JP4018995B2 - 望遠鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は望遠鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、望遠鏡は、接眼光学系を有する望遠鏡本体と、この望遠鏡本体に装着された対物レンズとを備えている。
【0003】
対物レンズにはレンズを保護し、逆光時の乱反射や、レンズに雨滴が付着しないようにレンズフードが取り付けられている。
【0004】
レンズフードは前後方向へ移動可能であるとともに、回転可能である。
【0005】
このレンズフードに照準装置を取り付け、レンズフードを回転させることによって照準位置を変えることができるようにした望遠鏡がある。
【0006】
【非特許文献】
ニコンフィールドスコープ総合カタログ 株式会社ニコンビジョン、2001.6.20、P.1−8
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記レンズフードに照準装置を取り付けた望遠鏡の場合、レンズフードは摩擦抵抗によって対物レンズ鏡筒に保持されているため、照準後に例えば望遠鏡に加わった衝撃等によってレンズフードが回転し、照準位置がずれて観察する目標物を見失ってしまうという問題があった。
【0008】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は照準後における照準位置のずれを防止することができる望遠鏡を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため請求項1記載の発明は、対物レンズの鏡筒の先端部に設けられ、前記対物レンズの鏡筒に対してその光軸周りへ回転可能であるとともに、前記光軸方向へ移動可能な円筒形のレンズフードと、前記レンズフードの外周面に設けられた照準部材と、前記照準部材の前記対物レンズの鏡筒の周方向の位置決めを行う位置決め機構とを備え、前記位置決め機構は、前記レンズフードの内周面に形成された凸部と、この凸部と嵌合可能であり、前記対物レンズの鏡筒の外周面に所定角度おきに複数箇所に形成され、前記光軸方向へ延びる直線状の溝とで構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の望遠鏡において、前記照準部材の数は1以上であることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の望遠鏡において、前記照準部材は光軸方向へ延びる溝で構成されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1はこの発明の第1実施形態に係る望遠鏡の斜視図である。
【0014】
この望遠鏡は、望遠鏡本体10と、レンズフード30とを備える。
【0015】
望遠鏡本体10の一端には接眼レンズ12があり、他端には対物レンズ20がある。
【0016】
望遠鏡本体10の下部にはアダプタを介して図示しない三脚に望遠鏡を取り付けるための台座13が設けられている。
【0017】
更に、望遠鏡本体10にはピント合わせのためのピントリング14が回転可能に配置されている。
【0018】
対物レンズ20の先端部にはレンズを保護し、逆光時の乱反射や、対物レンズへの雨滴の付着を防止する機能(フード機能という)を有するレンズフード30が一体的に取り付けられている。
【0019】
レンズフード30は前後方向へ移動可能であるとともに、回転可能である。
【0020】
レンズフード30の外周面には1つの照準部材31が形成されている。照準部材31は例えば光軸方向へ延びるU字形断面の長溝で形成される。なお、照準部材31の数は1つに限るものではなく、1つ以上であればよい。
【0021】
図2はレンズフードの断面図である。
【0022】
レンズフード30にはレンズフード30を複数の照準位置で停止させるクリックストップ機構(位置決め機構)が設けられている。
【0023】
クリックストップ機構はレンズフード30の内周面に形成された半球状の凸部32と対物レンズ20の鏡筒20aの外周面に所定角度おきに複数箇所(図2では8箇所)に形成された溝21とで構成されている。溝21が形成される対物レンズ20の鏡筒20aの外周面は光軸に平行な平面22となっている。
【0024】
なお、半球状の凸部32に代えてボールとこのボールを光軸方向へ付勢するスプリングとを用いるようにしてもよい。また、溝21に代えて孔を形成してもよい。
【0025】
また、溝21と凸部32との嵌合に代えて、例えば鏡筒20aの外周面に摩擦力が大きくなる部分を一定間隔で配置する構成としてもよい。
【0026】
照準位置を変えるとき、レンズフード30を凸部32が別の溝22に落ち込むまで所定方向へ回転させればよい。
【0027】
図3はレンズフードの断面図である。
【0028】
レンズフード30の内周面と対物レンズ20の鏡筒20aの外周面との間にはフェルト(又は布)35,36が配置されている。
【0029】
フェルト35はレンズフード30の後端部(図3の右側)の内周面に貼り付けられ、フェルト36は対物レンズ20の鏡筒20aの先端部(図3の左側)の外周面に貼り付けられている。
【0030】
フェルト35,36によってレンズフード30と対物レンズ20の鏡筒20aとの間に適当な摩擦抵抗を生じさせることができるため、レンズフード30を適当な手応えでもってスムーズに前後方向へ移動させることができるとともに、レンズフード30を適当な手応えでもってスムーズに回転させることができる。
【0031】
この第1実施形態によれば、照準後に例えば望遠鏡に衝撃等が加わった場合であってもクリックストップ機構によってレンズフード30の回転が阻止されるため、照準位置のずれが防止され、観察する目標物を見失ってしまうことがない。
【0032】
なお、上記実施形態ではレンズフード30を対物レンズ20の鏡筒20aに一体的に取り付けたが、この構成に限るものではなく、例えば別体のレンズフードを対物レンズ20の鏡筒20aに後付けするようにしてもよい。
【0033】
また、上記実施形態ではレンズフード30に照準部材31を形成したが、レンズフード30と別体のフード機能を持たないが照準機能を有する環状部材(照準装置)を対物レンズ20の鏡筒20a等に取り付けるようにしてもよい。
【0034】
図4はこの発明の第2実施形態に係る望遠鏡の斜視図であり、第1実施形態と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0035】
この実施形態は照準を光軸と直交する方向へ移動させるようにした点で第1実施形態と相違する。
【0036】
照準部材131は例えば光軸方向へ延びるU字形断面の長溝132を有する。照準部材131は対物レンズ20の鏡筒20aの先端部に取り付けられた照準装置本体135の上面に光軸と直交する方向へ移動可能に設けられている。
【0037】
照準装置本体135の上面には照準部材131を複数の照準位置で停止させるクリックストップ機構が設けられている。
【0038】
クリックストップ機構は例えば照準部材131の下面に形成された半球状の凸部(図示せず)と照準装置本体135の上面に所定角度おきに複数箇所に形成された凹部136とで構成されている。
【0039】
照準位置を変えるとき、照準部材131の凸部を別の凹部136に落ち込むまで移動させればよい。
【0040】
なお、この発明において、「光軸と直交する方向」とは図4に示すように照準装置本体135の上面に平行な方向だけでなく、照準装置本体135の上面に直交する方向や照準装置本体135の上面と斜めに交差する方向を含む。
【0041】
この第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0042】
【発明の効果】
以上に説明したようにこの発明の望遠鏡によれば、照準後における照準位置のずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係る望遠鏡の斜視図である。
【図2】図2はレンズフードの縦断面図である。
【図3】図3はレンズフードの横断面図である。
【図4】図4はこの発明の第2実施形態に係る望遠鏡の斜視図である。
【符号の説明】
10 望遠鏡本体
20 対物レンズ
30 レンズフード
31,131 照準部材
135 照準装置本体
Claims (3)
- 対物レンズの鏡筒の先端部に設けられ、前記対物レンズの鏡筒に対してその光軸周りへ回転可能であるとともに、前記光軸方向へ移動可能な円筒形のレンズフードと、
前記レンズフードの外周面に設けられた照準部材と、
前記照準部材の前記対物レンズの鏡筒の周方向の位置決めを行う位置決め機構とを備え、
前記位置決め機構は、前記レンズフードの内周面に形成された凸部と、この凸部と嵌合可能であり、前記対物レンズの鏡筒の外周面に所定角度おきに複数箇所に形成され、前記光軸方向へ延びる直線状の溝とで構成されていることを特徴とする望遠鏡。 - 前記照準部材の数は1以上であることを特徴とする請求項1記載の望遠鏡。
- 前記照準部材は光軸方向へ延びる溝で構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の望遠鏡。
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2003
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