JP4031475B2 - 救命装置及びその救命装置を備えた救命筏搭載船 - Google Patents

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この発明は陸地からはるか離れた世界最深の海域で海難事故に遭遇した船舶の乗員でも、該救命装置で安全に離船し捜索救出に駆けつけた船や航空機から素早く発見し救助してもらうためのものである。
従来、救命筏は遭難した船から離れて、漂流して救出を待つものであった。
漂流する救命筏の捜索範囲は風、波浪、海流、潮流などの影響を受けて、遭難後の経過時間に比例し幾何級数的に広大な範囲を想定しなければならず発見が極めて困難であった。
1例を仮定すれば、時速10kmで流される漂流物の存在を仮定する捜索範囲は風、波浪、海流、潮流がある一定方向(90度程度の振れを加味して)に流れると想定して24時間後には240X240=57600平方キロメートル程度が予想される。該救命筏の場合は最大限考慮して(連結索12000m。水深0mとして)12X12X3.14=452平方キロメートルの円形内を出る事はない。
従来の救命筏は乗り込む時に乗り込みにくかったり、救命筏が本船から離れているために落水したり、乗り組んだ救命筏が海面に着水するまでに本船とぶつかって壊れたり、人が救命筏と本船の間に挟まったり、救命筏が水平に降りなかったり、と他者の手を借りないで安全確実に救命筏に乗り組み、救命筏が本船から確実に離船することは困難なことが多かった。
本発明は従来の救命装置の欠点を除き、1)本船上で救命筏に乗り込んで、待っていれば本船から安全に離脱できる救命筏。2)漂流して救援を待つのでなく、救命筏の居る場所が離船後狭い一定海面の範囲に留まる救命筏を開発するためになされたものである。
請求項1記載の発明は、救命筏を救命筏保持台に据え、該救命筏を着脱可能に保持する該救命筏保持台を救命筏搭載船の甲板上に固定設置し、前記救命筏保持台の下部をなす連結索収納装置に収納された連結索により救命筏と救命筏搭載船が連結されてなる救命装置であって、前記救命筏には、上部に形成された避難室と、下部に形成された浮力室が設けられており、前記救命筏保持台には、上部に形成された水平維持装置と、下部に形成された前記連結索収納装置が設けられたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記救命筏本体における避難室と浮力室とは分離可能であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記救命筏の外部をレーダーリフレクター加工し、出入口を有する避難室に手摺とシートベルトを設置し、前記救命筏保持台と一体となる階段を設置し、避難室に設けられた出入口の前に落水防止装置を設置し、支持索で風位維持装置を前記救命筏に連結設置したことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、沈む船を浮遊する救命筏の位置を固定する手段にするという従来無い発想の元に該救命装置を発明した。その結果その効果は、上記のような構造であるから、本船上で救命筏(3)に乗り組むことができ、安全確実に本船から自動的に離脱できる。本船は沈没後、延伸される連結索(4)により救命筏(3)の錨の役目を果たす。その結果、救命筏(3)の位置は一定の狭い範囲に固定され早期に発見され、人命救助を容易にする効果が生ずる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
救命筏(3)の外形は、本船の構造物に邪魔されずに本船から離脱でき、連結索(4)のスムーズな繰り出しができるように、表面に無用な凹凸物を付けてはならない。無用な凹凸物が無く連結索(4)のスムーズな繰り出しができるなら外形は自由である。
球形の救命筏の優位性を列挙する。
球形の救命筏は最小の材料で最大の空間(浮力)を作る事が出来る。
球形の救命筏は外部の波浪などの破壊力に対し全方位で力学的に安定し強い。
球形の救命筏は少数同型の部品に分割できるから製造コストの点で優れている。
球形の救命筏は少数同型の部品で組み立てる為に補修部品供給の点で優れている。また部分補修が可能となる。
世界最深の海は水深約11000mである。
本発明は水深約11000mの海域で、遭難沈没する船を海底に着底して後に救命筏(3)の錨へと役割を変換させる事で課題を解決しようとする。
その為に、本船に固定設置した救命筏保持台(7)下部に11000m以上の連結索(4)を格納する。但し、運行する海域が限定されている船舶はその海域最大深度程度の長さの連結索を搭載すればよい。
乗組員は本船が遭難し沈没すると判断した時点になれば、救命筏(3)には沈没する前に本船上で乗り組む。救命筏保持台(7)と一体化された階段(8)を使うために安定した姿勢で避難室(1)に安全確実に乗り込むことができる。自ら階段(8)を上り出入口(11)から救命筏に乗り込み、後は救命筏保持台(7)上部にある水平維持装置(5)から、救命筏(3)が浮力を感知して離脱するのを待つ。
乗り込むための動作(出入口の開扉操作)は、救命筏(3)を救命筏保持台(7)に固定していた装置の留め金の解除、と水平維持機構(5)の動作を固定していた装置の留め金の解除操作に直接連動しそれを解除する。
水平維持装置(5)は救命筏(3)が本船から離脱するまでの時間、避難室(1)床面を水平に保ち、乗った人に安全と安心感を提供する。救命筏(3)内部に取り付けられた遥動対策の手摺(18)とシートベルト(19)はそれを補助する。
本船が沈下し始めれば救命筏(3)は自ずと浮力を感じる時が来る。
救命筏(3)は本船の沈没に伴う浮力を感知した後、救命筏保持台(7)の水平維持機構(5)から自動的、または手動的に離脱できる。水平維持装置(5)の動作を制御する装置は浮力体の外部最下部に設置する。
浮かんだ救命筏(3)と沈下して行く船は連結索収納装置(6)から延伸される連結索(4)で結ばれている。
沈んでいく本船は連結索収納装置(6)から世界最深深度より長い連結索を繰り出しながら海底へと沈んで着底する。
本船が海底に着底後、海面上に浮かんだ救命筏の居る範囲は延伸された連結索長さを半径とする円の内側の海面上である。
一定の場所にいると想定できる救命筏(3)を捜索発見するのは容易である。
避難室(1)内部には、救出作業時に出入口外側で人が海面に転落する事を防止する膨張式の床と柵を備えた落水防止装置(9)と風位維持装置(10)が備えられている。
発見された救命筏(3)は避難室(1)を分離して、人は避難室(1)と共に吊り上げられて救助されるか、こうすれば救助作業時に救命筏(3)外に人が出て自然の脅威に曝される事を防ぐことができる。又は、分離せずに避難室(1)内に準備されている落水防止装置(10)と風位維持装置(11)を展開して後に、人だけが救助される。
救助後の避難室(3)や浮力室(2)は適切な期間、沈没船の浮標とされる。
この発明に採用する連結索は11000m以上の長大なものである。耐久性、収納性、耐錆性、柔軟性、弾力性、延伸性、重量、強度などを考慮し、スムーズな繰り出しができれば材質(ステンレス・鉄・化学繊維など)は問わない。
救命筏(3)は事故発生後に空気などで膨張して形状を完成させるものではなく、設置時から完成した構造や形状をなしている。その為、事前に浮力室(2)内部に遭難に備えた十分な設備(GPS・無線・排水ポンプ・トイレ・造水器・非常食・寝具など)を保持し利用者に提供できる。
救命筏(3)には本船が沈没する寸前に本船上で乗り組むことができるために、他の避難者の退船を見届けてから退船できる。客船など多くの乗客を退船させた後に船舶職員が避難する場合にも適する。
1つの船舶で複数の該救命筏(3)を使用する場合は、幹線になる連結索(4)は1本とし、救命筏同士の衝突を防止するために、各救命筏(3)と幹線を結ぶ支線の連結索は各々長さの異なるものにする。
前もって、救命筏(3)に、航空機のフライトレコーダーやボイスレコーダーのような航海記録装置を設置しておけば後日の事故原因究明の資料が速やかに確実に入手できる。
避難室(1)と浮力室(2)に分離できる救命筏(3)は、避難室(1)に人を入れたまま吊り上げ救助作業ができる。これは救助作業時に救命筏(3)外に人が出て自然の脅威に曝される事を防ぐ。
救助作業終了後は、避難室(1)を分離し浮力室(2)単独で、もしくは分離せず一体で、沈船した事故船の位置表示浮標とする。太陽光発電などで長期間夜間点灯し浮標としての救命筏(3)への衝突防止策をとる。
浮標は、速やかな事故原因究明や事故船の発見や回収に役立つ。
この浮標を係留している連結索は事故解明の調査・器械の事故船への誘導索にもなる。
上部に風吸入部(15)と排出部(18)と下部に海水吸入部(16)と排出部(19)を持つ風位維持装置(10)は風・海水両部の間を浮力板(13)で区分される。各排出部は各吸入部の反対側にある。浮力板(13)は風位維持装置(10)が海上に放出された時に、風・海水両部の機能が安定的に分離されて、分担して機能することを目的にしている。海水吸入部(16)の下部には安定して海水を吸入排出するようにおもり(14)を設置してある。
風位維持装置(10)の形状と材質は、風と海水の2つを同時に効率よく吸入排出するのであれば円錐台形でも方台形でもよい。又その材質は布でも金属でも木でもいずれでもよい。風位維持装置(10)は支持索(12)で救命筏(3)に直接接続されている。
本発明の救命筏(3)が浮上「後」の斜視図である。 本発明の救命筏(3)が浮上「前」の斜視図である。 本発明の平面図である。 本発明の正面図である。 本発明の側面図である。 連結索(4)と救命筏(3)と出入口(11)と落水防止装置(9)と支持索(12)と風位維持装置(10)の平面配置図である。 風位維持装置(10)の斜視図である。
符号の説明
1は避難室
2は浮力室
3は救命筏
4は連結索
5は水平維持装置
6は連結索収納装置
7は救命筏保持台
8は階段
9は落水防止装置
10は風位維持装置
11は出入口
12は支持索
13は浮力板
14はおもり
15は風吸入口
16は海水吸入口
17は支持索結束部
18は手摺
19はシートベルト

Claims (2)

  1. 救命筏を救命筏保持台に据え、該救命筏を着脱可能に保持する該救命筏保持台を救命筏搭載船の甲板に突出する状態で固定設置し、前記救命筏保持台の下部をなす連結索収納装置に収納された12000mの長さの連結索により救命筏と救命筏搭載船が連結されてなる救命装置であって、前記救命筏には上部に形成された避難室と下部に形成された浮力室が設けられており前期救命筏保持台には上部に形成された水平維持装置と下部に形成された前記連結索収納装置とが設けられたことを特徴とする救命装置及びその救命装置を備えた救命筏搭載船
  2. 前記救命筏の外部をレーダーリフレクター加工し、出入口を有する避難室に手摺とシートベルトを設置し、前記救命筏保持台と一体となる階段を設置し、避難室に設けられた出入口の前に落水防止装置を設置し、支持索で風位維持装置を前記救命筏に連結設置したことを特徴とする請求項1に記載の救命装置及びその救命装置を備えた救命筏搭載船。
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