JP4024786B2 - 電池寿命診断装置 - Google Patents
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Description
しかし、充電装置を実装していない装置、例えば、車両用バッテリやフライトレコーダの予備電源に使用するバックアップ電池としては、依然、1次電池が使用されている実情にある。しかし、かかる1次電池の寿命は、電池の種類、型式、メーカー、性能のばらつきによって異なり、また、同一の種類、型式であっても使用状況、環境によって大きく変化する。
そこで、的確な交換時期を検出するために、従来、1次電池の設置時期を計時し、その時刻からの経過時間を演算し、その演算結果を用いて1次電池の劣化度合いを推定する方法が行われていた。
また、別の電池寿命診断装置として、電池を擬似負荷に接続してその際の端子電圧、電池の温度を計測し、残存容量と放電開始後の電圧変化率との間の相関を利用して劣化度を求める方法も提案されている。(例えば特許文献1参照)
図1は、本発明の実施の形態1に係る1次電池の寿命診断装置の回路構成図を示している。
本実施の形態1では、1次電池を機器に取り付けた後の1次電池が未使用である時間から、1次電池の自己放電量を推定し、1次電池が未使用である時間の自己放電量の推定値が所定値より大きくなった場合は、警報を発し、さらに1次電池を使用している場合、負荷への放電時間、負荷への放電開始時の1次電池周辺温度、負荷への放電開始時の1次電池端子電圧から負荷への放電時の1次電池の放電量を推定し、前記1次電池の自己放電量の推定値と負荷への放電開始後の放電量の推定値を合計したものが所定値より大きくなった時点、あるいは、1次電池の端子電圧が所定値より小さくなった時点で、警報を発するようにしたものである。
測定対象となる1次電池(以下予備バッテリ2)の正極端子と、非緊急時動作に使用する充電回路11に接続された充放電可能な車載鉛蓄電池(以下バッテリ1)の正極端子とを、上記バッテリ1の端子電圧が所定値より小さくなったことを検出し負荷への供給元電源をバッテリ1から予備バッテリ2に切り替える電源切替装置4へ接続する。
例えば機器の使用開始時、機器の使用中にバッテリ1の端子電圧が下記の条件を満たす場合、機器への供給元電源を予備バッテリ2に切り替える。
さらに、電源切替装置4は、バッテリ1から予備バッテリ2へ供給元電源を切り替えたことを残容量推定装置8が検出するために供給元電源切替信号S1を残容量推定装置8へ送信する。
さらに、電源切替装置4は予備バッテリ2が機器に初めて接続されたことを検出するために予備バッテリ接続信号S2を残容量推定装置8へ送信する。
また、残容量推定装置8には、予備バッテリ2の端子電圧を検出する電圧測定装置6が接続されており、供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2へ切り替えられた時点、供給元電源が切り替えられた後の予備バッテリ2の端子電圧が検出可能である。
さらに、予備バッテリの周辺温度を検出するために、予備バッテリ2周辺に温度センサー3が設置されており、温度―電圧変換装置7を通して電圧値に変換した後、残容量推定装置8に入力されている。
よって、残容量推定装置8は供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2に切り替えられた時点での予備バッテリ2の周辺温度を測定することが可能となっている。
図2は、予備バッテリ2を機器に初めて接続してから、自己放電期間を経て負荷への放電までの予備バッテリ2の端子電圧の変化例を示す特性図である。残容量推定装置8においては、先ず、自己放電時間を使用した残容量推定処理ユニット16により、メモリ10に保存されている予備バッテリ2が初めて機器に接続された時刻t0と、前記t0から供給元電源が切り替えられる時刻t1までの間の現時刻のtn、予め定められた単位時間当たりの自己放電率K(Ah/hour)から、下記の式に基づいて予備バッテリ2の残容量をアンペアアワー(Ah)あるいは%値で推定する。
Ppre_remain:予備バッテリ2から負荷への放電開始時点での残容量(%、Ah)
A:予備バッテリ2の全容量(Ah)
K:自己放電時、単位時間当たりの放電率(Ah/hour、%/hour)
自己放電期間中は一定であり、温度などにより変化しない。
なお、上記式(2)において、A・(tn-t0)・K/100は自己放電量に相当する。
A:予備バッテリ2の全容量(Ah)
Kdis:負荷への放電時、単位時間当たりの放電率(Ah/hour、%/hour)
放電開始時の予備バッテリ端子電圧V1、同時刻の周辺温度T1、時刻tn-1の
関数である。
例えば、残容量推定装置8において、下記の式(6)もしくは式(7)のいずれかが成立した場合は、警告装置9を用いて、運転者に警報を発する。
図5において、ステップST1からステップST6が、前記自己放電時間を使用した残容量推定処理ユニット16による操作に相当し、ステップST7からステップST11までが、前記負荷への放電時間と負荷への放電開始時温度、予備バッテリ端子電圧を使用した残容量推定処理ユニット17による操作に相当し、ステップST12、ST13、ST15が警報処理ユニット18に相当する。なお、警報処理ユニット18は積算放電量による警告処理ユニット19と予備バッテリ端子電圧による警告処理ユニット20とからなっている。
ステップST4において、自己放電量の総和が予め定められた所定値より大きくなり、予備バッテリ2の残容量が不足しているかどうかを式(6)で判断し、推定された自己放電量が所定値より大きくなった場合は、緊急時になる前にステップST15に移行し、警報を運転者に向けて発する。
ステップST5では、ステップST2からステップST4までの自己放電量が所定値より大きくなることなく、負荷への供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2に切り替えらているかどうかを判断し、予備バッテリ2によって負荷へ電源が供給されている場合は、ステップST7以降へ移行する。
なお、負荷への供給元電源がバッテリ1のままである場合は、前記ステップST2からステップST4を所定時間間隔毎に繰り返すよう、処理を続ける。
ステップST8では、上記ステップST7で負荷への供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2に切り替えられた時刻での、予備バッテリ2の周辺温度T1を温度センサー3と温度―電圧変換装置7を用いて、計測する。また、ステップST9では、上記ステップST7で負荷への供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2に切り替えられた時刻での、予備バッテリ2の端子電圧V1を電圧測定装置6を用いて測定する。
I= Pneed/V1の関係を有している。
ステップST13では、負荷への供給元電源が予備バッテリ2である期間で、予備バッテリ2の端子電圧が所定値より小さいかどうかを判断する。これは警報処理ユニット18内の予備バッテリ端子電圧による警告処理ユニット20により行われ、予備バッテリ2の端子電圧が所定値より小さい場合は、ステップST15に移行し、運転者に警報を発する。
ステップST15は、前記予備バッテリ2の端子電圧が所定値以下である場合には式(7)を用いて、もしくは前記予備バッテリ2から負荷への供給電流量の総和である積算放電量が所定値より大きい場合には式(6)を用いて、警報装置9により運転者に視覚、聴覚などを通じで警報を発する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る1次電池の寿命診断装置の回路構成図を示している。
本実施の形態2では、1次電池を機器に取り付けた後の1次電池が未使用である時間、及びその未使用である時間内での1次電池の周辺温度から、1次電池の自己放電量を推定し、1次電池が未使用である時間内の自己放電量の推定値が所定値より大きくなった場合は、警報を発し、さらに1次電池を使用している場合、負荷への放電開始後一定時間間隔での、負荷への放電量、1次電池周辺温度、1次電池の端子電圧から、1次電池の負荷への放電量を推定し、前記1次電池の自己放電量の推定値と負荷への放電開始後の放電量の推定値を合計したものが所定値より大きくなった時点、あるいは、1次電池の端子電圧が所定値より小さくなった時点で、警報を発するようにしたものである。
さらに、電源切替装置4は、バッテリ1から予備バッテリ2へ供給元電源を切り替えたことを残容量推定装置8が検出するために供給元電源切替信号S1を残容量推定装置8へ送信する。
残容量推定装置8には、時刻検出に使用するタイマ5が接続されており、残容量推定装置8は、前記予備バッテリ2が初めて機器に接続された時刻、供給元電源が切り替えられた時刻を検出可能である。
また、残容量推定装置8には、予備バッテリ2の端子電圧を検出する電圧測定装置6が接続されており、供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2へ切り替えられた時点、供給元電源が切り替えられた後の予備バッテリの端子電圧が検出可能である。
よって、残容量推定装置8は、負荷への供給元電源をバッテリ1から予備バッテリ2へ切り替える前、供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2に切り替えられた時点、供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2へ切り替えられた後の、予備バッテリ2の周辺温度を測定することが可能となっている。
また、前記の予備バッテリ2が初めて機器に接続された時刻、供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2に切り替えられた時刻を保存し、非緊急時の予備バッテリ2周辺温度に応じた予備バッテリ2の自己放電率、予備バッテリ2周辺温度、端子電圧、負荷への放電開始後経過時間に応じた予備バッテリ2から負荷への放電時の電流特性が保存されてあるメモリ10も残容量推定装置8に接続されている。
Ppre_remain:予備バッテリ2から負荷への放電開始時点での残容量(%、Ah)
A:予備バッテリ2の全容量(Ah)
Kn:自己放電時、単位時間当たりの放電率(Ah/hour、%/hour)
自己放電期間中で、測定時刻ごとに周辺温度に応じて放電率は変化する。
なお、上記式(8)において、Σ{(tn-tn-1)Kn(Tn)/100}は自己放電量の総和に相当する。
A:予備バッテリ2の全容量(Ah)
Kdis:負荷への放電時、単位時間当たりの放電率(Ah/hour、%/hour)
放電開始後現時刻の予備バッテリ端子電圧Vn、同時刻の周辺温度Tn、
時刻tn-1の関数である。
例えば、残容量推定装置8において、上記式(6)もしくは式(7)が成立した場合、運転者に警報を発する。
上記、残容量推定装置8における自己放電時間と周辺温度を使用した残容量推定処理21、負荷への放電時間と負荷への放電時周辺温度、端子電圧を使用した残容量推定処理22を用いた、1次電池の残容量推定装置8内で行われる処理をフローチャートに示したのが図8である。
ステップ16で予備バッテリ2が初めて機器に取り付けられた時刻をタイマ5を用いて計時し、メモリ10に保存する。
次に、自己放電期間中に所定の時間間隔ごとに自己放電量を積算するため、ステップST16から20で、自己放電期間中の所定時間間隔ごとに測定された予備バッテリ2の周辺温度Tn、測定された予備バッテリ2の周辺温度Tnに応じた単位時間あたりの自己放電率Knと自己放電量積算間隔を用いて、式(8)もしくは式(9)で予備バッテリ2が初めて機器に取り付けられた時刻から現時刻までの自己放電量の総和を推定する。
上記ステップST21における自己放電量の判断で、予備バッテリ2が所定値より劣化していない場合は、負荷への供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2に切り替えられるまで、所定時間間隔で、上記ステップST17からST23を繰り返す。
なお、負荷への供給元電源がバッテリ1のままである場合は、前記ステップST17からステップST21を所定時間間隔ごとに繰り返すよう処理を続ける。
ステップST24では、ステップST22で負荷への供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2に切り替えられている場合に、負荷への供給元電源が切り替えられた時刻を計時し、メモリ10に保存する。
ステップST27では、負荷への供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2に切り替えられた時点から現時刻までの経過時間(tn-t1)、上記ステップ25で計測された負荷への供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2へ切り替えられた後で時刻tnの場合の周辺温度Tn、上記ステップST26で計測された負荷への供給元電源がバッテリ1から予備バッテリ2へ切り替えられた後で時刻tnの場合の予備バッテリ2の端子電圧Vnを用い、メモリ10に保存されている負荷への放電時の電流特性を決定する。
前記推定された予備バッテリ2から負荷への供給電流量の総和である積算放電量が所定値より小さい場合は、ステップST31で所定時間間隔をあけて、ステップST25からステップST29の判断を式(6)を用いて繰り返す。 前記推定された予備バッテリ2から負荷への供給電流量の総和である積算放電量が所定値より大きくなっている場合は、ステップST32に移行し、運転者に警報を発する。
予備バッテリ2の端子電圧が所定値より大きい場合は、ステップST31で所定時間間隔をあけて、ステップST25からステップST28、30の判断を繰り返す。
予備バッテリ2の端子電圧が所定値より小さい場合は、ステップST32に移行し、運転者に警報を発する。 ステップST32は、前記予備バッテリ2の端子電圧が所定値以下である場合には式(7)により、もしくは前記予備バッテリ2から負荷への供給電流量の総和である積算放電量が所定値より大きい場合には式(6)により、警報装置9を用いて運転者に視覚、聴覚などを通じて警報を発する。
一方、予備バッテリの負荷への放電時間tbにおいては、負荷への放電時の電流特性から求められた放電単位時間当たりの放電量に測定単位時間を乗じたものを積算することによって、負荷への放電期間中の放電量の総和を推定する。
図9は、本発明の実施の形態3に係る1次電池の寿命診断装置の回路構成図を示している。
また、図10は予備バッテリ2から負荷への放電開始前後の予備バッテリ2の端子電圧特性を示したものである。
本施の形態3では、予備バッテリ2の端子電圧を監視し、予め定められた所定値より測定された予備バッテリ2の端子電圧が低くなった場合、運転者に向けて警報を発するものであるが、図10に示すように予備バッテリ2から負荷への放電が開始された時点t1の直後は、予備バッテリ2の端子電圧が急激に低下する時間帯があるため、予備バッテリ2の端子電圧による判断に誤検出が発生する可能性がある。
従って本実施の形態3では、予備バッテリ2から負荷への放電開始後、所定時間tsは予備バッテリ2の端子電圧による劣化判断を停止させるようにしたものである。
上記、残容量推定装置8における自己放電時間と周辺温度を使用した残容量推定処理ユニット21、負荷への放電時間と負荷への放電時周辺温度、端子電圧を使用した残容量推定処理ユニット22、警報処理ユニット18を用いた、1次電池の残容量推定装置8内で行われる処理をフローチャートに示したのが図11である。
図10(図2に相当)に示したように、予備バッテリ2による負荷への放電開始t1直後は電圧の急峻な低下が観測される。ステップST30で端子電圧が規定電圧値V1以下になれば、ステップST32へ移行して警報を発することになり、端子電圧による予備バッテリの劣化判定に誤検出が生じてしまう。従って、この実施の形態3では、上記放電開始t1直後の電圧の急峻な低下が観測される期間tsの間は端子電圧による劣化判定を禁止するようにしている。
予備バッテリ2から負荷への放電開始後の経過時間が、所定値tsより大きい場合は、予備バッテリ2の端子電圧Vnによる劣化判断を行うステップST30に移行する。
予備バッテリ2の端子電圧Vnが所定値より大きい場合は、ステップST31で所定時間間隔をあけて、ステップST25からステップST28を繰り返す。
予備バッテリ2の端子電圧Vnが所定値より小さい場合は、ステップST32に移行し、運転者に警報を発する。 ステップST32では、前記予備バッテリ2の端子電圧Vnが所定値以下である場合には式(7)により、もしくは前記予備バッテリ2から負荷への供給電流量の総和である積算放電量が所定値より大きい場合には式(6)によって判断し、警報装置9を用いて運転者に視覚、聴覚などを通じて警報を発する。
従って、実施の形態3によれば、より正確な警報を運転者に発することが可能となる。
図12は、本発明の実施の形態4に係る1次電池の寿命診断装置の回路構成図を示している。また、図13は1次電池の残容量推定装置8内で行われる処理をフローチャートに示したものである。
本実施の形態4は、前記の実施の形態3の更なる変形例であり、予備バッテリ2から負荷への放電開始後、予備バッテリ2の端子電圧の電圧変化率を算出し、その電圧変化率の絶対値が予め定められた所定値より大きい場合は、予備バッテリ2の端子電圧による劣化判断を停止させるようにしたものである。
そして図12に示す具体的な構成において、実施の形態3と異なる点は、警報処理ユニット18内の時間制限付き予備バッテリ端子電圧による警報処理ユニット23に代えて電圧変化率による制限付き予備バッテリ端子電圧による警報処理ユニット24を設けたものである。
上記、残容量推定装置8における自己放電時間と周辺温度を使用した残容量推定処理ユニット21、負荷への放電時間と負荷への放電時周辺温度、端子電圧を使用した残容量推定処理ユニット22、及び警報処理ユニット18を用いた、1次電池の残容量推定装置8内で行われる処理をフローチャートに示したのが図13である。
本実施の形態4によれば、端子電圧の変化率を直接測定しているので、時間間隔で制御する実施の形態3に比べ、より正確な監視が可能となる。
2.予備バッテリ
3.温度センサ
4.電源切換装置
5.タイマ
6. 電圧測定装置
8.残容量推定装置
9.警告装置
16.自己放電時間を使用した残容量推定処理ユニット
17.負荷への放電時間と放電開始時温度を使用した残容量推定処理ユニット
19. 積算放電量による警告処理ユニット
20. 予備バッテリ端子電圧による警告処理ユニット
21.自己放電時間と温度を使用した残容量推定処理ユニット
22.負荷への放電時間と温度を使用した使用した残容量推定処理ユニット
23.時間制限付き予備バッテリ端子電圧による警告処理ユニット
24.電圧変化率制限付き予備バッテリ端子電圧による警告処理ユニット
Claims (10)
- 負荷に対して常時使用される電源のバックアップ用として使用される1次電池の寿命診断装置において、上記電源から上記1次電池への切替を行うと共に、上記1次電池が装填されたことを示す接続信号と上記1次電池によるバックアップ開始を示す切替信号を発生する電源切替装置と、
上記接続信号の受信により1次電池が装填されてからの自己放電時間および上記切替信号の受信によりバックアップ開始後の負荷への放電時間をそれぞれ測定する時間測定手段と、上記1次電池のバックアップ開始後の端子電圧を測定する電圧測定手段と、前記1次電池の周辺温度を測定する温度測定手段と、上記電源切替装置、時間測定手段、電圧測定手段および温度測定手段からの信号を受け、上記1次電池が装填されてからの自己放電時間から1次電池の自己放電量を推定し、さらに上記バックアップ開始後の負荷への放電時間から負荷への放電開始時の1次電池の放電量を推定する残容量推定装置と、
上記1次電池の自己放電量の推定値が所定値より大きくなった場合、上記1次電池によるバックアップ中においては上記1次電池の自己放電量の推定値と負荷への放電開始後の放電量の推定値を合計したものが所定値より大きくなった場合、あるいは1次電池の端子電圧が所定値より小さくなった場合に警報を発する警報処理装置とを備えたことを特徴とする電池寿命診断装置。 - 上記残容量推定装置は、上記1次電池が装填されてから負荷への放電開始時までの自己放電時間を使用して残容量を推定する第1の推定手段と、上記1次電池のバックアップ開始時の温度と端子電圧、およびバックアップ開始後の負荷への放電時間を使用して残容量を推定する第2の推定手段とからなることを特徴とする請求項1に記載の電池寿命診断装置。
- 上記残容量推定装置は、自己放電時の1次電池の残容量を推定する第3の推定手段と、上記1次電池から負荷への放電開始後の残容量を推定する第4の推定手段とからなることを特徴とする請求項1に記載の1次電池の寿命診断装置。
- 上記警報処理装置は上記1次電池の積算放電量による警告処理ユニットと1次電池の端子電圧による警告処理ユニットからなることを特徴とする請求項1に記載の電池寿命診断装置。
- 上記1次電池の端子電圧による警告処理ユニットは、バックアップ開始後の一定時間だけその動作が制限されていることを特徴とする請求項4に記載の電池寿命診断装置。
- 上記1次電池の端子電圧による警告処理ユニットは、バックアップ開始後の電圧変化率の絶対値が所定値より大きい間だけその動作が制限されていることを特徴とする請求項4に記載の電池寿命診断装置。
- 負荷に対して常時使用される電源のバックアップ用として使用される1次電池の寿命診断装置において、1次電池を機器に取り付けた後の1次電池が未使用である時間から1次電池の自己放電量を推定する手段と、負荷への放電開始後の1次電池の放電時間、負荷への放電開始時の1次電池周辺温度、負荷への放電開始時の1次電池端子電圧から負荷への放電時の1次電池の放電量を推定する手段と、1次電池が未使用である時間の自己放電量の推定値が所定値より大きくなった時点、前記1次電池の自己放電量の推定値と負荷への放電開始後の放電量の推定値を合計したものが所定値より大きくなった時点、あるいは上記1次電池の端子電圧が所定値より小さくなった時点で警報を発する残容量推定装置とを備えたことを特徴とする電池寿命診断装置。
- 負荷に対して常時使用される電源のバックアップ用として使用される1次電池の寿命診断装置において、1次電池を機器に取り付けた後の1次電池が未使用である時間及びその未使用である時間内での1次電池の周辺温度から、1次電池の自己放電量を推定する手段と、負荷への放電開始後の1次電池の放電時間、負荷への放電開始時の1次電池周辺温度、負荷への放電開始時の1次電池端子電圧から負荷への放電時の1次電池の放電量を推定する手段と、負荷への放電開始後一定時間間隔での、負荷への放電量、1次電池周辺温度、1次電池の端子電圧から、1次電池の負荷への放電量を推定する手段と、1次電池が未使用である時間内の自己放電量の推定値が所定値より大きくなった時点、前記1次電池の自己放電量の推定値と負荷への放電開始後の放電量の推定値を合計したものが所定値より大きくなった時点、あるいは上記1次電池の端子電圧が所定値より小さくなった時点で警報を発する残容量推定装置とを備えたことを特徴とする電池寿命診断装置。
- 1次電池から負荷への放電開始後、所定時間は1次電池の端子電圧による劣化判断を停止させるようにしたことを特徴とする請求項7あるいは8に記載の電池寿命診断装置。
- 1次電池から負荷への放電開始後、1次電池の端子電圧の電圧変化率を算出し、その電圧変化率の絶対値が予め定められた所定値より大きい場合は、予備バッテリ2の端子電圧による劣化判断を停止させるようにしたことを特徴とする請求項7あるいは8に記載の電池寿命診断装置。」を特徴とするものであります。
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