JP2003106398A - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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JP2003106398A
JP2003106398A JP2001303913A JP2001303913A JP2003106398A JP 2003106398 A JP2003106398 A JP 2003106398A JP 2001303913 A JP2001303913 A JP 2001303913A JP 2001303913 A JP2001303913 A JP 2001303913A JP 2003106398 A JP2003106398 A JP 2003106398A
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JP
Japan
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turbine
pump impeller
radius
ratio
outer peripheral
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Application number
JP2001303913A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Okada
克彦 岡田
Toshiaki Noda
俊明 野田
Keiichi Tatewaki
敬一 立脇
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JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
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Publication date
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Priority to US10/251,831 priority patent/US6807808B2/en
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • F16H41/26Shape of runner blades or channels with respect to function
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏平化したときの効率及びトルク容量係数を
向上させることができるトルクコンバータを提供する。 【解決手段】 偏平率L/Dが0.21以下に設定され
た偏平化されたトルクコンバータにおいて、タービンシ
ェル16のポンプインペラ側端部における外周曲率半径
Rと、コア18のポンプインペラ側端部における外周曲
率半径rとの比r/Rを、0.3≦r/R≦0.5に設
定して、効率を向上させると共にトルク容量係数を向上
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン等の回転
駆動源から動力が伝達されるトルクコンバータに関し、
特にコンバータ特性を確保しながら偏平化することがで
きるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】この種のトルクコンバータとしては、例
えば特開2001−141026号公報に記載されたも
のが知られている。この従来例は、インペラの流路の軸
方向右端からタービンの軸方向左端までの距離2Lと、
インペラ及びタービンの流路の最外周半径とステータの
流路の最内周半径との差Hとの比で定義される偏平率2
L/H及びトーラス内外周径比r/Rが0.55<2L
/H<0.75及び0.35<r/R<0.40を満足
するトルクコンバータにおいて、回転軸上における流路
の軸方向中央位置を原点とし、軸方向をX方向、径方向
をY方向としたときに、X方向に対して45度の傾きを
有する直線とタービンの流路の外周面をなす曲線との接
点位置が、Y=(R/L)X+(6/4)Rで表される
第1の直線と、Y=(R/L)X+(7/4)Rで表さ
れる第2の直線とに囲まれた領域内に位置するようにタ
ービン部材の流路形状を設定することにより、タービン
内部流路を規定する局面の曲率半径を小さくして、オイ
ルの流れをスムーズに変化する内部流路を形成し、これ
によって流体損失が大きいタービン入り口部での流体損
失(渦流の発生等)を軽減して、吸収トルク容量及び伝
達容量を向上させるようにしたトルクコンバータが記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトルクコンバータにあっては、X方向に対して45
度の傾きを有する直線とタービンの流路の外周面をなす
曲線との接点位置が、第1の直線と第2の直線とに囲ま
れた領域内に位置するようにタービン部材の流路形状を
設定するようにしているので、タービン部材の外周側の
流路について曲率半径を小さくしてオイルの流れをスム
ーズに変化させる内部流路を形成することができるので
あるが、タービン部材の内周側の曲率半径については何
ら考慮されておらず、単にトルクコンバータの流路設計
においては、流路断面積がどの断面位置においても等断
面積となるように設定されるため、外周面形状を設定す
ると内周面形状も設定できると記載されているだけであ
るので、偏平率を小さくするとこれに応じて内周面側の
曲率半径も小さくなり、ポンプインペラ出口やタービン
入口での作動流体の曲がり損失が大きくなって効率が低
下すると共に、タービンブレードの内周縁即ちコアの外
周縁で作動流体により剥離して、実流路面積が減少する
ことにより作動流体の流量が低下し、トルク容量係数が
大幅に低下して、トルクコンバータとしてのポテンシャ
ルが低下してしまうという未解決の課題がある。
【0004】そこで、本発明は上記従来例の未解決の課
題に着目してなされたものであり、偏平化による曲がり
損失の増加とトルク容量係数の減少とを抑制することが
できるトルクコンバータを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るトルクコンバータは、回転駆動源か
らの回転駆動力が伝達されるコンバータカバーと、該コ
ンバータカバーに一体に形成されたポンプインペラと、
該ポンプインペラから流体を介して動力伝達されるター
ビンシェル及びコア間にタービンブレードを配設したタ
ービンランナーと、前記ポンプインペラと前記タービン
ランナーとの間に配置されたステータとを備え、前記ポ
ンプインペラ及びタービンランナーの軸方向長さLをポ
ンプインペラ及びタービンランナーの外径Dで除した偏
平率L/Dが0.21以下に設定されたトルクコンバー
タにおいて、前記タービンシェルのタービン入口部にお
ける外周曲率半径Rと、前記コアのタービン入口部にお
ける外周曲率半径rとの比r/Rを、0.3≦r/R≦
0.5に設定したことを特徴としている。
【0006】この請求項1に係る発明では、曲率半径比
r/Rを0.3〜0.5の範囲に設定することにより、
タービンランナーでの偏平化による作動流体の曲がり損
失の増加を抑制して効率を向上させることができると共
に、剥離を低減してトルク容量係数を増加させることが
できる。しかしながら、曲率半径比r/Rを0.3未満
の値に設定すると、効率が低下すると共に、トルク容量
係数も低下してしまい、曲率半径比比r/Rが0.5を
越える値に設定するとトルク容量係数は確保することが
できるが効率が低下することになる。
【0007】また、請求項2に係るトルクコンバータ
は、回転駆動源からの回転駆動力が伝達されるコンバー
タカバーと、該コンバータカバーに一体に形成されたポ
ンプインペラと、該ポンプインペラから流体を介して動
力伝達されるタービンシェル及びコア間にタービンブレ
ードを配設したタービンランナーと、前記ポンプインペ
ラと前記タービンランナーとの間に配置されたステータ
とを備え、前記ポンプインペラ及びタービンランナーの
軸方向長さLをポンプインペラ及びタービンランナーの
外径Dで除した偏平率L/Dが0.21以下に設定され
たトルクコンバータにおいて、前記タービンシェルのタ
ービン入口部における外周曲率半径Rと、前記コアのタ
ービン入口部における外周曲率半径rとの比r/Rを、
0.33≦r/R≦0.43に設定したことを特徴とし
ている。
【0008】この請求項2に係る発明では、曲率半径比
r/Rを0.33〜0.43の範囲に設定するので、作
動流体の曲がり損失の増加をより抑制して高い効率を得
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明する。図1は本発明の第1の実施形態を示
す断面図であって、図中、1はトルクコンバータであ
り、このトルクコンバータ1はエンジン等の回転駆動源
に連結されるフロントカバー2とこのフロントカバー2
の後方側に一体に取付けられ且つ自動変速機3における
のミッションケース3Mの前端面に配設されたオイルポ
ンプケース4に回転自在に保持されたリヤカバー5とで
構成されるコンバータカバー6を有する。
【0010】フロントカバー2は、前端面の円板部2a
とこの円板部2aの外周端から後方に延長する円筒部2
bとで構成されている。ここで、円板部2aの中央部に
外周部に比較して後方側に僅かに凹んだ凹部2cが形成
され、この凹部2cの中心位置に前方に突出する軸部2
dが形成されている。また、円板部2aにおける凹部2
cの外周側にエンジン等の回転駆動源と連結する連結部
を構成する4つのナット7が円周方向に所定間隔を保っ
て溶接によって固定されている。
【0011】そして、図1でニ点鎖線図示のように、回
転駆動源としてのエンジンのクランクシャフト8に連結
された連結部材としてのドライブプレート9がナット7
に連結されている。このドライブプレート9は、中心部
にクランクシャフト8の突出部8aを挿通する挿通穴9
aが形成されている。このドライブプレート9がその挿
通穴9aにクランクシャフト8の突出部8aを挿通した
状態でクランクシャフト8にボルト締めされ、且つ外周
部におけるナット7に対向する位置に穿設された透孔9
bを通じてボルト9cをナット7に螺合させることによ
り、フロントカバー2と一体に連結される。
【0012】また、リヤカバー5は、オイルポンプケー
ス4に回転自在に支持された円筒部5aとその前端縁か
ら外方に延長する円板部5bとで断面L字状に形成され
たインナ部材5cと、このインナ部材5cの円板部5b
の外周円から後方側に湾曲しながら外方に延長し、フロ
ントカバー2の円筒部2bの内周面に係合するアウタ部
材5dとで構成され、インナ部材5cとアウタ部材5d
とがその接合面で溶接されていると共に、アウタ部材5
dの外周面におけるフロントカバー2の円筒部2bとの
接合面でフロントカバー2に溶接されている。
【0013】そして、インナ部材5cの円筒部5aがブ
ッシュ4aを介してオイルポンプケース4に回転自在に
支持されていると共に、先端部がオイルポンプケース4
に収納されたオイルポンプ4bに連結されている。ま
た、リヤカバー5のアウタ部材5dの内周面にポンプイ
ンペラ11が取付けられ、これと対向する位置にタービ
ンランナー12が配設され、ポンプインペラ11及びタ
ービンランナー12の中央部に、ステータ15が配設さ
れている。
【0014】このステータ15は、オイルポンプケース
4の裏面側を覆うオイルポンプカバー13に後方に突出
形成されたミッションケース側部材としての円筒支持部
13aにワンウェイクラッチ14を介して取付けられて
おり、ワンウェイクラッチ14のアウターレース14a
に固定された基部15aと、この基部15aの外周面に
配設された多数のステータブレード15bとから構成さ
れている。
【0015】タービンランナー12は、タービンシェル
16と、このタービンシェル16に取付られた多数のタ
ービンブレード17と、タービンブレード17の後端側
を支持するコア18と、タービンシェル16の内周側を
支持するタービンハブ19とで構成され、タービンハブ
19の円筒部19aがミッションケース3Mに回転自在
に支持された回転軸20にスプライン結合されている。
コア18は、ポンプインペラ11からの作動油流を受け
入れるタービン入口12a付近の外周形状が例えばター
ビンブレード17のポンプインペラ11側端面の延長線
上に中心点を有する円弧面に形成されている。
【0016】ここで、ポンプインペラ11及びタービン
ランナー12を合わせた軸方向の軸長をL、ポンプイン
ペラ11及びタービンランナー12の外径をDとしたと
き、軸長Lを外径Dで除した偏平率L/Dが0.21以
下に設定されて偏平トルクコンバータに構成されてい
る。また、タービンランナー12におけるタービンシェ
ル16のポンプインペラ11側の端部即ち前記タービン
入口12a付近における外周側の曲率半径をRとし、コ
ア18のタービン入口12a付近における外周側の曲率
半径をrとしたとき、曲率半径Rに対する曲率半径rの
比r/Rが、 0.3≦r/R≦0.5 …………(1) を満足するように設定されている。
【0017】このように、曲率半径比r/Rを設定する
理由を以下に説明する。曲率半径比r/Rが大きい値で
あるとタービン入口12a付近での作動流体の曲がり損
失が小さくなり、効率が向上する反面、流路面積の変化
率が大きくなって損失が大きくなり、効率が低下すると
いうトレードオフの関係がある。また、曲率半径比r/
Rが大きい値であると、コア18側での作動流体の剥離
が少なくトルク容量係数を大きくすることができる反
面、流路面積が小さくなりトルク容量係数が小さくなる
というトレードオフの関係がある。
【0018】そこで、曲率半径比r/Rを種々変化させ
て効率及びトルク容量係数τを測定したところ、図3に
示す特性曲線が得られた。この図3で、効率については
曲率半径比r/Rが0.37であるときにピークとな
り、曲率半径比r/Rが0.37から減少すると効率も
緩やかに減少し、逆に0.37から増加する場合も緩や
かに減少する。一方、トルク容量係数τについては曲率
半径比r/Rが0.5であるときにピークとなり、曲率
半径比r/Rが0.5から減少するとこれに応じてトル
ク容量係数τが緩やかに減少し、0.5から増加する場
合もトルク容量係数τが減少する。
【0019】すなわち、曲率半径比r/Rが小さい状態
からを大きくしていくと、効率とトルク容量係数τが共
に大きい値となるが、曲率半径比r/Rが0.37を超
えると図4に示すように流路面積の変化率が大きくなり
すぎることにより、効率が低下する。さらに曲率半径比
r/Rを大きくしていくと曲率半径比r/Rが0.5を
超えると図4に示すように中間部での流路面積が小さく
なるためトルク容量係数τも減少し始める。
【0020】したがって、トルク容量係数τがピークと
なる曲率半径比r/Rが0.5における効率を使用可能
な最低効率として設定すると、効率が良好な範囲は、曲
率半径比r/Rが0.3以上0.5以下となり、前記
(1)式が得られる。この(1)式の範囲内で、特に効
率を優先させる場合には、曲率半径比r/Rを効率のピ
ークから1%減少するまでの範囲即ち0.33≦r/R
≦0.43に設定することが好ましい。
【0021】また、フロントカバー2とタービンランナ
ー12との間には、ロックアップクラッチ22が配設さ
れている。このロックアップクラッチ22は、中心部に
係合円筒部23aを有するロックアップピストン23を
備えており、このロックアップピストン23の係合円筒
部23aがタービンハブ19の円筒部19aの外周面に
軸方向に変位可能で且つタービンハブ19と回転可能に
係合されている。このロックアップピストン23の外周
側におけるフロントカバー2に配設したナット7に対向
する位置には、ロックアップフェーシング23bが設け
られ、このロックアップフェーシング23bに対向する
フロントカバー2の内周面が回転軸20と直交する平坦
面23cとされている。
【0022】また、ロックアップクラッチ22は、内周
縁がタービンハブ19に連結された可撓性を有するクラ
ッチハブ24を有し、このクラッチハブ24の外周縁に
ダンパースプリング25を介してドライブプレート26
が連結され、このドライブプレート26がロックアップ
ピストン23に連結されている。次に、上記第1の実施
形態の動作を説明する。
【0023】今、車両が停止している状態で、エンジン
等の回転駆動源が始動されてアイドル回転数に維持され
ている状態では、回転軸20の潤滑油通路30内にロッ
クアップピストン23の後面側におけるポンプインペラ
11及びタービンランナー12を収納する収納部31に
充填されている潤滑油の圧力よりに僅かに高い圧力の潤
滑油が供給されている。このため、回転軸20の潤滑油
通路30内の潤滑油がフロントカバー2の円板部2aと
ロックアップピストン23との間に形成された潤滑油室
32に供給され、この潤滑油室32からロックアップピ
ストン23の外周面とフロントカバー2の円筒面2bと
の間の絞り部を通じてロックアップピストン23の反対
側の収納部31に潤滑油が流れる。
【0024】この結果、潤滑油室32の圧力がロックア
ップピストン23の反対側の収納部31の潤滑油圧力に
比較して高くなるので、図1に示すように、ロックアッ
プピストン23のロックアップフェーシング23bがフ
ロントカバー2の平坦面23cに対して後方に離間する
ロックアップ解除状態を維持する。このロックアップ解
除状態で、車両が停止してエンジン等の回転駆動源がア
イドル回転されている状態では、エンジン等の回転駆動
源の回転駆動力が連結部材9及びナット7を介してフロ
ントカバー2に伝達され、このフロントカバー2に一体
に形成されたリヤカバー5の内面側に形成されたポンプ
インペラ11が回転してコンバータカバー6の収納部3
1内に充填された作動油の運動エネルギに変換される
が、自動変速機3の回転軸20の回転が停止されている
ので、タービンランナー12も停止してストール状態を
維持する。このとき、コンバータカバー6の回転駆動力
がリヤカバー5のインナ部材5cにおける円筒部5aを
介して自動変速機3のオイルポンプ4bに伝達され、オ
イルポンプ4bは回転駆動される。
【0025】このアイドル回転状態でのストール状態で
も、収納部31内に充填された作動油は、ポンプインペ
ラ11からタービンランナー12及びステータ15の各
ブレード17及び15bをその順に経てポンプインペラ
11に戻る流路を形成している。本実施形態では、前述
したように、タービンシェル16の外周側曲率半径Rと
コア18の外周側曲率半径rとの曲率半径比r/Rが
(1)式を満足するように設定されているので、偏平化
による曲がり損失の増加を抑制して従来例に比較して効
率を向上させることができると共にと、コア18側での
作動油流の剥離を低減してトルク容量係数τを向上させ
てトルクコンバータとしてのポテンシャルを向上させる
ことができる。このとき、トルク容量係数τよりも効率
を優先させる場合には、曲率半径比r/Rを0.33≦
r/R≦0.43に設定することにより、より効率の高
いトルクコンバータを設計することができ、このうち一
番高い効率を選択する場合には曲率半径比r/Rを0.
37に設定する。
【0026】一方、トルク容量係数τを優先させる場合
には、効率がピークとなる曲率半径比r/Rが0.37
以上でトルク容量係数τがピークとなる曲率半径比r/
Rが0.5以下の範囲を選択することが好ましい。その
後、車両を発進状態とすると、回転軸20が回転可能な
状態となることにより、タービンランナー12がポンプ
インペラ11で変換された作動油の運動エネルギによっ
て回転駆動されることにより、車両を発進させることが
でき、その後、車速が増加して速度比eが“1”に近い
値となって図示しない変速制御装置からロックアップ指
令が出力されることにより、回転軸20に形成された潤
滑油通路30の潤滑油圧力が低レベルに減少される。
【0027】このため、潤滑油室32に充填されていた
潤滑油が回転軸20に形成された潤滑油通路30に戻さ
れ、潤滑油室32の内圧が収納部31の内圧より低くな
るためロックアップピストン23が軸方向に前方に移動
して、ロックアップフェーシング23bがフロントカバ
ー2の内周面の平坦面23cに押し付けられ、このとき
の摩擦力によりフロントカバー2の回転駆動力がロック
アップピストン23、ドライブプレート26、ダンパー
スプリング25、クラッチハブ24及びタービンハブ1
9を介して回転軸20に直接伝達されてロックアップ状
態となる。
【0028】なお、上記実施形態においては、タービン
ランナー12のコア18の形状をタービン入口12a付
近で円弧面とする場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、楕円形状やそのたの曲線形状とす
ることができる。また、上記実施形態においては、ロッ
クアップクラッチ22を配設した場合について説明した
が、これを省略するようにしてもよい。
【0029】また、上記実施形態においては、回転駆動
源としてエンジンを適用した場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、電気自動車又はハイブ
リッド車の電動モータ等の他の回転駆動源を適用するよ
うにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、偏平率L/Dが0.21以下の偏平トルク
コンバータにおいて、曲率半径比r/Rを0.3以上
0.5以下の範囲に設定することにより、タービンラン
ナーでの偏平化による作動流体の曲がり損失の増加を抑
制して効率を向上させることができると共に、剥離を低
減してトルク容量係数を増加させることができるという
効果が得られる。
【0031】また、請求項2に係る発明によれば、曲率
半径比r/Rを0.33〜0.43の範囲に設定するの
で、作動流体の曲がり損失の増加をより抑制して効率を
優先させたトルクコンバータを設計することができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す断面図である。
【図2】図1におけるポンプインペラ及びタービンラン
ナの拡大図である。
【図3】曲率半径比r/Rと効率及びトルク容量係数と
の関係を示す特性曲線図である。
【図4】曲率半径比r/Rを大きい値とした場合のター
ビンランナーにおける作動油流を説明するための説明図
である。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 3 自動変速機 6 コンバータカバー 11 ポンプインペラ 12 タービンランナー 12a タービン入口 14 ワンウェイクラッチ 15 ステータ 15b ステータブレード 16 タービンシェル 17 タービンブレード 18 コア 19 タービンハブ 20 回転軸 22 ロックアップクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立脇 敬一 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源からの回転駆動力が伝達され
    るコンバータカバーと、該コンバータカバーに一体に形
    成されたポンプインペラと、該ポンプインペラから流体
    を介して動力伝達されるタービンシェル及びコア間にタ
    ービンブレードを配設したタービンランナーと、前記ポ
    ンプインペラと前記タービンランナーとの間に配置され
    たステータとを備え、前記ポンプインペラ及びタービン
    ランナーの軸方向長さLをポンプインペラ及びタービン
    ランナーの外径Dで除した偏平率L/Dが0.21以下
    に設定されたトルクコンバータにおいて、前記タービン
    シェルのタービン入口部における外周曲率半径Rと、前
    記コアのタービン入口部における外周曲率半径rとの比
    r/Rを、0.3≦r/R≦0.5に設定したことを特
    徴とするトルクコンバータ。
  2. 【請求項2】 回転駆動源からの回転駆動力が伝達され
    るコンバータカバーと、該コンバータカバーに一体に形
    成されたポンプインペラと、該ポンプインペラから流体
    を介して動力伝達されるタービンシェル及びコア間にタ
    ービンブレードを配設したタービンランナーと、前記ポ
    ンプインペラと前記タービンランナーとの間に配置され
    たステータとを備え、前記ポンプインペラ及びタービン
    ランナーの軸方向長さLをポンプインペラ及びタービン
    ランナーの外径Dで除した偏平率L/Dが0.21以下
    に設定されたトルクコンバータにおいて、前記タービン
    シェルのタービン入口部における外周曲率半径Rと、前
    記コアのタービン入口部における外周曲率半径rとの比
    r/Rを、0.33≦r/R≦0.43に設定したこと
    を特徴とするトルクコンバータ。
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