JP4026217B2 - 光製版スタンプ作成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば光製版スタンプ作成装置に係り、詳しくは、搬送装置部分において被記録媒体である透明の原稿フィルムに付着したゴミやホコリを除去させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開平6−278350号公報に示されたスタンプ装置では、サーマルヘッドによって熱転写リボンのインクを印刷用テープに転写し、それによって形成されたネガフィルムを、搬送装置によって紫外線照射光源と印面形成部材との間に搬送し、その状態で紫外線を照射することによって、印面形成部材を構成する紫外線硬化性樹脂をネガフィルムの透明部分に対応するように部分的に硬化させ、その後、印面形成部材の未硬化の部分を所定の液体中で洗浄して除去することでスタンプを作成する技術を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、印刷用テープにゴミ、ホコリ等の異物が付着して、そのまま搬送されていくと、その異物付着部分にヘッドによるインクの転写がなされず、印刷不良を招くとか、紫外線照射時に異物によって紫外線が遮られて、その部分が硬化せずに洗浄時に除去されて欠けてしまい、所定の印面が形成できない等、所期したスタンプが作成できない不都合を招くことがあった。
【0004】
上記不都合を解消するには、印刷用テープに異物が付着していないことが望ましいのであるが、それは困難であり、印刷用テープに付着した異物をヘッドに搬送される前に如何に除去するかが現実の課題である。そこで、実開平4−566号公報に示されたもののように、テープの付着異物を除去する専用の機構を設けることが考えられるが、これでは既存の機種に採用することが難しいとともに、粘着ローラに被記録媒体が巻き付くおそれがあるため、さらなる改善の余地がある。本発明の目的は、上記不都合なく被記録媒体である透明の原稿フィルムへの付着異物を有効に除去できる光製版スタンプ作成装置を得る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る光製版スタンプ作成装置は、被記録媒体としての透明の原稿フィルムに記録作動するヘッドを有した記録部と、前記原稿フィルムに接触作用して該原稿フィルムを前記記録部に向けて送る供給回転体と、前記供給回転体の外周面に設けられた微粘着面と、前記原稿フィルムを収容する被記録媒体収容部の筐体を構成する本体枠と、当該本体枠に揺動可能に設けられた第2の枠と、前記第2の枠に設けられ、且つ、前記供給回転体の微粘着面に対向する前記原稿フィルムの被記録面において、前記原稿フィルムの搬送方向と直交する前記原稿フィルムの被記録面の幅方向の両端の夫々に作用する一対の第1分離爪及び一対の第2分離爪とを備え、前記第1分離爪は、前記供給回転体に対して、前記原稿フィルムの送り方向の上流側に設けられ、前記第2分離爪は、前記供給回転体に対して、前記原稿フィルムの送り方向の下流側に設けられ、前記一対の第1分離爪は、前記原稿フィルムの幅方向両端部に引っ掛かり作用し、前記一対の第2分離爪は原稿フィルムの送り方向先端側の両角部に引っ掛かり作用するものであり、前記第2の枠が前記供給回転体から離間する方向に揺動されることにより、前記第1分離爪及び前記第2分離爪により、前記原稿フィルムが前記微粘着面から強制分離され、さらに、前記記録部に向けて送られる前記原稿フィルムをクリーニングするクリーニング手段を設け、前記クリーニング手段は、前記原稿フィルムの前記ヘッドによる被記録作用側面に対して作用することを特徴とする。
【0006】
上記構成の請求項1に係る光製版スタンプ作成装置によれば、記録部に向けて送られる原稿フィルムをクリーニングするクリーニング手段を設けてあるから、そのクリーニング手段によって、印刷用テープ等の原稿フィルムに付いたゴミ、ホコリ等の異物を取り除くことができるようになる。従って、付着した異物による印刷不良や、印面形成不良等が解消され、所期した正規の印刷やスタンプ用の印面形成が行えるようになる。又、搬送ローラ等の供給回転体に粘着させる手段ではないので、その供給回転体に原稿フィルムが巻き付く不都合も生じない。また、前記一対の第1分離爪は、前記原稿フィルムの幅方向両端部に引っ掛かり作用し、前記一対の第2分離爪は原稿フィルムの送り方向先端側の両角部に引っ掛かり作用する。
【0007】
【0008】
また、クリーニング手段を、原稿フィルムのヘッドによる被記録作用側面に対して作用するものに構成してあるから、異物付着による印刷不良や磁気記録不良等の不都合が生じ易い側となる原稿フィルムの面での異物が除去される。つまり、原稿フィルムの片側面をクリーニングするだけで、所期した正規の印刷やスタンプ用の印面形成が行える。
【0009】
本発明の請求項2に係る光製版スタンプ作成装置は、請求項1に記載の発明において、原稿フィルムに記録作動するヘッドを有した記録部と、この記録部に向けて原稿フィルムを送る前記供給回転体から成る搬送手段と、この搬送手段の始端部に原稿フィルムを手差し供給するための被記録媒体挿入口を設けるとともに、原稿フィルムに対するクリーニング手段を被記録媒体挿入口に備えたものである。
【0010】
上記構成の請求項2に係る光製版スタンプ作成装置によれば、手差し供給するための被記録媒体挿入口に、原稿フィルムに対するクリーニング手段を備えたものであり、原稿フィルムを手差し供給する構造のものにおいても記録部に至る手前において原稿フィルムに付着した異物を除去でき、所期した正規の印刷やスタンプ用の印面形成が行える。又、手の届き易い挿入口にクリーニング手段を配置してあるから、部品交換や掃除等のメンテナンスがし易い。
【0011】
本発明の請求項3に係る光製版スタンプ作成装置は、請求項1又は2に記載の発明において、クリーニング手段が着脱自在に装備されたものである。
【0012】
上記構成の請求項3に係る光製版スタンプ作成装置によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するが、クリーニング手段が着脱自在であるから、汚れたときの交換作業が容易に行え、原稿フィルムを常にクリーニングされた状態に維持でき、記録部での正常な作動状態を保ことが容易である。
【0013】
本発明の請求項4に係る光製版スタンプ作成装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、記録部が、サーマルヘッドによって原稿フィルムである印刷用テープに文字、図形等を印刷する印刷部であり、印刷部に印刷用のインクリボンを供給するインクリボン供給装置を備えるとともに、このインクリボン供給装置による印刷部に対するリボン搬送方向上流側位置において、インクリボンに作用するクリーニング手段を設けたものである。
【0014】
上記構成の請求項4に係る光製版スタンプ作成装置によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明と同様の作用を奏するが、原稿フィルムである印刷用テープに印刷するものにおける該印刷用テープのクリーニングとともに、印刷時には必ず用いるインクリボンもクリーニングされるようになり、文字、図形の一部が欠けたりすることなく、より一層鮮明で初期通りの印刷が行えるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を、スタンプ作成装置、及びこれに用いられた被記録媒体搬送装置の場合について、図面を参照して説明する。
【0016】
先ず、スタンプ作成装置1の概略構成及び作用について説明する。図1に示すように、2は透明の原稿フィルム8を備えたカセット式のフィルムマガジン(被記録媒体収容部の一例)、3は見出しラベル用のカットシートCSの供給口(被記録媒体挿入口の一例)、9は熱転写式のインクリボン、4は印刷作動するサーマルヘッド5を備えた印刷部(記録部の一例)、6は印刷された原稿フィルム8に基づいてスタンプ本体7に印面を形成するスタンプ部である。
【0017】
このスタンプ作成装置1は、パーソナルコンピュータ(図示せず)と接続することにより、パーソナルコンピュータからの制御に従って原稿フィルム8への原稿の印刷、カットシートCSへの見出しラベルの印刷、原稿フィルム8に基づくスタンプの製版といった各種作動を実行するように構成されている。
【0018】
つまり、原稿フィルム8を被記録媒体搬送装置であるテープ搬送装置Aで搬送して、印刷部4においてサーマルヘッド5にて所定の文字、図形等を印刷し、その印刷された原稿フィルム8をスタンプ部6に送り、その原稿フィルム8を通してキセノン発光装置10の発光をスタンプ本体7に照射することによって、スタンプ作成装置1としての一連の動作が完了する。
【0019】
尚、手差しされたカットシートCSには、原稿フィルム8と同じ印刷が行われると、スタンプ部7に進むことなく装置外に排出され、スタンプ本体7の見出しラベルとしてスタンプの握り部頂面等に貼着されるようになる。次に、各部の構造説明を行う。
【0020】
図1、図2に示すように、フィルムマガジン2から繰り出されて印刷された原稿フィルム8は、作成装置本体12の中央下部に装着される発光装置10の上面を通って搬送されるように構成される。インクリボン9の元巻側と巻取側のロール13a、13bの間にサーマルヘッド5が配置されており、このサーマルヘッド5の下方には、プラテン14が取付けられている。又、元巻側ロール13aの下方には、原稿フィルム8やカットシートCSをサーマルヘッド5に導き案内するガイドレール15と、それらの搬送途中での浮き上がりを規制する押えガイド16とが配設されている。尚、元巻側と巻取側のロール13a、13b等からインクリボン供給装置13が構成されている。
【0021】
印刷実行時には、サーマルヘッド5とプラテン14との間に、インクリボン9及び原稿フィルム8が挟み付けられた状態となる。そして、この状態にて、サーマルヘッド5を駆動しつつ、プラテン14を駆動して、インクリボン9及び原稿フィルム8を巻取りロール13b方向へ間欠的に送ることによって、原稿フィルム8の上面に印面形状に対応する文字や画像が印刷される。尚、印刷後の原稿フィルム8は、ガイドレール15の後部と、そのガイドレール15の原稿フィルム8搬送方向下流側に配置された移送ガイド17とで案内されて、移送ガイドの搬送方向下流側に配置された一対の供給ローラ18,18で駆動搬送されてスタンプ部6に送られて行く。
【0022】
このスタンプ作成装置1には、図1、図2に示すように、本体左部上面に前述したカットシートの供給口3を設けてあり、この供給口3から挿入したカットシートCSは、挿入口3の直後に設けられた送出しローラ19、20によって内部へ送り込まれ、シートガイド21、及びガイドレール15とによって、サーマルヘッド5による印刷が可能な位置へと搬送される。そして、印刷完了後は、プラテン14によって送りだされ、インクリボン9から離れて作成装置本体12の外に取出されるようになっている。
【0023】
図4〜図6に示すように、フィルムマガジン2は、多数の原稿フィルム8を収容可能な無蓋箱状のマガジン本体22と装脱装置24とを備えている。マガジン本体22は、原稿フィルム8が載置される受け板25と、着脱枠(取出し供給口の一例)26と、本体枠27とを備え、受け板25と着脱枠26は夫々左右向きの支点P,Qで揺動可能に本体枠27に枢支されている。
【0024】
装脱装置24は、フィルムマガジン2の作成装置本体12への押し込みセット時に、そのフィルムマガジン2の押込み操作に伴って受け板25先端側(原稿フィルム8の搬送方向下流側)を、作成装置本体12に支承された繰出しローラ(搬送手段の一例)23に向けて押し上げる押上げ機構24Aと、フィルムマガジン2の作成装置本体12からの引き抜き時に、その引抜き操作に伴って受け板25先端側を繰出しローラ23から遠ざかるように、強制的にマガジン底2aに向けて引き下げる引下げ機構24Bとで構成されている。
【0025】
押上げ機構24Aは、バネ28aで突出付勢される状態で作成装置本体12に装備された押上げ片28と、これの入り込みを許容するようにマガジン底2a及び着脱枠26に形成された孔29等から構成され、フィルムマガジン2の挿入操作に伴って、受け板25が押上げ片28に接当して押し上げられる。即ち、着脱枠26は、受け板25の両角部が原稿シートを介して着脱枠26の分離爪32を押し上げることにより、支点Q回りで揺動上昇するのである。
【0026】
又、引下げ機構24Bは、着脱枠26を下方に(マガジン底2aに向けて)常時押圧付勢するトーションバーバネ30を備えて構成されており、フィルムマガジン2の抜き出しに伴う押上げ片28と受け板25との干渉が解除すると、着脱枠26を下方に強制揺動させるのである。つまり、押上げ機構24Aによる着脱枠26の押し上げは、トーションバーバネ30の付勢力に抗して行われるようになる。
【0027】
着脱枠26には、フィルムマガジン2のセット時において、繰出しローラ23のフィルム搬送方向上流側及び下流側の夫々に位置して原稿フィルム8に作用する第1及び第2分離爪31,32を備えてある。一対の第1分離爪31,31は、原稿フィルム8の左右端部に引っ掛かり作用し、一対の第2分離爪32,32は原稿フィルム8の先端側の両角部に引っ掛かり作用するものであり、引下げ機構24Bの作動時に原稿フィルム8を繰出しローラ23から引き離すべく強制下げ力を伝達させる役割を担っており、引下げ機構24Bの構成部分でもある。
【0028】
しかして、フィルムマガジン2を作成装置本体12に装着するだけで、最も上にある原稿フィルム8先端部が繰出しローラ23に押圧接触する状態が現出されるのであり、この状態で繰出しローラ23を駆動回転することで原稿フィルム8を印刷部4に向けて良好に搬送することができる。そして、フィルムマガジン2を作成装置本体12から引抜き操作すると、その引き抜きの初期作動において原稿フィルム8先端部を繰出しローラ23との押圧接触状態から下方に強制離間移動させるようになるのである。
【0029】
つまり分離爪31,32を、原稿フィルム8を微粘着面23aから強制分離させる作用位置と、繰出しローラ23から引き離された退避位置とに切換え自在に構成し、作用位置にある分離爪31,32を退避位置に向けて押圧付勢するトーションバーバネ(弾性手段の一例)30を設けるとともに、このトーションバーバネ30の押圧付勢力に抗して分離爪31,32を作用位置に保持可能に構成してあるのである。
【0030】
図3に示すように、繰出しローラ23の外周面を微粘着面23aに構成してあり、原稿フィルム8の印刷側面に付いたゴミ、ホコリ等の異物を搬送開始時点で除去できるようにしてある。すなわち、繰出しローラ23の外周面23aを、粘土が45mm幅で0.01N以上0.5N以下の範囲に設定されたシリコンゴムによって形成してあり、原稿フィルム8との接触時に異物が原稿フィルム8から引剥がされ、繰出しローラ23に粘着されるようになるクリーニング作用が生じるのである。
【0031】
尚、微粘着面23aによって原稿フィルム8との接触摩擦が強化され、確実に送りだせる利点がある。又、フィルムマガジン2を作成装置本体12に挿入セットした状態で長期間が過ぎると、原稿フィルム8が繰出しローラ23の微粘着面23aに比較的強固の粘着してしまうことが予測されるが、前述したように、着脱枠26に備えた計4箇所の第1及び第2分離爪31,32により、引下げ機構24Bの引き剥がし力が原稿フィルム8の被印刷面(被記録面)8A両端夫々に確実に作用し、良好に分離させることを可能としている。
【0032】
図7に示すように、原稿フィルム8における被記録域8aの幅D1 は、フィルム幅よりも幾分狭いものに設定してあるとともに、被印刷面(被記録作用側面に相当)8Aにおける被記録域8aの幅D1 よりも微粘着面23aの幅D2 が広くなるように設定し、前述した第1及び第2分離爪31,32は、共に原稿フィルム8における記録域8a以外の箇所に作用するように設定されている。
【0033】
又、カットシートCSを送り出す一対の送出しローラ19,20のうち、サーマルヘッド5側となる送出しローラ(搬送手段の一例)19の外周面を、繰出しローラ23のものと同様な微粘着面19aとしてあり、カットシートCSの印刷側面の異物を印刷部4の手前において除去できるようにもしてある。但し、カットシートCS自体が微粘着面19aに貼り付いてしまわないよう、微粘着面19aからカットシートCSを強制分離させるバネ板47を設けてある。
【0034】
すなわち、図3に示すように、カットシートCSの幅よりも送出しローラ19の幅を狭くし、バネ板47の左右の作用片47a,47aを送出しローラ19両端位置においてカットシートCSに押付けるように接触させることにより、カットシートCSが送出しローラ19の微粘着面19aに巻き付くのを防止して、良好に搬送されるようにしてある。但し、微粘着面19aの幅(=送出しローラ19の幅)は、カットシートCSにおける被印刷面(被記録面)の幅よりは広いものに設定してある。この送出しローラ19や繰出しローラ23の微粘着面は着脱自在に巻回装備されており、汚れによってクリーニング機能が低下した場合には、容易に新品と交換できるようにしてある。
【0035】
又、図2,図3,図6に示すように、前述した微粘着面とは別に、原稿フィルム8、カットシートCS、及びインクリボン9の夫々に対する第1〜第3クリーニング手段48,49,50を備えている。
【0036】
第1クリーニング手段48は、作成装置本体12への装填時における繰出しローラ23の近傍となるように、フィルムマガジン2のマガジン蓋2bの先端に設けてある。すなわち、洗浄液(アルコール等)を含浸させた不織布51を、原稿フィルム8の被記録面8aに接触作用するように配置して第1クリーニング手段48を構成してあり、不織布51を装備する取付け枠(図示せず)をマガジン蓋2bにボルト(或いは嵌め込み)によって支持してある。従って、マガジン2を抜き取った状態にすれば容易に不織布51の交換が行える。
【0037】
第2クリーニング手段49は、上送出しローラ19の手前側位置に、カットシートCSの印刷側面に作用するように、第1クリーニング手段48と同構造の不織布53を配置して構成されている。この不織布53も、ボルト止めや嵌め込み等の手段によって着脱自在である。
【0038】
第3クリーニング手段50は、元巻側ロール13aとサーマルヘッド5との間において、インクリボン9の反ヘッド側面に接触する不織布54(これも第1クリーニング手段48と同構造のものである)を配置するとともに、その接触作用を確実化するために、リボン9のヘッド側に押えガイド55を配置して構成されている。この不織布54も、ボルト止めや嵌め込み等の手段によって着脱自在である。尚、各不織布51,53,54を極細長繊維で構成し、両面テープで貼着すれば好都合であるとともに、微粘着性のものにするのも良い。
【0039】
発光装置10は、図1に示す様に、キセノン管11と、このキセノン管11の上方に配置される透明アクリル板33と、キセノン管11の周囲を覆うリフレクタボックス34とを備えている。そして、その上方には、スタンプ本体7を前後左右から挟み付けてセッティングするためのスタンプセッティングユニット35を備えている。ポジ原稿が印刷された原稿フィルム8を透明アクリル板33の上面に搬送して停止させることでポジ原稿を製版位置にセットし、その上にスタンプ本体7を載せ、スタンプセッティングユニット35でスタンプ本体7を前後左右から押えて位置合わせする。そして、上蓋36でスタンプ本体7を透明アクリル板33に押し付ける。尚、スタンプ本体7は、スカート部と把手部とを備えており、スカート部の内部に印面形成部材(図示せず)を備えている。
【0040】
製版を実行する際には、スタンプ本体7をポジ原稿が印刷された原稿フィルム8の上にセットし、図1に示すように、蓋36によってスタンプ本体7を透明アクリル板33に対して所定量押し付けた状態とする。このとき、スタンプ本体7のスカート部内に装着されている印面形成部材における、カーボンブラック等の光吸収材を含んだ下側層は0.1〜2mm程度押し潰された状態となるように設定しておく。
【0041】
上記状態において、キセノン管11を発光させると、ポジ原稿を通して印面形成部材の下側層に光が照射され、原稿の透明部分に対応して光の当たった部分だけが光吸収材の発熱作用によって溶融される。キセノン管11の発光を停止すると、この溶融部分は固化する。そして、この後、上蓋36を開いてスタンプ本体7を取出せば、押し潰されていた下側層の内、溶融固化されなかった部分が弾性的に復元し、凸の印面が形成される。
【0042】
テープ搬送装置A、及びインクリボン9の搬送系の駆動構造について概略説明する。図3に示すように、搬送系の駆動源として1個のステップモータ(図示せず)が設けてあり、動力を伝達されるのは、インクリボン9のリボン巻取ロール13bの駆動軸40、原稿フィルム8搬送用の繰出しロール23の駆動軸41、印刷部4に備えられるプラテン14、及びカットシートCS搬送用の一対の送出しローラ19,20のうちの一方(上側)のローラ19である。
【0043】
図8にキセノン管発光制御回路Lが示され、これはキセノン管11を発光させるための電力を蓄電する発光用コンデンサ42と、この発光用コンデンサ42に対して充電を行うキセノン管発光用コンデンサ充電回路43と、キセノン管発光用コンデンサ充電電圧検出回路44と、キセノン管11を実際に発光させるキセノン管発光回路45とによって構成されており、CPU等の制御装置46によって駆動制御される。
【0044】
〔別実施形態〕
上述の実施形態では、フィルムマガジン2を用いて短冊状の原稿フィルム8を自動的に供給できる手段としてが、カットシートCSと同様に、手差し操作によって原稿フィルム8を供給する手段を用いたものでも良く、その場合は作成装置本体12が被記録媒体収容部に相当する。
【0045】
クリーニング手段としては、エアー吹き付けや回転ブラシ等種々の構造が可能である。
【0046】
【発明の効果】
請求項1に記載された光製版スタンプ作成装置では、記録部に向けて送られる原稿フィルムをクリーニングするクリーニング手段を設けることにより、原稿フィルムが供給回転体に粘着して巻き付くことがないようにしながら、原稿フィルムに付いた異物をヘッドに搬送される前に除去でき、記録部における良好な記録作動が行える。これにより、原稿作成における印字ミスや、スタンプ作成における印面形成ミスが解消できる。また、一対の第1分離爪は、原稿フィルムの幅方向両端部に引っ掛かり作用し、一対の第2分離爪は原稿フィルムの送り方向先端側の両角部に引っ掛かり作用することができる。
【0047】
また、クリーニング手段を原稿フィルムに対する片側にのみ設ける経済的なものとしながら、前記請求項1に記載の発明の効果が得られる。
【0048】
請求項2に記載の光製版スタンプ作成装置では、クリーニング手段の点検整備が行い易いものとしながら、原稿フィルムを手差し供給する構造のものでも前記請求項1に記載の発明の効果が得られる。
【0049】
請求項3に記載の光製版スタンプ作成装置では、クリーニング手段の着脱自在化により、前記請求項1に記載の発明の効果を長期に亘って安定的に発揮し得る信頼性に優れる利点がある。
【0050】
請求項4に記載の光製版スタンプ作成装置では、原稿フィルムである印刷用テープとインクリボンの双方にクリーニング作用させることで、前記請求項1に記載の発明の効果を強化してさらにクリーンで美しい印刷が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スタンプ装置全体の断面図である
【図2】 テープ搬送装置を示す要部の拡大断面図である
【図3】 搬送系の要部を示す斜視図である
【図4】 フィルムマガジンの平面図である
【図5】 作成装置本体への装填時におけるフィルムマガジンの断面図である
【図6】 作成装置本体からの抜出し時におけるフィルムマガジンの断面図である
【図7】 原稿フィルムと繰出しローラとの幅関係を示す図である
【図8】 キセノン発光装置の回路図
【符号の説明】
2 フィルムマガジン
3 供給口
4 印刷部
5 サーマルヘッド
8 原稿フィルム
8A 被記録面
9 インクリボン
13 インクリボン供給装置
19 送出しローラ
23 繰出しローラ
26 着脱枠
48 第1クリーニング手段
49 第2クリーニング手段
50 第3クリーニング手段
CS カットシート
Claims (4)
- 被記録媒体としての透明の原稿フィルムに記録作動するヘッドを有した記録部と、
前記原稿フィルムに接触作用して該原稿フィルムを前記記録部に向けて送る供給回転体と、
前記供給回転体の外周面に設けられた微粘着面と、
前記原稿フィルムを収容する被記録媒体収容部の筐体を構成する本体枠と、
当該本体枠に揺動可能に設けられた第2の枠と、
前記第2の枠に設けられ、且つ、前記供給回転体の微粘着面に対向する前記原稿フィルムの被記録面において、前記原稿フィルムの搬送方向と直交する前記原稿フィルムの被記録面の幅方向の両端の夫々に作用する一対の第1分離爪及び一対の第2分離爪とを備え、
前記第1分離爪は、前記供給回転体に対して、前記原稿フィルムの送り方向の上流側に設けられ、
前記第2分離爪は、前記供給回転体に対して、前記原稿フィルムの送り方向の下流側に設けられ、
前記一対の第1分離爪は、前記原稿フィルムの幅方向両端部に引っ掛かり作用し、前記一対の第2分離爪は原稿フィルムの送り方向先端側の両角部に引っ掛かり作用するものであり、
前記第2の枠が前記供給回転体から離間する方向に揺動されることにより、前記第1分離爪及び前記第2分離爪により、前記原稿フィルムが前記微粘着面から強制分離され、
さらに、前記記録部に向けて送られる前記原稿フィルムをクリーニングするクリーニング手段を設け、前記クリーニング手段は、前記原稿フィルムの前記ヘッドによる被記録作用側面に対して作用することを特徴とする光製版スタンプ作成装置。 - 前記記録部に向けて前記原稿フィルムを送る前記供給回転体から成る搬送手段と、
この搬送手段の始端部に前記原稿フィルムを手差し供給するための被記録媒体挿入口を設けるとともに、
前記原稿フィルムに対するクリーニング手段を前記被記録媒体挿入口に備えたことを特徴とする請求項1に記載の光製版スタンプ作成装置。 - 前記クリーニング手段が着脱自在に装備されている請求項1又は2に記載の光製版スタンプ作成装置。
- 前記記録部が、サーマルヘッドによって前記原稿フィルムである印刷用テープに文字、図形等を印刷する印刷部であり、
該印刷部に印刷用のインクリボンを供給するインクリボン供給装置を備えるとともに、
当該インクリボン供給装置による前記印刷部に対するリボン搬送方向上流側位置において、前記インクリボンをクリーニングする第2クリーニング手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光製版スタンプ作成装置。
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