JP4029566B2 - 電気光学装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプロジェクター等の電気光学装置は、白色光を発する光源と、複数のダイクロイックミラーと、R用、G用およびB用の液晶ライトバルブと、ダイクロイックプリズムと、投射レンズとで構成されている。
【0003】
光源から発せられた白色光は、複数のダイクロイックミラーにより、R(赤)、G(緑)およびB(青)の3色の光に分離され、その各色の光は、それぞれ、R用、G用およびB用の液晶ライトバルブにより、画素毎に変調され、これにより、R用、G用およびB用の画像がそれぞれ形成される。
【0004】
そして、各液晶ライトバルブにより形成されたR用、G用およびB用の画像は、ダイクロイックプリズムにより合成され、これによりカラーの画像が形成され、その画像は、投射レンズにより、図示しないスクリーン上に投影(拡大投射)される。
【0005】
しかし、前記プロジェクターは、大型であり、また、コストが高いと言う欠点があり、装置の小型化、低コスト化を図るために、一体型ダイクロイックミラー方式、カラーグレーティング(ホログラムカラーフィルタ)方式、時分割方式(色順次駆動方式)等が提案されている。
【0006】
しかしながら、前述したいずれの方式も、小型化、品質、コスト、光の利用効率等において、一長一短がある。
【0007】
特に、光源光を横方向から投光(投入)するので、装置の小型化を図るのが難しく、また、光源から発せられる光の利用効率が低い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、小型化に有利であり、光源から発せられる光の使用効率の高い電気光学装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
【0010】
(1) 赤色光を発する複数の発光素子、緑色光を発する複数の発光素子および青色光を発する複数の発光素子が配列された点光源アレイと、
複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイと、
複数の画素と、前記各画素のそれぞれに対応する複数の透光窓部とを備えた光学変調パネルとを有する電気光学装置であって、
前記マイクロレンズアレイにより、前記赤色光を発する複数の発光素子、前記緑色光を発する複数の発光素子および前記青色光を発する複数の発光素子からの光がそれぞれ前記透光窓部に集光し、
前記各色の発光素子を各色毎に順次発光させ、該各色の発光素子の発光タイミングに同期して、前記光学変調パネルを駆動するよう構成されており、
前記発光素子のピッチをPs、前記透光窓部のピッチをPa、前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズのピッチをPL、前記発光素子と前記マイクロレンズアレイとの間の光学的距離をLs、前記マイクロレンズアレイと前記透光窓部との間の光学的距離をLaとしたとき、下記式で示す条件を満たすよう構成されていることを特徴とする電気光学装置。
PL= { Ps・Pa/(Ps+Pa) } ・n(但し、nは自然数)
La/Ls=Pa/Ps
【0011】
(2) 赤色光を発する複数の発光素子、緑色光を発する複数の発光素子および青色光を発する複数の発光素子が配列された点光源アレイと、
複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイと、
複数の画素と、前記各画素のそれぞれに対応する複数の透光窓部とを備えた光学変調パネルとを有する電気光学装置であって、
前記マイクロレンズアレイにより、前記赤色光を発する複数の発光素子、前記緑色光を発する複数の発光素子および前記青色光を発する複数の発光素子からの光がそれぞれ前記透光窓部に集光するように、前記発光素子と、前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズと、前記光学変調パネルの画素および透光窓部とが配置されており、
前記各色の発光素子を各色毎に順次発光させ、該各色の発光素子の発光タイミングに同期して、前記光学変調パネルを駆動するよう構成されており、
前記発光素子のピッチをPs、前記透光窓部のピッチをPa、前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズのピッチをPL、前記発光素子と前記マイクロレンズアレイとの間の光学的距離をLs、前記マイクロレンズアレイと前記透光窓部との間の光学的距離をLaとしたとき、下記式で示す条件を満たすよう構成されていることを特徴とする電気光学装置。
PL= { Ps・Pa/(Ps+Pa) } ・n(但し、nは自然数)
La/Ls=Pa/Ps
【0012】
) 赤色光を発する複数の発光素子、緑色光を発する複数の発光素子および青色光を発する複数の発光素子が配列された点光源アレイと、
複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイと、
複数の画素と、前記各画素のそれぞれに対応する複数の透光窓部とを備えた光学変調パネルとを有する電気光学装置であって、
前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズが、前記赤色光を発する複数の発光素子からの光、前記緑色光を発する複数の発光素子からの光および前記青色光を発する複数の発光素子からの光をそれぞれ前記複数の透光窓部に集光させるように、前記発光素子と、前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズと、前記光学変調パネルの画素および透光窓部とが配置されており、
前記各色の発光素子を各色毎に順次発光させ、該各色の発光素子の発光タイミングに同期して、前記光学変調パネルを駆動するよう構成されており、
前記発光素子のピッチをPs、前記透光窓部のピッチをPa、前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズのピッチをPL、前記発光素子と前記マイクロレンズアレイとの間の光学的距離をLs、前記マイクロレンズアレイと前記透光窓部との間の光学的距離をLaとしたとき、下記式で示す条件を満たすよう構成されていることを特徴とする電気光学装置。
PL= { Ps・Pa/(Ps+Pa) } ・n(但し、nは自然数)
La/Ls=Pa/Ps
【0013】
) 当該電気光学装置は、直視型表示装置または投射型表示装置である上記(1)ないし()のいずれかに記載の電気光学装置。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電気光学装置を、添付図面に示す好適な実施の形態に基づき詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の電気光学装置の実施形態の構成を模式的に示す縦断面図である。なお、図が煩雑になるのを避けるため、図1中、断面であることを示す斜線は、省略されている。また、図1では、図が煩雑になるのを避けるため、マイクロレンズ32の中心を通過する光の主光軸のみを示すとともに、その主光軸の一部を省略する。
【0026】
同図に示す電気光学装置1は、時分割方式(色順次駆動方式)のカラー(フルカラー)の投射型表示装置であり、点光源アレイ(光源手段)2と、液晶ライトバルブ7と、図示しない投射レンズ(投射光学系)とを有している。
【0027】
点光源アレイ2は、図1中下側に位置し、投射レンズは、図1中上側に位置し、液晶ライトバルブ7は、光源手段2と投射レンズとの間に位置している。
【0028】
液晶ライトバルブ7は、マイクロレンズアレイ板3と、複数の透光窓部を備えた透過型の液晶パネル(光学変調パネル)4と、一対の偏光板47、48とを有している。
偏光板47は、液晶パネル4の図1中上側に設けられている。
【0029】
また、マイクロレンズアレイ板3は、液晶パネル4の図1中下側に位置し、偏光板48は、このマイクロレンズアレイ板3の図1中下側に位置している。
【0030】
点光源アレイ2は、赤色光を発する複数の発光素子(点光源)22R、緑色光を発する複数の発光素子(点光源)22Gおよび青色光を発する複数の発光素子(点光源)22Bを配列してなる光源手段である。
【0031】
発光素子22R、22Gおよび22Bは、それぞれ、図1中左側から右側に向って、発光素子22R、発光素子22G、発光素子22Bの順序に配置されている。
【0032】
そして、これらの発光素子22R、22Gおよび22Bは、マトリックス状、すなわち、行列状(図1中横方向と、図1の紙面に対して垂直な方向)に配置されている。
【0033】
各色の発光素子22R、22Gおよび22Bは、所定の順序で、各色毎に順次発光する。すなわち、パルス発光(間欠的に発光)する。
【0034】
発光素子22R、22Gおよび22Bとしては、それぞれ、特に限定されず、例えば、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(レーザ光を発する素子)、有機EL(Electro Luminescence)素子、無機EL素子等が用いられる。
【0035】
発光素子22R、22Gおよび22Bとして発光ダイオードを用いる場合には、発光効率を比較的高くすることができ、また、コストを低減することができる。
【0036】
特に、この電気光学装置1では時分割方式を採用しており、発光ダイオードをパルス発光させるので、その発光光量の瞬間値は、発光ダイオードを連続的に発光させるときの発光光量の数倍となる。これにより、発光素子22R、22Gおよび22Bの発光光量の時間平均値は、それぞれ、これらを連続的に発光させるときと略同じになる。すなわち、時分割方式であるにもかかわらず、発光素子22R、22Gおよび22Bをそれぞれ連続的に発光させた場合と略同じ発光光量が得られる。
【0037】
また、発光素子22R、22Gおよび22Bとしてレーザダイオードを用いる場合には、前記偏光板47、48を省略することができる。これにより、発光素子からの光の使用効率をさらに向上させることができ、また、部品点数を削減することができ、小型・薄型化に有利である。
【0038】
また、発光素子22R、22Gおよび22Bとして有機EL素子や無機EL素子を用いる場合には、EL素子はそのパターニングが容易であるので、製造を容易に行うことができ、量産性に優れる。
【0039】
マイクロレンズアレイ板3は、透明な基板30と、その基板30の図1中下側に設けられたマイクロレンズアレイ31とで構成されている。
【0040】
マイクロレンズアレイ31は、正のパワーを有する複数のマイクロレンズ(集光レンズ)32を有し、これらのマイクロレンズ32は、行列状(図1中横方向と、図1の紙面に対して垂直な方向)に配置されている。
【0041】
このマイクロレンズ32としては、マイクロフレネルレンズ(回折レンズ)を用いるのが好ましい。すなわち、マイクロレンズアレイ31としては、マイクロフレネルレンズアレイを用いるのが好ましい。
【0042】
これにより、マイクロレンズアレイ31(マイクロレンズ32)の厚さを薄くすることができ、小型・薄型化に有利である。
【0043】
マイクロレンズアレイ31(マイクロレンズ32)の構成材料の屈折率は、高いほど好ましい。なお、一般的な光学材料の屈折率は、1.45〜1.65程度である。
【0044】
マイクロレンズアレイ31および基板30は、それぞれ、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の各種樹脂や、各種ガラスで構成されている。
【0045】
なお、マイクロレンズアレイ31の構成材料と基板30の構成材料とは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
【0046】
また、マイクロレンズアレイ31と基板30とは、一体的に成形されてもよく、また、別々に成形されてもよい。
【0047】
マイクロレンズアレイ板3の成形方法、すなわち、マイクロレンズアレイ31や基板30の成形方法は、特に限定されず、例えば、射出成形、2P法(フォトポリマゼーション)、ドライエッチング、ウエットエッチング等が挙げられるが、これらのうちでは、射出成形または2P法が好ましい。
【0048】
マイクロレンズアレイ板3を射出成形または2P法により成形することにより、レンズの精度を高くすることができ、また、製造を容易に行うことができ、量産性に優れ、また、コストを低減することができる。
【0049】
特に、射出成形の場合には、2P法よりもコストを低減することができる。
また、2P法の場合、特に、ガラス基板に2P法によりパターン形成する場合(ガラス2P法の場合)には、射出成形よりも使用温度が広範囲となり、好ましい。
【0050】
液晶パネル4は、複数の画素49と、各画素49のそれぞれに対応する複数の透光窓部とを有する透過型の液晶パネルである。
【0051】
液晶パネル4のこれらの画素49は、行列状(図1中横方向と、図1の紙面に対して垂直な方向)に配置されている。
【0052】
この液晶パネル4は、前記各色の発光素子22R、22Gおよび22Bの発光タイミングに同期して駆動する。
【0053】
以下、液晶パネル4の構造を具体的に説明する。
液晶パネル4は、透明な基板41と、基板41の図1中下側の表面に形成され、図1の紙面に対して垂直な方向に沿って並設された複数の帯状の透明電極42と、基板41の図1中下側に所定距離離間するように配置された透明な基板46と、基板46の図1中上側の表面に形成され、図1中横方向に沿って並設された複数の帯状の透明電極40および遮光機能を有するブラックマトリックス44と、基板41(透明電極42)と基板46(透明電極40)との間に設けられ、液晶を含有する液晶層43とを有している。
【0054】
透明電極40と透明電極42とは、略直交しており、これらの各交差部(交差部の近傍の部分も含む)が、それぞれ、1画素に相当する。
【0055】
透明電極40と透明電極42との間で充放電を行うことにより、液晶層43の液晶が駆動される。
【0056】
この透明電極40および42は、それぞれ、例えば、インジウムティンオキサイド(ITO)等で構成されている。
【0057】
ブラックマトリックス44には、複数の開口45が行列状に形成されており、このブラックマトリックス44は、画素間、すなわち、隣り合う透明電極40の間および隣り合う透明電極42の間をそれぞれ遮光するように設けられている。
【0058】
開口45は、透明電極42と透明電極40との交差部に位置し、1画素に対応している。この開口45により、液晶パネル4の透光窓部(光が透過し得る部分)が構成される。
【0059】
ブラックマトリックス44は、遮光機能を有し、例えば、Cr、Al、Al合金、Ni、Zn、Ti等の金属、カーボンやチタン等を分散した樹脂などで構成されている。
また、基板41、46は、例えば、各種ガラス等で構成されている。
【0060】
なお、一方の基板に1画素に対応してスイッチング素子を設けることができる。スイッチング素子は、図示しない制御回路に接続され、透明電極40または42へ供給する電流を制御する。これにより、透明電極40または42の充放電が制御される。
【0061】
液晶層43は液晶分子(図示せず)を含有しており、前記透明電極40または42の充放電に対応して、かかる液晶分子、すなわち液晶の配向が変化する。
【0062】
これにより、各画素49において、それぞれ、光の透過と遮断との切り替えと、輝度の調節とを任意に行うことができる。
【0063】
スイッチング素子としては、例えば、薄膜ダイオード(TFD)、薄膜トランジスタ(TFT)等を用いることができる。薄膜トランジスタを用いる場合、該トランジスタが設けられる基板における透明電極は、1画素に対応してドット状に設けられ、対向する基板における透明電極は、基板全面に設けられる。
【0064】
この電気光学装置1では、発光素子22R、22Gおよび22BのピッチをPs、液晶パネル4の開口(透光窓部)45のピッチをPa、マイクロレンズアレイ31のマイクロレンズ32のピッチをPL、発光素子22R、22Gおよび22Bとマイクロレンズアレイ31との間の光学的距離をLs、マイクロレンズアレイ31と液晶パネル4の開口45との間の光学的距離をLaとしたとき、下記式1および式2で示す条件を満たすように、発光素子22R、22Gおよび22Bと、マイクロレンズアレイ31のマイクロレンズ32と、液晶パネル4の画素49および開口45とを配置する。
【0065】
PL={Ps・Pa/(Ps+Pa)}・n(但し、nは自然数) ・・・式1
La/Ls=Pa/Ps ・・・式2
ここで、前記光学的距離は、環境を真空と仮定したときの距離、すなわち、実際の距離を、光路を構成する物質の屈折率で徐した値である。
【0066】
なお、前記式1および式2で示す条件は、図1中横方向と、図1の紙面に対して垂直な方向とのそれぞれにおいて満たされているものとする。
【0067】
また、マイクロレンズ32の焦点距離をfとしたとき、下記式3で示す条件を満たすように構成する。この式3は、発光素子22R、22Gおよび22Bの発光部の形状に対応する像がマイクロレンズ32により液晶パネル4の開口45の位置に結像するための条件式である。
1/Ls+1/La=1/f ・・・式3
【0068】
前記発光素子22R、22Gおよび22BのピッチPs、液晶パネル4の開口45のピッチPa、マイクロレンズ32のピッチPL、発光素子22R、22Gおよび22Bとマイクロレンズアレイ31との間の光学的距離Ls、マイクロレンズアレイ31と液晶パネル4の開口45との間の光学的距離La、マイクロレンズ32の焦点距離fは、例えば、用途等に応じて、前記式1、式2および式3で示す条件を満たすように適宜設定される。
【0069】
例えば、プロジェクターの場合には、例えば、下記のように設定するのが好ましい。
【0070】
発光素子22R、22Gおよび22BのピッチPsは、0.01〜10mm程度であるのが好ましい。
【0071】
また、液晶パネル4の開口45のピッチPaは、0.01〜0.1mm程度であるのが好ましい。
【0072】
また、マイクロレンズ32のピッチPLは、0.005〜0.1mm程度であるのが好ましい。
【0073】
また、発光素子22R、22Gおよび22Bとマイクロレンズアレイ31との間の光学的距離Lsは、0.3〜100mm程度であるのが好ましい。
【0074】
また、マイクロレンズアレイ31と液晶パネル4の開口45との間の光学的距離Laは、0.1〜5mm程度であるのが好ましい。
【0075】
また、マイクロレンズ32の焦点距離fは、0.07〜5mm程度であるのが好ましい。
【0076】
なお、マイクロレンズ32の平面視での形状(平面形状)および寸法等は、特に限定されず、例えば、液晶パネル4側の画素形状等に応じて適宜設定される。
【0077】
マイクロレンズ32の平面視での形状としては、液晶パネル4の画素形状の相似形状が好ましく、例えば、長方形、正方形等の角形や、円形等が挙げられる。
【0078】
また、光学的距離Lsは、光学的距離Laよりも大きく設定されるのが好ましい。すなわち、22R、22Gおよび22BのピッチPsは、液晶パネル4の開口45のピッチPaよりも大きく設定されるのが好ましい。
【0079】
これにより、発光素子22R、22Gおよび22BのピッチPsを比較的大きく設定することができ、発光素子22R、22Gおよび22Bの数を比較的少なくすることができるので、製造が容易になる。
【0080】
前記光学的距離LsおよびLaは、それぞれ、例えば、基板46等の厚み等を所望の値に設定することで調節することができる。
【0081】
図1は、光学的距離Lsを光学的距離Laよりも大きく(発光素子22R、22Gおよび22BのピッチPsを液晶パネル4の開口45のピッチPaよりも大きく)設定し、かつ、n=1の場合が示されている。
【0082】
ここで、マイクロレンズ32は、点光源アレイ2の発光素子22R、22Gおよび22Bから出射するあらゆる成分の光(あらゆる光軸の光)を液晶パネル4の所定の開口45に結像する光学的特性を有している。
【0083】
図1に示すように、点光源アレイ2の赤色光を発する発光素子22Rが点灯している場合には、発光素子22Rから出射した赤色光は、ほぼすべて、何れかのマイクロレンズ32の作用により、何れかの開口45に集光し、緑色光を発する発光素子22Gが点灯している場合には、発光素子22Gから出射した緑色光は、ほぼすべて、何れかのマイクロレンズ32の作用により、何れかの開口45に集光し、青色光を発する発光素子22Bが点灯している場合には、発光素子22Bから出射した青色光は、ほぼすべて、何れかのマイクロレンズ32の作用により、何れかの開口45に集光する。
【0084】
例えば、図1中最も左側の発光素子22Rから出射した赤色光(R光)のうち、図1中最も左側のマイクロレンズ32に入射した赤色光61Rは、そのマイクロレンズ32により、図1中最も左側の開口45に集光し、図1中左から2番目のマイクロレンズ32に入射した赤色光62Rは、そのマイクロレンズ32により、図1中左から2番目の開口45に集光し、以下、同様に、各赤色光は、それぞれ、対応するマイクロレンズ32により、対応する開口45に集光する。
【0085】
同様に、図1中左から2番目の発光素子22Gから出射した緑色光(G光)のうち、図1中左から2番目のマイクロレンズ32に入射した緑色光61Gは、そのマイクロレンズ32により、図1中最も左側の開口45に集光し、図1中左から3番目のマイクロレンズ32に入射した緑色光62Gは、そのマイクロレンズ32により、図1中左から2番目の開口45に集光し、以下、同様に、各緑色光は、それぞれ、対応するマイクロレンズ32により、対応する開口45に集光する。
【0086】
同様に、図1中左から3番目の発光素子22Bから出射した青色光(B光)のうち、図1中左から3番目のマイクロレンズ32に入射した青色光61Bは、そのマイクロレンズ32により、図1中最も左側の開口45に集光し、図1中左から4番目のマイクロレンズ32に入射した青色光62Bは、そのマイクロレンズ32により、図1中左から2番目の開口45に集光し、以下、同様に、各青色光は、それぞれ、対応するマイクロレンズ32により、対応する開口45に集光する。
【0087】
以下、同様に、図1中左から4番目以降の発光素子22R、22Gおよび22Bから出射した赤色光、緑色光および青色光についても、それぞれ、対応するマイクロレンズ32により、対応する開口45に集光する。
【0088】
すなわち、所定の開口45(画素49)に着目すると、複数の発光素子22Rから出射した赤色光、複数の発光素子22Gから出射した緑色光および複数の発光素子22Bから出射した青色光は、マイクロレンズアレイ31により、その開口45に集光する。
【0089】
また、所定のマイクロレンズ32に着目すると、そのマイクロレンズ32は、複数の発光素子22Rから出射した赤色光を複数の開口45に集光させ、複数の発光素子22Gから出射した緑色光を複数の開口45に集光させ、複数の発光素子22Bから出射した青色光を複数の開口45に集光させる。
【0090】
このように、この電気光学装置1では、点光源アレイ2から発せられる光を効率良く開口45に集光させることができ、これにより、点光源アレイ2から発せられる光の使用効率を向上させることができる。
【0091】
また、1つの開口45には、複数(多く)の発光素子22R、22Gおよび22Bからの光が集光するので、明るさが平均化される利点がある。すなわち、各発光素子22R、22Gおよび22Bからの光の光量、発光素子22R、22Gおよび22Bの位置等にばらつきがあったとしても、開口45に集まる赤色光、緑色光および青色光は、それぞれ、複数の発光素子22Rからの光の平均値、複数の発光素子22Gからの光の平均値および複数の発光素子22Bからの光の平均値となるので、画素間の光量差は、ほとんどなくなる。これにより、均一性の高い表示を行うことができる。
【0092】
また、この電気光学装置1では、製造(組み付け)の際の位置調整において、調整工程を1回設ければよい。
【0093】
特に、隣接点への出射角θ1、θ2が比較的小さいので、前記平均化の効果が大きく、点光源アレイ2とマイクロレンズアレイ31との位置関係を厳密に調整する必要がない。すなわち、位置調整の際は、適当な位置関係にある点光源アレイ2と、マイクロレンズアレイ31とで決まる焦点位置に、開口45を位置決めする。このような調整工程が1つあればよい。
【0094】
これにより、位置調整を容易、迅速かつ確実に行うことができ、生産性が良く、量産に有利である。
【0095】
また、n=1とすることにより、n>1の場合に比べ、マイクロレンズ32のピッチPLを小さく設定することができ、これにより、マイクロレンズ32の焦点距離fを長く、すなわち、マイクロレンズ32の開口数NAを小さく設定することができる。これにより、マイクロレンズアレイ31の製造が容易となり、また、精度の向上、収差の減少を図ることができる。
【0096】
次に、電気光学装置1の作用を説明する。
図2は、図1に示す電気光学装置1の各色の発光素子22R、22Gおよび22Bの発光タイミングと、液晶パネル4の駆動タイミングとを示すタイミングチャートである。
【0097】
同図に示すように、この電気光学装置1は、時分割方式で駆動される。すなわち、点光源アレイ2の各色の発光素子22R、22Gおよび22Bは、所定の順序で、各色毎に順次発光(パルス発光)する。
【0098】
そして、液晶パネル4は、前記各色の発光素子22R、22Gおよび22Bの発光タイミングに同期して駆動する。
【0099】
本実施形態では、カラー画像の1走査時間(走査期間)を3分割し、第1の期間T1に発光素子22Rのみを発光(点灯)し、第2の期間T2に発光素子22Gのみを発光し、第3の期間T3に発光素子22Bのみを発光する。
【0100】
そして、液晶パネル4は、発光素子22Rの発光タイミングに同期して赤色光を強度変調し、赤色用の画像(赤色用の明度情報)を形成し、発光素子22Gの発光タイミングに同期して緑色光を強度変調し、緑色用の画像(緑色用の明度情報)を形成し、発光素子22Bの発光タイミングに同期して青色光を強度変調し、青色用の画像(青色用の明度情報)を形成する。これにより、フルカラーの画像が形成される。
【0101】
なお、発光素子22R、22Gおよび22Bの発光の順序は、前記の順序に限定されないことは言うまでもない。
【0102】
図1に示すように、電気光学装置1の点光源アレイ2の各発光素子22Rから発せられた赤色光は、偏光板48で偏光された後、マイクロレンズアレイ31の各マイクロレンズ32に入射し、前述したように、マイクロレンズ32の作用により、開口45に集光するようにマイクロレンズ32から出射する。
【0103】
マイクロレンズ32から出射した赤色光は、基板30を透過し、基板46を透過した後、開口45に集光し、その開口45を透過(通過)する。
【0104】
開口45を透過した赤色光は、透明電極42と透明電極40との間に印加されている電圧により配向が制御された液晶層43の液晶により強度変調され、これにより、赤色用の画像が形成される。その光は、基板41を透過し、偏光板47で偏光され、外部に出射する。
【0105】
同様に、点光源アレイ2の各発光素子22Gから発せられた緑色光は、偏光板48で偏光された後、マイクロレンズアレイ31の各マイクロレンズ32に入射し、前述したように、マイクロレンズ32の作用により、開口45に集光するようにマイクロレンズ32から出射する。
【0106】
マイクロレンズ32から出射した緑色光は、基板30を透過し、基板46を透過した後、開口45に集光し、その開口45を透過する。
【0107】
開口45を透過した緑色光は、透明電極42と透明電極40との間に印加されている電圧により配向が制御された液晶層43の液晶により強度変調され、これにより、赤色用の画像が形成される。その光は、基板41を透過し、偏光板47で偏光され、外部に出射する。
【0108】
同様に、点光源アレイ2の各発光素子22bから発せられた青色光は、偏光板48で偏光された後、マイクロレンズアレイ31の各マイクロレンズ32に入射し、前述したように、マイクロレンズ32の作用により、開口45に集光するようにマイクロレンズ32から出射する。
【0109】
マイクロレンズ32から出射した青色光は、基板30を透過し、基板46を透過した後、開口45に集光し、その開口45を透過する。
【0110】
開口45を透過した緑色光は、透明電極42と透明電極40との間に印加されている電圧により配向が制御された液晶層43の液晶により強度変調され、これにより、青色用の画像が形成される。その光は、基板41を透過し、偏光板47で偏光され、外部に出射する。
【0111】
前記液晶パネル4からの光、すなわち、液晶パネル4により形成された画像は、図示しない投射レンズにより、所定の位置に設置されている図示しないスクリーン上に投影(拡大投射)される。
【0112】
このようにして、スクリーン上にフルカラーの画像(投影画像)が表示される。
【0113】
以上述べたように、この電気光学装置1によれば、点光源アレイ2から発せられる光を効率良く開口45に集光させることができ、これにより、点光源アレイ2から発せられる光の使用効率を向上させることができる。
【0114】
また、光源として、赤色光を発する発光素子22R、緑色光を発する発光素子22Gおよび青色光を発する発光素子22Bを用いるので、白色光源を用い、その白色光を赤色光と緑色光と青色光とに分離する場合に比べ、色純度を高く(良く)することができる。
【0115】
また、時分割方式においてカラーフィルタにより白色光を赤色光と緑色光と青色光とに分離する場合(カラーフィルタを通過させることで、光の利用効率は、例えば約1/3になってしまう)に比べ、光の使用効率が高い。
【0116】
また、ダイクロイックミラーやカラーフィルタ等の色分離手段を用いる必要がないので、部品点数を削減することができ、装置を小型化することができ、また、コストを低減することができる。
【0117】
また、この電気光学装置1では時分割方式を採用しているので、赤色光用の画素、緑色光用の画素および青色光用の画素を有するRGB用の液晶パネルを用いる必要がなく、すなわち、画素数の比較的少ない単色用の液晶パネル(画素数は、例えばRGB用の液晶パネルの画素数の約1/3)を用いてフルカラー表示を行うことができる。換言すれば、RGB用の液晶パネルと略同じ画素数の液晶パネルを用いることにより、高精細表示を行うことができる(高精細画像を形成し、表示することができる)。
【0118】
また、この電気光学装置1では、発光素子22R、22Gおよび22Bの数、配置等を自由に設定することができる。すなわち、赤色光の強度分布や発光光量の合計値、緑色光の強度分布や発光光量の合計値および青色光の強度分布や発光光量の合計値を自由に設定(調整)することができる。
【0119】
例えば、発光素子22Rの数を他の色の発光素子22G、22Bの数より多くすることにより、赤色を強くするよう表示することができ、また、赤色が弱い場合に、発光素子22Rの数を他の色の発光素子22G、22Bの数より多くすることにより、その赤色を補って、より自然な色を表示することができる。発光素子22Gおよび22Bについても同様である。
【0120】
なお、本発明では、発光素子22R、22G、22Bの数、配置等は、特に限定されない。
【0121】
但し、発光素子22R、22Gおよび22Bは、それぞれ、規則的または不規則に分散して配置されているのが好ましい。
【0122】
これにより、液晶パネル4の各画素49、すなわち、各開口45に集まる光の光量を均一にすることができ、均一性の高い表示を行うことができる。
【0123】
ここで、本発明の電気光学装置は、投射型表示装置に限らず、例えば、直視型表示装置であってもよい。以下、本発明を直視型表示装置に適用する場合について説明する。
【0124】
本発明を直視型表示装置に適用する場合には、液晶パネル(光学変調パネル)4より出射側に光散乱層(光散乱板)を設けるのが好ましい。
【0125】
これにより、白色表示が虹色になってしまうのを防止することができ、画像をより鮮明に表示することができる。
【0126】
また、光学的距離Lsと光学的距離Laとを等しく、すなわち、発光素子22R、22Gおよび22BのピッチPsと開口(透光窓部)45のピッチPaとを等しく設定するか、または、光学的距離Lsを光学的距離Laよりも大きく、すなわち、発光素子22R、22Gおよび22BのピッチPsを開口45のピッチPaよりも大きく設定するのが好ましい。
【0127】
光学的距離Lsと光学的距離Laとを等しく設定することにより、マイクロレンズ32の焦点距離fを最も長く(開口数NAを最も小さく)設定することができる。これにより、マイクロレンズアレイ31の製造が容易となり、また、精度の向上、収差の減少を図ることができる。
【0128】
また、光学的距離Lsを光学的距離Laよりも大きく設定することにより、発光素子22R、22Gおよび22BのピッチPsを比較的大きく設定することができ、発光素子22R、22Gおよび22Bの数を比較的少なくすることができるので、製造が容易になる。
【0129】
また、本発明を直視型表示装置に適用する場合には、例えば、光学変調パネルとして透過型液晶パネルを用いた透過型の表示装置、または光学変調パネルとして半透過半反射型液晶パネルを用いた半透過半反射型の表示装置とすることができる。
【0130】
以上、本発明の電気光学装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
【0131】
本発明は、例えば、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ等のパーソナルコンピュータのモニタ(ディスプレイ)、テレビジョンのモニタ、テレビ電話のモニタ、携帯電話(PHSを含む)、電子手帳、電子辞書、電子カメラ(デジタルカメラ)、ビデオカメラ等の携帯用電子装置のモニタ等の各種電子装置の直視型表示装置や、プロジェクター等の投射型表示装置等に適用することができる。
【0132】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、色純度の高い、フルカラー表示を行うことができる。
【0133】
また、光源から発せられる光を効率良く透光窓部に集光させることができ、これにより、光源から発せられる光の使用効率を向上させることができる。
【0134】
また、本発明では時分割方式(色順次駆動方式)を採用しているので、赤色光用の画素、緑色光用の画素および青色光用の画素を有するRGB用の液晶パネル(光学変調パネル)を用いる必要がなく、すなわち、画素数の比較的少ない単色用の液晶パネル(画素数は、例えばRGB用の液晶パネルの画素数の約1/3)を用いてフルカラー表示を行うことができる。
【0135】
また、ダイクロイックミラーやカラーフィルタ等の色分離手段を用いる必要がないので、装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気光学装置の実施形態の構成を模式的に示す縦断面図である。
【図2】図1に示す電気光学装置の各色の発光素子の発光タイミングと、液晶パネルの駆動タイミングとを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 電気光学装置
2 点光源アレイ
22R、22G、22B 発光素子
3 マイクロレンズアレイ板
30 基板
31 マイクロレンズアレイ
32 マイクロレンズ
4 液晶パネル
40 透明電極
41 基板
42 透明電極
43 液晶層
44 ブラックマトリックス
45 開口
46 基板
47、48 偏光板
49 画素
61R、62R 赤色光
61G、62G 緑色光
61B、62B 青色光
7 液晶ライトバルブ

Claims (4)

  1. 赤色光を発する複数の発光素子、緑色光を発する複数の発光素子および青色光を発する複数の発光素子が配列された点光源アレイと、
    複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイと、
    複数の画素と、前記各画素のそれぞれに対応する複数の透光窓部とを備えた光学変調パネルとを有する電気光学装置であって、
    前記マイクロレンズアレイにより、前記赤色光を発する複数の発光素子、前記緑色光を発する複数の発光素子および前記青色光を発する複数の発光素子からの光がそれぞれ前記透光窓部に集光し、
    前記各色の発光素子を各色毎に順次発光させ、該各色の発光素子の発光タイミングに同期して、前記光学変調パネルを駆動するよう構成されており、
    前記発光素子のピッチをPs、前記透光窓部のピッチをPa、前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズのピッチをPL、前記発光素子と前記マイクロレンズアレイとの間の光学的距離をLs、前記マイクロレンズアレイと前記透光窓部との間の光学的距離をLaとしたとき、下記式で示す条件を満たすよう構成されていることを特徴とする電気光学装置。
    PL= { Ps・Pa/(Ps+Pa) } ・n(但し、nは自然数)
    La/Ls=Pa/Ps
  2. 赤色光を発する複数の発光素子、緑色光を発する複数の発光素子および青色光を発する複数の発光素子が配列された点光源アレイと、
    複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイと、
    複数の画素と、前記各画素のそれぞれに対応する複数の透光窓部とを備えた光学変調パネルとを有する電気光学装置であって、
    前記マイクロレンズアレイにより、前記赤色光を発する複数の発光素子、前記緑色光を発する複数の発光素子および前記青色光を発する複数の発光素子からの光がそれぞれ前記透光窓部に集光するように、前記発光素子と、前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズと、前記光学変調パネルの画素および透光窓部とが配置されており、
    前記各色の発光素子を各色毎に順次発光させ、該各色の発光素子の発光タイミングに同期して、前記光学変調パネルを駆動するよう構成されており、
    前記発光素子のピッチをPs、前記透光窓部のピッチをPa、前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズのピッチをPL、前記発光素子と前記マイクロレンズアレイとの間の光学的距離をLs、前記マイクロレンズアレイと前記透光窓部との間の光学的距離をLaとしたとき、下記式で示す条件を満たすよう構成されていることを特徴とする電気光学装置。
    PL= { Ps・Pa/(Ps+Pa) } ・n(但し、nは自然数)
    La/Ls=Pa/Ps
  3. 赤色光を発する複数の発光素子、緑色光を発する複数の発光素子および青色光を発する複数の発光素子が配列された点光源アレイと、
    複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイと、
    複数の画素と、前記各画素のそれぞれに対応する複数の透光窓部とを備えた光学変調パネルとを有する電気光学装置であって、
    前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズが、前記赤色光を発する複数の発光素子からの光、前記緑色光を発する複数の発光素子からの光および前記青色光を発する複数の発光素子からの光をそれぞれ前記複数の透光窓部に集光させるように、前記発光素子と、前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズと、前記光学変調パネルの画素および透光窓部とが配置されており、
    前記各色の発光素子を各色毎に順次発光させ、該各色の発光素子の発光タイミングに同期して、前記光学変調パネルを駆動するよう構成されており、
    前記発光素子のピッチをPs、前記透光窓部のピッチをPa、前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズのピッチをPL、前記発光素子と前記マイクロレンズアレイとの間の 光学的距離をLs、前記マイクロレンズアレイと前記透光窓部との間の光学的距離をLaとしたとき、下記式で示す条件を満たすよう構成されていることを特徴とする電気光学装置。
    PL= { Ps・Pa/(Ps+Pa) } ・n(但し、nは自然数)
    La/Ls=Pa/Ps
  4. 当該電気光学装置は、直視型表示装置または投射型表示装置である請求項1ないしのいずれかに記載の電気光学装置。
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