JP4024181B2 - 安全スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一種の安全スイッチに係り、それはキー押圧に連動して位置決めロッドが同期作動し、位置決めロッドと環状階段道及び位置決め連動片間の相互連動が循環位置決め関係を形成し、更に位置決め連動片が直接接触片を押し引きしてスイッチのオンとオフを形成する安全スイッチにおいて、該位置決め連動片に開溝が設けられ、該溝内に中央が連通し叉状を呈する複数の溝が設けられ、位置決めロッドが該開溝の複数の溝中をスライドして位置決め連動片を駆動して接触片を押し引きしてスイッチのオンオフを形成し、特に、電気回路の連接に使用される電流がオーバーロード状態の時、オフからオンとなる動作中、接触片が迅速に熱を受けて変形して反対方向に湾曲し並びに直接位置決め連動片を押動し、この時、第2溝が位置決め連動片の自由回転の経路を提供し(位置決めロッドが第2溝中で相対移動する)、位置決めロッドの阻止を受けずに接触片が順調に反対方向に湾曲し並びに迅速に開離し、電気回路のオフを形成することを特徴とする、安全スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に電源スイッチの操作には、オンとオフの二種類の動作行程があり、確実にスイッチ内部部品の連動動作を実行し、スイッチ部品を簡易化して製造コストを減らすため、スイッチ構造の研究改良は業者の重要な共通の課題となっている。
【0003】
スイッチ構造に係る特許は多く有り、例えば、特許文献1〜5に記載されたものがある。しかしこれらは以下のような共通した欠点がある。
1.連動する部品が多過ぎ、連動の行程が複雑で、キーと末端部品の間の非リアルタイム作動関係が発生し、また製造コストが高くなる。
2.作動関係が不確実であり、故障率が高くなり、消費者の使用の安全に不利である。
3.キー(ボタン)が直接或いは間接的に接触片を圧迫してオン或いはオフを形成するため、接触不良や切断折損を発生しやすく、通電品質が下がり、使用寿命が短くなる。
【0004】
図1、2、3に示されるのは前述の特許文献3に記載の構造であり、それはボタン押圧に連動してボタン下方の連接棒が動作し、連接棒に連結された上下の揺動部品を介してその下方の接触片が押圧或いは開放されて、上接点と下接点が接触或いは開離して回路のオン或いはオフが形成される。それはボタンで間接的に接触片を押圧或いは開放する方式であり、理想の状態では、操作使用上の問題はないが、その部品が複雑で製造コストが比較的高く、操作による故障が発生しやすく、連動行程反応遅延及び接触片の切断、亀裂、弾性疲労の明らかな欠点を有し、且つオフからオン状態に変わる動作過程で、回路を流れる電流がオーバーロード状態であると、接点が過熱されて火花が発生し、危険である。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第4,167,720号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,937,548号明細書
【特許文献3】
米国特許第5,223,813号明細書
【特許文献4】
米国特許第5,451,729号明細書
【特許文献5】
米国特許第5,558,211号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は周知のスイッチ連動構造の、部品が複雑で、製造コストが高く、連動関係が間接的で、連動行程反応が緩慢でスイッチの操作上の故障が多い欠点、特に、周知の技術のオフからオンに変わる動作過程で回路に存在する電流オーバーロード状態による接点過熱と火花発生による危険の問題を解決することを目的としている。
【0007】
本発明は一種の安全スイッチを提供し、それは、キー、スイッチ本体、位置決め連動片、接触片を具えている。該キーは可動式にスイッチ本体の上方に連接され、キーとスイッチ本体の間に位置決めロッドが組み付けられ、位置決めロッドの一端が凸棒とされ、該キーとスイッチ本体間の側面に環状階段道が凹設され、該環状階段道中に斜凸片が凸設され、該位置決め連動片に開溝が開設されて環状階段道の開口傍らに組み合わされ且つ環状階段道の開口に対して左右に揺動する。該位置決め連動片よりフック部が延伸され、該フック部が可動式に接触片の活動端に連接され、位置決めロッドの凸棒端が位置決め連動片の開溝を貫通し並びに環状階段道中に進入する。
【0008】
実施時には、キーの押圧に連動し位置決めロッドが同期に作動し、位置決めロッドと環状階段道及び位置決め連動片間の相互連動により循環位置決め関係が形成され、さらに位置決め連動片が直接接触片を押し引きしてスイッチのオン或いはオフを形成する。オン状態下で電流オーバーロード時に、回路に連通する接触片が熱を受けて変形し反対方向に湾曲し開離し、電気回路が遮断(オフ)され、並びに位置決め連動片が駆動されて回転し、キーを上向きに弾き起こし、再使用状態を形成する。
【0009】
本発明の特徴は以下のとおりである。該位置決め連動片の開溝内に叉状を呈する複数の連通する溝が設けられ、位置決めロッドが該開溝の複数の溝中をスライドし、直接該位置決め連動片、接触片を駆動し、スイッチのオン或いはオフを形成する。そのうち、該開溝の第1、第3溝がそれぞれ回路のオフ、オン状態時の位置決めロッドの位置決め溝とされる。正常状態下では、オフからオンとなる動作中に、該第2溝は位置決めロッド作動時に通過する経路とされる。電気回路に流れる電流がオーバーロード状態の時、オフからオンとなる動作中、接触片は迅速に熱を受けて変形し反対方向に湾曲し、並びに直接位置決め連動片を駆動し、この時、第2溝が位置決め連動片の自由回転の経路を提供し(位置決めロッドが第2溝中で相対移動する)、位置決めロッドの阻止を受けず、接触片が順調に反対方向に湾曲し並びに迅速に開離し、回路のオフを形成し、スイッチを押圧しオンとする第1時間にオーバーロード電流に感応して回路のオフを形成し、これによりスイッチの電力使用の安全性を強化する。また、接触片の活動端が位置決め連動片を駆動して回転させ、第3溝の開口端と環状階段道の斜凸片の上端部が開口を形成し、位置決めロッドが第3溝内縁の阻止を受けず、キーが上向きに弾き起こされて直接もとのオフ状態に回復する。
【0010】
本発明は位置決めロッド、環状階段道、位置決め連動片及び接触片で組成された簡単な直接連動構造とされ、その主要な目的は、該位置決め連動片の開溝の連通する叉状の複数の溝により位置決めロッドを開溝の複数の溝中でスライドさせて、位置決めロッドにより直接位置決め連動片を駆動し並びに直接接触片を押し引きしてスイッチのオン或いはオフ状態を形成し、回路に流れる電流がオーバーロード状態の時、キーを押圧してオフからオンとする動作過程で、接触片が迅速に熱を受けて変形し反対方向に湾曲して直接位置決め連動片を押動し、第2溝が位置決め連動片の自由回転の経路を提供し、位置決めロッドの阻止を受けずに接触片が順調に迅速に反対方向に湾曲して開離し、位置決めロッドが第3溝のオンの位置に進入せずに直接開離して第1溝に至り、もとのオフの位置に回復し、回路のオフを形成し、電力使用の安全性を確保できるようにすることにある。
【0011】
本発明のさらに一つの目的は、電気回路の連接使用が電流オーバーロード状態下であると、スイッチが押圧され通電する第1時間にオーバーロード電流に感応して開離、回路遮断を形成し、スイッチの動作行程反応が敏感で迅速であり、接点の局部過熱及び火花の発生を防止でき、電力使用の安全性を強化できるようにすることにある。
【0012】
本発明の延伸目的は、スイッチ全体の連動部品を少なくし、組立を容易として製造コストを減らし、並びにスイッチ構造の使用寿命を延長し、消費者の支出を減らすことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、キー、スイッチ本体、位置決め連動片、接触片を具え、
該キーは、可動式にスイッチ本体の上方に嵌め込まれ、キーがスイッチ本体に対して上下にスライド可能とされ、該キーとスイッチ本体の間に少なくとも一つの弾性手段が組み合わされ、キーにスイッチ本体に対して上向きに移動する弾力が付与され、位置決めロッドがキーとスイッチ本体の間に可動式に組み合わされ、該位置決めロッドの下方の一端に凸棒が形成され、該凸棒がスイッチ本体内の環状階段道に指向するよう折り曲げられ、
該スイッチ本体は、該キーに套設され、スイッチ本体とキーの間に環状階段道が設けられ、該環状階段道中に斜凸片が設けられ、スイッチ本体の底面に少なくとも二つの接触端子が組み付けられ、
該位置決め連動片は一体成形され、環状階段道の開口傍らに組み合わされ、環状階段道の開口に対して左右に揺動し、位置決め連動片よりフック部が延伸され、該フック部が可動式に該接触片の可動端に連接され、
該接触片は、接点が設けられ、片体の2側面に向けて動作可能で、熱を受けて変形する時にオン状態の時と反対の方向に湾曲し、
組合せ時に、位置決めロッドの凸棒が位置決め連動片を貫通して環状階段道中に進入し、実施時に、スイッチのキー、位置決めロッド、位置決め連動片と接触片による、オン動作、オフ動作或いは電流オーバーロード時のオフ動作、スイッチ再使用状態を形成する動作が直接連動の作動関係により達成される安全スイッチにおいて、
該位置決め連動片に開溝が設けられ、該開溝内に中央が連通し全体として叉状を呈する複数の溝が設けられ、位置決めロッドの凸棒が該開溝の複数の溝中をスライド可能とされて位置決め連動片を駆動し、位置決め連動片により接触片を押し引きしてスイッチのオン或いはオフを形成し、
該開溝の第1、第3溝は回路がオフ、オン状態の時の位置決めロッドの位置決め溝とされ、正常状態で、オフからオンに動作中に、開溝の第2溝が位置決めロッド作動時に通過する経路とされ、回路の連接に使用される電流がオーバーロード状態の時、キーが押されてオフからオンとなる動作中、位置決め連動片が接触片を押動して回路をオンとすると同時に、該接触片が熱を受けてオン状態の時と反対の方向に湾曲し、並びに位置決め連動片を押動し回転させ、該第2溝が位置決め連動片の自由回転の経路を提供し、位置決めロッドの阻止を受けずに接触片が迅速にオン状態の時と反対方向に湾曲して接点が開離するようにして、回路オフを形成することを特徴とする、安全スイッチとしている。
請求項2の発明は、請求項1記載の安全スイッチにおいて、位置決め連動片の開溝に設けられた溝が三つとされ、これら三つの溝の中央が連通し開溝全体として三叉状を呈することを特徴とする、安全スイッチとしている。
請求項3の発明は、請求項1記載の安全スイッチにおいて、位置決め連動片が一つの板片体とされたことを特徴とする、安全スイッチとしている。
請求項4の発明は、請求項1記載の安全スイッチにおいて、位置決め連動片の開溝が三つの溝で組成されて三叉状を呈し、開溝の上端が第1溝、左下端が第2溝、右下が第3溝とされ、開溝の下側に結合孔が設けられ、該結合孔がスイッチ本体の環状階段道の傍らに設けられた組合せ孔に対応するよう組み合わせられたことを特徴とする、安全スイッチとしている。
請求項5の発明は、請求項1記載の安全スイッチにおいて、位置決め連動片のフック部内側に挟持溝が形成され、該挟持溝が可動式に接触片の可動端を挟持し、接触片と位置決め連動片に直接の連動関係を形成させることを特徴とする、安全スイッチとしている。
請求項6の発明は、請求項1記載の安全スイッチにおいて、キーに可動式に組み合わされた位置決めロッドがキーに対して揺動し、位置決めロッドの下方に一端に凸棒が形成され、該凸棒がスイッチ本体に設けられた環状階段道を指向するよう折り曲げられ、該スイッチ本体の内側面に環状階段道が凹設され、該環状階段道中に斜凸片が凸設されたことを特徴とする、安全スイッチとしている。
請求項7の発明は、請求項1記載の安全スイッチにおいて、キーとスイッチ本体の間に組み合わされる少なくとも一つの弾性手段が圧縮バネとされたことを特徴とする、安全スイッチとしている。
請求項8の発明は、請求項1記載の安全スイッチにおいて、スイッチ本体に少なくとも一つの凹溝が設けられ、該凹溝がキーとスイッチ本体の間の弾性手段を収容し、スイッチ本体とキーの間に少なくとも一つの係止溝、横棒及び該係止溝と横棒に対応する少なくとも一つのフックが設置されたことを特徴とする、安全スイッチとしている。
請求項9の発明は、請求項1記載の安全スイッチにおいて、位置決めロッドの上端に穿孔が設けられ、位置決めロッドの穿孔及び弾性手段がキーに設けられた結合柱に套設され、弾性手段が位置決めロッドの穿孔周囲を圧迫して位置決めロッドがキーの結合柱に組み合わされ、位置決めロッドが穿孔を中心としてキーに対して揺動可能とされ、この弾性手段が位置決めロッドに環状階段道を指向する弾力を付与することを特徴とする、安全スイッチとしている。
請求項10の発明は、請求項9記載の安全スイッチにおいて、キーの結合柱に套設された弾性手段が圧縮バネとされたことを特徴とする、安全スイッチとしている。
請求項11の発明は、請求項1記載の安全スイッチにおいて、環状階段道の傍らに組合せ孔が設けられ、位置決め連動片の下側の片体に結合孔が設けられ、ボルトが位置決め連動片の結合孔を通り環状階段道の傍らの組合せ孔中に組み合わされ、位置決め連動片が結合孔を中心として、スイッチ本体の環状階段道に対して左右に揺動可能とされ、位置決め連動片の揺動により、位置決め連動片の開溝の複数の溝の内側辺と環状階段道の斜凸片が閉合或いは開口を形成し、位置決め連動片の凸棒が循環して下方に位置決めされるか開口より環状階段道の上端にジャンプすることを特徴とする、安全スイッチとしている。
請求項12の発明は、請求項1記載の安全スイッチにおいて、接触片が外力により湾曲するよう設置された片体とされ、片体の二側に向けて動作可能とされ、熱を受ける時に設置湾曲方向と反対方向に湾曲することを特徴とする、安全スイッチとしている。としている。
請求項13の発明は、請求項1記載の安全スイッチにおいて、接触片が複合金属薄片とされ、熱を受ける時に一側に向けて変形湾曲することを特徴とする、安全スイッチとしている。
【0014】
【発明の実施の形態】
図4は本発明の実施例の分解斜視図、図5はスイッチ本体の斜視図、図6は本発明の組合せ断面図である。本発明の安全スイッチは、キー1、スイッチ本体2、位置決め連動片3、接触片4を具えている。
【0015】
該キー1の上方に、カバー10が組み合わされ、キー1の側面に少なくとも一つのフック11が凸設され、キー1が可動式にスイッチ本体2の上方開口に嵌め込まれ、キー1とスイッチ本体2の間に少なくとも一つの弾性手段12が組み合わされ、本実施例では該弾性手段12は圧縮バネとされ、キー1に外向き(上向き)の弾力を付与している。キー1の側面に結合柱13が設けられ、該結合柱13に位置決めロッド14が組み合わされる。該位置決めロッド14の上端が穿孔141とされ、位置決めロッド14の下方の一端に凸棒142が形成され、該凸棒142端が折り曲げられてスイッチ本体2内の環状階段道22を指向し、位置決めロッド14の穿孔141及び弾性手段15が結合柱13に套設され、弾性手段15の弾力により位置決めロッド14の穿孔141周縁が押圧され、位置決めロッド14がキー1の結合柱13に組み合わされ、位置決めロッド14が穿孔141を中心としてキー1に対して揺動可能とされ、該弾性手段15が位置決めロッド14に環状階段道22方向を指向する弾力を付与し、本実施例では該弾性手段15は圧縮バネとされている。
【0016】
該スイッチ本体2に前述のキー1とスイッチ本体2の間の弾性手段15を収容するための少なくとも一つの凹溝27が設けられ、該スイッチ本体2の内壁面に少なくとも一つの係止溝20と一つの横棒21が設けられ、該係止溝20と横棒21がキー1の両側面に凸設された少なくとも一つのフック11に対応し、スイッチ本体2の内側面に多角形の環状階段道22が凹設され、該環状階段道22中に斜凸片が凸設され、該環状階段道22の下の傍らに組合せ孔24が設けられている。スイッチ本体2の底面に少なくとも二つの接触端子が組み付けられ、本実施例では二つの接触端子が組み付けられ、それぞれ第1接触端子25、第2接触端子26とされている。該第1接触端子25の上方の折り曲げ部に二つの凸柱251が設けられ、第2接触端子26の上方に接点孔261が設けられ、該接点孔261に第2接点262が結合されている。
【0017】
該位置決め連動片3は一体成形され、それは一つの板片体とされ、中央に開溝31を具え、該開溝31内に叉状を呈する複数の連通する溝が設けられ、本実施例では、該開溝31に設けられた溝は三つとされ、三つの溝の中央が相互に連通し三叉状とされている。開溝31の上端は第1溝Aとされ、左下端が第2溝Bとされ、右下端が第3溝Cとされ、開溝31の下に結合孔32が設けられ、ボルト30が該結合孔32を通りスイッチ本体2の環状階段道22の下の傍らの組合せ孔24中に組み合わされ、これにより位置決め連動片3が結合孔32を中心としスイッチ本体2の環状階段道22に対して左右に揺動可能とされる。位置決め連動片3よりフック部33が延伸され、該フック部33内側に挟持溝332が形成され、該挟持溝332が可動式に接触片4の可動端を挟持し、接触片4と位置決め連動片3が直接の連動関係を発生するものとされる。
【0018】
該接触片4は弾性を有する片体とされて第1接点422が設けられ、該第1接点422が片体の二側面に向けて動作可能とされ、熱を受ける時に変形して上記第2接点262と離反する方向に湾曲し、本実施例では、接触片4の両側に支持ピン41が設けられ、中間が弾性片42とされ、全体としてE形を呈し、この両側の支持ピン41の開口端部分にそれぞれ穿孔410が設けられ、二つの穿孔410の間の距離が前述の第1接触端子25の二つの凸柱251の間の距離より僅かに大きく、二つの支持ピン41が僅かに接近させられて二つの穿孔410がそれぞれ第1接触端子25の対応する凸柱251に套設され、これにより接触片4が僅かにアーチ状とされ、中間部分の弾性片42の自由端が接触片4の湾曲方向と反対に湾曲し、弾性片42の自由端に接点孔421が設けられ、該接点孔421に下向きに第1接点422が組み付けられ、本実施例では、接触片4が熱を受ける時に一側に向けて湾曲変形する二層金属片とされる。
【0019】
組合せ時には、位置決めロッド14の凸棒142端が位置決め連動片3の開溝31を通り並びにスイッチ本体2の環状階段道22中に進入する。
具体的な実施は以下のとおりである。図6から図9を参照されたい。スイッチがオフ状態の時、図6に示されるように、使用者がキー1のカバー10を押圧すると、キー1が下向きに移動するのに伴い位置決めロッド14が下向きに移動し、位置決めロッド14の凸棒142が環状階段道22中で斜凸片23の上側面に沿って左下向きに移動し、逆時計回りに環状階段道22に沿って斜凸片23の下側面に至り、該位置決めロッド14の凸棒142が位置決め連動片3の開溝31に接触してそれを押動し、第1溝Aより第2溝Bに至り、位置決め連動片3を左向きに回転させる。これは図7に示されるようであり、側面視によると、開溝31の第3溝Cの上側はほぼ水平状とされて環状階段道22中の斜凸片23の左下側面と連結されて閉合され、キー1が開放されると、位置決めロッド14の凸棒142が環状階段道22の斜凸片23の左下側面に沿って滑り開溝31の第3溝C開口内縁上側辺に至り位置決めされ、位置決めロッド14の下向きの位置決め状態が形成され、これは図8に示されるとおりである。同時に、位置決め連動片3が凸棒142により押されて結合孔32を中心として左向き(逆時計回り)に回転し、位置決め連動片3のフック部33が上向きに回転し、挟持溝332が接触片4の可動端を上向きに挟持し、接触片4中の弾性片42が反対に下向きとされ、弾性片42の自由端の第1接点422が下向きに第2接点262と接触し、回路のオン状態を形成する。
【0020】
スイッチがオン状態の時、図8に示されるように、使用者がキー1のカバー10を押圧すると、キー1に連帯して位置決めロッド14が下向きに移動し、位置決めロッド14の凸棒142が環状階段道22中で左下向きに移動し、位置決めロッド14の凸棒142が位置決め連動片3の開溝31を押動して第3溝C中で右向きにスライドし、位置決め連動片3を右向きに回転させ、開溝31の第3溝Cがもとの水平状態から回転して右端が下向きで左端が上向きの傾斜状となり、該第3溝Cの開口端が環状階段道22中の斜凸片23の上端部と開口を形成し、図9に示されるようになる。このとき、位置決めロッド14の凸棒142が開溝31の第3溝C上側辺の阻止より開放され、キー1内部の弾性手段12(圧縮バネ)の弾性伸張により、キー1及び位置決めロッド14が上向きに弾かれ、位置決めロッド14の凸棒142が第3溝Cに沿って開口端に向けて環状階段道22に沿って上向きに移動し、位置決め連動片3の開溝31の第3溝Cの上端に至り、同時に位置決めロッド14の凸棒142が環状階段道22中で斜凸片23の左上側面に至り、位置決めロッド14及びキー1の上向き位置決めの状態を形成し、これは図6に示されるとおりである。図8、9から図6の状態に至る過程で、位置決めロッド14が右向き下方に移動する時、凸棒142が開溝31の第3溝Cを押動し、位置決め連動片3を結合孔32を中心として右向き(時計回り)に回転させ、位置決め連動片3のフック部33を下向きに駆動し、フック部33の挟持溝332が接触片4の可動端を下向きに挟持し、接触片4の弾性片42を反対に上向きに移動させ、接触片4の円弧方向と反対方向となし、弾性片42の自由端に設けられた第1接点422を第2接点262と開離させ回路のオフ状態を形成する。
【0021】
回路がオン状態で、図8に示されるように、電流がオーバーロードの時、接触片4が熱を受けて変形し反対方向に湾曲(下向きに湾曲し)、接触片4の可動端が下向きとされ、接触片4中の弾性片42が反対に上向きに湾曲し、弾性片42の自由端の第1接点422が上向きに第2接点262と分離し、電気回路のオフ状態を形成し、同時に、接触片4の可動端が下向きに湾曲する時、位置決め連動片3のフック部33が下向きに駆動されて、位置決め連動片3が結合孔32を中心として右向き(時計回り)に回転し、環状階段道22中の斜凸片23の上端部と第3溝Cの開口端が開放口を形成し、図10に示されるようになり、このとき、位置決めロッド14の凸棒142が開溝31の第3溝C内側の阻止を失い、キー1内部の弾性手段12(圧縮バネ)の弾性伸張により、キー1と位置決めロッド14が上向きに弾かれ、位置決めロッド14の凸棒142が第3溝Cに沿って開口端に向けて及び環状階段道22に沿って上に移動し、位置決め連動片3の開溝31の第1溝Aの上端に至り、同時に位置決めロッド14の凸棒142が環状階段道22中で移動して斜凸片23の左上側面に至り、位置決めロッド14とキー1の上向き位置決め状態が形成され、これは図6に示されるとおりであり、電流オーバーロード時の接点開離とキー1の位置決めロッド14の再使用状態への回復が達成される。
【0022】
図11に示されるように、本発明の主要な特徴は、位置決め連動片3の開溝31に中央が連通する叉状を成す複数の溝が形成されたことにあり、該溝は好ましくは三つの溝(第1溝A、第2溝B、第3溝C)とされ、これら三つの溝の中央が連通して三叉状とされている。位置決めロッド14は開溝31の三つの溝(第1溝A、第2溝B、第3溝C)中をスライドし、位置決めロッド14が位置決め連動片3を駆動して直接接触片4を駆動しスイッチのオンとオフ状態を形成させる。そのうち、該開溝31の複数の溝中の第1溝A、第3溝Cはそれぞれオフ状態、オン状態時の位置決めロッド14の位置決め溝とされ、これは図6、8に示されるとおりである。正常状態下では、第2溝Bは位置決めロッド14の作動過程中に通過する経路とされ、これは図6、7、8の連続動作図に示されるとおりである。電気回路に連接使用される電流がオーバーロード時には、キー1が押圧されてオフからオン状態に至る動作中に、図6から図7に示される動作過程のように、位置決め連動片3が接触片4を駆動して回路のオン状態を形成させ、同時に、接触片4が迅速に熱を受けて変形して反対方向に湾曲し並びに直接位置決め連動片3を回転させ、これは図11を参照されたい。第2溝Bが位置決め連動片3を右向き(時計回り)に自由回転させる経路を提供し、位置決め連動片3が位置決めロッド14の阻止を受けず、接触片4を自由に迅速に反対方向に湾曲させて、回路のオフ状態を形成し、スイッチの押圧によりオンとなる第1時間にオーバーロード電流に感応して接点を開離させてオフ状態を形成し、スイッチの電力使用の安全性を強化している。
【0023】
また、接触片4の可動端が位置決め連動片3を駆動して回転させ、第3溝Cの開口端と環状階段道22の斜凸片23上端部に開口を形成させ、位置決めロッド14が第3溝C内縁の阻止を受けないようにし、且つ位置決めロッド14が第3溝Cの回路をオンとする位置に進入しなくとも、直接第1溝Aに至り、もとのオフ位置に至り、回路のオフ状態を形成し、その作動過程が簡易化され、迅速で、電力使用の安全性を確保できる。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、キー1と位置決めロッド14が同期に上向き或いは下向きに作動し、位置決めロッド14とスイッチ本体2の環状階段道22及び位置決め連動片3の相互連動により循環位置決め関係が形成され、さらに位置決め連動片3のフック部33が接触片4を押し引きしてスイッチのオン或いはオフを形成し、オンの後に電流オーバーロード時に、リアルタイムで接点を開離させてオフとする機能を有し、並びにキー1がオフとされて再使用状態とされる。本発明は特に電流オーバーロード状態で、キー1が押圧されてオフからオンに変わる動作過程で、第2溝Bが位置決め連動片3に右向きの自由回転の経路を提供し、位置決めロッド14の阻止を受けずに接触片4が迅速に熱を受けて変形して反対方向に湾曲し接点が開離し、回路のオフを形成し、スイッチが押圧によりオンとなる第1時間内にオーバーロード電流に感応して回路のオフを形成し、スイッチの電力使用の安全性を高める。本発明の部品構造、作動関係は実用機能を有し、且つこれまでにない新設計とされ、機能性と進歩性を具備し、ゆえに特許の要件を具えている。
【0025】
なお、以上の実施例は本発明の実施範囲を限定するものではなく、本発明に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知の技術の分解斜視図である。
【図2】周知の技術の断面図であり、オフの状態を示す。
【図3】周知の技術の断面図であり、オンの状態を示す。
【図4】本発明の実施例の分解斜視図である。
【図5】本発明の実施例のスイッチ本体と位置決め連動片の斜視図である。
【図6】本発明の組合せ断面図であり、オフの状態を示す。
【図7】本発明の組合せ断面図であり、オフの状態から押圧を受けて連動する状態を示す。
【図8】本発明の組合せ断面図であり、オンの状態を示す。
【図9】本発明の組合せ断面図であり、オンの状態からスイッチが下まで押圧されて位置決めロッドの凸棒が位置決め連動片の制限より離脱し、上向きに動作する状態を示す。
【図10】本発明の組合せ断面図であり、オンの状態で電流がオーバーロードの時、接触片が反対方向に湾曲し接点が開離し、位置決め連動片が回転移動し、位置決めロッドの凸棒が制限を離脱して上向きに動作する状態を示す。
【図11】本発明の組合せ断面図であり、使用回路が電流オーバーロード状況にあって、オフから押圧によりオンとなる動作中に、接触片が反対方向に湾曲し接点が開離し、迅速にオフ状態を形成し、接触片が位置決め連動片を回転させ、位置決めロッドが第2溝中を左に移動し、位置決めロッドの凸棒が第3溝の制限より離脱して上向きに動作する状態を示す。
【符号の説明】
1 キー
10 カバー
11 フック
12 弾性手段(圧縮バネ)
13 結合柱
14 位置決めロッド
141 穿孔
142 凸棒
15 弾性手段(圧縮バネ)
2 スイッチ本体
20 係止溝
21 横棒
22 環状階段道
23 斜凸片
24 組合せ孔
25 第1接触端子
251 凸柱
26 第2接触端子
261 接点孔
262 第2接点
27 凹溝
3 位置決め連動片
30 ボルト
31 開溝
32 結合孔
33 フック部
332 挟持溝
A 第1溝
B 第2溝
C 第3溝
4 接点片
41 支持ピン
410 穿孔
42 弾性片
421 接点孔
422 第1接点

Claims (13)

  1. キー、スイッチ本体、位置決め連動片、接触片を具え、
    該キーは、可動式にスイッチ本体の上方に嵌め込まれ、キーがスイッチ本体に対して上下にスライド可能とされ、該キーとスイッチ本体の間に少なくとも一つの弾性手段が組み合わされ、キーにスイッチ本体に対して上向きに移動する弾力が付与され、位置決めロッドがキーとスイッチ本体の間に可動式に組み合わされ、該位置決めロッドの下方の一端に凸棒が形成され、該凸棒がスイッチ本体内の環状階段道に指向するよう折り曲げられ、
    該スイッチ本体は、該キーに套設され、スイッチ本体とキーの間に環状階段道が設けられ、該環状階段道中に斜凸片が設けられ、スイッチ本体の底面に少なくとも二つの接触端子が組み付けられ、
    該位置決め連動片は一体成形され、環状階段道の開口傍らに組み合わされ、環状階段道の開口に対して左右に揺動し、位置決め連動片よりフック部が延伸され、該フック部が可動式に該接触片の可動端に連接され、
    該接触片は、接点が設けられ、片体の2側面に向けて動作可能で、熱を受けて変形する時にオン状態の時と反対の方向に湾曲し、
    組合せ時に、位置決めロッドの凸棒が位置決め連動片を貫通して環状階段道中に進入し、実施時に、スイッチのキー、位置決めロッド、位置決め連動片と接触片による、オン動作、オフ動作或いは電流オーバーロード時のオフ動作、スイッチ再使用状態を形成する動作が直接連動の作動関係により達成される安全スイッチにおいて、
    該位置決め連動片に開溝が設けられ、該開溝内に中央が連通し全体として叉状を呈する複数の溝が設けられ、位置決めロッドの凸棒が該開溝の複数の溝中をスライド可能とされて位置決め連動片を駆動し、位置決め連動片により接触片を押し引きしてスイッチのオン或いはオフを形成し、
    該開溝の第1、第3溝は回路がオフ、オン状態の時の位置決めロッドの位置決め溝とされ、正常状態で、オフからオンに動作中に、開溝の第2溝が位置決めロッド作動時に通過する経路とされ、回路の連接に使用される電流がオーバーロード状態の時、キーが押されてオフからオンとなる動作中、位置決め連動片が接触片を押動して回路をオンとすると同時に、該接触片が熱を受けてオン状態の時と反対の方向に湾曲し、並びに位置決め連動片を押動し回転させ、該第2溝が位置決め連動片の自由回転の経路を提供し、位置決めロッドの阻止を受けずに接触片が迅速にオン状態の時と反対方向に湾曲して接点が開離するようにして、回路オフを形成することを特徴とする、安全スイッチ。
  2. 請求項1記載の安全スイッチにおいて、位置決め連動片の開溝に設けられた溝が三つとされ、これら三つの溝の中央が連通し開溝全体として三叉状を呈することを特徴とする、安全スイッチ。
  3. 請求項1記載の安全スイッチにおいて、位置決め連動片が一つの板片体とされたことを特徴とする、安全スイッチ。
  4. 請求項1記載の安全スイッチにおいて、位置決め連動片の開溝が三つの溝で組成されて三叉状を呈し、開溝の上端が第1溝、左下端が第2溝、右下が第3溝とされ、開溝の下側に結合孔が設けられ、該結合孔がスイッチ本体の環状階段道の傍らに設けられた組合せ孔に対応するよう組み合わせられたことを特徴とする、安全スイッチ。
  5. 請求項1記載の安全スイッチにおいて、位置決め連動片のフック部内側に挟持溝が形成され、該挟持溝が可動式に接触片の可動端を挟持し、接触片と位置決め連動片に直接の連動関係を形成させることを特徴とする、安全スイッチ。
  6. 請求項1記載の安全スイッチにおいて、キーに可動式に組み合わされた位置決めロッドがキーに対して揺動し、位置決めロッドの下方に一端に凸棒が形成され、該凸棒がスイッチ本体に設けられた環状階段道を指向するよう折り曲げられ、該スイッチ本体の内側面に環状階段道が凹設され、該環状階段道中に斜凸片が凸設されたことを特徴とする、安全スイッチ。
  7. 請求項1記載の安全スイッチにおいて、キーとスイッチ本体の間に組み合わされる少なくとも一つの弾性手段が圧縮バネとされたことを特徴とする、安全スイッチ。
  8. 請求項1記載の安全スイッチにおいて、スイッチ本体に少なくとも一つの凹溝が設けられ、該凹溝がキーとスイッチ本体の間の弾性手段を収容し、スイッチ本体とキーの間に少なくとも一つの係止溝、横棒及び該係止溝と横棒に対応する少なくとも一つのフックが設置されたことを特徴とする、安全スイッチ。
  9. 請求項1記載の安全スイッチにおいて、位置決めロッドの上端に穿孔が設けられ、位置決めロッドの穿孔及び弾性手段がキーに設けられた結合柱に套設され、弾性手段が位置決めロッドの穿孔周囲を圧迫して位置決めロッドがキーの結合柱に組み合わされ、位置決めロッドが穿孔を中心としてキーに対して揺動可能とされ、この弾性手段が位置決めロッドに環状階段道を指向する弾力を付与することを特徴とする、安全スイッチ。
  10. 請求項9記載の安全スイッチにおいて、キーの結合柱に套設された弾性手段が圧縮バネとされたことを特徴とする、安全スイッチ。
  11. 請求項1記載の安全スイッチにおいて、環状階段道の傍らに組合せ孔が設けられ、位置決め連動片の下側の片体に結合孔が設けられ、ボルトが位置決め連動片の結合孔を通り環状階段道の傍らの組合せ孔中に組み合わされ、位置決め連動片が結合孔を中心として、スイッチ本体の環状階段道に対して左右に揺動可能とされ、位置決め連動片の揺動により、位置決め連動片の開溝の複数の溝の内側辺と環状階段道の斜凸片が閉合或いは開口を形成し、位置決め連動片の凸棒が循環して下方に位置決めされるか開口より環状階段道の上端にジャンプすることを特徴とする、安全スイッチ。
  12. 請求項1記載の安全スイッチにおいて、接触片が外力により湾曲するよう設置された片体とされ、片体の二側に向けて動作可能とされ、熱を受ける時に設置湾曲方向と反対方向に湾曲することを特徴とする、安全スイッチ。
  13. 請求項1記載の安全スイッチにおいて、接触片が複合金属薄片とされ、熱を受ける時に一側に向けて変形湾曲することを特徴とする、安全スイッチ。
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