JP4019440B2 - 導電ペースト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導電ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント配線板、電子部品などの配線導体形成用の導電ペーストには、通常、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂等の熱硬化性樹脂をバインダとし、これに金、銀、銅、カーボンなどの導電性粉末、必要に応じてそれらの樹脂の硬化剤、硬化促進剤とエチルカルビトール、ブチルセロソルブなどの有機溶剤が含まれ、これらを混練して導電ペーストとしている(特公平5−11365号公報、特公平6−11842号公報等)。
【0003】
銀粉を用いた導電ペーストは、導電性が良好なことから印刷配線板や電子部品などの配線導体や電極として使用されているが、基材である紙フェノール積層板やガラスエポキシ積層板に対する接着性は良好であるが、銅箔に対する接着性がやや弱い欠点(銅箔上に導電ペーストで所望のパターンを形成し硬化させた状態で接着性が悪くない場合でも、このものを吸湿させた後はんだ槽に浸漬させて急熱すると接着性が悪化する)があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
請求項1記載の発明は、保存安定性が良好で、熱硬化性、接着性及び導電性が良好である配線導体を形成できる導電ペーストを提供するものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果を奏し、より接着性が優れる導電ペーストを提供するものである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の効果を奏し、さらに、導電性が優れる導電ペーストを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(A)アルキルエーテル化フェノール樹脂、
(B)酸のアミン塩、
(C)導電粉及び
(D)有機溶剤
を含有してなる導電ペーストに関する。
また、本発明は、(C)導電粉が、扁平状導電粉及び不定形状導電粉を含む複合導電粉である前記導電ペーストに関する。
また、本発明は、さらに、(E)エポキシ樹脂を含む前記導電性ペーストに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の導電ペーストは、(A)アルキルエーテル化フェノール樹脂、(B)酸のアミン塩、(C)導電粉及び(D)有機溶剤を必須成分とする。
【0007】
本発明における(A)アルキルエーテル化フェノール樹脂は、アルコキシメチル基を有するフェノール樹脂である。この樹脂は、例えば、フェノール類(フェノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシン等)とアルデヒド(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フルフラール等)とをトリエタノールアミン等のアルカリ触媒下に反応させて得られるレゾール型のフェノール樹脂のメチロール基を、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール等のアルコールを用いてアルキルエーテル化することにより得ることができる。
また、上記フェノール類、アルデヒド及びアルコールを混合したものをアルカリ触媒下に反応させることにより得ることもできる。
【0008】
この(A)アルキルエーテル化フェノール樹脂は、一般式〔I〕
【化1】
Figure 0004019440
(式中、2つのR1は、各々独立してアルキル基又は水素原子を示し、R2はアルキル基を示し、R3はメチレン基又はジメチレンエーテル基を示し、mは0以上の整数であり、nは1以上の整数である)
で表すこともできる。
一般式〔I〕において、R1のアルキル基は、通常、炭素数が1〜6である。R2のアルキル基は、通常、炭素数が1〜9である。耐熱性等の点から、mは1以上の整数であることが好ましい。
【0009】
本発明における(A)アルキルエーテル化フェノール樹脂は、重量平均分子量(GPC測定、標準ポリスチレン換算)が、通常、10,000〜100,000である。
【0010】
本発明における(A)アルキルエーテル化フェノール樹脂のアルキルエーテル化度は、接着性、硬化性、電気特性等の点から、10〜90%であることが好ましく、20〜80%であることがより好ましい。
このアルキルエーテル化度(平均値)は、例えば、アルキルエーテル化フェノール樹脂のメチロール基をアセチル化した樹脂とアセチル化前の樹脂とを比較 (NMR等)することにより求めることができる。
一般式〔I〕で表される樹脂においては、アルキルエーテル化度は、R1について、(アルキル基の数)/(水素原子の数+アルキル基の数)で表すことができる。
【0011】
本発明における(B)酸のアミン塩としては、例えば、ジノニルナフタレンジスルホン酸のアミン塩、ドデシルベンゼンスルホン酸のアミン塩、P−トルエンスルホン酸のアミン塩、リン酸のアミン塩などが挙げられる。
アミンとしては、例えば、トリエチルアミン、ジエチルアミン、モノエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、1−アミノ−2−プロパノール、2−ジメチルアミノエタノール等が挙げられる。この(B)酸のアミン塩は、保存安定性等の点から、65℃未満では酸を放出せず、65℃を超えると解離して酸を放出するものが好ましい。
(B)酸のアミン塩の配合量は、(A)成分100重量部に対して、0.05〜10重量部とすることが好ましい。この配合量が0.05重量部未満では、硬化性が低下し、作業性が悪くなる傾向がある。また、10重量部を超えると、導電性が悪くなる傾向がある。
【0012】
本発明における(C)導電粉としては、特に制限なく公知のものを使用できるが、導電性等の点から、扁平状導電粉及び不定形状導電粉を含む複合導電粉であることが好ましい。
また、複合導電粉の場合、扁平状導電粉のアスペクト比は、5〜20であることが導電性等の点から好ましく、不定形状導電粉のアスペクト比は、1〜5であることが導電性等の点から好ましい。また、その平均粒径は、扁平状導電粉では、5〜20μmであることが、印刷性、導電性等の点から好ましく、不定形状導電粉では、1〜20μmであることが、印刷性、導電性等の点から好ましい。
【0013】
本発明における(C)導電粉のアスペクト比とは、導電粉の粒子の長径と短径の比率(長径/短径)をいう。
本発明においては、硬化性樹脂中に導電粉の粒子をよく混合し、静置して粒子を沈降させるとともにそのまま樹脂を硬化させ、得られた硬化物を垂直方向に切断し、その切断面に現れる粒子の形状を電子顕微鏡で拡大して観察し、少なくとも100の粒子について、一つ一つの粒子の長径/短径を求め、それらの平均値をもってアスペクト比とする。
ここで、短径とは、前記切断面に現れる粒子について、その粒子の外側に接する二つの平行線の組合せを粒子を挾むように選択し、それらの組合せのうち最短間隔になる二つの平行線の距離である。また、長径とは、前記短径を決する平行線に直角方向の二つの平行線であって、粒子の外側に接する二つの平行線の組合せのうち、最長間隔になる二つの平行線の距離である。これらの四つの線で形成される長方形は、粒子がちょうどその中に納まる大きさとなる。
【0014】
扁平状導電粉とは、形状としてほぼ平坦で微細な小片からなる導電粉で、例えば、りん片状導電粉等が挙げられる。
不定形状導電粉とは、扁平状以外の形状の導電粉で、球状、立方体状、四面体状、塊状、略球状等と呼ばれる粉体、こんぺい糖のように表面に突起のある形状の粉体、これらの混合物等、種々の導電粉のことである。
種々の形状の導電粉を含むものとしては、例えば、還元銀粉等が挙げられる。
【0015】
アスペクト比が5〜20の導電粉としては、多くの場合、扁平状導電粉が該当し、この他に樹枝状(デンドライト状とも呼ばれる)等と呼ばれる形状のものがあり、このものも併用して用いることができる。
アスペクト比が50〜20の導電粉としては、高導電性のペーストが得られるという点から、アスペクト比が7以上であることが好ましく、アスペクト比が8以上であることがより好ましく、アスペクト比が10以上であることが特に好ましい。
【0016】
以上のことから、本発明における(C)導電粉は、高導電性、導電ペーストの粘度等の点から、アスペクト比が7以上の扁平状導電粉が好ましく、アスペクト比が8以上の扁平状導電粉がより好ましく、アスペクト比が10以上の扁平状導電粉が特に好ましい。
ここでいう平均粒子径は、レーザー散乱型粒度分布測定装置により測定することができる。
本発明においては、前記装置として、マスターサイザー(マルバン社製)を用いて測定した。
【0017】
アスペクト比が1〜5の導電粉としては、前記した不定形状導電粉等が挙げられる。
また、アスペクト比が1〜5の導電粉としては、高導電性のペーストが得られるという点で、アスペクト比が4以下であることが好ましく、アスペクト比が3以下であることがより好ましく、アスペクト比が2.5以下であることがより好ましい。
【0018】
本発明における(C)導電粉の材質としては、銀、銀合金等が、導電性、耐酸化性等の点で好ましいものとして挙げられる。
上記の銀合金としては、パラジウム(例えば、銀合金中に1〜5重量%程度のもの等)、白金(例えば、銀合金中に1重量%程度のもの等)などとの合金を使用することが好ましい。
また、上記の銀粉を作製する方法の1つとしてい液中還元法が挙げられ、この方法により作製される銀粉は、平均粒径が数μmの微粉末であることから、工業的な生産方法として広く利用されている。
この液中還元法とは、銀を酸で溶解した後、これをアルカリで中和し、次いで、ホルマリン、デンプン等の還元剤を添加し、液中で還元して微粉末とする方法であり、これにより得られる粉末を還元銀粉といい、その形状は、塊状に近いが、一定の形状ではなく不規則な形状をしている。
この還元銀粉は、本発明において、不定形状導電粉として使用することができる。
【0019】
また、本発明における(C)導電粉としては、銀又は銀合金以外の導電体が、銀又は銀合金で被覆されている銀被覆導電体粉であってもよい。
【0020】
不定形状導電粉としては、上記したように銀被覆導電体粉であってもよいが、被覆される導電体としては、銀又は銀合金よりも硬度の高い導電体であることが好ましい。
このような導電体としては、例えば、Co、Ni、Cr、Cu、W等の金属粉又はこれらの合金粉を用いることができるが、この中で銅粉又は銅合金粉を用いることが好ましい。
これらを使用することにより、電気回路を加圧したとき、扁平状の銀粉又は銀合金粉に不定形状導電粉がくい込み、電気回路の導電性が高くなる傾向がある。上記の銅合金粉としては、例えば、銅とスズ、銅と亜鉛等の合金粉が挙げられる。
【0021】
不定形状導電粉の表面に銀を被覆する方法としては、例えば、置換めっき、電気めっき、無電解めっき等の方法が挙げられ、その中でも、不定形状導電粉と銀との付着力が高いこと及びランニングコストが安価であることから、置換めっき法で被覆することが好ましい。
不定形状導電粉の表面への銀の被覆量は、コスト、電食性の抑制効果等の点から、不定形状導電粉100重量部に対して、3〜50重量部であることが好ましく、3〜20重量部であることがより好ましい。
【0022】
前記した、いずれかの銀被覆導電体粉を用いることにより、耐マイグレーション性が優れたものとなる傾向がある。また、銀被覆導電体粉は、導電体の一部が露出したもの(露出被覆導電体粉と略す)を用いることもできる。
また、露出被覆導電体粉は、扁平状導電体粉と不定形状導電粉のそれぞれに使用することができる。
導電粉の露出面積は、良好な導電性を得る点から、50%以下であることが好ましく、20%以下であることがより好ましい。
【0023】
置換めっき後の球状の銀被覆銅粉又は銀被覆銅合金粉は、接触点が少ないため抵抗が高くなりやすく、そのため、置換めっき後の球状の銀被覆銅粉又は銀被覆銅合金粉に衝撃を与え、粒子の形状を扁平状又はアスペクト比を6以上に変形させることが好ましい。
粒子の形状を変形させる方法としては、具体的には、ボールミル、振動ミル等の方法が挙げられる。
【0024】
複合導電粉を使用する場合の扁平状導電粉及び不定形状導電粉の配合割合は、導電性を高める点から、扁平状導電粉及び不定形状導電粉の総量100重量部として、扁平状導電粉が、95〜50重量部とすることが好ましく、80〜60重量部とすることがより好ましい。また、不定形状導電粉は、5〜50重量部とすることが好ましく、20〜40重量部とすることがより好ましい。
【0025】
本発明における(C)導電粉の配合量は、導体の抵抗、経済性、接着性等の点から、導電ペースト中の(D)成分を除いた成分の総量100重量部に対して、85〜93重量部とすることが好ましく、87〜90重量部とすることがより好ましい。
【0026】
本発明における(D)有機溶剤としては、特に制限はないが、例えば、テルピネオール、エチルカルビトール、カルビトールアセテート、ブチルセロソルブ等が挙げられる。
(D)有機溶剤の配合量は、導電性、接着性、印刷性等の点から、(A)成分及び(E)成分の総量100重量部に対して、50〜500重量部とすることが好ましく、100〜400重量部とすることがより好ましい。
【0027】
本発明の導電ペーストには、硬化性、接着性等の点から、さらに、(E)エポキシ樹脂を含有することが好ましい。
本発明における(E)エポキシ樹脂としては、特に制限なく公知のものを使用できるが、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂等が挙げられる。
(E)エポキシ樹脂を使用する場合、その使用量は、硬化性、樹脂性等の点から、(A)成分100重量部に対して、5〜100重量部とすることが好ましい。
【0028】
本発明の導電ペーストには、2−エチルメチルイミダゾール等の有機質の接着剤成分の硬化剤、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール等の腐食抑制剤、微小黒鉛粉末、チタン系又はシラン系のカップリング剤などを添加してもよい。
【0029】
本発明の導電ペーストは、前記した各成分を、例えば、三本ロール、らいかい機等で均一に分散させることにより製造することができる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって説明する。
【0031】
製造例1
ブタノール296g(4.0モル)、キシレン20g及びクレゾール108g(1.0モル)と80重量%純度のホルムアルデヒド112.5g(3.0モル)に、トリエタノールアミン14.9g(0.1モル)を投入し、85℃で1時間、次いで、105℃で還流脱水をしながら3時間、次いで、125℃で脱溶剤しながら12時間反応させた後、カルビトールにて希釈し、固型分が55重量%、重量平均分子量が30,000、ブトキシ化度が70%のブチルエーテル基含有レゾール型フェノール樹脂(P−1)を得た。
【0032】
実施例1
製造例1で得た(P−1)80重量部とビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製、商品名エピコート1004)20重量部を、予め加温溶解させた後、室温に冷却したものに、P−トルエンスルホン酸のアミン塩(楠本化成製、NACURE2500X)2重量部、エチルカルビトール20重量部、ブチルセロソルブ20重量部を加え、均一に混合して樹脂組成物とした。
一方、平均粒径8μm、アスペクト比10のりんぺん状銀粉(徳力化学研究所製、TCG−1)195重量部と平均粒径7μmの不定形状銀粉105重量部を樹脂組成物に添加し、撹拌らいかい機及び三本ロールで均一に分散して導電ペーストとした(導電粉の含有率は67重量%)。
【0033】
導電ペーストの保存安定性を、粘度の経時変化で評価し、粘度の経時変化率が±20%以内の日数をその導電ペーストの可使時間とした。このペーストの可使時間は、30℃中に保存した場合、97日間であった。
【0034】
このペーストを銅箔貼り紙フェノール積層板(日立化成工業(株)製、MCL−437SRD)上に、図1に示したテストパターンの形状にスクリーン印刷した後、加熱硬化させた。基板材料は、厚さが35μmの銅箔をラミネートした紙フェノール積層板(日立化成工業(株)製、MCL−437SRD、厚さ:1.6mm)である。
なお、加熱硬化条件は、60℃で30分間加熱し、次いで、145℃で30分間加熱した。このものの比抵抗は、65μΩ・cmであった。この配線板の冷熱衝撃試験を実施した結果、比抵抗の変化率は5%であった。
【0035】
また、銅箔をラミネートした紙フェノール積層板の銅箔上に、50mm角に厚さ30μmのベタ面を印刷、硬化させた後、40℃で相対湿度95%の恒温恒湿糟に120時間放置し、次いで、260℃のはんだ糟に5秒間浸漬させる吸湿ディップ試験を実施した後、1mm角(10×10ヶ)にカッタをいれ、セロテープで引きはがすクロスカット試験を実施したところ、はく離はゼロであった。なお、冷熱試験条件は、125℃で30分間〜−65℃で30分間を1サイクルとし、これを100サイクル行った。
【0036】
実施例2
製造例1で得た(P−1)80重量部と実施例1と同じエポキシ樹脂20重量部を、予め加温溶解させた後、室温に冷却したものに、リン酸のアミン塩(楠本化成製、NACURE4167X)2重量部、エチルカルビトール20重量部、ブチルセロソルブ20重量部を加え、均一に混合して樹脂組成物とした。
一方、実施例1と同じりん片状銀粉273重量部と実施例1と同じ不定形状銀粉147重量部を、この樹脂組成物148重量部に添加し、均一に混合分散して導電ペーストとした(導電粉の含有量は74重量%)。
【0037】
この導電ペーストを用いて、実施例1と同様にして、保存安定性を評価した結果、30℃での可使時間は94日間であった。
また、実施例1と同様にして配線板を作製し、その特性を評価した結果、比抵抗は、37μΩ・cmであった。
また、実施例1と同様にして、この配線板の冷熱衝撃試験を実施した結果、比抵抗の変化率は4%であり、吸湿ディップ試験後のクロスカット試験の結果は、はく離ゼロであった。
【0038】
比較例1
製造例1で得た(P−1)80重量部と実施例1と同じエポキシ樹脂20重量部を、予め加温溶解させた後室温に冷却したものにシュウ酸2重量部、エチルカルビトール20重量部、ブチルセロソルブ20重量部を加え、均一に混合して樹脂組成物とした。
一方、実施例1と同じりんぺん状銀粉195重量部と実施例1と同じ不定形状銀粉105重量部をこの樹脂組成物に添加し、撹拌らいかい機及び三本ロールで均一に分散して導電ペーストとした(導電粉の含有量は68重量%)。
【0039】
このペーストを用いて、実施例1と同様にして、保存安定性を評価した結果、30℃での可使時間は25日間であった。
また、実施例1と同様にして配線板を作製し、その特性を評価した結果、比抵抗は、67μΩ・cmであった。
また、実施例1と同様にして、この配線板の冷熱衝撃試験を実施した結果、比抵抗の変化率は4%であり、吸湿ディップ試験後のクロスカット試験の結果は、はく離ゼロであった。
【0040】
【発明の効果】
請求項1記載の導電ペーストは、保存安定性が良好で、熱硬化性、接着性及び導電性が良好である配線導体を形成できる。
請求項2記載の導電ペーストは、請求項1記載の発明の効果を奏し、より接着性が優れる。
請求項3記載の導電ペーストは、請求項1又は2記載の発明の効果を奏し、より導電性が優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙フェノール積層板に導電ペーストを印刷した状態を示す平面図である。

Claims (3)

  1. (A)アルキルエーテル化フェノール樹脂、(B)酸のアミン塩、(C)導電粉及び(D)有機溶剤を含有してなる導電ペーストであって、(B)酸のアミン塩の配合量が、(A)アルキルエーテル化フェノール樹脂100重量部に対して、0.05〜10重量部である、導電ペースト。
  2. (C)導電粉が、扁平状導電粉と不定形状導電粉とを含む導電粉である請求項1記載の導電ペースト。
  3. さらに、(E)エポキシ樹脂を含む請求項1又は2記載の導電ペースト。
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