JP4019265B2 - 内燃機関のegr流量算出装置および内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、エンジンという)の排ガスを吸気側に還流させるEGR装置のEGR流量を算出するEGR流量算出装置、および当該EGR流量算出装置を備えた内燃機関の制御装置に関するものである。
【0002】
【関連する背景技術】
筒内での燃焼温度を低下させてNOx排出量を低減するために、エンジンの排ガスをEGRガスとして吸気側に還流させるEGR装置が広く実施されている。一般にEGRの還流状態はEGR率(EGRガス/新気)で表され、筒内に導入される混合ガス(新気+EGRガス)のEGR率に応じて燃焼状態が変化することから、EGR率を加味した上で点火時期や燃料噴射制御などの各種制御が実施されている。
【0003】
例えばEGR率は、以下の手順で算出される。まず、エンジン回転速度と吸気負圧とからEGRガスの流速を求めるとともに、EGR弁の開度からEGR通路の開口面積を求め、これらのEGR流速とEGR開口面積とを乗算してEGRガスの流量を算出する。そして、求めたEGR流量に基づいてEGR率の推定を行う。例えば、EGRガスをサージタンク内に還流させる形式のエンジンでは、サージタンク内でのEGRガスと新気との混合状況を模擬した上でEGR流量からサージタンク内のEGR率を算出し、さらにサージタンク内の混合ガスがブランチを経て筒内に導入されるまでに要する移送遅れを考慮して、所定行程前のサージタンク内のEGR率を筒内に導入されるEGR率と見なしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、周知のようにEGRガスはエンジンの排気側と吸気側との差圧を利用して還流されるため、高地において大気圧の低下とともに排圧が低下すると、吸気負圧は変化しなくても差圧の低下によりEGR流量が減少してしまう。上記特許文献1に記載の技術では、この点への対処がなされていないため、高地では実際より高いEGR流量、ひいては実際より大きなEGR率が算出されてしまう。例えば点火時期制御においては、EGR還流による燃焼の緩慢化を抑制すべくEGR率の増加に応じて点火時期を進角させているが、平地と同様の点火時期制御の結果、過進角によるノッキングや燃費悪化を発生するという問題が発生した。
【0005】
一方、大気圧変化に伴ってEGR率が変動したときの制御量に対する影響を抑制する対策が提案されている(例えば、特許文献2)。当該特許文献2に記載の技術では、点火時期や燃料噴射量などの基本制御量を吸気負圧とエンジン回転速度とから算出したEGR作動時の補正量により補正するとともに、この補正量算出に使用する吸気負圧を大気圧検出値に基づいて補正することで大気圧変化の影響を抑制するように構成されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−254659号公報
【特許文献2】
特許第2569586号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献2に記載の技術では、大気圧変化の影響がEGR率に及ぶにも拘わらず、大気圧検出値に基づく吸気負圧により最終的な制御量を補正している。即ち、EGR率の変動による影響を補償するのであれば、その要因であるEGR率、或いはこれと相関するEGR流量などを直接的に補正することが望ましい。ところが、特許文献2の技術では、EGR率などに対する大気圧変化の影響が的確に解析されていないことから、直接的なEGR率などの補正が実施できずに言わば間接的に制御量を補正するしかなく、その結果、制御量に対する最適な補正が実施されているとは言い難かった。
【0008】
そこで、請求項1〜3の発明の目的は、大気圧変化による影響の的確な解析結果に基づいてEGR流量を適切且つ直接的に補正し、もって、正確にEGR流量を算出することができる内燃機関のEGR流量算出装置を提供することにある。
また、請求項4,5の発明の目的は、上記内燃機関のEGR流量算出装置により算出された正確なEGR流量に基づいて機関制御で使用される制御量や状態量を適切に補正し、もって、的確な機関制御を実現することができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、内燃機関の吸気管内圧力と大気圧との差圧により排気の一部を吸気管に再循環させるEGR通路と、EGR通路に設けられたEGR弁の開度に基づいてEGR通路の開口面積を算出する開口面積算出手段と、内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、大気圧を検出する大気圧検出手段と、吸気管内圧力を検出する吸気管内圧力検出手段と、吸気管内圧力相関値と機関回転速度とに対応するEGR流速の所定大気圧下における関係を記憶したマップを有し、吸気管内圧力検出値を大気圧検出値で補正して求めた吸気管内圧力相関値と機関回転速度の検出値とに基づいて、マップからEGR流速を算出するEGR流速算出手段と、大気圧検出値に基づいて密度補正係数を算出する密度補正係数算出手段と、EGR通路の開口面積とEGR流速と密度補正係数とからEGR流量を算出するEGR流量算出手段とを備えたものである。
【0010】
従って、EGR弁の開度に基づいて開口面積算出手段によりEGR通路の開口面積が算出され、吸気管内圧力検出値を大気圧検出値で補正した吸気管内圧力相関値と機関回転速度の検出値とに基づいて、EGR流速算出手段によりマップからEGR流速が算出され、大気圧検出値に基づいて密度補正係数算出手段により密度補正係数が算出され、これらのEGR通路の開口面積とEGR流速と密度補正係数とからEGR流量算出手段によりEGR流量が算出される。
【0011】
EGR通路内を流通する過程でEGRガスの圧力は大気圧から吸気管内圧力へと変化することから、このときのEGRガスの状態変化は、例えば、実施形態で説明した圧縮性流体の式(6),(7)により表される。そして、式(7)において、
【0012】
【数1】
Figure 0004019265
【0013】
はEGRガスの速度成分を表し、何れの項にも大気圧P1が含まれて影響を受けるため、EGR流量(両式(6),(7)の質量流量G)を求めるには、EGRガスの密度および流速に関する補正が必要不可欠であることが判る。
上記のようにマップからEGR流速を算出する際に、吸気管内圧力検出値を大気圧検出値で補正した吸気管内圧力相関値を適用することで、大気圧変化に伴うEGRガスの流速変化が補償されるとともに、密度補正係数に基づく補正を実施することで、大気圧変化に伴うEGRガスの密度変化が補償され、これらの要因によるEGR流量の算出に対する影響が排除される。そして、このように大気圧変化の影響を直接受けるEGR流量に対して補正を実施するため、例えば、このEGR流量を制御に利用する場合の最終的な制御量や状態量を間接的に補正する場合に比較して、大気圧変化に対する補正をより適切に実施可能となる。
【0014】
しかも、所定大気圧を前提としたマップに基づいてEGR流速を求め、そのEGR流速に基づいてEGR流量を算出する際に密度補正係数により補正することで、現在の大気圧に対応するEGR流量を求めている。よって、例えば各大気圧毎にマップを設定して、現在の大気圧に対応するマップからEGR流速を求める場合に比較して、より簡便にEGR流量を算出可能となる。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1において、吸気管内圧力相関値を、吸気管内圧力検出値と大気圧検出値との圧力比としたものである。
従って、吸気管内圧力検出値と大気圧検出値との圧力比に基づいて、正確なEGR流量を簡便に算出可能となる。
請求項3の発明は、請求項1において、密度補正係数算出手段が、所定大気圧に対する大気圧検出値の比を密度補正係数として算出するものである。
【0016】
従って、所定大気圧に対する大気圧検出値の比として算出された密度補正係数に基づいて、正確なEGR流量を簡便に算出可能となる。
請求項4の発明は、内燃機関の吸気管内圧力と大気圧との差圧により排気の一部を吸気管に再循環させるEGR通路と、EGR通路に設けられたEGR弁の開度に基づいてEGR通路の開口面積を算出する開口面積算出手段と、内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、大気圧を検出する大気圧検出手段と、吸気管内圧力を検出する吸気管内圧力検出手段と、吸気管内圧力相関値と機関回転速度とに対応するEGR流速の所定大気圧下における関係を記憶したマップを有し、吸気管内圧力検出値を大気圧検出値で補正して求めた吸気管内圧力相関値と機関回転速度の検出値とに基づいて、マップからEGR流速を算出するEGR流速算出手段と、大気圧検出値に基づいて密度補正係数を算出する密度補正係数算出手段と、EGR通路の開口面積とEGR流速と密度補正係数とからEGR流量を算出するEGR流量算出手段と、内燃機関の制御で使用される所定の制御量或いは所定の状態量を、算出されたEGR流量に基づいて補正する制御手段とを備えたものである。
【0017】
従って、この請求項4では請求項1の説明と同様の作用が奏されるため、重複する説明は省略するが、大気圧変化に伴うEGRガスの流速変化および密度変化の解析結果に基づいてEGR流量が適切且つ直接的に補正されるとともに、所定大気圧を前提とした共通のマップを用いてEGR流速を求めることで、より簡便にEGR量を算出可能となる。
【0018】
そして、このようにして正確に算出されたEGR流量に基づいて、内燃機関の制御で使用される制御量(例えば、点火時期)や状態量(例えば、体積効率)が制御手段により適切に補正される。
請求項5の発明は、請求項4において、所定の制御量或いは所定の状態量が複数存在するものである。
【0019】
従って、大気圧変化に基づいて補正したEGR流量を複数の制御量や状態量の補正に適用することから、各制御量や状態量を個別に大気圧変化に基づいて補正する場合に比較して、処理が簡略化される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化したエンジンの制御装置の一実施形態を説明する。本実施形態のエンジンの制御装置は、EGR流量を算出するEGR流量算出装置を備えるとともに、当該装置により算出されたEGR流量からEGR率を求めて、点火時期制御や燃料噴射制御に適用するように構成されている。
【0021】
図1は本実施形態のエンジンの制御装置を示す全体構成図であり、当該エンジン1は吸気管噴射型の直列4気筒ガソリンエンジンとして構成されている。エンジン1の各気筒の筒内1aは、インテークマニホールド2のブランチ2aを介して共通のサージタンク3(吸気管)に連結され、サージタンク3は吸気通路4を経てエアクリーナ5に接続されている。エアクリーナ5を経て吸気通路4内に導入された吸気は、スロットル弁6の開度に応じて流量調整された後にサージタンク3内に導入され、インテークマニホールド2の各ブランチ2a内を流通して、各ブランチ2aに設けられた燃料噴射弁7から燃料を噴射された後、図示しない吸気弁の開弁に伴って各気筒の筒内1aに導入される。
【0022】
一方、各気筒の筒内1aは、エキゾーストマニホールド8を介して排気通路9が接続されている。排気通路9と上記サージタンク3とはEGR通路10により接続され、このEGR通路10にはEGR弁11が設けられている。吸気と共に筒内1aに導入された噴射燃料は、各気筒の点火プラグ12により所定タイミングで点火され、燃焼後の排ガスは図示しない排気弁の開弁に伴って筒内から排出され、エキゾーストマニホールド8、排気通路9、図示しない触媒を経て外部に排出される一方、排ガスの一部はEGRガスとして、EGR弁11の開度に応じてEGR通路10からサージタンク3内に還流される。
【0023】
一方、車室内には、図示しない入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えたECU(電子制御ユニット)21が設置されている。ECU21の入力側には、エンジン回転速度Neを検出する回転速度センサ22(回転速度検出手段)、サージタンク3内の吸気負圧Pbを検出する吸気圧センサ23(吸気管内圧力検出手段)、大気圧Paを検出する大気圧センサ24(大気圧検出手段)等の各種センサ類が接続され、出力側には上記燃料噴射弁7、EGR弁11、点火プラグ12等の各種デバイス類が接続されている。
【0024】
そして、ECU21は各種センサ類からの検出情報に基づいて燃料噴射量、EGR率、点火時期等の目標値を設定し、目標値に基づいて燃料噴射弁7、EGR弁11、点火プラグ12を制御する。上記点火時期や燃料噴射量の設定は、予め設定されたEGR時と非EGR時とのマップを現在のEGR率により補間して行われるため、各気筒の筒内1aに導入される混合ガスのEGR率(以下、筒内EGR率RC(n)という)を推定する必要がある。筒内EGR率RC(n)はサージタンク3内のEGR率(以下、タンク内EGR率RS(n)という)に基づいて推定され、このタンク内EGR率RS(n)を推定するには、サージタンク3内に導入されるEGRガスの流量(以下、EGR流量ΔPr(n)という)を算出する必要がある。そこで、この筒内EGR率RC(n)の推定するための一連の処理を順次説明する。
【0025】
《EGR流量ΔPr(n)の算出》
筒内EGR率RC(n)の推定処理は、ECU21により図2に示す制御フローに従ってエンジン1の1行程毎に実行される。まず、EGR開口面積演算部31にはEGR弁11の開度S0がステップ数(例えば、弁リフト量と相関する)として入力され、EGR開度S0を開口面積相当にリニアライズしたマップに基づき、EGR開度S0からEGR開口面積Sが求められる(開口面積算出手段)。
【0026】
一方、EGR流速演算部32の圧力比設定部32aには吸気負圧Pbおよび大気圧Paが入力され、これらの情報に基づいて圧力比Pb/Paが算出される。EGR流速演算部32は、予め設定された標準大気圧P0における圧力比Pb/Paおよびエンジン回転速度Neに対するEGR流速Qの関係を記憶したマップを有し、当該マップに基づいて圧力比Pb/Paおよびエンジン回転速度NeからEGR流速Qが算出される(EGR流速算出手段)。
【0027】
得られたEGR開口面積SおよびEGR流速QはEGR流量演算部33の乗算部33aに入力され、次式(1)に従って1行程間にサージタンク3内に導入される基本EGR流量ΔPr0(n)が算出される。尚、基本EGR流量ΔPr0(n)の単位は、サージタンク3の分圧相当で表現される。
ΔPr0(n)=S×Q ………(1)
また、上記大気圧Paおよび標準大気圧P0はEGR流量演算部33の補正係数設定部33bに入力され、これらの情報に基づいて密度補正係数Pa/P0が算出される(密度補正係数算出手段)。得られた基本EGR流量ΔPr0(n)および密度補正係数Pa/P0はEGR流量演算部33の補正部33cに入力され、次式(2)に従ってEGR流量ΔPr(n)が算出される(EGR流量算出手段)。
ΔPr(n)=ΔPr0(n)×Pa/P0 ………(2)
《タンク内EGR率RS(n)の推定》
その後、EGR流量ΔPr(n)はEGR分圧演算部34に入力され、次式(3)に従ってサージタンク3内のEGR分圧Pr(n)が算出される。
Pr(n)=Pr(n-1)×(1−Vcyl/Vst)+ΔPr(n)×Vcyl/Vst ………(3)
ここに、Vcylは気筒容積、Vstはサージタンク容積であり、その比Vcyl/Vstは、1気筒当たりの混合ガスの流出入がサージタンク3全体に及ぼす影響度を表す。よって、式(3)の前半は、前回処理時(1行程前)のEGRガス分圧Pr(n-1)が気筒容積分だけ流出した後の残存分に相当し、式(3)の後半は、新たな流入分に相当し、これらの分圧の加算により現在のサージタンク3内のEGR分圧Pr(n)が求められる。
【0028】
EGR分圧Pr(n)はタンク内EGR率演算部35に入力され、次式(4)に従ってタンク内EGR率RS(n)が算出される。
Figure 0004019265
尚、吸気負圧Pbとしては1行程間の平均値が適用される。
【0029】
《筒内EGR率RC(n)の推定》
タンク内EGR率RS(n)は筒内EGR率演算部36に入力されて順次記憶される。ここで、本実施形態のエンジン1では、各ブランチ2a内の容積が気筒容積の2倍に設定されているため、図1においてサージタンク3内の混合ガスが各気筒の点火順序に従って各ブランチ2aを移送されて対応する気筒の筒内に導入されるのは、各気筒の行程が2巡した後、つまり8行程後である。そこで、筒内EGR率演算部36では、各気筒の筒内EGR率RC(n)を推定する際に8行程前のタンク内EGR率RS(n-8)が読み出され、当該タンク内EGR率RS(n)が筒内EGR率RC(n)として設定される。
【0030】
尚、以上のEGR流量ΔPr(n)からタンク内EGR率RS(n)を推定する処理、およびタンク内EGR率RS(n)から筒内EGR率RC(n)を推定する処理は、上記手法に限ることはなく種々に変更可能である。例えばタンク内EGR率RS(n)の推定処理では、上式(3)の比Vcyl/Vstを適用することでサージタンク3内での新気とEGRガスとの混合過程を模擬したが、これに代えて1次フィルタを用いたなまし処理により混合過程を模擬してもよいし、筒内EGR率RC(n)の推定処理では、各ブランチ2a内での混合ガスの圧縮・膨張を考慮しなかったが、圧縮・膨張に伴う混合ガスの移送状況を考慮した上で、筒内EGR率RC(n)を推定するようにしてもよい。
【0031】
そして、以上のようにして推定された筒内EGR率RC(n)が点火時期SAや体積効率係数の設定に適用される。
図3は点火時期SAを設定する処理手順を示す制御フローであり、まず、エンジン回転速度Neおよび吸気負圧Pbに基づき、EGR時点火時期演算部41でマップからEGR時の点火時期SAwが算出される一方、非EGR時点火時期演算部42ではマップから非EGR時の点火時期SAw/oが算出される。また、エンジン回転速度Neおよび吸気負圧Pbに基づき、目標EGR演算部43でマップから目標EGR率RSTDが算出される。
【0032】
得られた点火時期SAw,SAw/o、目標EGR率RSTD、および上記した筒内EGR率RC(n)は補間処理部45に入力され、次式(5)に従って現在の筒内EGR率RC(n)に対応する点火時期SAが直線補完により算出される(制御手段)。
SA=SAw/o+(SAw−SAw/o)×RC(n)/RSTD ………(5)
一方、体積効率係数も上記点火時期SAと同様の手順で算出され、詳細は説明しないが、EGR時のマップおよび非EGR時のマップから求めた体積効率係数を補間処理し、得られた現在の体積効率係数に基づき新気量を求めて燃料噴射制御に適用している。そして、この補間処理でも、上式(5)の比RC(n)/RSTD、つまり、推定した筒内EGR率RC(n)が利用される。
【0033】
一方、EGR流量ΔPr(n)の算出処理において、マップに基づくEGR流速Qの算出に圧力比Pb/Paを適用する一方、EGR流量ΔPr(n)の推定に密度補正係数Pa/P0を適用しているのは、以下の要因を考慮した結果である。
まず、EGR通路10は図4に示すように模式的に表すことができ、同図においてEGR通路10の右方は上流側の排気通路9に、EGR通路10の左方は下流側のサージタンク3内に対応する。EGR通路10内を流通する過程でEGRガスの圧力は、排気通路9内の圧力である大気圧Paからサージタンク内の圧力である吸気負圧Pbへと変化することから、このときのEGRガスの状態変化は、周知のノズルを流れる圧縮性流体の式(6)により表すことができる。
【0034】
【数2】
Figure 0004019265
【0035】
ここで、GはEGRガスの質量流量、SはEGR通路10の開口面積、T1はEGRガスの温度、Rはガス定数、kは比熱比であり、P1は排気通路9内の圧力(大気圧Pa)、P2はサージタンク3内の圧力(吸気負圧Pb)であり、上式(6)は、次式(7)のように展開できる。
【0036】
【数3】
Figure 0004019265
【0037】
すると、単位面積当たりのEGRガスの質量流量を表す。そして、何れの項にも圧力P1が含まれて大気圧Paの影響を受けるため、EGRガスの質量流量Gを求めるには、EGRガスの密度および流速に関する補正が必要不可欠であることが判る。
換言すれば上式(7)は、大気圧Paが変化しても、圧力比P2/P1(つまり、圧力比Pb/Pa)をパラメータとした流速計算を行い、且つ、排気通路9側の密度補正(つまり、密度補正係数Pa/P0による補正)を実施すれば、正確な質量流量G(つまり、EGR流量ΔPr(n))を算出可能であることを意味している。
【0038】
以上のように本実施形態では、EGRガスに対する大気圧変化の影響の解析結果から、大気圧変化に伴って筒内EGR率RC(n)の変動する要因がEGRガスの流速変化および密度変化にあることを究明した。そして、マップからEGR流速Qを算出する際に、吸気負圧Pbに代えて圧力比Pb/Paを適用することで、大気圧変化に伴うEGRガスの流速変化を補償するとともに、密度補正係数Pa/P0に基づく補正を実施することで、大気圧変化に伴うEGRガスの密度変化を補償しているため、これらの要因によるEGR流量ΔPr(n)の推定に対する影響を確実に排除できる。また、大気圧変化の影響を直接受けるEGR流量ΔPr(n)に対して補正を実施するため、特許文献2に記載の技術のように最終的な制御量(点火時期や燃料噴射量)を間接的に補正する場合に比較して、大気圧変化に対する補正をより適切に実施できる。
【0039】
図5は所定のエンジン回転速度Neおよび吸気負圧Pbでの運転時において、大気圧変化に対するEGR率変化の実測値と本実施形態による推定値とを比較した説明図であるが、大気圧が変化しても実測値に近いEGR率を推定できることがわかる。その結果、本実施形態のエンジン1の制御装置によれば、大気圧変化に影響されることなくEGR流量ΔPr(n)、ひいては筒内EGR率RC(n)を正確に推定でき、結果として筒内EGR率RC(n)に基づく点火時期制御や燃料噴射制御を的確に実行することができる。例えば点火時期制御では、EGR還流による燃焼の緩慢化を抑制すべく筒内EGR率RC(n)の増加に応じて点火時期SAを進角させているが、大気圧が変化しても常に正確な筒内EGR率RC(n)に基づいて点火時期SAが制御されるため、高地での過進角によるノッキングや燃費悪化などの不具合を未然に防止できる。
【0040】
しかも、標準大気圧P0を前提としたマップに基づいてEGR流速Qを求め、そのEGR流速Qから算出した基本EGR流量ΔPr0(n)を密度補正係数Pa/P0により補正することで、現在の大気圧Paに対応するEGR流量ΔPr(n)を求めている。よって、例えば各大気圧毎にマップを設定して、現在の大気圧Paに対応するマップからEGR流速Qを求める場合に比較して、より簡便にEGR流量ΔPr(n)を推定することができる。
【0041】
一方、上記のように点火時期SAと体積効率係数とを共に算出する場合でも、その基礎となるEGR率に対して既に大気圧変化に基づく補正が行われているため、点火時期SAや体積効率係数を大気圧変化に基づいて個別に補正する必要がなく、ECU21の処理を簡略化できるという利点もある。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、吸気管噴射型の直列4気筒ガソリンエンジン1用の制御装置に具体化したが、エンジンの形式等はこれに限ることはなく、例えば筒内に燃料を直接噴射する筒内噴射型ガソリンエンジンやディーゼルエンジンに適用したり、気筒配列や気筒数の異なるエンジンに適用したりしてもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、EGRガスをサージタンク3に還流したが、エンジン1の吸気側であればEGRガスの還流先はこれに限ることはなく、例えばインテークマニホールド2の各ブランチ2aにEGRガスを還流してもよい。
さらに、上記実施形態では、EGRガスの流速変化に対する補償に圧力比Pb/Paを用い、密度変化に対する補償に密度補正係数Pa/P0を用いたが、何れの場合も大気圧変化に応じた流速や密度の変化と相関するパラメータであれば、これらに限定されることはなく、例えば圧力比Pb/Paに代えて差圧Pa−Pbを用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1〜3の発明の内燃機関のEGR流量算出装置によれば、大気圧変化に伴うEGRガスの流速変化および密度変化の的確な解析結果に基づき、EGR流量を適切且つ直接的に補正することから、正確にEGR流量を算出できるとともに、所定大気圧を前提とした共通のマップを用いてEGR流速を求めるため、より簡便にEGR流量を推定することができる。
【0044】
請求項4の発明の内燃機関の制御装置によれば、大気圧変化による影響の的確な解析結果に基づいてEGR流量を正確に算出し、そのEGR流量に基づき内燃機関の制御で使用される制御量や状態量を適切に補正するようにしたため、的確な機関制御を実現することができる。
請求項5の発明の内燃機関の制御装置によれば、請求項4に加えて、複数の制御量や状態量を大気圧変化に基づいて個別に補正する必要がないため、処理を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のエンジンのEGR制御装置を示す全体構成図である。
【図2】ECUが筒内EGR率RC(n)を推定するときの制御フローを示す説明図である。
【図3】ECUが点火時期SAを設定するときの制御フローを示す説明図である。
【図4】EGR通路内を流通するEGRガスの状態変化を示す模式図である。
【図5】EGR率変化の実測値と本実施形態による推定値とを比較した特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関)
3 サージタンク(吸気管)
10 EGR通路
11 EGR弁
21 ECU(開口面積算出手段、EGR流速算出手段、密度補正係数算出手段、EGR流量算出手段、制御手段)
22 回転速度センサ(回転速度検出手段)
23 吸気圧センサ(吸気管内圧力検出手段)
24 大気圧センサ(大気圧検出手段)
Ne エンジン回転速度
S EGR開口面積
Q EGR流速
Pa 大気圧
Pb 吸気負圧(吸気管内圧力)
P0 標準大気圧(所定大気圧)
ΔPr(n) EGR流量
Pb/Pa 圧力比(吸気管内圧力相関値)
Pa/P0 密度補正係数

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気管内圧力と大気圧との差圧により排気の一部を吸気管に再循環させるEGR通路と、
    上記EGR通路に設けられたEGR弁の開度に基づいて上記EGR通路の開口面積を算出する開口面積算出手段と、
    上記内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    大気圧を検出する大気圧検出手段と、
    上記吸気管内圧力を検出する吸気管内圧力検出手段と、
    吸気管内圧力相関値と機関回転速度とに対応するEGR流速の所定大気圧下における関係を記憶したマップを有し、上記吸気管内圧力検出値を上記大気圧検出値で補正して求めた吸気管内圧力相関値と上記機関回転速度の検出値とに基づいて、上記マップからEGR流速を算出するEGR流速算出手段と、
    上記大気圧検出値に基づいて密度補正係数を算出する密度補正係数算出手段と、
    上記EGR通路の開口面積と上記EGR流速と上記密度補正係数とからEGR流量を算出するEGR流量算出手段と
    を備えたことを特徴とする内燃機関のEGR流量算出装置。
  2. 上記吸気管内圧力相関値は、上記吸気管内圧力検出値と上記大気圧検出値との圧力比であることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のEGR流量算出装置。
  3. 上記密度補正係数算出手段は、上記所定大気圧に対する上記大気圧検出値の比を密度補正係数として算出することを特徴とする請求項1記載の内燃機関のEGR流量算出装置。
  4. 内燃機関の吸気管内圧力と大気圧との差圧により排気の一部を吸気管に再循環させるEGR通路と、
    上記EGR通路に設けられたEGR弁の開度に基づいて上記EGR通路の開口面積を算出する開口面積算出手段と、
    上記内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    大気圧を検出する大気圧検出手段と、
    上記吸気管内圧力を検出する吸気管内圧力検出手段と、
    吸気管内圧力相関値と機関回転速度とに対応するEGR流速の所定大気圧下における関係を記憶したマップを有し、上記吸気管内圧力検出値を上記大気圧検出値で補正して求めた吸気管内圧力相関値と上記機関回転速度の検出値とに基づいて、上記マップからEGR流速を算出するEGR流速算出手段と、
    上記大気圧検出値に基づいて密度補正係数を算出する密度補正係数算出手段と、
    上記EGR通路の開口面積と上記EGR流速と上記密度補正係数とからEGR流量を算出するEGR流量算出手段と、
    上記内燃機関の制御で使用される所定の制御量或いは所定の状態量を、上記算出されたEGR流量に基づいて補正する制御手段と
    を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 上記所定の制御量或いは上記所定の状態量は複数存在することを特徴とする請求項4記載の内燃機関の制御装置。
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