JP4021210B2 - ヘミング加エシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車ドアのアウタパネルとインナパネル等の板金製ワーク用のヘミング加工システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車ドアのアウタパネルとインナパネルのヘミング加工は、定位置の作業ステージに位置決めされた下型上にアウタパネルを位置決め載置し、このアウタパネル上にインナパネルを位置決め載置して、アウタパネルの周縁部をロボットアーム先端の加工ユニットでインナパネルの周縁部上に折り曲げることで行われる。ロボットアームの加工ユニットは、アーム先端に設けたヘム刃でアウタパネルの周縁部に振動を加えながら順に折り曲げていくヘム刃構造と、アーム先端のローラーでアウタパネルの周縁部を順に押圧しながら折り曲げていくローラー構造がある。
【0003】
自動車ドアのアウタパネルとインナパネルは車種によって形状寸法が異なることから、ヘミング加工に使用される下型は車種毎のワーク(アウタパネル)に合わせた特定ワーク専用型が使用される。そこで、ヘミング加工動作が開始される前に、必要に応じて作業ステージ上の下型又は下型上のワークの種類や、下型上のワークの有無確認等の各種の確認動作が行われる。例えば、下型上のワーク有無確認は、下型上に位置決め載置されたワークに接触するとオン動作する検知ピンやリミットスイッチを使って行われており、或いは、下型上のワークの有無を光学的に検知する光学センサーを作業ステージ側に設置することで行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
下型上のワークの有無を確認するための検知ピンやリミットスイッチ、光学センサー等を作業ステージ側に取り付けたヘミング加工システムは、作業ステージ側がワーク有無確認のための回路部品や配線コード等で構造複雑となる。特に多品種少量生産の自動車ドア等のワークをヘミング加工するシステムにおける作業ステージは、多品種のワークの種類毎に形状寸法の異なる多種類の下型を位置決めすることから構造複雑となり、この作業ステージにワーク有無確認等の回路部品類を取り付けるとなると、作業ステージ側が尚更に構造複雑となって設備投資費が高く付き、多品種少量生産のワークには甚だ不適当である。
【0005】
また、ワークのヘミング加工動作の前に必要に応じて行われる各種の確認動作、例えば下型上のワークの有無確認、作業ステージ上の下型とワークの種類確認、他の特定構造物の有無確認の動作を、それぞれに独立した確認装置を使って独自に行うことが可能であるが、構造や機能が相違する複数の独立した確認装置がヘミング加工システムを複雑にしてコスト高にすると共に、複数の各確認装置の保守管理が面倒である。
【0006】
本発明の目的とするところは、ヘミング加工動作の前に必要に応じて行われるワーク有無確認等の各種の確認動作が設備投資的有利に行えるようにしたヘミング加工システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的を達成する技術的手段は、作業ステージの下型にワークを位置決め保持してワーク周縁部をロボットアーム先端の加工ユニットでヘミング加工するシステムであって、ロボットアームの駆動を制御するロボット制御系に、作業ステージ側の所望位置に配置された確認対象物にロボットアームで加工ユニットを接触させることにより加工ユニットと確認対象物との間で通電させ、その通電の有無を検知する導通検知装置を配設し、確認対象物は、作業ステージ側の下型に位置決め保持される導電性のワークと、作業ステージ側の下型又は下型上のワークの種類を取付位置で表示する導電性の種類表示手段を位置移動可能に有する種類設定表示部と、作業ステージ側の下型に位置決めされたワークの周辺部を下型へと押圧してワークを下型上に位置決め保持する複数の上下開閉式クランプ機構とを含み、ロボットアームの加工ユニット及び作業ステージは、それぞれ、導通検知装置に電気的に接続されていると共に、ワーク、種類設定表示部、及びクランプ機構は、それぞれ、作業ステージに対して通電可能に配置されており、ワークと加工ユニットとの間の通電の有無を導通検知装置で検知してワークの有無を検知するワーク確認動作と、種類設定表示部と加工ユニットとの間の通電の有無を導通検知装置で検知してワークの種類を検知するワーク種類確認動作と、クランプ機構と加工ユニットとの間の通電の有無を導通検知装置で検知してワークのクランプを確認するクランプ位置確認動作とを行うことを特徴とする。
【0008】
ここで、作業ステージ側の下型とは、定位置の作業ステージ上に直接に、或いは、特別な治具を介して位置決め保持された下型のことである。また、ロボットアームは多関節ロボットアームであり、このロボットアームでヘミング加工されるワークは自動車ドアのアウタパネルとインナパネル等の板金である。ロボットアームの加工ユニットは、導電性のヘム刃を有するヘム刃構造、又は、導電性のローラーを有するローラー構造が適切であるが、これら構造に限定されない。加工ユニットのヘム刃やローラー等がロボットアームを介して、又は、絶縁電線等で直接にロボット制御系の導通検知装置に電気的に接続される。導通検知装置は作業ステージ側にも電気的に接続されて、作業ステージ側の導電性の下型や他の特定の導電性の確認対象物(種類設定表示部、クランプ機構)に接続される。導通検知装置が配置されるロボットアームのロボット制御系は、既存のヘミング加工システムにおけるロボット制御盤、制御ボックス等に組み込まれるコンピューターシステムで、この既存のロボット制御系に内蔵されるように導通検知装置が配置され、或いは、ロボット制御系と配線されてロボット制御系と離れた適当な場所に導通検知装置が配置される。
【0009】
導通検知装置はロボットアームの加工ユニットと作業ステージ側の確認対象物とが接触すると両者間で通電させる直流又は交流の通電機能と、この通電の有無を検知する導通検知機能と、導通検知の結果と予め決められたプログラムから確認対象物の有無等の確認動作をする機能を有する。このような簡単で明確な機能、少ない機能を有する導通検知装置は、構造簡単な小形で安価な電気回路構成とすることができ、この導通検知装置をロポット制御系に配設することで、作業ステージ側を各種の確認動作のための電気機器類や配線類を組み込まない構造簡単で設備投資的に有利な構造とすることができる。
【0010】
作業ステージ上の所定位置に配置される確認対象物(下型に位置決め保持されるワーク、種類設定表示部、クランプ機構)の数は限定されない
【0011】
ワーク確認動作において、作業ステージ側の下型に位置決め載置されたワークの所定箇所にロボットアームで加工ユニットの所定箇所を接触させると、この接触点を通して加工ユニットとワークとの間で通電し、この通電の有無を導通検知装置が検知する。導通検知装置は、加工ユニットとワークとの間で通電有りを検知すると下型上にワーク有りを検知し、通電無しを検知すると下型上にワーク無しを検知する。例えばワークが自動車ドアのアウタパネルとインナパネルの場合、下型上にアウタパネルとインナパネルが正常に重ねて位置決めされている場合は、インナパネルに加工ユニットが接触して通電有りが確認される。また、下型上にアウタパネルとインナパネルの両方が無い場合や、アウタパネルとインナパネルの一方だけがある場合は、通電無しが確認されて、下型上にワークが無いか、下型上にワークがあっても正常でない状態(ヘミング加工に不適当な状態)にワークがあると判定される。
【0012】
ワーク種類確認で用いる種類設定表示部は、作業ステージ側の下型又は下型上のワークの種類を取付位置で表示する導電性の種類表示手段を位置移動可能に有する構造で、作業ステージ側の定位置に設置される。ワーク種類確認動作で、下型上のワークの種類とロボットアームがヘミング加工するワークの種類とが一致しているか否かが確認される。かかる種類設定表示部の種類表示手段は金属製のボルトやピン等で、これを種類設定表示部の例えば水平な上面の複数箇所に位置移動可能に取り付ける。種類設定表示部上面における種類表示手段の複数の取付位置と、下型又は下型上のワークの複数の種類を1対1の関係で決めておいて、ロボットアームの加工ユニットと種類表示手段の接触の有無を導通検知装置で検知して、種類設定表示部上での種類表示手段の取付位置の正誤を確認し、作業ステージ側の下型又は下型上のワークの種類の正誤を確認する。
【0013】
また、ワークを下型上に位置決め保持するクランプ機構は、上下左右に開閉動作する開閉レバーや、この開閉レバーを開閉操作する操作レバーを有するトグルクランプ等であって、開成時と閉成時で異なる位置、姿勢にある操作レバーや開閉レバー等の一部の導電部分がロボットアームの加工ユニットと接触する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1及び図2に示されるヘミング加工システムは、定位置に水平に固定された金属製の作業ステージ20側に位置決めされた下型10上にワーク1を位置決め保持して、ワーク1の周縁部をロボットアーム30でヘミング加工する。作業ステージ20上に下型10を直接に位置決めしてもよいが、本実施形態では図1と図2に示すように作業ステージ20上に金属プレートの汎用治具40を介して下型10を位置決め保持する。下型10は複数種類のワーク1の種類毎に用意される特定ワーク専用型であり、汎用治具40は複数種類の下型10のいずれにも共用される汎用治具であって、いずれも通電可能な金属製である。下型10を搭載した汎用治具40が例えばフォークリフト(図示せず)で作業ステージ20上に運搬されて位置決め保持された後、汎用治具40の下型10上にワーク1が位置決め載置される。
【0016】
作業ステージ20の上面にはフォークリフトの2本の昇降爪が挿入される平行な2条の溝23が形成され、作業ステージ20の周縁の複数箇所には汎用治具40の上下動をガイドするガイド部材21が突設される。溝23を利用してフォークリフトで汎用治具40と下型10の一式が作業ステージ20に搬入され、作業ステージ20から搬出される。この搬入搬出の各動作はガイド部材21で汎用治具40をガイドすることで円滑かつ迅速に行われる。ガイド部材21はガイドローラーを内蔵したもので、汎用治具40をガイド部材21とガイドローラーとで2段階的にガイドする。
【0017】
作業ステージ20側にロボット本体31が設置され、このロボット本体31の上端から任意方向に延びるロボットアーム30の先端に加工ユニット32が連結される。加工ユニット32は、ワーク1の周縁部を順にヘミング加工する機能と、後述する各種の確認対象物を確認するための動作をする機能を備える。図1に示される加工ユニット32は、ヘム刃33とヘム刃33を軸方向に振動させるエアーシリンダ34を具えたハンマリングヘム構造であるが、図示しないローラー構造のものでもよい。ロボットアーム30の駆動を制御するロボット制御系35が、作業ステージ20とロボット本体31を囲む安全柵5の外の制御ボックス36に収納される。
【0018】
安全柵5はアルミ枠に透明樹脂板等を取付けた矩形の柵であって、図3の見取図のように部分的にシャッター5aや安全柵扉5b、…を有する。ロボットアーム30にヘミング加工のための起動が自動でかかった場合、シャッター5aで作業員の安全柵5内への進入を防ぎ、作業員が進入しようとした場合は安全マット5cのオン動作で一時停止となり、作業員が進入した場合は安全柵5の内部に設置されたエリアセンサー5dのオン動作で非常停止がかかる。安全柵扉5bは安全柵5の内部の作業ステージ20からワークや下型、汎用治具を取り出す用途と、安全柵5の外部から作業ステージ20に汎用治具と下型の一式を搬入する用途に使用される。また、安全柵5の近くの床上に上下複数段ラック構造の下型置台70が設置され、下型置台70に保管された汎用治具と下型の一式がフォークリフトで取り出されて作業ステージ20へと搬入される。下型置台70に下型搭載の汎用治具を上下複数段に保管することで、省スペースでの下型保管が可能になり、また、下型の保管や運搬時に下型が汎用治具で保護されて、下型の保管時や運搬時の取り扱いが容易になる。
【0019】
本発明の特徴は、ロボット制御系35に導通検知装置37を配設したことである。導通検知装置37は、ヘミング加工動作の前に必要に応じて作業ステージ20側の所定位置に設置された特定の確認対象物の有無を導通チェックにて検知する電気回路で、作業ステージ20側とロボット本体31側に絶縁電線38、39で配線される。確認対象物は、作業ステージ20側に位置決めされた下型10上のワーク1であり、必要に応じて作業ステージ20側の所定位置に配置された種類設定表示部60と、汎用治具40上に設置された複数のワーク押圧用クランプ機構50である。導通検知装置37は、ロボットアーム30の加工ユニット32とワーク1等の確認対象物が接触すると、その両者間で通電させる機能と、この通電の有無から確認対象物の各種状況を確認する機能を備える。
【0020】
確認対象物のワーク1は、例えば自動車ドアのアウタパネルとインナパネルであり、種類設定表示部60は例えば自動車ドアの車種を設定する車種設定スタンドであり、クランプ機構50はヘミング加工されるワーク1の周辺部をクランプする上下開閉式の例えばトグルクランプである。種類設定表示部60は汎用治具40上の定個所に固定され、クランプ機構50は汎用治具40上の所望の複数箇所に位置移動可能に設置される。これら確認対象物の導通検知装置37による確認動作説明の前に、図4に示される加工ユニット32の具体的構造と、図5と図6に示されるワーク1とクランプ機構50の関係と、図7と図8に示される種類設定表示部60の具体的構造を順に説明する。
【0021】
図4(A)、(B)に示される加工ユニット32のヘム刃33は導電性鋼板で、板厚方向に作業穴33aを貫通させている。作業穴33aは2箇所で、1箇所が後述するクランプ機構50の導通チェックに利用され、他の1箇所の穴はヘム刃軽量化のために形成される。ヘム刃33の先端は平坦面であり、その両端はアール面に仕上られて、ワーク周縁部のヘミング加工に使用される。導電性のヘム刃33は、他の加工ユニット32やロボットアーム30の導電部と絶縁電線39を介して導通検知装置37に、又は、絶縁電線39で直接に導通検知装置37に接続される。
【0022】
図5は汎用治具40上に設置された開状態のクランプ機構50と下型10とワーク1が示される。ワーク1は自動車ドアのアウタパネル2とインナパネル3で、1車種のアウタパネル専用の下型10上にアウタパネル2が位置決め載置され、このアウタパネル2上にインナパネル3が載置される。アウタパネル2の周縁には予め略垂直に折曲されたフランジ部2aが形成され、このフランジ部2aの内側の周縁部上にインナパネル3の周縁部が載置されて、最終的にフランジ部2aがロボットアーム先端のヘム刃33でインナパネル3の周縁部上へと折り曲げられる(図18参照)。インナパネル3はアウタパネル2を介して下型10に通電可能に接続された状態にあり、下型10は汎用治具40と作業ステージ20を介して導通検知装置37に電気的に接続された状態にあって、後で導通検知装置37で下型10上でのワーク1の有無検知ができるようにしてある。
【0023】
クランプ機構50は汎用治具40上に位置移動可能に設置される上下開閉式のトグルクランプで、汎用治具40上の下型10に位置決め載置されたワーク1の周辺部の任意の複数箇所を押圧して、下型10にワーク1を仮固定する。クランプ機構50は、汎用治具40上に突設された支柱51の上端部に設置したトグル機構52から開閉レバー53と操作レバー54を突出させている。支柱51の上端部で開閉レバー53と操作レバー54が下型10に対して接近及び離反する上下左右方向に開閉動作する。図5の開状態のときの開閉レパー53と操作レバー54は下型10から離れた定位置に保持され、図6の閉状態のときに開閉レバー53はその先端部が下型10上のワーク1の周辺部上まで延在して、開閉レバー先端部に固定したワーク位置決め押圧用パッド56,57をワーク1の周辺部に押圧してワーク1を下型10に位置決め保持する。クランプ機構50の図の開状態と図の閉状態は、いずれもトグル機構52の作用でロック状態にあって安定している。
【0024】
操作レバー54の開閉は作業員による手動で、又は、各クランプ機構50に装備させたエアーシリンダー等の専用のレバー駆動源で自動的に、或いは、ロボットアーム30を使って自動的に行われる。操作レバー54の開閉を手動かロボットアーム30を使って自動で行う場合は、操作レバー54の先端に屈曲させた操作ロッド55を使って行われる。操作レバー54をロポットアーム30で自動開閉するときに操作ロッド55の有無確認動作がロボットアーム30と導通検知装置37で行われる。従って、操作ロッド55は導電部材で構成されて、導電性の操作レバー54等を介することによって導通検知装置37に電気的に接続される。
【0025】
以上のクランプ機構50が汎用治具40上の複数箇所に設置されて、複数のクランプ機構50を閉動作させることで下型10上のワーク1の周辺部が各クランプ機構50の開閉レバー53で押圧されて下型10に仮固定され、ワーク周縁部のヘミング加工が可能な状態に保持される。このように下型10上にワーク1の周辺部だけをクランプ機構50でクランプして位置決め保持することで、図示しないが下型の上方で上下動させて下型上のワークの中央部を下方に押圧して下型と共にワークを位置決め保持する上型や、他のワーク位置決め用押圧部材が不要となり、かつ、これら上型や押圧部材を上下動させる昇降設備も不要となって、ヘミング加工システムを設置スペースの小さな設備投資的有利な構造にすることができる。
【0026】
汎用治具40上にクランプ機構50と共に設置される種類設定表示部60は、汎用治具40上に位置決め載置される特定ワーク専用の下型10の種類、又は、この下型10上に位置決めされるワーク1の種類が手動で設定でき、設定された種類がロボットアーム30で検知できるようにする構造物で、その具体例を図7及び図8に示す。同図の種類設定表示部60は、ヘミング加工されるワーク1の種類、このワーク専用の下型10の種類である自動車ドアの車種を設定する車種設定スタンドで、汎用治具40上の定位置に固定された筒状のスタンド61と、スタンド61の上端に水平に固定された1枚の設定板62を有する。設定板62の上面には複数の車種と同じ数のネジ穴63が形成され、このネジ穴63の内の選択されたいずれか1つに導電性の種類表示手段であるボルト64が着脱自在に螺装される。複数のネジ穴63の座標と複数の車種の関係が1対1で決められ、汎用治具40上に位置決め載置される下型10に載置されるワーク1の車種で決まる所定座標の1箇所のネジ穴63だけにボルト64が設置される。ボルト64は同じ金属製の設定板62やスタンド61、汎用治具40、作業ステージ20を介して導通検知装置37に接続される。
【0027】
種類設定表示部60とクランプ機構50、下型10上のワーク1の各確認対象物に対するロボットアーム30による確認動作は、次のヘム刃位置検知動作の後で実施される。このヘム刃位置検知動作は、図1及び図2に示す作業ステージ20上の定位置に設置されたアーム位置検知装置80とヘム刃位置検知装置90で実施される。この両検知装置80,90の具体的構造が図9に示される。
【0028】
ヘミング加工の作業開始前にロボットアーム30はその先端のヘム刃33をアーム位置検知装置80からヘム刃位置検知装置90へと移動させる。アーム位置検知装置80は上端にリミットスイッチ81を有し、ロボットアーム30はヘム刃33でリミットスイッチ81を押してオンさせる定位置(原点位置)に静止している。リミットスイッチ81がオン状態にある間に作業員による設備の点検や、下型10へのワークセットの各作業が行われる。この作業中にロボットアーム30が誤って起動してヘム刃33を動かすと、リミットスイッチ81がオフになって非常停止が自動で掛けられる。
【0029】
アーム位置検知装置80でロボットアーム30が正常な原点位置に在ると確認された後、必要時にロボットアーム30が起動してヘム刃33をヘム刃位置検知装置90へと移動させる。ヘム刃位置検知装置90は、ヘム刃33の摩耗量や位置ズレ量を検知する。例えば図10に示すようなレーザーセンサー91でヘム刃33の先端中央の平坦面と、先端と側面の間のアール部を含む複数箇所の摩耗量を検出する。ヘム刃33は先端中央の平坦面やその両端のアール部を使ってヘミング加工するため、先端の平坦面やアール部の摩耗量が許容値を超えるとヘミング加工精度が低下する。そこで、ヘム刃位置検知装置90で検出された摩耗量が許容値の例えば0.5mm未満であれば次のヘミング加工の動作に移り、0.5mm以上であればヘム刃33の交換が行われる。
【0030】
ヘム刃位置検知装置90でヘム刃33の摩耗量等が検査された後、ロボットアーム30は導通検知装置37と協働でヘミング加工前に必要とされる各種の確認動作を行う。この確認動作は、図11に示す[車種確認動作]、図12及び図13で示す[クランプ位置確認動作]、図14乃至図16に示す[ワーク確認動作]である。これら各確認動作の順番は限定されないが、次の順に行われる。
【0031】
[車種確認動作]
【0032】
作業ステージ20上に下型搭載の汎用治具40がフオークリフトで搬入されると、ロボットアーム30がロポット制御系35からの指令で起動して加工ユニット32のヘム刃33を汎用治具40上の種類設定表示部(車種設定スタンド)60の真上に移動させ、ヘム刃33を図11(A)に示すように設定板62上の所定高さ位置PIに静止させる。この静止位置PIは、ロボット制御系35に予め設定された1車種のワークによって決められた位置である。−方、種類設定表示部60の設定板62上には、特定ワーク専用の下型10又はワークの1車種に対応する1つの座標のネジ穴63だけにボルト64が予め設置される。
【0033】
図11(A)のヘム刃33の静止位置PIと、設定板62上のボルト64の座標位置が合致していると、ボルト64の真上にヘム刃33の先端の平坦面中央部が対向し、この時点でヘム刃33とボルト64の間の通電の有無チェックが導通検知装置37で行われ、このときは通電無しでチェックOKと判断されて次のステップに移る。次のステップではロボットアーム30がヘム刃33を真下に所定ストロークだけ下降させて、図11(B)に示すようにヘム刃33の先端の平坦面中央部をボルト64の上面に接触させる。この時点でヘム刃33とボルト64との間で通電が開始され、この通電有りで車種チェックOKと判断される。つまり、ロボットアーム30がヘミング加工するワークの車種と、種類設定表示部60にボルト64の位置で設定された車種とが一致していると判断されて、ワークのヘミング加工OKと判断される。図11(B)の時点で通電無しと判断された場合は、設定板62上のボルト64の座標位置と、ロボットアーム30がロボット制御系35からの指令に基づいてヘム刃33を移動させる静止位置とが相違している場合で、このときはヘミング加工NOと判断されてロボットアーム30の駆動に一時停止がかけられる。
【0034】
以上のような種類設定表示部60とロボットアーム30による車種の確認動作は、ロボットアーム30がロボット制御系35からの駆動制御信号で正確かつ高速で駆動することから短時間で行われる。また、車種の確認が導通検知装置37で直接に行えるので、特別な車種確認センサーやこのセンサーからの信号を処理して車種を判別する車種判別回路が不要となる。従って、既存のロボットアームやそのロボット制御系を有効利用することで設備投資的有利に車種確認のシステムが実現される。
【0035】
[クランプ位置確認動作]
【0036】
作業ステージ20側の下型10上にワーク1が位置決めされると、開状態にあるクランプ機構50がロボットアーム30で閉じられてワーク周辺部が下型10にクランプされる。ロボットアーム30がクランプ機構50を閉じる前後にクランプ機構50の操作ロッド55の有無が導通検知装置37で確認される。
【0037】
下型10上にワーク1を位置決めするとき、各クランプ機構50は開状態にあってロボットアーム30が各クランプ機構50が開状態にあるか否かの確認動作をしてから、各クランプ機構50を順に閉じる。つまり、ロボットアーム30が開状態にあるクランプ機構50を閉状態に切り替える場合、クランプ機構50が既に閉状態にあるときにこれを閉じるようにロボットアーム30が動作すると閉状態のクランプ機構50の一部にロボットアーム30の先端部が衝突することがあるので、これを回避するためにロボットアーム30はまず各クランプ機構50が開状態にあるか否かの確認動作をする。この確認動作は図12(A)→(B)→(A)の動作で行われる。
【0038】
図12(A)は図5の開状態のクランプ機構50における略水平な操作レバー54と操作ロッド55が示される。この操作ロッド55の先端近くの定位置P2にヘム刃33をロボットアーム30で移動させて静止させる。このとき、図13(A)に示すようにヘム刃33の1つの作業穴33aのほぼ中心位置に操作ロッド55の先端が対向する。この時点で導通検知装置37がヘム刃33と操作ロッド55の間の通電の有無を検知し、通電無しでチェックOKとなって次のステップに移る。次のステップでは、図12(B)のようにロボットアーム30がヘム刃33を定ストロークだけ前進させて1つの作業穴33aの中心付近に操作ロッド55を遊嵌した後、ヘム刃33を少しだけ上下或いは左右移動させて作業穴33aの内面を操作ロッド55に接触させる。この状態が図13(B)に示され、この時点で導通検知装置37がヘム刃33と操作ロッド55の間の通電の有無を検知し、このときは通電有りでチェックOKとなる。この2回のチェックOKでクランプ機構50が図6の開状態にあることが正確に確認される。
【0039】
全てのクランプ機構50が開状態にあると確認されると、ロボットアーム30は開状態の各クランプ機構50を順に閉じる。その要領を図12(A)〜(D)に示すと、まずロボットアーム30がヘム刃33を図12(A)から(B)の位置に移動させた後、ヘム刃33を図12(C)の上限位置まで上昇移動させ、この上昇移動で操作ロッド55を介して操作レバー54を略垂直な姿勢まで開く。その後、図12(D)に示すようにヘム刃33を後退させて操作ロッド55から離脱させ、次の開状態にあるクランプ機構50を閉じるための動作に移行する。図12の(B)から(C)、(D)の各段階で導通検知装置37で何回も導通チェックを行うようにすると、操作レバー54を監視しながら開くことができて、レバー閉成動作の信頼性を上げることができる。また、操作レバー54を閉じるときは図12の(D)→(C)→(B)→(A)の順序で行われ、このときも導通検知装置37で導通チェックを行うようにすれば、レバー開成動作の信頼性を上げることができる。
【0040】
[ワーク確認動作]
【0041】
図14(A)に示すように、作業ステージ側の下型10上にアウタパネル2とインナパネル3が位置決め載置されると、ロボットアーム30がロボット制御系35からの指令で起動して加工ユニット32のヘム刃33をインナパネル3の真上の所定高さ位置P3に静止させる。この静止位置P3はインナパネル3の比較的強度のい所定箇所の真上に設定される。図14(A)のヘム刃静止の時点でヘム刃33とインナパネル3の間の通電の有無チェックが導通検知装置37で行われ、このときは通電無しでチェックOKと判断される。次にロボットアーム30がヘム刃33を真下に所定ストロークだけ下降させて、図14(B)に示すようにヘム刃33の先端の平坦面中央部をインナパネル3の上面に若干の押圧力で接触させる。この時点でヘム刃33とインナパネル3との間で通電が開始され、この通電有りでワーク有りと判断される。図14(B)の時点で通電無しと判断された場合は、下型10上にインナパネルとアウタパネルの両方が無い場合か、インナパネルだけが無い場合か、図15に示すようにインナパネル3はあるがアウタパネルが無い場合のいずれかと判断されて、ロボットアーム30の駆動に一時停止がかけられる。
【0042】
図15は下型10上にインナパネル3だけがある場合で、このときロボットアーム30でヘム刃33を図14(A)の静止位置P3から定ストローク下降させると、ヘム刃33がインナパネル3にパネル板厚程度の小さな隙間で接近するために、インナパネル3に予期せぬ歪が発生しているとヘム刃33がインナパネル3に不測に接触する可能性がある。そこで、ワーク有無確認をより確実に行うために、自動車ドアのワーク1においては上記のインナパネル3の所定箇所にヘム刃33を接触させる確認動作と共に、例えば図16に示すようにワーク1の別の1箇所であるアウタパネル2のフランジ部2aにヘム刃33を接触させるようにしてアウタパネル2の有無確認も行うようにする。アウタパネル2のフランジ部2aは後でヘミング加工されるところで、下型10から真上に起立していることから、このフランジ部2aの上端の定箇所にヘム刃33の先端平坦面中央を接触させるようにして、両者間の通電の有無を導通検知装置37で検知する。そして、インナパネル3の有無検知の結果とアウタパネル2の有無検知の結果でもってワーク有無の確認を行うようにすれば、図15のような場合であっても常に正確なワーク有無確認が行えるようになる。
【0043】
以上のような下型10上のワーク1の有無確認の動作は、車種確認の動作と同様に正確かつ短時間で行うことができる。また、作業ステージ側にワーク検知のための検知ピンやセンサー類を配設する必要が無くて、ほとんど既存のロボットアームやそのロボット制御系を有効利用することでワーク有無検知が実行できて、へミング加工システムの省スペース化と設備投資費の削減が可能となる。
【0044】
以上のような全ての各種確認動作が実施されてから行われるワーク1のヘミング加工の具体的動作例を、図17と図18を参照して説明する。
【0045】
ロボットアーム30は全てのクランプ機構50を閉じた後、下型10上のワーク1のヘミング加工の動作に移行する。例えば、自動車ドアのワーク1のヘミング加工される周縁部が図17で示す連続した第1周縁部AB、第2周縁部BC、第3周縁部CDとすると、ロボットアーム30はヘム刃33を図17の矢印で示すステップ▲1▼〜▲9▼の順でヘミング加工する。なお、ステップ▲1▼、▲2▼では端処理加工が行われ、ステップ▲3▼、▲5▼、▲6▼、▲8▼ではプリヘム加工が、ステップ▲4▼、▲7▼、▲9▼では本ヘム加工が行われる。
【0046】
ステップ▲1▼とステップ▲2▼の端処理加工は、第1周縁部ABと第2周縁部BCのコーナ部と、第2周縁部BCと第3周縁部CDのコーナ部に順にヘム刃33を移動させて、コーナ部をプリヘム加工し易いように曲げ加工する。
【0047】
ステップ▲2▼の後、ステップ▲3▼によって第1周縁部ABがプリヘム加工される。つまり、図18(A)に示すように、アウタパネル2の周縁のフランジ部2aをヘム刃33の先端面で約45゜折り曲げるプリヘム加工が行われる。この第1周縁部ABのプリヘム加工は、第1周縁部ABをクランプしているクランプ機構だけをロボットアームで一時的に開状態にして行われる。ステップ▲3▼のプリヘム加工が終了すると、ステップ▲4▼に移行して同じ第1周縁部ABの本ヘム加工が行われる。この本ヘム加工は図18(B)に示すようにプリヘム加工されたフランジ部2aをヘム刃33の先端面で押圧してインナパネル3の周縁部上に重合させる加工で、ステップ▲4▼終了で第1周縁部ABのヘミング加工が終了する。
【0048】
第1周縁部ABのヘミング加工が終了すると、ロボットアーム30は第1周縁部ABのクランプ機構を閉じ、次の加工対象である第2周縁部BCのクランプ機構だけを開く動作をしてから、第2周縁部BCをステップ▲5▼とステップ▲6▼で2回に分けてプリヘム加工をしてから、ステップ▲7▼で本ヘム加工する。
【0049】
ステップ▲7▼で第2周縁部BCのヘミング加工が終了すると、ロボットアーム30は第2周縁部BCのクランプ機構を閉じ、次の加工対象である第3周縁部CDのクランプ機構だけを開いてから、第3周縁部CDをステップ▲8▼でプリヘム加工してから、ステップ▲9▼で本ヘム加工する。
【0050】
図18(A)のプリヘム加工及び図18(B)の本ヘム加工の段階で、ヘム刃33とフランジ部2aの間の通電の有無を導通検知装置37で監視することができ、このように監視することでプリヘム加工と本ヘム加工の進行上の詳細な監視と制御が可能となり、ヘミング加工の信頼度の改善が図れる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、ワークをヘミング加工するロボットアームのロボット制御系に、作業ステージ側に設置されたワークの有無や種類等をロボットアームの加工ユニットとの接触による通電の有無検知で確認する導通検知装置を設置したので、作業ステージ側をワーク有無や種類を検知する電気機器類や配線類を組み込まないシンプルな構造にすることができる。また、既存のロボットアームとそのロボット制御系を利用してワーク有無等を検知する導通検知装置は、加工ユニットと確認対象物の接触による通電の有無を検知する構造簡単で小形、安価な電気回路構成とすることができて、設備投資的有利に実施できるヘミング加工システムが提供できる。
【0052】
ワーク確認動作では、ロボットアームで加工ユニットとワークの任意の1箇所又は複数箇所での通電の有無検知させることで、下型上でのワークの有無が正確に確認でき、また、下型上にあるワークが正常な姿勢であるか否かも正確に確認できて、ロボットアームによるワークのヘミング加工動作の信頼性を向上させることができる。
【0053】
また、ワーク種類確認動作では、ヘミング加工するワークと異なる種類のワークが下型上にあると、この種類の相違がロボット制御系の導通検知装置で検知されて、ワークの種類の相違に伴うトラブル発生を簡単な導通検知装置で回避できる効果がある。
【0054】
また、クランプ位置確認動作では、ロボットアームの加工ユニットでクランプ機構を開閉する際に、加工ユニットとクランプ機構の一部の接触の有無を導通検知装置で監視させることで、クランプ機構を開閉させるロボットアームの複雑な駆動制御が容易になり、ロボットアームによるクランプ機構開閉動作の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すヘミング加工システムの側面図である。
【図2】図1のヘミング加工システムの平面図である。
【図3】図1のヘミング加工システムとその周辺の見取り図である。
【図4】(A)はロボットアーム先端の加工ユニットの正面図、
(B)は加工ユニットにおけるヘム刃の側面図である。
【図5】作業ステージ側のクランプ機構の開状態時の側面図である。
【図6】作業ステージ側のクランプ機構の閉状態時の側面図である。
【図7】作業ステージ側の種類設定表示部の平面図である。
【図8】図7の種類設定表示部の正面図である。
【図9】作業ステージ側のアーム位置検知装置とヘム刃位置検知装置の正面図である。
【図10】図9のヘム刃位置検知装置のレーザーセンサーの正面図である。
【図11】(A)は種類設定表示部と加工ユニットの導通チェック前の概要を示す側面図、
(B)は導通チェック時の側面図である。
【図12】(A)〜(D)はヘム刃とクランプ機構の一部の関係を示す部分斜視図である。
【図13】(A)はクランプ機構と加工ユニットの導通チェック前の概要を示す側面図、
(B)は導通チェック時の側面図である。
【図14】(A)はワークと加工ユニットの導通チェック前の概要を示す側面図、
(B)は導通チェック時の側面図である。
【図15】非正常時のワークと加工ユニットの導通チェック時の概要を示す側面図である。
【図16】ワークの別の箇所と加工ユニットの導通チェック時の概要を示す側面図である。
【図17】ヘミング加工されるワークの概要を示す平面図である。
【図18】(A)はプリヘム加工時のワークの部分断面図、
(B)は本ヘム加工時のワークの部分断面図である。
【符号の説明】
1 ワーク
2 アウタパネル
2a フランジ部
3 インナパネル
5 安全柵
5a シャッター
5b 安全柵扉
5c 安全マット
5d エリアセンサー
10 下型
20 作業ステージ
21 ガイド部材
23 溝
30 ロボットアーム
31 ロボット本体
32 加工ユニット
33 ヘム刃
33a 作業穴
34 エアーシリンダ
35 ロボット制御系
36 制御ボックス
37 導通検知装置
38 絶縁電線
39 絶縁電線
40 汎用治具
50 ワーク押圧用クランプ機構(確認対象物)
51 支柱
52 トグル機構
53 開閉レバー
54 操作レバー
55 操作ロッド
56,57 押圧用パッド
60 種類設定表示部(確認対象物)
61 スタンド
62 設定板
63 ネジ穴
64 ボルト(種類表示手段)
70 下型置台
80 アーム位置検知装置
81 リミットスイッチ
90 ヘム刃位置検知装置
91 レーザーセンサー
AB 周縁部
BC 周縁部
CD 周縁部
PI 所定高さ位置
PI 静止位置
P2 定位置
P3 所定高さ位置
P3 静止位置

Claims (3)

  1. 作業ステージの下型にワークを位置決め保持してワーク周縁部をロボットアーム先端の加工ユニットでヘミング加工するシステムであって、
    ロボットアームの駆動を制御するロボット制御系に、作業ステージ側の所望位置に配置された確認対象物にロボットアームで加工ユニットを接触させることにより加工ユニットと確認対象物との間で通電させ、その通電の有無を検知する導通検知装置を配設し
    前記確認対象物は、作業ステージ側の下型に位置決め保持される導電性のワークと、作業ステージ側の下型又は下型上のワークの種類を取付位置で表示する導電性の種類表示手段を位置移動可能に有する種類設定表示部と、作業ステージ側の下型に位置決めされたワークの周辺部を下型へと押圧してワークを下型上に位置決め保持する複数の上下開閉式クランプ機構とを含み、
    前記ロボットアームの加工ユニット及び前記作業ステージは、それぞれ、前記導通検知装置に電気的に接続されていると共に、前記ワーク、前記種類設定表示部、及び前記クランプ機構は、それぞれ、前記作業ステージに対して通電可能に配置されており、
    前記ワークと前記加工ユニットとの間の通電の有無を前記導通検知装置で検知して前記ワークの有無を検知するワーク確認動作と、前記種類設定表示部と前記加工ユニットとの間の通電の有無を前記導通検知装置で検知して前記ワークの種類を検知するワーク種類確認動作と、前記クランプ機構と前記加工ユニットとの間の通電の有無を前記導通検知装置で検知して前記ワークのクランプを確認するクランプ位置確認動作とを行うことを特徴とするヘミング加工システム。
  2. 前記クランプ位置確認動作において、前記加工ユニットは、前記クランプ機構が閉動作して下型上のワーク周辺部を押圧する閉時と、開動作して下型上のワーク周辺部から離脱する開時で位置移動する前記クランプ機構の一部に接触する請求項1記載のヘミング加工システム。
  3. 前記ワークが、自動車ドアのアウタパネルとインナパネルである請求項1又は2記載のヘミング加工システム。
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