JP4022404B2 - トルクコンバータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トルクコンバータ、特に、偏平化されたトルクコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
トルクコンバータは、3種の羽根車からなるトーラス(インペラ、タービン、ステータ)を有し、トーラス内部の流体により動力を伝達する装置である。インペラはフロントカバーとともに内部に作動油が充填された流体室を形成している。インペラは、主に、環状のインペラシェルと、インペラシェル内側に固定された複数のインペラブレードと、インペラブレードの内側に固定された環状のインペラコアとから構成されている。タービンは流体室内でインペラに軸方向に対向して配置されている。タービンは、主に、環状のタービンシェルと、タービンシェルのインペラ側の面に固定された複数のタービンブレードと、タービンブレードの内側に固定された環状のタービンコアとから構成されている。タービンシェルの内周部はタービンハブのフランジに複数のリベットにより固定されている。タービンハブは入力シャフトに相対回転不能に連結されている。ステータは、タービンからインペラに戻る作動油の流れを整流するための機構であり、インペラの内周部とタービン内周部間に配置されている。ステータは、主に、環状のステータシェルと、ステータシェルの外周面に設けられた複数のステータブレードと、複数のステータブレードの先端に固定された環状のステータコアとから構成されている。ステータシェルはワンウェイクラッチを介して図示しない固定シャフトに支持されている。
【0003】
ステータにおいては、トルクコンバータの低速度比域において、作動油はステータブレードのプレッシャー面に当接して流れの向きを変えられてからインペラへと流れ、インペラを後押しする。この結果トルク増大作用が行われる。高速度比域では作動油はステータブレードのサクション面に当たるようになり、ワンウェイクラッチの機能によってステータは回転し、伝達効率の低下を防止している。
【0004】
トルクコンバータの性能を表す計数として、下記の数式で与えられる容量係数Cがある
C=TI/nI 2
容量係数Cは、トルクコンバータの入力軸の回転数nIと、トルクコンバータの入力軸に印加されるトルクTIとの関係を示す係数であり、ある回転数で入力しうるトルクを意味している。上式から分かるように、トルクコンバータの容量係数Cが大きい程、トルクコンバータの入力軸の回転数nI、すなわちエンジン回転数が同一でも、トルクコンバータに入力され得るトルクTIは大きい。これは、トルクコンバータの容量係数Cが大きい程、トルクコンバータの入力軸の回転数nIが同一でも、エンジン負荷が大きいことをも意味する。容量係数Cは、速度比が小さな領域、すなわちエンジンのアイドリング領域、及びその近傍領域では大きく、速度比が増大するにつれて、すなわちエンジン回転数が上昇するにつれて減少する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
また、トルクコンバータとして、3種の羽根車が形成するトーラスの偏平率を低下させ、トーラスの形状を軸線方向に押し潰した形状にしたものが知られている。トーラス軸線方向寸法が短くなると、トルクコンバータ自体の重量低減、また原動機のパワーアップ、トランスミッションの多段化への搭載性の容易化などを実現できる。さらには、トーラスの軸線方向寸度が短くなることにより生じる余裕スペース内に、複板化されたロックアップ装置等を設置できるメリットも生じる。
【0006】
ところが一方で、変形された羽根車内を通過する流体は、作動油の流れの急変部であるステータ部分において剥離が発生しやすく、これが有効流路面積を減少させて、低速度比領域の容量係数を小さく容量係数が右上がりになりやすい。この状態であるとエンジンとの特性により加速に違和感が発生する場合がある。
本発明の課題は、偏平化されたトルクコンバータにおいて、容量係数をフラットにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のトルクコンバータは、流体室を構成するインペラと、流体室内でインペラに対向して配置されたタービンと、トルクコンバータのインペラとタービンとの間に配置され、タービンからインペラに流れる流体を整流するためのステータとを備えている。インペラ、タービン及びステータから構成されるトーラスの軸方向長さLに対する半径方向長さHの比である偏平率(L/H)が0.81以下である。ステータは、環状のステータシェルと、ステータシェルの外周面に円周方向に並んで固定された複数のステータブレードとを有している。複数のステータブレードは、ステータシェルの外周面に円周方向に不等間隔で配置されている。ステータシェルの外周面において円周方向に等分割された複数の位置は、ステータブレードが設けられた第1位置と、ステータブレードが設けられていない第2位置とを含んでいる。
【0008】
このトルクコンバータでは、複数のステータブレードはステータシェルの外周面の円周方向に不等間隔で配置されているため、トーラスが偏平化されているのにも関わらず、少なくとも速度比0〜0.5間での領域で、容量係数の平坦化が実現される。
なお、ここでいう「円周方向に不等間隔で配置されている」とは、全てのステータブレードが等間隔に配置されているのではないという意味であり、少なくとも一部に異なる間隔を有していることをいう。
【0009】
請求項2に記載のトルクコンバータでは、請求項1において、複数のステータブレードは、第1間隔と、第1間隔に円周方向に隣接し第1間隔より広い第2間隔とが形成されるように配置されている。
請求項3に記載のトルクコンバータでは、請求項1において、複数のステータブレードは、円周方向に隣接する複数の第1間隔と、複数の第1間隔に円周方向に隣接し第1間隔より広い複数の第2間隔とが形成されるように配置されている。
【0010】
請求項4に記載のトルクコンバータでは、請求項1において、第2位置は、円周方向に隣接した複数の第1位置の両側に設けられている。
【0011】
請求項5に記載のトルクコンバータでは、請求項4において、円周方向に隣接した複数の第1位置と1つの第2位置とが円周方向に交互に設けられている。請求項6に記載のトルクコンバータは、流体室を構成するインペラと、流体室内でインペラに対向して配置されたタービンと、トルクコンバータのインペラとタービンとの間に配置され、タービンからインペラに流れる流体を整流するためのステータとを備えている。インペラ、タービン及びステータから構成されるトーラスの軸方向長さLに対する半径方向長さHの比である偏平率(L/H)が0.81以下である。ステータは、環状のステータシェルと、ステータシェルの外周面に円周方向に並んで固定された複数のステータブレードとを有している。複数のステータブレードは、ステータシェルの外周面に円周方向に不等間隔で配置されている。複数のステータブレードは、ステータシェルの外周面に円周方向に等間隔に配置された複数の第1ブレードと、第1ブレード同士の間に配置されステータシェルの外周面に円周方向に等間隔に配置された複数の第2ブレードと、第1および第2ブレードの間に配置されステータシェルの外周面に円周方向に等間隔に配置された複数の第3ブレードと、を有している。隣り合う第1および第2ブレードの円周方向の第1間隔、隣り合う第2および第3ブレードの円周方向の第2間隔、および、隣り合う第3および第1ブレードの円周方向の第3間隔は、それぞれ異なる。請求項7に記載のトルクコンバータは、請求項6において、第2間隔が第1間隔よりも大きい。請求項8に記載のトルクコンバータは、請求項7において、第3間隔は第2間隔よりも大きい。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1)トルクコンバータの基本構造
図1は本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバータ1の縦断面概略図である。トルクコンバータ1は、エンジンのクランクシャフト2からトランスミッションの入力シャフト3にトルクを伝達するための装置である。図1の左側に図示しないエンジンが配置され、図1の右側に図示しないトランスミッションが配置されている。図1に示すO−Oがトルクコンバータ1の回転軸である。
【0013】
トルクコンバータ1は、主に、フレキシブルプレート4とトルクコンバータ本体5とから構成されている。フレキシブルプレート4は、円板状の薄い部材からなり、トルクを伝達するとともにクランクシャフト2からトルクコンバータ本体5に伝達される曲げ振動を吸収するための部材である。
トルクコンバータ本体5は、3種の羽根車(インペラ21、タービン22、ステータ23)からなるトーラス形状の流体作動室6と、ロックアップ装置7とから構成されている。
【0014】
フロントカバー11は、円板状の部材であり、フレキシブルプレート4に近接して配置されている。フロントカバー11の内周端にはセンターボス16が溶接により固定されている。センターボス16は、軸方向に延びる円筒形状の部材であり、クランクシャフト2の中心孔内に挿入されている。
フレキシブルプレート4の内周部は複数のボルト13によってクランクシャフト2の先端面に固定されている。フロントカバー11の外周側かつエンジン側面には、円周方向に等間隔で複数のナット12が固定されている。このナット12内に螺合するボルト14がフレキシブルプレート4の外周部をフロントカバー11に固定している。
【0015】
フロントカバー11の外周部には、軸方向トランスミッション側に延びる外周側筒状部11aが形成されている。この外周側筒状部11aの先端にインペラ21のインペラシェル26の外周縁が溶接によって固定されている。この結果、フロントカバー11とインペラ21とによって、内部に作動油が充填された流体室が形成されている。インペラ21は、主に、インペラシェル26と、その内側に固定された複数のインペラブレード27と、インペラシェル26の内周部に固定されたインペラハブ28とから構成されている。
【0016】
タービン22は流体室内でインペラ21に対して軸方向に対向して配置されている。タービン22は、主に、タービンシェル30と、そのインペラ側の面に固定された複数のタービンブレード31と、タービンシェル30の内周縁に固定されたタービンハブ32とから構成されている。タービンシェル30とタービンハブ32とは複数のリベット33によって固定されている。
【0017】
タービンハブ32の内周面には、入力シャフト3に係合するスプラインが形成されている。これによりタービンハブ32は入力シャフト3と一体回転するようになっている。
ステータ23は、インペラ21の内周部とタービン22の内周部と間に配置され、タービン22からインペラ21に戻る作動油の流れを整流するための機構である。ステータ23は樹脂やアルミ合金等で鋳造により一体に製作されている。ステータ23は、主に、環状のステータシェル35と、シェル35の外周面に設けられた複数のステータブレード36と、複数のステータブレード36の先端に固定された環状のステータコア61とから構成されている。ステータシェル35はワンウェイクラッチ37を介して筒状の固定シャフト39に支持されている。固定シャフト39は入力シャフト3の外周面とインペラハブ28の内周面との間を延びている。なお、ステータ23は、ワンウェイクラッチ37によって、図2に示す回転方向R1側には固定されており、回転方向R2側には回転可能になっている。
【0018】
以上に述べた各羽根車21,22,23の各シェル26,30,35によって、流体室内にトーラス形状の流体作動室6が形成されている。なお、流体室内においてフロントカバー11と流体作動室6の間には、ロックアップ装置7が配置された環状の空間9が確保されている。
さらに、偏平率L/H(トーラスの軸方向長さLに対するトーラスの半径方向長さHの割合)は0.81以下である。偏平率は、0.75〜0.60の範囲にあってもよいし、0.60〜0.50の範囲にあってもよい。さらに、偏平率は0.50〜0.40の範囲にあってもよい。
【0019】
図に示すワンウェイクラッチ37はラチェットを用いた構造であるが、ローラやスプラグを用いた構造であってもよい。
フロントカバー11の内周部とタービンハブ32との軸方向間には第1スラストベアリング41が配置されている。また、タービンハブ32とステータ23の内周部との間には第2スラストベアリング42が配置されている。さらに、ステータ23とインペラ21との軸方向間には第3スラストベアリング43が配置されている。
(2)ステータの構造
次に、ステータ23の構造について詳細に説明する。
【0020】
ステータシェル35は軸方向に一定の長さを有する外周面64を有している。外周面64は断面において軸方向にストレートに形成されている。ブレード36は外周面64のインペラ21側よりに固定され半径方向外方に延びている。ブレード36は、図2に示すように各々が翼形状の断面を有している。ブレード36のタービン22側端は丸みを帯びた頭部となっており、インペラ21側端は細長い尾部となっている。さらに、ブレード36の回転方向R2側の面であるプレッシャー面62は湾曲凹形状であり、回転方向R1側の面であるサクション面63は湾曲凸形状である。
【0021】
この実施形態では、ブレード36の配置は以下のようになっている。図2に示すように、各ブレード36は円周方向幅が異なる第1間隔部71と第2間隔部72を有することで不等間隔配置を実現している。第1間隔部71と第2間隔部72は円周方向に交互に形成されている。さらに、第2間隔部72の円周方向長さW2は、第1間隔部71の2倍である。
【0022】
言い換えると、従来の等間隔のブレード配置に対して3枚に1枚のブレードを省略した構造である。さらに言い換えると、ステータシェルの外周面において円周方向に等分割された複数の位置は、ステータブレードが設けられた第1位置と、ステータブレードが設けられていない第2位置とを含んでおり、円周方向に隣接した複数の第1位置と1つの第2位置とが円周方向に交互に設けられている。
(3)トルクコンバータの動作
ロックアップ解除されているときには、フロントカバー11とタービン22との間のトルク伝達はインペラ21とタービン22との間の流体駆動によって行われている。インペラ21からタービン22へと流れる作動油は、タービン22を回転させた後に、ステータ23を通ってインペラ21へと戻る。ステータ23のブレード36のプレッシャー面62に衝突した作動油は、ブレード36によって向きを変えられ、インペラ21へと戻される。
【0023】
ここでは、第1間隔部71内を流れる作動油は、そのR1側のブレード36のプレッシャー面62に衝突し、その面に沿って流れる。しかし、第2間隔部72内に流れる作動油は大半がそのそのR1側のブレード36のプレッシャー面62に衝突する。しかし、一部の作動油の流入向きの直線上には、ブレード36が位置しないようになっている。この結果、従来の構造に比べて、ステータブレード36によって流れの向きが変えられない作動油の流量が多くなる。そのためインペラ21に流入する流量が低速度比側で特に多くなり、またインペラ21への流入角がステータ23の角度の影響を受けにくくなる。その結果、低速度側で容量係数が増大し容量がよりフラットになる
図5は速度比に対する容量係数の関係を示すグラフである。図5では、点線が従来の等間隔のブレード配置における容量係数の変化を示したものであり、実線が本願発明に係る不等間隔のブレード配置における容量係数の変化を示したものである。なお、両者ともにトーラスの偏平率は0.81以下である。
【0024】
従来のトルクコンバータの容量係数の変化を検討すると、速度比の低い領域、特に速度比0.6から0までは、左肩下がりに傾斜している。それに対して本願発明のトルクコンバータの容量係数は、速度比の低い領域、特に速度比0.6から0までにおいて、平坦になっており、従来に比べて大きくなっている。したがって、どのようなエンジン特性に対しても適合させやすいトルコン性能となる。具体的には、加速途中にてエンジンの回転数の上昇が一旦止まったり落ち込んだりすることが生じにくくなる。
(4)他の実施形態
▲1▼図3に示すように、第1間隔部71が2つ続いた後に第2間隔部72が配置されるようにしてもよい。この場合は従来の等間隔の配置に対して4枚に1枚のブレードを省略した構造となる。
【0025】
なお、何枚に1枚のブレードを省略するかは適宜可能であり、5〜10枚に1枚としてもよい。
▲2▼前記実施形態では、等しい間隔の第1間隔部71が円周方向に2つ並んでいたが、円周方向に隣接する間隔部の大きさを異なるようにしてもよい。例えば、図4に示すように、回転方向R1側からR2側に並んだ第1間隔部75と第2間隔部76と第3間隔部77は全て円周方向長さが異なる。具体的には、第1間隔部75の円周方向長さW1’、第2間隔部76の円周方向長さW2’、第3間隔部77の第3間隔部の円周方向長さW3’は、この順番で大きくなっている。また、さらに具体的には、この実施形態では、W1’:W2’:W3’は2:3:4となっている。なお、第1間隔部75と第2間隔部76と第3間隔部77とからなるパターンは円周方向全体にわたって形成されている。
【0026】
▲3▼ステータブレードを不等間隔に配置するパターンは前記実施形態に限定されない。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係るトルクコンバータでは、複数のステータブレードはステータシェルの外周面に円周方向に不等間隔で配置されているため、トーラスが偏平化されているのにも関わらず、容量係数のフラット化が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのトルクコンバータの縦断面概略図。
【図2】ステータの外周面におけるブレードの配置位置を説明するための部分展開図。
【図3】他の実施形態における、ステータの外周面におけるブレードの配置位置を説明するための部分展開図。
【図4】他の実施形態における、ステータの外周面におけるブレードの配置位置を説明するための部分展開図。
【図5】本発明の実施形態に係るトルクコンバータの速度比−容量係数グラフ。
【符号の説明】
23 ステータ
35 シェル
36 ブレード
71 第1間隔部
72 第2間隔部
Claims (8)
- 流体室を構成するインペラと、
前記流体室内で前記インペラに対向して配置されたタービンと、
前記トルクコンバータのインペラとタービンとの間に配置され、前記タービンから前記インペラに流れる流体を整流するためのステータとを備え、
前記インペラ、タービン及びステータから構成されるトーラスの軸方長さLに対する半径方向長さHの比である偏平率(L/H)が0.81以下であり、
前記ステータは、環状のステータシェルと、前記ステータシェルの外周面に円周方向に並んで固定された複数のステータブレードとを有し、
前記複数のステータブレードは前記ステータシェルの外周面に円周方向に不等間隔で配置されており、
前記ステータシェルの外周面において円周方向に等分割された複数の位置は、前記ステータブレードが設けられた第1位置と、前記ステータブレードが設けられていない第2位置とを含んでいる、
トルクコンバータ。 - 前記複数のステータブレードは、第1間隔と、前記第1間隔に円周方向に隣接し前記第1間隔より広い第2間隔とが形成されるように配置されている、請求項1に記載のトルクコンバータ。
- 前記複数のステータブレードは、円周方向に隣接する複数の第1間隔と、前記複数の第1間隔に円周方向に隣接し前記第1間隔より広い複数の第2間隔とが形成されるように配置されている、請求項1に記載のトルクコンバータ。
- 前記第2位置は、複数の円周方向に隣接した前記第1位置の両側に設けられている、請求項1に記載のトルクコンバータ。
- 複数の円周方向に隣接した前記第1位置と1つの第2位置とが円周方向に交互に設けられている、請求項4に記載のトルクコンバータ。
- 流体室を構成するインペラと、
前記流体室内で前記インペラに対向して配置されたタービンと、
前記トルクコンバータのインペラとタービンとの間に配置され、前記タービンから前記インペラに流れる流体を整流するためのステータとを備え、
前記インペラ、タービン及びステータから構成されるトーラスの軸方長さLに対する半径方向長さHの比である偏平率(L/H)が0.81以下であり、
前記ステータは、環状のステータシェルと、前記ステータシェルの外周面に円周方向に並んで固定された複数のステータブレードとを有し、
前記複数のステータブレードは、前記ステータシェルの外周面に円周方向に不等間隔で配置されており、前記ステータシェルの外周面に円周方向に等間隔に配置された複数の第1ブレードと、前記第1ブレード同士の間に配置され前記前記ステータシェルの外周面に円周方向に等間隔に配置された複数の第2ブレードと、前記第1および第2ブレードの間に配置され前記前記ステータシェルの外周面に円周方向に等間隔に配置された複数の第3ブレードと、を有しており、
隣り合う前記第1および第2ブレードの円周方向の第1間隔、隣り合う前記第2および第3ブレードの円周方向の第2間隔、および、隣り合う前記第3および第1ブレードの円周方向の第3間隔は、それぞれ異なる、
トルクコンバータ。 - 前記第2間隔は、前記第1間隔よりも大きい、
請求項6に記載のトルクコンバータ。 - 前記第3間隔は、前記第2間隔よりも大きい、
請求項7に記載のトルクコンバータ。
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