JP4031065B2 - 移動可能な座標入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータの操作に用いられるマウスや、タッチパネルの操作に用いられる手書き入力装置等の、移動可能な座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は従来の移動可能な座標入力装置の一例としてのマウスの構成を示す上平面図である。図において、従来は、座標入力装置110が床面に対して移動する際の移動座標を入力する機構は、座標入力装置110の移動に応じて回転するボール111と、ボール111に接触しており、ボール111の回転力のX方向成分に応じて回転するX方向支柱112と、ボール111の回転力のY方向成分に応じて回転するY方向支柱113と、X方向支柱112の一端に固定されており、X方向支柱112の回転に伴って回転するX方向用円盤114と、Y方向支柱112の回転に伴って回転するY方向用円盤115とを備えている。
【0003】
次に動作を説明する。座標入力装置110の移動により、ボール111が回転する。このボール111の回転速度及び回転方向のX方向成分及びY方向成分はそれぞれX方向支柱112及びY方向支柱113に伝達されて、それによりX方向用円盤114及びY方向用円盤115がそれぞれ回転する。
図12は図11に示したX方向用円盤114を矢印Aの方向から見た平面図である。図において、X方向用円盤114は、等間隔に配置された光を透過する複数のスリット210と、スリット210を透過した光を検出する2つのフォトセンサ211及び212とを備えている。フォトセンサ211と212は、一方がスリット210の一つに重なっているときは,他方が他のスリット210の位置からずれるように配置されている。
【0004】
Y方向用円盤115の構成もX方向用円盤114と同様である。
図13は図12のX方向用円盤114が回転したときのフォトセンサ211及びフォトセンサ212の出力波形を示す波形図である。X方向用円盤114が図12における時計方向に回転(以下、正回転という)すると、フォトセンサ211は図13の(1)に示す波形のパルスを出力し、フォトセンサ212は図13の(2)に示す波形のパルスを出力する。また、X方向用円盤114が図12における反時計方向に回転(以下、逆回転という)すると、フォトセンサ211は図13の(3)に示す波形のパルスを出力し、フォトセンサ212は図13の(4)に示す波形のパルスを出力する。これらのパルスの周期TからX方向用円盤114の回転速度がわかる。また、フォトセンサ211と212は上記のように配置されているので、X方向用円盤114が正方向に回転しているとき、フォトセンサ211の出力がハイレベルからローレベルに立ち下がるときは、フォトセンサ212の出力はローレベルにある、という位相差を示し、X方向用円盤114が逆方向に回転しているとき、フォトセンサ211の出力がハイレベルからローレベルに立ち下がるときは、フォトセンサ212の出力はハイレベルにある、という位相差を示す。この位相差により、X方向用円盤114の回転方向がわかる。 同様にして、Y方向用円盤115の回転速度及び回転方向も検出できる。
【0005】
X方向用円盤114の回転速度及び回転方向はそれぞれ、座標入力装置110の回転速度及び回転方向のX方向の成分である。また、Y方向用円盤115の回転速度及び回転方向はそれぞれ、座標入力装置110の回転速度及び回転方向のY方向の成分である。これらの成分から、座標入力装置110の移動速度及び移動方向が判定できる。
【0006】
図14は図13に示したパルス波形を用いた座標入力装置110の移動速度及び移動方向の測定を説明する波形図である。図において、(1)はフォトセンサ211の出力パルス、(2)はフォトセンサ212の出力パルスを示す。座標入力装置110の移動速度及び移動方向は以下の方法により得られる。まず、これらの出力パルスのいずれか(図においてはフォトセンサ212の出力パルス)のパルス数を一定のサンプリング周期S0 、S1、S2 、…Sn-1 、Sn、Sn+1 毎にカウントする。このカウント数が各サンプリング周期毎の座標入力装置110のX方向の移動距離を表す。座標入力装置110の各一定サンプリング周期毎のX方向の移動速度は、移動距離/サンプリング周期により計算される。座標入力装置110のX方向の移動方向は、移動距離の測定中に各サンプリング周期毎にフォトセンサ211の出力パルスとフォトセンサ212の出力パルスの位相差を確認し、正回転か逆回転かを判別することにより得られる。
【0007】
Y方向についても同様に移動速度及び回転方向が検出される。
こうして、得られた座標入力装置110のX方向及びY方向の移動速度及び移動方向は、図示しないマイクロコンピュータに入力され、その中で座標入力装置110の移動速度及び移動方向を演算し、出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の移動可能な座標入力装置は以上のように構成されているので、ボール111と接触して回転する2本の支柱及びそれらの回転に伴って回転するスリットを有する2つの回転円盤が必要であり、このため装置の寸法が大きくなるという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、上記従来技術における問題に鑑み、従来の移動可能な座標入力装置と置き換えが可能で且つ超小型の新規な移動可能座標入力装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様により、床面に接触する球状先端部を有する可撓性の支柱の側面に配置され、伸びに応じて電気的抵抗値が変化する少なくとも2つの伸びセンサと、支柱の他の先端部に固定され、支柱を床面に対して移動可能なように覆っている筐体とを備え、筐体が床面に対して等速移動を行っていて球状先端部は停止状態にある時の球状先端部の床面に対する最大静止摩擦力から球状先端部の初速を求めるA期間と、筐体及び球状先端部が A 期間から継続された速度で等速移動を行うB期間と、筐体及び球状先端部がB期間から継続された初速及び等加速連続移動をしているC期間と、筐体及び球状先端部がC期間で上昇した速度を維持する等速移動を行うD期間と、の各期間での筐体の移動距離を算出し、算出された移動距離をサンプリング周期で割ることにより筐体の移動速度を算出するようにした移動可能な座標入力装置が提供される。
【0011】
上記筐体の形状は支柱と略平行な円筒形状又は多角形状である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面によって詳細に説明する。
図1は本発明の実施例による移動可能な座標入力装置の構成を示す斜視図であり、図2は図1の矢印Bの方向から見た断面図である。図に示した座標入力装置はペン型のマウスであり、床面1に可撓性の支柱2の球状先端部3が接触するようになっている。支柱2の側面には、伸びに応じて電気的抵抗値が変化する4つの伸びセンサ4a、4b、4c、及び4dが貼り付けられている。伸びセンサ4dは図面の背後にあるために図示されていない。伸びセンサ4a、4b、4c、及び4dは支柱2の軸に平行に、且つ、X方向の対向する側面と、Y方向の対向する側面に配置されている。支柱2の他の先端部は筐体5に固定されている。筐体5は支柱2を床面1に対して移動可能なように覆っている。
【0013】
図3は図1及び図2に示した装置内の支柱2の斜視図である。図示のように、球状先端部3の反対側の他の先端部は平坦になっており、この平坦部は筐体1(図1)に固定される。
図4は支柱2に伸びセンサ4a、4b、4c、及び4dを貼付した状態を示す図であり、(1)は斜視図、(2)は(1)における矢印Aの方向から見た平面図である。
【0014】
図5は伸びセンサ4aを拡大して示した斜視図である。図示のように、伸びセンサ4aは薄板形状をしており、伸びに応じて電気的抵抗値が変化するが、圧縮に対しては電気的抵抗が変化しない材料を用いて形成されている。他の伸びセンサ4b、4c、及び4dもそれぞれ伸びセンサ4aと同様の形状及び性質を有する。
【0015】
図6は図5に示した伸びセンサ4aの伸びと抵抗値との関係を示すグラフである。図示のように、電気的抵抗値は伸びに比例して増大するが、圧縮しても抵抗値の変化はない。
次に支柱2に配置された4個の伸びセンサー中の1個の伸びセンサーの動作を説明する。
【0016】
図7は座標入力装置が移動を開始した直後の、図1に示した移動可能な座標入力装置の球状先端部3に加わる力を示す図である。同図において、座標入力装置の筐体5が速度Vaで等速移動を開始し、且つ、球状先端部3が床面1の初期位置に留まっている間は、支柱2の球状先端部3には、座標入力装置の移動方向と逆方向の、床面と球状先端部3との静止摩擦力F1により、筐体5に支持されている支柱2がたわむ。このたわみにより、球状先端部3には静止摩擦力F1と反対方向(筐体5の移動方向)に静止摩擦力F1と同じ大きさの復元力F2が加わる。この復元力F2が最大静止摩擦力F1max より小さい間は、筐体5が床面1に対して移動していても、球状先端部3の床面1に対する移動はない。
【0017】
図8は筐体5がさらに移動して、復元力F2が最大静止摩擦力F1max を越えて球状先端部3が等速運動をする時の球状先端部3に加わる力を示す図である。図7において、筐体5が速度Vaで移動を続け、復元力F2が最大静止摩擦力F1max を越えると、球状先端部3は床面1に対して筐体5の移動方向と同方向への移動を開始する。移動を開始した球状先端部3に生じる摩擦力は、最大静止摩擦力F1max より小さい動摩擦力F3に変わる。この時、球状先端部3の移動方向の力は、最大静止摩擦力F1max と同じ大きさなので動摩擦力F3より大きく、したがって、球状先端部3は、筐体5の移動方向に加速移動を開始する。球状先端部3の加速運動の経過に伴い、球状先端部3の移動方向の力と動摩擦力F3との差が減少してついにはゼロになる。すると、球状先端部3の速度は、筐体5と同一速度になり、動摩擦力F3と同じ力F4(向きは逆)を得られるたわみを維持しつつ、等速移動を行なう様になる。
【0018】
図9は図8の状態から筐体5を等加速度運動させた時の球状先端部3に加わる力を示す図である。筐体5が連続等加速移動をしている場合、図9に示す様に、筐体5の移動速度と球状先端部3の移動速度との相対速度に差が生じ、それにより支柱2はさらにたわむ。このため、球状先端部3の移動方向の力F5は動摩擦力F3よりも大きくなり、球状先端部3も等加速移動を開始する。そして、球状先端部3は、筐体5の等加速と同じ等加速が得られる力を得られるたわみを維持しつつ、連続等加速移動を行なう。
【0019】
次に本発明の実施例によっても、従来の座標入力装置と同様に、座標入力装置の移動速度及び移動方向が検出可能であることを説明する。
図10の(1)は筐体5が移動した場合の伸びセンサ4aにおける時間と抵抗(伸び)との関係を示すグラフ、図10の(2)は筐体5が移動した場合の伸びセンサ4cにおける時間と抵抗(伸び)との関係を示すグラフである。伸びセンサ4a及び4cはそれぞれ筐体5の移動のX方向成分に関する伸びに対応する電気的抵抗値の変化を検出する。図において、時刻T1からT2までは筐体5の移動のX方向成分は正であり、時刻T2からT3までは筐体5の移動のX方向成分は負である。
【0020】
A期間は図7に示した状態の期間、即ち、座標入力装置即ち筐体5は等速移動しているが、球状先端部3は静止摩擦力F1により停止している期間である。
B期間は、図8に示した状態の期間であり、A期間で球状先端部3に対する最大静止摩擦力相当の伸びセンサ4a又は4cの伸びを越えた処から開始される。このB期間では筐体5及び球状先端部3は共に等速移動している。即ち、球状先端部3は動摩擦力F3と同じ大きさの移動方向の力F4を生じる程度の支柱の伸びを維持しつつ、等速移動を行なう。
【0021】
C期間は図9に示した状態であり、筐体5が連続等加速移動している。球状先端部3は、移動速度に対し一定な動摩擦力F3に打ち勝ち、筐体5の移動方向と同じ等加速の得られる移動方向の力を生じる程度の支柱の伸びを維持しつつ、連続等加速移動を行なう。
D期間では再び図8に示した状態に戻り、筐体5は連続等加速移動をやめ等速移動をする。球状先端部3は、C期間で上昇した速度を維持し、B期間と同様な伸びセンサ4a又は4cの伸び(動摩擦力相当の伸び)に戻った状態で、等速移動を行なう。
【0022】
以上の各期間のうち、A期間では、筐体5は、速度Vaでの等速移動を行なっているが、球状先端部3は停止状態である。この時、最大静止摩擦力相当の支柱2の伸びになるまでの時間Taは、筐体5の移動速度Vaの大きさに反比例している。この最大静止摩擦力(相当の支柱の伸び)になるまでの時間Taの測定により、球状先端部3の初速Vaが得られる。
【0023】
B期間では、筐体5は、A期間から継続された速度Vaの等速移動を行っており、球状先端部3も同じ速度Vaでの等速移動を行なっている。この時の支柱の伸びは、球状先端部3の動摩擦力と同じ大きさの力に対応している。加速の状態としては、移動方向の加速=0となる。A期間で求めた初速度Vaが維持されている。
【0024】
C期間では、筐体5は、B期間から継続された初速Va、等加速αでの連続等加速移動をしておりであり、球状先端部3も同じ初速Va、等加速αでの連続等加速移動を行なっている。この時の支柱の伸びは、球状先端部3の移動速度に対し一定な動摩擦力に打ち勝ち、筐体5の移動方向と同じ等加速αが得られる力に対応している。B期間での動摩擦力と同じ大きさの移動方向の力に対応する伸びからの伸びセンサ4a又は4cの伸びの増加量の測定により、球状先端部3の等加速αが得られる。
【0025】
D期間では、筐体5は、C期間で上昇した速度Vcを維持した等速移動に戻り、球状先端部3も同じ速度Vcでの等速移動に戻る。動摩擦力は装置の移動速度に関係なく一定なので、この時の支柱の伸びは、B期間(等速移動)と同じ量に戻る。
図10に示した筐体5の各移動過程において、本発明の実施例による移動可能な座標入力装置の移動距離、即ち、筐体5の移動距離は、以下の様にして得られる。
【0026】
(A)球状先端が停止しているA期間では、予め、測定してある(又は、調整してある)最大摩擦力相当の支柱の伸びをLaとし、A期間で測定された最大摩擦力への到達時間をTaとすると、
筐体5の初速度Va=K0/Ta K0は定数…(1)
球状先端部3のA期間における移動距離Ma=0
(B)球状先端部3が等速移動を行なっているB期間では、予め、測定してある(又は、調整してある)動摩擦力相当の支柱の伸びをLb、B期間での測定時間をTb、等速移動開始時の初速はA期間から継続した速度なのでVaとすると、
球状先端部3の速度Vb=Va …(2)
球状先端部3のB期間だけの移動距離Mb=Va*Tb
球状先端部3の移動距離M=Ma+Mb
=0+Va*Tb
(C)球状先端部3が連続等加速移動を行なっているC期間では、予め、測定してある(又は、調整してある)動摩擦力相当の支柱の伸びをLb、連続等加速移動中に測定された支柱の伸びをLx、C期間での測定時間をTc、加速開始時の初速はB期間から継続した速度なのでVbとすると、
球状先端部3の加速度α=K1*(Lx−Lb) K1は定数…(3)
球状先端部3の速度Vc=Vb+α*Tc
球状先端部3のC期間だけの移動距離
Mc=Vb*Tc+(1/2)*αTc2
球状先端部3の移動距離M=Ma+Mb+Mc
=0+Va*Tb+Vb*Tc+(1/2)*αTc2
(D)球状先端部3が等速移動に戻ったD期間では、予め、測定してある(又は、調整してある)動摩擦力相当の支柱の伸びをLb、D期間での測定時間をTb、等速移動開始時の初速はC期間から継続した等速なのでVcとすると、
球状先端部3の速度Vd=Vc
球状先端部3のD期間だけの移動距離Md=Vc*Td
球状先端部3の移動距離M=Ma+Mb+Mc+Md
=0
+Va*Tb (等速移動中)
+Vb*Tc+(1/2)*αTc2(等加速移動中)
+Vc*Td (等速移動中)
B期間、C期間、及びD期間では筐体5の速度又は加速度と球状先端部3の速度又は加速度は同じであるが、A期間では筐体5は等速移動をしているのに対し、球状先端部3は静止状態である。したがって、B期間、C期間、及びD期間では筐体5の移動距離Lb、Lc、Ldはそれぞれ球状先端部3の移動距離Mb、Mc、Mdに等しい。一方、A期間での筐体5の移動距離Laは
La=Va*Ta=K0
と一定である。したがって、任意の期間における筐体5の移動距離が得られる。よって、サンプリング周期を図14に示した従来の装置における周期と同じにすれば、その各周期内での筐体5の移動距離が上記式から算出でき、その移動距離をサンプリング周期で割ることにより従来の同じようにして、移動速度が算出できる。
【0027】
また、移動方向についても、伸びセンサ4aが伸びに対応する抵抗値の変化を示している場合は正のX方向に移動していることがわかり、伸びセンサ4bが伸びに対応する抵抗値の変化を示している場合は負のX方向に移動していることがわかる。
以上の移動距離の計算式をもつ伸びセンサーをX軸上の2ヶ所と、Y軸上の2か所に設けることにより、筐体5の移動速度及び移動方向が求められる。
【0028】
なお、筐体5が正方向移動から、負方向の移動に変化した時、球状先端部3は、一端停止状態となり、変化後の負方向の逆方向に静止摩擦力が生じる。更に、負方向への移動を行なうと、静止摩擦力も増加し、最大摩擦力を越えた処で、球状先端部3は移動を開始し、負方向での上記式での(連続した装置の)移動距離の計算となる。この場合、伸びセンサー4aは、伸びから圧縮になる為、センサー出力は0となり、伸びセンサー4cは、圧縮から伸びになる為、出力が開始される。出力中センサーの出力が0になった時を装置のX軸上での移動方向の変化と認識し、上記式の(連続した装置の)移動距離測定を最初から行なう事で、X方向の相対距離が支障なく出力できる。
【0029】
以上の実施例においては、伸びセンサはX方向の対向位置に2個とY方向の対向位置に2個の合計4個を用いた例を示したが、本発明はこれに限ることなく、少なくとも一方向の対向一に2個の伸びセンサがあればよい。勿論伸びセンサの数を5個以上にしてもよい。
さらに、筐体5は上記の実施例では支柱2と略平行な円筒状であるが、断面が多角形の支柱と略平行な多角柱の筐体でもよい。
【0030】
筐体5は手で操作し易いようにペン型となっている。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明により、移動可能な座標入力装置の移動に伴い生じる支柱の伸びを、移動座標入力装置のX方向/Y方向の相対座標への変換対象にした事により、移動可能な座標入力装置の超小型化が可能になり、パーソナルコンピュータの操作に用いられるマウスや、タッチパネルの操作に用いられる手書き入力装置を操作がし易いペン型の座標入力装置で実現でき、且つ、従来技術と同様に、移動可能な座標入力装置のX方向/Y方向の相対座標を得る事ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による移動可能な座標入力装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1の示した座標入力装置の矢印Bに沿う断面図である。
【図3】図1及び図2に示した装置内の支柱2の斜視図である。
【図4】支柱2に伸びセンサを貼付した状態を示す図である。
【図5】伸びセンサを拡大して示した斜視図である。
【図6】図5に示した伸びセンサの伸びと抵抗値との関係を示すグラフである。
【図7】座標入力装置が移動を開始した直後の、図1に示した移動可能な座標入力装置の球状先端部に加わる力を示す図である。
【図8】筐体がさらに移動して、復元力が最大静止摩擦力を越えて球状先端部が等速運動をする時の球状先端部3に加わる力を示す図である。
【図9】図8の状態から筐体を等加速度運動させた時の球状先端部に加わる力を示す図である。
【図10】筐体5が移動した場合の伸びセンサにおける時間と抵抗との関係を示すグラフグラフである。
【図11】従来の移動可能な座標入力装置の一例としてのマウスの構成を示す上平面図である。
【図12】図11に示したX方向用円盤を矢印Aの方向から見た平面図である。
【図13】図12のX方向用円盤が回転したときのフォトセンサの出力波形を示す波形図である。
【図14】図13に示したパルス波形を用いた座標入力装置の移動速度及び移動方向の測定を説明する波形図である。
【符号の説明】
1…床面
2…支柱
3…球状先端部
4a〜4d…伸びセンサ
5…筐体
Claims (3)
- 床面(1)に接触する球状先端部(3)を有する可撓性の支柱(2)と、前記支柱の側面に配置され、伸びに応じて電気的抵抗値が変化する少なくとも2つの伸びセンサ(4a〜4d)と、前記支柱の他の先端部に固定され、前記支柱を前記床面に対して移動可能なように覆っている筐体とを備え、
前記筐体が前記床面に対して等速移動を行っていて前記球状先端部は停止状態にある時の前記球状先端部の前記床面に対する最大静止摩擦力から前記球状先端部の初速を求めるA期間と、
前記筐体及び前記球状先端部が前記 A 期間から継続された速度で等速移動を行うB期間と、
前記筐体及び前記球状先端部が前記B期間から継続された初速及び等加速連続移動をしているC期間と、
前記筐体及び前記球状先端部が前記C期間で上昇した速度を維持する等速移動を行うD期間と、
の各期間での前記筐体の移動距離を算出し、算出された移動距離をサンプリング周期で割ることにより前記筐体の移動速度を算出するようにした移動可能な座標入力装置。 - 前記筐体の形状は前記支柱と略平行な円筒形状である請求項1に記載の座標入力装置。
- 前記筐体の形状は前記支柱と略平行な多角柱の形状である請求項1に記載の座標入力装置。
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