JP2013170596A - 圧油エネルギ回収システム - Google Patents

圧油エネルギ回収システム Download PDF

Info

Publication number
JP2013170596A
JP2013170596A JP2012033245A JP2012033245A JP2013170596A JP 2013170596 A JP2013170596 A JP 2013170596A JP 2012033245 A JP2012033245 A JP 2012033245A JP 2012033245 A JP2012033245 A JP 2012033245A JP 2013170596 A JP2013170596 A JP 2013170596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
pressure oil
hydraulic
oil
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012033245A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nakayama
中山  晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2012033245A priority Critical patent/JP2013170596A/ja
Publication of JP2013170596A publication Critical patent/JP2013170596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

【課題】圧力変換器の故障リスクの軽減化と小型化とを可能とし、且つ効率よくエネルギを回収できる圧油エネルギ回収システムを提供する。
【解決手段】油圧アクチュエータ4からの戻り圧油を圧油エネルギとして回収する圧油エネルギ回収システムであって、油圧アクチュエータ4からの戻り圧油の流出先をタンク12あるいは回収管路Lxに切換える回収弁19と、回収弁19から供給される戻り圧油の圧力を増圧変換する圧力変換手段20と、戻り圧油を蓄える第1の蓄圧手段22と、圧力変換手段20により増圧変換された圧油を蓄える第2の蓄圧手段24と、第1の蓄圧手段22に蓄えた圧油を低負荷油圧アクチュエータに供給/遮断する第1回生手段18と、第2の蓄圧手段24に蓄えた圧油を高負荷油圧アクチュエータに供給/遮断する第2回生手段25とを有し、第1回生手段18と第2回生手段25とを選択的に制御する制御手段30とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧ショベル等の油圧回路に設けられる圧油エネルギ回収システムに関する。
一般に、油圧ショベルは、フロント作業機であるブーム、アーム、及びバケットのそれぞれを駆動する油圧シリンダと、旋回体や走行体のそれぞれを駆動する油圧モータ等からなる複数の油圧アクチュエータを有していて、これらの油圧アクチュエータを適宜操作することにより、土砂の掘削、移動等の作業を行うものである。
このような油圧ショベルにおいて、油圧アクチュエータからの戻り圧油のエネルギで高圧油を貯圧し、その貯圧した高圧油をアクチュエータの作動エネルギとして再利用する圧油回収再利用システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この圧油回収再利用システムは、アクチュエータに圧油を供給する主油圧ポンプと、アクチュエータからの戻り圧油が供給される第1回路と、前記第1回路が接続した第1ポンプ・モータ及びこの第1ポンプ・モータと機械的に連結されて第2回路に接続した可変容量型の第2ポンプ・モータを備えた圧力変換器と、前記第1回路と主油圧ポンプの吐出路を連通する第3回路と、前記第2回路に設けた貯圧器と、前記第3回路を、圧油流れを許容する状態と阻止する状態とに切換える再生弁と、前記第2回路を連通、遮断する貯圧弁と、前記第2回路における貯圧弁よりも第2ポンプ・モータ寄りと主油圧ポンプの吐出路との間に設けたシーケンス弁と、より構成したことを特徴としている。
国際公開第WO98/013603号パンフレット
上述した従来技術によれば、再生弁で第3回路を圧油流れを阻止する状態に切換えることで、戻り圧油によって第1ポンプ・モータがモータ作用して第2ポンプ・モータがポンプ作用するから、貯圧器に高圧油を貯圧できる。また、再生弁で第3回路を圧油流れを許容する状態に切換えることで、貯圧された高圧油で第2ポンプ・モータがモータ作用して第1ポンプ・モータがポンプ作用するから、第1回路へ圧油が吐出されて第3回路を介して主油圧ポンプの吐出路に供給される。これによって、アクチュエータの戻り圧油のエネルギを他のアクチュエータの作動のためにも再利用することができる。
ところで、上述した圧油回収再利用システムを構成する圧力変換器の容量は、流入する圧油の最大流量に応じて設定される。このため、例えば、戻り圧油の全流量を回収可能な圧力変換器を実現させようとすると、大容量に対応する大型の圧力変換器が必要となり、製造コストの上昇を招くと共に、建設機械における設置スペースの問題が発生する。
設置スペースの問題に対して、大容量の圧力変換器を単純に小型化させた場合、大量の圧油が流入するので、圧力変換器の過回転による破損のリスクが増大する。このため、圧力変換器が回収しきれない戻り圧油の流量はタンクにブリードオフさせる必要が生じ、エネルギの回収効率を減少させてしまうという問題が生じる。
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、圧力変換器の故障リスクの軽減化と小型化とを可能とし、且つ効率よくエネルギを回収できる圧油エネルギ回収システムを提供するものである。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、油圧ポンプと、タンクと、前記油圧ポンプからの圧油により駆動される複数の油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量及び方向を制御する複数の方向切換弁と、前記油圧ポンプからの圧油を前記方向切換弁に供給する主回路とを有し、前記複数の油圧アクチュエータの内の1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油を圧油エネルギとして回収する圧油エネルギ回収システムであって、前記複数の油圧アクチュエータは、操作油圧の低い低負荷油圧アクチュエータと、前記低負荷油圧アクチュエータの操作油圧より高い操作油圧が必要な複数の高負荷油圧アクチュエータとからなり、前記1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油の流出先を前記タンクあるいは回収管路に切換える回収弁と、前記回収管路に設けられ、前記回収弁から供給される戻り圧油の圧力を増圧変換する圧力変換手段と、前記回収弁と前記圧力変換手段との間の前記回収管路に設けられ、前記戻り圧油を蓄える第1の蓄圧手段と、前記圧力変換手段により増圧変換された圧油を蓄える第2の蓄圧手段と、前記第1の蓄圧手段に蓄えた圧油を前記低負荷油圧アクチュエータに供給/遮断する第1回生手段と、前記第2の蓄圧手段に蓄えた圧油を前記高負荷油圧アクチュエータに供給/遮断する第2回生手段とを有し、前記第1回生手段と前記第2回生手段とを選択的に制御する制御手段とを備えたものとする。
また、第2の発明は、油圧ポンプと、タンクと、前記油圧ポンプからの圧油により駆動される複数の油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量及び方向を制御する複数の方向切換弁と、前記油圧ポンプからの圧油を前記方向切換弁に供給する主回路とを有し、前記複数の油圧アクチュエータの内の1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油を圧油エネルギとして回収する圧油エネルギ回収システムであって、前記複数の油圧アクチュエータは、操作油圧の低い低負荷油圧アクチュエータと、前記低負荷油圧アクチュエータの操作油圧より高い操作油圧が必要な複数の高負荷油圧アクチュエータとからなり、前記1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油の流出先を前記タンクあるいは回収管路に切換える回収弁と、前記回収管路に設けられ、前記回収弁から供給される戻り圧油の圧力を増圧変換する圧力変換手段と、前記回収弁と前記圧力変換手段との間の前記回収管路に設けられ、前記戻り圧油を蓄える第1の蓄圧手段と、前記圧力変換手段により増圧変換された圧油を蓄える第2の蓄圧手段と、前記複数の油圧アクチュエータを駆動するために前記複数の方向切換弁を制御する各々の操作指令入力手段と、前記第1の蓄圧手段と前記低負荷油圧アクチュエータに連通する主回路とを接続する第1回生回路と、前記第1回生回路に設けられ、前記第1の蓄圧手段と前記低負荷油圧アクチュエータに連通する主回路との連通/遮断を制御する第1回生手段と、前記第2の蓄圧手段と前記主回路とを接続する第2回生回路と、前記第2回生回路に設けられ、前記第2の蓄圧手段と前記主回路との連通/遮断を制御する第2回生手段とを有し、前記操作指令入力手段の入力値に基づいて前記第1回生手段と前記第2回生手段とを選択的に制御する制御手段とを備えたものとする。
更に、第3の発明は、油圧ポンプと、タンクと、前記油圧ポンプからの圧油により駆動される複数の油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量及び方向を制御する複数の方向切換弁と、前記油圧ポンプからの圧油を前記方向切換弁に供給する主回路とを有し、前記複数の油圧アクチュエータの内の1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油を圧油エネルギとして回収する圧油エネルギ回収システムであって、前記1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油の流出先を前記タンクあるいは回収管路に切換える回収弁と、前記回収管路に設けられ、前記回収弁から供給される戻り圧油の圧力を増圧変換する圧力変換手段と、前記回収弁と前記圧力変換手段との間の前記回収管路に設けられ、前記戻り圧油を蓄える第1の蓄圧手段と、前記圧力変換手段により増圧変換された圧油を蓄える第2の蓄圧手段と、前記第1の蓄圧手段の圧力を検出する第1圧力検出手段と、前記第2の蓄圧手段の圧力を検出する第2圧力検出手段と、前記主回路の圧力を検出する第3圧力検出手段と、前記第1の蓄圧手段または前記第2の蓄圧手段と前記主回路とを接続する回生回路と、前記回生回路に設けられ、前記第1の蓄圧手段と前記主回路との連通、または、前記第2の蓄圧手段と前記主回路との連通、または、前記第1及び第2の蓄圧手段と前記主回路との遮断を切換える回生切換え手段とを有し、前記第1乃至第3圧力検出手段の検出した圧力値に基づいて前記回生切換え手段を選択的に制御する制御手段とを備えたものとする。
本発明によれば、油圧アクチュエータからの戻り圧油を蓄える第1のアキュムレータと、油圧アクチュエータからの戻り圧油を増圧する圧力変換器と、圧力変換器が増圧した圧油を蓄える第2のアキュムレータとを設けたので、油圧アクチュエータからの戻り圧油が大流量の場合であっても、第1のアキュムレータで戻り圧油の一部を蓄圧しつつ、戻り圧油のその他で圧力変換器を駆動することができる。このことにより、圧力変換器の過回転などの故障リスクを軽減することができる。また、圧力変換器で回収しきれない圧油の流量は、第1のアキュムレータが回収するので、圧力変換器のサイズを小型化することができる。この結果、製造コストの軽減化とエネルギ回収の効率化が図れる。
本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態の構成を示す回路図である。 図1に示す本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態における方向切換弁を拡大して示すシンボル図である。 本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態における回収弁の制御フローを示すフローチャート図である。 本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態における油圧ポンプと第1回生弁の制御フローを示すフローチャート図である。 本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態における油圧ポンプと第2回生弁の制御フローを示すフローチャート図である。 本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態におけるポンプ容量指令の特性を示す特性図である。 本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態における減トルク制御を説明する特性図である。 本発明の圧油エネルギ回収システムの第2の実施の形態の構成を示す回路図である。 本発明の圧油エネルギ回収システムの第2の実施の形態における油圧ポンプと回生切換弁の制御フローを示すフローチャート図である。
以下、本発明の圧油エネルギ回収システムの実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態の構成を示す回路図、図2は図1に示す本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態における方向切換弁を拡大して示すシンボル図である。本実施の形態において、本発明の圧油エネルギ回収システムは油圧ショベルに適用したものである。油圧ショベルは、ブーム,アーム等から構成されるフロント作業機を備えている。図1において、1は動力源であるエンジン、2はエンジン1に駆動される可変容量型の油圧ポンプを示す。この油圧ポンプ2は可変容量機構として例えば斜板を有していて、この斜板の傾転角を容量制御装置2aで調整することにより油圧ポンプ2の容量(押しのけ容積)を変化させ、圧油の吐出流量を制御している。
油圧ポンプ2から吐出される圧油を旋回モータ3、ブームシリンダ4、アームシリンダ5の各アクチュエータへ供給する主回路Lpには、圧油の方向と流量を制御する方向切換弁6〜8と、油圧ポンプ2の過負荷を防止するために、主回路Lp内の圧力を制限するリリーフ弁16と、主回路Lpの圧力を検出する圧力センサ17とが設けられている。リリーフ弁16は、油圧配管内の圧力が設定圧力以上に上昇した場合に、主回路Lpの圧油を戻り回路Ltを介してタンク12へ逃がすものである。
ここで、本実施の形態においては、アームを駆動するアームシリンダ5を低負荷アクチュエータと称し、この低負荷アクチュエータに対して、アームシリンダ5を動作させるのに必要な圧油の圧力(操作油圧)以上の圧油の供給が、動作に必要となるアクチュエータである旋回モータ3とブームシリンダ4とを高負荷アクチュエータと称する。
方向切換弁6〜8は、3位置6ポートの切換弁であって、その各パイロット操作部へ供給されるパイロット圧力により、各スプール位置を切り替えられて、油圧ポンプ2からの圧油を各アクチュエータ3〜5に供給する。ここで、旋回用方向切換弁6は旋回モータ3に、ブーム用方向切換弁7はブームシリンダ4に、アーム用方向切換弁8はアームシリンダ5に、それぞれ対応している。また、各方向切換弁6〜8は、図2に示すように、油圧ポンプ2からの圧油が供給される入口ポート6a,7a,8aと、タンク12に連通する戻り回路Ltに接続される出口ポート6b,7b,8bと、中立位置のときに連通するセンターポート6c,7c,8cと、各アクチュエータ3〜5側に接続する接続ポート6d,6e,7d,7e,8d,8eと、パイロット操作部6f,6g,7f,7g,8f,8gと、中立復帰用のばね6h,6i,7h,7i,8h,8iとを有している。
方向切換弁6〜8のパイロット操作部6f,6g,7f,7g,8f,8gへのパイロット圧力がゼロのときには、これら方向切換弁6〜8のスプールは中立位置に配置される。このことにより、各方向切換弁6〜8においてセンターポート6c,7c,8cが連通するので、油圧ポンプ2から供給される圧油は、主回路Lpと各方向切換弁6〜8とを直列に介して戻り回路Ltへ供給される。
方向切換弁6〜8の下流側には戻り回路Ltが設けられている。戻り回路Ltの上流側である一端側は、方向切換弁6〜8ののうちの最下流側に位置するアーム用方向切換弁8に接続されていて、戻り回路Ltの下流側である他端側は、タンク12へと接続されている。戻り回路Ltには、旋回用方向切換弁6,ブーム用方向切換弁7,及びアーム用方向切換弁8の出口ポート6b,7b,8bがそれぞれ管路を介して接続されている。
主回路Lpは、旋回用方向切換弁6の入口ポート6aにアクチュエータである旋回モータ3側からの圧油の流出を防止するロードチェック弁9を介して接続されている。また、主回路Lpは、ブーム用方向切換弁7の入口ポート7aにアクチュエータであるブームシリンダ4側からの圧油の流出を防止するロードチェック弁10を介して接続されている。また、主回路Lpは、アーム用方向切換弁8の入口ポート8aにアクチュエータであるアームシリンダ5側からの圧油の流出を防止するロードチェック弁11と後述する第1回生弁18の他のポートとを介して接続されている。つまり、主回路Lpは、各方向切換弁6〜8の入口ポート6a,7a,8aとそれぞれパラレルに接続している。
なお、アーム用方向切換弁8の入口ポート8aは、第1回生弁18の切換えにより、後述する第1回生回路Lyとも接続可能になっている。換言すると、アーム用方向切換弁8の入口ポート8aは、第2回生回路Lz及び主回路Lp、または、第1回生回路Lyと、第1回生弁18の切換え(他のポート/一のポート)によって選択的に接続されている。
主回路Lpには、第2回生回路Lzを介して第2アキュムレータ(第2蓄圧器)24が接続されている。第2回生回路Lzは、第2アキュムレータ24に蓄圧された圧油を主回路Lpに供給する回路で、第2アキュムレータ24と主回路Lpとを接続する回路である。
第2回生回路Lzと第2アキュムレータ24には第2蓄圧管路La2が接続されている。第2蓄圧管路La2には、第2蓄圧管路La2への圧油の流入を許可するチェック弁23を介して後述する圧力変換器20を構成する第2油圧ポンプ20bが連結されている。
第2回生回路Lzには、2位置2ポートの電磁切換弁である第2回生弁25と、この第2回生弁25から主回路Lpを介して各方向切換弁6〜8の入口側へ圧油の流入を許可する回生チェック弁26とが接続されている。
第2回生弁25は、一端側にばね25bを有し、コントローラ30からの電気指令が電磁操作部25aに入力されるように構成されている。コントローラ30から閉指令が出力される場合には、ポートは遮断され、第2回生回路Lzを遮断し、開指令が出力されると、ポートを連通し、第2回生回路Lzを連通状態にして、第2アキュムレータ24から圧油を主回路Lpに流入させる。
アクチュエータであるブームシリンダ4のボトム側油室とブーム用方向切換弁7の接続ポート7dとを接続する管路には、ブームシリンダ4のボトム側油室からの戻り圧油の流入先を、回収回路Lxまたはブーム用方向切換弁7のいずれかに切換える2位置3ポートの電磁切換弁である回収弁19が設けられている。回収回路Lxは、ブームシリンダ4のボトム側油室からの戻り圧油を後述する圧力変換器20及び第1アキュムレータ22に供給する回路である。
回収弁19は、一端側にばね19bを有し、コントローラ30からの電気指令が電磁操作部19aに入力されるように構成されている。コントローラ30から回収指令が出力されない場合には、ブームシリンダ4のボトム側油室とブーム用方向切換弁7の接続ポート7dとが連通するポート位置(他方のポート)が選択され、コントローラ30から回収指令が出力されると、ブームシリンダ4のボトム側油室と回収回路Lxとが連通するポート位置(一方のポート)が選択され、ボトム側油室とブーム用方向切換弁7の接続ポート7dとは遮断される。
回収回路Lxの一端側は、上述したように回収弁19の一方のポートに接続されている。回収回路Lxの他端側は、2方に分岐されていて、一方の他端には圧力変換器20を構成する油圧モータ20aが接続されている。回収回路Lxの他端側の他方の他端には、第1蓄圧管路La1と、第1蓄圧管路La1への圧油の流入を許可するチェック弁21とを介して第1アキュムレータ22が接続されている。
第1蓄圧回路La1と第1アキュムレータ22には、第1回生回路Lyの一端側が接続されている。第1回生回路Lyの他端側には、2位置3ポートの電磁切換弁である第1回生弁18の1つのポートが接続されている。第1回生回路Lyは、第1アキュムレータ22に蓄圧された圧油をアーム用方向切換弁8の入口ポート8aに供給する回路で、第1アキュムレータ22とアーム用方向切換弁8の入口ポート8aとを第1回生弁18を介して接続する回路である。
第1回生弁18は、一端側にばね18bを有し、コントローラ30からの電気指令が電磁操作部18aに入力されるように構成されている。コントローラ30から第1回生指令が出力されない場合には、主回路Lpとアーム用方向切換弁8の入口ポート8aとが連通するポート位置が選択され、第2回生回路Lzからの圧油または油圧ポンプ2からの圧油が、ロードチェック弁11を介してアーム用方向切換弁8に供給される。一方、コントローラ30から第1回生指令が出力されると、第1回生回路Lyとアーム用方向切換弁8の入口ポート8aとが連通するポート位置が選択され、第1回生回路Lyからの圧油が、ロードチェック弁11を介してアーム用方向切換弁8に供給される。
圧力変換器(圧力変換手段)20は、油圧モータ20aと第2油圧ポンプ20bとから構成され、互いの駆動軸を連結している。このことにより、油圧モータ20a側に圧油が供給されるとその圧油により駆動トルクが発生し、この駆動トルクにより第2油圧ポンプ20bが駆動される。この時、第2油圧ポンプ20bの容量を変えることで、油圧モータ20aに供給される圧油の圧力を第2油圧ポンプ20bの出口で増圧変換できる。第2油圧ポンプ20bから吐出される圧油は、第2油圧ポンプ20bから第2アキュムレータ24への圧油の供給のみを許容するチェック弁23が設けられている第2蓄圧管路La2を経て、第2アキュムレータ24へ蓄圧されるようになっている。圧力変換器20における油圧モータ20aの入口側は、回収回路Lxと回収弁19とを介してブームシリンダ4のボトム側油室に連結している。
例えば、コントローラ30から回収弁19へ回収指令が出力されると、回収弁19は、ブームシリンダ4のボトム側油室と回収回路Lxとが連通するポート位置に切り換わる。このことにより、ブームシリンダ4のボトム側油室からの戻り圧油が、回収回路Lxを介して圧力変換器20の油圧モータ20aと、チェック弁21と第1蓄圧管路La1とを介して第1アキュムレータ22とに導かれる。
本実施の形態においては、油圧モータ20aは固定容量型、第2の油圧ポンプ20bは可変容量型であって、第2油圧ポンプ20bの容量を可変する第2容量制御装置20cには、コントローラ30から電気指令が出力されて容量制御が行われている。
ここで、圧力変換器20の変換損失を無視すると、油圧モータ20aの入力油圧動力(=Pm・qm)と、油圧モータ20aと駆動軸で接続された第2油圧ポンプ20bの出力動力(=Pac2・qp)とが釣り合うので、Pm・qm=Pac・qpという等式が成り立つ。この結果、第2油圧ポンプ20bの目標油圧ポンプ容量qpは、次の式(1)に従って算出される。
qp=(Pm・qm)/Pac2・・・・(1)
ここで、Pmはモータ入口圧力である回収回路Lxの圧力、qmは油圧モータ20aの容量、Pac2は第2アキュムレータ24の圧力、qpは第2油圧ポンプ20bの目標油圧ポンプ容量とする。
第2油圧ポンプ20bの吐出油はチェック弁23を経て第2蓄圧回路La2へ導かれるが、チェック弁23の通過抵抗は微小なので無視することができる。したがって、第2油圧ポンプ20bが目標油圧ポンプ容量qpで動作した場合の吐出圧力は第2アキュムレータ24の圧力Pac2と等しくなる。コントローラ30は、この目標油圧ポンプ容量qpを若干上回る値を目標指令として第2油圧ポンプ20bの第2容量制御装置20cへ出力している。
各アクチュエータ3〜5への指令入力手段である操作レバーは、旋回レバー13、ブームレバー14、及びアームレバー15で構成されている。各操作レバーは図示しないパイロット弁を有していて、各々が操作量にほぼ比例したパイロット圧力を発生する。旋回レバー13のパイロット圧力は、操作方向に応じて旋回用方向切換弁6の両操作部6f,6gに接続された各パイロット回路のいずれかに供給され、同様にブームレバー14のパイロット圧力は、ブーム用方向切換弁7の操作部7f,7gに接続された各パイロット回路に供給され、アームレバー15のパイロット圧力は、アーム用方向切換弁8の操作部8f,8gに接続された各パイロット回路に供給される。
旋回レバー13の各パイロット回路には、これらのパイロット圧力を検出する指令圧力センサ13aと13bとを設け、ブームレバー14の各パイロット回路には、これらのパイロット圧力を検出する指令圧力センサ14aと14bとを設けている。同様に、アームレバー15の各パイロット回路には、これらのパイロット圧力を検出する指令圧力センサ15aと15bとを設けている。これらの指令圧力センサ13a〜15bからの検出信号は、コントローラ30に入力されている。
圧力センサ17(第3圧力検出手段)は主回路Lpの圧力を検出する。また、圧力センサ27(戻り圧油圧力検出手段)は、ブームシリンダ4のボトム側油室の圧力を検出するために、ブームシリンダ4のボトム側油室の近傍に設けられている。さらに、圧力センサ28(第1圧力検出手段)は、第1アキュムレータ22の圧力を検出するために、第1回生回路Lyに設けられている。また、圧力センサ29(第2圧力検出手段)は、第2アキュムレータ24の圧力を検出するために、第2回生回路Lzに設けられている。圧力センサ17からの主回路Lpの圧力検出信号と、圧力センサ27からのブームシリンダ4のボトム側油室の圧力検出信号と、圧力センサ28からの第1アキュムレータ22の圧力検出信号と、圧力センサ29からの第2アキュムレータ24の圧力検出信号とはコントローラ30に入力されている。
コントローラ(制御装置)30は、各圧力センサ13a〜15b,17,27,28,29からの検出信号を取込む入力部と、これらの検出信号を基に後述する演算処理を実行する演算部と、油圧ポンプ2の容量制御装置2aと圧力変換器20を構成する第2油圧ポンプ20bの第2容量制御装置20cとに演算部で算出した各容量制御指令を出力すると共に、第1回生弁18の電磁操作部18aと第2回生弁25の電磁操作部25aと回収弁19の電磁操作部19aとに演算部で算出した各指令を出力する出力部とを備えている。コントローラ30は、圧力変換器20を構成する第2油圧ポンプ20bと油圧ポンプ2の容量制御を行う容量制御手段と、回収弁19の切換え制御を行う回収制御手段と、第1回生弁18の切換え制御を行う第1回生制御手段と、第2回生弁25の開閉制御を行う第2回生制御手段とを備えている。
次に、本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態における動作について説明する。
図1において、全ての操作レバー13〜15の操作量がゼロ(非操作)の場合、油圧ポンプ2から主回路Lpへ吐出される圧油は、方向切替弁6〜8のセンターポート6c〜8cを介して、全流量が戻り回路Ltへ送られ、油圧ポンプ2の容量制御装置2aは、コントローラ30からの指令信号を受けて油圧ポンプ2の容量を最小としている。ここで、ブームシリンダ4のヘッダ側油室には、フロント作業機を保持することにより生じる圧油の圧力が生じている。
次に、操作レバーの1つであるブームレバー14を下げ操作すると、ブーム用方向切換弁4が切り換わると共に、指令圧力センサ14aが、ブームレバー14の下げ操作量に応じたパイロット圧力を検出してコントローラ30に出力する。ブーム用方向切換弁4の切換えにより、主回路Lpの圧油はブームシリンダ4のロッド側油室へ導かれ、ピストンロッドに連結したブームが下げ方向に駆動する。
コントローラ30は、ブームレバー14の下げ操作量に比例して油圧ポンプ2の吐出流量を増加させるように、容量制御装置2aに吐出流量増指令を出力する。また、コントローラ30は、回収弁19に回収指令を出力する。このことにより、ブームシリンダ4のボトム側油室と回収回路Lxとが連通し、ブームシリンダ4のボトム側油室からの戻り圧油は、回収回路Lxへ導かれる。
回収回路Lxに導かれた戻り圧油の一部は、第1アキュムレータ22の圧力が低いときは、チェック弁21と第1蓄圧回路La1とを介して第1アキュムレータ22に導入されて蓄圧される。また、戻り圧油の残部は、圧力変換器20の油圧モータ20aに導かれ、油圧モータ20aを駆動する。
回収回路Lxに導かれた戻り圧油が、第1アキュムレータ22に蓄圧されることにより、第1アキュムレータ22の圧力が増加し、圧力センサ28が検出する第1アキュムレータ22の圧力検出信号が所定の圧力以上になると、コントローラ30は、圧力センサ29が検出した第2アキュムレータ24の圧力に応じて圧力変換器20の第2容量制御装置20cへ増圧指令としての目標指令信号を出力する。このことにより、圧力変換器20で増圧された圧油がチェック弁23と第2蓄圧回路La2とを介して第1アキュムレータ24へ導入されて蓄圧される。この結果、ブームレバー14下げ操作時におけるブームシリンダ4のボトム側油室からの戻り圧油のエネルギを確実に回収することができる。
ブームレバー14の下げ操作が中止された場合には、回収弁19への回収指令は遮断され、回収弁19のポート位置は、ブームシリンダ4のボトム側油室とブーム用方向切換弁7の接続ポート7dとが連通するポート位置(他方のポート)が選択される。
このように、回収弁19と圧力変換器20の動作によって、第1アキュムレータ22と第2アキュムレータ24とに蓄えられた圧油エネルギは、以下のように回生使用する。
例えば、操作油圧の低い低負荷アクチュエータであるアームシリンダ5を操作するアームレバー15が下げ操作されると、アーム用方向切換弁8が切り換わると共に、指令圧力センサ15bが、アームレバー15の下げ操作量に応じたパイロット圧力を検出してコントローラ30に出力する。コントローラ30は、第1アキュムレータ22の圧力が予め設定された設定圧力以上の場合に、第1回生弁18へ第1回生指令を出力する。このことにより、第1アキュムレータ22に蓄圧された圧油が、第1回生回路Lyから主回路Lpとロードチェック弁11とを介してアーム用方向切換弁8に供給される。
このことにより、アームシリンダ5が必要とする圧油の流量を第1アキュムレータ22が供給するので、油圧ポンプ2の吐出流量を減らすことができる。この結果、エンジン1の負荷が軽減でき、燃費を向上させることができる。
アームレバー15の操作が中止された場合、または、第1アキュムレータ22の圧力が予め設定された設定圧力未満の場合には、第1回生弁18への回生指令は遮断され、第1回生弁18のポート位置が回生指令前に戻り、アーム用方向切換弁8には、油圧ポンプ2から主回路Lpを介した圧油が供給される。
次に、例えば、ブームレバー14を上げ操作すると、ブーム用方向切換弁7が切り換わると共に、指令圧力センサ14bが、ブームレバー14の上げ操作量に応じたパイロット圧力を検出してコントローラ30に出力する。コントローラ30は、第2アキュムレータ24の圧力が予め設定された設定圧力以上の場合に、第2回生弁25へ開指令を出力する。このことにより、第2アキュムレータ24に蓄圧された圧油が、第2回生回路Lzから回生チェック弁26と主回路Lpとロードチェック弁10とを介してブーム用方向切換弁7に供給される。
コントローラ30から回収指令が出力されていないので、回収弁19のポート位置は、ブームシリンダ4のボトム側油室とブーム用方向切換弁7の接続ポート7dとが連通する状態となっている。ブーム用方向切換弁7の切換えにより、供給された圧油は、回収弁19を介してブームシリンダ4のボトム側油室へ導かれ、ピストンロッドに連結したブームが上げ方向に駆動する。このとき、ブームシリンダ4のロッド側油室の圧油は、戻り回路Ltを介してタンク12へ排出される。
このことにより、ブームシリンダ4が必要とする圧油の流量を第2アキュムレータ24が供給するので、油圧ポンプ2の吐出流量を減らすことができる。この結果、エンジン1の負荷が軽減でき、燃費を向上させることができる。
次に、回収弁19の制御について図3を用いて説明する。図3は本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態における回収弁の制御フローを示すフローチャート図である。
まず、スタートの状態としては、例えば、オペレータが油圧ショベルのキースイッチ(図示せず)をONにした状態とする。コントローラ30は、ブームレバー14の下げ指令圧を検出するために、指令圧力センサ14aからのパイロット圧力Pi_bm_dを取込む(ステップS101)。
次に、コントローラ30は、パイロット圧力Pi_bm_dが、予め定めた下限設定圧力Pi_bm_loより高いか否かの判断を行う(ステップS102)。パイロット圧力Pi_bm_dが、下限設定圧力Pi_bm_loより高い場合は、(ステップS103)に進み、それ以外の場合は、(ステップS105)へ進む。
コントローラ30は、圧力センサ27からのブームシリンダ4のヘッダ側油室の圧力Pbm_bのデータを取込む(ステップS103)。
次に、ブームシリンダ4のヘッダ側油室の圧力Pbm_bが、回収するのに必要な予め定めた下限設定圧力Pbm_b_loより高いか否かの判断を行う(ステップS104)。ブームシリンダ4のヘッダ側油室の圧力Pbm_bが、下限設定圧力Pbm_b_loより高い場合は、(ステップS106)に進み、それ以外の場合は、(ステップS105)へ進む。
(ステップS104)において、ブームシリンダ4のヘッダ側油室の圧力Pbm_bが、下限設定圧力Pbm_b_lo以下と判断された場合、または、(ステップS102)において、パイロット圧力Pi_bm_dが、予め定めた下限設定圧力Pi_bm_lo以下と判断された場合、コントローラ30は回収弁19への回収指令を出力しない(ステップS105)。具体的には、回収弁19の電磁操作部19aへの励磁信号を遮断状態とする。このことにより、回収回路Lxとブームシリンダ4のヘッダ側油室とは遮断される。ブームシリンダ4のヘッダ側油室の圧力Pbm_bが、下限設定圧力Pbm_b_lo以下と判断する場合とは、例えば、油圧ショベルがジャッキアップ状態になっている場合が想定され、このようなときは、回収弁19を動作させることなく、リターンする。
(ステップS104)において、ブームシリンダ4のヘッダ側油室の圧力Pbm_bが、下限設定圧力Pbm_b_loより高いと判断された場合、コントローラ30は回収弁19への回収指令を出力する(ステップS106)。具体的には、回収弁19の電磁操作部19aへの励磁信号を出力する。このことにより、回収弁19は、ブームシリンダ4のボトム側油室と回収回路Lxとを連通させるポート位置に切り換わり、ブームシリンダ4のボトム側油室からの戻り圧油が回収回路Lxに供給される。
次に、第1回生弁18の制御について図4を用いて説明する。図4は本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態における油圧ポンプと第1回生弁の制御フローを示すフローチャート図である。
コントローラ30は、アームレバー15の指令圧を検出するために、指令圧力センサ15a,15bからのパイロット圧力Pi_amを取込む(ステップS201)。
次に、コントローラ30は、パイロット圧力Pi_amが、予め定めた下限設定圧力Pi_am_loより高いか否かの判断を行う(ステップS202)。パイロット圧力Pi_amが、下限設定圧力Pi_am_loより高い場合は、(ステップS203)に進み、それ以外の場合は、(ステップS205)へ進む。
コントローラ30は、圧力センサ28からの第1アキュムレータ22の圧力Pac1のデータを取込む(ステップS203)。
次に、コントローラ30は、第1アキュムレータ22の圧力Pac1が、アームを駆動するのに必要な予め定めた下限設定圧力Pac1_loより高いか否かの判断を行う(ステップS204)。第1アキュムレータ22の圧力Pac1が、下限設定圧力Pac1_loより高い場合は、(ステップS206)に進み、それ以外の場合は、(ステップS205)へ進む。
(ステップS204)において、第1アキュムレータ22の圧力Pac1が、下限設定圧力Pac1_lo以下と判断された場合、または、(ステップS202)において、パイロット圧力Pi_amが、予め定めた下限設定圧力Pi_am_lo以下と判断された場合、コントローラ30は第1回生弁18への第1回生指令を出力しない(ステップS205)。具体的には、第1回生弁18の電磁操作部18aへの励磁信号を遮断状態とする。このことにより、第1回生回路Lyとアーム用方向切換弁8及びアームシリンダ5とは遮断される。
(ステップS204)において、第1アキュムレータ22の圧力Pac1が、下限設定圧力Pac1_loより高いと判断された場合、コントローラ30は第1回生弁18への第1回生指令を出力する(ステップS206)。具体的には、第1回生弁18の電磁操作部18aへの励磁信号を出力する。このことにより、第1回生弁18は、第1回生回路Lyとアーム用方向切換弁8とを連通させるポート位置に切り換わり、第1アキュムレータ22に蓄圧された圧油が第1回生回路Lyとアーム用方向切換弁8とを介してアームシリンダ5へ供給される。
次に、コントローラ30は、油圧ポンプ2のトルク補正制御を実行する(ステップS207)。具体的には、後述する油圧ポンプ減トルク指令値ΔT1を演算し、この減トルク指令値ΔT1に相当する指令値を油圧ポンプ2の容量制御装置2aに対して出力する。本ステップを実行後リターンする。
次に、第2回生弁25の制御について図5を用いて説明する。図5は本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態における油圧ポンプと第2回生弁の制御フローを示すフローチャート図である。
コントローラ30は、ブームレバー14の指令圧を検出するために、指令圧力センサ14a,14bからのパイロット圧力Pi_bmを取込む(ステップS301)。
次に、コントローラ30は、パイロット圧力Pi_bmが、予め定めた下限設定圧力Pi_bm_loより高いか否かの判断を行う(ステップS302)。パイロット圧力Pi_bmが、下限設定圧力Pi_bm_loより高い場合は、(ステップS303)に進み、それ以外の場合は、(ステップS307)へ進む。
コントローラ30は、旋回レバー13の指令圧を検出するために、指令圧力センサ13a,13bからのパイロット圧力Pi_swを取込む(ステップS303)。
次に、コントローラ30は、パイロット圧力Pi_swが、予め定めた下限設定圧力Pi_sw_loより高いか否かの判断を行う(ステップS304)。パイロット圧力Pi_swが、下限設定圧力Pi_sw_loより高い場合は、(ステップS305)に進み、それ以外の場合は、(ステップS307)へ進む。
コントローラ30は、圧力センサ29からの第2アキュムレータ24の圧力Pac2のデータを取込む(ステップS305)。
次に、コントローラ30は、第2アキュムレータ24の圧力Pac2が、回生するのに必要な予め定めた下限設定圧力Pac2_loより高いか否かの判断を行う(ステップS306)。第2アキュムレータ24の圧力Pac2が、下限設定圧力Pac2_loより高い場合は、(ステップS308)に進み、それ以外の場合は、(ステップS307)へ進む。
(ステップS306)において、第2アキュムレータ24の圧力Pac2が、下限設定圧力Pac2_lo以下と判断された場合、または、(ステップS302)において、パイロット圧力Pi_bmが、予め定めた下限設定圧力Pi_bm_lo以下と判断された場合、または、(ステップS304)において、パイロット圧力Pi_swが、予め定めた下限設定圧力Pi_sw_lo以下と判断された場合、コントローラ30は第2回生弁25へ閉指令を出力する(ステップS307)。具体的には、第2回生弁25の電磁操作部25aへの励磁信号を遮断状態とする。このことにより、第2回生回路Lzと主回路Lpとは遮断される。
(ステップS306)において、第2アキュムレータ24の圧力Pac2が、下限設定圧力Pac2_loより高いと判断された場合、コントローラ30は第2回生弁25へ開指令を出力する(ステップS308)。具体的には、第2回生弁25の電磁操作部25aへの励磁信号を出力する。このことにより、第2回生弁25は、開動作し連通状態となり、第2アキュムレータ24に蓄えられた圧油は、第2回生回路Lzから回生チェック弁26を通り、主回路Lpに供給される。
次に、コントローラ30は、油圧ポンプ2のトルク補正制御を実行する(ステップS309)。具体的には、後述する油圧ポンプ減トルク指令値ΔT2を演算し、この減トルク指令値ΔT2に相当する指令値を油圧ポンプ2の容量制御装置2aに対して出力する。本ステップを実行後リターンする。
なお、第2のアキュムレータ24に蓄圧される圧油の圧力は、第1のアキュムレータ22に蓄圧される圧油の圧力よりも高いので、第2のアキュムレータ24の下限設定圧力Pac2_loは、第1のアキュムレータ22の下限設定圧力Pac1_loよりも高い値になっている。
次に、油圧ポンプ2の容量制御装置2aの容量制御等について図6及び図7を用いて説明する。図6は本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態におけるポンプ容量指令の特性を示す特性図、図7は本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態における減トルク制御を説明する特性図である。図6及び図7において、図1乃至図5に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
油圧ポンプ2の容量制御装置2aへ出力される指令値は、コントローラ30において、以下のステップで算出されている。
(1)全ての操作レバー13〜15の指令圧である各圧力センサ13a,13b,14a,14b,15a,15bからの各パイロット圧力のデータをコントローラ30に取り込む。
(2)これらデータから最高圧力Pi_maxを演算する。
(3)算出した最高圧力Pi_maxと図6に示す予め設定されているポンプ容量指令特性とに基づき、油圧ポンプ2の指令容量qを算出し、この指令容量qが実現する指令値を容量制御装置2aへ出力している。
このように、油圧ポンプ2の吐出容量は、全ての操作レバー13〜15の指令圧の最高圧力から決定されている。
一方、油圧ポンプ2は、エンジン1のストールを防止する為に、ポンプ吸収トルクを制限している。図7は、縦軸をポンプ容量q、横軸をポンプ吐出圧力P(主回路Lpの圧力と等しい)として、ポンプ吐出圧力Pに対応したポンプ容量qの特性を示している。ここで、ポンプ吐出圧力Pの低圧領域においては、ポンプ容量qは最大容量qmax出力可能であるが、ポンプ吐出圧力Pが高くなるにつれて、設定されたトルクTを超えないように、ポンプ容量qを減少させている。具体的には、ポンプ吸収トルクが設定トルクT(T=P・Q/2π)以上に上昇しないように、油圧ポンプ2のポンプ容量qを制御している。
また、上述した(ステップS207)で算出された減トルク指令値ΔT1と(ステップS309)で算出された減トルク指令値ΔT2との合計値である合計減トルク指令値ΔT(ΔT=ΔT1+ΔT2)は、図7に示すように、上記設定トルクTを合計減トルク指令値ΔTだけ減少させ、油圧ポンプ2の吸収トルクを少なくする制御である。このように制御することで、トルクを減じた分だけ、油圧ポンプ2の出力トルクを減少させることができる。油圧ショベルの場合、エンジン1の回転数を一定で運転するので、負荷トルクが下がれば、その分だけエンジン1の出力を低減することになり、燃費削減効果を得ることができる。
上述した本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態によれば、油圧アクチュエータからの戻り圧油を蓄える第1のアキュムレータ22と、油圧アクチュエータからの戻り圧油を増圧する圧力変換器20と、圧力変換器20が増圧した圧油を蓄える第2のアキュムレータ24とを設けたので、油圧アクチュエータからの戻り圧油が大流量の場合であっても、第1のアキュムレータ22で戻り圧油の一部を蓄圧しつつ、戻り圧油のその他で圧力変換器20を駆動することができる。このことにより、圧力変換器20の過回転などの故障リスクを軽減することができる。また、圧力変換器20で回収しきれない圧油の流量は、第1のアキュムレータ22が回収するので、圧力変換器20のサイズを小型化することができる。この結果、圧油エネルギ回収システムの製造コストの軽減化とエネルギ回収の効率化が図れる。
また、上述した本発明の圧油エネルギ回収システムの第1の実施の形態によれば、フロント作業機の自重の位置エネルギであるブームシリンダ4のボトム側油室からの圧油は、第1のアキュムレータ22に蓄えられると同時に、圧力変換器20によって増圧されて第2のアキュムレータ24に蓄えられる。第1のアキュムレータ22に蓄えられた圧油は、低負荷アクチュエータに回生されるので、その回生分の油圧ポンプ2の動力を低減できる。また、第2のアキュムレータ24に蓄えられた圧油は、上記低負荷アクチュエータ以外のアクチュエータ(高負荷アクチュエータ)に回生されるので、さらにその回生分の油圧ポンプ2の動力を低減できる。以上のことから油圧ポンプ2を駆動するエンジン1のトルクを低減できるので燃費向上を図ることができる。
以下、本発明の圧油エネルギ回収システムの第2の実施の形態を図面を用いて説明する。図8は本発明の圧油エネルギ回収システムの第2の実施の形態の構成を示す回路図である。図8において、図1乃至図7に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図8に示す本発明の圧油エネルギ回収システムの第2の実施の形態は、大略第1の実施の形態と同様の油圧源と作業機等とで構成されるが、以下の構成が異なる。
第1の実施の形態における第2回生弁25に代えて、回生切換弁31を第2回生弁25の位置に設け、第2蓄圧回路La2と第2アキュムレータ24にその一端側が接続されている第2回生回路Lzの他端側を回生切換弁31の一のポートに接続している。また、第1回生弁18を省略し、第1蓄圧回路La1と第1アキュムレータ22にその一端側が接続されている第1回生回路Lyの他端側を回生切換弁31の他のポートに接続している。このことにより、第1のアキュムレータ22からの圧油または、第2のアキュムレータ24からの圧油が、回生切換弁31のスプール位置の切換えにより、選択的に主回路Lpに供給される。
回生切換弁31は、3位置3ポートの電磁切換弁であって、一端側に電磁操作部Aを、他端側に電磁操作部Bを備えている。電磁操作部A,Bにはそれぞれコントローラ30からの電気指令が入力され、この電気指令によって、各スプール位置を切換える。
コントローラ30から電磁操作部Aと電磁操作部Bとに電気指令が出力されない場合は、図8に示す回生切換弁31のスプールcが選択される。この場合、第1回生回路Lyと第2回生回路Lzは、いずれも、主回路Lpと遮断される。コントローラ30から電磁操作部Bにのみ電気指令が出力された場合は、回生切換弁31のスプールbが選択され、第1回生回路Lyのみが主回路Lpと連通する。また、コントローラ30から電磁操作部Aにのみ電気指令が出力された場合は、回生切換弁31のスプールaが選択され、第2回生回路Lzのみが主回路Lpと連通する。
次に、回生切換弁31の制御について図9を用いて説明する。図9は本発明の圧油エネルギ回収システムの第2の実施の形態における油圧ポンプと回生切換弁の制御フローを示すフローチャート図である。
コントローラ30は、各操作レバー13〜15の指令圧を検出するために、各圧力センサ13a〜15bからの各パイロット圧力のデータを取り込み(ステップS401)、検出した各操作レバーの指令圧の最大値を算出する(ステップS402)。具体的には、(ステップS401)で取り込んだ各パイロット圧力データの中から最大値Pi_maxを算出する。
コントローラ30は、最大値Pi_maxが予め定めた下限設定圧力Pi_loより高いか否かの判断を行う(ステップS403)。ここで、最大値Pi_maxが予め定めた下限設定圧力Pi_loより高い場合とは、オペレータによりいずれかの操作レバーが所定量以上操作された場合であり、アクチュエータ3〜5のいずれかにおいて、駆動するための圧油の増流量が要求される場合である。最大値Pi_maxが下限設定圧力Pi_loより高い場合は、(ステップS404)に進み、それ以外の場合は、(ステップS415)へ進む。
コントローラ30は、圧力センサ17からの主回路Lpの圧力Ppのデータを取込み(ステップS404)、主回路Lpの圧力Ppが予め定めた低負荷アクチュエータを駆動可能とする設定圧力Pacloより高いか否かの判断を行う(ステップS405)。主回路Lpの圧力Ppが設定圧力Pacloより高い場合は、(ステップS406)に進み、それ以外の場合は、(ステップS415)へ進む。
コントローラ30は、主回路Lpの圧力Ppが予め定めた高負荷アクチュエータを駆動可能とする設定圧力Pachoより高いか否かの判断を行う(ステップS406)。主回路Lpの圧力Ppが設定圧力Pachoより高い場合は、(ステップS410)に進み、それ以外の場合は、(ステップS407)へ進む。
コントローラ30は、圧力センサ28からの第1アキュムレータ22の圧力Pac1のデータを取込み(ステップS407)、第1アキュムレータ22の圧力Pac1が予め定めた低負荷アクチュエータを駆動可能とする設定圧力Pacloより高いか否かの判断を行う(ステップS408)。第1アキュムレータ22の圧力Pac1が設定圧力Pacloより高い場合は、(ステップS409)に進み、それ以外の場合は、(ステップS415)へ進む。
コントローラ30は、回生切換弁31の電磁操作部Bへ励磁信号を出力する(ステップS409)。このことにより、回生切換弁31のスプールbが選択され、第1回生回路Lyのみが主回路Lpと連通し、第1アクチュエータ22に蓄えられた圧油が主回路Lpに供給され回生する。
次に、コントローラ30は、油圧ポンプ2のトルク補正制御を実行する(ステップS410)。具体的には、油圧ポンプ減トルク指令値ΔT1を演算し、この減トルク指令値ΔT1に相当する指令値を油圧ポンプ2の容量制御装置2aに対して出力する。本ステップを実行後リターンする。
(ステップS406)において、主回路Lpの圧力Ppが設定圧力Pachoより高いと判断された場合、コントローラ30は、圧力センサ29からの第2アキュムレータ24の圧力Pac2のデータを取込み(ステップS411)、第2アキュムレータ24の圧力Pac2が予め定めた高負荷アクチュエータを駆動可能とする設定圧力Pachoより高いか否かの判断を行う(ステップS412)。第2アキュムレータ22の圧力Pac2が設定圧力Pachoより高い場合は、(ステップS413)に進み、それ以外の場合は、(ステップS415)へ進む。
コントローラ30は、回生切換弁31の電磁操作部Aへ励磁信号を出力する(ステップS413)。このことにより、回生切換弁31のスプールaが選択され、第2回生回路Lzのみが主回路Lpと連通し、第2アクチュエータ24に蓄えられた圧油が主回路Lpに供給され回生する。
次に、コントローラ30は、油圧ポンプ2のトルク補正制御を実行する(ステップS414)。具体的には、油圧ポンプ減トルク指令値ΔT2を演算し、この減トルク指令値ΔT2に相当する指令値を油圧ポンプ2の容量制御装置2aに対して出力する。本ステップを実行後リターンする。
(ステップS403)において、最大値Pi_maxが下限設定圧力Pi_lo以下と判断された場合、または、(ステップS405)において、主回路Lpの圧力Ppが低負荷アクチュエータを駆動可能とする設定圧力Paclo以下と判断された場合、または、(ステップS408)において、第1アキュムレータ22の圧力Pac1が低負荷アクチュエータを駆動可能とする設定圧力Paclo以下と判断された場合、または、(ステップS412)において、第2アキュムレータ24の圧力Pac2が高負荷アクチュエータを駆動可能とする設定圧力Pacho以下と判断された場合、コントローラ30は回生切換弁31の電磁操作部A又はBへの励磁信号を遮断する(ステップS415)。このことにより、回生切換弁31のスプールcが選択され、第1回生回路Lyと第2回生回路Lzは、いずれも、主回路Lpと遮断される。本ステップを実行後リターンする。
このように、本実施の形態においては、主回路Lpの圧力に応じて、回生圧油源である第1アクチュエータ22と第2アクチュエータ24とを切換え可能としたので、回生先である低負荷アクチュエータの圧力が増加した場合であっても、第2アクチュエータ24の圧油により、継続して回生することができる。この結果、各アクチュエータの様々な負荷に対応して、回収エネルギを回生させることができる。
上述した本発明の圧油エネルギ回収システムの第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、回生圧油源である第1アクチュエータ22と第2アクチュエータ24とを切換え可能としたので、各アクチュエータの様々な負荷に対応して、回収エネルギを効率良く回生させることができる。この結果、回収エネルギの回生効率が向上し、建設機械の燃費向上を図ることができる。
1 エンジン
2 油圧ポンプ
2a 容量制御装置
3 旋回用方向切換弁
4 ブーム用方向切換弁
5 アーム用方向切換弁
6 旋回モータ
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 ロードチェック弁
10 ロードチェック弁
11 ロードチェック弁
12 タンク
13 旋回レバー
14 ブームレバー
15 アームレバー
16 リリーフ弁
17 圧力センサ(第3圧力検出手段)
18 第1回生弁
19 回収弁
20 圧力変換器
20a 油圧モータ
20b 第2油圧ポンプ
20c 第2容量制御装置
21 チェック弁
22 第1アキュムレータ
23 チェック弁
24 第2アキュムレータ
25 第2回生弁
26 回生チェック弁
27 圧力センサ(戻り圧油圧力検出手段)
28 圧力センサ(第1圧力検出手段)
29 圧力センサ(第2圧力検出手段)
30 コントローラ
31 回生切換弁
Lp 主回路
Lt 戻り回路
Lx 回収回路
Ly 第1回生回路
Lz 第2回生回路

Claims (3)

  1. 油圧ポンプと、タンクと、前記油圧ポンプからの圧油により駆動される複数の油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量及び方向を制御する複数の方向切換弁と、前記油圧ポンプからの圧油を前記方向切換弁に供給する主回路とを有し、前記複数の油圧アクチュエータの内の1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油を圧油エネルギとして回収する圧油エネルギ回収システムであって、
    前記複数の油圧アクチュエータは、操作油圧の低い低負荷油圧アクチュエータと、前記低負荷油圧アクチュエータの操作油圧より高い操作油圧が必要な複数の高負荷油圧アクチュエータとからなり、
    前記1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油の流出先を前記タンクあるいは回収管路に切換える回収弁と、
    前記回収管路に設けられ、前記回収弁から供給される戻り圧油の圧力を増圧変換する圧力変換手段と、
    前記回収弁と前記圧力変換手段との間の前記回収管路に設けられ、前記戻り圧油を蓄える第1の蓄圧手段と、
    前記圧力変換手段により増圧変換された圧油を蓄える第2の蓄圧手段と、
    前記第1の蓄圧手段に蓄えた圧油を前記低負荷油圧アクチュエータに供給/遮断する第1回生手段と、
    前記第2の蓄圧手段に蓄えた圧油を前記高負荷油圧アクチュエータに供給/遮断する第2回生手段とを有し、
    前記第1回生手段と前記第2回生手段とを選択的に制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする圧油エネルギ回収システム。
  2. 油圧ポンプと、タンクと、前記油圧ポンプからの圧油により駆動される複数の油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量及び方向を制御する複数の方向切換弁と、前記油圧ポンプからの圧油を前記方向切換弁に供給する主回路とを有し、前記複数の油圧アクチュエータの内の1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油を圧油エネルギとして回収する圧油エネルギ回収システムであって、
    前記複数の油圧アクチュエータは、操作油圧の低い低負荷油圧アクチュエータと、前記低負荷油圧アクチュエータの操作油圧より高い操作油圧が必要な複数の高負荷油圧アクチュエータとからなり、
    前記1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油の流出先を前記タンクあるいは回収管路に切換える回収弁と、
    前記回収管路に設けられ、前記回収弁から供給される戻り圧油の圧力を増圧変換する圧力変換手段と、
    前記回収弁と前記圧力変換手段との間の前記回収管路に設けられ、前記戻り圧油を蓄える第1の蓄圧手段と、
    前記圧力変換手段により増圧変換された圧油を蓄える第2の蓄圧手段と、
    前記複数の油圧アクチュエータを駆動するために前記複数の方向切換弁を制御する各々の操作指令入力手段と、
    前記第1の蓄圧手段と前記低負荷油圧アクチュエータに連通する主回路とを接続する第1回生回路と、
    前記第1回生回路に設けられ、前記第1の蓄圧手段と前記低負荷油圧アクチュエータに連通する主回路との連通/遮断を制御する第1回生手段と、
    前記第2の蓄圧手段と前記主回路とを接続する第2回生回路と、
    前記第2回生回路に設けられ、前記第2の蓄圧手段と前記主回路との連通/遮断を制御する第2回生手段とを有し、
    前記操作指令入力手段の入力値に基づいて前記第1回生手段と前記第2回生手段とを選択的に制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする圧油エネルギ回収システム。
  3. 油圧ポンプと、タンクと、前記油圧ポンプからの圧油により駆動される複数の油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量及び方向を制御する複数の方向切換弁と、前記油圧ポンプからの圧油を前記方向切換弁に供給する主回路とを有し、前記複数の油圧アクチュエータの内の1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油を圧油エネルギとして回収する圧油エネルギ回収システムであって、
    前記1つの油圧アクチュエータからの戻り圧油の流出先を前記タンクあるいは回収管路に切換える回収弁と、
    前記回収管路に設けられ、前記回収弁から供給される戻り圧油の圧力を増圧変換する圧力変換手段と、
    前記回収弁と前記圧力変換手段との間の前記回収管路に設けられ、前記戻り圧油を蓄える第1の蓄圧手段と、
    前記圧力変換手段により増圧変換された圧油を蓄える第2の蓄圧手段と、
    前記第1の蓄圧手段の圧力を検出する第1圧力検出手段と、
    前記第2の蓄圧手段の圧力を検出する第2圧力検出手段と、
    前記主回路の圧力を検出する第3圧力検出手段と、
    前記第1の蓄圧手段または前記第2の蓄圧手段と前記主回路とを接続する回生回路と、
    前記回生回路に設けられ、前記第1の蓄圧手段と前記主回路との連通、または、前記第2の蓄圧手段と前記主回路との連通、または、前記第1及び第2の蓄圧手段と前記主回路との遮断を切換える回生切換え手段とを有し、
    前記第1乃至第3圧力検出手段の検出した圧力値に基づいて前記回生切換え手段を選択的に制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする圧油エネルギ回収システム。
JP2012033245A 2012-02-17 2012-02-17 圧油エネルギ回収システム Pending JP2013170596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012033245A JP2013170596A (ja) 2012-02-17 2012-02-17 圧油エネルギ回収システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012033245A JP2013170596A (ja) 2012-02-17 2012-02-17 圧油エネルギ回収システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013170596A true JP2013170596A (ja) 2013-09-02

Family

ID=49264680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012033245A Pending JP2013170596A (ja) 2012-02-17 2012-02-17 圧油エネルギ回収システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013170596A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015086802A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 コベルコ建機株式会社 建設機械の制御装置
JP2017015130A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 イーグル工業株式会社 流体回路
CN107054954A (zh) * 2017-02-16 2017-08-18 数源科技股份有限公司 一种压缩式垃圾车上装设备节能型恒推力压缩系统及控制方法
WO2019098116A1 (ja) * 2017-11-17 2019-05-23 川崎重工業株式会社 建設機械の駆動システム
CN113944663A (zh) * 2021-10-28 2022-01-18 江苏汇智高端工程机械创新中心有限公司 工作联阀体结构、工作联、控制方法及矿用液压挖掘机

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015086802A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 コベルコ建機株式会社 建設機械の制御装置
JP2017015130A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 イーグル工業株式会社 流体回路
CN107054954A (zh) * 2017-02-16 2017-08-18 数源科技股份有限公司 一种压缩式垃圾车上装设备节能型恒推力压缩系统及控制方法
WO2019098116A1 (ja) * 2017-11-17 2019-05-23 川崎重工業株式会社 建設機械の駆動システム
JP2019090293A (ja) * 2017-11-17 2019-06-13 川崎重工業株式会社 建設機械の駆動システム
GB2581737A (en) * 2017-11-17 2020-08-26 Kawasaki Heavy Ind Ltd Drive system for construction machinery
JP7029939B2 (ja) 2017-11-17 2022-03-04 川崎重工業株式会社 建設機械の駆動システム
GB2581737B (en) * 2017-11-17 2022-06-22 Kawasaki Heavy Ind Ltd Drive system of construction machine
CN113944663A (zh) * 2021-10-28 2022-01-18 江苏汇智高端工程机械创新中心有限公司 工作联阀体结构、工作联、控制方法及矿用液压挖掘机
CN113944663B (zh) * 2021-10-28 2024-04-02 江苏汇智高端工程机械创新中心有限公司 工作联阀体结构、工作联、控制方法及矿用液压挖掘机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5574375B2 (ja) エネルギ回生用制御回路および作業機械
EP3604827B1 (en) Working machine
KR101942603B1 (ko) 건설 기계
JP5388787B2 (ja) 作業機械の油圧システム
KR101992510B1 (ko) 건설 기계
JP4023740B2 (ja) 圧油のエネルギー回収装置
JP2008014468A (ja) 作業機械における油圧制御システム
JP2014502709A (ja) 建設機械のエネルギー再生システム
JP2011220390A (ja) 油圧作業機械の制御装置
JP2013170596A (ja) 圧油エネルギ回収システム
JP2007315514A (ja) 作業機械の制御装置
CN112105785A (zh) 工程机械的液压驱动装置
KR102514523B1 (ko) 건설기계의 유압 제어 장치 및 유압 제어 방법
JP2013087869A (ja) 圧油エネルギ回収装置及びこれを用いた建設機械
JP7404258B2 (ja) 流体回路
JP2009150462A (ja) 作業機械における油圧制御システム
JP5480564B2 (ja) 流体圧回路、及びそれを備える建設機械
JP2013234739A (ja) 圧油エネルギ回収システム
JP2012097844A (ja) ハイブリッド油圧ショベル
JP2008185182A (ja) 作業機械における油圧制御システム
JP4753307B2 (ja) 作業機械における油圧制御システム
JP6324933B2 (ja) 作業機械の油圧駆動装置
JP2017015132A (ja) エネルギ回生システム
JP7324370B2 (ja) 建設機械
JP5534358B2 (ja) 圧油エネルギ回収装置及びこれを用いた建設機械