JP4022761B2 - 二次電池及びその作製方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車及び情報関連機器などに用いられるリチウムイオン電池、Ni−MH電池などの二次電池に関する。
セパレータ20には、ポリエチレン、ポリプロピレン等の薄い微多孔膜を用いることができる。
【0002】
【従来の技術】
Liイオン二次電池等の二次電池は、情報関連機器、通信機器の分野、または自動車用バッテリなど種々の分野で用いられている。
このような二次電池の一例として、特許文献1に示される二次電池がある。この二次電池は、セパレータを介して重畳される正極シート及び負極シートを前記セパレータと共に渦巻き状に巻回して構成される巻回電極体と、該巻回電極体を収納する円筒状の電池ケースとからなる。電池ケースの軸方向の一端部には、正極シートに接続された外部端子が設けられており、この外部端子には安全弁が装着されている。安全弁は、電池ケースの内圧が所定圧以上になったとき、電池ケースの内外を連通させるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−102025号公報〔段落「0013」、「0022」、図1〕
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記二次電池では、巻回電極体は、各素材(正極シート、負極シート及びセパレータ)が堅固に巻回して構成されることから、巻回電極体内に過充電等の際に電解液から発生したガスが滞留しやすい。このため、過充電等の際には、巻回電極体内に滞留したガスより巻回電極体が膨れる。ガスは、巻回電極体の中心側でより滞留しやすくなっている。
また、巻回電極体内にガスが滞留した状態で、安全弁が開くと共に、巻回電極体が外部荷重を受けることなどにより短絡すると、又は短絡発生と共に安全弁が開くと、前記短絡に伴って生じるスパークが開口した安全弁に向かって移動する。このため、安全弁直下に存在する巻回電極体の正極シート及び負極シート(以下、適宜、両者を電極シートという。)が、前記スパークが有するエネルギー(スパークエネルギー)によって破れる。そして、火種(火花・火柱・火炎)が電池ケース外に吹き出して大気中の酸素、電解液が分解して生じる可燃ガスと結合し、発火を招く虞がある。
【0005】
上述したように発火を招くようなことは、巻回電極体にガス抜き通路を設けていないことで、電池ケース外へガスが抜ける部分に対応する、安全弁直下の電極シートが破れるために生じる。しかし、この問題の解決策が講じられていないというのが実情であった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、巻回電極体からのガス抜きを適切に行えて発火防止を図ることができる二次電池及びその作製方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る二次電池の発明は、正極シート及び負極シートの間にセパレータが介在するようにこれらを渦巻き状に巻回して構成される略円筒状の巻回電極体と、該巻回電極体を収納し、かつ内部で発生したガスを放出する安全弁が設けられた電池ケースとを有する二次電池であって、前記電池ケースは略直方体をなし、前記安全弁は、前記電池ケースにおける前記巻回電極体の外周面部に対向する第1面部に配置され、前記通路は、前記巻回電極体の中心部分から前記巻回電極体の外周面部における前記電池ケースの第1面部に対向する第1面部対向領域の背面側の領域である第2面部対向領域側のみに延び、その開口部が、該第2面部対向領域に配置されることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る二次電池の発明は、正極シート及び負極シートの間にセパレータが介在するようにこれらを渦巻き状に巻回して構成される略円筒状の巻回電極体と、該巻回電極体を収納し、かつ内部で発生したガスを放出する安全弁が設けられた電池ケースとを有し、前記電池ケースは略直方体をなし、前記安全弁は、前記電池ケースにおける前記巻回電極体の外周面部に対向する第1面部に配置され、前記セパレータは2枚用意される二次電池の作製方法であって、前記正極シート及び負極シートに孔を形成する孔形成工程と、2枚のセパレータの間に前記正極シート及び負極シートの一方が介在するようにこれらを積層し、この積層状態で2枚のセパレータ並びに前記正極シート及び負極シートを渦巻き状に巻回して巻回電極体を構成する巻回電極体構成工程と、を備え、前記孔形成工程では、前記正極シート及び負極シートに形成される孔及び前記セパレータに形成された複数の微小孔により、前記巻回電極体の中心部分から前記巻回電極体の外周面部における前記電池ケースの第1面部に対向する第1面部対向領域の背面側の領域である第2面部対向領域側のみに延び、該第2面部対向領域に開口部が配置される通路が形成されるように、前記孔を前記正極シート及び負極シートに形成することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態のリチウムイオン電池1(二次電池)を図1〜図6に基づいて説明する。
このリチウムイオン電池1は、図1及び2に示すように、略直方体の電池ケース2と、電池ケース2内に収納される巻回電極体3と、電池ケース2の内部に充填された電解液4と、電池ケース2に設けられた安全弁5と、から大略構成されている。電池ケース2は、幅dが略12cm、奥行きeが略2.5cm、高さfが略10cmとされている。
【0010】
安全弁5は、電池ケース2における巻回電極体3の後述する第1面部対向領域3aに対向する面部(以下、第1面部2aという。図1上側)に配置されている。なお、電池ケース2の第1面部2aと対向する面部(図1下側、図2下側)を第2面部2bという。
【0011】
巻回電極体3は、図3〜図6に示すように、正極シート6及び負極シート7の間にセパレータ8(この場合、2枚)の一方を介在させ、これらの各一端側(図3上側)を中心にして渦巻き状に巻回して構成されている。巻回電極体3は、例えば図5に示すように,組合せられて略楕円形状をなす巻芯9に巻回して得られ、断面が略楕円形状になっている。巻回電極体3は、大径寸法が略92mm、小径寸法が略23mmとされている。本実施の形態では、セパレータ8は、2枚用いられており、それぞれを、以下、適宜、第1、第2セパレータ8a,8bという。
【0012】
負極シート7の一端側(図3上側、図4上側)には負極リード端子15が接続されている。また、正極シート6の他端側(図3下側)には正極リード端子18が接続されている。負極、正極リード端子15,18のそれぞれは、巻回電極体3の各端部(図1左右側)から、巻回電極体3の軸方向(図1左右方向)と直交する方向に向けて延設され、それぞれの端部が巻回電極体3から突出している。この場合、負極、正極リード端子15,18のそれぞれは、巻回電極体3の外周面部30のうち同等の領域に対応して設けられており、同等方向を向いている。この負極、正極リード端子15,18が設けられる部分に対応する巻回電極体3の外周面部30の領域は、巻回電極体3が電池ケース2に収納された際に、電池ケース2の第1面部2aに対面するようになっており、当該外周面部30の領域を、第1面部対向領域3aという。また、巻回電極体3の外周面部30における第1面部対向領域3aの背面側の領域を、第2面部対向領域3bという。
【0013】
巻回電極体3は、第1面部対向領域3aが電池ケース2の第1面部2aに臨むように(すなわち負極リード端子15及び正極リード端子18の各端部が第1面部2aに臨むように)、電池ケース2に収納されている。電池ケース2の第1面部2aには、安全弁5を間にするように、外部負荷接続用の2つの外部端子が設けられている。この2つの外部端子は、巻回電極体3が電池ケース2に収納された状態で、負極、正極リード端子15,18にそれぞれ接続されている。2つの外部端子(以下、負極、正極リード端子15,18に対応して、適宜、負極、正極外部端子15a,18aという。)のうち少なくとも正極外部端子18aは電池ケース2に対して絶縁されている。
【0014】
正極シート6は、Al(アルミニウム)等の金属からなる集電箔(以下、正極集電箔という。)6aと、正極活物質を含み正極集電箔6aの両面に塗布された正極部材6bと、から構成されている。正極シート6は、長さj(図3上下方向)が略50cm、幅k(図3左右方向)が略10cm、厚さm(図3紙面表裏方向)が略100μmとされている。正極シート6には、幅k方向の中心に、長手方向に略同等間隔を空けて複数個(この実施の形態では6個)の孔10〔以下、一端側(図3上側)から他端側(図3下側)の順に、正極シート第1〜6孔10a〜10fという。〕が形成されている。
【0015】
負極シート7は、Cu(銅)等の金属からなる集電箔(以下、負極集電箔という。)7aと、負極活物質を含み負極集電箔7aの両面に塗布された負極部材7bと、から構成されている。負極シート7は、正極シート6と略同等の大きさとされている。負極シート7には、正極シート6と略同様に、幅k方向の中心に、長手方向に略同等間隔を空けて複数個(この実施の形態では6個)の孔11(以下、一端側から他端側の順に、負極シート第1〜6孔11a〜11fという。)が形成されている。
この実施の形態では、正極シート第1〜6孔10a〜10f及び負極シート第1〜6孔11a〜11fは、負極シート7の第2面部対向領域3bに対応した部分に、互いに図1上下方向に一致した位置に、形成されている。
【0016】
セパレータ8(第1、第2セパレータ8a,8b)は、ポリエチレン又はポリプロピレン等で構成されている。このセパレータ8は、厚さが略25μmで、幅k及び長さj寸法が正極シート6(負極シート7)よりわずかに大きい値とされ、全面にわたって多数の小孔40を有している。
【0017】
上述したように、正極シート第1〜6孔10a〜10f及び負極シート第1〜6孔11a〜11fは、負極シート7の第2面部対向領域3bに対応した部分に互いに図1上下方向に一致した位置に形成されて、さらに、セパレータ8(第1、第2セパレータ8a,8b)に、全面にわたって多数の小孔40が形成されている。このように形成された正極シート第1〜6孔10a〜10f、負極シート第1〜6孔11a〜11f及び多数の小孔40から、巻回電極体3の中心部分3cから延び外周面部30(第2面部対向領域3b)に開口する通路41が形成されている。
そして、この通路41は、第2面部対向領域3b側、すなわち安全弁5と反対側の位置(安全弁5から離間した位置)に配置されている。
【0018】
上述したように構成されたリチウムイオン電池1は、安全弁5から離間した位置になるように巻回電極体3の中心部分3cから延びる通路41が形成されている。このため、過充電等による電池の異常時に、巻回電極体3の中心部分3cでガスが発生した場合、そのガスは、前記通路41を通って第2面部対向領域3bから巻回電極体3の外部に流出され、巻回電極体3の周辺に形成されるデッドスペース42を通って安全弁5から電池ケース2外に排出される。このため、巻回電極体3内にガスが滞留するようなことを抑制することができる。
【0019】
また、巻回電極体3の中心部分3cからのガスは、直接、安全弁5に達して安全弁5から排出されるのでなく、前記通路41を通過し、その開口部41aから流出して、第2面部2bに当接して方向を変え、デッドスペース42を経由し、その後に、安全弁5から排出される。すなわち、巻回電極体3の中心部分3cからのガスは、安全弁5から排出される前に通路41及びデッドスペース42を迂回することになる。
【0020】
このように、巻回電極体3の中心部分3cで発生したガスが、安全弁5から排出される前に、通路41及びデッドスペース42を迂回することから、当該リチウムイオン電池1の内部短絡に伴いスパークが発生しても、スパークエネルギーは、安全弁5に達する段階では小さくなっている。そして、安全弁5直下の巻回電極体3の電極シート(正極シート6及び負極シート7)にかかるスパークエネルギーは小さくなる。このため、安全弁5直下の巻回電極体3の電極シート(正極シート6及び負極シート7)は、従来技術で起こり得た破裂を招くことがない。また、上述したようにスパークエネルギーが安全弁5に達した段階では小さくなっていることから、上述した従来技術で起こり得る、火種(火花・火柱・火炎)の電池ケース外への吹き出しに伴う発火を回避することができる。
【0021】
上述したリチウムイオン電池1は、巻回電極体3を作製し、この巻回電極体3を電池ケース2に収納し、電解液4を充填して得られる。そして、前記巻回電極体3は、次のように作製される。
まず、正極シート6及び負極シート7に孔10(正極シート第1〜6孔10a〜10f),11(負極シート第1〜6孔11a〜11f)を形成する(孔形成工程)。この場合、正極、負極シート6,7及び第1、第2セパレータ8a,8bの巻回により巻回電極体3が得られた際、正極シート第1〜6孔10a〜10f、負極シート第1〜6孔11a〜11fが、一直線(通路41に対応する部分)上に配置されるように、これら孔10,11が形成される。
【0022】
次に、第1セパレータ8a、負極リード端子15を接続した負極シート第2セパレータ8b、正極リード端子18を接続した正極シート6の順に重なるように(すなわち、第1セパレータ8a及び第2セパレータ8bの間に負極リード端子15が介在するようにして)、各一端側を巻芯9に挟み込む(ステップS1)。この状態で、正極シート6が内側になるように巻芯9を回転させる(ステップS2、巻回電極体3構成工程)。この巻芯9の回転により、第1セパレータ8a、負極シート第2セパレータ8b及び正極シート6が渦巻き状に巻回され、巻回電極体3が得られる(ステップS3、巻回電極体構成工程)。この際、巻芯9を抜いて巻回電極体3を構成してもよい。
【0023】
上述したように作製された巻回電極体3を、第1面部対向領域3aが第1面部2aに、かつ第2面部対向領域3bが第2面部2bに対向するようにして電池ケース2に収納する。そして、負極リード端子15及び正極リード端子18が2つの負極、正極外部端子15a,18aに接続されると共に、電解液4が電池ケース2内に注入されて当該リチウムイオン電池1が得られる。
【0024】
【実施例】
上記実施の形態に基づいて、図7に示すように、正極シート6及び負極シート7にそれぞれ、正極シート第1〜6孔10a〜10f、負極シート第1〜6孔11a〜11fを形成した、すなわち通路41が形成された巻回電極体3を有する12Ahのリチウムイオン電池1(実施例)を、10本作製し、85Aの過充電試験を行った。また、この実施例のリチウムイオン電池1の試験結果と比較するため、図8に示すように、正極シート第1〜6孔10a〜10f、負極シート第1〜6孔11a〜11fを形成していない巻回電極体を有する12Ahのリチウムイオン電池1A(比較例)を、10本作製し、前記と同様の85Aの過充電試験を行った。
【0025】
上記過充電試験により、図9の表に示す試験結果が得られた。
すなわち、比較例では、可燃ガスと火種噴出による電池ケース外の発火、電池ケースの溶接部の亀裂による破裂・発火を含めた発火確率は70%であった。これに対し、実施例では、火種の噴出を抑制することができ,発火確率は0%(全て発煙のみ)に抑えることができた。
上記試験結果に示されるように、正極シート6及び負極シート7のそれぞれに、正極シート第1〜6孔10a〜10f、負極シート第1〜6孔11a〜11fを形成する、すなわち巻回電極体3に前記通路41を形成することにより、巻回電極体3からのガス抜きを適切に行えて発火防止を図ることができることが明らかになった。
【0026】
上記実施の形態及び実施例では、二次電池がリチウムイオン電池1である場合を例にしたが、これに代えてNi−MH電池などの他の二次電池に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態及び実施例では、巻回電極体3が偏平形状である場合を例にしたが、これに代えて円筒状に形成するようにしてもよい。また、上記実施の形態及び実施例では、電池ケース2は,略直方体である場合を例にしたが、これに限らず、円筒型としてもよい。
【0027】
【発明の効果】
請求項1、2に記載に係る発明によれば、安全弁から離間した位置になるように巻回電極体の中心部分から延びる通路が形成されている。このため、過充電等による電池の異常時に、巻回電極体の中心部分でガスが発生した場合、そのガスは、通路を通って、安全弁から排出される。このため、巻回電極体内にガスが滞留するようなことを抑制することができる。
また、巻回電極体の中心部分でガスが発生した場合、そのガスは、発生部から直接に安全弁に達して安全弁から排出されるのではなく、前記通路を通って安全弁から離間した位置に配置された開口部から流出した後、この流出部分からさらに安全弁まで移動した後に安全弁から排出される。このように前記ガスがこのように安全弁に達する前に、迂回されることから、短絡に伴いスパークが発生しても、スパークエネルギーは、小さくなって安全弁に達する。このため、安全弁直下の巻回電極体の正極シート及び負極シートが、従来技術で起こり得た破裂を招くことがない。また、火種(火花・火柱・火炎)の電池ケース外への吹き出しに伴う発火を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のリチウムイオン電池を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1のリチウムイオン電池を模式的に示す側面図である。
【図3】図1の巻回電極体に用いる正極シート、負極シート、第1、第2セパレータを示す平面図である。
【図4】図3の正極シート、負極シートを模式的に示す斜視図である。
【図5】図1の巻回電極体及びこの作製に用いる巻芯を模式的に示す図である。
【図6】図1の巻回電極体の一部を模式的に示す断面図である。
【図7】過充電試験に用いる実施例のリチウムイオン電池を模式的に示す断面である。
【図8】図5の実施例と比較するための比較例を模式的に示す断面である。
【図9】過充電試験の結果を表形式で示す図である。
【符号の説明】
1 リチウムイオン電池
2 電池ケース
2a 第1面部
2b 第2面部
2c 中心部分
3 巻回電極体
30 外周面部
3a 第1面部対向領域
3b 第2面部対向領域
5 安全弁
6 正極シート
7 負極シート
8 セパレータ
10 孔
10a〜10f 正極シート第1〜6孔
11 孔
11a〜11f 負極シート第1〜6孔
40 小孔
41 通路
8a,8b 第1、第2セパレータ

Claims (2)

  1. 正極シート及び負極シートの間にセパレータが介在するようにこれらを渦巻き状に巻回して構成される略円筒状の巻回電極体と、該巻回電極体を収納し、かつ内部で発生したガスを放出する安全弁が設けられた電池ケースとを有する二次電池であって、
    前記電池ケースは略直方体をなし、
    前記安全弁は、前記電池ケースにおける前記巻回電極体の外周面部に対向する第1面部に配置され、
    前記通路は、前記巻回電極体の中心部分から前記巻回電極体の外周面部における前記電池ケースの第1面部に対向する第1面部対向領域の背面側の領域である第2面部対向領域側のみに延び、その開口部が、該第2面部対向領域に配置されることを特徴とする二次電池。
  2. 正極シート及び負極シートの間にセパレータが介在するようにこれらを渦巻き状に巻回して構成される略円筒状の巻回電極体と、該巻回電極体を収納し、かつ内部で発生したガスを放出する安全弁が設けられた電池ケースとを有し、前記電池ケースは略直方体をなし、前記安全弁は、前記電池ケースにおける前記巻回電極体の外周面部に対向する第1面部に配置され、前記セパレータは2枚用意される二次電池の作製方法であって、
    前記正極シート及び負極シートに孔を形成する孔形成工程と、
    2枚のセパレータの間に前記正極シート及び負極シートの一方が介在するようにこれらを積層し、この積層状態で2枚のセパレータ並びに前記正極シート及び負極シートを渦巻き状に巻回して巻回電極体を構成する巻回電極体構成工程と、を備え、
    前記孔形成工程では、前記正極シート及び負極シートに形成される孔及び前記セパレータに形成された複数の微小孔により、前記巻回電極体の中心部分から前記巻回電極体の外周面部における前記電池ケースの第1面部に対向する第1面部対向領域の背面側の領域である第2面部対向領域側のみに延び、該第2面部対向領域に開口部が配置される通路が形成されるように、前記孔を前記正極シート及び負極シートに形成することを特徴とする二次電池の作製方法。
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