JP4027711B2 - ネットワーク印刷システムおよびその管理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク印刷システムの利用に係り、特に、出力装置の1つに与えられたジョブを印刷するための複写機やプリンタのようなマルチネットワーク化されたハードコピー出力装置を効率的に利用するようにしたネットワーク印刷システムの管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ネットワーク化されたオフィス環境では、書類を多数枚複写する場合、ジョブの完了を補助するマルチハードコピー出力装置を有することが好ましい。これは、通常、マスター装置、すなわちオペレータがジョブを開始した1つの装置を有することによって行われ、その利用可能性および能力を決定するために、ネットワーク上の他の(スレーブ)装置に問い合わせ、そして、利用可能な装置間で行うべき複写数を分割する。マスター装置には、極力短い時間でトータルジョブを完了させるように、仕事量をいかに分割するかを正確に決定する際に問題がある。
【0003】
能力のために装置をサポートすること、および受け入れた返答に基づく決定をなすことの問い合わせについての一般的概念は、先行技術においてよく知られている。
【0004】
1999年11月2日にTanらに許可された「強化されたプリンタの特性を用いた分配印刷システムのロードバランス」の米国特許第5,978,560号は、ネットワーク化されたプリンタが、いかに多くの印刷ジョブがすでに順番待ちの状態にあるかということに依存する付加的な印刷ジョブを割り当てることを記載している。
【0005】
1999年8月17日にBaryらに許可された米国特許第5,940,186号「マルチプリンタモジュール電子写真印刷装置」および1997年1月21日に許可された米国特許第5,596,416号「マルチプリンタモジュール電子写真印刷装置」は、マルチプリンタエンジンに印刷ジョブを分配させるための方法、およびどの画像がどのエンジンを獲得するかを決定するための画像分配装置を有するマルチプリンタモジュールに印刷のための画像を分配する方法を記載している。
【0006】
1999年1月12日にBaryらに許可された米国特許第5,859,711号「仮想ジョブルーティングを備えたマルチプリントエンジン」は、画像データにRIP印刷ジョブを行い、それから利用可能な印刷エンジンに印刷結果のページ画像を転送する方法を記載している。
【0007】
1998年7月21日にSilverbrookに許可された米国特許第5,748,077号「複数の協同モジュラー印刷装置を用いたデジタル印刷」は、両面を同時に印刷する両面印刷のためのシステムを記載している。
【0008】
1997年12月16日にNgらに許可された米国特許第5,699,102号「データ独立型プリンタ,登録化された〔sic〕通信を行うインパクト複写機/プリンタシステム」は、編集ステップを備えた印刷のためのエンジンに印刷データを転送する方法を記載している。ネットワーク上の他の印刷装置に印刷結果画像を分配することもまた含まれるが、この文献は、印刷ジョブが分配された出力装置の印刷特性/性能を決定することについては言及していない。
【0009】
1995年11月14日にHower, Jrらに許可された米国特許第5,467,434号「プリンタオプションの利用可能性の決定、および印刷ジョブ選択の組み合わせにおける競合の解消を示す方法」は、プリンタ装置に接続されたネットワークのグループの特性をプロファイル構造に記憶するための方法を記載している。そのプロファイル構造は、印刷ジョブの特性に基づいた、最適のプリンタ装置への入力印刷ジョブを分配する印刷ジョブマネージャによって利用される。
【0010】
1994年2月15日にLobiondに許可された米国特許第5,287,194号「分配された印刷」は、1つまたはそれ以上のプリンタ間の印刷ジョブを割り当てることの基本的概念を記載しているが、動的能力の決定については言及していない。
【0011】
1993年1月12日にSteely, Jrらに許可された米国特許第5,179,673号「パイプラインを有効にするためまたはパイプラインに情報を流すために、リングバッファを用いるとともに、予測アドレスと実アドレスとを比較するサブルーチンリターン予測メカニズム」は、データ転送のためのスタック技術を開示している。
【0012】
1978年11月14日にHigashideらに許可された米国特許第4,125,874号「マルチプリンタ制御」は、中央処理装置がネットワーク接続されたプリンタのグループに印刷データを分配する方法を開示している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のシステムまたは方法は、いずれも、ここで開示したようなマルチ出力装置の問題への解決を記載していない。
【0014】
そこで、動的性能決定として言及される本発明は、各出力装置の可能性にしたがったネットワーク上の複数の出力装置間での印刷ジョブの部数を割り当てるための出力分配方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のネットワーク印刷システムの管理方法は、特性の設定を有する複数の出力装置がネットワークに接続されてなるネットワーク印刷システムにおける各出力装置の性能を動的に決定するネットワーク印刷システムの管理方法であって、出力装置としてのマスター出力装置で印刷ジョブを受け入れるステップと、出力装置としてのスレーブ出力装置が受け入れた印刷ジョブを実行可能であるか否かをマスター出力装置からネットワーク上の各スレーブ出力装置に問い合わせるステップと、問い合わせによって印刷ジョブ実行可能であると判明した各スレーブ出力装置にマスター出力装置から印刷ジョブを転送するステップと、各スレーブ出力装置によって、転送された印刷ジョブの1部だけの完了を報告するステップと、各スレーブ出力装置によって報告された結果に基づいて、マスター出力装置および各スレーブ出力装置で実行すべき印刷ジョブの部数の割当を決定するステップとを含んでいる。
【0016】
また、本発明のネットワーク印刷システムは、特性の設定を有する複数の出力装置がネットワークに接続されてなるネットワーク印刷システムにおける各出力装置の性能を動的に決定するネットワーク印刷システムであって、出力装置としてのマスター出力装置は、印刷ジョブを受け入れる受入手段と、出力装置としてのスレーブ出力装置が受け入れた印刷ジョブを実行可能であるか否かをネットワーク上の各スレーブ出力装置に問い合わせる問い合わせ手段と、問い合わせによって印刷ジョブ実行可能であると判明した各スレーブ出力装置に印刷ジョブを転送する転送手段と、各スレーブ出力手段が転送されてきた印刷ジョブを実行した結果に基づいて、マスター出力装置および各スレーブ出力装置で実行すべき印刷ジョブの部数の割当を決定する決定手段とを有している。
【0017】
このようなシステムおよび管理方法では、マスター出力装置は、印刷ジョブを受け入れると(受入ステップおよび受入手段)、スレーブ出力装置が受け入れた印刷ジョブを実行可能であるか否かをマスター出力装置からネットワークを介して各スレーブ出力装置に問い合わせる(問い合わせステップおよび問い合わせ手段)。その結果、マスター出力装置は、印刷ジョブ可能な各スレーブ出力装置に印刷ジョブを転送すると(転送ステップおよび転送手段)、それを受け入れた各スレーブ出力装置は、印刷ジョブの1部の完了をマスター出力装置に報告する(報告ステップおよび報告手段)。そして、マスター出力装置(決定ステップおよび決定手段)は、各スレーブ出力装置からの報告結果に基づいて、マスター出力装置および各スレーブ出力装置で実行すべき印刷ジョブの部数の割当を決定する。
【0018】
これにより、各スレーブ出力装置の特性および待機中の印刷ジョブを容易に決定することができる。それゆえ、極力短い時間でトータルジョブを完了させるように、仕事量をいかに分割するかを正確に決定することができる。
【0019】
本発明のこの概要および目的は、本発明の本来の早い理解を可能にするために設けられている。本発明のより総括的な理解は、図面に関して本発明の好ましい具体例についての以下の詳細な記述を参照することによって得られるだろう。
【0020】
【発明の実施の形態】
前述のように、マルチ出力装置の問題の解決への通常のアプローチは、マスター装置、すなわち、それが複写機、プリンタまたはマルチ機能周辺装置(MFP)に関わらず印刷ジョブを本来受ける装置を有することであり、ネットワーク上の利用可能な各出力装置、すなわち、図2に示すスレーブ出力装置10に分単位でそのページのために問い合わせし、この情報に基づいて各スレーブ出力装置10によって実行すべきジョブの部数を計算する。最適の結果をもたらすか、またはそうでないかは、各スレーブ出力装置10の能力に依存する。本発明の方法は、利用可能なスレーブ出力装置10間でなすべきジョブの部数を最適に分割することをより正確に評価する。
【0021】
ネットワーク化されたデジタル出力装置の環境下では、デジタルデータストリームの入力からページの印刷に至るスレーブ出力装置10の能力は、重要視すべき事項である。ここで開示する方法は、スレーブ出力装置10の印刷速度を評価すること、利用可能なスレーブ出力装置10間でなすべきジョブの部数を最適に分配することについての手法であり、スレーブ出力装置10の能力を動的に決定することについて言及する。
【0022】
本実施の形態の方法に係るシステムは、図2に示すように、多数の他のスレーブ出力装置10と、マスター出力装置12と、これらに接続された通信ネットワーク14とを含んでいる。また、ネットワーク14には、印刷ジョブを出力するホストコンピュータ8が接続されている。
【0023】
なお、スレーブ出力装置10およびマスター出力装置12を構成するいずれの出力装置(複写機、プリンタ、MFP等)も、スレーブ出力装置10およびマスター出力装置12に固定されていなくてもよい。例えば、ユーザが原稿を読み取られた出力装置やホストコンピュータ8から印刷データが送信された出力装置が、印刷出力量(部数および/またはページ数)が多いときに、その印刷ジョブを実行するために、一時的にマスター出力装置12として機能することが考えられる。
【0024】
スレーブ出力装置10およびマスター出力装置12は、例えば、図3に示すように、ほぼ同様に、制御部44、画像読取部46、画像処理部48、印刷エンジン部50、メモリ部52およびインターフェース部(図中、I/F)54を含むマルチ機能出力装置42によって構成されている。
【0025】
画像読取部46は、本マルチ機能出力装置42が複写機として機能するように、原稿画像を読み取るためのスキャナなどの装置である。画像処理部48は、画像読取部46によって読み取られた画像データまたは印刷出力するための外部から与えられた印刷データであって、メモリ部52に一旦記憶されたデータに、各種の画像処理や変倍処理などの処理を行う。印刷エンジン部50は、画像処理部48による処理が施されたデータを印刷出力するために、電子写真プロセスなどの各種の印刷方法による印刷処理を実行する部分である。
【0026】
メモリ部52は、制御部44が本マルチ機能出力装置42の各部の動作を制御するための各種のプログラムを記憶するROMを有する他、制御部44による制御処理時に必要となる演算処理やデータの一時的記憶のためのワークエリアとして利用されるRAMを含んでいる。また、ROMには、後述の方法の1ないし9のステップを実行するための動的性能決定プログラムが記憶される一方、RAMには、後述の方法における、印刷すべきページの画像のデータと、受け入れた印刷ジョブの内容とが記憶される。
【0027】
インターフェース部54は、ネットワーク14を介して他の機器(ホストコンピュータ8および出力装置10,12)との通信処理を行う部分である。
【0028】
制御部44は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置を含んでおり、ROMに記憶された上記のプログラムを実行することによって、本マルチ機能出力装置42の各部の動作を制御するとともに、動的性能決定プログラムを実行することによって、後述するような本ネットワーク印刷システムでのジョブの割当処理を実行する。
【0029】
続いて、制御部44が上記の動的性能決定プログラムを実行することによって実現される機能ブロックについて説明する。
【0030】
図4に示すように、制御部44は、ジョブ受入部102、問い合わせ部104、ジョブ転送部106、報告部108およびジョブ決定部110を機能ブロックとして含んでいる。
【0031】
受入部102は、ホストコンピュータ8などからの印刷ジョブを受け入れ、メモリ部52に記憶させる。
【0032】
問い合わせ部104は、特定のスレーブ出力装置10が受け入れた印刷ジョブを実行可能であるとき、各スレーブ出力装置10の特性および待機中の印刷ジョブを決定することを、各スレーブ出力装置10に問い合わせる。
【0033】
ジョブ転送部106は、問い合わせ部104による問い合わせに対して応答した印刷ジョブの実行可能な各スレーブ出力装置10に印刷ジョブを転送する。報告部108は、各スレーブ出力装置10によって受け入れた印刷ジョブの最初の1部の完了をマスター出力装置12に報告する。
【0034】
ジョブ決定部110は、各スレーブ出力装置10から報告された結果に基づいて、マスター出力装置12および各スレーブ出力装置10で印刷すべき受け入れ印刷ジョブの部数を決定する。また、ジョブ決定部110は、スレーブ出力装置10の全てがマスター出力装置12に報告した後に全てのスレーブ出力装置10およびマスター出力装置12で実行すべき印刷ジョブの部数の割当を決定する。また、ジョブ決定部110は、ジョブ転送部106による印刷ジョブのスレーブ出力装置10への転送から所定の時間が経過した後に全てのスレーブ出力装置10およびマスター出力装置12で実行すべき印刷ジョブの部数の割当を決定するとき、マスター出力装置12および報告部108による報告を完了したスレーブ出力装置10の間でのみ印刷すべき部数を割り当てる。さらに、ジョブ決定部110は、全てのスレーブ出力装置10の報告部108による報告の後に各スレーブ出力装置10で印刷すべき部数の割当を決定する。
【0035】
本実施の形態の方法は、図1にその概要を示すように、通信ネットワーク14に接続されたマスター出力装置(MOD)12とともに動作することに適している。スレーブ出力装置10としてここで述べる多数の他の出力装置(OOD)もまた、タンデム構成でネットワーク14に接続されている。以下に、上記のシステムで行われる本実施の形態の方法は、以下のステップを含んでいる。
【0036】
1.オペレータは、マスター出力装置12でマルチ複写ジョブを開始する(ステップ16)。
【0037】
2.マスター出力装置12は、走査し、印刷ジョブの各ページの画像を走査してデジタルで記憶する(ステップ18)。ステップ16および18は、ここでは印刷ジョブの受け入れとして言及される。
【0038】
3.マスター出力装置12は、両面、ステープル、ページ揃えなどのジョブに要求された能力を有する利用可能な出力装置(OD)としてのスレーブ出力装置10に、通信ネットワーク14を介して問い合わせる(ステップ20)。ODの能力は、その特性を規定する。ここで、共同の関係にあるODは、MODおよび全ての有能なOODを含むべきである。
【0039】
4.マスター出力装置12は、ジョブのために、利用可能な各スレーブ出力装置10へデータを転送する(ステップ22)。そのデータは、ジョブを印刷する能力であり、すなわち適正な特性を含んでいる。
【0040】
5.各スレーブ出力装置10は、マスター出力装置12から転送されたデータを受信し(ステップ24)、そのジョブについて1部を印刷する (ステップ26)。
【0041】
6.スレーブ出力装置10は、ページ画像データを記憶する能力およびそれを用いて続く各部を印刷するための能力があるかもしなれいし、ないかもしれないので、それらを区別してマスター出力装置12へ報告する(ステップ26)。
【0042】
a.スレーブ出力装置10がページ画像データを記憶できないとき、データ受信の開始からそのジョブの最終ページの印刷の完了までに要する時間をマスター出力装置12に折り返し報告する。スレーブ出力装置10は、1部印刷する毎にマスター出力装置12から印刷データを再送しなければならないこと、および(1部の印刷に要する時間計測のため)今までに1部の印刷出力が完了していることもまた報告する。
【0043】
b.スレーブ出力装置10がページ画像データを記憶できる場合、スレーブ出力装置10は、内部記憶ページ画像データからそのジョブの1部を印刷するために必要な時間を決定するために2部目を印刷する。そして、スレーブ出力装置10は、2部目の印刷に必要な時間、および(ページ画像データを記憶しながら印刷出力した1部目と記憶したページ画像データを印刷出力した2部目とによって)今までに2部の印刷出力が完了していることを折り返し報告する。
【0044】
記憶能力および印刷時間は、さらに各ODの特性を規定する。ODについての、両面印刷、ステープルなどの能力は、動作開始時に既知である一方、印刷ジョブおよび印刷時間を記憶する能力のようなその他の事項は、特性が可変であり、印刷動作の間に決定される。印刷ジョブを記憶する能力は、ODに設けられているかもしなれいが、そのような記憶のためのメモリは、より優先度の低いジョブのような他の結果で満たされてしまうこともあるので、MODの制御下にある特定の印刷ジョブのためには利用できないかもしれない。
【0045】
7.マスター出力装置12は、スレーブ出力装置10からの報告を受信すると(ステップ28)、自らジョブの1部を印刷し(ステップ30)、その時間を記録する。MODの処理能力が許せば、ステップ22〜28と並行して行うステップ30を行うことが望ましい。
【0046】
8.マスター出力装置12は、スレーブ出力装置10からの報告に基づいて、利用可能なマスター出力装置12および各スレーブ出力装置10の間でなすべき部数を割り当てる。このため、幾つかの方法のうち1つが用いられ、その方法は次の処理を含む。
【0047】
a.マスター出力装置12は、スレーブ出力装置10間の部数の分配を最適化するための計算を実行する前に、全てのスレーブ出力装置10がその印刷時間を報告するまで、待機状態を選択する。
【0048】
b.マスター出力装置12は、システム管理者によって通常設定される設定可能な時間量だけ(1部完了の報告を)待つことを選択する。そして、マスター出力装置12は、設定時間経過後、マスター出力装置12自身および報告してきた出力装置間で出力すべき部数を分割し(割り当て)、かつ報告がまだである出力装置は使用するには遅すぎると見なす。
【0049】
c.ネットワークに設定された所定の数を超えるような多くの部数の印刷ジョブが実行される場合、マスター出力装置12は、報告してきた各出力装置で少ない部数の印刷を開始することを選択し、全ての出力装置が報告をするまで最終的な部数割当の計算を遅らせる。この場合、MOD自身も、1部の印刷出力に要する時間の計算後に少部数の印刷を継続してもよい。
【0050】
9.マスター出力装置12は、各スレーブ出力装置10によって、およびそれ自信によって印刷すべき部数を決定するとき(ステップ32)、スレーブ出力装置10における出力プロセスを初期化し、プロセスを開始すべきであるという指示に合わせて、各スレーブ出力装置10でなすべき部数を通信する(ステップ34)。
【0051】
以上のように、動的能力決定の方法においては、さらにその変化および変形が、特許請求の範囲に定義されたような本発明の範囲内でなされることは理解されるであろう。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明のネットワーク印刷システムの管理方法は、出力装置としてのマスター出力装置で印刷ジョブを受け入れるステップと、出力装置としてのスレーブ出力装置が受け入れた印刷ジョブを実行可能であるか否かをマスター出力装置からネットワーク上の各スレーブ出力装置に問い合わせるステップと、
問い合わせによって印刷ジョブ実行可能であると判明した各スレーブ出力装置にマスター出力装置から印刷ジョブを転送するステップと、各スレーブ出力装置によって、転送された印刷ジョブの1部だけの完了を報告するステップと、各スレーブ出力装置によって報告された結果に基づいて、マスター出力装置および各スレーブ出力装置で実行すべき印刷ジョブの部数の割当を決定するステップとを含んでいる。
【0053】
また、本発明のネットワーク印刷システムは、ネットワークに接続されるマスター出力装置およびスレーブ出力装置を備え、マスター出力装置が、印刷ジョブを受け入れる受入手段と、スレーブ出力装置が印刷ジョブを実行可能であるか否かをネットワーク上の各スレーブ出力装置に問い合わせる問い合わせ手段と、 問い合わせによって印刷ジョブ実行可能であると判明した各スレーブ出力装置に印刷ジョブを転送する転送手段と、各スレーブ出力手段が転送されてきた印刷ジョブを実行した結果に基づいて、マスター出力装置および各スレーブ出力装置で実行すべき印刷ジョブの部数の割当を決定する決定手段とを有している
これにより、極力短い時間でトータルジョブを完了させるように、仕事量をいかに分割するかを正確に決定することができる。その結果、利用可能なマスター出力装置および各スレーブ出力装置間で実行すべきジョブの部数を最適に分割することをより正確に評価することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るネットワーク印刷システムの動的能力決定方法の手順を示すフローチャートである。
【図2】上記ネットワーク印刷システムを示すブロック図である。
【図3】上記ネットワーク印刷システムにおけるマスター出力装置およびスレーブ出力装置を構成するマルチ機能出力装置を示すブロック図である。
【図4】上記マルチ機能出力装置における制御部が実行する機能ブロックを示すブロック図である。
【符号の説明】
10 スレーブ出力装置(出力装置)
12 マスター出力装置(出力装置)
14 通信ネットワーク(ネットワーク)
52 メモリ部(記憶手段)
102 ジョブ受入部(受入手段)
104 問い合わせ部(問い合わせ手段)
106 ジョブ転送部(転送手段)
108 報告部(報告手段)
110 ジョブ決定部(決定手段)
Claims (12)
- 特性の設定を有する複数の出力装置がネットワークに接続されてなるネットワーク印刷システムにおける各出力装置の性能を動的に決定するネットワーク印刷システムの管理方法であって、
出力装置としてのマスター出力装置で印刷ジョブを受け入れるステップと、
出力装置としてのスレーブ出力装置が受け入れた印刷ジョブを実行可能であるか否かをマスター出力装置からネットワーク上の各スレーブ出力装置に問い合わせるステップと、
問い合わせによって印刷ジョブ実行可能であると判明した各スレーブ出力装置にマスター出力装置から印刷ジョブを転送するステップと、
各スレーブ出力装置によって、転送された印刷ジョブの1部だけの完了を報告するステップと、
各スレーブ出力装置によって報告された結果に基づいて、マスター出力装置および各スレーブ出力装置で実行すべき印刷ジョブの部数の割当を決定するステップとを含んでいることを特徴とするネットワーク印刷システムの管理方法。 - 上記の決定ステップは、上記他の出力装置の全てが上記マスター出力装置に報告した後に、全ての出力装置で実行すべき印刷ジョブの部数の割当を決定することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク印刷システムの管理方法。
- 上記決定ステップは、上記転送ステップによる印刷ジョブの転送から所定の時間が経過した後に全ての出力装置で実行すべき印刷ジョブの部数を決定するときに、上記マスター出力装置および転送されてきた印刷ジョブの1部についての印刷が完了したことを報告してきたスレーブ出力装置の間でのみ印刷すべき部数を割り当てることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク印刷システムの管理方法。
- 印刷すべき部数が所定数を超えるとき、受けた印刷ジョブの1部の完了を報告してきたスレーブ出力装置に印刷を開始させるとともに、マスター出力装置自身にも、その間に1部の印刷出力に要する時間を計算してから印刷を開始させ、
上記決定ステップは、全てのスレーブ出力装置による報告の後にマスター出力装置および各スレーブ出力装置で印刷すべき最終的な部数の割当を決定することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク印刷システムの管理方法。 - 上記受け入れステップは、受け入れた印刷ジョブを記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク印刷システムの管理方法。
- 上記決定ステップは、上記マスター出力装置において実行することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク印刷システムの管理方法。
- 特性の設定を有する複数の出力装置がネットワークに接続されてなるネットワーク印刷システムにおける各出力装置の性能を動的に決定するネットワーク印刷システムであって、
出力装置としてのマスター出力装置は、
印刷ジョブを受け入れる受入手段と、
出力装置としてのスレーブ出力装置が受け入れた印刷ジョブを実行可能であるか否かをネットワーク上の各スレーブ出力装置に問い合わせる問い合わせ手段と、
問い合わせによって印刷ジョブ実行可能であると判明した各スレーブ出力装置に印刷ジョブを転送する転送手段と、
各スレーブ出力手段が転送されてきた印刷ジョブを実行した結果に基づいて、マスター出力装置および各スレーブ出力装置で実行すべき印刷ジョブの部数の割当を決定する決定手段とを有していることを特徴とするネットワーク印刷システム。 - 各スレーブ出力装置は、転送手段によって転送されてきた印刷ジョブの1部だけの完了をマスター出力装置に報告する報告手段を有していることを特徴とする請求項7に記載のネットワーク印刷システム。
- 上記決定手段は、上記スレーブ出力装置の全てが上記マスター出力装置に報告した後に、全ての出力装置で実行すべき印刷ジョブの部数の割当を決定することを特徴とする請求項8に記載のネットワーク印刷システム。
- 上記決定手段は、上記転送ステップによる印刷ジョブの転送から所定の時間が経過した後に全ての出力装置で実行すべき印刷ジョブの部数を決定するときに、上記マスター出力装置および転送されてきた印刷ジョブの1部についての印刷が完了したことを報告してきたスレーブ出力装置の間でのみ印刷すべき部数を割り当てることを特徴とする請求項8に記載のネットワーク印刷システム。
- 上記マスター出力装置は、印刷すべき部数が所定数を超えるとき、受けた印刷ジョブの1部の完了を報告してきたスレーブ出力装置に印刷を開始させるとともに、マスター出力装置自身も、その間に1部の印刷出力に要する時間を計算してから印刷を開始し、
上記決定手段は、全てのスレーブ出力装置の報告手段による報告の後にマスター出力装置および各スレーブ出力装置で印刷すべき最終的な部数の割当を決定することを特徴とする請求項8に記載のネットワーク印刷システム。 - 上記マスター出力装置は、上記受入手段によって受け入れた印刷ジョブを記憶する記憶手段をさらに有していることを特徴とする請求項7に記載のネットワーク印刷システム。
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