JP3628674B2 - 鍋蓋等の警笛付きつまみ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鍋蓋等に取り付けられた蒸気により警笛を発音させる鍋蓋等の警笛付きつまみに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、調理器として、ガス調理器とともに、電磁誘導加熱調理器が普及している。電磁誘導加熱調理器は発熱率が高い、炎を使用しないので安全、温度調節が細かく設定できる等のメリットがあり、普及が拡大している。
前記調理器には沸騰開始を知らせるため、蓋部に蒸気により警笛を発音させる鍋蓋等の警笛付きつまみを持つ鍋が多く使用されている。
このような鍋蓋等の警笛付きつまみとして、実開昭61―47942号公報に以下のものが開示されている。
図9は、従来の鍋蓋等の警笛付きつまみの断面図である。
図9において、101は鍋の蓋部、102は蓋部101の頂部中央に穿設されたつまみ取付け部、103は蓋部101のつまみ取付け部102に下方から挿入されつまみ取付け部102に警笛付きつまみを固定する蒸気通路103aを備えたネジ部、104は蓋部101の上方からネジ部103と螺合する蒸気通路104aを備えた基台部、105は基台部104上を図上左右方向にスライドし蒸気通路105aと基台部104の蒸気通路104aを開閉する仕切り板、106は中央に蒸気通路106aを備えて固定されたカバー部、106´は仕切り板105を押さえるカバー部106の下方に設置され蒸気通路を備えたバネ部、106´aはバネ部106´の蒸気通路である。
以上のように構成された鍋蓋等の警笛付きつまみについて、以下その動作を説明する。
鍋本体を加熱調理器に載せ、加熱し沸騰させる。仕切り板105の蒸気通路105aと基台部104の蒸気通路104aを合わせ、開の状態(連通状態)にした場合、沸騰に達した時鍋本体の蒸気がネジ部103、基台部104、仕切り板105、バネ部106´、カバー部106の各蒸気通路103a、104a、105a、106´a、106aが連通し、笛が鳴り、沸騰を知らせる。
また、仕切り板105の蒸気通路105aと基台部104の蒸気通路104aをずらし閉の状態にした場合、沸騰後ふきこぼれが発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の鍋蓋等の警笛付きつまみは以下のような課題を有していた。
(a)従来の鍋蓋等の警笛付きつまみを閉の状態にして鍋本体を加熱調理器に載せ加熱した場合、プラスチックで形成された各蒸気通路部にすきまを有し気密性が無かったため、基台部とネジ部の螺合部や仕切り板と基台部のすきまでふきこぼれが発生し、調理器の汚染や、エネルギーの無駄、ガス調理器では炎の立ち消え等の問題が発生していた。
(b)一般的に電磁誘導加熱調理器ではエネルギーの節約のため、加熱沸騰後、加熱を停止し保温状態で内部の水分を利用して余熱調理を行うが、従来の鍋蓋等の警笛付きつまみを閉の状態にした場合、プラスチックで形成された各蒸気通路部にすきまを有し気密性が無かったため、基台部とネジ部の螺合部や仕切り板と基台部のすきまから蒸気がもれ、余熱調理が非効率的となり、エネルギーの無駄が発生していた。
(c)従来の鍋蓋等の警笛付きつまみを閉の状態にして加熱沸騰後、加熱を停止し保温状態にした場合、プラスチックで形成された各蒸気通路部にすきまが生じ気密性が無かったため、鍋本体内に残った料理の保存期間が短くなり、また、カビが発生しやすくなっていた。
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、鍋本体を加熱した場合、ふきこぼれを防ぐとともに省エネルギー性に優れ、保温状態で内部の水分を利用して余熱調理を可能にし、更に、加熱終了後内部の気密性を保つことで残った料理の保存期間を延長することができる、特に電磁誘導調理器での調理に最適な鍋蓋等の警笛付きつまみを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみは、鍋蓋等のつまみ取付け部に下方から挿入されるネジ部と、前記鍋蓋等のつまみ取付け部の上方から前記ネジ部と螺合される頂板と周壁から形成された基台部と、前記基台部の上方にスライド自在に配設された仕切り板と、前記仕切り板の上方に配設され天板と周縁部に周壁を垂設しその端部に前記仕切り板が嵌装される切欠部が形成されたカバー部と、前記カバー部と前記仕切り板との間に配設されたバネ部と、を有し、各々の略中央部に蒸気通路を備えた鍋蓋等の警笛付きつまみであって、前記仕切り板の背面に突状又は凹状に形成された1以上のガイド部と、前記基台部の頂板に形成された前記仕切り板に形成された前記ガイド部をスライドしながら嵌入する凹状又は突状に形成された基台側ガイド部と、前記基台部の前記蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部と、前記パッキン収納部に収納されたリング状のパッキンと、を有し、前記基台部の前記頂板に形成された凹状の前記基台側ガイド部又は前記仕切り板の背面に形成された凹状の前記ガイド部が一方向に傾斜して形成された傾斜壁を備えて構成されている。
この構成によって以下の作用を有する。
(a)カバー部の切欠部から突出した仕切り板の突出部を押すことにより仕切り板は基台部の頂板をスライドし仕切り板の蒸気通路が移動する。仕切り板の蒸気通路が基台部の蒸気通路、カバー部の蒸気通路と重なる位置にあれば蒸気通路は連通し開の状態となり、仕切り板の蒸気通路が基台部の蒸気通路、カバー部の蒸気通路とずれた位置にあれば、蒸気通路は閉の状態となる。これにより、鍋蓋等の警笛付きつまみの蒸気通路開閉作業は容易に行うことができる。
(b)加熱調理時、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を閉にした場合、沸騰すると、基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンが基台部のパッキン収納部と仕切り板の背面と当接し基台部と仕切り板の間のすきまを無くし、更にこの時仕切り板が上方のバネ部によって基台部の頂板に圧接され、仕切り板の背面の突状又は凹状に形成されたガイド部が基台部の頂板に形成された凹状又は突状の基台側ガイド部に嵌入し、仕切り板背面と基台部頂板との間のパッキンの密着性を高めているため、基台部と仕切り板の蒸気通路から蒸気がもれることを防止し、鍋の内部を蒸気で高圧にすることができる。これによりふきこぼれによる加熱調理器の汚染を防止するとともに、少量の水分で調理ができるため調理素材の栄養分を逃がさず、また、パッキンの気密性が高いため、内部を適度な内気圧に保ち、ビタミン、ミネラルも最大限に保持できる。
(c)加熱調理時、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を開にした場合、沸騰すると蒸気は連通された各部の蒸気通路を通過し上方に放出される。この時、途中ネジ部の頂部と基台部の間に形成された発音空間を通過するため、警笛をならす。これにより、作業者に直ちに加熱時間の終了を知らせ、加熱停止することで省エネルギー性に優れるとともに、加熱しすぎによるこげつき等の調理ミスを防止する。
【0006】
(d)電磁誘導調理器等で加熱沸騰後加熱を停止し内部の水分を利用した余熱調理を行う際、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を閉の状態にした場合、この時基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンが基台部のパッキン収納部と仕切り板の背面と当接し基台部と仕切り板の間のすきまを無くし、更にこの時仕切り板が上方のバネ部によって基台部の頂板に圧接され、仕切り板の背面の突状又は凹状に形成されたガイド部が基台部の頂板に形成された凹状又は突状の基台側ガイド部に嵌入し、仕切り板背面と基台部頂板との間のパッキンの密着性を高めているため、基台部と仕切り板の蒸気通路から蒸気がもれることを防止し、基台部と仕切り板の蒸気通路が気密化され、蒸気のもれが無くなり、保温状態がよくなる。これにより余熱調理が可能となり、省エネルギー性に優れる。
(e)余熱調理後蓋を開ける時、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を開の状態にすることにより減圧状態であった鍋内の気圧が上昇し、蓋を開ける作業が容易にできる。
(f)加熱停止後、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を閉の状態にする。この時基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンが基台部のパッキン収納部と仕切り板の背面と当接し基台部と仕切り板の間のすきまを無くし、更にこの時仕切り板が上方のバネ部によって基台部の頂板に圧設され、仕切り板の背面の突状又は凹状に形成されたガイド部が基台部の頂板に形成された凹状又は突状の基台側ガイド部に嵌入し、仕切り板背面と基台部頂板との間のパッキンの密着性を高めているため、基台部と仕切り板の蒸気通路から蒸気がもれることを防止し、内部の気密性が保たれることにより、鍋本体内に残った調理品の保存期間、賞味期限を延長することができる。
(g)仕切り板を基台の頂板でスライドさせて蒸気通路の開閉を行う動作の時、基台部の頂板に形成された凹状の基台側ガイド部又は仕切り板の背面に形成された凹状のガイド部の一方向の傾斜壁を、仕切り板の背面に形成された凸状のガイド部又は基台部の頂板に形成された凸状の基台側ガイド部がスライドするため、基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンとの接触が少なくなり摩擦が少なくなる。これによりスライド作業に力を必要とせず容易に行うことができるとともに、パッキンが摩擦によって早く消耗することを防止できる。
【0007】
ここで、ネジ部、基台部、仕切り板、カバー部の材質は耐熱性、耐食性の樹脂性の素材が使用される。これにより加熱や調理材料での汚染によって劣化すること無く長期にわたって使用することができる。基台部の周壁は一重の他、外周と、外周より短い内周と、外周と内周をつないで補強するリブから構成される二重構造でもよく、これにより軽量かつ強度のある鍋蓋等の警笛付きつまみが実現できる。ネジ部、カバー部、仕切り板、バネ部の蒸気通路の形状は円形の他、楕円形、四角形等の多角形の任意の形状が用いられる。また、ネジ部、基台部の蒸気通路の開口率は、基台部の頂板の径に対し4〜7%に形成され、仕切り板、バネ部の蒸気通路はネジ部、基台部の蒸気通路にゆとりをもたせた大きさである。ネジ部、基台部の蒸気通路の径が4%より小さくなるにつれ、笛の音が小さくなり、7%より大きくなるにつれ気密性が悪くなる欠点が現れやすいので好ましくない。パッキンの素材は、シリコンゴム等、弾性のある耐熱性、耐食性の素材が使用される。これにより仕切り板と基台部の気密性が増し、加熱や調理材料での汚染によって劣化すること無く長期にわたって使用することができる。
【0008】
請求項2に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみは、請求項1に記載の発明において、前記傾斜壁は、前記基台部の前記頂板又は前記仕切り板の背面に対し10〜50度に形成されて構成されている。
この構成によって、請求項1に記載の作用に加えて以下の作用を有する。
(a)基台部と仕切り板の間の気密性が良くなり、仕切り板のスライド作業がスムーズにできパッキンが摩擦により消耗し難くなる。
傾斜壁は、10度より小さくなるにつれ基台部の頂板と仕切り板の背面の平坦部が少なくなり基台部と仕切り板の間の気密性が悪くなり、50度より大きくなるにつれ仕切り板のスライド作業がスムーズにできなくなりパッキンが摩擦により消耗しやすくなるという欠点が現れやすいので好ましくない。
請求項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみは、請求項1又は2に記載の発明において、前記仕切り板の中央部の一側面に突設された係止部と、前記基台部の前記頂板に前記蒸気通路を中心として点対象に突設され前記係止部を間で係止する係止突部と、を備えたことを特徴として構成されている。
この構成によって、請求項1又は2に記載の作用に加えて以下の作用を有する。
(a)仕切り板を基台部の頂板をスライドさせる時、仕切り板は頂板に形成された蒸気通路を中心として点対象に突設された係止突部によってガイドされているため仕切り板は、係止突部に沿ってスムーズにスライドし、仕切り板の蒸気通路は基台部、カバー部の蒸気通路との開閉をずれることなく行うことができ作業性に優れる。
(b)仕切り板の中央部の一側面に突設された係止部が前記係止突部の間でスライドし係止めされているため仕切り板はカバー部の蒸気通路の開閉をずれることなく行うことができ作業性に優れる。
【0009】
請求項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみは、請求項1又は2に記載の発明において、前記仕切り板の端部に形成された回動部と、前記基台部の前記頂板に形成され前記仕切り板の前記回動部が回動自在に軸着された基台側回動部と、を備えたことを特徴として構成されている。
この構成によって、請求項1又は2に記載の作用に加えて以下の作用を有する。
(a)仕切り板が端部に形成された回動部で基台部に形成された基台側回動部と軸着され、カバー部の切欠部から突出した仕切り板の一端を回動させることで仕切り板の蒸気通路を動かし、仕切り板の蒸気通路が、基台部の蒸気通路とカバー部の蒸気通路蒸気通路と重なった場合は蒸気通路は連通し開の状態となり、基台部の蒸気通路とカバー部の蒸気通路蒸気通路とずれた位置にあれば蒸気通路は閉の状態となる。
これにより鍋蓋等の警笛付きつまみの蒸気通路開閉作業はカバー部の周壁の切欠部から突出した仕切り板の一端を操作するだけで良いため、蒸気が噴出しているカバー部上方に手がかかる危険が無く、やけど等の可能性が無いため、安全性に優れる。
【0010】
請求項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみは、請求項1乃至のいずれか1項に記載の発明において、凹状の前記基台側ガイド部又は前記ガイド部の深さが前記仕切り板の背面に形成された凸状の前記ガイド部又は前記基台部の前記頂板に形成された凸状の前記基台側ガイド部の高さの30〜90%に形成されていることを特徴として構成されている。
この構成によって、請求項1乃至のいずれか1項に記載の作用に加えて以下の作用を有する。
(a)基台部と仕切り板の気密性が良くなり蒸気のもれが発生し難くなり、スライド作業がスムーズにできパッキンが劣化し難くなる。
【0011】
ここで、基台部の頂板に形成された凹状の基台側ガイド部又は仕切り板の背面に形成された凹状のガイド部の深さが、仕切り板の背面に形成された凸状のガイド部又は基台部の頂板に形成された凸状の基台側ガイド部の高さの30%より小さくなるにつれ基台部と仕切り板の気密性が悪くなり蒸気のもれが発生しやすくなり、90%より大きくなるにつれスライド作業がスムーズにできずパッキンが劣化しやすくなるという欠点が現れやすいので好ましくない。
【0012】
請求項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみは、請求項1乃至の内いずれか1項に記載の発明において、前記基台部の前記蒸気通路の形状が、下方から上方に拡開度が10〜100度で拡開して形成されていることを特徴として構成されている。
この構成によって、請求項1乃至の内いずれか1項に記載の作用に加えて以下の作用を有する。
(a)基台部の蒸気通路の形状が下方から上方に拡開しているため、加熱調理時蒸気がネジ部の蒸気通路と基台部の蒸気通路を通過することによって発生する笛の音が大きくなり、加熱停止のタイミングを明確に作業者に知らせ省エネルギー性に優れる。また、鍋内部の少ない水分量でも確実に笛が鳴り、加熱停止のタイミングを明確に作業者に知らせ省エネルギー性に優れる。
ここで、蒸気通路の拡開度が10度より小さくなるにつれ笛の音量が小さくなり、また、鍋内部の水分量が少ない場合笛が鳴りにくくなり、100度より大きくなるにつれ蒸気通路からの蒸気もれが発生しやすくなるという欠点があり好ましくない。
【0013】
請求項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみは、請求項1乃至の内いずれか1項に記載の発明において、前記基台部の内周壁にリング状の封止部を備えたこと特徴として構成されている。
この構成によって、請求項1乃至の内いずれか1項に記載の作用に加えて以下の作用を有する。
(a)ネジ部と基台部との間に封止部を鋏み締めることにより、封止部がネジ部と基台部の周壁との螺合部分と当接しているため、鍋を加熱調理し沸騰した場合、蒸気がネジ部と基台部の螺合部分からもれること無く、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を基台部、カバー部の蒸気通路と合わせ開状態にした場合は蒸気は上方のみから放出され、仕切り板の蒸気通路を基台部、カバー部の蒸気通路とずらし閉状態にした場合は気密化され保温状態が良くなり、省エネルギー性に優れる。
ここで、封止部の素材は、シリコンゴム等耐熱性、耐食性のものが使用される。これによりネジ部と基台部の気密性が増し、加熱や調理材料での汚染によって劣化すること無く長期にわたって使用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の鍋蓋等の警笛付きつまみの分解斜視図である。図1において、1は鍋の蓋部、1aは蓋部1の略中央部に穿設されたつまみ取付け部、2は蓋部1のつまみ取付部1aに下方から挿入される鍔部で蓋部1の背面に固定されるネジ部、2aはネジ部2の略中央部に形成された蒸気通路、3は蓋部1の上方からネジ部2と螺合する基台部、3aは基台部3の周壁、4は基台部3の頂板、4aは基台部3の略中央部に貫通形成された蒸気通路、4bは基台部3の頂板4に突起状又は突状に形成された摺動ガイド、4c、4c´は基台部3の頂板4の周縁側に蒸気通路4aを中心として点対象に突設され形成された係止突部、4hは基台部3の蒸気通路4aの周囲に凹状に形成されたパッキン収納部、5は蓋部1と基台部3に鋏まれるリング状の封止部、6は基台部3の頂板4の係止突部4c、4cと4c´、4c´間に配設され頂板4の上面をスライドする仕切り板、6aは仕切り板6に穿設された蒸気通路、6bは仕切り板6の中央部の一側面に突設された係止部、7は基台部3のパッキン収納部4hに収納されたリング状のパッキン、8は仕切り板6の上方に配設され仕切り板6を基台部3の頂板4に圧接するバネ部、8aはバネ部8の蒸気通路、9はバネ部8の上方に配設され天板の周縁部に周壁を垂設しその端部に仕切り板6を出入させる切欠部が形成されたカバー部、9aはカバー部9の略中央部に穿設された蒸気通路、10は基台部3の下方からカバー部9の内壁に形成されたビス孔まで螺装され基台部3とカバー部9を一体化し固着させる少なくとも2個以上のビス等からなる固着具である。
【0015】
次に各部の詳細について説明する。
図2は仕切り板の蒸気通路が開の状態を示す断面図、図3は仕切り板の蒸気通路が閉の状態を示す断面図、図4は仕切り板の底面図、図5は基台部の要部拡大図、図6は基台部の要部拡大断面図である。
図2〜6において、4dは基台部3の頂板4に少なくとも1個以上形成された一方向に傾斜壁をもった凹状の基台側ガイド部、4eは基台側ガイド部4dのスライド方向と垂直方向の幅、4fは基台側ガイド部4dの深さ、4gは基台側ガイド部4dの一方向の傾斜壁の頂板4との角度、4hは基台部3の蒸気通路4aの上端に形成されたパッキン収納部、4iは基台部3の蒸気通路4aの拡開度、4jはパッキン収納部4hの高さ、4kはパッキン収納部4jの径、6cは仕切り板6の背面に形成された少なくとも1つ以上の突状のガイド部、6dはガイド部6cの高さ、7aはパッキン7の厚さ、7bはパッキン7の径である。
【0016】
以上のように構成された鍋蓋等の警笛付きつまみについて、以下その組立を説明する。
ネジ部2は蓋部1のつまみ取付け部1aの下方から挿入されつまみ取付け部1aの上方からリング状の封止部5を鋏んで基台部3の周壁3aの螺子穴に螺合され固定される。これにより、ネジ部2の蒸気通路2aと基台部3の蒸気通路4aは常に連通した状態となる。
基台部3の上方に仕切り板6、その上方にバネ部8、その上方にカバー部9が配設され、基台部3とカバー部9は固着具10で固着される。これによりバネ部8の蒸気通路8aとカバー部9の蒸気通路9aは常に連通した状態であり、仕切り板6は上方のバネ部8に圧接された状態で基台部3の頂板4をスライドする。仕切り板6の両端はカバー部9の切欠部から突出しておりこの突出部を押すことにより仕切り板6は基台部3の頂板4の摺動ガイド4bと係止突部4c、4c´に沿ってスライドする。また、仕切り板6の係止部6bが頂板4の係止突部4cの間でスライドし、停止する。この動作によって仕切り板6の蒸気通路6aの位置が移動し、仕切り板6の蒸気通路6aが基台部3の蒸気通路4aとカバー部9の蒸気通路9aとずれた位置にあれば、閉の状態となり、鍋内の蒸気は外部に放出されることはない。仕切り板6の蒸気通路6aが基台部4の蒸気通路4aとカバー部9の蒸気通路9aと重なる位置にあれば、全ての蒸気通路が連通した開の状態となり、鍋内の蒸気は上方に放出される。
また、ネジ部2と基台部3の周壁3aとの間にリング状の封止部5を鋏み締めることにより、鍋を加熱調理し沸騰した場合、蒸気はネジ部2と基台部3の周壁3aの螺合部と接触しているため接触部からもれることがなく、仕切り板6をスライドさせ蒸気通路6aを開状態にした場合は蒸気は上方のみから放出され、蒸気通路6aを閉状態にし、気密化した場合は保温状態が良くなり、省エネルギー性に優れる。
【0017】
以上のように構成された鍋蓋等の警笛付きつまみについて、以下その動作を説明する。
まず、仕切り板6の蒸気通路6aを開状態にした場合について説明する。
鍋を加熱調理器の上に載せ加熱沸騰させる。この時、図2に示すように、仕切り板6をスライドさせ蒸気通路6aを基台部3の蒸気通路4a、カバー部9の蒸気通路9aと連通させるため開の状態にすることにより蒸気はネジ部2、基台部3、仕切り板6、バネ部8、カバー部9の各蒸気通路2a、4a、6a、8a、9aを各々通過して上方に放出され、ふきこぼれを防止する。また、途中ネジ部2の頂部と基台部3の間に形成された発音空間αを通過するため笛が鳴り沸騰を知らせる。この時、基台部3の蒸気通路4aが拡開した形状に形成されているため笛の音が大きくなり、また、鍋内の水分が少ない場合でも確実に笛が鳴り、加熱終了のタイミングを確実に知らせ、省エネルギー性に優れる。
【0018】
次に、仕切り板6の蒸気通路6aを閉状態にした場合について説明する。
図3に示すように仕切り板6を図上右側にスライドさせ蒸気通路6a閉状態にする。この時、仕切り板6は上方のバネ部8により基台部3の頂板4に圧接された状態で仕切り板6の背面の突状のガイド部6bが基台部3の頂板4の凹状の基台側ガイド部4dに嵌入し、さらに基台部3の蒸気通路4aの上端に形成されたパッキン収納部4hにパッキン7が仕切り板6の背面と基台部3の頂板4で圧接されているため仕切り板6と頂板4のすきまから蒸気がもれること無く気密化され、鍋の内部を蒸気で高圧にすることができる。
これにより加熱調理中に発生した水蒸気が鍋本体と蓋との間にシールをつくり、内部を適度な内気圧に保ち、少量の水分で調理が可能となる。
鍋を加熱調理器で沸騰させた後加熱を停止させた後も、内部が高圧に維持されるので、保温状態を保ち、電磁誘導調理器等での内部の水分を利用した余熱調理が可能となり、エネルギーを節約できる。
次に、余熱調理後蓋を開ける時、仕切り板6の蒸気通路6aを閉状態から開状態にすることにより、全ての蒸気通路が連通し、減圧状態であった鍋内の気圧が上昇し、蓋部1を開ける作業が容易となる。
【0019】
ここで、図2〜6に示すように、基台部3の頂板4には仕切り板6の背面に少なくとも1つ以上形成された突状のガイド部6cがスライドしながら嵌入する凹状の基台側ガイド部4dが形成され、仕切り板6が基台部3の頂板4をスライドする時、仕切り板6の背面の突状に形成されたガイド部6cが基台部3の頂板4の凹状の基台側ガイド部4dの一方向の傾斜壁を通過するため、スライド作業時パッキン7との接触が少なくなり、スライド作業に力がかからず容易に行うことができるとともに、パッキン7の摩擦による消耗を防止する。基台部3の頂板4の凹状の基台側ガイド部4dの深さ4fは仕切り板6の凸状のガイド部6cの高さの30〜90%に形成されている。基台部3の頂板4の凹状の基台側ガイド部4dの深さ4fが仕切り板6の凸状のガイド部6cの高さの30%より小さくなるにつれ基台部と仕切り板の気密性が悪くなり蒸気のもれが発生しやすくなり、90%より大きくなるにつれスライド作業がスムーズにできずパッキン7が劣化しやすくなるという欠点が現れやすいので好ましくない。また、基台部3の頂板4の凹状の基台側ガイド部4dの幅4eは仕切り板6のスライド方向と垂直方向の幅の10〜90%に形成されている。基台部3の頂板4の凹状の基台側ガイド部4dの幅4eは仕切り板6のスライド方向と垂直方向の幅の10%より小さくなるにつれスライド作業がスムーズにできずパッキン7が劣化しやすくなり、90%より大きくなるにつれ基台部3の頂板4との気密性が悪くなり蒸気のもれが発生しやすくなる欠点が現れやすいので好ましくない。また、傾斜壁の頂板4との傾斜角度4gは10〜50度に形成されている。傾斜壁の頂板4との傾斜角度4gが10度より小さくなるにつれ基台部3の頂板4と仕切り板6の背面の平坦部が少なくなり基台部3の頂板4と仕切り板6の間の気密性が悪くなり、50度より大きくなるにつれ仕切り板6のスライド作業がスムーズにできなくなりパッキン7が摩擦により消耗しやすくなるという欠点が現れやすいので好ましくない。また、基台部3の蒸気通路4aの上端に形成されたパッキン収納部4hに収納されるパッキン7の厚さ7aはパッキン収納部高さ4jの1.1〜2倍に形成される。パッキン7の厚さ7aがパッキン収納部高さ4jの1.1倍より短くなるにつれ仕切り板6と基台部3の頂板4との気密性が悪くなり蒸気がもれやすくなり、2倍より長くなるにつれ、仕切り板6とパッキン7が摩擦によって劣化しやすくなるという欠点があり好ましくない。これによりパッキン7は仕切り板6のスライド作業時摩擦によって消耗したり、はずれること無く、仕切り板6を閉の状態にした場合パッキン7の上端が仕切り板6と常に接触しているため基台部3の蒸気通路4aと仕切り板6の蒸気通路6aのすきまから鍋内の蒸気がもれることを防止し、保温性も良く、余熱調理時は省エネルギー性に優れる。
【0020】
ここで、本実施の形態による警笛付きつまみを備えた鍋蓋(A)と比較例として図9に示した従来の警笛付きつまみを備えた鍋蓋(B)を用いて同一の調理条件で調理を行った場合の加熱時間を表1に比較して示した。
【表1】
Figure 0003628674
この表1から明らかなように、ゆで卵の調理において、本実施の形態の警笛付きつまみを備えた鍋蓋(A)を用いた鍋では従来の警笛付きつまみを備えた鍋蓋(B)を用いた鍋より加熱時間が33%短縮され、また、カレーの調理においては、25%短縮されることがわかった。
以上のことから、本実施の形態の鍋蓋等の警笛付きつまみは、省エネルギー性に優れるとともに、調理時間の短縮の点で優れ、作業性に優れることがわかった。
【0021】
以上のように実施の形態1の鍋蓋等の警笛付きつまみは構成されているので、以下の作用を有する。
(a)カバー部の切欠部から突出した仕切り板の突出部を押すことにより仕切り板は基台部の頂板をスライドし仕切り板の蒸気通路が移動する。仕切り板の蒸気通路が基台部の蒸気通路、カバー部の蒸気通路と重なる位置にあれば蒸気通路は連通し開の状態となり、仕切り板の蒸気通路が基台部の蒸気通路、カバー部の蒸気通路とずれた位置にあれば、蒸気通路は閉の状態となる。これにより、鍋蓋等の警笛付きつまみの蒸気通路開閉作業は容易に行うことができる。
(b)加熱調理時、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を閉にした場合、沸騰すると、基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンが基台部のパッキン収納部と仕切り板の背面と当接し基台部と仕切り板の間のすきまを無くし、更にこの時仕切り板が上方のバネ部によって基台部の頂板に圧接され、仕切り板の背面の突状又は凹状に形成されたガイド部が基台部の頂板に形成された凹状又は突状の基台側ガイド部に嵌入し、仕切り板背面と基台部頂板との間のパッキンの密着性を高めているため、基台部と仕切り板の蒸気通路から蒸気がもれることを防止し、鍋の内部を蒸気で高圧にすることができる。これによりふきこぼれによる加熱調理器の汚染を防止するとともに、少量の水分で調理ができるため調理素材の栄養分を逃がさず、また、パッキンの密着性が高いため、内部を適度な内気圧に保ち、ビタミン、ミネラルも最大限に保持できる。
(c)加熱調理時、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を開にした場合、沸騰すると蒸気は連通された各部の蒸気通路を通過し上方に放出される。この時、途中ネジ部の頂部と基台部の間に形成された発音空間を通過するため、警笛をならす。これにより、作業者に直ちに加熱時間の終了を知らせ、加熱停止することで省エネルギー性に優れるとともに、加熱しすぎによるこげつき等の調理ミスを防止する。
【0022】
(d)電磁誘導調理器等で加熱沸騰後加熱を停止し内部の水分を利用した余熱調理を行う際、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を閉の状態にした場合、この時基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンが基台部のパッキン収納部と仕切り板の背面と当接し基台部と仕切り板の間のすきまを無くし、更にこの時仕切り板が上方のバネ部によって基台部の頂板に圧接され、仕切り板の背面の突状又は凹状に形成されたガイド部が基台部の頂板に形成された凹状又は突状の基台側ガイド部に嵌入し、仕切り板背面と基台部頂板との間のパッキンの密着性を高めているため、基台部と仕切り板の蒸気通路から蒸気がもれることを防止し、基台部と仕切り板の蒸気通路が気密化され、蒸気のもれが無くなり、保温状態がよくなる。これにより余熱調理が可能となり、省エネルギー性に優れる。
(e)余熱調理後蓋を開ける時、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を開の状態にすることにより減圧状態であった鍋内の気圧が上昇し、蓋を開ける作業が容易にできる。
(f)加熱停止後、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を閉の状態にする。この時基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンが基台部のパッキン収納部と仕切り板の背面と当接し基台部と仕切り板の間のすきまを無くし、更にこの時仕切り板が上方のバネ部によって基台部の頂板に圧設され、仕切り板の背面の突状又は凹状に形成されたガイド部が基台部の頂板に形成された凹状又は突状の基台側ガイド部に嵌入し、仕切り板背面と基台部頂板との間のパッキンの密着性を高めているため、基台部と仕切り板の蒸気通路から蒸気がもれることを防止し、内部の気密性が保たれることにより、鍋本体内に残った調理品の保存期間、賞味期限を延長することができる。
【0023】
(g)仕切り板を基台部の頂板をスライドさせる時、仕切り板は頂板に形成された蒸気通路を中心として点対象に突設された係止突部によってガイドされているため仕切り板は、係止突部に沿ってスムーズにスライドし、仕切り板の蒸気通路は基台部、カバー部の蒸気通路との開閉をずれることなく行うことができ作業性に優れる。
(h)仕切り板の中央部の一側面に突設された係止部が前記係止突部の間でスライドし係止めされているため仕切り板はカバー部の蒸気通路の開閉をずれることなく行うことができ作業性に優れる。
【0024】
(i)仕切り板を基台の頂板でスライドさせて蒸気通路の開閉を行う動作の時、基台部の頂板に形成された凹状の基台側ガイド部又は仕切り板の背面に形成された凹状のガイド部の一方向の傾斜壁を、仕切り板の背面に形成された凸状のガイド部又は基台部の頂板に形成された凸状の基台側ガイド部がスライドするため、基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンとの接触が少なくなり摩擦が少なくなる。これによりスライド作業に力を必要とせず容易に行うことができるとともに、パッキンが摩擦によって早く消耗することを防止できる。
【0025】
(j)基台部の蒸気通路の形状が下方から上方に拡開しているため、加熱調理時蒸気がネジ部の蒸気通路と基台部の蒸気通路を通過することによって発生する笛の音が大きくなり、加熱停止のタイミングを明確に作業者に知らせ省エネルギー性に優れる。また、鍋内部の少ない水分量でも確実に笛が鳴り、加熱停止のタイミングを明確に作業者に知らせ省エネルギー性に優れる。
(k)ネジ部と基台部との間に封止部を鋏み締めることにより、封止部がネジ部と基台部の周壁との螺合部分と当接しているため、鍋を加熱調理し沸騰した場合、蒸気がネジ部と基台部の螺合部分からもれること無く、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を基台部、カバー部の蒸気通路と合わせ開状態にした場合は蒸気は上方のみから放出され、仕切り板の蒸気通路を基台部、カバー部の蒸気通路とずらし閉状態にした場合は気密化され保温状態が良くなり、省エネルギー性に優れる。
【0026】
(実施の形態2)
図7(a)は実施の形態2の鍋蓋等の警笛付きつまみの開状態の断面図、図7(b)は実施の形態2の閉状態の断面図である。
実施の形態1と異なる点は、基台部頂板11に突状の基台側ガイド部11a、仕切り板12の背面に一方向に傾斜壁をもった凹状のガイド部12aが形成されている点であり、これにより実施の形態1と同様の作用を有する。
【0027】
(実施の形態3)
図8(a)は実施の形態3の鍋蓋等の警笛付きつまみの作動説明図、図8(b)は実施の形態3の仕切り板の底面図、図8(c)は実施の形態3の基台部の要部拡大図である。
図8(a)〜(c)において、13は実施の形態3の基台部頂板、13aは基台部頂板13の蒸気通路、13bは基台部頂板13に形成された仕切り板との基台側回動固定部、13cは基台部頂板13に形成された係止突部、13dは基台部頂板13に形成された一方向に傾斜壁をもつ凹状の基台側ガイド部、14は実施の形態3の仕切り板、14aは仕切り板14の蒸気通路、14bは仕切り板14の基台部頂板13との回動固定部、14cは仕切り板14の背面に形成された突状のガイド部である。
以上のように構成された実施の形態3の鍋蓋等の警笛付きつまみについて、以下その動作を説明する。
仕切り板14は、回動固定部14bで基台部頂板13の基台側回動固定部13bと軸着されることにより基板部頂板13を係止突部13cの間で自在にスライドする。仕切り板14の蒸気通路14aが基台部頂板13の蒸気通路13aとずれた閉の位置では鍋内の蒸気は外部にもれることなく保温され、蒸気通路14aが基台部頂板13の蒸気通路13aと重なった開の状態では鍋内の蒸気は上方から放出される。
以上のように本実施の形態3は構成されているので、実施の形態1の作用に加え、以下の作用が得られる。
(a)鍋蓋等の警笛付きつまみの蒸気通路開閉作業はカバー部の周壁の切欠部から突出した仕切り板の一端を操作するだけで良いため、蒸気が噴出しているカバー部上方に手がかかる危険が無く、やけど等の可能性が無いため、安全性に優れる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明の鍋蓋等の警笛付きつまみによれば、以下の優れた効果を得ることができる。
請求項1に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみによれば以下の効果を有する。
(a)カバー部の切欠部から突出した仕切り板の突出部を押すことにより仕切り板は基台部の頂板をスライドし仕切り板の蒸気通路が移動する。仕切り板の蒸気通路が基台部の蒸気通路、カバー部の蒸気通路と重なる位置にあれば蒸気通路は連通し開の状態となり、仕切り板の蒸気通路が基台部の蒸気通路、カバー部の蒸気通路とずれた位置にあれば、蒸気通路は閉の状態となる。これにより、鍋蓋等の警笛付きつまみの蒸気通路開閉作業は容易に行うことができ、作業性に優れる。
(b)加熱調理時、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を閉にした場合、沸騰すると、基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンが基台部のパッキン収納部と仕切り板の背面と当接し基台部と仕切り板の間のすきまを無くし、更にこの時仕切り板が上方のバネ部によって基台部の頂板に圧接され、仕切り板の背面の突状又は凹状に形成されたガイド部が基台部の頂板に形成された凹状又は突状の基台側ガイド部に嵌入し、仕切り板背面と基台部頂板との間のパッキンの密着性を高めているため、基台部と仕切り板の蒸気通路から蒸気がもれることを防止し、鍋の内部を蒸気で高圧にすることができる。これによりふきこぼれによる加熱調理器の汚染を防止するとともに、少量の水分で調理ができるため調理素材の栄養分を逃がさず、また、パッキンの気密性が高いため、内部を適度な内気圧に保ち、ビタミン、ミネラルも最大限に保持でき、また、調理時間を短縮し作業性にも優れた効果が得られる。
【0029】
(c)加熱調理時、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を開にした場合、沸騰すると蒸気は連通された各部の蒸気通路を通過し上方に放出される。この時、途中ネジ部の頂部と基台部の間に形成された発音空間を通過するため、警笛をならす。これにより、作業者に直ちに加熱時間の終了を知らせ、加熱停止することで省エネルギー性に優れるとともに、加熱しすぎによるこげつき等の調理ミスを防止し、また、調理時間も短縮でき作業性にも優れた効果が得られる。
(d)電磁誘導調理器等で加熱沸騰後加熱を停止し内部の水分を利用した余熱調理を行う際、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を閉の状態にした場合、この時基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンが基台部のパッキン収納部と仕切り板の背面と当接し基台部と仕切り板の間のすきまを無くし、更にこの時仕切り板が上方のバネ部によって基台部の頂板に圧接され、仕切り板の背面の突状又は凹状に形成されたガイド部が基台部の頂板に形成された凹状又は突状の基台側ガイド部に嵌入し、仕切り板背面と基台部頂板との間のパッキンの密着性を高めているため、基台部と仕切り板の蒸気通路から蒸気がもれることを防止し、基台部と仕切り板の蒸気通路が気密化され、蒸気のもれが無くなり、保温状態がよくなる。これにより余熱調理が可能となり、省エネルギー性に優れる。
(e)余熱調理後蓋を開ける時、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を開の状態にすることにより減圧状態であった鍋内の気圧が上昇し、蓋を開ける作業が容易となり作業性が改善され作業性に優れる。
(f)加熱停止後、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を閉の状態にする。この時基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンが基台部のパッキン収納部と仕切り板の背面と当接し基台部と仕切り板の間のすきまを無くし、更にこの時仕切り板が上方のバネ部によって基台部の頂板に圧接され、仕切り板の背面の突状又は凹状に形成されたガイド部が基台部の頂板に形成された凹状又は突状の基台側ガイド部に嵌入し、仕切り板背面と基台部頂板との間のパッキンの密着性を高めているため、基台部と仕切り板の蒸気通路から蒸気がもれることを防止し、内部の気密性が保たれることにより、鍋本体内に残った調理品の保存期間、賞味期限を延長する優れた効果が得られる。
(g)仕切り板を基台の頂板でスライドさせて蒸気通路の開閉を行う動作の時、基台部の頂板に形成された凹状の基台側ガイド部又は仕切り板の背面に形成された凹状のガイド部の一方向の傾斜壁を、仕切り板の背面に形成された凸状のガイド部又は基台部の頂板に形成された凸状の基台側ガイド部がスライドするため、基台部の蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部に収納されたリング状のパッキンとの接触が少なくなり摩擦が少なくなる。これによりスライド作業に力を必要とせず容易に行うことができるとともに、パッキンが摩擦によって早く消耗することを防止し、長期に渡って鍋蓋等の警笛付きつまみを使用でき、省エネルギー性に優れるとともに鍋の買い替え頻度を低くし経済的に優れる。
【0030】
請求項2に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみによれば、請求項1に記載の効果に加えて以下の効果を有する。
(a)基台部と仕切り板の間の気密性が良くなり、仕切り板のスライド作業がスムーズにできパッキンが摩擦により消耗し難くなる。
請求項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみによれば、請求項1又は2に記載の効果に加えて以下の効果を有する。
(a)仕切り板を基台部の頂板をスライドさせる時、仕切り板は頂板に形成された蒸気通路を中心として点対象に突設された係止突部によってガイドされているため仕切り板は、スムーズにスライドし、仕切り板の蒸気通路は基台部、カバー部の蒸気通路の開閉をずれることなく行うことができ、誰もが容易に作業ができ作業性に優れる。
(b)仕切り板の中央部の一側面に突設された係止部が前記係止突部の間でスライドし係止めされているため仕切り板はカバー部の蒸気通路の開閉をずれることなく行うことができ、誰もが容易に作業ができ作業性に優れる。
【0031】
請求項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみによれば、請求項1又は2に記載の効果に加えて以下の効果を有する
(a)仕切り板が端部に形成された回動部で基台部に形成された基台側回動部と軸着され、カバー部の切欠部から突出した仕切り板の一端を回動させることで仕切り板の蒸気通路を動かし、仕切り板の蒸気通路が、基台部の蒸気通路とカバー部の蒸気通路蒸気通路と重なった場合は蒸気通路は連通し開の状態となり、基台部の蒸気通路とカバー部の蒸気通路蒸気通路とずれた位置にあれば蒸気通路は閉の状態となる。
これにより鍋蓋等の警笛付きつまみの蒸気通路開閉作業はカバー部の周壁の切欠部から突出した仕切り板の一端を操作するだけで良いため、蒸気が噴出しているカバー部上方に手がかかる危険が無く、やけど等の可能性が無いため、安全性に優れる。
【0032】
請求項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみによれば、請求項1乃至のいずれか1項に記載の効果に加えて以下の効果を有する。
(a)基台部と仕切り板の気密性が良くなり蒸気のもれが発生し難くなり、スライド作業がスムーズにできパッキンが劣化し難くなる。
【0033】
請求項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみによれば、請求項1乃至のいずれか1項に記載の効果に加えて以下の効果を有する。
(a)基台部の蒸気通路の形状が下方から上方に拡開しているため、加熱調理時蒸気がネジ部の蒸気通路と基台部の蒸気通路を通過することによって発生する笛の音が大きくなり、加熱停止のタイミングを明確に作業者に知らせ省エネルギー性に優れる。また、鍋内部の少ない水分量でも確実に笛が鳴り、加熱停止のタイミングを明確に作業者に知らせ省エネルギー性に優れるとともに、加熱しすぎによる焦げ付き等の調理ミスを防止し、調理作業性に優れる。
【0034】
請求項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみによれば、請求項1乃至いずれか1項に記載の効果に加えて以下の効果を有する。
(a)ネジ部と基台部との間に封止部を鋏み締めることにより、鍋を加熱調理し沸騰した場合、封止部がネジ部と基台部の周壁の螺合部と当接しているため蒸気がネジ部と基台部の螺合部からもれること無く、仕切り板をスライドさせ蒸気通路を基台部、カバー部の蒸気通路と合わせ開状態にした場合は蒸気は上方のみから放出され、仕切り板の蒸気通路を基台部、カバー部の蒸気通路とずらし閉状態にした場合は気密化され保温状態が良くなり、省エネルギー性に優れるとともに、料理の保存期間を延長する優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の鍋蓋等の警笛付きつまみの分解斜視図
【図2】仕切り板の蒸気通路が開の状態を示す断面図
【図3】仕切り板の蒸気通路が閉の状態を示す断面図
【図4】仕切り板の底面図
【図5】基台部の要部拡大斜視図
【図6】基台部の要部拡大断面図
【図7】(a)実施の形態2の鍋蓋等の警笛付きつまみの開状態の断面図
(b)実施の形態2の閉状態の断面図
【図8】(a)実施の形態3の鍋蓋等の警笛付きつまみの作動説明図
(b)実施の形態3の仕切り板の底面図
(c)実施の形態3の基台部の要部拡大図
【図9】従来の鍋蓋等の警笛付きつまみの断面図
【符号の説明】
1 蓋部
1a つまみ取付け部
2 ネジ部
2a 蒸気通路
3 基台部
3a 周壁
4 頂板
4a 蒸気通路
4b 摺動ガイド部
4c 係止め突部
4d 基台側ガイド部
4e 幅
4f 深さ
4g 角度
4h パッキン収納部
4i 拡開度
4j パッキン収納部深さ
4k パッキン収納部径
5 封止部
6 仕切り板
6a 蒸気通路
6b 係止部
6c ガイド部
7 パッキン
7a 厚さ
7b 径
8 バネ部
8a 蒸気通路
9 カバー部
9a 蒸気通路
10 固着具
11 基台部頂板
11a 基台側ガイド部
12 仕切り板
12a ガイド部
13 基台部頂板
13a 蒸気通路
13b 基台側回動固定部
13c 係止突部
13d 基台側ガイド部
14 仕切り板
14a 蒸気通路
14b 回動固定部
14c ガイド部
α 発音空間
101 蓋部
102 つまみ取付け部
103 ネジ部
103a 蒸気通路
104 基台部
104a 蒸気通路
105 仕切り板
105a 蒸気通路
106 カバー部
106a 蒸気通路
106´ バネ部
106´a 蒸気通路

Claims (7)

  1. 鍋蓋等のつまみ取付け部に下方から挿入されるネジ部と、
    前記鍋蓋等のつまみ取付け部の上方から前記ネジ部と螺合される頂板と周壁から形成された基台部と、
    前記基台部の上方にスライド自在に配設された仕切り板と、
    前記仕切り板の上方に配設され天板と周縁部に周壁を垂設しその端部に前記仕切り板が嵌装される切欠部が形成されたカバー部と、
    前記カバー部と前記仕切り板との間に配設されたバネ部と、
    を有し、各々の略中央部に蒸気通路を備えた鍋蓋等の警笛付きつまみであって、
    前記仕切り板の背面に突状又は凹状に形成された1以上のガイド部と、
    前記基台部の頂板に形成された前記仕切り板に形成された前記ガイド部をスライドしながら嵌入する凹状又は突状に形成された基台側ガイド部と、
    前記基台部の前記蒸気通路の周囲に凹状に形成されたパッキン収納部と、
    前記パッキン収納部に収納されたリング状のパッキンと、
    を備え
    前記基台部の前記頂板に形成された凹状の前記基台側ガイド部又は前記仕切り板の背面に形成された凹状の前記ガイド部が一方向に傾斜して形成された傾斜壁を備えたことを特徴とする鍋蓋等の警笛付きつまみ。
  2. 前記傾斜壁は、前記基台部の前記頂板又は前記仕切り板の背面に対し10〜50度に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみ。
  3. 前記仕切り板の中央部の一側面に突設された係止部と、前記基台部の前記頂板に前記蒸気通路を中心として点対象に突設され前記係止部を間で係止する係止突部と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみ。
  4. 前記仕切り板の端部に形成された回動部と、前記基台部の前記頂板に形成され前記仕切り板の前記回動部が回動自在に軸着された基台側回動部と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみ。
  5. 凹状の前記基台側ガイド部又は前記ガイド部の深さが前記仕切り板の背面に形成された凸状の前記ガイド部又は前記基台部の前記頂板に形成された凸状の前記基台側ガイド部の高さの30〜90%に形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみ。
  6. 前記基台部の前記蒸気通路の形状が、下方から上方に拡開度が
    10〜100度で拡開して形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の警笛付きつまみ。
  7. 前記基台部の内周壁にリング状の封止部を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の鍋蓋等の警笛付きつまみ。
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