JP4023846B2 - 遊技場の情報処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場の情報処理装置に係わり、詳しくは遊技場における複数の端末装置の情報を収集し、端末装置情報を報知する遊技場の情報処理装置(例えば、経営分析装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、遊技媒体を用いた遊技場設備としては、例えばパチンコ遊技機、アレンジボール機、雀球機、メダルを用いたスロットマシン回胴式スロット遊技機)、球を用いたスロットマシン回胴式スロット遊技機)等がある。
従来、平均的な遊技場においては遊技機を300台程度配置している。大型店ともなると、1000台程度の遊技機を配置している。情報処理装置(例えば、経営分析装置、管理装置)はこれら各遊技機および遊技関連設備(例えば、玉貸し機、カード発行機等)よりの情報を収集し演算処理して、例えば売り上げ情報、遊技機の稼働情報等の営業情報を得ている。
また、近時は収集する遊技情報が多くなり、それに付随して経営者より要求される表示情報も多くなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の情報処理装置にあっては、以下のような問題点があった。
(イ)近時、遊技場で収集する情報数が増大するとともに、情報の種類も複雑化しており、従来の情報処理装置では膨大な情報を効率良く経営者に把握させることが困難になってきていた。すなわち、情報処理装置では膨大な遊技情報を収集し、収集した情報を画面表示するが、その際必要とする情報を経営者に選択させて画面情報として見せる必要があるが、そのためのわかりやすい選択操作になっていなかった。
(ロ)例えば、遊技情報の中にはリアルタイムで常に確認したい情報(例えば、累計した売上情報等)がある一方、常に表示されていても確認しづらい情報(例えば、各遊技機の情報を遊技機毎に分割して表示するようなもの)がある。後者の端末装置個々の情報であり、このような個々の情報は画面に常に表示されていてもホールの営業という観点では確認しづらい情報である。
また、これら複数の情報画面(例えば、顧客情報、当日の売上情報、特定機種の稼働情報等の各表示画面)を同時に確認したいという要請もある。
このような場合、各社の複雑な情報が画面内に混在していれば、経営者にとっては膨大な情報画面の中から所望の情報を効率良く選択できるかがポイントになるが、従来はそのような経営者の要求に十分に応えることができなかった。
(ハ)複数の情報画面を開いた場合に間違って、メニュー画面を消去してしまうという誤操作を行いやすかった。
【0004】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、経営者にとって重要な予想の営業情報を得ることのできる遊技場の情報処理装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による遊技場の情報処理装置は、遊技場の複数の端末装置の情報を収集し、端末装置情報を報知する遊技場の情報処理装置であって、
端末装置情報検出手段と、当日情報記憶手段と、当日情報選択入力制御手段と、過去情報記憶手段と、予想情報演算手段と、表示手段とを備えており、
前記端末装置情報検出手段は、複数の端末装置からの情報を収集するものであり、
前記当日情報記憶手段は、前記端末装置情報検出手段によって収集された複数の端末装置からの情報に基づいて当日の端末装置情報を記憶するものであり、
前記当日情報選択入力制御手段は、前記当日の端末装置情報の報知を選択する入力情報を入力するものであり、
前記過去情報記憶手段は、過去営業日の前記端末装置情報を蓄積情報として記憶するものであり、
前記予想情報演算手段は、前記過去情報記憶手段に記憶された蓄積情報に基づいて遊技場の時系列的な売上げを予想した売上予想情報を演算し、演算した売上予想情報を当日情報記憶手段に記憶された前記当日の端末装置情報により補正するもので、且つ、
前記蓄積情報に基づいて次回営業日の前記遊技場への予想来店人数情報を演算する予想来店人数演算手段と、
少なくとも前記予想来店人数情報を含む情報に基づいて売上予想情報を演算する売上予想情報演算手段と、
を備え、
前記予想来店人数演算手段は、
過去所定期間の平均来店人数に少なくとも過去の月別の来店人数の比と過去の曜日別の来店人数の比とを掛け合わせた理想来店人数を演算する理想来店人数演算手段と、
前記理想来店人数と実際の来店人数との比である人気指数を演算する人気指数演算手段と、
過去所定営業日数の人気指数から次回営業日の予想人気指数を演算する予想人気指数演算手段と、を有し、
次回営業日の理想来店人数に前記予想人気指数を掛け合わせて次回営業日の予想来店人数を演算し、
前記表示手段は、前記予想情報演算手段により演算された情報の表示を行うものであることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、カード式遊技システムの経営分析装置に適用した実施例として図面を参照して説明する。すなわち、本実施例は経営分析装置によって、遊技機および各端末装置の各種情報を収集し、必要な演算処理、端末装置情報の報知(特に、画面表示)を行っており、遊技場の情報処理装置として経営分析装置に本発明を適用した例である。
(I)遊技場設備の全体構成
図1は経営分析装置を使用した遊技場設備の全体構成を示すブロック図である。図1において、1は遊技店、2はカード管理会社(以下、カード会社という。図面も同様)である。遊技店1には大きく分けてカード管理装置(以下、管理装置という)11、経営分析装置(遊技場の情報処理装置)12、中継器13、景品POS(景品交換装置)14、ATM交換機15、島ユニット(いわゆる島設備:遊技機取付設備に相当)16、中継器21、22、カード発行機(情報媒体発行装置)23、更新機(情報媒体更新装置)24が配置されている。
【0008】
さらに、島ユニット16には大型金額付加機(有価価値付加装置)25、複数の遊技機(封入球式遊技機)31a〜31n(以下、適宜単に31の符号で表す)、補給装置32が配置されている。なお、図1では島ユニット16および中継器(副中継器)22をそれぞれ1つしか示していないが、このような島ユニット16および中継器(副中継器)22は島単位で、複数配設されている。
景品POS14、カード発行機23、更新機24、大型金額付加機25、遊技機31は後述のICカード400(遊技情報媒体:記録媒体)を装着可能な被装着端末装置に相当する。
【0009】
ATM交換機15は遊技店1内に設置された管理装置11、経営分析装置12、主中継器(図面では中継器と表示)13、景品POS14からの情報の伝送を制御する情報交換装置であり、光ファイバーからなる情報伝送路41を介して、例えば155Mbpsの情報量の伝送が可能である。
ここで、ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)について説明する。一般に、パケット通信では高速動作ができず、あまり高いビットレイトの信号を扱えない。これに対して、ATM交換では符号誤り率の低い光ファイバー伝送路のような高品質伝送路を使用するのが前提で、セル(デジタル化された一定長さの情報ブロック)ごとの誤りチェックをせずに、直接高速動作ができるハードウエアスイッチで交換接続する。これにより、半導体スイッチの動作速度までは使うことができ、数100Mビット/秒以上の信号でも交換接続できるようになっている。このようなATM交換技術を用いると、データ、文書、音声、イメージ、画像等のさまざまなタイプの情報の転送が単一のラインで可能になる。
【0010】
本実施例のATM交換機15は上記原理に基づき店内設置の各端末装置からの情報を受信したり、必要な情報を送信したりするための交換制御を行う。
上記ATM交換機15および光ファイバーからなる情報伝送路41は物理的に情報の伝送容量の大きい第1伝送網42を構成し、管理装置11、経営分析装置12、主中継器13、景品POS14は第1伝送網42で結合されるネットワークを構成している。物理的に情報の伝送容量の大きいシステムとは、ATM交換技術および光ファイバーを使用した極めて大きい伝送容量を確保できるシステムのことである。
【0011】
主中継器13は上位の第1伝送網42と下位の中継器21、22との間の情報伝送の中継を行うもので、例えば光中継器が使用され、赤外線を使用した通信を行う。そして、主中継器13は上位の第1伝送網42ではATM交換機15との間で155Mbpsの情報伝送が可能であり、下位の中継器21、22との間で16Mbpsの情報伝送が可能な構成である。
下位の中継器21はカード発行機23、更新機24、大型金額付加機25と、主中継器13との間の情報伝送を中継するもので、例えば光中継器が使用され、赤外線を使用した通信を行う。そして、中継器21はカード発行機23、更新機24、大型金額付加機25との間で1Mbpsの情報伝送が可能である。
【0012】
一方、下位の中継器22は遊技機31a〜31n、補給装置32と、主中継器13との間の情報伝送を中継するもので、例えば光中継器が使用され、赤外線を使用した通信を行う。そして、中継器22は遊技機31a〜31n、補給装置32との間で1Mbpsの情報伝送が可能である。
上記中継器21、22、主中継器13、カード発行機23、更新機24、大型金額付加機25、遊技機31a〜31n、補給装置32は、無線(ここでは赤外線による情報伝送)よりなる第2伝送網43で結合されるネットワークを構成している。
そして、ATM交換機15および光ファイバーからなる情報伝送路41を介して構成される伝送容量の大きい第1伝送網42に接続される管理装置11、経営分析装置12、主中継器13、景品POS14を含むネットワークと、第2伝送網43で結合される中継器21、22、主中継器13、カード発行機23、更新機24、大型金額付加機25、遊技機31a〜31n、補給装置32を含むネットワークは全体としてLAN(ローカルエリアネットワーク)を構成し、情報の転送が相互に高速で可能なシステムになっている。
【0013】
(II)遊技場の管理系統
図2は遊技場の管理系統を示す図である。図2において、管理装置11は店内に設置されたATM交換機15を介してカード会社2と電話回線45(例えば、ISDN等のデジタル回線)で結ばれている。管理装置11とATM交換機15との間は光ファイバーからなる情報伝送路41で接続されている。なお、破線で囲んだ部分は遊技店外の構成であり、他の遊技店46も同様に電話回線47を介してカード会社2と結ばれている。
カード会社2は全国共通のICカードを遊技カードとして発行したり、遊技店1における遊技カードに関する精算を行ったりする。また、必要に応じて遊技店1における管理装置11の各種情報を受信したりする(例えば、カードの決済情報の受信)。遊技店1は、カードの発行情報とか、必要な情報をカード会社2から得たり、問い合わせる等のために電話回線45を介してカード会社2と接続されている。
なお、以下の説明では、後述のICカード400を単に、適宜、遊技カードあるいはカードと略称して用いる。
【0014】
具体的に説明すると、カード会社2はカードを発行する際に遊技カードに対してシリアル番号(例えば、発行ナンバー)、セキュリティ情報、仮発行機番号、暗号化情報、ICカードの制御プログラムを格納して各遊技店に発行する。また、カード会社2はカード情報の他に、カード発行機23、遊技機31、更新機24、大型金額付加機25、景品POS14の識別番号(各端末装置を相互認証するときに必要な個別識別情報)、カードの制限情報(例えば、付加金額の最大値:20000円)、セキュリティ情報等の情報を各遊技店の管理装置11に転送する。なお、個別識別情報は、初期値として後に、カード発行機23に管理装置11が送信することになる。
【0015】
また、カード発行機23の場合には仮発行機番号および真発行機番号が付与され、仮発行機番号によりICカード400へカード発行機23の認識(詳しくは後述)を行わせ、カード発行機23からICカード400が発行される段階で、仮発行機番号が真発行機番号により上書されて他の端末装置と同様の個別識別情報(つまり発行機識別番号)になる。
このように遊技店1は、カードの発行情報とか、必要な情報をカード会社2から得たり、問い合わせる等のためにATM交換機15を介してカード会社2と接続されている。
【0016】
ここで、遊技カードとして使用されるICカード400について定義すると、ICカードとは通常は8ビット(若しくは4ビット)のCPU、データ用メモリ、所定のプログラムを格納したプログラムメモリを搭載し、非接触型で電磁結合方式のものが用いられ、CPUの機能を活かして高度の判断、演算、データ保護等ができる高セキュリティメモリ媒体をいう。使用しているデータ用メモリは不揮発性で、例えば書換え型のEEPROMが主流である。
そして、通常薄いプラスチックカード(塩化ビニール製カードでもよい)にICが埋め込まれて、携帯性を確保しつつ、十分な保護が図れるようになっている。また、磁気カードと異なり、安全性やセキュリティ保護が十分になされている。なお、ICカードでなく、同様に安全性やセキュリティ保護が十分になされている光カードを用いるようにしてもよい。その場合には、カードリーダ・ライタ等の必要部分は光カードに対応したものが使用される。
【0017】
管理装置11はホールの管理室に配置され、管理コンピュータ、ディスプレイ、プリンタ50、外部記憶装置51、端末入力装置(例えば、キーボードやマウス)、無停電電源装置(UPS)52を有している。
管理コンピュータはカードシステムに関する管理として、カード会社2より電話回線45、ATM交換機15、情報伝送路41を介してカード発行機23、遊技機31、更新機24、大型金額付加機25、景品POS14の識別番号、カードの制限情報、セキュリティ情報、暗号化情報等の情報を受け取り、初期値としてカード発行機23等に送信する処理を行う他に、遊技店1の各端末装置の管理制御に必要な処理を行う。また、カードの決済に関する情報をカード会社2に送信する処理も行う。さらに、管理コンピュータは発行されたカードの各種カード情報を管理したり、また、各端末機装置(例えば、遊技機31、更新機24等)より挿入されたカードとの照合来歴を記憶管理する。なお、カードとの照合来歴は当店当日限りでクリアされる。外部記憶装置51はカードシステムに関する管理情報を記憶する。また、管理コンピュータは各端末装置との定時連絡により、常にカードと同等の情報を管理している。
無停電電源装置(UPS)52は内部にバッテリを備え、商用電源が停電等したときに、管理装置11の各回路に非常用の電源を供給し、一定時間作動をバックアップする。
【0018】
経営分析装置12は、同様にホールの管理室に配置され、経営分析コンピュータ、ディスプレイ、プリンタ60、外部記憶装置61、端末入力装置(例えば、キーボードやマウス)、無停電電源装置(UPS)62を有している。
経営分析コンピュータはホールの経営に関する演算、表示、シミュレーション処理、経営分析情報の表示(例えば、遊技機および各端末装置の各種情報を収集し、演算処理して画面表示)、後述の遠隔操作装置の操作来歴情報の管理等を行うもので、ATM交換機15、情報伝送路41を介して各端末装置に接続され、必要な情報を受け取る。例えば、ホールの島ユニット16に設置された多数の封入球式の遊技機31から必要なデータを収集して経営に必要な演算、表示、シミュレーション処理のために各種遊技状態に対応するデータを整理して経営分析を行い、その結果をディスプレイ62に表示させたり、プリンタ63に印刷させたりする。また、遊技店の店員が操作した各遠隔操作装置の操作情報を収集し、操作情報の管理に必要な処理を行う。
【0019】
また、経営分析コンピュータは多数の封入球式遊技機31や各端末装置から収集したデータを内部の記憶装置に毎日のデータとして記憶したり、記憶したデータを外部記憶装置61に記憶させたりする。例えば、ホールの島ユニット16に設置された多数の封入球式の遊技機31、管理装置11から必要なデータを収集して各種遊技状態に対応するデータを整理し、整理したデータをディスプレイ62に表示させたり(例えば、時系列的な売上情報、機種別の大当り回数)、各遊技機31の動作状態(例えば、エラー状態、呼び出し状態)を監視したり、必要なデータの演算処理を行う。また、端末入力装置を操作することにより、遊技種類別、機種別、島単位別、製造メーカー別に遊技機の成績を演算し、営業情報、大当りデータ、賞球データ等を収集し、経営分析コンピュータのディスプレイに表示させることもできる。
【0020】
そして、外部記憶装置61に記憶したデータに基づいて営業を予測するシミュレーションを行ったり、必要に応じて過去の営業データを呼び出したりする。また、遊技機31よりの遊技情報(例えば、大当たり情報、賞球数情報等)、景品POS14よりの景品交換情報(例えば、貯玉金額、現金への交換量、景品への交換量等)、大型金額付加機25よりの金額付加情報等の収集されたデータを取り込み、それらを用いて必要な演算を行って、遊技機31の性能、景品の交換情報、経営情報等を割り出す処理を実行する。
無停電電源装置(UPS)62は内部にバッテリを備え、商用電源が停電等したときに、経営分析装置12の各回路に非常用の電源を供給し、一定時間作動をバックアップする。
【0021】
(III)端末装置の通信系統
図3は端末装置の通信系統を示す図である。図3において、景品POS14は光ファイバーからなる情報伝送路41を介して店内に設置されたATM交換機15に接続され、中継器13も光ファイバーからなる情報伝送路41を介してATM交換機15に接続されている。すなわち、これらはATM交換機15および光ファイバーからなる情報伝送路41を介して構成される伝送容量の大きい第1伝送網42に接続される。
一方、主中継器13は第1伝送網42と第2伝送網43との間で情報の中継を行う機能を有しており、各端末装置(カード発行機23、更新機24、大型金額付加機25、遊技機31a〜31n、補給装置32)に対して第2伝送網43の中継器21、22を介して情報のネットワークが構成される。
【0022】
中継器21、22は赤外線通信によりカード発行機23の光送受信部71、更新機24の光送受信部72、大型金額付加機25の光送受信部73、遊技機31a〜31nのディスプレイユニット74a、74bにおける光送受信部75a、75b、補給装置32の光送受信部(図示略)との間で相互に情報の伝送を行う。なお、ディスプレイユニット74a、74bについては、以下、適宜単に74の符号で表し、光送受信部75a、75bについては、以下、適宜単に75の符号で表す。
島ユニット16には遊技機31a、31bが配置されるとともに、台間金額付加機76a、76b(以下、適宜単に76の符号で表す)、補給装置32および大型金額付加機25が配置されている。
【0023】
カード発行機23はカード会社2から購入したICカードを遊技カードとして遊技者に発行(例えば、ICカードを所持していない遊技者が購入するような場合)するもので、例えば1000円で遊技カードを発行する。なお、発行されたカードは所定の期間(例えば、1年間)まで継続使用が可能である。カード発行機23は光送受信部71を介して管理装置11との間で遊技カードの売上情報等の転送を行う。また、カード発行機23はカード発行時に、ICカードとの間で相互認証処理を行い、正当と判断した場合に、カードに、カード発行機23、遊技機31、更新機24、大型金額付加機25、景品POS14の識別番号、カードの初期情報等を記録する処理を行う。
【0024】
大型金額付加機25は遊技者が購入したICカードを挿入し、硬貨、紙幣を投入することにより、所望の金額をICカードに付加するもので、まずICカードの相互認証処理を行い、その結果に基づいてICカードに金額(有価価値)を付加する。付加金額としては、例えば3000円、5000円、10000円の何れかを選択できる。なお、金額の付加は隣接する遊技機間に配置された台間金額付加機76によっても行うことが可能であり、この場合は1000円単位での金額付加になっている。
【0025】
遊技機31はICカードの相互認証を行い、その結果に基づいてICカードに記録されている金額(有価価値情報)を遊技に使用可能な持ち玉数(遊技価値情報)に変換して遊技可能とし、また、遊技の結果既に記録してある持ち玉数(遊技価値)により遊技可能とし、その遊技の結果をICカードに記録する。
具体的には、ICカードが挿入されることにより、ICカードの情報(金額データ、持ち玉数データ等)を読み取って玉貸しを行ったり、遊技者の獲得した玉数をICカードに記憶したりする制御を行い、ディスプレイユニット74の光送受信部75を介してネットワーク網で管理装置11や経営分析装置12との間でICカードによる玉貸し(つまり売上)情報等の転送を行う。
【0026】
また、遊技機31の前面枠等は遠隔操作装置(以下、リモコン装置という)100によって遠隔操作が可能であり、リモコン装置100を操作して赤外線を遊技機31のディスプレイユニット74に発射すると、ディスプレイユニット74からの指令で遊技機31の前面枠等の開閉が遠隔的に行われる。この場合、遊技機31の光送受信部75からネットワーク網を介して経営分析装置12に対してリモコン装置100の操作来歴情報の転送が行われる。リモコン装置100は赤外線を発射可能な送信部、本体の表面に配置された複数の押しボタン、マイクロコンピュータにより構成される制御部等を有し、押しボタンを操作することにより、所定の操作コード、リモコンIDを含む赤外線が出力され、遊技機31を遠隔的に操作することが行われる。
【0027】
さらに、ディスプレイユニット74には遊技店員を呼び出すための呼び出しスイッチが配置されており、呼び出しスイッチが操作されると、呼び出しパケットが光送受信部75からネットワーク網を介して経営分析装置12に送信され、経営分析装置12で呼び出しパケットを受信するようになっている。
また、遊技機31ではエラーの発生/解除に応じて信号を発生しディスプレイユニット74に送るようになっている。そして、遊技機31にエラーが発生した場合、ディスプレイユニット74ではそのエラー状態に応じた台番号、ステータス、詳細コードの各データを含むエラーパケットを光送受信部75からネットワーク網を介して経営分析装置12に送信し、経営分析装置12でエラーパケットを受信するようになっている。同様に、エラーが解除された場合にはエラーパケットのステータスを判断してエラー解除情報が分かるようになっている。すなわち、エラーパケットのステータスがオンの場合はエラー発生、エラーパケットのステータスがオフの場合はエラー解除というようになっている。
【0028】
エラーパケット、ステータス、詳細コードデータはエラーの種類等に応じて予め設定されるが、どのようなエラーを含めるかは自由である。
なお、このように遊技機31という端末装置(遊技機31、ディスプレイユニット74、光送受信部75を含む)からエラーパケット、ステータス、詳細コードデータを含む情報を経営分析装置12にネットワーク網を介して送信する構成は、その他の端末装置(すなわち、景品POS14、カード発行機23、更新機24、大型金額付加機25、補給装置32についても同様であり、端末装置の状態情報を含む各種の情報を経営分析装置12で収集し、判断し、端末装置の状態情報を画面で表示(報知)することが可能になっている。
また、遊技場の端末装置は上記例に限るものでなく、その他の端末装置を含めるようにしてもよい。
【0029】
更新機24はICカードを支障なく使用するために、所定の有効期限(例えば、1年間)を過ぎたカードを新しいカードに交換するためのもので、有効期限(例えば、1年)を超えたICカードが挿入されたとき、所定条件下(ここでは更新の許可を管理装置11経由でカード会社2に問い合わせ、許可が出た場合に更新する)で当該ICカードを使用不能状態にして回収し新たなICカードを発行するとともに、回収前のICカードに記録されている情報を、新たなICカードに記録する処理を行う。
景品POS14はICカード400(適宜、単にICカードという)が挿入されると、挿入されたICカードの相互認証を行い、その結果に基づいてICカードの情報に応じた景品の交換処理を行うもので、ICカードに記録された持ち玉数(遊技価値)に基づいて精算可能とする。精算可能としたのは、ICカードに記録されている持ち玉数データが管理装置11に記録されているデータと不一致の場合があれば、遊技者とホールの係員との話合いで景品交換を決定するからであり、一律に全ての場合に景品交換を認めるものではないからである。
【0030】
また、景品POS14はホールの無人の場所に配置され、裏面側は係員の保守が可能な空間が確保されるようにしている。景品POS14における景品交換では、ICカードに記憶された持ち玉数情報に基づいて、現金、貯玉金額(当該ホールの換金率で金額情報として格納される)への交換が可能であるとともに、貯玉も現金に交換が可能である。
補給装置32は島ユニット16に配置された複数の遊技機31a〜31nに対して封入球を封入したり、補給したりするものである(図1参照)。
【0031】
(IV)経営分析装置の構成
図4は経営分析装置12の構成を示すブロック図である。図4において、経営分析装置12は主要なものとして、ワークステーション151、グラフィックインターフェース152、パラレルインターフェース153、オーディオインターフェース154、SCSIホストアダプタ155、ATMインターフェース156、外部記憶装置(ハードディスク装置:HDD等)157、アンプ158、ディスプレイ装置(CRT)160、プリンタ60(図2参照)およびスピーカ162を有している。
ワークステーション151はカード式遊技システムの経営に関する演算、表示、シミュレーション、遠隔操作装置の使用来歴の管理等に必要な演算処理を行う。ワークステーション151はグラフィックインターフェース152、パラレルインターフェース153、オーディオインターフェース154、SCSIホストアダプタ155、ATMインターフェース156を介して外部機器とそれぞれ接続される。各インターフェースはそれぞれ所定のボード(例えば、プリント基盤)上にIC等を含む回路により、実現される。
【0032】
グラフィックインターフェース152はディスプレイ装置112に画像を表示させるための信号変換処理を行う。ディスプレイ装置160はカラー表示可能なCRTを有して構成され、グラフィックインターフェース152からの出力信号に基づいて画像を表示する。ディスプレイ装置112としては、例えば20インチのCRTで、1280×1024ドット表示が可能なものが使用される。
パラレルインターフェース153はプリンタ60に対して信号の転送を行う場合の接続部であり、プリンタ60は必要な情報等を印刷して出力する。
オーディオインターフェース154はアンプ158に対して音声信号、効果音等の各種の音響信号を出力する際の転送を行う場合の接続部であり、アンプ158はオーディオインターフェース154から出力される音声信号、効果音等の各種の音響信号を増幅してスピーカ162から報音する。
SCSIホストアダプタ155は外部記憶装置157との間でデータの転送を行う場合の接続部であり、ATMインターフェース156はATM交換機15との間でATMでの転送を行う場合の接続部である。
【0033】
次に、図5は経営分析装置12の詳細なブロック構成を示す図である。図5において、ワークステーション151はMPUモジュール171、BIOSROM172、タイマ173、FPU174、バスインターフェース175、DMAコントローラ176、メモリバスインターフェース177、RAM178、Mバス179、Sバス180、メモリバス181を有している。
MPUモジュール171はBIOSROM172に格納されている起動プログラムを読み出して起動し、カード式遊技システムの経営に関する演算、表示、シミュレーション、遠隔操作装置の使用来歴の管理等を行うプログラムをハードディスク装置(HDD)187よりメモリ(RAM178)に読み込み、処理を実行する。BIOSROM172は起動プログラムを格納し、RAM178はワークエリアとして用いられる。タイマ173はMPUモジュール171の演算処理に必要な時間計測を行い、FPU174は浮動少数点演算を受け持つ専用のプロセッサで、図形処理等の高速化を図るものである。
【0034】
バスインターフェース175はMPUモジュール171を中心としてデータ転送を主に行うMバス179と、各インターフェースボードとの間でデータ転送を主に行うSバス180との間をインターフェース接続する。DMAコントローラ176はSバス180を介して接続される各種装置との間でデータをMPUモジュール171にDMA転送するときの制御を行う。
メモリバスインターフェース177はMバス179とメモリバス181との間のデータ転送に関するインターフェース処理を行い、メモリバス181を介してRAM178が接続される。
インターフェース管理を主に行うSバス180にはパラレルインターフェース153、イーサネットインターフェース182、ATMインターフェース156、FDインターフェース183、GPIBインターフェース184、オーディオインターフェース154、グラフィックインターフェース152、SCSIホストアダプタ155、シリアルインターフェース185が接続されている。
【0035】
イーサネットインターフェース182は外部のLANネットワーク(特に、イーサネット)を構成する装置との間で信号の転送を行う場合の接続部である。FDインターフェース183はフロッピィディスク(FD)装置との間で信号の転送を行う場合の接続部であり、GPIBインターフェース184はIEEE488規格を有する装置との間で信号の転送を行う場合の接続部である。
SCSIホストアダプタ155にはSCSIバス186を介して各種外部記憶装置157としてのハードディスク装置(HDD)187、光磁気ディスク装置(MO)188、デジタルテープ記憶装置(DAT)189、CD−ROMドライブ装置193が接続されている。CD−ROMドライブ装置193はCD−ROMが挿入されると、CD−ROMを駆動してCD−ROMに記憶された情報を読み出す処理を行う。CD−ROMは例えば遊技機製造メーカーから支給され、各種の設定情報、遊技機評価情報等を記憶している。
シリアルインターフェース185はシリアルデータの転送を行う場合の接続部であり、RS−232Cボード190、キーボード191、マウス192が接続されている。RS−232Cボード190は所定のインターフェース規格の1つ、例えばEIA規格232Cで規定されている信号の授受を行う場合の接続部である。キーボード191は操作者が必要な入力を行うもので、マウス192も同様に入力操作を行うものである。
【0036】
ここで、RAM178、ハードディスク装置(HDD)187、光磁気ディスク装置(MO)188、デジタルテープ記憶装置(DAT)189、CD−ROMドライブ装置193は当日情報記憶手段、過去情報記憶手段を構成する。
ワークステーション151、キーボード191、マウス192は当日情報選択入力制御手段、蓄積経営分析情報選択入力制御手段を構成する。
ワークステーション151は端末装置情報検出手段、当日情報演算手段、蓄積情報演算手段、蓄積経営分析情報演算手段、情報選択表示消去制限手段、予想情報演算手段、予想情報表示消去制限手段を構成する。
グラフィックインターフェース152、パラレルインターフェース153、オーディオインターフェース154、ディスプレイ装置(CRT)160、プリンタ60およびスピーカ162は、表示手段を構成する。
ディスプレイユニット74、光送受信部75、中継器21、主中継器13、第1伝送網42、ATMインターフェース156、第2伝送網43は、各端末装置からの情報、各遊技機31からの情報を収集する端末装置情報収集手段を構成する。
【0037】
(V)データの説明
次に、経営分析装置12で演算される各種データについて、詳細に説明する。データには、端末装置から集計する集計データと、ホール状況を予測する予測データとがある。
「データ集計」
まず、データ集計から説明すると、端末装置からの遊技情報は内部メモリ(RAM178)上に形成されるP機当日成績ファイル等に記憶され(当日限りの記憶データ)、P機当日成績ファイル等のデータを基に、遊技機成績情報、機種成績情報、ホール成績情報が集計されたり、必要に応じて算出されたりする。以下に、これらの各情報を詳細に説明する。
U:終日売上額(機種売上情報、遊技機売上情報)
1日の遊技における売上額の合計である。遊技機の場合は、各遊技機毎に
終日売上額U=P機当日玉貸売上額Ut+P機当日貯玉売上額Uc
なる式で算出する。機種の場合は、当該機種に属する遊技機の終日売上額Uを合計する。ホールの場合は、ホール内の全機種の終日売上額Uを合計する。
【0038】
Ao:終日特賞外アウト計(機種アウト玉数情報、遊技機アウト玉数情報に相当)
1日の遊技における大当り中でないときの発射玉数の合計である。遊技機の場合、各遊技機毎のAoに相当する。機種の場合、当該機種に属する遊技機のAoを合計する。
Fo:終日特賞外セーフ計(機種セーフ玉数情報、遊技機セーフ玉数情報に相当)
1日の遊技における大当り中でないときの賞球数の合計である。遊技機の場合、各遊技機毎のFoに相当する。機種の場合、当該機種に属する遊技機のFoを合計する。
Ah:終日特賞中アウト計(機種アウト玉数情報、遊技機アウト玉数情報に相当)
1日の遊技における特賞中の発射玉数の合計である。遊技機の場合、各遊技機毎のAhに相当する。機種の場合、当該機種に属する遊技機のAhを合計する。
【0039】
Fh:終日特賞中セーフ計(機種セーフ玉数情報、遊技機セーフ玉数情報に相当)
1日の遊技における特賞中の賞球数の合計である。遊技機の場合、各遊技機毎のFhに相当する。機種の場合、当該機種に属する遊技機のFhを合計する。
S:終日始動回数計
1日の遊技における図柄変動回数の合計である。遊技機の場合、各遊技機毎のSに相当する。機種の場合、当該機種に属する遊技機のSを合計する。
H:終日大当り回数計(機種特賞回数情報、遊技機特賞回数情報に相当)
1日の遊技における特賞回数の合計である。遊技機の場合、各遊技機毎のHに相当する。機種の場合、当該機種に属する遊技機のHを合計する。
A:終日アウト玉計(機種アウト玉数情報、遊技機アウト玉数情報に相当)
1日の遊技における発射玉数の合計である。遊技機の場合、各遊技機毎にA=Ao+Ahの演算式にて算出する。機種の場合、当該機種に属する遊技機のAを合計する。ホールの場合、ホール内の全機種のAを合計する。
【0040】
F:終日セーフ玉計(機種セーフ玉数情報、遊技機セーフ数情報に相当)
1日の遊技における賞球数の合計である。遊技機の場合、各遊技機毎にF=Fo+Fhの演算式にて算出する。機種の場合、当該機種に属する遊技機のFを合計する。ホールの場合、ホール内の全機種のFを合計する。
I:終日打ち込み玉数計
1日の遊技における打ち込み玉数の合計で、打ち込み玉数とは1回の特賞を得るまでに打ち込んでしまう玉の数である。遊技機の場合、各遊技機毎にI=Ao−Foの演算式にて算出する。機種の場合、当該機種に属する遊技機のIを合計する。ホールの場合、ホール内の全機種のIを合計する。
R:終日貸玉数計
1日の遊技における貸玉数の合計である。遊技機の場合、各遊技機毎に
R=U/p(ただし、pは玉貸レート)
の演算式にて算出する。機種の場合、当該機種に属する遊技機のRを合計する。ホールの場合、ホール内の全機種のRを合計する。
【0041】
J:終日精算玉数計
1日の遊技において、任意の1台の遊技機から持ち出された玉の合計数である。この場合、玉を持って遊技機を離れた場合は、持玉を全て精算するものと仮定する。また、終日精算玉数は次の3つのデータにより算出することができる。
特賞中の出玉数の終日合計=Fh−Ah……▲1▼
終日貸玉数計=R……▲2▼
終日打込玉数計=I……▲3▼
遊技者は式▲1▼と式▲2▼で表される玉を獲得し、式▲3▼で表される玉を損失するので、最終的に遊技者が任意の1台の遊技機から持ち出す玉の数は、▲1▼+▲2▼−▲3▼という演算式で表す値になる。したがって、終日精算玉数計は次のように算出される。
終日精算玉数計J=(Fh−Ah)+R−I
また、このデータJを機種やホールという範囲まで拡張したときは、以下の方法により算出する。
機種の場合は、各機種毎に属する遊技機のJを合計する。ホールの場合、ホール内の全機種のJを合計する。
【0042】
L:終日払戻額
終日精算玉数計Jに精算レートqを乗じたもので、当該遊技機の実質的な払戻金額(1日の遊技における払戻額)となる。
遊技機の場合、各遊技機毎にL=J×qの演算式にて算出する。機種の場合、各機種毎にL=J×qの演算式にて算出する。ホールの場合、L=J×qの演算式にて算出する。
V:終日粗利益額(機種利益情報、遊技機利益情報に相当)
遊技機の粗利益(見込み利益)のことである。1日の遊技における遊技機の粗利益は、終日売上額と終日払戻額との差として求める。遊技機の場合、各遊技機毎にV=U−Lの演算式にて算出する。機種の場合、各機種毎にV=U−Lの演算式にて算出する。ホールの場合、V=U−Lの演算式にて算出する。
【0043】
w:割数
貸玉数に対する精算玉数の比である。1日単位では、終日貸玉数計に対する終日精算玉数の比となる。遊技機の場合、各遊技機毎にw=J/Rの演算式にて算出する。機種の場合、各機種毎にw=J/Rの演算式にて算出する。ホールの場合、w=J/Rの演算式にて算出する。
d:出玉率
発射玉数合計に対する賞球数合計の比である。1日単位では、終日アウト計に対する終日セーフ計の比となる。遊技機の場合、各遊技機毎にd=F/Aの演算式にて算出する。機種の場合、各機種毎にd=F/Aの演算式にて算出する。ホールの場合、d=F/Aの演算式にて算出する。
M:差玉数
発射玉数合計と賞球数合計の差で、1日単位では、終日アウト計と終日セーフ計の差である。遊技機の場合、各遊技機毎にM=F−Aの演算式にて算出する。機種の場合、各機種毎にM=F−Aの演算式にて算出する。ホールの場合、M=F−Aの演算式にて算出する。
【0044】
b:ベース値(単にベースということもある:機種ベース情報、遊技機ベース情報に相当)
大当り(特賞)でないときの発射玉数合計(機種アウト玉数情報、遊技機アウト玉数情報)と、大当りでないときの賞球数合計(機種セーフ玉数情報、遊技機セーフ玉数情報)の比である。このデータ(ベース値)は通常時の玉の減り具合を表す。そして、この数値が小さいほど、遊技者の持ち玉の減少が速いことを示している。遊技機の場合、各遊技機毎にb=Fo/Aoの演算式にて算出する。機種の場合、各機種毎にb=Fo/Aoの演算式にて算出する。
s:始動率
特別図柄表示装置(いわゆる特図、以下同様)が1回の図柄変動を行うために必要な発射玉数である。この数値(図柄始動率)が小さいほど、少ない玉で図柄を変動させることができる。遊技機の場合、各遊技機毎にs=Ao/Sの演算式にて算出する。機種の場合、各機種毎にs=Ao/Sの演算式にて算出する。
【0045】
t:特賞率
1回の特賞(特図大当り)が発生するために必要な図柄の変動数を平均値で表したものである。遊技機の場合、各遊技機毎にt=S/Hの演算式にて算出する。機種の場合、各機種毎にt=S/Hの演算式にて算出する。
y:平均出玉
1回の大当りで得ることのできる出玉の数である。遊技機の場合、各遊技機毎にy=(Fh−Ah)/Hの演算式にて算出する。機種の場合、各機種毎にy=(Fh−Ah)/Hの演算式にて算出する。
z:特賞時アウト玉数(機種アウト玉数情報、遊技機アウト玉数情報に相当)
1回の大当り中に、消費する発射玉数である。遊技機の場合、各遊技機毎にz=Ah/Hの演算式にて算出する。機種の場合、各機種毎にz=Ah/Hの演算式にて算出する。
【0046】
k:賞球遊技率
貸玉数に対する打ち込み数の比である。この数値(賞球遊技率)は、ホールの営業形態(例えば、ラッキーナンバー営業のルール等)によってほぼ一意的に決る。遊技機の場合、各遊技機毎にk=I/Rの演算式にて算出する。機種の場合、各機種毎にk=I/Rの演算式にて算出する。ホールの場合、k=I/Rの演算式にて算出する。
p:玉貸レート
ホールが設定した玉1個当りの貸し出し金額である。例えば、100円で25個の玉を貸し出す場合は、p=4となる。
q:精算レート
ホールが設定した玉1個を景品に換えるときおよび玉1個を貯玉に換えるときの金額である。例えば、玉400個で1000円の景品に換えることができる場合は、q=2.5となる。
e:稼働率(機種稼働率情報、遊技機稼働率情報)
ホールの営業時間に対する実際に玉を発射している時間の比率である。遊技機の場合、遊技機のアウト玉数をA、ホールの営業時間をNとしたとき、次の式によって算出する。
e=(A×0.6)/N
また、機種の場合、機種のアウト玉数をA、ホールの営業時間をN、機種の台数をCとしたとき、次の式によって算出する。
e=(A×0.6)/(N×C)
そして、ホールの場合、ホールのアウト玉数をA、ホールの営業時間をN、ホールに設置されている遊技機の全台数をCとしたとき、次の式によって算出する。
e=(A×0.6)/(N×C)
【0047】
「データ予測」
次に、データ予測について説明する。最初にCD−ROMに格納されている機種仕様ファイルのデータを読み込み、そのデータに機種番号を入れて機種ゲーム設定値ファイルを作成する。次いで、作成した機種ゲーム設定値ファイル等のデータを基に、遊技機成績予測情報、ホール成績予測情報を集計したり、必要に応じて算出したりしてデータ予測を行う。以下に、そのようなデータ予測の対象となる各情報を詳細に説明する。なお、以下の説明で「ダッシュ(’)」が付いているデータは、予測データである。
A’:予測終日アウト玉数計
予測の終日アウト玉数計である。ホールの場合、次回営業日の来店人数から推測する。遊技機の場合、ホールのA’を遊技機毎に分割して算出する。
b’:予測ベース値
予測のベース値である。
【0048】
s’:予測始動率
予測の始動率である。
t’:予測特賞率
予測の特賞率である。
y’:予測平均出玉
予測の平均出玉である。
z’:予測特賞時アウト玉数
予測の特賞時アウト玉数(すなわち、1回の大当り中に、消費する予測の発射玉数)である。遊技機の場合、上記の予測ベース値b’、上記の予測始動率s’、予測特賞率t’、予測平均出玉y’、予測特賞時アウト玉数z’の5つのパラメータは何れも遊技機毎のゲーム設定値に依存して決定される。
k’:予測賞球遊技率
予測の賞球遊技率である。遊技機の場合、所属の機種に設定されたルール設定値に依存して決定される。
【0049】
Ao’:予測終日特賞外アウト計
予測の終日特賞外アウト計である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
Ao’=A’/{1+(z’/s’・t’)}
Fo’:予測終日特賞外セーフ計
予測の終日特賞外セーフ計である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
Fo’=Ao’×b’
S’:予測終日始動回数計
予測の終日始動回数計である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
S’=Ao’/s’
H’:予測終日大当り回数計
予測の終日大当り回数計である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
H’=S’/t’=Ao’/(s’・t’)
【0050】
a’:予測特賞外平均アウト数
予測の特賞外平均アウト数(大当りが発生するまでの平均アウト数)である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
a’=Ao’/H’=s’・t’
f’:予測特賞外平均セーフ計
予測の特賞外平均セーフ計(大当りが発生するまでの平均セーフ数)である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
f’=Fo’/H’=s’・t’・b’
i’:予測平均打込玉数
予測の平均打込玉数(大当りが発生するまでの平均打込玉数)である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
Figure 0004023846
【0051】
Ah’:予測終日特賞中アウト計
予測の終日特賞中アウト計である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
Figure 0004023846
ところで、A=Ao+Ahの関係が成立するので、A’=Ao’+Ah’と仮定すると、以下の関係が成立する。
Figure 0004023846
したがって、これから前述した予測終日特賞外アウト計Ao’は
Ao’=A’/{1+z’/(s’・t’)}
なる式が成立することになる。
【0052】
Fh’:予測終日特賞中セーフ計
予測の終日特賞中セーフ計である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
Figure 0004023846
F’:予測終日セーフ計
予測の終日セーフ計である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
Figure 0004023846
I’:予測終日打込玉数計
予測の終日打込玉数計である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
Figure 0004023846
【0053】
R’:予測終日貸玉数計
予測の終日貸玉数計である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
Figure 0004023846
J’:予測終日精算玉数計
予測の終日精算玉数計である。1日の遊技において、任意の1台の遊技機から持ち出された玉の予測合計数である。この場合、玉を持って遊技機を離れた場合は、持玉を全て精算するものと仮定する。また、予測の終日精算玉数は次の3つのデータにより算出することができる。
特賞中の出玉数の終日合計予測値=y’×H’……▲1▼
予測終日貸玉数計=R’……▲2▼
予測終日打込玉数計=I’……▲3▼
遊技者は式▲1▼と式▲2▼で表される玉を獲得し、式▲3▼で表される玉を損失するので、最終的に遊技者が任意の1台の遊技機から持ち出す玉の数は、▲1▼+▲2▼−▲3▼という演算式で表す予測値になる。したがって、予測終日精算玉数計は次のように算出される。
Figure 0004023846
【0054】
U’:予測終日売上額
予測の終日売上額である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
U’=R’×p=Ao’・p・(1−b’)/k’
また、Ao’の代りにA’を用いれば、次の式で表される。
U’=[A’/{1+z’/(s’・t’)}]×{p・(1−b’)/k’}
ホールの場合、ホール内の全遊技機のU’を合計する。
L’:予測終日払戻額
予測の終日払戻額である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
Figure 0004023846
【0055】
V’:予測終日粗利益額
予測の終日粗利益額である。遊技機の場合、次の式によって算出する。
Figure 0004023846
また、Ao’の代りにA’を用いれば、次の式で表される。
Figure 0004023846
ホールの場合、ホール内の全遊技機のV’を合計する。
【0056】
w’:予測割数
予測の割数である。遊技機の場合、各遊技機毎に次の式で算出する。
w’=J’/R’
ホールの場合、w’=J’/R’にて算出する。
d’:予測出玉率
予測の出玉率である。遊技機の場合、各遊技機毎に次の式で算出する。
d’=F’/A’
ホールの場合、d’=F’/A’にて算出する。
M’:予測差玉数
予測の差玉数である。遊技機の場合、各遊技機毎に次の式で算出する。
M’=F’−A’
ホールの場合、M’=F’−A’にて算出する。
【0057】
(VI)各種ファイルの構成
次に、経営分析装置12に形成される各種ファイルについて説明する。
図6〜図52は経営分析装置12に形成される各種ファイルを示す図であり、以下、これらのファイルについて詳細に説明する。
(1)POS接続ファイル(図6参照)
POS接続ファイルは図6(a)に示すように、複数の端末装置(ここでは景品POS14)を識別するための情報をPOS接続レコードに格納するものである。POS接続レコードはホールに設置された端末装置(ここでは景品POS14)の台数分だけ作成される。
POS接続レコードは図6(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・POS番号
景品POS14を識別するため番号(例えば、景品POS14が複数設置されている場合の識別情報および端末装置を識別するための情報)
・通信アドレス
景品POS14を管理するためのネットワーク上のアドレス
・設置状況
当該景品POS14がネットワークに接続された状態であるとか、故障した状態であるとかを示す状況情報
【0058】
(2)大型機接続ファイル(図7参照)
大型機接続ファイルは図7(a)に示すように、複数の端末装置(ここでは大型金額付加機25)を識別するための情報を大型機接続レコードに格納するものである。大型機接続レコードはホールに設置された端末装置(ここでは大型金額付加機25)の台数分だけ作成される。
大型機接続レコードは図7(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・大型機番号
大型金額付加機25を識別するため番号(例えば、大型金額付加機25が複数設置されている場合の識別情報および端末装置を識別するための情報)
・通信アドレス
大型金額付加機25を管理するためのネットワーク上のアドレス
・設置状況
当該大型金額付加機25がネットワークに接続された状態であるとか、故障した状態であるとかを示す状況情報
【0059】
(3)発行機接続ファイル(図8参照)
発行機接続ファイルは図8(a)に示すように、複数の端末装置(ここではカード発行機23)を識別するための情報を発行機接続レコードに格納するものである。発行機接続レコードはホールに設置された端末装置(ここではカード発行機23)の台数分だけ作成される。
発行機接続レコードは図8(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・発行機番号
カード発行機23を識別するため番号(例えば、カード発行機23が複数設置されている場合の識別情報および端末装置を識別するための情報)
・通信アドレス
カード発行機23を管理するためのネットワーク上のアドレス
・設置状況
当該カード発行機23がネットワークに接続された状態であるとか、故障した状態であるとかを示す状況情報
【0060】
(4)更新機接続ファイル(図9参照)
更新機接続ファイルは図9(a)に示すように、複数の端末装置(ここではカード更新機24)を識別するための情報を更新機接続レコードに格納するものである。更新機接続レコードはホールに設置された端末装置(ここではカード更新機24)の台数分だけ作成される。
更新機接続レコードは図9(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・更新機番号
カード更新機24を識別するため番号(例えば、カード更新機24が複数設置されている場合の識別情報および端末装置を識別するための情報)
・通信アドレス
カード更新機24を管理するためのネットワーク上のアドレス
・設置状況
当該カード更新機24がネットワークに接続された状態であるとか、故障した状態であるとかを示す状況情報
【0061】
(5)機種登録ファイル(図10参照)
機種登録ファイルは図10(a)に示すように、機種の仕様を機種登録レコードとして登録しておくものである。機種登録レコードは、1つの機種に対応しており、ホールに設置された機種を登録する数だけ作成される。
機種登録レコードは図10(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・機種番号
遊技機の機種を識別するため番号
・機種コード
遊技機の機種を識別するためのコード情報(機種の数だけある)
・機種名
遊技機の機種を表す名称
【0062】
・メーカーコード
その機種の遊技機を製造したメーカー(製造メーカー)を識別するためのコード情報
・メーカー名
遊技機を製造したメーカーを表す名称
・ゲーム種別コード
遊技機の種別(例えば、第1種、第2種、第3種等のゲーム種類)を識別するためのコード情報
・ゲーム種別名
遊技機の種別を表す名称
・ゲーム設定値数
ゲームの大当り確率、普図確率等の可変可能な設定値の数(例えば、5段階設定の場合には「5」)
・ルール設定値数
当該機種でゲームを行う場合の営業ルール(ラッキーナンバー営業のルール等)を設定可能なの数(例えば、営業ルールが5つに区分して設定できるときは「5」)
【0063】
ここで、ホールでの営業ルール(例えば、ラッキーナンバー営業)の形態について説明すると、以下のようになる。遊技機では機種により、以下のルールのうちの一部(あるいは全部)が設定可能である。なお、ラッキーナンバー営業の形態は以下の例に限るものではない。
▲1▼単純ラッキーナンバー遊技
ラッキーナンバー大当り(ここでの大当りとは特図のこと、以下同様)発生時のみ、持ち玉遊技が可能である。例えば、「3」、「7」というラッキーナンバーで大当りが発生したときのみ、持ち玉遊技ができる。
他の図柄(例えば、「5」)での大当り発生時は、持ち玉を全て交換する必要がある。
▲2▼ラッキーナンバー、アンラッキーナンバー遊技
ラッキーナンバー大当り発生(例えば、「3」、「7」)により、持ち玉遊技を開始する。
持ち玉が無くなるか、あるいはアンラッキーナンバー(例えば、「4」)での大当り発生により、持ち玉を全て交換する。又は、遊技者が自発的に遊技を止めるときもある。
【0064】
▲3▼ラッキーナンバー、アンラッキーナンバー、スペシャルラッキーナンバー遊技
ラッキーナンバー(例えば、「3」)、スペシャルラッキーナンバーでの大当り発生(例えば、「7」)により、持ち玉遊技を開始する。
ラッキーナンバーによる持ち玉遊技の場合、アンラッキーナンバー(例えば、「4」)での大当り発生により、持ち玉を全て交換する。
スペシャルラッキーナンバーによる大当りの場合、終日、持ち玉の交換はない。ただし、持ち玉が無くなった場合には、持ち玉遊技を無効にする場合と、引続き持ち玉遊技を可能とする場合がある。スペシャルラッキーナンバーであっても、例えば遊技者が代ると、持ち玉遊技を無効にする。
▲4▼時間指定による無制限
例えば、“開店から12時まで”、“閉店前の2時間”等の時間を制限して無制限営業(全ての図柄で持ち玉遊技が可能)を行うものである。
▲5▼時間指定によるラッキーナンバーの追加
例えば、“開店から12時まで”等の期間中は、通常「3」、「7」によるラッキーナンバーに加えて「5」を追加する場合(あるいは少なくする場合)である。
【0065】
▲6▼終日無制限
全ての大当り図柄に対して玉の交換が無いというものである。遊技者にとっては有利となる。
▲7▼完全1回交換制
どの図柄で大当りしても、大当り終了後に出玉の交換を強制するものである。ただし、大当り終了後の始動記憶内で再び大当りが発生した場合には、その大当り終了後に出玉を交換することになる。
▲8▼アンラッキーナンバーのみ設定
アンラッキーナンバー以外の大当りは全て無制限で、アンラッキーナンバー(例えば、「4」、「9」)の大当りが発生すると、全て出玉を交換する。
▲9▼その他
定量制:所定の出玉数により玉の交換を強制するもので、打ち止め制ともいう。
確率変動:大当り確率のアップ中のみ、持ち玉遊技を可能にするものである。
【0066】
(6)機種情報ファイル(図11参照)
機種情報ファイルは図11(a)に示すように、ホールにおける遊技機の情報を機種情報レコードとして格納するものである。機種情報レコードは、機種毎に作成される。
機種情報レコードは図11(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・機種番号
遊技機の機種を識別するため番号
・設置台数
当該機種がホールに設置されている台数
【0067】
(7)機種ゲーム設定値ファイル(図12参照)
機種ゲーム設定値ファイルは図12(a)に示すように、各機種のゲーム内容の情報を機種ゲーム設定値レコードとして格納するものであり、例えば製造メーカーから配付されたCD−ROMの情報をCD−ROMドライブ装置193により(以下、同様)読み込んで、ホールにて登録したものである。機種ゲーム設定値レコードは、機種毎にゲーム設定値の数分作成される。
機種ゲーム設定値レコードは図12(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・機種番号
遊技機の機種を識別するため番号
・ゲーム設定値
ゲームの大当り確率、普図確率等の可変可能な設定値(例えば、5段階設定の場合に、どの値にしたかを示すもの、例えば、「3」のような設定値)
・予測ベース値
ゲーム設定値に対応するベース値の予測値
・予測図柄始動率
ゲーム設定値に対応した1回の図柄変動を行うために必要な発射玉数の予測値
・予測特賞確率
ゲーム設定値に対応した特図が大当りする確率の予測値
・予測平均出玉数
ゲーム設定値に対応したその機種の出玉数の平均を予測する値
・予測特賞中アウト
ゲーム設定値に対応した大当り中にアウトになる玉の予測値
【0068】
(8)機種ルール設定値ファイル(図13参照)
機種ルール設定値ファイルは図13(a)に示すように、各機種についてのルール内容の情報を機種ルール設定値レコードとして格納するもので、例えば製造メーカーから配付されたCD−ROMの情報をCD−ROMドライブ装置193により(以下、同様)読み込んで、ホールにて登録したものである。機種ルール設定値レコードは、機種毎にルール設定値の数分作成される。
機種ルール設定値レコードは図13(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・機種番号
遊技機の機種を識別するため番号
・ルール設定値
当該機種でゲームを行う場合の営業ルールの可変可能な設定
・予測賞球遊技率
ルール設定値に対応した貸玉数に対する打ち込み数の比(賞球遊技率)の予測値で、前述した機種仕様ファイルCから読み込んで、ホールで登録したもの
・ルール設定内容
当該機種でゲームを行う場合の営業ルールの内容(例えば、無制限という内容の情報)
【0069】
(9)機種レイアウトファイル(図14参照)
機種レイアウトファイルは図14(a)に示すように、台毎にどの機種であるかを識別可能なデータを台毎に機種レイアウトレコードとして格納するものである。例えば、遊技店の最初の新装開店時、一部(全部でもよい)の機種入れ替え時の開店時に機種レイアウトレコードが作成されて格納される。
機種レイアウトレコードは図14(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・台番号
遊技機を識別するための番号
・機種番号
遊技機の機種を識別するためのシリーズ番号
台毎にどの機種であるかを識別可能なデータを台毎に機種レイアウトレコードとして格納するものである。例えば、遊技店の最初の新装開店時、一部(全部でもよい)の機種入れ替え時の開店時に機種レイアウトレコードが作成されて格納される。
【0070】
(10)ホール初期値ファイル(図15参照)
ホール初期値ファイルは図15(a)に示すように、ホールでの玉貸とか精算のために必要なデータをホール初期値レコードとして格納するものである。
ホール初期値レコードは図15(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・玉貸レート
玉1個を借りるときの金額(例えば、4円/玉1個)
・精算レート
玉1個を景品に換えるときの金額(例えば、2.5円/玉1個)および貯玉を金額に変えるときのレート
なお、このホール初期値ファイルは管理装置11との共有ファイルとして、例えば管理装置11に配置し、ネットワークを経由して経営分析装置12がホール初期値を取り込んでデータを使用する。これに限らず、例えば経営分析装置12側でホール初期値ファイルを保有するようにしてもよい。このようなファイルは、図15から図20まで同様である。図21以降のファイルは経営分析装置12が保有する。
【0071】
(11)台間付加来歴ファイル(図16参照)
台間付加来歴ファイルは図16(a)に示すように、端末装置の1つである台間金額付加機76の動作来歴(アクションがある毎、以下、他の端末装置でも同様)のデータを台間付加来歴レコードとして格納するものである。
台間付加来歴レコードは図16(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・時刻
台間金額付加機76が金額付加で動作した時刻
・台番号
遊技機を識別するための番号(この場合、遊技機と台間金額付加機76は一対に配置されているので、台番号は台間金額付加機76の識別番号となる)
・カード番号
ICカード400のシリーズ番号で、カードを識別可能な情報
・付加金額
台間金額付加機76で付加された金額(ここでは1000円一律)
【0072】
(12)金額付加来歴ファイル(図17参照)
金額付加来歴ファイルは図17(a)に示すように、端末装置の1つである大型金額付加機25の動作来歴のデータを金額付加来歴レコードとして格納するものである。
金額付加来歴レコードは図17(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・時刻
大型金額付加機25が金額付加で動作した時刻
・大型機番号
大型金額付加機25の識別番号
・カード番号
ICカード400のシリーズ番号で、カードを識別可能な情報
・付加金額
大型金額付加機25で付加された金額
・プレミアム付加玉数
ICカードに金額を付加するときのプレミアムで付加した玉数
【0073】
(13)精算来歴ファイル(図18参照)
精算来歴ファイルは図18(a)に示すように、端末装置の1つである景品POS14の動作来歴のデータを金額付加来歴レコードとして格納するものである。
精算来歴レコードは図18(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・時刻
景品POS14が景品交換で動作した時刻
・POS番号
景品POS14を識別するための番号
・カード番号
ICカード400のシリーズ番号で、カードを識別可能な情報
・換金額
景品POS14で換金した金額
・貯玉額
景品POS14で貯玉金額に変換した金額
【0074】
(14)発行来歴ファイル(図19参照)
発行来歴ファイルは図19(a)に示すように、端末装置の1つであるカード発行機23の動作来歴のデータを発行来歴レコードとして格納するものである。
発行来歴レコードは図19(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・時刻
カード発行機23がカード発行で動作した時刻
・発行機番号
カード発行機23を識別するための番号
・カード番号
ICカード400のシリーズ番号で、カードを識別可能な情報
・発行金額
カード発行機23で発行のために使用した金額(例えば、1000円)
【0075】
(15)更新来歴ファイル(図20参照)
更新来歴ファイルは図20(a)に示すように、端末装置の1つであるカード更新機24の動作来歴のデータを更新来歴レコードとして格納するものである。
更新来歴レコードは図20(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・時刻
カード更新機24がカード更新で動作した時刻
・更新機番号
カード更新機24を識別するための番号
・カード番号
更新対象のICカード400のシリーズ番号で、カードを識別可能な情報(つまり、旧カード)
・新カード番号
更新後のICカード400のシリーズ番号で、カードを識別可能な情報(つまり、更新された新カード)
【0076】
(16)自動設定ファイル(図21参照)
自動設定ファイルは図21(a)に示すように、遊技機のゲーム設定値データを台毎に自動設定レコードとして格納するものである。
自動設定レコードは図21(b)に示すように、以下のデータにより構成される。自動設定レコードは遊技機の数だけある。
・台番号
遊技機を識別するための番号
・ゲーム設定値
ゲームの大当り確率、普図確率等の可変可能な設定値(例えば、5段階設定の場合に、どの値にしたかを示すもの、例えば、「3」のような設定値)
なお、自動設定ファイルは管理装置11との共有ファイルとして経営分析装置12に配置し、ネットワークを経由して管理装置11が取り込んで設定値(初期値)として利用される。
【0077】
(17)P機当日成績ファイル(図22参照)
P機当日成績ファイルは図22(a)に示すように、遊技機の当日の成績データをP機当日成績レコードとして格納するものである。また、P機当日成績ファイルは、内部のメモリ(例えば、RAM178)に記憶される。
P機当日成績レコードは図22(b)に示すように、以下のデータにより構成される。なお、P機当日成績レコードはリアルタイム(つまり玉1個の動向により)で上書き更新される。そして、5分毎に外部記憶装置157に転送して格納される。
・台番号
遊技機を識別するための番号
・P機遊技回数
当該P機で遊技が行われた回数
・遊技状態
当該P機の遊技がどの状態にあるかを示す情報
・特賞状態
当該P機の遊技で特賞がどのような状態にあるかを示す情報
・カード番号
ICカードのシリーズ番号(当該P機で遊技をした顧客を識別するため)
・P機当日玉貸売上額
当該P機での当日の玉貸しによる売上額
【0078】
・P機当日貯玉売上額
当該P機での当日における貯玉からの玉貸しによる売上額
・P機当日回収玉数
当該P機での当日における回収した玉数(遊技結果が確定した玉数)
・P機当日特賞外アウト玉数
当該P機での当日における特賞外の発射玉数
・P機当日特賞外セーフ玉数
当該P機での当日における特賞外の賞球数
・P機当日特賞中アウト玉数
当該P機での当日における特賞中の発射玉数
・P機当日特賞中セーフ玉数
当該P機での当日における特賞中の賞球数
・P機当日図柄始動回数
当該P機での当日における特図図柄が変動した回数
・P機当日特賞回数
当該P機での当日における大当りした回数
・P機当日おまけ玉数
当該P機での当日におけるおまけ玉を付与した数
【0079】
(18)ホール当日成績ファイル(図23参照)
ホール当日成績ファイルは図23(a)に示すように、ホール全体の当日の成績データをホール当日成績レコードとして格納するものである。
ホール当日成績レコードは図23(b)に示すように、以下のデータにより構成される。なお、ホール当日成績レコードはリアルタイム(つまり玉1個の動向により)で上書き更新され、データは累計値である。
・ホール稼働状態
当該ホールの稼働がどのような状態にあるかを示す情報
・当日開店時刻
当日のホールを開店した時刻
・当日閉店時刻
当日のホールを閉店した時刻
・当日玉貸レート
当日の玉1個を借りるときの金額
・当日精算レート
当日の玉1個を換金するときのレートおよび玉1個を貯玉金額に変換するときのレート
当日玉貸レートおよび当日精算レートは管理装置11からネットワークを経由して取り込んで格納する。
【0080】
・当日天候
当日のお天気
・ホール当日玉貸売上額
当該ホールでの当日の玉貸しによる売上額
・ホール当日貯玉売上額
当該ホールでの当日の貯玉からの玉貸しによる売上額
・ホール当日アウト玉数
当該ホールでの当日の発射玉数
・ホール当日セーフ玉数
当該ホールでの当日の賞球数
・ホール当日おまけ玉数
当該ホールでの当日のおまけの玉数
・ホール当日プレミアム玉数
当該ホールでの当日のプレミアムで付加した玉数
・ホール当日換金額
当該ホールでの当日の景品交換によって換金した金額
・ホール当日貯玉額
当該ホールでの当日の貯玉に変換した金額
・当日来店人数
当該ホールで当日に来店した人数
【0081】
(19)顧客当日成績ファイル(図24参照)
顧客当日成績ファイルは図24(a)に示すように、顧客の当日の成績データを顧客当日成績レコードとして格納するものである。また、顧客当日成績ファイルは、当日のみのデータとして内部のメモリ(例えば、RAM178)に記憶され、閉店時に外部記憶装置に転送して記憶される。その後、内部のメモリの記憶内容は消去される。
顧客当日成績レコードは図24(b)に示すように、以下のデータにより構成される。なお、顧客当日成績レコードはリアルタイム(つまり玉1個の動向により)で上書き更新され、データは累計値である。そして、顧客当日成績レコードは顧客を特定して、顧客毎に作成される。
・カード番号
当該顧客を識別するICカードのシリーズ番号
・来店時刻
当該顧客がホールに来店した時刻で、カードをP機に挿入した時刻(いわゆるカードイン時刻)
【0082】
・顧客当日玉貸売上額
当該顧客の当日の玉貸しによる売上額
・顧客当日貯玉売上額
当該顧客の当日の貯玉からの玉貸しによる売上額
・顧客当日アウト玉数
当該顧客の当日の発射玉数
・顧客当日セーフ玉数
当該顧客の当日の賞球数
・過去1ケ月勝敗成績
当該顧客の過去1ケ月の収支決算情報
ここで、勝敗成績は次のような式で演算される。
Figure 0004023846
・過去1ケ月来店回数
当該顧客が過去1ケ月の来店した回数
【0083】
(20)P機基本ファイル(図25参照)
P機基本ファイルは図25(a)に示すように、P機の成績データをP機基本レコードとして格納するものである。また、P機基本ファイルは当日のみのデータとして外部記憶装置(例えば、ハードディスク装置187)に記憶される。P機基本ファイルはP機毎に作成される。
P機基本レコードは図25(b)に示すように、以下のデータにより構成される。なお、P機基本レコードは定時的(5分毎)、またカードが挿入されたとき(カードイン)およびカードが排出されたとき(カードアウト)の各タイミングでP機当日成績ファイルからデータを読み出して作成される。P機基本レコードは顧客が遊技を行う都度作成される。したがって、同じ顧客であっても、遊技時刻が違えば、P機基本レコードはその都度作成される。
・時刻
P機基本レコードを作成した時刻(例えば、カードイン時刻)
・イベントコード
当該P機でのデータ収集のイベントの区別を示すコード情報(例えば、定時イベントでのデータ収集、カードインイベントでのデータ収集、カードアウトイベントでのデータ収集を区別するコード情報)
【0084】
・カード番号
当該P機で使用されたICカードのシリーズ番号(顧客を識別する情報としても活用)
定時的なレコード作成時に当該P機で使用されたICカードが無いときは空白
・遊技番号
当該P機で遊技が行われたシリーズ番号
・P機玉貸売上額累計
当該P機での玉貸しによる売上額の累計
・P機貯玉売上額累計
当該P機での貯玉からの玉貸しによる売上額の累計
・P機アウト玉数累計
当該P機での発射玉数の累計
・P機回収玉数累計
当該P機での回収玉数(遊技結果が確定した玉数)の累計
・P機セーフ玉数累計
当該P機での賞球数の累計
・P機図柄始動回数累計
当該P機での特図の図柄始動回数の累計
・P機おまけ玉数累計
当該P機でのおまけの玉数の累計
【0085】
(21)P機成績ファイル(図26参照)
P機成績ファイルは図26(a)に示すように、各台の成績を示すデータを台毎にP機成績レコードとして格納するものである。また、P機成績ファイルは、当日のデータとして内部のメモリ(例えば、RAM178)に記憶された成績データをP機毎に閉店時にP機成績レコードに格納することで形成される。その後、内部のメモリの記憶内容は消去される。
P機成績レコードは図26(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該台の成績レコードを作成した日付
日付には、ホールの新規開店から、当日までの過去の日付も含む
・台番号
遊技機を識別するための番号
・ゲーム設定値
ゲームの大当り確率、普図確率等の可変可能な設定値(例えば、5段階設定の場合に、どの値にしたかを示すもの、例えば、「3」のような設定値)
・P機玉貸売上額
当該台の玉貸しによる売上額
・P機貯玉売上額
当該台の貯玉からの玉貸しによる売上額
・P機売上額
当該台の玉貸しおよび貯玉からの玉貸しによる売上額
【0086】
・P機回収玉数
当該台の回収した玉(遊技結果が確定した玉)の数
・P機特賞外アウト玉数
当該台の特賞外の発射玉数
・P機特賞外セーフ玉数
当該台の特賞外の賞球数
・P機特賞中アウト玉数
当該台の特賞中の発射玉数
・P機特賞中セーフ玉数
当該台の特賞中の賞球数
・P機図柄始動回数
当該台の特図図柄が変動した回数
・P機特賞回数
当該台が大当りした回数
・P機おまけ玉数
当該台でおまけ玉を付与した数
・P機台間付加額
当該台の台間金額付加機でICカードに、付加した金額
【0087】
(22)P機時系列成績ファイル(図27参照)
P機時系列成績ファイルは図27(a)に示すように、各台の成績を示すデータを台毎に、かつ時系列にP機時系列成績レコードとして格納するものである。時系列のデータ収集タイミングとしては、5分毎であり、データはホール開店からの累計値である。
P機時系列成績レコードは図27(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該台の時系列成績レコードを作成した日付
日付には、ホールの新規開店から、当日までの過去の日付も含む
・時刻
当該P機の成績レコードを作成した時刻(5分毎の定時データ収集時刻)
・台番号
遊技機を識別するための番号
・P機時系列玉貸売上額
当該台での玉貸しによる時系列の売上額累計(5分毎の玉貸売上額累計)
以下の時系列データについても、5分毎の累計は同様
・P機時系列貯玉売上額
当該台での貯玉からの玉貸しによる時系列の売上額累計
・P機時系列売上額
当該台での玉貸しおよび貯玉からの玉貸しによる時系列の売上額累計
・P機時系列アウト玉数
当該台での時系列の発射玉数累計
・P機時系列セーフ玉数
当該台での時系列の賞球数累計
・P機時系列おまけ玉数
当該台でおまけ玉を付与した数の時系列な累計
【0088】
(23)機種成績ファイル(図28参照)
機種成績ファイルは図28(a)に示すように、各機種の成績を示すデータを機種毎に機種成績レコードとして格納するものであり、機種成績レコードは1日の結果データである。
機種成績レコードは図28(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該台の成績レコードを作成した日付
・機種番号
機種を識別するための番号
・機種台数
当該機種の設置台数
・機種玉貸売上額
当該機種での玉貸しによる売上額
・機種貯玉売上額
当該機種での貯玉からの玉貸しによる売上額
・機種売上額
当該機種での玉貸しおよび貯玉からの玉貸しによる売上額
【0089】
・機種特賞外アウト玉数
当該機種での特賞外の発射玉数
・機種特賞外セーフ玉数
当該機種での特賞外の賞球数
・機種特賞中アウト玉数
当該機種での特賞中の発射玉数
・機種特賞中セーフ玉数
当該機種での特賞中の賞球数
・機種図柄始動回数
当該機種での特図図柄が変動した回数
【0090】
・機種特賞回数
当該機種で大当りした回数
・機種おまけ玉数
当該機種でおまけ玉を付与した数
・機種台間付加額
当該機種の台間金額付加機でICカードに、付加した金額
・機種利益
当該機種での粗利益
・ルール設定値
当該機種でゲームを行う場合の営業ルール(前述したラッキーナンバー営業のルール等)で設定可能な場合のその内容で、前述したルール設定値ファイルから読み込んで、ホールで登録したもの
【0091】
(24)機種時系列成績ファイル(図29参照)
機種時系列成績ファイルは図29(a)に示すように、各機種の成績を示すデータを機種毎に、かつ時系列に機種時系列成績レコードとして格納するものである。
機種時系列成績レコードは図29(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該機種の成績レコードを作成した日付
・時刻
当該機種の成績レコードを作成した時刻(5分毎の定時データ収集時刻)
・機種番号
機種を識別するための番号
・機種時系列玉貸売上額
当該機種での玉貸しによる時系列の売上額累計(5分毎の玉貸売上額累計)
以下の時系列データについても、5分毎の累計は同様
【0092】
・機種時系列貯玉売上額
当該機種での貯玉からの玉貸しによる時系列の売上額累計
・機種時系列売上額
当該機種での玉貸しおよび貯玉からの玉貸しによる時系列の売上額累計
・機種時系列アウト玉数
当該機種での時系列の発射玉数累計
・機種時系列セーフ玉数
当該機種での時系列の賞球数累計
・機種時系列おまけ玉数
当該機種でおまけ玉を付与した数の時系列な累計
【0093】
(25)POS成績ファイル(図30参照)
POS成績ファイルは図30(a)に示すように、景品POS14の1日毎の最終結果を示すデータをPOS成績レコードとして格納するものである。POS成績レコードは景品POS毎に作成される。
POS成績レコードは図30(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該景品POSの成績レコードを作成した日付
日付には、ホールの新規開店から、当日までの過去の日付も含む
・POS番号
当該景品POSの識別番号
・POS換金額
当該景品POSで精算により換金した金額
・POS貯玉額
当該景品POSで貯玉に変換した金額
【0094】
(26)大型機成績ファイル(図31参照)
大型機成績ファイルは図31(a)に示すように、大型金額付加機25の1日毎の最終結果を示すデータを大型機成績レコードとして格納するものである。大型機成績レコードは大型金額付加機毎に作成される。
大型機成績レコードは図31(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該大型金額付加機の成績レコードを作成した日付
日付には、ホールの新規開店から、当日までの過去の日付も含む
・大型機番号
当該大型金額付加機の識別番号
・大型機プレミアム付加玉数
当該大型金額付加機でプレミアムとして付加した玉数
・大型機大型付加額
当該大型金額付加機で付加した金額
【0095】
(27)発行機成績ファイル(図32参照)
発行機成績ファイルは図32(a)に示すように、カード発行機23の1日毎の最終結果を示すデータを発行機成績レコードとして格納するものである。発行機成績レコードはカード発行機毎に作成される。
発行機成績レコードは図32(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該カード発行機の成績レコードを作成した日付
日付には、ホールの新規開店から、当日までの過去の日付も含む
・発行機番号
当該カード発行機の識別番号
・発行機発行カード枚数
当該カード発行機でICカードを発行した枚数
・発行機発行カード代金
当該カード発行機でICカードを発行する際に支払らわれた金額(カード発行代金の累計)
【0096】
(28)更新機成績ファイル(図33参照)
更新機成績ファイルは図33(a)に示すように、カード更新機24の1日毎の最終結果を示すデータを更新機成績レコードとして格納するものである。更新機成績レコードはカード更新機毎に作成される。
更新機成績レコードは図33(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該カード更新機の成績レコードを作成した日付
日付には、ホールの新規開店から、当日までの過去の日付も含む
・更新機番号
当該カード更新機の識別番号
・更新機更新カード枚数
当該カード更新機でICカードを更新した枚数
【0097】
(29)POS時系列成績ファイル(図34参照)
POS時系列成績ファイルは図34(a)に示すように、各景品POS14の成績を示すデータを各景品POS毎に、かつ時系列にPOS時系列成績レコードとして格納するものである。時系列のデータ収集タイミングとしては、5分毎であり、データはホール開店からの累計値である。
POS時系列レコードは図34(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該景品POSの時系列成績レコードを作成した日付
日付には、ホールの新規開店から、当日までの過去の日付も含む
・時刻
当該景品POSの時系列成績レコードを作成した時刻
・POS番号
当該景品POSを識別するための番号
・POS時系列換金額
当該景品POSでの精算による時系列の換金額累計(5分毎の換金額累計)
以下の時系列データについても、5分毎の累計は同様
・POS時系列貯玉額
当該景品POSでの精算による時系列の貯玉への変換額累計
【0098】
(30)大型機時系列成績ファイル(図35参照)
大型機時系列成績ファイルは図35(a)に示すように、各大型金額付加機25の成績を示すデータを各大型金額付加機毎に、かつ時系列に大型機時系列成績レコードとして格納するものである。時系列のデータ収集タイミングとしては、5分毎であり、データはホール開店からの累計値である。
大型機時系列レコードは図35(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該大型金額付加機の時系列成績レコードを作成した日付
日付には、ホールの新規開店から、当日までの過去の日付も含む
・時刻
当該大型金額付加機の時系列成績レコードを作成した時刻
・大型機番号
当該大型金額付加機を識別するための番号
・大型機時系列プレミアム付加玉数
当該大型金額付加機でプレミアムとして付加した時系列の玉数
・大型機時系列大型付加額
当該大型金額付加機で付加した時系列の金額
【0099】
(31)ホール当日時系列成績ファイル(図36参照)
ホール当日時系列成績ファイルは図36(a)に示すように、ホール全体の当日の成績を時系列で示すデータをホール当日時系列成績レコードとして格納するものである。なお、ホール当日時系列成績ファイルは5分毎のタイミングでホール当日時系列成績レコードを作成する。そして、当日が終了すると(例えば、閉店処理が終了すると)、ホール当日時系列成績ファイルは消去される。
ホール当日時系列成績レコードは図36(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・時刻
当該ホールの当日時系列成績レコードを作成した時刻(5分毎の定時データ収集時刻)
・ホール当日時系列売上額
当該ホールにおける当日の玉貸しおよび貯玉からの時系列の売上額
・ホール当日時系列見込み利益
当該ホールでの当日の見込まれる時系列での利益(累計)
見込利益は、以下の式で演算する。
見込利益=売上額−{(セーフ玉数)−(アウト玉数)+(売上額/玉貸レート)}×(精算レート)
・当日時系列来店人数
当該ホールに来店した時系列の人数累計
【0100】
(32)ホール成績ファイル(図37参照)
ホール成績ファイルは図37(a)に示すように、ホール全体の成績(特に、1日の成績)を示すデータをホール成績レコードとして格納するものである。
ホール成績レコードは図37(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該ホールの成績レコードを作成した日付
日付には、ホールの新規開店から、当日までの過去の日付も含む
・玉貸レート
玉1個を借りるときの金額
・精算レート
玉1個を換金するときのレートおよび玉1個を貯玉金額に変換するときのレート
・開店時刻
ホールを開店した時刻
・閉店時刻
ホールを閉店した時刻
【0101】
・営業時間(時間情報)
ホールを営業している通算時間
・ホール台数
ホールに設置されている遊技機の台数
・人気指数
ホールへの実測来店人数と理想来店人数との比
・ホール玉貸売上額
当該ホールでの玉貸しによる売上額
・ホール貯玉売上額
当該ホールでの貯玉からの玉貸しによる売上額
・ホール売上額
当該ホールでの玉貸しおよび貯玉からの玉貸しによる売上額
・ホール台間付加額
当該ホールの台間金額付加機でICカードに付加した金額
【0102】
・ホール大型付加額
当該ホールの大型金額付加機でICカードに付加した金額
・ホール換金額
当該ホールで景品交換によって換金した金額
・ホール貯玉額
当該ホールで貯玉金額に変換した金額
・ホール発行カード枚数
当該ホールでICカードを発行した数
・ホール更新カード枚数
当該ホールでICカードを更新した数
・ホール粗利益
当該ホールでの粗利益
【0103】
・ホールプレミアム付加玉数
ICカードに金額を付加するときのプレミアムで付加した玉数
・ホールおまけ玉数
当該ホールでおまけ玉を付与した数
・ホール回収玉数
当該ホールで回収した玉(遊技結果が確定した玉)の数
・ホールアウト玉数
当該ホールでの発射玉数
・ホールセーフ玉数
当該ホールでの賞球数
・来店人数
当該ホールに来店した人数
【0104】
(33)ホール時系列成績ファイル(図38参照)
ホール時系列成績ファイルは図38(a)に示すように、ホール全体の成績(特に、1日の成績)を時系列で示すデータをホール時系列成績レコードとして格納するものである。データは5分毎に収集され、ホール時系列成績レコードに格納される。
ホール時系列成績レコードは図38(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該ホールの時系列成績レコードを作成した日付
・時刻
当該ホールの時系列成績レコードを作成した時刻(5分毎の定時データ収集時刻)
・ホール時系列玉貸売上額
当該ホールでの玉貸しによる時系列の売上額累計
・ホール時系列貯玉売上額
当該ホールでの貯玉からの玉貸しによる時系列売上額累計
・ホール時系列売上額
当該ホールでの玉貸しおよび貯玉からの玉貸しによる時系列売上額累計
【0105】
・ホール時系列アウト玉数
当該ホールでの時系列発射玉数累計
・ホール時系列セーフ玉数
当該ホールでの時系列賞球数累計
・ホール時系列見込利益
当該ホールで見込まれる時系列での利益(累計)
見込利益は、前述した演算式で算出
・ホール時系列おまけ玉数
当該ホールでおまけ玉を付与した時系列の数(累計)
・ホール時系列プレミアム付加玉数
当該ホールでICカードに金額を付加するときのプレミアムで付加した時系列の玉数累計
・ホール時系列換金額
当該ホールで景品交換によって換金した時系列の金額累計
・ホール時系列貯玉額
当該ホールで貯玉に変換した時系列の金額累計
・時系列来店人数
当該ホールに来店した時系列の人数累計
【0106】
(34)予定カレンダーファイル(図39参照)
予定カレンダーファイルは図39(a)に示すように、カレンダーに沿ってホールの未来の予定の営業状況を予定カレンダーレコードとして格納するものである。
予定カレンダーレコードは図39(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該レコードに格納された予定情報に対応する日付
・曜日
当該ホールの予定カレンダーレコードを作成する曜日(上記の日付に対応した曜日)
【0107】
・予定営業状況(営業/休業)
当該ホールの予定を示す情報で、営業又は休業
・予定催事
当該ホールの予定の催し事を示す情報
・予定年中行事
当該ホールの予定の年中行事を示す情報
・予定開店時刻
当該ホールの予定の開店時刻を示す情報
・予定閉店時刻
当該ホールの予定の開店時刻を示す情報
上記予定開店時刻および予定閉店時刻の設定は、後述のホール情報画面で「登録」ボタンを操作して経営者(あるいは操作者)が入力して行う。
【0108】
(35)実践カレンダーファイル(図40参照)
実践カレンダーファイルは図40(a)に示すように、カレンダーに沿ってホールの状況を示すデータを実践カレンダーレコードとして格納するものである。
実践カレンダーレコードは図40(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
当該ホールの実践カレンダーレコードを作成した日付
・曜日
当該ホールの実践カレンダーレコードを作成した曜日
・営業状況(営業/休業)
当該ホールの状況を示す情報で、営業又は休業
・天候
当該ホールのある地点の天候を示す情報
・催事
当該ホールの催し事を示す情報
・年中行事
一般的な年中行事を示す情報(例えば、勤労感謝の日)
・営業日番号
当該ホールを新規開店してからの営業の総トータル日(累計)
【0109】
(36)ホール成績予測ファイル(図41参照)
ホール成績予測ファイルは図41(a)に示すように、ホール全体の成績(特に、次回営業日の成績)を予測するデータをホール成績予測レコードとして格納するものである。ホール成績予測レコードの作成タイミングは閉店時であり、このとき演算によりデータを予測して決定する。ホール成績予測レコードは次回営業用に1つだけ作成される。
ホール成績予測レコードは図41(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・ホール予測売上額
次回営業日におけるホールの予測の売上額
・ホール予測見込み利益
次回営業日におけるホールの予測で見込まれる利益
見込利益は、前述した演算式で算出(演算式のデータに予測値を使用)
【0110】
・ホール予測アウト玉数
次回営業日におけるホールの予測の発射玉数累計
・ホール予測セーフ玉数
次回営業日におけるホールの予測の賞球数累計
・ホール予測おまけ玉数
次回営業日におけるホールの予測のおまけ玉の数累計
・ホール予測プレミアム玉数
次回営業日におけるホールの予測のプレミアム玉の数累計
・ホール予測換金額
次回営業日におけるホールの予測の精算による換金額累計
・ホール予測貯玉額
次回営業日におけるホールの予測の貯玉への変換額累計
・予測来店人数
次回営業日におけるホールの予測の来店人数
【0111】
(37)ホール時系列成績予測ファイル(図42参照)
ホール時系列成績予測ファイルは図42(a)に示すように、ホール全体の成績(特に、次回営業日の成績)を時系列で予測するデータをホール時系列成績予測レコードとして格納するものである。ホール時系列成績予測レコードの作成タイミングは閉店時であり、このとき演算により時系列のデータを予測して決定する。ホール時系列成績予測レコードは次回営業用に作成されるが、時系列のタイミングは5分毎である。したがって、ホール時系列成績予測レコードは5分毎の時系列の累計値データで作成される。
ホール時系列成績予測レコードは図42(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・時刻
当該ホールの時系列成績予測レコードを作成する時刻(5分毎のデータ予測時刻)
・ホール時系列予測売上額
次回営業日におけるホールの時系列の予測の売上額
・ホール時系列予測見込み利益
次回営業日におけるホールの時系列の予測で見込まれる利益
見込利益は、前述した演算式で算出(演算式のデータに予測値を使用)
【0112】
・ホール時系列予測アウト玉数
次回営業日におけるホールの時系列の予測の発射玉数累計
・ホール時系列予測セーフ玉数
次回営業日におけるホールの時系列の予測の賞球数累計
・ホール時系列予測おまけ玉数
次回営業日におけるホールの時系列の予測のおまけ玉の数累計
・ホール時系列予測プレミアム玉数
次回営業日におけるホールの時系列の予測のプレミアム玉の数累計
・ホール時系列予測換金額
次回営業日におけるホールの時系列の予測の精算による換金額累計
・ホール時系列予測貯玉額
次回営業日におけるホールの時系列の予測の貯玉への変換額累計
・時系列予測来店人数
次回営業日におけるホールの時系列の予測の来店人数
【0113】
(38)P機成績予測ファイル(図43参照)
P機成績予測ファイルは図43(a)に示すように、各台の成績を予測するデータを台毎にP機成績予測レコードとして格納するものである。また、P機成績予測ファイルは、次回営業日のデータとしてP機毎に閉店時に作成される。P機成績予測ファイルには2つレコードが存在し、当日使用した分(前回営業日の閉店時に作成されたもの)と、当日の閉店時に作成されるもの(次回営業日のための予測)とがある。
P機成績予測レコードは図43(b)に示すように、以下のデータにより構成される。なお、P機成績予測レコードは(P機×2倍)という数だけある。これは、台調整で当日の設定と、次回営業日の設定とに対応させるためである。
・予測日
予測を行う次回営業日のこと
・台番号
遊技機を識別するための番号
・予定ゲーム設定値
ゲームの大当り確率、普図確率等の予定の設定値
(例えば、5段階設定の場合に、どの値に予定するかを示すもの、例えば、「3」にするという予定の設定値)
【0114】
・P機予測アウト玉数
当該台の予測の発射玉数
・P機予測特賞外アウト玉数
当該台の予測の特賞外の発射玉数
・P機予測特賞外セーフ玉数
当該台の予測の特賞外の賞球数
・P機予測特賞中アウト玉数
当該台の予測の特賞中の発射玉数
・P機予測特賞中セーフ玉数
当該台の予測の特賞中の賞球数
【0115】
・P機予測図柄始動回数
当該台の予測の特図図柄が変動する回数
・P機予測特賞回数
当該台の予測の大当りする回数
・P機予測賞球遊技率
当該台の予測の貸玉数に対する打ち込み玉数の比
機種成績ファイルのルール設定値に対応する予測賞球遊技率を機種ルール設定値ファイルから取得した値
・P機予測特賞回数
当該台の予測の大当り回数
・P機予測見込み利益
当該台の予測で見込まれる利益
【0116】
(39)顧客成績ファイル(図44参照)
顧客成績ファイルは図44(a)に示すように、顧客が来店したときの遊技の成績データを顧客成績レコードとして格納するものである。これにより、顧客が来店して遊技を行ったときの成績を知ることができる。顧客成績レコードは、閉店時に来店ファイルのデータを取り込んで加工することにより収集する。
顧客成績レコードは図44(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・カード番号
当該顧客が来店して成績を残したICカードのシリーズ番号(顧客を特定できる情報)
・前回遊技日
当該顧客が前回に遊技をした日付
・前回来店時玉貸売上額
当該顧客が前回に来店したときに遊技を行うために使用した玉貸しによる売上金額
【0117】
・前回来店時貯玉売上額
当該顧客が前回に来店したときに遊技を行うために使用した貯玉からの玉貸しによる売上金額
・前回来店時アウト玉数
当該顧客が前回来店したときに遊技を行ったときの発射玉数
・前回来店時セーフ玉数
当該顧客が前回来店したときに遊技を行ったときの賞球数
・過去1カ月勝敗成績
当該顧客が過去1カ月における収支決算情報
・過去1カ月来店回数
当該顧客が過去1カ月に来店した回数
【0118】
・過去1カ月売上額
当該顧客の過去1カ月間における遊技を行うために使用した玉貸しによる売上金額
・過去1カ月換金額
当該顧客の過去1カ月間における精算をして換金した金額
・過去1カ月貯玉額
当該顧客の過去1カ月間における貯玉に変換した金額
・過去3カ月来店回数
当該顧客の過去3カ月間における来店した回数
・過去3カ月時遊技時間
当該顧客の過去3カ月間における遊技時間
・通算来店回数
当該顧客の過去全てにおける来店した通算の回数(累計)
【0119】
(40)時系列単位時刻ファイル(図45参照)
時系列単位時刻ファイルは図45(a)に示すように、1日の時系列のデータを作成する場合の時刻を時系列単位時刻レコードとして格納するものである。時系列単位時刻レコードの作成タイミングは開店から5分刻みであり、5分毎に時系列単位時刻レコードが作成される。なお、時系列単位時刻ファイルは1日で消去され(例えば、閉店処理の終了時)、その後、次回営業日用のものが作成される。
時系列単位時刻レコードは図45(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・時刻
当該ホールの時系列単位時刻レコードを作成する時刻(開店から5分毎の時刻)
【0120】
(41)リモコン来歴ファイル(図46参照)
リモコン来歴ファイルは図46(a)に示すように、リモコン装置100の使用来歴をイベント毎にリモコン来歴レコードとして格納するものである。すなわち、リモコン装置100が店員によって操作されると、各操作毎に1つのリモコン来歴レコードが作成されて時系列的にリモコン来歴ファイルに格納される(すなわち、ここでは単に時系列的に格納されるだけである)。
リモコン来歴レコードは図46(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
【0121】
・日付
リモコン装置100を店員が操作した日(年月日)
・時刻
リモコン装置100を店員が操作した時刻
・台番号
遊技機を識別するための番号
・リモコンID
リモコン装置100を識別するための番号に割り当てられたID番号
・操作コード
リモコン装置100の操作内容を識別するためのコード情報
【0122】
(42)P機詳細エラー登録ファイル(図47参照)
P機詳細エラー登録ファイルは図47(a)に示すように、P機にエラーが発生した場合に備えて予めエラー内容と対処方法の情報をP機詳細エラー登録レコードとして格納しておくものである。P機からエラーパケットを受信すると、直ちにエラーメッセージ等を画面表示することが可能になる。P機詳細エラー登録ファイルは遊技機製造メーカー支給のCD−ROMから読み込む。あるいは、経営者がホール情報画面で「登録」ボタンを操作してP機詳細エラー登録レコードを作成してもよい。
P機詳細エラー登録レコードは図47(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
【0123】
・詳細エラーコード
図48に示すように、P機のエラー状態に対応して予め作成されたコード情報(例えば、「00000001」のようなコード)
・エラー名
図48に示すように、P機に発生したエラー名称(例えば、玉詰りエラー発生)
・対処方法
図48に示すように、P機に発生したエラーへの対処の方法を示すメッセージ(例えば、「パネルを開けて玉を取り除いてください」)
なお、図48は情報の一部を示し、この他にもP機詳細エラー登録レコードに対応する多くの情報があるが、図示は略している。
【0124】
(43)次回営業設定ファイル(図49参照)
次回営業設定ファイルは図49(a)に示すように、次回営業日における目標を設定するデータを次回営業ホール目標レコードおよび次回営業P機目標レコードとして格納しておくものである。目標は経営者が設定する。
次回営業ホール目標レコードは図49(b)に示すように、以下のデータにより構成される。各データは経営者が入力して設定する。
・ホール目標売上額
次回営業日における当該ホールの目標とする売上額
・ホール予測売上額
次回営業日における当該ホールの予測の売上額
・ホール目標見込み利益
次回営業日における当該ホールの目標とする見込み利益
・ホール予測見込み利益
次回営業日における当該ホールの予測の見込み利益
【0125】
また、次回営業P機目標レコードは図49(c)に示すように、以下のデータにより構成される。同様に、各データは経営者が入力して設定する。
・台番号
遊技機を識別するための番号
・予定ゲーム設定値
ゲームの大当り確率、普図確率等の予定の設定値
(例えば、5段階設定の場合に、どの値に予定するかを示すもの、例えば、「3」にするという予定の設定値)
・P機予測アウト玉数
当該台の予測の発射玉数
・P機予測ベース値
当該台の予測のベース値
【0126】
・P機予測図柄始動率
当該台の1回の図柄変動に必要な予測の発射玉数
・P機予測特賞確率
当該台の予測の大当りする確率
・P機予測平均出玉数
当該台の1回の特賞で得られる予測の出玉数
・P機予測特賞中アウト玉数
当該台の予測の特賞中の発射玉数
・P機予測売上額
当該台の予測の売上額
・P機予測見込み利益
当該台の予測の見込まれる利益
【0127】
(44)ホール成績仮想ファイル(図50参照)
ホール成績仮想ファイルは図50(a)に示すように、ホールの新規開店で過去のデータが無いときに、サンプルデータとして仮想のホール成績データをホール成績仮想レコードとして格納しておくものである。ホール成績仮想ファイルは、経営分析装置12のシステム導入時に、遊技機製造メーカー支給のCD−ROMから読み込む。
ホール成績仮想レコードは図50(b)に示すように、以下のデータにより構成される。
・日付
仮想のホール成績レコードを作成する対象の日
・曜日
仮想のホール成績レコードを作成する対象の曜日
・来店人数
ホールに来店する仮想人数
【0128】
(45)台調整項目ファイル(図51参照)
台調整項目ファイルは図51(a)に示すように、ホールの閉店時に次回営業に備えて台(P機)の調整(例えば、釘調整、大当り確率の設定変更等)を行うときの調整項目を予め定めて台調整項目レコードとして格納しておくものである。
台調整項目レコードは図51(b)に示すように、項目コード1〜項目コード15のデータにより構成される。各項目コードは、台を調整する項目(例えば、釘調整、大当り確率の設定変更等)の内容の対応するコード情報である。項目コードは変更が可能であるとともに、多くしたり少なくすることもできる。
【0129】
(46)台調整データファイル(図52参照)
台調整データファイルは図52(a)に示すように、ホールの閉店時に次回営業に備えて台(P機)の調整(例えば、釘調整、大当り確率の設定変更等)を行うときの台調整データ(すなわち、調整内容)を台調整データレコードとして格納するものである。
台調整データレコードは図52(b)に示すように、以下のデータにより構成される。台調整データレコードはP機の台数分だけある。また、これらの台調整データレコードにあるデータは、各台毎に配置されるディスプレイユニット74に送信されて、その画面(ディスプレイユニット74の画面)に表示され、その画面を見て台調整を行うことができるようになっている。
・台番号
当該遊技機を識別するための番号
・左台番号
当該遊技機の左側に位置する遊技機を識別するための番号(無ければ空白)
・右台番号
当該遊技機の右側に位置する遊技機を識別するための番号(無ければ空白)
・項目コード1〜項目コード5
前述したように台を調整する項目(例えば、釘調整、大当り確率の設定変更等)の内容の対応するコード情報
【0130】
・当台前回結果第1項目データ〜当台前回結果第5項目データ
第1項目データ〜第5項目データについての当該遊技機の前回のそれぞれの設定結果内容
・当台当日設定第1項目データ〜当台当日設定第5項目データ
第1項目データ〜第5項目データについての当該遊技機の当日のそれぞれの設定内容(つまり、前回に予測したデータ)
・当台当日結果第1項目データ〜当台当日結果第5項目データ
第1項目データ〜第5項目データについての当該遊技機の当日のそれぞれの設定結果内容(つまり、当日の結果データ)
・当台次回設定第1項目データ〜当台次回設定第5項目データ
第1項目データ〜第5項目データについての当該遊技機の次回営業日のそれぞれの設定内容(つまり、次回営業のための当台の予測データ)
・左台当日結果第1項目データ〜左台当日結果第5項目データ
第1項目データ〜第5項目データについての当該遊技機の左側の台の当日のそれぞれの設定結果内容(つまり、左台の当日の結果データ)
・右台当日結果第1項目データ〜右台当日結果第5項目データ
第1項目データ〜第5項目データについての当該遊技機の右側の台の当日のそれぞれの設定結果内容(つまり、右台の当日の結果データ)
・機種平均当日結果第1項目データ〜機種平均当日結果第5項目データ
第1項目データ〜第5項目データについての当該遊技機の属する機種の当日のそれぞれの平均の設定結果内容(つまり、機種の当日の平均結果データ)
【0131】
次に、作用を説明する。
A.経営分析装置のメインプログラム
図53は経営分析装置12のメインプログラムを示すフローチャートである。このプログラムは経営分析装置12の電源投入と同時に開始される。
図53のプログラムがスタートすると、まずステップS10で経営分析装置12におけるワークステーション(WS)151のシステム初期化処理を行う。これは、例えばシステムチェックを行った後、OS(オペレーティングシステム)のローディング等を行ってシステムを立上げる処理を行うとともに、ワークステーション151の環境変数のセット、ワークステーション151回路各部のイニシャライズ、フラグのリセット等を行うものである。また、このとき後述するような各種の基本画面を予め作成しておく処理を行う。なお、作成しておいた画面は、ポップアップにより表示され、その画面中にデータを取り込んで速やかに表示することが行われる。
【0132】
次いで、ステップS12でメイン画面プロセスを起動する。メイン画面プロセスは経営分析やリモコン装置100の来歴管理に必要な処理を行うもので、詳細は後述する。次いで、ステップS14でデータ収集プロセスを起動する。データ収集プロセスは管理装置11、遊技機31等より必要なデータを受信して収集するとともに、開店、閉店時に必要な処理を行うものである。
次いで、ステップS16で停電であるか否かを判別し、停電でなければステップS18に進んでシステム終了の指示があったか否かを判別する。システム終了の指示はメイン画面プロセスから出される。システム終了の指示がなければステップS16に戻って処理を繰り返す。システム終了の指示があればステップS20に進む。
【0133】
また、ステップS16で停電と判断したときも、ステップS20に進む。ステップS20ではシステムシャットダウン処理を行う。これは、必要なデータを外部記憶装置157に全て格納してデータを保存したり、ワークステーション151回路各部の処理を終了するために必要な処理等を行ったりする他、システムをダウンさせた後、電力消費の少ないスリープモードに移行させる等の処理を行うものである。システムシャットダウン処理の後はシステムが終了して、スリープモードに移行し、次回の起動(例えば、明日の開店)に備えられる。なお、スリープモードでなく、ワークステーション151の電源をオフして完全にシャットダウンするようにしてもよい。
【0134】
B.メイン画面プロセス
図54はメイン画面プロセスを示すフローチャートである。メイン画面プロセスでは、まずステップS30でメイン画面出現処理を行う。これは、予め作成しておいたメイン画面(いわゆるトップ画面)をポップアップし、画面に日付等を表示するものである。次いで、ステップS32でメイン画面イベント処理を行う。これは、メイン画面上のボタン操作に応じて対応する画面を出現させるものである。
次いで、ステップS34以降の処理を行うが、各処理は何れもメイン画面プロセスのステップS32〜ステップS54が繰り返される毎に実行されている。
【0135】
ステップS34ではホール情報画面イベント処理を行う。これは、メイン画面上にホール情報画面(いわゆるマルチウインドウによる画面)が出現したとき、そのホール情報画面上のボタン操作に応じた処理を行うもので、ボタン操作に対応して必要な演算および画面処理が行われる。次いで、ステップS36で営業日報画面(1)イベント処理を行う。これは、ホールの1日の売上等を表示する営業日報画面(いわゆるマルチウインドウによる画面、以下同様)が出現したとき、その営業日報画面上のボタン操作に応じた処理を行うもので、ボタン操作に対応して必要な演算および画面処理が行われる。
【0136】
次いで、ステップS38でホールデータ分析画面イベント処理を行う。これは、ホールデータを分析するホールデータ分析画面が出現したとき、そのホールデータ分析画面上のボタン操作に応じた処理を行うもので、ボタン操作に対応して必要な演算および画面処理が行われる。
次いで、ステップS40で機種別アドバイス画面イベント処理を行う。これは、遊技機31の機種別の売上等のデータに基づいて営業上のアドバイスメッセージを表示可能な機種別アドバイス画面が出現したとき、その機種別アドバイス画面上のボタン操作に応じた処理を行うもので、ボタン操作に対応して必要な演算および画面処理(アドバイスメッセージの表示も含む)が行われる。
【0137】
次いで、ステップS42で機種詳細情報画面イベント処理を行う。これは、遊技機31の機種について詳細な情報を表示可能な機種詳細情報画面が出現したとき、その機種詳細情報画面上のボタン操作に応じた処理を行うもので、ボタン操作に対応して必要な演算および画面処理(機種詳細情報の表示も含む)が行われる。
次いで、ステップS44で顧客情報画面イベント処理を行う。これは、ホールへの顧客の状況についての詳細な情報を表示可能な顧客情報画面が出現したとき、その顧客情報画面上のボタン操作に応じた処理を行うもので、ボタン操作に対応して必要な演算および画面処理(顧客情報の表示も含む)が行われる。
【0138】
次いで、ステップS46で顧客定着状況画面イベント処理を行う。これは、ホールへの顧客の定着状況についての詳細な情報を表示可能な顧客定着状況画面が出現したとき、その顧客定着状況画面上のボタン操作に応じた処理を行うもので、ボタン操作に対応して必要な演算および画面処理(顧客定着状況の表示も含む)が行われる。
次いで、ステップS48で機種別顧客状況画面イベント処理を行う。これは、遊技機31の機種別に顧客状況についての詳細な情報を表示可能な機種別顧客状況画面が出現したとき、その機種別顧客状況画面上のボタン操作に応じた処理を行うもので、ボタン操作に対応して必要な演算および画面処理(機種別顧客状況の表示も含む)が行われる。
【0139】
次いで、ステップS50でリモコン使用状況画面イベント処理を行う。これは、リモコン装置100の使用状況についての詳細な情報を表示可能なリモコン使用状況画面が出現したとき、そのリモコン使用状況画面上のボタン操作に応じた処理を行うもので、ボタン操作に対応して必要な演算および画面処理(リモコン使用状況の表示も含む)が行われる。
次いで、ステップS52で設定画面イベント処理を行う。これは、遊技機31に関する営業上の経営データの基本となる設定値(例えば、ベース値の初期値、機種名、カレンダー等)を入力可能な設定画面が出現したとき、その設定画面上のボタン操作に応じた処理を行うもので、ボタン操作に対応して必要な演算および画面処理(各種設定のための表示も含む)が行われる。すなわち、この設定画面上で設定値の入力が行われる。設定値としては、遊技機31に関する営業上の経営データを分析するために予め記憶しておかなければならない情報が入力される。例えば、設定画面が出現したとき、遊技機製造メーカーにより予め作成されCD−ROMに格納されて遊技店に配付された機種仕様ファイルA(図示略)等の内容(遊技機設定値等)を読み出して経営分析装置12の記憶装置(例えば、ハードディスク装置187)格納することで、機種仕様ファイルA等の内容を設定する処理を行う。その他の情報の設定についても同様であり、例えば遊技機31に関する営業上の経営データを分析するために予め設定しておかなければならない情報が入力されて設定される。
【0140】
次いで、ステップS54で登録画面イベント処理を行う。これは、各種情報の登録等を行うもので、登録情報を入力可能な登録画面が出現したとき、その登録画面上のボタン操作に応じた処理が行われる。このとき、ボタン操作に対応して必要な演算および画面処理(各種登録のための表示も含む)を行う。例えば、リモコン装置100に関する従業員氏名データ等を、その登録画面上のボタン操作に応じて入力し登録する。このように、登録画面上で予め必要な入力および登録が行われる。ステップS54を経ると、再びステップS32に戻って同様のループを繰り返す。
【0141】
C.データ収集プロセス
図55はデータ収集プロセスを示すフローチャートである。データ収集プロセスは管理装置11、遊技機31、各端末装置よりのデータおよび管理装置11からの指令等を受信して必要な処理を行うものである。データ収集プロセスでは、まずステップS100でオフライン処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、経営分析装置12の電源をオンしたが、管理装置11、遊技機31とのネットワークが形成されていないとき(回線がつながっていないとき)の処理で、例えば回線接続待ちで管理装置11からの指令を待っている状態である。
次いで、ステップS102で開店準備処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、回線がつながって管理装置11、遊技機31とのネットワークが形成された後、管理装置11からの開店準備のパケットを待つものである。
【0142】
次いで、ステップS104で開店待ち処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、管理装置11からの開店指示を受信する等の処理である。次いで、ステップS106で営業中処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、ホールの営業中に、経営分析に必要な情報の収集およびリモコン装置100の操作来歴管理で使用する各種情報の収集を行うものである。
次いで、ステップS108で閉店確認処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、閉店の準備を行う処理である。次いで、ステップS110で集計処理1を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、当日を含む実際のデータについて集計を行うものである。実際のデータには、当日以外の過去のデータ(例えば、昨日を含む過去の全データ)が含まれる。なお、集計したデータは外部記憶装置157(例えば、ハードディスク装置187、光磁気ディスク装置(MO)188、デジタルテープ記憶装置(DAT)189)に退避して保存する。
【0143】
次いで、ステップS112で閉店後業務処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、翌日の売上目標を決める等の閉店後に必要な業務処理を行うものである。次いで、ステップS114で台調整データ転送処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、経営分析装置12で台調整に必要な各種のデータ(例えば、ベース値等)を集計したので、各遊技機31のディスプレイユニット74に、各台毎に転送するものである。これにより、店員は各台のディスプレイユニット74に表示された台調整データを見ながら、当該台の釘調整等を簡単に行うことができる。
次いで、ステップS116で集計処理2を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、集計処理1で収集した当日分のデータおよび過去のデータに対して、必要な再計算、加工処理等のためにデータの集計処理を行うものである。
ステップS116を経ると、ステップS100に戻る。ステップS100に戻るということは、このデータ収集プロセスがホールの開店から閉店までを1つのルーチンとして、1日単位で実行されることを意味している。このようにして、管理装置11や遊技機31よりの実データが収集され、必要に応じて実データの再計算が行われて集計される。
【0144】
D.オフライン処理
図56はデータ収集プロセスにおけるオフライン処理のサブルーチンを示すフローチャートである。オフライン処理では、ステップS120でホール当日成績ファイルのホール稼働状態データを「オフライン」に設定する。これにより、経営分析装置12の電源をオンしたが、管理装置11、遊技機31とのネットワークが形成されていない(回線がつながっていない)段階では、回線接続待ちで管理装置11からの指令を待っている状態になる。次いで、ステップS122で回線テストパケットを受信したか否かを判別し、受信しないときはステップS120に戻ってループを繰り返す。そして、回線テストパケットを受信すると、本ループを終了してデータ収集プロセスにリターンする。これにより、データ収集プロセスで以後の処理に進めることになる。
【0145】
E.開店準備処理
図57はデータ収集プロセスにおける開店準備処理のサブルーチンを示すフローチャートである。開店準備処理では、ステップS130でホール当日成績ファイルのホール稼働状態データを「開店準備中」に設定する。これにより、回線がつながって管理装置11、遊技機31とのネットワークが形成された後、管理装置11からの開店準備のパケットを待つ状態になる。次いで、ステップS132でホール当日成績ファイルのホール稼働状態データ以外を初期化する。これは、当日のホール成績ファイルのデータを収集し始めるので、まずホール稼働状態データ以外のデータエリアをクリアして開店からのデータを格納する準備をするものである。
【0146】
次いで、ステップS134でP機当日成績ファイル、顧客当日成績ファイルを同様に初期化する。これにより、P機当日成績ファイル、顧客当日成績ファイルのデータエリアがクリアされて開店からのデータを格納する準備が行われる。次いで、ステップS136でホール初期値ファイルから玉貸レート、精算レートの各データを取得し、ホール当日成績ファイルに格納する。これは、毎日同じ玉貸レート、精算レートであるとは限らないので、開店時に各レートを管理装置11から受信してホール当日成績ファイルに設定するものである。次いで、ステップS138で管理装置11へ「開店準備完了」パケットを送信する。これにより、管理装置11では経営分析装置12が開店準備を完了したことを確認する。ステップS138を経ると、データ収集プロセスにリターンする。
【0147】
F.開店待ち処理
図58はデータ収集プロセスにおける開店待ち処理のサブルーチンを示すフローチャートである。開店待ち処理では、ステップSS140でホール当日成績ファイルのホール稼働状態データを「開店待ち」に設定する。これにより、経営分析装置12、管理装置11、遊技機31間のネットワークが形成されて、管理装置11からの開店指令を待っている状態になる。次いで、ステップS142で開店パケットを受信したか否かを判別し、受信しないときはステップS140に戻ってループを繰り返す。そして、開店パケットを受信すると、本ループを終了してデータ収集プロセスにリターンする。
【0148】
G.営業中処理
図59はデータ収集プロセスにおける営業中処理のサブルーチンを示すフローチャートである。営業中処理では、まずステップS150で営業中処理の初期化処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、例えば営業中処理を行うための初期状態を設定するものである。次いで、ステップS152で発射データ収集処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、遊技機31のデータのうち、遊技盤に向けて発射される玉の数を収集するものである。次いで、ステップS154で回収データ収集処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、遊技機31のデータのうち、遊技盤を落下し遊技結果が確定した玉(例えば、入賞した玉および入賞しなかった玉を含む:すなわち、回収玉)の数を収集するものである。
【0149】
次いで、ステップS156で入賞データ収集処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、遊技機31のデータのうち、入賞に伴う賞球数を収集するものである。次いで、ステップS158でリモコンデータ収集処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、リモコン装置100の操作状況の情報を収集するものである。
次いで、ステップ160で盤情報データ収集処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、遊技盤の各入賞口にアドレスを割り付けておき、玉がどの入賞口に入ったかという情報を収集したり、始動入賞、特図の図柄変動開始、特図の図柄変動終了、大当りの開始、大当りの終了等の情報を収集するものである。次いで、ステップS162で分析データ収集処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、管理装置11から5秒毎に送信されてくる定時データを受信するもので、例えばICカード400に金額を付加したときプレミアムがあればそのプレミアム付加玉数累計値、来店人数累計値、換金額累計値、貯玉金額データ累計値を受信し、格納(例えば、経営分析装置12にあるホールの当日成績ファイルのデータに上書き)するものである。
【0150】
次いで、ステップS164で呼び出し情報受付処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、各台のディスプレイユニット74の近傍にある店員呼出ボタンが操作されたとき、その呼び出し情報を受信するものである。次いで、ステップS166でエラー情報受付処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、遊技機31にエラーが発生したとき、そのエラーを受信し、累積していくものである。また、エラー回復を受信したときは累積した当該情報を消去するものである。次いで、ステップS168で遊技参考データ提供処理を行う。これは、経営分析装置12で収集した各種の情報のうち、遊技者に開示可能な情報(例えば、大当り発生回数等)を各台のディスプレイユニット74に送信するもので、これにより、遊技者に遊技参考データが提供される。
次いで、ステップS170で定時刻処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、5分毎に内部メモリ(RAM178)から外部記憶装置157(例えば、ハードディスク装置187)にデータを格納して、データをバックアップする処理(P機基本ファイルに5分毎にデータを保存しておく処理)である。
【0151】
次いで、ステップS172で遊技開始データ収集処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、遊技者が遊技機31にICカード400を挿入して遊技を開始した場合に、遊技開始の時刻(カードイン時刻)、開始台番号、カード番号等を収集するものである。次いで、ステップS174で遊技終了データ収集処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、遊技者が遊技機31からICカード400を排出して遊技を終了した場合に、遊技終了の時刻(カードアウト時刻)、終了台番号、カード番号等を収集するものである。
次いで、ステップS176で玉貸使用データ収集処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、遊技者が遊技した台についてICカード400の残金から玉を貸し出した分の使用データ(売上データ)を収集するものである。
【0152】
次いで、ステップS178で貯玉使用データ収集処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、遊技者が遊技した台についてICカード400の貯玉金額から玉を貸し出した場合に、貯玉金額からの使用データ(売上データ)を収集するものである。
次いで、ステップS180で閉店パケットを受信したか否かを判別し、閉店パケットを受信しない場合にはステップS152に戻って処理を繰り返し、閉店パケットを受信すると、ステップS182に進んで営業中処理の最終処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、次の処理へ移行するための設定を行うための処理である。ステップS182を経ると、データ収集プロセスにリターンする。
【0153】
G−1.営業中処理の初期化処理
図60は営業中処理における営業中処理の初期化処理のサブルーチンを示すフローチャートである。営業中処理の初期化処理では、まずステップS200でホール当日成績ファイルに当日開店時刻データ(例えば、午前10時00分)を格納する。次いで、ステップS202でホール当日成績ファイルのホール稼働状態データを「営業中」に切り換える。これにより、経営分析装置12、管理装置11および遊技機31を含む端末装置間のネットワークが形成されて経営分析装置12が営業中になる。
次いで、ステップS204で営業中画面プロセスを起動する(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、データの収集と並行してホールの営業中に表示可能な各画面が出現可能になる。ステップS204を経ると、営業中処理にリターンする。
【0154】
G−2.発射データ収集処理
図61は営業中処理における発射データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。発射データ収集処理では、まずステップS210で発射パケットを受信したか否かを判別し、発射パケットを受信しない場合には今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。発射パケットを受信すると、ステップS212に進んで受信パケット(発射パケット、以下同様)から台番号データを取得する。これは、玉を発射したことおよび発射した台を特定するものである。次いで、ステップS214で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルの特賞状態データを調べる。次いで、ステップS216で特賞状態は特賞中であるか否かを判別し、特賞中のときはステップS218で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルのP機当日特賞中アウト玉数データに受信パケットの発射玉数データを加算する。これは、特賞中に玉が1発ずつ発射される毎に行われることにより、特賞中のP機当日特賞中アウト玉数データが1ずつ累積加算されていくものである。
【0155】
一方、特賞中でなければステップS220に分岐して取得台番号に対応するP機当日成績ファイルのP機当日特賞外アウト玉数データに受信パケットの発射玉数データを加算する。これは、特賞外に玉が1発ずつ発射される毎に行われることにより、特賞中のP機当日特賞外アウト玉数データが1ずつ累積加算されていくものである。
ステップS218あるいはステップS220を経ると、次いで、ステップS222でP機当日成績ファイルから取得台番号に対応するカード番号データを取得する。これは、取得台番号の遊技機で遊技を行っている顧客を特定するものである。次いで、ステップS224で取得カード番号に対応する顧客当日成績ファイルの顧客当日アウト玉数データに、受信パケットの発射玉数データを加算する。これは、取得台番号の遊技機で遊技を行っている顧客を特定し、その特定した顧客の顧客当日成績ファイルの顧客当日アウト玉数データを1ずつ累積加算するものである。
【0156】
次いで、ステップS226でアウト、セーフ、玉貸売上、貯玉売上、玉貸レート、精算レートを用いて顧客当日勝敗成績データを更新する。顧客当日勝敗成績は、前述した顧客当日勝敗成績を演算する以下の式から算出される。
Figure 0004023846
次いで、ステップS228でホール当日成績ファイルのホール当日アウト玉数データに受信パケットの発射玉数データを加算する。これにより、ホール当日成績ファイルが更新される。ステップS2288を経ると、営業中処理にリターンする。
【0157】
G−3.回収データ収集処理
図62は営業中処理における回収データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。回収データ収集処理では、まずステップS230で回収パケットを受信したか否かを判別し、回収パケットを受信しない場合には今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。回収パケットを受信すると、ステップS232に進んで受信パケット(回収パケット、以下同様)から台番号データを取得する。これは、玉を回収したことおよび回収した台を特定するものである。次いで、ステップS234で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルのP機当日回収玉数データに受信パケットの回収玉数データを加算する。これは、発射した玉が回収される毎に行われることにより、P機当日回収玉数データが1ずつ累積加算されていくものである。ステップS234を経ると、営業中処理にリターンする。
【0158】
G−4.入賞データ収集処理
図63は営業中処理における入賞データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。入賞データ収集処理では、まずステップS240で入賞パケットを受信したか否かを判別し、入賞パケットを受信しない場合には今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。入賞パケットを受信すると、ステップS242に進んで受信パケット(入賞パケット、以下同様)から台番号データを取得する。これは、玉が入賞したことおよび入賞した台を特定するものである。次いで、ステップS244で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルの特賞状態データを調べる。次いで、ステップS246で特賞状態は特賞中であるか否かを判別し、特賞中のときはステップS248で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルのP機当日特賞中セーフ玉数データに受信パケットの賞球数データを加算する。これは、特賞中に玉がセーフ入賞する毎に行われることにより、特賞中のP機当日特賞中賞球数データが賞球数だけ累積加算されていくものである。
【0159】
一方、特賞中でなければステップS250に分岐して取得台番号に対応するP機当日成績ファイルのP機当日特賞外セーフ玉数データに受信パケットの賞球数データを加算する。これは、特賞外に玉がセーフ入賞する毎に行われることにより、特賞中のP機当日特賞外賞球数データが賞球数だけ累積加算されていくものである。
ステップS248あるいはステップS250を経ると、次いで、ステップS252でP機当日成績ファイルから取得台番号に対応するカード番号データを取得する。これは、取得台番号の遊技機で遊技を行っている顧客を特定するものである。次いで、ステップS254で取得カード番号に対応する顧客当日成績ファイルの顧客当日セーフ玉数データに、受信パケットの賞球数データを加算する。これは、取得台番号の遊技機で遊技を行っている顧客を特定し、その特定した顧客の顧客当日成績ファイルの顧客当日セーフ玉数データを賞球数だけ累積加算するものである。
次いで、ステップS256でアウト、セーフ、玉貸売上、貯玉売上、玉貸レート、精算レートを用いて顧客当日勝敗成績データを更新する。顧客当日勝敗成績は、前述した顧客当日勝敗成績の演算式から算出される。次いで、ステップS258でホール当日成績ファイルのホール当日セーフ玉数データに受信パケットの賞球数データを加算する。これにより、ホール当日成績ファイルが更新される。ステップS258を経ると、営業中処理にリターンする。
【0160】
G−5.リモコンデータ収集処理
図64は営業中処理におけるリモコンデータ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。リモコンデータ収集処理では、まずステップS270でリモコンパケットを受信したか否かを判別し、リモコンパケットを受信していなければ今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。一方、リモコンパケットを受信すると、受信したパケット内容に応じて以下のステップS272〜ステップS280のうち、該当するファイルのレコードを更新する。ステップS272ではおまけ玉データ更新処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、リモコン装置100の操作により「おまけ」のサービスがあった場合に、遊技機の当日情報を記憶するファイルに、おまけ玉数を加えて更新する処理である。ステップS274ではリモコン来歴レコードを生成する。これは、リモコン装置100を操作した場合に、操作来歴に対応するリモコン来歴レコードをその都度生成するものである。
【0161】
ステップS276では受信パケット(リモコンパケットのこと、以下同様)の全データを生成レコードへ格納する。これは、受信パケットの全データをそのまま該当する生成レコードに格納するものである。ステップS278では当日の日付、現在の時刻を生成レコードへ格納する。これにより、リモコン装置100のイベント発生毎に当日の日付、現在の時刻が付与されて生成レコードに格納される。
ステップS280では生成レコードをリモコン来歴ファイルへ格納する。これにより、リモコン装置100の操作が行われると、イベント発生毎に当日の日付、現在の時刻が付与された生成レコードがリモコン来歴ファイルに時系列的に順次格納されていく。ステップS280を経ると、営業中処理にリターンする。
【0162】
G−6.おまけ玉データ更新処理
図65は営業中処理におけるおまけ玉データ更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。おまけ玉データ更新処理では、まずステップS290でリモコンパケットの操作コードデータを調べる。リモコンパケットの操作コードデータとは、リモコン装置100の操作内容に対応したコード情報のことで、例えば「0001」なる操作コードデータであれば「玉補給」なる操作項目、「0002」なる操作コードデータであれば「おまけ玉」なる操作項目、「0003」なる操作コードデータであれば「パネル開放」なる操作項目に対応している。これにより、操作コードデータを調べることにより、リモコン装置100で行われた操作項目が判明する。
【0163】
次いで、ステップS292で操作コードは「おまけ玉」であるか否かを判別し、「おまけ玉」でなければ今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。操作コードが「おまけ玉」であると、ステップS294に進んでリモコンパケットから台番号データを取得する。これは、リモコン操作が行われたことおよびリモコン操作した台を特定するものである。次いで、ステップS296で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルのP機当日おまけ玉数データに規定のおまけ玉付加単位数(例えば、2個:設定は自由)を加算する。これは、リモコン装置100によっておまけ玉の操作がなされる毎に行われることにより、P機当日おまけ玉数データが単位数ずつ累積加算されていくものである。次いで、ステップS298でホール当日成績ファイルのホール当日おまけ玉数データに規定のおまけ玉付加単位数を加算する。これにより、おまけ玉の操作がなされる毎にホール当日おまけ玉数データが単位数ずつ累積加算されていく。ステップS298を経ると、営業中処理にリターンする。
【0164】
G−7.盤情報データ収集処理
図66は営業中処理における盤情報データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。盤情報データ収集処理では、まずステップS300で盤情報パケットを受信したか否かを判別し、盤情報パケットを受信していなければ今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。一方、盤情報パケットを受信すると、ステップS302で受信パケット(盤情報パケット、以下同様)から台番号データを取得する。これは、盤情報を収集することおよび盤情報を収集する台を特定するものである。次いで、ステップS304で受信パケットの盤情報ステータスデータを調べる。盤情報ステータスデータとは、遊技盤のゲーム状態を示す情報(例えば、図柄変動、大当り開始、大当り終了等)である。
【0165】
次いで、ステップS306で盤情報ステータスデータは「図柄変動」であるか否かを判別し、「図柄変動」であればステップS308で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルのP機当日図柄始動回数データを「+1」だけ更新する。これにより、特図の図柄変動が行われる毎にP機当日図柄始動回数データが「+1」だけ累積加算されていく。ステップS308を経ると、営業中処理にリターンする。
ステップS306で盤情報ステータスデータが「図柄変動」でなければ、ステップS310に進んで盤情報ステータスデータは「大当り開始」であるか否かを判別する。「大当り開始」であればステップS312に分岐して取得台番号に対応するP機当日成績ファイルのP機当日特賞回数データを「+1」だけ更新する。これにより、大当りが発生する毎にP機当日特賞回数データが「+1」だけ累積加算されていく。
【0166】
次いで、ステップS314で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルの特賞状態データを「特賞中」に変更する。これにより、大当りが発生すると、特賞状態データが「特賞中」という状態になる。ステップS314を経ると、営業中処理にリターンする。
ステップS310で盤情報ステータスデータが「大当り開始」でなければ、ステップS316に進んで盤情報ステータスデータは「大当り終了」であるか否かを判別する。「大当り終了」であればステップS318に進んで取得台番号に対応するP機当日成績ファイルの特賞状態データを「特賞外」に変更する。これにより、大当りが終了すると、特賞状態データが「特賞外」という状態になる。ステップS318を経ると、営業中処理にリターンする。
【0167】
G−8.分析データ収集処理
図67は営業中処理における分析データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。分析データ収集処理では、まずステップS320で分析パケットを受信したか否かを判別する。分析パケットは管理装置11より定時データとして5秒毎に送信されてくる。分析パケットを受信しない場合には、今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。分析パケットを受信すると、ステップS322へ進んで受信パケット(分析パケット、以下同様)のプレミアム付加玉数、来店人数、換金額、貯玉額データをホール当日成績ファイルのデータに上書きする。これは、他の端末装置(カード発行機23、景品POS14等)から管理装置11が収集したデータを経営分析装置12のホール当日成績ファイルのデータに上書きするものである。ステップS322を経ると、営業中処理にリターンする。
【0168】
G−9.呼び出し情報受付処理
図68は営業中処理における呼び出し情報受付処理のサブルーチンを示すフローチャートである。呼び出し情報受付処理では、まずステップS330で呼び出しパケットを受信したか否かを判別する。呼び出しパケットは遊技機31で遊技をしている顧客(遊技者)が店員を呼び出すため(あるいは呼び出しを解除するため)に、呼び出しスイッチを操作したとき、当該遊技機から送信されてくる。なお、呼び出しの解除のときは店員が呼び出しスイッチを操作することもある。呼び出しパケットを受信していなければ今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。
【0169】
呼び出しパケットを受信すると、ステップS332で呼び出しパケットの呼び出しステータスを調べる。次いで、ステップS334で呼び出しステータスがONであれば、ステップS336に進んで割込イベント監視領域の代表位置以外のデータを後方へシフトする。割込イベント監視領域とは、遊技機31で呼び出しやエラー発生というイベントが起こったとき、台番号、イベントの発生順序、イベント内容等を監視するために内部メモリ上に設けられた図69に示すような所定エリアをいう。
図69に示す割込イベント監視領域の例で、各項目は以下のような情報を示す。
・ポジション番号
イベントを受け付けた順序に対応した位置情報
例えば、最新に受け付けたイベントは「0」、その前に受け付けたイベントは「1」、さらにその前に受け付けたイベントは「2」というように決められる。
【0170】
・台NO
遊技機を識別する番号
・イベントコード
呼び出しやエラー発生というイベントを識別するためのコード情報
例えば、玉詰りエラー等のエラーは全て「エラー」となり、店員を呼び出すために呼び出しスイッチが操作されたときは「呼出」となる。
・詳細コード
イベントの内容を詳細に示すためのコード情報
例えば、エラーというイベントコードを受けたとき、そのままではエラーの内容が不明なので、詳細コードで「玉詰り」等を知らせるものである。
割込イベント監視領域の代表位置とは、ポジション番号=「0」の所をいう。したがって、代表位置にあるイベントは最新に受け付けたものに相当する。
【0171】
ステップS336で割込イベント監視領域の代表位置以外のデータを後方へシフトすることにより、ポジション番号が「1」、「2」というイベントが後方へそれぞれシフトしてポジション番号が「2」、「3」とずれていく。
次いで、ステップS338で代表位置にあるデータをポジション番号「1」の位置へ移動する。これにより、最新の位置(ポジション番号=「0」:つまり代表位置)が空く。次いで、ステップS340で代表位置にパケットの台番号データを格納し、イベントコードを「呼び出し」に設定する。これにより、今回受信した呼び出しパケットの情報が最新位置(ポジション番号=「0」:つまり代表位置)に入る。ステップS340を経ると、営業中処理にリターンする。
【0172】
一方、ステップS334で呼び出しステータスがONでなければ(例えば、OFFのとき)、呼び出し解除の情報であると判断してステップS342に分岐し、割込イベント監視領域からパケットの台番号と一致する「イベントコード=呼び出し」に関連するデータを全て消去する。これにより、いままで呼び出し要求のあった台のパケット情報が消去される。次いで、ステップS344で割込イベント監視領域の後方のデータを前方へシフトすることにより、消去されて空いた領域を埋める。これにより、例えばポジション番号が「2」のパケット情報が消去された場合、ポジション番号=「2」の位置が空いたので、ポジション番号が「3」、「4」というイベントが前方へそれぞれシフトしてポジション番号が「2」、「3」とずれていく。ステップS344を経ると、営業中処理にリターンする。
【0173】
G−10.エラー情報受付処理
図70は営業中処理におけるエラー情報受付処理のサブルーチンを示すフローチャートである。エラー情報受付処理では、まずステップS350でエラーパケットを受信したか否かを判別する。エラーパケットは遊技機31でエラーが発生した場合に、当該遊技機から送信されてくる。なお、エラーが解除されたときはエラー解除に対応して後述のエラーステータスがOFFになる。エラーパケットを受信していなければ今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。
エラーパケットを受信すると、ステップS352でエラーパケットのエラーステータスを調べる。次いで、ステップS354で呼び出しステータスがONであれば、ステップS356に進んで割込イベント監視領域の代表位置以外のデータを後方へシフトする。これにより、ポジション番号が「1」、「2」というイベントが後方へそれぞれシフトしてポジション番号が「2」、「3」とずれていく。
【0174】
次いで、ステップS358で代表位置にあるデータをポジション番号「1」の位置へ移動する。これにより、最新の位置(ポジション番号=「0」:つまり代表位置)が空く。次いで、ステップS360で代表位置にパケットの台番号データ、詳細コードデータを格納し、イベントコードを「エラー」に設定する。これにより、今回受信した呼び出しパケットの情報が最新位置(ポジション番号=「0」:つまり代表位置)に入る。ステップS350を経ると、営業中処理にリターンする。
一方、ステップS354でエラーステータスがONでなければ(例えば、OFFのとき)、エラー解除の情報であると判断してステップS362に分岐し、割込イベント監視領域から「台番号番号が一致」、かつ「詳細コードが一致」、かつ「イベントコード=エラー」のポジシション番号のデータを全て消去する。これにより、いままでエラー要求のあった台のパケット情報が消去される。
次いで、ステップS364で割込イベント監視領域の後方のデータを前方へシフトすることにより、消去されて空いた領域を埋める。これにより、例えばポジション番号が「2」のパケット情報が消去された場合、ポジション番号=「2」の位置が空いたので、ポジション番号が「3」、「4」というイベントが前方へそれぞれシフトしてポジション番号が「2」、「3」とずれていく。ステップS364を経ると、営業中処理にリターンする。
【0175】
G−11.定時刻処理
図71は営業中処理における定時刻処理のサブルーチンを示すフローチャートである。定時刻処理では、まずステップS370で定時刻であるか否かを判別する。定時刻とは、開店から5分毎のタイミングであり、5分毎にメモリ上にあるデータを外部記憶装置157に転送して該当するファイルに記憶するために、定時刻の判断を行うものである。
定時刻でなければ、営業中処理にリターンする。定時刻であればステップS372に進んで時系列単位時刻ファイルへ現在時刻を格納する。これにより、データを転送する時刻が時系列単位時刻ファイルに記憶される。次いで、ステップS374でP機基本ファイル更新処理で利用するイベントデータに「定時刻」を設定する。これは、定時刻のデータであることを知らせるためである。
【0176】
次いで、ステップS376でP機基本ファイル更新処理1を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、P機基本ファイルのデータが5分毎に更新されていく。次いで、ステップS378でホール当日時系列成績レコードを生成する。これは、5分毎の累計データを記憶するレコードを作るものである。次いで、ステップS380でホール当日成績ファイルからホール当日玉貸売上額、貯玉売上額、アウト玉数、セ−フ玉数、来店人数、玉貸レート、精算レートの各データを取得する。これは、5分毎の時系列データを記憶するために、必要なデータを読み出すものである。
【0177】
次いで、ステップS382で取得した玉貸売上額および貯玉売上額データの和をホール当日時系列売上額データとして、ステップS378で生成した生成レコード(以下、同様)に格納する。次いで、ステップS384で売上額、アウト玉数、セ−フ玉数、玉貸レート、精算レートの各データを用いて利益を算出し、ホール当日時系列見込み利益データとして生成レコードに格納する。
次いで、ステップS384で来店人数データをホール当日時系列来店人数データとして生成レコードに格納する。次いで、ステップS386で生成レコードへ現在時刻を格納する。次いで、ステップS388でホール当日時系列成績ファイルへ生成レコードを格納する。このようにして、5分毎にメモリ上にある所定のデータ(ホール当日成績ファイルにあるデータ)がホール当日時系列成績ファイルに生成レコードとして格納される。ステップS388を経ると、営業中処理にリターンする。
【0178】
G−11−1.P機基本ファイル更新処理1
図72は定時刻処理におけるP機基本ファイル更新処理1のサブルーチンを示すフローチャートである。P機基本ファイル更新処理1では、まずステップS390でP機基本レコードを作成する。次いで、ステップS392で作成した生成レコードにイベントデータを格納する。イベントデータとは、データを更新するイベントに起因するデータのこと、すなわち定時刻(5分刻みの時系列のイベント)、カードイン、カードアウトの各イベントを示すデータをいう。次いで、ステップS394で生成レコードへ現在時刻を格納する。これにより、イベントデータの発生時刻が記憶され、イベントデータともに記憶されることになる。次いで、ステップS396で生成レコードへ当該P機のP機当日成績ファイルのデータを格納する。これにより、イベントに起因してP機当日成績ファイルのデータが生成レコードに記憶されることになる。次いで、ステップS398で当該P機に対応するP機基本ファイルへ生成レコードを格納する。これにより、P機基本ファイルが今回のイベントに起因して更新される。
【0179】
G−12.遊技開始データ収集処理
図73は営業中処理における遊技開始データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。遊技開始データ収集処理では、まずステップS400で遊技開始パケットを受信したか否かを判別する。遊技開始パケットは遊技機にカードが挿入されたときに受信することになる。遊技開始パケットを受信しない場合には、今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。
遊技開始パケットを受信すると、ステップS402に進んで受信パケット(遊技開始パケット、以下同様)から台番号データを取得する。これは、遊技開始の台を特定するものである。次いで、ステップS404で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルの遊技状態データを「遊技中」に変更し、カード番号データに受信パケットのカード番号データを格納する。
【0180】
次いで、ステップS406で受信パケットのカード番号が顧客当日成績ファイルに登録されているかどうかを調べる。これは、当該ホールで当日に顧客が初めて遊技を行うものであるかどうかを調べるものである。ステップS408では、調べた結果からカード番号が顧客当日成績ファイルに登録されているかどうかを判別し、登録がなければステップS410で顧客当日成績ファイルに受信パケットのカード番号を登録する。これは、当日に顧客が初めて遊技を行っている状態に相当する。
次いで、ステップS412で顧客当日成績ファイルの来店時刻データに現在の時刻を設定する。これは、当該顧客の来店時刻のデータを残すためである。次いで、ステップS414でP機基本ファイル更新処理2で利用するイベントコードデータに「遊技開始」を設定する。次いで、ステップS416でP機基本ファイル更新処理2を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、P機基本ファイルが更新される。ステップS416を経ると、営業中処理にリターンする。
【0181】
G−13.遊技終了データ収集処理
図74は営業中処理における遊技終了データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。遊技終了データ収集処理では、まずステップS430で遊技終了パケットを受信したか否かを判別する。遊技終了パケットは遊技機からカードが排出されたときに受信することになる。遊技終了パケットを受信しない場合には、今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。
遊技終了パケットを受信すると、ステップS432に進んで受信パケット(遊技終了パケット、以下同様)から台番号データを取得する。これは、遊技終了の台を特定するものである。
次いで、ステップS434で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルの遊技状態データを「遊技外」に変更する。次いで、ステップS436で受信パケットからカード番号データを取得する。これは、顧客を特定するものである。次いで、ステップS438でP機基本ファイル更新処理2で利用するイベントコードデータに「遊技終了」を設定する。次いで、ステップS440でP機基本ファイル更新処理2を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、P機基本ファイルが更新される。ステップS440を経ると、営業中処理にリターンする。
【0182】
G−13−1.P機基本ファイル更新処理2
図75は遊技開始データ収集処理および遊技終了データ収集処理におけるP機基本ファイル更新処理2のサブルーチンを示すフローチャートである。P機基本ファイル更新処理2では、まずステップS450でP機基本レコードを生成する。これは、遊技を開始するので新規にレコードを作成するものである。次いで、ステップS452で生成したレコードにイベントコードデータを格納する。例えば、遊技を開始した場合であれば、「遊技開始」、遊技を終了した場合であれば、「遊技終了」というイベントコードデータを格納する。
次いで、ステップS454で生成レコードへ現在時刻を格納する。次いで、ステップS456で生成レコードへ当該P機のP機当日成績ファイルのデータを格納する。次いで、ステップS458で生成レコードへカード番号データを格納する(顧客の特定)。次いで、ステップS460で当該P機に対応するP機基本ファイルへ生成レコードを格納し、遊技開始データ収集処理あるいは遊技終了データ収集処理にリターンする。このようにして、遊技開始時あるいは遊技終了時におけるP機基本ファイルが顧客を特定して更新される。
【0183】
G−14.玉貸使用データ収集処理
図76は営業中処理における玉貸使用データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。玉貸使用データ収集処理では、まずステップS470で玉貸使用パケットを受信したか否かを判別する。玉貸使用パケットはカード(カード情報の中の玉貸金額、つまり付加金額)で玉貸しを行うときに受信することになる。玉貸使用パケットを受信しない場合には、今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。
玉貸使用パケットを受信すると、ステップS472に進んで受信パケット(玉貸使用パケット、以下同様)から台番号データを取得する。これは、玉貸使用の台を特定するものである。
【0184】
次いで、ステップS474で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルのP機当日玉貸売上額データに受信パケットの玉貸使用金額データを加算する。これは、玉貸がされる毎に玉貸使用金額データを累積加算していくものである。次いで、ステップS476でP機当日成績ファイルから取得台番号に対応するカード番号データを取得する。これは、顧客を特定するためである。
次いで、ステップS478で取得カード番号に対応する顧客当日成績ファイルの顧客当日玉貸売上額データに、受信パケットの玉貸使用金額データを加算する。これにより、顧客を特定して玉貸がされる毎に玉貸使用金額データが累積加算される。次いで、ステップS480でアウト、セーフ、玉貸売上、貯玉売上、玉貸レート、精算レートを用いて顧客当日勝敗成績データを更新する。顧客当日勝敗成績は、前述した顧客当日勝敗成績の演算式から算出される。次いで、ステップS482でホール当日成績ファイルのホール当日玉貸売上額データに受信パケットの玉貸使用金額データを加算する。これにより、ホール当日成績ファイルが顧客を特定して更新される。ステップS482を経ると、営業中処理にリターンする。
【0185】
G−15.貯玉使用データ収集処理
図77は営業中処理における貯玉使用データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。貯玉使用データ収集処理では、まずステップS500で貯玉使用パケットを受信したか否かを判別する。貯玉使用パケットはカードで貯玉金額からの玉貸しを行うときに受信することになる。貯玉使用パケットを受信しない場合には、今回のルーチンを終了して営業中処理にリターンする。
貯玉使用パケットを受信すると、ステップS502に進んで受信パケット(貯玉使用パケット、以下同様)から台番号データを取得する。これは、貯玉使用の台を特定するものである。
【0186】
次いで、ステップS504で取得台番号に対応するP機当日成績ファイルのP機当日貯玉売上額データに受信パケットの貯玉使用金額データを加算する。これは、貯玉金額からの玉貸しが行われる毎に貯玉使用金額データを累積加算していくものである。次いで、ステップS506でP機当日成績ファイルから取得台番号に対応するカード番号データを取得する。これは、顧客を特定するためである。
次いで、ステップS508で取得カード番号に対応する顧客当日成績ファイルの顧客当日貯玉売上額データに、受信パケットの貯玉使用金額データを加算する。これにより、顧客を特定して貯玉からの玉貸しが行われる毎に貯玉使用金額データが累積加算される。次いで、ステップS510でアウト、セーフ、玉貸売上、貯玉売上、玉貸レート、精算レートを用いて顧客当日勝敗成績データを更新する。顧客当日勝敗成績は、前述した顧客当日勝敗成績の演算式から算出される。次いで、ステップS512でホール当日成績ファイルのホール当日貯玉売上額データに受信パケットの貯玉使用金額データを加算する。これにより、ホール当日成績ファイルが顧客を特定して更新される。ステップS512を経ると、営業中処理にリターンする。
【0187】
G−16.営業中処理の最終処理
図78は営業中処理における営業中処理の最終処理のサブルーチンを示すフローチャートである。営業中処理の最終処理では、まずステップS520で営業中画面プロセスを停止する。営業中画面プロセスは後述するように、メイン画面の上に各種のサブ画面をマルチウインドウでオープンするものであり、営業中画面プロセスを停止することにより、サブ画面が閉じてメイン画面だけになる。その後、営業中処理にリターンする。
【0188】
H.閉店確認処理
図79はデータ収集プロセスにおける閉店確認処理のサブルーチンを示すフローチャートである。閉店確認処理では、まずステップS530でホール当日成績ファイルの当日閉店時刻データに現在の時刻を格納する。これは、閉店パケットを受信した時点の時刻である。次いで、ステップS532でホール当日成績ファイルのホール稼働状態データを「閉店確認中」に設定する。これにより、ホール稼働状態データが「営業中」から「閉店確認中」になる。次いで、ステップS534で閉店画面プロセスを起動する。これにより、後述の閉店画面プロセスが起動して閉店のときに必要な処理が行われる。次いで、ステップS536でホール当日成績ファイルからホール稼働状態データを取得する。この場合は「閉店確認中」というデータが取得される。次いで、ステップS538でデータは「集計1」であるか否かを判別する。「集計1」とは、当日のデータの集計、来店人数の予測、ホールと遊技機の稼働数(アウト玉数)予測を実行する処理である。ステップS538「集計1」でなければステップS537に戻って処理を繰り返し、「集計1」になると閉店確認処理を終了してデータ収集プロセスにリターンする。これにより、データ収集プロセスの集計処理1に移行する。
【0189】
I.集計処理1
図80はデータ収集プロセスにおける集計処理1のサブルーチンを示すフローチャートである。集計処理1では、ステップS540〜ステップS554の各ステップで所定ファイルの更新処理を行い、ステップS556〜560で所定データの予測処理を行う。何れも詳細はサブルーチンで後述する。すなわち、ステップS540で実践カレンダーファイル更新処理、ステップS542でP機成績ファイル更新処理、ステップS544で機種成績ファイル更新処理、ステップS546でPOS成績ファイル更新処理、ステップS548で大型機成績ファイル更新処理、ステップS550で発行機成績ファイル更新処理、ステップS552で更新機成績ファイル更新処理、ステップS554でホール成績ファイル更新処理を行う。また、ステップS556で次回営業日来店人数予測処理、ステップS558で次回営業日ホール稼働数予測処理、ステップS560で次回営業日台別稼働数予測処理を行う。ステップS560を経ると、データ収集プロセスにリターンする。
【0190】
I−1.実践カレンダファイル更新処理
図81は集計処理1における実践カレンダファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。実践カレンダファイル更新処理では、まずステップS570で実践カレンダレコードを作成する。これは、新たに実践カレンダレコードを追加するものである。次いで、ステップS572で予定カレンダーファイルから当日のデータを取得し、生成レコードへデータを格納する。予定カレンダーファイルは将来的な予定のデータを格納したものであり、その中から予定しておいた当日のデータを取得するものである。一方、実践カレンダファイルは過去のデータを集めたものである。
次いで、ステップS574でホール当日成績ファイルのデータを生成レコードへ格納する。次いで、ステップS576で最新の営業日番号を更新し、生成レコードへ格納する。次いで、ステップS578で実践カレンダファイルへ生成レコードを追加する。これにより、当日のデータが実践カレンダファイルに生成レコードとして入り、過去の営業日のデータとして格納されて実践カレンダファイルが更新されることになる。
【0191】
I−2.P機成績ファイル更新処理
図82は集計処理1におけるP機成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。P機成績ファイル更新処理では、まずステップS580で機種レイアウトファイルから台番号を取得する。これは、ホールの台を順次特定していくためである。次いで、ステップS582でP機成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該P機の成績データをその営業日のものとして加えていくので、当該P機のレコードを追加するものである。次いで、ステップS584で台番号と当日の日付を生成レコードへ格納し、ステップS586でP機当日成績ファイルのデータを生成レコードへ格納する。これにより、当該P機の成績データが今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。
【0192】
次いで、ステップS588で台間付加来歴ファイルから当該台番号の全レコードを取り出し、付加金額の総合計値を生成レコードへ格納する。これにより、当該P機の台間付加金額の累計値が生成レコードへ格納される。次いで、ステップS590でP機成績ファイルへ生成レコードを追加する。これにより、本日の営業日のデータがレコードとして当該P機の成績ファイルに追加される(すなわち、本日の成績がレコードとして加えられる)。次いで、ステップS592で機種レイアウトファイルから次の台番号を取得する。これは、当該P機の成績ファイルの更新が終了したので、次の台に移行するものである。次いで、ステップS594で全台が終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1台が終了したのみであるから、NOに分岐してステップS582に戻り、同様のループを繰り返す。そして、全台の処理が終了すると、ステップS594の判別結果がYESとなって集計処理1にリターンする。このようにして、ホールの全台について本日の成績が新たな生成レコードとして加えられ、P機成績ファイルが更新される。
【0193】
I−3.機種成績ファイル更新処理
図83は集計処理1における機種成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。機種成績ファイル更新処理では、まずステップS600で機種情報ファイルから機種番号を取得する。これは、ホールの機種を順次特定していくためである。次いで、ステップS602で機種成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該機種の成績データをその営業日のものとして加えていくので、当該機種のレコードを追加するものである。次いで、ステップS604で機種番号と当日の日付を生成レコードへ格納し、ステップS606で機種レイアウトファイルから当該機種に属する全P機の台番号を取得する。これは、当該機種に属する全ての台を特定するものである。
【0194】
次いで、ステップS608でP機成績ファイルから当該機種に属する全P機の当日データを取得する。次いで、ステップS610で当該機種に属する全P機のデータを項目別に合計し、それぞれの合計値を生成レコードへ格納する。これは、当該機種に属する全P機の成績データを今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶するためである。
次いで、ステップS612で機種成績ファイルへ生成レコードを追加する。これにより、本日の営業日のデータがレコードとして当該機種の機種成績ファイルに追加される(すなわち、本日の成績がレコードとして加えられる)。次いで、ステップS614で機種情報ファイルから次の機種番号を取得する。これは、当該機種の機種成績ファイルの更新が終了したので、次の機種に移行するものである。次いで、ステップS616で全機種について処理(機種成績ファイル更新の処理)が終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1つの機種が終了したのみであるから、NOに分岐してステップS602に戻り、同様のループを繰り返す。そして、全機種の処理が終了すると、ステップS616の判別結果がYESとなって集計処理1にリターンする。このようにして、ホールの全機種について本日の成績が新たな生成レコードとして加えられ、機種成績ファイルが更新される。
【0195】
I−4.POS成績ファイル更新処理
図84は集計処理1におけるPOS成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。POS成績ファイル更新処理では、まずステップS620でPOS接続ファイルからPOS番号を取得する。これは、当該景品POS14(特に、景品POSが複数あるような場合、景品POSは以下適宜POSと略称する)を特定するものである。次いで、ステップS622でPOS成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該POSの成績データをその営業日のものとして加えていくので、当該POSのレコードを追加するものである。次いで、ステップS624でPOS番号と当日の日付を生成レコードへ格納する。次いで、ステップS626で精算来歴ファイルから当該POS番号の全レコードを取り出し、換金額、貯玉額のそれぞれの総合計値を生成レコードへ格納する。これは、当該POSに関連する成績データを今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶するためである。
【0196】
次いで、ステップS628でPOS成績ファイルへ生成レコードを追加する。これにより、本日の営業日のデータがレコードとして当該POSのPOS成績ファイルに追加される(すなわち、本日の成績がレコードとして加えられる)。次いで、ステップS630でPOS情報ファイルから次のPOS番号を取得する。これは、当該POSのPOS成績ファイルの更新が終了したので、次のPOSに移行するものである。次いで、ステップS632で全POSについて処理(POS成績ファイル更新の処理)が終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1つのPOSが終了したのみであるから、NOに分岐してステップS622に戻り、同様のループを繰り返す。そして、全POSの処理が終了すると、ステップS632の判別結果がYESとなって集計処理1にリターンする。このようにして、全POSについて本日の成績が新たな生成レコードとして加えられ、POS成績ファイルが更新される。
【0197】
I−5.大型機成績ファイル更新処理
図85は集計処理1における大型機成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。大型機成績ファイル更新処理では、まずステップS640で大型機接続ファイルから大型機番号を取得する。これは、当該大型金額付加機25(特に、大型金額付加機が複数あるような場合、大型金額付加機は以下適宜大型機と略称する)を特定するものである。次いで、ステップS642で大型機成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該大型機の成績データをその営業日のものとして加えていくので、当該大型機のレコードを追加するものである。次いで、ステップS644で大型機番号と当日の日付を生成レコードへ格納する。次いで、ステップS646で金額付加来歴ファイルから当該大型機番号の全レコードを取り出し、プレミアム付加玉数、付加金額のそれぞれの総合計値を生成レコードへ格納する。これは、当該大型機に関連する成績データを今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶するためである。
【0198】
次いで、ステップS648で大型機成績ファイルへ生成レコードを追加する。これにより、本日の営業日のデータがレコードとして当該大型機の大型機成績ファイルに追加される(すなわち、本日の成績がレコードとして加えられる)。次いで、ステップS650で大型機情報ファイルから次の大型機番号を取得する。これは、当該大型機の大型機成績ファイルの更新が終了したので、次の大型機に移行するものである。次いで、ステップS652で全大型機について処理(大型機成績ファイル更新の処理)が終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1つの大型機が終了したのみであるから、NOに分岐してステップS642に戻り、同様のループを繰り返す。そして、全大型機の処理が終了すると、ステップS652の判別結果がYESとなって集計処理1にリターンする。このようにして、全大型機について本日の成績が新たな生成レコードとして加えられ、大型機
成績ファイルが更新される。
【0199】
I−6.発行機成績ファイル更新処理
図86は集計処理1における発行機成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。発行機成績ファイル更新処理では、まずステップS660で発行機接続ファイルから発行機番号を取得する。これは、当該カード発行機23(特に、カード発行機が複数あるような場合、カード発行機は以下適宜発行機と略称する)を特定するものである。次いで、ステップS662で発行機成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該発行機の成績データをその営業日のものとして加えていくので、当該発行機のレコードを追加するものである。次いで、ステップS664で発行機番号と当日の日付を生成レコードへ格納する。次いで、ステップS666で発行来歴ファイルから当該発行機番号の全レコードを取り出し、レコードの総数と、発行金額の総合計値とを生成レコードへ格納する。これは、当該発行機に関連する成績データを今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶するためである。また、レコードの総数を格納するのは、カードの発行枚数を検知(計数)するためである。
【0200】
次いで、ステップS668で発行機成績ファイルへ生成レコードを追加する。これにより、本日の営業日のデータがレコードとして当該発行機の発行機成績ファイルに追加される(すなわち、本日の成績がレコードとして加えられる)。次いで、ステップS670で発行機情報ファイルから次の発行機番号を取得する。これは、当該発行機の発行機成績ファイルの更新が終了したので、次の発行機に移行するものである。次いで、ステップS672で全発行機について処理(発行機成績ファイル更新の処理)が終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1つの発行機が終了したのみであるから、NOに分岐してステップS662に戻り、同様のループを繰り返す。そして、全発行機の処理が終了すると、ステップS672の判別結果がYESとなって集計処理1にリターンする。このようにして、全発行機について本日の成績が新たな生成レコードとして加えられ、発行機成績ファイルが更新される。
【0201】
I−7.更新機成績ファイル更新処理
図87は集計処理1における更新機成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。更新機成績ファイル更新処理では、まずステップS680で更新機接続ファイルから更新機番号を取得する。これは、当該カード更新機24(特に、カード更新機が複数あるような場合、カード更新機は以下適宜更新機と略称する)を特定するものである。次いで、ステップS682で更新機成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該更新機の成績データをその営業日のものとして加えていくので、当該更新機のレコードを追加するものである。次いで、ステップS684で更新機番号と当日の日付を生成レコードへ格納する。次いで、ステップS686で更新来歴ファイルから当該更新機番号の全レコード数を取り出し、これを更新枚数として生成レコードへ格納する。これは、当該更新機に関連する成績データを今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶するためである。また、レコードの総数を格納するのは、カードの更新枚数を検知するためである。
【0202】
次いで、ステップS688で更新機成績ファイルへ生成レコードを追加する。これにより、本日の営業日のデータがレコードとして当該更新機の更新機成績ファイルに追加される(すなわち、本日の成績がレコードとして加えられる)。次いで、ステップS690で更新機情報ファイルから次の更新機番号を取得する。これは、当該更新機の更新機成績ファイルの更新が終了したので、次の更新機に移行するものである。次いで、ステップS692で全更新機について処理(更新機成績ファイル更新の処理)が終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1つの更新機が終了したのみであるから、NOに分岐してステップS682に戻り、同様のループを繰り返す。そして、全更新機の処理が終了すると、ステップS692の判別結果がYESとなって集計処理1にリターンする。このようにして、全更新機について本日の成績が新たな生成レコードとして加えられ、更新機成績ファイルが更新される。
【0203】
I−8.ホール成績ファイル更新処理
図88は集計処理1におけるホール成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール成績ファイル更新処理では、まずステップS700でホール成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該ホールの成績データをその営業日のものとして加えていくので、ホール成績レコードを追加するものである。次いで、ステップS702で機種情報ファイルから全機種番号を取得する。これは、全機種の成績データを得るために、ホールの機種を特定するものである。次いで、ステップS704で機種成績ファイルから全機種の当日データを取得し、ステップS706で取得した全機種のデータを項目別に合計し、それぞれの合計値を生成レコードへ格納する。これにより、当日の全機種の成績データが今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。以上の処理で、遊技機についてのデータを生成レコードに格納したので、次は端末装置について同様の処理を行う。
【0204】
すなわち、ステップS708でPOS接続ファイルから全POS番号を取得する。これは、全POSの成績データを得るために、ホールのPOS(景品POS14)を特定するものである。次いで、ステップS710でPOS成績ファイルから全POSの当日データを取得し、ステップS712で取得した全POSのデータを項目別に合計し、それぞれの合計値を生成レコードへ格納する。これにより、当日の全POSの成績データが今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。以上の処理で、景品POSについてのデータを生成レコードに格納したので、次は他の端末装置について同様の処理を行う。
ステップS714で大型機接続ファイルから全大型機番号を取得する。これは、全大型機の成績データを得るために、ホールの大型機(大型金額付加機25)を特定するものである。次いで、ステップS716で大型機成績ファイルから全大型機の当日データを取得し、ステップS718で取得した全大型機のデータを項目別に合計し、それぞれの合計値を生成レコードへ格納する。これにより、当日の全大型機の成績データが今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。以上の処理で、大型金額付加機についてのデータを生成レコードに格納したので、次は他の端末装置について同様の処理を行う。
【0205】
ステップS720で発行機接続ファイルから全発行機番号を取得する。これは、全発行機の成績データを得るために、ホールの発行機(カード発行機23)を特定するものである。次いで、ステップS722で発行機成績ファイルから全発行機の当日データを取得し、ステップS724で取得した全発行機のデータを項目別に合計し、それぞれの合計値を生成レコードへ格納する。これにより、当日の全発行機の成績データが今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。以上の処理で、カード発行機についてのデータを生成レコードに格納したので、次は他の端末装置について同様の処理を行う。
ステップS726で更新機接続ファイルから全更新機番号を取得する。これは、全更新機の成績データを得るために、ホールの更新機(カード更新機24)を特定するものである。次いで、ステップS728で更新機成績ファイルから全更新機の当日データを取得し、ステップS730で取得した全更新機のデータを項目別に合計し、それぞれの合計値を生成レコードへ格納する。これにより、当日の全更新機の成績データが今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。以上の処理で、カード更新機についてのデータが生成レコードへ格納される。
次いで、ステップS732でホール当日成績ファイルのデータを生成レコードへ格納する。これにより、当日のホールの成績データが今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。次いで、ステップS734でホール成績ファイルへ生成レコードを追加する。このようにして、ホールについての本日の全成績が新たな生成レコードとして加えられ、ホール成績ファイルが更新される。
【0206】
I−9.次回営業日来店人数予測処理
図89は集計処理1における次回営業日来店人数予測処理のサブルーチンを示すフローチャートである。次回営業日来店人数予測処理では、まずステップS740でホール成績ファイルから過去3年間の来店人数データを取得し、営業日平均(つまり1日の平均来店人数)の来店人数g(具体例は後述する)を算出する。これは、次回営業日の来店人数を予測するために、当該ホールの過去の実績データを参考にするためである。次いで、ステップS742で過去3年間分の来店人数データが存在するか否かを判別し、存在しなければステップS744でホール成績仮想ファイルから来店人数を取得して使用する。これは、例えば新装開店時あるいは新装開店してからまだ3年間営業していないような場合に、来店人数データが無いので、遊技機製造メーカー支給のCD−ROMから読み込んだホール成績仮想ファイルのデータを使用するものである。ステップS744を経ると、ステップS746に進む。
【0207】
ステップS742で過去3年間分の来店人数データが存在する場合には、ステップS744をジャンプしてステップS746に進む。ステップS746では月来店指数を月別に算出する。この場合、過去3年間の月別の営業日平均来店人数を求め、求めたそれぞれの値(月別の営業日平均来店人数)と営業日平均来店人数gとの比を、月来店指数a[1]〜a[12]と定義する。
次いで、ステップS748で複数日来店指数を複数日別に算出する。この場合、過去3年間の複数日というグループ別の営業日平均来店人数を求め、求めたそれぞれの値(グループ別の営業日平均来店人数)と営業日平均来店人数gとの比を、複数日来店指数b[1]〜b[10]と定義する。ここでいう「複数日」とは前述したように、おおむね3日毎に日付をグループ分けしたものである。
【0208】
次いで、ステップS750で曜日来店指数を曜日別に算出する。この場合、過去3年間の曜日別の営業日平均来店人数を求め、求めたそれぞれの値(曜日別の営業日平均来店人数)と営業日平均来店人数gとの比を、曜日来店指数c[1]〜c[7]と定義する。ただし、祝祭日や年末年始、盆休等は曜日来店指数c[1]〜c[7]の計算対象から除き、これらの営業日平均来店人数はc[8]として計算する。
次いで、ステップS752で天候来店指数wを天候別に算出する。この場合、過去3年間の天候別の営業日平均来店人数を求め、求めたそれぞれの値(天候別の営業日平均来店人数)と営業日平均来店人数gとの比を、天候来店指数d[1]〜c[n]と定義する。天候は、例えば晴、雨、曇、雪等の区別とし、区別数がnに相当する。
【0209】
次いで、ステップS754で過去3年間の営業日平均来店人数と、当日の月来店指数、複数日来店指数、曜日来店指数から当日の理想来店人数Rを算出する。理想来店人数の具体的な演算方法は、後述の例で詳細に説明する。次いで、ステップS756でホール成績ファイルから当日の来店人数データを取得し、これを実測来店人数Eとする。次いで、ステップS758で理想来店人数Rに対する実測来店人数Eの比を算出し、これを当日の人気指数データpとしてホール成績ファイルへ格納する。
次いで、ステップS760でホール成績ファイルから当日から数えて過去30回分の営業日の人気指数データを取得し、ステップS762で取得した人気指数データから、次回営業日の人気指数を推測する。これは、過去データを参考にして実際の来店人数から大きくはずれないようにするもので、本日を含めて過去30回の営業日の人気指数データに基づき、例えば最小2乗法で次回営業日の人気指数p[1]を演算する。
【0210】
次いで、ステップS764で天候考慮フラグはセットされているか否かを判別し、セットされていればステップS766に進んでホール成績予測ファイルから予測天候データを取得し、対応する天候来店指数wを次回営業日の天候来店指数wとする。次いで、ステップS768で過去3年間の営業日平均来店人数と、次回営業日の月来店指数、複数日来店指数、曜日来店指数、天候来店指数から次回営業日の理想来店人数Rを算出する。その後、ステップS772に進む。
一方、ステップS764で天候考慮フラグはセットされていなければ、ステップS770に分岐し、過去3年間の営業日平均来店人数と、次回営業日の月来店指数、複数日来店指数、曜日来店指数から次回営業日の理想来店人数Rを算出する。すなわち、この場合は天候来店指数を除いて次回営業日の理想来店人数Rを算出することになる。その後、ステップS772に進む。
ステップS772では次回営業日の理想来店人数Rに次回営業日の推定人気指数pを掛け合わせた値を、次回営業日の予測来店人数データとしてホール成績予測ファイルへ格納する。このようにして、次回営業日の来店人数が予測される。
【0211】
『顧客の来店人数の予測の具体例』
次に、上記次回営業日来店人数予測処理のルーチンで算出される顧客の来店人数の予測の具体例について詳細に説明する。
(1)最初に、過去3年間の営業日の来店人数を調べ、営業日平均(つまり1日の平均来店人数)の来店人数gを演算する。
例えば、本日=1995年7月7日とすると、過去3年間の営業日の来店人数を調べると、以下のようになった。
1992年7月7日 3520人
1992年7月8日 1345人
1992年7月9日 2438人
・・・(以後、3年間続く)・・
1995年7月6日 3210人
3年分を合計すると、2193172人となる。営業日は951日であるので、営業日平均来店人数gは、次の式で求められる。
Figure 0004023846
【0212】
(2)次に、月来店指数を月別に算出する。
過去3年間の月別の営業日平均来店人数を求め、求めたそれぞれの値と営業日平均来店人数gとの比を月来店指数a[1]〜a[12]とする。
例えば、過去3年間の1月の来店人数を調べると、以下のようになった。
1993年1月 45500人 営業日 25日
1994年1月 54600人 営業日 26日
1995年1月 48100人 営業日 25日
3年分を合計すると、148200人となる。1月の合計営業日は76日であるので、1月の営業日平均来店人数は、次の式で求められる。
Figure 0004023846
【0213】
同様にして、2月〜12月の営業日平均来店人数を求めると、各月では次のようになった。
1月=1950(人/日)
2月=2035(人/日)
3月=2314(人/日)
・・・・・
12月=1855(人/日)
これらをそれぞれ営業日平均来店人数gで割ることにより、月来店指数a[1]〜a[12]が求められ、次のようになる。
1月 1950÷2306=0.846=a[1]
2月 2035÷2306=0.882=a[2]
3月 2314÷2306=1.003=a[3]
・・・・・・・・・・
12月 1855÷2306=0.804=a[12]
【0214】
(3)次に、複数日来店指数を複数日別に算出する。
過去3年間の複数日というグループ別の営業日平均来店人数を求め、求めたそれぞれの値と営業日平均来店人数gとの比を、複数日来店指数b[1]〜b[10]とする。
「複数日」とは、以下のような原則に従って、おおむね3日毎に日付をグループ分けしたものと定義する。
グループ1 毎月 1日〜3日
グループ2 毎月 4日〜6日
グループ3 毎月 7日〜10日
・・・・・・・・
グループ9 毎月 25日〜27日
グループ10 毎月 28日〜31日
【0215】
いま、例えば過去3年間のグループ1の来店人数を調べると、以下のようになった。
1992年 8月1日 来店人数 2456人
1992年 8月2日 来店人数 3003人
1992年 8月3日 来店人数 2560人
1992年 9月1日 来店人数 2381人
1992年 9月2日 来店人数 2839人
・・・・・・・・
1995年 7月2日 来店人数 2722人
1995年 7月3日 来店人数 2488人
グループ1の3年分の合計来店人数は、230311人となる。グループ1の合計の営業日数は108日であるので、グループ1の営業日平均来店人数は次の式で演算される。
Figure 0004023846
【0216】
同様にして、グループ2〜グループ10の営業日平均来店人数を求め、グループ1から整理して示すと、次のようになる。
グループ1の営業日平均来店人数=2132(人/日)
グループ2の営業日平均来店人数=2530(人/日)
・・・・・・
グループ10の営業日平均来店人数=2933(人/日)
これらをそれぞれ営業日平均来店人数gで割ることにより、複数日来店指数b[1]〜b[10]が求められ、次のようになる。
グループ1 2132÷2306=0.925=b[1]
グループ2 2530÷2306=1.097=b[2]
グループ3 2449÷2306=1.062=b[3]
・・・・・・
グループ10 2933÷2306=1.272=b[10]
【0217】
(4)次に、曜日来店指数を曜日別に算出する。
過去3年間の曜日別の営業日平均来店人数を求め、求めたそれぞれの値と営業日平均来店人数gとの比を、曜日来店指数c[1]〜c[7]とする。ただし、祝祭日や年末年始、盆休等は計算対象から除き、これらの営業日平均来店人数はc[8]として計算する。以下の日付はc[8]の対象となる「休日」である。
1月1日〜1月4日
8月13日〜8月16日
12月30日〜12月31日
国民の祝祭日
例えば、上記の「休日」を除いた過去3年間の日曜日の合計来店人数を計算すると、次のようになった。
日曜日の合計来店人数 402436人
営業日数 150日
【0218】
これから日曜日の営業日平均来店人数を求めると、次のように算出される。
Figure 0004023846
同様にして、月曜日〜土曜日の営業日平均来店人数を求めると、次のようになる。
月曜日 1978(人/日)
火曜日 1837(人/日)
水曜日 2104(人/日)
・・・・
土曜日 2535(人/日)
【0219】
また、「休日」の営業日平均来店人数を求めると、2756(人/日)であった。これらの値をそれぞれ営業日平均来店人数g(g=2306)で割ることにより、曜日来店指数c[1]〜c[7]が求められ、次のようになる。
日曜日 2682÷2306=1.163=c[1]
月曜日 1978÷2306=0.858=c[2]
火曜日 1837÷2306=0.797=c[3]
・・・・・
土曜日 2535÷2306=1.099=c[7]
「休日」2756÷2306=1.195=c[8]
【0220】
(5)次に、人気指数pを算出する。
本日の実測来店人数E、理想来店人数Rを求め、その比を人気指数pとして定義する。ここでいう実測来店人数Eとは、実際に本日来店した遊技客の数のことである。また、理想来店人数Rとは、以下のルールに従って求められた数値のことである。
(5−1)理想来店人数Rの算出方法
いままで上記(1)〜(4)の手順に従って、次のデータを算出した。
過去3年間の営業日平均来店人数g
月来店指数 a[1]〜a[12]
複数日来店指数 b[1]〜b[10]
曜日来店指数 c[1]〜c[8]
理想来店人数Rは、上記各数値を掛け合わせて求めるものとする。例えば、本日の日付が1995年7月7日金曜日であったとすると、これに対応する月来店指数、複数日来店指数、曜日来店指数は、次のようになる。
【0221】
7月なので、対応する月来店指数=a[7]
7日なのでグループ3に属するから、対応する複数日来店指数=b[3]
金曜日であり、上記(4)で定義した「休日」ではないから、
対応する曜日来店指数=c[6]となる。
これら3つの指数と、過去3年間の営業日平均来店人数gとを掛け合わせて、理想来店人数Rを求める。したがって、本日は、上記各数値を掛け合わせて求めるものとする。例えば、本日7月7日金曜日の理想来店人数Rは次のようになる。
Figure 0004023846
(5−2)人気指数pの演算
次に、上記の理想来店人数Rを用いて人気指数pを求める。本日7月7日金曜日の実測来店人数Eが2245人であったとすると、人気指数pは次のように演算される。
人気指数p=E÷R=2245÷2469=0.909
【0222】
(6)次に、次回営業日の人気指数p[1]を算出する。
本日を含めて過去30回の営業日の人気指数を用いて、次回営業日の人気指数p[1]を求める。昨日以前の人気指数は、昨日以前に算出されているものとする。これらの人気指数はp[−29]〜p[0]で表すものとする。
例えば、本日を7月7日として、以前の人気指数を求めると、次のようになる。
6月4日の人気指数 1.023=p[−29]
6月5日の人気指数 1.135=p[−28]
6月6日 休業日
6月7日の人気指数 0.934=p[−27]
・・・・・・・
7月6日の人気指数 0.822=p[−1]
7月7日の人気指数 0.909=p[0]
これらの値を用いて、次回営業日の人気指数p[1]を、例えば図90に示すように最小2乗法で求めると、図中の予測値(×印)となる。
【0223】
(7)次に、次回営業日の来店人数を予測する。
上記(6)で求めた次回営業日の人気指数p[1]、過去3年間の営業日平均来店人数g、月来店指数a[i]、複数日来店指数b[j]、曜日来店指数c[k]を用いて次回営業日の来店人数を予測する。
例えば、本日を7月7日、次回営業日を7月8日として来店人数を予測する。予測方法は(5)の手順を応用して、7月8日の理想来店人数Rを求めてから、予測人気指数p[1]を掛け合わせることにより行うものとする。この方法によると、次回営業日の来店人数E’は次のように予測される。
次回営業日の予測来店人数E’=R×p[1]
人気指数p[1]の算出要素である各係数を考慮すると、次のようになる。
7月なので、対応する月来店指数はa[7]となる。8日なので、グループ3に属するから、対応する複数日来店指数はb[3]となる。土曜日であり、(4)で定義した「休日」ではないので、対応する曜日来店指数=c[7]となる。
【0224】
したがって、本日7月8日土曜日(次回営業日に相当)の理想来店人数Rは、次の式で演算される。
Figure 0004023846
ここで、上記(6)で求めた予測人気指数がp[1]=0.842であるとすると、7月8日の理想来店人数Rに予測人気指数p[1]を掛け合わせることにより次回営業日の予測来店人数E’を次のように演算される。
Figure 0004023846
この数値が、次回営業日の予測来店人数E’となる。
【0225】
I−10.次回営業日ホール稼働数予測処理
図91は集計処理1における次回営業日ホール稼働数予測処理のサブルーチンを示すフローチャートである。次回営業日ホール稼働数予測処理では、まずステップS780でホール成績予測ファイルから予測来店人数を取得する。次いで、ステップS782でホール成績ファイルを基に過去1ケ月間のホールアウト玉数の来店人数平均値を算出する。これは、来店人数の実績データから1人当りの平均的なアウト玉数を算出するものである。次いで、ステップS784で算出した平均値(1人当りの平均的なアウト玉数)と予測来店人数を掛け合わせてホール予測アウト玉数とする。次いで、ステップS786でホール予測成績ファイルへホール予測アウト玉数を格納する。ここでのホール予測アウト玉数は、アウト玉が発生するのに、例えば玉の発射から0.6秒を要することを考慮して、ホールの稼働率を予測するパラメータに使用される。ステップS786を経ると、集計処理1にリターンする。
【0226】
I−11.次回営業日台別稼働数予測処理
図92は集計処理1における次回営業日台別稼働数予測処理のサブルーチンを示すフローチャートである。次回営業日台別稼働数予測処理では、まずステップS800でホール成績ファイルと機種成績ファイルから過去の営業日14日分のデータ(特に、アウト玉数データ)を取得する。これは、2週間分のデータの平均をとるためである。次いで、ステップS802で取得したデータから営業日ごとの機種別の稼働占有比を算出する。稼働占有比は、過去14日分のホール総アウト玉数と、機種毎のアウト玉数の比を求めて算出する。
次いで、ステップS804で算出した稼働占有比を用いて、次回営業日の予測稼働占有比を機種毎に算出する。これは、例えば最小二乗法を用いて求める。次いで、ステップS806で全機種の予測稼働占有比の合計が「1」になるように補正する。
【0227】
次いで、ステップS808でホール成績予測ファイルからホール予測アウト玉数を取得し、これに稼働占有比を掛け合わせた値を機種予測アウト玉数とする。すなわち、機種毎に求めた予測稼働占有比とホール予測アウト玉数とを積算して、機種毎の予測アウト玉数を算出するものである。
次いで、ステップS810で機種予測アウト玉数を所属のP機の台数で割った値をP機予測アウト玉数とする。これにより、1台当りの予測アウト玉数が求められる。次いで、ステップS812で全P機のP機予測アウト玉数をP機成績予測ファイルへ格納する。ステップS812を経ると、集計処理1にリターンする。
なお、予測来店人数、予測アウト玉数、遊技機毎の予測アウト玉数がホール全体の売上や利益の予測を行うための基本的なデータとなる。
【0228】
J.閉店後業務処理
図93はデータ収集プロセスにおける閉店後業務処理のサブルーチンを示すフローチャートである。閉店後業務処理では、まずステップS820でホール当日成績ファイルのホール稼働状態を「閉店後業務」に設定する。これにより、ホール稼働状態データが「閉店確認中」から「閉店後業務」になる。次いで、ステップS822でホール当日成績ファイルからホール稼働状態データを取得する。この場合は「閉店後業務」というデータが取得される。次いで、ステップS824で取得データは「台調整」であるか否かを判別する。「台調整」とは、閉店後に各台の設定等の調整作業が可能になる状態をいう。「台調整」でなければステップS824に待機し、「台調整」になると閉店後業務処理を終了してデータ収集プロセスにリターンする。これにより、データ収集プロセスの台調整転送処理1に移行する。
【0229】
K.台調整データ転送処理
図94はデータ収集プロセスにおける台調整データ転送処理のサブルーチンを示すフローチャートである。台調整データ転送処理では、まずステップS830で台調整項目ファイルから選択されている台調整項目を取得する。台調整項目ファイルは図51に示すように、ホールの閉店時に次回営業に備えて台(P機)の調整(例えば、釘調整、大当り確率の設定変更等)を行うときの調整項目を予め定めて台調整項目レコードとして格納している。したがって、ステップS830では台調整項目レコードが取得される。次いで、ステップS832で台調整データファイル作成処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。
【0230】
台調整データファイルは図52に示すように、ホールの閉店時に次回営業に備えて台(P機)の調整(例えば、釘調整、大当り確率の設定変更等)を行うときの台調整データ(すなわち、調整内容)を台調整データレコードとして格納している。したがって、ステップS832では全台について調整内容が設定されることになる。
次いで、ステップS834で台調整データファイルから台調整パケットを作成する。これは、各台に台調整データをパケットに乗せて送信するためである。次いで、ステップS836で全P機に台調整パケットを送信する。これにより、全P機のディスプレイユニット74の画面に台調整データが表示されることになる。ステップS836を経ると、データ収集プロセスにリターンする。
【0231】
K−1.台調整データファイル作成処理
図95は台調整データ転送処理における台調整データファイル作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。台調整データファイル作成処理では、まずステップS840で機種レイアウトファイルから台番号を取得する。これは、ホールの台を順次特定していくためである。なお、P機の台番号は、最初はある台の番号から取得していき、最終的にホールに設置され、稼働可能な全ての台の番号を取得することになる。
次いで、ステップS842で台調整データファイルに当該P機の台番号および当該P機の左右に位置するP機の台番号を格納する。ステップS842では、当該P機およびその両側のP機も同時に台番号を取得するが、これは両側の台調整データも参考にするためである。
【0232】
ステップS844で台調整データファイルに選択された項目の項目データを格納する。項目データは、台を調整する項目(例えば、釘調整、大当り確率の設定変更等)の内容に対応するコード情報である。これは、台調整データとして、選択された項目の内容を取り出すためである。次いで、ステップS846でP機成績ファイルのデータから、当該台の前回営業日および当日の選択項目のデータを算出し、台調整データファイルへ格納する。これは、当台前回結果項目データ(前回の結果データ)および当台当日結果項目データ(当日の結果データ)を取り出すためである。
次いで、ステップS848でP機成績ファイルのデータから、左台、右台のそれぞれの当日の選択項目のデータを算出し、台調整データファイルへ格納する。これは、左右の台の当日結果項目データ(当日の結果データ)を取り出すものである。
【0233】
次いで、ステップS850でP機成績予測ファイルのデータから、当該台の当日および次回営業日の選択項目の予測データを算出し、台調整データファイルへ格納する。これは、当台当日設定項目データ(前回に予測したデータ)および当台次回営業日設定項目データ(つまり、次回営業のための当台の予測データ)を取り出すものである。次いで、ステップS852で機種レイアウトファイルから当該台に対応する機種番号を取得する。これは、当該台の機種を特定するためである。次いで、ステップS854で機種成績ファイルのデータから、当該機種の選択項目の台平均データ(つまり機種の当日の平均結果データ)を算出し、台調整データファイルへ格納する。これは、機種平均データをディスプレイユニット74の画面に表示して、台調整の参考にするためである。
【0234】
次いで、ステップS856で機種レイアウトファイルから次の台の台番号を取得する。これは、次の台の処理に移行するためである。ここでは、オンラインにある台の台番号を順次取得していくことになる。次いで、ステップS858で全P機について台調整データファイル処理が終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1台が終了しただけであるからNOに分岐してステップS842に戻り、同様のループを繰り返す。そして、全P機について台調整データファイル処理が終了すると、ステップS858からYESに抜けて本ルーチンを終了し、台調整データ転送処理にリターンする。
【0235】
L.集計処理2
図96はデータ収集プロセスにおける集計処理2のサブルーチンを示すフローチャートである。集計処理2では、まずステップS860でホール当日成績ファイルのホール稼働状態データを「集計2」に設定する。次いで、ステップS862〜ステップS876でそれぞれ所定のファイルの更新処理を行う(何れも詳細はサブルーチンで後述する)。すなわち、ステップS862で自動設定ファイル作成処理、ステップS864でP機時系列成績ファイル更新処理、S866で機種時系列成績ファイル更新処理、S868でPOS時系列成績ファイル更新処理、S870で大型機時系列成績ファイル更新処理、S872でホール時系列成績ファイル更新処理、S874でホール成績予測ファイル更新処理、S876でホール時系列成績予測ファイル更新処理を行う。
【0236】
次いで、ステップS878で遊技ファイル更新処理を行う。遊技ファイルは図示は略すが、P機で遊技が行われた場合に、台毎あるいはカード毎の何れの態様であっても、状況を把握できるデータを遊技レコードとして格納するものである。これにより、例えば台毎のカード使用状況が分かるとともに、カード毎に各台の遊技状況が分かることになる。遊技レコードの収集タイミングは閉店時に1回であり、P機基本ファイルから取り込む。遊技レコードのデータとして、例えば日付、カード番号、台番号、遊技時玉貸使用金額、遊技時貯玉使用金額、遊技時遊技時間、遊技時アウト玉数、遊技時セーフ玉数が設定される。遊技ファイルを更新することより、本日の台毎、カード毎のデータが全台について集計される。
【0237】
次いで、ステップS880で来店ファイル更新処理を行う。来店ファイルは図示は略すが、顧客が来店したときの状況(顧客の有するカードで1日どのような遊技をしたかという状況)を把握できるデータを来店レコードとして格納するものである。これにより、顧客が来店してどのような遊技を行ったかという軌跡をトレースすることができる。来店レコードは台間付加来歴ファイル、金額付加来歴ファイル、精算来歴ファイルのデータを取り込んで加工することにより収集する。来店レコードのデータとしては、例えば日付、カード番号、来店時刻、来店時遊技時間、来店時プレミアム付加玉数、来店時付加金額、来店時玉貸使用金額、来店時貯玉使用金額、来店時換金額、来店時貯玉額が設定される。来店ファイルを更新することにより、ホールで当日に使用されたカードの状況(遊技、精算等を全て含む)が生成レコードに作成されて、順次全てのカードのデータが来店ファイルに格納される。このとき、生成レコードに顧客当日成績ファイルから取得した来店時刻、玉貸売上額(玉貸使用金額)、貯玉売上額(貯玉使用金額)、アウト玉数×0.6秒(遊技時間)が入る。
【0238】
次いで、ステップS882で顧客成績ファイル更新処理(1)を行う。顧客成績ファイルは図44に示すように、顧客が来店したときの遊技の成績データを顧客成績レコードとして格納するものである。顧客成績ファイル更新処理(1)を行うことにより、ホールで当日にカードを使用した顧客についての顧客成績レコードが確認され、新規の顧客の場合には顧客成績レコードが追加して作成される。
次いで、ステップS884で顧客成績ファイル更新処理(2)を行う。顧客成績ファイルの顧客成績レコードは、閉店時に来店ファイルのデータを取り込んで加工することにより更新される。顧客成績ファイル更新処理(2)を行うことにより、ホールにいままで来店した顧客について、その顧客の全ての成績データを取得して顧客成績レコードの内容を更新することが行われる。また、新規顧客の場合には、今回の来店時のデータで顧客成績レコードが作成され、顧客成績ファイルに追加される。ステップS884を経ると、データ収集プロセスにリターンする。
【0239】
次に、L−1〜L−8において、集計処理2の上記各サブルーチンを詳細に説明する。
L−1.自動設定ファイル作成処理
図97は集計処理2における自動設定ファイル作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。自動設定ファイルは図21に示すように台番号およびゲーム設定値を自動設定レコードとして各台毎に格納しているものであり、閉店時に各台へゲーム設定値を管理装置11から転送するために、営業の閉店時に自動設定ファイルを更新して次回の営業に備えるようにしている。
自動設定ファイル作成処理では、まずステップS890で機種レイアウトファイルから台番号を取得する。これは、ホールの台を順次特定していくものである。
【0240】
次いで、ステップS892で自動設定レコードを生成する。これは、閉店時に当該P機の次回営業のためのゲーム設定値を加えていくので、当該P機の自動設定レコードを追加するものである。次いで、ステップS894で生成レコードに台番号を格納し、ステップS896でP機成績予測ファイルから当該台番号の予定ゲーム設定値を取得する。次いで、ステップS898で取得したゲーム設定値を生成レコードへ格納する。これにより、当該P機の次回営業日の予定ゲーム設定値が今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。
次いで、ステップS900で自動設定ファイルへ生成レコードを追加する。これにより、当該P機の次回営業日の予定ゲーム設定値がレコードとして当該P機の自動設定ファイルに追加される。次いで、ステップS902で機種レイアウトファイルから次の台番号を取得する。これは、当該P機の自動設定ファイルの更新が終了したので、次の台に移行するものである。次いで、ステップS904で全台が終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1台が終了したのみであるから、NOに分岐してステップS892に戻り、同様のループを繰り返す。
【0241】
そして、全台の処理が終了すると、ステップS904の判別結果がYESとなってステップS906に進む。ステップS906では更新の終了した自動設定ファイルを管理装置11の記憶装置へ移動する。これにより、管理装置11から各台に自動設定ファイルの内容が所定のパケットで転送されることになる(このファイルの内容は初期値として該当する各端末装置へ送られる)。ステップS906を経ると、集計処理2にリターンする。このようにして、ホールの全台について次回営業日の予定ゲーム設定値が新たな生成レコードとして加えられ、管理装置11から各台に送信される。
【0242】
L−2.P機時系列成績ファイル更新処理
図98は集計処理2におけるP機時系列成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。P機時系列成績ファイルは図27に示すように、各台の成績を示すデータ(ホール開店からの累計値データ)を台毎に、かつ時系列に(5分毎に)P機時系列成績レコードとして格納しており、営業の閉店時に演算される次回営業に備える予測のためのデータに活用するものである。
P機時系列成績ファイル更新処理では、まずステップS910で機種レイアウトファイルから台番号を取得する。これは、ホールの台を順次特定していくものである。次いで、ステップS912で当該P機の基本ファイルを選択する。P機基本ファイルは図25に示すように、P機の成績データをP機基本レコードとして各台毎および各営業日毎に格納するものであり、外部記憶装置に保存される。
【0243】
次いで、ステップS914で時系列単位時刻ファイルから最古の分割時刻を取得する。これは、本日の営業を開始してから最初の5分刻みの時刻を得るものであり、例えば開店が午前10時であれば、10時05分が最古の分割時刻となる。次いで、ステップS916でP機時系列成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該P機の時系列成績ファイルに追加する本日のデータをレコードとして加えていくので、当該P機の時系列成績レコードを追加するものである。
次いで、ステップS918で生成レコードに分割時刻、当日の日付、当該P機の台番号を格納する。これは、今回のルーチンで格納する時系列データを特定するためである。次いで、ステップS920で当該の選択したP機基本ファイルから「時刻=分割時刻」、かつ「イベントコード=定時刻」のレコードを取得する。次いで、ステップS922で取得レコードの各データ値を生成レコードに格納する。これにより、5分毎の定時刻の時系列データであることがわかるようになる。次いで、ステップS924でP機時系列成績ファイルに生成レコードを追加する。これにより、当該P機の最古の定時刻(例えば、10時05分)の時系列データが生成レコードに格納されてP機時系列成績ファイルが更新されることになる。
【0244】
次いで、ステップS926で時系列単位時刻ファイルから次の分割時刻を取得する。例えば、最初のループでは本日の営業を開始してから最初の5分刻みの時刻を得たので、次は10時10分を取得することになる。次いで、ステップS928で次の分割時刻が存在するか否かを判別する。これは、言換えれば、閉店までの全ての分割時刻を取得したか否かを判別するものである。
最初のループでは次の10時10分という分割時刻であり、閉店時ではないので、NOに分岐してステップS916に戻り、同様のループを繰り返す。
そして、閉店までの全ての分割時刻についての処理が終了すると、ステップS928の判別結果がYESとなってステップS930に進む。これにより、最初に取得した台番号の1台のP機について時系列成績ファイルの更新が終了する。
【0245】
ステップS930では機種レイアウトファイルから次の台番号を取得する。これは、当該P機の時系列成績ファイルの更新が終了したので、次の台に移行するものである。次いで、ステップS932で全台が終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1台が終了したのみであるから、NOに分岐してステップS912に戻り、同様のループを繰り返す。
そして、全台の処理が終了(本日の全台の時系列累計データの更新が終了)すると、ステップS932の判別結果がYESとなって集計処理2にリターンする。このようにして、全台についてP機時系列成績ファイルの更新が行われ、遊技機毎の売上額、アウト玉数、セーフ玉数等の5分毎の情報が算出されて、外部記憶装置157に保存される。
【0246】
L−3.機種時系列成績ファイル更新処理
図99は集計処理2における機種時系列成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。機種時系列成績ファイルは図29に示すように、各機種の成績を示すデータを機種毎に、かつ時系列に機種時系列成績レコードとして格納しており、営業の閉店時に演算される次回営業に備える予測のためのデータに活用するものである。
機種時系列成績ファイル更新処理では、まずステップS940で機種情報ファイルから機種番号を取得する。これは、機種を順次特定していくためである。次いで、ステップS942で時系列単位時刻ファイルから最古の分割時刻を取得する。これは、同様に営業開始からの最初の5分刻みの時刻を得るもので、例えば開店が午前10時であれば10時05分が最古の分割時刻となる。次いで、ステップS944で機種時系列成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該機種の時系列成績ファイルに追加する本日のデータをレコードとして加えていくので、当該機種の時系列成績レコードを追加するものである。
【0247】
次いで、ステップS946で生成レコードに分割時刻、当日の日付、当該機種の機種番号を格納する。これは、今回のルーチンで格納する時系列データを特定するためである。次いで、ステップS948で機種レイアウトファイルから当該機種に属する全P機の台番号を取得する。これは、機種時系列成績ファイルを更新するので、同じ機種の全ての台を特定するものである。
次いで、ステップS950で取得した機種のP機時系列成績ファイルから当該機種に属する全P機のデータであって当日、かつ「時刻=分割時刻」であるものを取得する。次いで、ステップS952で当該機種に属する全P機のデータを項目別に合計し、それぞれの合計値を生成レコードへ格納する。これにより、5分毎の全P機の定時刻の時系列データが項目別に生成レコードに記憶されることになる。
次いで、ステップS954で機種時系列成績ファイルへ生成レコードを追加する。これにより、当該機種の最古の定時刻(例えば、10時05分)の時系列データが生成レコードに格納されて機種時系列成績ファイルが更新されることになる。
【0248】
次いで、ステップS956で時系列単位時刻ファイルから次の分割時刻を取得する。例えば、最初のループでは本日の営業を開始してから最初の5分刻みの時刻を得たので、次は10時10分を取得することになる。次いで、ステップS958で次の分割時刻が存在するか否かを判別する。これは、言換えれば、閉店までの全ての分割時刻を取得したか否かを判別するものである。
最初のループでは次の10時10分という分割時刻であり、閉店時ではないので、NOに分岐してステップS944に戻り、同様のループを繰り返す。
そして、閉店までの全ての分割時刻についての処理が終了すると、ステップS958の判別結果がYESとなってステップS960に進む。これにより、最初に取得した機種番号に対応する1つのグループの機種について時系列成績ファイルの更新が終了する。
【0249】
ステップS960では機種情報ファイルから次の機種番号を取得する。これは、当該機種の時系列成績ファイルの更新が終了したので、次の機種に移行するものである。次いで、ステップS962で全機種が終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1つの機種が終了したのみであるから、NOに分岐してステップS942に戻り、同様のループを繰り返す。
そして、全機種の処理が終了(本日の全機種の時系列累計データの更新が終了)すると、ステップS962の判別結果がYESとなって集計処理2にリターンする。このようにして、全機種について機種時系列成績ファイルの更新が行われ、機種毎の売上額、アウト玉数、セーフ玉数等の5分毎の情報が算出されて、外部記憶装置157に保存される。
【0250】
L−4.POS時系列成績ファイル更新処理
図100は集計処理2におけるPOS時系列成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。POS時系列成績ファイルは図34に示すように、各景品POS14の成績を示すデータを各景品POS毎に、かつ時系列にPOS時系列成績レコードとして格納しており、営業の閉店時に演算される次回営業に備える予測のためのデータに活用するものである。
POS時系列成績ファイル更新処理では、まずステップS970でPOS接続ファイルからPOS番号を取得する。これは、POS(景品POS14のこと、以下同様)を順次特定していくためである。次いで、ステップS972で時系列単位時刻ファイルから先頭の分割時刻を取得する。これは、同様に営業開始からの最初の5分刻みの時刻を得るもので、例えば開店が午前10時であれば10時05分が先頭の分割時刻となる。次いで、ステップS974でPOS時系列成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該POSの時系列成績ファイルに追加する本日のデータをレコードとして加えていくので、当該POSの時系列成績レコードを追加するものである。
【0251】
次いで、ステップS976で生成レコードに分割時刻、当日の日付、当該POSのPOS番号を格納する。これは、今回のルーチンで格納する時系列データを特定するためである。次いで、ステップS978で精算来歴ファイルから当該POSのレコードで、時刻<分割時刻であるもの、すなわち現在時刻が分割時刻(最初のループでは先頭の分割時刻)よりも早い時刻であるものを取得する。例えば、分割時刻=10時05分のときは、現在時刻が10時05分未満のレコードを取得する。これは、分割時刻より以前までのレコードのデータは累積値であるから、分割時刻以前のレコード内容を取得すれば、時系列の精算データを得ることができるからである。
次いで、ステップS980で取得したレコードの換金額、貯玉額のそれぞれの総合計値を生成レコードへ格納する。これにより、5分毎の当該POSの定時刻の時系列データが項目別(ここでは、換金額、貯玉額別)に生成レコードに記憶されることになる。次いで、ステップS982でPOS時系列成績ファイルへ生成レコードを追加する。これにより、当該POSの先頭の定時刻(例えば、10時05分)の時系列データが生成レコードに格納されてPOS時系列成績ファイルが更新されることになる。
【0252】
次いで、ステップS984で時系列単位時刻ファイルから次の分割時刻を取得する。例えば、最初のループでは本日の営業を開始してから最初の5分刻みの時刻を得たので、次は10時10分を取得することになる。次いで、ステップS986で次の分割時刻が存在するか否かを判別する。これは、言換えれば、閉店までの全ての分割時刻を取得したか否かを判別するものである。
最初のループでは次の10時10分という分割時刻であり、閉店時ではないので、NOに分岐してステップS974に戻り、同様のループを繰り返す。
そして、閉店までの全ての分割時刻についての処理が終了すると、ステップS986の判別結果がYESとなってステップS988に進む。これにより、最初に取得したPOS番号に対応する1つのPOSについてPOS時系列成績ファイルの更新が終了する。
【0253】
ステップS988ではPOS接続ファイルから次のPOS番号を取得する。これは、当該POSのPOS時系列成績ファイルの更新が終了したので、次のPOSに移行するものである。次いで、ステップS990で全POSが終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1つのPOSが終了したのみであるから、NOに分岐してステップS972に戻り、同様のループを繰り返す。
そして、全POSの処理が終了(本日の全POSのPOS時系列累計データの更新が終了)すると、ステップS990の判別結果がYESとなって集計処理2にリターンする。このようにして、全POSについてPOS時系列成績ファイルの更新が行われ、POS毎の換金額、貯玉金額等の5分毎の情報が算出されて、外部記憶装置157に保存される。
【0254】
L−5.大型機時系列成績ファイル更新処理
図101は集計処理2における大型機時系列成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。大型機時系列成績ファイルは図35に示すように、各大型金額付加機25の成績を示すデータを各大型金額付加機毎に、かつ時系列に大型機時系列成績レコードとして格納しており、営業の閉店時に演算される次回営業に備える予測のためのデータに活用するものである。
大型機時系列成績ファイル更新処理では、まずステップS1000で大型機接続ファイルから大型機番号を取得する。これは、大型機(大型金額付加機25のこと、以下同様)を順次特定していくためである。次いで、ステップS1002で時系列単位時刻ファイルから先頭の分割時刻を取得する。これは、同様に営業開始からの最初の5分刻みの時刻を得るもので、例えば開店が午前10時であれば10時05分が先頭の分割時刻となる。次いで、ステップS1004で大型機時系列成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該大型機の時系列成績ファイルに追加する本日のデータをレコードとして加えていくので、当該大型機の時系列成績レコードを追加するものである。
【0255】
次いで、ステップS1006で生成レコードに分割時刻、当日の日付、当該大型機の大型機番号を格納する。これは、今回のルーチンで格納する時系列データを特定するためである。次いで、ステップS1008で金額付加来歴ファイルから当該大型機のレコードで、時刻<分割時刻であるもの、すなわち現在時刻が分割時刻(最初のループでは先頭の分割時刻)よりも早い時刻であるものを取得する。例えば、分割時刻=10時05分のときは、現在時刻が10時05分未満のレコードを取得する。これは、同様に分割時刻より以前までのレコードのデータは累積値であるから、分割時刻以前のレコード内容を取得すれば、時系列の精算データを得ることができるからである。
次いで、ステップS1010で取得したレコードのプレミアム付加玉数、付加金額のそれぞれの総合計値を生成レコードへ格納する。これにより、5分毎の当該大型機の定時刻の時系列データが項目別(ここでは、プレミアム付加玉数、付加金額)に生成レコードに記憶されることになる。次いで、ステップS1012で大型機時系列成績ファイルへ生成レコードを追加する。これにより、当該大型機の先頭の定時刻(例えば、10時05分)の時系列データが生成レコードに格納されて大型機時系列成績ファイルが更新されることになる。
【0256】
次いで、ステップS1014で時系列単位時刻ファイルから次の分割時刻を取得する。例えば、最初のループでは本日の営業を開始してから最初の5分刻みの時刻を得たので、次は10時10分を取得することになる。次いで、ステップS1016で次の分割時刻が存在するか否かを判別する。これは、言換えれば、閉店までの全ての分割時刻を取得したか否かを判別するものである。
最初のループでは次の10時10分という分割時刻であり、閉店時ではないので、NOに分岐してステップS1004に戻り、同様のループを繰り返す。
そして、閉店までの全ての分割時刻についての処理が終了すると、ステップS1016の判別結果がYESとなってステップS1018に進む。これにより、最初に取得した大型機番号に対応する1つの大型機について大型機時系列成績ファイルの更新が終了する。
【0257】
ステップS1018では大型機接続ファイルから次の大型機番号を取得する。これは、当該大型機の大型機時系列成績ファイルの更新が終了したので、次の大型機に移行するものである。次いで、ステップS1020で全大型機が終了したか否かを判別し、最初のルーチンでは1つの大型機が終了したのみであるから、NOに分岐してステップS1002に戻り、同様のループを繰り返す。
そして、全大型機の処理が終了(本日の全大型機の大型機時系列累計データの更新が終了)すると、ステップS1020の判別結果がYESとなって集計処理2にリターンする。このようにして、全大型機について大型機時系列成績ファイルの更新が行われ、大型金額付加機毎の付加金額、プレミアム付加玉数等の5分毎の情報が算出されて、外部記憶装置157に保存される。
【0258】
L−6.ホール時系列成績ファイル更新処理
図102は集計処理2におけるホール(当日)時系列成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール時系列成績ファイルは図36に示すように、ホール全体の当日の成績を時系列で示すデータをホール当日時系列成績レコードとして格納しており、営業の閉店時に演算される次回営業に備える予測のためのデータに活用するものである。
ホール時系列成績ファイル更新処理では、まずステップS1030で時系列単位時刻ファイルから分割時刻(特に、先頭の分割時刻)を取得する。これは、営業開始からの5分刻みの時刻を得るもので、例えば開店が午前10時であれば10時05分が先頭の分割時刻となる。次いで、ステップS1032でホール時系列成績レコードを生成する。これは、閉店時に当該ホールの時系列成績ファイルに追加する本日のデータをレコードとして加えていくので、当該ホールの時系列成績レコードを追加するものである。
【0259】
次いで、ステップS1034で生成レコードに分割時刻、当日の日付を格納する。これは、今回のルーチンで格納する時系列データを特定するためである。次いで、ステップS1036で機種情報ファイルから全機種番号を取得する。これは、全機種の時系列成績データを得るために、ホールの機種を特定するものである。次いで、ステップS1038で機種時系列成績ファイルから全機種の当日かつ「時刻=分割時刻」のデータを取得し、ステップS1040で取得した全機種のデータを項目別に合計し、それぞれの合計値を生成レコードへ格納する。これにより、当日の全機種の時系列成績データが今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。以上の処理で、遊技機についての時系列データを生成レコードに格納したので、次は端末装置について同様の処理を行う。
【0260】
すなわち、ステップS1042でPOS接続ファイルから全POS番号を取得する。これは、全POSの時系列成績データを得るために、ホールのPOS(景品POS14)を特定するものである。次いで、ステップS1044でPOS時系列成績ファイルから全POSの当日かつ「時刻=分割時刻」のデータを取得し、ステップS1046で取得した全POSのデータを項目別に合計し、それぞれの合計値を生成レコードへ格納する。これにより、当日の全POSの時系列成績データが今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。以上の処理で、景品POS14についての時系列データを生成レコードに格納したので、次は他の端末装置について同様の処理を行う。
ステップS1048で大型機接続ファイルから全大型機番号を取得する。これは、全大型機の時系列成績データを得るために、ホールの大型機(大型金額付加機25)を特定するものである。次いで、ステップS1050で大型機時系列成績ファイルから全大型機の当日かつ「時刻=分割時刻」のデータを取得し、ステップS1052で取得した全大型機のデータを項目別に合計し、それぞれの合計値を生成レコードへ格納する。これにより、当日の全大型機の時系列成績データが今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。以上の処理で、大型金額付加機についてのデータを生成レコードに格納したので、次はホールの当日時系列成績ファイルについて同様の処理を行う。
【0261】
ステップS1054でホール当日時系列成績ファイルから「時刻=分割時刻」のデータを生成レコードへ格納する。これにより、当日のホールの時系列成績データが今回のルーチンで新たに生成された生成レコードに記憶されることになる。以上の処理で、当日の遊技機、景品POS14、大型金額付加機25およびホールの時系列成績データが生成レコードに格納されこことになる。
次いで、ステップS1056で時系列単位時刻ファイルから次の分割時刻を取得する。例えば、最初のループでは本日の営業を開始してから最初の5分刻みの時刻を得たので、次は10時10分を取得することになる。次いで、ステップS1058で次の分割時刻が存在するか否かを判別する。これは、言換えれば、閉店までの全ての分割時刻を取得したか否かを判別するものである。
最初のループでは次の10時10分という分割時刻であり、閉店時ではないので、NOに分岐してステップS1032に戻り、同様のループを繰り返す。
そして、閉店までの全ての分割時刻についての処理が終了すると、ステップS1058の判別結果がYESとなって集計処理2にリターンする。このようにして、ホール時系列成績ファイルの更新が行われ、ホール全体の売上額、アウト玉数、セーフ玉数、換金額、貯玉金額、来店人数等の5分毎の情報が算出されて、外部記憶装置157に保存される。
【0262】
L−7.ホール成績予測ファイル更新処理
図103は集計処理2におけるホール成績予測ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール成績予測ファイルは図41に示すように、ホール全体の成績(特に、次回営業日の成績)を予測するデータをホール成績予測レコードとして格納しており、閉店時に所定のデータに基づいて次回営業のための予測のデータに更新される。
ホール成績予測ファイル更新処理では、まずステップS1060でホール成績予測ファイルから予測来店人数(次回営業日の予測来店人数E’のこと、以下同様)を取得する。次いで、ステップS1062でホール成績ファイルのデータを基に、過去1ケ月のホールプレミアム付加玉数の来店人数平均値を算出する。これは、来店人数の実績データから1人当りの平均的なプレミアム付加玉数を算出するものである。次いで、ステップS1064で算出した平均値(1人当りの平均的なプレミアム付加玉数)に予測来店人数を掛け合わせた値をホール予測プレミアム付加玉数としてホール成績予測ファイルに格納する。このようにして、プレミアム付加玉数の予測データが更新される。
【0263】
次いで、ステップS1066でホール成績ファイルのデータを基に、過去1ケ月のホールおまけ玉数の来店人数平均値を算出する。これは、来店人数の実績データから1人当りの平均的なおまけ玉数を算出するものである。次いで、ステップS1068で算出した平均値(1人当りの平均的なおまけ玉数)に予測来店人数を掛け合わせた値をホール予測おまけ玉数としてホール成績予測ファイルに格納する。このようにして、おまけ玉数の予測データが更新される。
次いで、ステップS1070でホール成績ファイルのデータを基に、過去1ケ月のホール換金額とホール貯玉額との比率を算出する。これは、ホールの換金実績データおよび貯玉実績データから1人当りの平均的な換金額および貯玉額を算出するものである。次いで、ステップS1072でホール成績予測ファイルからホール予測売上額、ホール予測見込み利益を取得し、ホール予測プレミアム付加玉数とホール予測おまけ玉数を加味してPOS(景品POS14)で精算される金額を予測する。これは、利益(ホール予測売上額、ホール予測見込み利益)からホールの予測のおまけ分(予測プレミアム付加玉数、予測おまけ玉数)を減算して正規の利益に近づけるものである。
【0264】
次いで、ステップS1074で予測したPOSの精算金額に、先のステップS1070で算出した換金額/貯玉額(換金/貯玉)の比率を掛け合わせて、それぞれホール予測換金額、ホール予測貯玉額とする。これは、ホールの実績データを参考にして換金額および貯玉額を予測するものである。次いで、ステップS1076でホール成績予測ファイルへ算出したホール予測換金額、ホール予測貯玉額を格納する。このようにして、ホール閉店時に過去の実績データを基に次回営業のためのホール成績予測ファイルのデータが更新される。ステップS1076を経ると、集計処理1にリターンする。
【0265】
L−8.ホール時系列成績予測ファイル更新処理
図104は集計処理2におけるホール時系列成績予測ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール時系列成績予測ファイルは図42に示すように、ホール全体の成績(特に、次回営業日の成績)を時系列で予測するデータをホール時系列成績予測レコードとして格納しており、閉店時に所定のデータに基づいて次回営業のための時系列予測のデータに更新される。
ホール時系列成績予測ファイル更新処理では、ステップS1080〜ステップS1096でそれぞれ所定のファイルを作成する処理を行う(何れも詳細はサブルーチンで後述する)。すなわち、ステップS1080でホール時系列予測売上額データ作成処理、ステップS1082でホール時系列予測アウト玉数データ作成処理、ステップS1084でホール時系列予測セーフ玉数データ作成処理、ステップS1086で時系列予測来店人数データ作成処理、ステップS1088でホール時系列予測おまけ玉数データ作成処理、ステップS1090でホール時系列予測プレミアム玉数データ作成処理、ステップS1092でホール時系列予測換金額データ作成処理、ステップS1094でホール時系列予測貯玉額データ作成処理、ステップS1096でホール時系列予測見込み利益データ作成処理を行う。このようにして各上記ファイルの作成処理を終了すると、集計処理2にリターンする。
【0266】
次に、L−8−1〜L−8−9において、ホール時系列成績予測ファイル更新処理の上記各サブルーチンを詳細に説明する。
L−8−1.ホール時系列成績予測売上額データ作成処理
図105はホール時系列成績予測ファイル更新処理におけるホール時系列成績予測売上額データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール時系列成績予測売上額データ作成処理では、ステップS1100でホール時系列成績ファイルからホール時系列売上額データ群を取得し、入力データAとする。ホール時系列売上額データ群とは、5分毎の時系列的な売上額データの集合である。
【0267】
次いで、ステップS1102でホール成績ファイルからホール売上額データを取得し、入力データBとする。次いで、ステップS1104でホール成績ファイルからホール予測売上額データを取得し、入力データCとする。
次いで、ステップS1106で時系列予測データ作成処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、入力データA、B、Cに基づいて次回営業日の時系列の予測売上額データを作成し、出力データとするものである。次いで、ステップS1108で出力データをホール時系列予測売上額としてホール時系列予測ファイルへ格納する。ステップS1108を経ると、ホール時系列成績予測ファイル更新処理にリターンする。このようにして、ホール時系列成績予測売上額データが作成される。
【0268】
L−8−2.ホール時系列予測アウト玉数データ作成処理
図106はホール時系列成績予測ファイル更新処理におけるホール時系列予測アウト玉数データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール時系列予測アウト玉数データ作成処理では、ステップS1110でホール時系列成績ファイルからホール時系列アウト玉数データ群を取得し、入力データAとする。ホール時系列アウト玉数データ群とは、5分毎の時系列的なアウト玉数データの集合である。
次いで、ステップS1112でホール成績ファイルからホールアウト玉数データを取得し、入力データBとする。次いで、ステップS1114でホール成績ファイルからホール予測アウト玉数データを取得し、入力データCとする。
次いで、ステップS1116で時系列予測データ作成処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、入力データA、B、Cに基づいて次回営業日の時系列の予測アウト玉数データを作成し、出力データとするものである。次いで、ステップS1118で出力データをホール時系列予測アウト玉数としてホール時系列予測ファイルへ格納する。ステップS1118を経ると、ホール時系列成績予測ファイル更新処理にリターンする。このようにして、ホール時系列成績予測アウト玉数データが作成される。
【0269】
L−8−3.ホール時系列予測セーフ玉数データ作成処理
図107はホール時系列成績予測ファイル更新処理におけるホール時系列予測セーフ玉数データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール時系列予測セーフ玉数データ作成処理では、ステップS1120でホール時系列成績ファイルからホール時系列セーフ玉数データ群を取得し、入力データAとする。ホール時系列セーフ玉数データ群とは、5分毎の時系列的なセーフ玉数データの集合である。
次いで、ステップS1122でホール成績ファイルからホールセーフ玉数データを取得し、入力データBとする。次いで、ステップS1124でホール成績ファイルからホール予測セーフ玉数データを取得し、入力データCとする。
次いで、ステップS1126で時系列予測データ作成処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、入力データA、B、Cに基づいて次回営業日の時系列の予測セーフ玉数データを作成し、出力データとするものである。次いで、ステップS1128で出力データをホール時系列予測セーフ玉数としてホール時系列予測ファイルへ格納する。ステップS1128を経ると、ホール時系列成績予測ファイル更新処理にリターンする。このようにして、ホール時系列成績予測セーフ玉数データが作成される。
【0270】
L−8−4.ホール時系列予測来店人数データ作成処理
図108はホール時系列成績予測ファイル更新処理におけるホール時系列予測来店人数データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール時系列予測来店人数データ作成処理では、ステップS1130でホール時系列成績ファイルからホール時系列来店人数データ群を取得し、入力データAとする。ホール時系列セーフ玉数来店人数群とは、5分毎の時系列的な来店人数データの集合である。
次いで、ステップS1132でホール成績ファイルから来店人数データを取得し、入力データBとする。次いで、ステップS1134でホール成績ファイルからホール予測来店人数データを取得し、入力データCとする。
次いで、ステップS1136で時系列予測データ作成処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、入力データA、B、Cに基づいて次回営業日の時系列の予測来店人数データを作成し、出力データとするものである。次いで、ステップS1138で出力データをホール時系列予測来店人数としてホール時系列予測ファイルへ格納する。ステップS1138を経ると、ホール時系列成績予測ファイル更新処理にリターンする。このようにして、ホール時系列成績予測来店人数データが作成される。
【0271】
L−8−5.ホール時系列予測おまけ玉数データ作成処理
図109はホール時系列成績予測ファイル更新処理におけるホール時系列予測おまけ玉数データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール時系列予測おまけ玉数データ作成処理では、ステップS1140でホール時系列成績ファイルからホール時系列おまけ玉数データ群を取得し、入力データAとする。ホール時系列セーフ玉数おまけ玉数群とは、5分毎の時系列的なおまけ玉数データの集合である。
次いで、ステップS1142でホール成績ファイルからホールおまけ玉数データを取得し、入力データBとする。次いで、ステップS1144でホール成績ファイルからホール予測おまけ玉数データを取得し、入力データCとする。
次いで、ステップS1146で時系列予測データ作成処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、入力データA、B、Cに基づいて次回営業日の時系列の予測おまけ玉数データを作成し、出力データとするものである。次いで、ステップS1148で出力データをホール時系列予測おまけ玉数としてホール時系列予測ファイルへ格納する。ステップS1148を経ると、ホール時系列成績予測ファイル更新処理にリターンする。このようにして、ホール時系列成績予測おまけ玉数データが作成される。
【0272】
L−8−6.ホール時系列予測プレミアム付加玉数データ作成処理
図110はホール時系列成績予測ファイル更新処理におけるホール時系列予測プレミアム付加玉数データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール時系列予測プレミアム付加玉数データ作成処理では、ステップS1150でホール時系列成績ファイルからホール時系列プレミアム付加玉数データ群を取得し、入力データAとする。ホール時系列プレミアム付加玉数データ群とは、5分毎の時系列的なプレミアム付加玉数データの集合である。次いで、ステップS1152でホール成績ファイルからホールプレミアム付加玉数データを取得し、入力データBとする。
【0273】
次いで、ステップS1154でホール成績ファイルからホール予測プレミアム付加玉数データを取得し、入力データCとする。次いで、ステップS1156で時系列予測データ作成処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、入力データA、B、Cに基づいて次回営業日の時系列の予測プレミアム付加玉数データを作成し、出力データとするものである。次いで、ステップS1158で出力データをホール時系列予測プレミアム付加玉数としてホール時系列予測ファイルへ格納する。ステップS1158を経ると、ホール時系列成績予測ファイル更新処理にリターンする。このようにして、ホール時系列成績予測プレミアム付加玉数データが作成される。
【0274】
L−8−7.ホール時系列予測換金額データ作成処理
図111はホール時系列成績予測ファイル更新処理におけるホール時系列予測換金額データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール時系列予測換金額データ作成処理では、ステップS1160でホール時系列成績ファイルからホール時系列換金額データ群を取得し、入力データAとする。ホール時系列換金額データ群とは、5分毎の時系列的な換金額データの集合である。
次いで、ステップS1162でホール成績ファイルからホール換金額データを取得し、入力データBとする。次いで、ステップS1164でホール成績ファイルからホール予測換金額データを取得し、入力データCとする。
次いで、ステップS1166で時系列予測データ作成処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、入力データA、B、Cに基づいて次回営業日の時系列の予測換金額データを作成し、出力データとするものである。次いで、ステップS1168で出力データをホール時系列予測換金額としてホール時系列予測ファイルへ格納する。ステップS1168を経ると、ホール時系列成績予測ファイル更新処理にリターンする。このようにして、ホール時系列成績予測換金額データが作成される。
【0275】
L−8−8.ホール時系列予測貯玉額データ作成処理
図112はホール時系列成績予測ファイル更新処理におけるホール時系列予測貯玉額データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール時系列予測貯玉額データ作成処理では、ステップS1170でホール時系列成績ファイルからホール時系列貯玉額データ群を取得し、入力データAとする。ホール時系列貯玉額データ群とは、5分毎の時系列的な貯玉額データの集合である。
次いで、ステップS1172でホール成績ファイルからホール貯玉額データを取得し、入力データBとする。次いで、ステップS1174でホール成績ファイルからホール予測貯玉額データを取得し、入力データCとする。
次いで、ステップS1176で時系列予測データ作成処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、入力データA、B、Cに基づいて次回営業日の時系列の予測貯玉額データを作成し、出力データとするものである。次いで、ステップS1178で出力データをホール時系列予測貯玉額としてホール時系列予測ファイルへ格納する。ステップS1178を経ると、ホール時系列成績予測ファイル更新処理にリターンする。このようにして、ホール時系列成績予測貯玉額データが作成される。
【0276】
L−8−1−1.時系列予測データ作成処理
図113はホール時系列予測売上額データ作成処理等における時系列予測データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。時系列予測データ作成処理では、具体例(具体例は売上額データとするが、貯玉額データについても同様)を図114〜図116を参照して説明する。
まず、ステップS1180で過去1年間の入力データA、Bの内、次回営業日と曜日が一致するデータを対象とする。すなわち、過去1年間の実績データのうちから5分毎の時系列データ群と、累計値データとをサーチし、次回営業日の曜日と同じデータを抜き取る。次いで、ステップS1182でデータAの中から任意の1日分の時系列データを指定する。次いで、ステップS1184で指定の時系列データに対応する結果データ(指定した1日の累計値データ)をデータBから取得する。
【0277】
具体的には図114(a)に示すように、任意の1日の5分毎の時系列売上額データと、最終的な累計売上額データ(例えば、100万円)を取得する。図114(a)の例では、ホールの開店=10時00分、閉店=22時00分という営業状態であり、この間が5分毎に時系列データが取得されている。
次いで、ステップS1186で取得した結果データを用いて、指定の時系列データを100分割単位データに変換する。これにより、累計値が時系列データに沿って100分割される。100分割単位データに変換するのは、営業時間が違うと(開店時間や閉店時間が異なる場合等)、各日の時系列データをそのまま単純に比較できないから、一律に同じ単位(100分割単位)のデータに置き換えるものである。
【0278】
ここで、この変換処理を具体的に説明する。まず、図114(b)に示すようにホールの開店時を「0」、閉店時を「100」としてその間を100分割し、100分割したタイミングに沿って時系列売上額データを分けていく。これにより、図114(c)に示すように時系列売上額データが100分割の点の集合となる。次いで、図114(d)に示すように累計売上額データ(例えば、100万円)を「1」に置き換えるとともに、時系列売上額データをそれぞれ累計売上額データで割って(除算して)、「1」未満の値に順次置き換える。これにより、「0」から始まり、最終値が「1」に到達する100分割単位データに変換される(図114(d)の状態)。これは、営業時間の長い、短いにかかわらず、開店から閉店までの売上額の時系列的な変化が、売上額累計データおよび実際の時系列売上額データを基に、一律に最終値を「1」とする100分割単位データに変換されたことを意味する。これにより、各営業日の売上額の推移を相互に同じ尺度で、比較することが可能になる。
【0279】
次いで、ステップS1188でデータAの中から次の1日分の時系列データを指定する。次いで、ステップS1190で全時系列データが変換を完了したか否かを判別し、最初のループでは任意の1日分の時系列データが変換を終了しただけであるから、NOに分岐してステップS1184に戻って同様のループを繰り返す。そして、データAの全時系列データが変換を完了すると、ステップS1190の判別結果がYESとなってステップS1192に抜ける。
この状態は、図114(e)に示すように複数の営業日の時系列データが100分割単位データに変換されて、複数の100分割単位データ(図中では見やすくするために、曲線で描いている)として表されている。
【0280】
ステップS1192では100分割単位データの平均値を求め、これを予測100分割単位データとする。これは、図114(f)に示すように複数の営業日の時系列データを100分割単位データに変換し、それらの平均値を取った状態(予測100分割単位データの状態)として表されている。
次いで、ステップS194で予測100分割単位データを次回営業日の予測時系列単位データへ変換する。これは、予測100分割単位を5分毎の予測時系列単位に置き換えて、データを変換していくものである。これは、まず図114(g)に示すように予測100分割単位データ曲線を100分割して点の集合に分割する。
【0281】
一方、図114(h)に示すように次回営業日におけるホールの予定開店時間(例えば、12時00分)、予定閉店時間(例えば、22時00分)が分かるので、この間を5分毎の時系列ポイントに区切っていき、5分毎の時系列ポイントに対応させて図114(g)に示す予測100分割単位データを順次置き換えていく。これにより、図114(h)に示すような次回営業日の5分毎の予測時系列単位データに変換される。
次いで、ステップS1196で入力データCと予測時系列単位データを掛け合せて出力データを算出する。これは、ホール予測貯玉額データ(入力データC)に対して予測時系列単位データを順次乗算していくことにより、図114(i)に示すように5分毎の次回営業日のホール時系列予測売上額データ(最終的な売上額=150万円)を作成するもので、ホール時系列予測売上額データが出力データとなる。
【0282】
L−8−9.ホール時系列予測見込み利益データ作成処理
図117はホール時系列成績予測ファイル更新処理におけるホール時系列予測見込み利益データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール時系列予測見込み利益データ作成処理では、まずステップS1200でホール時系列成績予測ファイルからホール時系列予測売上額、アウト玉数、セーフ玉数の各データを取得する。次いで、ステップS1202でホール当日成績ファイルから当日玉貸レート、精算レートの各データを取得する。これは、ホールの利益は売上額に単純に同調していくものではなく、アウト玉数やセーフ玉数の影響を受けるとともに、当日の玉貸レートおよび精算レートによっても左右されるからである。
次いで、ステップS1204で取得したデータからホール時系列予測見込み利益データを算出し、ホール時系列成績予測ファイルへ格納する。これにより、5分毎の時系列の予測見込み利益が求められてホール時系列成績予測ファイルが更新される。ステップS1204を経ると、ホール時系列成績予測ファイル更新処理にリターンする。
【0283】
M.営業中画面プロセス
図118は営業中処理における営業中画面プロセスのサブルーチンを示すフローチャートである。営業中画面プロセスは、営業中処理における「営業中処理の初期化処理」が実行されると起動し、同じ営業中処理における「営業中処理の最終処理」で停止する。
営業中画面プロセスが起動すると、ステップS1210、ステップS1212でそれぞれ所定の画面を出現する処理を行い、ステップS1214〜ステップS1220でそれぞれ所定のイベント処理を行う(何れも詳細はサブルーチンで後述する)。すなわち、ステップS1210でホール成績予測画面出現処理、ステップS1212で遊技台稼働画面出現処理、ステップS1214でホール成績予測画面イベント処理、ステップS1216で遊技台稼働画面イベント処理、ステップS1218で機種別稼働画面イベント処理、ステップS1220で割込イベント画面イベント処理を行う。そして、ステップS1220を経ると、再びステップS1214に戻ってループを繰り返す。このようにして、出現している画面についてのイベント処理が繰り返され、営業中処理における「営業中処理の最終処理」が実行されると停止する。
【0284】
次に、M−1〜M−6において、営業中画面プロセスの上記各サブルーチンを詳細に説明する。
M−1.ホール成績予測画面出現処理
図119は営業中画面プロセスにおけるホール成績予測画面出現処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール成績予測画面出現処理では、まずステップS1230でホール成績予測画面(図153参照)を出現させる。ホール成績予測画面は営業中画面の上にマルチウインドウで重ねて表示される。次いで、ステップS1232でホール成績予測画面にホール名、当日の日付を表示する。次いで、ステップS1234でホール当日成績ファイルから当日開店時刻データを取得し、画面へ出力する。次いで、ステップS1236で予定カレンダーファイルから当日の予定閉店時刻データと、催事データとを取得し、画面へ出力する。これにより、開店時刻、閉店時刻および当日の催事が画面に表示され、ホール状況の認識が容易になる。
次いで、ステップS1238でホール成績予測画面データ更新処理(1)を行う(詳細はサブルーチンで後述)。また、ステップS1240でホール成績予測画面データ更新処理(2)を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、ホール成績予測データが実情に応じて所定内容が1秒毎に、他の所定内容が1分毎に刻々と修正されて表示されていく。ステップS1240を経ると、営業中画面プロセスにリターンする。
【0285】
M−2.ホール成績予測画面イベント処理
図120は営業中画面プロセスにおけるホール成績予測画面イベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール成績予測画面イベント処理では、まずステップS1250でホール成績予測画面データ更新タイマ1の経過時間を取得する。ホール成績予測画面データ更新タイマ1とは、1秒をカウントするものである。次いで、ステップS1252でホール成績予測画面データ更新タイマ1の経過時間が1秒に達したか否かを判別し、1秒に達していなければ、ステップS1256をジャンプして以降の処理に進み、結局、このときは次回以降のルーチンで1秒に達するのを待つことになる。ステップS1252で1秒に達すると、ステップS1254に進んでホール成績予測画面データ更新処理1を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、1秒毎にホールの見込み利益が更新して表示される。
【0286】
次いで、ステップS1256でホール成績予測画面データ更新タイマ2の経過時間を取得する。ホール成績予測画面データ更新タイマ2とは、1分をカウントするものである。次いで、ステップS1258でホール成績予測画面データ更新タイマ2の経過時間が1分に達したか否かを判別し、1分に達していなければ、ステップS1260をジャンプして営業中画面プロセスにリターンし、結局、このときは次回以降のルーチンで1分に達するのを待つことになる。ステップS1258で1分に達すると、ステップS1260に進んでホール成績予測画面データ更新処理2を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、1分毎にホールの予測利益が更新して表示される。ステップS1260を経ると、営業中画面プロセスにリターンする。
【0287】
M−3.ホール成績予測画面データ更新処理1
図121はホール成績予測画面イベント処理におけるホール成績予測画面データ更新処理1のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール成績予測画面データ更新処理1では、まずステップS1270でホール当日成績ファイルからホール当日玉貸売上額、貯玉売上額データを取得し、それらの合計値をホール当日売上額として画面に表示する。これは、単に玉貸売上額と貯玉売上額を合計してホールの当日売上額とするものである。次いで、ステップS1272でホール当日成績ファイルからホール当日アウト玉数、セーフ玉数、おまけ玉数、プレミアム付加玉数、換金額、貯玉額、来店人数データを取得し、画面に表示する。これにより、見込み利益を算出するためのデータが表示される。
【0288】
次いで、ステップS1274でホール当日成績ファイルから当日玉貸レート、精算レートデータを取得し、売上額、アウト玉数、セーフ玉数データを用いて見込み利益データを算出する。なお、算出には前述した演算式を使用する。次いで、ステップS1276で算出した見込み利益データを画面へ表示する。次いで、ステップS1278でホール成績予測画面データ更新タイマ1を初期化する。これにより、1秒をカウントする同タイマ1が初期化されて[0]になり、再び1秒のカウントが開始される。したがって、1秒毎にホールの見込み利益が更新して表示されることになる。ステップS1278を経ると、ホール成績予測画面イベント処理にリターンする。
【0289】
M−4.ホール成績予測画面データ更新処理2
図122はホール成績予測画面イベント処理におけるホール成績予測画面データ更新処理2のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール成績予測画面データ更新処理2では、まずステップS1280でホール当日時系列成績ファイルからホール当日時系列売上額、見込み利益データを取得し、画面(ホール成績予測画面)のグラフ上へ実線で表示する(図153参照)。次いで、ステップS1282でホール時系列成績予測ファイルからホール時系列予測売上額、見込み利益データを取得し、当日現在の売上額、利益との差分をそれぞれ算出する。これは、現在までの実測値と、予測値との差を算出して、以後の閉店までの売上、利益の推移を示すグラフを修正するためのデータを得るものである。
次いで、ステップS1284で現在時刻以降のすべての時系列予測売上額、見込み利益データに差分を加え、その結果を画面のグラフ上へ点線で出力する。これにより、ホール成績予測画面では、現在までの実測値との予測値との差を考慮して以後の閉店までの売上、利益の推移を示すグラフが修正され、点線で表示される。
【0290】
次いで、ステップS1286でホール成績予測ファイルからホール予測売上額データを取得し、その値に算出した差分を加算した結果を閉店時の予測値として画面に出力する。これにより、現在までの売上額の実測値と、予測値との差を考慮して閉店時の予測売上額が修正されてホール成績予測画面に表示される。
次いで、ステップS1288でホール時系列成績予測ファイルからホール時系列予測アウト玉数、セーフ玉数、おまけ玉数、プレミアム付加玉数、換金額、貯玉額データを取得し、当日現在のデータとの差分をそれぞれ算出する。これは、現在までの実測値と、予測値との差を算出して、以後の閉店までの各予測データ(グラフ表示でなく、表示形式で表示される)を修正するためのデータを得るものである。
【0291】
次いで、ステップS1290でホール成績予測ファイルからホール予測アウト玉数、セーフ玉数、おまけ玉数、プレミアム付加玉数、来店人数、換金額、貯玉額データを取得し、それらの値に算出した差分を加算した結果を閉店時の予測値として画面に出力する。これにより、現在までの上記各データの実測値と、それらの予測値との差を考慮して閉店時の予測データ(すなわち、予測アウト玉数、セーフ玉数、おまけ玉数、プレミアム付加玉数、来店人数、換金額、貯玉額の各データ)が修正されてホール成績予測画面に表形式で表示される(図153参照)。次いで、ステップS1292で玉貸レート、精算レートデータと、閉店時予測値の売上額、アウト玉数、セーフ玉数データを用いて、閉店時の予測利益データを算出し、画面へ出力する。次いで、ステップS1294でホール成績予測画面データ更新タイマ2を初期化する。これにより、1分をカウントする同タイマ2が初期化されて[0]になり、再び1分のカウントが開始される。したがって、1分毎にホールの予測利益が更新して表示されることになる。ステップS1294を経ると、ホール成績予測画面イベント処理にリターンする。
【0292】
M−5.遊技台稼働画面出現処理
図123は営業中画面プロセスにおける遊技台稼働画面出現処理のサブルーチンを示すフローチャートである。遊技台稼働画面出現処理では、まずステップS1300で遊技台稼働画面を最前面に出現させ、複数の機種別稼働画面および割込イベント画面を最背面に出現させる。これは、マルチウインドウで開いている各画面のうち、遊技台稼働画面を一番前面に持ってきて、見やすくするためである。次いで、ステップS1302でホールに設置されている全機種名をメニュー領域のボタン上に表示する(図154(b)参照)。
次いで、ステップS1304で機種別稼働画面データ更新処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、図155に示すように機種別に稼働状況を画面で表示し、例えば大当り中の台番号の列は点滅表示させるものである。次いで、ステップS1306で割込イベント監視タイマを初期化する。割込イベント監視タイマとは、画面にエラー表示や店員呼出し表示を行う際の割込がかかったかどうかを監視しているもので、0.3秒毎に監視している。ステップS1306を経ると、営業中画面プロセスにリターンする。
【0293】
M−6.遊技台稼働画面イベント処理
図124は営業中画面プロセスにおける遊技台稼働画面イベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。遊技台稼働画面イベント処理では、まずステップS1310で図157(b)に示すように遊技台稼働画面が最前面に表示され、かつ遊技台稼働画面で全機種名および呼出し、エラーのアイコンがメニュー領域のボタン上に表示されている状態で、アイコンボタンを押したか否かを判別する。これは、呼出しあるいはエラーのアイコンの何れかを押したかどうかを判断するものである。アイコンボタンを押した場合には、ステップS1312で押されたアイコンボタンに割り当てられたポジション番号に対応する割込イベント監視領域のデータを、領域の代表位置に移動する。これは、呼出しあるいはエラーのアイコンボタンが押されると、最新の位置(ポジション番号=「0」の位置)に持ってくるものである。次いで、ステップS1314で移動によって空いた割込イベント監視領域のデータをデータのシフトによって埋める。これにより、割込イベント監視領域の後方のデータが、移動によって空いた割込イベント監視領域にシフトされることになる。ステップS1314を経ると、ステップS1320にジャンプする。
【0294】
一方、ステップS1310でアイコンボタンを押さない場合には、ステップS1316に進んで「機種名ボタン」を押したか否かを判別する。これは、図157(b)に示すように遊技台稼働画面が最前面に表示され、かつ遊技台稼働画面で全機種名がメニュー領域のボタン上に表示されている状態で、どれかの「機種名ボタン」を押して機種名のどれかを選択する操作が行われたかどうかを判断するものである。「機種名ボタン」を押した場合にはステップS1318に進んで機種別稼働画面出現処理を行い(詳細はサブルーチンで後述)、その後、ステップS1320に進む。これにより、機種別稼働画面(図155参照)がマルチウインドウで出現する。「機種名ボタン」を押さない場合にはステップS1318をジャンプしてステップS1320に進む。
【0295】
ステップS1320では割込イベント監視タイマの経過時間を取得する。次いで、ステップS1322で同タイマの経過時間が0.3秒に達したか否かを判別し、0.3秒に達すると、ステップS1324に進んで割込イベント監視タイマ処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、0.3秒毎に画面にエラー表示や店員呼出し表示を行うための割込がかかったかどうかを監視して必要な処理を行うものである。ステップS1324を経ると、ステップS1326に進む。また、ステップS1322で0.3秒に達していない場合には、ステップS1324をジャンプしてステップS1326に進む。
ステップS1326では機種別稼働画面データ更新タイマの経過時間を取得する。次いで、ステップS1328で同タイマの経過時間が1秒に達したか否かを判別し、1秒に達すると、ステップS1330に進んで機種別稼働画面データ更新処理を行い(詳細はサブルーチンで後述)、営業中画面プロセスにリターンする。これは、1秒毎に機種別稼働画面のデータを更新していくものである。また、機種別稼働画面データ更新タイマの経過時間が1秒に達していない場合には、今回のルーチンを終了して営業中画面プロセスにリターンする。
【0296】
M−6−1.機種別稼働画面データ更新処理
図125は遊技台稼働画面出現処理等における機種別稼働画面データ更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。機種別稼働画面データ更新処理では、まずステップS1340でP機当日成績ファイルを用いて、当日の台別成績ファイルを全機種分作成する。次いで、ステップS1342で台別成績ファイルの内容をそれぞれ該当する機種別稼働画面へ表示する。これにより、当日の台別成績の内容が機種別稼働画面へリアルタイムで表示されるが、全部を画面に表示できないときは、スクロールバーの操作によりスクロールさせて画面に表示する。
【0297】
次いで、ステップS1344でP機当日成績ファイルの遊技状態データを調べ、遊技中の台番号と遊技外の台番号とを別色で表示する。これは、図156に示すように、例えば「105」番台と「106」番台の色を替えて(赤色に替えて)遊技中であることを表示し、遊技外の台番号は白色のままにするものである。次いで、ステップS1346でP機当日成績ファイルの特賞状態データを調べ、特賞中の台番号の列は点滅処理を行う。これは、図156に示すように、例えば「102」番台が特賞中のときに、その列を点滅させて一目で大当り中であることを認識させるものである。
次いで、ステップS1348で機種別稼働画面のデータを1秒毎に更新するための時間をカウントしている機種別稼働画面更新タイマを初期化して遊技台稼働画面出現処理等にリターンする。
【0298】
M−6−2.機種別稼働画面出現処理
図126は遊技台稼働画面イベント処理における機種別稼働画面出現処理のサブルーチンを示すフローチャートである。機種別稼働画面出現処理では、まずステップS1350で「機種名」ボタンが押されたことに対応して対象機種の機種別稼働画面を出現させる(ポップアップにより出現させる)。次いで、ステップS1352で遊技台稼働画面から対象機種の「機種名」ボタンを消去する。これは、メイン画面の上にサブ画面(機種別稼働画面)を重ねて出現させたので、再度誤って、機種別稼働画面を出現させる「機種名」ボタンを押すことがないように、削除しておくのものである。これにより、機種別稼働画面が複数階層的に出現してしまって演算処理が遅れるという不具合を無くすことが可能になる。ステップS1352を経ると、遊技台稼働画面イベント処理にリターンする。
【0299】
M−6−3.割込イベント監視タイマ処理
図127、図128は遊技台稼働画面イベント処理における割込イベント監視タイマ処理のサブルーチンを示すフローチャートである。割込イベント監視タイマ処理では、まずステップS1360で割込イベント監視領域の代表位置を調べる。次いで、ステップS1362で代表位置にデータがあるか、すなわち最新の位置(ポジション番号=「0」の位置)にデータがあるか否かを判別し、データがあれば、ステップS1364で割込イベント画面(図157参照)が出現しているか否かを判別する。最初に遊技機からの呼出しあるいはエラーのパケットが送信されてきて、代表位置にデータが入った直後であれば、割込イベント画面が出現していないので、ステップS1366で割込イベント画面を出現させる。これにより、図157に示すような割込イベント画面がマルチウインドウで、最前面に表示される。
【0300】
次いで、ステップS1368で割込イベント監視領域の代表位置の台番号データを画面へ表示する。例えば、図158(a)に示す例では、「103」番台と表示される。次いで、ステップS1370で代表位置の割込イベントは「呼出し」であるか否かを判別する。割込イベントが「呼出し」であれば、ステップS1372で「呼出し」のメッセージを画面に出力する。これにより、例えば図158(a)に示すように割込イベント画面に「お客様がお呼びです」というメッセージが表示されて、画面を見ている経営者に伝達する。
【0301】
ステップS1370で割込イベントが「呼出し」でなければ、エラーパケットであると判断して、ステップS1374で代表位置の詳細コードと、P機詳細エラー登録ファイルを参照してエラー名とエラー対処方法を画面に出力する。これにより、図69に示すような割込イベント監視領域の情報を格納しているP機詳細エラー登録ファイルからエラー名とエラー対処方法の詳細な情報が読み出されて、例えば図158(b)に示すように割込イベント画面に「玉詰りエラー発生パネルを開けて玉を取り除いてください」というメッセージが表示されて、画面を見ている経営者に伝達する。
【0302】
一方、ステップS1364で既に割込イベント画面が出現していれば、ステップS1376にジャンプする。
また、ステップS1362で代表位置にデータがなければ、遊技機からの呼出しあるいはエラーのパケットが送信されていないと判断し、ステップS1378に分岐して割込イベント画面が出現しているか否かを判別する。割込イベント画面が出現していれば、ステップS1380で割込イベント画面を消去してステップS1376に進む。これは、代表位置にデータがないので、割込イベント画面が出現していれば、割込イベント画面を消去するものである。また、エラー解除パケットである場合も、割込イベント画面を消去することになる。ステップS1378で割込イベント画面が出現していなければ、ステップS1380をジャンプしてステップS1376に進む。
【0303】
ステップS1376では、すべてのアイコンボタンを消去する。これは、一旦、すべてのアイコンボタンを消去してアイコンボタンを表示するか否かは、割込イベント監視領域のデータを監視した後に決定するためである。ステップS1376ですべてのアイコンボタンを消去すると、次いで、ステップS1382に進み、割込イベント監視領域の代表位置以外のポジション番号を指定する。すなわち、ポジション番号=「1」のようにポジション番号=「0」以外の後方に続くポジション番号を指定する。次いで、ステップS1384で指定のポジション番号に対応した画面の位置にアイコンボタンを出現させる。例えば、ポジション番号=「1」であれば、図157(b)に示すように画面の下側の一番左方にアイコンボタンを出現させる。
【0304】
次いで、ステップS1386で指定のポジション番号の台番号データ、イベントコードデータをアイコンボタン上に表示する。例えば、ポジション番号=「1」であれば、図157(b)に示すように画面の下側の一番左方に表示したアイコンボタンの上に台番号=「103」、イベントコード=「呼出し」というように表示する。次いで、ステップS1388でアイコンボタンに指定のポジション番号を割り当てる。例えば、今回ポジション番号=「1」を指定したのであれば、アイコンボタンにポジション番号=「1」を割り当てる。次いで、ステップS1390で次のポジション番号を指定する。例えば、今回ポジション番号=「1」を指定したのであれば、次はポジション番号=「2」を指定する。
【0305】
次いで、ステップS1392で次のポジション番号が存在するか否かを判別し、存在すればステップS1384に戻って同様のループを繰り返す。次回のループではポジション番号=「2」について同様の処理を行う。このとき、ポジション番号=「2」であるから、今度は図157(b)に示すように画面の下側の左方から2番目の位置にアイコンボタンを出現させる。このようにして、順次、次のポジション番号を指定していき、ステップS1392で次のポジション番号が存在しなくなると、ステップS1394に抜けてエラー表示や店員呼出し表示を行う際の遊技機からの割込を0.3秒毎に監視している割込イベント監視タイマを初期化して遊技台稼働画面イベント処理にリターンする。
【0306】
M−7.機種別稼働画面イベント処理
図129は営業中画面プロセスにおける機種別稼働画面イベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。機種別稼働画面イベント処理では、まずステップS1400で出現している機種別稼働画面があるか否かを判別し、出現している機種別稼働画面がなければあれば、今回のルーチンを終了して営業中画面プロセスにリターンする。
出現している機種別稼働画面があればステップS1402に進んで「閉じる」ボタンを押したか否かを判別する。これは、図156に示すように機種別稼働画面の右上に表示されている「閉じる」ボタンを操作したか否かを判断するものである。「閉じる」ボタンを押した場合には、ステップS1404に分岐して「閉じる」ボタンを押した機種別稼働画面をポップダウンする。これにより、対応する機種別稼働画面が閉じる。
【0307】
次いで、ステップS1406で遊技台稼働画面に対象機種のボタンを出現させる。これは、機種別稼働画面を閉じたので、対象機種の操作ボタンを再び表示させて、当該機種別稼働画面の表示を可能にするためである。すなわち、1つ前の操作手順に戻るものである。ステップS1406を経ると、営業中画面プロセスにリターンする。
また、ステップS1402でNOのとき(「閉じる」ボタンを押していないとき)には、ステップS1408に進んでスクロールバーを操作したか否かを判別する。スクロールバーを操作していなければ、営業中画面プロセスにリターンする。また、スクロールバーを操作した場合にはステップS1410に分岐して画面の表示をスクロールさせる。これにより、出現している機種別稼働画面で次の台番号のものが順次スクロールされる。ステップS1410を経ると、営業中画面プロセスにリターンする。
【0308】
M−8.割込イベント画面イベント処理
図130は営業中画面プロセスにおける割込イベント画面イベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。割込イベント画面イベント処理では、まずステップS1420で割込イベント画面は出現しているか否かを判別し、出現していなければ今回のルーチンを終了して営業中画面プロセスにリターンする。割込イベント画面が出現していると、ステップS1422で「アイコン」ボタンを押したか否かを判別し、押していなければ同様に営業中画面プロセスにリターンする。「アイコン」ボタンを押した場合にはステップS1424に進んで割込イベント監視領域の代表位置以外のデータを後方へシフトする。
【0309】
これは、ポジション番号=「1」、ポジション番号=「2」、・・・・というデータを順次後方へシフトしてポジション番号=「2」、ポジション番号=「3」、・・・・というようにするものである。これにより、ポジション番号=「1」の位置が空くことになる。次いで、ステップS1426で代表位置にあるデータをポジション番号=「1」の位置へ移動する。これにより、最新位置(ポジション番号=「0」)にあったデータがポジション番号=「1」の位置に移動する。次いで、ステップS1428で代表位置のデータをクリアし営業中画面プロセスにリターンする。このように、例えば図157(a)に示すような割込イベント画面が出現しているとき、「アイコン」ボタンを押すと、代表位置にあるデータがポジション番号=「1」の位置へ移動し、割込イベント画面が消えてアイコン化されて表示される。
【0310】
N.閉店画面プロセス
図131は閉店画面プロセスのサブルーチンを示すフローチャートである。閉店画面プロセスは、閉店確認処理で起動し、経営分析装置12がオフラインになると終了する。
閉店画面プロセスが起動すると、ステップS1500〜ステップS1508でそれぞれ閉店画面に関する所定の処理を行う(何れも詳細はサブルーチンで後述する)。すなわち、ステップS1500で閉店画面プロセス初期化処理、ステップS1502で天候入力処理、ステップS1504で集計処理1待機処理、ステップS1506で閉店後業務データ編集処理、ステップS1508で集計処理2待機処理を行う。そして、ステップS1508を経た後、経営分析装置12がオフラインになると閉店画面プロセスが終了する。
【0311】
次に、N−1〜N−5において、閉店画面プロセスの上記各サブルーチンを詳細に説明する。
N−1.閉店画面プロセス初期化処理
図132は閉店画面プロセスにおける閉店画面プロセス初期化処理のサブルーチンを示すフローチャートである。閉店画面プロセス初期化処理では、ステップS1510で天候入力画面を出現させる。これは、図159に示すように閉店時に本日の天候を入力する画面を開くものであり、天候に基づいてデータ予測の精度を高めるためである。なお、天候を無視することも選択可能になっている。次いで、ステップS1512で天候考慮フラグをリセットする。これは、前回の天候考慮フラグをクリアするものである。ステップS1512を経ると、閉店画面プロセスにリターンする。
【0312】
N−2.天候入力処理
図133は閉店画面プロセスにおける天候入力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。天候入力処理では、ステップS1520で当日の天候ボタンを押したか否かを判別し、押した場合にはステップS1522で押されたボタンの色を変更する。これは、図159に示すように閉店時に本日の天候を入力可能な天候入力画面が開いているとき、天候ボタンのどれかを押した場合に相当する。ステップS1522を経ると、再びステップS1520に戻る。したがって、天候ボタンを押した段階では、単に天候ボタンの色を変更するのみである。天候ボタンの色を変更してステップS1520に戻ってきたときには、判別結果がNOになってステップS1524に進む。一方、最初のルーチンが開始されたとき天候ボタンの何れも押さない場合には、そのままステップS1524に進む。
【0313】
ステップS1524では次回営業日の天候ボタンを押したか否かを判別し、次回営業日の天候ボタンを押したときはステップS1526で押されたボタンの色を変更する。これは、図159に示すように閉店時に次回営業日の天候を入力可能な天候入力画面が開いているとき、次回営業日の天候ボタンのどれかを押した場合に相当する。次いで、ステップS1528で天候考慮フラグをセットしてステップS1520に戻る。天候考慮フラグは、次回営業日の予測天候データに次回営業日の天候を考慮するという設定を行うものである。
ステップS1524で次回営業日の天候ボタンを押さない場合には、ステップS1530に進み、「天候を無視」ボタンを押したか否かを判別する。「天候を無視」ボタンを押したときはステップS1532で押されたボタンの色を変更する。次いで、ステップS1534で天候考慮フラグをリセットしてステップS1520に戻る。これにより、次回営業日の予測データには次回営業日の天候が考慮されないことになる。
【0314】
ステップS1530で「天候を無視」ボタンを押さない場合には、ステップS1536に進み、「確認」ボタンを押したか否かを判別する。「確認」ボタンを押さない場合はステップS1520に戻って同様のループを繰り返し、「確認」ボタンを押すとステップS1538に進む。「確認」ボタンを押すことにより、色が変えられたボタンの操作が確定することになる。
ステップS1538では、当日の天候ボタンを1回も押していないか否かを判別する。当日の天候ボタンを1回も押していない場合には、ステップS1520に戻って同様のループを繰り返し、当日の天候ボタンを1回でも押していると、ステップS1540に抜ける。
【0315】
ステップS1540ではホール当日成績ファイルの当日天候データに、本画面で選択された当日の天候を設定する。次いで、ステップS1542で天候考慮フラグはセットされているか否かを判別し、天候考慮フラグがセットされているときはステップS1544でホール成績予測ファイルの予測天候データに、本画面で選択された次回営業日の天候を設定し、ステップS1546に進む。これにより、次回営業日のデータを予測するホール成績予測ファイルでは天候というパラメータを考慮してデータの予測が行われることになる。一方、ステップS1542で天候考慮フラグがセットされていない(リセットされている)ときは、ステップS1544をジャンプしてステップS1546に進む。ステップS1546ではホール当日成績ファイルのホール稼働状態データを「集計1」に設定する。これにより、ホールの稼働状態を表すステータスが「集計1」の処理中になる。次いで、ステップS1548で天候入力画面をポップダウンする。これにより、天候入力画面が閉じられる。ステップS1548を経ると、閉店画面プロセスにリターンする。
【0316】
N−3.集計処理1待機処理
図134は閉店画面プロセスにおける集計処理1待機処理のサブルーチンを示すフローチャートである。集計処理1待機処理では、ステップS1550で集計中画面を出現させる。集計中画面は図示は略すが、例えば画面中に「ただいま、集計中!」というメッセージが表示される。次いで、ステップS1552で集計監視タイマを初期化する。集計監視タイマとは、1秒毎にデータを確保するための時間をカウントするものである。次いで、ステップS1554で集計監視タイマの経過時間を取得し、ステップS1556で集計監視タイマの経過時間は1秒に達したか否かを判別する。1秒に達しなければステップS1554に戻って処理を繰り返し、1秒に達するとステップS1558に抜けてホール当日成績ファイルからホール稼働状態データを取得する。次いで、ステップS1560で取得したホール稼働状態データは「閉店後業務」であるか否かを判別し、NOのときはステップS1552に戻ってループを繰り返す。そして、ホール稼働状態データが「閉店後業務」になると、ステップS1562に抜けて集計表示画面を消去する。ステップS1562を経ると、閉店画面プロセスにリターンする。
【0317】
N−4.閉店後業務データ編集処理
図135は閉店画面プロセスにおける閉店後業務データ編集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。閉店後業務データ編集処理では、ステップS1570で次回営業設定画面出現処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、次回営業設定画面(図160参照)を出現させるものである。次いで、ステップS1572で台調整確認画面は出現しているか否かを判別し、出現していなければステップS1574に分岐して次回営業設定処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、次回営業設定に必要な処理を行うものである。
【0318】
次いで、ステップS1576で「終了&台調整」ボタンを押したか否かを判別し、「終了&台調整」ボタンを押した場合はステップS1576に進んでメニュー番号は「0」であるか否かを判別する。メニュー番号=「0」とは、図161に示すような台調整確認画面を出現させるメニューを指令する番号に相当する。メニュー番号が「0」であれば、ステップS1580に進んで台調整確認画面を出現させる。これにより、図161に示すように台調整を項目を選択する台調整確認画面がポップアップされる。
次いで、ステップS1582で台調整項目ファイルから選択されている台調整項目を取得し、画面へ表示する。この場合、図161に示すように、選択されている台調整項目は転送の領域がマークされて表示される。ステップS1582を経ると、ステップS1572に戻る。一方、ステップS1576で「終了&台調整」ボタンを押さない場合、あるいはステップS1578でメニュー番号が「0」でない場合には、ステップSS1572に戻る。
【0319】
ステップS1572で既に台調整確認画面が出現しているときは、ステップS1584に進んで「中止」ボタンを押したか否かを判別し、「中止」ボタンを押したときはステップS1586で台調整確認画面を消去する。これは、台調整確認画面上で「中止」ボタンを押したので、同画面を消去するものである。「中止」ボタンを押さないときは、ステップS1588に進んで転送の項目をクリックしたか否かを判別する。転送の項目とは、台調整として選択した項目であり、選択すると遊技機の方へ台調整データを転送するものである。ステップS1588で転送の項目をクリックしたときは、ステップS1590でクリックした箇所の注目(マークのこと)が設定されていれば注目を解除し、注目が解除されていれば注目を設定する。これは、転送の項目をクリックする度に、設定あるいは解除の操作になるからである。このようにして台調整項目を自由に設定/解除できる。ステップS1590を経ると、ステップS1572に戻る。
【0320】
一方、ステップS1588で転送の項目をクリックしていないときは、ステップS1592に進んで「実行」ボタンを押したか否かを判別する。「実行」ボタンを押さないときはステップS1572に戻り、「実行」ボタンを押すとステップS1594に進んで注目(マーク)が設定されている「転送」の箇所を計数する。次いで、ステップS1596で計数した箇所が5箇所であるか否かを判別し、5箇所でなければステップS1572に戻って処理をやり直し、5箇所であるとステップS1598に進んで注目(マーク)が設定されている台調整項目を台調整項目ファイルに格納する。
【0321】
次いで、ステップS1600で次回営業設定ファイルからデータを取得し、ホール成績予測ファイルへ格納する。これにより、次回営業日のホール成績が予測される。次いで、ステップS1602で次回営業設定ファイルからデータを取得し、予測日データに次回営業日を設定してP機成績予測ファイルへ格納する。これにより、次回営業日のP機成績が予測される。次いで、ステップS1604でホール当日成績ファイルのホール稼働状態データを「台調整」に設定する。次いで、ステップS1606で台調整確認画面と次回営業設定画面を消去する。
ステップS1606を経ると、閉店画面プロセスにリターンする。このようにして、次回営業設定画面上に台調整確認画面をマルチウインドウで開いて台調整項目の設定等の処理を行って台調整項目ファイルに格納したり、次回営業日の予測データをホール成績予測ファイルやP機成績予測ファイルへ格納する処理等が行われる。
【0322】
N−4−1.次回営業設定画面出現処理
図136は閉店後業務データ編集処理における次回営業設定画面出現処理のサブルーチンを示すフローチャートである。次回営業設定画面出現処理では、ステップS1610で次回営業設定画面を出現させる。次いで、ステップS1612で次回営業設定画面復元処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。ステップS1612を経ると、閉店後業務データ編集処理にリターンする。
【0323】
N−4−1a.次回営業設定画面復元処理
図137は次回営業設定画面出現処理における次回営業設定画面復元処理のサブルーチンを示すフローチャートである。次回営業設定画面復元処理では、ステップS1620でP機成績予測ファイルから予測日データが次回営業日であるP機予測アウト玉数データと、予測日データが当日である予定ゲーム設定値データとを取得し、次回営業設定ファイルへ格納する。次いで、ステップS1622で次回営業設定画面データ出力処理を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これは、予定ゲーム設定値が変更された場合とか新規に設定された場合に、次回営業日の予測データを再演算して表示(図160に示す次回営業設定画面に表示)するものである。
【0324】
次いで、ステップS1624でホール成績予測ファイルから予測来店人数データを取得し、画面へ表示する。これにより、図160に示す次回営業設定画面に予測来店人数(例えば、2102人)が表示される。次いで、ステップS1626で予定カレンダーファイルから次回営業日の開店、閉店時刻データを取得し、次回営業日の営業時間を算出する。次いで、ステップS1628でホール成績予測ファイルからホール予測アウト玉数データを取得し、次回営業日の予測稼働率を算出して画面へ表示する。この場合、遊技機の設置台数は機種情報ファイルから取得する。また、ホール予測アウト玉数×0.6(秒/玉1個の発射)という考え方に基づいて前述した演算式からホールの稼働率を算出する。これにより、図160に示す次回営業設定画面に予測稼働率(例えば、76.2%)が表示される。次いで、ステップS1630で「台別設定」の領域の先頭に表示されているP機の設定値の表示にカーソルを重ねて表示する。これにより、図160に示す次回営業設定画面の「台別設定」の領域の先頭位置にまずカーソルが待機して表示されることになる。ステップS1630を経ると、次回営業設定画面出現処理にリターンする。
【0325】
N−4−1a−1.次回営業設定画面データ出力処理
図138は次回営業設定画面復元処理における次回営業設定画面データ出力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。次回営業設定画面データ出力処理では、ステップS1640で次回営業設定ファイルの予定ゲーム設定値が前回と変更または新規に設定されたP機を対象とする。これは、予定ゲーム設定値が変更または新規に設定されたP機のデータを再演算して表示するからである。次いで、ステップS1642で対象P機の各予測データを機種ゲーム設定値ファイルから取得する。次いで、ステップS1644で対象P機の予測売上額、見込み利益データを算出する。次いで、ステップS1646で全P機の予測売上額データを合計してホール予測売上額データを算出し、次回営業設定ファイルへ格納する。
【0326】
次いで、ステップS1648でホール予測売上額データの内容をホール目標売上額データに格納する。次いで、ステップS1650で全P機の予測見込み利益データを合計してホール予測見込み利益データを算出し、次回営業設定ファイルへ格納する。次いで、ステップS1652でホール予測見込み利益データの内容をホール目標見込み利益データに格納する。次いで、ステップS1654でホール目標売上額データとホール目標見込み利益データの内容を画面へ表示する。次いで、ステップS1656で次回営業設定ファイルから全P機の予定ゲーム設定値データと、P機予測アウト玉数データを取得し、画面へ表示する。次いで、ステップS1658でメニュー番号を「0」に設定して次回営業設定画面復元処理にリターンする。このようにして、予定ゲーム設定値が変更された場合あるいは新規に設定された場合に、次回営業日の予測データが再演算されて次回営業設定画面に表示される。
【0327】
N−4−2.次回営業設定処理
図139は閉店後業務データ編集処理における次回営業設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。次回営業設定処理では、ステップS1660で売上額のデータ変更ボタンを押したか否かを判別する。これは、図160に表示されている次回営業設定画面のある売上額のラインにあるデータ変更ボタン(売上額を大きくするボタンおよび小さくするボタンの2つ)をクリックして操作したどうかを判断するものである。売上額のデータ変更ボタンを押したときはステップS1662に進んで目標売上額変更処理を行い(詳細はサブルーチンで後述)、その後、閉店後業務データ編集処理にリターンする。これにより、売上額のデータ変更ボタンの操作に応じてホール目標売上額データが加減されて再演算され画面に表示される。一方、売上額のデータ変更ボタンを押さないときは、ステップS1664に進んで利益のデータ変更ボタンを押したか否かを判別する。これは、図160に表示されている次回営業設定画面のある利益のラインにあるデータ変更ボタン(利益を大きくするボタンおよび小さくするボタンの2つ)をクリックして操作したどうかを判断するものである。
【0328】
利益のデータ変更ボタンを押したときはステップS1666に進んで目標利益変更処理を行い(詳細はサブルーチンで後述)、その後、閉店後業務データ編集処理にリターンする。これにより、利益のデータ変更ボタンの操作に応じてホール目標利益データが加減されて再演算され画面に表示される。一方、利益のデータ変更ボタンを押さないときは、ステップS1668に進んで「台別設定変更」ボタンを押したか否かを判別する。「台別設定変更」ボタンは、台毎に予測データを変更して再演算し表示するための操作を行うものである。「台別設定変更」ボタンを押したときはステップS1670に進んで台別設定値変更処理を行い(詳細はサブルーチンで後述)、その後、閉店後業務データ編集処理にリターンする。これにより、台毎に予測データが変更されて再演算されて画面に表示される。
【0329】
「台別設定変更」ボタンを押さないときはステップS1672に進んでスクロールバーを操作したか否かを判別する。ここでのスクロールバーは、台別設定の領域に表示される各台をスクロールさせる操作を行うものである。スクロールバーを操作したときはステップS1674に進んで表示領域をスクロールし、閉店後業務データ編集処理にリターンする。これにより、台別設定の表示領域がスクロールされる。スクロールバーを操作しないときはステップS1676に進んで設定値の領域をクリックしたか否かを判別する。設定値の領域は各台のゲーム設定値を示すもので、選択されると色が変っている。次回営業設定画面のデフォルト画面では101番台にカーソルが合わされている。設定値の領域をクリックしたときはステップS1678に進んでクリックされた領域にカーソルを合せる。設定値の領域をクリックしないときは、ステップS1680に進んで「設定を上げる」ボタンを押したか否かを判別する。「設定を上げる」ボタンは、P機のゲーム設定値を上げる(高くする)操作を行うものである。
【0330】
「設定を上げる」ボタンを押すと、ステップS1682に進んで設定UP処理を行い(詳細はサブルーチンで後述)、その後、閉店後業務データ編集処理にリターンする。これにより、選択された台のゲーム設定値が高くなる。「設定を上げる」ボタンを押さないときは、ステップS1684に進んで「設定を下げる」ボタンを押したか否かを判別する。「設定を下げる」ボタンは、P機のゲーム設定値を下げる(低くする)操作を行うものである。「設定を下げる」ボタンを押すと、ステップS1686に進んで設定DOWN処理を行い(詳細はサブルーチンで後述)、その後、閉店後業務データ編集処理にリターンする。これにより、選択された台のゲーム設定値が低くなる。「設定を下げる」ボタンを押さないときは、ステップS1688に進んで「ホール成績算出」ボタンを押したか否かを判別する。
【0331】
「ホール成績算出」ボタンは、ホール成績データの算出を要求する操作を行うものである。「ホール成績算出」ボタンを押すと、ステップS1690に進んでホール成績算出処理を行い(詳細はサブルーチンで後述)、その後、閉店後業務データ編集処理にリターンする。これにより、ホール成績が算出されて画面に表示される。「ホール成績算出」ボタンを押さないときは、ステップS1692に進んで「元に戻す」ボタンを押したか否かを判別する。「元に戻す」ボタンは、次回営業設定画面の最初の表示状態に戻す操作を行うものである。「元に戻す」ボタンを押すと、ステップS1694に進んで次回営業設定画面復元処理を行い(詳細はサブルーチンで後述)、その後、閉店後業務データ編集処理にリターンする。これにより、いままで各種のボタン操作を行っていても、再び、次回営業設定画面の最初の表示状態(ボタン操作によるデータの変更をしない状態)に戻される。また、「元に戻す」ボタンを押さないときは、閉店後業務データ編集処理にリターンする。
【0332】
N−4−2a.目標売上額変更処理
図140は次回営業設定処理における目標売上額変更処理のサブルーチンを示すフローチャートである。目標売上額変更処理では、ステップS1700でメニュー番号は「0」または「1」かを判別する。メニュー番号が「0」または「1」とは、利益データの演算ではない状態に相当する。利益データの演算はメニュー番号=「2」である。メニュー番号が「0」または「1」でないとき(それ以外のとき)には、次回営業設定処理にリターンする。メニュー番号が「0」または「1」であるときは、ステップS1702に進んでメニュー番号を「1」に設定する。これにより、売上額データの演算が可能になる。次いで、ステップS1704で次回営業設定ファイルのホール目標売上額データを加減し、画面へ表示する。これにより、売上額のデータ変更ボタンの操作に応じてホール目標売上額データが加減されて再演算され画面に表示されることになる。ステップS1704を経ると、次回営業設定処理にリターンする。
【0333】
N−4−2b.目標利益変更処理
図141は次回営業設定処理における目標利益変更処理のサブルーチンを示すフローチャートである。目標利益変更処理では、ステップS1710でメニュー番号は「0」または「2」かを判別する。メニュー番号が「0」または「2」とは、売上額データの演算ではない状態に相当する。売上額データの演算はメニュー番号=「1」である。メニュー番号が「0」または「2」でないとき(それ以外のとき)には、次回営業設定処理にリターンする。メニュー番号が「0」または「2」であるときは、ステップS1712に進んでメニュー番号を「2」に設定する。これにより、利益データの演算が可能になる。次いで、ステップS1714で次回営業設定ファイルのホール目標見込み利益データを加減し、画面へ表示する。これにより、利益のデータ変更ボタンの操作に応じてホール目標見込み利益データが加減されて再演算され画面に表示されることになる。ステップS1714を経ると、次回営業設定処理にリターンする。
【0334】
N−4−2c.台別設定変更処理
図142は次回営業設定処理における台別設定変更処理のサブルーチンを示すフローチャートである。台別設定変更処理では、ステップS1720でメニュー番号は「1」であるか否かを判別する。メニュー番号が「1」とは、売上額データの演算に相当する。メニュー番号=「1」であるときはステップS1722に進んで目標売上額>予測売上額であるか、すなわち目標売上額が予測売上額より大きいか否かを判別する。目標売上額が予測売上額より大きければステップS1724に進んで台別設定変更更新処理1を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、目標売上額を予測売上額より大きくした場合をシミュレーションするようにデータが再演算されて、結果が画面に表示されることになる。ステップS1724を経ると、次回営業設定処理にリターンする。
一方、目標売上額が予測売上額より小さければステップS1726に進んで台別設定変更更新処理2を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、目標売上額を予測売上額より小さくした場合をシミュレーションするようにデータが再演算されて、結果が画面に表示されることになる。ステップS1726を経ると、次回営業設定処理にリターンする。
【0335】
ステップS1720でメニュー番号=「1」でないときはステップS1728に進んでメニュー番号は「2」であるか否かを判別する。メニュー番号が「2」とは、見込み利益データの演算に相当する。メニュー番号=「2」であるときはステップS1730に進んで目標利益>予測利益であるか、すなわち目標利益が予測利益より大きいか否かを判別する。目標利益が予測利益より大きければステップS1732に進んで台別設定変更更新処理3を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、目標利益を予測利益より大きくした場合をシミュレーションするようにデータが再演算されて、結果が画面に表示されることになる。ステップS1732を経ると、次回営業設定処理にリターンする。
一方、目標利益が予測利益より小さければステップS1734に進んで台別設定変更更新処理4を行う(詳細はサブルーチンで後述)。これにより、目標利益を予測利益より小さくした場合をシミュレーションするようにデータが再演算されて、結果が画面に表示されることになる。ステップS1734を経ると、次回営業設定処理にリターンする。
【0336】
N−4−2c−1.台別設定更新処理1
図143は台別設定変更処理における台別設定更新処理1のサブルーチンを示すフローチャートである。台別設定更新処理1では、ステップS1740で次回営業設定ファイルにて予測アウト玉数データが最も大きなP機を検索し、ステップS1742で該当するP機が複数存在する場合は、乱数を用いて1台だけ選択する。次いで、ステップS1744で選択されたP機の予定ゲーム設定値データを「−1」更新する。例えば、ゲーム設定値が「2」であった場合には、ゲーム設定値を「1」に小さくする。ゲーム設定値を下げるということは、ホールにとっては売上額が大きくなることに相当する(顧客にとっては大当りが発生しにくくなることである)。
【0337】
次いで、ステップS1746で機種ゲーム設定値ファイルから更新した設定値に対応する予測データを取得し、P機の予測売上額データを算出する。これは、ゲーム設定値を小さくしたことによって、どの程度P機の予測売上額データが大きくなるかをシミュレーションするものである。次いで、ステップS1748で全P機の予測売上額データを合計し、ホールの予測売上額データを算出する。次いで、ステップS1750で目標売上額と予測売上額との差分を算出し、ステップS1752で算出した差分は最小であるか(許容範囲であるか)否かを判別する。すなわち、目標売上額として目指したのものが、予測売上額としてシミュレーションされているかどうかを判断する。
【0338】
ステップS1752で目標売上額と予測売上額との差分が最小でなければステップS1754に進んで次に予測アウト玉数の値が大きいP機(稼働の多いP機)を選択し、ステップS1742に戻って同様のループを繰り返す。そして、ループを繰り返すことにより、目標売上額と予測売上額との差分が最小になると、ステップS1756に抜けて次回営業設定画面データ出力処理を行い、台別設定変更処理にリターンする。以上の処理を行うことにより、目標売上額をいままでの予測売上額より大きくした場合をシミュレーションするデータが再演算され、結果が画面に表示される。
【0339】
N−4−2c−2.台別設定更新処理2
図144は台別設定変更処理における台別設定更新処理2のサブルーチンを示すフローチャートである。台別設定更新処理2では、ステップS1760で次回営業設定ファイルにて予測アウト玉数データが最も小さなP機を検索し、ステップS1762で該当するP機が複数存在する場合は、乱数を用いて1台だけ選択する。次いで、ステップS1764で選択されたP機の予定ゲーム設定値データを「+1」更新する。例えば、ゲーム設定値が「2」であった場合には、ゲーム設定値を「3」に大きくする。ゲーム設定値を上げるということは、ホールにとっては売上額が小さくなることに相当する(顧客にとっては大当りが発生しやすくなることである)。
【0340】
次いで、ステップS1766で機種ゲーム設定値ファイルから更新した設定値に対応する予測データを取得し、P機の予測売上額データを算出する。これは、ゲーム設定値を大きくしたことによって、どの程度P機の予測売上額データが小さくなるかをシミュレーションするものである。次いで、ステップS1768で全P機の予測売上額データを合計し、ホールの予測売上額データを算出する。次いで、ステップS1770で目標売上額と予測売上額との差分を算出し、ステップS1772で算出した差分は最小であるか(許容範囲であるか)否かを判別する。すなわち、目標売上額として目指したのものが、予測売上額としてシミュレーションされているかどうかを判断する。
ステップS1772で目標売上額と予測売上額との差分が最小でなければステップS1774に進んで次に予測アウト玉数の値が小さいP機を選択し、ステップS1762に戻って同様のループを繰り返す。そして、ループを繰り返すことにより、目標売上額と予測売上額との差分が最小になると、ステップS1776に抜けて次回営業設定画面データ出力処理を行い、台別設定変更処理にリターンする。以上の処理を行うことにより、目標売上額をいままでの予測売上額より小さくした場合をシミュレーションするデータが再演算され、結果が画面に表示される。
【0341】
N−4−2c−3.台別設定更新処理3
図145は台別設定変更処理における台別設定更新処理3のサブルーチンを示すフローチャートである。台別設定更新処理3では、ステップS1780で次回営業設定ファイルにて予測アウト玉数データが最も大きなP機を検索し、ステップS1782で該当するP機が複数存在する場合は、乱数を用いて1台だけ選択する。次いで、ステップS1784で選択されたP機の予定ゲーム設定値データを「−1」更新する。例えば、ゲーム設定値が「2」であった場合には、ゲーム設定値を「1」に小さくする。ゲーム設定値を下げるということは、ホールにとっては見込み利益が大きくなることに相当する(顧客にとっては大当りが発生しにくくなることである)。
【0342】
次いで、ステップS1786で機種ゲーム設定値ファイルから更新した設定値に対応する予測データを取得し、P機の予測見込み利益データを算出する。これは、ゲーム設定値を小さくしたことによって、どの程度P機の予測見込み利益データが大きくなるかをシミュレーションするものである。次いで、ステップS1788で全P機の予測見込み利益データを合計し、ホールの予測見込み利益データを算出する。次いで、ステップS1790で目標見込み利益と予測見込み利益との差分を算出し、ステップS1792で算出した差分は最小であるか(許容範囲であるか)否かを判別する。すなわち、目標見込み利益として目指したのものが、予測見込み利益としてシミュレーションされているかどうかを判断する。
【0343】
ステップS1792で目標見込み利益と予測見込み利益との差分が最小でなければステップS1794に進んで次に予測アウト玉数の値が大きいP機(稼働の多いP機)を選択し、ステップS1782に戻って同様のループを繰り返す。そして、ループを繰り返すことにより、目標見込み利益と予測見込み利益との差分が最小になると、ステップS1796に抜けて次回営業設定画面データ出力処理を行い、台別設定変更処理にリターンする。以上の処理を行うことにより、目標見込み利益をいままでの予測見込み利益より大きくした場合をシミュレーションするデータが再演算され、結果が画面に表示される。
【0344】
N−4−2c−4.台別設定更新処理4
図146は台別設定変更処理における台別設定更新処理4のサブルーチンを示すフローチャートである。台別設定更新処理4では、ステップS1800で次回営業設定ファイルにて予測アウト玉数データが最も小さなP機を検索し、ステップS1802で該当するP機が複数存在する場合は、乱数を用いて1台だけ選択する。次いで、ステップS1804で選択されたP機の予定ゲーム設定値データを「+1」更新する。例えば、ゲーム設定値が「2」であった場合には、ゲーム設定値を「3」に大きくする。ゲーム設定値を上げるということは、ホールにとっては見込み利益が小さくなることに相当する(顧客にとっては大当りが発生しやすくなることである)。
【0345】
次いで、ステップS1806で機種ゲーム設定値ファイルから更新した設定値に対応する予測データを取得し、P機の予測見込み利益データを算出する。これは、ゲーム設定値を大きくしたことによって、どの程度P機の予測見込み利益データが小さくなるかをシミュレーションするものである。次いで、ステップS1808で全P機の予測見込み利益データを合計し、ホールの予測見込み利益データを算出する。次いで、ステップS1810で目標見込み利益と予測見込み利益との差分を算出し、ステップS1812で算出した差分は最小であるか(許容範囲であるか)否かを判別する。すなわち、目標見込み利益として目指したのものが、予測見込み利益としてシミュレーションされているかどうかを判断する。
ステップS1812で目標見込み利益と予測見込み利益との差分が最小でなければステップS1814に進んで次に予測アウト玉数の値が小さいP機を選択し、ステップS1804に戻って同様のループを繰り返す。そして、ループを繰り返すことにより、目標見込み利益と予測見込み利益との差分が最小になると、ステップS1816に抜けて次回営業設定画面データ出力処理を行い、台別設定変更処理にリターンする。以上の処理を行うことにより、目標見込み利益をいままでの予測見込み利益より小さくした場合をシミュレーションするデータが再演算され、結果が画面に表示される。
【0346】
N−4−2d.設定UP処理
図147は次回営業設定処理における設定UP処理のサブルーチンを示すフローチャートである。設定UP処理では、ステップS1820でメニュー番号は「0」または「3」かを判別する。メニュー番号が「0」または「3」とは、売上額あるいは見込み利益の演算ではない状態に相当(逆にいうと、P機のゲーム設定値を変更する演算が含まれる可能性がある状態に相当)する。P機のゲーム設定値を変更する演算はメニュー番号=「3」である。メニュー番号が「0」または「3」でないとき(それ以外のとき)には、次回営業設定処理にリターンする。メニュー番号が「0」または「3」であるときは、ステップS1822に進んでメニュー番号を「3」に設定する。これにより、P機のゲーム設定値を変更する演算が可能になる。
【0347】
次いで、ステップS1824で次回営業設定画面(図160)においてカーソルが表示されているP機に対応する次回営業設定ファイルの予定ゲーム設定値データを「+1」更新する。例えば、ゲーム設定値が「2」であった場合には、ゲーム設定値を「3」に大きくする。ゲーム設定値を上げるということは、ホールにとっては売上額(見込み利益も)が小さくなることに相当し、一方、顧客にとっては大当りが発生しやすくなる。
次いで、ステップS1826で機種ゲーム設定値ファイルから予定ゲーム設定値に対応する各項目データを取得し、次回営業設定ファイルへ格納する。次いで、ステップS1828で次回営業設定ファイルのデータを画面へ表示する。これにより、「設定を上げる」ボタンの操作に対応してゲーム設定値を上げたことによって、どの程度P機の各項目データが変化するかがシミュレーションされ、その結果が画面に表示されることになる。ステップS1828を経ると、次回営業設定処理にリターンする。
【0348】
N−4−2e.設定DOWN処理
図148は次回営業設定処理における設定DOWN処理のサブルーチンを示すフローチャートである。設定DOWN処理では、ステップS1830でメニュー番号は「0」または「3」かを判別する。メニュー番号が「0」または「3」とは、売上額あるいは見込み利益の演算ではない状態に相当(逆にいうと、P機のゲーム設定値を変更する演算が含まれる可能性がある状態に相当)する。P機のゲーム設定値を変更する演算はメニュー番号=「3」である。メニュー番号が「0」または「3」でないとき(それ以外のとき)には、次回営業設定処理にリターンする。メニュー番号が「0」または「3」であるときは、ステップS1832に進んでメニュー番号を「3」に設定する。これにより、P機のゲーム設定値を変更する演算が可能になる。
【0349】
次いで、ステップS1834で次回営業設定画面(図160)においてカーソルが表示されているP機に対応する次回営業設定ファイルの予定ゲーム設定値データを「−1」更新する。例えば、ゲーム設定値が「2」であった場合には、ゲーム設定値を「1」に小さくする。ゲーム設定値を下げるということは、ホールにとっては売上額(見込み利益も)が大きくなることに相当し、一方、顧客にとっては大当りが発生しにくくなる。
次いで、ステップS1836で機種ゲーム設定値ファイルから予定ゲーム設定値に対応する各項目データを取得し、次回営業設定ファイルへ格納する。次いで、ステップS1838で次回営業設定ファイルのデータを画面へ表示する。これにより、「設定を下げる」ボタンの操作に対応してゲーム設定値を下げたことによって、どの程度P機の各項目データが変化するかがシミュレーションされ、その結果が画面に表示されることになる。ステップS1838を経ると、次回営業設定処理にリターンする。
【0350】
N−4−2f.ホール成績算出処理
図149は次回営業設定処理におけるホール成績算出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ホール成績算出処理では、ステップS1840でメニュー番号は「3」であるか否かを判別する。メニュー番号が「3」とは、売上額あるいは見込み利益の演算ではない状態に相当する。メニュー番号が「3」でないときは、次回営業設定処理にリターンする。メニュー番号が「3」であるときは、ステップS1842に進んで次回営業設定画面データ出力処理を行う。これにより、「ホール成績算出」ボタンの操作に対応してホール成績データを算出する演算が行われ、その結果が画面に表示されることになる。ステップS1842を経ると、次回営業設定処理にリターンする。
【0351】
N−5.集計処理2待機処理
図150は閉店画面プロセスにおける集計処理2待機処理のサブルーチンを示すフローチャートである。集計処理2待機処理では、ステップS1900で集計中表示画面を出現させる。集計中画面は図示は略すが、例えば画面中に「ただいま、集計中!」というメッセージを表示して集計中であることを知らせる画面である。次いで、ステップS1902で集計監視タイマを初期化する。集計監視タイマは、1秒毎にデータを確保するための時間をカウントする。次いで、ステップS1904で集計監視タイマの経過時間を取得し、ステップS1906で経過時間は1秒に達したか否かを判別する。1秒に達していなければ、ステップS1904に戻って処理を繰り返し、1秒に達するとステップS1908に進んでホール当日成績ファイルからホール稼働状態データを取得する。次いで、ステップS1910でホール稼働状態データは「オフライン」であるか否かを判別し、「オフライン」でなければステップS1902に戻って処理を繰り返す。そして、「オフライン」になるとステップS1912に抜けて集計表示画面を消去する。ステップS1912を経ると、閉店画面プロセスにリターンする。
【0352】
次に、カード式遊技システムの遊技方法について説明する。
(A)カードの購入
まず、最初にカード会社2よりセキュリティデータ、カードのシリアル番号等の記録されたカード(いわゆる生カード)を遊技店1a〜1n(以下、1の符号で代表する)が購入し、開店前にカード発行機23にセット(ストック)する。管理装置11は、カード会社2よりセキュリティデータ等の情報を受け取り、初期値としてカード発行機23へ送信し、カード発行機23の初期値を設定する。一方、他の端末装置に対しては、カードの照合を必要とする各端末装置(遊技機31、大型金額付加機25、カード更新機24、景品POS14)には、管理装置11より毎日、ホール情報、セキュリティデータ、各端末装置の認識コード(個別認識番号)等を各端末装置に送出して初期値の設定を行う。この場合、遊技店1はカード会社2に対してカード代金の支払いを行うことになる(例えば、月末に1回精算等)。
【0353】
次いで、遊技者は貨幣を投入してカード発行機23より正当性を判断された生カード400を発行してもらって購入する。すなわち、カード発行機23においても、ICカード400とカード発行機23間で相互に認証処理を行って発行する。また、同時にカード発行機23から管理装置11へ発行したカード400の各情報が送出され、管理装置11に当該カードの記憶領域が確保される。なお、カードを購入した状態では、カードの玉貸金額=0、貯玉金額=0、持玉数=0となっている。
(B)金額付加
次いで、遊技者は大型金額付加機25に購入したカードを挿入するとともに、硬貨あるいは紙幣を投入して所望の金額(最大20000円)をカードに付加(すなわち、カードにプリペイド金額を入れる)してもらう。例えば、10000円の金額付加が行われると、玉貸金額=10000円となる。
この場合も、同様に大型金額付加機25とICカード400間で相互認証処理が行われて金額付加が行われ、付加金額等は稼働データとして定時的に管理装置11に送信される。この場合、カード会社2は遊技店1に対してカードに付加した金額の請求を行い、一方、遊技店1はカード会社2に対してカードに付加した金額の支払いを行うことになる(例えば、月末に1回精算等)。
【0354】
(C)遊技開始
次いで、遊技者は金額の付加されたカードを遊技機31に挿入することで遊技を行う。この場合も、上述したのと同様に、相互認証を行い、正当な場合に遊技が可能となる。
封入球式の遊技を概略説明すると、遊技機31はICカード400の相互認証を行い、その結果に基づいてICカード400に記録されている金額(有価価値情報)を遊技に使用可能な持ち玉数(遊技価値情報)に変換して遊技可能とし、また、遊技の結果既に記録してある持ち玉数(遊技価値情報)により遊技可能とし、その遊技の結果をICカード400に記録する。
具体的には、ICカード400が挿入されることにより、ICカード400の情報(金額データ、持ち玉数データ等)を読み取って玉貸しを行ったり、遊技者の獲得した玉数をICカード400に記憶したりする制御を行い、ディスプレイユニット74の光送受信部75を介してネットワーク網でホールの管理装置11や経営分析装置12との間でICカード400による玉貸し(つまり売上)情報等の転送を行う。
【0355】
ここで遊技機31の具体的動作を説明すると、遊技機31の内部には40個の球が封入され、金額データ(有価価値データ:残り度数)が記録されたICカード400をカード挿入口に挿入し、遊技者がタッチパネルの玉貸しスイッチ(あるいは貯玉スイッチ)を押すと、玉の購入度数に応じて遊技者の持ち球数を増加させ、持ち球数はLCDに表示され、この持ち球数の範囲内で封入された遊技球を遊技領域内に発射可能にする。そして、封入球の発射に応じて行われる遊技に対して、遊技結果が特定の利益状態(セーフ球)であるかあるいはそれ以外の状態(アウト球)であるかの判定を行ない、特定の利益状態の場合には、所定数の賞品球(例えば、13個賞球あるいは7個賞球)に対応させて、遊技者の利益(持ち球数)を増加させる。また、遊技領域を経た遊技球を回収して発射位置に導くことにより、この封入された遊技球を循環使用して第1種のパチンコ遊技が行われる。
【0356】
そして、上述の封入球の発射時点で、LCDに表示された持玉数の数値から”1”を減算し、その結果に基づき持玉数の表示を更新する。このとき、遊技領域内を落下する封入球に対して入賞球か否かを判定し、入賞と判定された場合には、設定された賞球数(例えば、13個賞球あるいは7個賞球)が持玉数に加算されるとともに、その結果に基づき持玉数の表示が更新される。遊技者は、この持玉数の数値データにより、現在の持ち玉数の確認ならびに増減を確認することになる。遊技者が遊技を精算しようとするときは、終了スイッチを押すことにより持玉数として表示されている数値データ分の遊技価値がカードリーダライタ243によってICカード400に書き込まれ、その遊技価値を受け取ることになる。
【0357】
遊技の過程では、遊技中に読み出したカード情報を管理装置11に送信し、管理装置11側に記録されている当該カードのカード情報(カードファイルの情報)と、遊技機31より送信されてきたカード情報との比較を行う。この場合、比較結果(照合結果)が不一致であっても、その来歴を不一致来歴ファイル(カード使用来歴ファイル)に記録するだけで遊技は可能にする。それは、安全性の高いICカード400の使用と併せて、暗号化情報を使用して極めて安全性を高くしたセキュリティシステムにより相互認証を行うことにより、ICカード400内の情報を管理装置11に記録される同様の情報より優先させ、迅速な遊技進行を図るためである。
【0358】
遊技者は玉貸金額(有価価値)の残金の範囲内で、玉を借り、持ち玉数(遊技価値)に変換して遊技を行う。その遊技の結果取得した球数は、持ち玉数に加算され、カードに記録される。遊技機31においては貯玉金額の範囲内でも玉貸しが行える。すなわち、景品POS14において持ち玉数を所定の交換率で貯玉金額に交換できる。ゲーム中、玉貸金額、貯玉金額はそれらの範囲内で玉貸操作により自動減算される。また、持ち玉数はゲーム中に自動増減算される。
この場合、遊技店1はカード会社2に対してカードによる玉貸金額の請求を行い(貯玉金額による玉貸しも含む)、一方、カード会社2は遊技店1に対してカードを使用した玉貸金額の支払いを行うことになる(例えば、1日1回の精算等)。
【0359】
(D)遊技中断
遊技中に遊技機に配置されている中断スイッチを押すと、遊技を一時的に中断状態にすることができる。例えば、食事、トイレ等にいく場合に遊技中断が行われる。
(E)遊技終了
遊技を終了するときは、遊技機に配置されている終了スイッチを押す。これにより、遊技機台番号(遊技機アドレス)および持ち玉情報をカードに新たに記録させるとともに、管理装置11に各カード情報が送出されて格納される。このとき、カードに付加されている情報は最終ホール名、最終ホール番号、遊技機番号記録、球貸し金額、持ち玉数等がある。例えば、カードの玉貸金額=7000円、貯玉金額=0、持玉数=2110というように記憶される。遊技を終了すると、他台への移動あるいは精算を行う。
【0360】
(F)移動
遊技を終了した後、他の台に移動するときは、ICカード400を持っていれば、そのまま他台へ移動できる。なお、他台へそのまま移動できるのは当店、当日限りであり、かつホールの営業に沿った状態(例えば、1回交換でなく、移動可能な営業形態)の場合である。
(G)精算
精算を行う場合、遊技者はカードを景品POS14に挿入し、所定の交換率に従って現金との交換、景品との交換、所定の交換率に従って貯玉金額との交換を選択し、所望の形態の交換を行う。景品POS14においても、上述したのと同様に、相互認証および情報の転送を行う。
なお、精算を終了した遊技者は、再び遊技機31にいって、遊技を行うこともできる。
(H)他店
当店で精算を終了した遊技者は、持ち玉数=0となり、全て玉貸金額あるいは貯玉金額という有価価値に変換されるので、他店にいって遊技を行うことが可能になる。持ち玉数は当店しか使用できないからである。
【0361】
次に、上記各プログラムを実行することによる経営分析装置12の営業情報を見る場合の手順について、経営分析装置12の画面を参照して具体的に説明する。
(A)メイン画面
経営分析装置12に電源を投入し、経営分析システムにログインすると、ディスプレイ装置160の画面全体に図151に示すような経営分析システムのメイン画面が現れる。メイン画面では当日の日付、ホール名が表示されるとともに、本日のイベントが文字情報で表示される。また、サブ画面を出現可能な各種ボタン(例えば、「ホール」、「機種」、「顧客」、「労務」、・・・、「設定」、・・・)が画面上に表示される。この場合、「ホール」ボタンはホールデータの分析や画面表示等、「機種」ボタンは機種に関する情報の表示等、「顧客」ボタンは顧客に関する情報の表示等、「設定」ボタンは機種情報等の登録に対応するものである。
さらに、画面の下方には複数の「オプション」ボタンが配置されるとともに、システムを終了させるための「終了」ボタンが配置される。
ここで、メイン画面はホールの全端末装置の蓄積稼働情報(現時点より前の過去の稼働情報)の表示の選択情報を入力する選択画面に相当する。
【0362】
(B)ボタンによる画面の選択
メイン画面に表示の各ボタンを押すと、ホール営業に関する重要な情報を見ることができる。例えば、「ホール」ボタンを押すと、新しくウインドウが作成されてホール情報画面が表示される(図示略)。すなわち、ホール情報画面はマルチウインドウでメイン画面の前面側に重ねて表示される。このような画面は複数開くこともでき、しかも見たい画面を一番上に表示することもできる。そして、閉店後のデータ集計時以外であれば、ホール営業中でもこれらの画面を見ることができる。
ここで、メイン画面に表示の「設定」ボタンを押すと、図152に示す設定画面がマルチウインドウでメイン画面の前面側に重ねて出現する。設定画面では、「機種設定」、「設置確認」および「終了」の各ボタンが表示される。「機種設定」ボタンを押すことにより、当該ホールに設置する遊技機の機種が経営分析装置12の管理データとして設定される。これは、機種登録ファイルから当店に設置した機種を読み出して、必要なファイル(例えば、機種情報ファイル)に記憶させることで行われる。「設置確認」ボタンを押すと、当該ホールに設置してデータとしてファイルに格納した設置情報を確認することができる。「終了」ボタンは設定画面を消して、メイン画面を再び前面側に出現させる操作を行うものである。
【0363】
(C)ホール営業中の画面
ホールの営業中は自動的に2つの画面(ホール成績予測画面および遊技台稼働画面)が出現する。ホール成績予測画面は図153に示すように本日の営業成績の予測値等を表示し、遊技台稼働画面は各台の稼働情報を機種を選択して表示する。何れの画面もリアルタイムで情報を表示し、閉店時まで画面は表示され続ける。図154(a)はメイン画面の前面側に重ねてホール成績予測画面および遊技台稼働画面が表示された状態を示している。
ホール成績予測画面(経営予想情報表示画面)は図153に詳細を示すように画面上部領域には本日の日付、曜日、催事内容、開店時刻、閉店予定時刻、ホール名が表示される。
この場合、「催事」については以下の内容で表示される。
・平常
当店の通常の営業状態
・自替
当店で台を入れ替えた場合(新台入替)の営業状態
・他替
他店で台を入れ替えた場合(新台入替)の営業状態
・半休
当該遊技店の地域で、店の半分が休業、残りの半分が開店している営業状態
【0364】
また、現時点での時刻が表示され、リアルタイムで更新されていく。画面右側領域にはホール全体における現在の売上額、利益、来店人数、アウト玉数、セーフ玉数、プレミアム付加玉数、おまけ玉数、換金額、貯玉額がリアルタイムに表示されるとともに、閉店時における各データの予測値が表示され、各予測値データは常時再計算され、1分毎に表示が更新される。画面左側領域には売上額、利益に対応した折れ線グラフが表示され、これらのグラフも同様に1分毎に更新されていく。折れ線グラフのうち、実線は実測値、破線は予測値を示す。
このようにホール成績予測画面には、予想情報の他に当日現在の全体的な売上、利益等の経営上リアルタイムに把握したい情報が表示される。また、ホール成績予測画面では当日の予想情報も併せて見ることができるから、経営者にとって重要な営業情報を得ることができる。また、ホール成績予測画面は操作者の操作によっては消去されないので、誤って選択したメニューを消すことが無く、初心者にも安心して操作を委ねることができる。
【0365】
(D)遊技台稼働画面
遊技台稼働画面は端末装置(例えば、遊技機31)の当日稼働情報の表示の選択情報を入力する選択画面に相当する。当日稼働情報の表示は機種別稼働画面によって行われ、機種別稼働画面はホール全台の稼働データをリアルタイムで表示する。したがって、遊技台稼働画面は機種別稼働画面を選択するための選択情報入力画面である。遊技台稼働画面の最初の画面は図154(b)に示すように複数の機種(例えば、機種A〜E)の中から所望の機種を選択する機種ボタンが表示される。何れかの機種ボタンを押すと、図155(a)に示すように1つの機種別稼働画面がポップアップして表示される。また、複数の機種ボタンを押すと、図155(b)に示すように複数の機種別稼働画面がカスケード表示される。
図156は機種別稼働画面の内容の例を示し、当該機種(ここでは機種A)に属する全台の当日の稼働データが表形式でリアルタイムで表示される。ただし、画面に全ての台を表示できないので、スクロールバーにてスクロール表示させるようになっている。機種別稼働画面では、大当りが発生すると、該当する台(例えば、102番台)のラインが赤く点滅する。機種別稼働画面で「閉じる」ボタンを押すと、当該機種別稼働画面が閉じられる。
【0366】
ここで、遊技台稼働画面はメイン画面の前面側に重ねてマルチウインドウで表示される。この場合、メイン画面、ホール成績予測画面および遊技台稼働画面はディスプレイ装置160に継続表示されており、常に複数の稼働情報の表示待機状態になっている。特に、遊技台稼働画面は操作者の操作では消去できず、管理装置11からの開店パケットによって遊技台稼働画面のプロセスが起動し、閉店パケットによりプロセスが停止する。そして、メイン画面(図151)で「終了」ボタンを押したときに、図154に示す遊技台稼働画面も終了し、経営分析装置12がシャットダウンする。
【0367】
また、上述のように常に複数の稼働情報の表示待機状態になっているということは、メイン画面、ホール成績予測画面および遊技台稼働画面を継続表示した状態で、情報収集がマルチタスクで行われていることであり、端末装置の情報収集処理と、ディスプレイ装置160の画面に演算した稼働情報を表示する処理とを同時に行っている。
したがって、本実施例ではメニュー画面が基本画面となって「終了」ボタンを操作しない限り、常に常駐して端末装置の蓄積稼働情報の表示の選択情報を入力することが可能である。蓄積稼働情報としては、例えば当日より過去の遊技機全台の遊技情報、売上、利益等を過去1週間の情報で表示するホール情報画面、過去3ケ月間のホールデータを分析して疑似的な3次元のグラフィック画像で示すホールデータ分析画面、顧客の成績、来店人数、顧客定着状況等の顧客に関する情報を表示する顧客情報画面等がある。
【0368】
そのため、膨大な稼働情報から所望の情報を選択するための操作を、常に常駐するメニュー画面を介して容易に行うことができる。また、当日稼働情報の選択入力は遊技台稼働画で行い、蓄積稼働情報の選択入力はメニュー画面で行うように、これらの遊技台稼働画およびメニュー画面がグループ化されて画面に表示されるので、経営者が必要とする情報の選択のための操作がしやすい。
さらに、当日稼働情報を選択する遊技台稼働画面は操作者の操作によっては消去されないので、誤って選択したメニューを消すことが無く、初心者にも安心して操作を委ねることができる。
【0369】
(E)割込イベント画面の出現
割込イベント画面が出現するのは、営業中に遊技機からの呼び出しがある場合、および遊技機にエラーが発生した場合である。
(E−1)遊技機からの呼び出し
営業中に遊技台からの呼び出しがあると(例えば、遊技機で顧客が係員を呼び出す呼び出しスイッチを操作した場合)、図157(a)に示すようにメイン画面の前面側に重ねてホール成績予測画面および遊技台稼働画面が表示された状態で、さらに割込イベント画面が起動して一番前面に出現する。この場合の割込イベント画面は、図158(a)に示すように呼び出し元の台番号(例えば、103番台)を表示するとともに、「お客様がお呼びです」というメッセージを表示する。また、割込イベント画面の下方には、アイコンが表示される。したがって、遊技機からの呼び出しという事象を認識するのが簡単で、かつ当該遊技機の特定を容易に行うことができ、遊技機の状態変化を速やかに把握できる。
【0370】
(E−2)遊技機にエラー発生
営業中に遊技台にエラーが発生すると(例えば、遊技機に玉詰りエラーが発生した場合)、同様に図157(a)に示すようにメイン画面の前面側に重ねてホール成績予測画面および遊技台稼働画面が表示された状態で、さらに割込イベント画面が起動して一番前面に出現する。この場合の割込イベント画面は、図158(b)に示すようにエラー発生元の台番号(例えば、107番台)を表示するとともに、「玉詰りエラー発生 パネルを開いて玉を取り除いてください」というメッセージを表示する。また、割込イベント画面の下方には、アイコンが表示される。したがって、遊技機にエラーが発生したという事象を認識するのが簡単で、かつ当該遊技機の特定を容易に行うことができ、遊技機の状態変化を速やかに把握できる。
【0371】
(F)割込イベント画面の消去
割込イベント画面が消去されるのは、遊技機に発生した事象が解除された場合、およびアイコン化(操作によりアイコン化されるケースおよび自動的にアイコン化されるケースを含む)した場合である。
(F−1)遊技機に発生した事象の解除
遊技台からの呼び出しが解除されると(例えば、遊技機の呼び出しスイッチをオフすると)、割込イベント画面が自動的に閉じて消える。これにより、経営者は画面を監視していて、当該遊技機からの呼び出しが解除されたという事象を簡単に認識することができ、遊技機の状態変化を速やかに把握できる。
遊技台のエラーが解消された場合(例えば、玉詰りエラーが発生したとき、パネルを開いて玉を取り除いた場合)にも、同様に割込イベント画面が自動的に消去する。これにより、経営者は画面を監視していて、当該遊技機のエラーが解消されたという事象を簡単に認識することができ、遊技機の状態変化を速やかに把握できる。
【0372】
(F−2)操作によってアイコン化される場合
割込イベント画面が出現すると、経営者は遊技機からの呼び出しあるいはエラー発生を認識するが、その後、経営者がアイコンを押すと(例えば、クリックすると)、図158(a)あるいは図158(b)に示す割込イベント画面がアイコン化されて(標識状態になって)、図157(b)に示すように遊技台稼働画面の下方に、事象発生の順番に対応した位置に移動表示され、割込イベント画面は消去される。そして、この状態で遊技機に発生した事象が解消されると、それに対応する台のアイコンマーク(図157(b)参照)が消去される。
【0373】
(F−3)自動的にアイコン化される場合(遊技機の発生事象が連続した場合)
割込イベント画面が出現しており、アイコン化の操作がされる前に、引き続いて遊技機からの呼び出しあるいはエラー発生という事象が起こると、それまで出現していた割込イベント画面は自動的にアイコン化されて図157(b)に示すように遊技台稼働画面の下方に事象発生の順番に対応した位置に移動表示されて割込イベント画面は消去される。そして、最新の発生事象に対応する割込イベント画面が出現する。以後同様に、遊技機の発生事象が連続すると、最新の発生事象に対応する割込イベント画面が1つだけ出現し、それ以前の発生事象に対応する割込イベント画面は次々に消去されてアイコン化され、遊技台稼働画面の下方に事象発生の順番に対応した位置に移動表示される。
これにより、経営者は画面を監視していて、遊技機からの呼び出しあるいはエラー発生という事象が連続して起こる場合には、最新の事象のみが割込イベント画面で表示され、それ以前の事象はアイコン化されて事象発生の順番に対応した位置に移動表示されるので、遊技機に発生した事象を順次良く簡単に認識することができ、遊技機の状態変化を速やかに把握できる。
【0374】
(G)天候入力画面
次に、ホールが閉店になると、ホール成績予測画面および遊技台稼働画面が閉じられて、図159に示すような天候入力画面が出現する。天候入力画面では、「本日の天候を入力してください」というメッセージが表示されるとともに、「晴」、「曇」、「雨」、「雪」を入力するボタンが表示される。また、「次回営業日の天候を入力してください」というメッセージが同じ画面に表示されるとともに、「晴」、「曇」、「雨」、「雪」を入力するボタンに加えて「天候を無視」のボタンが表示される。「天候を無視」ボタンは次回営業日のデータ予測で天候を無視するものである。
本日、あるいは次回営業日に対して何れかの天候ボタンを押すと、ボタンの色が変り、その後、「確認」ボタンを押すと、天候が入力される。天候を入力すると、データの集計が行われ、データの集計中は集計中表示画面が表示される。このとき、次回営業日のデータ予測では天候を考慮して演算が行われ、データの予測精度が高められる。
【0375】
(H)次回営業設定画面
データの集計が終了すると、閉店後業務データ編集処理が行われて次回営業設定画面(図160)が表れる。次回営業設定画面では、次回営業日のホール成績予測データが表示され、例えば売上額、利益、稼働率、来店人数の各項目の予測値が表示される。このとき、データ変更ボタンを押すと、売上額および利益については、それらの値を増加あるいは減少する予測を行うべくデータが再演算されて表示される。
また、次回営業設定画面には台別設定を行う領域が設けられ、台別設定領域には台番号、機種名、予測稼働数(アウト玉数)、ゲーム設定値が表示されて、ホールの全台の予測データが分かるようになっている。なお、台別設定領域にはスクロールバーが配置され、画面に現れていない台の表示が可能である。
【0376】
さらに、次回営業設定画面では「台別設定変更」、「設定を上げる」、「設定を下げる」、「ホール成績算出」、「終了&台調整」、「戻す」の各ボタンが表示されており、これらのボタン操作により細かいデータの変更等が可能である。「台別設定変更」ボタンを押すと、遊技機を台別に指定して設定値を変更することが可能になり、このとき台番号を指定して「設定を上げる」ボタンを押すと、当該台の設定値を上げる変更が行われてデータが再演算され、「設定を下げる」ボタンを押すと、当該台の設定値を下げる変更が行われてデータが再演算されてそれぞれ表示される。「ホール成績算出」ボタンを押すと、ホール成績の予測データが演算されて表示される。「終了&台調整」ボタンを押すと、台調整確認画面が出現する。「戻す」ボタンを押すと、次回営業設定画面の各データが元の値(データを変更する前の同画面表示直後の値)に戻って表示される。
【0377】
(I)台調整確認画面
次回営業設定画面で「終了&台調整」ボタンを押すと、図161に示す台調整確認画面が出現する。台調整確認画面では、台調整項目を選択する操作が可能であり、「台調整の項目を選択してください」というメッセージが表示される。項目を選択すると、その箇所に注目マークが表示される。そして、5箇所の項目を選択して「実行」ボタンを押すと、全遊技機(詳しくは全台のディスプレイユニット74)へ釘調整のための台調整データが転送される。図161は、台調整項目としてアウト玉数、ベース値、特賞回数、稼働時間、特賞確率を選択した例を示している。なお、台調整項目は自由に設定/解除ができる。なお、「中止」ボタンを押すと、台調整項目の選択を中止する。
【0378】
(J)台調整データに基づく遊技機の調整
台調整確認画面で「実行」ボタンを押して全遊技機のディスプレイユニット74に台調整データが転送されると、全台のディスプレイユニット74にそれぞれの台調整データが表示される。。図162は、102番台のディスプレイユニット74に表示された台調整データを示す具体例である。図162(a)に示すように、台調整データとしてのアウト玉数、ベース値、特賞回数、稼働時間、特賞確率が前回結果、当日設定、当日結果、次回設定というラインに区別して表示されている。アウト玉数の単位は数値×10個であり、例えば1232とあるのは、12320個という意味である。ベース値の単位は1/1000した[%]であり、例えばベース値=386とあるのは、38.6%という意味である。特賞回数は大当りの発生した回数である。稼働時間の単位は数値×10秒であり、例えば3580秒である。特賞確率は大当り発生の確率であり、例えば247とあるのは大当り確率=1/247という意味である。
【0379】
前回結果とは前回営業日の結果データ、当日設定とは当日営業日のための設定データ、当日結果とは当日営業日の結果データ、次回設定とは次回営業日のための設定データのことである。
ホールの経営者はディスプレイユニット74に表示された台調整データを見ながら当該台の釘調整や確率設定を行う。したがって、遊技機の釘調整や確率設定を極めて容易に効率良く行うことができる。また、未熟な経営者であっても、簡単に釘調整や確率設定を行うことができる。さらに、自動設定ファイルを用いて管理装置11でも確率設定等を行うこともできる。
【0380】
102番台のディスプレイユニット74には、図162(b)に示すように、102番台の左右の遊技機(島設備の端部に配置された遊技機では右又は左の何れか1台)についての台調整データおよび当該台の属する機種の機種平均データ(実測データによって演算したデータ)が同時に表示される。したがって、経営者は併設された左右の遊技機の台調整データも併せて確認することができ、左右台を考慮したバランスの良い台調整を行うことができる。また、機種平均データも確認することができ、同じ機種の遊技機が配置された島一列でバランス良く台調整を行うことができる。
なお、ディスプレイユニット74に表示する台調整データは図162に示すような数字データでも良いが、例えば図163に示すように、当該台の台調整データを2次元のグラフで表示するようにしてもよい。台調整データとしては、台の売上、ベース値、特賞回数、稼働時間の4つのデータが表示される。この場合、当該台の台調整データが実線で、機種平均データが破線で表示される。このようにすると、台の売上、ベース値、特賞回数、稼働時間をグラフで視覚的に一目で認識することができ、機種平均とのバランスを考慮して容易に台調整を行うことができる。
【0381】
次に、閉店時に台調整データの転送が終了すると、集計処理2待機処理で1秒が経過した後にオフラインになった時点で集計表示画面が消去され、閉店画面プロセスが終了する。そして、システム終了の指示があると、全プロセスが終了して、本装置がシャットダウンする。電源は経営者が手動でオフする。
なお、図151に示す経営分析システムのメイン画面で「終了」ボタンを押した場合もシステムが終了する。
【0382】
このように本実施例では、当日稼働情報の表示を選択する画面(例えば、遊技台稼働画面)と蓄積稼働情報(過去の稼働情報)の表示を選択するメニュー画面とをディスプレイ装置162に継続表示するとともに、これらの当日稼働情報および蓄積稼働情報の表示待機状態で端末装置の情報収集が行われる。そして、当日稼働情報又は蓄積稼働情報の表示を要請する選択入力が行われると、直ちに当日稼働情報(例えば、機種別稼働画面)又は蓄積稼働情報(例えば、ホールデータ分析画面)が画面に表示される。したがって、以下の効果を得ることができる。
メニュー画面が基本画面となって「終了」ボタンを操作しない限り、常に常駐して端末装置の蓄積稼働情報の表示の選択情報を入力することが可能であるので、膨大な稼働情報から所望の情報を選択するための操作を、常に常駐するメニュー画面を介して容易に行うことができる。特に、各種の複雑な情報が画面内に混在していても、経営者は膨大な情報画面の中から所望の情報を効率良く選択することができる。したがって、近時のように遊技場で収集する情報数が増大し、情報の種類も複雑化していても、わかりやすい選択操作を行うことができるので、必要とする情報を容易に経営者に選択させて画面情報として見せることが可能で、膨大な情報を効率良く経営者に把握させることできる。
【0383】
例えば、遊技情報の中にリアルタイムで常に確認したい情報(例えば、累計した売上情報等)があるとともに、常に表示されていても確認しづらい情報(例えば、各遊技機の情報を遊技機毎に分割して表示する当日稼働情報としての機種別稼働画面)があるが、後者の端末装置個々の情報であっても、経営者は膨大な情報画面の中から所望の情報(例えば、いわゆる確認しづらい情報)を効率良く選択することができるので、端末装置の個々の情報をわかりやすく画面に表示してホールの営業状況を簡単に把握することができる。
また、当日稼働情報の選択入力は当日稼働情報表示選択画面(例えば、遊技台稼働画面)で行い、蓄積稼働情報の選択入力はメニュー画面で行うというように、これらの当日稼働情報表示選択画面およびメニュー画面がグループ化されて画面に表示されるので、経営者が必要とする情報の選択のための操作がしやすいという効果がある。
【0384】
さらに、当日稼働情報を選択する遊技台稼働画面は操作者の操作によっては消去されないので、誤って選択したメニューを消すことが無く、初心者にも安心して操作を委ねることができる。すなわち、複数の情報画面を開いた場合にでも、間違ってメニュー画面を消去してしまうという誤操作を防止できる。
ホール成績予測画面(経営予想情報表示画面)には、予想情報の他に当日現在の全体的な売上、利益等の経営上リアルタイムに把握したい情報が表示されるともに、ホール成績予測画面では当日の予想情報も併せて見ることができるので、経営者にとって重要な予想の営業情報を得ることができる。また、ホール成績予測画面は操作者の操作によっては消去されないので、誤って選択したメニューを消すことが無く、初心者にも安心して操作を委ねることができる。すなわち、複数の情報画面を開いた場合にでも、間違ってホール成績予測画面を消去してしまうという誤操作を防止できる。
ホールの営業中は自動的に2つの画面(ホール成績予測画面および遊技台稼働画面)が出現し、ホール成績予測画面で当日の営業成績の予測値等を表示し、遊技台稼働画面で各台の稼働情報を機種を選択して表示するので、これら複数の情報画面により、例えば顧客情報、当日の売上情報、特定機種の稼働情報等の各表示画面を容易に同時に確認したいという要請に応えることができる。
【0385】
本発明の実施の形態は、上記実施例に限らず、以下に述べるような各種の変形実施が可能である。
(a)パチスロ遊技機への適用が可能である。
(b)本発明はパチンコ遊技機でなく、例えば映像式ゲーム機のようにものにも適用できる。
(c)遊技機は封入球式のものに限るものではなく、どのような種類の遊技機であってもよい。
(d)遊技機からの情報を収集する構成は、上記実施例のようなネットワーク網を使用した例に限るものではなく、どのような構成で遊技機からの情報を収集してもよい。
【0386】
(e)本発明は遊技場の情報処理装置として、経営分析装置に適用した例であるが、遊技場の情報処理装置であって複数の端末装置の情報を収集し、端末装置情報を報知するものであれば、経営分析装置に限るものではない。例えば、遊技場の管理装置で端末装置の情報を収集し、端末装置情報を報知してもよいし、あるいは端末装置の情報を収集し端末装置情報を報知する専用の装置を設けてもよい。又は、他の用途をメインとする装置に、端末装置の情報収集および報知を行う機能を持たせてもよい。
また、パチスロ遊技機とパチンコ遊技機との両方を1台の情報処理装置でそれらの情報収集および報知を行うようにしてもよい。
(f)本発明は端末装置からの情報を収集して報知するものであり、その場合の端末装置からの情報は上記実施例で示した遊技関連情報に限るものではなく、端末装置の情報で経営者が要望するものあれば、どのような情報を使用してもよい。
(g)本発明の遊技場の情報処理装置における報知では画面で情報を報知しているが、音声、効果音と組み合せて遊技情報を報知してもよい。また、画面構成は上記実施例のような例に限るものではなく、本発明の目的の範囲内で、どのような報知画面に構成してもよい。
【0387】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、予想情報演算手段は前記過去情報記憶手段に記憶された蓄積情報に基づいて遊技場の時系列的な売上げを予想した売上予想情報を演算し、演算した売上予想情報を当日情報記憶手段に記憶された前記当日の端末装置情報により補正するもので、且つ、前記蓄積情報に基づいて次回営業日の前記遊技場への予想来店人数情報を演算する予想来店人数演算手段と、少なくとも前記予想来店人数情報を含む情報に基づいて売上予想情報を演算する売上予想情報演算手段と、を備え、前記予想来店人数演算手段は、過去所定期間の平均来店人数に少なくとも過去の月別の来店人数の比と過去の曜日別の来店人数の比とを掛け合わせた理想来店人数を演算する理想来店人数演算手段と、前記理想来店人数と実際の来店人数との比である人気指数を演算する人気指数演算手段と、過去所定営業日数の人気指数から次回営業日の予想人気指数を演算する予想人気指数演算手段と、を有し、次回営業日の理想来店人数に前記予想人気指数を掛け合わせて次回営業日の予想来店人数を演算し、前記表示手段は、前記予想情報演算手段により演算された情報の表示を行うので、以下の効果を得ることができる。
特に、ホールの営業中は、当日現在の全体的な売上等の経営上リアルタイムに把握したい情報と、当日の予想売上情報とを併せて見ることができるので、予想の営業情報を含めた必要な情報を容易に同時に確認したいという要請に応えることができる。
また、予想情報演算手段により演算された情報を表示する画面(例えば、経営予想情報表示画面で、実施例ではホール成績予測画面)には、予想情報の他に当日現在の全体的な売上、利益等の経営上リアルタイムに把握したい情報が表示されるとともに、経営予想情報表示画面では当日の予想情報も併せて見ることができ、経営者にとって重要な予想の営業情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報処理装置を適用した遊技場設備の一実施例を示すブロック図である。
【図2】同実施例の遊技場の管理系統を示す図である。
【図3】同実施例の端末装置の通信系統を示す図である。
【図4】同実施例の経営分析装置の構成を示すブロック図である。
【図5】同実施例の経営分析装置の詳細なブロック構成を示す図である。
【図6】同実施例のPOS接続ファイルを説明する図である。
【図7】同実施例の大型機接続ファイルを説明する図である。
【図8】同実施例の発行機接続ファイルを説明する図である。
【図9】同実施例の更新機接続ファイルを説明する図である。
【図10】同実施例の機種登録ファイルを説明する図である。
【図11】同実施例の機種情報ファイルを説明する図である。
【図12】同実施例の機種ゲーム設定値ファイルを説明する図である。
【図13】同実施例の機種ルール設定値ファイルを説明する図である。
【図14】同実施例の機種レイアウトファイルを説明する図である。
【図15】同実施例のホール初期値ファイルを説明する図である。
【図16】同実施例の台間付加来歴ファイルを説明する図である。
【図17】同実施例の金額付加来歴ファイルを説明する図である。
【図18】同実施例の精算来歴ファイルを説明する図である。
【図19】同実施例の発行来歴ファイルを説明する図である。
【図20】同実施例の更新来歴ファイルを説明する図である。
【図21】同実施例の自動設定ファイルを説明する図である。
【図22】同実施例のP機当日成績ファイルを説明する図である。
【図23】同実施例のホール当日成績ファイルを説明する図である。
【図24】同実施例の顧客当日成績ファイルを説明する図である。
【図25】同実施例のP機基本ファイルを説明する図である。
【図26】同実施例のP機成績ファイルを説明する図である。
【図27】同実施例のP機時系列成績ファイルを説明する図である。
【図28】同実施例の機種成績ファイルを説明する図である。
【図29】同実施例の機種時系列成績ファイルを説明する図である。
【図30】同実施例のPOS成績ファイルを説明する図である。
【図31】同実施例の大型機成績ファイルを説明する図である。
【図32】同実施例の発行機成績ファイルを説明する図である。
【図33】同実施例の更新機成績ファイルを説明する図である。
【図34】同実施例のPOS時系列成績ファイルを説明する図である。
【図35】同実施例の大型機時系列成績ファイルを説明する図である。
【図36】同実施例のホール当日時系列成績ファイルを説明する図である。
【図37】同実施例のホール成績ファイルを説明する図である。
【図38】同実施例のホール時系列成績ファイルを説明する図である。
【図39】同実施例の予定カレンダーファイルを説明する図である。
【図40】同実施例の実践カレンダーファイルを説明する図である。
【図41】同実施例のホール成績予測ファイルを説明する図である。
【図42】同実施例のホール時系列成績予測ファイルを説明する図である。
【図43】同実施例のP機成績予測ファイルを説明する図である。
【図44】同実施例の顧客成績ファイルを説明する図である。
【図45】同実施例の時系列単位時刻ファイルを説明する図である。
【図46】同実施例のリモコン来歴ファイルを説明する図である。
【図47】同実施例のP機詳細エラー登録ファイルを説明する図である。
【図48】同実施例のP機詳細エラー登録ファイルの内容を示す図である。
【図49】同実施例の次回営業設定ファイルを説明する図である。
【図50】同実施例のホール成績仮想ファイルを説明する図である。
【図51】同実施例の台調整項目ファイルを説明する図である。
【図52】同実施例の台調整データファイルを説明する図である。
【図53】同実施例の経営分析装置のメインプログラムを示すフローチャートである。
【図54】同実施例のメイン画面プロセスを示すフローチャートである。
【図55】同実施例のデータ収集プロセスを示すフローチャートである。
【図56】同実施例のオフライン処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図57】同実施例の開店準備処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図58】同実施例の開店待ち処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図59】同実施例の営業中処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図60】同実施例の営業中処理の初期化処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図61】同実施例の発射データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図62】同実施例の回収データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図63】同実施例の入賞データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図64】同実施例のリモコンデータ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図65】同実施例のおまけ玉データ更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図66】同実施例の盤情報データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図67】同実施例の分析データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図68】同実施例の呼び出し情報受付処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図69】同実施例の割込イベント監視領域を説明する図である。
【図70】同実施例のエラー情報受付処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図71】同実施例の定時刻処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図72】同実施例のP機基本ファイル更新処理1のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図73】同実施例の遊技開始データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図74】同実施例の遊技終了データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図75】同実施例のP機基本ファイル更新処理2のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図76】同実施例の玉貸使用データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図77】同実施例の貯玉使用データ収集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図78】同実施例の営業中処理の最終処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図79】同実施例の閉店確認処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図80】同実施例の集計処理1のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図81】同実施例の実践カレンダーファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図82】同実施例のP機成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図83】同実施例の機種成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図84】同実施例のPOS成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図85】同実施例の大型機成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図86】同実施例の発行機成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図87】同実施例の更新機成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図88】同実施例のホール成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図89】同実施例の次回営業日来店人数予測処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図90】同実施例の次回営業日来店人数予測の一例を示す図である。
【図91】同実施例の次回営業日ホール稼働数予測処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図92】同実施例の次回営業日台別稼働数予測処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図93】同実施例の閉店後業務処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図94】同実施例の台調整データ転送処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図95】同実施例の台調整データファイル作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図96】同実施例の集計処理2のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図97】同実施例の自動設定ファイル作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図98】同実施例のP機時系列成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図99】同実施例の機種時系列成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図100】同実施例のPOS時系列成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図101】同実施例の大型機時系列成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図102】同実施例のホール時系列成績ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図103】同実施例のホール成績予測ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図104】同実施例のホール時系列成績予測ファイル更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図105】同実施例のホール時系列予測売上額データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図106】同実施例のホール時系列予測アウト玉数データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図107】同実施例のホール時系列予測セーフ玉数データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図108】同実施例の時系列予測来店人数データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図109】同実施例のホール時系列予測おまけ玉数データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図110】同実施例のホール時系列予測プレミアム付加玉数データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図111】同実施例のホール時系列予測換金額データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図112】同実施例のホール時系列予測貯玉額データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図113】同実施例の時系列予測データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図114】同実施例の時系列予測データ作成の手順を説明する図である。
【図115】同実施例の時系列予測データ作成の手順を説明する図である。
【図116】同実施例の時系列予測データ作成の手順を説明する図である。
【図117】同実施例のホール時系列予測見込み利益データ作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図118】同実施例の営業中画面プロセスのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図119】同実施例のホール成績予測画面出現処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図120】同実施例のホール成績予測画面イベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図121】同実施例のホール成績予測画面データ更新処理1のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図122】同実施例のホール成績予測画面データ更新処理2のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図123】同実施例の遊技台稼働画面出現処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図124】同実施例の遊技台稼働画面イベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図125】同実施例の機種別稼働画面データ更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図126】同実施例の機種別稼働画面出現処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図127】同実施例の割込イベント監視タイマ処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図128】同実施例の割込イベント監視タイマ処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図129】同実施例の機種別稼働画面イベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図130】同実施例の割込イベント画面イベント処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図131】同実施例の閉店画面プロセスのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図132】同実施例の閉店画面プロセス初期化処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図133】同実施例の天候入力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図134】同実施例の集計処理1待機処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図135】同実施例の閉店後データ編集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図136】同実施例の次回営業設定画面出現処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図137】同実施例の次回営業設定画面復元処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図138】同実施例の次回営業設定画面データ出力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図139】同実施例の次回営業設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図140】同実施例の目標売上額変更処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図141】同実施例の目標利益変更処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図142】同実施例の台別設定変更処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図143】同実施例の台別設定更新処理1のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図144】同実施例の台別設定更新処理2のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図145】同実施例の台別設定更新処理3のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図146】同実施例の台別設定更新処理4のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図147】同実施例の設定UP処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図148】同実施例の設定DOWN処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図149】同実施例のホール成績算出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図150】同実施例の集計処理2待機処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図151】同実施例の経営分析装置のメイン画面を示す図である。
【図152】同実施例の設定画面を示す図である。
【図153】同実施例のホール成績情報画面を示す図である。
【図154】同実施例の複数の画面の表示例を示す図である。
【図155】同実施例の複数の画面の表示例を示す図である。
【図156】同実施例の機種別稼働画面を示す図である。
【図157】同実施例の割込イベント画面の出現状況を説明する図である。
【図158】同実施例の割込イベント画面を示す図である。
【図159】同実施例の天候入力画面を示す図である。
【図160】同実施例の次回営業日ホール成績予測画面を示す図である。
【図161】同実施例の台調整項目の選択画面を示す図である。
【図162】同実施例の台調整データ画面を示す図である。
【図163】同実施例の台調整データの変更表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 遊技店
2 カード管理会社
11 カード管理装置
12 経営分析装置(遊技場の情報処理装置)
31、31a〜31n 遊技機(封入球式遊技機)
60 プリンタ
74、74a、74b ディスプレイユニット
100 リモコン装置(遠隔操作装置)
151 ワークステーション
152 グラフィックインターフェース
153 パラレルインターフェース
154 オーディオインターフェース
155 SCSIホストアダプタ
156 ATMインターフェース
159 ビデオスキャンコンバータ
160 ディスプレイ装置(CRT)
162 スピーカ
178 RAM
187 ハードディスク装置(HDD)
188 光磁気ディスク装置(MO)
189 デジタルテープ記憶装置(DAT)
191 キーボード
192 マウス
193 CD−ROM装置

Claims (1)

  1. 遊技場の複数の端末装置の情報を収集し、端末装置情報を報知する遊技場の情報処理装置であって、
    端末装置情報検出手段と、当日情報記憶手段と、当日情報選択入力制御手段と、過去情報記憶手段と、予想情報演算手段と、表示手段とを備えており、
    前記端末装置情報検出手段は、複数の端末装置からの情報を収集するものであり、
    前記当日情報記憶手段は、前記端末装置情報検出手段によって収集された複数の端末装置からの情報に基づいて当日の端末装置情報を記憶するものであり、
    前記当日情報選択入力制御手段は、前記当日の端末装置情報の報知を選択する入力情報を入力するものであり、
    前記過去情報記憶手段は、過去営業日の前記端末装置情報を蓄積情報として記憶するものであり、
    前記予想情報演算手段は、前記過去情報記憶手段に記憶された蓄積情報に基づいて遊技場の時系列的な売上げを予想した売上予想情報を演算し、演算した売上予想情報を当日情報記憶手段に記憶された前記当日の端末装置情報により補正するもので、且つ、
    前記蓄積情報に基づいて次回営業日の前記遊技場への予想来店人数情報を演算する予想来店人数演算手段と、
    少なくとも前記予想来店人数情報を含む情報に基づいて売上予想情報を演算する売上予想情報演算手段と、
    を備え、
    前記予想来店人数演算手段は、
    過去所定期間の平均来店人数に少なくとも過去の月別の来店人数の比と過去の曜日別の来店人数の比とを掛け合わせた理想来店人数を演算する理想来店人数演算手段と、
    前記理想来店人数と実際の来店人数との比である人気指数を演算する人気指数演算手段と、
    過去所定営業日数の人気指数から次回営業日の予想人気指数を演算する予想人気指数演算手段と、を有し、
    次回営業日の理想来店人数に前記予想人気指数を掛け合わせて次回営業日の予想来店人数を演算し、
    前記表示手段は、前記予想情報演算手段により演算された情報の表示を行うものであることを特徴とする遊技場の情報処理装置。
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