるのに必要な障壁となっている。第3仕切り壁96は、溢水排出ケース64から水を流出させるために溢水排出ケース64内の水が超えるのに必要な障壁となっている。このように構成することで、トラップ部66を水で封止するために溢水排出ケース64内に供給することが必要な最少の水量よりも、溢水排出ケース64から水を流出させるために溢水排出ケース64内に供給することが必要な最少の水量の方が多くなっている。
【0024】
図1に示すように、第4管(排水管)57の途中には、排水ポンプ76、エアー抜き部80、排水トラップ部70、排水逆止弁72が順に設けられている。第4管57の他端57aは、食器洗浄機の外部の排水部74に接続されている。
【0025】
溢水排出ケース64の出口部64b(図2参照)の下方の周辺であって、洗浄機本体10の底面10aの表側に隣接する位置には、溢水検知スイッチ(検知電極対)68が設けられている。このスイッチ68を構成する電極対の先端に水が接触すると、電極対の間が導通する。この結果、そのスイッチ68から電気信号が制御部32に送られる。洗浄槽12の前側の底面の裏側に隣接する位置には、乾燥ファン46が設けられている。乾燥ファン46は、空気通路44の一端側に位置している。空気通路44の他端は、洗浄槽12の前面の開口12cと繋がっている。空気通路44は、壁38によって仕切られている。図1に示す空気通路44を仕切る壁38の高さH5よりも、図2に示す溢水排出ケース64の第3仕切り壁96の高さH3が低くなるように構成されている。
【0026】
次に、この食器洗浄機の動作を説明する。この食器洗浄機は、使用者が準備工程を行った後、給水工程、洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程の順に動作する。なお、洗浄工程やすすぎ工程においても、詳細には、給水、洗浄、排水等の処理を所定のパターンで繰返し行う。
【0027】
(準備工程) 図1に示す扉34を手前(図1の左側)に引いて洗浄槽12を引出し、食器かご36に食器22を置く。また、食器かご36の小物かご20に取付けられた洗剤入れ18に洗剤を入れる。この洗剤として、泡立ちの優れた洗剤(台所用の中性洗剤等)を入れたとする。次に、扉34を奥側(図1の右側)に押して洗浄槽12を洗浄機本体10に収容する。次に、電源スイッチ28をオンし、所定のコースを選択し、スタート/一時停止スイッチ30をオンすると、運転が開始される。
【0028】
(給水工程) 運転が開始されると、制御部32は、給水弁84を開く。すると、給水源82から給水管11を通じて洗浄槽12内に給水される。給水が継続されると、水位検知ケース62内のフロート60が上昇する。洗浄槽12の水位が所定の水位に達し、フロート60の上端が水位検知スイッチ88に当たると、水位検知スイッチ88がオンする。すると、その検知信号が制御部32に送られる。この結果、制御部32は給水弁84を閉じる。これにより、給水工程が終了する。
【0029】
給水工程で洗浄槽12に供給され、結果として溢水排出ケース64に導入される水の水位(初期給水の水位)は、図2に示す第1仕切り壁92の高さH1以上で、第3仕切り壁96の高さH3未満となるように設定されている。これにより、図3に模式的に示すように、溢水排出ケース64の出口部64bから水を排出させずに、トラップ部66に水Wを溜めることができる。
【0030】
ここで仮に、図1に示す給水弁84が故障しており、制御部32が給水弁84を閉じる処理を行っても、給水弁84が閉じなかったとする。あるいは、フロート60が故障しており、水位検知ケース62内の水位が上昇してもフロート60が上昇せず、水位検知スイッチ88がオンしなかったとする。この場合、洗浄槽12の水位が正常時よりも上昇することになる。この結果、溢水排出ケース64の水位も上昇し、その水位が第3仕切り壁96の高さH3(図2参照)を超えて、溢水排出ケース64から水が排出される。
【0031】
この水が溢水検知スイッチ68に接触し、検知されると、そのスイッチ68から検知信号が出力される。この検知信号は制御部32に送られる。この検知信号を受けた制御部32は、排水ポンプ76を動作させる。これにより、水溜め部52(洗浄槽12)の水が、第4管57を通って食器洗浄機の外部の排水部74に導かれる。この結果、洗浄槽12内の水が排水される。このように構成されているので、洗浄槽12の水が空気通路44を仕切る壁38を超えて、空気通路44から流れ出てしまうことを防止できる。また、制御部32は、上記検知信号を受けると、異常を報知するブザーを鳴らすとともに、扉34に設けられた表示部(図示省略)に異常が生じたことを表示する。
但し、本実施形態では、このような異常は生じなかったものとする。
【0032】
(洗浄工程) 給水工程が終了すると、制御部32は、洗浄ポンプ59を駆動させるとともに、ヒーター42に通電させる。洗浄ポンプ59を駆動すると、水溜め部52(洗浄槽12)の水が第1管54を通って回転ノズル58に導かれる。この水は回転しているノズル58から洗浄槽12内に噴射される。その噴射水が洗浄槽12内の食器22に当たることで、食器22が洗浄される。洗浄槽12内に噴射された水は水溜め部52(洗浄槽12)に再び溜められる。この水が洗浄ポンプ59によって再度回転ノズル58に導かれて噴射される。このような循環作用によって食器22が洗浄される。また、ヒーター42に通電して水を温めると、温かい水を食器22に当てることができるので、洗浄能力が高くなる。制御部32は、サーミスタ50の出力に応じてヒーター42の出力をオン・オフ制御する。
【0033】
制御部32は、洗浄ポンプ59を所定時間した駆動した後に、その駆動を停止する。次に、制御部32は、排水ポンプ76を動作させる。これにより、水溜め部52(洗浄槽12)の水が第4管57を通って食器洗浄機の外部の排水部74に導かれる。この結果、洗浄槽12内の水が排水される。
【0034】
先に述べたように泡立ちの優れた洗剤を使用した場合、このような洗浄動作を行うと、洗浄槽12(水溜め部52)内に大量の泡が発生する。そして、この泡が第3管56を通って溢水排出ケース64まで達する場合がある。
しかし、本実施形態では、溢水排出ケース64にトラップ部66が設けられており、トラップ部66には、図3に示すように、給水工程において水Wが溜められ、水封されている。よって、図4に示すように、第3管56を通って溢水排出ケース64まで達した泡Bは、トラップ部66を封止する水Wによってガードされる。このため、洗浄槽12(水溜め部52)内に大量の泡が発生しても、その泡が溢水排出ケース64から流れ出て、溢水検知スイッチ68で検知されることを防止できる。従って、洗浄槽12の水量が正常であるにもかかわらず、泡が溢水検知スイッチ68で検知されることによって、洗浄槽12の水量が異常であると誤って認識されてしまうことを防止できる。
【0035】
(すすぎ工程) 洗浄工程が終了すると、制御部32は、再度給水弁84を開き、洗浄槽12内に給水する。また、制御部32は、洗浄ポンプ59を動作させる。これにより、給水された水が回転しているノズル58から洗浄槽12内に噴射される。次に、制御部32は、排水ポンプ76を動作させて、すすぎ後の水溜め部52(洗浄槽12)の水を排水部74に排出する。以上のすすぎ処理は、複数回繰返される。
【0036】
従来の食器洗浄機では、洗浄工程により洗浄槽内に生じた多量の泡が、その後のすすぎ工程時の給水により溢水排出部に押しやられ、この結果、その泡が溢水排出部から流れ出てしまうという問題があった。
これに対し、本実施形態の食器洗浄機によれば、溢水排出ケース64に上記のようなトラップ部66が設けられているため、上記のような場合にも、泡が溢水排出ケース64から流れ出ることを効果的に防止できる。
【0037】
(乾燥工程) すすぎ工程が終了すると、制御部32は、乾燥ファン46を回転させる。これにより、外部の空気が空気通路44を通って洗浄槽12内に導入される。洗浄槽12内に導入された空気は、ヒーター42で温められる。温められた空気によって、洗浄槽12内の食器22が乾燥される。
【0038】
(第2実施形態) 図5は、第2実施形態の食器洗浄機の概略断面図を示す。第2実施形態は、溢水排出ケース64の入口部64a(図2参照)が、水位検知ケース62の下端部の開口62aと繋がっている。この点で、図1に示すように、溢水排出ケース64の入口部64a(図2参照)が第3管56を介して水溜め部52に接続されている第1実施形態と異なる。溢水排出ケース64のトラップ部66には、第1実施形態と同様に、給水工程において水が溜められて水封される。
【0039】
泡立ちの優れた洗剤を使用して、洗浄槽12(水溜め部52)内に大量の泡が発生すると、この泡が第2管55を通って水位検知ケース62まで達する場合がある。そして、この水位検知ケース62に溢水排出部が接続されていると、溢水排出部の構造によっては、その泡が溢水排出部から流れ出てしまう場合がある。この場合、溢水検知スイッチ68が泡を検知してしまう。この結果、洗浄槽12の水量が実際には正常であっても、異常であると誤って認識されてしまう。
【0040】
これに対し、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、水位検知ケース62に接続された溢水排出ケース64にトラップ部66が設けられている。よって、第1実施形態と同様に、溢水排出ケース64から泡が流れ出てしまうことを防止できる。
【0041】
(第3実施形態) 図6は、第3実施形態の食器洗浄機の概略断面図を示す。第3実施形態では、排水管57の途中の部分(詳細にはエアー抜き部80)と、溢水排出ケース64のうちトラップ部66の上方に位置する部分が、管89によって接続されている。これにより、排水管57を通る水が、トラップ部66に導入されるようになっている。より詳細には、管89は、溢水排出ケース64のうちトラップ部66の下流側(図1ではトラップ部66の右半分の側)の上方に位置する部分に接続されている。これにより、排水管57を通る水は、トラップ部66の下流側に向けて導入されるようになっている。
【0042】
トラップ部66の水は、先に述べたように泡をガードする役割を有しており、泡に触れる可能性が高い。この泡は、洗剤(典型的には、有機物である界面活性剤)を構成成分として含むものである。よって、トラップ部66の水に泡が触れると、その水の中に洗剤成分が含まれることになる。また、トラップ部66の水にその他の不純物が含まれる場合もある。この結果、トラップ部66の水が入れ替わらずに長期間放置されると、腐敗する恐れもあり、衛生上の観点からできれば避けたい。また、悪臭の原因となる恐れもある。
【0043】
これに対し、本実施形態によると、排水ポンプ76が駆動されて排水管57に水が流れ込んだ場合、その水がトラップ部66に導入される。このため、排水管57に水が通るたびにトラップ66の水を入れ替えることができる。洗浄工程の後期の水やすすぎ工程の水は、洗剤等の含有量が少ない。よって、このような水でトラップ部66の水が置き替えられることによって、トラップ部66を衛生的に保つことができる。また、悪臭の発生も防止できる。
【0044】
また、本実施形態のように、排水管57を通る水がトラップ部66の下流側に向けて導入されると、トラップ部66に溜められた水が、溢水排出ケース64の上流側に押し戻される。よって、この場合に溢水排出ケース64の上流側に泡が存在していると、その泡についても押し戻されることになる。このため、溢水排出ケース64から泡が排出されることをより効果的に抑制できる。
【0045】
また、本実施形態では、第1実施形態のような洗浄槽12に接続されたエアー抜き管78(図1参照)が存在しない。しかし、溢水排出ケース64の出口部は大気開放されているので、その溢水排出ケース64に接続された管89がエアー抜き管として役割も果たしている。よって、第1実施形態のようなエアー抜き管78が存在しなくても、いわゆるサイホン現象の発生を防止できる。
【0046】
(液体排出部の他の例) 第1実施形態等の溢水排出ケース64に代えて、図7に示すような溢水排出管100を用いてもよい。第1実施形態のように、この溢水排出管100の入口部100aと図1に示す第3管56の他端を繋ぐようにすればよい。また、第2実施形態のように、溢水排出管100の入口部100aと図2に示す水位検知ケース62の開口62aを繋ぐようにしてもよい。この溢水排出管100には、U字状の液体通路102が形成されている。これがトラップ部102となっている。
【0047】
また、溢水排出管100のうち、管部104の下端は高さH1である。管部106の下端は高さH3である。高さH1よりも高さH3の方が高い。管部104の下端は、トラップ部102に水で封止するために溢水排出管100内の水が超えるのに必要な障壁となっている。一方、管部106の下端は、溢水排出管100の出口部100bから水を流出させるために溢水排出管100内の水が超えるのに必要な障壁となっている。
【0048】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上記実施形態では、トラップ部がU字状の場合を例にしたが、トラップ部の構成に限定はない。トラップ部は、V字状であってもよいし、その他の形状であってもよい。
【0049】
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独で又は各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の食器洗浄機の概略断面図を示す。
【図2】 液体排出部の一例である溢水排出ケースの説明図を示す(1)。
【図3】 液体排出部の一例である溢水排出ケースの説明図を示す(2)。
【図4】 液体排出部の一例である溢水排出ケースの説明図を示す(3)。
【図5】 第2実施形態の食器洗浄機の概略断面図を示す。
【図6】 第3実施形態の食器洗浄機の概略断面図を示す。
【図7】 液体排出部の他の例として溢水排出管の構成図を示す。
【符号の説明】
10:洗浄機本体
12:洗浄槽
52:水溜め部
62:水位検知ケース
64:溢水排出ケース
66:トラップ部

Claims (1)

  1. 液体を収容可能な洗浄槽と、
    その洗浄槽内の液体が導入されるとともに、前記洗浄槽内の液体量が所定量以上になると前記洗浄槽から導入された液体が排出される液体排出部と、
    その液体排出部に配置されているトラップ部と、
    その液体排出部から排出された液体を検知可能な液体検知部と、
    洗浄槽内の液体を排水する排水ポンプと、
    その排水ポンプにより排水された前記洗浄槽内の液体が通る排水管と、
    その排水管とトラップ部を連通する連通管、
    を備え、
    前記トラップ部は、前記液体排出部内に間隔を空けて配置されており、液体が導入される側から順に、前記液体排出部の底面から上方に伸びており前記液体排出部の底面からその上端までの距離がH1である第1仕切り壁と、前記液体排出部の頂面から下方に伸びており前記液体排出部の底面からその下端までの距離がH2である第2仕切り壁と、前記液体排出部の底面から上方に伸びており前記液体排出部の底面からその上端までの距離がH3である第3仕切り壁とを備えているとともに、H2<H1<H3の関係を有しており、
    前記連通管は、第2仕切り壁と第3仕切り壁の間に接続されているを特徴とする食器洗浄機。
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