JP4031810B1 - 鍋蓋等の警笛付きつまみ - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓋を持ち上げるだけで蓋の自重により蒸気通路を開状態にできるため、開と閉を混同することなく間違った状態での使用を防止できると共に、蒸気放出部をつまみの底部に配置することで誤って放出蒸気に手等が触れるのを防止でき使用性及び安全性に優れた鍋蓋等の警笛付きつまみの提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の鍋蓋等の警笛付きつまみ1は、蓋部Aのつまみ取付け孔Bに下方から挿入されるネジ部2と、つまみ取付け孔Bの上方からネジ部2と螺合される基台部3と、基台部3に上下方向にスライド自在に装着されたスライド部と、ネジ部2に形成された第1の蒸気通路と、基台部3に形成された第2の蒸気通路と、スライド部に形成され上昇位置で第2の蒸気通路に連通し下降位置で遮断される第3の蒸気通路と、第1乃至第3の蒸気通路のいずれか1に配設された警笛発音部11とを備えた構成を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鍋蓋等に取り付けられ蒸気により警笛を発する鍋蓋等の警笛付きつまみに関する。
近年、調理器として、ガス調理器とともに電磁誘導加熱調理器が普及している。a.電磁誘導加熱調理器は発熱率が高い、b.炎を使用しないので安全、c.温度調節が細かく設定できる等のメリットがあり普及が拡大している。前記調理器には沸騰開始を知らせるために蓋部に蒸気により警笛を発音させる鍋蓋等の警笛付きつまみを持つ鍋が多く使用されている。このような鍋蓋等の警笛付きつまみとしては(特許文献1)に開示されたものがある。
特許文献1には「鍋蓋等のつまみ取付け部に下方から挿入されるネジ部と、つまみ取付け部の上方からネジ部と螺合される頂板と周壁から形成された基台部と、基台部の上方に左右にスライド自在に配設された仕切り板と、仕切り板の上方に配設され天板と周縁部に周壁を垂設しその端部に仕切り板が嵌装される切欠部が形成されたカバー部と、カバー部と仕切り板との間に配設されたバネ部とを有し、各々の略中央部に蒸気通路を備えた鍋蓋等の警笛付きつまみであって、仕切り板の背面に突状又は凹状に形成された1以上のガイド部と、基台部の頂板に形成された仕切り板に形成されたガイド部をスライドしながら嵌入する凹状又は突状に形成された基台側ガイド部と、基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部と、パッキン収納部に収納されたリング状のパッキンと、を備えた鍋蓋等の警笛付きつまみ」が開示されている。
次に、このような鍋蓋等の警笛付きつまみの使用方法について説明する。
加熱開始時においては仕切り板をスライドさせ蒸気通路を開にしておく。沸騰すると蒸気は連通された各部の蒸気通路を通過し上方に放出され、この時、発音空間を通過して警笛をならし沸騰を報知する。警笛がなったら仕切り板をスライドさせ蒸気通路を閉にして火力を落とし、気密状態で鍋の内部を減圧して低圧保温調理を行う。
特開2004−65403号公報
しかしながら、上記従来の技術では以下のような課題を有していた。
(1)特許文献1の鍋蓋等の警笛付きつまみは、基台部の蒸気通路の周囲に配設されたリング状のパッキンにより基台部と仕切り板の間のすきまを無くすと共にバネ部により仕切り板を基台部の頂板に圧接し、仕切り板背面と基台部頂板との間のパッキンの密着性を高めているため、基台部と仕切り板の蒸気通路から蒸気がもれることを防止し、鍋の内部を蒸気で高圧にすることができ、ふきこぼれによる加熱調理器の汚染を防止すると共に、少量の水分で調理ができるため調理素材の栄養分を逃がさず、また、パッキンの気密性が高いため、内部を適度な内気圧に保ち、ビタミン、ミネラルも最大限に保持できるという優れた効果を有するものであるが、仕切り板を左右にスライドさせて蒸気通路の開閉操作を行う必要があるため、正しい開閉操作が行われない(例えば使用者が開と閉を混同して加熱開始時に蒸気通路を閉じてしまう等)場合、吹きこぼれや焦げつきが生じることがあった。このため、使用者は事前に正しい使用方法を覚え、開閉操作のタイミング等を忘れないように常に注意する必要があり煩雑であった。
(2)特許文献1の鍋蓋等の警笛付きつまみだけでなく従来のこのようなつまみは、カバー部の略中央部に上方に向けられた蒸気放出部を備えているため、沸騰後に蒸気通路を閉じる操作を行う際には放出する蒸気に触れないように注意しながら操作する必要があり煩雑であった。
(3)また、従来の鍋蓋等の警笛付きつまみは、蒸気通路をつまみの略中央部に形成しているため、蒸気通路を1つしか形成できない構造となっており、強力加熱等の場合に蒸気を円滑に放出できず吹きこぼれが生じ易かった。また、蒸気の通過速度が速すぎて警笛がなり難く、沸騰に気付かない場合があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、蓋を持ち上げるだけで蓋の自重により蒸気通路を開状態にできるため、開と閉を混同することなく間違った状態での使用を防止できると共に、蒸気放出部をつまみの底部に配置することで誤って放出蒸気に手等が触れるのを防止でき使用性及び安全性に優れた鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の鍋蓋等の警笛付きつまみは、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみは、第1の蒸気通路が形成され鍋蓋等のつまみ取付け孔に下方から挿入されるネジ部と、前記ネジ部に螺合される筒部と,前記筒部の上部に形設され内部に前記第1の蒸気通路に連通する第2の蒸気通路が形成された頂板部と,前記頂板部に形成された1乃至複数の開閉ガイド部と,を備え前記つまみ取付け孔の上方から前記ネジ部と螺合される基台部と、前記頂板部の上方に配設されるカバー部と,前記頂板部の下方に配設される環状部と,前記カバー部と前記環状部の間に立設され前記開閉ガイド部に上下にスライド自在にガイドされる1乃至複数の柱状開閉部と,前記柱状開閉部の内部に形成され上昇位置で前記第2の蒸気通路に連通し下降位置で遮断される第3の蒸気通路と,を備え前記基台部に上下方向にスライド自在に装着されたスライド部と、前記第1乃至第3の蒸気通路のいずれか1に配設された警笛発音部とを備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)スライド部をつまんで蓋部を持ち上げると、蓋部の自重により基台部はスライド部に対して下方にスライドし、相対的にスライド部は基台部に対して上方にスライドする。これにより、第2の蒸気通路と第3の蒸気通路が連通し、蓋部の内部から第1の蒸気通路、第2の蒸気通路、第3の蒸気通路を介して外気に放出される蒸気通路が形成される。
(2)蓋部を鍋等に載せるために蓋部を持ち上げるだけで蓋部の自重により蒸気通路を自動的に開状態にできるため、開と閉を混同することなく間違った状態での使用を防止できる。
(3)発生した蒸気は開状態の各蒸気通路を通過して放出され、途中警笛発音部を通過して笛を鳴らし沸騰を報知することができる。
(4)スライド部を下方へ押圧し下方にスライドさせるだけで、第2の蒸気通路と第3の蒸気通路を遮断し蒸気通路を閉状態とすることができる。沸騰後加熱を停止させ、蒸気通路を閉じて鍋の内部を密閉することで鍋の内部の低圧保温状態を保ち、電磁誘導調理器等での内部の水分を利用した余熱調理が可能となる。高い気密性を有することで鍋の内部は徐々に減圧されながら沸騰状態を維持し短時間で煮炊きができ、味が素材によく浸透する。低圧保温調理が終了したらスライド部をつまんで鍋から蓋部を持ち上げるだけで自動的に蒸気通路を開状態とし密閉状態を解除することができ、蓋部を鍋から取り外すために再加熱する必要がなく手間及び無駄を無くすことができる。
(5)カバー部及びそれに固定された柱状開閉部及び環状部を基台部に対して上方にスライドさせると、頂板部に形成された第2の蒸気通路の開口部と柱状開閉部に形成された第3の蒸気通路の開口部が連通し蒸気通路が開状態となり、また、カバー部、柱状開閉部及び環状部を下方にスライドさせると、第2の蒸気通路の開口部が柱状開閉部の側面部で閉塞され蒸気通路が閉状態となる。
(6)柱状開閉部は基台部の開閉ガイド部にスライド方向に案内されるので、スライド動作をスムーズに行うことができ操作性に優れる。
(7)カバー部と環状部との間に複数の柱状開閉部を立設することで複数の第3の蒸気通路を形成することができるので、放出される蒸気量を増加させ強く加熱した場合であっても吹きこぼれを確実に防止できると共に、警笛発音部における蒸気の通過速度を適正に維持し警笛を確実にならすことができる。
(8)形成する第3の蒸気通路の数により使用する鍋の大きさ等に応じて放出される蒸気量を調整できるので、小型から大型の鍋に使用可能で汎用性に優れる。
(9)第3の蒸気通路が柱状開閉部内に形成されているので、通過する蒸気の熱が外側のカバー部まで伝わり難く、操作時に手等が触れるカバー部が熱くならないためスライド操作を安全に行うことができる。
ここで、ネジ部、基台部、スライド部の材質としては、耐熱性及び耐食性の樹脂やステンレス等の金属、或いはこれらの組み合わせ等が用いられる。これにより、加熱や調理材料による汚染等によって劣化することなく長期にわたって使用できる。特に、少なくとも蒸気通路を形成する部分にステンレス等の金属を用いれば、長期間使用しても臭い移りがなく不快感なく使用できる。
ネジ部と基台部の螺合部分の周囲や基台部とスライド部との当接面(摺接面)、特に一の蒸気通路から他の蒸気通路への接続部の周囲にはシール部(封止部)を形成するのが好ましい。シール部の素材としてはシリコンゴム等の弾性、耐熱性及び耐食性を有する樹脂等が用いられる。これにより、各蒸気通路の気密性を向上させ余熱調理を確実に行うことができると共に加熱等により劣化することなく長期にわたって高い気密性を維持できる。
第3の蒸気通路に形成される蒸気放出部はスライド部の所定部に形成することができるが、特にスライド部の下端部近傍の側面や底部に形成することが好ましい。スライド部を操作する際等に誤って放出蒸気に手等が触れるのを防止するためである。
警笛発音部としては、内部に所定形状の発音空間を有し、蒸気が通過することにより発音するものが用いられる。
開閉ガイド部としては、頂板部の所定部に上下に貫設された孔部や頂板部の側面に上下方向に形成された凹溝部等が用いられる。
柱状開閉部及び開閉ガイド部の断面形状としては、円形、楕円形、半円形、三角形や矩形等の多角形状等の種々の形状が用いることができる。特に、第2の蒸気通路と第3の蒸気通路の連通部となる各面を平面状に形成した半円形状や多角形状を用いるのが好ましい。各面の密着性を高めることで蒸気通路の気密性や密閉性を高めるためである。
また、柱状開閉部は上端部がカバー部に固定され下端部が環状部に固定されていれば、環状部に一体に形成してもよくカバー部にネジ止め固定してもよい。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみであって、前記第3の蒸気通路は、前記スライド部の底部に形成された蒸気放出部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)蒸気放出部をスライド部の底部に配置することで、スライド部を操作する際等に誤って放出蒸気に手等が触れるのを防止できる。
(2)従来のようにつまみの上部中央部に蒸気放出部を形成する必要がないため手で握る部分の形状を自由に設計でき、シンプルで握り易い形状に形成することができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみであって、前記柱状開閉部が、前記カバー部に固定された上部柱状部と、前記環状部に固定された下部柱状部と、前記上部柱状部と下部柱状部とを接続する弾性を有する弾性接続部とを備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)第2の蒸気通路の開口部を柱状開閉部の側面部で塞いで蒸気通路を閉状態とした際に、開閉ガイド部と柱状開閉部との間に多少のがたつきや隙間がある場合であっても、柱状開閉部を押圧する等して弾性接続部を撓ませることにより柱状開閉部の側面を第2の蒸気通路の開口部に強く密着させることができ蒸気通路の密閉性を高めることができる。
ここで、弾性接続部としては、柱状開閉部の所定部を薄肉状に形成したものや板ばね等の弾性体等が用いられる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみであって、前記開閉ガイド部に形成された押圧部挿着孔と、前記押圧部挿着孔に挿着され前記柱状開閉部の外側の側面部を押圧する押圧部と、前記押圧部を前記柱状開閉部に向けて付勢する弾性部とを備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)弾性部及び押圧部により柱状開閉部を所定の押圧力で押圧することで、柱状開閉部の側面部を第2の蒸気通路の開口部に強く密着させることができ蒸気通路の密閉性を高めることができる。さらに柱状開閉部が弾性接続部を有している場合は、押圧により弾性接続部が撓んで柱状開閉部の側面部を密着させ易くなるのでさらに密閉性を高めることができる。
(2)押圧部が柱状開閉部を押圧することで柱状開閉部のスライド動作に一定の力を必要とする。したがって、カバー部をつまんで蓋部を持ち上げた場合に柱状開閉部は蓋部の自重により相対的に上方にスライドするが、蓋部を鍋に載せてカバー部から手を離した後であっても、カバー部等の重量により下降することなく上昇位置で保持されるので誤動作がなく動作安定性に優れる。
ここで、押圧部及び弾性部としては金属や樹脂等の小片とステンレス製バネ等の弾性体が用いられる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみであって、前記柱状開閉部の外側の側面部に形成され前記柱状開閉部の上昇位置で前記押圧部が係合する係合部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項4の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)柱状開閉部の上昇位置で押圧部が係合部に係合するためカバー部等の重量により下降することなく上昇位置で保持されると共に、カバー部を所定の力で下方へ押圧すれば押圧部が係合部から外れて柱状開閉部を下降させることができるので、動作安定性に優れると共に操作性に優れる。
ここで、係合部としては、柱状開閉部の外側の側面部に形成された段差部や凹部、凹溝等が用いられる。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみであって、前記柱状開閉部の内側の側面部に形成された開閉面と、前記開閉ガイド部に形成され前記開閉面が当接する当接ガイド面と、前記当接ガイド面に形成された前記第2の蒸気通路の開口部の周囲に形成されたシール部と、前記開閉面に形成された凸状又は凹状の開閉面側嵌合部と、前記当接ガイド面に形成され前記柱状開閉部の上昇位置及び/又は下降位置で前記開閉面側嵌合部が嵌合する凹状又は凸状のガイド面側嵌合部とを備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至5の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)柱状開閉部の上昇位置及び/又は下降位置においては開閉面側嵌合部がガイド面側嵌合部に嵌合するため柱状開閉部はカバー部等の重量によってはスライドすることなく上昇位置又は下降位置で保持されるため操作性及び動作安定性に優れる。特に下降位置において開閉面側嵌合部がガイド面側嵌合部に嵌合するため、柱状開閉部の開閉面をシール部に強く密着させることができ、気密性を高めることができ蒸気通路の密閉性を高めることができる。
(2)柱状開閉部を上昇位置から下降位置或いは下降位置から上昇位置にスライドさせる時は、開閉面側嵌合部とガイド面側嵌合部との嵌合が外れた状態となり、凸状の開閉面側嵌合部又は凸状のガイド面側嵌合部が当接ガイド面又は開閉面に当接するため、シール部と柱状開閉部との間に隙間が形成される。これにより、スライド操作時におけるシール部の磨耗を低減でき、長期間高い気密性を維持することができる。
ここで、凹状の開閉面側嵌合部又は凹状のガイド面側嵌合部に上方に傾斜して形成された傾斜面を形成することができる。これにより、柱状開閉部を下降位置から上昇位置にスライドさせるときに凸状の開閉面側嵌合部又は凸状のガイド面側嵌合部は傾斜面に沿って上方へスライドするため嵌合をスムーズに外すことができ操作性に優れる。
以上説明したように本発明によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)スライド部に形成され上昇位置で第2の蒸気通路に連通し下降位置で遮断される第3の蒸気通路を備えているので、蓋部を鍋等に載せるために蓋部を持ち上げるだけで蓋部の自重により蒸気通路を自動的に開状態にできるため、開と閉を混同することなく間違った状態での使用を防止できる使用性に優れた鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
(2)沸騰後は加熱を停止させ、スライド部を下方へ押圧し下方にスライドさせて蒸気通路を閉じて鍋の内部を密閉することで鍋の内部の低圧保温状態を保ち、電磁誘導調理器等での内部の水分を利用した余熱調理が可能となる省エネルギ性に優れた鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
(3)柱状開閉部が基台部の開閉ガイド部にスライド方向に案内されているので、スライド動作をスムーズに行うことができる操作性に優れた鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
(4)複数の柱状開閉部に複数の第3の蒸気通路を形成することができるので、放出される蒸気量を増加させ強く加熱した場合であっても吹きこぼれを確実に防止できると共に、警笛発音部における蒸気の通過速度を適正に維持し警笛を確実にならすことができる動作安定性に優れた鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
(5)形成する第3の蒸気通路の数により使用する鍋の大きさ等に応じて放出される蒸気量を調整できるので、小型から大型の鍋に使用可能であり汎用性に優れた鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
(6)第3の蒸気通路が柱状開閉部内に形成されているので、通過する蒸気の熱が外側のカバー部まで伝わり難く、操作時に手等が触れるカバー部が熱くならないためスライド操作を安全に行うことができる安全性に優れた鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)蒸気放出部をスライド部の底部に配置することで、スライド部を操作する際等に誤って放出蒸気に手等が触れるのを防止できる安全性及び使用性に優れた鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
(2)従来のようにつまみの上部中央部に蒸気放出部を形成する必要がないため手で握る部分の形状を自由に設計でき、シンプルで握り易い形状に形成することができる鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、
(1)柱状開閉部が弾性を有する弾性接続部を備えているので、柱状開閉部を押圧する等して弾性接続部を撓ませることにより柱状開閉部の側面を第2の蒸気通路の開口部に強く密着させることができ蒸気通路の密閉性を高めることができる鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、
(1)弾性部及び押圧部により柱状開閉部を所定の押圧力で押圧することで、柱状開閉部の側面部を第2の蒸気通路の開口部に強く密着させることができ蒸気通路の密閉性を高めることができる鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
(2)押圧部が柱状開閉部を押圧するので、蓋部を鍋に載せてカバー部から手を離した後であっても、柱状開閉部がカバー部等の重量により下降することなく上昇位置で保持されるので誤動作がなく動作安定性に優れる鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加え、
(1)柱状開閉部の上昇位置で押圧部が係合部に係合するため自重により下降することなく上昇位置で保持されると共に、カバー部を所定の力で下方へ押圧すれば押圧部が係合部から外れて柱状開閉部を下降させることができるので、動作安定性に優れると共に操作性に優れる鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の内いずれか1項の効果に加え、
(1)柱状開閉部の下降位置において開閉面側嵌合部がガイド面側嵌合部に嵌合するため、柱状開閉部の開閉面をシール部に強く密着させることができ、気密性を高めることができ蒸気通路の密閉性を高めることができる鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
(2)柱状開閉部をスライドさせる時に、凸状の開閉面側嵌合部又は凸状のガイド面側嵌合部が当接ガイド面又は開閉面に当接するため、シール部と柱状開閉部との間に隙間が形成され、スライド操作時におけるシール部の磨耗を低減でき、長期間高い気密性を維持することができる鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図7を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1における鍋蓋等の警笛付きつまみの分解斜視図であり、図2はネジ部の縦断面斜視図であり、図3は基台部の縦断面斜視図であり、図4は環状部及び柱状開閉部の縦断面斜視図である。
図1において、1は本実施の形態1における鍋蓋等の警笛付きつまみ、2は鍋の蓋部Aに形成されたつまみ取付け孔Bに下方から挿入され蓋部Aの背面に固定されるネジ部であり、内部に後述の第1の蒸気通路が形成されている。2aはネジ部2の上面略中央部に形成された蒸気通過孔、3は蓋部Aの上方からネジ部2と螺合して蓋部Aの上面に固定される基台部、4は基台部3の下部に形成された筒部、5は筒部4の上部に一体に形設された基台部3の頂板部、5aは頂板部5にその中心に対して対称位置に貫設された一対の断面半円形状の孔部からなる開閉ガイド部としての開閉部挿通孔、5bは頂板部5の側面部から開閉部挿通孔5aに貫設され内壁にネジ溝が形成された押圧部挿着孔、5cは押圧部挿着孔5bに挿着された砲弾形の金属製小片等からなる押圧部、5dは押圧部5cを押圧するバネ等の弾性部、5eは押圧部挿着孔5bに螺着され押圧部5cの押圧力を調整する雄ネジからなる押圧調整部、6は頂板部5の上面に突設され内部に後述の第2の蒸気通路の一部が形成された蒸気通路形成部であり、その両端面は開閉部挿通孔5aの内壁と面一に形成されている。6aは蒸気通路形成部6の両端面に形成された第2の蒸気通路の開口部、7は天板の周縁部に周壁を垂設して形成されたカバー部、8aはカバー部7の天板に穿設されたネジ挿通孔、8bは固定ネジ、9は基台部3の筒部4の周囲に配設される環状部、10は環状部9にその中心に対して対称位置に立設され内部に後述の第3の蒸気通路が形成された一対の断面半円形状の柱状開閉部、10aは柱状開閉部10の内側の側面部に形成された第3の蒸気通路の開口部、10bは柱状開閉部10の上端部に形成されたネジ孔、10cは柱状開閉部10の略中間部に形設され弾性を有するように薄肉状に形成された弾性接続部、10dは柱状開閉部10の外側の側面部に下端部から所定高さまで形成された凹溝部、11は筒内部に発音空間が形成され、柱状開閉部10の内部に形成された第3の蒸気通路の下端部に嵌合する警笛発音部、12は蓋部Aと基台部3の筒部4の間に介装されるリング状の封止部である。
次に、上述したネジ部2、基台部3及び柱状開閉部10の詳細を図2乃至図4を用いて説明する。
図2において、2bは蓋部Aのつまみ取付け孔Bに嵌合される嵌合部、2cは蓋部Aの内面側に当接する鍔部、2dはネジ溝、13はネジ部2の内部に形成された第1の蒸気通路である。
図3において、4aは筒部4の内周面に形成されたネジ溝、6bは蒸気通路形成部6の両端部と開閉部挿通孔5aの内壁と筒部4の側面に形成された平面状の当接ガイド面、6cは開口部6aの周囲に配設されたシリコンゴム等のリング状パッキン等からなるシール部、14は筒部4及び蒸気通路形成部6の内部に形成された第2の蒸気通路である。
図4において、10′は柱状開閉部10の上部柱状部、10″は柱状開閉部の下部柱状部、10eは凹溝部10dの上端部に形成された段差状の係合部、10fは柱状開閉部10の内側の側面部に形成された平面状の開閉面、15は柱状開閉部10の下部柱状部10″の内部に形成された第3の蒸気通路、16は第3の蒸気通路15の蒸気放出部である。
ここで、開閉部挿通孔5a及びそれに挿通される柱状開閉部10の個数としては、各々2個に限らず1個でもよく或いは3個乃至複数個形成してもよいが、頂板部5の中心に対して同心円上に複数配置するのが好ましい。複数の柱状開閉部10の下部柱状部10″に各々第3の蒸気通路15が形成されるので通過する蒸気量を増加させ鍋を強く加熱した場合であっても吹きこぼれを確実に防止でき、蒸気の通過速度を適正に維持し警笛を確実にならすことができ、且つ、バランスよく配置することでスライド動作がスムーズになり操作性を高めることができるためである。
また、開閉部挿通孔5a及び柱状開閉部10の断面形状としては、半円形状に限らず円形、楕円形、三角形や矩形等の多角形状等に形成してもよいが、半円形状等として頂板部5の中心側の各面を平面状に形成するのが好ましい。頂板部5の当接ガイド面6bと柱状開閉部10の開閉面10fを各々平面状とすることで密着性を高めて蒸気通路の気密性や密閉性を高めるためである。
以上のように構成された本実施の形態1における鍋蓋等の警笛付きつまみ1について、以下その組み立てを図1乃至図4を用いて説明する。
まず、柱状開閉部10の蒸気放出部16に警笛発音部11を挿入し嵌合固定する。次に、基台部3の開閉部挿通孔5aに下方から柱状開閉部10を挿通させる。次に、押圧部挿着孔5bに押圧部5c及び弾性部5dを挿入し押圧力を調整しながら押圧調整部5eを螺着する。次に、カバー部7を基台部3に上方から装着して柱状開閉部10の上端部をカバー部7の天板の下面に当接させ、固定ネジ8bをネジ挿通孔8aに挿入して柱状開閉部10の上端部のネジ孔10bに螺着し、カバー部7と柱状開閉部10を固定する。次に、ネジ部2を蓋部Aのつまみ取付け孔Bに下方から挿入し上方から封止部12を介して基台部3の筒部4を螺合し固定する。
これにより、ネジ部2と基台部3は蓋部Aに固定されると共に、カバー部7と環状部9と柱状開閉部10とはスライド部を構成し、基台部3に対して上下方向にスライド自在に配設される。
次に、鍋蓋等の警笛付きつまみ1の開閉動作を図5及び図6を用いて説明する。
図5は蒸気通路を開状態にした鍋蓋等の警笛付きつまみの要部断面図であり、図6は蒸気通路を閉状態にした鍋蓋等の警笛付きつまみの要部断面図である。
まず、蒸気通路を開状態にした場合について図5を説明する。
カバー部7の周壁をつまんで蓋部Aを持ち上げると、蓋部Aの自重により基台部3が環状部9及び環状部9、柱状開閉部10と固定ネジ8bで固定されたカバー部7に対して下方にスライドする。すなわち、相対的に、カバー部10と固定された環状部9の上面が頂板部5の下部に当接するまで上方にスライドする。なお、柱状開閉部10は押圧部5cにより開閉部挿通孔5aの内壁に調整された所定の押圧力で押圧されていると共に、押圧部5cが柱状開閉部10の係合部10eに係合するので、上昇位置においてカバー部7等の自重により下降することなく保持される。これにより、第2の蒸気通路14の開口部6aを開口し、蓋部Aの内部の蒸気が第1の蒸気通路13、蒸気通過孔2a、第2の蒸気通路14、開口部6a,10a、第3の蒸気通路15、及び警笛発生部11を介して外気に放出される蒸気通路が形成される。
次に、蒸気通路を閉状態にした場合について図6を用いて説明する。
カバー部7の天板を下方へ押圧すると、環状部9は蓋部Aの上面に当接する。また、第2の蒸気通路14の開口部6aは柱状開閉部10の側面で閉塞され、第2の蒸気通路14と第3の蒸気通路15が遮断される。このとき、柱状開閉部10は押圧部5cにより第2の蒸気通路14の開口部6a側に向けて押圧されているため、開閉部挿通孔5aの内壁と柱状開閉部10との間に多少のがたつきや隙間がある場合であっても、弾性接続部10cが撓んで柱状開閉部10の側面が開口部6aに強く密着し、第2の蒸気通路14の密閉性が高められる。
次に、上述の開閉動作を使用した鍋蓋等の警笛付きつまみ1の使用方法について、図1乃至図6を用いて説明する。
蓋部Aで蓋をした鍋を加熱調理器の上に載せ加熱沸騰させる。なお、蓋部Aを鍋に載せる際にカバー部7をつまんで持ち上げるだけで、鍋蓋等の警笛付きつまみ1の蒸気通路は上述したように蓋部Aの自重により開状態となる(図5参照)。蓋部を持ち上げるだけで蒸気通路を開状態にできるため、開と閉を混同することなく加熱開始時に間違って閉状態で使用するのを防止できる。発生した蒸気は各蒸気通路13,14,15を通過して蓋部Aに向けて放出される。また、途中警笛発音部11の内部に形成された発音空間を通過するため笛が鳴り沸騰を知らせる。
沸騰したら火力を落とし、カバー部7を下方へ押圧すれば蒸気通路は上述したように閉状態となる(図6参照)。なお、閉塞された開口部6aの周囲はシール部6cで柱状開閉部10の側面に強く密着しているので蒸気がもれること無く気密化され、加熱停止後に鍋の内部を徐々に減圧することができる。このように沸騰後加熱を停止させた後も、鍋の内部の低圧保温状態を保ち、電磁誘導調理器等での内部の水分を利用した余熱調理が可能となり、エネルギを節約できる。また、警笛が鳴ったら火力を落としてつまみを押し、所定時間経過後に加熱を停止するだけで煩雑な手順もなく極めて容易に調理でき、減圧により材料に味がよく浸透するため調味料を減らすことができ、生活習慣病の予防効果もある。
余熱調理後、蓋部Aを開ける時は、カバー部7をつまんで蓋部Aを持ち上げ、蒸気通路を閉状態から開状態にすることにより、減圧状態であった鍋内の気圧が上昇し、蓋部Aを開ける作業が容易となる。
以上のように本実施の形態1における鍋蓋等の警笛付きつまみ1は構成されているので、以下のような作用を有する。
(1)蓋部Aを鍋に載せるためにカバー部7をつまんで蓋部Aを持ち上げるだけで蓋部Aの自重により蒸気通路13,14,15を連通させ開状態にできるため、開と閉を混同することなく間違った状態での使用を防止でき、使用者が意識しなくても正しい使用方法で使用することができる。
(2)カバー部7の天板を押圧し、環状部9及び柱状開閉部10を下方にスライドさせるだけで、第2の蒸気通路14の開口部6aを柱状開閉部10の側面で閉塞し、蒸気通路を閉状態とすることができる。沸騰後加熱を停止させ、蒸気通路を閉状態として鍋の内部を密閉することで低圧保温状態を保ち、電磁誘導調理器等での内部の水分を利用した余熱調理が可能となり省エネルギ性に優れる。
(3)蒸気放出部16が環状部9の底部に配置され、蓋部Aの上面に向けて蒸気が放出され、蓋部Aの上面に沿って蒸気が拡散するので、スライド操作する際等に誤って放出蒸気に手等が触れるのを防止でき、安心して安全に使用できる。
(4)柱状開閉部10は基台部3の開閉部挿通孔5aに挿通され、当接ガイド面6bでスライド方向にガイドされているので、スライド動作をスムーズに行うことができ操作性に優れると共に、柱状開閉部10の側面部を第2の蒸気通路14の開口部6aに確実に密着させることができ高い密閉性を有する。
(5)カバー部7と環状部9との間に複数の柱状開閉部10を立設することで複数の第3の蒸気通路15を形成することができるので、放出される蒸気量を増加させ強く加熱した場合であっても吹きこぼれを確実に防止できると共に、警笛発音部11における蒸気の通過速度を適正に維持し警笛を確実にならすことができ、また、形成する第3の蒸気通路15の数により使用する鍋の大きさ等に応じて放出される蒸気量を調整できるので、小型から大型の鍋に使用可能で汎用性に優れる。
(6)開閉面10fとそれに当接する当接ガイド面6bとが各々平面状に形成されているので、第2の蒸気通路14と第3の蒸気通路15を連通して蒸気通路を開状態とした際にその連通部(開口部6aと開口部10aの連通部)における密着性を高めることができ蒸気通路の気密性を高めることができる。
(7)閉状態において第2の蒸気通路14の開口部6aを塞ぐ開閉面10fが平面状に形成されているので、閉状態における開口部6aと開閉面10fとの密着性を高めることができ蒸気通路の密閉性を高めることができる。
(8)押圧調整部5eにより弾性部5dによる押圧部5cの押圧力を適宜調整することで、柱状開閉部10を開閉部挿通孔5aの当接ガイド面10fに所定の押圧力で押圧することができるので、柱状開閉部10の側面部の開閉面10fを第2の蒸気通路14の開口部6aに強く密着させることができ蒸気通路の密閉性を高めることができる。
(9)押圧部5cと備えていると共に柱状開閉部10が弾性接続部10cを有しているので、設計誤差等により或いはスライド操作を容易にするために開閉部挿通孔5aの内壁と柱状開閉部10との間に多少のがたつきや隙間がある(柱状開閉部10が緩くガイドされている)場合であっても、押圧部5cの押圧により弾性接続部10cが撓んで開閉面10fを開口部6aに強く密着させることができ、密閉性をより高めることができる。
(10)柱状開閉部10が押圧部5cにより押圧されていると共に、柱状開閉部10がその上昇位置で押圧部5cに係合する係合部10eを備えているので、蓋部Aを鍋に載せてカバー部7から手を離した後であっても、自重により下降することなく上昇位置で保持されるので誤動作がなく、また、カバー部7を所定の力で下方へ押圧すれば押圧部5cが係合部10eから外れて柱状開閉部10を下降させることができるので、動作安定性に優れると共に操作性に優れる。
(11)第3の蒸気通路15が柱状開閉部10内に形成され、且つ柱状開閉部10が頂板部5に貫設された開閉部挿通孔5aに挿通されているので、第3の蒸気通路15を通過する蒸気の熱が外側のカバー部7まで伝わり難く、操作時に手等が触れるカバー部7が熱くならないためスライド操作を安全に行うことができる。
(実施の形態2)
図7(a)は本実施の形態2における蒸気通路を開状態にした鍋蓋等の警笛付きつまみの要部断面図であり、図7(b)は蒸気通路を閉状態にした鍋蓋等の警笛付きつまみの要部断面図であり、図7(c)はスライド時の状態を示す要部断面図である。
図7において、実施の形態1で説明したものは同一の符号を付けて説明を省略する。21a,21bは柱状開閉部10の開閉面10fの当接ガイド面6b側の上下2箇所に形成された断面半円凸状の開閉面側嵌合部、22a,22b,22cは当接ガイド面6bの上下3箇所に形成され柱状開閉部10の上昇位置及び下降位置で開閉面側嵌合部21a,21bと嵌合する凹状のガイド面側嵌合部、23は凹状のガイド面側嵌合部22a,22b,22cに上方に傾斜して形成された傾斜面である。
以上のように構成された本実施の形態2における鍋蓋等の警笛付きつまみが実施の形態1と異なる点は、柱状開閉部10に凹溝部10d及び係合部10eが形成されていない点、及び、開閉面10f及び当接ガイド面6bに開閉面側嵌合部21a,21b及びガイド面側嵌合部22a,22b,22cが各々形成されている点である。
図7(a)に示すように、蒸気通路の開状態においては開閉面側嵌合部21a,21bがガイド面側嵌合部22a,22bに嵌合し、ガイド面側嵌合部22a,22bの下部のストッパ22a′により係止されるため柱状開閉部10はカバー部7等の自重によっては下降することなく上昇位置で保持される。この状態からカバー部7を押圧し下降させ蒸気通路を閉状態とすると、図7(b)に示すように、開閉面側嵌合部21a,21bがガイド面側嵌合部22b,22cに嵌合し下降位置で保持されると共に、開閉面10fをシール部6cに強く密着させ気密性をより高めることができる。
なお、柱状開閉部10を下降位置(図7(b))から上昇位置(図7(a))にスライドさせる時は、開閉面側嵌合部21a,21bがガイド面側嵌合部22b,22cに形成された傾斜面23に沿って上方へスライドするため嵌合をスムーズに外すことができ操作性に優れる。
また、図7(c)に示すように、開閉面側嵌合部21a,21bとガイド面側嵌合部22a,22b,22cとの嵌合が外れた状態、すなわち柱状開閉部10を上昇位置から下降位置或いは下降位置から上昇位置にスライドさせている状態では、凸状の開閉面側嵌合部21a,21bの頂部が当接ガイド面6bに当接するため、シール部6cと柱状開閉部10との間に僅かな隙間が形成される。これにより、スライド操作時におけるシール部6cの磨耗を低減でき、長期間高い気密性を維持することができる。
以上説明したように、本発明は鍋蓋等に取り付けられ蒸気により警笛を発する鍋蓋等の警笛付きつまみに関し、特に本発明によれば、蓋を持ち上げるだけで蓋の自重により蒸気通路を開状態にできるため、開と閉を混同することなく間違った状態での使用を防止できると共に、蒸気放出部をつまみの底部に配置することで誤って放出蒸気に手等が触れるのを防止できる使用性及び安全性に優れた鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することができる。
実施の形態1における鍋蓋等の警笛付きつまみの分解斜視図 ネジ部の縦断面斜視図 基台部の縦断面斜視図 環状部及び柱状開閉部の縦断面斜視図 蒸気通路を開状態にした鍋蓋等の警笛付きつまみの要部断面図 蒸気通路を閉状態にした鍋蓋等の警笛付きつまみの要部断面図 (a)実施の形態2における蒸気通路を開状態にした鍋蓋等の警笛付きつまみの要部断面図(b)蒸気通路を閉状態にした鍋蓋等の警笛付きつまみの要部断面図(c)スライド時の状態を示す要部断面図
符号の説明
1 鍋蓋等の警笛付きつまみ
2 ネジ部
2a 蒸気通過孔
2b 嵌合部
2c 鍔部
2d ネジ溝
3 基台部
4 筒部
4a ネジ溝
5 頂板部
5a 開閉部挿通孔(開閉ガイド部)
5b 押圧部挿着孔
5c 押圧部
5d 弾性部
5e 押圧調整部
6 蒸気通路形成部
6a 開口部
6b 当接ガイド面
6c シール部
7 カバー部
8a ネジ挿通孔
8b 固定ネジ
9 環状部
10 柱状開閉部
10′ 上部柱状部
10″ 下部柱状部
10a 開口部
10b ネジ孔
10c 弾性接続部
10d 凹溝部
10e 係合部
10f 開閉面
11 警笛発音部
12 封止部
13 第1の蒸気通路
14 第2の蒸気通路
15 第3の蒸気通路
16 蒸気放出部
21a,21b開閉面側嵌合部
22a,22b,22c ガイド面側嵌合部
22a′ ストッパ
23 傾斜面
A 蓋部
B つまみ取付け孔

Claims (6)

  1. 第1の蒸気通路が形成され鍋蓋等のつまみ取付け孔に下方から挿入されるネジ部と、
    前記ネジ部に螺合される筒部と,前記筒部の上部に形設され内部に前記第1の蒸気通路に連通する第2の蒸気通路が形成された頂板部と,前記頂板部に形成された1乃至複数の開閉ガイド部と,を備え前記つまみ取付け孔の上方から前記ネジ部と螺合される基台部と、
    前記頂板部の上方に配設されるカバー部と,前記頂板部の下方に配設される環状部と,前記カバー部と前記環状部の間に立設され前記開閉ガイド部に上下にスライド自在にガイドされる1乃至複数の柱状開閉部と,前記柱状開閉部の内部に形成され上昇位置で前記第2の蒸気通路に連通し下降位置で遮断される第3の蒸気通路と,を備え前記基台部に上下方向にスライド自在に装着されたスライド部と、
    前記第1乃至第3の蒸気通路のいずれか1に配設された警笛発音部と
    を備えていることを特徴とする鍋蓋等の警笛付きつまみ。
  2. 前記第3の蒸気通路は、前記スライド部の底部に形成された蒸気放出部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみ。
  3. 前記柱状開閉部が、前記カバー部に固定された上部柱状部と、前記環状部に固定された下部柱状部と、前記上部柱状部と下部柱状部とを接続する弾性を有する弾性接続部とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみ。
  4. 前記開閉ガイド部に形成された押圧部挿着孔と、前記押圧部挿着孔に挿着され前記柱状開閉部の外側の側面部を押圧する押圧部と、前記押圧部を前記柱状開閉部に向けて付勢する弾性部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみ。
  5. 前記柱状開閉部の外側の側面部に形成され前記柱状開閉部の上昇位置で前記押圧部が係合する係合部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみ。
  6. 前記柱状開閉部の内側の側面部に形成された開閉面と、前記開閉ガイド部に形成され前記開閉面が当接する当接ガイド面と、前記当接ガイド面に形成された前記第2の蒸気通路の開口部の周囲に形成されたシール部と、前記開閉面に形成された凸状又は凹状の開閉面側嵌合部と、前記当接ガイド面に形成され前記柱状開閉部の上昇位置及び/又は下降位置で前記開閉面側嵌合部が嵌合する凹状又は凸状のガイド面側嵌合部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみ。
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