JP4026242B2 - 光学式3次元動画表示装置 - Google Patents

光学式3次元動画表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4026242B2
JP4026242B2 JP23245198A JP23245198A JP4026242B2 JP 4026242 B2 JP4026242 B2 JP 4026242B2 JP 23245198 A JP23245198 A JP 23245198A JP 23245198 A JP23245198 A JP 23245198A JP 4026242 B2 JP4026242 B2 JP 4026242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
hologram screen
display device
image display
regions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23245198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000066136A (ja
Inventor
謙也 魚森
義尚 武富
靖規 藏富
博司 筒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP23245198A priority Critical patent/JP4026242B2/ja
Publication of JP2000066136A publication Critical patent/JP2000066136A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4026242B2 publication Critical patent/JP4026242B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば動画像情報の表示を3次元的に行う光学式3次元動画表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホログラムスクリーンを用いて空間に画像を表示するものとして、種々のものがある。本出願人も平成9年10月に出願した、例えば特願平9−278402号に記載のものがある。図16はこれの構成を示すもので、101は光学式表示装置、102はホログラムスクリーン、103はシリンドリカルレンズ、104はLED表示装置である。
【0003】
これは、画像表示装置と結像光学系とホログラムスクリーンとからなり、前記ホログラムスクリーンは点光源からの光(単色光)を反射し前記点光源とは異なる位置(例えば図中αの部分)に実像である点像として結像するよう構成されている。この構成により、光学式表示装置で表示される映像が、βのような空間中の平面に定位し、観察者はあたかも映像がβの位置にあるように鑑賞することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような構成では、3次元的な形状を3次元表示することはできない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、画像表示装置と縦方向にのみ光を収束する結像光学系とホログラムスクリーンとを有する光学式表示装置であって、前記ホログラムスクリーンはその表面が複数の領域に分割され、各々の領域毎において点光源からの光を反射して前記点光源とは異なるホログラムスクリーンの前後を含む空間位置に実像である点像として、前記それぞれの複数の領域毎に前記ホログラムスクリーンとは異なる奥行き位置に平面的に結像するよう構成され、前記結像光学系は前記画像表示装置に表示された画像をその縦方向の焦点が前記ホログラムスクリーン上に一致するよう構成されている。
【0006】
それぞれの領域により表示される映像が2視点の映像を多重化しており、観察者の左右眼に2視点の画像がそれぞれ独立に提示され、3次元的な形状を立体的に観察できるものである。
【0007】
これによって、3次元的な形状を動画にて観察者は観察でき、ホログラムスクリーンの作用によって、両眼立体視による観察者の輻輳角と眼の調節機能の矛盾を抑圧し、自然で疲れにくい3次元表示を実現することが出来る。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の光学式3次元動画表示装置について、その実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0009】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における光学式表示装置の構成を示す側面図である。図1において、1は本実施の形態の光学式3次元動画表示装置、2はホログラムスクリーン、3はシリンドリカルレンズ、4は画像表示装置である。
【0010】
尚、図に示したように、幅方向(図面に垂直)をx方向、長手方向をy方向、上下方向をz方向とする。
【0011】
図1(b)に示すように、画像表示装置4に表示された画像はシリンドリカルレンズ3によってホログラムスクリーン2上に投影され、このホログラムスクリーン2によって回折反射された画像は、その回折反射領域#0〜#3によって#0〜#3の各想表示面上に再生結像される。ホログラムスクリーン2の回折反射領域及び、それに対応する仮想表面位置の例を図1(a)に示す。
【0012】
ここで画像表示装置4の画像は、図2に示すように、周期的な4つの簾状の領域に分かれており、4種類の画面からその画素の垂直位置によって間引いた画像を1つの画面に合成したものである。この像がホログラムスクリーン2の各領域に合致するように光学像を調整する。このようにすると、図2にて#3の画面を背景、#2、#1、#0の画面を順に手前の被写体を撮像したものを用いると、観察者には、図1に示したように奥行き構造が観察できる3次元的な映像(書き割り映像)として観察される。
【0013】
さて、本実施の形態の光学的表示装置が上記のような機能を有する理由について以下図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1(b)において、画像表示装置4に表示された画像はシリンドリカルレンズ3によってホログラムスクリーン2上に結像される。画像表示装置4に表示される画像は上下左右が反転しており、また、シリンドリカルレンズの母線はx方向に平行に置かれている。
【0015】
このとき、それぞれの構成要素は画像のz成分だけがホログラムスクリーン上に合焦されるよう配置されている。言い換えると、シリンドリカルレンズ3の作用によって、前記画像に含まれている、例えば、x方向に延びる線や輪郭がホログラムスクリーン2上で最も鮮明になるように配置される。
【0016】
その結果、ホログラムスクリーン2の位置に通常の投射用スクリーンを置いて見ると、そこには図3に示すような、x方向に延びる線や輪郭のみが鮮明で、z方向に延びる線や輪郭がぼけた像が写っていることになる。
【0017】
尚、図3は円と正方形の像をシリンドリカルレンズ3で結像し、ホログラムスクリーン2の位置に通常の投射用スクリーンを置いたときに見える様を模式的に描いたものである。
【0018】
さて、次にホログラムスクリーン2の機能について図面を用いて説明する。
図4は光学式3次元動画表示装置1からホログラムスクリーン2と画像表示装置4のみを取り出して描いた構成図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は側面図である。このようにシリンドリカルレンズ3がない場合、ホログラムスクリーン2内の1つの領域は、画像表示装置4の点Aを発した光を仮想表示面16上の点Bに結像する機能を有している。
【0019】
図1のホログラムスクリーン2の各領域#0〜#3は、図4の結像位置Bが奥行き方向(y軸方向)に異なった位置、例えばB2、B3、B4のような位置になるように機能する。
【0020】
ただし、これは単色光において、これらのB、B2、B3、B4に結像する。白色光源の場合、結像位置が波長によって変化するため、結像する映像はぼやけた映像となる。
【0021】
上記の機能を有するホログラムスクリーン2は、例えば図5に示す露光光学系で作製できる。
【0022】
まず、空間の任意の位置に像を結像するホログラムスクリーン2の作成方法について説明する。レンズ6によって集光されたレーザビーム7は、点Aの位置に置かれたピンホール8を通過して発散光となり、後にホログラムスクリーン2となるホログラム乾板5に図中右側から入射する。
【0023】
一方、点Bに向かって収束するレーザビーム9はホログラム乾板5に、図中左側、即ち前記のレーザビーム7とは反対側から入射する。これらの2つのレーザビームの干渉パターンがホログラム乾板5に記録されることで、図1(b)におけるホログラムスクリーン2より右側の点Bに像を結像する機能を有するホログラムスクリーン2が構成される。また、図1(b)でホログラムスクリーン2の左側に像を結像させるには、図5(b)に示したように、収束レーザービーム9の代わりに点Cから発散されるレーザービーム10を用いればよい。ここで11はレンズ、12はピンホールである。
【0024】
以上の手法を、図1(a)の各領域毎に結像位置が変わるように切り換えながら複数回ホログラム乾板5にレーザ光を露光する。例えば、図6(a)に示した#0マスクをホログラフィ乾板5の両面に配置してレーザ光を図5(a)の配置にて露光する。次に、図5(a)の配置にて、点Bの焦点位置を左にずらしたものを図6(b)の#1マスクを用いて露光する。次に、図5(b)の配置にて図6(c)の#2マスクを用いて露光する。最後に、図5(b)で点Cを左にずらした配置で図6(d)の#3マスクを用いて露光する。
【0025】
このようにすることによって、図1(b)のように、ホログラムスクリーン2上の各領域によって、結像位置が#0〜#3と変化するようなホログラムスクリーンを作成することができる。
【0026】
さて、シリンドリカルレンズ3が光路内に配置され、図3に示したような画像のz成分即ちx方向に延びる線や輪郭のみが鮮明で、画像のx成分即ちz方向に延びる線や輪郭がぼけた像が投影された場合、ホログラムスクリーン2は下記のような機能を示す。
【0027】
図7は光学式表示装置1の各要素を光線がどのように進んでいくかということを示す構成図であり、図7(a)はその平面図、図7(b)は側面図である。
【0028】
まず、画像のx成分については図7(a)に示すように、シリンドリカルレンズ3の作用を受けていないため、LED表示装置4上に表示された点Aの像がそのままホログラムスクリーン2に投影されていると考えることができる。
【0029】
従って、図4において点Aを発した光が点Bに結像されたのと同様に、ホログラムスクリーン2の作用によりx成分のみ、即ちz方向に延びる線や輪郭が仮想表示面16上にシャープに結像されることになる。
【0030】
一方、画像のz成分については、上でも述べたようにシリンドリカルレンズ3の作用によってホログラムスクリーン2上で最も鮮明になっている。これを図示すると、図7(b)のように画像表示装置4上に表示された点Aの像がホログラムスクリーン2上の点Cに結像されている。点Cには点Aを発してz方向に一旦広がった光がシリンドリカルレンズ3を透過した後、z成分だけがある収束角度をもって収束されているため、ホログラムスクリーン2によって回折反射した後はz方向にわずかな発散角度をもつ発散光となって仮想表示面16上に投影されることになる。
【0031】
尚、厳密に言うと、この発散光に含まれる各光束はわずかに異なった波長成分を有するものである。つまり、表示装置の発光分布には数十nmの幅があり、ホログラムスクリーン2によって分光され、各波長ごとに異なる角度で回折反射されるのである。
【0032】
また、映像のx方向変化成分は仮想表示面16にシャープに結像され、z方向変化成分はホログラムスクリーン2上にシャープに結像されるが、観察者の両眼立体視機能は一般的にx方向成分の変化成分をもとに仮想平面位置を知覚するので、z方向変化成分はそれにひきづられて、あたかも仮想平面位置に映像があるように知覚する。
【0033】
以上のようにして、結果的に観察者の目には仮想表示面16の位置に像が浮かんでいるように見えることになる。これが、図1(b)のように複数の画像を簾状に分解したものが順に空間に定位されるので、観察者は各画面がそれぞれの空間位置にあるかのごとく動画像を観察できる。
【0034】
また、本実施の形態ではシリンドリカルレンズ3を用いたがこれに限るものではなく、上記したように画像のz成分をホログラムスクリーン2上に鮮明に投影結像するものであればよい。縦横で焦点距離の異なるアナモルフィック光学系も使用できる。また、通常の投影レンズとシリンドリカルレンズとの組み合わせでもよい。
【0035】
また、本実施の形態での画像表示装置4としては、明るい画像を表示できるものであれば何でもよい。
【0036】
以上説明してきたように、本発明の光学式3次元表動画示装置によれば、動画像表示装置4に空間多重されて表示された複数の画像が異なった奥行きの仮想表示面上に空中像として観察される。
【0037】
(実施の形態2)
図8は本発明の第2の実施の形態の光学式3次元動画表示装置の構成図である。同図(a)は側面図、同図(b)は平面図である。ここで、1は本実施の形態の光学式3次元動画表示装置、2はホログラムスクリーン、3はシリンドリカルレンズ、18,19は画像表示装置、20は左右画像生成部、21は偏光眼鏡、22a,bは互いに直交した直線偏光板である。
【0038】
以上のように構成された光学式3次元動画表示装置について説明する。
図8(a)に示すように、基本的には本発明の第1の実施の形態と同様に、画像表示装置18,19に表示された画像はシリンドリカルレンズ3によってホログラムスクリーン2上に投影され、このホログラムスクリーン2によって回折反射された画像は、その回折反射領域によって#0〜#3の仮想表示面上に再生結像される。本発明の第1の実施の形態と同様に、ホログラムスクリーンは周期的な4つの簾状の領域に分かれている。この各々の領域に、図2に示したような映像の各々の領域が対応するように画像が投射される。このようにして、図8にて各仮想表示面#0〜#3に映像が表示される。これを観察者17が観察する。以上の動作は、本発明の第1の実施の形態と同じである。
【0039】
ここで、第1の実施の形態と異なる点は、図8(b)に示したように、2台の映像表示装置18,19からの映像が直線偏光板22a,22bによって偏光され、ホログラムスクリーン2に重ねて投射されることである。重ねて投射された光はそれぞれ、前述の通りホログラムスクリーン2の各領域に入射し、それぞれ設定された光学像の位置(仮想表示面#0〜#3)に結像し、観察者は左右のレンズ部分に互いに直交する直線偏光板を配した偏光眼鏡21を通して光学像を観察する。これによって、各画像表示装置18,19によって表示された映像R、Lはそれぞれ独立に観察者の右目、左目にのみ観察される。即ちいわゆる立体画像として観察することになる。
【0040】
各仮想表示面#0〜#3とR、L立体画像の両眼視差による映像の奥行き再生位置の関係を図9(a)に示す。
【0041】
まず、ホログラムスクリーン2の作用によって、4種類の映像は#0、#1、#2、#3のそれぞれの空間位置に結像される。それぞれの映像は#0〜#3の位置を基準として前後に両眼視差によって奥行きを表現する。
【0042】
即ち、両眼視差0の場合は#0〜#3の位置に映像が表示され、それ以外の場合は、#0の仮想表示面での映像はA0の範囲、#1はA1、#2はA2、#3はA3の範囲に対応した位置に映像が表示される。ここでは、それぞれの表示奥行き位置はお互いに重ならない場合を説明したが、両眼視差の範囲を大きくすることにより、お互いに重なった部分に画像を表示することもできる。
【0043】
以上の動作により、仮想表示面を基準として両眼視差によって奥行きを表現するため、立体画像の眼精疲労の原因と言われている観察者の調節(眼のピント)と輻輳(両眼の視線の交差する位置)の矛盾をある程度回避できる。
【0044】
即ち、ホログラムスクリーン2による仮想表示面#0、#1,#2、#3の位置は、人間がその位置にピント調節することによって最もピントの合った状態で観察可能であり、そこから微小な奥行きの違いであるA0〜A3の範囲の奥行きであれば、人間の調節と輻輳の矛盾の許容範囲に入るからである。
【0045】
これに対し従来の2眼式立体画像表示においては、基準となる表示面が一つであるため、両眼視差による奥行き表示範囲が広く、人間の調節と輻輳の矛盾が発生しやすい。この欠点を本実施の形態は改善することが出来る。
【0046】
さて、次に、前述の複数の映像をいかにして生成するかについての一例について説明する。まず、3次元CGや被写体を立体カメラや距離計測用のレンジファインダで撮像することによって得られた3次元映像データは、奥行き階層切り出し部23に入力される。
【0047】
奥行き階層切り出し部23は、被写体の奥行きを図9(a)に示したように複数の領域に分け、それぞれの領域に入った被写体の部分のみ切り出し、ある間隔にて水平に配置された2台のカメラによって撮像したときの映像として出力される。この時、領域A0の信号は#0R(右)、#0L(左)の2種類であり、以下同様に領域A1の信号は#1Rおよび#1L、領域A2は#2R及び#2L、領域A3は#3R及び#3Lとなる。切り出し動作は、CGの技法で言えばカメラに撮像する領域を制限するクリッピング面を設定することによって得られる。クリッピング面は奥行き方向にA0,A1,A2,A3(図9(c))の位置に設定される。
【0048】
また、この切り出し動作の時、Zバッファ24を用いた隠面処理を行うことが出来る。これは、図9(c)に示すように、R、Lのカメラ視点26、27から被写体を撮像する場合、被写体28は領域A0〜A3までで分割される場合、図9(d)のように、手前にある物体の視線上にある後ろ側に物体は表示しないようにする動作である。方法としては、各画素位置の奥行き位置をZバッファで記憶し、手前の位置のZバッファの値が来たときのみ、その被写体データを映像データとすることによって実現される。
【0049】
また、図9(a)に示したように、それぞれの仮想表示面は奥行き位置が異なるので、投影面28,29はそれぞれの仮想表示面に合わせて、その奥行き位置を変化させて投影像(出力映像)を得る必要がある。即ち、映像を投影変換で生成する場合、仮想表示面#0〜#3に対する映像それぞれに対して、図9(c)の投影面0、1、2、3が選ばれて投影変換して映像を生成することになる。
【0050】
更に、投影面0、1、2、3を選択する代わりに、シリンドリカルレンズ3による幾何光学的な映像の結像倍率(z軸方向の結像による倍率)を、投影面0、1、2、3での被写体の大きさの変化と一致するように、シリンドリカルレンズ3の焦点距離と、シリンドリカルレンズ3とホログラムスクリーン2の距離を調節すれば、投影変換による映像生成時に投影面の位置を切り換える必要がなくなり、投影面は1つの位置で映像を生成することができる。
【0051】
その後、それぞれの仮想空間での立体映像(2CH)は、再配置部25によってR、L画像に統合される。統合の方法は、図2に示した方法と同じであり、#0R〜#3Rの映像をR信号に、#0L〜#3Lの映像をL信号として簾状の統合を行う。これによって得られたR、L信号を映像表示装置18,19に入力する。
【0052】
以上のように、#3、#2、#1、#0の仮想表示面の順に手前の被写体を撮像したものを表示することによって、3次元的に分布する被写体を複数の仮想表示面と両眼視差を用いて表示することができる。この時、観察者は複数の奥行き位置に眼のピント調節位置を有する映像を観察するので、両眼視差による立体映像表示を行っても、一つの表示スクリーン位置を有する立体表示装置と比較して調節(眼のピント)と輻輳の矛盾が小さくなり、自然で疲れにくい3次元映像を表示することが出来る。
【0053】
また、本実施の形態において、直線偏光板22、23を用いたが、互いに回転方向の異なる円偏光板を用い、観察者はそれに対応した円偏光眼鏡を装着して観察しても良い。この場合、観察者の頭部が傾斜してもR、Lの映像間のクロストークが発生しないと言うメリットがある。
【0054】
また、本実施の形態において、図8に示したように画像表示装置18,19はx座標が異なる位置に設置されている。この場合、仮想表示面に表示される2CH分の映像も、その分x方向にずれて表示される。このため、観察者にとって、左右眼用の映像がずれて表示されるが、観察者の両眼にはそれぞれの眼に対応する映像のみ表示されるため、観察者は輻輳角を変化させてこれを両眼融合することが出来る。また、仮想表示面の観察可能な視野角の大きさが狭いと、右目用の画像は観察できるが左目用の画像は画面全体が観察できない状態(またはその反対)が発生する可能性がある。そこで、画像表示装置18,19の間隔をなるべく近づけた設定にし、更に、表示する画像を、仮想表示面での映像のx軸方向のずれを補正するように右、左画像を水平方向に平行移動して表示することが好ましい。
【0055】
(実施の形態3)
図10は、本発明の第3の実施の形態の光学式3次元動画表示装置の構成図である。同図(a)は側面図、同図(b)は平面図である。ここで、1は本実施の形態の光学式3次元動画表示装置、2はホログラムスクリーン、3はシリンドリカルレンズ、4は画像表示装置、32は左右画像生成部、30は液晶シャッタ眼鏡である。
【0056】
以上のように構成された光学式3次元動画表示装置について説明する。
図10(a)に示すように、基本的には第2の実施の形態と同様に、画像表示装置4に表示された画像はシリンドリカルレンズ3によってホログラムスクリーン2上に投影され、このホログラムスクリーン2によって回折反射された画像は、その回折反射領域によって#0〜#3の仮想表示面上に再生結像される。
【0057】
第1の実施の形態と同様に、ホログラムスクリーンは周期的な4つの簾状の領域に分かれている。この各々の領域に、図2に示したような映像の各々の領域が対応するように画像が投射される。このようにして、図10にて各仮想表示面#0〜#3に映像が表示される。これを観察者17が観察する。以上の動作は、第1の実施の形態と同じである。
【0058】
ここで、第1の実施の形態と異なる点は、第2の実施の形態と同様に観察者が左右独立映像を観察でき、両眼立体視による奥行き表現を用いた映像を観察することである。第2の実施の形態と異なるのは、偏光による左右画像の分離ではなく、時分割立体画像を用いて両眼にそれぞれ独立に映像を与える点である。
【0059】
図10(b)において、映像表示装置4からの映像は時分割で、右・左・右・左・・・という風に交互に表示される。その映像はシリンドリカルレンズを通してホログラムスクリーン2に時間的に交互に投射される。投射された光はそれぞれ、ホログラムスクリーン2の各領域に入射し、それぞれ設定された光学像の位置(仮想表示面#0〜#3)に結像し、観察者は時分割映像信号に同期したタイミングで右・左・右・左・・・のように交互の眼だけで映像を観察する。これによって、画像表示装置4によって表示された映像R、Lはそれぞれ独立に観察者の右目、左目にのみ観察される。即ちいわゆる立体画像として観察することになる。
【0060】
あとの動作は第2の実施の形態と同じである。即ち、図10(a)の各仮想表示面#0〜#3とR、L立体画像の両眼視差による映像の奥行き再生位置の関係は図9(a)に示される。ホログラムスクリーン2の作用によって定位した4種類の映像は#0、#1、#2、#3のそれぞれの空間位置に結像される。
【0061】
それぞれの映像は#0〜#3の位置を基準として前後に両眼視差によって奥行きを表現する。即ち、両眼視差0の場合は#0〜#3の位置に映像が表示され、それ以外の場合は、#0の仮想表示面での映像はA0の範囲、#1はA1、#2はA2、#3はA3の範囲に対応した位置に映像が表示される。
【0062】
以上の動作により、本実施の形態においても、仮想表示面を基準として両眼視差によって奥行きを表現するため、立体画像の眼精疲労の原因と言われている観察者の調節(眼のピント)と輻輳(両眼の視線の交差する位置)の矛盾をある程度回避できる。
【0063】
次に、各領域#0〜#3の時分割立体映像信号をいかにして生成するかについての一例について説明する。生成方法は第2の実施の形態とほぼ同じである。
【0064】
即ち、まず、3次元映像データ22は、奥行き階層切り出し部23に入力される。奥行き階層切り出し部23は、被写体の奥行きを図9(a)に示したように複数の領域に分け、それぞれの領域に入った被写体の部分のみ切り出し、ある間隔にて水平に配置された2台のカメラによって撮像したときの映像として出力される。
【0065】
この時、領域A0の信号は#0R(右)、#0L(左)の2種類であり、以下同様に領域A1の信号は#1Rおよび#1L、領域A2は#2R及び#2L、領域A3は#3R及び#3Lとなる。この切り出し動作の時、Zバッファ24を用いた隠面処理を行い、更に再配置部25により簾状の空間位置変換を行うことによって、左右眼の映像に対応したR、L信号を得る。この信号を時分割多重部33によって時間的に切り換え、時分割立体信号を得る。
【0066】
これを図10の映像表示装置4に入力する。左右切り換えタイミングは液晶切り換えドライバに伝えられ、それに対応した左右眼の液晶シャッタ眼鏡30を駆動する。以上の動作によって、観察者17は、複数の仮想平面上に表示された時分割立体画像を立体視しながら観察することが出来る。
【0067】
以上の様にすることによって、第2の実施の形態と同様に、観察者は複数の奥行き位置に眼のピント調節位置を有する映像を観察するので、両眼視差による立体映像表示を行っても、調節(眼のピント)と輻輳の矛盾が発生しにくく、自然で疲れにくい3次元映像を表示することが出来る。また、時分割立体画像を用いているので、観察者の首の角度が変化しても、左右画像間のクロストークは発生しないと言う利点もある。
【0068】
また、本実施の形態において、画像表示装置4の前面に、電気的に偏光方向を切り換えることの出来る光学的フィルタ素子(例えば電圧を印加することによって直線偏光の方向が90度変化するものや、円偏光の回転方向が反転する光学フィルタ素子)を配置しても同様の効果が得られる。この場合、右画像を表示している期間と左画像を表示している期間で、光学フィルタ素子の偏光特性が異なるように偏光特性切り換えタイミングを設定する。観察者は液晶シャッタ眼鏡30の代わりに本発明の第2の実施の形態において使われた偏光眼鏡21を装着して立体視することになる。
【0069】
また、この場合、画像表示装置としては、例えばCRT、PDLC、有機EL等の無偏光ディスプレイを用いることが出来る。
【0070】
(実施の形態4)
図12は、本発明の第4の実施の形態の光学式3次元動画表示装置の構成図である。同図(a)は側面図、同図(b)は平面図である。ここで、1は本実施の形態の光学式3次元動画表示装置、2はホログラムスクリーン、3はシリンドリカルレンズ、18,19は画像表示装置、20は左右画像生成部である。
【0071】
以上のように構成された光学式3次元動画表示装置について説明する。
装置構成は第2の実施の形態(図8)と似ているが、偏光フィルタ22a,bを用いずに眼鏡無しで観察者17が立体視出来る点が異なる。画像表示装置18から出射された左目用の映像の光はシリンドリカルレンズ3でホログラムスクリーン2に結像される。ホログラムスクリーン2によって光は観察者の左目の存在する領域EL辺りに反射する。
【0072】
同様に、右目用の映像の光はシリンドリカルレンズ3でホログラムスクリーン2に結像される。ホログラムスクリーン2によって光は観察者の左目の存在する領域ER辺りに反射する。そして、光が結像する仮想平面は、図12(a)に示したように、ホログラムスクリーン2の空間的位置によって、#0〜#3の位置になるように構成されている。これは、図1(a)で示したホログラムスクリーン2上の#0〜#3の短冊状の位置それぞれにおいて、光が結像する位置を変えるように(図4のB、B2、B3、B4のように)ホログラムスクリーンが作成されることによって実現される。
【0073】
このような機能を有するホログラムスクリーン2の作成方法は、第1の実施の形態と同様であるが、図13に示したように、平面図において、レーザビーム7A、7Bに分けて2回ホログラム乾板5に露光することが異なる。即ち、図13(a)において、レーザビーム7Aと収束光A(点PAに向かった収束光)を露光する。
【0074】
次に、レーザビーム7Bと収束光B(点PBに向かった収束光)を露光する。この時、側面図である図13(b)の配置は、本発明の実施の形態1における配置(図5)と同じになる。このようにすることによって、画像表示装置18,19から出射した左右眼用の画像はそれぞれ観察者17の左右眼EL,ERの位置でしか見えない状態になり、観察者17は眼鏡無しで両眼立体視を行うことができる。
【0075】
実際の露光では、前記2回の露光の配置それぞれにおいて、仮想表示面#0〜#3に対応する領域に分ける4種類のマスク(図6)をホログラフィ乾板5の両面に配置して露光する。即ち、レーザビーム7A、収束光Aを用いて、図6の4種類のマスクをホログラム乾板5にかぶせてそれぞれの仮想表示面の位置をずらしながら(図4(b)のB、B2、B3、B4の位置)露光を4回行う。露光は図5に示したように、仮想表示面の位置によって発散光または収束光を用いる。
【0076】
更に同様にして、レーザビーム7B、収束光Bを用いて、図6の4種類のマスクをホログラム乾板5にかぶせてそれぞれの仮想表示面の位置をずらしながら露光を4回行う。
【0077】
また、同じ機能を有するホログラムスクリーン2を、別の手法で作成することもできる。作成方法は、図13とほぼ同じであるが、露光時にRマスク(図14(a))をホログラフィ乾板5の両面に配置して、図13の収束光Aとレーザビーム7Aを露光し、次に図14(b)のLマスクをホログラフィ乾板5の両面に配置して、図13の収束光Bとレーザビーム7Bを露光する。
【0078】
即ち、ホログラムスクリーン2の空間領域を水平方向に交互に2つに分け、それぞれが左右画像のうちのどちらかを観察者の対応する片眼に入射するようにするわけである。
【0079】
実際の露光では、図14のR、Lマスクと同時に、仮想表示面#0〜#3に対応する領域に分けるマスクも重ねてホログラフィ乾板5の両面に配置して露光する。即ち、図13に示すように、Rマスクではレーザビーム7A、収束光Aを用いて、図6の4種類のマスクを更にかぶせてそれぞれの仮想表示面の位置をずらしながら露光を4回行う。更に、Lマスクでも同様にして、レーザビーム7B、収束光Bを用いて、図6の4種類のマスクを更にかぶせてそれぞれの仮想表示面の位置をずらしながら露光を4回行う。
【0080】
このようにして出来上がったホログラムスクリーンは、図15のように横短冊状に奥行き結像位置が異なり、縦短冊状に水平方向の結像位置が異なるようなモザイク状の機能を有するものとなる。
【0081】
以上のようにして得られたホログラムスクリーン2は、図12(b)に示したように、観察者17の左右眼それぞれに、画像表示装置18,19の映像を独立して呈示することができる。この場合の映像の作成方法は図2のように水平方向の短冊上にそれぞれの仮想平面での画像が多重化されて表示されるので本発明の第2の実施の形態と全く同じであり、図9の構成で作成することが出来る。
【0082】
このようにして、仮想表示面#0〜#4それぞれに近い位置の被写体が、それぞれの仮想表示面に分解されて表示されるような光学式3次元動画表示装置を眼鏡無しで構成することが出来る。これによって、観察者は複数の奥行き位置に眼のピント調節位置を有する映像を観察するので、両眼視差による立体映像表示を行っても、調節(眼のピント)と輻輳の矛盾が発生しにくく、自然で疲れにくい3次元映像を表示することが出来る。
【0083】
なお、本実施の形態において、反射型のホログラムスクリーンを用いたが、透過型のホログラムスクリーンを作成しても同様の効果が得られる。即ち、図12(b)において、画像表示装置18、19とシリンドリカルレンズ3をホログラムスクリーン2に対して線対称(観察者と反対側)に配置する。この時、ホログラムスクリーンの作成において、図13の右側からのレーザビーム7A、7Bはホログラム乾板5の左から照射することとなる。
【0084】
なお、第1、2、3、4の実施の形態において、ホログラムスクリーン2の領域は4つとしたが、いくつに分割してもその基本的な動作は同じであり、図2に示された構成画像の数が変化するだけである。
【0085】
また、第2、第3、第4の実施の形態では、仮想表示面に表示する被写体を奥行きによって切り出した映像としたが、被写体を構成する物体毎にそれぞれ仮想表示面を割り振っても良い。この場合は、奥行きによる切り出しは必要がなく、被写体毎の映像を独立に生成する必要がある。
【0086】
また、各実施の形態では、動画像を例に説明したが、画像表示装置で静止画像を表示して光学式3次元静止画表示装置として用いても良いことは言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】
以上のように本発明は、空間内に仮想的に設けられた複数の面に立体像の表示を行うため、光学的に3次元的な形状を空間に表示できる。
【0088】
また、複数の仮想面を用いて立体視を行うことにより、観察者の調節と輻輳の矛盾の少ない、自然で疲れにくい3次元画像を観察することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1における光学式3次元動画表示装置による複数の仮想平面を示す図
(b)本発明の実施の形態1における光学式3次元動画表示装置の側面図
【図2】本発明における複数の画像から投射する映像を空間多重により得る方法を示す図
【図3】(a),(b)ホログラムスクリーン上に投影結像された画像を示す図
【図4】(a),(b)ホログラムスクリーンの機能の原理を示す概略図
【図5】(a),(b)ホログラムスクリーンの作製光学系を示す図
【図6】(a)〜(d)ホログラムスクリーンを作成する際のマスクを示す図
【図7】(a),(b)光学式3次元動画表示装置の光線追跡を示す図
【図8】(a)本発明の実施の形態2における光学式3次元動画表示装置の側面図
(b)本発明の実施の形態2における光学式3次元動画表示装置の構成図
【図9】(a)本発明の実施の形態2における奥行き再生範囲を示す図
(b)本発明の実施の形態2における左右画像生成部の構成図
(c)本発明の実施の形態2における各仮想平面に表示する映像を得るための投影変換図
(d)本発明の実施の形態2における各仮想平面に表示する映像の例を示す図
【図10】(a)本発明の実施の形態3における光学式3次元動画表示装置の側面図
(b)本発明の実施の形態3における光学式3次元動画表示装置の構成図
【図11】本発明の実施の形態3における左右画像生成部の構成図
【図12】(a)本発明の実施の形態4における光学式3次元動画表示装置の側面図
(b)本発明の実施の形態4における光学式3次元動画表示装置の構成図
【図13】(a)本発明の実施の形態4におけるホログラムスクリーンの作製光学系を示す平面図
(b)同側面図
【図14】(a),(b)本発明の実施の形態4におけるホログラムスクリーンの作製光学系に用いるマスクを示す図
【図15】本発明の実施の形態4におけるホログラムスクリーンの機能とその空間位置を示した図
【図16】従来の光学式画像表示装置を示す構成図
【符号の説明】
1 光学式3次元動画表示装置
2 ホログラムスクリーン
3 シリンドリカルレンズ
4,18,19 画像表示装置
5 ホログラム乾板
6,11,13,15 レンズ
7 レーザビーム
8,12,14 ピンホール
9 レーザビーム(収束光)
10 レーザビーム(発散光)
16 仮想表示面
17 観察者
20,32 左右画像生成部
21 偏光眼鏡
22a,22b 直線偏光板
23 奥行き階層切り出し部
24 Zバッファ
25 再配置部
26 左カメラ位置
27 右カメラ位置
28 被写体
29 投影面
30 液晶シャッタ眼鏡
31 液晶切り換えドライバ
33 時分割多重部

Claims (7)

  1. 画像表示装置と縦方向にのみ光を収束する結像光学系とホログラムスクリーンとを有する光学式表示装置であって、
    前記ホログラムスクリーンはその表面が複数の領域に分割され、
    各々の領域毎において点光源からの光を反射して前記点光源とは異なるホログラムスクリーンの前後を含む空間位置に実像である点像として、前記それぞれの複数の領域毎に前記ホログラムスクリーンとは異なる奥行き位置に平面的に結像するよう構成され、
    前記結像光学系は前記画像表示装置に表示された画像をその縦方向の焦点が前記ホログラムスクリーン上に一致するよう構成されていることを特徴とする光学式3次元動画表示装置。
  2. 2台の画像表示装置と縦方向にのみ光を収束する結像光学系とホログラムスクリーンとを有する光学式表示装置であって、
    前記ホログラムスクリーンはその表面が複数の領域に分割され、
    各々の領域毎において点光源からの光を反射して前記点光源とは異なるホログラムスクリーンの前後を含む空間位置に実像である点像として、前記それぞれの複数の領域毎に前記ホログラムスクリーンとは異なる奥行き位置に平面的に結像するよう構成され、
    前記結像光学系は前記画像表示装置に表示された画像をその縦方向の焦点が前記ホログラムスクリーン上に一致するよう構成され、
    画像表示装置は互いに異なった偏光特性を持つ光を出射するように構成されそれぞれの映像は前記複数の領域に対応した空間位置を基準とした2視点からの映像であり、これを観察者が左右眼の偏光特性の異なる偏光眼鏡を装着することによって前記2視点からの映像を立体視して観察することを特徴とする光学式3次元動画表示装置。
  3. 1台の画像表示装置と縦方向にのみ光を収束する結像光学系とホログラムスクリーンとを有する光学式表示装置であって、
    前記ホログラムスクリーンはその表面が複数の領域に分割され、
    各々の領域毎において点光源からの光を反射して前記点光源とは異なるホログラムスクリーンの前後を含む空間位置に実像である点像として、前記それぞれの複数の領域毎に前記ホログラムスクリーンとは異なる奥行き位置に平面的に結像するよう構成され、
    前記結像光学系は前記画像表示装置に表示された画像をその縦方向の焦点が前記ホログラムスクリーン上に一致するよう構成され、
    画像表示装置は前記複数の領域に対応した空間位置を基準とした2視点からの映像を時分割で切り替えて表示し、これを観察者が左右眼を交互に観察可能なシャッタ眼鏡を装着して前記2視点からの映像を立体視して観察することを特徴とする光学式3次元動画表示装置。
  4. 1台の画像表示装置と縦方向にのみ光を収束する結像光学系とホログラムスクリーンとを有する光学式表示装置であって、
    前記ホログラムスクリーンはその表面が複数の領域に分割され、
    各々の領域毎において点光源からの光を反射して前記点光源とは異なるホログラムスクリーンの前後を含む空間位置に実像である点像として、前記それぞれの複数の領域毎に前記ホログラムスクリーンとは異なる奥行き位置に平面的に結像するよう構成され、
    前記結像光学系は前記画像表示装置に表示された画像をその縦方向の焦点が前記ホログラムスクリーン上に一致するよう構成され、
    画像表示装置は前記複数の領域に対応した空間位置を基準とした2視点からの映像を時分割で出射光の偏光特性を切り替えて表示し、これを観察者が左右眼で異なる偏光特性を有する偏光眼鏡を装着して前記2視点からの映像を立体視して観察することを特徴とする光学式3次元動画表示装置。
  5. 2台の画像表示装置と縦方向にのみ光を収束する結像光学系とホログラムスクリーンとを有する光学式表示装置であって、
    前記ホログラムスクリーンはその表面が複数の領域に分割され、
    各々の領域毎において点光源からの光を反射して前記点光源とは異なるホログラムスク リーンの前後を含む空間位置に実像である点像として、前記それぞれの複数の領域毎に前記ホログラムスクリーンとは異なる奥行き位置に平面的に結像するよう構成され、
    前記結像光学系は前記画像表示装置に表示された画像をその縦方向の焦点が前記ホログラムスクリーン上に一致するよう構成され、
    前記ホログラムスクリーンはそれぞれの画像表示装置からの光が観察者の左右眼それぞれ近辺の空間位置に、横方向のみに結像するように構成され、
    前記画像表示装置それぞれの映像は前記複数の領域に対応した空間位置を基準とした2視点からの映像であり、これを観察者が眼鏡無しで観察することによって前記2視点からの映像を立体視して観察することを特徴とする光学式3次元動画表示装置。
  6. 前記複数の領域は、横方向の結像位置が異なるように、ホログラムスクリーン上の縦方向に、短冊状に分割した領域とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学式3次元動画表示装置。
  7. 画像表示装置と縦方向にのみ光を収束する結像光学系とホログラムスクリーンとを有する光学式表示装置であって、
    前記ホログラムスクリーンはその表面が複数の領域に分割され、
    各々の領域毎において点光源からの光を反射して前記点光源とは異なるホログラムスクリーンの前後を含む空間位置に実像である点像として、前記それぞれの複数の領域毎に前記ホログラムスクリーンとは異なる奥行き位置に平面的に結像するよう構成され、
    前記結像光学系は前記画像表示装置に表示された画像をその縦方向の焦点が前記ホログラムスクリーン上に一致するよう構成されていることを特徴とする光学式3次元静止画表示装置。
JP23245198A 1998-08-19 1998-08-19 光学式3次元動画表示装置 Expired - Fee Related JP4026242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23245198A JP4026242B2 (ja) 1998-08-19 1998-08-19 光学式3次元動画表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23245198A JP4026242B2 (ja) 1998-08-19 1998-08-19 光学式3次元動画表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000066136A JP2000066136A (ja) 2000-03-03
JP4026242B2 true JP4026242B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=16939498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23245198A Expired - Fee Related JP4026242B2 (ja) 1998-08-19 1998-08-19 光学式3次元動画表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4026242B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE50311875D1 (de) * 2002-11-13 2009-10-15 Seereal Technologies Gmbh Einrichtung zur rekonstruktion von videohologrammen
KR101423592B1 (ko) 2005-05-26 2014-07-30 리얼디 인크. 개선된 입체투사를 위한 고스트 보정
WO2008018560A1 (fr) * 2006-08-09 2008-02-14 Nhk Spring Co., Ltd. Support d'identification, son procédé de fabrication, article et procédé d'identification de support d'identification
JP5062432B2 (ja) * 2008-07-22 2012-10-31 大日本印刷株式会社 ヘッドマウントディスプレイ
KR20120064557A (ko) * 2010-12-09 2012-06-19 한국전자통신연구원 증강형 3차원 입체 영상 제시를 위한 혼합현실 디스플레이 플랫폼 및 운영 방법
JPWO2021149512A1 (ja) * 2020-01-22 2021-07-29

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000066136A (ja) 2000-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4607208B2 (ja) 立体映像ディスプレイ方法
US11262700B2 (en) Slim backlight unit for holographic display device and holographic display device including the same
US6999110B2 (en) Three-dimensional image display system
EP0899969B1 (en) 3D image reconstructing apparatus and 3D image capturing apparatus
JP4560869B2 (ja) メガネなし表示システムおよびバックライトシステム
JP3942789B2 (ja) 背景付き立体像再生装置
EP0602934B1 (en) Autostereoscopic directional display apparatus
KR100947366B1 (ko) 입체영상 디스플레이 방법 및 시스템
JP2020521170A (ja) 光ガイドを備える表示デバイス
JP2008146221A (ja) 画像表示システム
US20030137730A1 (en) Autostereoscopic display
JP2003501682A (ja) 立体視映像ディスプレイのためのシステム及び方法並びにホログラフィック・ディスプレイ・スクリーン
Kakeya MOEVision: simple multiview display with clear floating image
KR100786860B1 (ko) 가변초점 렌즈를 구비한 입체 영상 디스플레이 장치
JP3810624B2 (ja) 光線再生と影絵型多眼パララックスを兼用した3次元画像表示システム
JP4081838B2 (ja) 特定視点画像表示装置及び多視点画像表示装置
RU2181902C2 (ru) Стереоскопическое устройство отображения
JP4026242B2 (ja) 光学式3次元動画表示装置
Pastoor 3D Displays
JP2004226928A (ja) 立体画像表示装置
JP3022559B1 (ja) 三次元表示システム
JP3949361B2 (ja) 偽像を抑制した広視角3次元画像表示システム
JP2585614B2 (ja) 立体画像出力装置
JPH11103474A (ja) 立体映像表示装置
KR20120133668A (ko) 입체영상표시장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050727

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees