JP4022964B2 - 補助動力装置付き車輌 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの動力によって人力を補助する補助動力装置付き車輌に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、補助動力装置付き車輌としては、例えば特開平9−95289号に記載された補助動力装置付き自転車が知られている。図4に従来の補助動力装置付き自転車の補助動力装置の構造を示しており、ペダルクランク(図示せず)を両端に装着したクランク軸4上に、筒状の中空トルク伝達部材11が相対的に回転自在に嵌合され、中空トルク伝達部材11の一端にはドライブスプロケット12が一体に嵌合されるとともに、ドライブスプロケット12に隣接して中空トルク伝達部材11にモータワンウェイクラッチ18が設けられ、中空トルク伝達部材11の他端に人力ワンウェイクラッチ10を介してクランク軸4が連結され、モータワンウェイクラッチ18は減速機構を介してモータ15の出力に連結され、中空トルク伝達部材11の外周に磁歪式トルクセンサ22が配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の補助動力装置付き車輌においては、人力駆動力に基づいて補助動力としてのモータを制御するため、正確に人力駆動力を検出することが要求されている。しかしながら人力駆動力検出手段とドライブスプロケットとが一体に構成されているため、チェーン等による外乱の影響が人力駆動力検出手段に及び、正確に人力駆動力を検出することが困難であるという課題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の第1の発明は、
ペダル踏力によって車輪を回転させる人力駆動部と、電動機の駆動によって前記車輪を回転させる電動駆動部を備え、前記踏力による人力駆動力を検出し、検出された人力駆動力に基づいて前記電動駆動部の回転運動を制御する補助動力装置付き車輌において、
ペダルクランクを両端に装着したクランク軸上に設け、このクランク軸と一体に回転運動する中空部材と、前記中空部材にワンウェイクラッチを介して連結されるとともにドライブスプロケットと一体に嵌合される動力伝達部材と、前記中空部材を介して伝達される人力駆動力を検出する手段とを有するものである。
【0005】
これにより、チェーンによる外乱の影響がワンウェイクラッチで遮断されたり、動力伝達手段で小さくなり、人力駆動力の検出精度が向上する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、ペダル踏力によって車輪を回転させる人力駆動部と、電動機の駆動によって前記車輪を回転させる電動駆動部を備え、前記踏力による人力駆動力を検出し、検出された人力駆動力に基づいて前記電動駆動部の回転運動を制御する補助動力装置付き車輌において、
ペダルクランクを両端に装着したクランク軸上に設けた中空部材と、前記中空部材にワンウェイクラッチを介して連結されるとともにドライブスプロケットと一体に嵌合される動力伝達部材と、前記中空部材を介して伝達される人力駆動力を検出する手段とを有する構成としたものであり、チェーンによる外乱の影響がワンウェイクラッチで遮断され、人力駆動力の検出精度が向上するという作用を有する。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、動力伝達部材に動力伝達手段を介して連結された電動機を有する構成としたものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1、2記載の発明において、前記人力駆動力を検出する手段として、中空部材の外周に磁歪式トルクセンサを配置したものであり、力の伝達経路に非接触でトルクを検出することができ、検出信号の信頼性が向上するという作用と、検出機構の小型軽量化が可能となり、操作性の向上や、走行距離、走行時間が増大するという作用を有する。
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図3を用いて説明する。なお、従来技術と同一の構成部には同一の番号を付与している。
【0010】
(実施の形態1)
図1は本発明の一実施の形態における補助動力装置付き車輌の一例である自転車1の側面図で、運転者はペダル2を踏むことにより自転車1を駆動する。補助動力装置3は運転者のペダル踏力による人力駆動力に加え、補助動力を付加するためのものである。図2は補助動力装置3の構造を示し、図2においてクランク軸4は、両端にペダルクランク(図示せず)を装着し、運転者の踏力をペダルクランクを介して車輌の駆動トルクとして伝達するもので、補助動力装置ケーシングC7のボールベアリング8を介して回転自在に支持されている。さらにクランク軸4上にはクランク軸4と一体に回転運動する中空部材9を設け、中空部材9は、ワンウェイクラッチ10を介して動力伝達部材11に連結されている。これにより運転者の踏力は動力伝達部材11に伝達されるが、動力伝達部材11からの反力は中空部材9には伝達されない。したがってチェーン(図示せず)からの外乱の影響は中空部材9には及ばない。動力伝達部材11は、ドライブスプロケット12と一体に嵌合され、補助動力装置ケーシングA5のボールベアリング13を介して回転自在に支持されるとともに、ニードルベアリング14を介してクランク軸4と相対的に回転自在に嵌合されている。また動力伝達部材11の外周にはモータ15からの動力伝達手段16としての歯車A17がワンウェイクラッチ18を介して設けられ、歯車A17と噛み合う歯車B19は、モータ15の出力軸と連結された減速機構20の出力軸に設けられている。これによりモータ15で発生したトルクは動力伝達部材11に伝達されるが、動力伝達部材11からの反力はモータ15には伝達されない。中空部材9の外周にはアモルファス磁性合金製の磁性膜21が接着され、磁性膜21の外側にはトルク検出用コイル22が配置されている。人力により中空部材9にトルクが発生すると磁性膜21の透磁率変化が生じ、トルク検出用コイル22でトルクを検出することができる。この検出したトルクに基づいて制御装置(図示せず)でモータ15の制御を行う。
【0011】
(実施の形態2)
図3は本発明の第2の実施の形態における補助動力装置付き車輌の補助動力装置3の構造を示し、図3においてクランク軸4は、両端にペダルクランク(図示せず)を装着し、運転者の踏力をペダルクランクを介して車輌の駆動トルクとして伝達するもので、補助動力装置ケーシングC7のボールベアリング8を介して回転自在に支持されている。さらにクランク軸4上にはワンウェイクラッチ10を介して中空部材9を設け、中空部材9は、動力伝達手段23であるセレーション24を介して動力伝達部材11に連結されている。これにより運転者の踏力は中空部材9を介して動力伝達部材11に伝達されるが、動力伝達部材11からの反力はクランク軸4には伝達されない。中空部材9への反力はセレーション24を介して伝達されるので、その影響は小さくなる。したがってチェーン(図示せず)からの外乱の影響も中空部材9では小さくなる。動力伝達部材11は、ドライブスプロケット12と一体に嵌合され、補助動力装置ケーシングA5のボールベアリング13を介して回転自在に支持されるとともに、ニードルベアリング14を介してクランク軸4と相対的に回転自在に嵌合されている。また動力伝達部材11にはモータ15からの動力伝達手段16として歯車A17がワンウェイクラッチ18を介して設けられ、歯車A17と噛み合う歯車B19は、モータ15の出力軸と連結された減速機構20の出力軸に設けられている。これによりモータ15で発生したトルクは動力伝達部材11に伝達されるが、動力伝達部材11からの反力はモータ15には伝達されない。中空部材9の外周にはアモルファス磁性合金製の磁性膜21が接着され、磁性膜21の外側にはトルク検出用コイル22が配置されている。人力により中空部材9にトルクが発生すると磁性膜21の透磁率変化が生じ、トルク検出用コイル22でトルクを検出することができる。この検出したトルクに基づいて制御装置(図示せず)でモータ15の制御を行う。
【0012】
なお以上の説明では、人力駆動動力検出に際し、磁性膜21とトルク検出用コイル22を用いてトルクを検出したが、トルクの大きさに応じて回転変位や並進変位に変換してその変位量を検出する方法としてもよい。この方法は非接触で検出することが望ましいが、接触して検出する方法でもよい。またモータ15を減速して人力と合流させていたが、減速機構20を用いずダイレクトドライブモータとしてもよく、中間に設ける機構にかかわらず、モータの出力が人力と合流する構成であればよい。歯車A17にワンウェイクラッチを設けていたが、歯車B19や減速機構20に設けてもよい。さらに動力伝達手段23としてセレーション24を用いたが、スプラインを用いたりしてもよく、ドライブスプロケット12と中空部材9が別体のもので構成され、その間が何らかの方法で伝達されるようになっていればよい。
【0013】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、チェーンによる外乱の影響が小さくなったり遮断されたりするので、人力駆動力の検出精度が向上するという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態における補助動力装置付き車輌の一例である自転車の側面図
【図2】 図1に示す補助動力装置付き車輌における補助動力装置の構造図
【図3】 他の補助動力装置の構造図
【図4】 従来の補助動力装置の構造図
【符号の説明】
4 クランク軸
9 中空部材
10 ワンウェイクラッチ
11 動力伝達部材
12 ドライブスプロケット
16 動力伝達手段
18 ワンウェイクラッチ
22 トルク検出用コイル
23 動力伝達手段
Claims (3)
- ペダル踏力によって車輪を回転させる人力駆動部と、電動機の駆動によって前記車輪を回転させる電動駆動部を備え、前記踏力による人力駆動力を検出し、検出された人力駆動力に基づいて前記電動駆動部の回転運動を制御する補助動力装置付き車輌において、
ペダルクランクを両端に装着したクランク軸上に設け、このクランク軸と一体に回転運動する中空部材と、前記中空部材にワンウェイクラッチを介して連結されるとともにドライブスプロケットと一体に嵌合される動力伝達部材と、前記中空部材を介して伝達される人力駆動力を検出する手段とを有することを特徴とする補助動力装置付き車輌。 - 動力伝達部材に動力伝達手段を介して連結された電動機を有することを特徴とする請求項1記載の補助動力装置付き車輌。
- 人力駆動力を検出する手段として、中空部材の外周に磁歪式トルクセンサを配置したことを特徴とする請求項1、2記載の補助動力装置付き車輌。
Priority Applications (1)
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JP35708197A JP4022964B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 補助動力装置付き車輌 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP35708197A JP4022964B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 補助動力装置付き車輌 |
Publications (2)
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JPH11189192A JPH11189192A (ja) | 1999-07-13 |
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Family
ID=18452294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35708197A Expired - Lifetime JP4022964B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 補助動力装置付き車輌 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4022964B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11104401B2 (en) | 2018-05-30 | 2021-08-31 | Shimano Inc. | Human-powered vehicle drive unit |
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1997
- 1997-12-25 JP JP35708197A patent/JP4022964B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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