JP4032497B2 - 照明制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、劇場の舞台及び客席部や宴会場等に設置された照明負荷を調光する場合に好適な照明制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の照明制御装置は、複数の照明負荷の各々の照度を制御する複数の調光器が収納された調光盤と、複数の照明負荷の各々の照度が設定可能であってその設定照度を調光盤に送信する調光操作卓を有する。また、この種の照明制御装置では、例えば劇場の客席部に設置されている照明負荷の照度を、予め記憶されている上限レベルと下限レベルの間で徐々に暗くしたり、明るく(フェード)する調光制御するものが知られている。
従来例(1)
従来の調光操作卓には、上記フェード時の照明負荷の照度の上限レベルと下限レベルを設定するために、照度を明るい方向に設定させるための「明」スイッチと、暗い方向に設定させるための「暗」スイッチと、照度変化を途中で止めるための「止」スイッチと、照度の上限レベル及び下限レベルを共に0〜100%の範囲でそれぞれ設定するための上限ボリューム及び下限ボリュームが設けられている。
【0003】
そして、このような操作スイッチ及びボリュームの組み合わせによる照度は乗算値により制御される。すなわち、上限ボリューム及び下限ボリュームにより設定された各値を上限レベル及び下限レベルとして「明」、「暗」及び「止」スイッチにより設定される。したがって、操作者が無用に「明」、「暗」及び「止」スイッチを操作しても設定上限レベルより明るくならず、また、設定下限レベルより暗くならない。そのため、設定上限レベルより更に明るくするためには上限ボリュームを操作して設定上限レベルを上げる操作を行い、また、設定下限より更に暗くするためには下限ボリュームを操作して設定下限レベルを下げる操作を行う。
【0004】
従来例(2)
この種の調光操作卓としては、大別して劇場、ホール、スタジオ等において専門のオペレータ(照明専門家)が使用するものと、宴会場、結婚式場、学校の講堂等において専門的でない、いわゆる素人のオペレータが使用するものがある。前者の照明操作卓は、照明専門家が照明による凝った演出を行うことができるようにスイッチ部が複雑であり、機能が充実している。他方、後者の照明操作卓は、あまり凝った照明を行わず、単に場の雰囲気を変えるためでよいので、素人のオペレータが簡単に操作することができるようにスイッチ部が簡素である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例(1)では、照度の上限レベル及び下限レベルを共に0〜100%の範囲でそれぞれ設定するために上限ボリューム及び下限ボリュームが設けられており、また、ボリュームは機械的であるので、誤操作により下限が上限を上回ると調光制御を行うことができないという問題点がある(第1の問題点)。なお、この上限と下限の逆転現象を防止するためにボリュームのつまみを機構的に細工したり、ペン等により設定レベルをマークする必要がある。
【0006】
なお、他の従来例(1)としては、明側から暗側に向かって、又は暗側から明側に向かってフェードさせる際にその収束レベルを設定するための収束ボリュームを設け、0%から設定レベルまでの範囲、又は設定レベルから100%の範囲で調光可能なものも知られている。
【0007】
上記(2)の従来例における多機能の照明操作卓は、専門のオペレータではない素人では使いこなせないという問題点がある(第2の問題点)。特に、近年の多機能の照明操作卓は、複数の機能(スイッチ部)を組み合わせて明かりを創造することができるので、素人が操作すると現在の明かりがどの機能の組み合わせか分からない場合が発生する。
【0008】
本発明は上記第1の問題点に鑑み、予め記憶されている上限レベルと下限レベルの間で照明負荷の照度を徐々に暗く又は明るくする照明制御装置において上限レベルと下限レベルを設定する際の誤操作を防止して確実に調光制御することができる照明制御装置を提供することを第1の目的とする。
本発明は上記第2の問題点に鑑み、照明の専門のオペレータと専門的でないオペレータの両方にとって使い勝手がよい照明制御装置を提供することを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、記憶手段に記憶されている上限レベルと下限レベルの情報に基づき、照明負荷の照度を徐々に暗く又は明るくする調光制御を行う制御部と;照明負荷の照度を0%と100%の間の範囲で設定するためのボリュームと;照明負荷の照度について上限レベルの設定を指示するための第1のスイッチと;照明負荷の照度について下限レベルの設定を指示するための第2のスイッチと;前記記憶手段に上限レベルと下限レベルの情報を記憶させるための第3のスイッチと;前記第1のスイッチが操作された場合に照明負荷の照度が100%になるように調光制御し、照明負荷の照度が100%となった後に行われるボリュームの操作に応じて照明負荷の照度を制御し、ボリュームの操作終了後に前記第3のスイッチの操作がなされた場合にボリュームにより設定された照度を上限レベルの情報として前記記憶手段に記憶させると共に、前記第2のスイッチが操作された場合に照明負荷の照度が0%になるように調光制御し、照明負荷の照度が0%となった後に行われるボリュームの操作に応じて照明負荷の照度を制御し、ボリュームの操作終了後に前記第3のスイッチの操作がなされた場合にボリュームにより設定された照度を下限レベルの情報として前記記憶手段に記憶させる制御手段と;を具備することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、記憶手段に記憶されている上限レベルと下限レベルの情報に対応するレベルまで照明負荷の照度を上昇又は下降させて停止させる制御の指示を行うための第4のスイッチを備え;前記制御手段は、第4のスイッチが有効とされている状態において前記第1のスイッチが操作された場合に照明負荷の照度が前記記憶手段に記憶されている上限レベルになるように調光制御する一方、第4のスイッチが有効とされている状態において前記第2のスイッチが操作された場合に照明負荷の照度が前記記憶手段に記憶されている下限レベルになるように調光制御し、照明負荷の照度が上限レベルとなった後に行われるボリュームの操作に応じて照明負荷の照度を制御し、ボリュームの操作終了後に前記第3のスイッチの操作がなされた場合にボリュームにより設定された照度を上限レベルの情報として前記記憶手段に上書きすると共に、照明負荷の照度が下限レベルとなった後に行われるボリュームの操作に応じて照明負荷の照度を制御し、ボリュームの操作終了後に前記第3のスイッチの操作がなされた場合にボリュームにより設定された照度を下限レベルの情報として前記記憶手段に上書きすることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、照明負荷の照度を徐々に暗く又は明るくする再生モードによる調光制御が行われる場合に、前記制御部は、第4のスイッチが有効とされている状態において前記第1のスイッチが操作されると照明負荷の照度を前記記憶手段に記憶されている上限レベルになるように徐々に明るくする調光制御を行う一方、第4のスイッチが有効とされている状態において前記第2のスイッチが操作されると照明負荷の照度を前記記憶手段に記憶されている下限レベルになるように徐々に暗くする調光制御を行うことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係る照明制御装置の一実施形態を示すブロック図、図2は図1のスイッチ部を示す構成図、図3は図2の客席調光部を詳しく示す構成図、図4は上限レベル設定処理を示すフローチャート、図5は下限レベル設定処理を示すフローチャート、図6はフェード処理を示すフローチャートである。
【0015】
図1において、調光盤10内には複数の調光器11と、制御ユニット・電源12が収納され、複数の調光器11の各々は調光操作卓20において予め設定された照度レベルに応じて複数の負荷ランプ14の各照度をチャネル毎に位相制御により調光する。制御ユニット・電源12は調光信号線31を介して調光操作卓20に接続されている。
【0016】
調光操作卓20は概略的に、CPU基板21aとスイッチ基板22により構成され、CPU基板21aにはCPU24と、複数の負荷ランプ14の各設定照度やモード等を記憶するためのメモリ25と、簡単操作モード時に有効なスイッチ部を設定するためのDIPスイッチ26が設けられている。ここで、この種の照明制御装置としてはアナログ方式とデジタル方式が知られている。CPU24はアナログ方式の場合には複数の調光器11の各々に対して各設定照度に応じた値の電圧又は電流信号をD/A変換器を介して出力し、他方、デジタル方式の場合には調光盤10に対して、米国劇場技術協会(USITT:United States Institute for Theartre Technology )により規格化されたDMX−512/1990方式により各設定照度信号を出力するように構成されている。このため、CPU24はメモリ25に記憶されている負荷ランプ14の設定照度値をそのチャネルアドレスと共にデジタル信号で出力する。
【0017】
スイッチ基板22には一例として図2に示すように、
・メインスイッチ部110と、
・プリセットフェーダ(PF)スイッチ部120と、
・シーン再生スイッチ部130と、
・シーンクロス再生スイッチ部140、と
・チェイス再生スイッチ部150と、
・ON/OFF再生スイッチ部160と、
・劇場の客席に設けらている複数の負荷ランプ14をフェードするための客席調光部170と、
・再生モード選択部180と、
・パッチ部190と、
・自動スイッチ部200と、
・フロッピーディスク操作部210が設けられている。
【0018】
メインスイッチ部110には電源スイッチ111と、再生/記憶モード切り替えキーSWと、2つの袖スイッチ112と、パネル面表示灯113と、標準操作モード/簡単操作モード切り替えスイッチ114が設けられている。プリセットフェーダ(PF)スイッチ部120には16チャネルの照明負荷毎及び現シーンA、次シーンB毎のプリセットフェーダ/フリーフェーダ121と、例えば16チャネル毎のプリセットフェーダモード/フリーフェーダモードの切り替えスイッチ122が設けられている。シーン再生スイッチ部130には25シーン分のシーン選択スイッチ131等が設けられている。シーンクロス再生スイッチ部140には現シーンAと次シーンBの照度の組み合わせ具合を調整するためのシーンクロスフェーダ141と、オンエアシーンとスタンバイシーンの番号表示部142が設けられている。
【0019】
ここで、図1に示すように簡単操作モード時に有効となるスイッチ部110〜210を設定するためのDIPスイッチ26が設けられ、このDIPスイッチ26はユーザとの取り決めに応じて設定される。そして、立ち上げが終了して調光制御を行う場合には、CPU24は標準操作モード/簡単操作モード切り替えスイッチ114により標準操作モードが設定されている場合には全てのスイッチ部110〜210の操作を有効にしてその操作に応じた調光制御を行い、他方、簡単操作モードが設定されている場合にはDIPスイッチ26により有効と設定されているスイッチ部の操作を有効にしてその操作に応じた調光制御を行い、有効と設定されていないスイッチ部の操作を無視する。なお、DIPスイッチ26の代りに、フロッピディスク等の他の設定手段を用いてもよい。
【0020】
なお、専門的でないオペレータの使い勝手を更に向上させるために、スイッチ部110〜210毎に有効/無効を示すランプを設け、簡単操作モード時にこのランプを点灯することにより、現在有効なスイッチ部を知らせるようにしてもよい。また、スイッチ部110〜190の塗装色を部分的に変更したり、枠で囲んで識別可能にしてもよく、また、簡単操作モード時に無効なスイッチ部をカバーで覆うようにしてもよい。
【0021】
図3は客席調光部170を詳しく示し、この客席調光部170には
・リミットスイッチ(SW)1a及びそのLED1bと、
・記憶SW2a及びそのLED2bと、
・明SW3−1a及びそのLED3−1b、止SW3−2a及びそのLED3−2b、暗SW3−3a及びそのLED3−3bを有する自動調光SW3と、
・早SW4−1及び遅SW4−2を有するフェード速度設定SW4と、
・フェード速度設定SW4により設定されたフェード速度を表示するための設定速度モニタ5が設けられている。このモニタ5は4つのLEDにより構成され、また、自動時には赤で点灯する。
【0022】
また、客席調光部170には
・例えば5つ(5チャネル分)の自動調光/PF(プリセットフェーダ)切替SW6a及び切替SW6aに対応する5チャネル分の自動調光/PF切替表示灯6bと、・0〜100%の範囲で上下方向にスライドする5チャネル分の客席調光用フェーダ7a及びフェーダ7aに対応する5チャネル分の客席フェーダレベルモニタ7bと、
・0〜100%の範囲で上下方向にスライドする客席調光用マスタフェーダ8a及びマスタフェーダ8aに対応する客席マスタフェーダレベルモニタ8bが設けられている。客席フェーダレベルモニタ7bはダブルパッチ時には黄色で点灯し、単独時には赤で点灯する。
【0023】
次に図4を参照して上限レベルを設定する場合のCPU24の処理及び操作を説明する。先ず、ステップ(1)においてオペレータが再生/記憶モード切り替えキーSWを「記憶側」に設定し、続くステップ(2)においてオペレータが5チャネルの客席調光用フェーダ7aの全てを最も下(0%)に設定し、また、5チャネルの自動調光/PF切替SW6aの内、レベルセットを行う1チャネルを「自動」に設定すると、CPU24はそのチャネルに対応する自動調光/PF切替表示灯6bを点灯する。
【0024】
続くステップ(3)では、明SW3−1aのLED3−1bとリミットSW1aのLED1bの状態に応じて以下のような操作及び処理を行う。
・明SW3−1aのLED3−1bが点灯中であってリミットSW1aのLED1bが点灯中の場合→ステップ(11)
・明SW3−1aのLED3−1bが点灯中であってリミットSW1aのLED1bが消灯中の場合→ステップ(7)
・明SW3−1aのLED3−1bが点滅中であってリミットSW1aのLED1bが点灯中の場合→ステップ(10)
・明SW3−1aのLED3−1bが点滅中であってリミットSW1aのLED1bが消灯中の場合→ステップ(6)。
・明SW3−1aのLED3−1bが消灯中であってリミットSW1aのLED1bが点灯中の場合→ステップ(4)
・明SW3−1aのLED3−1bが消灯中であってリミットSW1aのLED1bが消灯中の場合→ステップ(5)
【0025】
先ず、ステップ(5)では、明SW3−1aが押下されると、CPU24は明SW3−1aのLED3−1bを点滅し、次いで「自動」に設定されたチャネルの調光器11に対して、フェード速度設定SW4により予め設定されたフェード時間の間において0%から100%まで徐々に明るくなる照度値を送信し、次いでステップ(6)に進む。
【0026】
ステップ(6)では、CPU24は照度値が100%になった時点で明SW3−1aのLED3−1bを点灯し、次いでステップ(7)に進む。次いでステップ(7)では、「自動」に設定されたチャネルのフェーダ7aをオペレータが100%まで上げることにより、実際の照度とフェーダレベルを合わせる。次いでステップ(8)において、「自動」に設定されたチャネルのフェーダ7aをオペレータが設定したい上限レベルまで下げると、CPU24はその照度値を送信する。
【0027】
これにより、そのチャネルの負荷ランプ14の照度が変化するので、オペレータはこの照度を観察して上限レベルを設定することができる。次いでステップ(9)において、オペレータがリミットSW1aを押下するとLED3−1bを点灯し、次いでステップ(12)に進む。続くステップ(12)ではオペレータはこの上限レベルを設定して記憶SW2aを押下すると、CPU24はこの設定上限レベルをメモリ25に格納し、これにより上限設定処理が完了する(リミットSW1aはオンのまま)。
【0028】
また、ステップ(4)では、明SW3−1aが押下されると、CPU24は明SW3−1aのLED3−1bを点滅し、次いで「自動」に設定されたチャネルの調光器11に対して、フェード速度設定SW4により予め設定されたフェード時間の間において0%から予め設定されている上限レベルまで徐々に明るくなる照度値を送信し、次いでステップ(10)に進む。
【0029】
ステップ(10)では、各フェーダ7aの出力レベル共に、予め設定されている上限レベルで停止して明SW3−1aのLED3−1bを点灯し、次いでステップ(11)に進む。ステップ(11)では、「自動」に設定されたチャネルに対応するフェーダ7aをオペレータが上に徐々に移動すると、CPU24はその上下方向の位置に応じた照度値を、そのフェーダ7aに対応するチャネルの調光器11に送信する。これにより、そのチャネルの負荷ランプ14の照度が変化するので、オペレータはこの照度を観察して設定上限レベルを変更することができる。続くステップ(12)ではオペレータはこの設定上限レベルを変更して記憶SW2aを押下すると、CPU24はこの設定上限レベルをメモリ25に上書きし、これにより上限変更処理が完了する(リミットSW1aはオンのまま)。
【0030】
次いで設定上限レベルを使用して照度を再生する場合には、オペレータがリミットSW1aをオンのままにしてキーSWを再生モードに切り替える。なお、この再生モード時には記憶SW2aは無効となる。
【0031】
次に図5を参照して下限レベルを設定する場合のCPU24の処理及び操作を説明する。先ず、ステップ(1)においてオペレータが再生/記憶モード切り替えキーSWを「記憶側」に設定し、続くステップ(2)においてオペレータが5チャネルの客席調光用フェーダ7aの全てを最も下(0%)に設定し、また、5チャネルの自動調光/PF切替SW6aの内、レベルセットを行う1チャネルを「自動」に設定すると、CPU24はそのチャネルに対応する自動調光/PF切替表示灯6bを点灯する。
【0032】
続くステップ(3)では、暗SW3−3とリミットSW1の状態に応じて以下のような操作及び処理を行う。
・暗SW3−3aのLED3−3bが点灯中であってリミットSW1aのLED1bが点灯中の場合→ステップ(11)
・暗SW3−3aのLED3−3bが点灯中であってリミットSW1aのLED1bが消灯中の場合→ステップ(8)
・暗SW3−3aのLED3−3bが点滅中であってリミットSW1aのLED1bが点灯中の場合→ステップ(10)
・暗SW3−3aのLED3−3bが点滅中であってリミットSW1aのLED1bが消灯中の場合→ステップ(6)
・暗SW3−3aのLED3−3bが消灯中であってリミットSW1aのLED1bが点灯中の場合→ステップ(4)
・暗SW3−3aのLED3−3bが消灯中であってリミットSW1aのLED1bが消灯中の場合→ステップ(5)
【0033】
先ず、ステップ(5)では、暗SW3−3aが押下されるとそのLED3−3bを点滅し、次いで「自動」に設定されたチャネルの調光器11に対して、フェード速度設定SW4により予め設定されたフェード時間の間において、0%まで徐々に暗くなる照度値を送信し、次いでステップ(6)に進む。
【0034】
ステップ(6)では、CPU24は照度値が0%になった時点で暗SW3−3aのLED3−3bを点灯し、次いでステップ(8)に進む。ステップ(8)では、「自動」に設定されたチャネルのフェーダ7aをオペレータが設定したい下限レベルまで上げると、CPU24はその照度値を送信する。これにより、そのチャネルの負荷ランプ14の照度が変化するので、オペレータはこの照度を観察して下限レベルを設定することができる。
【0035】
次いでステップ(9)において、オペレータがリミットSW1aを押下するとLED3−1bを点灯し、次いでステップ(12)に進む。続くステップ(12)ではオペレータはこの下限レベルを設定して記憶SW2aを押下すると、CPU24はこの設定下限レベルをメモリ25に格納し、これにより下限設定処理が完了する(リミットSW1aはオンのまま)。
【0036】
また、ステップ(4)では、暗SW3−3aが押下されるとそのLED3−3bを点滅し、次いで「自動」に設定されたチャネルの調光器11に対して、フェード速度設定SW4により予め設定されたフェード時間の間において、予め設定されている下限レベルまで徐々に暗くなる照度値を送信し、次いでステップ(10)に進む。
【0037】
ステップ(10)では、各フェーダ7aの出力レベル共に、予め設定されている下限レベルで停止して暗SW3−3aのLED3−3bを点灯し、次いでステップ(11)に進む。ステップ(11)では、「自動」に設定されたチャネルに対応するフェーダ7aをオペレータが上に徐々に移動すると、CPU24はその上下方向の位置に応じた照度値を、そのフェーダ7aに対応するチャネルの調光器11に送信する。これにより、そのチャネルの負荷ランプ14の照度が変化するので、オペレータはこの照度を観察して設定下限レベルを変更することができる。続くステップ(12)ではオペレータはこの設定下限レベルを変更して記憶SW2aを押下すると、CPU24はこの設定下限レベルをメモリ25に上書きし、これにより下限変更処理が完了する(リミットSW1aはオンのまま)。
【0038】
次いで下限レベルを使用して照度を再生する場合には、オペレータがリミットSW1aをオンのままにしてキーSWを再生モードに切り替える。なお、この再生モード時には記憶SW2aは無効となる。
【0039】
次に図6を参照して再生する場合のCPU24の処理及び操作を説明する。先ず、ステップ(1)においてオペレータが再生/記憶モード切り替えキーSWを「再生側」に設定し、また、客席調光用フェーダ7aを0%に設定する。続くステップ(2)では、リミット再生する場合にはステップ(5)に進み、他方、リミット再生しない場合にはステップ(3)に進む。
【0040】
ステップ(3)では、暗SW3−3aのLED3−3bが点灯中、または止SW3−2aのLED3−2bが点灯中に、明SW3−1aが押下されるとそのLED3−1bを点滅すると共に、フェード速度設定SW4により予め設定されたフェード時間の間において100%まで徐々に明るくなる照度値を送信し、100%になると明SW3−1aのLED3−1bを点灯する。次いでリミット再生する場合にはステップ(5)に進み、他方、リミット再生しない場合にはステップ(4)に進み、また、記憶操作を行う場合には図3に示す処理に進む。
【0041】
ステップ(4)では、明SW3−1aのLED3−1bが点灯中、または止SW3−2aのLED3−2bが点灯中に、暗SW3−3aが押下されるとそのLED3−3bを点滅すると共に、フェード速度設定SW4により予め設定されたフェード時間の間において0%まで徐々に暗くなる照度値を送信し、0%になると暗SW3−3aのLED3−3bを点灯する。次いでリミット再生する場合にはステップ(5)に進み、他方、リミット再生しない場合にはステップ(4)に進み、また、記憶操作を行う場合には図3に示す処理に進む。
【0042】
ステップ(5)では、リミットSW1aが押下されるとそのLED1bを点灯し、次いでステップ(6)に進む。ステップ(6)では、暗SW3−3aのLED3−3bが点灯中、または止SW3−2aのLED3−2bが点灯中に、明SW3−1aが押下されるとそのLED3−1bを点滅すると共に、フェード速度設定SW4により予め設定されたフェード時間の間において設定上限レベルまで徐々に明るくなる照度値を送信し、設定上限レベルになると明SW3−1aのLED3−1bを点灯する。次いでリミット再生しない場合にはステップ(4)に進み、他方、リミット再生する場合にはステップ(6)に進み、また、記憶操作を行う場合には図3に示す処理に進む。
【0043】
ステップ(7)では、明SW3−1aのLED3−1bが点灯中、または止SW3−2aのLED3−2bが点灯中に、暗SW3−3aが押下されるとそのLED3−3bを点滅すると共に、フェード速度設定SW4により予め設定されたフェード時間の間において設定下限レベルまで徐々に暗くなる照度値を送信し、設定下限レベルになると暗SW3−3aのLED3−3bを点灯する。次いでリミット再生しない場合にはステップ(3)に進み、他方、リミット再生する場合にはステップ(6)に進み、また、記憶操作を行う場合には図3に示す処理に進む。以上の通り、本実施例では、照明負荷の照度について上限レベルの設定を指示するための第1のスイッチとしての明SW3−1aを備え、照明負荷の照度について下限レベルの設定を指示するための第2のスイッチとしての暗SW3−3aを備える。また、記憶手段であるメモリ25に上限レベルと下限レベルの情報を記憶させるための第3のスイッチとしての記憶SW2aを有する。更に、記憶手段であるメモリ25に記憶されている上限レベルと下限レベルの情報に対応するレベルまで照明負荷の照度を上昇又は下降させて停止させる指示を行うための第4のスイッチとしてのリミットSW1aを備えている。
【0044】
なお、上記実施形態によれば、上書きを1つの記憶SW2aにより行うようにしたが、スイッチを1つ増加して消去SWを別途設けてもよい。また、設定上限レベルへのフェードを明SW3−1aとリミットSW1aにより行い、設定下限レベルへのフェードを暗SW3−3aとリミットSW1aにより行うようにしたが、スイッチを1つ増加して設定上限レベル、設定下限レベルへのフェードをそれぞれ上限リミットスイッチ、下限リミットスイッチにより行うようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、1つのボリュームにより上限レベルと下限レベルを設定するので、従来例のように上限ボリュームと下限ボリュームの誤操作により下限が上限を上回ることを防止して調光制御を確実に行うことができる。
【0046】
請求項2記載の発明によれば、記憶手段に記憶されている上限レベルと下限レベルを1つのボリュームにより変更することができ、また、この場合にも上限ボリュームと下限ボリュームの誤操作により下限が上限を上回ることを防止して調光制御を確実に行うことができる。
【0047】
請求項3記載の発明によれば、記憶手段に記憶されている上限レベルと下限レベルの間で照明負荷の照度を確実に調光制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る照明制御装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1のスイッチ部を示す構成図である。
【図3】図2の客席調光部を詳しく示す構成図である。
【図4】上限レベル設定処理を示すフローチャートである。
【図5】下限レベル設定処理を示すフローチャートである。
【図6】フェード処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a リミットスイッチ(SW)
2a 記憶SW
3−1a 明SW
3−2a 止SW
3−3a 暗SW
7a 客席調光用フェーダ
8a 客席調光用マスタフェーダ
10 調光盤
11 調光器
12 制御ユニット・電源
14 負荷ランプ
20 調光操作卓
24 CPU
25 メモリ
26 DIPスイッチ
Claims (3)
- 記憶手段に記憶されている上限レベルと下限レベルの情報に基づき、照明負荷の照度を徐々に暗く又は明るくする調光制御を行う制御部と;
照明負荷の照度を0%と100%の間の範囲で設定するためのボリュームと;
照明負荷の照度について上限レベルの設定を指示するための第1のスイッチと;
照明負荷の照度について下限レベルの設定を指示するための第2のスイッチと;
前記記憶手段に上限レベルと下限レベルの情報を記憶させるための第3のスイッチと;
前記第1のスイッチが操作された場合に照明負荷の照度が100%になるように調光制御し、照明負荷の照度が100%となった後に行われるボリュームの操作に応じて照明負荷の照度を制御し、ボリュームの操作終了後に前記第3のスイッチの操作がなされた場合にボリュームにより設定された照度を上限レベルの情報として前記記憶手段に記憶させると共に、前記第2のスイッチが操作された場合に照明負荷の照度が0%になるように調光制御し、照明負荷の照度が0%となった後に行われるボリュームの操作に応じて照明負荷の照度を制御し、ボリュームの操作終了後に前記第3のスイッチの操作がなされた場合にボリュームにより設定された照度を下限レベルの情報として前記記憶手段に記憶させる制御手段と;
を具備することを特徴とする照明制御装置。 - 記憶手段に記憶されている上限レベルと下限レベルの情報に対応するレベルまで照明負荷の照度を上昇又は下降させて停止させる制御の指示を行うための第4のスイッチを備え;
前記制御手段は、第4のスイッチが有効とされている状態において前記第1のスイッチが操作された場合に照明負荷の照度が前記記憶手段に記憶されている上限レベルになるように調光制御する一方、第4のスイッチが有効とされている状態において前記第2のスイッチが操作された場合に照明負荷の照度が前記記憶手段に記憶されている下限レベルになるように調光制御し、照明負荷の照度が上限レベルとなった後に行われるボリュームの操作に応じて照明負荷の照度を制御し、ボリュームの操作終了後に前記第3のスイッチの操作がなされた場合にボリュームにより設定された照度を上限レベルの情報として前記記憶手段に上書きすると共に、照明負荷の照度が下限レベルとなった後に行われるボリュームの操作に応じて照明負荷の照度を制御し、ボリュームの操作終了後に前記第3のスイッチの操作がなされた場合にボリュームにより設定された照度を下限レベルの情報として前記記憶手段に上書きすることを特徴とする請求項1記載の照明制御装置。 - 照明負荷の照度を徐々に暗く又は明るくする再生モードによる調光制御が行われる場合に、前記制御部は、第4のスイッチが有効とされている状態において前記第1のスイッチが操作されると照明負荷の照度を前記記憶手段に記憶されている上限レベルになるように徐々に明るくする調光制御を行う一方、第4のスイッチが有効とされている状態において前記第2のスイッチが操作されると照明負荷の照度を前記記憶手段に記憶されている下限レベルになるように徐々に暗くする調光制御を行うことを特徴とする請求項2記載の照明制御装置。
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JP12074998A JP4032497B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 照明制御装置 |
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