JP4026035B2 - パチンコ遊技機における球抜き制御装置 - Google Patents

パチンコ遊技機における球抜き制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ遊技機における球抜き制御装置に関し、更に詳しくは、パチンコ球を使用する遊技機の前側で相当数のパチンコ球を収容し得ると共に、必要時に皿外へ排出し得る球皿の球出口部側に装備された球抜き制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機の代表例の一つである一般的なパチンコ機では、ゲーム開始操作に基づく打球発射装置と球送り装置との関連作動において、上球受け皿(上球皿)内の遊技球を1球ずつ機内の発射部位に送込み、これを遊技面内に打出してゲームを遂行し得るようになっている。そして、ゲーム中に発生したセーフ球に対する褒賞として、機裏側の機構セット盤に配設した賞球排出部から所定数のパチンコ球(賞球ともいう)が排出され、遊技者側に還元されるようになっている。このためパチンコ機は、パチンコ球の受入れおよび貯留に必要とされる球受け部材として、機体前面の中央において貯留,送出用として設置される前記上球皿と、下端部において貯留用として設置される下球受け皿(下球皿)とを備えている。そして、前記賞球排出部から排出された賞球については、機裏側の主排出路から上球皿へ優先的に通出されて遊技球として送出されたり貯留され、この上球皿の充満以後に溢れ出る余剰賞球は、主排出路から分岐連設された副排出路を介して下球皿へ排出されて貯留されるようになっている。
【0003】
また、前述した上球皿および下球皿には、遊技者が適時必要に応じて指先で開放操作し得る球抜き装置が付設されている。例えば上球皿に付設される球抜き装置については、各メーカ毎のパチンコ機において設置部位や形式等に差異があっても、その基本的な形態としては、上球皿の外郭体に露出されている操作部材の操作に伴い開閉弁部材が開放変位されることにより、上球皿の下流端の球送出口と球抜き路が互いに開放連通されて、同上球皿の貯留球を下球皿側へ抜出し得るようになっている。また下球皿には、別の球抜き装置が配設されており、この球抜き装置における操作部材の操作に伴って開閉弁部材が開放変位することにより、皿部底面の球抜き口が開放されて、同下球皿側の貯留球および上球皿側からの球を抜出して、下方に用意される球受け箱に排出するよう構成されている。すなわち、遊技者が当該パチンコ機における遊技を終了するに際しては、先ず上球皿内に貯留されていたパチンコ球を、上球皿に配設された球抜き装置を利用して下球皿へ排出し、次いで下球皿に配設された球抜き装置を利用して機外へ抜出すようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前記上球皿および下球皿では、夫々の球皿毎に概ね500個前後のパチンコ球を貯留し得るようになっている。しかし従来の球抜き装置では、前記操作部材による開閉弁部材の開閉操作は、専ら該操作部材を指先操作する手動球抜き形態であったため、全てのパチンコ球の球抜きが完了するまでの間(30秒〜1分程度)、遊技者は該操作部材を指先で操作状態に保持したまま待機しなければならない。しかし、遊技終了時での球抜き操作は意外と面倒でかつ煩雑に感じられるため、マッチ棒や爪楊枝またはコイン等を利用して前記操作部材を球抜き位置に固定保持して、指先を使わずにパチンコ球を抜出してしまう遊技者が多かった。ところが、このような遊技者であればあるほど、全てのパチンコ球の球抜きが終了すると、前記操作部材の固定保持を解除せずに性急に席を立つ場合が極めて多いのが実情である。しかも従来の球抜き装置では、球送出口に対して前記開閉弁部材が半開きまたは全開の状態(球抜き状態)にある場合を検出して、これを外部に報知する手段が具備されていなかった。このため、球抜き装置が球抜き状態に保持されている遊技機において、次の遊技者がこれに気付かずに遊技球を上球皿へ投入した際には、遊技球が球送り装置側へ送られずに下球皿側へそのまま排出されてしまう不都合があった。すなわち次の遊技者は、操作部材の通常位置への復帰操作と、下球皿へ排出された遊技球の上球皿への再投入作業とを強いられることとなり、次の遊技者に極めて不愉快な思いをさせてしまう問題を内在していた。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を解決するべく新規に提案されたものであって、電気的な操作用および開閉用の手段を利用して、球皿内のパチンコ球を球出口から楽に抜出し得ると共に、球出口の開放状態を検出して報知し得るようにしたパチンコ遊技機における球抜き制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係るパチンコ遊技機における球抜き制御装置は、
パチンコ球を使用する遊技機の前側で相当数のパチンコ球を収容して下方へ排出でき、球収容部および球送出口を含む形状に形成された皿本体と、皿の外郭形状に形成され、両端を曲面状にした流線形状の外郭体とを互いに着脱可能に組付けて構成した上球皿の球送出口側に装備された球抜き部にあって、
前記球皿の球送出口に対する閉鎖位置と開放位置に変移し得る開閉部材と、
前記上球皿の表側で操作し得るように取着されて電気制御基板に電気的に接続された操作入力手段と、
前記上球皿内に設置されて前記電気制御基板に電気的に接続されると共に、前記開閉部材に連繋または一方向に係合可能とされ、前記操作入力手段の操作に基づいて作動する電動開閉手段と、
前記電気制御基板に電気的に接続され、前記開閉部材の開閉可動部位に位置して同部材の開放範囲状態を電気的に検出する位置検出手段と、
前記遊技機の所要位置に付設されると共に、前記電気制御基板に電気的に接続され、前記位置検出手段からの検出入力に基いて作動される報知手段とを備え、
前記電気制御基板は、前記操作入力手段に接続される入力回路と、この入力回路に接続され、前記電動開閉手段の駆動・停止タイミングを制御する設定時間を設定したタイマー回路と、このタイマー回路に接続され、電動開閉手段を作動制御する駆動回路とを有する一方、前記位置検出手段に接続した入力回路と、この入力回路および前記電動開閉手段用のタイマー回路に接続され、前記報知手段の報知タイミングである設定時間を設定したタイマー回路と、このタイマー回路に接続され、報知手段を作動制御する駆動回路とを有し、
前記球皿内のパチンコ球の抜出しにあたり、前記操作入力手段の入力に対し、前記電動開閉手段用の入力回路を介して電動開閉手段用のタイマー回路が起動されると同時に、駆動回路が電動開閉手段を駆動制御した後、電動開閉手段用のタイマー回路の設定時間を経過すると、電動開閉手段を停止制御することで、前記開閉部材が球送出口を設定時間開放した後に閉鎖するように設定する一方、前記電動開閉手段用のタイマー回路の設定時間を経過した際に、または該設定時間のタイムアップにかかわらず、前記開閉部材が球送出口に対する半開きまたは全開の状態にあることを前記位置検出手段で検出した場合に、前記報知手段用のタイマー回路を起動して、このタイマー回路の設定時間だけまたは設定時間後に、報知手段により報知し得るように設定したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
開閉部材に適宜連繋された電動開閉手段は、球皿の表側に配設した操作入力手段の指先操作前においては非作動状態に保持され、これにより該開閉部材は球出口部分の閉鎖位置に停止しているので、球皿内のパチンコ球は貯留状態に保持される。また前記操作入力手段を指先操作すると、前記電動開閉手段の作動のもとに開閉部材が球出口部分の開放位置に移動変位するので、球皿内のパチンコ球の自動的な球抜きが行なわれる。なお電動開閉手段は、電気制御基板の設定作動時間条件に基いて作動・停止されるので、操作入力手段に対する瞬間的な操作によって開閉部材が所定時間に亘って球出口部分を開放状態に保持するようになり、球皿内のパチンコ球の球抜きを簡単かつ楽に行ない得る。また球抜き状態となった場合には、位置検出手段がこれを検出して報知手段が報知する。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るパチンコ遊技機における球抜き制御装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお本実施例では、前枠の正面内部にパチンコ球用の遊技盤がセットされた一般的なパチンコ機の場合を主に示す。
【0009】
本実施例のパチンコ機(遊技機)Pは、その基本的構成の概要として、図1に略示するように、外枠Aの開口前面側に連結支持手段および施錠手段を利用して開閉および着脱が可能に組付けられる前枠Bの各部に、ガラス扉D付きの窓枠C、後述する上下の球受け皿E,Fおよび打球発射装置G等が装備されている一方、前枠Bの正面内部に所要の遊技盤Hが着脱交換可能にセットされており、そして前枠Bの裏側にアウト球、セーフ球、賞品球の各処理部を有する機構セット盤(図示せず)が着脱可能に装備されている。なお外枠Aは、上下および左右の各枠部材1,2,3,4が互いに枠組み連設された形態のものを例とし、少なくとも右と下の枠部材3,4を合成樹脂成形製のものとして交換することにより、一般に「関東枠、関西枠」と呼称区分されているタイプのものに変更し得るようになっている。
【0010】
(前枠について)
各種構成部材の搭載枠とされる前記前枠Bは、全体が合成樹脂成形されたものを例とし、基本的には図1に示すように、外枠Aの開口前面域に適合する外形枠サイズに成形されて内側に正面縦長方形の窓枠口6を開口した枠体5と、この枠体5の裏側に一体成形されて窓枠口6よりやや狭い開口面域を成形した収容保持枠8とが前後に連設された内外二重枠形態とされている。そして前記枠体5においては、窓枠口6の内周囲に窓枠Cを設置し得るようになっており、この窓枠口6の下部に下球皿Fや打球発射装置G等を設置するための前盤部7が成形され、また窓枠口6の上縁部および右縁部に亘り電光装飾部9が設置されている。なお収容保持枠8においては、窓枠口6の下部内側に位置する遊技補助盤10が一体成形され、この遊技補助盤10には、賞品球用の排出口11およびこぼれ球やファール球用の回収路12等が成形されていると共に、同盤の前側に発射レール13とスピーカ14等を組込んだ回収ケース15等がセットされている。
【0011】
(上球皿について)
前枠Bの下部前側に装備される上球受け皿(単に上球皿ともいう)Eは、窓枠Cにおけるガラス扉Dの下方面域に合わせて開閉および着脱可能に組付けセットされている。この上球皿Eは、図2および図3に示すように基本的な構成として、合成樹脂成形された基本構成部材である箱枠状の外郭体20と、同外郭体20の開口内側に嵌合セットされる皿本体21とをビス19で組付け整合して、全体が下面を水平にし両端を曲面状にした流線形状にユニット化されており、この両者20,21の裏面に合わせて、補強装飾用の補助部材22を前面に取着した薄肉金属成形製(または樹脂製)の開閉セット板23がビス18で取着されて単一化されている。そして外郭体20および補助部材22は、ともに同長に整合されて互いの右端部が開閉セット板23の右端から延出しており、また開閉セット板23は、窓枠Cの下部面域に整合する横長方形サイズにされて、各部に必要な口が成形されていると共に、その水平下端縁が外郭体20における水平底板部20aの下底面に対して平行位置に整合されている(図4参照)。
【0012】
そして、この上球皿Eの着脱開閉用の連結支持手段として、図1および図2に例示するように、前枠Bの前盤部7の左端部前面に固定された支持具16の支軸16aに対して、開閉セット板23の左端部前面に固定された受け具24の軸筒部25が軸孔26を介して上下方向へ抜脱可能に嵌挿連結し得るようになっている。また施錠手段として、図1に示すように、窓枠Cの右中央内側に設置された施錠具17の昇降施錠杆に対して、開閉セット板23の右側裏面に取着された掛け具27が係脱可能に係合できるようになっている。なお、前記受け具24の軸筒部25を含む前出部分は、外郭体20および皿本体21の左端部に成形された平面U字状の逃し口28内に位置するようになっており(図2参照)、そして軸筒部25と支軸16aとが適正な嵌合い公差を以って嵌挿される。
【0013】
前記皿本体21は、枠体部29に成形された皿部として、球収容部30と金属製のレール31を敷設した整列送出部32とが一連の勾配で成形されており、この送出部32の下流端に開口された球送出口(球出口部分)33に対して後述する球抜き制御装置50が付設されるようになっている。一方前記補助部材22は、開閉セット板23の上縁に合わせて着脱交換可能に取着されており、その本体34の左端部には前枠B側の賞球用排出口11と皿本体21の球収容部30とを連絡する賞球給出用の連絡筒部35が成形されている。また開閉セット板23では、その上端縁に沿って成形された係合レール部36が、図4に示す如く、前記ガラス扉Dの下縁と噛合状態で整合し得るようになっている。なお、前述の上球皿Eにおけるその余の構成として、外郭体20における前記逃し口28の底面周囲と水平底板部20aの右部下底面とに、夫々水平姿勢保持用の支持座37が形成されている(図4参照)。
【0014】
また補助部材22では、一般的なパチンコ機の場合には標準タイプのものが、また球貸し型のパチンコ機の場合には、図1に示すように、球貸し操作部38を備えた別種タイプのものが夫々選択使用される。これら2種タイプの何れの補助部材22にあっても、球貸し操作部38の有無を除いて基本的には同様に構成されて、開閉セット板23に対して止め具(図示せず)を利用してビス着されている。そして前枠Bに対する上球皿Eの組付け状態において、補助部材22の本体34の右外端部が外郭体20の右外端部と共に窓枠Cの右側下部を覆蓋し得るようになっている。
【0015】
(球抜き部について)
前述した上球皿Eにおける球抜き部40は、皿本体21内のパチンコ球を下球皿Fへ直接的に抜出す形態のものであって、皿本体21と外郭体20との右側空間部内に組込まれている。すなわちこの球抜き部40では、図1および図4に示すように、皿本体21の枠体部29裏側に成形されて前記球送出口33と縦通した球抜き路41と、枠体部29前面に固定される球抜き制御装置50とから構成されている。そして、球送出口33の隣接部位に形成された取着セット部45に、球抜き制御装置50の後述する舌片部72の挿通を許容するスリット口43が形成されており、また球抜き路41の開口下端に合わせて外郭体20の水平底板部20aに出口44が開口されている。なお前記出口44は、下球皿Fに連通する球抜き通入部143の上端開口部143aに整合するようになっている。
【0016】
(球抜き制御装置について)
前記球抜き部40における球抜き制御装置50は、前記皿本体21の球送出口33を開閉し得る舌片部72を有する開閉部材70と、この開閉部材70に連繋されて操作部84を介して指先操作される操作部材80と、外郭体20の表側で操作し得るように取着された操作入力手段93と、前記操作部材80を介して開閉部材70に適宜連繋される電動開閉手段としての電磁ソレノイド95と、開閉部材70の位置を検出する位置検出手段105と、この位置検出手段105の検出条件をもとに作動する報知手段110等を基本的に備えている。そして、前記開閉部材70,操作部材80および電磁ソレノイド95等を組込んだケース体51を、皿本体21に形成された前記取着セット部45に着脱可能に取付固定することにより、操作部材80の操作部84を外郭体20の表面側に形成した操作口90に臨ませた状態で、前記皿本体21と外郭体20との間に組込まれるようになっている(図3参照)。
【0017】
(ケース体について)
前記ケース体51は、上方へ全面開口する開口部52a,52bを有して前記開閉部材70,操作部材80および電磁ソレノイド95を収容セットする本体部材52と、該本体部材52の開口部52a,52bに整合し得る形状に成形されて該開口部52a,52bを上方から全面的に覆蓋する蓋部材53とから構成されている。前記本体部材52は、前記開閉部材70および操作部材80が組込まれる第1収容部54と、前記電磁ソレノイド95が組込まれる第2収容部55とが画成され、これら第1収容部54と第2収容部55とは郭壁56で区分されている。前記第1収容部54では、内部右側に前記開閉部材70用の摺動室57が画成され、内部左側の左後隅角部に操作部材80用の支持部58が形成されている。そして、前記摺動室57に整合する後壁に、開閉部材70の舌片部72の移動を許容し得る大きさの開口59が形成され、郭壁56の上縁中央および前壁の上縁右方に、操作部材80の第2アーム部83の旋回移動を許容するスリット口60,61が形成されている。また、本体部材52における第1収容部54の左前隅角部と右後隅角部には上方に開口したビス孔62が夫々形成され、また蓋部材53の左前隅角部と右後隅角部には各ビス孔62に整合する通孔63が夫々形成されており、本体部材52と蓋部材53とを整合セットした状態で各通孔63に挿通したビス49をビス孔62に締付けることにより、中空体状のケース体51が形成される。更に本体部材52の下面後端部には、垂直下方へ延出した取付片64,64が該本体部材52に一体成形されると共に、蓋部材53の上面後端部には、垂直上方へ延出した取付片65が該蓋部材53に一体成形されており、これら取付片64,65に形成した各凹部64a,65aに係合するビス66を利用して、ケース体51全体が、該枠体部29の取着セット部45に組付けられるようになっている。なお前記取付片65の背面には、位置決め用のボス67が形成されている。また、本体部材52の右壁内側に後述する電気制御基板104(130,131)用の設置部68が形成され、また蓋部材53の右端後方部に報知手段110として実施される発光ランプ112用の円筒状の設置部69が形成されている。
【0018】
(開閉部材について)
前記開閉部材70は、図7に示すように、断面が倒伏コ字状に形成された樋状の本体71と、この本体71の後端面から後方へ略水平に延出する舌片部72と、前記本体71の右側面から右方に形成された係止片部73とが一体的に成形されている。この開閉部材70は、前記摺動室57に収納された状態において、該摺動室57の左側に形成された案内リブ74に対して本体71の左側面が当接し、右側に形成された案内リブ75に対して該本体71の右側面下端部が当接しており、これら案内リブ74,75に沿って前後方向へのスライド移動のみが可能となっている。また、蓋部材53の下面には規制リブ76が形成されており(図6参照)、開閉部材70は上方への移動が規制されている。そして、開閉部材70が摺動室57内の最も後方までスライド移動すると、前記舌片部72がケース体51の後方側へ突出した状態となり、摺動室57内の最も前方までスライド移動すると、前記舌片部72がケース体51内に収納した状態となる。なお、摺動室57に面した前記郭壁56の内側に、後方へ突出したボス77が一体成形され、このボス77と開閉部材70の本体71後壁との間にコイルばね(付勢手段)78が圧縮状態に配設されており、これにより開閉部材70は、常に摺動室57の後方側へ付勢されて前記舌片部72をケース体51の後方側へ延出させた状態に保持される。
【0019】
(操作部材について)
前記操作部材80は、上方へ突出したボス状の前記支持部58に外嵌される円筒状の支点部81と、この支点部81の外周面上端から水平右外方へ延出した第1アーム部82と、前記支点部81の外周面上端から第1アーム部82と所要角度(約80度)変位した水平前外方へ延出した第2アーム部83と、この第2アーム部83先端の操作部84とが一体成形され、前記支点部81を支持部58に対して上方から嵌合させることにより、該支持部58を中心とした旋回動が可能となっている。そして、前記第1アーム部82の先端下面には、垂直下方へ突出したピン85が一体成形されており、前記開閉部材70の係止片部73の上面に形成した係合孔86に、前記ピン85が上方から係合するようになっている。また第2アーム部83は、その略中央部で水平方向へ屈曲形成され、前記スリット口60,61を介してケース体51の外方へ延出するようになっている。前記係合孔86は、操作部材80の旋回動に伴うピン85の円弧動を許容するように、左右方向に所定長さの長孔となっている。なお、操作部材80の上下方向へのがたつきを防止するために、支点部81の上方から支持部58に対してビスを締付けるようにしてもよい。
【0020】
前記操作部材80の操作部84は、前記第2アーム部83の先端において、前記支持部58を中心とした所要の曲率半径で湾曲形成されたカバー板87と、このカバー板87の左右中央に前方へ突設された指掛片88とが、該第2アーム部83と一体成形されている。この操作部84は、図3および図5に示すように、ユニット化された球抜き制御装置50を取付固定した皿本体21と前記外郭体20とを組付けた際に、該外郭体20の前面右方に形成した横長矩形状の操作口90の後側に臨むように構成されている。そしてカバー板87は、操作部材70を旋回変位させても常に前記操作口90を全面的に覆蓋するようになっており、しかも前述のような曲率半径に形成されていることにより、常に該操作口90の開口端縁部に略密着した状態を保持されて隙間が画成されないようになっている。また指掛片88は、球抜き操作時に指先がフィットし易い曲面状に形成されている。なお、前記カバー板87の左右両端縁には、前方へ突出した突縁部89,89が形成されており、球抜きの非操作時には左側の突縁部89と、操作口90の左端縁に形成されて後方に突出する突部91とが整合し(図3参照)、また球抜き操作時には右側の突縁部89と、操作口90の右端縁に形成されて後方に突出する突部91とが整合し(図5参照)、これによりカバー板87と外郭体20との間から針金等の極細異物の侵入を阻止し得るようになっている。
【0021】
(電磁ソレノイドについて)
本実施例の球抜き制御装置50では、前記開閉部材70に機械的に連繋されると共に後述する電気制御基板104(130)に電気的に接続された電磁ソレノイド95を備え、該電磁ソレノイド95の駆動制御下に前記開閉部材70をスライド移動させて前記球送出口33を開閉するよう構成することで、上球皿E前面でのスイッチ操作による自動的な球抜き操作を行ない得るようになっている。この電磁ソレノイド95は、例えば図7に示すようなプランジャータイプのものが実施され、前記本体部材52における第2収容部55に対し、ロッド96を正面右方向に指向させた姿勢で組込まれる。そしてロッド96の先端部には、上方に延出した係合棒97を有する可動部98が配設されると共に、ソレノイド本体と可動部98との間にコイルばね99が適宜圧縮状態で介挿され、非励磁状態においては該コイルばね99の弾力付勢下にロッド96が最大に前進した状態に保持される。また前記可動部98の係合棒97は、前記操作部材80の第2アーム部83の先端側部に凹設した係合溝92に係脱可能に係合するようになっている。
【0022】
そして前記操作部材80と電磁ソレノイド95とは、前記係合溝92と係合棒97により、次のような係合態様で連繋する。例えば、前記開閉部材70が後退して球送出口33を全閉した状態に位置している場合、すなわち操作部材80が支持部58を中心として反時計方向へ旋回して、第2アーム部83の先端側(操作部84)が右方に位置している際には、前記ロッド96が最大に前進した状態で前記係合棒97と係合溝92とが係合する(図3参照)。また、前記開閉部材70が前進して球送出口33を全開した状態に位置している場合、すなわち前記操作部材80が支持部58を中心として時計方向へ旋回して、第2アーム部83の先端側(操作部84)が左方へ位置している際には、前記ロッド96が最大に後退した状態で前記係合棒97と係合溝92とが係合する(図5参照)。なお前記係合溝92は、操作部材80の旋回動において常に係合棒97の係合を許容し得るように適宜長溝状に形成され、しかも右方に開口しているので、図3に示した状態において操作部材80を平面時計方向へ旋回させた際に、該係合溝92と係合棒97との係合が解除され得るようになっている。その他の構成として、本体部材52の左側壁および郭壁56の上端部には、前記電磁ソレノイド95と電気制御基板104(130)とを連結するリード線100用の挿通溝101が凹設されている。
【0023】
(操作入力手段について)
前記電磁ソレノイド95は、後述すると共に図10に示すように、後述する電気制御基板104(130)にリード線116を介して電気的に接続された操作入力手段93により、励磁・消磁制御されるようになっている。この操作入力手段93は、図1および図2に示すように、前記上球皿Eの外郭体20の前面略中央位置に裏側からビス着される取付基板117に配設されるプッシュタイプのものが例とされ、前記電磁ソレノイド95を励磁制御するための操作スイッチ102と、該電磁ソレノイド95を消磁制御するためのリセットスイッチ103とから構成されている。そして、取付基板117が外郭体20に取付けられた状態においては、操作スイッチ102およびリセットスイッチ103の押圧部が、該外郭体20の表側に適宜突出して、パチンコ機P前側からの指先による押圧スイッチ操作が可能となっている。
【0024】
このように構成された本実施例の球抜き制御装置50では、前記電磁ソレノイド95の非励磁状態においては、コイルばね99の弾性力によりロッド96が前進状態に保持されると共に、コイルばね78の弾性力により開閉部材70が球送出口33を閉鎖した状態に保持される。そして、前記操作スイッチ102に対する指先操作によって電磁ソレノイド95が励磁制御された場合には、係合棒97と係合溝92との係合作用下に、前記ロッド96の後退に連動して操作部材80が平面時計方向へ旋回し、該開閉部材70が摺動室57内を前進して球送出口33を開放するようになり、上球皿E内の貯留球に対する自動的な球抜き操作が行なわれる。また、この状態で前記リセットスイッチ103を指先操作すると前記電磁ソレノイド95が消磁制御され、前記ロッド96はコイルばね99の弾力付勢下に前進(延出)すると共に、係合棒97と係合溝92の係合が適宜解除されることに伴い、開閉部材70はコイルばね78の弾力付勢下に後退して球送出口33を全閉し、球抜き操作が中止解除される。一方、操作口90に臨んだ操作部84を、指掛片88を利用して指先で左方へスライド移動させると、係合溝92と係合棒97との係合が解除されて操作部材80のみが平面時計方向へ旋回し、これにより開閉部材70が摺動室57内を前進して球送出口33を開放し、従来の球抜き装置のように手動的な球抜き操作も行ない得るようになっている。
【0025】
(位置検出手段について)
また本実施例の球抜き制御装置50では、前記開閉部材70のスライド移動位置に対応して、前記球送出口33に対して舌片部72が、半開状態または全開状態にある場合を電気的に検知する位置検出手段105が具備されている。この位置検出手段105は、例えば図5〜図8に示すような公知の磁気型リードスイッチが例とされ、本体部材52に形成された前記設置部68にビス等で取着される前記電気制御基板104(130)に直接的に接続された検出素子107を備えたコンタクト部106と、前記開閉部材70の係止片部73に埋設して右側面に露出させた被検出素子109を備えたマグネット部108とから構成されている。そして前記コンタクト部106における検出素子107は、図9に示すように、開閉部材70が摺動室57内を前後にスライド移動するに際し、前記舌片部72が球送出口33に対する半開状態と全開状態との範囲内に位置している場合に、前記被検出素子109が近接してそれを検知し得る長さに設定されている。すなわち、舌片部72により球送出口33が全閉状態となっている場合(開閉部材70が摺動室57の後方側に位置している)は、被検出素子109が検出素子107から離間しているので該検出素子107の接点が「開」となり、また舌片部72により球送出口33が半開状態から全開状態の間に位置している場合(開閉部材70が摺動室57の中央と前方側の間に位置している)には、被検出素子109が検出素子107に近接して両素子107,109間に磁気回路が形成され、検出素子107の接点が「閉」となる。
【0026】
(報知手段について)
更に本実施例の球抜き制御装置50では、電気制御基板104(130)とリード線111を介して電気的に接続されて、前記位置検出手段105の検出信号または操作スイッチ102による操作信号をもとに作動する報知手段110を具備している。この報知手段110は、例えば図5〜図8に示すような発光ランプ112が例とされ、蓋部材53に形成された前記設置部69に上方から嵌合セットされ、発光部を上方に指向させた状態に取付けられるようになっている。そして、前記位置検出手段105における検出素子107に接点が「閉」状態となった際等に通電されて、発光制御されるようになっている。なお、上球皿Eにおける外郭体20の上面において前記発光ランプ112が対応する位置には、図2および図6に示すように、開口113および該開口113に取着されるランプレンズ114が取着されており、球抜き制御装置50の球抜き状態時に発光する該ランプ112を外部から視認し得るようになっている。また本体部材52の右壁上縁には、前記リード線111用の挿通口115が形成されている。
【0027】
(電気制御基板について)
前述したように本実施例の球抜き制御装置50には、前記電磁ソレノイド95、操作入力手段93,位置検出手段105および報知手段110とが具備されていることにより、これらの構成部品である電磁ソレノイド95,操作スイッチ102とリセットスイッチ103,検出素子107および発光ランプ112は、前述したように、リード線等を介して電気制御基板104に電気的に接続されている。この電気制御基板104は、例えば図10に略示するように、外部電源(AC24V)119に接続される電源回路124の他に、前記位置検出手段105に接続される入力回路120、前記操作スイッチ102およびリセットスイッチ103に接続される入力回路121、報知手段110用の駆動回路122およびタイマー回路125、電磁ソレノイド95用の駆動回路123およびタイマー回路126等を備えている。すなわち、操作スイッチ102およびリセットスイッチ103からの操作信号は、入力回路121,タイマー回路126を介して電磁ソレノイド95用の駆動回路123に出力され、該電磁ソレノイド95が励磁または消磁制御される。一方、位置検出手段105からの検出信号は、入力回路120,タイマー回路125を介して報知手段110(発光ランプ112)用の駆動回路122に出力され、該発光ランプ112が発光制御されるよう構成されている。
【0028】
前記タイマー回路126は、操作スイッチ102からの操作信号に対して励磁制御されている電磁ソレノイド95の消磁制御タイミングを設定するためのもので、予め設定した時限条件に基いて設定時間N1経過後にタイムアップするよう制御される。これにより電磁ソレノイド95では、操作スイッチ102の指先操作による操作信号が入力回路121に入力されると、この指先操作と同時に励磁し、励磁開始から設定時間N1経過後に消励するように制御され、前記球送出口33は設定時間N1に亘って開放状態に保持される。一方前記タイマー回路125は、位置検出手段105からの検出信号に対する報知手段110の作動タイミングを設定するためのもので、予め設定した時限条件に基いて設定時間N2経過後にタイムアップするよう制御される。これにより報知手段110では、位置検出手段105の検出と同時に発光ランプ112を発光制御し、設定時間N2経過後に該発光ランプ112を消光制御するよう設定したり、またこれとは逆に、該位置検出手段105の検出時には発光ランプ112を消光状態に保持し、設定時間N2経過後に該発光ランプ112を発光制御するように設定すること等が可能となる。前記発光ランプ112による発光表示は、駆動回路122の設定内容により連続点灯や適宜間隔での点滅等が可能であり、表示機能の多様化および効果アップを図ることができる。なお前記電気制御基板104では、タイマー回路126の信号をタイマー回路125に出力し得るように構成されており、電磁ソレノイド95の励磁,消磁制御と発光ランプ112の発光制御とを連動させて、該電磁ソレノイド95の励磁制御状態を該発光ランプ112で発光表示させることも可能となっている。
【0029】
また前記リードスイッチを利用した位置検出手段105では、電気制御基板(駆動回路122)を介さずに発光ランプ112を直結することが可能であるから、例えば図11に示すように、位置検出手段105に接続される入力回路や、報知手段110用の駆動回路およびタイマー回路を省略して、電磁ソレノイド95の駆動用基板として機能する電気制御基板130を実施してもよい。この電気制御基板130では、前記操作スイッチ102,リセットスイッチ103の指先操作に対する操作信号は、前記電気制御基板104と同様に、入力回路121,タイマー回路126を介して電磁ソレノイド95用の駆動回路123に出力され、該電磁ソレノイド95が励磁または消磁制御される。一方、位置検出手段105と発光ランプ112が直結状態となっているため、電磁ソレノイド95の励磁制御よる前記開閉部材70のスライド移動に伴って位置検出手段105が「閉」状態に変位した際にのみ、これと同時に発光ランプ112が連続的な点灯状態で発光制御され、該位置検出手段105が「開」状態に復帰すると、これと同時に発光ランプ112は消光制御される。
【0030】
(球抜き制御装置の取付け)
前述のように構成された本実施例の球抜き制御装置50では、被検出素子109を配設した開閉部材70,コイルばね78および操作部材80,電磁ソレノイド95,検出素子107を配設した電気制御基板104(130)および発光ランプ112を組付けセットしてユニット化されたケース体51が、前述したように、前記開閉部材70の舌片部72がスリット口43を介して球送出口33に整合した状態で、皿本体21における取着セット部45にビス66で固定される。また、電気制御基板104(130)にリード線116で電気的に接続された操作スイッチ102およびリセットスイッチ103を、取付基板117を介して外郭体20の前面裏側から組付固定する。そして、球抜き制御装置50を取付けた皿本体21と外郭体20とを組付けることにより、操作部材80の操作部84が外郭体20に形成した操作口90に臨み、発光ランプ112が外郭体20のランプレンズ114の下方に整合位置した状態となる。
【0031】
(球送り装置について)
そして、前述のように構成された上球皿Eの開閉セット板23裏面に、球送り装置(球処理装置)135がセットされている(図2および図3参照)。この球送り装置135は、打球発射装置G側の打球作動とタイミングを合わせて球送り作動を行ない得る電動制御形態のものであって、全体がカセット形式に構成・取扱い得るようになっている。そして開閉セット板23の裏面において、ケース136の送通路(図示せず)の入口を上球皿Eの前記球送出口33に合わせてビス止めセットされ、この送通路の出口を前記発射レール13の基部側に臨ませている。
【0032】
(下球皿について)
前枠Bの下段前側に装備される前記下球受け皿(単に下球皿ともいう)Fは、本来の賞品球貯留機能の他に、前記上球皿Eの載置保持機能をも奏し得るものとして、前盤部7の前面において上球皿Eの下面と整合する条件で設置されている。この下球皿Fは、図1に示すように基本的な構成として、合成樹脂成形された基本構成部材である箱枠状の外郭保護体140と、同保護体140の開口内側に嵌合セットされる皿本体141と、両者140,141の開口裏面に当接セットされる横長方形のセット板(図示せず)を組付け整合してユニット化されている。また、セット板と外郭保護体140との間には、前記上球皿Eに形成した球抜き路41の出口44と、下球皿Fにおける皿本体141の貯留皿部142とを連通する前記球抜き通入部143が配設され、前述したように、該球抜き通入部143の上端開口部143aが前記出口44に整合している。従って、前記球抜き制御装置50における球抜き操作により球送出口33から通出された上球皿Eの貯留球は、球抜き路41および球抜き通入部143を介して下球皿Eの貯留皿部142に通出されるよう構成されている。
【0033】
前記下球皿Eに対するその余の構成として、前記外郭保護体140の水平上板部140aの上面内側に沿って係合レール部144が成形され、上球皿Eにおける開閉セット板23の下端縁と噛合状態で整合し得るようになっている(図4参照)。そして打球発射装置Gにおける打球操作部145が、図3に示すように、外郭保護体140の右側斜状部において、平面外向きでかつ側面後下りの所要角度の斜状に設置されて、遊技者が長く楽に疲れず把持操作できるようになっている。また皿本体141における貯留皿部142の底部には、該貯留皿部142内の賞品球を抜出すための球抜き部146が設置され、該貯留皿部142の左方に灰皿147が設置されている。更に外郭保護体140における左側部には、パチンコ機におけるゲーム制御用、電気部材や電気制御機器に対するリセット用、あるいは遊技者による異常連絡用等に適宜選択して用いられるスイッチ操作部148が設置されている。
【0034】
【実施例の作用】
前述のように構成された本実施例のパチンコ機Pは、外枠Aに取付けられる前枠Bに、ガラス扉D付きの窓枠C、遊技盤H、機構セット盤の他に、前述した上下の球皿E,Fおよび打球発射装置G等が装備・セットされて1台単位に構成される。そしてゲームホール内の設置枠台に所定の傾き起立姿勢で設置された外枠Aに、前枠B全体が組付けられることにより、在来のパチンコ機と同様な縦型弾球遊技機として遊技に供し得る。このもとで通常の打球発射操作を行なうことにより、上球皿E内の遊技球を球送り装置135により1球ずつ発射レール13に送込み、打球発射装置Gの駆動に従動する打球杆で打出して、遊技盤H内で所要のパチンコゲームを展開し得る。そして、このゲーム中に発生したセーフ球に対して機構セット盤の賞球排出装置から払出された賞品球が、排出口11および連絡筒部35を介して上球皿E側へ優先的に排出されて球収容部30内に収容され、また上球皿E側の充満以後には下球皿F側へ排出されて貯留皿部142内に貯留される。
【0035】
このようなパチンコ機にあって、前記球抜き制御装置50の組立ておよび上球皿Eに対する組付けに関しては、先ずケース体51における本体部材52の第1収容部54において、摺動室57内にコイルばね78および開閉部材70をセットすると共に、ピン85を開閉部材70の係合孔86に係合させた操作部材80を支持部58に配設する。また、第2収容部55に電磁ソレノイド95を組付固定し、可動部98の係合棒97を操作部材80の係合溝92に係合させることで、該操作部材80を介して電磁ソレノイド95と開閉部材70とを連繋させる。また、位置検出手段104のコンタクト部106を配設すると共に発光ランプ112,操作スイッチ102およびリセットスイッチ103を接続した電気制御基板104(130)を、本体部材52の設置部68に取付固定し、開閉部材70の係止片部73にマグネット部108を配設する。更に前記発光ランプ112を、蓋部材53に形成した設置部69に嵌合セットする。そして、本体部材52に蓋部材53をセットしてビス49を締付けることにより、ケース体51単位でユニット化された球抜き制御装置50が形成される。そして、このように組立てられたケース体51は、後方に延出している舌片部62を、皿本体21における枠体部29の所定位置に形成したスリット口43に整合させた状態に位置決めし、ビス58を利用して該枠体部29の取着セット部45に組付固定する。一方、操作スイッチ102およびリセットスイッチ103を配設した取付基板117を、外郭体20の前面所定位置に対して裏側からビス着する。
【0036】
そして、球抜き制御装置50を組付固定した皿本体21と外郭体20は、同外郭体20の開口内側に該皿本体21を嵌合セットしてビス19を締付けることにより流線形状に一体化される。なお、両者20,21の組付けに際して、前記操作部84が外郭体20の操作口90に臨むようになると共に、前記発光ランプ112が、外郭体20のランプレンズ114の内部下方に整合位置する。次いで、皿本体21の裏面に合わせて、補強装飾用の補助部材22を前面に取着した前記開閉セット板23を、ビス18を利用して取着することにより、単一ユニット化された上球皿Eが形成される。このように、前記球抜き制御装置50の構成の簡素化に伴い、上球皿E全体を極めて楽に製作することが可能となる。しかも、球抜き制御装置50は前もって組立てられてその作動確認がなされており、皿本体21には単にビス66で取付けるだけなので、組付不良等の発生が好適に防止される。
【0037】
前述のように組立てられた上球皿Eの前枠Bに対する組付けは、前記下球皿Fを前盤部7の前面に水平姿勢に固定セットした後において、該前枠Bに設置された窓枠Cのガラス扉Dを開放したもとで簡単に行ない得る。すなわち、上球皿Eの左端部をガラス扉Dと干渉しない所要の向きにしたまま、下球皿Fの上方に露出している前記支持具16の支軸16aを、開閉セット板23の受け具24における軸筒部25の軸孔26に差込むことにより、上球皿Eはガタ付きの少ない条件で連結支持され、また窓枠C側の施錠具17の昇降施錠杆に、開閉セット板23の掛け具27を係合して施錠される。そしてこの組付け状態において上球皿Eは、下球皿Fの水平上板部140a上に支持座37を当接した水平姿勢で安定良く載置セットされる。これにより皿本体21の皿部に係る球流れ勾配を設定通りに維持して良好な球流れを図り得、また球送り装置135を、発射レール13の発射位置や打球発射装置Gにおける打球杆の打球点位置に対して適正な位置,姿勢に保持して的確な球送りを図ることができる。
【0038】
そしてこのような上球皿Eでは、その開閉について、前記ガラス扉Dを開放すると共に前述の施錠具17を解錠したもとで、下球皿Fの水平上板部140aを載置台面として利用しながら、支持具16と受け具24の連結支点に基いて水平保持したまま円滑に開閉し得る。また着脱にあたっては、上球皿Eをガラス扉Dと干渉しない向きにしたもとで、前述の支持具16と受け具24との着脱を利用して簡単に組外し・組付けができるので、上球皿Eの新旧交換等に際しては、未熟練者でも手早く容易に、楽な姿勢で簡単に着脱することができる。しかもこの上球皿Eのセット状態においては、開閉セット板23の係合レール部36がガラス扉Dの下縁と噛合状態で整合すると共に、外郭体20および補助部材22の両右外端部が窓枠Cの右下部を覆蓋し、また下球皿F側の係合レール部144が開閉セット板23の下端縁と噛合状態で整合するので、針金や帯状片等の異物を遊技盤H内に侵入させようとする不正行為を積極的に防止することができる。
【0039】
そして、前述のように装備されて実施される球抜き制御装置50においては、簡単な指先操作により上球皿E内の貯留球および賞品球を速やかに下球皿F側へ抜出し得る。すなわち、前記上球皿Eの前面に配設された操作スイッチ102を指先で瞬間的に1回だけ指先操作することにより、電磁ソレノイド95が励磁して開閉部材70が摺動室57の前方側へスライド移動し、閉鎖位置の舌片部72が開放変位されて球送出口33と球抜き路41とが、前記タイマー回路126の設定時間N1に亘って連絡保持される。これにより皿本体21内、更には連絡筒部35および排出口11内に亘り収容されている全ての貯留球および賞品球を、球送出口33から球抜き路41へ速やかに流通させ得、そのまま下球皿Fの球抜き通入部143内へ通入させて、最終的には下球皿Fの貯留皿部142に抜出し得る。また、必要に応じてリセットスイッチ103を操作して任意の時点で電磁ソレノイド95を消磁制御することで、前記開閉部材70の舌片部72を閉成変位させて上球皿Eからの球抜きを中断することができる。なお、リセットスイッチ103の操作により、前記タイマー回路126はリセットされる。
【0040】
(電気制御基板104による球抜き制御装置の制御態様)
そこで次に、前述すると共に図10および図11に例示した各構成毎に球抜き制御態様を説明する。先ず、前記電気制御基板104を装着した球抜き制御装置50では(図10参照)、該電気制御基板104の制御条件として、駆動回路123においては、タイマー回路126のスタートと同時に通電を開始すると共に設定時間N1経過後のタイムアップと同時に通電を停止するよう設定する一方、駆動回路122においては、タイマー回路125のスタート時には通電せずに設定時間N2(N1<N2)経過後のタイムアップと同時に通電を開始するよう設定する。このような制御条件下において前記操作スイッチ102を指先操作すると、この操作と同時に電磁ソレノイド95が励磁されて球送出口33が開放され、自動的な球抜き操作が開始される。一方、開閉部材70のスライド移動によって検出素子107が「閉」状態となるので、位置検出手段105からの検出信号が電気制御基板104の入力回路120に出力され、前記タイマー回路126のスタートと略同時にタイマー回路125がスタートするが、発光ランプ112は消光状態のまま保持される。そして、操作スイッチ102に対する指先操作から設定時間N1が経過すると、タイマー回路126のタイムアップにより駆動回路122に対する通電が停止されて電磁ソレノイド95が消磁され、コイルばね78の弾性力によって開閉部材70は元の球送出口33の閉鎖状態にスライド移動する。
【0041】
前述のような設定条件では、操作スイッチ102に対する瞬間的な1回だけの指先操作で設定時間N1に亘って球送出口33が開放保持されるので、上球皿E内の貯留球を簡単かつ容易に抜出し得る。また、正常な球抜き操作によって開閉部材70がスライド復帰した際には、タイマー回路125のタイムアップ前に位置検出手段105の検出素子107が「開」状態に変位するので、該タイマー回路125のタイムアップに関係なく発光ランプ112は発光制御されない。しかるに何らかの原因により、電磁ソレノイド95が消磁されたにも拘らず開閉部材70が球送出口33の全閉状態に復帰しなかった際には、設定時間N2が経過後にタイマー回路125がタイムアップして前記発光ランプ112が点灯または点滅制御されるので、これがランプレンズ114を介して外部から視認され、当該パチンコ機Pにおける球抜き制御装置50が球抜き状態にあることが報知される。
【0042】
また、前記電気制御基板104の別の制御条件として、駆動回路123においては、タイマー回路126のスタートと同時に通電を開始すると共に設定時間N1経過後のタイムアップと同時に通電を停止するよう設定する一方、駆動回路122においては、タイマー回路125のスタートと同時に通電を開始すると共に設定時間N2(N1<N2)経過後のタイムアップと同時に通電を停止するよう設定する。このような制御条件下において前記操作スイッチ102を指先操作すると、前記と同様に、この操作と同時に電磁ソレノイド95が励磁されて球送出口33が開放され、自動的な球抜き操作が開始される。一方、開閉部材70のスライド移動によって検出素子107が「閉」状態となるので、位置検出手段105からの検出信号が電気制御基板104の入力回路120に出力され、前記タイマー回路125がスタートすると共に駆動回路122が通電されて発光ランプ112が発光制御される。そして、操作スイッチ102に対する指先操作から設定時間N1が経過すると、タイマー回路126のタイムアップにより駆動回路122に対する通電が停止されて電磁ソレノイド95が消磁され、コイルばね78の弾性力によって開閉部材70は元の球送出口33の閉鎖状態にスライド移動する。
【0043】
前述のような設定条件にあっても、操作スイッチ102に対する瞬間的な1回だけの指先操作で設定時間N1に亘って球送出口33が開放保持されるので、上球皿E内の貯留球を簡単かつ容易に抜出し得る。また、正常な球抜き操作によって開閉部材70がスライド復帰した際には、タイマー回路125のタイムアップ前に位置検出手段105の検出素子107が「開」状態に変位するので、該タイマー回路125のタイムアップ前に発光ランプ112は消光制御される。しかし何らかの原因により、電磁ソレノイド95が消磁されたにも拘らず開閉部材70が球送出口33の全閉状態に復帰しなかった際には、設定時間N2が経過してタイマー回路125がタイムアップするまで前記発光ランプ112が点灯または点滅制御されたままとなり、これがランプレンズ114を介して外部から視認され、当該パチンコ機Pにおける球抜き制御装置50が球抜き状態にあることが報知される。なおこの場合のタイマー回路125の設定時間N2は、数時間単位で設定するのが望ましい。
【0044】
なお、前記タイマー回路125を、タイマー回路126および位置検出手段105からの信号のAND条件に設定して、発光ランプ112を点灯制御するようにしてもよい。すなわち、タイマー回路126がタイムアップした時点で、位置検出手段105の検出素子107が「閉」状態のままであれば、前記開閉部材70が球送出口33の全閉状態に復帰していないので、このときにタイマー回路125をスタートすると共に、該回路125がタイムアップするまで前記発光ランプ112を点灯することで異常を報知するようにしてもよい。
【0045】
次に、位置検出手段105と報知手段110とを直結して装備すると共に電気制御基板130を装着した球抜き制御装置50では(図11参照)、該電気制御基板130の制御条件として、駆動回路123においては、タイマー回路126のスタートと同時に通電を開始すると共に設定時間N1経過後のタイムアップと同時に通電を停止するよう設定する。このような制御条件下において前記操作スイッチ102を指先操作すると、この操作と同時に電磁ソレノイド95が励磁されて球送出口33が開放され、自動的な球抜き操作が開始される。一方、開閉部材70のスライド移動によって検出素子107が「閉」状態となるので、前記発光ランプ112は連続的な点灯状態に発光制御される。そして、操作スイッチ102に対する指先操作から設定時間N1が経過すると、タイマー回路126のタイムアップにより駆動回路122に対する通電が停止されて電磁ソレノイド95が消磁され、コイルばね78の弾性力によって開閉部材70は元の球送出口33の閉鎖状態にスライド移動する。
【0046】
このような設定条件においては、操作スイッチ102の瞬間的な指先操作で設定時間N1に亘って球送出口33が開放保持されるので、上球皿E内の貯留球を簡単かつ容易に抜出し得る。また、正常な球抜き操作によって開閉部材70がスライド復帰した際には、位置検出手段105の検出素子107が「開」状態に変位するので、前記発光ランプ112は消光制御される。しかし何らかの原因により、開閉部材70が球送出口33の全閉状態に復帰しなかった際には、前記発光ランプ112が点灯または点滅制御されたままとなり、これがランプレンズ114を介して外部から視認されるから、当該パチンコ機Pにおける球抜き制御装置50が球抜き状態にあることが報知される。
【0047】
このように、本実施例に係るパチンコ遊技機における球抜き制御装置では、球送出口33を開放,閉鎖する開閉部材70を、タイマー回路126を装備した電気制御基板104(130)に電気的に接続される電磁ソレノイド95でスライド移動させ、上球皿Eの前面に配設した操作スイッチ102に対する指先操作で該電磁ソレノイド95を励磁制御することで、自動的な球抜き操作を行ない得るよう構成した。従って、操作スイッチ102に対する瞬間的な1回の指先操作だけで、タイマー回路126での設定時限条件に基いて所定時間に亘って前記球送出口33を開放保持し得るようになり、上球皿Eの貯留球を好適に抜出すことが可能となる。また、操作部84の指掛片88に指を掛けながら球抜き状態を保持している必要がなくなり、遊技者は簡単かつ楽に球抜きを行なうことができる。なお、本実施例の球抜き制御装置50では、前述したように、前記操作部84の指掛片88に指を掛けながらの手動的な球抜き操作を行なうことも可能である。
【0048】
前記実施例における球抜き制御装置50では、操作部材80と電磁ソレノイド95とを連繋させ、この操作部材80を介して開閉部材70を球送出口33の開放位置に移動させるよう構成したが、電磁ソレノイド95と開閉部材70とを直接的に連繋させるよう構成してもよい。また、操作部材80と電磁ソレノイド95との連繋は、一側に開口した係合溝92と係合棒97とによる一方向にのみ係合可能な形態につき例示したが、該係合溝92と係合棒97とが常に係合連繋する形態であってもよい。このような係合溝92と係合棒97との常時係合形態にあっても、電磁ソレノイド95のロッド96が非励磁(消磁)状態では付勢が解除されてフリーとなることに伴い、操作部84を直接スライド変位させる手動的な球抜き操作を許容し得る。
【0049】
また前記実施例では、報知手段110として発光ランプ112を例示したが、この他に、ブザーやスピーカ等の音を発生する装置であってもよい。この場合には、前記電気制御基板104に実施される駆動回路122は、実施する対応の装置を好適に制御するものとされる。
【0050】
一方、前記実施例における球抜き制御装置50では、開閉部材70に直接的に付勢力を付加するコイルばね78により、該開閉部材70を球送出口33の閉鎖方向へ付勢するよう構成したが、この開閉部材70に対する付勢形態はこれに限定されるものではない。すなわち、前記操作部材80の支点部81に外装されると共に第1アーム部82または第2アーム部83の何れかに係止されるねじりばねを取付け、該操作部材80を反時計方向へ回動付勢するようにしても、ピン85および係合孔86の連繋下に、前記開閉部材70は球送出口33の閉鎖方向へ付勢される。更に、第1アーム部82と本体部材52の壁面との間に、コイルばねを架設するよう構成してもよい。
【0051】
そして前記実施例では、球送出口33から抜出された貯留球を、前枠Bの前面側に形成した球抜き路41および球抜き通入部143を介して下球皿F側へ直接的に抜出す形態の上球皿Eに、スライドレバー形式の球抜き制御装置50を組付けたものを例示したが、この球抜き制御装置50は、このような形態の上球皿に限らず、例えば貯留球を前枠Bの背面側に一旦排出した後に賞球の副排出路を介して下球皿に抜出す裏側排出形態の上球皿にも好適に実施し得る。
【0052】
更に本実施例では、操作部材80が旋回するスライドレバー形式の球抜き制御装置を例示したが、操作部材が直動するプッシュボタン形式の球抜き装置に、電動開閉手段(電磁ソレノイド95)および操作入力手段93を装備して球抜き制御装置として実施することも可能である。
【0053】
更にまた本実施例では、皿本体21の枠体部29に形成した取着セット部45に球抜き制御装置50を取付固定するよう構成したが、外郭体20の背面側に取着セット部を形成して、この外郭体20に球抜き制御装置50を取付固定するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係るパチンコ遊技機における球抜き制御装置によれば、球皿の球出口部分を開放,閉鎖する開閉部材を、時限設定可能な電気制御基板に電気的に接続される電動開閉手段でスライド移動させ、かつ球皿の前面に配設した操作入力手段に対する指先操作で該電動開閉手段を作動制御することで、該球皿内の貯留球の自動的な球抜き操作を行ない得るよう構成した。従って、操作入力手段に対する瞬間的な1回の指先操作だけで、電気制御基板の設定時限条件に基いて所定時間に亘って前記球出口部分を開放保持し得るようになり、球皿の貯留球を好適に抜出すことが可能となる。また、操作部の指掛片に指を掛けながら球抜き状態を保持している必要がなくなるから、遊技者は簡単かつ楽に球抜きを行なうことができる利点がある。
【0055】
また前記球皿の球出口部分が半開き状態または全開状態にあることを検出する位置検出手段と、この位置検出手段による検出に基いて作動する報知手段とを具備したことにより、当該球抜き制御装置の球抜き状態を外部に報知することができる。従って先の遊技者が、球抜き制御装置を球抜き状態に固定保持したまま当該遊技機から立ち去ったとしても、次の遊技者は、報知手段による報知によって球抜き制御装置が球抜き状態に保持されていることを、遊技前に確認することができる利点がある。これにより、球抜き制御装置が球抜き状態に固定保持されていることに気付かずに遊技球を球皿へ投入することがなくなり、次の遊技者に不愉快な思いをさせてしまう不都合が好適に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る球抜き制御装置が装着されるパチンコ機全体を略示する正面図である。
【図2】実施例の球抜き制御装置が装着される上球皿の各構成部材を分解した状態で示す平面図である。
【図3】球抜き制御装置を組付けた上球皿の要部横断平面図である。
【図4】球抜き制御装置の組付位置で破断した上球皿の縦断側面図である。
【図5】上球皿に組付けた球抜き制御装置を一部破断して示す横断平面図である。
【図6】球抜き制御装置を所定位置で破断した縦断正面図である。
【図7】球抜き制御装置の各構成部材を分解状態で示す概略斜視図である。
【図8】球抜き制御装置に具備される位置検出手段および報知手段を示す平面図である。
【図9】位置検出手段における検出素子および被検出素子を示す説明図である。
【図10】操作入力手段,位置検出手段,報知手段および電磁ソレノイドを電気制御基板に接続した形態例を示すブロック図である。
【図11】操作スイッチと電磁ソレノイドを電気制御基板に接続すると共に、位置検出手段と報知手段とを直結した形態例を示すブロック図である。
【符号の説明】
33 球送出
70 開閉部材
93 操作入力手段
95 電磁ソレノイド(電動開閉手段)
10 気制御基板
105 位置検出手段
110 報知手段
E 上球皿
P パチンコ機(遊技機)
20 外郭体
21 皿本体
30 球収容部
45 取着セット部
51 ケース体
52 本体部材
52a , 52b 開口部
53 蓋部材
58 支持部
59 開口
72 舌片部
74 , 75 案内リブ
76 規制リブ
78 コイルばね ( 付勢手段 )
80 操作部材
81 支点部
82 第1アーム部
83 第2アーム部
84 操作部
85 ピン
86 係合孔
87 カバー板
89 突縁部
90 操作口
91 突部
96 ロッド
98 可動部
99 コイルばね

Claims (2)

  1. パチンコ球を使用する遊技機(P)の前側で相当数のパチンコ球を収容して下方へ排出でき、球収容部 (30) および球送出口 (33) を含む形状に形成された皿本体 (21) と、皿の外郭形状に形成され、両端を曲面状にした流線形状の外郭体 (20) とを互いに着脱可能に組付けて構成した上球皿(E)の球送出口(33)側に装備された球抜き部にあって、
    前記球皿(E)の球送出口(33)に対する閉鎖位置と開放位置に変移し得る開閉部材(70)と、
    前記上球皿(E)の表側で操作し得るように取着されて電気制御基板(104) に電気的に接続された操作入力手段(93)と、
    前記上球皿(E)内に設置されて前記電気制御基板(104)電気的に接続されると共に、前記開閉部材(70)に連繋または一方向に係合可能とされ、前記操作入力手段 (93) の操作に基づいて作動する電動開閉手段(95)と、
    前記電気制御基板 (104) に電気的に接続され、前記開閉部材(70)の開閉可動部位に位置して同部材(70)の開放範囲状態を電気的に検出する位置検出手段(105)と、
    前記遊技機(P)の所要位置に付設されると共に、前記電気制御基板 (104) に電気的に接続され、前記位置検出手段(105)からの検出入力に基いて作動される報知手段(110)とを備え、
    前記電気制御基板 (104) は、前記操作入力手段 (93) に接続される入力回路 (121) と、この入力回路 (121) に接続され、前記電動開閉手段 (95) の駆動・停止タイミングを制御する設定時間 (N1) を設定したタイマー回路 (126) と、このタイマー回路 (126) に接続され、電動開閉手段 (95) を作動制御する駆動回路 (123) とを有する一方、前記位置検出手段 (105) に接続した入力回路 (120) と、この入力回路 (120) および前記電動開閉手段 (95) 用のタイマー回路 (126) に接続され、前記報知手段 (110) の報知タイミングである設定時間 (N2) を設定したタイマー回路 (125) と、このタイマー回路 (125) に接続され、報知手段 (110) を作動制御する駆動回路 (122) とを有し、
    前記球皿(E)内のパチンコ球の抜出しにあたり、前記操作入力手段(93)の入力に対し、前記電動開閉手段 (95) 用の入力回路 (121) を介して電動開閉手段 (95) 用のタイマー回路 (126) が起動されると同時に、駆動回路 (123) が電動開閉手段 (95) を駆動制御した後、電動開閉手段 (95) 用のタイマー回路 (126) の設定時間 (N1) を経過すると、電動開閉手段 (95) を停止制御することで、前記開閉部材 (70) が球送出口 (33) を設定時間開放した後に閉鎖するように設定する一方、前記電動開閉手段 (95) 用のタイマー回路 (126) の設定時間 (N1) を経過した際に、または該設定時間 (N1) のタイムアップにかかわらず、前記開閉部材 (70) が球送出口 (33) に対する半開きまたは全開の状態にあることを前記位置検出手段 (105) で検出した場合に、前記報知手段 (110) 用のタイマー回路 (125) を起動して、このタイマー回路 (125) の設定時間 (N2) だけまたは設定時間 (N2) 後に、報知手段(110)により報知し得るように設定した
    ことを特徴とするパチンコ遊技機における球抜き制御装置。
  2. 上方へ全面開口する開口部 (52a,52b) および前記球送出口 (33) に対応して後壁に上方に開放して形成した開口 (59) を有する本体部材 (52) と、該本体部材 (52) の開口部 (52a,52b) に整合し得る形状に成形されて該開口部 (52a,52b) を上方から全面的に覆蓋する蓋部材 (53) とからなり、前記皿本体 (21) と外郭体 (20) との間における端部に形成した取着セット部 (45) に対して着脱可能に取着されるケース体 (51) を本体とし、
    前記開閉部材 (70) は、前記本体部材 (52) に左右方向に対向配置されて前後方向に延在する一対の案内リブ (74,75) に対し、左右の側面が当接すると共に、前記蓋部材 (53) の下面に形成した規制リブ (76) により上方への移動を規制した状態で、前記ケース体 (51) に対し前後方向に移動可能に組付けられ、前後方向への移動につれて、前記開口 (59) を介して前記ケース体 (51) から後方側へ突出した状態および該ケース体 (51) に収納した状態となる舌片部 (72) で前記球送出口 (33) を開閉でき、
    円筒状の支点部 (81) 、該支点部 (81) の外周面上端から水平外方へ延出した第1アーム部 (82) と、支点部 (81) の外周面上端から第1アーム部 (82) と所要角度変位した水平外方へ延 出した第2アーム部 (83) および該第2アーム部 (83) の先端に形成した操作部 (84) を一体成形し、前記本体部材 (52) の内底面に上方へ突出したボス状の支持部 (58) に対し支点部 (81) を外嵌することで、前記ケース体 (51) に旋回動可能に保持された操作部材 (80) と、前記開閉部材 (70) および操作部材 (80) の少なくとも一方に付設され、該開閉部材 (70) を閉鎖方向に付勢保持する付勢手段 (78) とを有し、
    前記報知手段 (110) は、前記蓋部材 (53) に形成した設置部 (69) に取付けられると共に、前記外郭体 (20) のランプレンズ (114) を介して外部から視認可能とされ、
    前記電動開閉手段は電磁ソレノイド (95) であり、該電磁ソレノイド (95) は、前記ケース体 (51) 内において前記操作部材 (80) の第2アーム部 (83) を介して開閉部材 (70) に連繋され、電気制御基板 (104) に電気的に接続されると共に、消磁状態においてコイルばね (99) の弾力付勢下にロッド (96) が前進される一方、励磁状態においてロッド (96) が後退するのに伴って第2アーム部 (83) を係合下に旋回させて、前記開閉部材 (70) を前記球送出口 (33) の閉鎖位置から開放位置へ変移させ、
    前記操作入力手段 (93) は、前記電磁ソレノイド (95) を励磁制御するための操作スイッチ (102) および該電磁ソレノイド (95) を消磁制御するためのリセットスイッチ (103) を有し、
    前記第1アーム部 (82) の先端下面に突出するよう一体形成されたピン (85) を、前記開閉部材 (70) の上面に形成した係合孔 (86) に対し分離可能に係合して、開閉部材 (70) および操作部材 (80) を連繋することで、該開閉部材 (70) の舌片部 (72) を前記球送出口 (33) の開閉位置に臨ませると共に、前記操作部 (84) を外郭体 (20) に形成した操作口 (90) の後側に臨ませ、
    前記操作部 (84) は、前記支持部 (58) を中心とする前記外郭体 (20) の曲面に応じた所要の曲率半径で湾曲形成され、前記操作口 (90) を全面的に覆蓋するカバー板 (87) および該カバー板 (87) の左右両端縁に前方に夫々突出形成され、前記操作口 (90) の各側縁に後側に向けて突出形成された突部 (91,91) に対し整合し得る突縁部 (89,89) を有し、
    前記ロッド (96) の先端部に設けた可動部 (98) は、前記開閉部材 (70) が前記球送出口 (33) の開放位置から閉鎖位置へ変移する際に前記第2アーム部 (83) が旋回する側に係合されると共に、前記操作部 (84) を指先操作により開放方向に旋回した場合に、可動部 (98) と第2アーム部 (83) との係合が解除可能とされた請求項1記載のパチンコ遊技機の球抜き制御装置
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