JP4032143B2 - パチンコ機の制御基板収納ボックス - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、パチンコ機の制御基板収納ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、制御基板の不正改造、例えば不正ROMの交換を防止するために、制御基板を収納する制御基板収納ボックスには様々な工夫が施されているが、一般的にはカバー体をケース体にビス止めして固定し、その上で両者間に封印シールを貼り付けておくことにより、カバー体の開放そのものを禁止して制御基板の不正改造を防止するとともに、万一カバー体が開けられて不正改造が行われた場合には、封印シールが切断されていることから容易に不正行為が行われた事実を発見できるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、封印シールさえ剥がせばカバー体を開けることができるので、比較的容易に制御基板の不正改造を行うことができてしまうという問題があり、また、不正改造後、封印シールを巧妙に再度貼り付ければ、不正改造の事実を発見することも困難になってしまうという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、制御基板の不正改造をより確実に防止し得るパチンコ機における制御基板収納ボックスを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
プリントパターンを有する制御基板と、一方の面が開口した箱状のケース体と、このケース体の開口面側に組合わさるカバー体とを有し、該カバー体にビス挿通用の挿通孔を貫設し、前記ケース体とカバー体の間にカバー体側にプリントパターンを向けた状態にして 制御基板を収容すると共に前記カバー体の挿通孔にビスを通してケース体側にねじ込むことにより両者を結合し得るようにした制御基板収納ボックスにおいて、
ねじ込み操作用の工具と係合し得る頭部と、該頭部の下面に形成した係合部と、該係合部の下面に形成した鋸刃形状の係合面と、係合部の中心に突設したねじ部と、を有する不正防止用のビスと、
前記ビスの係合部の係合面に当接する座金部と、その座金部に穿設した前記ねじ部挿通用の挿通孔と、座金部に設けられ前記ビスの係合面に対し反ねじ込み方向の回転にのみ引っ掛かる鋸刃形状の係合面と、座金部の外側に突設した弾性変形可能なアーム部と、該アーム部に設けられ前記制御基板に爪先を立てる破損爪と、を有する破損リングと、を備え、
前記ビスの係合部と制御基板の間に破損リングを座金状に装着すると共に破損リングの破損爪を制御基板のプリントパターンの近傍部位に係着させ、この状態でビスをねじ込み方向に回転させることにより、ケース体にカバー体を締め付けると共に破損リングの破損爪を制御基板に押し付けるようになし、
この状態でビスを反ねじ込み方向に回転させた場合に、ビスの係合面と破損リングの係合面とが引っ掛かって破損リングを反ねじ込み方向に回転させ、この回転により破損爪の爪先で制御基板のプリントパターンが破損されるようにしたパチンコ機の制御基板収納ボックスを提供する。
【0006】
上記構成によれば、カバー体を開けると制御基板のパターンが切断されてその機能が破壊されるので、不正なROMに交換しても制御基板は機能せず、従ってパチンコ機は正常に作動しない。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態を図1〜図16に基づいて説明する。パチンコ機において、制御基板収納ボックスBは、遊技盤の裏面に組付けられる図示しない裏カバーに取外し可能に結合されて遊技盤の後側に設置される。
【0008】
制御基板収納ボックスBは、図1〜図3に示すように制御基板3が内部に装入された状態で垂直状に設置されて合成樹脂材で後方開放の浅箱状に成形されたケース体1と、制御基板3をその背後から覆って制御基板3の下端縁付近および一方の側縁付近を外部に露出した状態でケース体1に重ね合わされてケース体1の後側に設置され、透明な合成樹脂材で前方開放の箱型状に成形されたカバー体2とによって形成されている。
【0009】
図4に示すようにケース体1にはその前端に垂立された前壁板4と、この前壁板4の周縁部に制御基板3を包囲した状態で一体状に連接されて後方へ突出された周壁部5とが形成され、制御基板3は前壁板4の後面に凸設された突片4aにねじ止めされてケース体1内に密嵌状に嵌め込まれている。
【0010】
ケース体1の周壁部5の内壁面には、制御基板3の周縁部を支える段部5aが段差状に形成されている。
【0011】
ケース体1の周壁部5の左右側面には、ケース体1を支持する図示しない1対の支持部材の孔部に係合する上下1対の係合片7がそれぞれ凸設されている。
【0012】
ケース体1の周壁部5には、この周壁部5のうち、制御基板3の下端縁付近にこの下端縁に沿って取付けられてカバー体2の外部に露出された複数個のコネクタ30〜30から最も離れた上壁部と、制御基板3の一方の側縁付近にこの側縁に沿って取付けられてカバー体2の外部に露出された電源用コネクタ31およびヒューズ32から最も離れた一方の側壁部とにわたって各コネクタ30,31およびヒューズ32を避けた状態で設置されて制御基板3の後面の後方へ突出された前突き合わせ壁8が形成されている。
【0013】
前突き合わせ壁8は、制御基板3の上端縁に沿って水平状に設置された横壁板8aと、制御基板3の他方の側縁に沿って垂直状に設置された縦壁板8bとが直交状に連接されて形成されている。
【0014】
前突き合わせ壁8の後端には、同一垂直平面内に配置された前合わせ面9が形成されている。
【0015】
ケース体1の前突き合わせ壁8の上面(図4において下面)には、カバー体2をケース体1に固定するためのビス33a(図1参照)がねじ込まれる結合突片33が突設されている。
【0016】
また、前突き合わせ壁8には、その横壁部8aの両端付近および縦壁部8bの下端付近にそれぞれ配設された3個の係止部10が形成され、この各係止部10には後端縁が前合わせ面9に整合されかつ先端縁が前合わせ面9の若干前方に配設されて前突き合わせ壁8の内壁面に整合された爪片10aが突出形成されている。
【0017】
前突き合わせ壁8には各係止部10の前側にそれぞれ隣設された3個の孔部8cが形成されている。
【0018】
前突き合わせ壁8には前合わせ面9に一体状に連接されて後方へ水平状に突出され、各係止部10の近傍にそれぞれ配設された3個のピン状の位置決め突起11が形成されている。
【0019】
また、ケース体1の前壁板4の後面にはボス部38が一体形成されており、このボス部38にはねじ孔38aが形成されている。このねじ孔38aに、後述する不正防止用ビス40が締め込まれることによっても、カバー2がケース体1に固定されるようになっている。これについては後述する。
【0020】
次に、カバー体2には、その後端に垂立された後壁板15と、この後壁板15の周縁部に一体状に連接されて前方へ突出された周壁部16とが形成されている。
【0021】
カバー体2の後壁板15には、横方向へ配列された複数個の放熱孔34が開設されるとともに、後壁板15にはその前面に連接されて前方へ突出された円筒状のスイッチ防護壁35が形成され、このスイッチ防護壁35内にはスイッチホルダ36によって制御基板3に取付けられたキースイッチ37の後部が挿入され、カバー体2をケース体1に結合すると、スイッチ防護壁35の前端縁がスイッチホルダ36に押し付けられる。
【0022】
カバー体2の周壁部16にはケース体1の前突き合わせ壁8の後側に突き合わせ状に設置された後突き合わせ壁17が周壁部16のうちの上壁部と一方の側壁部とにわたって形成されている。
【0023】
後突き合わせ壁17には前突き合わせ壁8の横壁板8aの後側に水平状に設置された横壁板17aと、前突き合わせ壁8の縦壁板8bの後側に垂直状に設置された縦壁板17bとが形成されている。
【0024】
後突き合わせ壁17の前端には前合わせ面9に接して重ね合わされる後合わせ面18が形成されている。
【0025】
後突き合わせ壁17には後合わせ面18に連接されてその前方へ突出され、ケース体1の各係止部10に解離可能に係止される3個の被係止部19が各係止部10にそれぞれ対向して弾性曲げ変形可能に形成されている。
【0026】
各被係止部19の前端には後合わせ面18の若干前方に配設されて係止部10の爪片10aに解離可能に掛合される爪片19aがそれぞれ突設されている。
【0027】
後突き合わせ壁17には各係止部10と各被係止部19との掛合状態が解離される方向へのカバー体2の動きを位置決め突起11と協仂して阻止してケース体1とカバー体2とを位置合わせする3個の案内部20が各位置決め突起11にそれぞれ対向して形成されている。
【0028】
各案内部20には水平な中心軸を有し、位置決め突起11が脱出可能に嵌め合わされるガイド孔20aがそれぞれ凹設されている。
【0029】
各位置決め突起11の前部をそれぞれ後案内部20のガイド孔20a内に挿入した状態でカバー体2を前方へ押込むと、カバー体2が各位置決め突起11および各案内部20によって案内されて被係止部19の曲げ弾発力に抗して前方へ直進し、前後合わせ面9,18が接して各被係止部19が各係止部10に掛合する。
【0030】
なお、前突き合わせ壁8に被係止部19を形成し、後突き合わせ壁17に係止部10を形成してもよい。また、前突き合わせ壁8に案内部20を形成し、後突き合わせ壁17に位置決め突起11を形成してもよい。
【0031】
次に、図11および図15に示すようにカバー体2には、前記ケース体1のボス部38に対応して円筒部21が形成されており、この円筒部21の底部には挿通孔21aが上記ボス部38のねじ孔38aと同心に形成されている。円筒部21の内径は挿通孔21aより大きく、従ってその底部には不正防止用ビス40の頭部40aが当接される座が形成されている。
【0032】
また、図15によく示されているように、円筒部21の周面にはその軸方向に沿って、かつ相互に周方向180°の間隔をおいて二つのストッパ柱21b,21bが、同円筒部21の下面よりもさらに所定寸法だけ下方へ突き出した状態に設けられている。両ストッパ柱21b,21bの突き出し寸法は、図11に示すようにカバー体2の組付け状態において制御基板3に当接する直前に至る寸法に設定されている。
【0033】
不正防止用ビス40は、図13に示すように皿形の十字孔付き頭部40aと、この頭部40aの下面に形成された円柱形状の係合部40bと、この係合部40bの中心から延在されるねじ部40cを有している。係合部40bの下面には、締め込み方向には緩やかに傾斜し、緩め方向には同方向にほぼ直交する鋸刃形状の係合面40dが形成されている。
【0034】
このように形成された不正防止用ビス40が、図11に示すようにケース体1の円筒部21およびその挿通孔21aに挿通され、かつ以下述べる破損リング50の挿通孔50dおよび制御基板3の挿通孔3aに挿通されて、ケース体1のねじ孔38aに締め込まれることによりカバー体2がケース体1に固定される。
【0035】
次に、上記破損リング50について説明する。この破損リング50は、上記したように不正防止用ビス40の締め込みにあたって同ビス40の係合部40bと制御基板3の上面との間に介在されるもので、薄板状のばね鋼を素材として形成されている。この破損リング50が図14に単独で示されている。図示するようにこの破損リング50は、不正防止用ビス40の係合部40bとほぼ同径の座金部たる円板部50aと、この円板部50aの側部2箇所からそれぞれ側方へ延在されたアーム部50b,50bを有している。
【0036】
円板部50aの中心には、不正防止用ビス40が挿通される挿通孔50dが形成されている。また、この円板部50aの上面には、不正防止用ビス40の係合面40dと同様に、不正防止用ビス40の締め込み方向には緩やかに傾斜し、緩め方向には同方向にほぼ直交する鋸刃形状の係合面50cが形成されている。
【0037】
破損リング50の両アーム50b,50bの先端部は、それぞれ制御基板3側にほぼ直角に折り曲げられて破損爪50eが形成され、その先端は鋭く尖った形状に形成されている。このため、不正防止用ビス40が締込まれていくと、これに伴ってこの破損爪50e,50eが、両アーム50b,50bの弾性力により徐々に制御基板3の上面に押し付けられることとなる。
【0038】
なお、上記破損リング50は、ばね鋼を素材として形成した場合を例示したが、その他合成樹脂の一体成形により両アーム50b,50bに弾性力を付与する構成であってもよく、要は不正防止用ビス40の締め込みにより破損爪50e,50eが制御基板3の上面に弾性的に押し付けられる構成であればよい。
【0039】
次に、図1〜図3に示すようにカバー体2の周縁3箇所には、不正改造防止用の封印シールを貼り付けるための封印シール貼り付け部23〜23が設けられている。同貼り付け部23の周囲には突条23aが形成されており、これにより貼り付けた封印シール(図示省略)の端部を遮蔽することにより、一旦貼り付けた封印シールを簡単には剥がせないようになっている。
【0040】
以上のように構成された本実施形態によれば、ケース体1に制御基板3をセットし、これに被せるようにしてカバー体2を位置させ、この状態で前記ビス33aに加えて不正防止用ビス40を締め込み、かつ封印シールを所定の部位に貼り付けることによりケース体1とカバー体2との内部に制御基板3が収納され、この状態で当該制御基板収納ボックスBがパチンコ機の裏面に設置される。
【0041】
上記不正防止用ビス40を締め込んでいくと、図11に示すようにその係合面40dが破損リング50の係合面50cと噛み合う。この噛合い状態でさらに締め込み方向に回転させると、両係合面40d,50cは締め込み方向には緩やかに傾斜しているので、同ビス40が単独で締め込まれ、破損リング50は回転しない。
【0042】
なお、不正防止用ビス40の締め込みに先立って、図12に示すように予め破損リング50の両アーム50b,50bが、ケース2側のストッパ柱21b,21bに対してビス締め込み方向(図中矢印A方向)から当接された状態(図中実線で示す状態)にセットしておくことにより、同ビス40の締め込み時における破損リング50の回転が確実に防止されるようになっている。
【0043】
これに対して、不正防止用ビス40を緩め方向(図中矢印B方向)に回転させると、両係合面40d,50cが緩め方向に対して直角に形成されているので、同ビス40と破損リング50が回転について一体化され、従って同ビス40とともに破損リング50も矢印B方向に回転する。
【0044】
このように、一旦締め込まれた不正防止用ビス40を緩めると、破損リング50が一体で回転するため、図示するように両破損爪50e,50eにより制御基板3の上面に形成されたプリントパターンP等が傷付けられ(図中、符号Dで示した部分)、これにより制御基板3がその機能を破壊される。
【0045】
しかも、破損リング50が矢印B方向に回転して、もう一方のストッパ柱21bにビス緩め方向から当接されることにより(図中二点鎖線で示す状態)、当該破損リング50はそれ以上矢印B方向に回転することができず、このため両係合面40d,50cの噛合いにより回転について一体化された不正防止用ビス40も緩め方向に回転させることが不能となり、結果的にカバー体2をケース体1から取り外すことができない。
【0046】
このように、一旦不正防止用ビス40を締め込んで、ケース体1にカバー体2を固定した後に、この不正防止用ビス40を緩めると、制御基板3のプリントパターンが傷付けられてその機能が破壊されてしまうので、その後万一制御基板3の不正改造等が行われたしても、パチンコ機は正常に作動せず、従って不正な遊技は確実に防止される。
【0047】
しかも、不正防止用ビス40は緩め方向にほぼ180°回した時点で、それ以上緩め方向に回せなくなってしまうことから、カバー体2を外すことは極めて困難であり、この点でも制御基盤3の不正改造が確実に防止される。
【0048】
なお、当局の立ち入り検査等の場合において、カバー体2を正当な理由の下に外したい場合には、図1および図11に示すようにカバー体2の円筒部21の周囲には、同一円周上わずかづつ間隔をおいて複数(図では4個で例示した)の円弧形状のスリット22〜22が形成されているので、各スリット22,22間をすべて切断すれば、不正防止用ビス40を締め込んだままカバー体2を簡単に外すことができるようになっている。
【0049】
不正改造の目的でスリット22,22間を切断した場合には、これを目視により簡単に発見することができ、この意味において間接的に不正改造の防止を図ることができる。
【0050】
また、カバー体2の円筒部21にストッパ柱21b,21bを設けることにより、ビス締め込み時における破損リング50の回転を阻止する構成を例示したが、上記ストッパ柱21b,21bに代えて、例えば図16に示すように制御基板3の上面にビス締め込み方向(図中矢印A方向)に徐々に深くなる円弧形状の溝部3bを設け、この溝部3bに破損リング50の破損爪50eを嵌め込ませることにより、同破損リング50のビス締め込み方向の回転を阻止することができる。溝部3bは、図示するように一方の破損爪50eに対してのみ形成する他、双方の破損爪50e,50eに対して形成してもよい。予め、破損爪50eをこの溝部3bに嵌め込んだ状態にセットしておけば、破損リング50を回転させることなく不正防止用ビス40のみを締め込むことができる。
【0051】
また、ストッパ柱21bを設けた場合には、前記したように不正防止用ビス40を緩めることができなかったが、かかる構成によれば、溝部3bはビス緩め方向(図中矢印B方向)に徐々に浅くなっているので、不正防止用ビス40を完全に緩めることができる。但し、この場合にも制御基板3のプリントパターンPが破損爪50e,50eにより傷付けられる点は同じである。
【0052】
続いて、本実施形態ではケース体1の周壁部5には制御基板3の端縁付近に取付けられてカバー体2の外部に露出されたコネクタ30,31を避けた位置に配設された前突き合わせ壁8を形成し、カバー体2の周壁部16には前突き合わせ壁8の後側に突き合わせ状に設置される後突き合わせ壁17を形成し、後突き合わせ壁17には前突き合わせ壁8に設けた係止部10に前後合わせ面9,18から離れた位置で弾発力によって解離可能に係止される被係止部19を設けるとともに、前突き合わせ壁8には後突き合わせ壁17に設けた案内部20に嵌め合わされて係止部10と被係止部19との掛合状態が解離される方向へのカバー体2の動きを阻止する位置決め突起11が設けられている。
【0053】
このため、カバー体2をケース体1に重ね合わせるときにカバー体2が案内部20と位置決め突起11とによって案内されて被係止部19の弾発力に抗して直進するので、カバー体2の逃げ挙動をなくして係止部10と被係止部19とを円滑に掛合させ、カバー体2をケース体1に容易に係止することができるとともに、係止部10と被係止部19とが掛合した状態ではこの掛合状態が解離される方向へのカバー体2の逃げ挙動を案内部20と位置決め突起11とによって阻止することができるので、係止部10と被係止部19との掛合状態を強化および安定化することができる。
【0054】
また、ケース体1とカバー体2との相対位置を案内部20と位置決め突起11とによって常に規正してカバー体2をケース体1に係止することができる。
【0055】
さらに、係止部10と被係止部19とが制御基板3の配線用電気部品を避けた位置で掛合するので、制御基板3への配線を係止部10および被係止部19によって阻害されずに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示し、制御基板収納ボックスの正面図である。
【図2】 図1のX1−X1線矢視図であって、ケース体およびカバー体の分解状態の平面図である。制御基板3は図示されていない。
【図3】 ケース体およびカバー体の結合状態の平面図である。
【図4】 図2のX2−X2線矢視図であって、ケース体の正面図である。
【図5】 図2のX3−X3線矢視図であって、カバー体の内面図である。
【図6】 図4のX4−X4線矢視図である。
【図7】 図2のX5−X5線断面図である。
【図8】 図3のX6−X6線断面図である。
【図9】 図2のX7−X7線断面図である。
【図10】 図3のX8−X8線断面図である。
【図11】 図1のX9−X9線矢視図である。
【図12】 図11のX12−X12線矢視図であって、破損リングの動作を示す図である。
【図13】 不正防止ビス40を示す図であり、(A)は側面図、(B)はX10矢視図である。
【図14】 破損リングを示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図15】 ボス21を示す図であり、(A)は側面図、(B)はX11矢視図である。
【図16】 破損リング50のビス締め込み方向の回転を阻止するための溝部を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のX13−X13線断面図である。
【符号の説明】
1…ケース体
2…カバー体
3…制御基板
21a…挿通孔
40…不正防止用ビス
40a…頭部
40b…係合部
40c…ねじ部
40d…係合面
50…破損リング
50a…円板部(座金部)
50b…アーム部
50c…座金部の係合面
50d…座金部の挿通孔
50e…破損爪
P …プリントパターン
B …制御基板収納ボックス
Claims (1)
- プリントパターンを有する制御基板と、一方の面が開口した箱状のケース体と、このケース体の開口面側に組合わさるカバー体とを有し、該カバー体にビス挿通用の挿通孔を貫設し、前記ケース体とカバー体の間にカバー体側にプリントパターンを向けた状態にして制御基板を収容すると共に前記カバー体の挿通孔にビスを通してケース体側にねじ込むことにより両者を結合し得るようにした制御基板収納ボックスにおいて、
ねじ込み操作用の工具と係合し得る頭部と、該頭部の下面に形成した係合部と、該係合部の下面に形成した鋸刃形状の係合面と、係合部の中心に突設したねじ部と、を有する不正防止用のビスと、
前記ビスの係合部の係合面に当接する座金部と、その座金部に穿設した前記ねじ部挿通用の挿通孔と、座金部に設けられ前記ビスの係合面に対し反ねじ込み方向の回転にのみ引っ掛かる鋸刃形状の係合面と、座金部の外側に突設した弾性変形可能なアーム部と、該アーム部に設けられ前記制御基板に爪先を立てる破損爪と、を有する破損リングと、を備え、
前記ビスの係合部と制御基板の間に破損リングを座金状に装着すると共に破損リングの破損爪を制御基板のプリントパターンの近傍部位に係着させ、この状態でビスをねじ込み方向に回転させることにより、ケース体にカバー体を締め付けると共に破損リングの破損爪を制御基板に押し付けるようになし、
この状態でビスを反ねじ込み方向に回転させた場合に、ビスの係合面と破損リングの係合面とが引っ掛かって破損リングを反ねじ込み方向に回転させ、この回転により破損爪の爪先で制御基板のプリントパターンが破損されるようにしたことを特徴とするパチンコ機の制御基板収納ボックス。
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