JP4029901B2 - 回動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子鍵盤楽器或いはピアノ等の鍵盤装置等に使用される回動装置に係り、更に詳しくは、それらの鍵盤装置等に使用されるバネ部材に深く関わるものである。
従来の鍵盤装置においては、電子楽器では鍵を復帰するためのバネ部材や、鍵、質量体を固定部材に対し圧接するためのバネ部材を有し、ピアノにあっては、レペティションスプリング、ジャックスプリング等、回動部材を固定部材に対し回動付勢するようにしている。
電子楽器を例にとって説明すると、鍵Kまたは質量体Tの回動支点O軸回りの回転モーメントは、一定長の腕長さOa(またはOb)を有し、そこで回転力を発生させていた(図10及び特許文献1参照)。
この場合、回動部材Tは、回動支点Oへのバネ部材SPによる押圧位置が、該回動支点Oに近づけば近づくほど、回動部材の自由端におけるストローク(単位移動距離)に対する変化角度が大きく変化する。
例えば、回動部材Tが質量体の場合、質量をなるべく小さくして慣性モーメントを大きくしたいので、質量体を長くして質量体回動支点O近くを鍵Kのacにより駆動する。また、押し付けバネ部材SPについても、その一端が更に支点近くを押す構成をとっている。
実公平5−954号公報参照
従って、上述した従来の鍵盤装置では、質量体の移動距離を大きくとろうとすると、その回動角が大きくならざるを得ず、回動角が大きくなると、回転モーメントの方向が反転する場合がある。即ち、図10に示すように回動支点Oを中心にaからbへ回動部材Tが移動しつつある時に、b点を超えるとモーメント方向(ベクトル)が反転する。モーメント方向が反転すると、元の位置への復帰ができなくなると言う問題点があった。
そこで、従来では、モーメント方向が反転しない範囲に回動部材の許動範囲を定める必要があるため、回動部材の許動範囲を大きく設定できなかった。そのため、回動部材が質量体である場合は、ある一定の慣性モーメントを付与するには、質量を大きくすることで解決していた。この場合には、鍵盤装置が重くなると言う欠点があった。
また、回動可能範囲を大きく設定したい場合、腕長Oaが大きくなればなる程、回動に伴って回動復帰バネ部材の伸縮範囲(変化率)が大きくならざるを得ず、バネ部材の劣化が大きくなる。
また、腕長を小さくしたら、バネ部材の伸縮変化率は小さくなるものの、所定の回転力を出すためには、バネ部材のバネ力を強くしなければならず、それに伴い、バネ部材を支えるフレームや回動部材を頑強にしなければならないと言う欠点がある。
また、回動可能範囲が大きく、且つ略均一な弱い復帰力を与えるものとしてゼンマイバネがあるが、これを鍵盤のような機構に採用すると、押鍵時の衝撃、或いは振動に耐えかねて、脱落または、他の部材に衝突すると言うようなことが起こり得る。
以上のように、鍵盤のようなかなりの振動に耐えなければならない機構において、回動可能範囲が大きく、且つ略均一な弱い復帰力を得る機構が望まれていた。
また、前記同一従来技術(図10参照)を鍵のタッチ感触という観点から眺めてみると、アクション機構としては単一質量体のみであるため、ピアノ系のレットオフ感等の感触が出せないものであった。レットオフ感を出すためには、ピアノを見ても分るように、押鍵途中で質量系が脱進する機構が必要であり、そのためには、特殊なバネ部材、バネ機構、多数の駆動系が必要であった。
そこで、ピアノのように複雑でなく、可能な限り簡単な機構でレットオフ感が出せる鍵盤装置が望まれていた。そのためには、アクション等の駆動系を簡略化すると同時に、各回動部材に係止するバネ部材も簡略化することが望まれていた。
そこで、本発明は、基準部材に対して複数の回動部材へ復帰力、若しくは帰偏力または支点への押し付け力を与えるに際し、簡易なバネ機構を付与した回動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の回動装置は、基準部材に各回動支点を軸として一方及び他方の回動部材を回動自在に軸止させ、前記各回動部材の軸近傍をバネ部材の両端で付勢するようにした回動系を有する鍵盤装置用の回動装置において、前記バネ部材の長手方向一端からの付勢にて前記一方の回動部材の回動軸回りに一方側回転モーメントを発生させ、前記バネ部材の長手方向他端からの付勢は、第1端及び第2端による2端付勢とし、それぞれ前記他方の回動部材の回動軸回りに、前記第1端により第1回転モーメントが与えられると共に前記第2端により前記第1回転モーメントとは逆方向の第2回転モーメントが与えられ、前記第1回転モーメントと前記第2回転モーメントとが合算された合算回転モーメントが前記他方の回動部材の回動軸回りに作用するように構成し、前記回動系に外力をインプットすることにより、前記基準部材に対し、前記各回動部材が前記バネ部材の付勢力に抗して回動するように構成すると共に、前記合算回転モーメントよりも前記一方側回転モーメントの方を大きくしたことを特徴とする。
本発明の回動装置によれば、バネ部材が両端の回動部材に与える回動付勢力を大きく異ならせることができる。その結果、一方の回動部材に対しては大きな回転トルクを、他方の回動部材に対しては小さな回転トルクを与えるような回動部材に対する付勢機構が実現する。更に、バネ部材の単一化を図ることができ、バネ部材の単一化を採用すれば、バネ部材及びその係止機構、更には、その取付作業、ひいては装置全体の簡略化が図れる。
本発明の回動装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の理解を容易にするために、その原理について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明を簡単に説明するための原理図であり、同図において、Refは基準部材、Tは回動部材、Oは基準部材側の回動部材が回動する回動支点、SP1とSP2はバネ部材、K1とT1とT2はバネ掛け部、SPTはバネ部材SP1,SP2の一端、SPAはバネ部材SP1,SP2の他端、Fは軸回りの付勢力、f1とf2は回転モーメント(バネ部材が回動部材を付勢する付勢ベクトル)を表す。その作用については、前段の「発明が解決しようとする課題」のところで述べたので、その説明を省略する。
[第1の実施形態]
次に、本発明の第1の実施形態を、図2〜図5に基づき説明する。
本実施の形態は、図1の回動部材Tがレットオフ機能部材(ピアノ等ではジャックと呼ばれるもの)に置き換わり、基準部材Refがウィペン機能部材に置き換わったピアノライクな鍵盤装置に適用した回動装置の実施形態である。
前記ウィペン機能部材には質量体が入れ子構造になって含まれており、峡視的には、基準部材が質量体に置き換わったと言うこともできる。
図2は、この第1の実施形態に係る回動装置である鍵盤装置の要部構成を示す縦断面図であって、非押鍵状態を示している。図3は、同平面図、図4は、図2におけるA−A矢視図である。
図2、図3において、1は楽器の棚板であって、金属で構成されるサブフレーム3とメインフレーム2とから成る支持部材に、鍵8と揺動部材集合体(質量体アッセンブリ)19(以下、単に揺動部材という)とを組み付けた鍵盤装置を載置した状態が示されている。揺動部材19は、大別してウィペン本体(アーム)25とレットオフ機能部材(ジャック)26と質量体20とから成る。鍵8と揺動部材19とは、紙面表裏方向に鍵数分支持部材に配設される。図2では黒鍵は省略されている。
鍵8は、メインフレーム2の後端に立設された切起し片2fに樹脂でアウトサート形成された鍵支持部10に回動自在に支持される。また、鍵8は、その自由端側に設けた揺動部材19を駆動する駆動片33の下端で上下両方向(押離鍵方向)に結合され、サブフレーム3の上面に固設した支持台44上で揺動部材19側の回動支点部43を支持して回動自在に設けた揺動部材19がサブフレーム3とメインフレーム2とに渡って、かつ棚板1とメインフレーム2との間に配設される。
この鍵盤装置の組立順序を説明しながら、各部の配置状態を説明する。
(1)メインフレーム2の略中央に鍵8のアクチュエータ部8cで孔18を介して駆動される鍵スイッチ(図示せず)を、メインフレーム2の下面とスイッチ基板15との間に配設した状態で、スペーサ16a,16bを介してスイッチ部をネジ17によって、メインフレーム2に取付けると共に、揺動部材19の上限ストッパ(フェルト)49をメインフレーム2基端側の下面に取付け、更に揺動部材19を1鍵毎、若しくは数鍵毎に仕切る仕切部材兼各フレーム間を固着する支柱2gをメインフレーム2の下面に固設しておく。
(2)このメインフレーム2の前壁2bの下部折曲部2dと上記支柱2gの下面とにネジ5にてサブフレーム3を固着する。上記(1)、(2)は上下反転して作業する。
(3)この合体フレームに、揺動部材19の下限ストッパ(フェルト)45を予め固着した棚板1をネジ6とナット3dにて固着した後、メインフレーム2の後壁2cの下部折曲部2eを棚板1の上面に正転し直してネジ4にて固着する。
(4)後壁2cに設けた揺動部材挿入孔40から揺動部材19を前方向に挿入する。
(5)鍵回動支点を鍵支持部10に嵌合させない状態で、鍵8の駆動片33の下端に設けた円弧状の嵌合突部34を、メインフレーム2の駆動片挿通孔42から挿通して、アーム25を駆動する駆動片33への結合部としての円弧状嵌合凹部32に嵌合させる。この場合、揺動部材19側の嵌合部には、嵌合凹部32の中心に向かってアーム25の回動支点43上部からアンコウの触手棘のように突設した弾性片35の先端鼻先部39が、嵌合凹部32をオーバーハングするよう一端37aが支持部38に、他端が先端鼻先部39にそれぞれ係止した平面形状U字のバネ部材37の助けを借りて付勢しているので、この鼻先部39を嵌合突部34で押し付けながら嵌合凹部32に嵌合する。
(6)鍵8を鍵ガイド12にガイドさせつつ、鍵支点凹部を上方、且つ後方から鍵支持部10に嵌合させる。なお、13は黒鍵用ガイドである。
(7)最後に、鍵8の鍵支点への押し付けバネ部材14の一端14aを鍵8の後部に設けたバネ取付孔8hの前方下端8bに、他端14bを鍵支持部10のバネ係止部10cにそれぞれ係止して各部品の組み付けが終了する。
次に、揺動部材19の構成及び組立順序を説明しながら、その詳細について説明する。
質量体アッセンブリとしての揺動部材19は、一言で言えば、グランドピアノのアクション機構に類似した機能を備えたものであり、質量体20とウィペン機能部材21とから成り立つ。該ウィペン機能部材21は、ウィペン本体25(以下、アームと言う)とレットオフ機能部材26(以下、ジャックと言う)とから成る。
アーム25は、合成樹脂で形成され、その一端に駆動片33への結合部としての嵌合凹部32を、他端にフェルトf1付上限ストッパ(質量体アッセンブリ系中の上限ストッパ)25aをそれぞれ形成し、鍵8の自由端寄りの中間部に揺動部材19の回動支点43を備えている。該回動支点43とアーム25の他端との間には、回動支点43寄りに質量体20の回動支点28を、他端寄りにジャック26の回動支点27をそれぞれ備え、回動支点28,27間の回動支点28寄りの下方に、質量体20の過回転を防止するための質量体過回転防止用ストッパ片50を備えている。
揺動部材の組立は次のように行う。
(1)金属からなる質量体本体20cの後部20r上方に回動支点部(滑り部材20pの周囲面)とジャック用嵌合部47とを樹脂でアウトサートして質量体ベース部20bを形成し、更に自由端部である質量集中部20fの先端にレットオフ感発生弾性体41を上記アウトサートと同時にアウトサート形成して、質量体を構成したものを予め用意する。押鍵時の弾性体41を保護するための緩衝材フェルト51は、アウトサート後に質量体本体20cの上面に固着しておく。
(2)アーム25の支点ピン28aの周囲に滑り部材20pとしての樹脂が施された支点部に、支点近傍が図2を左右方向に見てU字溝に形成された質量体ベース部20bを下から上へ嵌挿させ、両支点部同志をピン28aにて回動自在に結合させる。
(3)図2中、当該斜線部(係止部)26c,26dのみ中詰まりで、その他は空洞とした全体形状略三角形のジャック26の空洞部にアーム25の先端(上限ストッパ)25aを挿通し、嵌合部47の図において右部に設けた嵌合凹部47dにジャック26の係止部26cを嵌合しつつ、アーム25の支点にジャック26の支点を重ねて、滑り部材26pを介してピン27aにて両者を回動自在に結合させる。
(4)質量体20のバネ掛け部20hに付勢力発生バネ部材29の一端291を、ジャック26の2つのバネ掛け部26h,26iにバネ部材29の他端2921,2922をそれぞれ係止させて、質量体アッセンブリ(揺動部材)19が組み上がる(図2、図4参照)。ここに用いられる付勢力発生バネ部材29が、本発明の主要部を構成するバネ部材であって、金属で構成され、バネ片29a,29bとその結合部(一端291側)とで、その基部が結合される二股構造をしている。
次に、バネ部材29が各部に及ぼす作用について述べる。
非押鍵状態では、各部材が図2の状態を呈している。揺動部材19において、バネ部材29の一端291は、ピン28に対し左回りの回転モーメントを質量体20に与えるので、質量体20はアーム25に対し、各先端部にて互いに接近しようとする力が働いている。
一方、バネ部材29の他端2921,2922は、ピン27aに対し、左回りの回転モーメントをジャック26に与えている。即ち、バネ片29a,29bは同一厚みで、且つ結合部中心に対し線対称に形成されているが、図2の状態においてバネ片29aの方が大きくプリコンプレス(予圧)されて係止されており、バネ部材29がジャック26に与える力のモーメントは、各バネ片29a,29bがジャック26に与える力のモーメントの加算値となっている。つまりバネ片29aがジャック26の軸回りに与える力のモーメントをベクトルm1,バネ片29bが軸回りに与える力のモーメントをベクトルm2とすると、合算モーメントベクトルMは、ベクトルM=ベクトルm1+ベクトルm2となる。ベクトルm1とベクトルm2の方向が互いに逆であるので、ベクトルMのスカラはベクトルm1よりも小さく、且つベクトルm2よりも小さい。この値は、バネ部材29の係止部位置、バネ部材29の予圧、バネ部材29の断面積、バネ部材29の形状等により、いかようにも設定できる。
図2では、バネ部材29によってジャック26は嵌合凹部47dの右端面を押して釣り合っている。この状態では、嵌合凹部47dの上端面472とジャック26の係止部26cの上端面との間、及び下端面471と係止部26cの下端面との間に間隙S1,S2が形成された状態で釣り合うように各部材を形成している。この状態から発音される強さで押鍵すると、駆動片33、嵌合突部34、嵌合凹部32を介して押鍵力が揺動部材19に伝わる。その初期において、質量体20の慣性によって該質量体20がアーム25に対し取り残されるように働き、間隙S1が消滅して、この間隙S1が消滅したまま鍵8の下限ストッパ(揺動部材19の上限ストッパ)49に弾性体41の弾性片41bが当接するまで揺動部材19が上動する。この場合、極めてゆっくり押鍵すれば、アーム25の回動に対して質量体20の回動が追従するようにバネ部材29のバネ圧をかけているので、間隙S1を有したまま、揺動部材19が上動する。
弾性片41bがストッパ49に当接後、押鍵が更に進むと、ジャック26の駆動片26eがストッパ49に当接するわずかな間、上端面472は弾性片41bを介して上向きの力を受け、わずかに押鍵のための反力が大きくなる。そして、押鍵が更に進むと、駆動片26eがストッパ49に当接し続け、ジャック26を右回転させる。これによって、係止部26cと嵌合凹部47dとの嵌合が外れる。この時、主に質量体20が持つ運動エネルギーの大小によって異なるが、押鍵力が大であればある程、大きな脱進感を、鍵8を介して指に受ける。分り易く言えば、押鍵が軽くなったと感じる。これをレットオフ感と呼んでおり、このレットオフ感を発生させ得るジャック26が、レットオフ機能部材と呼ばれる由縁である。更に押鍵が進むと、図5で示すように、係止部26cの外端面が嵌合部47の基端側面(バックチェック面)47bに当接する。つまり、係止部26cの外端面と嵌合部47の基端側面47bとでバックチェック機構を構成している。従って、このバックチェック機構によって、押鍵が強ければ強い程、質量体20の暴れを防止するための暴れ防止機構が働く。
通常押鍵では、図5の状態で質量体20がストッパ49によってストップされるが、強押鍵時、或いは鍵を押し込むような押鍵がなされると、弾性片41b及び駆動片26eとストッパ49との当接に加えて、前記バックチェック機構による質量体20に対するアーム25のサポート等によって、ストッパ49への加圧が大きくなり、大きな反力を鍵8から指に受ける状態となる。これにより、更に大きな力が鍵に加わる(幼児が鍵盤に乗った場合等)と、質量体過回転防止用ストッパ片50によって質量体20を支持するようになっている。
以上によって、各部材が押鍵時にどのような力を受けて、どう動くかを説明したが、バネ部材29は、図2でわかるように、大きな回転トルクを発生させなければならないところ(ピン28aの軸回り部分)には、従来から、ある回転部分の一点係止(291で示すところ)の手法を用い、弱い回転トルクを発生させなければならないところ(ピン27aの軸回り部分)には、二点係止の正負両モーメントを発生し得る手法を用いている。そして、ジャック26の回転態様に焦点を当てると、ジャック26が回動部材であり、その回動の基準となるもの(基準部材)は、基本的にはアーム25である。挟視的に見れば、質量体20でもあるが、アーム25に対する質量体20の回動範囲はわずかであり、押鍵時にアーム25に対して質量体20が図において右回りしたとしても、わずかにピン27aへの押し付け力が増す程度であるため、図2の実施形態においては、基準部材はアーム25と言える。
このように、この実施形態では、部品点数減少効果と、組込み作業効率向上効果とを狙って、アーム25に対する質量体復帰バネ部材と、レットオフ感を押鍵所定状態で発生させるためのレットオフ感発生用バネ部材(ジャック復帰バネ部材)とを共用している。より正確には、この鍵盤装置は、基準部材に対して移動自在に設けられた鍵と、該鍵の押下操作に連動して移動する質量体アッセンブリとから成り、該質量体アッセンブリは、アームと、該アームにその支点部を介して回動自在に支持された質量体と、前記アームにその支点部を介して回動自在に支持されたレットオフ機能部材と、バネ部材とを備え、該バネ部材は、その長手方向一端が前記質量体に、他端が前記レットオフ機能部材にそれぞれ係止され、非押鍵状態等の外力が加わらない状態で、前記レットオフ機能部材と前記質量体とが互いに嵌合する方向に付勢するよう構成している。
また、ここに使用した、バネ部材29の一端で1点付勢、バネ部材29の他端で2点付勢する手法は、鍵盤装置に限ることなく、二重折り畳み回動蓋のようなところにも応用できる。その意味において、上記機構は、次の概念を含む。
基準部材の支持部に各回動支点を軸として2つの回動部材を回動自在に軸止させ、各回動部材の軸近傍をバネ部材の両端で付勢するようにした回動系を有する回動装置において、前記バネ部材の長手方向一端からの付勢にて一方の回動部材(図2では質量体20のこと)の回動軸回りに所定腕長L1を有する回転モーメントを発生し、前記バネ部材の長手方向他端からの付勢は、与える力のモーメントが正負逆の回転モーメントとなるよう2端付勢とし、他方の回動部材(図2ではジャック26のこと)の回動軸回りに前記所定腕長L1とほぼ同程度の腕長L2を有する回転モーメントを発生するようにして成り、前記回動系に外力をインプットすることにより、前記基準部材に対し、前記各回動部材が前記バネ部材の付勢力に抗して回動するが、この回動付勢力が、前記他方の回動部材のそれより前記一方の回動部材の方を大きくしたことを特徴とする。
上記に言う回動系に外力をインプットすることとは、回動部材である質量体20とジャック26とが、ストッパ49にその一部が当接すること及び質量体アッセンブリ19の全てに慣性が働くことにより、質量体アッセンブリ19である回転系に力が作用することである。また、L1とL2との関係は、(1/2)*L2≦L1≦2L2程度を許容し得る。何故なら、この条件外では、従来(図10)のバネ部材でも対応できる範囲に近づくからである。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を図6に基づき説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る回動装置である鍵盤装置の要部構成を示す縦断面図であり、図1で示した原理図とほとんど同一構造である。
この実施形態では、基準部材としてのメインフレーム2に鍵取付孔53が設けられ、該孔53の一方の端縁にアウトサート成形した鍵支持部54が形成されるもので、この支持部54の外周面に摺接するように回動部材としての鍵8の回動凹部55が嵌合される。そして、該凹部55の上下に鍵8の内側に設けたバネ掛け凹部56a,56bにバネ部材29の長手方向の他端2921,2922が係止され、バネ部材29の長手方向の一端291は、メインフレーム2に設けたバネ掛け部57に係止される。バネ部材29は、その平面形状が長尺の長方形をなし、中央に切り溝が他端2921,2922から一端291に向かって一端291近傍まで施された板状をなし、取付前は、上述した第1の実施形態と同様に平面を維持した金属製板材である。この実施形態の作用効果は、原理図と同じであるからその説明を省略するが、バネ部材29の施し方によって、極めて変化に富んだ鍵盤装置となるので、この点の説明を次に加えておく。
図6に示すように、或いは図6よりもっと大きく鍵支持部54を構成し、鍵支持部54の外周と回動凹部55の内周にグリス等を塗布することにより、この嵌合部に摩擦機構を形成することができる。即ち、バネ部材29は、前述したように鍵8に復帰力を与えると共に、回動支点へ鍵8を押し付けるような作用も行う。そして、前記切り溝を中央からずらして形成したり、バネ掛け部56a,56bを回動軸回りのモーメント腕長が異なるように形成することにより、鍵復帰力を広範囲に設定可能となる。更には、バネ部材29の断面積、またはバネ部材29のバネ予圧を変えれば、回動支点部の摩擦力を任意に設定できる。
以上のことから、復帰力を弱めに、摩擦力を大きめにすることもでき、このようにすれば、摩擦力が、静止摩擦>動摩擦であるという自然法則によって、鍵押し込み途中から軽くなるというピアノのようなタッチ感も出せるのである。また、バネ片の一方(29a又は29b)の鍵8への当接部を、回転ベクトルが押鍵ストローク中に反転するような位置に設けることによって、押鍵初めは重く、押し終りは軽いというタッチ感も出せる。このタッチ感と上記摩擦によるタッチ感は、言葉上似ているが、動的タッチ感と静的タッチ感と言われ、感覚的に異なるものである。その他、設定によっては、オルガンタッチに類似したタッチ感も出せる。このように、この発明に使用されるバネ部材29を用いると、容易に千差万別のタッチ感を発生させることができる。言いかえれば、極めて設計自由度の高いバネ部材と言える。
なお、このバネ部材29は切り溝を設けた2股構造としたが、2つのバネ部材であっても良い。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態を図7に基づき説明する。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る回動装置である鍵盤装置の要部構成を示す縦断面図であり、同図において上述した第1の実施形態の図2と同一要素部分には、同一符号が付してある。
本実施の形態は、基準部材であるメインフレーム2と回動部材である質量体(ハンマー)58との間にバネ部材29を介装したものである。即ち、フレーム2の上面壁2aに穿設された質量体挿入孔59の前端側縁部に設けられた支点部材60に質量体58の回動支点のための係合凹部61が回動自在に係合されている。そして、係合凹部61近傍両側面に設けられたバネ掛け部62a,62bに図6で用いたものと同じバネ部材29のバネ片29a,29bの他端2921,2922を掛け止めし、バネ片29a,29bの一端291をメインフレーム2の上面壁2aに設けられたバネ掛け部63に掛け止めしたものである。なお、バネ片29a,29bの両他端2921,2922は、支点部材61を介して上下方向に互いに変位させ、押鍵力が軽くなるように設定している。また、鍵8を押下することにより、該鍵8の下面に突設された質量体駆動片64が質量体58の前端部に当接することにより、該質量体58が回動されるものである。
本実施の形態においても、バネ部材29が鍵8に対し、その回動軸回りに発生させる力のモーメントが、正及び負の両モーメントで付与されるものであり、しかも、バネ部材29が鍵8に与える力のモーメントの加算値になるように付勢されている。
また、第2の実施形態で述べたように、バネ部材29は設計自由度が高く、この実施形態においても多種類のタッチ感を容易に形成し得る。また、バネ部材29の変形例も第2の実施形態と同様である。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態を図8に基づき説明する。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る回動装置である鍵盤装置の要部構成を示す縦断面図であり、同図において上述した第1の実施形態の図2と同一要素部分には、同一符号が付してある。
本実施の形態は、回動部材である鍵8と基準部材としての役目を果たす質量体65との間にバネ部材29を介装したものである。即ち、メインフレーム2の上面壁2aに穿設された孔66の後端側縁部にアウトサート成形した鍵支点部材67に鍵8の後端部の係合凹部68が回動自在に係合されている。また、メインフレーム2の上面壁2aに穿設された孔66の前端側縁部にアウトサート成形された鍵支点部材69に質量体65の後端部の係合凹部70が回動自在に係合されている。そして、鍵8の係合凹部68の内側上下部に設けられたバネ掛け部71a,71bに図6と同じバネ部材29のバネ片29a,29bの他端2921,2922を掛け止めし、バネ片29a,29bの一端291を質量体65の後端部に支点部材69より下側に位置して設けられたバネ掛け部72に掛け止めしたものである。そして、鍵8を押下することにより、該鍵8に突設された質量体駆動部8aが質量体65の当接部65aを押下することにより、質量体65が回動されるのである。ここで、バネ部材29の他端2921,2922が鍵8に与える力のモーメント(回転トルク)は、ほぼゼロか、わずかに鍵8を復帰させる程度で良い。若しくはフレーム強度が許せば、わずかにマイナスの方が良い。何故なら、ベクトルを正方向にすると、離鍵時の鍵8と質量体65のくっつきが悪くなるからである。回転トルクを負モーメントにしても、質量体65が鍵を押し上げる力をその分大きくすれば、鍵及び質量体の復帰力を得ることができる。
尚、図8中、73は質量体65に突設されたスイッチ押圧片である。
本実施の形態においても、バネ部材29が鍵8に対しその回動軸回りに発生させる力のモーメントが、正及び負の両モーメントで付与されるものであり、しかも、バネ部材29が鍵8に与える力のモーメントの加算値になるように付勢されている。この実施の形態では、バネ部材29によって一方の回動部材(質量体65)の付勢力を大きく設定すると共に、他方の回動部材(鍵8)への付勢力を小さく設定している。このように1つのバネ部材29によって異なる付勢力を発生することができる効果は大きい。なお、従来(図10)によっても類似の作用をさせることができるが、本発明における従来と大きく異なる点は、鍵に対して押鍵中ほとんど付勢力が変化しないように設定できることである。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態を図9に基づき説明する。
図9は、本発明の第5の実施形態に係る回動装置である鍵盤装置の要部構成を示す縦断面図であり、同図において上述した第4の実施形態の図8と同一要素部分には、同一符号が付してある。本実施の形態は、バネ部材29のバネ片29a,29bを分離した独立構造とし、一方のバネ片29aの他端2922を鍵8の上側バネ掛け部71aに、他方のバネ片29bの他端2921を鍵8の下側バネ掛け部71bにそれぞれ掛け止めし、一方のバネ片29aの一端291を質量体65の後端部外側であって支点部材69より上側に位置して設けられたバネ掛け部72aに、他方のバネ片29bの一端291を質量体65の後端部外側であって支点部材69より下側に位置して設けられたバネ掛け部72bにそれぞれ掛け止めしたものである。両バネ片29a,29bの両端部が、各軸回りに発生させる力のモーメント腕長は、図示のように上下方向に互いに変位させてある。
この実施の形態では、前述の実施の形態の作用効果を得ることができるのに加えて、2つの回動部材にバネ部材29が各々2端(2点)付勢しているので、いずれの回動部材も基準部材に、いずれの基準部材も回動部材と見なすことができる。即ち、鍵8、質量体65のいずれもが基準部材であり、回動部材と見なすことができる。このようなバネ係止構造にすれば、極めて設計自由度の高い反力を付勢させることができ、タッチ感も任意に設定できる。
上記種々の実施の形態を述べてきたが、その中でバネ部材29は、基準部材等から別体に形成されるようにした。しかしながら、バネ部材29の一端(二股になっていない基端)は、図2における弾性片35の基端部処理のように、基準部材(この場合は質量体20)に樹脂にて一体的に形成しても良い。鍵盤のような高耐久性を要求される製品では、中でも図2のバネ部材29を樹脂で一体形成するのは問題があろうかと思われるが、図1(図6)のような構造において、安価な鍵盤装置の鍵復帰や、CDラジカセ等、音響機器のテープ用蓋の付勢手段等に適用し得るものと思われる。
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、これら実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施形態の構成が持つ機能を達成できる構成であれば、どのようなものであっても適用可能である。
本発明の原理を図示した各部材の縦断面を表わす原理図である。 本発明の第1の実施形態に係る回動装置である鍵盤装置の非押鍵状態の一部を断面した側面図である。 同鍵盤装置の非押鍵状態の一部を断面した平面図である。 図2におけるA−A矢視図である。 同鍵盤装置の動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る回動装置である鍵盤装置の要部構成を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る回動装置である鍵盤装置の要部構成を示す縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る回動装置である鍵盤装置の要部構成を示す縦断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る回動装置である鍵盤装置の要部構成を示す縦断面図である。 従来の鍵盤装置であって、その問題点を説明するための図である。
符号の説明
8 鍵(回動部材)
20 質量体(回動部材)
25 ウィペン機能部材(アーム、基準部材)
29 バネ部材
291 バネ部材の一端
2921 バネ部材の他端
2922 バネ部材の他端

Claims (2)

  1. 基準部材に各回動支点を軸として一方及び他方の回動部材を回動自在に軸止させ、前記各回動部材の軸近傍をバネ部材の両端で付勢するようにした回動系を有する鍵盤装置用の回動装置において、
    前記バネ部材の長手方向一端からの付勢にて前記一方の回動部材の回動軸回りに一方側回転モーメントを発生させ
    前記バネ部材の長手方向他端からの付勢は、第1端及び第2端による2端付勢とし、それぞれ前記他方の回動部材の回動軸回りに、前記第1端により第1回転モーメントが与えられると共に前記第2端により前記第1回転モーメントとは逆方向の第2回転モーメントが与えられ、前記第1回転モーメントと前記第2回転モーメントとが合算された合算回転モーメントが前記他方の回動部材の回動軸回りに作用するように構成し、
    前記回動系に外力をインプットすることにより、前記基準部材に対し、前記各回動部材が前記バネ部材の付勢力に抗して回動するように構成すると共に、前記合算回転モーメントよりも前記一方側回転モーメントの方を大きくしたことを特徴とする鍵盤装置用の回動装置。
  2. 前記一方側回転モーメントは、前記一方の回動部材の回動軸回りに所定腕長を有する回転モーメントであり、前記第1回転モーメント及び前記第2回転モーメントは、それぞれ、前記所定腕長とほぼ同程度の腕長を有する回転モーメントであることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置用の回動装置。
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