JP4028295B2 - 四光波混合発生器および四光波混合発生装置 - Google Patents

四光波混合発生器および四光波混合発生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は四光波混合発生器に関し、更に詳しくは、例えば波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing:以後、WDMという)通信方式を利用した光通信システムの構築において、四光波混合を利用して光信号処理を行うときに必要とされる周波数変換器、多周波数光源、または光パラメトリック増幅器の組み立てに用いて有用な四光波混合発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファイバ型光デバイスとして知られている周波数変換器、多周波数光源、およびパラメトリック増幅器は、いずれも、光ファイバの非線形特性を利用するものであり、次のような共通の作動原理を有している。
それら光デバイスでは、波長分割多重されたプローブ光(信号光)と、単一周波数ωpのポンプ光または周波数ωp1と周波数ωp2に光強度のピークを有する2周波数のポンプ光とを合波し、その合波された光を光ファイバに入射する。
【0003】
光ファイバでは四光波混合(Four Wave Mixing:以後、FWMという)が起こり、ポンプ光の周波数が単一周波数ωpである場合は、ある,注目しているプローブ光の周波数をωsとした場合,
ωi=2ωp−ωs
の周波数位置に、またポンプ光の周波数が上記した2周波数ωp1,ωp2である場合には、
ωi=ωp1+ωp2−ωs
の周波数ωiに、周波数をωsのプローブ光の周波数変換光であるアイドラ光が生成する。
【0004】
そして、光ファイバからは、上記したプローブ光、ポンプ光、および生成したアイドラ光の3種類の光が出射する。アイドラ光の数はプローブ光の数と同じである.
周波数変換器では上記した出射光からアイドラ光のみを光フィルタで取り出し、それを利用する。多周波数光源とパラメトリック増幅器の場合は、上記出射光からプローブ光のみ,またはプローブ光とアイドラ光の両方,を光フィルタで取り出し、それを利用する。したがって、周波数変換器、多周波数光源、およびパラメトリック増幅器は、いずれも、四光波混合発生器を心臓部とするものであり、光ファイバの出射端側に配置する光フィルタの透過特性がそれぞれ異なっているのみである。
【0005】
ところで、プローブ光の光強度をPs、ポンプ光が単一周波数ωpのポンプ光であるときの光強度をPp、ポンプ光が2周波数ωp1,ωp2のポンプ光であるときの各光強度をPp1,Pp2とした場合、それらと、FWMで生成するアイドラ光の光強度Piの間には次式の関係がある。
(i)ポンプ光が単一周波数ωpである場合:
i∝Pp 2・Ps
(ii)ポンプ光が2周波数ωp1,ωp2である場合:
i∝Pp1・Pp2・Ps
【0006】
アイドラ光の光強度Piは、一般に小さい。したがって、プローブ光の光強度を一定にした状態で比較的高い光強度のアイドラ光を生成させる場合には、上記式からも明らかなように、ポンプ光の光強度を高めればよいことになる(先行技術1::O.Aso and S.Namiki, “Recent Advances of Fiber Optics Ultra-Broadband Wavelength Converter”,IEEE Laser and Electro-Optical Society, Annual Meeting, ThA-3, Puerto Rico, U.S.A., 2000を参照)。
【0007】
しかしながら、他方では、光ファイバへ入射可能なポンプ光の光強度は、誘導ブリュアン散乱(Stimulated Brillouin Scattering:以後、SBSという)といわれる別の非線形効果で制限を受けることが知られている(先行技術2:G.P. Agrawal, “Nonlinear Fiber Optics, second Ed.”Academic Press, San Diego, N.Y., U.S.A., 1995.および、先行技術3:K.Inoue, T.Hasegawa and H.Toba,“Influence of Stimulated Brillouin Scattering and Optimum Length in Fiber Four-Wave Mixing Wavelength Conversion”,Photon. Technol. Lett.,7, 1995, pp.327〜329.を参照のこと)。
【0008】
そして、光ファイバに単一波長の光波を入射したときのSBSの発生を回避するためには、入射光に位相変調や周波数変調をかけることの有効性が知られている(先行技術4:J.Hansryd and P.A.Andrekson, “Broadband CW Pumped Fiber Optical Parametric Amplifier with 49dB Gain and Wavelength Conversion Efficiency”, Optical Fiber Communications, Post-Deadline Paper, PD3, U.S.A.,2000.を参照のこと)。
【0009】
しかしながら、他方では、FWMの実現に際して光ファイバに入射させるポンプ光に位相変調をかけると、生成するアイドラ光に位相雑音が含まれていることも知られている(先行技術5:F.S.Yang, M.E.Maric and L.G.kazovsky, “CW Fiber Optical Parametric Amplifier with Net Gain and Wavelength Conversion Efficiency>1”, Electron Lett.,32, 1996, pp.2336〜2338を参照のこと)。
【0010】
この先行技術5で報告されている問題は次のような理由で発生してくるものと考えられる。
まず、FWMで生成したアイドラ光の周波数ωiは、前記したように、次のような値になる。
(i)ポンプ光が単一周波数ωpである場合:
ωi=2ωp−ωs
(ii)ポンプ光が2周波数ωp1,ωp2である場合:
ωi=ωp1+ωp2−ωs
ここで、ポンプ光に位相変調Δφを加えたときのアイドラ光の位相変化を考える。
【0011】
ポンプ光が単一周波数ωpである場合、アイドラ光の位相は、
ωit→2(ωp+Δφ)−ωst=ωit+2Δφ
に変化する。
他方、ポンプ光が2周波数ωp1,ωp2である場合、アイドラ光の位相は、
ωit→(ωp1t+Δφ)+(ωp2t+Δφ)−ωst=ωit+2Δφ
に変化する。なお、上記において、tは時間を表す。
【0012】
すなわち、プローブ光は位相変調の影響は受けないが、アイドラ光の位相には2Δφの位相がのってきて、それがアイドラ光における位相雑音となってくるのである。
前記した先行技術5では、ポンプ光が2周波数ωp1,ωp2である場合には、それぞれの周波数の光にかける位相変調を逆相にして、アイドラ光の位相雑音が消去されている。
【0013】
すなわち、位相変調を逆相でかけることにより、
ωit→(ωp1t+Δφ)+(ωp2t−Δφ)−ωst=ωi
となるからである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ポンプ光が2周波数ωp1,ωp2である場合には、先行技術5に基づき、当該ポンプ光のそれぞれに逆相の位相変調をかけることにより、光ファイバ内におけるSBSの発生を回避しながら、位相雑音が消去された高光強度のアイドラ光を発生させることができる。
【0015】
しかしながら、ポンプ光が単一周波数ωpである場合には、上記した先行技術5の逆相の位相変調による位相雑音の消去という手法を適用することはできない。
ところが、実際の光通信システムの構築に際して、ポンプ光として単一周波数の光波を採用した方が、ポンプ光源の数は半減し、それに伴って使用電力量も半減するという利点を含んでいる。このようなことから、単一周波数のポンプ光を用いつつも、それに位相変調をかけた場合でもSBSの発生が回避され、同時に、位相雑音が発生しない高光強度のアイドラ光を生成させることが求められている。
【0016】
このような課題に対しては、FWMを実現する光ファイバを2分割し、その中間にアイソレータを配置し、単一周波数のポンプ光を用いてFWMを実施する先行技術が開示されている(先行技術6:特開平8−54653号公報を参照)。
しかしながら、この先行技術6では、SBSしきい値を高々2倍程度向上させる効果しか得られていない。
【0017】
本発明は、上記した先行技術における問題、とりわけ、単一周波数のポンプ光に対しては適用できないという先行技術5のかかえている問題を解決し、2周波数のポンプ光を用いた場合はもちろんのこと、単一周波数のポンプ光を用い、それらに位相変調または周波数変調をかけてもSBSの発生が回避されると同時に、FWMで生成したアイドラ光(プローブ光の周波数変換光)、および/または、光ファイバから出射されるプローブ光に雑音を発生させない新規な四光波混合発生器および四光波混合発生装置の提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するための研究過程で、本発明者らは、次の点に着目した。
(1)まず、先行技術5では、位相変調でアイドラ光の雑音を消去しているが、アイドラ光の雑音除去に関しては、先行技術4にあるように、位相変調だけではなくポンプ光への周波数変調によっても実現可能であるということである。
【0019】
今、ポンプ光が2周波数ωp1,ωp2である場合、これに変調量Ωの周波数変調をかけると、ポンプ光の周波数変調に基づき、アイドラ光の周波数ωiは、
ωi→(ωp1+Ω)+(ωp2+Ω)−ωs=ωi+2Ω
となり、2Ωの雑音がのってくる。
しかしながら、それぞれの変調量が逆相である周波数変調をポンプ光に互いに逆相でかけると、アイドラ光は、
ωi→(ωp1t+Ω)+(ωp2−Ω)−ωs=ωi
となる。すなわち、アイドラ光の雑音は除去される。
【0020】
このようなことから、位相変調を周波数変調で置換しても、先行技術5で提案されている雑音除去の技術は実現可能であるといえる。
ただし、上記した周波数変調によるアイドラ光の雑音除去は、あくまでも、ポンプ光が2周波数である場合に可能なのであって、単一周波数の場合は実現不可能である。このことは、位相変調の場合と同じである。
【0021】
(2)第2の着目点は、位相変調または周波数変調は、ポンプ光のみではなく、FWMのために光ファイバに入射させるプローブ光に対してもかけることができる、更に光ファイバから出射するプローブ光、アイドラ光、ポンプ光に対してもかけることができるということである。
そして、本発明者らは、例えば光ファイバに入射させるポンプ光とプローブ光に位相変調をかけ、そして光ファイバから出射する透過プローブ光とアイドラ光のいずれか一方または両方に逆相の位相変調をかけることにより、アイドラ光または/およびプローブ光の雑音を除去することができるとの着想を抱き、その正しさを以下のとおりに確認した。
【0022】
今、光ファイバの入射端において、ポンプ光にかける位相変調をΔφp、プローブ光にかける位相変調をΔφsとすると、FWM後に光ファイバの出射端におけるプローブ光とアイドラ光の位相は、次のように変化する。
透過プローブ光:ωst→ωst+Δφ ・・・(1)
アイドラ光:ωit→2(ωpt+Δφp)−(ωst+Δφs)=ωit+(2Δφp−Δφs) ・・・(2)
すなわち、(1)式で明らかなように、プローブ光の位相は光ファイバを透過することで、時間変化動するΔφsが雑音としてのってくる。
【0023】
また、(2)式で明らかなように、位相変調Δφsをかけると、アイドラ光には、2Δφp−Δφsの雑音が生じてくる。
したがって、位相変調量を、
Δφp=Δφs=Δφ
とした場合のみ、透過プローブ光とアイドラ光の位相雑音は、
Δφs=2Δφp−Δφs=Δφ
と同じ値Δφになる。
【0024】
すなわち、このことは、ポンプ光とプローブ光に一括して位相変調をかけて光ファイバに入射すれば、光ファイバ内ではSBSを回避しながらFWMが発生するが、光ファイバから出射した透過プローブ光とアイドラ光は、いずれも、Δφの位相雑音を有することを意味している。
したがって、光ファイバからの出射光に一括して−Δφの位相変調をかければ、透過プローブ光とアイドラ光の両者から雑音を除去することができる。
【0025】
その後、光フィルタで透過プローブ光とアイドラ光のうち利用すべき光のみを取り出せば、SBSが回避された状態で雑音が生じていない利用光を得ることがきる。
なお、ポンプ光が2周波数ωp1,ωp2である場合、(1)式および(2)式は次のように変化する。
【0026】
透過プローブ光:ωst→ωst+Δφs ・・・(1’)
アイドラ光:(ωp1t+Δφp)+(ωp2t+Δφp)−(ωst+Δφs)=ωit+(2Δφp−Δφs) ・・・(2’)
この場合、最終的には、光ファイバから出射する透過プローブ光とアイドラ光は、単一周波数のポンプ光の場合と同じ位相雑音を有している。したがって、この場合も、単一周波数のポンプ光への位相変調の場合と同じように、光ファイバからの出射光に一括して−Δφの位相変調をかけることにより雑音除去は可能である。
【0027】
なお、上記の説明は位相変調をかけた場合のものであるが、前記したように、位相変調に代えて周波数変調をかけた場合にも適用可能である。
本発明の四光波混合発生器は、以上説明した観点を踏まえて開発されたものである。
すなわち、本発明における第1の発明は、ポンプ光を発生するポンプ光源と、前記ポンプ光と入射端から入射されるプローブ光とが合波される合波手段と、合波された、ポンプ光とプローブ光が入射され、前記ポンプ光と前記プローブ光の四光波混合によりアイドラ光を発生させる光ファイバとから成り、前記ポンプ光源と前記光ファイバとの間に配置され、前記ポンプ光に位相変調または周波数変調をかける変調手段Aと、前記光ファイバより入射端側に配置され、前記プローブ光に位相変調または周波数変調をかける変調手段Bと、前記光ファイバより出射端側に配置され、前記プローブ光、前記ポンプ光、および前記アイドラ光のうち少なくとも一つに位相変調または周波数変調をかける変調手段Cとのうち、前記変調手段Aを備え、前記変調手段Bおよび/または前記変調手段Cが備えられたことを特徴とする四光波混合発生器である。
【0028】
第2の発明は、ポンプ光を発生するポンプ光源と、前記ポンプ光と入射端から入射されるプローブ光とが合波される合波手段と、合波された、ポンプ光とプローブ光が入射され、前記ポンプ光と前記プローブ光の四光波混合によりアイドラ光を発生させる光ファイバとからなり、前記合波手段と光ファイバの間に、合波された前記ポンプ光と前記プローブ光の両方に位相変調または周波数変調をかける変調手段Dが備えられたことを特徴とする四光波混合発生器である。
【0029】
第3の発明は、前記第2の発明において、前記光ファイバよりも出射端側に、前記プローブ光、前記ポンプ光、および前記アイドラ光のうち少なくとも一つに位相変調または周波数変調をかける変調手段Cを備えたことを特徴とする四光波混合発生器である。
第4の発明は、前記第1または第2の発明において、前記光ファイバより出射端側に、任意の周波数帯域のみを透過させる光透過部品が備えられたことを特徴とする四光波混合発生器である。
【0030】
第5の発明は、前記第1または第2の発明において、前記変調手段A、前記変調手段B、前記変調手段C、前記変調手段Dは、それぞれ、位相変調または周波数変調をかける変調器と、前記変調器に付与する変調信号を発生させる信号発生部とを有することを特徴とする四光波混合発生器である。
第6の発明は、前記第1または第2の発明において、前記変調手段Dの変調信号と、前記変調手段Cの変調信号の間では、互いの位相をπずらすことを特徴とする四光波混合発生器である。
【0031】
第7の発明は、前記第1または第2の発明において、前記変調手段Aもしくは前記変調手段Bと、前記変調手段Cとの間では、互いの振幅を2倍ずらし、互いの位相をπずらすことを特徴とする四光波混合発生器である。
第8の発明は、前記第4の発明において、前記光透過部品には、その光透過部品で透過されない光を伝搬する光伝送路が光学的に結合され、その光伝送路の他の一端は、前記光透過部品で透過された光と前記光透過部品で透過されない光とが光学的に結合するための第2光合波器に、光学的に結合されていることを特徴とする四光波混合発生器である。
【0032】
第9の発明は、前記第8の発明において、前記光透過部品で透過された光のみに位相変調または周波数変調をかけることを特徴とする四光波混合発生器である。
第10の発明は、前記第4の発明において、前記光透過部品は、任意の周波数帯域を透過させる光フィルタから成ることを特徴とする四光波混合発生器である。
【0033】
第11の発明は、前記第1または第2の発明において、前記変調手段Aでかけられる変調信号に対し、前記変調手段Bでかけられる変調信号はその振幅が2倍で位相がπずらされ、かつ、前記変調手段Cでかけられる変調信号はさらに位相がπずらされることを特徴とする四光波混合発生器である。
第12の発明は、前記第1または第2の発明における四光波混合発生器が複数段接続され、各四光波混合発生器のポンプ光源で発生されるポンプ光の周波数は異なり、前段の四光波混合発生器からの出射光を後段の四光波混合発生器のプローブ光として利用することを特徴とする四光波混合発生装置である。
【0034】
第13の発明は、前記第12の発明における前段の四光波混合発生器において、変調手段Aにおける位相変調量または周波数変調量をそれぞれΔφp1,Ωp1、変調手段Bにおける位相変調量または周波数変調量をそれぞれΔφs1,Ωs1、変調手段Cにおける位相変調量または周波数変調量をそれぞれΔφs2,Ωs2とし、後段の四光波混合発生器において、変調手段Aにおける位相変調量または周波数変調量をそれぞれΔφp2,Ωp2、変調手段Cにおける位相変調量または周波数変調量をそれぞれΔφs3,Ωs3とした場合、
上記した各変調量は、次式の関係:
Δφs1+Δφs2+Δφs3=0
Δφs1−Δφs2−Δφs3=2Δφp1
Δφs1+Δφs2−Δφs3=2Δφp2
Δφs1−Δφs2+Δφs3=2Δφp1−2Δφp2
または、
Ωs1+Ωs2+Ωs3=0
Ωs1−Ωs2−Ωs3=2Ωp1
Ωs1+Ωs2−Ωs3=2Ωp2
Ωs1−Ωs2+Ωs3=2Ωp1−2Ωp2
を満足する値である四光波混合発生装置である。
【0035】
第14の発明は、前記第13の発明において、位相変調量が
Δφs1=−Δφs3=Δφp1=Δφp2
Δφs2=0
であるか、または周波数変調量が
Ωs1=−Ωs3=Ωp1=Ωp2
Ωs2=0
であることを特徴とする四光波混合発生装置である。
【0036】
第15の発明は、前記第12の発明において、前段の四光波混合発生器では、第2の発明の変調手段Dによりポンプ光とプローブ光を光合波器で合波したのち、一括して位相変調もしくは周波数変調を行うことを特徴とする四光波混合発生装置である。
第16の発明は、四光波混合発生器が複数段接続されて成る四光波混合発生装置において、前記第1または第2の四光波混合発生器が、少なくとも一つ以上配置されて成ることを特徴とする四光波混合発生装置である。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の四光波混合発生器の1構成例A1を示す。本実施例は、本発明における第1の実施例であり、第7の発明および第8の発明の具体的な例である。
この四光波混合発生器A1は、後述する四光波混合発生部B1と信号発生部C1をもって基本的に構成されている。
【0038】
まず、四光波混合発生部B1では、ポンプ光を出射するポンプ光源1と、そのポンプ光と四光波混合発生器A1の入射ポート2Aからのプローブ光とを合波する光合波器3と、ポンプ光とプローブ光による四光波混合を発生させてアイドラ光を生成する光ファイバ4と、光ファイバ4からの出射光のうち、透過プローブ光または/およびアイドラ光のみを透過する光フィルタ5Aを備えており、そして、光合波器3と光ファイバ4の入射端の間には、後述する第1変調器6が配置され、また光ファイバ4の出射端と光フィルタ5Aの間には同じく後述する第2変調器7が配置されている。
【0039】
この四光波混合発生器A1では、まず、入射ポート2Aから、1以上の複数の異なる周波数から成るプローブ光が入射し、そのプローブ光とポンプ光源からのポンプ光とが光合波器3で合波される。
そして、合波した光におけるポンプ光とプローブ光のそれぞれは、第1変調器6で、後述する信号発生部C1で発生させた変調電気信号により位相変調または周波数変調がかけられたのち光ファイバ4に入射する。
【0040】
光ファイバ4ではFWMが起こってアイドラ光が生成する。ついで、光ファイバ4からの出射光には、第2変調器7で、信号発生部C1からの、第1変調器6にかけた変調電気信号と位相がπだけ異なり,振幅が同じ変調電気信号により,位相変調または周波数変調がかけられる。
そして、最後に、光フィルタ5Aを透過プローブ光とアイドラ光のいずれかまたは両方が通過し、それが四光波混合発生器A1の出射ポート2Bから取り出される。
【0041】
今、第1変調器6として位相変調器を用い、そこで位相変調Δφをかけたとすると、光ファイバ4の出射端における透過プローブ光とアイドラ光の位相は、下記のとおりになる。
透過プローブ光:ωst+Δφ
アイドラ光:ωct=2ωpt−ωst+Δφ
したがって、同じく位相変調器である第2変調器7では逆相の位相変調−Δφを透過プローブ光とアイドラ光に一括してかけ、また光フィルタ5Aとしてポンプ光のみを除去するものを用いることにより、位相雑音のないプローブ光とアイドラ光を出射ポート2Bから取り出すことができ、その両方を利用することができる。光フィルタ5Aとしてポンプ光とプローブ光を除去するものを用いると、位相雑音のないアイドラ光のみを取り出すことができる。
【0042】
この四光波混合発生器A1に組み込まれる信号発生部C1の1例を図2に示す。この信号発生部C1は、信号発生器からの変調電気信号が分岐器で等分配分岐され、一方の分岐変調電気信号:Κsin(2πft)は第1(位相)変調器6を駆動してポンプ光とプローブ光に位相変調Δφをかける。
他方の分岐変調電気信号は、位相πの遅延を与えるフェーズシフタを通すことにより、−Κsin(2πft)となり、第2(位相)変調器7を駆動して透過プローブ光とアイドラ光に逆相の位相変調−Δφをかける。
【0043】
なお、上記した位相変調は変調信号が正弦波の場合であるが、変調信号はこれに限定されるものではなく、第1(位相)変調器6と第2(位相)変調器7を駆動する変調電気信号の位相がπだけずれておれば、どのような波形のものであってもよい。変調器が位相変調器でなくてもよく、周波数変調器であっても,同じ信号発生部からの信号を用いて周波数変調を行うことで、雑音除去の効果は達成される。
【0044】
また、第2変調器7と光フィルタ5Aの配置の順序を逆にしても、プローブ光とアイドラ光への上記した雑音除去の効果は達成される。
本発明の他の実施例A2を図3に示す。本実施例A2は,本発明における第2の実施例であり、第9の発明および第11の発明の具体的な例である。
この四光波混合発生器A2では、ポンプ光源1からのポンプ光は、第1変調器6で信号発生部C2からの変調電気信号で位相変調または周波数変調をかけられたのち、入射ポート2Aからのプローブ光と光合波器3で合波される。そして、合波された光は光ファイバ4でFWMによりアイドラ光を生成する。ついで、光ファイバ4からの出射光のうち、アイドラ光のみが光フィルタ5Bを透過し、そのアイドラ光には第2変調器7で位相変調または周波数変調がかけられる。
【0045】
今、第1変調器6として位相変調器を用い、そこで、ポンプ光に位相変調Δφをかけたとすると、光ファイバ4の出射端における透過プローブ光とアイドラ光の位相は下記のとおりになる。
透過プローブ光:ωst→ωs
アイドラ光:ωct=2ωpt−ωst+2Δφ=ωct+2Δφ
したがって、同じく位相変調器である第2変調器7では、光フィルタ5Bを透過したアイドラ光に位相変調−2Δφをかけることにより、出射ポート2Bからは、位相雑音のないアイドラ光のみを取り出すことができる。
【0046】
この四光波混合発生器A2に組み込まれる信号発生部C2の場合、第1(位相)変調器6と第2(位相)変調器7の変調信号は位相を反転させて同期をとり、かつ、第2(位相)変調器7における変調信号の振幅は第1(位相)変調器6における変調信号の振幅の2倍であることが必要である。
このような信号発生部C2の一例を図4に示す。この信号発生部C2では、信号発生器からの変調電気信号は分岐器で等分配分岐され、一方の分岐変調電気信号:Κsin(2πft)は第1(位相)変調器6を駆動してポンプ光に位相変調Δφをかける。
【0047】
他方の分岐変調電気信号は、位相πの遅延を与えるフェーズシフタを通すにより、−Κsin(2πft)の信号となり、更に増幅器で2倍の振幅に増幅された分岐変調電気信号:−2Κsin(2πft)となって第2(位相)変調器7を駆動してアイドラ光に逆相の位相変調−2Δφをかける。また,変調器が周波数変調器であれば、同じ信号発生部からの信号を用いて周波数変調を行うことで、雑音除去の効果は達成される。
【0048】
なお、上記した位相変調は変調信号が正弦波の場合であるが、変調信号はこれに限定されるものではなく、第1(位相)変調器6と第2(位相)変調器7の駆動する変調信号が互いに逆相であり、かつ後者の振幅が前者の振幅の2倍になっていれば、どのような波形のものであってもよい。
本発明の他の実施例A3を図5に示す。本実施例A3は,本発明における第3の実施例であり,第6の発明および第11の発明の具体的な例である。
【0049】
この四光波混合発生器A3では、光ファイバ4の出射端側に、アイドラ光と透過プローブ光をそれぞれ分波して取り出すことができる光フィルタ5Cと、アイドラ光にのみ位相変調または周波数変調をかける第2変調器7と、この第2変調器7で変調されたアイドラ光と前記光フィルタ5Cで分波して取り出された透過プローブ光を合波する光合波器3Bとが、この順序で配置されていることを除いては、前記した四光波混合発生器A2の場合と同様の構成になっている。すなわち、ポンプ光源1からのポンプ光は、第1変調器6で信号発生部C2からの変調電気信号で位相変調または周波数変調をかけられたのち、入射ポート2Aからのプローブ光と光合波器3で合波される。そして、合波された光は光ファイバ4でFWMによりアイドラ光を生成する構成になっている。FWMにより光ファイバ4で生成したアイドラ光を含む出射光のうち、アイドラ光と透過プローブ光は光フィルタ5Cでそれぞれ分波して取り出される。そして、アイドラ光のみに対しては第2変調器7で位相変調または周波数変調がかけられ、その変調したアイドラ光と光フィルタ5Cで取り出されるプローブ光が光合波器3Bで合波される。
【0050】
今、第1変調器6として位相変調器を用い、そこで、ポンプ光に位相変調Δφをかけたとすると、光ファイバ4の出射端におけるプローブ光とアイドラ光の位相は下記のとおりになる。
プローブ光:ωst→ωs
アイドラ光:ωct=2ωpt−ωst+2Δφ=ωct+2Δφ
すなわち、光フィルタ5Cで取り出されたプローブ光それ自体には位相雑音は含まれていないが、同じ光フィルタ5Cで取り出されたアイドラ光には2Δφの位相雑音が含まれている。
【0051】
したがって、上記したアイドラ光に対してのみ、第2(位相)変調器7で位相変調−2Δφをかけることによりその位相雑音を除去することができる。
そして、上記したアイドラ光と前記したプローブ光を光合波器3Bで合波することにより、入射プローブ光よりもチャンネル数が2倍になっていて、かつ位相雑音のない波長分割多重光を出射ポート2Bから取り出すことができる。
【0052】
この四光波混合発生器A3の場合、信号発生器C2としては四光波混合発生器A2で用いたものと同じものを用いればよい。
そして、光フィルタ5Cとしては、所定の周波数以上(たとえば、ポンプ光周波数)の光は透過して一方の出射端から出射させ、それ以外の低周波数成分の光は他方の出射端から出射させるような透過特性を有する光フィルタを2種類組み合わせたものを使用することができる。その1例5C1を図6に示す。
【0053】
図6において、光フィルタ5C1は、光フィルタ1と光フィルタ2を直列に接続して構成されている。
ここで、光フィルタ1は2個の出射端を有し、ポンプ光の周波数以上の周波数を有する光を一方の出射端から出射するような透過率に関する周波数特性を備えている。また、光フィルタ2もポンプ光よりも高周波数の光を一方の出射端から出射するような透過率に関する周波数特性を備えている。
【0054】
この光フィルタ5C1では、まずその光フィルタ5C1の入射ポート5aに光ファイバ4の出射光、すなわちポンプ光と透過プローブ光とアイドラ光が入射する。ここで、アイドラ光は,周波数軸上でポンプ光周波数を対称軸にしたプローブ光の周波数変換光であり、図6で示したように、ポンプ光よりも低周波数の光になっているとする。
【0055】
したがって、出射光のうち、ポンプ光と透過プローブ光はフィルタ1を透過して一方の出射端から出射して光フィルタ2に入射し、またポンプ光より低周波数のアイドラ光はフィルタ1の他方の出射端から出射し、光フィルタ5C1の出射ポート5bから取り出される。
そして、光フィルタ2に入射したポンプ光周波数以上のポンプ光と透過プローブ光のうち、ポンプ光より高周波数のポンプ光のみが光フィルタ2を透過して出射ポート5cから取り出される。ポンプ光は光フィルタ2の他の出射端から出射するが、それに対しては無反射端処理を行うことにより、光フィルタ5C1の外部に出射しないようにすればよい。例えば、光フィルタ2は、ポンプ光より高周波数の透過プローブ光のみは通過するが、ポンプ光が反射するフィルタとして構成し、このフィルタが、反射するポンプ光を光フィルタ2の他の出射端になるように、光軸に対して、斜めに配置して、この他の出射端を無反射端処理すればよい。
【0056】
光フィルタ5Cの他の例5C2を図7に示す。この光フィルタ5C2は二個の光フィルタ1、光フィルタ2を用いる構成は図6で示した光フィルタ5C1の場合と同じであるが、用いる光フィルタ1の透過率に関する周波数特性が、ポンプ光の周波数よりも高周波数の光を一方の出射端から、ポンプ光の周波数以下の光を他方の出射端から出射させる。光フィルタ2の透過率に関する周波数特性は、ポンプ光の周波数よりも低い光を透過させ、ポンプ光は光フィルタ2の他の出射端から出射するが、それに対しては無反射端処理を行うことにより、光フィルタ5C2の外部に出射しないようにすればよい。例えば、光フィルタ2は、ポンプ光より低周波数の透過プローブ光のみは通過するが、ポンプ光は反射するフィルタとして構成し、このフィルタが、反射するポンプ光を光フィルタ2の他の出射端になるように、光軸に対して、斜めに配置して、この他の出射端を無反射端処理すればよい。
【0057】
今、プローブ光の方がポンプ光より高周波数の光であるとすると、光ファイバ4から出射して,この光フィルタ5C2の入射端5aから入射した,ポンプ光とプローブ光とアイドラ光のうち、ポンプ光より高周波数であるプローブ光は光フィルタ5C2の出射ポート5bから取り出され、またアイドラ光は光フィルタ2を経由して光フィルタ5C2の出射ポート5cから取り出される。
【0058】
本発明の四光波混合発生器の更に別の例A4を図8に示す。本実施例は,本発明における第4の実施例であり,第9の発明の具体的な例である。
この四光波混合発生器A4は、信号発生部C2としては図4で示した信号発生部C2と同じタイプのものが用いられ、また光フィルタ5Dとしては、アイドラ光のみを透過するものが用いられ、更には光ファイバ4の出射端側には第2変調器を配置していない。そして、ポンプ光とプローブ光の両方に、それぞれ独立して、第1変調器6Aおよび第1変調器6Bで,各々位相変調または周波数変調をかけたのち両者を光合波器3で合波するタイプのものである。
【0059】
すなわち、この四光波混合発生器A4では、ポンプ光源1からのポンプ光が第1変調器6Aで信号発生部C2からの変調信号により位相変調または周波数変調をかけられ、また入射ポート2Aからのプローブ光は第1変調器6Bで信号発生部C2からの変調信号により位相変調または周波数変調をかけられ、両者は光合波器3で合波されたのち光ファイバ4に入射する。
【0060】
そして、FWMによりアイドラ光が生成され、それを含む出射光のうち、アイドラ光のみが光フィルタ5Dを透過し、出射ポート2Bから取り出される。
今、第1変調器6A、第1変調器6Bとしていずれも位相変調器を用い、ポンプ光には位相変調Δφ、プローブ光には位相変調−2Δφをかけたとすると、光ファイバ4の出射端におけるプローブ光とアイドラ光の位相は下記のとおりになる。
【0061】
プローブ光:ωst→ωst−2Δφ
アイドラ光:ωct=2ωpt−ωst=ωc
すなわち、プローブ光には−2Δφの位相雑音が生ずるが、アイドラ光には位相雑音が発生しない。
したがって、この四光波混合発生器A4では、位相雑音のないアイドラ光のみを光フィルタ5Dで取り出し、それを利用することができる。
【0062】
図9に本発明の他の実施例A5を示す。本実施例A5は、本発明における第5の実施例であり、第5の発明および第6の発明の具体的な例である。
図8で示した四光波混合発生器A4の場合には透過プローブ光に雑音が発生してそれを利用できないタイプであったが、この四光波混合発生器A5は、透過プローブ光の雑音を除去することができ、したがって、雑音の発生していないアイドラ光とともにそのプローブ光を利用することができる。
【0063】
この四光波混合発生器A5において、FWMを発生させる前のポンプ光とプローブ光の両者に、第1変調器6Aおよび第1変調器6Bを用いてそれぞれ独立に位相変調または周波数変調をかけることは四光波混合発生器A4の場合と同じであるが、変調電気信号発生部として、後述する信号発生部C3を用い、また、光ファイバ4の出射端側に、図6または図7で示した光フィルタ5Cを配置してそれからプローブ光とアイドラ光を別々に取り出し、プローブ光に対しては第2変調器7で位相変調または周波数変調をかけたのち、それと前記したアイドラ光を光合波器3Bで合波して取り出すことが異なっている。
【0064】
今、第1変調器6A,6B、第2変調器7がいずれも位相変調器であり、四光波混合発生器A4の場合と同様に、ポンプ光には位相変調Δφ、プローブ光には位相変調−2Δφをかけたとすると、光ファイバ4の出射端における透過プローブ光とアイドラ光の位相は下記のとおりになる。
プローブ光:ωst→ωst−2Δφ
アイドラ光:ωct=2ωpt−ωst=ωc
アイドラ光には位相雑音は発生していないが、透過プローブ光には位相雑音−2Δφが発生している。
【0065】
光ファイバ4からの出射光は光フィルタ5Cの入射端5aから入射し、前記した作用効果を受け、光フィルタ5Cの一方の出射端5bからはアイドラ光が出射し、他方の光フィルタ5Cの他方の出射端5cからは位相雑音を有するプローブ光が出射する。
そして、上記透過プローブ光には、第2(位相)変調器7で、信号発生部C3からの変調信号(位相変調2Δφ)による位相変調がかけられる。その結果、プローブ光の位相雑音−2Δφは上記位相変調2Δφで相殺されるので、当該プローブ光からは雑音が除去される。
【0066】
そして、雑音のないアイドラ光と第2(位相)変調器7で位相雑音が除去されたプローブ光は光合波器3Bで合波され、出射ポート2Bから取り出される。
したがって、この四光波混合発生器A5からの出射光は、入射したプローブ光の2倍のチャンネル数を有している。
この四光波混合発生器A5に組み込まれる信号発生部C3の1例を図10に示す。
【0067】
この信号発生部C3において、信号発生器からの発生する変調電気信号は、分岐器1で3つに等分配分岐され、1つはフェーズシフタで位相πの遅延を与えられたのち増幅器で振幅を2倍にしてから第1位相変調器6Bへ送られ、そこでプローブ光の位相変調−2Δφに供せられる。
分岐されたもう1つの他の分岐変調電気信号はそのまま第1位相変調器6Aに送られ、そこでポンプ光の位相変調Δφに供せられる。そして、分岐された更に他の1つの分岐変調電気信号は増幅器で振幅を2倍にされたのち第2位相変調器7に送られ、そこで透過プローブ光の位相変調2Δφに供せられる。
【0068】
本発明の更に別の実施例A6を図11に示す。本実施例A6は、本発明における第5の実施例であり、第12の発明の具体的な例である.
この四光波混合発生装置A6は、1台の四光波混合発生器B6と1台の四光波混合発生器B7を直列に接続し、後述する信号発生器C4の1台が前記2台の四光波混合発生器内の第1変調器及び第2変調器に対する共通変調電気信号発生部として配置され、前段の四光波混合発生器B6からの出射光を後段の四光波混合発生器B7のプローブ光として用いているタイプのものである。
【0069】
前段の四光波混合発生器B6において、ポンプ光源11からのポンプ光と入射ポート2Aからのプローブ光は、それぞれ、第1変調器6Aと第1変調器6B1で信号発生部C4からの変調電気信号によりそれぞれ独立に位相変調または周波数変調をかけられたのち光合波器3Aで合波される。そして、光ファイバ41でのFWMによりアイドラ光が生成し、光ファイバ41からの出射光には、第2変調器71で信号発生部C4からの変調電気信号により位相変調または周波数変調がかけられたのち、光フィルタ51で少なくともポンプ光源11のポンプ光周波数を除去した、必要とする光のみが取り出され、それがプローブ光として後段の四光波混合発生器B7に入射される。
【0070】
一方、四光波混合発生器B7においては、ポンプ光源12からのポンプ光は第1変調器6B2で信号発生部C4からの変調電気信号により位相変調または周波数変調がかけられたのち、前記した四光波混合発生器B6からのプローブ光と光合波器3Bで合波され、光ファイバ42に入射する。
光ファイバ42でのFWMによりアイドラ光が生成する。そして、光ファイバ42からの出射光は光フィルタ52でポンプ光を除去して必要とする光が取り出され、ついで第2変調器72で信号発生部C4からの変調電気信号により位相変調または周波数変調がかけられて雑音が除去されたのち出射ポート2Bから取り出される。
【0071】
ここで、変調が位相変調である場合、雑音の推移は次のようになる。
まず、第1変調器6Aでの位相変調をΔφp1、第1変調器6B1での位相変調をΔφs1、第2変調器72での位相変調をΔφs2とし、また第1変調器6B2での位相変調をΔφs2、第2変調器71での位相変調をΔφs3で表す。また、ポンプ光が単一周波数であるとする。
【0072】
第1変調器6A,6B1による位相変調により、ポンプ光とプローブ光の位相は以下のようになる。
ポンプ光:ωp1t+Δφp1
プローブ光:ωs1t+Δφs1
ついで、光ファイバ41の出射端における各光の位相は以下のようになる。
【0073】
ポンプ光:ωp1t+Δφp1
透過プローブ光:ωs1t+Δφs1
アイドラ光:2ωpt−ωs1t+(2Δφp1−Δφs1
これらの光は、第2変調器72で位相変調Δφs2をかけられたのち、光フィルタ51でポンプ光が除去される。
【0074】
したがって、四光波混合発生器B6からはプローブ光とアイドラ光が出射することになるが、それぞれの位相は以下のようになる。
プローブ光:ωs1t+Δφs1+Δφs2
アイドラ光:2ωp1t+ωs1t+(2Δφp1−Δφs1+Δφs2
これらの光は、四光波混合発生部器B7のプローブ光になるので、上記透過プローブ光をプローブ光1、上記アイドラ光をプローブ光2として表現する。
【0075】
四光波混合発生部器B7のポンプ光は、第1変調器6B2で位相変調Δφp2をかけられるので、その位相は次のようになる。
ポンプ光:ωp2t+Δφp2
そして、上記したプローブ光1、プローブ光2、ポンプ光は光合波器3Bで合波されたのち光ファイバ42に入射してFWMを起こして、プローブ光1からアイドラ光1が生成し、プローブ光2からアイドラ光2が生成する。したがって、光ファイバ42の出射端における各光の位相は次のようになる。
【0076】
ポンプ光:ωp2t+Δφp2
プローブ光1:ωs1t+Δφs1+Δφs2
プローブ光2:2ωp1t−ωs1t+(2Δφp1−Δφs1+Δφs2
アイドラ光1:2ωp2t−ωs1t+(2Δφp2−Δφs1−Δφs2
アイドラ光2:2ωp2t−2ωp1t−ωs1t+(2Δφp2−2Δφp1+Δφs1−Δφs2
したがって、光フィルタ52でポンプ光が除去され、第2変調器72で位相変調Δφs3をかけたのちにおける上記した各光の位相雑音は次のようになる。
【0077】
プローブ光1:Δφs1+Δφs2+Δφs3
プローブ光2:2Δφp1−Δφs1+Δφs2+Δφs3
アイドラ光1:2Δφp2−Δφs1−Δφs2+Δφs3
アイドラ光2:2Δφp2−2Δφp1+Δφs1−Δφs2+Δφs3
したがって、入射ポート2Bからの出射光が位相雑音をもたないようにするためには、
Δφs1+Δφs2+Δφs3=0
2Δφp1−Δφs1+Δφs2+Δφs3=0
2Δφp2−Δφs1−Δφs2+Δφs3=0
2Δφp2−2Δφp1+Δφs1−Δφs2+Δφs3=0
の連立方程式を、Δφp1≠0,Δφp2≠0の条件下で解いて、Δφp1,Δφp2,Δφp3を求めればよいことになる。
【0078】
ところで、そして、得られた解の変調量で四光波混合発生器B6,B7が駆動されることにより、四光波混合発生装置A6は、SBSを回避しながら雑音を発生することなく作動することになる。
上記した連立方程式の解として、
Δφs1=−Δφs3=Δφp1=Δφp2=Δφ, Δφs2=0
の場合が考えられる。
【0079】
この解を満足する四光波混合発生装置A6としては、図11で示した四光波混合発生器B6の構成において、第2変調器71を配置しない場合のものがある。
この場合の四光波混合発生装置A6を図12に示す。
この図12で示した四光波混合発生装置A6に組み込まれる信号発生部C4の例を図13に示す。
【0080】
この場合、第2変調器71が配置されていないので、この信号発生部C4では、信号発生器からの発生変調電気信号は第1の分岐器で4つに等分配分岐され、1つの分岐変調電気信号はフェーズシフタで位相πの遅延を与えられて第2変調器72を駆動し、そこで位相変調−Δφs3(−Δφ)をかける。2つ目の分岐変調電気信号は第1変調器6B2を駆動して位相変調Δφをポンプ光源12からのポンプ光にかけ、3つ目の分岐変調電気信号は第1変調器6Aを駆動してポンプ光源11からのポンプ光に位相変調Δφをかけ、4つ目の残りの変調電気信号は第1変調器6B1を駆動してプローブ光に位相変調Δφをかける。
【0081】
四光波混合発生装置A6の別の例を図14に示す。
この四光波混合発生装置A6は、前記した連立方程式の解:
Δφs1=−Δφs3=Δφp1=Δφp2=Δφ, Δφs2=0
に基づいて組み立てられていることは、図12で示した四光波混合発生装置の場合と同じである。
【0082】
しかしながら、図12における第1変調器6Aによるポンプ光への位相変調Δφp1と第1変調器6B1によるプローブ光への位相変調Δφs1とが、
Δφp1=Δφs1=ΔΦ
の関係にあることに着目し、ポンプ光とプローブ光を光合波器3Aで合波したのち一括して位相変調ΔΦをかけている点が図12で示した四光波混合発生装置の場合と異なっている。
【0083】
この四光波混合発生装置A6の場合は、配置する変調器の個数は3個であり、全体を図12で示した四光波混合発生装置に比べて簡略化することができる。
この四光波混合発生装置に組み込まれている信号発生部C4は、図15に示したように、3個の変調電気信号を出射するものであればよく、簡略な構成にすることができる。
【0084】
なお、以上の説明は位相変調器で位相変調をかけた場合であるが、位相変調器の代わりに周波数変調器を用いて周波数変調をかけた場合でも同様の効果をえることができる。
すなわち、図11の四光波混合発生装置A6において、第1変調器6A、第1変調器6B1、第2変調器71、第1変調器6B2、および第2変調器72での周波数変調量を、それぞれ、Ωp1,Ωs1,Ωs2,Ωp2,Ωs3としたとき、次式:
Ωs1+Ωs2+Ωs3=0
2Ωp1−Ωs1+Ωs2+Ωs3=0
2Ωp2−Ωs1−Ωs2+Ωs3=0
2Ωp2−2Ωp1+Ωs1−Ωs2+Ωs3=0
を、Ωp1≠0,Ωp2≠0の条件下で解いてΩs1,Ωs2,Ωs3を求め、その周波数変調量で動作させればよい。
【0085】
なお、以上説明した本発明の四光波混合発生器と四光波混合発生装置は、いずれも、出射光には雑音がのっていない。したがって、本発明の四光波混合発生器の複数を直列に接続したりすると、雑音を発生させることなく四光波混合を多重に実現することが可能になる。
本発明に使用される変調器は、外部の変調電気信号によって、駆動されて、位相変調を得るものであるが、その1例として、一軸性結晶LiNbO3を用いた変調器がある。今、一軸性結晶の屈折率をnx=ny≠nzとして、LiNbO3のz軸に電圧V0を印加し、LiNbO3のz軸、y軸が形成するz軸y軸端面から、y、z成分を持つ光の電界を入れると、距離lだけx方向に進んだz成分を持つ光の電界の位相φzはφz=(2πl/λ)(ne−1/2ne 333V0/d)で与えられるから、V0=Vmsin(ωmt)とすると、位相変調が得られる。λは、真空中の波長、ne(nz)は異常光線が感じる屈折率、r33は電気光学定数テンソル、dはLiNbO3のz軸上の厚さである。V0を例えば変調電気信号とすれば変調指数(πl/λ)(1/ne 333Vm/d)の位相変調を受けることになる。見方を変えれば、ωmで周波数変調を受けたともみなすことができる。
【0086】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の四光波混合発生器は、ポンプ光が単一周波数であっても、また異なる2周波数から成る場合であっても、SBSの発生を回避しつつ、雑音の除去された出射光を得ることができる。
したがって、本発明の四光波混合発生器は、単一周波数のポンプ光を用いることができる多周波数光源、周波数変換器、光パラメトリック増幅器を実現することができ、その工業的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の四光波混合発生器A1の構成を示す概略図である。
【図2】四光波混合発生器A1に組み込まれる信号発生部C1の構成を示す概略図である。
【図3】本発明の四光波混合発生器A2の構成を示す概略図である。
【図4】四光波混合発生器A2,A3,A4に組み込まれる信号発生部C2の構成を示す概略図である。
【図5】本発明の四光波混合発生器A3の構成を示す概略図である。
【図6】四光波混合発生器A3に組み込まれる光フィルタの構成を示す概略図である。
【図7】四光波混合発生器A3に組み込まれる光フィルタの別の構成を示す概略図である。
【図8】本発明の四光波混合発生器A4の構成を示す概略図である。
【図9】本発明の四光波混合発生器A5の構成を示す概略図である。
【図10】四光波混合発生器A5に組み込まれる信号発生部C3の構成を示す概略図である。
【図11】本発明の四光波混合発生装置A6の構成を示す概略図である。
【図12】四光波混合発生装置A6の別の具体的な構成を示す概略図である。
【図13】図12で示した四光波混合発生装置A6に組み込まれる信号発生部C4の構成を示す概略図である。
【図14】四光波混合発生装置A6の具体的な構成を示す概略図である。
【図15】図14の四光波混合発生装置A6に組み込まれる信号発生部C4の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1,11,12 ポンプ光源
2A 入射ポート
2B 出射ポート
3,3A,3B 光合波器
4,41,42 光ファイバ
5,51,52,5A,5B,5C,5D 光フィルタ
6,6A,6B1,6B2 第1変調器
7,71,72 第2変調器
1,B2, B3,B4, B5,B6, B7 四光波混合発生器
1,C2, C3,C4 信号発生部

Claims (16)

  1. ポンプ光を発生するポンプ光源と、前記ポンプ光と入射端から入射されるプローブ光とが合波される合波手段と、合波された、ポンプ光とプローブ光が入射され、前記ポンプ光と前記プローブ光の四光波混合によりアイドラ光を発生させる光ファイバと、前記ポンプ光源と前記光ファイバとの間に配置され、前記ポンプ光に所定振幅および所定位相を有する変調信号によって位相変調または周波数変調をかける変調手段Aと前記光ファイバより出射端側に配置され、前記アイドラ光に前記所定振幅とは異なる振幅および前記所定位相とは異なる位相を有する変調信号によって位相変調または周波数変調をかける変調手段Cと、を備えたことを特徴とする四光波混合発生器。
  2. 前記変調手段Cは、前記アイドラ光に前記所定振幅の2倍の振幅および前記所定位相とはπだけ異なる位相を有する変調信号によって位相変調または周波数変調をかけることを特徴とする請求項1に記載の四光波混合発生器。
  3. ポンプ光を発生するポンプ光源と、前記ポンプ光と入射端から入射されるプローブ光とが合波される合波手段と、合波された、ポンプ光とプローブ光が入射され、前記ポンプ光と前記プローブ光の四光波混合によりアイドラ光を発生させる光ファイバと、前記ポンプ光源と前記光ファイバとの間に配置され、前記ポンプ光に所定振幅および所定位相を有する変調信号によって位相変調または周波数変調をかける変調手段Aと、前記光ファイバより入射端側に配置され、前記プローブ光に前記所定振幅とは異なる振幅および前記所定位相とは異なる位相を有する変調信号によって位相変調または周波数変調をかける変調手段Bと、を備えたことを特徴とする四光波混合発生器。
  4. 前記変調手段Bは、前記プローブ光に前記所定振幅の2倍の振幅および前記所定位相とはπだけ異なる位相を有する変調信号によって位相変調または周波数変調をかけることを特徴とする請求項3に記載の四光波混合発生器。
  5. 前記光ファイバより出射端側に配置され、前記プローブ光に前記所定振幅の2倍の振幅および前記所定位相と同位相を有する変調信号によって位相変調または周波数変調をかける変調手段Eを備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の四光波混合発生器。
  6. ポンプ光を発生するポンプ光源と、前記ポンプ光と入射端から入射されるプローブ光とが合波される合波手段と、合波された、ポンプ光とプローブ光が入射され、前記ポンプ光と前記プローブ光の四光波混合によりアイドラ光を発生させる光ファイバと、前記合波手段と光ファイバの間に配置され、前記ポンプ光と前記プローブ光の両方に所定振幅および所定位相を有する変調信号によって位相変調または周波数変調をかける変調手段Dと、前記光ファイバよりも出射端側に配置され、前記プローブ光、および前記アイドラ光のうち少なくとも一つに前記所定振幅と同一の振幅および前記所定位相とはπだけ異なる位相を有する変調信号によって位相変調または周波数変調をかける変調手段Fとを備えたことを特徴とする四光波混合発生器。
  7. 前記変調手段A、前記変調手段B、前記変調手段C、前記変調手段D、前記変調手段E、前記変調手段Fは、それぞれ、位相変調または周波数変調をかける変調器と、前記変調器に付与する変調信号を発生させる信号発生部とを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の四光波混合発生器。
  8. 前記光ファイバより出射端側に、任意の周波数帯域のみを透過させる光透過部品が備えられたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の四光波混合発生器。
  9. 前記光透過部品には、その光透過部品で透過されない光を伝搬する光伝送路が光学的に結合され、その光伝送路の他の一端は、前記光透過部品で透過された光と前記光透過部品で透過されない光とが光学的に結合するための第2光合波器に、光学的に結合されていることを特徴とする請求項に記載の四光波混合発生器。
  10. 前記光透過部品で透過された光のみに位相変調または周波数変調をかけることを特徴とする請求項8または9に記載の四光波混合発生器。
  11. 前記光透過部品は、任意の周波数帯域を透過させる光フィルタから成ることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つに記載の四光波混合発生器。
  12. 請求項1〜6のいずれか2つに記載の四光波混合発生器が直列接続され、各四光波混合発生器のポンプ光源で発生されるポンプ光の周波数は異なり、前段の四光波混合発生器からの出射光を後段の四光波混合発生器のプローブ光として利用することを特徴とする四光波混合発生装置。
  13. ポンプ光を発生するポンプ光源と、前記ポンプ光と入射端から入射されるプローブ光とが合波される合波手段と、合波された、ポンプ光とプローブ光が入射され、前記ポンプ光と前記プローブ光の四光波混合によりアイドラ光を発生させる光ファイバと、前記ポンプ光源と前記光ファイバとの間に配置され、前記ポンプ光に位相変調または周波数変調をかける変調手段A1と、前記光ファイバより入射端側に配置され、前記プローブ光に位相変調又は周波数変調をかける変調手段B1と、前記光ファイバより出射端側に配置され、前記プローブ光および前記アイドラ光に位相変調または周波数変調をかける変調手段C1と、を備えた前段四光波混合発生器と、
    ポンプ光を発生するポンプ光源と、前記ポンプ光と入射端から入射されるプローブ光とが合波される合波手段と、合波された、ポンプ光とプローブ光が入射され、前記ポンプ光と前記プローブ光の四光波混合によりアイドラ光を発生させる光ファイバと、前記ポンプ光源と前記光ファイバとの間に配置され、前記ポンプ光に位相変調または周波数変調をかける変調手段A2と、前記光ファイバより出射端側に配置され、前記プローブ光および前記アイドラ光に位相変調または周波数変調をかける変調手段C2と、を備えた後段四光波混合発生器と、
    が直列接続され、前記各四光波混合発生器のポンプ光源で発生されるポンプ光の周波数は異なり、前記前段四光波混合発生器からの出射光を前記後段四光波混合発生器のプローブ光として利用するとともに、前記前段四光波混合発生器において、変調手段Aにおける位相変調量または周波数変調量をそれぞれΔφp1,Ωp1、変調手段Bにおける位相変調量または周波数変調量をそれぞれΔφs1,Ωs1、変調手段Cにおける位相変調量または周波数変調量をそれぞれΔφs2,Ωs2とし、前記後段四光波混合発生器において、変調手段Aにおける位相変調量または周波数変調量をそれぞれΔφp2,Ωp2、変調手段Cにおける位相変調量または周波数変調量をそれぞれΔφs3,Ωs3とした場合、
    上記した各変調量は、次式の関係:
    Δφs1+Δφs2+Δφs3=0
    Δφs1−Δφs2−Δφs3=2Δφp1
    Δφs1+Δφs2−Δφs3=2Δφp2
    Δφs1−Δφs2+Δφs3=2Δφp1−2Δφp2
    または、
    Ωs1+Ωs2+Ωs3=0
    Ωs1−Ωs2−Ωs3=2Ωp1
    Ωs1+Ωs2−Ωs3=2Ωp2
    Ωs1−Ωs2+Ωs3=2Ωp1−2Ωp2
    を満足する値であることを特徴とする四光波混合発生装置。
  14. 請求項13に記載の四光波混合発生装置において、位相変調量が
    Δφs1=−Δφs3=Δφp1=Δφp2
    Δφs2=0
    であるか、または周波数変調量が
    Ωs1=−Ωs3=Ωp1=Ωp2
    Ωs2=0
    であることを特徴とする四光波混合発生装置。
  15. 前記前段四光波混合発生器では、前記ポンプ光と前記プローブ光を前記合波手段で合波したのち、一括して位相変調もしくは周波数変調を行うことを特徴とする請求項14に記載の四光波混合発生装置。
  16. 四光波混合発生器が複数段接続されて成る四光波混合発生装置において、請求項1〜6のいずれか1つに記載の四光波混合発生器が、少なくとも一つ以上配置されて成ることを特徴とする四光波混合発生装置。
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