JP4021826B2 - 基板処理装置及び基板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、基板処理装置及び基板の製造方法に関するものである。
従来の一般的な基板処理装置の反応室断面を図5に示す。
図5において、複数枚の基板(ウェーハ)3が多段に載置されているボート2は、反応管4内に格納される。反応管4の外側にはヒータ素線(加熱部)1が設けられており、また、反応管(処理室)4の下部には、ガス導入口6及びガス排気口5が設けられている。
次に、基板処理の手順について説明する。まず複数の基板3を、図示しない基板搬送機構により反応管4の下方に位置している状態のボート2に収納した後、図示しないボート昇降機構によりボート2が反応管4内に収納される。この状態で、ガス導入口6から反応ガスを導入しつつガス排気口5から排気を行い、反応管4内を所定の圧力に調整する。
この反応ガスは、ボート2に収納されている基板3面上を通過し、ガス排気口5から排気される。この後、ヒータ素線1の温度を上昇させ、反応管4内を所定の温度まで加熱する。なお、反応管内における圧力値及び温度値は、予め設定されている。
所定の圧力・温度状態となった反応管4内では、加熱された基板3の面上において成膜が進行する。この状態を所定時間保つことにより成膜処理が完了し、反応管4へのボート2収納時とは逆の手順によりボート2を下降させた後、ボート2より基板3を取り出し、一連の基板処理が終了する。
なお、ここで例として挙げた縦型の基板処理装置の場合、基板3の載置範囲は上下方向に長く、基板3の温度には載置位置に応じたむらが生じ易い。よって、ヒータを上下方向に分割し、これらを別個に制御することで基板3が載置される範囲全てに亘って均一な温度状態が確保されるようにしている(図5参照)。
図6において、同装置における制御システムの構成について説明する。同装置の制御システムは、不図示の制御部(CPU)、不図示の記憶部(メモリ)、装置操作部11、温度コントローラ12、ヒータコントローラ13および圧力コントローラ14等を備えている。
装置操作部11は、装置運用のための操作や各種設定の入力及び保存、自動運転制御等、作業者とのインタフェースとしての役割を有する。
装置操作部11と通信可能に接続されている温度コントローラ12は、装置操作部11から制御目標温度値を受け取り、温度センサ(炉内TC(第2の温度検出部)7と外部TC(第1の温度検出部)8)における検出値から現在温度を算出し、制御目標温度値と炉内TCの現在温度とが一致するようにPID(比例+積分+微分)演算等を行い、制御量としてヒータ出力を算出し、ヒータコントローラ13に出力する。また、温度履歴を保存する等の処理を行う役割も有している。
ヒータコントローラ13は、温度コントローラ12から算出されたヒータ出力を受け取り、ヒータ素線1への出力値算出を行った後、ヒータ素線1へ出力を行う。外部TCはヒータ素線1近傍の温度を検出するものであり、炉内TCは外部TCよりも基板の近傍に位置し、基板近傍の温度を検出するものである。
不図示の制御部は例えばCPU等であり、不図示の記憶部は例えばFROMやRAM等のメモリである。
これらの構成要素は、例えばLANや調歩同期等の通信回線を用いる等の方法により通信可能に接続されており、各構成要素間において情報をやり取りする。
基板処理装置においては反応炉の温度条件が極めて重要であり、この温度制御の精度がウェーハ膜の均一性に大きく影響する。このような反応炉の温度制御には、例えば、図7に示すようなPIDカスケード制御方式が用いられる(例えば、特許文献1参照。)。同図では図5に示した構成部分と同一な部分については同一符号を付している。ここでは、目標値としての設定温度が入力されると、炉内TC7での検出温度と共にPID1へと送られ、1次制御系のPID処理(炉内TC7での検出温度と設定温度との比較)が行われる。次に、1次系のPID処理により得られた結果を外部TC8での検出温度と共にPID2へと送り、2次制御系のPID処理(実測したヒータ素線1近傍の温度とPID1での処理結果との比較)を行い、この処理結果をヒータ素線1に入力する。
図8に示す温度グラフは半導体成膜のアニールプロセス時の一例(ウェーハは初期における酸化膜のみの場合)である。比較的低温を所定の目標設定温度として、その設定温度で温度安定させた状態で基板を移載したボート2を反応管4に収納し、アニール処理等を行う。ボート2を反応管(反応炉または処理室に相当)4に収納するとき、基板3やボート2の温度が室温とほぼ同じ状態であるため、炉内温度は低下する。
このような場合、ボートに移載した基板の温度を所定の温度に安定させるため、低下した炉内温度をできるだけ速く回復させるように温度制御する必要がある。
特許第3269894号公報 (第3―7頁、第1図)
アニールプロセスでは、バッチ毎に処理工程が異なるウェーハが投入される。比較的初期プロセスの酸化膜のみがついたウェーハと、多層にプロセス処理されメタル等のパターンが施されたウェーハでは、熱伝達特性が異なるため、従来の温度制御方法では、比較的初期プロセス時だけのウェーハでは炉内TC温度が図8に示すような良好な状態でも、メタル等のパターンが施されたウェーハでは、図9に示すように炉内温度(炉内TCにより検知される温度)が目標設定温度に対し、オーバーシュートしてしまう。
メタル等のパターンが施されたウェーハは熱伝達率が高く熱を吸収するため、このようなウェーハが投入された場合、成膜が施されていないベアウェーハが投入された場合よりも炉内温度が低下し易い。PID制御では、低下した温度を回復させるため、より多くヒータパワーを出力するようにヒータ素線1を制御する。
ところが、ウェーハを含むヒータ全体の熱容量は、メタル等のパターンによって増加する熱容量に比べてはるかに大きいため、ヒータパワーが過多となりオーバーシュートが発生しやすい。
このオーバーシュートは、ウェーハ上に施された素子の品質を低下させたり、また、設定温度に整定するまでに多くの時間がかかってしまう原因となったりするため、オーバーシュートしないように制御することが必要である。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、オーバーシュートを抑制しつつ、短期間で処理室内の温度を目標温度に安定させることのできる基板処理装置及び基板の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る基板処理装置は、処理室内に収納された基板を加熱する加熱部と、前記加熱部近傍の温度を検出する第1の温度検出部と、前記第1の温度検出部よりも前記基板の近傍に位置し、前記基板近傍の温度を検出する第2の温度検出部と、前記加熱部による加熱処理における前記第1および第2の温度検出部による検出温度に基づいて、次の基板への加熱処理を行う際の第2の温度検出部による検出温度を予測し、前記次の基板への加熱処理を行う際には、前記第2の温度検出部による検出温度の変動の大小に基づいて、前記第2の温度検出部による検出温度の変動が大きいところでは前記予測温度に重みを置き、前記第2の温度検出部による検出温度の変動が小さいところでは前記第2の温度検出部による検出温度に重みを置くように補間して前記第2の温度検出部による検出温度を推定し、該推定された温度により加熱制御する制御部とを備えてなる。
ここで、前記制御部は、PID制御により前記加熱動作を制御し、前記推定された温度と前記次の基板への加熱処理の際に実際に測定した前記第2の温度検出部による検出温度とを比較し、前記推定された温度が前記実際に測定した前記第2の温度検出部による検出温度よりも高い場合には、その温度差に応じてPID制御のPゲインを変更することを特徴とする。
また、本発明は、処理室に収納された基板を加熱する加熱装置と、前記加熱装置近傍の温度を検出する第1の温度検出部と、該第1の温度検出部よりも基板の近傍に位置し基板近傍の温度を検出する第2の温度検出部と、前記加熱装置を制御する制御部とを備える基板処理装置を用いて処理する基板の製造方法であって、基板を前記処理室内に収納する工程と、基板を前記加熱装置により加熱する工程とを備え、前記加熱装置により加熱する工程には、予め測定された前記第1及び第2の温度検出部による検出温度に基づいて次の基板への加熱処理を行う際の第2の温度検出部による検出温度を予測し、前記次の基板への加熱処理を行う際には、前記第2の温度検出部による検出温度の変動の大小に基づいて、前記第2の温度検出部による検出温度の変動が大きいところでは前記予測温度に重みを置き、前記第2の温度検出部による検出温度の変動が小さいところでは前記第2の温度検出部による検出温度に重みを置くように補間して前記第2の温度検出部による検出温度を推定し、該推定された温度により加熱制御することを含むものである。
ここで、前記加熱装置により加熱する工程には、前記制御部が、PID制御により加熱動作を制御し、前記推定された温度と前記次の基板への加熱処理の際に実際に測定した前記第2の温度検出部による検出温度とを比較し、前記推定された温度が前記実際に測定した前記第2の温度検出部による検出温度よりも高い場合には、その温度差に応じてPID制御のPゲインを変更することを特徴とする。
このような構成とすることにより、オーバーシュートを抑制しつつ、短期間で処理室内の温度を目標温度に安定させることのできる基板処理装置及び基板の製造方法を提供することができる。
以上に詳述したように本発明によれば、オーバーシュートを抑制しつつ、短期間で処理室内の温度を目標温度に安定させることのできる基板処理装置及び基板の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態において用いられる基板処理装置の構成は、図5に示した従来の構成と同様であるため、装置構成についての説明は割愛する。
本実施の形態による基板処理装置における温度制御は以下のように行われる。
まず、上述したような通常のアニール処理の一連のプロセスにおいて、成膜が施されていないベアウェーハで良好な温度制御状態になるようPID調整を行う。そして、このときの外部TC温度測定値と炉内TC温度測定値を制御サンプル毎に記録する。
このようにして記録した温度データから、炉内TC温度と外部TC温度の関係式(後述)を作成する。
次のアニール処理を行うときには、作成した炉内TC温度と外部TC温度の関係式からサンプル周期毎に今回の制御サンプルで予想された炉内TC温度と実際に測定した炉内TC温度とを比較し、予測炉内温度の方が高い場合にはその温度値に基づいてPID制御のPゲインを大きくすることで、過度のヒータパワー出力を抑制し、炉内温度の目標設定温度に対するオーバーシュートを防ぎ、目標設定温度に整定するまでの時間を短縮する。
まず、炉内TC温度の予測方法について説明する。ここでは、外部TC温度と炉内TC温度との関係を、一次遅れ特性(一般に、k/(1+Ts)で表される:kはゲイン、Tは時定数)のモデルであわらし、外部TC温度からの一次遅れ特性モデルを炉内TC温度が設定温度に回復するときの変化率と等しくなるように設定する。
すなわち、炉内TC温度の変動が大きいところでは、外部TC温度からの一次遅れ特性モデルに重みを置き、炉内TC温度の変動が小さいところでは、炉内TC温度に重みを置いて、その推定温度が、炉内TC温度に一致するように関係式を作る。
具体的には、まず、外部TC温度から炉内TC温度までの一次遅れモデルを式1のように置く。
HP(t)=(K1*H(t−1)+T1*HP(t−1))/(1+T1) ・・・(1)
このとき、
HP(t):炉内モデル温度
HP(t−1):一回前の炉内モデル温度
H(t−1):一回前の外部TC温度
K1:外部TC定常温度が炉内TC定常温度と一致するためのゲイン
T1:外部TC温度から炉内TC温度への時定数
である。
そして、K1,T1を調整して、外部TC温度からの一次遅れ特性モデルを炉内TC温度が設定温度に回復するときの変化率と等しくなるように設定した炉内モデル温度HP(t)の例を図1に示す。H(t−1)の初期値は、ボートの収納のタイミングと同時に外部TC温度H(t)にする(図1中20minのタイミング)。
次に、炉内モデル温度HP(t)、炉内TC温度P(t)との補間から炉内TC温度推定値PW(t)を式2のようにして推定する。
PW(t)=(HP(t)*a+P(t))/(a+1) ・・・(2)
ここで、変化の大きさaは式3のようになる。
a=(P(t)−P(t−1))*C ・・・(3)
なお、Cは重みゲイン、P(t−1)は一回前の炉内TC温度である。
図2に、上述の式2により算出した炉内TC温度推定値の例を示す。
次に、成膜が施されていないベアウェーハに対応して調整した式2を用いて、パターンウェーハを移載したときの炉内TC温度の推定値を図3に示す。ボート収納後の炉内温度の低下による炉内温度TCの変化と炉内TC温度推定値の変化とが一致しておらず、この差が、間接的にウェーハの違いを示している。
次に、上述の式2を用いた温度制御方法について説明する。上述の式2によってサンプル周期毎に今回の制御サンプルで予想された炉内TC温度の推定値と、実際に測定した炉内TC温度とを比較する。
炉内TC温度の推定値の方が実際の炉内TC温度よりも高い場合には、その差に応じてPID制御のPゲインを大きくすることで、過度のヒータパワー出力を抑制し、オーバーシュートを防ぎ、設定温度に整定するまでの時間を短縮する。
ここで、PID制御の中でPゲインは制御偏差の傾きであり、微分(比例帯)となるため、瞬間ごとの制御を行い易い。式4は、P定数を変更する際に用いる式である。
PB’=PB*(E(t)/(E(t)−EP(t)))*b ・・・(4)
このとき、
EP(t)= PW(t)− P(t)
E(t):制御偏差(設定値−P(t))
EP(t):予測炉内温度と炉内TC温度との差
PB:PID制御のP定数(比例帯)
PB’:変更後のP定数
b:比例定数(任意に設定可能)
である。
図4は、上述のようにして求めたPB’をP定数として温度制御を行った場合の温度変化を示す図である。同図に示すように、P定数をPB’に変更する前の温度変化(改善前)に比べ、P定数をPB’に変更した後(改善後)の炉内TC温度の方がオーバーシュートが少なくなっていることが分かる。この改善前と改善後の結果をとあるタイミングにおける数式に表すと以下のようになる。PBが350℃で、ある地点(t1)において、E(t1)が30℃、EP(t)が5℃であるとする。このとき、改善前のPID制御では、Pの出力値は、
P(出力)=(100[%]/350[℃])×30[℃]=8.6[%]となるが、
本方式では、PB’=350×30/(30−5)*1(b−1にて算出)
=420
従って、P’(出力)=(100/420)×30[℃]=7.1[%]となり、
出力値は減少することとなる。
このように、ボート収納中はP定数を式4で示されているPB’にすることにより、過度のヒータパワー出力を抑制し、オーバーシュートを防ぎ、設定温度に整定するまでの時間を短縮することが可能となる。
以上述べたように、本発明に係る基板処理装置は、処理室内に収納された基板を加熱する加熱部と、加熱部近傍の温度を検出する第1の温度検出部と、第1の温度検出部よりも基板の近傍に位置し、基板近傍の温度を検出する第2の温度検出部と、加熱部による加熱処理における所定のタイミングでの第1および第2の温度検出部による検出温度に基づいて、次に加熱処理を行う基板の所定のタイミングでの処理室内の温度を予測する(すなわち、反応炉内部に熱電対を挿入した炉内熱電対(炉内TC)から読み取れる炉内TC温度とヒータ側面に挿入した外部熱電対から読み取れる外部TC温度から、次のサンプリング時に予想される炉内温度を予測し得る関連式を予め求める)とともに、予測した温度に基づいて加熱部による次の基板の加熱動作を制御する制御部とを備えてなる構成となっている。
すなわち、制御部により所定のタイミングの処理室内の温度と次の基板を加熱するタイミングの処理室内の予測温度とを比較し、その差を予測温度にフィードバックする制御を行っている。なお、所定のタイミングの処理室内の温度と次の基板を加熱するタイミングの処理室内の予測温度との差に基づいて、PID制御におけるPゲインを用いて制御を行うことも可能である。
また、本発明の実施の形態として、処理室に収納された基板を加熱する加熱装置と、加熱装置の近傍に位置し温度を検出する第1の検出手段と、第1の検出手段よりも基板の近傍に位置し温度を検出する第2の検出手段と、加熱装置を制御する制御部とを備える基板処理装置を用いて処理する基板の製造方法であって、基板を処理室内に収納する工程と、基板を加熱装置により加熱する工程と、所定のタイミングにおける第1の検出手段の測定する工程と、所定のタイミングにおける第2の検出手段の測定する工程と、所定のタイミングでの次の基板を加熱するタイミングの処理室内の温度を予測する関係式を求める工程とを有する基板の製造方法を提供することができる。
上述のように、本実施の形態における基板処理装置は不図示の記憶部を備えており、ここでの基板の製造方法は、不図示の制御部によって不図示の記憶部に格納されているプログラムを実行することによって実現される。
さらに、上述のような基板の製造方法において、所定のタイミングの処理室内の温度と次の基板を加熱するタイミングの処理室内の予測温度とを比較する工程と、比較した差を予測温度にフィードバックする工程を有するようにすることもできる。もちろん、上述のような基板の製造方法において、所定のタイミングの処理室内の温度と次の基板を加熱するタイミングの処理室内の予測温度とを比較する工程と、比較した差をPID制御におけるPゲインを用いて制御する工程を有するようにしてもよい。
上述のような構成によれば、外部TC温度の予測式によりウェーハの種類の違いを原因とするオーバーシュートの発生を抑制することができ、短期間で所定の温度に安定させることができる。すなわち、オーバーシュートを抑制しつつ、短期間で処理室内の温度を目標温度に安定させることのできる基板処理装置を提供することができる。
炉内モデル温度HP(t)の例を示す図である。 式2により算出した炉内TC温度推定値の例を示す図である。 パターンウェーハを移載したときの炉内TC温度の推定値を示す図である。 本実施の形態における制御方法による温度制御を行った場合における温度変化を示す図である。 従来の一般的な基板処理装置の反応室断面を示す図である。 本実施の形態における制御システムの構成について説明するための図である。 PIDカスケード制御方式について説明するための図である。 半導体成膜のアニールプロセス時の一例としての温度グラフである。 メタル等のパターンが施されたウェーハにおける炉内温度の変化を示す図である。
符号の説明
1 ヒータ、2 ボート、3 基板、4 反応管、5 ガス排気口、6 ガス導入口、7 炉内TC、8 外部TC。

Claims (4)

  1. 処理室内に収納された基板を加熱する加熱部と、
    前記加熱部近傍の温度を検出する第1の温度検出部と、
    前記第1の温度検出部よりも前記基板の近傍に位置し、前記基板近傍の温度を検出する第2の温度検出部と、
    前記加熱部による加熱処理における前記第1および第2の温度検出部による検出温度に基づいて、次の基板への加熱処理を行う際の第2の温度検出部による検出温度を予測し、前記次の基板への加熱処理を行う際には、前記第2の温度検出部による検出温度の変動の大小に基づいて、前記第2の温度検出部による検出温度の変動が大きいところでは前記予測温度に重みを置き、前記第2の温度検出部による検出温度の変動が小さいところでは前記第2の温度検出部による検出温度に重みを置くように補間して前記第2の温度検出部による検出温度を推定し、該推定された温度により加熱制御する制御部と、
    を備えてなる基板処理装置。
  2. 前記制御部は、PID制御により前記加熱制御を行い、前記推定された温度と前記次の基板への加熱処理の際、実際に測定した前記第2の温度検出部による検出温度とを比較し、前記推定された温度が前記実際に測定した前記第2の温度検出部による検出温度よりも高い場合には、その温度差に応じてPID制御のPゲインを変更することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 処理室に収納された基板を加熱する加熱装置と、前記加熱装置近傍の温度を検出する第1の温度検出部と、該第1の温度検出部よりも基板の近傍に位置し基板近傍の温度を検出する第2の温度検出部と、前記加熱装置を制御する制御部とを備える基板処理装置を用いて処理する基板の製造方法であって、
    基板を前記処理室内に収納する工程と、
    基板を前記加熱装置により加熱する工程とを備え、
    前記加熱装置により加熱する工程には、予め測定された前記第1及び第2の温度検出部による検出温度に基づいて次の基板への加熱処理を行う際の第2の温度検出部による検出温度を予測し、前記次の基板への加熱処理を行う際には、前記第2の温度検出部による検出温度の変動の大小に基づいて、前記第2の温度検出部による検出温度の変動が大きいところでは前記予測温度に重みを置き、前記第2の温度検出部による検出温度の変動が小さいところでは前記第2の温度検出部による検出温度に重みを置くように補間して前記第2の温度検出部による検出温度を推定し、該推定された温度により加熱制御することを含む基板の製造方法。
  4. 前記加熱装置により加熱する工程には、前記制御部が、PID制御により加熱動作を制御し、前記推定された温度と前記次の基板への加熱処理の際に実際に測定した前記第2の温度検出部による検出温度とを比較し、前記推定された温度が前記実際に測定した前記第2の温度検出部による検出温度よりも高い場合には、その温度差に応じてPID制御のPゲインを変更することを特徴とする請求項3に記載の基板の製造方法。
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