JP4019534B2 - カラオケ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、CD−ROMや配信センタからのダウンロードによって楽曲データが供給されるカラオケ装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
カラオケ装置は、音源を駆動してカラオケ演奏音を発生する。音源を駆動するための楽曲データは、配信センタから予め配信されてハードディスクに記憶されている配信曲、カラオケ装置にセットされているCD−ROMに記録されているCD−ROM曲、および、リクエストがあったとき、配信センタに電話を掛けてダウンロードするオンデマンド曲などがある。このうち、CD−ROM曲およびオンデマンド曲は、ロードする時間を節約するため、以前リクエストがあった曲をそのままハードディスクにキャッシュ曲として保存するようにしている。
【0003】
しかし、CD−ROM曲やオンデマンド曲は、新たなCD−ROMのセットや配信センタにおけるオンデマンド曲のデータ更新によってバージョンアップした曲データになる場合があるが、キャッシュ曲はその都度更新されるわけではないため、リクエストがあったとき、そのままキャッシュ曲を使用して演奏したのでは、いつまでも古い曲データのままでカラオケ曲を演奏してしまうというおそれがあった。
【0004】
また、配信センタから配信される配信曲はいわゆる新曲であるが、このような曲もその後CD−ROMに焼き込まれてCD−ROM曲となるものがある。この場合、同じ曲番号で複数の曲データが存在するため、どちらを演奏してよいか分からなくなる場合があった。
【0005】
また、CD−ROM曲となってもそのバージョンアップされた曲が配信曲として配信される場合がある。また、CD−ROM曲に間違いがあった場合には、その後すぐにこれを訂正更新した曲データが配信センタから配信曲として配信される。このような場合、このCD−ROMのセットが遅かった場合には、更新した曲データが先に配信されてしまい古いCD−ROM曲が後からカラオケ装置に登録され、新しい曲データのように扱われる場合があった。
【0006】
この発明は、CD−ROM曲やオンデマンド曲をキャッシュして演奏スタートまでの時間を節約するとともに、種々の形態の曲データが混在していても常に最新の曲データを選択して演奏することができるカラオケ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、カラオケ演奏用の曲データを記憶した着脱自在の第1の記憶媒体と演奏時に背景映像を表示するための背景映像データを記憶した着脱自在の第2の記憶媒体とを有する第1の記憶手段と、前記第1の記憶媒体の曲データがコピーされる第2の記憶手段と、第2の記憶手段にコピーされた曲データの演奏が要求されたとき、該曲データを記憶した第1の記憶媒体が第1の記憶手段に存在することを確認したとき演奏を許可し、存在しないとき演奏を許可しないチェック手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
一般的なカラオケ装置は、第1の記憶手段としては、CD−ROMチェンジャやDVDチェンジャなどのディスク媒体読取装置を備えている。装置にセットされる複数枚のディスクには、曲データが記憶されているものや背景映像用の映像データが記憶されているものがある。ディスク媒体読取装置は、曲データと映像データを同時に読み取ることができないため、曲を演奏する場合、先に曲データをハードディスクなどの他の記憶手段(第2の記憶手段)に読み出し、この曲データを用いてカラオケ演奏が実行されるのに動機して背景映像を再生する。
【0011】
そして、演奏が終了しても読み出した曲データを破棄せず、キャッシュ曲として記憶しておき、次に同じ曲がリクエストされたとき既に読み出しているキャッシュ曲のデータを用いて即座に演奏をスタートすることができる。このように出来るだけ多くのキャッシュ曲を第2の記憶手段に蓄積しておくことにより、演奏スタートが円滑に行えるようになる。
【0012】
しかし、第2の記憶手段が交換された場合や障害により内容がクリアされた場合などは第2の記憶手段に全くキャッシュ曲が記憶されていないことになり、どの曲を演奏する場合でも演奏スタートまで時間が掛かることになる。そこで、請求項1の発明では、リクエストが多い、新しいなどの優先順位をカラオケ曲に付し、この優先順位の順に曲データを第1の記憶手段から第2の記憶手段にコピーする。これにより、キャッシュ曲が全くない状態から所定期間使用してキャッシュ曲が蓄積された状態へ速やかに移行させることができ、演奏スタートを円滑にすることができる。
【0013】
また、第2の記憶手段にコピーされたキャッシュ曲データは、それのみを使用して演奏することができるが、あくまでもこれはコピーであり、オリジナルの曲データが存在しないと演奏してはならないものである。したがって、キャッシュ曲データを使用する場合でもこの曲データを記憶している記憶媒体の存在を確認したうえで演奏を許可するようにした。
【0014】
また、このようなキャッシュ処理は、オンデマンド曲に対しても行われる。オンデマンド曲とは、基本的に配信センタのみに記憶されている曲で、カラオケ装置(端末)でその曲のリクエストが発生すると、カラオケ装置が配信センタに電話を掛けてその曲データをダウンロードして演奏するものである。しかし、リクエスト発生の都度、配信センタに電話を掛けていたのでは演奏スタートまで時間が掛かるうえ、電話料金も高くなるため、一度ダウンロードした曲データは破棄しないでそのまま保存しておき、次に同じ曲がリクエストされたときにはその保存しておいたキャッシュ曲データを用いて演奏する。
【0015】
ところが、配信センタにおいては、必要に応じてアレンジを変えるなどオンデマンド曲の更新が行われる。しかし、キャッシュ曲は配信センタの曲データと動機し更新されないため、カラオケ装置でキャッシュ曲を利用して演奏すると古いアレンジで演奏してしまうことになる。そこで、請求項3の発明では、配信センタがカラオケ装置に対して定期的に全ての曲データの更新情報をダウンロードし、これとキャッシュ曲の更新情報とを比較して、キャッシュ曲がまだ(そのカラオケ曲として)最新の曲データである場合のみこれを使用してカラオケ演奏するようにした。これにより、配信センタから毎回ダウンロードする必要がなくなるとともに、古いキャッシュデータを使用することもなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図面を参照してこの発明の実施形態であるカラオケ装置について説明する。 図1は同カラオケ装置のブロック図である。このカラオケ装置は、カラオケ装置本体1,コントロールアンプ2,音声信号処理装置3,CD−ROMチェンジャ4,スピーカ5,モニタ6,マイク7および赤外線のリモコン装置8で構成されている。カラオケ装置本体1はこのカラオケ装置全体の動作を制御する。該カラオケ装置本体1の制御装置であるCPU10には、内部バスを介してROM11,RAM12,ハードディスク記憶装置17,通信制御部16,リモコン受信部13,表示パネル14,パネルスイッチ15,音源装置18,音声データ処理部19,文字表示部20,表示制御部21が接続されるとともに、上記外部装置であるコントロールアンプ2,音声信号処理装置3およびCD−ROMチェンジャ4がインタフェースを介して接続されている。
【0017】
ROM11にはこの装置を起動するために必要な起動プログラムなどが記憶されている。装置の動作を制御するシステムプログラム,カラオケ演奏実行プログラムなどはハードディスク記憶装置17に記憶されている。カラオケ装置の電源がオンされると上記起動プログラムによってシステムプログラムやカラオケ演奏プログラムがRAM12に読み込まれる。
【0018】
ハードディスク記憶装置17には、上記プログラムを記憶するプログラム記憶エリアのほか、カラオケ演奏を実行するために使用する各種のファイルを記憶するエリアが設定されている。カラオケ演奏を実行するために使用するファイルは、音源18を駆動するための曲データや歌唱に対してハーモニーをつけるためのハモリデータ、背景映像を表示するためのBGVデータ、採点ゲーム用スクリプトデータなどがある。
【0019】
このうちハードディスク17には一部の曲データおよびハモリデータが記憶される。曲データは、配信センタ9から定期的にダウンロードされハードディスク17に記憶される配信曲のほか、CD−ROMチェンジャ4にセットされるCD−ROMに記憶されているCD−ROM曲、リクエストの都度配信センタ9に電話を架けてダウンロードするオンデマンド曲がある。
【0020】
また、一度演奏したオンデマンド曲やCD−ROM曲をキャッシュデータとしてハードディスク17に保存したキャッシュ曲もある。オンデマンド曲は配信センタ9からダウンロードしてハードディスク17に一旦保存したのちこれをRAM12に読み出して演奏するため、これをそのまま保存しておけばよい。また、CD−ROMチェンジャ4はカラオケ演奏時に背景映像(BGV)を再生するため、CD−ROM曲の曲データは、演奏前に一旦ハードディスク17にコピーされる。したがって、これをそのまま保存しておけばよい。このように、オンデマンド曲、CD−ROM曲をキャッシュ曲としてハードディスク17に保存しておくことにより、これらの曲が再びリクエストされたとき、配信センタからのダウンロード、やCD−ROMからのコピーをすることなくカラオケ演奏をスタートすることができるため、キャッシュ曲はハードディスク17のスペースが許す範囲で保存される。
【0021】
また、ハードディスク17には、登録されている曲を一覧し、カラオケ演奏のための各ファイルの所在を示すデータベース台帳(図2(A)参照)、配信曲、CD−ROM曲、オンデマンド曲別に曲データのファイル番号と識別情報を曲番号毎に記載したMIDIインデックステーブル(図2(B)参照)、上記配信曲およびキャッシュ曲のリストであるキャッシュインデックステーブル(図2(C)参照)などが記憶されている。また、各ファイルのアドレスを記憶したアドレステーブル、各CD−ROMのインデックスであるCD−ROMインデックステーブル、さらに、ハードディスク17にキャッシュできない管理楽曲を記憶した管理楽曲テーブルなど種々のテーブルが設定されている。
【0022】
前記RAM12には、装置の起動時にハードディスク記憶装置17からプログラムを読み込むプログラム記憶エリア、リクエストされたカラオケ曲の曲番号を登録する予約曲リスト、演奏されるカラオケ曲の曲データなどを読み込む実行曲データ記憶エリアなどが設定される。
【0023】
通信制御部16はISDN回線を介して配信センタ9と接続される。配信センタ9は、定期的にカラオケ装置に対して電話を掛け、新曲の曲データやハモリデータなどのファイルをダウンロードする。また、カラオケ装置から配信センタ9に電話を掛けてオンデマンド曲をダウンロードすることもできる。
【0024】
リモコン装置8は、テンキーなどのキースイッチを備えており、利用者がこれらのスイッチを操作するとその操作に応じたコード信号を赤外線で出力する。リモコン受信部13はリモコン装置8から送られてくる赤外線信号を受信して、そのコード信号を復元しCPU10に入力する。CPU10は、リモコン装置8から曲番号が入力されると、この曲番号を、RAM12に設定されている予約リストに登録する。パネルスイッチ15は、前記リモコン装置8と同様の曲番号入力用のテンキーなどを備えている。表示パネル14はこのカラオケ装置本体1の前面に設けられており、現在演奏中の曲番号や予約曲数を表示する。
【0025】
文字表示部20はVRAMを備え、カラオケ曲の歌詞などを文字パターンに展開する。この文字パターンは、映像信号として表示制御部21に入力される。また、CD−ROMチェンジャ4は、上記のようにCD−ROM曲の読み出しに使用されるが、カラオケ演奏中はBGV用CD−ROMを再生して映像信号を出力する。この映像信号も表示制御部21に入力される。表示制御部21は、文字パターンを背景映像にスーパーインポーズで合成してモニタ6に表示する。
【0026】
音源装置18は、曲データ(演奏トラックのデータ)に基づいて楽音を形成してコントロールアンプ2に出力する。音声データ処理部19は、楽曲データに含まれる音声データに基づき、指定された長さ、指定された音高の音声信号を形成する。音声データは、バックコーラスなどの人声など電子的に形成しにくい信号波形をそのままPCM信号として記憶したものである。音声データ処理部19が再生した音声信号は、コントロールアンプ2に入力される。
【0027】
コントロールアンプ2には、2本のマイク7a,7bが接続されており、カラオケ歌唱者の歌唱音声が入力される。コントロールアンプ2は歌唱音声に対して所定のエフェクト(ボーカルエフェクト)を付与するとともに、歌唱音声・カラオケ演奏音をそれぞれイコライジング、ミキシングしたのち増幅してスピーカ35に出力する。
【0028】
また、音声信号処理装置3は、コントロールアンプ2から歌唱音声を入力して種々のエフェクトを付与する装置である。エコーなどの単純なエフェクトはコントロールアンプ2が単独で付与することができるが、ハモリデータを用いたハモに歌唱の生成など複雑な信号処理は音声信号処理装置3が行う。
【0029】
図2は上記ハードディスク17に設定されるデータベース台帳、MIDIインデックスファイルおよびキャッシュインデックステーブルを示す図である。
同図(A)において、データベース台帳は、登録されているカラオケ曲の一覧を示すとともに、各カラオケ曲を演奏するためのファイルを検索するための台帳であり、曲データ、ハモリデータ、BGVデータのファイル番号およびそれが記憶されているメディアを示すメディア情報が書き込まれている。ただし、ハモリデータは、全てハードディスク17に記憶されておりBGVデータは全てCD−ROMに記憶されている。曲データのオリジナルメディアは、ハードディスク17、CD−ROM、配信センタ(オンデマンド曲)の3種類あり、CD−ROM曲,オンデマンド曲がキャッシュされている場合には、そのターゲットメディアはハードディスク17となる。
【0030】
同図(B)において、MIDIインデックステーブルは、配信曲用、CD−ROM曲用、オンデマンド曲用の3種類が設定されており、それぞれ図示のような構成になっている。配信曲用MIDIインデックステーブルおよびオンデマンド曲用MIDIインデックステーブルは定期的な曲データの配信時に合わせて更新(ダウンロード)される。また、CD−ROM曲用MIDIインデックステーブルは、新たなCD−ROMがセットされる毎に更新される。各MIDIインデックステーブルには、そのテーブルの作成日付、および、カラオケ曲の曲番号に対応してその曲データのファイル番号、該データファイルの同一性を識別するための識別情報として、バージョン、サイズ、作成日付、登録日付が書き込まれている。
【0031】
同図(C)において、キャッシュインデックステーブルは、ハードディスク17に記憶している曲データの一覧である。このキャッシュインデックステーブルには、CD−ROM曲,オンデマンド曲をキャッシュしたキャッシュデータおよびハードディスク17から予めダウンロードされた配信曲について、カラオケ曲の曲番号に対応してその曲データのファイル番号、どのメディアに記憶されているのが最新のものかを示すメディア指標が書き込まれているとともに、他の同名のファイルがこのファイルと同一か否かを識別するための識別情報として、バージョン、サイズ、作成日付、登録日付が書き込まれている。
【0032】
図3〜図7は同カラオケ装置の動作を示すフローチャートである。
【0033】
図3は、定期配信動作を示すフローチャートである。定期配信動作とは、配信センタ9が一定期間(2週間程度)毎にカラオケ装置1に電話を掛けて新しい曲データやハモリデータなどを配信する動作である。配信センタ9から電話が掛かってくると、配信センタ9の指示に従って、まず各種のデータファイルをダウンロードする(s1)。データファイルには、上記曲データ、ハモリデータなどがある。ダウンロードしたデータファイルと同一ファイル名のファイルがハードディスク17に既に存在している場合には、バージョンアップされた新しいデータであるためこれを上書き更新する(s2→s4)。同一ファイル名のファイルが存在しない場合にはこのファイルは新しいものであるためこれを新規登録する(s2→s3)。1つのカラオケ曲を演奏するためのファイルは、上述したように曲データ、ハモリデータ、採点ゲーム用スクリプトなど複数種類あるが、上記更新・登録は、各ファイル毎に別々に行われる。こののち、更新されたファイル、新たに登録されたファイルに合わせてキャッシュインデックステーブルおよびアドレステーブルを更新する(s5)。つぎに、今回のダウンロードに合わせて最新の配信曲用・オンデマンド曲用MIDIインデックステーブルをダウンロードする(s6)。
【0034】
つぎに、ベスト曲リストをダウンロードする(s7)。このベスト曲リストは全国のカラオケ装置で多くリクエストされた曲のリストである。このリストはカラオケ曲が演奏されていないとき(曲間)にリクエストを促すために表示されるほか、後述のプリキャッシュ動作にも使用される。こののち、配信センタ9と回線を接続し(s8)動作を終了する。
【0035】
なお、フローチャートには示していないが、CPU10は、新たなCD−ROMがセットされたとき、そのCD−ROMからCD−ROM曲用MIDIインデックステーブルを読み出してハードディスク17に書き込む。
【0036】
図4はプリキャッシュ処理を示すフローチャートである。この動作は、ハードディスク17を交換した場合、障害のためにフォーマットし直してデータが全て失われてしまった場合などに実行される動作であり、サービスマンモードの1プログラムとして組み込まれているものである。
まず、ベスト曲リストの上位のものから順に曲番号を読み出す(s11)。この曲番号でデータベース台帳を検索し、この曲がCD−ROM曲であるかを判断する(s12→13)。このプリキャッシュ動作はCD−ROM曲のみの処理であるため、CD−ROM曲でなければ次の曲番号を読み出すためにs11に戻る。CD−ROM曲の場合には、これが管理楽曲でない場合に限ってハードディスクにキャッシュする(s14→s15)。管理楽曲とは、上述したように、著作権等の関係上他の記憶手段にコピーすることが許可されていない曲のことであり、ハードディスク17の管理楽曲テーブルにその曲番号が登録されている。こののち、キャッシュインデックステーブルおよびアドレステーブルを書き換える(s16)。ハードディスク17内に割り当てられたキャッシュエリアが一杯になるまでこの処理を繰り返し実行する(s17)。この動作によって、ベスト曲リストの上位から順に所定量のCD−ROM曲がハードディスク17にプリキャッシュされ、これらの曲がリクエストされたとき演奏のスタートを円滑にすることができる。
【0037】
図5はリクエスト時の動作を示すフローチャートである。この動作は、カラオケ装置の利用者がリモコン装置8から曲番号を入力したときの動作を示している。曲番号が入力されると、その曲番号を読み込み(s21)、この曲番号でデータベース台帳を検索する(s22)。データベース台帳にこの曲番号が登録されており、曲データのメディアが指示されている場合にはこの曲は予約可能である(s23)として予約リストに登録する(s24)。一方、曲番号がデータベース台帳に登録されていない場合や曲番号がデータベース台帳に登録されていても曲データのメディアが指示されていない場合(曲データが存在しない場合)には、この曲は予約できない旨を表示して(s25)、動作を終了する。
なお、データベース台帳はMIDIインデックステーブルおよびキャッシュインデックステーブルに基づいて随時更新される。
【0038】
図6,図7は、曲演奏時の動作を示すフローチャートである。まず、予約リストから曲番号を読み出す(s30)。この曲番号でデータベース台帳を検索し、オンデマンド曲であるかを判断する(s31)。オンデマンド曲の場合にはs32以下の動作を実行し、それ以外の曲(CD−ROM曲および配信曲)の場合には、s41以下の動作に進む。
【0039】
s32ではこのオンデマンド曲がハードディスク17にキャッシュされているかを判断する。キャッシュされていない場合には配信センタ9に電話をかけてこのカラオケ曲の曲データをダウンロードする(s33)。ダウンロードが完了するとキャッシュインデックステーブル,アドレステーブルを更新して(s38)、演奏をスタートする(s39)。
【0040】
一方、リクエストされたオンデマンド曲の曲データがハードディスク17にキャッシュされている場合には、このキャッシュデータが最新のものであるか否かを判断するため、このキャッシュデータの更新情報と最新のオンデマンド曲用MIDIインデックステーブルの更新情報とを比較する(s34)。この結果キャッシュデータが最新のデータであることが判明した場合には(s35)、このキャッシュデータを読み出して(s36)、演奏をスタートする(s39)。
【0041】
また、キャッシュデータの更新情報と最新のオンデマンド曲用MIDIインデックステーブルの更新情報とを比較した結果、現在配信センタ9に登録されているオンデマンドの曲データがキャッシュデータよりも新しいことが判明した場合には、この曲データを配信センタ9からダウンロードして古いキャッシュデータを上書き更新する(s37)。そして、キャッシュインデックステーブル,アドレステーブルを更新したのち(s38)、演奏をスタートする(s39)。
【0042】
一方、データベース台帳を検索した結果、CD−ROM曲であると判断された場合、まず、CD−ROM曲用MIDIインデックステーブルの作成日付と配信曲用MIDIインデックステーブルの作成日付とを比較して(s41)、どちらが新しいかを判断する(s42)。CD−ROM曲用MIDIインデックステーブルのほうが新しい場合には、このCD−ROM曲用MIDIインデックステーブルを参照して(s43)、これから演奏する曲がCD−ROM曲であるか配信曲であるかを判断する(s44)。一方、配信曲用MIDIインデックステーブルのほうが新しい場合には、この配信曲用MIDIインデックステーブルを参照して(s60)、これから演奏する曲がCD−ROM曲であるか配信曲であるかを判断する(s61)。
【0043】
MIDIインデックステーブルを参照してCD−ROM曲であると判断した場合にはs45に進む。s45では、キャッシュインデックステーブルを参照してこのCD−ROM曲がキャッシュされているか否かを判断する。キャッシュされていない場合には、このCD−ROMがCD−ROMチェンジャ4に存在するかを検索し(s46)、存在する場合にはこの曲データをハードディスク17にキャッシュし(s47)、キャッシュインデックステーブル,アドレステーブルを更新したのち(s48)、演奏をスタートする(s49)。このCD−ROMがCD−ROMチェンジャ4に存在しない場合には演奏が不可能であるため、演奏不可である旨の表示をして(s59)、動作を終了する。
【0044】
また、リクエストされたCD−ROM曲がハードディスク17にキャッシュされている場合には(s45)、このキャッシュされている曲データの更新情報とCD−ROM曲用のMIDIインデックステーブル中の当該曲データの更新情報とを比較し(s50)、キャッシュデータが現在のCD−ROMからのキャッシュであるか(すなわち、古いCD−ROMからのキャッシュでないか)を判断する(s51)。現在のCD−ROMからのキャッシュの場合にはこのCD−ROMがCD−ROMチェンジャ4に存在することを確認したのち(s52)、このキャッシュデータを読み出して(s53)演奏をスタートする(s56)。
【0045】
一方、キャッシュデータが古いものである場合には(s51)、現在のCD−ROMから再びキャッシュして古いデータを上書き更新する(s54)。そして、キャッシュインデックステーブルおよびアドレステーブルを更新したのち(s55)、演奏をスタートする(s56)。
【0046】
また、MIDIインデックステーブルを検索した結果、リクエストされた曲が配信曲であると判断された場合には、ハードディスク17からその曲データを読み出して(s62)、演奏をスタートする(s63)。
【0047】
このように、キャッシュデータとオリジナルデータ(CD−ROM曲データ、オンデマンド曲データ)とを比較して新しいほうを使用するようにしているため、毎回キャッシュやダウンロードすることなく、且つ、常に最新の曲データでカラオケ曲を演奏することができる。また、別々に更新されるCD−ROM曲と配信曲のどちらが新しいかをMIDIインデックステーブルに基づいて判断するようにしたことにより、互いに更新日付が前後した場合でも最新の曲データを使用することができる。
【0048】
なお、プリキャッシュする曲の優先順位を定めるための情報はベスト曲に限定されない。たとえば、リリース日付やオリジナル歌手の優先順位などに基づいて決定してもよい。
【0050】
【発明の効果】
この発明によれば、キャッシュしている曲データであってもオリジナルの記憶媒体が存在しない場合には、演奏しないようにしたことにより、たとえばレンタルのカラオケ装置で記憶媒体が一緒にレンタルされていない場合に、キャッシュデータのみでその曲が演奏されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるカラオケ装置のブロック図
【図2】同カラオケ装置に設定される各種テーブルを説明する図
【図3】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図4】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図5】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図6】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図7】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
4…CD−ROMチェンジャ、17…ハードディスク
Claims (1)
- カラオケ演奏用の曲データを記憶した着脱自在の第1の記憶媒体と演奏時に背景映像を表示するための背景映像データを記憶した着脱自在の第2の記憶媒体とを有する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶媒体の曲データがコピーされる第2の記憶手段と、
第2の記憶手段にコピーされた曲データの演奏が要求されたとき、該曲データを記憶した第1の記憶媒体が第1の記憶手段に存在することを確認したとき演奏を許可し、存在しないとき演奏を許可しないチェック手段と、
を備えたカラオケ装置。
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