JP4032109B2 - 溝切装置 - Google Patents

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本発明は、圃場に給排水を速やかに行うための溝を形成する乗用の溝切装置に関する。
従来、圃場(水田)に給排水を速やかに行い作物の生育を良好にする目的で溝切作業が行われているが、従来から使用されている作業者歩行型の溝切機は、駆動輪の後方に三角板を取付け、その三角板を作業者が地面に押し付けながら駆動輪に牽引されることで溝を形成していく溝切機が主流となっている。また乗用のものでは田植機のような4輪の作業機の後方に溝切板を複数取付け、地面に押し付けながら溝を形成していく溝切機は公知である。
実開昭64−19654号公報のように溝切板をそろばんの玉型にしたものや、実開昭62−60101号公報のようにエンジンの重量を駆動輪に付加して推進力を増し、水田の土が若干固くなっても溝を形成できるようにしたものや、実開昭55−8742号公報のように、作業者が搭乗できる補助台板の底面に溝切部を設けて、作業者が搭乗して溝を切る溝切機も既に公知である。
実開昭64−19654号公報 実開昭62−60101号公報 実開昭55−8742号公報
乗用の4輪作業機での溝切作業は作業者にとって楽な作業であるが、旋回時の稲の踏みつけや溝同士の接続がうまく出来なかったり、作業機の水田への入退場で畦を壊してしまうなどの不具合点が多くいまだ普及に至っていない。
歩行型の上記特許文献、実開昭64−19654号公報や実開昭62−60101号公報のように若干水田の土が固くなっても作業できるよう考案された溝切機は、溝切板を地面に押し付ける労力は結局作業者が請け負うことになるので決して楽な作業であるとは言えないし、実開昭55−8742号公報では、乗用であるものの作業者の重心が溝切板より後方にあるので駆動部が空転する可能性が高く、空転防止をするためには駆動部の重量を重くする必要がある。溝切機自体の重量が増えることは作業者にとって扱いづらい機械になってしまうので、良好な溝切作業が出来るとは言いがたい。
そこで、本発明は作業者が乗用可能でしかも歩行型と同等に軽くまた、作業者の体重を利用して深い溝を形成できる乗用の溝切装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は請求項1ないし請求項に係わる溝切装置を提案するものである。
即ち、請求項1に係わる溝切装置は、機体の進行方向に対して前方または後方のいずれかに駆動部と溝切部を設け、作業者が搭乗できるように構成された溝切装置において、溝切装置に搭乗した作業者の重心が駆動部の動輪の軸心から溝切部の外端までにあるように作業者が跨る搭乗場所を設け、この搭乗場所の前方で作業者が握りやすい位置に設けたハンドルと前記溝切部とを機械的に繋いで機体の進行方向を変更する操舵装置を構成したことを特徴とするものである。
請求項2に係わる溝切装置は、請求項1記載の溝切装置において、溝切部は、進行方向に対して土を切り分ける三角形状であって、底面には耕盤と平行となる平面を備えたことを特徴とするものである。
請求項3に係わる溝切装置は、請求項1記載の溝切装置において、溝切部は、進行方向に対して土を押し切る回転式の円盤形状であって、円盤の断面はそろばん玉型形状であることを特徴とするものである。
本発明によれば、溝切装置の駆動部と溝切装置の間に作業者の重心があるので、作業者の体重を利用して容易に深い溝を形成することが出来る。なお、作業者が搭乗場所を前後に容易に移動できるので、作業者の重心は前後の接地部に対して重量配分を調節でき、水田が軟弱で溝切部で形成される溝が深くなりすぎる場合及び、駆動部が空転をして作業機が進行しない場合には、作業者の重心を駆動部方向に移動して溝切部へ加わる重量を軽くすることで溝の深さを浅く、また作業機の駆動部へ加わる重量を増して接地圧を増幅し、車輪が空転することなく良好に走行させようとするものである。
水田が硬くなって形成される溝が浅くなる場合及び、駆動部が水田土中内に深く沈降しすぎる場合には、作業者の重心を溝切部方向に移動し、溝切部を強く土中に押し込み、深い溝を形成し、また駆動部に加わる重量を軽減させて土中内への駆動部の沈降を防止することが出来る。
以上のように、作業者自身の重量を利用して水田の溝を形成する軽量であっても乗用可能な溝切装置であって、作業者の重心を容易に変更することによって水田の土の固さ若しくは土の粘性の違い等による水田の土の条件に応じて適切な溝の深さ及び溝切機の走行能力調節できる溝切装置を提供する。
また、提案する溝切装置は従来の歩行型の溝切装置と同等に軽量なので、溝切装置から作業者が降車し溝切装置本体を作業者が持ち上げ、条間と進行方向を容易に変更することが出来るという歩行型の利点と、作業時の乗車可能という4輪の溝切装置の利点も兼ね備えているものである。
本発明は操舵装置設けているので、作業者が溝切装置から降りることなく水田の稲株の条間のカーブや蛇行または田面の凸凹によって生じる進路変更にも対応できるものである。
図1は溝切機装置の全体側面図、図2は同上概略平面図、図3はの形態に係わる溝切装置の平面図及び断面詳細図、図4は更に他の形態に係わる溝切装置の平・正面図及び断面詳細図、図5は本発明の実施の形態を係わる溝切装置の正面図、図6は図5の形態の動作図、図7は図5の形態の動作図、図8は他の形態に係わる溝切装置の正面図、図9は図8の形態の動作を表す平面図、図10は図8の形態の動作を表す平面図、図11は本発明の他の実施の形態に係わる溝切装置の正面図、図12は更に他の形態に係わる溝切装置の正面図、図13は同上概略平面図、図14は更に他の形態に係わる溝切装置の平面図である。
機体の進行方向に対して前方または後方のいずれかに駆動部2と溝切部3を設け、作業者4が搭乗できるように構成された溝切装置1であって、溝切装置1に搭乗した作業者の重心8が駆動部2の動輪5の軸心の回転軸6から溝切部3の外端までにあるように作業者4の搭乗場所7を設けており、作業者4の搭乗場所7は、溝切装置1に搭乗した作業者の跨った位置の移動により作業者の重心8駆動部2の動輪5の軸心の回転軸6から溝切部3の外端まで移動可能としている。なお、作業者の重心8の範囲が、駆動部2の動輪5の軸心の回転軸6から溝切部3の外端までとは、駆動部2の動輪5の軸心の回転軸6の中心から前記回転軸6の中心を基点として溝切部3の最も離れた部分までの距離とし、駆動部2の接地面と溝切部3の接地面での重量配分で表すと、1対99から99対1の範囲が良好である。
本発明の溝切部3は、進行方向に対して土を切り分ける三角形状で、底面には耕盤11と平行となる平面10を備えたものと、進行方向に対して回転しながら土を押し切る回転式の円盤12で、円盤12の断面はそろばん玉型形状であることの2方式の溝切部3を提案する。
そして、溝切装置1に搭乗した作業者4が、機体の進行方向を変更する操舵装置14が溝切部3若しくは駆動部2のどちらかに設けられていて、進行方向の前方に駆動部2を、後方に溝切部3を直列に配置するか、進行方向に対して前方に溝切部3を、後方に駆動部2を直列に配置する構成であって、進行方向に対して駆動部2の一つの動輪5と、一つの溝切部3を直列に配置するか、進行方向に対して駆動部2に並列に設けた二つの動輪5と、一つの溝切部3を直列に配置する構成を提案する。
以上の構成で、溝切装置1の駆動部2の動輪5は、車輪15若しくは無限軌道であるとよい。
図1において、溝切装置1は進行方向の前方に駆動部2を、後方には溝切部3がフレームA19によって繋ながれている。
駆動部2は回転して溝切装置1を進行方向に進める動輪5(滑り止め23を装着した車輪15)とその軸心の回転軸6に設けられているギアボックス16と、本機の走向によって稲の葉若しくは茎を動輪5に巻込まないように保護する保護板26から形成されていて、ギアボックス16は作業者4の後方にあるエンジン17から動力を動力伝達軸18を経由してギアボックス16に達し車輪15を駆動させている。
ギアボックス16の一部からフレーム19が後方の溝切部3の三角溝切板20へと繋がれて、三角溝切板20には、土をV型に切るための左右の傾斜板22・22と土中の耕盤11と平行となる平面10が設けられており、三角溝切板20に多くの重量がかかっても耕盤11より三角溝切板20が深く沈みこまないようになっている。
フレームA19と動力伝達軸18とを固定し、その固定部9を支部として作業者4の搭乗場所7が設けられている。
この搭乗場所7は車輪15の軸心の回転軸6から三角溝切板20までの間を、作業者の重心8が前後方向に移動可能な構造となっていて、また搭乗場所7の前方には作業者4が握りやすい位置にハンドル21が設けられている。このハンドル21にはエンジン17の回転を調節するアクセルや、車輪15の回転のON・OFFさせるためのクラッチ、溝切装置1自体を急停止させるためのブレーキなどが作業者4の扱いやすい場所に配置されているとよい(図示せず)。
溝切作業を行う場合、作業者4は搭乗場所7に跨り、作業者4の体重を溝切装置1に掛け、エンジン17の回転を上げ動力を車輪15に伝達して回転させ、溝切装置1を進行させる。
溝切装置1が溝切作業中に作業者4は溝の深さ、及び車輪15の空転を確認し、溝の深さが足ないようであれば作業者4自体が搭乗場所7の後方に重心を移動し、溝切部3に掛かる重量を増して三角溝切板20が地面に押し込まれ、形成する溝を深くするように働かせまた車輪15が空転して溝切装置1自体の進行が阻害されるようであれば、作業者4の重心を前方に移動して車輪15に掛かる重量を増し進行を滞ることなく行なわせようとするものであって、作業者4は溝の深さ、機体の進行状態を常に監視して最良な溝切が行なえるよう作業者4自体の重心を移動させるものである。
図2は作業者4の重心の移動範囲を示す平面図であるが、本発明の実験の結果では駆動部2(前)、溝切部3(後)の接地面に掛かる作業者の前後重量配分は80対20から40対60の範囲がもっとも良好であった。
図3及び図4の形態の溝切部3は、実施例1と同様に、溝切装置1は進行方向の前方に駆動部2を、後方には溝切部3がフレーム19によって繋ながれていて、駆動部2は回転して溝切装置1を進行方向に進める動輪5(滑り止め23を装着した車輪15)とその軸心の回転軸6に設けられているギアボックス16と場合によっては本機の走向によって稲の葉若しくは茎を動輪5に巻込まないように保護する保護板26から形成されていて、ギアボックス16は作業者4の後方にあるエンジン17から動力を動力伝達軸18を経由してギアボックス16に達し車輪15を駆動している。
耕盤11とはトラクタ等の耕起装置で耕起されていない硬い土の層で、耕起土24とは耕起されて稲を植え込む土の層であるので水田に水を満たしている場合には軟弱な土の層を表している。
図3において、溝切部3の三角溝切板20は左右の傾斜販22・22と平面10の3面から形成されていて、傾斜板22は溝をV形状に成型するための傾斜角を持っていて、平面10は耕盤11と平行となった面の平面10を備えている。
平面10は溝切部3自体が地面に強く押されても耕盤11より三角溝切板20自体が沈み込むことを防止しているので、三角溝切板20が硬い地層の耕盤11に深く切りこむことで発生する進行能力の低下の防止と、決められた一定の深さの溝を形成することが出来るものである。
また図4においては、本発明の第2の実施の他の形態を表すものであって、溝切部3を断面がそろばん玉型形状の円盤12であって、支軸25を中心として進行方向に連れ回りをする回転体となっており、円盤12の外周面は耕盤11と平行に接する平面13を備えている。
機体の進行に伴って円盤12も回転しながら移動を開始するが、作業者4の重量を受け円盤12の一部が耕起土24に埋まり込み、自ら連れ回りをしながら溝を形成していく。円盤12の外周面には平面13が耕盤11と平行に設けられているので、円盤12に多くの重量が掛かっても耕盤11に円盤12自体が刺さり込むことがないので、機体の進行の阻害をすることなく、耕盤11までの決まった深さで溝を形成することが出来る。なお、図4に示す円盤12での溝切作業は、溝切部3自体が回転するので走行抵抗が少なくより容易に溝切作業を行うことが可能である。
図5から図10に示す形態において、図5では溝切部3による操舵装置を表していている。溝切装置1は進行方向の前方に駆動部2を、後方には溝切部3がフレームB29によって繋ながれている。駆動部2は回転して溝切装置1を進行方向に進める動輪5(滑り止め23を装着した車輪15)とその軸心の回転軸6に設けられているギアボックス16と、場合によっては本機の走向によって稲の葉若しくは茎を動輪5に巻込まないように保護する保護板26から形成されていて、ギアボックス16は溝切装置1の進行方向の後方にあるエンジン17から動力を動力伝達軸18を経由してギアボックス16に達し車輪15を回転させている。
ギアボックス16の一部からフレーム29が後方の溝切部3の三角溝切板20へと支点B28を経由して繋がれて、三角溝切板20はこの支点B28を中心に左右に振れるように構成されているほか、前記実施例と同様に土をV型に切るための左右の傾斜板22・22と土中の耕盤11と平行となる平面10が設けられており、三角溝切板20に多くの重量がかかっても耕盤11より三角溝切板20が深く沈みこまないようになっている。
フレーム29と動力伝達軸18を固定し、その固定部9を支部として作業者4の搭乗場所7が設けられている。この搭乗場所7は車輪15の軸心の回転軸6から三角溝切板20までの間を、作業者4の重心が前後方向に移動可能な構造となっている。
また搭乗場所7の前方には作業者4が握りやすい位置にハンドル21が設けられていて、このハンドル21にはエンジン17の回転を調節するアクセルや、車輪15の回転のON・OFFさせるためのクラッチ、溝切装置1自体を急停止させるためのブレーキなどが作業者4の扱いやすい場所に配置されているとよいほか(図示せず)、支点27を中心としてハンドル21が左右に回転自在の構造になっている。
上記の支点27は支点28とロッド若しくはワイヤー等の機械的な連結材35で繋がれていて、図6のようにハンドル21を支点27を中心に左方向に回すと三角溝切板20が支点28を中心に右に回転し、また図7ではハンドル21を支点27を中心に右方向に回すと三角溝切板20が支点28を中心に左に回転するようになっている。
図8においては、駆動部2に操舵装置を構成した溝切装置1を表していて、進行方向の前方に駆動部2を、後方には溝切部3がフレーム30によって繋がれている。
駆動部2は滑り止め23を要する車輪15と、その軸心の回転軸6と連結されているギアボックス16から構成されていて、ギアボックス16には駆動部2の上方に設けられたエンジン17の動力を伝える動力伝達軸18が繋がれている。
フレーム30には、上方に作業者の搭乗場所7が、前方には支点31が、下方には溝切部3の三角溝切板20が固定して接続されている。
動力伝達軸18の一部からはエンジン17と競合しないと共に、作業者4が搭乗場所7に座って扱いやすい場所にハンドル21を備えている。動力伝達軸18の一部は、フレーム30に固定されている支点31の中央を貫通していて、動力伝達軸18が支点31を中心に左右に回転するような構成になっているので、ハンドル21を回すとエンジン17と動力伝達軸18と駆動部2のギアボックス16、車輪15が支点31を中心に、フレーム30を基準として回転するようになっている。
図9及び図10は図8の平面図であって、図9はハンドル21を左に回転させると駆動部2自体も左に進行方向を変更し、図10ではハンドル21を右に回転させると駆動部2自体の進行方向を右に変更する様子を示している。
以上のような2方式の操舵装置を有した溝切装置1では、作業者4が搭乗場所7に跨り、作業者4の体重を溝切装置1本体に掛け、エンジン17の回転を上げ動力を車輪15に伝達して回転させ、溝切装置1を進行させる。溝切装置1が溝切作業中に作業者4は溝の深さ、及び車輪15の空転を確認し、溝の深さが足らないようであれば作業者4自体が搭乗場所7の後方に重心を移動し、溝切部3に掛かる重量を増して三角溝切板20が地面に押し込まれ、形成する溝を深くするように働かせまた車輪15が空転して溝切装置1自体の進行が阻害されるようであれば、作業者4の重心を前方に移動して車輪15に掛かる重量を増し進行を滞ること無く行なわせようとするのもであって、作業者4は溝の深さ、機体の進行状態を常に監視して最良の溝切が行なえるよう作業者4自体の重心を移動させるものである。
尚、水田の溝切装置の進行方向となる稲株36の条間は田の形状、作業形態によって変化しているものであるので、一直線でなく多種多様に蛇行しているものであったり、土の性質の軟硬や、凸凹によって三角溝切板20が左右に振られ、まっすぐに進行しなかったりするので、行きたい方向にハンドル21を回転させ、三角溝切板20又は車輪15の向きを変化させて希望の方向に溝切装置1を作業者4が誘導することが出来るものである。
実施例1から実施例3における溝切装置1は、駆動部2を進行方向に対し前方に、そして溝切部3を後方に直列に配置されているものであったが、図11から図13に示す溝切装置は、進行方向の前方に溝切部3を、後方に駆動部2を設けた第4の実施の形態を示したものである。
図11及び図13における溝切装置1には、進行方向に対して前方に溝切部3を、後方に駆動部2を配置していて、それぞれを中央部に作業者4の搭乗する搭乗場所7を有するフレーム32よって接続されている。溝切部3は下端の三角溝切板20と、上端のハンドル21とを支柱34で繋がれていて、フレーム32に固定されている支点33を中心にハンドル21と三角溝切板20が同軸で左右に回転するようになっており、また駆動部2はギアボックス16がフレーム32の下端後方に接続されていて、ギアボックス16の軸心の回転軸6を中心に車輪15が設けられている。
図12における溝切装置1は、第4の実施の形態の他例を示したもので、図11及び図13の構成の溝切装置の溝切部3だけの構成を変更したものであって、溝切部3の下端に回転自在の断面がそろばん玉型形状の円盤12と上端にハンドル21を支柱34で繋がれていて、フレーム32に固定されている支点D33の中心を左右に回転するようになっている。
図11から図13ではエンジン17がギアボックス16から短い動力伝達軸18によって繋がれているが、ギアボックス16に直接にエンジン17が取付けられていても良い(図示せず)。
作業者4は搭乗場所7に跨りハンドル21を希望する方向に操作しながら作業者4の体重を溝切装置1本体に掛け、エンジン17の回転を上げ動力を車輪15に伝達して回転させ、溝切装置1を進行させる。溝切装置1が溝切作業中に作業者4は溝の深さ、及び車輪15の空転を確認し、溝の深さが足らないようであれば作業者4自体が搭乗場所7の前方に重心を移動し、溝切部3に掛かる重量を増して三角溝切板20若しくは進行方向に連れ回りする円盤12が地面に押し込まれ、形成する溝を深くするように働かせまた、車輪15が空転して溝切装置1自体の進行が阻害されるようであれば、作業者4の重心を後方に移動して車輪15に掛かる重量を増し進行を滞ること無く行なわせようとするのもであって、作業者4は溝の深さ、機体の進行状態を常に監視して最良の溝切が行なえるよう作業者4の重心を移動させるものである。
実施例1から実施例4における溝切装置を示す平面図(図2、図3、図6、図7、図13等)では、駆動部2の一つの車輪15(動輪5)と溝切部3の一つの三角溝切板20(円盤12)を進行方向に対して直列に配置した構成を例示している。この構成であっては、車輪15と溝切部3が同じ線上を走行、車輪15の走行による稲の根の切断する箇所と溝切部3で根を切断する場所が同一線上であるので、植物育成に極力影響を及ぼさないよう配慮した反面、地面と溝切装置1の接地面は直線状にあるので溝切装置1が停止している場合は作業者4が足を地面に接地し溝切装置1事体が倒れないよう押さえる必要がある。また溝切装置1が走行している場合は、作業者4が自転車に乗車している時のようにバランスを取るか、溝切装置1がバランスを失ったら作業者4が足を地面に着いて修正するか、作業者4は常に足を地面に軽く接地して、足を引きずるようにして走行し、溝切装置1自体を転倒させないようにする必要がある。
そこで、第5の実施の形態として、図14進行方向に対して直列に駆動部2と溝切部3を設け、この駆動部2は進行方向に対して直角方向に、三角溝切板20の進行方向線を対象として車輪15(動輪5)を二つ設けたものを示している。
図14では、進行方向に対し前方に駆動部2を後方に溝切部3を配置していて、駆動部2は進行方向に対して直角方向に平行して車輪15・15が設けられている。車輪15の中央にはギアボックス16の両端から伸びる回転軸6が接続されていて、ギアボックス16には動力伝達軸18が繋がれエンジン17の動力を伝達している。
進行方向の後方に設けられた溝切部3の三角溝切板20は車輪15・15の対象線上に設けられていて、駆動部2と溝切部3はフレームで繋がれていて(図示せず)、作業者はフレームの一部に設けられた搭乗場所に跨り、作業者の自重を溝切装置1に加え、溝切作業をしながら、溝の深さ・車輪の空転を確認し、作業者の重心8を進行方向の前後に移動し、良好な作業を行えるようにする。
以上の構成で、地面との接地面が車輪15が二つ、溝切部3が一つの三面となるのでバランスが向上し走行及び停車時において作業者が進行方向に対して左右のバランスをあまり取る必要が無くなり、溝切装置1の転倒を防止するため足を接地する必要がなくなる効果があると同時に、駆動部2の車輪15・15を平行に二輪としたので、地面に加わる接地圧は減少したものの走行能力が大幅に増加した。このことは土中に車輪15が埋没する深さを極力少なくできるので、車輪15による根きり現象を防止できるほか、作業者が重心を前後方向にこまめに調節する必要がなく容易に溝切作業を可能とするものである。
図14の構成は進行方向に対して前方に二輪の駆動部2を、後方に一つの溝切部3を設けているが、前方に一つの溝切部3を、後方に二輪の駆動部2を設けても良い(図示せず)。
実施例1から実施例5に示す溝切装置1においては、駆動部2の動輪5として車輪15を例示しているが、駆動部2の動輪5は無限軌道であっても良い。動輪5が無限軌道であるならばより駆動部の接地圧力は減少し、動輪の土中の埋没現象はより軽減されて稲の根を痛める可能性も低くなると同時に、走行能力が各段にアップし作業者はより一層容易に溝切作業を行うことが出来る。
従来から水田においての溝切作業は、水田の潅水・落水を計画的に行なうことが出来ることから、稲の根の成長を促し倒伏しない丈夫で多収な稲を作ることが知れている。しかしながら、溝切作業自体が重労働であって低コスト・低労力を追求する現在の農法では取り入れがたい作業となっている。
そこで、本発明では乗用式であっても軽量で人力によって簡単に移動でき、作業者の自重を利用して深い溝を容易に形成できる溝切装置を提供することによって、根張り成長の著しい稲を生産出来るようにる。
根張りの良い稲とは、冷害・病害虫に強い健全な稲で、食味の良質な米となる可能性を飛躍的に上昇させることになるので、品質の悪い米の流通を少しでも軽減することができると同時に、主食である米全体の食味及び品質の上昇又は消費量の拡大を促し、日本農業の基礎体力を上げる働きもあると考える。
溝切機装置の全体側面図である。 同上概略平面図である。 の形態に係わる溝切装置の平面図及び断面詳細図である。 更に他の形態に係わる溝切装置の平・正面図及び断面詳細図である。 本発明の実施の形態を係わる溝切装置の正面図である。 図5の形態の動作図である。 図5の形態の動作図である。 他の形態に係わる溝切装置の正面図である。 図8の形態の動作を表す平面図である。 図8の形態の動作を表す平面図である。 本発明の他の実施の形態に係わる溝切装置の正面図である。 更に他の形態に係わる溝切装置の正面図である。 同上概略平面図である。 更に他の形態に係わる溝切装置の平面図である。
符号の説明
1 溝切装置
2 駆動部
3 溝切部
4 作業者
5 動輪
6 回転軸
7 搭乗場所
8 作業者の重心
9 固定部
10 平面
11 耕盤
12 円盤
13 平面
14 操舵装置
15 車輪
16 ギアボックス
17 エンジン
18 動力伝達軸
19 フレーム
20 三角溝切板
21 ハンドル
22 傾斜板
23 滑り止め
24 耕起土
25 支軸
26 保護板
27 支点
28 支点
29 フレーム
30 フレーム
31 支点
32 フレーム
33 支点
34 支柱
35 連結材
36 稲株

Claims (3)

  1. 機体の進行方向に対して前方または後方のいずれかに駆動部と溝切部を設け、作業者が搭乗できるように構成された溝切装置において、溝切装置に搭乗した作業者の重心が駆動部の動輪の軸心から溝切部の外端までにあるように作業者が跨る搭乗場所を設け、この搭乗場所の前方で作業者が握りやすい位置に設けたハンドルと前記溝切部とを機械的に繋いで機体の進行方向を変更する操舵装置を構成したことを特徴とする溝切装置。
  2. 溝切部は、進行方向に対して土を切り分ける三角形状であって、底面には耕盤と平行となる平面を備えたことを特徴とする請求項1記載の溝切装置。
  3. 溝切部は、進行方向に対して土を押し切る回転式の円盤形状であって、円盤の断面はそろばん玉型形状であることを特徴とする請求項1記載の溝切装置。
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