JP4019954B2 - 画像再生システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、ディスプレイ、プロジェクタ等の画像再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタルカメラやカラーマネジメント技術の普及が進むにつれて種々の色空間が提案されている。ディジタル画像の色空間としては、sRGB、NTSC−RGB、wRGB、sYCC、XYZ、HSI、CMYK等が知られている。これらの色空間はそれぞれ色再現領域(ガマット)が異なっている。例えばISOで規定された標準色空間としてのsRGBはガマットが狭いため、sRGB色空間内にない印刷可能な色が存在する。
【0003】
特許文献1には、ディジタルカメラでNTSC−RGB等のsRGBよりガマットの広い色空間で処理されたディジタル画像を圧縮のためにYCbCr色空間に変換し、プリンタでもNTSC−RGB等のsRGBよりガマットの広い色空間でディジタル画像を処理するための技術が開示されている。特許文献1に開示された技術は、ディジタルカメラ等の画像ファイル生成装置ではディジタル画像を処理した色空間の情報を個々の画像ファイルに添付し、プリンタ等の画像再生システムでは添付された色空間の情報に基づいてディジタル画像を処理するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−152544号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、色空間が互いに異なる複数のディジタル画像を合成して一画面に再生する場合、最終的には合成画像を1つの色空間で処理する必要がある。従来の画像再生システムでは、ある色空間(例えばRGB色空間)で複数のディジタル画像を処理する場合、それらの色空間が全て同じもの(例えばsRGB色空間)とみなして処理している。したがって、個々には色再現性良く再生できるディジタル画像であっても、そのようなディジタル画像を複数集めて一画面に再生する場合には、色再現性が損なわれている。
【0006】
本発明は、色空間の異なる複数のディジタル画像を色再現性良く一画面に再生する画像再生システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像再生システムは、ディジタル画像を入力するための画像入力手段と、画像入力手段によって入力された複数のディジタル画像を一画面に再生する再生手段であって、各ディジタル画像の色空間が一つのRGB色空間に統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定のRGB色空間に変換し、一つのRGB色空間に統一された複数のディジタル画像を一画面に再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。一般に、ガンマ補正、カラーバランス調整、シャープネス調整、コントラスト調整等の画像処理は、RGB色空間で行われることが多い。したがって、複数のディジタル画像を一画面に再生するためにそれらの色空間を統一するにあたり、RGB色空間においてそれらの色空間を統一することにより、色空間を統一した後にディジタル画像を扱いやすくなる。また、RGB色空間において色空間を統一することにより、色空間を統一した後に行う画像処理のために色空間を変換する回数を低減できるため、色空間の変換誤差による色再現性の低下を防止できる。
【0008】
さらに本発明に係る画像再生システムの再生手段は、一画面にレイアウトする全てのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間のうち最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定のRGB色空間に変換することを特徴とする。最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、色空間を統一することによる色再現性の低下を抑制することができる。
【0009】
さらに本発明に係る画像再生システムの再生手段は、一画面にレイアウトする全てのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間のうちガマットが最も広いRGB色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定のRGB色空間に変換することを特徴とする。ガマットが最も広いRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、色空間を統一することによる色再現性の低下を防止することができる。
【0010】
さらに本発明に係る画像再生システムは、複数のディジタル画像のレイアウトを指定したレイアウト情報を記憶するためのレイアウト記憶手段をさらに備え、再生手段は、レイアウト記憶手段に記憶されたレイアウト情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定のRGB色空間に変換し、レイアウト記憶手段に記憶されたレイアウト情報に基づいて複数のディジタル画像を一画面にレイアウトして再生することを特徴とする。レイアウト情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、もともと複数のディジタル画像を編集するためのレイアウト情報でいわば能動的に複数のディジタル画像のカラーマネジメントをすることができる。
【0011】
さらに本発明に係る画像再生システムは、複数のディジタル画像のレイアウトを指定したレイアウト情報を記憶するためのレイアウト記憶手段をさらに備え、再生手段は、レイアウト記憶手段に記憶されたレイアウト情報で指定されている規則により各ディジタル画像の色空間に応じて決まるRGB色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定のRGB色空間に変換し、レイアウト記憶手段に記憶されたレイアウト情報に基づいて複数のディジタル画像を一画面にレイアウトして再生することを特徴とする。レイアウト情報で指定されている規則により各ディジタル画像の色空間に応じて決まるRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、もともと複数のディジタル画像を編集するためのレイアウト情報でいわば能動的に複数のディジタル画像のカラーマネジメントをすることができる。尚、レイアウト情報で指定されている規則により各ディジタル画像の色空間に応じてRGB色空間を決める例としては、例えば「最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一する」という規則がレイアウト情報で指定されていれば、その規則に従って「最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一」し、「ガマットが最も広いRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一する」という規則がレイアウト情報で指定されていれば、その規則に従って「最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一」するものである。
【0012】
さらに本発明に係る画像再生システムの再生手段は、各ディジタル画像の色空間が予め決められた唯一のRGB色空間に常に統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を唯一のRGB色空間に変換することを特徴とする。
また上記目的を達成するため、本発明に係る画像再生システムは、ディジタル画像を入力するための画像入力手段と、画像入力手段によって入力された複数のディジタル画像を一画面に再生する再生手段であって、一画面にレイアウトする全てのディジタル画像の付属情報で指定されている色空間のうち最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されている色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定の色空間に変換し、一つの色空間に統一された複数のディジタル画像を一画面に再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されている色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、色空間を統一することによる色再現性の低下を抑制することができる。
【0013】
また上記目的を達成するため、本発明に係る画像再生システムは、ディジタル画像を入力するための画像入力手段と、画像入力手段によって入力された複数のディジタル画像を一画面に再生する再生手段であって、一画面にレイアウトする全てのディジタル画像の付属情報で指定されている色空間のうちガマットが最も広い色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定の色空間に変換し、一つの色空間に統一された複数のディジタル画像を一画面に再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。ガマットが最も広い色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、色空間を統一することによる色再現性の低下を防止することができる。
【0014】
また上記目的を達成するため、本発明に係る画像再生システムは、ディジタル画像を入力するための画像入力手段と、複数のディジタル画像のレイアウトを指定したレイアウト情報を記憶するためのレイアウト記憶手段と、画像入力手段によって入力された複数のディジタル画像を一画面に再生する再生手段であって、レイアウト記憶手段に記憶されたレイアウト情報で指定されている色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定の色空間に変換し、レイアウト記憶手段に記憶されたレイアウト情報に基づいて複数のディジタル画像を一画面にレイアウトして再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。レイアウト情報で指定されている色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、もともと複数のディジタル画像を編集するためのレイアウト情報でいわば能動的に複数のディジタル画像のカラーマネジメントをすることができる。
【0015】
また上記目的を達成するため、本発明に係る画像再生システムは、ディジタル画像を入力するための画像入力手段と、複数のディジタル画像のレイアウトを指定したレイアウト情報を記憶するためのレイアウト記憶手段と、画像入力手段によって入力された複数のディジタル画像を一画面に再生する再生手段であって、レイアウト記憶手段に記憶されたレイアウト情報で指定されている規則により各ディジタル画像の色空間に応じて決まる色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定の色空間に変換し、レイアウト記憶手段に記憶されたレイアウト情報に基づいて複数のディジタル画像を一画面にレイアウトして再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。レイアウト情報で指定されている規則により各ディジタル画像の色空間に応じて決まるRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、もともと複数のディジタル画像を編集するためのレイアウト情報でいわば能動的に複数のディジタル画像のカラーマネジメントをすることができる。
【0016】
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
また、本発明は装置の発明として特定できるだけでなく、プログラムの発明としても、そのプログラムを記録した記録媒体の発明としても、方法の発明としても特定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を複数の実施例に基づいて説明する。
(第一実施例)
図2は、本発明の第一実施例に係る画像再生システムとしてのカラープリンタ1(以下、「プリンタ」という)の外観を示す斜視図である。
【0018】
プリンタ1は、ディスプレイ12、操作部13などを備え、再生手段を構成する電源回路、制御回路、駆動回路、アクチュエータなどをハウジング11に収容している。操作部13はディスプレイ12に表示されるメニューの項目の選択、印刷開始の指示、印刷中止の指示などをユーザが入力するための各種の押しボタンスイッチ等を備える。
【0019】
図3は、プリンタ1のブロック図である。
ディスプレイ12は、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成され、ディスプレイ制御部14によって制御される。ディスプレイ制御部14は、VRAM、駆動回路等を備える。ディスプレイ制御部14は制御部20によって制御され、VRAMに格納された合成画像をディスプレイ12に表示させる。
【0020】
画像入力手段としての入力部15は、図2に示すカードスロット15aを備える。入力部15は制御部20によって制御され、カードスロット15aに装着されたリムーバブルメモリ16からディジタル画像を読み出しワークメモリ17に格納する。リムーバブルメモリ16は入力部15に脱着自在の記録媒体であって、具体的には例えばディジタルスチルカメラに脱着自在のカード型フラッシュメモリである。尚、プリンタ1にネットワークインタフェースカードなどで構成される通信部を備え、ネットワークを介してディジタル画像を受信することで入力するようにしてもよいし、あるいはUSBなどでパーソナルコンピュータとケーブル接続し、ケーブルを介して受信することで入力するようにしてもよい。
【0021】
再生手段としての画像処理部18は、ワークメモリ17に格納されたディジタル画像に対する各種の画像処理を制御部20と協働して実行するASICである。各種の画像処理とは、具体的には例えばJPEG形式のファイルに格納されYCbCr色空間で表されているディジタル画像の伸張、伸張されたディジタル画像の色空間の変換、ガンマ補正、カラーバランス調整、シャープネス調整、コントラスト調整、画像データの解像度を印刷解像度に変換する解像度変換、ディジタル画像を2値化する2値化処理、2値化されたディジタル画像をプリンタエンジン19に転送すべき順序に並べ替えて印刷データを生成するインターレス処理などである。尚、それらの画像処理を制御部20と画像処理部18とのいずれで行うかは適宜選択しうる設計事項である。本実施例の画像処理部18はガンマ補正、カラーバランス調整、シャープネス調整及びコントラスト調整についてはRGB色空間で表されているディジタル画像のみを取り扱うことが可能であり、このため画像処理部18は色空間の変換においてYCbCr色空間をRGB色空間に変換する。
【0022】
再生手段としてのプリンタエンジン19は、画像処理部18で生成された印刷データに基づいて印刷用紙にカラー画像を形成する。尚、本実施例ではインクジェット方式でカラー画像を形成するプリンタエンジン19を例に説明する。プリンタエンジン19は印字ヘッドを搭載するキャリッジ、キャリッジを往復移動させる駆動機構、印刷用紙を搬送する搬送機構などで構成され、それらは制御部20によって制御される。キャリッジには印字ヘッドの他に印字ヘッドが吐出するインクタンクが搭載され、本実施例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)の計6色のインクタンクが搭載されている。尚、プリンタエンジン19は例えばレーザ方式でカラー画像を形成するものであってもよい。
【0023】
制御部20は、再生手段としてのCPU、レイアウト記憶手段としてのROMを備える。CPUはROMに記憶された画像再生プログラムを実行してプリンタ1の全体を制御する。ROMは不揮発性メモリなどで構成され、レイアウト情報、プリンタ1を画像再生システムとして機能させる画像再生プログラム、各種のデータなどを予め記憶しているメモリである。
【0024】
これらのプログラムや各種のデータは、所定のサーバからネットワークを介してダウンロードして入力してもよいし、リムーバブルメモリ16等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から読み出して入力してもよい。
図4は、RGB色空間を例にガマットを説明するための模式図である。ガマットとは色再現領域のことをいい、色再現領域が広い色空間ほど多くの色を再現できることを表している。RGB色空間においてはsRGB色空間(SR)、NTSC−RGB色空間(NR)、wRGB色空間(WR)などのガマットが異なる種々の色空間が提案されている。尚、図中の領域VAは可視領域を表している。図4から明らかなようにwRGB色空間>NTSC−RGB色空間>sRGB色空間の順でガマットが広くなり、従って例えばwRGB色空間で表されるディジタル画像をsRGB色空間に変換したとすると、色再現性が損なわれることになる。
【0025】
図5は、ディジタル画像ファイルの構成を示す模式図である。本実施例では、ディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマットであるExifファイルフォーマットに準拠したディジタル画像ファイルを例に説明する。尚、ディジタル画像ファイルのフォーマットは色空間を付属情報として指定できるものであればExifファイルフォーマット以外のフォーマットであってもよい。Exifファイルフォーマットのディジタル画像ファイルは、撮影時の色空間、撮影日時、露出、シャッタースピードなどのディジタル画像に関する付属情報を格納する付属情報領域31と、ディジタル画像を格納する画像データ領域32とで構成されている。撮影時の色空間とは、ディジタルスチルカメラがディジタル画像を生成する際に、生成するディジタル画像の色空間として用いた色空間のことである。撮影時の色空間は当該ディジタル画像ファイルに格納するディジタル画像の色空間を指定するものである。撮影時の色空間としては一般にsRGBが指定されることが多いが、どの色空間を指定するかはディジタルスチルカメラやイメージスキャナといった画像ファイル生成装置、それらの製造者、あるいはユーザの設定などによって決定される。従って、同じファイルフォーマットのディジタル画像ファイルであっても、格納されているディジタル画像の色空間は互いに異なる場合があることになる。ディジタル画像ファイルの画像データ領域32には、ディジタル画像がJPEG形式で格納される。JPEG形式は圧縮率が高くディジタル画像のファイル形式として一般に用いられているフォーマットである。ディジタルスチルカメラ等の画像ファイル生成装置では一般にRGB色空間で表されるディジタル画像を生成することが多く、生成されたRGB色空間で表されるディジタル画像はJPEG形式に適した色空間であるYCbCr色空間に変換され、JPEG規格で規定されているDCT、量子化、ハフマン符号化等の所定の圧縮処理が施されて画像データ領域32に格納される。尚、ディジタル画像は例えばTIFF形式、GIF形式、BMP形式、RAW形式などで格納するようにしてもよい。
【0026】
尚、本実施例ではディジタル画像の付属情報に指定する色空間として撮影時の色空間を指定するものとするが、撮影時の色空間とは異なる任意の色空間をディジタル画像の色空間として指定してもよい。例えば、プリンタ1が撮影時の色空間とは異なる色空間による印刷が可能であり、プリンタ1に撮影時の色空間とは異なる色空間で印刷させたいとき、プリンタ1が印刷可能なその色空間を指定してもよい。その場合はExifファイルの付属情報領域31が備えるMakernote領域に色空間情報を格納するとよい。
【0027】
図6(A)は、複数のディジタル画像のレイアウトを指定したレイアウト情報を示す模式図である。尚、図6(A)は、第一のディジタル画像、第二のディジタル画像及び第三のディジタル画像の3つのディジタル画像を合成して一画面に再生するためのレイアウトを指定するレイアウト情報を示している。レイアウト情報は、印刷用紙のサイズを指定する情報、色空間を決定するための規則、ディジタル画像を印刷用紙に配置するための位置情報等をスクリプトによりプリンタ1で一義的に解釈可能に定義する。具体的には例えば、図示するように用紙サイズ(例えば「ハガキ」)、印刷用紙の向きを規定する情報(例えば「縦長」)、色空間の変換規則(例えば「ガマットが最も広いRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一する」)、第一のディジタル画像を配置する座標(例えば枠の左上座標「(x1,y1)」と枠の右下座標「(x2,y2)」)、第二のディジタル画像を配置する座標(例えば枠の左上座標「(x3,y3)」と枠の右下座標「(x4,y4)」)、第三のディジタル画像を配置する座標(例えば枠の左上座標「(x5,y5)」と枠の右下座標「(x6,y6)」)などを定義する。レイアウト情報を編集することにより、複数のディジタル画像のレイアウトを編集することができる。
【0028】
図6(B)は、図6(A)に示すレイアウト情報に基づいたディジタル画像の合成を説明するための模式図である。図6(B)に示す例の場合、最初に背景を表す第一のディジタル画像が所定の位置に配置され、その上に風景を表す第二の被写体画像が所定の位置に配置される。更にその上に人物を表す第三のディジタル画像が所定の位置に配置される。こうして作成した合成画像は一つのディジタル画像として取り扱われるため、合成後においては合成画像の色空間を合成前のディジタル画像の単位で変換することはできなくなる。
【0029】
図1は、画像再生プログラムのデータフローを模式的に示す図である。図示するように画像再生プログラムは色空間の統一プロセス41及び画像の再生プロセス42をプリンタ1に実行させる。
色空間の統一プロセス41は、複数のディジタル画像の色空間が一つのRGB色空間に統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定のRGB色空間に変換するプロセスである。尚、本実施例では、図6(A)に示すレイアウト情報で指定されている色空間の変換規則「ガマットが最も広いRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一する」により各ディジタル画像の色空間に応じてRGB色空間を決める場合を例に説明する。
【0030】
図7は、色空間の統一プロセス41の処理の流れを示すフローチャートである。色空間の統一プロセス41の処理は、ユーザが操作部13によりレイアウト情報と当該レイアウト情報に基づいて一画面にレイアウトするディジタル画像51〜53を格納しているディジタル画像ファイルとを選択し、印刷開始の指示を入力することで開始される。
【0031】
S105では、ROMに記憶されているレイアウト情報のうち、ユーザにより選択されたレイアウト情報を読み出す。
S110では、ディジタル画像をプリンタ1に入力する。具体的には、リムーバブルメモリ16からユーザにより指定された複数のディジタル画像ファイルを読み出す。
【0032】
S115では、レイアウト情報で指定されている色空間の変換規則により各ディジタル画像の色空間に応じて色空間を決める。図1に示す例では色空間統一前は付属情報にwRGB色空間が指定されているディジタル画像53とsRGB色空間が指定されているディジタル画像51及び52とが混在している。一画面にレイアウトする全てのディジタル画像51〜53の付属情報で指定されているRGB色空間のうちでガマットが最も広い色空間はwRGB色空間であることから、色空間の統一プロセス41はwRGB色空間を変換先の色空間として決定する。
【0033】
S120では、各ディジタル画像ファイルに格納されているディジタル画像を伸張し、JPEG規格で定義された所定の3×3行列による線形変換によりYCbCr色空間からsRGB色空間への変換処理を実施する。ここでsRGB色空間に変換する行列式を用いるのは、一般にプリンタ1においてsRGB色空間が最も広く用いられている色空間だからである。このとき、YCbCr色空間に変換される前にwRGB色空間で表されていたディジタル画像の場合、sRGB色空間のガマットを越え負の値として表される色彩値であっても切り上げることなくそのまま有効値として保存する。従って例えばwRGB色空間で表されるディジタル画像53はsRGB色空間より広い色空間(便宜上、sRGB’色空間として図示する)に変換され、YCbCr色空間に変換される前にsRGB色空間で表されていたディジタル画像51及び52の場合はsRGB色空間に変換される。
【0034】
S125では、所定の3×3行列により複数のディジタル画像をS115において変換先の色空間として決定した色空間であるwRGB色空間に変換する。これにより図1に示す例の場合であれば変換後の複数のディジタル画像54〜56の色空間はwRGB色空間で統一される。wRGB色空間に変換後、色空間の統一プロセス41はディジタル画像に逆ガンマ補正を実行する。レイアウト情報で指定されている色空間の変換規則により各ディジタル画像の色空間に応じて決まるRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、もともと複数のディジタル画像を編集するためのレイアウト情報でいわば能動的に複数のディジタル画像のカラーマネジメントをすることができる。また、ガマットが最も広いRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、色空間を統一することによる色再現性の低下を抑制することができる。
【0035】
図1に示す画像の再生プロセス42は、一つのRGB色空間に統一された複数のディジタル画像を一画面に再生するプロセスである。ここで一画面に再生するとは、本実施例の場合は一枚の印刷用紙に印刷することをいう。
図8は、画像の再生プロセス42の処理の流れを示すフローチャートである。
S205では、色空間が統一されている各ディジタル画像に対して画像処理を施す。具体的には例えば、カラーバランス調整、シャープネス調整、コントラスト調整等の処理を施す。
【0036】
S210では、レイアウト情報を解釈し、色空間が統一されている各ディジタル画像をレイアウト情報で特定される位置に配置して重畳合成し、合成画像を作成する。
S215では、作成したディジタル画像の色空間をCMYK色空間に変換する。例えば合成されたディジタル画像の色空間がwRGBであれば、wRGB色空間用のルックアップテーブルを参照し、sRGBであればsRGB色空間用のルックアップテーブルを参照してCMYK色空間に変換する。尚、本実施例の画像の再生プロセス42は、プリンタ1が6色のインクを備えていることからディジタル画像をC、M、Y、K、LC、LMの6色の階調値で表されるデータに変換する。
【0037】
S220では、CMYK色空間に変換されたディジタル画像に対して、解像度変換処理、2値化処理、インターレス処理などを施して印刷データを生成し、プリンタエンジン19を制御して印刷用紙に印刷する。これにより色空間が一つに統一された複数のディジタル画像が一画面に再生される。
以上説明した本発明の第一実施例に係る画像再生システムは、色空間が互いに異なる複数のディジタル画像の色空間をRGB色空間において統一する。ディジタル画像に対する画像処理は本実施例のようにRGB色空間で行われることが多い。従って、色空間をRGB色空間以外で統一すると、統一後に画像処理のためにRGB色空間に変換する処理が更に必要になる。RGB色空間において統一するとその処理が不要になる。従って色空間を統一した後にディジタル画像を扱いやすい。また、その処理が不要になることで色空間を変換する回数を低減できるため、色空間の変換誤差による色再現性の低下を防止できる。
【0038】
更に、本発明の第一実施例に係る画像再生システムによると、色空間が互いに異なる複数のディジタル画像を一画面に再生する場合、重畳合成の前に色空間が統一され、CMYK色空間への変換に際し、統一された色空間に応じたルックアップテーブルを参照するため、合成画像の色再現性が損なわれない。
尚、本実施例ではレイアウト情報で指定されている色空間の変換規則として「ガマットが最も広いRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一する」という色空間の変換規則を例に説明したが、色空間の変換規則はそれら以外であってもよい。例えば「最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一する」という色空間の変換規則であってもよいし、「画像再生システムが再現可能な色空間のうちガマットが最も広い色空間に統一する」という色空間の変換規則などであってもよい。例えば「最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一する」という色空間の変換規則を用いるとすると、図1において最も多くの付属情報で指定されている色空間はsRGB色空間であることから、この色空間の変換規則を用いた場合はsRGB色空間に統一されることになる。
【0039】
また、本実施例では画像再生システムとしてプリンタ1を例に説明したが、画像再生システムは表示装置を備えるパーソナルコンピュータ(PC)やプロジェクタなどであってもよく、PCの場合は再生とは表示装置に出力することをいい、プロジェクタの場合はスクリーンに投影することをいう。また、画像再生システムはPCとプリンタと、あるいはPCとプロジェクタとで構成してもよい。
【0040】
(第二実施例)
第二実施例は、一画面にレイアウトする全てのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間のうち最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定の色空間に変換する画像再生システムの例である。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の処理については同じ符号を付して説明を省略する。
【0041】
図9は、第二実施例の画像再生システムの処理の流れを示すフローチャートである。
S305では、最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間を判別する。例えば、付属情報にwRGB色空間が指定されているディジタル画像が3つ、sRGB色空間が指定されているディジタル画像が2つあるとすると、wRGB色空間を最も多くの付属情報で指定されているRGB色空間と判別する。
【0042】
S310では、sRGB色空間又はsRGB’色空間に変換したディジタル画像を、S305で判別した色空間であるwRGB色空間に変換する。これによりディジタル画像の色空間がwRGB色空間に統一される。
最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、色空間を統一することによる色再現性の低下を抑制することができる。
【0043】
(第三実施例)
第三実施例は、一画面にレイアウトする全てのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間のうちガマットが最も広いRGB色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定のRGB色空間に変換する画像再生システムの例である。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の処理については同じ符号を付して説明を省略する。
【0044】
図10は、第三実施例の画像再生システムの処理の流れを示すフローチャートである。
S405では、ガマットが最も広いRGB色空間を判別する。例えば、付属情報にwRGB色空間が指定されているディジタル画像が1つ、sRGB色空間が指定されているディジタル画像が3つあるとする。sRGB色空間とwRGB色空間とではwRGB色空間の方がガマットが広いため、wRGB色空間をガマットが最も広いRGB色空間と判別する。
【0045】
ガマットが最も広いRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、色空間を統一することによる色再現性の低下を防止することができる。
【0046】
(第四実施例)
第四実施例は、レイアウト情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定のRGB色空間に変換する画像再生システムの例である。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の処理については同じ符号を付して説明を省略する。
【0047】
図11は、第四実施例のレイアウト情報を示す模式図である。図示するように第四実施例のレイアウト情報には色空間としてsRGB色空間が指定されている。
図12は、第四実施例の画像再生システムの処理の流れを示すフローチャートである。
【0048】
S505では、レイアウト情報で指定されているRGB色空間に変換する。例えば図11に示すレイアウト情報の場合、付属情報にwRGB色空間が指定されているディジタル画像が3つ、sRGB色空間が指定されているディジタル画像が1つあるとすると、それらはsRGB色空間に変換される。
レイアウト情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、もともと複数のディジタル画像を編集するためのレイアウト情報でいわば能動的に複数のディジタル画像のカラーマネジメントをすることができる。
【0049】
(第五実施例)
第五実施例は、各ディジタル画像の色空間が予め決められた唯一のRGB色空間に常に統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を唯一のRGB色空間に変換する画像再生システムの例である。第五実施例においてプリンタのROMには所定の領域にsRGB色空間を表す情報が記憶されているものとする。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の処理については同じ符号を付して説明を省略する。
【0050】
図13は、第五実施例の画像再生システムの処理の流れを示すフローチャートである。
S605では、予め決められた唯一のRGB色空間に変換する。具体的にはROMの所定の領域に記憶されている色空間情報を読み込み、読み込んだ色色空間情報が表す色空間を予め決められた唯一の色空間とする。第五実施例の場合、前述したようにROMにはsRGB色空間を表す情報が記憶されていることから、ディジタル画像をsRGB色空間に変換する。
【0051】
予め記憶されたRGB色空間に変換することにより、色空間を常に唯一の色空間に変換できる。
【0052】
(第六実施例)
第六実施例は、一画面にレイアウトする全てのディジタル画像の付属情報で指定されている色空間のうち最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されている色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定の色空間に変換する画像再生システムの例である。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の処理については同じ符号を付して説明を省略する。
【0053】
図14は、第六実施例の画像再生システムの処理の流れを示すフローチャートである。
S705では、最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されている色空間を判別する。例えば、付属情報にYCbCr色空間が指定されているディジタル画像が3つ、sRGB色空間が指定されているディジタル画像が2つあるとすると、YCbCr色空間を最も多くの付属情報で指定されている色空間と判別する。
【0054】
S710では、sRGB色空間又はsRGB’色空間に変換したディジタル画像を、S705で判別した色空間であるYCbCr色空間に変換する。これによりディジタル画像の色空間がYCbCr色空間に統一される。
最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されている色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、色空間を統一することによる色再現性の低下を抑制することができる。
【0055】
(第七実施例)
第七実施例は、一画面にレイアウトする全てのディジタル画像の付属情報で指定されている色空間のうちガマットが最も広い色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定の色空間に変換する画像再生システムの例である。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の処理については同じ符号を付して説明を省略する。
【0056】
図15は、第七実施例の画像再生システムの処理の流れを示すフローチャートである。
S805では、ガマットが最も広い色空間を判別する。このとき、RGB色空間であるかYCbCr色空間であるかを問わず、最もガマットの広い色空間を判別する。
【0057】
ガマットが最も広い色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、色空間を統一することによる色再現性の低下を防止することができる。
【0058】
(第八実施例)
第八実施例は、レイアウト情報で指定されている色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定の色空間に変換する画像再生システムの例である。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の処理については同じ符号を付して説明を省略する。
図16は、第八実施例の画像再生システムの処理の流れを示すフローチャートである。
【0059】
S905では、レイアウト情報で指定されている色空間に変換する。例えばレイアウト情報にYCbCr色空間が指定されているとすると、ディジタル画像をYCbCr色空間に変換する。
レイアウト情報で指定されている色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、もともと複数のディジタル画像を編集するためのレイアウト情報でいわば能動的に複数のディジタル画像のカラーマネジメントをすることができる。
【0060】
(第九実施例)
第九実施例は、レイアウト情報で指定されている規則により各ディジタル画像の色空間に応じて決まる色空間に各ディジタル画像の色空間が統一されるように、入力されたディジタル画像の色空間を所定の色空間に変換する画像再生システムの例である。第五実施例においてプリンタのROMには所定の領域にsRGB色空間を表す情報が記憶されているものとする。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の処理については同じ符号を付して説明を省略する。
【0061】
図17は、第九実施例の画像再生システムの処理の流れを示すフローチャートである。
S1005では、レイアウト情報で指定された色空間の変換規則により色空間を決める。例えばレイアウト情報に「最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されているRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一する」という色空間の変換規則が指定されていたとする。付属情報にYCbCr色空間が指定されているディジタル画像が3つ、sRGB色空間が指定されているディジタル画像が2つあるとすると、YCbCr色空間を変換する色空間として決める。
【0062】
レイアウト情報で指定されている色空間の変換規則により各ディジタル画像の色空間に応じて決まるRGB色空間に各ディジタル画像の色空間を統一することにより、もともと複数のディジタル画像を編集するためのレイアウト情報でいわば能動的に複数のディジタル画像のカラーマネジメントをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像再生システムにおけるデータフローを示す模式図である
【図2】 画像再生システムとしてのプリンタを示す斜視図である。
【図3】 画像再生システムとしてのプリンタのブロック図である。
【図4】 ガマットを説明するための模式図である。
【図5】 ディジタル画像ファイルの構成を示す模式図である。
【図6】 (A)はレイアウト情報の内容を示す模式図であり、(B)はディジタル画像の合成を説明するための模式図である。
【図7】 色空間を統一する処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】 画像を再生する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】 第二実施例の画像再生システムのフローチャートである。
【図10】 第三実施例の画像再生システムのフローチャートである。
【図11】 第四実施例のレイアウト定義ファイルを示す模式図である。
【図12】 第四実施例の画像再生システムのフローチャートである。
【図13】 第五実施例の画像再生システムのフローチャートである。
【図14】 第六実施例の画像再生システムのフローチャートである。
【図15】 第七実施例の画像再生システムのフローチャートである。
【図16】 第八実施例の画像再生システムのフローチャートである。
【図17】 第九実施例の画像再生システムのフローチャートである。
【符号の説明】
1 カラープリンタ(画像再生システム)、15 入力部(画像入力手段)、18 画像処理部(再生手段)、19 プリンタエンジン(再生手段)、20 制御部(再生手段、レイアウト記憶手段)

Claims (2)

  1. ディジタル画像を入力するための画像入力手段と、
    画像入力手段によって入力された複数のディジタル画像を一画面に再生する再生手段と、
    複数のディジタル画像のレイアウトを指定した編集可能なレイアウト情報を記憶するためのレイアウト記憶手段と、
    を備える画像再生システムであって、
    前記再生手段は、
    入力された前記ディジタル画像の色空間を、前記レイアウト情報で指定された色空間の変換規則に基づいて変換するものであって、
    (a)前記複数のディジタル画像の付属情報で指定されている色空間のうちガマットが最も広い色空間と、
    (b)前記複数のディジタル画像の付属情報で指定されている色空間のうち最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されている色空間と、
    を少なくとも含む色空間のうち一の色空間に変換し、当該一の色空間に統一された複数のディジタル画像を一画面に再生すること、
    を特徴とする画像再生システム。
  2. ディジタル画像を入力するための画像入力手段と、
    画像入力手段によって入力された複数のディジタル画像を一画面に再生する再生手段と、
    複数のディジタル画像のレイアウトを指定した編集可能なレイアウト情報を記憶するためのレイアウト記憶手段と、
    してコンピュータを機能させるための画像再生プログラムであって、
    前記再生手段は、
    入力された前記ディジタル画像の色空間を、前記レイアウト情報で指定された色空間の変換規則に基づいて変換するものであって、
    (a)前記複数のディジタル画像の付属情報で指定されている色空間のうちガマットが最も広い色空間と、
    (b)前記複数のディジタル画像の付属情報で指定されている色空間のうち最も多くのディジタル画像の付属情報で指定されている色空間と、
    を少なくとも含む色空間のうちの一の色空間に変換し、当該一の色空間に統一された複数のディジタル画像を一画面に再生すること、
    を特徴とする画像再生プログラム
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