JP4030966B2 - 補修剤注入用アタッチメント及び補修剤注入装置 - Google Patents

補修剤注入用アタッチメント及び補修剤注入装置 Download PDF

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Description

本発明は、主にコンクリート構造物等の建築物のコーナー部分に生じた亀裂(ひび割れ)を補修する際に用いられる補修剤注入用アタッチメント及び補修剤注入装置に関する。
例えばコンクリート構造物における壁面に生じた亀裂(ひび割れ)を補修する方法として、代表的なものに、弾性シートの弾力を利用して補修剤を亀裂の中に注入する方法が知られている。この補修方法に使用する注入器具は、一般的に、注入孔を有する台座(基盤部)と、台座の上面(後面位置部)に設けた弾性シートと、弾性シートの周縁部を台座に固定する固定リングと、を有し、台座に、先端部が当該台座と弾性シートとの間に開口する補修剤注入路を形成すると共に、この注入路に、逆止弁を内蔵した注入管を接続した構造をなしている(例えば、特許文献1参照)。
この構造の注入器具を用いて亀裂発生部分を補修する場合は、まず、注入器具の台座の下面(前面位置部)を亀裂発生壁面に接着する。次いで、注入管から補修剤を圧入して、弾性シートを膨脹させながら、補修剤を弾性シートと台座との間に充填する。弾性シートは補修剤の圧入により膨張するが、やがて復元力により元の状態に戻ろうとする。このため、補修剤は、台座に形成した注入孔からコンクリート構造物の亀裂の中に注入されていく。亀裂への補修剤の注入が終了したら、ヘラ等で補修剤注入器具を取り除いて作業を完了する。
特開平9−32308号公報
ところで、上述した従来の補修剤注入器具は、台座の下面が平坦な壁面に対向すべく平面状に形成されているので、そのような平坦な壁面に発生した亀裂に対しては対処できるものの、壁面と壁面が交差したコーナー部分の亀裂に対しては対処できなかった。
本発明は、上記事情を考慮し、(1)平坦な壁面を補修する通常の補修剤注入器具に装着することで、コーナー部分に生じた亀裂に対処できるようにした補修剤注入用アタッチメント、及び(2)そのアタッチメントと補修剤注入器具の組み合わせからなる補修剤注入装置、並びに(3)前記アタッチメントに相当する部分を一体に備えた補修剤注入装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の補修剤注入用アタッチメントは、建築物における複数の壁面の交差部に生じた亀裂の中に補修剤を注入するために、補修剤注入器具に装着される補修剤注入用アタッチメントであって、前記交差部に対応した形状をなす前面部に、前記複数の壁面にそれぞれ対向する複数の係合面を形成し、前記補修剤注入器具に接合される後面部に、補修剤注入器具の前面位置部の注入孔に液密的に接続される接続口を設け、その接続口から前記前面部に向けて連通孔を形成し、その連通孔の先端を、前記係合面の交差する稜線部に、前記亀裂に対する補修剤の注入口として開口させ、且つ、前記前面部には、前記注入口を囲むように、前記稜線部から各々前記係合面にかけて環状に連続した突条が設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の補修剤注入用アタッチメントは、請求項1に記載の補修剤注入用アタッチメントにおいて、前記係合面が互いに略直交する関係で2面設けられており、その2つの係合面の交差する稜線部に前記注入口が設けられていることを特徴としている。
請求項に記載の補修剤注入用アタッチメントは、請求項1または2に記載の補修剤注入用アタッチメントにおいて、前記接続口に、前記補修剤注入器具の前面位置部の注入孔の内周に嵌合する突筒部が設けられ、且つ、当該突筒部の外周側には、前記注入孔の周縁に設けた突条部に嵌合する環状溝が形成されていることを特徴としている。
請求項に記載の補修剤注入装置は、建築物における平坦な壁面に対向すべく形成された平坦壁用係合面を前面位置部に有すると共に、前記平坦壁用係合面に開口すべく貫通する注入孔を有する基盤部と、この基盤部の後面位置部に前記注入孔を覆うように設けられ、周縁部が前記基盤部に固定されることで、前記後面位置部との間に、前記注入孔に連通した膨張・収縮可能な貯留空間を形成する弾性シートと、前記貯留空間に逆止弁を介して補修剤を充填する補修剤導入路とを備え、前記平坦な壁面に生じた亀裂の中に前記注入孔を介して前記補修剤を注入すべく構成された補修剤注入器具と、この補修剤注入器具の前記基盤部の前面位置部に前記後面部を接合すると共に、前記接続口を前面位置部の注入孔に液密的に接続する請求項1〜のいずれかに記載の補修剤注入用アタッチメントとの組み合わせよりなることを特徴としている。
請求項に記載の補修剤注入装置は、建築物における複数の壁面の交差部に生じた亀裂の中に補修剤を注入するための補修剤注入装置であって、前記交差部に対応した形状をなす前面部に、前記複数の壁面にそれぞれ対向する複数の係合面を形成し、後面部に設けた開口から前記前面部に向けて連通孔を形成し、その連通孔の先端を、前記係合面の交差する部分に、前記亀裂に対する補修剤の注入口として開口させた本体と、この本体の後面部に前記開口を覆うように設けられ、周縁部が前記本体に固定されることで、前記後面部との間に、前記開口に連通した膨張・収縮可能な貯留空間を形成する弾性シートと、前記貯留空間に逆止弁を介して補修剤を充填する補修剤導入路とを備え、且つ、前記前面部には、前記注入口を囲むように、前記稜線部から各々前記係合面にかけて環状に連続した突条が設けられていることを特徴としている。
請求項に記載の補修剤注入装置は、請求項に記載の補修剤注入装置において、前記係合面が互いに略直交する関係で2面設けられており、その2つの係合面の交差する稜線部に前記注入口が設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載の補修剤注入用アタッチメントによれば、複数の壁面の交差部に対応した形状をなすように形成した前面部に、各壁面にそれぞれ当接可能な複数の係合面を設け、当該係合面の交差する部分に補修剤の注入口を設けているので、後面部に、例えば平坦な壁面を補修する通常の補修剤注入器具を接合することで、壁面の交差部に発生した亀裂の中に確実に補修剤を注入することができる。また、注入口を囲むように環状に連続した突条を設けているので、例えば係合面を壁面に接着する接着剤が注入口側にはみ出すのを防止することができると共に、注入口から亀裂に供給された補修剤が係合面と壁面との間から外に漏れるのを防止することができる。
請求項2に記載の補修剤注入用アタッチメントによれば、係合面を互いに略直交する関係で2面設け、その2つの係合面の交差する稜線部に注入口を設けているので、2つの壁面の交差するコーナー部、例えば垂直方向の壁の表面としての壁面同士が交差する部分や、垂直方向の壁の表面としての壁面と天井の表面としての壁面との交差部や、垂直方向の壁の表面としての壁面と床の表面としての壁面との交差部などに発生した亀裂の補修に有効に対処できる。
請求項に記載の補修剤注入用アタッチメントによれば、接続口に、補修剤注入器具の前面位置部の注入孔の内周に嵌合する突筒部を設け、且つ、突筒部の外周側に注入孔の周縁の突条部に嵌合する環状溝を設けているので、補修剤注入器具の注入孔と接続口とをより液密に接続することができ、補修剤が補修剤注入器具との接合部である後面部から外部に漏れるのを防止することができる。
請求項に記載の補修剤注入装置によれば、平坦な壁面用の補修剤注入器具に、上述したコーナー部用の補修剤注入用アタッチメントを組み合わせたもので構成しているので、上記補修剤注入器具に、当該補修剤注入器具より構造が簡単で安価な補修剤注入用アタッチメントを組み付けるだけで、コーナー部の亀裂の補修にも容易に対処することができるという利点がある。
請求項に記載の補修剤注入装置によれば、複数の壁面の交差部に対応した形状をなすように形成した前面部に、各壁面にそれぞれ対向する複数の係合面を設け、係合面の交差する稜線部に補修剤の注入口を設け、後面部側に弾性シートを設けているので、平坦な壁面を補修する通常の補修剤注入器具と同じように、例えば、コンクリート構造物のコーナー部に発生した亀裂の中に確実に補修剤を注入することができる。
また、請求項に記載の補修剤注入装置によれば、請求項2の発明と同様の効果を奏することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態の補修剤注入用アタッチメントAと、平坦な壁面用の補修剤注入器具Bとを組み合わせて構成した補修剤注入装置Mの外観図で、(a)はアタッチメントA側から見た斜視図、(b)はコンクリート構造物1のコーナー部(2つの壁面2、3の交差部)に生じた亀裂5に補修剤を注入しようとセットした状態を示す側面図である。図2は補修剤注入装置Mの外観を示す三面図、図3は内部構造を示す断面図、図4はアタッチメントAだけの構成を示す図である。
まず、図3を主に参照しながら補修剤注入器具Bについて説明する。
この補修剤注入器具Bは、コンクリート構造物の平坦な壁面を補修するために構成されたものであり、下面(前面位置部)に平坦な壁面に対向する平坦壁用係合面を有する基盤部11と、基盤部11の上面(後面位置部)を覆うように配された弾性シート12と、弾性シート12を基盤部11に固定する固定リング13とで構成されている。
固定リング13には、頂部に開口14aを有するドーム形のカバー14が一体化されている。ドーム形のカバー14を設けるのは、主として弾性シート12が膨張した時の保護用である。また、カバー14の頂部に開口14aを設けるのは、弾性シート12が膨張する時の空気抜き用、及び補修剤が過不足なく充填されているかをチェックするための弾性シート12の頂部位置確認用である。なお、基盤部11及び固定リング13(カバー14を含む)は樹脂の成形品よりなり、弾性シート12はゴム、合成ゴム等の弾性材の成形品よりなる。
基盤部11は、円板部11aと、この円板部11aから半径方向の外方に突出する張出部11bを有し、下面と上面が互いに平行な平面として構成されている。円板部11aの中心には、上面から下面まで貫通する円形の補修剤注入孔(注入孔)15が形成されており、円板部11aの下面には、注入孔15の周縁に沿った環状の突条部16が設けられている。
弾性シート12は、基盤部11の上面に注入孔15を覆うように設けられており、その周縁部が固定リング13と基盤部11との間に挟持固定されることにより、自身の下面側に、注入孔15に連通した膨張・収縮可能な貯留空間16を確保している。図3は、貯留空間16が膨張していないときの状態を示している。なお、固定リング13は、基盤部11に嵌合固定されることで、弾性シート12の周縁部を液密的に強固に固定している。
固定リング13には基盤部11の張出部11bに対応した張出部13aが設けられており、この張出部13aには、逆止弁17を内蔵したパイプ状の補修剤導入部18が設けられている。基盤部11には、補修剤導入部18内の通路に連通する連通路19が設けられており、この連通路19の先端が弾性シート12の下面に確保された貯留空間16に繋がっている。そして、固定リング13の補修剤導入部18内の通路と、基盤部11内の連通路19によって、貯留空間16に逆止弁17を介して補修剤を導入する補修剤導入路20が構成されている。
逆止弁17は、補修剤が補修剤導入路20を介して貯留空間16に流入するのを許容し、当該補修剤が貯留空間16から補修剤導入路20を介して外部に流出するのを阻止するようになっている。
次に、図1〜図4を参照して、補修剤注入用アタッチメントAについて説明する。
このアタッチメントAは、図1(b)に示すように、コンクリート構造物1の複数(この実施形態では2つ)の壁面2、3の交差部に生じた亀裂5の中に補修剤を注入するために補修剤注入器具Bの下面の部分に装着されるものであり、樹脂成形によるブロック状の一体品よりなる。但し、不要部は適当に肉抜きしてある。
このアタッチメントAは、正面から見ると略円形状をなすが側面から見ると三角形状をなす前面部31と、補修剤注入器具Bの基盤部11の下面に接着剤にて接合される外観略円盤状の後面部32とを備えている。前面部31を側面視三角形状にしたのは、壁面2と壁面3の交差部に対応させるためである。この前面部31には、前記各壁面2、3にそれぞれ対向する2枚の係合面33、34が形成されており、それら係合面33、34の交差する稜線部35が、ちょうどコーナー部(壁面2と壁面3の交差部)の最深部に対応する位置となるようになっている。
一方、後面部32は、補修剤注入器具Bの基盤部11の外周に嵌合するための嵌合壁36を有しており、外周輪郭が基盤部11に対応した形状をなしている。後面部32の端面は、基盤部11の下面に対する接合面となる箇所であるが、必要箇所以外は肉抜きされている。図4(a)に示すように、十字のリブ42と中心円柱部43を残すように、肉抜き部41が設けられている。
このアタッチメントAには、前記中心円柱部43に位置させて、後面部32から前面部31の先端まで貫通する連通孔37が形成されている。この連通孔37の後端は、補修剤注入器具Bの基盤部11の注入孔15に液密的に接続される接続口37bとして開口し、先端は、前面部31の先端の稜線部35に、亀裂5に対する補修剤の注入口37aとして開口している。接続口37bは円孔状とされ、注入口37aは稜線部35に沿った長孔状とされている。そして、この注入口37aを囲むように、稜線部35から両側の係合面33、34にかけての範囲に、環状に連続した突条40が設けられている。また、接続口37bの周縁には、補修剤注入器具Bの注入孔15の内周に嵌合する突筒部38が設けられ、その外周側には補修剤注入器具Bの注入孔15の周縁の突条部16の嵌まる環状溝39が形成されている。
次に作用を説明する。
コンクリート構造物のコーナー部に発生した亀裂を補修する場合には、まず、補修剤注入器具Bの前部の基盤部11の下面に、アタッチメントAの後面部32の端面を接着剤にて接着し、一体化した補修剤注入装置Mを組み立てる。次いで、図1(b)に示すように、アタッチメントAの前面部31を亀裂発生箇所のコーナー部に嵌め、係合面33、34における突条40の外側の部分に付着させた接着剤によって、当該係合面33、34を各壁面2、3に接着して固定する。
その後、補修剤注入器具Bの補修剤導入部18から補修剤導入路20を通じて補修剤を圧入し、弾性シート12を膨張させながら、貯留空間16及び注入孔15、連通孔37などに補修剤を充填する。弾性シート12は補修剤の圧入により膨張すると共に、元の状態に戻ろうとする復元力が発生するため、補修剤は、注入孔15、連通孔37を通り、アタッチメントAの稜線部35に開口する注入口37aから、コンクリート構造物1の亀裂5の中に注入されていく。亀裂5への補修剤の注入が終了したら、補修剤注入装置Mを壁面2、3からヘラ等で取り除くことによって、補修作業が完了する。
このようにアタッチメントAを取り付けることで、平坦な壁面用の補修剤注入器具Bを用いて、コンクリート構造物1のコーナー部に発生した亀裂5の中に確実に補修剤を注入することができる。この場合、係合面33、34を互いに略直交する関係で2面設け、その2つの係合面33、34の交差する稜線部35に補修剤の注入口37aを設けているので、2つの壁面2、3の交差するコーナー部、例えば、壁と天井の交差部、あるいは、壁と床の交差部などに発生した亀裂に有効に対処できる。
また、注入口37aを囲むように突条40を設けているので、係合面33、34と壁面2、3との間の密着度が低い場合でも、突条40が仕切りの役割をなすことで、補修剤の漏れ防止を図ることができる。また、突条40が、係合面33、34を接着する際の接着剤の注入口37a側へのはみ出しを防止する役割も果たす。また、補修剤注入器具B側の接続口37aに突筒部38を設けているので、補修剤注入器具Bの注入孔15とアタッチメントA側の連通孔37の接続をより確実なものとすることができ、補修剤の漏れ防止を図ることができる。
以上においては、コーナー部の亀裂を補修する場合について説明したが、平坦な壁面に発生した亀裂を補修する場合には、アタッチメントAを付けない状態で、補修剤注入器具Bを単体で使用する。その場合は、基盤部11の下面を壁面に接着して、同様の手順で亀裂に補修剤を注入する。
このように前記補修剤注入装置Mは、平坦な壁面用の補修剤注入器具Bと、コーナー部用のアタッチメントAとを組み合わせたので、どちらの場合にも対処できる。
なお、最初からコーナー部専用の補修剤注入装置として特化することもできる。その場合は、前記のようにアタッチメントAと補修剤注入器具Bとに分けないで、一体化しておけばよい。即ち、交差部に対応した形状をなす前面部31に各壁面2、3にそれぞれ対向する複数の係合面33、34を形成し、後面部32に設けた開口(注入孔15に相当する部分)から前面部に向けて連通孔37を形成し、その連通孔37の先端を、係合面33、34の交差する部分(稜線部35)に、亀裂に対する補修剤の注入口37aとして開口させた本体と、この本体の後面部に前記開口を覆うように設けられ、周縁部が前記本体に固定されることで、自身の前記本体側に、前記開口に連通した膨張・収縮可能な貯留空間16を形成する弾性シート12と、貯留空間16に逆止弁17を介して補修剤を充填する補修剤導入路20とで、補修剤注入装置を構成すればよい。
また、上記実施形態では、2つの壁面の交差する部分を補修する装置について説明したが、3つの壁面の交差部(隅部)を補修する装置にも本発明は適用できる。その場合は、前面部に各壁面にそれぞれ対向する3つの係合面を形成し、それら係合面の交わる頂点部分に注入口を開口させればよい。
本発明の実施形態の補修剤注入用アタッチメントAと、平坦な壁面用の補修剤注入器具Bとを組み合わせた補修剤注入装置Mの外観図で、(a)はアタッチメント側から見た斜視図、(b)はコンクリート構造物のコーナー部に生じた亀裂に補修剤を注入しようとセットした状態を示す側面図である。 前記補修剤注入装置Mの外観を示す3面図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のIIb矢視図、(c)は(a)のIIc矢視図である。 図2(a)のIII−III矢視断面図である。 前記アタッチメントAだけの構成を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のIVc−IVc矢視断面図、(d)は(b)のIVd−IVd矢視断面図である。
符号の説明
1 コンクリート構造物
2,3 壁面
5 亀裂
A アタッチメント
B 補修剤注入器具
M 補修剤注入装置
11 基盤部
12 弾性シート
13 固定リング
15 注入孔
16 貯留空間
17 逆止弁
20 補修剤導入路
31 前面部
32 後面部
33,34 係合面
35 稜線部
37 連通孔
37a 注入口
37b 接続口
38 突筒部
40 突条

Claims (6)

  1. 建築物における複数の壁面の交差部に生じた亀裂の中に補修剤を注入するために、補修剤注入器具に装着される補修剤注入用アタッチメントであって、
    前記交差部に対応した形状をなす前面部に、前記複数の壁面にそれぞれ対向する複数の係合面を形成し、前記補修剤注入器具に接合される後面部に、補修剤注入器具の前面位置部の注入孔に液密的に接続される接続口を設け、その接続口から前記前面部に向けて連通孔を形成し、その連通孔の先端を、前記係合面の交差する稜線部に、前記亀裂に対する補修剤の注入口として開口させ、且つ、前記前面部には、前記注入口を囲むように、前記稜線部から各々前記係合面にかけて環状に連続した突条が設けられていることを特徴とする補修剤注入用アタッチメント。
  2. 請求項1に記載の補修剤注入用アタッチメントにおいて、
    前記係合面が互いに略直交する関係で2面設けられており、その2つの係合面の交差する稜線部に前記注入口が設けられていることを特徴とする補修剤注入用アタッチメント。
  3. 請求項1または請求項2に記載の補修剤注入用アタッチメントにおいて、
    前記接続口に、前記補修剤注入器具の前面位置部の注入孔の内周に嵌合する突筒部が設けられ、且つ、当該突筒部の外周側には、前記注入孔の周縁に設けた突条部に嵌合する環状溝が形成されていることを特徴とする補修剤注入用アタッチメント。
  4. 建築物における平坦な壁面に対向すべく形成された平坦壁用係合面を前面位置部に有すると共に、前記平坦壁用係合面に開口すべく貫通する注入孔を有する基盤部と、この基盤部の後面位置部に前記注入孔を覆うように設けられ、周縁部が前記基盤部に固定されることで、前記後面位置部との間に、前記注入孔に連通した膨張・収縮可能な貯留空間を形成する弾性シートと、前記貯留空間に逆止弁を介して補修剤を充填する補修剤導入路とを備え、前記平坦な壁面に生じた亀裂の中に前記注入孔を介して前記補修剤を注入すべく構成された補修剤注入器具と、 この補修剤注入器具の前記基盤部の前面位置部に前記後面部を接合すると共に、前記接続口を前面位置部の注入孔に液密的に接続する請求項1〜3のいずれかに記載の補修剤注入用アタッチメントと、
    の組み合わせよりなることを特徴とする補修剤注入装置。
  5. 建築物における複数の壁面の交差部に生じた亀裂の中に補修剤を注入するための補修剤注入装置であって、
    前記交差部に対応した形状をなす前面部に、前記複数の壁面にそれぞれ対向する複数の係合面を形成し、後面部に設けた開口から前記前面部に向けて連通孔を形成し、その連通孔の先端を、前記係合面の交差する稜線部に、前記亀裂に対する補修剤の注入口として開口させた本体と、
    この本体の後面部に前記開口を覆うように設けられ、周縁部が前記本体に固定されることで、前記後面部との間に、前記開口に連通した膨張・収縮可能な貯留空間を形成する弾性シートと、
    前記貯留空間に逆止弁を介して補修剤を充填する補修剤導入路とを備え、
    且つ、前記前面部には、前記注入口を囲むように、前記稜線部から各々前記係合面にかけて環状に連続した突条が設けられていることを特徴とする補修剤注入装置。
  6. 請求項5に記載の補修剤注入装置において、
    前記係合面が互いに略直交する関係で2面設けられており、その2つの係合面の交差する稜線部に前記注入口が設けられていることを特徴とする補修剤注入装置。
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