JP4168213B2 - スタンプ作成のための原稿シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタンプ作成のための原稿シートの構成に係り、より詳しくは、この原稿シートを利用して、スタンプ本体にスタンプすべき画像(文字を含む)の識別を容易にするための識別部を張り付けるための(ID)シートを作成することができる原稿シートの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、先に、特願平10−86472号において、カーボンブラックまたは光エネルギー吸収物質を分散させて含有し、且つ連続気泡を有してスタンプインキを含浸可能な多孔性の印面形成部材をポジ原稿に押圧させた状態で、該ポジ原稿を通して光を照射することによって、ポジ原稿の透明部分に対応する印面形成部材の表面を溶融固化させてスタンプ製版するスタンプ作成装置であって、その本体ケース内には、前記ポジ原稿作成部(印刷部)と製版部とを備える一方、ポジ原稿としての透明フィルム製の原稿シートを積層して収納したマガジン体を給紙部に着脱可能に装着し、これから一枚ずつ繰出してインクリボンカートリッジを備えた印刷部に搬送させて印刷することを提案した。
【0003】
また、前記先行技術では、IDシートを手差し部からスタンプ作成装置の印刷部に送り、原稿シートに印刷したものと同じ製版データの画像(文字を含む)を印刷した後、スタンプ本体の握り部の頂面に張りつけて、スタンプすべき原稿データを認識し易くすることを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、原稿シートとIDシートとに同じ製版データの画像を印刷するのは、二度手間となると共に、シートも別々に準備しなければならず、コストが高くなるという問題があった。
本発明は、原稿シートが製版部に使用されたのちには、破棄されるものであるという事情に鑑み、IDシートにも利用できるように構成した原稿シートを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、スタンプ用の印面を製版するための原稿シートであって、製版すべき製版データに従って、非光透過材による画像を前記原稿シートに印刷形成した後、当該原稿シートを通して光エネルギーを照射して印面部材に所定の印面を製版するように構成され、前記原稿シートへの前記画像の印刷時に、非光透過材が接着し易くするための受像層を表面に形成した透明な第1ベースシートの裏面に感圧接着剤層を形成し、該感圧接着剤層には、これを覆う離型層を形成した透明な第2ベースシートを仮接着させたものである。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスタンプ作成のための原稿シートにおいて、前記第1ベースシートには、切り取りのための弱化線もしくは切断線を、製版のための製版データに対応する前記画像を印刷すべき印刷領域を囲む位置に施したものである。さらに、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスタンプ作成のための原稿シートにおいて、前記第1ベースシートの表面には、当該シートの搬送方向の左右両側縁部には、認識のための帯状のストライプ層を付し、該ストライプ層にはブロッキング防止用のオーバーコート部を形成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態について説明する。図1はスタンプ作成装置の概略斜視図、図2はスタンプ作成装置全体の断面図、図3はマガジン装着部の要部拡大断面図、図4(a)は原稿シートの平面図、図4(b)は原稿シートの断面図、図5はスタンプ本体の断面図である。
【0008】
図1及び図2に示すように、スタンプ作成装置1における合成樹脂製等の本体ケース1aの一側寄りの上部には、カットシートとしての透明の原稿シート8を多数枚積層させて収納したカセット式のマガジン体2を着脱自在に装着するマガジン装着部3を備える。マガジン装着部3に隣接して原稿シート8を一枚ずつ手差しするための手差し挿入口4が開口されている。本体ケース1a内には、前記原稿シート8を一枚ずつ印刷部5に向かって搬送するための給紙部6と、印刷部5にて印刷された原稿シート8を介して印面部材10に所定の印面を製版するためのキセノン発光ユニット7を着脱自在に装着できる製版部11とを備える。
【0009】
印刷部5には、サーマルヘッド12とプラテンローラ13とインクリボンカートリッジ14とを備える。サーマルヘッド12は、本体ケース1aの上面に上下回動可能に装着されたカバー体16の下面側に備えた付勢手段付きホルダ17に装着される一方、前記カバー体16を開けてホルダ17と共にサーマルヘッド12を本体ケース1a外に位置させた状態にてインクリボンカートリッジ14を交換することができる構成である。
【0010】
インクリボンカートリッジ14における巻元側リール14aから巻取りリール14bに巻き取られるインクリボン15が前記サーマルヘッド12とプラテンローラ13との間を通過するように配置する。
給紙部6における給紙手段としての回転ローラである繰出しローラ20の回転表面には原稿シート8の幅方向のほぼ全体にわたって微粘着材層を塗布形成することにより、給紙時に、原稿シート8の表面に付着する塵、埃を、繰出しローラ20の微粘着材層に移転させて除去できるように構成されている。
【0011】
前記繰出しローラ20にてマガジン体2から送りだされた原稿シート8は、ガイド板18aと浮き上がり防止用の補助ガイド板18bとの間を経て、インクリボン15とプラテンローラ13との間に通過させ、プラテンローラ13にて間欠移送させられる間に、パーソナルコンピュータ等の外部装置から伝送された製版すべき文字、画像等の製版データ(原稿データ)に従ってサーマルヘッド12を作動させて、ポリエチレンテレフタレート等の透明フィルム製の原稿シート8の表面にスタンプすべき画像(文字を含む)を印刷形成する。
【0012】
その後、原稿シート8は、下流側移送ガイド部21におけるローラ対22を介して製版部11に送られる。製版部11は、図1、図2等に示すように、本体ケース1aにおける右部上側には、前記印面部材10を下面側に固定したスタンプ本体23を前後左右から挟み付けてセッティングするスタンプセッティングユニット24と、このスタンプ本体23の下方に収納室内に対して本体ケース1aの右側面から横方向に出し入れできるキセノン発光ユニット7とにより構成されている。
【0013】
キセノン発光ユニット7は、合成樹脂材等の電気絶縁性材料からなるユニットケースの上面側に配置された透明板26と、その下側に配置されたキセノン管27と、前記透明板26方向に光を反射させるための光反射傘28と、ユニットケース25の挿入方向の先端に固定された受電側プラグ等とを備え、本体ケース1a側の電源側プラグに接続されている。
【0014】
そして、キセノン管27の発光にて印面部材10の表面に照射することで、印面が形成される。なお、手差し挿入口4から送られたIDシート9は、給紙部6における搬送ローラ対33を介して印刷部5に送られ、ここで前記原稿シート8に形成されたものと同じ画像を印刷し、スタンプ本体23が存在しない状態で排出ローラ対31を介して取り出し口32から放出し、スタンプ本体のグリップ部等に張り付けて印面の識別が容易になるようにする。
【0015】
本体ケース1a内の下部には、キセノン発光ユニット7に高圧電力を供給するために、外部の商用電源(100V)から入力して、高圧電力を蓄積するためのコンデンサ、該コンデンサに対して充電を行う充電回路、充電電圧検知回路、キセノン発光回路等を有するキセノン管発光制御回路を備えた高圧電源部や、CPU等の制御基板が配置されている。
図6は本発明のスタンプ作成装置1のシート搬送駆動系を示し、第1の駆動系における第1駆動モータ70の回転力を、ピニオンギヤ71から複数の歯車からなる第1動力伝達系72を介して給紙部6における繰出しローラ20及び搬送ローラ対33に伝達して回転させるものある。第2の駆動系における第2の駆動モータ73の回転力は、ピニオンギヤ74から第2動力伝達系75の複数の歯車を介してプラテンローラ13を回転すると共に、さらに下流側の複数の歯車76,77等をかいしてインクリボンカートリッジ14の巻取りリール14bを回転させてインクリボン15を巻き取る一方、タイミングベルト等の第1無端帯78を介して印刷部5と製版部11との間に配置されたローラ対22の一方のローラを駆動する。さらに、前記第2動力伝達系75の複数の歯車を介して第1プーリ79を駆動し、この第1プーリ79と、製版部11の下流側の排出ローラ対31の一方のローラと一体的に回転する第2プーリ80とにタイミングベルト等の第2の無端帯81を巻掛けして回転力を伝達するように構成され、図10に示す制御装置84により、後述するように、第1駆動系と第2駆動系とを所定のタイミングにより、搬送駆動を切換え制御される構成となっている。
【0016】
次に、原稿シート8の構成について詳述すると、原稿シート8は、図4(a)及び図4(b)に示すごとく、平面視略矩形状の透明な合成樹脂製フィルム(例えばポリエチレンテレフタレート)の第1ベースシート8a(実施例では厚さを70μmとする)の片面(表面)全体には、受像層8bを塗布形成し、さらに、第1ベースシート8aの長手方向の左右両側縁に沿ってストライプ層8cを印刷により形成する。受像層8bは、印刷部5での印刷時にインクリボンによるインキが接着し易いようにするためのものであって、例えばポリエチレンテレフタレートは極性が非常に低く化学安定性がすぐれているので、その第1ベースシート8aの表面に無機酸化剤を塗布した上に固形バインダーとして環化ゴム、シェラック、ロジンエステル、セルロース誘導体、塩ビ−酢酸ビニル共重合体等を塗布したものである。マーク部としてのストライプ層8c1,8c2,8c3は、後述する光反射型等の第1感知センサ63や光透過型の第2感知センサ64等にて判別するための黒色等のインキ層であり、原稿シート8の左右両側縁の長手方向に沿って細い帯に形成されている。
【0017】
この第1ベースシート8aの裏面には、全面にわたって感圧接着剤層8kを塗布形成し、他方、透明なポリエチレンテレフタレート製フィルムからなる第2ベースシート9a(実施例では厚さを50μm程度とする)の片面には、前記感圧接着剤層8kを覆うようにしたシリコーン等による離型層9bを塗布形成し、感圧接着剤層8kと離型層9bが合わさるように、第1ベースシート8aと第2ベースシート9aとを重ね合わせる。
【0018】
また、第1ベースシート8aの表面の先端寄り部位には、マガジン体2への挿入方向を示すためのがインキ層による目印8dが施されている。これらストライプ層8cや目印8d等の部分のインキ層は、他の箇所に比して接着性が大きいため、それらの部分の表面には摩擦係数の小さい物質からなるオーバーコート部8eを施している(図4(a)の斜線部分参照)。これにより、原稿シート8を重ねたとき、互いに密着して離れ難くなるのを防止したり、前述したように給紙手段としての回転ローラである繰出しローラ20の回転表面の微粘着材層に原稿シート8が接着し難いようにして繰出し作用を軽やかにできるようにしている。なお、図4(a)に示すように、原稿シート8の後端側の一側角部を斜めに切取ることにより、この切欠き部8fを、マガジン体2における後述する内ケース43の底板43bの後部位の突出部(図示せず)に当接させれば、ユーザーがマガジン体2に原稿シート8を、その搬送の向きが誤りなくセット(実施例では、後述する第1のストライプ層8c1が搬送方向の先端側に位置させること)ができるようにしている。
【0019】
そして、図4(a)に示すごとく、第1のストライプ層8c1は、原稿シート8の搬送方向先端側に近い位置の一側縁に短く形成され、第1のストライプ層8c1の後端から同じ側縁の第2のストライプ層8c2の始端までは空白状に途切れており、原稿シート8の搬送方向先端縁から第2のストライプ層8c2の始端までの距離(L1+α)は、第1感知センサ63からプラテン13表面とサーマルヘッド12の印字部(発熱素子のライン)とが当接する印字部までの距離L1より若干長く設定されている(図7(a)参照)。他方、前記印字部から第2感知センサ64までの距離L2は、原稿シート8における搬送方向先端から印字領域の始端迄の距離に相当するように設定されている。
【0020】
さらに、第1ベースシート8aには、前記印字部5にて製版のための製版データに対応する画像が印刷される印刷領域(以下、原稿データ部8hという)を囲むように平面視略矩形状に切断線8gを予め形成しておく(図4(a)参照)。なお、前記切断線8gに代えて、ミシン目のような断続的な切り目もしくは第1ベースシート8aの厚み方向に薄くなる断面V溝状(ノッチ溝)のような切り目線等の軽い力で切り離すことができる弱化線を形成しておいても良い。
【0021】
これにより、後述する印刷指令に従って、マガジン体2が装着された給紙部6にて第1駆動モータ70を駆動して繰出しローラ20により原稿シート8が一枚繰り出され、その第1のストライプ層8c1の始端を光反射式の第1感知センサ63にて感知してのち、空白部(もしくは第1のストライプ層8c1の後端)を感知すると、当該原稿シート8の搬送方向が正しいものと判断される一方、前記第2駆動モータ73を駆動開始する。原稿シート8の始端がプラテンローラ13とサーマルヘッド12との挟持箇所に届くと、原稿シート8はこの挟持箇所と前記繰出しローラ20とにより等速度にて搬送される。
【0022】
続いて第2のストライプ層8c2の始端を第1感知センサ63にて感知したとき、前記第1駆動モータ70の駆動を停止するので、その後は第2の駆動系のみが作動することになり(換言すると、第1駆動系と第2駆動系との駆動を切り換える)、インクリボン15もプラテンローラ13とサーマルヘッド12との間で、原稿シート8の表面に沿いながら同期して通過する。
【0023】
次に、光透過型の第2感知センサ64の箇所にて原稿シート8の始端、即ち第1のストライプ層8c1の始端が感知されると、印刷領域(前記原稿データ部8h)がサーマルヘッド12の印字部に到達するので、印刷作業が実行され、ローラ対22に受け継がれた原稿シート8は製版部11に移送される。当該原稿シート8の後端(第2のストライプ層8c2の後端)が光透過型の第2感知センサ64の箇所にて感知されると、それから所定時間後に第2駆動モータ73が駆動停止するように制御され、原稿シート8の前端が排出ローラ対31の箇所で挟持され、且つ原稿シート8の後端が前記ローラ対22に挟持された状態で停止する。これにより、原稿シート8の画像が印刷された箇所である印刷領域(原稿データ部8h)は製版部11のほぼ中央部に配置できることになる。
【0024】
なお、第1のストライプ層8c1と第2のストライプ層8c2と間の空白部に、バーコード等の白黒の縞模様等のマークを付すことにより、第1ベースシート8aの色や、印刷すべき箇所の数、印刷領域(原稿データ部8h)の大小等を判別可能なように構成しても良い。
原稿シート8を手差し挿入口4に一枚ずつ挿入すると、光反射型の第3感知センサ82の箇所で第1のストライプ層8c1を感知することで、当該原稿シート8の存在を確認し、前記空白部のバーコード等を第3感知センサ82にて検出して原稿シート8の種類等を判別し、本体ケース1aの上面等に備えたられた液晶等の表示部83に前記種類等を表示する。そして、第1駆動モータ70が駆動開始し、第1感知センサ63にて前記第1のストライプ層8c1の終端)を検出すると、積層部からの原稿シート8の場合と同様にして第2駆動モータ73の駆動を開始して、プラテンローラ13を回転させてサーマルヘッド12との箇所に受け継ぎさせ、第2感知センサ64にて第1のストライプ層8c1の始端を感知すると、印刷を開始する。
【0025】
このように、第1感知センサ63にて原稿シート8の始端を検出すると、印刷部5の搬送駆動系が作動してシート搬送の頭出しを制御するのであり、第2感知センサ64が原稿シート8の始端を検出すると、印刷を開始するように印刷部頭出し制御するので、シート搬送のための駆動系の制御の態様が至極簡単となると共に駆動系の構成も簡単となる。
【0026】
なお、印面部材10は、カーボンブラックまたは光エネルギー吸収物質を分散させて含有し、且つ連続気泡を有してスタンプインキを含浸可能な多孔性の板材であり、この印面部材10をポジ原稿である印刷された原稿シート8に押圧した状態にて該ポジ原稿を通して光を照射することによって、ポジ原稿の透明部分に対応した印面部材の表面箇所が溶融固化する一方、ポジ原稿の不透明部分(光遮断部分)に対応した印面部材の表面箇所は多孔性のままとなるスタンプが製造できるものである。
【0027】
マガジン体2に積層された原稿シート8を給紙部6における繰出しローラ20の方向に押圧するための押し上げ機構35は、左右一対のアーム部36(図9で一方のみ示す)と、その間を連結する連結片36bと、該連結片36bから上向きに突出するように屈曲形成等させた少なくとも一つ、好ましくは一対の押圧片37と、前記左右両アーム部36,36の内面に対向して横向きに突出させた丸ピン状の摺動突起部38等から構成され、左右両アーム部36,36の基部の回動支点36aは本体ケース1aのシャーシフレーム等にピン等を介して上下回動可能に枢支されている。
【0028】
そして、マガジン装着部3の底板3aの下面側に連結片36bが位置し、前記押圧片37が底板3aに穿設された貫通孔41を下側から貫通するように配置され、前記左右両アーム部36,36の先端側フック36cと、前記ガイド板18aの下面側に突出するブラケット39とに係止した引張ばね40により、前記押圧片37が上方向に移動するように付勢されている。マガジン体2がマガジン装着部3から抜き出された状態では、図9に示すごとく、底板3aの下面の適宜箇所に前記押し上げ機構35における連結片36bがほぼ平行状に当接し、前記押圧片37の先端が底板3aから大きく突出する。
【0029】
マガジン体2は、図8、図9に示すように、上面開放状の外ケース42と、該外ケース42に対してその長手方向(給紙部6に対する着脱方向)に沿って相対的に移動可能な上面開放状の内ケース43と、該内ケース43の上面の後部側を覆うための上下回動可能なカバー44と、内ケース43内にて後側を枢支されて前側が大きく上下回動可能であって、前記カットシートとしての原稿シート8を積層状に載置できる受け板45(図3に示す)と、内ケース43内の前寄り部位にて上下回動可能で、且つ左右一対の分離爪54,54を備えた分離枠体46等から構成されており、内外両ケース43,42及びカバー44は合成樹脂材にて形成することが好ましい。
【0030】
外ケース42の後端部には、作業者が押し引きできる下向き開口状の把手部42aが一体的に形成されており、外ケース42の底板42bの前端は、左右両側が後方に大きく抉られた切欠き部(図示せず)と、左右中央側先端(自由端)にて上向き突出した係合部48とを備える。そして、図8に示すように、外ケース42の左右両側板42c,42cには、その前端側から後方に向かって下向き傾斜する第1傾斜面49aと、第1傾斜面49aの下端で連設されて底板42bの下面と同じ高さに到る下向き凸湾曲面49bと、この下向き凸湾曲面49bに連設して上向き傾斜する第2傾斜面49cと、該第2傾斜面49cの上端に連設されて底板42bと平行に後向きに延びた後のち、底板42b方向に下がるように形成された遊嵌部49dとからなる案内部49が形成されている。
【0031】
なお、図8に示すごとく、第2傾斜面49cから遊嵌部49dにわたって、底板42bと左右両側板42cとの連設角部には、透かし孔51が穿設されており、この透かし孔51を介して、前記横向きの摺動突起部38の先端側が内ケース43の側板43cの外面に形成された補助案内部50に臨むことが可能なように構成されている。
【0032】
内ケース43における左右両側板43cの外面に一体的に形成された横張出リブ状の補助案内部50は、前記第1傾斜面49aと略同じ傾斜角度を有する補助傾斜面50aと、該補助傾斜面50aの下端に連設されて外ケース42における底板42bの上面に摺接可能なように平行な底案内面50bと、該底案内面50bの後端に連設して略垂直状に上向きに延びた係合案内面50cとを有する(図8参照)。また、内ケース43の底板の前部寄り部位に穿設された挿通孔(図示せず)を介して前述の押し上げ機構35における押圧片37が下方から通過可能となるように構成されている。
【0033】
従って、マガジン体2を給紙部6に対して着脱するように抜き出しするとき、前記押し上げ機構35における左右両側のアーム部36から突出する摺動突起部38が前記案内部の下側面である第1傾斜面49a、下向き凸湾曲面49b、第2傾斜面49cに摺接されてアーム部36が上下回動し、押圧片37は、一旦底板3aより下側に回動したのち、マガジン装着部3にセットされたマガジン体2の受け板45を下方から押し上げるのである。マガジン体2をマガジン装着部3から引き抜くときには、外ケース42を引き出すと、前記第2傾斜面49cを介して摺動突起部38を下向きにおして押圧片37が底板3aより下方になった状態となるので、内ケース43を引き抜けば良い。
【0034】
また、この分離枠体46は、内ケース43の底板43b上面側と、前記連結底板との間に装架された平面視コ字状のトーションバー58にて下向きに付勢され、分離枠体46における両側板46a,46aの前後長手方向の中途部には、浮き上がり規制片62,62が内向きに屈曲形成されて設けられている。押し上げ機構35にて受け板45上に積層した原稿シート8を繰出しローラ20の回転面に押し付けてから給紙動作した後、マガジン体2を抜き出すとき、押し上げ機構35が下向き回動して押圧片37の受け板45に対する押圧力が解除されると、受け板45ごと、原稿シート8をマガジン体2の底方向に戻すことができる。
【0035】
なお、図10は本発明のスタンプ作成装置1の制御装置84の機能ブロック図を示し、制御プログラムを記憶したROMや制御のための各種データ(検出値)を記憶するRAM、各種演算や制御を実行するためのCPU等を備えたマイクロコンピュータ等のコントローラ85には、前述の第1感知センサ63、第2感知センサ64、第3感知センサ82、第1駆動モータ70、第2駆動モータ73及び液晶等の表示部83が接続され、前述のような印刷部5への原稿シート8の搬送の頭出し制御、後端検出、印刷部5での印刷動作、原稿シート8の製版部11での停止等を制御するように構成されている。
【0036】
そして、パーソナルコンピュータ等の外部装置からの印刷指令があると、まず繰出しローラ20が回転駆動し、前記最上層の原稿シート8を移送ガイド板18aに向かって繰り出す。
繰り出される原稿シート8は、その前端左右両隅角部が分離爪54,54から離れると、平坦な状態で移送ガイド板18a上に移ることができる。そして、補助ガイド板18bの箇所の第1感知センサ63で、原稿シート8の先端を感知すると、繰出しローラ20及び下流側移送ガイド部21におけるローラ対22が駆動開始し、前記原稿シート8の先端が第2感知センサ64にて感知されると、原稿シート8の印刷領域の始端がサーマルヘッド12の発熱素子部に到着して、回転駆動するプラテンローラ13とサーマルヘッド12との間でインクリボン15を介して印刷を開始する。他方、プラテンローラ13とサーマルヘッド12とで原稿シート8が挟持されると、第1駆動モータ70は停止して繰出しローラ20はフリー回転する。
【0037】
印刷につれて製版部11に移送される原稿シート8の後端が第2感知センサ64にて感知されると、それから所定回転数だけローラ対22の駆動により当該原稿シート8の印刷領域(製版領域)の中央位置が製版部の中央位置にセットさせるので、ローラ対22を停止する。
次いで、前記原稿シート8がキセノン発光ユニット7における透明板26の所定位置にて停止すると、スタンプセッティングユニット24を介してスタンプ本体23における印面部材10が印刷された原稿シート8に押し付けられ、キセノン管27の発光にて製版される。
【0038】
このようにして、製版作業に使用した原稿シート8をスタンプ作成装置1から取り出した後、原稿シート8の第1ベースシート8aの前記切断線8gに沿って、原稿データ部8hを外す。この原稿データ部8hの裏面にも感圧接着剤層8kが形成されているので、直ちに、図5に示すスタンプ本体23における握り部23aの頂面等の表示部に原稿データ部8hを張り付けてIDシートの代わりとすれば良い。
【0039】
もしくは、前記原稿データ部8hを除く前記切断線8gより外側の第1ベースシート8aの箇所を、第2ベースシート9a(離型層9b)から捲って廃棄する。次いで、前記原稿データ部8hのみを前記離型層9bから捲って、図5に示すスタンプ本体23における握り部23aの頂面等の表示部に貼着し、IDシートの代わりとすれば良い。前述の如く製版作業の後は、その原稿シート8は不要であると共に、第1ベースシート8aにおける原稿データ部8hに印字された画像(文字を含む)は、製版したものと同じであるので、原稿データ部8hを前記握り部23aの頂面等の表示部に張り付けておけば、スタンプ本体23を引っ繰り返して印面部材10を一々確認する必要がないし、IDシートを別途準備するコストや印刷する手間も省けるのである。
【0040】
なお、図5において、ホルダ部23bの下面側にスペーサ部材23cを介して印面部材10が装着され、インク補充時には、スペーサ部材23cの上側の切断リブの上端にインク液を収納した薄い合成樹脂製のフィルムからなるインクパック23dを配置し、その上に厚紙23eを配置する。握り部23aをホルダ部23b方向に押し込むことにより、握り部23aの内部の押しリブ23fが厚紙23eを介してインクパック23dを切断リブ方向に押しつぶして、内部のインク液を印面部材10に吸収させるのである。
【0041】
なお、第1ベースシート8aの原稿データ部8hを囲む切断線8gや弱化線を施さない場合には、前記製版後に、前記第1ベースシート8aに第2ベースシート9を張り合わせた状態で鋏で、原稿データ部8hを囲むように切り抜き、そののち、第1ベースシート8aを剥がして、スタンプ本体23の表示部に貼着すれば良い。
【0042】
【発明の効果】
従って、請求項1に記載の発明の構成によれば、スタンプ用の印面を製版するための原稿シートであって、製版すべき製版データに従って、非光透過材による画像を前記原稿シートに印刷形成した後、当該原稿シートを通して光エネルギーを照射して印面部材に所定の印面を製版するように構成され、前記原稿シートへの前記画像の印刷時に、非光透過材が接着し易くするための受像層を表面に形成した透明な第1ベースシートの裏面に感圧接着剤層を形成し、該感圧接着剤層には、これを覆う離型層を形成した透明な第2ベースシートを仮接着させたものである。このように2枚のベースシートは共に透明であるから、第2ベースシート側から光エネルギーを照射して、印面部材の表面に製版部を作ることができる。そして、この製版データによる画像部分(印刷領域)をIDシートとして使うために、前記製版後に鋏等にてこの製版データによる画像部分の2枚のベースシートを共に切り取った後、第1ベースシートを第2ベースシートから剥がせば、第1ベースシートの裏面側に感圧接着剤層が予め形成されているので、簡単に所定の箇所に貼着できるという効果を奏する。しかも、製版作業の後は、その原稿シートは不要であると共に、第1ベースシートに印字された製版データによる画像部分は、製版したものと同じであるので、製版データによる画像部分をスタンプ装置における表示部に貼着すれば、IDシートを別途準備するコストや印刷する手間も省けるという効果を奏するのである。
【0043】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスタンプ作成のための原稿シートにおいて、前記第1ベースシートには、切り取りのための弱化線もしくは切断線を、製版のための製版データに対応する前記画像を印刷すべき印刷領域(原稿データ部)を囲む位置に施したものであるから、鋏を使うことなく第1ベースシートの原稿データ部を剥がして簡単に所定の箇所に貼着できるという効果を奏するのである。
さらに、請求項3に記載の発明は、第1ベースシートの表面に受像層を形成するので、印刷部で製版データによる画像を鮮明に形成することができる一方、原稿シートの搬送方向の左右両側縁部には、認識のための帯状のストライプ層を付すことで、透明部材からなる原稿シートをスタンプ作成装置に配置したことを確認が容易になる。また、ストライプ層にはブロッキング防止用のオーバーコート部を形成ことで、原稿シートを積み重ねて保存する場合に互いにストライプ層のインクが隣接する原稿シートにくっつかないという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スタンプ作成装置の概略斜視図である。
【図2】 スタンプ作成装置全体の断面図である。
【図3】 マガジン装着部を含む要部断面図である。
【図4】 (a)は原稿シートの平面図、(b)は図4(a)のIVb −IVb 線矢視拡大断面図である。
【図5】 スタンプ本体の断面図である。
【図6】 駆動系を示す側面図である。
【図7】 (a)はマガジン体からの原稿シート搬送経路を示す説明図、(b)は手差し部からの原稿シートの搬送経路を示す説明図である。
【図8】 マガジン体の斜視図である。
【図9】 マガジン体を挿入する状態を示す側断面図である。
【図10】 制御装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 スタンプ作成装置
2 マガジン体
3 マガジン装着部
5 印刷部
6 給紙部
8 カットシートとしての原稿シート
8a 第1ベースシート
8b 受像層
8c1,8c2,8c3 ストライプ層
8e オーバーコート部
8g 切断線
8h 原稿データ部
8k 感圧接着剤層
9a 第1ベースシート
9b 離型層
12 サーマルヘッド
13 プラテンローラ
14 インクリボンカートリッジ
15 インクリボン
23 スタンプ本体
23a 握り部

Claims (3)

  1. スタンプ用の印面を製版するための原稿シートであって、
    製版すべき製版データに従って、非光透過材による画像を前記原稿シートに印刷形成した後、当該原稿シートを通して光エネルギーを照射して印面部材に所定の印面を製版するように構成され、
    前記原稿シートへの前記画像の印刷時に、非光透過材が接着し易くするための受像層を表面に形成した透明な第1ベースシートの裏面に感圧接着剤層を形成し、
    該感圧接着剤層には、これを覆う離型層を形成した透明な第2ベースシートを仮接着させたことを特徴とするスタンプ作成のための原稿シート。
  2. 前記第1ベースシートには、切り取りのための弱化線もしくは切断線を、製版のための製版データに対応する前記画像を印刷すべき印刷領域を囲む位置に施したことを特徴とする請求項1に記載のスタンプ作成のための原稿シート。
  3. 前記第1ベースシートの表面には、当該シートの搬送方向の左右両側縁部には、認識のための帯状のストライプ層を付し、該ストライプ層にはブロッキング防止用のオーバーコート部を形成したことを特徴とする請求項2に記載のスタンプ作成のための原稿シート。
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