JP4031865B2 - 制御バルブコントロール装置のケーブル取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御バルブコントロール装置のケーブル取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
制御バルブコントロール装置のケーブル取付構造として、例えば、特開平7−180556号公報「火花点火式2サイクルエンジンの燃焼制御装置」がある。この装置は、その公報の図2〜図4によれば、エンジン1(番号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)の排気ポート18の近くに排気制御弁23を設け、排気制御弁23の駆動軸27に駆動レバー28を取付け、この駆動レバー28と排気制御サーボモータ30のプーリ31とを2本の駆動ケーブル29,29で連結するというものである。排気制御サーボモータ30で引張る、2本の駆動ケーブル29,29の引張り力の差に応じて、駆動レバー28が正逆転することによって、排気制御弁23の開度が変わる。
【0003】
また、公報の図2によれば、左右2本の駆動ケーブル29,29は、可撓性アウタチューブにインナワイヤを挿入した被覆ケーブルからなる。各インナワイヤは、駆動レバー28の左右スイング端部とプーリ31との間を連結するものである。各アウタチューブの一端部は、プーリ31側固定部に取付けたものである。ここで、説明の便宜上、図2において左の駆動ケーブル29を第1駆動ケーブル29と言い、右の駆動ケーブル29を第2駆動ケーブル29と言う。
【0004】
第1駆動ケーブル29はアウタチューブの端部を、駆動レバー28側の固定部分にねじ込んだものである。一方、第2駆動ケーブル29は、プーリ31でインナワイヤを引張る方向に、アウタチューブの端部が、コイルばねで弾発されつつ、駆動レバー28側の固定部分に支持されたものである。
第2駆動ケーブル29のアウタチューブの端部をコイルばねが弾発するので、第1駆動ケーブル29のアウタチューブの端部のねじ込み量を調整することによって、第1・第2駆動ケーブル29,29のインナワイヤの、初期設定張力を同時に調整することができる。従って、初期設定張力の調整は簡単である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、アウタチューブとインナワイヤとの相対的滑り摩擦抵抗は、経年変化等により徐々に増す。相対的滑り摩擦抵抗が増す要因としては、例えば、インナワイヤに塗布したグリースの減少、第1・第2駆動ケーブル29,29を使用する環境の影響、可撓性アウタチューブの湾曲具合の変化である。相対的滑り摩擦抵抗が一定以上になると、新しい駆動ケーブルと交換する。
【0006】
上記従来の技術は、第2駆動ケーブル29のアウタチューブの端部を、コイルばねで弾発しているので、相対的滑り摩擦抵抗が過大であると、インナワイヤの引き作用に影響が及ぶことがある。
排気制御弁23と排気制御サーボモータ30を、共にエンジン1に取付けた場合のように、第1・第2駆動ケーブル29,29が短いときには、相対的滑り摩擦抵抗の影響は比較的小さい。しかし、排気制御弁23と排気制御サーボモータ30との配置距離が大きい程、影響は大きい。
このようなことから、相対的滑り摩擦抵抗が比較的小さいうちに、新しい駆動ケーブルと交換することになる。交換頻度が高いと、交換するのが面倒である。
【0007】
そこで本発明の目的は、インナワイヤの初期設定張力の調整が簡単であり、しかも、ケーブルの相対的滑り摩擦抵抗を低減して、交換時期をのばすことができる技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、アクチュエータで引張る第1ケーブルと第2ケーブルとの引張り力の差に応じて被動プーリが正逆転し、この被動プーリに取付けた弁棒を正逆転させることにより、制御バルブの流体通路の面積を変えるようにした制御バルブコントロール装置において、第1・第2ケーブルが、アクチュエータの出力側と被動プーリとを連結するインナワイヤを可撓性アウタチューブに挿入し、このアウタチューブの一端部をアクチュエータ側固定部に取付けた被覆ケーブルからなり、さらに、第1ケーブルが、アウタチューブの他端部を被動プーリ側固定部に取付けた構成であり、また、第2ケーブルが、インナワイヤに対しアクチュエータの引き方向となる方向に、アウタチューブの他端部を弾発部材で弾発し、且つ、その状態で、弾発部材の弾発力を規制する規制部材を設けた構成であることを特徴とする。
【0009】
(1)第1・第2ケーブルのインナワイヤを、アクチュエータの出力側と被動プーリとの間に連結し、(2)第1・第2ケーブルのアウタチューブの一端部を、アクチュエータ側固定部に取付け、(3)第1ケーブルのアウタチューブの他端部を、被動プーリ側固定部に取付けた。この状態で、第2ケーブルのアウタチューブの他端部は、被動プーリ側固定部に対して、フリーである。フリーの他端部を、インナワイヤに対しアクチュエータの引き方向となる方向に、弾発部材を弾発させた。
第1ケーブルのインナワイヤの初期設定張力を調整すれば、弾発部材の弾発力に抗して、第2ケーブルのインナワイヤ並びにアウタチューブの他端部が移動する。従って、第1ケーブルのインナワイヤの初期設定張力を調整するだけで、第2ケーブルのインナワイヤの初期設定張力も、自動的に調整することができる。
【0010】
さらに、各インナワイヤを初期設定張力で張った状態で、弾発部材の弾発力を規制部材で規制した。この結果、第2ケーブルのアウタチューブにおける、他端部の位置は弾発力によって変動することはなく、各インナワイヤは、初期設定張力で張られた状態を維持する。従って、アウタチューブとインナワイヤとの相対的滑り摩擦抵抗が、経年変化等により増しても、従来のような弾発部材の影響を受ける取付構造と比べて、各インナワイヤは円滑に移動する。このようなことから、円滑に作動する期間が長いので、第1・第2ケーブルの交換時期をのばすことができる。
【0011】
さらに、請求項1は、規制部材が、アウタチューブの他端部を組付けるとともに、アウタチューブが延びる方向にスライド可能な2個の腕部を備え、これら2個の腕部を弾発部材の両脇に配置して、被動プーリ側固定部にボルト止めした構成であることを特徴とする。
【0012】
規制部材の腕部は、アウタチューブが延びる方向にスライド可能である。このため、被動プーリ側固定部に腕部を止める2個のボルトを、少し緩めるだけで、規制部材と共にアウタチューブの他端部は、移動可能である。従って、2個のボルトを緩めて制御部材の規制作用を解除すれば、他端部は弾性部材の弾発力を受ける。また、ボルトを締め付けて規制作用を発揮させることで、他端部は弾性部材の弾発力を受けない。このように、ボルトを締めて第1ケーブルのインナワイヤの初期設定張力を調整した後、再びボルトを締め付けるという、簡単な作業だけで、第2ケーブルのインナワイヤを調整することができる。
さらには、2個の腕部を弾発部材の両脇に配置したので、弾発部材を外部から保護することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
本発明の実施の形態は、自動二輪車用エンジンの燃焼制御システムに適用した、制御バルブコントロール装置のケーブル取付構造について、説明したものである。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0014】
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図である。
スクータ型自動二輪車1(以下、「自動二輪車1」と記す。)は、クレードル型車体フレーム2と、この車体フレーム2のヘッドパイプ3に取付けたフロントフォーク4と、このフロントフォーク4に取付けた前輪5並びにフロントフェンダ6と、フロントフォーク4に連結したハンドル7と、車体フレーム2の各パイプで囲まれたクレードルスペース内に配置した燃料タンク8、ラジエータ用リザーブタンク9並びにラジエータ10と、クレードルスペースの後方に配置し前部に水冷型2サイクルエンジン11を備えたパワーユニット12と、このパワーユニット12の前部を車体フレーム2に取付けるためのリンク機構13と、パワーユニット12の後端部を車体フレーム2に懸架するためのリヤクッション14と、パワーユニット12の後部に取付けた後輪15と、車体フレーム2の後部上部に配置したシート(運転者席と同乗者席とを有するダブルシート)16と、車体フレーム2を覆うボディカバー17とからなる。
【0015】
ボディカバー17は、ヘッドパイプ3の前部及び前輪5の上部を覆うフロントカバー17aと、フロントカバー17aの後部を覆うインナカバー17bと、運転者の足を載せる左右のステップフロア17c(手前側だけを示す。以下同じ。)と、これらステップフロア17cの外縁から下方へ延ばした左右のフロアスカート17dと、これらフロアスカート17dの下縁間を覆うアンダーカバー17eと、インナカバー17bから後方へ延ばし車体フレーム2の長手中央を覆うセンターカバー17fと、センターカバー17fから後方へ延ばし車体フレーム2の後部両側面を覆うサイドカバー17gと、これらサイドカバー17gの外縁から下方へ延ばした左右のロアサイドカバー17hと、これらロアサイドカバー17hの後方で車体フレーム2の後端下部を覆うリヤセンターカバー17iと、リヤセンターカバー17iの上方で車体フレーム2の後端上部を覆うリヤアッパカバー17jとからなる。
【0016】
図中、17kはレッグシールド、17mは給油用リッド、17nは点火プラグ点検用リッド、17pはリヤフェンダ、21はハンドルカバー、22はウインドスクリーン、23はスクリーンガーニッシュ、24はヘッドランプ、25はウインカー、26はメインスタンド、27はエアクリーナ、28はリヤグリップ、29はテールランプである。
【0017】
次に、上記エンジン11の燃焼制御システム30について説明する。
図2は本発明に係るエンジンの燃焼制御システムの模式図である。
燃焼制御システム30は、クランク軸31の回転数信号及び気化器32のスロットル開度信号を制御ユニット33に入力し、この制御ユニット33からアクチュエータ34へ制御信号を出力し、アクチュエータ34にて、エンジン排気口11aの排気通路面積(制御バルブ60の流体通路の面積)を、エンジン11の作動状態に見合うように変えるようにした、制御バルブコントロール装置である。
【0018】
アクチュエータ34は、例えば、正逆転する駆動プーリ35を備えたサーボモータからなり、制御ユニット33の制御信号に応じて、駆動プーリ35が正逆転するものである。アクチュエータ34の駆動プーリ35で引張る、第1ケーブル81と第2ケーブル85との引張り力の差に応じて、被動プーリ73は正逆転し、排気通路面積可変バルブ(制御バルブ)60を制御する。具体的には、アクチュエータ34は、クランク軸31が低回転のときに排気通路面積可変バルブ60を閉じるように、制御する。
図中、41はクランクケース、42はシリンダブロック、43はシリンダヘッド、44はピストン、45は吸気管、46はリードバルブ、47は排気管、48はマフラ、51はバッテリ、52はイグニッションスイッチ、53は点火プラグである。
【0019】
図3は本発明に係る排気通路面積可変バルブとアクチュエータとの配置関係を示す左側面図であり、比較的高温であるエンジン11から離れた車体後部にアクチュエータ34を配置したことを示す。
具体的には、メインパイプ2aの右後部にハンガプレート2bを取付け、このハンガプレート2bにアクチュエータ34をボルト止めした。エンジン11廻りから離れた位置にアクチュエータ34を配置したので、エンジン11の熱や振動からアクチュエータ34を保護して、アクチュエータ34の耐久性を維持することは容易である。
【0020】
アクチュエータ34は駆動プーリ35に、第1・第2ケーブル81,85における各インナワイヤ82,86の一端部を取付け、また、アクチュエータ側固定部36に、第1・第2ケーブル81,85における各アウタチューブ83,87の一端部を取付けたものである。第1・第2ケーブル81,85は、湾曲させてバルブ操作機構70に連結したものであるが、その詳細については、後述する。なお、リヤクッション14は、メインパイプ2aの左後部2cに取付けたものである。
【0021】
この図は、パワーユニット12の後部にリヤブレーキ機構120を備えたことを示す。リヤブレーキ機構120は、図示せぬドラムブレーキ用ブレーキシューを動かすカムと一体のカム軸121と、カム軸121に固定したブレーキアーム122と、ブレーキアーム122にボルト123を介して連結するとともにカム軸121に回転可能に取付けたサブアーム124と、サブアーム124の端部にジョイント金具125を介して取付けたブレーキ操作用ワイヤ126などからなる。
図中、108はワイヤ取付ブラケット、111はパワーユニットのパワーユニットケース、127は圧縮ばねである。
【0022】
図4は本発明に係るエンジン(ゼネレータ用カバーを外した姿)の右側面図であり、エンジン11にゼネレータ54、オイルポンプ55、スタータモータ56、排気通路面積可変バルブ60並びにバルブ操作機構70を取付けたことを示す。
ゼネレータ54は、そのロータ54aの回転角を検知するためのピックアップセンサ54bを備え、このピックアップセンサ54bのコード54cを外部に延ばしたものである。クランク軸31に連結したオイルポンプ55及びスタータモータ56は、クランク軸31よりも下方に且つ外方に配置したものである。そして、クランク軸31を挟んで、前方にオイルポンプ55を配置し、後方にスタータモータ56を配置した。
【0023】
図5(a),(b)は本発明に係る排気通路面積可変バルブの構成図であり、(a)は排気通路面積可変バルブ廻りの断面構造を示し、(b)は(a)のb矢視方向の構造を示す。
(a)のように、排気通路面積可変バルブ60は、バタフライダンパ形式のバルブであり、弁棒62の端部に被動プーリ73を取付け、この被動プーリ73に第1・第2ケーブル81,85を取付けたものである。
詳しくは、排気通路面積可変バルブ60は、バルブボディ61と、バルブボディ61で回転可能に支持した弁棒(回転軸)62と、弁棒62にビス63,63で取付けたダンパプレート(弁体)64と、弁棒62を操作するバルブ操作機構70とからなる。ここで、バルブボディ61とは、エンジン11のシリンダブロック42のうち、エンジン排気口11aを設けた部分で兼ねたものである。
【0024】
バルブ操作機構70は、バルブボディ61に第1ボルト71Aと第2ボルト71Bで取付けたプーリケース72と、プーリケース72内で弁棒62の一端に取付けた被動プーリ73と、弁棒62の軸方向移動を規制する弁棒セット板74と、被動プーリ73の回転基準角の指標となる基準角指標板75とからなる。
プーリケース72は一側面のみ開放し、その開口をリッド76で覆った有底ケースである。65はパッキン、76aは指標合せ確認用孔である。
【0025】
(b)のように、ダンパプレート64は、回転方向の両端に切欠部64a,64aを設けたものである。このため、排気通路面積可変バルブ60を全閉にした場合であっても、エンジン排気口11aと切欠部64aとの間の隙間から、最小量の排気を排出させることができる。従って、最小排気量を正確に確保することができる。
【0026】
図6は本発明に係るバルブ操作機構の分解斜視図である。
プーリケース72は、第1ボルト71Aでバルブボディ61に取付けると共に、底部72aに弁棒セット板74と基準角指標板75と重ねて、第2ボルト71Bでバルブボディ61に共締めしたものである。
弁棒セット板74はその先端を、弁棒62の溝62aに嵌めることで、弁棒62の軸方向移動を規制する。
基準角指標板75は、ベースプレート75aと、ベースプレート75aの中央に形成した一部切欠き環状部75bと、ベースプレート75aに設けた取付用長孔75c、指標孔75d並びに指標線75eとからなる。環状部75bはプーリケース72の底部72aの嵌合孔72bに嵌合するものである。
被動プーリ73は、基準角指標板75の指標孔75d並びに指標線75eと位置合せするための位置合せ孔(切欠き孔)73a並びに位置合せ線73bと、第1・第2ケーブル81,85におけるインナワイヤ82,86の他端部82b,86bを掛けるための掛止め孔73c,73dとを備える。
72cは水抜き孔、77,77は平ワッシャ、78はスプリングワッシャ、79はナットである。
【0027】
第1・第2ケーブル81,85は、インナワイヤ82,86を可撓性アウタチューブ83,87に挿入した被覆ケーブルからなる。
なお、説明の便宜上、第1ケーブル81のインナワイヤ82を「第1インナワイヤ82」、第1ケーブル81のアウタチューブ83を「第1アウタチューブ83」と言う。また、第2ケーブル85のインナワイヤ86を「第2インナワイヤ86」、第2ケーブル85のアウタチューブ87を「第2アウタチューブ87」と言う。
【0028】
図7(a)〜(c)は本発明に係る第1ケーブルの調整原理図である。
(a)は、直線状に伸ばした第1ケーブル81において、第1インナワイヤ82並びに第1アウタチューブ83の各一端部82a,83aを固定し、各他端部82b,83bをフリーにしたことを示す。
(b)は、第1アウタチューブ83の他端部83bを、一端部83a側に押し付けることによって、第1アウタチューブ83が湾曲したことを示す。第1アウタチューブ83が湾曲すると、内部の第1インナワイヤ82も湾曲する。この結果、第1インナワイヤ82の他端部82bは、(a)の位置から寸法L1だけ後退する。
(c)は、第1アウタチューブ83の他端部83bを更に押し付けることによって、第1アウタチューブ83が一層湾曲したことを示す。他端部83bは(b)の位置から寸法L2だけ後退する。
以上の原理を応用し、第1ケーブル81を予め湾曲させて取付ければ、第1アウタチューブ83の他端部83bの位置を変えることによって、第1インナワイヤ82の他端部82bの位置を自由に調整することができる。上記第2ケーブル85も同様である。
【0029】
図8は本発明に係るバルブ操作機構(リッドを外した姿)の側面図であり、プーリケース72の上部に、第1・第2アウタチューブ83,87の他端部83b,87bを取付け、また、被動プーリ73の掛止め孔73c,73dに、第1・第インナワイヤ82,86の他端部82b,86bを掛けたことを示す。
プーリケース72は上部に、それぞれ内外貫通する第1ケーブル用ねじ孔72d並びに第2ケーブル用挿通孔72eを開けたものである。
第1アウタチューブ83は、他端部83bに雄ねじ部88を備え、この雄ねじ部88を第1ケーブル用ねじ孔72dにねじ込むことで、プーリケース72に取付けることができる。第2アウタチューブ87の取付構造については、後述する。
図中、72f,72fはリッド取付用ねじ孔、89はロックナット、B1,B2は防水用ブーツである。
【0030】
図9は本発明に係る第2ケーブルにおけるアウタチューブの他端部の取付構造を示す断面図である。
プーリケース72は上端部に、第2ケーブル用挿通孔72eの上端の受け座72gと、第2ケーブル用挿通孔72e両脇で上方へ突出する取付座72h,72hとを形成し、これらの取付座72h,72hは、側面(この図の手前の面)にねじ孔72i,72iを有する。
第2アウタチューブ87は、他端部87bにパイプ状のスリーブ91を挿入し、カシメにて互いに一体化したものである。スリーブ91は、長手中央に大径部91a並びにその上方の雄ねじ部91bを形成し、長手下端に抜け止用止め輪92を嵌めたものである。
【0031】
他端部87bの取付構造は、雄ねじ部91bを規制部材(チューブ位置決め部材)93の貫通孔93aに挿入し、雄ねじ部91bにねじ込んだナット94と大径部91aとで規制部材91を挟み込み、規制部材93の左右2個の腕部93c,93cを取付座72h,72hにボルト止めすることで、スリーブ91をプーリケース72に固定するものである。このようにして、他端部87bをプーリケース72(被動プーリ側固定部)に固定することができる。また、スリーブ91の下部は、第2ケーブル用挿通孔72eに嵌合した状態になる。
【0032】
第2ケーブル用挿通孔72eと規制部材93の上部(平板部93b)とは、互いに所定距離だけ離間した位置にある。そして、第2ケーブル用挿通孔72eでスリーブ91の下部を支持し、規制部材93の上部でスリーブ91の上部を支持することにより、スリーブ91を離間した上・下2点で支持したものである。このようにして、第2アウタチューブ87の他端部87bを、規制部材93によって、受け座72gに対して離間した位置で保持させた。この結果、第2アウタチューブ87の他端部87bを、互いに離間した第2ケーブル用挿通孔72eと規制部材93との、2点で支持することになり、第2アウタチューブ87の傾きを効率的に防止することができる。
【0033】
受け座72gに載せたリテーナ95と大径部91aとの間には、圧縮ばね96が介在しており、この圧縮ばね96は、第2インナワイヤ86に対しアクチュエータ34(図3参照)の引き方向となる方向Xに、スリーブ91を介して他端部87bを弾発する弾発部材である。
規制部材93は、圧縮ばね96で弾発された状態の他端部87bを、プーリケース72に固定することによって、圧縮ばね96の弾発力を規制する役割を果たす。
第2ケーブル用挿通孔72eの両脇に配置した2個の取付座72h,72hに、2個の腕部93c,93cを各々取付けるので、これら2個の腕部93c,93cは、圧縮ばね96の両脇に配置することになる。従って、圧縮ばね96を、2個の腕部93c,93cで外部から保護することができる。
【0034】
図10は本発明に係る第2ケーブルにおけるアウタチューブの他端部の取付構造を示す分解斜視図である。
規制部材93は、水平に向いた平板部93bの両端から下方へ延びる左右の腕部93c,93cを一体に形成した、側面視L字形部材である。腕部93c,93cは、上下に長い長孔93d,93dを有する。長孔93d,93dであるから、ねじ孔72i,72iにねじ込んだボルト97,97を緩めることによって、腕部93c,93cは第2アウタチューブ87が延びる方向Y(図の上下方向)にスライド可能である。
第2ケーブル用挿通孔72eは、プーリケース72の開口側(図手前側)に切欠かれた切欠き孔である。プーリケース72の開口側から、第2アウタチューブ87の他端部87bを組付けた規制部材93を重ねることによって、スリーブ91の下部を、第2ケーブル用挿通孔72eに嵌合することができる。
【0035】
次に、排気通路面積可変バルブ60並びにバルブ操作機構70の組立手順を、図5及び図6に基づき説明する。
(1)図6において、バルブボディ61にプーリケース72を第2ボルト71Bで取付ける。
(2)プーリケース72に弁棒セット板74と基準角指標板75を重ねて、バルブボディ61に第2ボルト71Bで緩く共締めする(仮締め)。
(3)被動プーリ73を取付けた弁棒62の端部を、バルブボディ61に挿入する。
(4)図5において、弁棒62にダンパプレート64をビス63,63で取付ける。
(5)バルブボディ61の排気口11aとダンパプレート64との間に、図示せぬ開度設定治具を挿入して、ダンパプレート64の基準開度を設定する。
(6)図6において、指標孔75dと位置合せ孔73aとに、基準角設定治具Gを挿入するとともに、指標線75eと位置合せ線73bとを合せた状態で、第2ボルト71Bを締め付ける(本締め)。これで、ダンパプレート64(図5参照)の基準開度に対する、基準角指標板75の基準位置と、被動プーリ73の基準位置が決定する。その後、開度設定治具Gを外す。
以上で、排気通路面積可変バルブ60並びにバルブ操作機構70の組立作業を完了する。
【0036】
次に、第1・第2ケーブル81,85の取付け手順を、図11に基づき説明する。
図11は本発明に係る第1・第2ケーブルの取付け手順説明図である。
(1)アクチュエータ側固定部36に、第1・第2アウタチューブ83,87の一端部83a,87aを取付ける。
(2)アクチュエータ34の駆動プーリ35に、第1・第2インナワイヤ82,86の一端部82a,86aを掛ける(連結する)。
(3)第1ケーブル用ねじ孔72dに、第1アウタチューブ83の雄ねじ部88をねじ込む(仮締め)。
(4)被動プーリ73の掛止め孔73cに、第1インナワイヤ82の他端部82bを掛ける(連結する)。
(5)規制部材93に、第2アウタチューブ87の他端部87bを組込む。
(6)取付座72h,72hに、規制部材93の腕部93c,93cを、緩くボルト止めする(仮止め)。
(7)被動プーリ73の掛止め孔73dに、第2インナワイヤ86の他端部86bを掛ける(連結する)。
以上で、第1・第2ケーブル81,85の取付け作業を完了する。
【0037】
次に、第1・第2ケーブル81,85の張り調整手順を、図12及び図13に基づき説明する。
図12は本発明に係る第1・第2ケーブルの張り調整手順説明図(その1)、図13は本発明に係る第1・第2ケーブルの張り調整手順説明図(その2)である。
(1)図12において、ボルト97,97を仮締めしたので、規制部材93はスライド可能である。この状態で、第2アウタチューブ87の他端部87bは、プーリケース72に対して、フリーである。また、圧縮ばね96は、第2インナワイヤ86に対しアクチュエータ34(図11参照)の引き方向となる方向Xに、規制部材93(他端部87b)を弾発する。その弾発力によって、他端部87bは方向Xに移動する。この結果、内部の第2インナワイヤ86は方向Xに引かれる。その引き方向に被動プーリ73が回るので、第1インナワイヤ82も、第2インナワイヤ86と同方向に引かれる。
【0038】
(2)この状態で、第1インナワイヤ82の初期設定張力を調整する。例えば、図13に示すように、雄ねじ部88を緩めると、第1アウタチューブ83の他端部83bは、引上げられる。この結果、第1インナワイヤ82も引上げられるので、その引き方向に被動プーリ73が回され、第2インナワイヤ86が引下げられる。従って、規制部材93は圧縮ばね96の弾発力に抗して下降する。
また、雄ねじ部88を締め込むと、逆作用によって、圧縮ばね96の弾発力で規制部材93は上昇する。
【0039】
(3)このように、指標孔75dと位置合せ孔73aとが一致するとともに、指標線75eと位置合せ線73bとが一致するように、雄ねじ部88のねじ込み量を調整する。従って、第1インナワイヤ82の初期設定張力を調整するだけで、第2インナワイヤ86の初期設定張力も、自動的に且つ簡単に適正な値に調整することができる。適正な初期設定張力であれば、第1・第2インナワイヤ82,86と第1・第2アウタチューブ83,87との、相対的滑り摩擦抵抗も適正な値になり、アクチュエータ34の作動は、良好になる。
【0040】
(4)第1・第2インナワイヤ82,86が初期設定張力で張られた状態で、ロックナット89を締め付けるとともに、ボルト97,97を締め付ける(本締め)。これで、規制部材93をプーリケース72に固定することができる。規制部材93が固定状態になるので、第2アウタチューブ87の他端部87bも、プーリケース72に固定されることになる。これで、第1・第2ケーブル81,85の張り調整作業を完了する。
【0041】
既に第2インナワイヤ86が初期設定張力で張られた状態で、第2アウタチューブ87の他端部87bをプーリケース72に、単に取付けるのであるから、初期設定張力を調整しながら取付ける場合に比べて、取付け作業は簡単である。
【0042】
また、上述のように、第2アウタチューブ87の他端部87bを、規制部材93を介してプーリケース72に取付けたものである。プーリケース72に取付けられた規制部材93は固定状態にあり、圧縮ばね96の弾発力を規制することになる。この結果、第2アウタチューブ87の他端部87bの位置は、弾発力によって変動することはない(圧縮ばね96の影響を受けない。)。位置が変わらないので、第1・第2インナワイヤ82,86は、初期設定張力で張られた状態を維持する。従って、インナワイヤ82,86とアウタチューブ83,87との相対的滑り摩擦抵抗が、経年変化等により増しても、従来のような圧縮ばね96の影響を受ける取付構造と比べて、インナワイヤ82,86は円滑に移動する。このようなことから、円滑に作動する期間が長いので、第1・第2ケーブル81,85の交換時期をのばすことができる。
【0043】
規制部材93の腕部93c,93cは、第2アウタチューブ87が延びる方向にスライド可能である。このため、2個のボルト97,97を少し緩めるだけで、規制部材93と共に第2アウタチューブ87の他端部87bは、移動可能である。従って、ボルト97,97を緩めて制御部材93の規制作用を解除すれば、他端部87bは圧縮ばね96の弾発力を受ける。また、ボルト97,97を締め付けて規制作用を発揮させることで、他端部87bは圧縮ばね96の弾発力を受けない。このように、ボルト97,97を締めて第1インナワイヤ82の初期設定張力を調整した後、再びボルト97,97を締め付けるという、簡単な作業だけで、第2インナワイヤ86を調整することができる。よって、第2ケーブル85については、従来のようにケーブル調整ボルトを調整量分だけねじ回す作業が、不要である。
さらには、第1・第2インナワイヤ82,86の初期設定張力の調整時に、規制部材93と共に腕部93c,93cがスライドするので、調整量を目視で確認することは容易である。
【0044】
図14は本発明に係るパワーユニット後部のトランスミッションケースの左側面図であり、パワーユニット12(図3参照)の後部に設けたトランスミッションケース100を、左側方から見た姿を示す。
トランスミッションケース100は、それぞれ図手前を開放した、減速ギヤ収納室101、第1ブリーザ室102、第2ブリーザ室103並びに第3ブリーザ室104と、図手前の面に形成したフランジ105とからなる。フランジ105は、パワーユニットケース111(図3参照)に、ボルト結合するものである。
【0045】
トランスミッションケース100とパワーユニットケース111とを重ね合わせることによって、第1ブリーザ室102、第2ブリーザ室103並びに第3ブリーザ室104は、互いに蛇行状に連通したものである。
第1ブリーザ室102は、グロメット112を介してブリーザチューブ113の一端を連結したものである。
図中、O1は第1中間軸中心、O2は第2中間軸中心、O3は後輪用車軸中心、106はブリーザ通路である。
【0046】
図15は図14の15−15線断面図であり、トランスミッションケース100のフランジ105に、想像線にて表すパワーユニットケース111を重ね合わせた状態を示す。
トランスミッションケース100は、第3ブリーザ室104を形成する右側壁107に、2個のブレーキシューアンカーピン114,114(以下、単に「アンカーピン114」と言う。)を取付けたものである。詳しくは、右側壁107は、貫通したピン支持孔107aを形成し、このピン支持孔107aにアンカーピン114の一端部114aを嵌合し且つ第3ブリーザ室104内へ延ばし、その延出端をナット115で固定したものである。さらに詳しくは、アンカーピン114の長手中央の鍔部114bとナット115とで右側壁107を挟み込むことで、右側壁107にアンカーピン114を取付ける。アンカーピン114の他端部114cは、図示せぬ後輪用ブレーキのシューを支持するものである。
【0047】
従来のトランスミッションケースは、アンカーピンを一体に鋳造したものであった。これに対して本発明は、トランスミッションケース100とアンカーピン114とを別部品とし、このアンカーピン114の一端部114aを、第3ブリーザ室104において、ナット115で固定した。このように、固定具としてのナット115を第3ブリーザ室104に収納したので、ナット115が外部に露出することはない。従って、外観性が高まる。しかも、アンカーピン114の交換が可能である。さらには、ナット115を収納するためのスペースを、ブリーザ室としたので、その分だけブリーザ室の容量が増す。この結果、ブリーザ性能が高まる。
【0048】
なお、上記実施の形態において、制御バルブコントロール装置 のケーブル取付構造は、種々の技術分野に適用することができる。例えば、次の(1)〜(4)に適用することも可能である。
(1)流体通路の開閉タイミングを制御する制御バルブコントロール装置。
(2)自動二輪車用エンジン11の排気管において、膨張室の前のダンパを制御する制御バルブコントロール装置。
(3)キャブレタのスロットル弁において、ドラムを制御する制御バルブコントロール装置。
(4)4サイクル多気筒エンジンにおいて、排気集合管の前の各排気管に設けたダンパを制御する制御バルブコントロール装置。
【0049】
また、上記実施の形態において、弾発部材96は、第2インナワイヤ86に対しアクチュエータ34の引き方向となる方向に、第2アウタチューブ87の他端部87bを弾発するものであればよく、圧縮ばねに限定するものではない。
【0050】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、インナワイヤに対しアクチュエータの引き方向となる方向に、第2ケーブルのアウタチューブの他端部を弾発部材で弾発したので、第1ケーブルのインナワイヤの初期設定張力を調整すれば、弾発部材の弾発力に抗して、第2ケーブルのインナワイヤ並びにアウタチューブの他端部が移動する。従って、第1ケーブルのインナワイヤの初期設定張力を調整するだけで、第2ケーブルのインナワイヤの初期設定張力も、自動的に且つ簡単に適正な値に調整することができる。このため、インナワイヤの初期設定張力の調整作業は、簡単である。しかも、適正な初期設定張力であれば、アウタチューブとインナワイヤとの相対的滑り摩擦抵抗も適正な値になり、アクチュエータの作動がより一層良好になる。
【0051】
さらに、各インナワイヤを初期設定張力で張った状態で、弾発部材の弾発力を規制部材で規制したので、第2ケーブルのアウタチューブにおける、他端部の位置は弾発力によって変動することはなく、各インナワイヤは、初期設定張力で張られた状態を維持する。従って、アウタチューブとインナワイヤとの相対的滑り摩擦抵抗が、経年変化等により増しても、従来のような弾発部材の影響を受ける取付構造と比べて、各インナワイヤは円滑に移動する。このようなことから、円滑に作動する期間が長いので、第1・第2ケーブルの交換時期をのばすことができる。
以上のように、インナワイヤの初期設定張力の調整作業が簡単であり、しかも、ケーブルの交換時期をのばすことができる。
【0052】
さらに、請求項1は、規制部材が、アウタチューブの他端部を組付けるとともに、アウタチューブが延びる方向にスライド可能な2個の腕部を備え、これら2個の腕部を弾発部材の両脇に配置して、被動プーリ側固定部にボルト止めしたので、被動プーリ側固定部に腕部を止める2個のボルトを、少し緩めるだけで、規制部材と共にアウタチューブの他端部が、移動可能である。従って、2個のボルトを緩めて制御部材の規制作用を解除すれば、他端部は弾性部材の弾発力を受ける。また、ボルトを締め付けて規制作用を発揮させることで、他端部は弾性部材の弾発力を受けない。このように、ボルトを締めて第1ケーブルのインナワイヤの初期設定張力を調整した後、再びボルトを締め付けるという、簡単な作業だけで、第2ケーブルのインナワイヤを調整することができる。
さらには、インナワイヤの初期設定張力の調整時に、規制部材と共に腕部がスライドするので、調整量を目視で確認することは容易である。
また、2個の腕部を弾発部材の両脇に配置したので、弾発部材を外部から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の左側面図
【図2】本発明に係るエンジンの燃焼制御システムの模式図
【図3】本発明に係る排気通路面積可変バルブとアクチュエータとの配置関係を示す左側面図
【図4】本発明に係るエンジン(ゼネレータ用カバーを外した姿)の右側面図
【図5】本発明に係る排気通路面積可変バルブの構成図
【図6】本発明に係るバルブ操作機構の分解斜視図
【図7】本発明に係る第1ケーブルの調整原理図
【図8】本発明に係るバルブ操作機構(リッドを外した姿)の側面図
【図9】本発明に係る第2ケーブルにおけるアウタチューブの他端部の取付構造を示す断面図
【図10】本発明に係る第2ケーブルにおけるアウタチューブの他端部の取付構造を示す分解斜視図
【図11】本発明に係る第1・第2ケーブルの取付け手順説明図
【図12】本発明に係る第1・第2ケーブルの張り調整手順説明図(その1)
【図13】本発明に係る第1・第2ケーブルの張り調整手順説明図(その2)
【図14】本発明に係るパワーユニット後部のトランスミッションケースの左側面図
【図15】図14の15−15線断面図
【符号の説明】
1…自動二輪車、11…エンジン、30…制御バルブコントロール装置、34…アクチュエータ、35…アクチュエータの出力側(駆動プーリ)、36…アクチュエータ側固定部、60…制御バルブ(排気通路面積可変バルブ)、62…弁棒、73…被動プーリ、81…第1ケーブル、82…第1インナワイヤ、82a…第1インナワイヤの一端部、82b…第1インナワイヤの他端部、83…第1アウタチューブ、83a…第1アウタチューブの一端部、83b…第1アウタチューブの他端部、85…第2ケーブル、86…第2インナワイヤ、86a…第2インナワイヤの一端部、86b…第2インナワイヤの他端部、87…第2アウタチューブ、87a…第2アウタチューブの一端部、87b…第2アウタチューブの他端部、72…被動プーリ側固定部(プーリケース)、93…規制部材、93c,93c…腕部、96…弾発部材(圧縮ばね)、X…アクチュエータの引き方向。
Claims (1)
- アクチュエータで引張る第1ケーブルと第2ケーブルとの引張り力の差に応じて被動プーリが正逆転し、この被動プーリに取付けた弁棒を正逆転させることにより、制御バルブの流体通路の面積を変えるようにした制御バルブコントロール装置において、前記第1・第2ケーブルは、アクチュエータの出力側と被動プーリとを連結するインナワイヤを可撓性アウタチューブに挿入し、このアウタチューブの一端部をアクチュエータ側固定部に取付けた被覆ケーブルからなり、さらに、第1ケーブルは、アウタチューブの他端部を被動プーリ側固定部に取付けた構成であり、また、第2ケーブルは、インナワイヤに対しアクチュエータの引き方向となる方向に、アウタチューブの他端部を弾発部材で弾発し、且つ、その状態で、弾発部材の弾発力を規制する規制部材を設けた構成であり、
前記規制部材は、前記アウタチューブの他端部を組付けるとともに、アウタチューブが延びる方向にスライド可能な2個の腕部を備え、これら2個の腕部を前記弾発部材の両脇に配置して、前記被動プーリ側固定部にボルト止めした構成であることを特徴とした制御バルブコントロール装置のケーブル取付構造。
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