JP4023309B2 - 圧電振動子の製造装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電振動子のドライブレベル依存性、周波数およびCI値を測定する圧電振動子の製造装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧電振動子は、例えば携帯電話、PC(Parsonal Computer)等の電子機器の基準信号源として用いられている。この圧電振動子に、例えばATカット水晶振動子(以下、水晶振動子という)があり、この水晶振動子は、安定性に優れ、その上、比較的安価であるため、多用されている。
【0003】
この水晶振動子では、使用される回路に応じてその振動が所定のドライブレベル(以下、DLとする)で励起される。このDLは、微弱な0.01μWから強勢な100μWにまで及び、このような広範なDL領域で確実安定な動作をすることが要求される。
【0004】
また、水晶振動子の種々の電気的・機械的特性が、DLに依存して変化することが知られており、特に水晶振動子の周波数、クリスタルインピーダンス(以下、CIとする)値に依存して変化する。このDL依存性(以下、DLDという)を測定する装置に、ネットワークアナライザ等をコンピュータ制御下で用いて自動的に測定する装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この下記する特許文献1に開示のDLD特性測定方法によれば、1個の試料について低いDLと高いDLとの間にその範囲内に数個〜数百個のDLを設定し、その内のあるDLに固定して1つのDL内で励振周波数を所定範囲内で掃引しながらそのDL特性を測定する。そして、各DLは普通昇順あるいは降順に順次選ばれるが同じ範囲を往復させてヒステリシス特性を測定する。この測定により各DL毎に得られた一連の特性がDLD特性である。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−142457号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したDLD特性測定方法は、水晶振動子が有する種々の電気的および機械的特性の安定性を調べるための測定方法であり、この測定方法とは別に、特定されたCI値における水晶振動子の周波数特性を測定する方法も多用されている。これら2つの測定方法を水晶振動子の製造工程に含めることで、常に安定した電気的および機械的特性を有する水晶振動子を製造することができる。この製造方法に用いた製造装置に、例えば、図7に示すような従来の水晶振動子の製造装置がある。
【0008】
この水晶振動子の製造装置1は、水晶振動子を配するステージ2がターンテーブル3の外周部31上に設けられてなる。
【0009】
ステージ2は、8個からなり(ステージ21〜28)、これら8個のステージ21〜28がターンテーブル3の外周32に沿って並んで設けられている。
【0010】
また、この水晶振動子の製造装置1には、水晶振動子をステージ2に配する挿入部4と、ステージ2に配された水晶振動子の下記する特性を測定する測定部5と、測定部5による測定結果に基づいて水晶振動子を良品と不良品とに判別する判別部6と、この判別部6による水晶振動子の判別結果に基づいて、水晶振動子を良品用箱71と不良品用箱71とから構成される分別箱7に排出する排出部8と、が設けられている。
【0011】
挿入部4と測定部5と排出部8とは、図7に示すように、ターンテーブル3の外周部31上に時計回り方向に順に設けられている。また、8個のステージ21〜28は、ターンテーブル3が回転駆動することにより、並設間隔を保持しながらターンテーブルの外周32に沿って時計回り方向に移動し、ステージ21〜28に配された水晶振動子が測定部5において測定可能な位置に配される。
【0012】
測定部5は、ステージ2に配された水晶振動子のDLDを測定するDLD測定部51と、ステージ2に配された水晶振動子の周波数を予め設定した水晶振動子のCI値に基づいて測定するF/CI測定部52と、から構成されている。
【0013】
DLD測定部51には、水晶振動子のDLDを測定するDLD測定回路(図示省略)と、水晶振動子の電極(図示省略)と接するコンタクトピン(図示省略)とが備えられ、ステージ2に配された水晶振動子のDLDを測定するために、コンタクトピンがステージ2上空から下降して水晶振動子の上面に接するよう構成されている。
【0014】
F/CI測定部52には、水晶振動子の周波数を予め設定した水晶振動子のCI値に基づいて測定するF/CI測定回路(図示省略)と、水晶振動子の電極と接するコンタクトピン(図示省略)とが備えられ、ステージ2に配された水晶振動子の周波数を測定するために、コンタクトピンがステージ2上空から下降して水晶振動子の上面に接するよう構成されている。
【0015】
これらDLD測定部51とF/CI測定部52とは、図7に示すように、一体形成されるとともに、DLD測定回路とF/CI測定回路とが並列接続されており、上記した下降動作は同時に行なわれる。また、この下降時間は、DLD測定部51の測定時間に設定されている。なお、F/CI測定部52の測定時間は、DLD測定部51の測定時間の約1/10である。
【0016】
この水晶振動子の製造装置1による水晶振動子のDLDとF/CI値の測定方法を以下に説明する。
【0017】
まず、 水晶振動子を挿入部4から挿入し、ステージ21上に配する。水晶振動子を配した後にターンテーブル3を回転駆動させる。この回転駆動によりステージ21が、時計回り方向に移動し、、DLD測定部51まで移動する。この時、挿入部4から次の水晶振動子を挿入し、挿入部4に移動してきた次のステージ22に配する。以下、同様に残りのステージ22〜28に対して順々に挿入工程を行なう。
【0018】
ステージ21をDLD測定部51まで移動すると、DLD測定部51のコンタクトピンがステージ21上空から下降し、水晶振動子の上面に接してDLD測定を行なう。この時、このDLD測定部51と一体形成されているF/CI測定部52のコンタクトピンも同様にステージ28上空から下降する。
【0019】
DLD測定部51による測定を終えると、DLD測定部51のコンタクトピンが上昇する。この時、このDLD測定部51と一体形成されているF/CI測定部52のコンタクトピンも同様にステージ28から上昇する。そして、水晶振動子を配したステージ21が時計回り方向に回転し、ステージ21がF/CI測定部52まで移動する。
【0020】
F/CI測定部52まで移動すると、F/CI測定部52のコンタクトピンがステージ21上空から下降し、水晶振動子の上面に接してF/CI測定を行なう。この時、このF/CI測定部52と一体形成されているDLD測定部51のコンタクトピンも同様にステージ22上空から下降する。そして、ステージ21では、F/CI測定を行ない、ステージ22では、DLD測定を行なう。
【0021】
ステージ21に配した水晶振動子のF/CI測定を終えると、DLD測定部51による測定時間に合わせて、F/CI測定部52が上昇する。この時、このF/CI測定部52と一体形成されているDLD測定部51のコンタクトピンも同様にステージ22から上昇する。そして、水晶振動子を配したステージ21が時計回り方向に回転し、ステージ21が排出部8まで移動する。
【0022】
ステージ21が排出部8に移動し終えるまでに、DLD測定部51およびF/CI測定部52による各測定結果が判別部6に送られ、判別部6によってステージ21に配した水晶振動子を良品と不良品とに判別する。そして、この判別結果が排出部8に送られ、排出部8では、ステージ21に配した水晶振動子の判別結果に基づいて、排出部まで移動させた水晶振動子を良品用箱71と不良品用箱71とから構成される分別箱7に排出する。
【0023】
同様にして、残りの7個のステージ22〜28全てが順々に時計回り方向に移動して、水晶振動子の上記した各特性を測定し、水晶振動子を良品と不良品に分別する。
【0024】
ところで、この水晶振動子の製造装置1では、挿入部4から最初に挿入した水晶振動子と、最後に挿入した水晶振動子とを測定部5で測定する場合、DLD測定部51とF/CI測定部52といずれか一方しか測定していない状況が生じる。すなわち、DLD測定部51とF/CI測定部52とは一体形成され、DLD測定回路53とF/CI測定回路54とが並列接続されているので、最初の測定と最後の測定とを行なうステージに水晶振動子を配する場合、どちらか一方の回路に水晶振動子が含まれない状況が生じる。そのため、水晶振動子を測定していない回路と水晶振動子を測定している回路とが干渉して、それぞれ回路53、54における測定負荷が変動し、水晶振動子を測定している回路における測定精度が、最初と最後の測定を行なう水晶振動子以外の水晶振動子を測定する場合と比べて劣る。その結果、水晶振動子を良品と不良品とに判別する判別部6による判別結果に間違いが起こる可能性がある
そこで、上記課題を解決するために本発明は、常に同じ条件で複数個の圧電振動子のドライブレベル依存性、周波数およびCI値を測定し、測定精度を向上させる圧電振動子の製造装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明にかかる圧電振動子の製造装置は、圧電振動子のドライブレベル依存性、周波数およびCI値を測定する圧電振動子の製造装置であって、前記圧電振動子が配された時にそのドライブレベル依存性を測定するDLD測定回路と、前記圧電振動子が配された時にその周波数を予め設定した圧電振動子のCI値に基づいて測定するF/CI測定回路とが、切替分岐部を介して並列接続され、前記切替分岐部は、前記各回路のうち前記圧電振動子が配された回路においてのみその前記各特性が測定されるよう、並列接続のON/OFFを行なうことを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、DLD測定回路とF/CI測定回路とが切替分岐部を介して並列接続され、切替分岐部は、各回路のうち圧電振動子が配された回路においてのみその各特性が測定されるよう、並設接続のON/OFFを行なうので、圧電振動子を測定していない回路と圧電振動子を測定している回路とが干渉することなく、それぞれ各回路における測定負荷が変動するのを防止することが可能となる。その結果、常に同じ条件で複数個の圧電振動子のドライブレベル依存性、周波数およびCI値を測定することが可能となり、測定精度を向上させることが可能となる。
【0027】
具体的に、上記構成において、前記圧電振動子を配するステージが複数個、ターンテーブルの外周部上に並べて設けられるとともに、前記ステージに配された前記圧電振動子のドライブレベル依存性を測定する前記DLD測定回路を備えたDLD測定部と、前記ステージに配された前記圧電振動子の周波数を予め設定した圧電振動子のCI値に基づいて測定する前記F/CI測定回路を備えたF/CI測定部と、が設けられ、複数個の前記ステージが、並設間隔を保持しながら前記ターンテーブルの外周に沿って移動することにより、前記ステージに配された前記圧電振動子が前記DLD測定部または前記F/CI測定部において測定可能な位置に配されてもよい。
【0028】
また、上記構成において、上記DLD測定部と上記F/CI測定部とのうち一方の測定部の測定結果に基づいて、他方の測定部による測定を行なうよう制御する制御部が設けられてもよい。
【0029】
この場合、制御部が設けられているので、他方の測定部によって測定を行なう時に予め設定する特性の値を、一方の測定部の測定結果から参照するため、より限定した特性の値を用いることが可能となり、さらに測定精度を向上させるのに好ましい。
【0030】
具体的に、上記構成において、上記一方の測定部は上記DLD測定部であり、上記他方の測定部は上記F/CI測定部であってもよい。
【0031】
この場合、DLD測定部により測定したCI値をF/CI測定部で予め設定するCI値に参照しているので、周波数偏差率を低減させることが可能となる。
【0032】
上記目的を達成するため本発明にかかる圧電振動子の製造方法は、圧電振動子のドライブレベル依存性、周波数およびCI値を測定する圧電振動子の製造方法であって、前記圧電振動子を配した時にそのドライブレベル依存性を測定するDLD測定工程と、前記圧電振動子を配した時にその周波数を予め設定した圧電振動子のCI値に基づいて測定するF/CI測定工程と、前記各工程のうち前記圧電振動子を配した前記工程のみその測定を行なうよう前記各工程の実施を制御する切替分岐工程とを、有することを特徴とする。
【0033】
この発明によれば、DLD測定工程とF/CI測定工程と切替分岐工程とを有しているので、圧電振動子を測定していない回路と圧電振動子を測定している回路とが干渉することなく、それぞれ各回路における測定負荷が変動するのを防止することが可能となる。その結果、常に同じ条件で複数個の圧電振動子のドライブレベル依存性、周波数およびCI値を測定することが可能となり、測定精度を向上させることが可能となる。
【0034】
上記方法において、上記DLD測定工程と上記F/CI測定工程とのうち一方の測定工程による測定結果に基づいて、他方の測定工程を行なう制御工程を有することを特徴とする圧電振動子の製造方法。
【0035】
この場合、制御工程を有しているので、他方の測定工程によって測定を行なう時に予め設定する特性の値を、一方の測定工程による測定結果から参照するため、より限定した特性の値を用いることが可能となり、さらに測定精度を向上させるのに好ましい。
【0036】
具体的に、上記方法において、上記一方の測定工程は上記DLD測定工程であり、上記他方の測定工程は上記F/CI測定工程であってもよい。
【0037】
この場合、DLD測定工程により測定したCI値をF/CI測定工程で予め設定するCI値に参照しているので、周波数偏差率を低減させることが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施の形態では、圧電振動子として水晶振動子に本発明を適用した場合を示す。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、圧電振動子であれば、例えばセラミック振動子であってもよい。
<実施の形態1>
この水晶振動子の製造装置1は、図1に示すように、水晶振動子を配するステージ2がターンテーブル3の外周部31上に設けられてなる。
【0039】
ステージ2は、8個からなり(ステージ21〜28)、これら8個のステージ21〜28がターンテーブル3の外周32に沿って並んで設けられている。
【0040】
また、この水晶振動子の製造装置1には、水晶振動子をステージ2に配する挿入部4と、ステージ2に配された水晶振動子の下記する特性を測定する測定部5と、測定部5による測定結果に基づいて水晶振動子を良品と不良品とに判別する判別部6と、この判別部6による水晶振動子の判別結果に基づいて、水晶振動子を良品用箱71と不良品用箱71とから構成される分別箱7に排出する排出部8と、が設けられている。
【0041】
挿入部4と測定部5と排出部8とは、図1示すように、ターンテーブル3の外周部31上に時計回り方向に順に設けられている。また、8個のステージ21〜28は、ターンテーブルが回転駆動することにより、並設間隔を保持しながらターンテーブルの外周32に沿って時計回り方向に移動し、ステージ21〜28に配された水晶振動子が測定部5において測定可能な位置に配される。
【0042】
測定部5は、ステージ2に配された水晶振動子のドライブレベル依存性(以下、DLDという)を測定するDLD測定部51と、ステージ2に配された水晶振動子の周波数を予め設定した水晶振動子のクリスタルインピーダンス(以下、CIという)値に基づいて測定するF/CI測定部52と、から構成されている。
【0043】
DLD測定部51には、水晶振動子が配された時にそのDLDを測定するDLD測定回路53(図2参照)と、水晶振動子の電極(図示省略)と接するコンタクトピン(図示省略)とが備えられ、ステージ2に配された水晶振動子のDLDを測定するために、コンタクトピンがステージ2上空から下降して水晶振動子の上面に接するよう構成されている。
【0044】
F/CI測定部52には、水晶振動子が配された時にその水晶振動子の周波数を予め設定した水晶振動子のCI値に基づいて測定するF/CI測定回路54(図2参照)と、水晶振動子の電極と接するコンタクトピン(図示省略)とが備えられ、ステージ2に配された水晶振動子の周波数を測定するために、コンタクトピンがステージ2上空から下降して水晶振動子の上面に接するよう構成されている。なお、F/CI測定部52の測定時間は、DLD測定部51の測定時間の約1/10に設定されている。
【0045】
これらDLD測定部51とF/CI測定部52とは、図2に示すように、DLD測定回路53とF/CI測定回路54とが切替分岐部55を介して並列接続されてなる。この切替分岐部55は、各回路53、54のうち水晶振動子が配された回路においてのみその特性が測定されるよう、並列接続のON/OFFを行なうものである。
【0046】
この水晶振動子の製造装置1による水晶振動子のDLDとF/CI値の測定方法を、図1を用いて以下に説明する。
【0047】
まず、 水晶振動子を挿入部4から挿入し、ステージ21上に配する。水晶振動子を配した後に、ターンテーブル3を回転駆動させる。この回転駆動によりステージ21が、ターゲット3の外周32に沿って時計回り方向に移動して、、DLD測定部51まで移動する。この時、挿入部4から次の水晶振動子を挿入し、挿入部4に移動してきた次のステージ22に配する。以下、同様に残りのステージ22〜28に対して順々に挿入工程を行なう。
【0048】
ステージ21をDLD測定部51まで移動させると、DLD測定部51のコンタクトピンがステージ21上空から下降し、水晶振動子の上面に接してDLD測定を行なう(本発明でいうDLD測定工程)。この時、F/CI測定部では、ステージ28に水晶振動子が配されていないため、F/CIの測定を行なわない(本発明でいう切替分岐工程のひとつ)。
【0049】
DLD測定部51による測定を終えると、DLD測定部51のコンタクトピンが上昇し、水晶振動子を配したステージ21が時計回り方向に回転して、ステージ21がF/CI測定部52まで移動する。
【0050】
F/CI測定部52まで移動すると、F/CI測定部52のコンタクトピンがステージ21上空から下降し、水晶振動子の上面に接してF/CI測定を行なう。この時、DLD測定部51には、次のステージであるステージ22に配された水晶振動子が配されており、DLD測定部51のコンタクトピンも同様にステージ22上空から下降する。そして、ステージ21では、F/CI測定を行ない(本発明でいうF/CI測定工程)、ステージ22では、DLD測定を行なう(本発明でいう切替分岐工程のひとつ)。
【0051】
ステージ21に配した水晶振動子のF/CI測定を終えると、DLD測定部51での測定が終わるまで、F/CI測定部52のコンタクトピンが上昇した状態で待機する。この時、そして、DLD測定部によるステージに配した水晶振動子の測定が終わると、DLD測定部51のコンタクトピンがステージ21から上昇して、ステージ21、22が時計回り方向に回転して、ステージ21が排出部8まで移動し、ステージ22がF/CI測定部52まで移動する。
【0052】
ステージ21が排出部8に移動し終えるまでに、DLD測定部51およびF/CI測定部52による各測定結果が判別部6に送られ、判別部6によってステージ21に配した水晶振動子を良品と不良品とに判別する。そして、この判別結果が排出部8に送られ、排出部8では、ステージ21に配した水晶振動子の判別結果に基づいて、排出部まで移動した水晶振動子を良品用箱71と不良品用箱71とから構成される分別箱7に排出する。
【0053】
同様にして、残りの7個のステージ22〜28全てを順々に時計回り方向に移動させて、DLD測定部51とF/CI測定部52により複数個の水晶振動子のDLD、周波数およびCI値を測定して、水晶振動子を良品と不良品に分別する。
【0054】
そして、最後の水晶振動子を挿入部4から挿入し、ステージ2、例えばステージ28上に配する。水晶振動子を配した後に、ターンテーブル3を回転駆動させる。この回転駆動によりステージ28が、ターンテーブル3の外周32に沿って時計回り方向に移動して、水晶振動子を配したステージ28が、DLD測定部51まで移動する。
【0055】
ステージ28がDLD測定部51まで移動すると、DLD測定部51のコンタクトピンがステージ28上空から下降し、水晶振動子の上面に接してDLD測定を行なう。この時、F/CI測定部52には、前のステージであるステージ27に配された水晶振動子が配されており、F/CI測定部52のコンタクトピンも同様にステージ27上空から下降して、ステージ27では、F/CI測定を行なう。
【0056】
DLD測定部51による測定を終えると、DLD測定部51のコンタクトピンが上昇し、水晶振動子を配したステージ28が時計回り方向に移動して、ステージ28がF/CI測定部52まで移動する。
【0057】
F/CI測定部52まで移動すると、F/CI測定部52のコンタクトピンがステージ28上空から下降し、水晶振動子の上面に接してF/CI測定を行なう。この時、DLD測定部51では、次のステージであるステージ21に水晶振動子が配されていないため、DLDの測定を行なわない(本発明でいう切替分岐工程のひとつ)。
【0058】
ステージ28に配した水晶振動子のF/CI測定を終えると、ステージ28が時計回り方向に移動し、ステージ28が排出部8まで移動する。
【0059】
ステージ28が排出部8に移動し終えるまでに、DLD測定部51およびF/CI測定部52による各測定結果が判別部6に送られ、判別部6によってステージ28に配した水晶振動子を良品と不良品とに判別する。そして、この判別結果が排出部8に送られ、排出部8では、ステージ28に配した水晶振動子の判別結果に基づいて、排出部まで移動した水晶振動子を良品用箱71と不良品用箱71とから構成される分別箱7に排出する。
<実施例1>
次に、図7に示す従来の水晶振動子の製造装置1を用いて、水晶振動子が、DLD測定部51とF/CI測定部52とに配されている場合と配されていない場合との、DLD測定部51におけるCI値の差とF/CI測定部52における周波数の差とを測定した。この測定結果を、表1、2及び図3、4に示す。なお、測定条件として、水晶振動子に70MHzの表面実装型水晶振動子を用い、水晶振動子のドライブレベルを0.01μmW〜100μmWに増加させ、3回測定を行なった。
【0060】
【表1】
表1は、図7に示す従来の水晶振動子の製造装置1を用いて、水晶振動子が、DLD測定部51及びF/CI測定部52に配されている場合と、どちらか一方の測定部に配されている場合との、水晶振動子のドライブレベルに対するCI値の差を示した表である。
【0061】
この表1及び図3に示すように、本発明の構成要素である切替分岐部55が用いられていないために、必ずCI値の誤差が発生する。この誤差は、水晶振動子を測定していない回路と水晶振動子を測定している回路とが干渉し、それぞれ各回路53、54における測定負荷が変動するために発生するものであり、本発明では、DLD測定回路53とF/CI測定回路54とが切替分岐部55を介して並列接続されているので、水晶振動子を測定していない回路と水晶振動子を測定している回路とが干渉することはなく、水晶振動子のCI値の誤差は発生しない。
【0062】
【表2】
表2は、図7に示す従来の水晶振動子の製造装置1を用いて、水晶振動子が、DLD測定部51及びF/CI測定部52に配されている場合と、どちらか一方の測定部に配されている場合との、水晶振動子のドライブレベルに対する周波数の差を示した表である。
【0063】
この表2及び図4に示すように、本発明の構成要素である切替分岐部55が用いられていないために、必ず周波数の誤差が発生する。この誤差は、水晶振動子を測定していない回路と水晶振動子を測定している回路とが干渉し、それぞれ各回路53、54における測定負荷が変動するために発生するものであり、本発明では、DLD測定回路53とF/CI測定回路54とが切替分岐部55を介して並列接続されているので、水晶振動子を測定していない回路と水晶振動子を測定している回路とが干渉することはなく、水晶振動子の周波数の誤差は発生しない。
【0064】
上述したように、本実施の形態1にかかる水晶振動子の製造装置1によれば、DLD測定回路53とF/CI測定回路54とが切替分岐部55を介して並列接続され、切替分岐部55は、各回路53、54のうち水晶振動子が配された回路においてのみその各特性が測定されるよう、並設接続のON/OFFを行なうので、水晶振動子を測定していない回路と水晶振動子を測定している回路とが干渉することなく、それぞれ各回路53、54における測定負荷が変動するのを防止することができる。その結果、常に同じ条件で8個の水晶振動子のドライブレベル依存性、周波数およびCI値を測定することができ、測定精度を向上させることができる。
【0065】
なお、本実施の形態1では、図1に示すように、DLD測定工程とF/CI測定工程とを連続して行なうよう、DLD測定部51とF/CI測定部52とが連続して設けられているが、これに限定されるものではなく、DLD測定部51とF/CI測定部52との間に、例えば分別箱に水晶振動子を排出するDLD測定部用排出部など他の構成部材が設けられてもよい。ここでいうDLD測定部用排出部とは、DLD測定部51による測定の段階で、水晶振動子が良品か不良品かを判別することができ、水晶振動子が不良品である判断した場合、F/CI測定工程を行なわないで、その水晶振動子を分別箱に排出するものである。
【0066】
また、本実施の形態1では、8個のステージ21〜28の移動をターンテーブル3の回転駆動により行なっているが、これに限定されるものではなく、8個のステージ21〜28自体が、磁力によて移動するなどその並設間隔を保持しながらターンテーブル3の外周に沿って移動すればその形態は問わない。また、ターンテーブル3によりステージ2を平面的に回転させる構成に限定されず、例えば、直線的に一方向にステージ2を順次移動させて各工程を行なう構成であってもよい。
【0067】
また、本実施の形態1では、DLD測定部51とF/CI測定部52とでは、夫々独立して測定を行なっているが、これに限定されるものではなく、例えば、DLD測定部51とF/CI測定部52とが連動して交互に各測定を行なってもよく、この場合、交互に各測定部51、52に設けられたコンタクトピンを各測定部51、52に配された水晶振動子に当接する方法を採用し、その切り換えをコンタクトピンを設けた各測定部51、52において機械的に行なってもよい。
【0068】
また、本実施の形態1では、DLD測定部51とF/CI測定部52とでは、各測定部51、52に設けられたコンタクトピンを各測定部51、52に配された水晶振動子に当接することで各測定を行なっているが、これに限定されるものではなく、例えば、各測定部51、52に設けられたコンタクトピンを同時に各測定部51、52に配された水晶振動子に当接し、図5に示すように切替分岐部55において電気的な切替(スイッチング56)を行なうことにより、各測定を行なってもよい。
【0069】
また、本実施の形態1では、ステージ2が8個設けられているが、これに限定されるものではなく、2個以上であればいくつでもかまわない。
【0070】
次に、本実施の形態1と同様の作用効果を有する他の実施例を以下に説明する。
<実施の形態2>
本実施の形態2にかかる水晶振動子の製造装置は、DLD測定部とF/CI測定部と切替分岐部との点で実施の形態1にかかる製造装置と異なる。そのため、本実施の形態2では、DLD測定部とF/CI測定部と切替分岐部との実施の形態1と異なる点のみ以下に説明し、同一の点についての説明を省略する。
【0071】
この水晶振動子の製造装置1は、図6に示すように、水晶振動子を配する8個のステージ21〜28がターンテーブル3の外周部31上に設けられ、これら8個のステージ21〜28がターンテーブル3の外周32に沿って並んで設けられてなる。また、この水晶振動子の製造装置1には、挿入部4と測定部5と判別部6と排出部8とが設けられている。
【0072】
測定部5は、ステージ2に配された水晶振動子のDLDを測定するDLD測定部51と、ステージ2に配された水晶振動子の周波数を予め設定した水晶振動子のCI値に基づいて測定するF/CI測定部52と、から構成されている。
【0073】
DLD測定部51には、水晶振動子が配された時にそのDLDを測定するDLD測定回路53(図2参照)と、水晶振動子の電極(図示省略)と接するコンタクトピン(図示省略)とが備えられている。
【0074】
F/CI測定部52には、水晶振動子が配された時にその水晶振動子の周波数を予め設定した水晶振動子のCI値に基づいて測定するF/CI測定回路54(図2参照)と、水晶振動子の電極と接するコンタクトピン(図示省略)とが備えられている。
【0075】
これらDLD測定部51とF/CI測定部52とは、図2に示すように、DLD測定回路53とF/CI測定回路54とが切替分岐部55を介して並列接続されてなる。この切替分岐部55は、各回路53、54のうち水晶振動子が配された回路においてのみその特性が測定されるよう、並列接続のON/OFFを行なうものである。
また、図6に示すように、DLD測定部51の測定結果に基づいて、F/CI測定部52による測定を行なうよう制御する制御部9が設けられている。
【0076】
この水晶振動子の製造装置1による水晶振動子のDLDとF/CI値の測定方法を、図6を用いて以下に説明する。
【0077】
まず、 水晶振動子を挿入部4から挿入し、ステージ21上に配する。水晶振動子を配した後に、ターンテーブル3を回転駆動させる。この回転駆動によりステージ21が、ターンテーブル3の外周32に沿って時計回り方向に移動して、、DLD測定部51まで移動する。この時、挿入部4から次の水晶振動子を挿入し、挿入部4に移動してきた次のステージ21に配する。以下、同様に残りのステージ22〜28に対して順々に挿入工程を行なう。
【0078】
ステージ21がDLD測定部51まで移動すると、DLD測定部51のコンタクトピンがステージ21上空から下降して、水晶振動子の上面に接してDLD測定を行なう(本発明でいうDLD測定工程)。この時、F/CI測定部では、ステージ28に水晶振動子が配されていないため、F/CIの測定を行なわない(本発明でいう切替分岐工程のひとつ)。
【0079】
DLD測定部51による測定を終えると、DLD測定部51のコンタクトピンが上昇し、水晶振動子を配したステージ21が時計回り方向に移動して、ステージ21がF/CI測定部52まで移動する。
【0080】
F/CI測定部52まで移動すると、F/CI測定部52のコンタクトピンがステージ21上空から下降して、水晶振動子の上面に接してF/CI測定を行なう。この時、DLD測定部51には、次のステージであるステージ22に配された水晶振動子が配されており、DLD測定部51のコンタクトピンも同様にステージ22上空から下降する。そして、ステージ21では、F/CI測定を行ない(本発明でいうF/CI測定工程)、ステージ22では、DLD測定を行なう(本発明でいう切替分岐工程のひとつ)。この時、F/CI測定部52で予め設定するCI値に、DLD測定工程で測定した水晶振動子のCI値を採用するよう制御部9において制御する(本発明でいう制御工程)。 ステージ21に配した水晶振動子のF/CI測定を終えると、DLD測定部51での測定が終わるまで、F/CI測定部52のコンタクトピンが上昇した状態で待機する。そして、DLD測定部51によるステージ22に配した水晶振動子の測定が終わると、DLD測定部51のコンタクトピンがステージ21から上昇して、ステージ21が時計回り方向に移動して、ステージ21が排出部8まで移動する。
【0081】
ステージ21が排出部8に移動し終えるまでに、DLD測定部51およびF/CI測定部52による各測定結果が判別部6に送られ、判別部6によってステージ21に配した水晶振動子を良品と不良品とに判別する。そして、この判別結果が排出部8に送られ、排出部8では、ステージ21に配した水晶振動子の判別結果に基づいて、排出部まで移動した水晶振動子を良品用箱71と不良品用箱71とから構成される分別箱7に排出する。
【0082】
同様にして、残りの7個のステージ22〜28全てが順々に時計回り方向に移動して、DLD測定部51とF/CI測定部52とにより複数個の水晶振動子のDLD、周波数およびCI値を測定して、水晶振動子を良品と不良品に分別する。
【0083】
そして、最後の水晶振動子を挿入部4から挿入し、ステージ2、例えばステージ28上に配する。水晶振動子を配した後に、ターンテーブル3を回転駆動させる。この回転駆動によりステージ28が、ターンテーブル3の外周32に沿って時計回り方向に移動して、DLD測定部51まで移動させる。
【0084】
ステージ28がDLD測定部51まで移動すると、DLD測定部51のコンタクトピンがステージ28上空から下降して、水晶振動子の上面に接してDLD測定を行なう。この時、F/CI測定部52には、前のステージであるステージ27に配された水晶振動子が配されており、F/CI測定部52のコンタクトピンも同様にステージ27上空から下降して、ステージ27では、F/CI測定を行なう。
【0085】
DLD測定部51による測定を終えると、DLD測定部51のコンタクトピンが上昇して、水晶振動子を配したステージ28が時計回り方向に移動して、F/CI測定部52まで移動する。
【0086】
F/CI測定部52まで移動すると、F/CI測定部52のコンタクトピンがステージ28上空から下降し、水晶振動子の上面に接してF/CI測定を行なう。この時、F/CI測定部52で予め設定するCI値に、DLD測定工程で測定した水晶振動子のCI値を採用するよう制御部9において制御する。また、DLD測定部51では、次のステージであるステージ21に水晶振動子が配されていないため、DLDの測定を行なわない(本発明でいう切替分岐工程のひとつ)。
【0087】
ステージ28に配した水晶振動子のF/CI測定を終えると、ステージ28が時計回り方向に移動し、ステージ28が排出部8まで移動する。
【0088】
ステージ28が排出部8に移動し終えるまでに、DLD測定部51およびF/CI測定部52による各測定結果が判別部6に送られ、判別部6によってステージ28に配した水晶振動子を良品と不良品とに判別する。そして、この判別結果が排出部8に送られ、排出部8では、ステージ28に配した水晶振動子の判別結果に基づいて、排出部まで移動した水晶振動子を良品用箱71と不良品用箱71とから構成される分別箱7に排出する。
【0089】
上述したように、本実施の形態2にかかる水晶振動子の製造装置1によれば、制御部9が設けられているので、F/CI測定部52によって測定を行なう時に予め設定するCI値を、DLD測定部51の測定結果から参照するため、より限定したCI値を用いることができ、さらに測定精度を向上させるのに好ましい。
【0090】
また、DLD測定部51で測定したCI値をF/CI測定部52で予め設定するCI値に参照しているので、周波数偏差率を低減させることができる。
【0091】
なお、本実施の形態2にかかる制御部9では、DLD測定部51の測定結果に基づいて、F/CI測定部52による測定を行なうよう制御しているが、これに限定されるものではなく、F/CI測定部52の測定結果に基づいてDLD測定部51による測定を行なうよう制御してもよい。
【0092】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明にかかる圧電振動子の製造装置およびその製造方法によれば、常に同じ条件で複数個の圧電振動子のドライブレベル依存性、周波数およびCI値を測定することができ、測定精度を向上させることができる。
【0093】
詳しくは、本発明にかかる圧電振動子の製造装置によれば、DLD測定回路とF/CI測定回路とが切替分岐部を介して並列接続され、切替分岐部は、各回路のうち圧電振動子が配された回路においてのみその各特性が測定されるよう、並設接続のON/OFFが行なうので、圧電振動子を測定していない回路と圧電振動子を測定している回路とが干渉することなく、それぞれ各回路における測定負荷が変動するのを防止することができる。
【0094】
また、本発明にかかる圧電振動子の製造方法によれば、DLD測定工程とF/CI測定工程と切替分岐工程とを有しているので、圧電振動子を測定していない回路と圧電振動子を測定している回路とが干渉することなく、それぞれ各回路における測定負荷が変動するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1にかかる水晶振動子の製造装置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態1にかかる水晶振動子の製造装置に備えられたDLD測定回路とF/CI測定回路と切替分岐部とからなる並列回路を示す回路図である。
【図3】図7に示す従来の水晶振動子の製造装置を用いて、水晶振動子がDLD測定部及びF/CI測定部に配されている場合と配されていない場合との、水晶振動子のドライブレベルに対するCI値の差を示したグラフである。
【図4】図7に示す従来の水晶振動子の製造装置を用いて、水晶振動子が、DLD測定部及びF/CI測定部に配されている場合と、どちらか一方の測定部に配されている場合との、水晶振動子のドライブレベルに対する周波数の差を示したグラフである。
【図5】本発明の他の形態にかかる水晶振動子の製造装置に備えられたDLD測定回路とF/CI測定回路と切替分岐部とからなる並列回路を示す回路図である。
【図6】本実施の形態2にかかる水晶振動子の製造装置の概略構成図である。
【図7】従来の水晶振動子の製造装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 製造装置
2 ステージ
3 ターンテーブル
31 外周部
51 DLD測定部
52 F/CI測定部
53 DLD測定回路
54 F/CI測定回路
55 切替分岐部
9 制御部
Claims (7)
- 圧電振動子のドライブレベル依存性、周波数およびCI値を測定する圧電振動子の製造装置であって、
前記圧電振動子が配された時にそのドライブレベル依存性を測定するDLD測定回路と、前記圧電振動子が配された時にその周波数を予め設定した圧電振動子のCI値に基づいて測定するF/CI測定回路とが、切替分岐部を介して並列接続され、
前記切替分岐部は、前記各回路のうち前記圧電振動子が配された回路においてのみその前記各特性が測定されるよう、並列接続のON/OFFを行なうことを特徴とする圧電振動子の製造装置。 - 請求項1に記載の圧電振動子の製造装置において、
前記圧電振動子を配するステージが複数個、ターンテーブルの外周部上に並べて設けられるとともに、
前記ステージに配された前記圧電振動子のドライブレベル依存性を測定する前記DLD測定回路を備えたDLD測定部と、前記ステージに配された前記圧電振動子の周波数を予め設定した圧電振動子のCI値に基づいて測定する前記F/CI測定回路を備えたF/CI測定部と、が設けられ、
複数個の前記ステージが、並設間隔を保持しながら前記ターンテーブルの外周に沿って移動することにより、前記ステージに配された前記圧電振動子が前記DLD測定部または前記F/CI測定部において測定可能な位置に配されることを特徴とする圧電振動子の製造装置。 - 請求項2に記載の圧電振動子の製造装置において、
前記DLD測定部と前記F/CI測定部とのうち一方の測定部の測定結果に基づいて、他方の測定部による測定を行なうよう制御する制御部が設けられたことを特徴とする圧電振動子の製造装置。 - 請求項3に記載の圧電振動子の製造装置において、
前記一方の測定部は前記DLD測定部であり、前記他方の測定部は前記F/CI測定部であることを特徴とする圧電振動子の製造装置。 - 圧電振動子のドライブレベル依存性、周波数およびCI値を測定する圧電振動子の製造方法であって、
前記圧電振動子を配した時にそのドライブレベル依存性を測定するDLD測定工程と、
前記圧電振動子を配した時にその周波数を予め設定した圧電振動子のCI値に基づいて測定するF/CI測定工程と、
前記各工程のうち前記圧電振動子を配した前記工程のみその測定を行なうよう前記各工程の実施を制御する切替分岐工程とを、有することを特徴とする圧電振動子の製造方法。 - 請求項5に記載の圧電振動子の製造方法において、
前記DLD測定工程と前記F/CI測定工程とのうち一方の測定工程による測定結果に基づいて、他方の測定工程を行なう制御工程を有することを特徴とする圧電振動子の製造方法。 - 請求項6に記載の圧電振動子の製造方法において、
前記一方の測定工程は前記DLD測定工程であり、前記他方の測定工程は前記F/CI測定工程であることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
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