JP3791206B2 - カットシートのマガジン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタンプ作成装置やプリンタ、ファクシミリ装置、複写機等の各種画像形成装置における被記録媒体としてのカットシートを積層状にして収納したマガジン装置の構造に係り、より詳しくは、マガジン体を給紙部から軽やかに抜き出すことができる構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開昭57−9646号公報等に開示されているように、プリンタや複写機等における給紙部に、被記録媒体としてのカットシートを積層状に収納して脱着するためのマガジン装置において、マガジン体(トレイ)の内部に配置した受け板(浮き底)上にカットシートを積層させて配置し、給紙部側に設けた押し上げ機構により、マガジン体の底面に穿設された穴を介して前記受け板を押し上げて、給紙部の給紙ローラの周面に最上位置のカットシートを押圧する構成が知られている。
【0003】
また、実開昭59−173633号公報や実開昭62−108349号公報に開示されているように、マガジン体(トレイ)のカットシート繰出し側に左右一対の分離爪を上下回動可能に設け、この一対の分離爪にて上向き付勢された受け板に積層されたカットシートの繰出し前端側の左右角部に当接して引っ掛けると共に、給紙ローラの回転摩擦力にて繰り出すとき、カットシートを1枚ずつに分離し易いように構成されていることは既知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、押し上げ機構による押圧作用が解除された後でも、カットシートの紙やオーバーヘッドプロジェクタに使用するための合成樹脂製フィルム(通称、OHPフィルム)が静電気のために給紙ローラに付着して、マガジン体内の方向に落ちないという問題があった。
【0005】
他方、本出願人は、先に、特願平10−86472号において、カットシートが製版用の透明な合成樹脂フィルムである場合に、そのフィルムの表面に塵、埃が付着していると、後の原稿作成時にインクリボンのインクの転写がなされず印刷不良になるとか、製版時に塵埃の部分が斑点状に残って製版不良になるので、マガジン体から合成樹脂フィルムを繰り出すための給紙ローラの円周面を、塵、埃を付着され易い微粘着材層にて形成することを提案した。
【0006】
この場合、前述のように、押し上げ機構による押圧作用が解除されても、給紙ローラの微粘着材層に付着したカットシートは強制的に剥がさない限り、離脱できないから、そのままマガジン体を給紙部から引き出すと、前記付着したカットシートが折れ曲がる等して紙詰まりの原因となるのであった。
本発明は、これらの従来の問題点を解決するためになされたものであって、押し上げ機構による押し上げ作用が解除されると自動的に積層したカットシートを給紙手段から引き離すことができるカットシートのマガジン装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明のカットシートのマガジン装置は、受け板上にカットシートを積層状態にて載置したマガジン体を、本体ケースの給紙部に着脱自在に装着し、本体ケース側に設けた押し上げ機構を介して受け板をマガジン体の底面方向から押し上げて積層状のカットシートを給紙手段に押しつけるように構成してなるカットシートのマガジン装置であって、マガジン体内には、前記積層されたカットシートの上端左右縁に係止するための左右一対の分離爪を有する分離枠体を上下回動可能に枢支し、該分離枠体における連結底板を前記受け板の下面側に配置させる一方、マガジン体の底板と前記連結底板との間には、前記押し上げ機構による押し上げ力が解除されたとき、分離枠体をマガジン体内の方向に下降させるための引下げ機構を配置したものである。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカットシートのマガジン装置において、前記給紙手段としての回転ローラの表面を微粘着材層に形成する一方、前記分離枠体には、前記回転ローラがカットシートの表面に押圧される箇所を挟んで前記分離爪と反対側に浮き上がり防止爪を設けたものである。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載のカットシートのマガジン装置において、前記引下げ機構は、基端をマガジン体の底板に係止する一方、他端を前記連結底板に係合させるトーションバーにて構成されているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態について説明する。図1はスタンプ作成装置の概略斜視図、図2はスタンプ作成装置全体の断面図、図3はマガジン体を抜き出した状態のスタンプ作成装置の断面図、図4はマガジン装着部の要部拡大断面図、図5はマガジン体の全体斜視図である。
【0010】
図1及び図2に示すように、スタンプ作成装置1における合成樹脂製等の本体ケース1aの一側寄りの上部には、透明の原稿シート8を多数枚積層させて収納したカセット式のマガジン体2を着脱自在に装着するマガジン装着部3を備える。マガジン装着部3に隣接してID用シート9を一枚ずつ手差しするための手差し挿入口4が開口されている。本体ケース1a内には、前記原稿シート8及びID用シート9を一枚ずつ印刷部5に向かって搬送するための給紙部6と、印刷部5にて印刷された原稿シート8を介して印面部材10に所定の印面を製版するためのキセノン発光ユニット7を着脱自在に装着できる製版部11とを備える。
【0011】
原稿シート8は図15(a)及び図15(b)に示すごとく、平面視略矩形状の透明な合成樹脂製フィルム(例えばポリエチレンテレフタレート)のベースシート8aの片面(表面)全体には、受像層8bを塗布形成し、さらに、ベースシート8aの長手方向の左右両側縁に沿ってストライプ層8cを印刷により形成する。受像層8bは、印刷部5での印刷時にインクリボンによるインキが接着し易いようにするためのものであって、例えばポリエチレンテレフタレートは極性が非常に低く化学安定性がすぐれているので、そのベースシート8aの表面に無機酸化剤を塗布した上に固形バインダーとして環化ゴム、シェラック、ロジンエステル、セルロース誘導体、塩ビ−酢酸ビニル共重合体等を塗布したものである。ストライプ層8cは、印刷部5への原稿シート8の搬送の頭出し、後端検出や、原稿シート8の搬送の向きを後述する光反射型の第1感知センサ63や光透過型の第2感知センサ64等にて判別するための黒色等のインキ層である。
【0012】
また、原稿シート8の表面の先端寄り部位には、マガジン体2への挿入方向を示すためのがインキ層による目印8dが施されている。これらストライプ層8cや目印8d等の部分のインキ層は、他の箇所に比して接着性が大きいため、それらの部分の表面には摩擦係数の小さい物質からなるオーバーコート層8eを施している(図15(b)参照)。これにより、原稿シート8を重ねたとき、互いに密着して離れ難くなるのを防止したり、後述するように給紙手段としての回転ローラである繰出しローラ20の回転表面の微粘着材層に原稿シート8が接着しないようにして繰出し作用を軽やかにできるようにしている。なお、図15(a)に示すように、原稿シート8の後端側の一側角部を斜めに切取ることにより、この切取り部8fを、マガジン体2における後述する内ケース43の底板43bの後部位の突出部43e(図10参照)に当接させれば、ユーザーがマガジン体2にセットした場合の原稿シート8の搬送の向きの誤りを確実に防止することができる。
【0013】
他方、印面部材10は、カーボンブラックまたは光エネルギー吸収物質を分散させて含有し、且つ連続気泡を有してスタンプインキを含浸可能にな多孔性の板材であり、この印面部材をポジ原稿に押圧した状態にて該ポジ原稿を通して光を照射することによって、ポジ原稿の透明部分に対応した印面部材の表面箇所が溶融固化する一方、ポジ原稿の不透明部分(光遮断部分)に対応した印面部材の表面箇所は多孔性のままとなるスタンプが製造できるものである。
【0014】
印刷部5には、サーマルヘッド12とプラテンローラ13とインクリボンカートリッジ14とを備える。サーマルヘッド12は、本体ケース1aの上面に上下回動可能に装着されたカバー体16の下面側に備えた付勢手段付きホルダ17に装着される一方、前記カバー体16を開けてホルダ17と共にサーマルヘッド12を本体ケース1a外に位置させた状態にてインクリボンカートリッジ14を交換することができる構成である。
【0015】
インクリボンカートリッジ14における巻元側リール14aから巻取りリール14bに巻き取られるインクリボン15が前記サーマルヘッド12とプラテンローラ13との間を通過するように配置する。
給紙部6における給紙手段としての回転ローラである繰出しローラ20の回転表面には原稿シート8の幅方向のほぼ全体(前記左右両側のストライプ層8c,8cの間の寸法)にわたって微粘着材層を塗布形成することにより、給紙時に、原稿シート8の表面に付着する塵、埃を、繰出しローラ20の微粘着材層に移転させて除去できるように構成されている。
【0016】
この繰出しローラ20にてマガジン体2から送りだされた原稿シート8は、ガイド板18aと浮き上がり防止用の補助ガイド板18bとの間を経て、インクリボン15とプラテンローラ13との間に通過させ、プラテンローラ13にて間欠移送させられる間に、パーソナルコンピュータ等の外部装置から伝送された製版すべき文字、画像等の製版データに従ってサーマルヘッド12を作動させて、ポリエチレンテレフタレート等の透明フィルム製の原稿シート8の表面にスタンプすべき画像を印刷形成する。
【0017】
その後、原稿シート8は、下流側移送ガイド部21におけるローラ対22を介して製版部11に送られる。製版部11は、図1、図2等に示すように、本体ケース1aにおける右部上側には、前記印面部材10を下面側に固定したスタンプ本体23を前後左右から挟み付けてセッティングするスタンプセッティングユニット24と、このスタンプ本体23の下方に収納室内に対して本体ケース1aの右側面から横方向に出し入れできるキセノン発光ユニット7とにより構成されている。
【0018】
キセノン発光ユニット7は、合成樹脂材等の電気絶縁性材料からなるユニットケースの上面側に配置された透明板26と、その下側に配置されたキセノン管27と、前記透明板26方向に光を反射させるための光反射傘28と、ユニットケース25の挿入方向の先端に固定された受電側プラグ29等とを備え、本体ケース1a側の電源側プラグ30に接続されている。
【0019】
そして、キセノン管27の発光にて印面部材10の表面に照射することで、印面が形成される。なお、手差し挿入口4から送られたIDシート9は、給紙部6における搬送ローラ対33を介して印刷部5に送られ、ここで前記原稿シート8と同じ画像を印刷し、スタンプ本体23が存在しない状態で排出ローラ31を介して取り出し口32から放出し、スタンプ本体のグリップ部等に張り付けて印面の識別が容易になるようにする。
【0020】
本体ケース1a内の下部には、キセノン発光ユニット7に高圧電力を供給するために、外部の商用電源(100V)から入力して、高圧電力を蓄積するためのコンデンサ、該コンデンサに対して充電を行う充電回路、充電電圧検知回路、キセノン発光回路等を有するキセノン管発光制御回路を備えた高圧電源部や、CPU等の制御基板が配置されている。
【0021】
次に、図4及び図5を参照しながら、マガジン体2に積層された原稿シート8を給紙部6における給紙手段としての繰出しローラ20の方向に押圧するための押し上げ機構35について説明する。押し上げ機構35は、図5に示すように、左右一対のアーム部36,36と、その間を連結する連結片36bと、該連結片36bから上向きに突出するように屈曲形成等させた少なくとも一つ、好ましくは一対の押圧片37,37と、前記左右両アーム部36,36の内面に対向して横向きに突出させた丸ピン状の摺動突起部38,38等から構成され、左右両アーム部36,36の基部の回動支点36aは本体ケース1aのシャーシフレーム等にピン等を介して上下回動可能に枢支されている。
【0022】
そして、マガジン装着部3の底板3aの下面側に連結片36bが位置し、前記一対の押圧片37,37が底板3aに穿設された貫通孔41を下側から貫通するように配置され、前記左右両アーム部36,36の先端側フック36cと、前記ガイド板18aの下面側に突出するブラケット39とに係止した引張ばね等の付勢手段40により、前記一対の押圧片37,37が上方向に移動するように付勢されている。マガジン体2がマガジン装着部3から抜き出された状態では、底板3aの下面の適宜箇所に前記押し上げ機構35における連結片36bがほぼ平行状に当接し、前記一対の押圧片37,37の先端が底板3aから大きく突出する。この各押圧片37はその先端側からの座屈力や曲げ力に対して塑性変形し難いように膨出部37a等にて、剛性が高められている。
【0023】
マガジン体2は、図6、図7(a)〜図7(c)及び図8に示すように、上面開放状の外ケース42と、該外ケース42に対してその長手方向(給紙部6に対する着脱方向)に沿って相対的に移動可能な上面開放状の内ケース43と、該内ケース43の上面の後部側を覆うための上下回動可能なカバー44と、内ケース43内にて後側を枢支されて前側が大きく上下回動可能であって、前記カットシートとしての原稿シート8を積層状に載置できる受け板45と、内ケース43内の前寄り部位にて上下回動可能な分離枠体46等から構成されており、内外両ケース43,42及びカバー44は合成樹脂材にて形成することが好ましい。
【0024】
外ケース42の後端部には、作業者が押し引きできる下向き開口状の把手部42aが一体的に形成されており、図9に示すように、外ケース42の底板42bの前端は、左右両側が後方に大きく抉られた切欠き部47と、左右中央側先端(自由端)にて上向き突出した係合部48とを備える。そして、図6及び図7(a)に示すように、外ケース42の左右両側板42c,42cには、その前端側から後方に向かって下向き傾斜する第1傾斜面49aと、第1傾斜面49aの下端で連設されて底板42bの下面と同じ高さに到る下向き凸湾曲面49bと、この下向き凸湾曲面49bに連設して上向き傾斜する第2傾斜面49cと、該第2傾斜面49cの上端に連設されて底板42bと平行に後向きに延びた後のち、底板42b方向に下がるように形成された遊嵌部49dとからなる案内部49が形成されている。従って、マガジン体2を給紙部6に対して着脱するように抜き出しするとき、前記押し上げ機構35における左右両側のアーム部36から突出する摺動突起部38が前記案内部の下側面である第1傾斜面49a、下向き凸湾曲面49b、第2傾斜面49cに摺接されてアーム部36(ひいては押圧片37)が上下回動するものである。なお、図6及び図9に示すごとく、第2傾斜面49cから遊嵌部49dにわたって、底板42bと左右両側板42cとの連設角部には、透かし孔51が穿設されており、この透かし孔51を介して、前記横向きの摺動突起部38の先端側が内ケース43の側板43cの外面に形成された補助案内部50に臨むことが可能なように構成されている。
【0025】
内ケース43における左右両側板43cの外面に一体的に形成された横張出リブ状の補助案内部50は、前記第1傾斜面49aと略同じ傾斜角度を有する補助傾斜面50aと、該補助傾斜面50aの下端に連設されて外ケース42における底板42bの上面に摺接可能なように平行な底案内面50bと、該底案内面50bの後端に連設して略垂直状に上向きに延びた係合案内面50cとを有する(図6及び図7(b)参照)。また、内ケース43の底板43bの前部寄り部位に穿設された挿通孔52を介して前述の押し上げ機構35における押圧片37が下方から通過可能となるように構成されている(図7(c)及び図10参照)。
【0026】
内ケース43内の前部寄り部位に配置する分離枠体46は、図7(c)、図8及び図10に示すように、内ケース43の左右両側板43c,43cの各内面に設けた枢支部53に基端が回動可能に枢支される孔55を有する左右一対の側板46a,46aと、該両側板46a,46aの下端間を連結する連結底板46bと、連結底板46bの前端から立ち上げた前板46cと、該前板46cの上端部の左右両側端に略水平状に屈曲させた分離爪54,54等により構成されている。内ケース43の後部側の左右一対の枢支部60(図7(c)て一方のみ示す)にて枢支された受け板45の前端左右両側角部もしくは受け板45に積層された原稿シート8の前端左右両側角部が前記一対の分離爪54,54の下面に当接可能であり、マガジン体2の押し込み動に応じて(後に詳述する)、前記押し上げ機構35における押圧片37が分離枠体46の連結底板46bに穿設された孔61を介して受け板45を押し上げるとき、この受け板45を介して分離枠体46を上向き回動させる構成である。
【0027】
そして、この分離枠体46は、内ケース43の底板43b上面側と、前記連結底板46bとの間に装架された引下げ機構56にて底板43bに接近するように引下げ可能に構成されている。即ち、図8に示すように、引下げ機構56は、内ケース43の底板43b上面側に突出形成された前後長手の膨出部43dの左右両側に突出させた取付けフック部57に一対の基端が係合された平面視コ字状のトーションバー58の先端部58b(一対の足部58a,58aの連結部)が分離枠体46の連結底板46aに段付状に形成された係合部59に係合することにより、トーションバー58の一対の足部58aが内ケース43の底板43b上面とほぼ平行状の姿勢で引下げ力が減少するように構成されている。なお、トーションバー58の一対の足部58a,58aは、前記膨出部43dの左右両側に沿って伸び、底板43b上面側に突出形成されたストッパー片43f,43fに足部58a,58aの先端を当接させることにより、後退不能としてトーションバー58の先端部58bが係合部59から不用意に外れないように構成されている。
【0028】
前述のごとく、連結底板46aが前記底板43bから離れるように分離枠体46が上向き回動するときには、前記一対の足部58a,58aが各取付けフック部57、57を起点に下向き凸湾曲状に弾性変形して分離枠体46を下向きに引下げるべく付勢力が作用するのである。
なお、分離枠体46における両側板46a,46aの前後長手方向の中途部には、浮き上がり規制片62,62が内向きに屈曲形成されて設けられている。後述するように、押し上げ機構35にて受け板45上に積層した原稿シート8を繰出しローラ20の回転面に押し付けてから給紙動作した後、マガジン体2を抜き出すため押し上げ機構35を下向き回動すると、積層した原稿シート8のうちの最上位置のものが繰出しローラ20の回転周面に形成された微粘着材層に付着したままになるので、前記引下げ機構としてのトーションバー58を介して分離枠体46を下向きに強制移動させるとき、前記分離爪54と浮き上がり規制片62が繰出しローラ20を挟んで両側に位置することから、繰出しローラ20から原稿シート8を効率良く引き離すことができるのである。
【0029】
次に、前記構成によるマガジン体2の抜き差し時における押し上げ機構35の動作について説明すると、マガジン体2が本体ケース1aのマガジン装着部3から抜き出された状態では、図3及び図12に示すように、給紙部6において、付勢手段40としての引張バネの付勢力により、押し上げ機構35の押圧片37は、底板3aに穿設された貫通孔41の下方から上向きに突出しており、その状態では、押し上げ機構35の左右一対のアーム部36,36における丸ピン状の摺動突起部38,38が所定の高さ位置に配置される。次いで、外ケース42の後端の把手部42a等を持って、マガジン体2をその先端からマガジン装着部3に挿入する(図12の矢印A方向)。この場合、内ケース43の先端側で外ケース42の先端より図6に示す程度に突出していても良い。マガジン体2の挿入移動に伴って、内ケース43における左右両側の補助案内部50の補助傾斜面50a,50aもしくは外ケース42の左右両側の案内部49における第1傾斜面49a,49aが前記摺動突起部38,38に当接して、付勢手段40の付勢力に抗してアーム部36,36の先端側を下向きに押し下げる。
【0030】
外ケース42の左右両側における下向きの凸湾曲面49b,49bの箇所を前記摺動突起部38,38が通過する。この時、押し上げ機構35の左右一対の押圧片37,37の先端(上端)が、前記底板3aにおける貫通孔41よりも下方に位置する最も低い位置となり、マガジン体2は押圧片37,37に邪魔されることなくさらに押し込むことができる。そして、さらにマガジン体2を押し込めば、内ケース43における底案内面50b,50bに摺動突起部38,38が摺接するので、押し上げ機構35は最下降状態を保持される。
【0031】
最終的にマガジン体2の前端が給紙部6の所定位置に押し込まれてセットされたときには、内ケース43の左右両側の係合案内面50c,50cの後側に前記摺動突起部38,38が位置するように、付勢手段40にて上向き付勢された押し上げ機構35の左右一対の押圧片37,37の先端(上端)は、前記貫通孔41、外ケース42の切欠き部47、内ケース43の挿通孔52、及び分離枠体46における孔61,61を上向きに貫通して受け板45の前寄り部位の下面を押し上げる。
【0032】
この状態では、図2、図4及び図13(a)に示すように受け板45に積層された原稿シート8のうちの最上シートの前寄り上面が給紙部6における繰出しローラ20に強い押圧力にて押圧される。
そして、パーソナルコンピュータ等の外部装置からの印刷指令があると、まず繰出しローラ20が回転駆動し、図14で時計方向(図4では反時計方向)に回転し、前記最上位置の原稿シート8を移送ガイド板18aに向かって繰り出す。この強制繰出し時に、最上位置の原稿シート8の前端左右両角部は分離爪54,54にて拘束されているので、図14に示すように最上位置の原稿シート8の前端左右中央側が盛り上がるように撓んで、その前端左右両角部が分離爪54,54から離れると、平坦な状態で移送ガイド板18a上に移ることができる。補助ガイド板18bの箇所の第1感知センサ63で、原稿シート8の先端を感知すると、繰出しローラ20及び下流側移送ガイド部21におけるローラ対22が駆動開始し、前記原稿シート8の先端が第2感知センサ64にて感知されると、原稿シート8の印刷領域の始端がサーマルヘッド12の発熱素子部に到着して、回転駆動するプラテンローラ13とサーマルヘッド12との間でインクリボン15を介して印刷を開始する。他方、プラテンローラ13とサーマルヘッド12とで原稿シート8が挟持されると、第1駆動モータ(図示せず)は停止して繰出しローラ20はフリー回転する。
【0033】
印刷につれて製版部11に移送される原稿シート8の後端が第2感知センサ64にて感知されると、それから所定回転数だけローラ対22の駆動により当該原稿シート8の印刷領域(製版領域)の中央位置が製版部の中央位置にセットされるので、ローラ対22が停止する。
次いで、前記原稿シート8がキセノン発光ユニット7における透明板26の所定位置にて停止すると、スタンプセッティングユニット24を介してスタンプ本体23における印面部材10が印刷された原稿シート8に押し付けられ、キセノン管27の発光にて製版される。
【0034】
原稿シート8の交換等に際してマガジン体2をマガジン装着部3から引き抜くときには、作業者は外ケース42の後端の把手部42aを持って図4の矢印B方向に引く。そうすると、図13(b)に示すように、まず、外ケース42のみが矢印B方向に後退移動するので、前記押し上げ機構35における左右両側の摺接突起部38,38は外ケース43における第2傾斜案内面49c,49cに摺接しながらマガジン体2の底方向に押される。これにより、付勢手段40の付勢力に抗して押し上げ機構35のアーム部36の先端側は下向きに回動し、押圧片37の先端がマガジン体2の底部から抜け出る方向に下降する。さらに外ケース42を引くと、図13(c)に示すごとく、外ケース42における下向き凸湾曲面49bの箇所に摺接突起部38が到達し、その近傍では、前記押圧片37の先端はマガジン体2の底から完全に抜け出た状態になる。
【0035】
前述の押し上げ機構35による受け板45の押圧力が解除されると、引下げ機構56におけるトーションバー58の付勢力にて分離枠体35は下向きに引き戻される結果、たとえ、繰出しローラ20の回転周面に形成された微粘着材層に原稿シート8が付着していても、当該繰出しローラ20を挟んだ前後位置の分離爪54と浮き上がり規制片62とで原稿シート8を強制的に下向きに引き離すことができるのである。
【0036】
次いで、外ケース42を引くと、当該外ケース42の底板42bの先端の係合部48が内ケース43の底板43bの先端縁に当接し、内ケース43も一緒に後方に引き出されることになる。このとき、前記摺動突起部38は、内ケース43における底案内面50cに摺接するので、当該底案内面50cは、前記押圧片37が内ケース43の底板43bに接近するのを規制する機能を有することになる。さらに、摺動突起部38が補助傾斜面50aや前記第1傾斜案内面49aに摺接すると、付勢手段40の付勢力にて押し上げ機構35が上向き回動する。この状態では、押圧片37の先端はマガジン体2の先端より外側に位置しているので、押し上げ機構35が元の状態(図12参照)に復帰しても、押圧片37とマガジン体2とが干渉しないのである。
【0037】
なお、本発明において、引下げ機構56における付勢手段としてのトーションバー58に代えて、内ケース43の側板43c内面と分離枠体46の側板46aとの間に捩じりばねを介挿するようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】
従って、請求項1に記載の発明の構成によれば、押し上げ機構により受け板を介して積層されたカットシートを給紙手段に押し付ける一方、前記の押し上げ力が解除されたとき、引下げ機構により分離枠体を強制的に引き下げるので、該分離枠体に設けた分離爪が前記積層されたカットシートの上端左右縁に係止していることにより、たとえ静電気の作用等にて給紙手段に付着していてもカットシートを強制的に引き離すことができるという効果を奏する。そして、引下げ機構による押し下げ作用は、押し上げ機構による押し上げ作用が解除されると自動的に機能するので、別途の操作も必要がなく簡単に実行できるという効果を奏する。さらに、マガジン体が本体ケースの給紙部に装着されているときは、上記分離爪は常にカットシート上端左右に均等に押し付けることができるため、部品製造上等の理由による、左右の分離爪の寸法バラツキに対しても安定した分離特性が得られるという効果を奏する。
【0039】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカットシートのマガジン装置において、給紙手段としての回転ローラの表面を微粘着材層に形成する一方、前記分離枠体には、前記回転ローラがカットシートの表面に押圧される箇所を挟んで前記分離爪と反対側に浮き上がり防止爪を設けたものであるから、回転ローラの表面の微粘着材層にカットシートが付着していても、その回転ローラを挟んだ位置の分離爪と浮き上がり防止爪との両方でカットシートを引き離すので確実に引き離することができるという効果を奏する。
【0040】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載のカットシートのマガジン装置において、前記引下げ機構は、基端をマガジン体の底板に係止する一方、他端を前記連結底板に係合させるトーションバーにて構成されているので、トーションバーがマガジン体の底板及び分離枠体の連結底板と略平行状に配設でき、嵩張ることがないから、マガジン体をコンパクトに形成できるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタンプ作成装置の概略斜視図である。
【図2】スタンプ作成装置全体の断面図である。
【図3】マガジン体を除去した状態でのスタンプ作成装置の断面図である。
【図4】マガジン装着部を含む要部断面図である。
【図5】押し上げ機構の斜視図である。
【図6】マガジン体の斜視図である。
【図7】(a)はマガジン体の側面図、(b)は図6のVIIb−VIIb線矢視断面図、(c)は図6のVIIc−VIIc線矢視断面図である。
【図8】分離枠体の斜視図である。
【図9】外ケースの前部側の平面図である。
【図10】内ケースの平面図である。
【図11】図10のXI−XI線矢視断面図である。
【図12】マガジン体を挿入する状態を示す側断面図である。
【図13】(a)はマガジン体のセット状態を示す要部側面図、(b)はマガジン体抜き出し開始状態を示す要部側面図、(c)は押し上げ機構が最下降した状態を示す要部側面図である。
【図14】原稿シートの繰出し状態を示す斜視図である。
【図15】(a)は原稿シートの平面図、(b)は原稿シートにおけるXVb −XV線矢視拡大断面図である。
【符号の説明】
1 スタンプ作成装置
1a 本体ケース
2 マガジン体
3 マガジン装着部
5 印刷部
6 給紙部
8 カットシートとしての原稿シート
9 IDシート
20 回転ローラとしての繰出しローラ
35 押し上げ機構
37 押圧片
38 摺動突起部
40 付勢手段
41 貫通孔
42 外ケース
43 内ケース
45 受け板
46 分離枠体
54 分離爪
56 引下げ機構
57 取付けフック部
58 トーションバー
58a 足部
58b 連設部
59 係合部
62 浮き上がり規制片

Claims (3)

  1. 受け板上にカットシートを積層状態にて載置したマガジン体を、本体ケースの給紙部に着脱自在に装着し、本体ケース側に設けた押し上げ機構を介して受け板をマガジン体の底面方向から押し上げて積層状のカットシートを給紙手段に押しつけるように構成してなるカットシートのマガジン装置において、
    マガジン体内には、前記積層されたカットシートの上端左右縁に係止するための左右一対の分離爪を有する分離枠体を上下回動可能に枢支し、該分離枠体における連結底板を前記受け板の下面側に配置させる一方、マガジン体の底板と前記連結底板との間には、前記押し上げ機構による押し上げ力が解除されたとき、分離枠体をマガジン体内の方向に下降させるための引下げ機構を配置したことを特徴とするカットシートのマガジン装置。
  2. 前記給紙手段としての回転ローラの表面を微粘着材層に形成する一方、前記分離枠体には、前記回転ローラがカットシートの表面に押圧される箇所を挟んで前記分離爪と反対側に浮き上がり防止爪を設けたことを特徴とする請求項1に記載のカットシートのマガジン装置。
  3. 前記引下げ機構は、基端をマガジン体の底板に係止する一方、他端を前記連結底板に係合させるトーションバーにて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のカットシートのマガジン装置。
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