JP4022348B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道用のブレーキ装置に関し、適切なブレーキ動作を可能とする改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道用ブレーキ装置では、制輪子を車輪(あるいは車輪と一体に回転するディスクロータ)に押し付けることにより、制動トルクを発生させる。そして、この制輪子の駆動手段としては、主として空気圧式のアクチュエータが用いられている。このように空気圧式のアクチュエータを用いることにより、制輪子の車輪への押し付けには、空気の圧縮性に基づく緩衝特性(ジャーク特性)が得られ、ブレーキ動作時に急激に制動トルクが高まってしまい、車両に衝撃が発生してしまうことを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、空気圧式のアクチュエータにより鉄道車両を制動するための制動トルクを得ようとすれば、大型のアクチュエータを使用せねばならず、ブレーキ装置が大型化してしまっていた。また、保安ブレーキ(停電等により電源が断たれたときにかかるブレーキ)や停留ブレーキ(車両の停留時に継続的にかけられるブレーキ)においては、空気漏れによりブレーキ力が低下してしまうこともあり得る。
【0004】
一方、油圧式のアクチュエータにより制輪子を駆動する場合には、空気圧式の場合ほど装置が大型化することはないが、適切なジャーク特性を得ることができない。さらに、配管からの油漏れ対策も必要となる。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ブレーキ動作時に適切なジャーク特性が得られるとともに、装置を小型化でき、かつ保安ブレーキや停留ブレーキを安定的にかけることができるブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明では、制輪子を車輪もしくは車輪と一体に回転する制動部材に押し付けて制動トルクを発生させるブレーキ装置において、ピストンを常時伸長方向に付勢するジャークスプリングを収容したジャークシリンダを備え、このジャークシリンダの前記ピストン両側の油室には作動油を封入し、前記ピストンには前記ピストン両側の油室を連通する作動油流通用のオリフィスを形成し、このジャークシリンダのピストンロッドに前記制輪子を支持するとともに、前記ジャークシリンダを前記制輪子が車輪もしくは制動部材に押し付けられる制動方向および前記制輪子が車輪もしくは制動部材から離間される緩解方向のそれぞれに駆動可能なブレーキアクチュエータを備えた。
【0007】
第2の発明では、前記ブレーキアクチュエータは、前記ジャークシリンダを制動方向に常時付勢するブレーキスプリングと、油圧切換手段によるピストン両側油室の油圧切換により伸縮するとともにこの伸縮のロックが可能なブレーキシリンダとを備え、このブレーキシリンダのピストンロッドに前記ジャークシリンダを支持し、前記ブレーキシリンダのストロークにより前記制輪子が車輪もしくは制動部材から離間し得るようにした。
【0008】
第3の発明では、ブレーキが緩解状態にあるときに前記ブレーキシリンダが制動方向に所定量以上ストロークしたことを検知する検知手段を備え、この検知手段による検知がなされた場合には前記ブレーキシリンダを緩解方向に引き戻す緩解状態維持制御手段を備えた。
【0009】
第4の発明では、前記ブレーキシリンダへ油圧を供給する油圧ポンプと、この油圧ポンプとブレーキシリンダ間の配管および油圧機器と、タンクとを、前記ブレーキシリンダと一体にユニット化した。
【0010】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、制輪子はジャークシリンダを介して支持されているので、ブレーキアクチュエータからの力は、直ちに制輪子を車輪もしくは制動部材に押し付ける力とはならず、ジャークスプリングによる緩衝を受けた後に作用する。したがって、ブレーキアクチュエータに空気圧式のものを用いなくても、ブレーキ動作時における制輪子の押し付け力には適切なジャーク特性を得ることができるので、ブレーキアクチュエータを油圧式等のものとして装置の小型化を図ることができる。
【0011】
第2の発明では、基本のブレーキ力はブレーキスプリングにより得られ、ブレーキシリンダによりこの基本のブレーキ力の調整を行う。したがって、保安ブレーキや非常ブレーキなど制動状態を維持すべき場合でも、ブレーキスプリングによる基本のブレーキ力は弱まることはない。
【0012】
第3の発明では、ブレーキが緩解状態にあるとき(車両の走行中)に、ブレーキシリンダからの作動油の漏れ等があり、ブレーキスプリングのバネ力でブレーキシリンダが制動側に引き戻されてしまったとしても、これは検知手段により検知され、緩解状態維持制御手段によりブレーキシリンダは直ちに適正な状態に修正される。したがって、車両走行時に、作動油の漏れ等により、望まないブレーキがかかってしまう事態を防止できる。
【0013】
第4の発明では、油圧ポンプ、配管、油圧機器(例えばバルブ等)、タンクはブレーキシリンダと一体にユニット化されるので、ブレーキ装置の油圧回路を構成する配管は、必要最小限に短くでき、作動油の漏れを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態のブレーキ装置を示す断面図である。
【0016】
図示されるように、ブレーキ装置は、伸縮により制動および緩解(制動解除)を行うブレーキシリンダ1を備える。このブレーキシリンダ1は、内周中央付近に小径部1Aが形成されており、この小径部1Aよりも先端側にピストン2を摺動自在に収容している。ピストン2は、小径部1Aよりも先端側のブレーキシリンダ1内部を、先端側の緩解側油室3と、基端側の制動側油室4(図では容積0まで圧縮されている)とに画成する。緩解側油室3には緩解側油路5が、また制動側油室4には制動側油路6が、それぞれ接続している。なお、ブレーキシリンダ1の先端部は、栓部材7により閉止されている。
【0017】
ピストン2から両側に延び出す先端側ロッド8、基端側ロッド9は、それぞれ、栓部材7、小径部1Aをシール状態で貫通している。先端側ロッド8の先端には、ジャークシリンダ20が同軸上に支持される。また、基端側ロッド9の中空部には、後述するリミットスイッチ51等からなる緩解検出機構が収容されている。
【0018】
ブレーキシリンダ1の基端側は、外周にフランジ部11が形成されており、固定部材12に固定されている。このフランジ部12と、ジャークシリンダ20外周のフランジ部21の間には、ブレーキスプリング15が介装され、常時ジャークシリンダ20を制動方向(図1、図2の左方向)に付勢している。そして、ブレーキシリンダ1がフリーの状態では、ジャークシリンダ20に支持された制輪子は、このブレーキスプリング15のバネ力により車輪(あるいはディスクロータ)に押し付けられている。すなわち、本ブレーキ装置では、このブレーキスプリング15のバネ力により基本の制動トルクが与えられ、この基本の制動トルクがブレーキシリンダ1の作動により調整され、また緩解されるようになっている。
【0019】
固定部材12には、タンク35、バルブユニット40が固定される。さらに、バルブユニット40には、油圧ポンプ30とこの油圧ポンプを駆動する電動モータ31が固定されている。
【0020】
ジャークシリンダ20は、先端側ロッド8先端に固定される基端側が有底の筒体からなり、内部にピストン22を収容している。このピストン22から延び出すピストンロッド23は、ジャークシリンダ20先端部を閉止する栓部材24をシール状態で貫通して延び出しており、その先端に制輪子支持部25が固定されている。この制輪子支持部25に、図示されない制輪子が固定支持される。また、制輪子支持部25とピストンロッド23先端部の間には、ロードセル28が介装され、ブレーキ荷重の検出がなされるようになっている。
【0021】
また、ジャークシリンダ20の底部とピストン22との間には、ジャークスプリング26が備えられ、ピストン21を制輪子支持部25方向(図1、図2の左方向)に付勢している。このジャークスプリング26のバネ力は、前述のブレーキスプリング15よりも弱く、ブレーキスプリング15のバネ力により制輪子が車輪に押し付けられるときには、緩衝部材として作用する。すなわち、このジャークシリンダ20を介して制輪子を支持することにより、ブレーキ動作時における押し付け力は急激に増大せず、ジャーク特性を持つことになる。
【0022】
なお、ジャークシリンダ20のピストン22両側の油室には、空気と作動油が封入されている。また、ピストン22には、作動油流通用のオリフィス27が形成されている。
【0023】
緩解検出機構は、ブレーキシリンダ1の基端側ロッド9中空部に収納されているもので、リミットスイッチ51、支持部材52、接触部材53、スプリング54、リング部材55から構成される。
【0024】
支持部材52は、固定部材12に固定されており、リミットスイッチ51をそのセンサ部を接触部材53側に向けて支持している。接触部材53は、基端側ロッド9中空部に沿って摺動自在の部材で、スプリング54により常時リミットスイッチ51側に付勢されている。これにより、ブレーキシリンダ1が十分に収縮しているときには、図1に示すように、接触部材53はリミットスイッチ51のセンサ部と接触し、リミットスイッチ51はONとなっている。
【0025】
リング部材55は、接触部材53よりもリミットスイッチ51側に位置して、基端側ロッド9中空部に固定されている。そして、ブレーキシリンダ1が所定ストローク以上伸長したときには、接触部材53に当接して、リミットスイッチ51と引き離す方向に押し出す。したがって、制輪子が車輪方向に所定ストローク以上動いたことは、リミットスイッチ51のOFF(リミットスイッチ51と接触部材の離間)により検知されるようになっている。
【0026】
図2には、ブレーキ装置の油圧回路構成を示す。
【0027】
図示されるように、油圧ポンプ30の両側ポートは、緩解側油路5と制動側油路6に接続されている。緩解側油路5と制動側油路6には、それぞれチェック弁36、37を介してタンク35から作動油が補給される。また、油圧ポンプ30からの作動油の漏れ分は、タンク35に環流する。
【0028】
緩解側油路5と制動側油路6を接続する2つの油路41、42が並列に設けられる。油路41には、制御用オリフィス43が備えられる。油路42には、保安用オリフィス44と第2のソレノイドバルブ46が直列に介装されている。また、緩解側油路5には、油路41、42よりもブレーキシリンダ1側に位置して、第1のソレノイドバルブ45が介装されている。さらに、緩解側油路5、制動側油路6には、それぞれ圧力センサ47、48が備えられている。
【0029】
緩解側油路5および制動側油路6の大部分、油路41、42、制御用オリフィス43、保安用オリフィス44、第1、第2のソレノイドバルブ45、46は、バルブユニット40内に収納される。そして、このバルブユニット40、油圧ポンプ30、タンク35は、ブレーキシリンダ1と一体にユニットをなすように構成される。したがって、ブレーキ装置の油圧回路を構成する配管は、必要最小限に短くでき、作動油の漏れを防止できる。
【0030】
なお、駆動モータ31の駆動、第1、第2のソレノイドバルブ45、46の切換処理等は、図示されないコントローラ(コンピュータ)により制御される。
【0031】
図3には、リミットスイッチ51の検出に基づくブレーキ緩解状態維持制御の制御手順をフローチャートで示す。この緩解状態維持制御は、コントローラにおいて、ブレーキ緩解後の走行中に所定のタイミングで繰り返して実行される。
【0032】
ステップS1では、リミットスイッチOFFが検知されたか否かの判定がなされ、検知されなければそのままルーチン終了する。
【0033】
検知された場合には、油漏れが発生してブレーキシリンダ1がブレーキスプリング15により制動側に押し戻されている(伸長している)ということであるから、ステップS2で駆動モータ31を起動し、ステップS3で第1のソレノイドバルブ45をOFF(連通)として、ブレーキシリンダ1の緩解側油室3に作動油を送り込む。
【0034】
続くステップS4では、リミットスイッチ51がONとなったか否かの判定を、リミットスイッチ51のONが検知されるまで繰り返す。
【0035】
リミットスイッチ51がONとなったならば、ブレーキシリンダ1が緩解時の正常位置まで収縮したということであるから、ステップS5で第1のソレノイドバルブをON(遮断)とし、ステップS6で駆動モータ31を停止してルーチン終了する。
【0036】
つぎに作用を説明する。
【0037】
油圧ポンプ30が作動していないときには、制輪子支持部25に支持された制輪子は、ブレーキスプリング15のバネ力により車輪に押し付けられ、車輪は制動状態にある。この場合、ブレーキスプリング15のバネ力は、そのまま制輪子の押し付け力となっている。この押し付け力は、常用ブレーキにおける最大の押し付け力(また、後述する保安ブレーキ、停留ブレーキにおける押し付け力)であり、例えば7N(ノッチ)=1000kgfの力である。
【0038】
この制動状態から、油圧ポンプ30を作動させることにより、ブレーキ時の制動トルク(制輪子の押し付け力)の調整およびブレーキの緩解(解除)がなされる。
【0039】
常用ブレーキにおいては、第1のソレノイドバルブ45はOFF(連通)、第2のソレノイドバルブはON(遮断)として、油圧ポンプ30を作動し、制動側油路6から作動油を吸い込み、緩解側油路5に吐出する。これにより、制御オリフィス43には緩解側油路5側から制動側油路6側に向かう作動油の流れが生じ、緩解側油路5の圧力が制動側油路6の圧力よりも高まる。この結果、ブレーキシリンダ1の緩解側油室3の圧力が制動側油室4の圧力より高くなり、ブレーキシリンダ1は、ジャークシリンダ20に支持された制輪子を車輪から離間させる方向(図1、図2の右方向)にストロークしようとする。このブレーキシリンダ1による力を、ブレーキスプリング15のバネ力よりも強くならない範囲で制御する。
【0040】
具体的には、圧力センサ47、48により検出される緩解側油路5、制動側油路6の圧力の差圧あるいはロードセル28により検出されるブレーキ荷重に基づいて、油圧ポンプ30の駆動を制御し、制輪子の押し付け力を調整する。例えば、制輪子の押し付け力は、油圧ポンプ30が非作動の状態から油圧ポンプ30の回転数を段階的に高めることにより、7N=1000kgf、6N=900kgf、5N=800kgf、4N=700kgf、3N=600kgf、2N=500kgf、1N=400kgfというように、段階的に制御される(弱くなる)。なお、制動トルクは、この押し付け力に比例して発生する。
【0041】
また、この常用ブレーキ時よりも油圧ポンプ30の回転数をさらに高めることにより、ブレーキの緩解動作(ブレーキ解除動作)が行われる。すなわち、第1のソレノイドバルブ45はOFF(連通)、第2のソレノイドバルブ46はON(遮断)として、油圧ポンプ30の回転数を高めることで、ブレーキシリンダ1の収縮しようとする力がブレーキスプリング15のバネ力よりも大きくなると、ブレーキシリンダ1は収縮していき、制輪子が車輪から引き離されることによりブレーキの緩解がなされる。
【0042】
このようにブレーキの緩解がなされた後(車両走行時)には、第1のソレノイドバルブ45をOFF(遮断)し、ブレーキシリンダ1の緩解側油室3からの作動油の流出をストップすることで、ブレーキシリンダ1のストローク位置を例えば最収縮位置でロックして、油圧ポンプ30の作動を停止する。これにより、ブレーキ緩解の状態が維持される。なお、作動油の漏れ等で、ブレーキシリンダ1がブレーキスプリング15のバネ力により伸長方向に押し戻されてしまった場合には、前述したように、リミットスイッチ51による緩解検知機構により検出される。
【0043】
非常ブレーキにおいては、第1のソレノイドバルブ45はOFF(連通)、第2のソレノイドバルブはON(遮断)としたうえで、制動ポンプ30を上記常用ブレーキ時とは逆回転に作動する。これにより、制御オリフィスには制動側油路6から緩解側油路5に向かう流れが生じ、制動側油路6の圧力が緩解側油路5の圧力よりも高くなる。この結果、ブレーキシリンダ1は、ブレーキスプリング15によるバネ力と同方向(図2の左方向)に作用し、制輪子の押し付け力としては、例えば1500kgfの力が得られる。なお、非常ブレーキは、急停車時等、特に大きな制動力が必要とされる場合にかけられるものである。
【0044】
保安ブレーキ(停電等により電源が断たれたときにかかるブレーキ)においては、第1、第2のソレノイドバルブはOFF(連通)、油圧ポンプ30は非作動(駆動モータ31がOFF)であり、ブレーキシリンダ1はフリーとなる。したがって、制輪子の押し付け力としては、ブレーキスプリング15のバネ力のみが全面的に作用し、常用ブレーキにおける最大押し付け力と同じ力(7N)が与えられる。
【0045】
停留ブレーキ(車両の停留時に継続的にかけられるブレーキ)においても、保安ブレーキと同様に、第1、第2のソレノイドバルブはOFF(連通)、油圧ポンプ30は非作動とされ、ブレーキスプリング15のバネ力にによる押し付け力(7N)で、車両の停留が維持される。
【0046】
以上のような各種ブレーキ動作において、制輪子はジャークシリンダ20を介して支持されているので、ブレーキスプリング15およびブレーキシリンダ1からの力は、直ちに制輪子を車輪に押し付ける力とはならず、ジャークシリンダ20のジャークスプリング26による緩衝を受けた後、作用する。したがって、ブレーキ動作時における制輪子の押し付け力には、適切なジャーク特性が得られる。したがって、保安ブレーキ、非常ブレーキなど急激なブレーキ動作をする場合でも、車両に過大な衝撃が発生してしまうことはない。
【0047】
また、ブレーキ緩解後の車両走行中には、緩解状態維持制御が行われる。具体的に、ブレーキシリンダ1からの作動油の漏れ等があり、ブレーキスプリング15のバネ力でブレーキシリンダ1が制動側に引き戻されてしまった場合には、リミットスイッチ51による検知がなされ、油圧モータ30の作動による緩解側油室3への作動油の補給が直ちに実行される。したがって、車両走行時に、作動油の漏れ等により、望まないブレーキがかかってしまう事態を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のブレーキ装置を示す断面図である。
【図2】同じく油圧回路図である。
【図3】同じくブレーキの緩解状態維持制御の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ブレーキシリンダ
15 ブレーキスプリング
20 ジャークシリンダ
25 制輪子支持部
26 ジャークスプリング
30 油圧ポンプ
40 バルブユニット
51 リミットスイッチ

Claims (5)

  1. 制輪子を車輪もしくは車輪と一体に回転する制動部材に押し付けて制動トルクを発生させるブレーキ装置において、ピストンを常時伸長方向に付勢するジャークスプリングを収容したジャークシリンダを備え、このジャークシリンダの前記ピストン両側の油室には作動油を封入し、前記ピストンには前記ピストン両側の油室を連通する作動油流通用のオリフィスを形成し、このジャークシリンダのピストンロッドに前記制輪子を支持するとともに、前記ジャークシリンダを前記制輪子が車輪もしくは制動部材に押し付けられる制動方向および前記制輪子が車輪もしくは制動部材から離間される緩解方向のそれぞれに駆動可能なブレーキアクチュエータを備えたことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキアクチュエータは、前記ジャークシリンダを制動方向に常時付勢するブレーキスプリングと、油圧切換手段によるピストン両側油室の油圧切換により伸縮するとともにこの伸縮のロックが可能なブレーキシリンダとを備え、このブレーキシリンダのピストンロッドに前記ジャークシリンダを支持し、前記ブレーキシリンダのストロークにより前記制輪子が車輪もしくは制動部材から離間し得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. ブレーキが緩解状態にあるときに前記ブレーキシリンダが制動方向に所定量以上ストロークしたことを検知する検知手段を備え、この検知手段による検知がなされた場合には前記ブレーキシリンダを緩解方向に引き戻す緩解状態維持制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のブレーキ装置。
  4. 前記ブレーキシリンダへ油圧を供給する油圧ポンプと、この油圧ポンプとブレーキシリンダ間の配管および油圧機器と、タンクとを、前記ブレーキシリンダと一体にユニット化したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のブレーキ装置。
  5. 前記ピストンロッドの先端に前記制輪子を固定支持する制輪子支持部が固定され、この制輪子支持部と前記ピストンロッドの先端部の間にはブレーキ荷重を検出するロードセルが介装され、このロードセルにより検出されるブレーキ荷重に基づいて前記制輪子の押し付け力を調整することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のブレーキ装置。
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