JP4023740B2 - 圧油のエネルギー回収装置 - Google Patents

圧油のエネルギー回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4023740B2
JP4023740B2 JP2003373930A JP2003373930A JP4023740B2 JP 4023740 B2 JP4023740 B2 JP 4023740B2 JP 2003373930 A JP2003373930 A JP 2003373930A JP 2003373930 A JP2003373930 A JP 2003373930A JP 4023740 B2 JP4023740 B2 JP 4023740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure oil
energy recovery
recovery device
pressure
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003373930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005140143A (ja
Inventor
英樹 角
直樹 石崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2003373930A priority Critical patent/JP4023740B2/ja
Publication of JP2005140143A publication Critical patent/JP2005140143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4023740B2 publication Critical patent/JP4023740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L1/00Supplying electric power to auxiliary equipment of vehicles
    • B60L1/003Supplying electric power to auxiliary equipment of vehicles to auxiliary motors, e.g. for pumps, compressors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L1/00Supplying electric power to auxiliary equipment of vehicles
    • B60L1/006Supplying electric power to auxiliary equipment of vehicles to power outlets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L1/00Supplying electric power to auxiliary equipment of vehicles
    • B60L1/02Supplying electric power to auxiliary equipment of vehicles to electric heating circuits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L1/00Supplying electric power to auxiliary equipment of vehicles
    • B60L1/14Supplying electric power to auxiliary equipment of vehicles to electric lighting circuits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L1/00Supplying electric power to auxiliary equipment of vehicles
    • B60L1/20Energy regeneration from auxiliary equipment

Description

本発明は、油圧ショベルやホイールローダ等の建設機械および作業車両等の油圧回路に関わり、油圧ポンプによって発生したエネルギーを回収する圧油のエネルギー回収装置に関する。
従来、油圧ショベル等の建設機械、作業車両等の油圧システムには、油圧機器の破壊を防止するために、回路圧が過大にならないように、所定の圧力以上になると油圧ポンプの吐出油をタンクに排出するリリーフ弁を備えた回路が配置されている。
例えば、油圧ショベルのバケットで岩盤層を連続して掘削する場合や、ホイールローダでバケットを盛土や地山にくい込ませて、自然石、土砂等をすくい込む時に、アクチュエータの圧油が高圧となり、油圧ポンプの吐出回路の圧力がリリーフ弁の設定圧力以上となるので、油圧ポンプの吐出油がリリーフ弁によりタンクに排出される。
このような場合に、油圧ポンプで発生した高圧な圧油のエネルギーを回収し電気エネルギーとして回収するシステムとして、例えば、特許文献1に開示されているものがある。この従来技術は、油圧ポンプからリリーフ弁を通過してタンクに連通する回路の途中に、圧油のエネルギーを電気エネルギーに変換する装置を配置し、油圧回路の負荷圧がリリーフ弁の設定圧以上になったとき、油圧ポンプで発生した高圧な圧油の大きなエネルギーを電気エネルギーとして回収し、バッテリーに蓄えることができる。
したがって、高圧な圧油の大きなエネルギーが変換された電気エネルギーをバッテリーに蓄えるようにしたので、この電気エネルギーを種々のエネルギーとして回生し利用することができ油圧ポンプで発生した圧油のエネルギーの消費効率が向上する。
また、別の従来技術例として、例えば、特許文献2に開示されているものがある。この従来技術は、センターバイパス回路を有する油圧装置の、すべての油圧アクチュエータの操作レバーが操作されず、すべての方向切換弁が中立位置にあるとき、油圧ポンプから吐出された全部の圧油のエネルギーを回収し電気エネルギーとしてバッテリーに蓄へ回収することができる。
したがって、電気エネルギーをバッテリーに蓄えるようにしたので、この電気エネルギーを種々のエネルギーとして回生し利用することができ油圧ポンプで発生した圧油のエネルギーの消費効率が向上する。
特開2003−49809号公報 特開2003−49810号公報
しかしながら、特許文献1に示されたシステムでは、油圧ポンプからリリーフ弁を通過してタンクに連通する回路の途中に、圧油のエネルギーを電気エネルギーに変換する装置を配置しているため、リリーフ弁が作動して圧油がエネルギー変換装置に導かれるときに、エネルギー変換装置の慣性、摩擦抵抗、圧力損失により、リリーフ弁で設定した圧力より高い圧油がエネルギー変換装置の上流部、すなわちリリーフ弁の出口に発生する。すると、リリーフ弁の出口圧力の増加分だけリリーフ弁の設定圧力も上昇する。また、リリーフ弁に流れる流量の変動により、エネルギー変換装置の回転にむらができ、リリーフ弁の出口の圧力が変動する。すると、リリーフ弁の出口の圧力変動にともないリリーフ弁の設定圧力も変動し油圧ポンプから吐出された圧力が安定しない。このことにより、操作性能に影響を与え操作性能を悪化させてしまう。また、リリーフ弁の設定圧力以上の圧力が発生するため回路の破損にもつながる。
次に、特許文献2に示された従来技術では、センターバイパス回路を有する油圧装置の、すべての油圧アクチュエータの操作レバーが操作されず、すべての方向切換弁が中立位置にあるとき、油圧ポンプから吐出された圧油を回収することができる。しかし、方向切換弁が中立位置にありセンターバイパスの通過流量が多くなると油圧ポンプの吐出流量を減らすように、ポンプ吐出流量を制御するため回収できるエネルギーは少ない。
第1の発明は、油圧ポンプと、前記油圧ポンプにより駆動される油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流量および方向を制御する方向切換弁と、前記油圧ポンプの吐出回路の最大圧力を規制するリリーフ弁と圧油のエネルギーを回収するエネルギー回収装置とを有し、前記エネルギー回収装置は前記油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される油圧モータと、前記油圧モータと回転軸により連結された発電機で構成される、圧油を回収するエネルギー回収装置において、吐出回路からタンクへの回路に前記リリーフ弁と並列に前記圧油のエネルギー回収装置を並べて配置し、前記リリーフ弁が作動したことを検出する検出手段と、前記リリーフ弁が作動してリリーフ流量が発生したときに前記圧油のエネルギー回収装置に圧油を流し、リリーフ流量がゼロのときに前記圧油のエネルギー回収装置への圧油を遮断する手段を設け構成している。
第2の発明は、第1の発明においてエネルギー変換装置への圧油を遮断する手段を切換弁としたものである。
第3の発明は、第1の発明においてエネルギー変換装置を可変容量型油圧モータとし、圧油を連通するのにモータの容量を増加させ、圧油を遮断するのにモータの容量をゼロとすることとしたものである。
第4の発明は、油圧ポンプと、前記油圧ポンプにより駆動される油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流量および方向を制御するクローズドセンター型の方向切換弁と、前記油圧ポンプの吐出回路の最大圧力を規制するリリーフ弁と、前記方向切換弁が中立の時に、圧油をアンロードするアンロード弁と、圧油のエネルギーを回収するエネルギー回収装置とを有し、前記エネルギー回収装置は前記油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される油圧モータと前記油圧モータと回転軸により連結された発電機で構成される圧油を回収するエネルギー回収装置において、吐出回路からタンクへの回路に前記リリーフ弁と並列に前記圧油のエネルギー回収装置を並べて配置し、前記リリーフ弁または前記アンロード弁が作動したことを検出する検出手段と、前記リリーフ弁または前記アンロード弁が作動してリリーフ流量またはアンロード流量が発生したときに前記圧油のエネルギー回収装置に圧油を流し、リリーフ流量またはアンロード流量がゼロのときに前記圧油のエネルギー回収装置への圧油を遮断する手段を設け構成している。
第5の発明は、第4の発明においてエネルギー変換装置への圧油を遮断する手段を切換弁としたものである。
第6の発明は、第4の発明においてエネルギー変換装置を可変容量型油圧モータとし、圧油を連通するのにモータの容量を増加させ、圧油を遮断するのにモータの容量をゼロとすることとしたものである。
第7の発明は、油圧ポンプと前記油圧ポンプにより駆動される油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流量および方向を制御するオープンセンター型の方向切換弁と、前記油圧ポンプの吐出回路の最大圧力を規制するリリーフ弁と、前記方向切換弁が中立の時に、複数の方向切換弁を通ってタンクへ連通するセンターバイパス回路と、圧油のエネルギーを回収するエネルギー回収装置とを有し、前記エネルギー回収装置は前記油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される油圧モータと前記油圧モータと回転軸により連結された発電機で構成される圧油を回収するエネルギー回収装置において、吐出回路からタンクへの回路に前記リリーフ弁と並列に前記圧油のエネルギー回収装置を並べて配置し、前記リリーフ弁または前記アンロード弁が作動したことを検出する検出手段と、前記リリーフ弁または前記アンロード弁が作動してリリーフ流量またはアンロード流量が発生したときに前記圧油のエネルギー回収装置に圧油を流し、リリーフ流量またはアンロード流量がゼロのときに前記圧油のエネルギー回収装置への圧油を遮断する手段を設け構成している。
第8の発明は、第7の発明においてエネルギー変換装置への、圧油を遮断する手段を切換弁としたものである。
第9の発明は、第7の発明においてエネルギー変換装置を、可変容量型油圧モータとし、圧油を連通するのにモータの容量を増加させ、圧油を遮断するのにモータの容量をゼロとすることとしたものである。
第1から第3の発明によれば、リリーフ弁とリリーフ弁からタンクへの回路と並列にエネルギー回収装置を並べることにより、油圧回路の負荷圧がリリーフ弁の設定圧力以上になり、リリーフ弁からタンクへ排出される高圧な圧油のエネルギーをエネルギー回収装置へ迂回させて回収しエネルギー回収装置の慣性、圧力損失、摩擦抵抗等により油圧ポンプからアクチュエータに供給される回路の圧力が変動することを防止し、リリーフ弁作動時の回路の圧力を安定させることにより、アクチュエータの操作性能を良好にさせることができる。また、リリーフ弁の設定圧力以上の圧力が発生しないため回路の破損が起こらない。
また、第4から第6の発明によれば、エネルギー変換装置を1つ配置することで、リリーフ弁からの高圧な圧油のエネルギー回収とクローズドセンター型の方向制御弁がすべて中立の時にアンロードされるエネルギーとを回収することがでる。そのため、エネルギーを有効に回収できる。高圧な圧油のエネルギー回収時には、アクチュエータの操作性能を良好にさせることができ、リリーフ弁の設定圧力以上の圧力が発生しないため回路の破損が起こらない。
また、第7から第9の発明によれば、エネルギー変換装置を1つ配置することで、リリーフ弁からの高圧な圧油のエネルギー回収とオープンセンター型の方向制御弁がすべて中立の時にセンターバイパス回路からの圧油を回収することができる。そのため、エネルギーを有効に回収できる。高圧な圧油のエネルギー回収時にはアクチュエータの操作性能を良好にさせることができ、リリーフ弁の設定圧力以上の圧力が発生しないため回路の破損が起こらない。
以下、本発明に係る油圧回収装置の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の第1の実施形態による圧油のエネルギー回収装置を図1により説明する。図1は油圧ショベルやホイールローダ等の建設機械および作業車両等に用いられる油圧システムの一例を示すもので、図示しないエンジン等の動力源によって駆動される可変容量型の油圧ポンプ1と、油圧ポンプ1の吐出回路50に油圧ポンプ1から供給される圧油の流量および方向を制御する方向切換弁3が接続されている。この方向切換弁3は、操作レバー30により圧油が供給され方向切換弁3が切換わる。この切換操作により吐出回路50の圧油を油圧シリンダ5に供給し油圧シリンダ5を動作させる。さらに、吐出油路50からでた圧油が方向切換弁3、吐出油路51を通り方向切換弁4に接続される。この方向切換弁4は、操作レバー40により圧油が供給され方向切換弁4が切換わる。この切換操作により吐出回路50の圧油を油圧シリンダ6に供給し油圧シリンダ6を動作させる。そして、吐出油路50の圧油は方向切換弁4を通り油圧タンク7に通じるセンターバイパス回路52に接続される。このセンターバイパス回路52とタンク7の間に絞り13を設け、絞り13の上流の圧油を油圧ポンプ1の斜板を制御する制御部に回路58により導く。
油圧ポンプ1の吐出圧油がセンターバイパス回路52の絞り13を通過する流量が少ない時は、油圧ポンプ1の斜板の傾きを大きくして吐出流量を増加し、絞り13を通過する流量が多い時は、油圧ポンプ1の斜板の傾きを小さくして吐出流量を減少させるように油圧ポンプ1を制御する。
油圧ポンプ1と方向切換弁3の間の吐出回路50から分岐する回路53が設けられ、この回路53に油圧ポンプ1の吐出回路50の最大圧力を規制するためのリリーフ弁8が設けられている。この吐出回路50の油圧が設定圧力以上になるとリリーフ弁8が開いて圧油がタンク7へ排出され、吐出回路50の圧力を下げてリリーフ弁8の設定圧力以内に保持する。
油圧ポンプ1と方向切換弁3の間の吐出回路50から分岐する回路53からリリーフ弁8を通りタンク7へ圧油を排出する回路と並行に回路55を設けている。この回路55と回路56を連通遮断する切換弁9を配置し、回路56の下流に油圧モータ10が配置されている。この油圧モータ10の出力軸に発電機11が連結されており、油圧モータ10と油圧モータ10の出力軸に連結された発電機11により油圧変換装置20を構成している。
リリーフ弁8とタンク7の間に、リリーフ弁8が開いて圧油がタンク7に排出されたことを検知する絞り12が設けられている。この絞り12の上流の回路圧をリリーフ弁8と絞り12の間の回路54から分岐した回路57により切換弁9に導いている。切換弁9はポンプ1の吐出回路50の圧力がリリーフ弁8の設定圧力以下のときは、切換弁9のバネ力により回路55と回路56を遮断して油圧モータ10に圧油が流れないようにして吐出回路50の圧力を保持している。次に、吐出回路50の圧力がリリーフ弁8の設定圧力以上になると、回路53、リリーフ弁8を通った圧油が絞り12を流れる。この絞り12を流れることで回路54、回路57の圧力が高くなり、切換弁9のバネ力に打ち勝って切換弁9を切り換える。
切換弁9が切り換わると回路55と回路56は連通して油圧モータ10に圧油が流れ、油圧モータ10が駆動し出力軸を通して発電機11を駆動する。
次に、第1の実施形態に係わる圧油エネルギー回収装置の作用について説明する。オペレータにより操作レバー30または40が操作されると方向切換弁3または方向切換弁4が切り換わり油圧ポンプ1の圧油が油圧シリンダ5または油圧シリンダ6に供給され油圧シリンダ5または油圧シリンダ6が作動する。
例えば、油圧ショベルのバケット用油圧シリンダを油圧シリンダ5とする。油圧ショベルで堅い岩盤を掘削中に、油圧ショベルのバケット用の油圧シリンダ5の負荷圧が上昇し、油圧ポンプ1の吐出回路50の圧力がリリーフ弁8の設定圧力以上になり、リリーフ弁8が開くと高圧な圧油がリリーフ弁8、絞り12を通りタンク7に排出される。この時、絞り12の上流の回路54にリリーフ弁の通過流量に比例した圧力が発生する。この圧油の圧力が切換弁9のばね力に打ち勝つと、切換弁9が切り換わり吐出回路50の圧油は回路55、切換弁9、回路56を通り油圧モータ10に圧油が流れ込み、油圧モータ10が駆動される。この油圧モータ10が駆動され出力軸を通して発電機11を駆動し高圧な圧油のエネルギーを回収する。しかし、油圧モータ10は切換弁9が遮断状態の時には停止しており、切換弁9が連通して初めて回り始める。このとき、油圧モータ10の慣性、圧力損失等と発電機11の慣性、摩擦抵抗等によりリリーフ弁8で設定した圧力より高い圧が発生する可能性があるが、吐出回路50から分岐してタンク7へ導かれる2つの回路を並列に設け、一方の回路にリリーフ弁8を配置し、他方の回路に油圧モータ10を有した圧油のエネルギー回収装置を並べて配置しているため、油圧モータ10に流れる流量とリリーフ弁8へ流れる流量は、リリーフ弁8により自動的に調整され吐出回路50の圧油がリリーフ弁8の設定圧力より高くなることはなく、高圧な圧油のエネルギーを回収することができる。
また、油圧ショベルのバケット用油圧シリンダを油圧シリンダ5、アーム用油圧シリンダを油圧シリンダ6とする。油圧ショベルのアームとバケットを使い堅い岩盤を掘削中に、まず、アームで掘削をしアーム用の油圧シリンダ6の負荷圧が上昇し油圧ポンプ1の吐出回路50の圧力がリリーフ弁8の設定圧以上となり、リリーフ弁8が開き切換弁9が切り換わり圧油が油圧モータ10を駆動し圧油のエネルギーを回収する。次に、この状態からバケットで岩盤を崩すために掘削操作をする。このときバケット用の油圧シリンダ5には、リリーフ弁8で設定した圧力が出入りをしてバケット用の油圧シリンダ5が伸縮し岩盤を崩していく。この操作にともない、リリーフ弁8に流れるリリーフ流量、エネルギー回収装置に流れる流量もバケット用の油圧シリンダ5の伸縮に合わせ増減する。すると、油圧モータ11に流れる圧油の変動により、エネルギー変換装置の回転にむらができ、油圧モータ10の慣性、圧力損失等と発電機11の慣性、摩擦抵抗等によりリリーフ弁8で設定した圧力より高い圧が発生したり低い圧が発生したりして安定しない可能性がある。しかし、吐出回路50にリリーフ弁8から分岐してタンク7へ導かれる2つの回路を並列に設け、一方の回路にリリーフ弁8を配置し、他方の回路に油圧モータ10を有した圧油のエネルギー回収装置を並べて配置しているため、エネルギー変換装置で発生する回転むらによる流量変動は、リリーフ弁8により自動調節され吐出回路50の圧油は、リリーフ弁8の設定圧力より高くなることはなく、高圧な圧油のエネルギーを回収することができる。
また、第1の実施形態において、油圧モータ10により出力軸を通して発電機11を駆動し発生した電気エネルギーは、例えば、建設機械や作業車両の電源用バッテリに蓄積して回収し、運転席の照明、機器、空調設備、ラジオ等の電気エネルギー源として回生利用することができる。
第2の実施形態による圧油エネルギー回収装置を図2により説明する。図2において図1の実施形態で説明した部分と同一の部分には同一の符号を付している。また、第2の実施形態は、第1の実施形態に示すオープンセンター型の方向切換弁3、4を、クローズドセンター型の方向切換弁15、16に適用した場合の実施形態である。
油圧ポンプ1の吐出回路50に油圧ポンプ1から供給される圧油の流量および方向を制御する方向切換弁15が接続されている。この方向切換弁15はクローズドセンター型の方向切換弁であり、方向切換弁15が中立位置の時すべてのポートが閉じている。この方向切換弁15は、操作レバー30により圧油が供給され方向切換弁15が切り換わる。この切換操作により吐出回路50の圧油を油圧シリンダ5に供給し油圧シリンダ5を動作させる。さらに、吐出回路50より分岐した回路71を通り方向切換弁16に接続される。この方向切換弁16は、操作レバー40により圧油が供給され方向切換弁16が切り換わる。この切換操作により吐出回路50の圧油を油圧シリンダ6に供給し油圧シリンダ6を動作させる。
この方向切換弁15、16がすべて中立の時に、油圧ポンプ1からの圧油をタンク7に排出するために、吐出回路50から分岐された回路72とタンク7に接続している回路73の間にアンロード弁100が配設されている。
油圧ポンプ1からの圧油を供給する吐出回路50から分岐接続する回路55とリリーフ弁8に接続する回路53を含む部分を吐出回路50aとし、吐出回路50aから方向切換弁15に接続するまでの吐出回路を吐出回路50bとする。
第2実施形態に係わる圧油エネルギー回収装置の作用は、第1実施形態の吐出回路50aの油圧モータ10とリリーフ弁8でのエネルギー回収部分と同一であり、第2実施形態の方向切換弁15、16が操作レバー30、40で操作され、油圧ショベルでの掘削作業をしている時の方向切換弁15、16の作用はほぼ同一となり、当業者であれば容易に理解されるので省略する。
第3の実施形態による圧油エネルギー回収装置を図3により説明する。図3において第1の実施形態、第2の実施形態で説明した部分と同一の部分については省略し、油圧ポンプ1と吐出回路50の油圧モータ10に分岐した回路55とリリーフ弁8に分岐した回路53を含む部分である吐出回路50aについて図をもちいて説明する。
第3の実施形態による圧油エネルギー回収装置では、吐出回路50aから分岐した回路55に配置されている切換弁9と油圧モータ10を可変容量型モータ14としている。この可変容量型モータ14の容量を変化させることにより可変容量型モータ14へ流れる圧油を連通遮断するようにする。
次に、第3の実施形態に係わる圧油のエネルギー回収装置の作用について説明する。ポンプ1の吐出回路50aの圧力がリリーフ弁8の設定圧力以下のときは、可変容量型モータ14の容量を0cc/revとして可変容量型モータ14に圧油が流れないようにして圧油を遮断する。次に、吐出回路50の圧力がリリーフ弁8の設定圧力以上になると、回路53、リリーフ弁8を通った圧油が絞り12を流れタンク7へ排出される。このとき、絞り12を流れる圧油により回路57の圧力が高くなる。この回路57から分岐した回路54より圧油が可変容量型モータ14の容量可変機構部に導かれ容量を増加させる。この容量増加により可変容量型モータ14に吐出回路50a圧油が回路55を通り導かれ、可変容量モータ14が駆動され出力軸を通して発電機11が駆動され高圧な圧油のエネルギーを回収する。
第4の実施形態による圧油のエネルギー回収装置を図4により説明する。図4において第1の実施形態、第2の実施形態で説明した部分と同一の部分については省略し、油圧ポンプ1と吐出回路50aの油圧モータ10に分岐した回路55とリリーフ弁8に分岐した回路53を含む部分である吐出回路50aについて図をもちいて説明する。
第4の実施形態による圧油のエネルギー回収装置では、第1の実施形態と第2の実施形態で示した圧油のエネルギー回収装置に電子制御を適用させた場合の実施例である。油圧ポンプ1から吐出された圧油の圧力を検出する圧力計201を吐出回路50aに配置し、吐出回路50aから分岐した回路55に電磁切換弁202を配置する。また、この圧力計201の圧力信号を受け、油路55と油路56を連通遮断する電磁切換弁202へ信号を送るコントローラ200を配置する。
次に、第4の実施形態に係わる圧油のエネルギー回収装置の作用について説明する。リリーフ弁8の設定圧力をあらかじめコントローラ200に設定し、吐出回路50aの圧力がリリーフ弁8の設定圧力以下の時は、コントローラ200から電磁切換弁202に信号が出力されず、電磁切換弁202は作動しないので回路55と回路56は遮断されている。次に、吐出回路50aの圧力がリリーフ弁8の設定圧力以上の時は、コントローラ200から電磁切換弁202に信号が出力され電磁切換弁202が作動し回路55と回路56は連通され油圧モータ10へ圧油が流れ込み油圧モータ10を駆動させエネルギーを回収することができる。
第5の実施形態による圧油のエネルギー回収装置を図5により説明する。図5において第1の実施形態、第2の実施形態で説明した部分と同一の部分については省略する。また、第5の実施形態は第3の実施形態で示した圧油のエネルギー回収装置に電子制御を適用させた場合の例であり、油圧ポンプ1から吐出された圧油の圧力を検出する圧力計201を吐出回路50aに配置し、電気信号により容量を変化させる可変容量型モータ14を回路55に配置する。そして、この圧力計201の圧力信号を受け、可変容量型モータ14の容量を変化させる信号を送るコントローラ200を配置する。
次に、第5の実施形態に係わる圧油のエネルギー回収装置の作用について説明する。リリーフ弁8の設定圧力をあらかじめコントローラ200に設定し、吐出回路50aの圧力がリリーフ弁8の設定圧力以下の時は、コントローラ200から可変容量型モータ14の容量可変機構へ信号が出力されず容量を0cc/revとして可変容量型モータ14に圧油が流れないようにして圧油を遮断する。次に、吐出回路50aの圧力がリリーフ弁8の設定圧力以上の時は、コントローラ200から可変容量型モータ14の容量可変機構へ信号が出力され容量が増加し可変容量型モータ14に圧油が流れこみ油圧モータ10を駆動させ圧油のエネルギーを回収することができる。
上記第4実施形態、第5実施形態において、リリーフ弁8の下流に流量計を配置しリリーフ弁8が開いたことを検知したり、リリーフ弁8とタンク7の間に絞りを設け、リリーフ弁8と絞りの間の圧力を圧力計で計測し本実施例に適用することは当業者なら容易に考えつきこの範囲は含有するものである。
第6の実施形態による圧油のエネルギー回収装置を図6により説明する。図6において図2の実施形態で説明した部分と同一の部分には同一の符号を付している。
第6の実施形態は第2の実施形態の図2に示すリリーフ弁8からタンク7の間に配置した絞り12を、リリーフ弁8からタンク7の回路54とアンロード弁100からタンク7の回路73が合流した合流位置74の下流に配置している。そして、この合流位置74の圧油を回路54から分岐した回路57より切換弁9に導いている。
アンロード弁100は、リリーフ弁8の設定圧力より低く設定されている。例えば、リリーフ弁8の設定圧力は35MPaでアンロード弁100の設定圧力は1.5MPaのようになっている。次に、アンロード弁100の作動について説明する。オペレータにより操作レバー30、40が操作されず、方向切換弁15、16が中立のとき、油圧ポンプ1の吐出圧油をタンク7へ排出する。そして、オペレータが操作レバー30、40の一方または双方を操作して方向切換弁15、16に圧油を供給し、方向切換弁15、16の一方または双方を作動させる。すると、油圧ポンプ1の吐出圧油が油圧シリンダ5、6の一方または双方に供給され、油圧シリンダ5、6一方または双方が作動する。この時、方向切換弁15から油圧シリンダ5へ供給される負荷圧が回路75に供給される。また、方向切換弁16から油圧シリンダ6へ供給される負荷圧が回路76に供給される。この回路に供給された圧油は、シャトル弁25に導かれ回路75と回路76の高い方の圧油が回路77を通りアンロード弁100に供給される。回路77により導かれる圧油はアンロード弁100のばね側から作用し、油圧ポンプ1から吐出された圧油の圧力により発生する力に対し、負荷圧により発生する力とバネ力を合わせた力が上回ると、アンロード弁100は遮断状態となり、油圧ポンプ1から吐出された圧油をタンク7へ排出することがない。
次に、第6の実施形態に係わる圧油のエネルギー回収装置の作用について説明する。オペレータにより操作レバー30、40の一方または双方が操作され、油圧ポンプ1の吐出圧油がリリーフ弁8の設定圧力以上の時は、第1の実施形態で示した作用とほぼ同一となるので省略する。次に、オペレータにより操作レバー30、40が操作されずすべての方向切換弁が中立位置にある時は、油圧ポンプ1の吐出圧油がアンロード弁100を通り回路73、絞り12を通りタンクに排出される。このとき、絞り12の上流の合流位置74の圧力が高くなり、この圧油が回路57から切換弁9に供給され切換弁9を切り換える。油圧ポンプ1の圧油は回路55、切換弁9、回路56を通り油圧モータ10を駆動させ圧油のエネルギーを回収することができる。
したがって、リリーフ弁からの高圧な圧油のエネルギー回収とクローズドセンタ型の方向制御弁がすべて中立の時にアンロードされるエネルギーとをエネルギー変換装置を1つ配置することで有効に回収でき、高圧な圧油のエネルギー回収時には、リリーフ弁8の設定圧力を保持できるため、アクチュエータの操作性能を損なうことがない。
第7の実施形態による圧油エネルギー回収装置を図7により説明する。図7において第6の実施形態の図6で説明した部分と同一の部分には同一の符号を付している。また、図6と同一の部分については説明を省略し、図も異なる部分について抜き出して描いている。
第7の実施形態による圧油のエネルギー回収装置では、第6の実施形態の図6に示す吐出回路50aから分岐した回路55に配置されている切換弁9と油圧モータ10を可変容量型モータ14としている。この可変容量型モータ14の容量を変化させることにより可変容量型モータ14へ流れる圧油を連通遮断し、圧油のエネルギーを回収する。
第6の実施形態、第7の実施形態に示す圧油のエネルギー回収装置の回路構成を第4の実施形態、第5の実施形態のように変更することは、適宜選択できるものである。また、第6の実施形態、第7の実施形態では、リリーフ弁8とアンロード弁100の下流の合流位置74に流量検知用の絞り12を1つ配置しただけであるが、リリーフ弁8と合流位置74との間とアンロード弁100と合流位置74との間に流量検知用の絞り12を各々設け圧油のエネルギー回収装置を構成することも適宜選択できるものである。
第8の実施形態による圧油エネルギー回収装置を図8により説明する。図8において第1の実施形態の図1で説明した部分と同一の部分には同一の符号を付している。また、図1と同一の部分については説明を省略する。
センタ−バイパス回路52の分岐回路83とタンク7の間にアンロード弁300を配置する。アンロード弁300が作動するとセンタ−バイパス回路52の圧油は、回路78、絞り12を通りタンク7に排出される。また、回路78はリリーフ弁8の下流の回路54と合流位置74で接続されている。次に、センタ−バイパス回路52の流量を検知する絞り13の上流に切換弁310を配置する。この切換弁310は、後述する操作レバー30、40から出力される圧油を受けセンタ−バイパス回路52とタンク7の回路を連通遮断する。
操作レバー30は、油圧ポンプ2から圧油を供給されており、操作レバー30を操作すると方向切換弁3に圧油が供給され方向切換弁3が切り換わる。この操作レバー3から出力される圧油は方向切換弁3に導かれるとともに、シャトル弁31に導かれる。同様に操作レバー30は、油圧ポンプ2から圧油を供給されており、操作レバー40が操作された時に出力される圧油は方向切換弁4に導かれるとともに、シャトル弁41に導かれる。シャトル弁31から出力された圧油とシャトル弁41から出力された圧油は、シャトル弁32に導かれ回路60に圧油を出力する。この回路60は、センタバイパス回路52とタンク7への回路を連通遮断する切換弁310に接続される。
次に、第8の実施形態に係わる圧油のエネルギー回収装置の作用について説明する。オペレータにより操作レバー30、40の一方または双方が操作されている時は、操作レバー30、40の出力圧の最も高い圧力がシャトル弁32より回路60に出力される。この回路60の圧油が切換弁310のバネ力に打ち勝ち切換弁310が切り換えられ、センターバイパス回路52とタンク7を連通させる。このとき、通過流量に応じた圧力が絞り13の上流のセンターバイパス回路52に発生する。この圧油は回路58から油圧ポンプ1の容量可変装置に導かれ油圧ポンプ1の容量を制御する。この操作レバー30、40の一方または双方が操作され、油圧ポンプ1の吐出圧がリリーフ弁8の設定圧力以上の時は、第1の実施形態で示した作用とほぼ同一となるので省略する。次に、オペレータにより操作レバー30、40が操作されずすべての方向切換弁3、4が中立位置にあるときは、回路60に圧油が供給されず、切換弁310はバネ力により押されセンタ−バイパス回路52とタンク7を遮断する。すると、センタ−バイパス回路52の圧油が高まりアンロード弁300の設定圧以上となりアンロード弁300が開き回路78に圧油が流れ、リリーフ弁8との合流位置74の下流にある絞り12を通りタンク7に排出される。このとき、絞り12の上流の合流位置74の圧力が高くなり、回路54から回路57を通り切換弁9に圧油が供給され切換弁9が切り換わり切換弁9が連通して、油圧ポンプ1の圧油は回路55、切換弁9、回路56を通り油圧モータ10を駆動させ圧油のエネルギーを回収することができる。
したがって、リリーフ弁からの高圧な圧油のエネルギー回収とオープンセンター型の方向制御弁がすべて中立の時にアンロードされるエネルギーとをエネルギー変換装置を1つ配置し回収することでエネルギーを有効に回収でき、高圧な圧油のエネルギー回収時にはアクチュエータの操作性能を損なうことがない。
第9の実施形態による圧油エネルギー回収装置を図9により説明する。図9において図8の実施形態で説明した部分と同一の部分には同一の符号を付している。また、図8と同一の部分については説明を省略し、図も異なる部分について抜き出して描いている。
第9の実施形態による圧油エネルギー回収装置では、第8の実施形態に示す図8の吐出回路50aから分岐した回路55に配置されている切換弁9と油圧モータ10を可変容量型モータ14としている。この可変容量型モータ14の容量を変化させることにより可変容量型モータ14へ流れる圧油を連通遮断し、圧油のエネルギーを回収する。
第8の実施形態と第9の実施形態では、リリーフ弁8とアンロード弁300が作動したときの圧油の流量を検知する絞り12を、リリーフ弁8とアンロード弁300の下流の合流位置74とタンク7の間に1つ配置しただけであるが、リリーフ弁8と合流位置74との間とアンロード弁100と合流位置74との間に流量検知用の絞り12を各々設け圧油のエネルギー回収装置を構成することも適宜選択できるものである。
第10の実施形態による圧油のエネルギー回収装置を図10により説明する。図10において第8の実施形態の図8で説明した部分と同一の部分には同一の符号を付している。また、図8と同一の部分については説明を省略する。
第10の実施形態では第8の実施形態に対し、吐出回路50の圧力を検知する圧力計201を配置し、吐出回路50から分岐した回路55に配置した切換弁9を電磁切換弁202とし、センターバイパス回路52とタンク7を連通遮断する切換弁82を電磁切換弁320とし、操作レバー30、40には、操作レバー30、40が操作されたときに信号を出力するスイッチ36、46が取り付けられている。
次に、第10の実施形態に係わる油圧エネルギー回収装置の作用について説明する。オペレータにより操作レバー30、40の一方または双方が操作されている時は、スイッチ36、46から信号が出力されコントローラ200に入力される。この入力信号により、切換弁320を作動させセンターバイパス回路52とタンク7を連通させる。吐出回路50の圧油がリリーフ弁8の設定圧力以上になった場合、あらかじめリリーフ弁8の設定圧力をコントローラ200に記憶させておき、圧力計201からの入力信号によりリリーフ弁8が作動したと判断し電磁切換弁202に信号を出力し電磁切換弁202を切り換え、油圧モータ10に圧油を供給して駆動させ圧油のエネルギーを回収する。
オペレータにより操作レバー30、40がどちらも操作されず、スイッチ36、46から信号がコントローラ200に出力されない場合、コントローラ200から電磁切換弁320に信号が出力されず電磁切換弁320がバネ力により戻されセンターバイパス回路52とタンク7を遮断する。センターバイパス回路52の圧油がアンロード弁300の設定圧力以上になった場合、あらかじめアンロード弁300の設定圧力をコントローラ200に記憶させておき、圧力計201からの入力信号によりアンロード弁300が作動したと判断し電磁切換弁202に信号を出力し電磁切換弁202にを切り換え油圧モータ10に圧油を供給して駆動させエネルギーを回収する。
したがって、第8の実施形態と同様に、リリーフ弁からの高圧な圧油のエネルギー回収とオープンセンター型の方向制御弁がすべて中立の時にアンロードされるエネルギーとをエネルギー変換装置を1つ配置し回収することでエネルギーを有効に回収でき、高圧な圧油のエネルギー回収時にはアクチュエータの操作性能を損なうことがない。
第11の実施形態による圧油エネルギー回収装置を図11により説明する。図11において第10の実施形態の図10で説明した部分と同一の部分には同一の符号を付している。また、図10と同一の部分については説明を省略する。図10に描かれた、操作レバー30、40からコントローラ200に出力される信号を伝達する信号線を37、47として、コントローラ200から電磁切換弁320に出力される信号を伝達する信号線を321として、図11には同一の符号で信号線のみ描いている。
第11の実施形態による圧油エネルギー回収装置では、第10の実施形態に示す図10の吐出回路50aから分岐した回路55に配置されている電磁切換弁202と油圧モータ10を可変容量型モータ14としている。この可変容量型モータ14の容量をコントローラ200からの信号により変化させることにより可変容量型モータ14へ流れる圧油を連通遮断し、圧油のエネルギーを回収する。
本発明の第1の実施形態による圧油のエネルギー回収装置の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態による圧油のエネルギー回収装置の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態による圧油のエネルギー回収装置の構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態による圧油のエネルギー回収装置の構成を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態による圧油のエネルギー回収装置の構成を示す回路図である。 本発明の第6の実施形態による圧油のエネルギー回収装置の構成を示す回路図である。 本発明の第7の実施形態による圧油のエネルギー回収装置の構成を示す回路図である。 本発明の第8の実施形態による圧油のエネルギー回収装置の構成を示す回路図である。 本発明の第9の実施形態による圧油のエネルギー回収装置の構成を示す回路図である。 本発明の第10の実施形態による圧油のエネルギー回収装置の構成を示す回路図である。 本発明の第11の実施形態による圧油のエネルギー回収装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
1,2…油圧ポンプ、3,4,15,16…方向切換弁、5,6…油圧シリンダ、7…タンク、8…リリーフ弁、9…切換弁、10…油圧モータ、11…発電機、12…絞り、13…絞り、14…可変油圧モータ、17…絞り、20…油圧変換装置、23,24…チェック弁、25,31,32,41…シャトル弁、30,40…操作レバー、36,46…スイッチ、100…アンロード弁、200…コントローラ、300…圧力計、202,320…電磁切換弁、203…モータ斜板可変機構、300…アンロード弁、310…切換弁

Claims (9)

  1. 油圧ポンプと、前記油圧ポンプにより駆動される油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流量および方向を制御する方向切換弁と、前記油圧ポンプの吐出回路の最大圧力を規制するリリーフ弁と、圧油のエネルギーを回収するエネルギー回収装置とを有し、前記エネルギー回収装置は前記油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される油圧モータと前記油圧モータと回転軸により連結された発電機で構成される圧油を回収するエネルギー回収装置において、吐出回路からタンクへの回路に前記リリーフ弁と並列に前記圧油のエネルギー回収装置を並べて配置し、前記リリーフ弁が作動したことを検出する検出手段と、前記リリーフ弁が作動してリリーフ流量が発生したときに前記圧油のエネルギー回収装置に圧油を流し、リリーフ流量がゼロのときに前記圧油のエネルギー回収装置への圧油を遮断する手段を設けたことを特徴とする圧油のエネルギー回収装置。
  2. 圧油を連通遮断する手段を切換弁とした請求項1記載の圧油のエネルギー回収装置。
  3. 前記油圧モータを可変容量型油圧モータとし、圧油を連通するのにモータの容量を増加させ、圧油を遮断するのにモータの容量をゼロとすることを特徴とする請求項1記載の圧油のエネルギー回収装置。
  4. 油圧ポンプと、前記油圧ポンプにより駆動される油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流量および方向を制御するクローズドセンター型の方向切換弁と、前記油圧ポンプの吐出回路の最大圧力を規制するリリーフ弁と、前記方向切換弁が中立の時に、圧油をアンロードするアンロード弁と、圧油のエネルギーを回収するエネルギー回収装置とを有し、前記エネルギー回収装置は前記油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される油圧モータと前記油圧モータと回転軸により連結された発電機で構成される圧油を回収するエネルギー回収装置において、吐出回路からタンクへの回路に前記リリーフ弁と並列に前記圧油のエネルギー回収装置を並べて配置し、前記リリーフ弁または前記アンロード弁が作動したことを検出する検出手段と、前記リリーフ弁または前記アンロード弁が作動してリリーフ流量またはアンロード流量が発生したときに前記圧油のエネルギー回収装置に圧油を流し、リリーフ流量またはアンロード流量がゼロのときに前記圧油のエネルギー回収装置への圧油を遮断する手段を設けたことを特徴とする圧油のエネルギー回収装置。
  5. 圧油を連通遮断する手段を切換弁とした請求項4記載の圧油のエネルギー回収装置。
  6. 前記油圧モータを可変容量型油圧モータとし、圧油を連通するのにモータの容量を増加させ、圧油を遮断するのにモータの容量をゼロとすることを特徴とする請求項4記載の圧油のエネルギー回収装置。
  7. 油圧ポンプと前記油圧ポンプにより駆動される油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流量および方向を制御するオープンセンター型の方向切換弁と、前記油圧ポンプの吐出回路の最大圧力を規制するリリーフ弁と、前記方向切換弁が中立の時に、複数の方向切換弁を通ってタンクへ連通するセンターバイパス回路と、圧油のエネルギーを回収するエネルギー回収装置とを有し、前記エネルギー回収装置は前記油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される油圧モータと前記油圧モータと回転軸により連結された発電機で構成される圧油を回収するエネルギー回収装置において、前記センタ−バイパス回路にセンターバイパス圧力を設定するアンロード弁を配設し、吐出回路からタンクへの回路に前記リリーフ弁と並列に前記圧油のエネルギー回収装置を並べて配置し、前記リリーフ弁または前記アンロード弁が作動したことを検出する検出手段と、前記リリーフ弁または前記アンロード弁が作動してリリーフ流量またはアンロード流量が発生したときに前記圧油のエネルギー回収装置に圧油を流し、リリーフ流量またはアンロード流量がゼロのときに前記圧油のエネルギー回収装置への圧油を遮断する手段を設けたことを特徴とする圧油のエネルギー回収装置。
  8. 圧油を連通遮断する手段を切換弁とした請求項7記載の圧油のエネルギー回収装置。
  9. 前記油圧モータを可変容量型油圧モータとし、圧油を連通するのにモータの容量を増加させ、圧油を遮断するのにモータの容量をゼロとすることを特徴とする請求項7記載の圧油のエネルギー回収装置。
JP2003373930A 2003-11-04 2003-11-04 圧油のエネルギー回収装置 Expired - Fee Related JP4023740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003373930A JP4023740B2 (ja) 2003-11-04 2003-11-04 圧油のエネルギー回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003373930A JP4023740B2 (ja) 2003-11-04 2003-11-04 圧油のエネルギー回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005140143A JP2005140143A (ja) 2005-06-02
JP4023740B2 true JP4023740B2 (ja) 2007-12-19

Family

ID=34685805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003373930A Expired - Fee Related JP4023740B2 (ja) 2003-11-04 2003-11-04 圧油のエネルギー回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4023740B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102245910A (zh) * 2009-05-08 2011-11-16 萱场工业株式会社 混合动力建筑机械的控制装置
CN102245911A (zh) * 2009-07-10 2011-11-16 萱场工业株式会社 混合动力建设机械的控制装置

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5090720B2 (ja) * 2005-12-12 2012-12-05 キャタピラー インコーポレイテッド 作業機械用のエネルギー回生システム
JP4684134B2 (ja) * 2006-02-10 2011-05-18 カヤバ工業株式会社 エネルギー変換装置
JP4704259B2 (ja) * 2006-03-27 2011-06-15 カヤバ工業株式会社 エネルギー変換装置
JP2008231763A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Furukawa Rock Drill Co Ltd トンネル用作業機械
JP4864778B2 (ja) * 2007-03-20 2012-02-01 古河ロックドリル株式会社 トンネル用作業車両
JP5128189B2 (ja) * 2007-06-27 2013-01-23 日立建機株式会社 リサイクル機械
JP4941344B2 (ja) * 2008-02-12 2012-05-30 株式会社豊田自動織機 油圧システム
KR101299784B1 (ko) * 2008-12-04 2013-08-23 현대중공업 주식회사 스키드로더 유량 합류 장치
JP5208067B2 (ja) * 2009-07-10 2013-06-12 カヤバ工業株式会社 ハイブリッド建設機械の制御装置
JP5113856B2 (ja) * 2010-01-14 2013-01-09 健治 木下 建設機械
JP5035463B2 (ja) * 2010-09-17 2012-09-26 ダイキン工業株式会社 ハイブリッド型油圧装置
JP5651542B2 (ja) * 2011-06-15 2015-01-14 日立建機株式会社 圧油エネルギ回収装置及びこれを用いた建設機械
JP5860053B2 (ja) * 2011-08-31 2016-02-16 日立建機株式会社 建設機械の油圧駆動装置
JP5573824B2 (ja) * 2011-12-06 2014-08-20 ダイキン工業株式会社 油圧エネルギー回生装置
JP5873703B2 (ja) * 2011-12-12 2016-03-01 株式会社竹内製作所 油圧装置
JP6019828B2 (ja) * 2012-07-03 2016-11-02 ダイキン工業株式会社 油圧回生装置
JP6166995B2 (ja) * 2013-09-27 2017-07-19 Kyb株式会社 ハイブリッド建設機械の制御システム
CN106438525B (zh) * 2016-10-20 2018-05-01 燕山大学 一种功率回收型液压恒压装置
CN107401535B (zh) * 2017-07-27 2023-05-05 上海电气液压气动有限公司 一种液压马达试验台
CN107867146A (zh) * 2017-11-22 2018-04-03 徐工集团工程机械有限公司 一种起重机操纵室液压驱动空调器的压力调节系统
EP3839268A1 (en) 2019-12-20 2021-06-23 Dana Motion Systems Italia S.R.L. Hydraulic system with an energy recovery circuit

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102245910A (zh) * 2009-05-08 2011-11-16 萱场工业株式会社 混合动力建筑机械的控制装置
CN102245910B (zh) * 2009-05-08 2014-02-19 萱场工业株式会社 混合动力建筑机械的控制装置
CN102245911A (zh) * 2009-07-10 2011-11-16 萱场工业株式会社 混合动力建设机械的控制装置
CN102245911B (zh) * 2009-07-10 2014-03-12 萱场工业株式会社 混合动力建设机械的控制装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005140143A (ja) 2005-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4023740B2 (ja) 圧油のエネルギー回収装置
KR101942603B1 (ko) 건설 기계
US9926950B2 (en) Hydraulic system for construction machinery
KR101879881B1 (ko) 에너지 회생용 제어회로 및 작업기계
JP3992612B2 (ja) バックホウの油圧回路構造
JP3943779B2 (ja) 土木・建設機械の油圧駆動装置
JP4410512B2 (ja) 油圧駆動装置
US20120291427A1 (en) Attachment control apparatus for hydraulic excavator
EP1764515B1 (en) Hydraulic control system for heavy construction equipment
KR102258694B1 (ko) 건설 기계
WO2008121203A1 (en) Hydrostatic drive system with variable charge pump
KR20110072723A (ko) 하이브리드 굴삭기 붐 구동시스템 및 그 제어방법
JP2006312995A (ja) 作業機械のブームエネルギの回生装置及びエネルギの回生装置
EP3124798B1 (en) Hydraulic system for work vehicle
US8190342B2 (en) Hydraulic vehicle
JP2009127643A (ja) 建設機械のブーム駆動回路
JP3362258B2 (ja) 圧油回収再利用システム
JP4817974B2 (ja) 建設機械の動力装置
JP2009150462A (ja) 作業機械における油圧制御システム
CN103148064A (zh) 液压能量再生装置
JP2013170596A (ja) 圧油エネルギ回収システム
US10072396B2 (en) Working machine control system
JP2010169268A (ja) 作業機械のブームエネルギの回生装置
KR20090070522A (ko) 건설 기계의 유압 공급시스템
US10208457B2 (en) Working machine control system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060607

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070921

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070928

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070928

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees