JP4018943B2 - プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンピュータに、CD−ROM,CD−R/RW,CD+R/RW,DVD−ROM,DVD−R/RAM/RW,DVD+R/RW等の情報記録媒体に係る所定の処理を実行させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(PC)等のホストコンピュータに代表される一般的な情報記録媒体利用環境において、アプリケーションソフトウエアを使用するに当り配布されたCD−ROMやDVD−ROMからインストールしてアプリケーションを使用し、そのアプリケーションで別途データの保存/保管をする為に記録領域が必要な場合、フレキシブルディスクドライブ,ハードディスクドライブ,CD−R/RWドライブ,DVD−R/RAM/RWなどの情報記録装置が用いられるのが一般的である。
一方、情報記録媒体の一部が記録済み領域になっており、その領域にアプリケーションプログラムが格納されて、情報記録媒体の残りの領域をそのアプリケーションのワーク領域として記録することの出来る未記録(記録可能)領域とからなるハイブリッド記録媒体(例えば、特開平6−349248号公報参照)がある。
【0003】
上述のようなハイブリッド記録媒体の場合、当該ハイブリッド記録媒体に対して情報の記録又は再生を行うCD−R/RWドライブ,DVD−R/RAM/RWドライブなどの情報記録再生装置をPCに接続し、当該ハイブリッド記録媒体が情報記録再生装置に挿入されると自動的にハイブリッド記録媒体の記録済み領域に格納されたアプリケーションソフトを読み出してPC上で立ち上がり、PC上で動作を行い、当該アプリケーションが当該ハイブリッド記録媒体上の未記録領域をデータの保存/保管に利用するという形で使用されている。
ハイブリッド記録媒体に関し、記録済み部が出荷時にアプリケーションプログラムが記録済みで書き換えできない領域で、未記録領域は書きこみ可能な領域、あるいは書き換え可能な領域であるのが一般的である。
【0004】
具体的には、CD−RのオレンジブックPartII Version3.1のPage.XI−1に、ファースト(1st:第1)セッションがマスタードセッション(スタンプ部)であり、以降の領域が書きこみ可能(一度だけ書き込み可能)領域となっているハイブリッド記録媒体、また、CD−RWのオレンジブックPartIII Volume2 Version1.0のPage.XI−1に、1stセッションがマスタードセッションであり、以降の領域が書き換え可能領域となっているハイブリッド記録媒体がある。
しかし、両規格ともハイブリッド記録媒体と通常の(ハイブリッドでない)記録媒体とを区別する取り決めがなく、情報記録再生装置からみるとデータが書かれている1stセッションがマスタードセッションか情報記録媒体により記録されたセッションかの区別ができない。
【0005】
さらに、本発明の対象となるハイブリッド記録媒体では、情報記録媒体の製法上CD−RWメディアを利用して、未記録部分はCD−RWそのままで、記録済み部分をCD−RWの構造を流用してグルーブに新たにピットを掘る方法で出荷時に記録済み領域を形成している。
この場合、記録済み領域に情報記録再生装置から消去命令が発行された場合、本来消去を禁止してエラーとすべきところであるが、現状のハイブリッド記録媒体では消去してはいけないスタンプ部があるのかどうかを認識する方法がない為、消去命令を禁止する手段がなく、当該記録済み領域が消去(実際は論理消去なので、消去パターンが上書き)され、結果として意味のないデータが記録されることになってしまう(読み出すときに元々記録されていたデータでもない意味のないデータがよみだされる)問題点が報告されている。
【0006】
そこで従来、ハイブリッドであることを示す情報がスタンプで形成された情報記録媒体が挿入されたとき、当該情報記録媒体がハイブリッドであることを認識し、上位装置からの1stセッションへの消去命令に対してエラー終了する情報記録再生装置があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の情報記録再生装置では、上述のような情報記録媒体が挿入された場合、スタンプで形成されたハイブリッドであることを示す情報を読み取れない、もしくは読み取れたとしても、その情報の意味を理解することが出来ないので、スタンプされた記録領域への書き込み及び消去が実行され、意味の無いデータが記録されてしまうという問題があった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、予め情報が記録された記録済み領域と記録可能な領域とを備えた情報記録媒体に対する上記記録済み領域への書き込み及び消去が実行されないようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、次のプログラムを提供する。
(1)コンピュータに、データをマルチセッションで記録する情報記録媒体であって、その第1セッションにスタンプによってデータが形成されており、上記第1セッションより後のセッションが記録可能なユーザ領域であり、上記第1セッションにスタンプで形成されたデータのフォルダ又はファイルツリー構造の中に、ハイブリッド記録媒体であることを意味するフォルダ名又はファイル名が含まれており、上記第1セッションに情報記録再生装置を制御する情報記録再生装置用プログラムがスタンプで形成された情報記録媒体が情報記録再生装置に挿入されたとき、当該コンピュータ上に上記情報記録媒体が挿入された情報記録再生装置を制御する情報記録再生装置用プログラムが存在するか否かを判断する手順と、その手順によって情報記録再生装置用プログラムが存在すると判断した場合、その情報記録再生装置用プログラムのバージョン情報を取得する手順と、その手順によって取得したバージョン情報に基づいて当該コンピュータ上の情報記録再生装置用プログラムが前記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有するか否かを判断する手順と、その手順によって上記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有しないと判断した場合、上記情報記録媒体の第1セッションに対する書き込み及び消去を実行しないように警告する手順とをオペレーティングシステムの自動起動の機能によって上記情報記録媒体の情報記録再生装置への挿入時に自動起動で実行させるためのプログラム。
【0009】
(2)コンピュータに、データをマルチセッションで記録する情報記録媒体であって、その第1セッションにスタンプによってデータが形成されており、上記第1セッションより後のセッションが記録可能なユーザ領域であり、上記第1セッションにスタンプで形成されたデータのフォルダ又はファイルツリー構造の中に、ハイブリッド記録媒体であることを意味するフォルダ名又はファイル名が含まれており、上記第1セッションに情報記録再生装置を制御する情報記録再生装置用プログラムがスタンプで形成された情報記録媒体が情報記録再生装置に挿入されたとき、当該コンピュータ上に上記情報記録媒体が挿入された情報記録再生装置を制御する情報記録再生装置用プログラムが存在するか否かを判断する手順と、その手順によって情報記録再生装置用プログラムが存在すると判断した場合、その情報記録再生装置用プログラムのバージョン情報を取得する手順と、その手順によって取得したバージョン情報に基づいて当該コンピュータ上の情報記録再生装置用プログラムが前記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有するか否かを判断する手順と、その手順によって上記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有しないと判断した場合、上記情報記録媒体の第1セッションに対する書き込み及び消去を実行しないように警告する手順と、上記手順によって上記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有しないと判断した場合、当該コンピュータ上の情報記録再生装置用プログラムの製造元が当該情報記録再生装置用プログラムの後継バージョンとして上記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有する情報記録再生装置用プログラムを提供しているか否かを判断する手順と、その手順によって提供していると判断した場合、当該情報記録再生装置用プログラムを後継バージョンに更新することを促す手順と、当該コンピュータを当該情報記録再生装置用プログラムの製造元のインターネットのホームページに自動的に接続させる手順とをオペレーティングシステムの自動起動の機能によって上記情報記録媒体の情報記録再生装置への挿入時に自動起動で実行させるためのプログラム。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2は、図1に示す光学的情報記録再生装置を使用した情報処理装置の構成を示すブロック図である。
この情報処理装置は、主制御装置21,インターフェース22,記録装置23,入力装置24及び表示装置25などを備えているホストコンピュータと、そのホストコンピュータにインターフェース22を介して接続される光学的情報記録再生装置20とからなる。
【0011】
ホストコンピュータの主制御装置21は、マイクロコンピュータ(CPU),メインメモリなどを含んで構成され、この情報処理装置全体を制御する。
インターフェース22は、光学的情報記録再生装置20との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI及びSCSI等の標準インターフェースに準拠している。インターフェース22は光学的情報記録再生装置20のATAPI/SCSIインターフェース(I/F)13と接続されている。
なお、各インターフェース間の接続形態は、通信ケーブル(例えばSCSIケーブル)などの通信線を用いたケーブル接続だけでなく、赤外線などを利用したワイヤレス接続であっても良い。
【0012】
記録装置23は、ハードディスク装置(HDD)等の記憶装置であり、主制御装置21のマイクロコンピュータで解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。なお、この情報処理装置の駆動電源がオン状態になると、上記プログラムは主制御装置21のメインメモリにロードされる。
表示装置25は、例えばCRT,液晶ディスプレイ(LCD)及びプラズマディスプレイパネル(PDP)などの表示部(図示省略)を備えており、主制御装置21からの各種情報を表示する。
入力装置24は、例えばキーボード,マウス及びポインティングデバイスなどのうちの少なくとも1つの入力媒体(図示省略)を備えており、ユーザから入力された各種情報を主制御装置21に通知する。
【0013】
なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されても良い。また、表示装置と入力装置とが一体化したものとして、例えばタッチパネル付きCRTなどがある。
また、この情報処理装置はオペレーティングシステム(以下「OS」という)を搭載している。そして、この情報処理装置を構成する全てのデバイスはOSによって管理されているものとする。
【0014】
図1は、この発明の一実施形態である光学的情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。
光ディスク1は、情報記録媒体であり、一般的なCD−RディスクとCD−Eディスクは、書き込みが可能な(記録可能な)コンパクトディスク(CD)である。前者のCD−R(CDレコーダブル)ディスクは、1回だけ書き込みが可能なCDである(なお、CD−Write Onceともいわれている)。
また、後者のCD−E(CDイレーザブル)ディスクは、複数回の書き込みが可能なCDである(なお、CD−RW:CDリライタブルともいわれている)。
さらに、CD−ROMディスク,CD−RWディスク,CD+R/RWディスク,DVD−ROMディスク,DVD−R/RAM/RWディスク,DVD+R/RWディスク等の光ディスクがあり、この光学的情報記録再生装置によって情報の記録又は再生が行われる。
【0015】
この光学的情報再生装置(光ディスクドライブ)は、光源からの光を情報記録媒体に照射することによって情報の記録を行う情報記録装置であって、スピンドルモータ2,光ピックアップ3,レーザコントロール回路(レーザコントローラ)4,CDエンコーダ5,CD−ROMエンコーダ6,ATIPデコーダ7,バッファRAM8,バッファマネージャ9,リードアンプ10,CDデコーダ11,CD−ROMデコーダ12,ATAPI/SCSIインターフェース(I/F)13,モータドライバ14,サーボ部15,D/Aコンバータ16,ROM17,CPU18,RAM19からなる。
【0016】
同図中の矢印はデータが主に流れる方向を示しており、また、図を簡略化するために、各ブロックを制御するCPU18には、矢印付き太線のみを記載して各ブロックとの接続を省略している。
ROM17には、CPU18にて解読可能なコードで記述された制御プログラムが格納されている。
なお、光ディスクドライブの電源がオン状態になると、前記プログラムは図示を省略したメインメモリにロードされ、CPU18はそのプログラムに従って上記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM19に保存する。
【0017】
スピンドルモータ2は、モータドライバ14とサーボ部15によって線速度が一定になるように制御され、光ディスク1を回転駆動させる。その線速度は、段階的に変更することが可能である。
光ピックアップ3は、図示を省略した公知の半導体レーザ光源(光源),光学系部,フォーカスアクチュエータ,トラックアクチュエータ,受光素子及びポジションセンサを内蔵しており、光源から発生させたレーザ光LBを光ディスク1に照射する。
【0018】
また、この光ピックアップ3は、同じく図示を省略したシークモータによってスレッジ方向への移動が可能である。それらのフォーカスアクチュエータ,トラックアクチュエータ及びシークモータは、受光素子とポジションセンサから得られる信号に基づいてモータドライバ14とサーボ部15により、レーザ光LBのスポットが光ディスク1上の目的の場所に位置するように制御される。
そして、光ディスク1のリード(情報の再生,読み出し)時には、光ピックアップ3によって得られた再生信号が、リードアンプ10で増幅されて2値化された後、CDデコーダ11に入力される。その入力された2値化データは、このCDデコーダ11において、EFM(Eight to Fourteen Modulation)復調される。
【0019】
なお、記録データは、8ビットずつまとめられてEFM変調されており、このEFM変調では、8ビットを14ビットに変換し、結合ビットを3ビット付加して合計17ビットにする。
この場合に、結合ビットは、それまでの「1」と「0」の数が平均的に等しくなるように付けられる。
これを「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生信号のスライスレベル変動が抑圧される。復調されたデータは、デインターリーブとエラー訂正の処理が行われる。
その後、このデータは、CD−ROMデコーダ12へ入力され、データの信頼性を高めるために、さらに、エラー訂正の処理が行われる。
【0020】
このように2回のエラー訂正の処理が行われたデータは、バッファマネージャ9によって一旦バッファRAM8に蓄えられ、セクタデータとして揃った状態で、ATAPI/SCSIインターフェース13を介して、図2のホストコンピュータへ一気に転送される。
なお、音楽データの場合には、CDデコーダ11から出力されたデータが、D/Aコンバータ16へ入力され、アナログのオーディオ出力信号Audioとして取り出される。
また、光ディスク1のライト(情報の記録,書き込み)時には、ATAPI/SCSIインターフェース13を通してホストコンピュータから送られてきたデータを、バッファマネージャ9によって一旦バッファRAM8に蓄える。
【0021】
そして、バッファRAM8内にある程度の量のデータが蓄積された状態で、ライト動作が開始されるが、この場合には、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させる必要がある。
その地点は、トラックの蛇行により予め光ディスク1上に刻まれているウォブル信号によって求められる。
ウォブル信号には、ATIPと呼ばれる絶対時間情報が含まれており、この情報が、ATIPデコーダ7によって取り出される。
また、このATIPデコーダ7によって生成される同期信号は、CDエンコーダ5へ入力され、光ディスク1上の正確な位置へのデータの書き込みを可能にしている。
【0022】
バッファRAM8のデータは、CD−ROMエンコーダ6やCDエンコーダ5においてエラー訂正コードの付加やインターリーブが行われ、レーザコントロール回路4,光ピックアップ3を介して、光ディスク1に記録される。
なお、EFM変調されたデータは、ビットストリームとしてチャンネルビットレート4.3218Mbps(標準速)でレーザを駆動する。
この場合の記録データは、588チャンネルビット単位でEFMフレームを構成する。チャンネルクロックとは、このチャンネルビットの周波数のクロックを意味する。
【0023】
次に、上記光ディスク1についてさらに説明する。
まず最初に、この発明の基礎となる光ディスクのフォーマットとして、ISO9660ファイルシステムを使用してマルチセッションでデータを追記していく場合、光ディスクのISOファイルシステムの構造の概略について説明する。
図3及び図4は、一般的なISOファイルシステムの構造の説明図である。
図3は新たなセッションデータを記録する際に前のセッションのデータを引き継いだフォルダ/ファイルツリー構造を構築するフォーマットの例であり、図4は新たなセッションデータを記録する際に前のセッションのデータを引き継がないフォルダ/ファイルツリー構造を構築するフォーマットの例である。
【0024】
まず、図3に示した構造例では、CD−RWディスクの1st(第1)セッションが記録された時点では、同図の(a)に示すように、ルートディレクトリにファイルA(FileA)のみが存在することを表すフォルダ/ファイルツリー構造1とファイルAの実体がそれぞれ記録されて、当該フォルダ/ファイルツリー構造1には、同図の(b)に示すようなファイルAの位置情報が記録される。
次に、2nd(第2)セッションが記録された時点では、同図の(a)に示すように、ルートディレクトリにファイルAとファイルB(FileB)が存在することを表すフォルダ/ファイルツリー構造2とファイルBの実体がそれぞれ記録され、当該フォルダ/ファイルツリー構造2には、同図の(c)に示すようなファイルAとファイルBの位置情報が記録される。
【0025】
次に、図4に示した構造例では同図の(a)に示すように、CD−RWディスクの1stセッションへの記録は図3の場合と同様であるが、2ndセッションが記録された時点では、ルートディレクトリにファイルBのみが存在することを表すフォルダ/ファイルツリー構造2とファイルBの実体がそれぞれ記録され、当該フォルダ/ファイルツリー構造2には、同図の(c)に示すようなファイルBの位置情報が記録される。
【0026】
マルチセッションのISO9660ファイルシステムディスクの読み込みシステムでは、最終セッションのフォルダ/ファイルツリー構造を有効とみなす為、例えばウインドウズ(Windows:登録商標)システムのエクスプローラで図3に示した構造の光ディスクの内容を見ると、ルートディレクトリにファイルAとファイルBが存在するのが見えるが、図4に示した構造の光ディスクの内容を見ると、ルートディレクトリにファイルBのみが存在するのが見える。
つまり、ISO9660のマルチセッションディスクでは、当然図3に示した構造のように、物理的にもファイルシステムの論理的にもフォルダやファイルを追記するという書き方が可能であるが、図4に示した構造のように、物理的には追記であるがファイルシステムの論理的にはフォルダやファイルを削除するという書き方も可能である。
【0027】
次に、上記光ディスク1の一例として、上記ISO9660ファイルシステムを使用してマルチセッションでデータの追記が可能なハイブリッドCD−RWディスクについて説明する。
この発明の参考技術の情報記録媒体であるハイブリッドCD−RWディスクについて説明する。
図5は、この発明の参考技術の情報記録媒体であるハイブリッドCD−RWディスクのフォーマットを示す説明図である。
このハイブリッドCD−RWディスクは、データをマルチセッションで記録する情報記録媒体であって、図3に示す通り、1st(第1)セッションはスタンプでデータが形成された再生専用領域(ROM部)であり、2nd(第2)セッション以降のセッション(第3セッション以降は図示を省略)は記録可能なユーザ領域である。なお、ユーザ領域には第2セッションのみを形成しても良い。
【0028】
そして、1stセッションには、スタンプで形成されたファイルA,ファイルBのデータと、このディスクがスタンプ形成された再生専用領域とデータ記録可能な記録可能領域とからなるハイブリッド記録媒体である事を意味するフォルダ名又はファイル名、例えば「ハイブリッドIDファイル(HybridIDFile)」のファイル名を持つファイルの実体と、フォルダ/ファイルツリー構造1の中に、それらの各ファイルの存在を含むフォルダ又はファイルツリー構造のデータ(各ファィルの位置情報等)を記録している(同図の(b)参照)。
【0029】
すなわち、このハイブリッドCD−RWディスクは、複数のセッションを有し、その各セッションのうち1stセッション(所定のセッション)がスタンプ形成された再生専用領域であり、その他のセッション(第1セッション以降のセッション)が記録可能領域である情報記録媒体であって、1stセッションに格納されるデータのファイル構造の中に、当該情報記録媒体が再生専用領域と記録可能領域とを有するハイブリッド記録媒体である旨の「ハイブリッドIDファイル」のファイル名(識別情報)が含まれている情報記録媒体に相当する。
このようにして、このハイブリッドCD−RWディスクによれば、スタンプ形成された1stセッションのデータに、ハイブリッド記録媒体であることを意味するフォルダ名またはファイル名が存在するので、このディスクを記録再生する光ディスクドライブ又はその光ディスクドライブを制御するホストコンピュータにおいてフォルダ名またはファイル名を参照することによってハイブリッド記録媒体であるか否かを容易に判別することができる。
【0030】
次に、この発明の参考技術のプログラムについて説明する。
このプログラムは、CPU18又は主制御装置21に、上記光ディスク1が挿入されたとき、その第1セッションのデータのフォルダ又はファイルツリー構造を読み込む手順と、その手順で読み込んだフォルダ又はファイルツリー構造の中に、ハイブリッド記録媒体であることを意味するフォルダ名又はファイル名が含まれているか否かを判断する手順と、その手順によって上記フォルダ名又はファイル名が含まれていると判断した場合、第1セッションに対する書き込み要求又は消去要求があったときに当該要求を拒否する手順とを実行させるためのプログラムである。
【0031】
すなわち、このプログラムは、光ディスク(情報記録媒体)の所定のセッションのデータのファイル構造を読み込む手順と、その手順によって読み込んだファイル構造の中に当該光ディスクが再生専用領域と記録可能領域とを有するハイブリッド記録媒体である旨のハイブリッドIDファイル(識別情報)が含まれているか否かを判断する手順と、その手順によって識別情報が含まれていると判断した場合、スタンプ形成された第1セッション(所定のセッション)に対する書き込み要求又は消去要求があったときに当該要求を拒否する手順とを実行させるためのプログラムに相当する。
【0032】
このプログラムを上記光ディスクドライブで実行させる場合、ROM17に予め格納してCPU18が読み出して上記各手順を実行する。
また、上記ホストコンピュータで実行させる場合、記録装置23に予め格納して主制御装置21が読み出して上記各手順を実行する。
したがって、上記CPU18又は主制御装置21がこのプログラムによる各手順の機能を果たす。なお、このプログラムを上記ROM17または記録装置23に格納する処理は、製造時に行っても良いし、出荷後に使用者が通信又は記録媒体を介してインストールするようにしてもよい。
【0033】
したがって、上記光ディスクドライブのCPU18又はホストコンピュータの主制御装置21は、情報記録媒体の所定のセッションのデータのファイル構造を読み込むファイル構造読込手段と、そのファイル構造読込手段によって読み込んだファイル構造の中に当該情報記録媒体が上記再生専用領域と上記記録可能領域とを有する情報記録媒体である旨の識別情報が含まれているか否かを判断する判断手段と、その判断手段によって上記識別情報が含まれていると判断した場合、上記所定のセッションに対する書き込み要求又は消去要求があったときに当該要求を拒否する拒否手段の機能を果たす。
【0034】
図6は、この発明の参考技術のプログラムの処理を示すフローチャート図である。
この処理は、CPU18あるいは主制御装置21が、光ディスクドライブに光ディスクが挿入されたことを検出すると、ステップ(図中「S」で示す)1で当該光ディスクに書かれたセッション数に係わらず1stセッションに記録されているフォルダ又はファイルツリー構造を読み込み、ステップ2でその読み込んだフォルダ又はファイルツリー構造の中に、上記図5に示したハイブリッド記録媒体(ハイブリッドCD−RWディスク)であることを意味するファイル名「HybridIDFile」のファイルが存在するか否かを判断する。
【0035】
ステップ2の判断でし、ファイル名「HybridIDFile」のファイルが存在しないならステップ5へ進み、存在するならハイブリッドCD−RWディスクが挿入されたものと判断し、ステップ3でそれ以降はホストコンピュータあるいはユーザから1stセッションへの書き込み要求の命令又は消去要求の命令を受けたか否かを判断し、受けなければステップ5へ進み、受けたならばステップ4で挿入されたディスクがハイブリッドCD−RWディスクであるという理由で第1セッションに対する書き込み要求又は消去要求を拒否し、当該書き込み命令又は消去命令をエラー終了(CPU18の制御の場合はホストコンピュータへエラーを通知し、主制御装置21の制御の場合はユーザへエラー通知する)する。
【0036】
その後、ステップ5で別処理を実行するか否かを判断し、別処理を実行しないと判断したら、この処理を終了し、別処理を実行すると判断したらステップ6で別処理を実行し、この処理を終了する。
このようにして、このプログラムは、ハイブリッドCD−RWディスクに対しては外部から要求があってもスタンプ形成された1stセッションへの書き込み及び消去を実行しないので、1stセッションのデータの破壊を確実に防止することができる。
【0037】
次に、この発明の請求項1の一実施形態であるプログラムについて説明する。
このプログラムは、CPU18又は主制御装置21に、オペレーティングシステムの自動起動の機能によって光ディスク(情報記録媒体)の光ディスクドライブ(情報記録再生装置)への挿入時に自動起動で実行させるためのプログラムであり、以下の手順を実行させるためのものである。
【0038】
データをマルチセッションで記録する光ディスクであって、その第1セッションはスタンプによってデータが形成された再生専用領域であり、第1セッションより後のセッションが記録可能領域であり、第1セッションにスタンプで形成されたデータのフォルダ又はファイルツリー構造の中に、ハイブリッド記録媒体であることを意味するフォルダ名又はファイル名が含まれており、第1セッションに光ディスクドライブ(情報記録再生装置)を制御する情報記録再生装置用プログラムがスタンプで形成されたハイブリッドCD−RWディスクが光ディスクドライブに挿入されたとき、光ディスクドライブ上又はホストコンピュータ(当該コンピュータ)上に光ディスクが挿入された光ディスクドライブを制御する情報記録再生装置用プログラムが存在するか否かを判断する手順。
【0039】
さらに、上記手順によって情報記録再生装置用プログラムが存在すると判断した場合、その情報記録再生装置用プログラムのバージョン情報を取得する手順と、その手順によって取得したバージョン情報に基づいて光ディスクドライブ上又はホストコンピュータ上の情報記録再生装置用プログラムがハイブリッドCD−RWディスクを判別する機能を有するか否かを判断する手順と、その手順によってハイブリッドCD−RWディスクを判別する機能を有しないと判断した場合、光ディスクドライブに挿入されたハイブリッドCD−RWディスクの第1セッションに対する書き込み及び消去を実行しないように警告する手順。
【0040】
図7は、この発明の請求項1の一実施形態であるプログラムを格納したハイブリッドCD−RWディスクのフォーマットを示す説明図である。
図8は、この発明の請求項1の一実施形態であるプログラム内に格納されたデータベースの説明図である。
このハイブリッドCD−RWディスクは、データをマルチセッションで記録する情報記録媒体であって、図7に示す通り、1st(第1)セッションはスタンプでデータが形成された再生専用領域であり、第2セッション以降のセッション(第3セッション以降は図示を省略)は記録可能なユーザ領域である。なお、ユーザ領域には第2セッションのみを形成しても良い。
【0041】
そして、1stセッションには、スタンプで形成された複数のファイル(ファイルA等)のデータ(情報記録再生装置用プログラムを含む)と、この発明の請求項5に係るプログラム「ハイブリッドスタートエグゼ(HybridStart.exe)」と、このディスクがスタンプ形成された再生専用領域とデータ記録可能な記録可能領域とからなるハイブリッド記録媒体である事を意味するフォルダ名又はファイル名、例えば「ハイブリッドIDファイル(HybridIDFile)」のファイル名を持つファイルの実体と、フォルダ/ファイルツリー構造1の中に、それらの各ファイルの存在を含むフォルダ又はファイルツリー構造のデータ(各ファィルの位置情報等)を記録している(同図の(b)参照)。
【0042】
上記「HybridStart.exe」は、例えばウインドウズ(Windows:登録商標)システムのオートラン(Autorun:自動実行)の機能により、ハイブリッドCD−RWディスクが光ディスクドライブに挿入されると光ディスクドライブ上又はホストコンピュータ上で自動的に起動する。
また、図8に示すように、「HybridStart.exe」の内部には、各社のCD−RWライタソフト(情報記録再生装置用プログラム)に対して、上記ファイル名「HybridIDFile」に基づいて再生専用領域と記録可能領域とからなるハイブリッドCD−RWディスクであるか否かを判断するハイブリッドCD−RWディスク判断(判別)機能がサポートされた後継バージョンの一覧のデータベースを保持している。
【0043】
例えば、A社のCD−RWライタソフトのバージョン2.00,B社のCD−RWライタソフトのバージョン3.00,C社のCD−RWライタソフトのバージョン4.00が、それぞれ再生専用領域と記録可能領域とからなるハイブリッドCD−RWディスクであるか否かを判断するハイブリッドCD−RWディスク判別機能を備えているものとしてリストに記録されている。
【0044】
図9は、この発明の請求項1の一実施形態であるプログラムが自動起動した後の処理を示すフローチャート図である。
図10は、図9に示した処理において出力される警告メッセージの一例を示す図である。
この処理は、CPU18あるいは主制御装置21が、光ディスクドライブに光ディスクが挿入されたことを検出すると、図7に示したフォーマットのハイブリッドCD−RWディスクの場合は、ウインドウズのオペレーティングシステムの自動起動の機能によって第1セッションに格納された「HybridStart.exe」を自動起動する。
【0045】
そして、CPU18あるいは主制御装置21は、図9に示すように、ステップ11で例えばウインドウズシステムのレジストリ情報等を検索して、ホストコンピュータ上に光ディスクが挿入された光ディスクドライブを制御するCD−RWライタソフト(情報記録再生装置用プログラム)が存在するか否かを判断し、そのCD−RWライタソフトが存在すると判断した場合、現在ホストコンピュータにインストールされているCD−RWライタソフト(情報記録再生装置用プログラム)のバージョン情報を検出する。
ステップ12で上記検出されたCD−RWライタソフトのバージョン情報を取得し、図8に示したデータベースを参照して、当該インストールされているCD−RWライタソフトがハイブリッドIDファイルの存在の有無によるハイブリッドCD−RW判別機能をサポートしたバージョンか否かを判断する(情報記録再生装置用プログラムがハイブリッド記録媒体を判別する機能を有するか否かを判断する)。
【0046】
ステップ12の判断で当該機能をサポートしているバージョンなら、ステップ14へ進んで別処理を実行し、この処理を終了する。
また、ステップ12の判断で当該機能をサポートしてないバージョン、例えばB社のCD−RWライタソフトのバージョン2.00だった場合、当該機能をサポートしてないバージョンと判断し(ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有しないと判断し)、ステップ13で図10に示すような警告メッセージを表示して、ホストコンピュータ又はユーザに光ディスクドライブに挿入されたハイブリッドCD−RWディスクの第1セッションに対する書き込み及び消去を実行しないように警告し、第1セッションに対する書き込み及び消去を実行しないようにして、ステップ14で別処理を実行してこの処理を終了する。
【0047】
このようにして、ハイブリッドCD−RWディスクの光ディスクドライブへの挿入時に自動起動し、既に光ディスクドライブ又はホストコンピュータに存在するCD−RWライタソフトがハイブリッド記録媒体を判別する機能を備えた情CD−RWライタソフトであるか否かを判別して、その機能を備えたCD−RWライタソフトでない場合には警告メッセージを表示し、1stセッションへのデータの書き込み及び消去を禁止するので、ホストコンピュータ又はユーザがハイブリッドCD−RWディスクの1stセッションの消去命令を実行して1stセッションのデータを破壊する危険性を減少することができる。
【0048】
次に、この発明の請求項2の一実施形態であるプログラムについて説明する。
このプログラムは、CPU18又は主制御装置21に、オペレーティングシステムの自動起動の機能によって光ディスク(情報記録媒体)の光ディスクドライブ(情報記録再生装置)への挿入時に自動起動で実行させるためのプログラムであり、以下の手順を実行させるためのものである。
【0049】
データをマルチセッションで記録する光ディスクであって、その第1セッションがスタンプによってデータが形成された再生専用領域であり、第1セッションより後のセッションが記録可能領域であり、第1セッションにスタンプで形成されたデータのフォルダ又はファイルツリー構造の中に、ハイブリッド記録媒体であることを意味するフォルダ名又はファイル名が含まれており、第1セッションに光ディスクドライブ(情報記録再生装置)を制御するCD−RWライタソフト(情報記録再生装置用プログラム)がスタンプで形成されたハイブリッドCD−RWディスクが光ディスクドライブに挿入されたとき、光ディスクドライブ上又はホストコンピュータ(当該コンピュータ)上に光ディスクが挿入された光ディスクドライブを制御するCD−RWライタソフトが存在するか否かを判断する手順。
【0050】
さらに、上記手順によってCD−RWライタソフトが存在すると判断した場合、そのCD−RWライタソフトのバージョン情報を取得する手順と、その手順によって取得したバージョン情報に基づいて光ディスクドライブ上又はホストコンピュータ上のCD−RWライタソフトがハイブリッドCD−RWディスクを判別する機能を有するか否かを判断する手順と、その手順によってハイブリッドCD−RWディスクを判別する機能を有しないと判断した場合、ハイブリッドCD−RWディスクの第1セッションに対する書き込み及び消去を実行しないように警告する手順。
【0051】
さらにまた、上記手順によってハイブリッドCD−RWディスクを判別する機能を有しないと判断した場合、光ディスクドライブ上又はホストコンピュータ上のCD−RWライタソフトの製造元が当該CD−RWライタソフトの後継バージョンとしてハイブリッドCD−RWディスクを判別する機能を有するCD−RWライタソフトを提供しているか否かを判断する手順と、その手順によって提供していると判断した場合、当該CD−RWライタソフトを後継バージョンに更新することを促す手順と、光ディスクドライブ又はホストコンピュータを当該CD−RWライタソフトの製造元のインターネットのホームページに自動的に接続させる手順。
【0052】
図11は、この発明の請求項2の一実施形態であるプログラムが自動起動した後の処理を示すフローチャート図である。
図12は、図11に示した処理において出力される警告メッセージの一例を示す図である。
この処理は、CPU18あるいは主制御装置21が、光ディスクドライブに光ディスクが挿入されたことを検出すると、図7に示したフォーマットのハイブリッドCD−RWディスクの場合は、ウインドウズのオペレーティングシステムの自動起動の機能によって第1セッションに格納された「HybridStart.exe」を自動起動する。
【0053】
そして、CPU18あるいは主制御装置21は、図11に示すように、ステップ21で例えばウインドウズシステムのレジストリ情報等を検索して、ホストコンピュータ上に光ディスクが挿入された光ディスクドライブを制御するCD−RWライタソフト(情報記録再生装置用プログラム)が存在するか否かを判断し、CD−RWライタソフトが存在すると判断した場合、現在ホストコンピュータにインストールされているCD−RWライタソフトのバージョン情報を検出する。ステップ22で上記検出されたCD−RWライタソフトのバージョン情報を取得し、図8に示したデータベースを参照して、インストールされているCD−RWライタソフトがハイブリッドIDファイルの存在の有無によるハイブリッドCD−RW判別機能をサポートしたバージョンか否かを判断する。
ステップ22の判断で当該機能をサポートしているバージョンなら、ステップ26へ進んで別処理を実行し、この処理を終了する。
【0054】
ステップ22の判断で当該機能をサポートしてないバージョンなら、ステップ23でインストールされているCD−RWライタソフトの製造元がハイブリッドIDファイルの存在の有無によるハイブリッドCD−RW判別機能をサポートした後継バージョンを提供しているか否かを判断するか否かを判断する。
ステップ23の判断で、当該検出したCD−RWライタソフトの種別が図8のデータベースに存在しない種別、例えばZ社のCD−RWライタソフトであった場合と、検出したCD−RWライタソフトウェアの種別が図8のデータベースに存在する種別であるが、上記判別機能をサポートしてないバージョン、例えばB社のCD−RWライタソフトのバージョン2.00だった場合、すなわち、CD−RWライタソフトの製造元がハイブリッドIDファイルの存在の有無によるハイブリッドCD−RW判別機能をサポートした後継バージョンを提供していない場合、ステップ25へ進む。
【0055】
ステップ25では、図10に示すような警告メッセージを表示してホストコンピュータ又はユーザに光ディスクドライブに挿入されたハイブリッドCD−RWディスクの第1セッションに対する書き込み及び消去を実行しないように警告し、第1セッションに対する書き込み及び消去を実行しないようにして、ステップ26へ進んで別処理を実行し、この処理を終了する。
【0056】
また、ステップ23の判断で、当該インストールされているCD−RWライタソフトの製造元がハイブリッドIDファイルの存在の有無によるハイブリッドCD−RW判別機能をサポートした後継バージョンを提供している場合、ステップ24で図12に示すような警告メッセージを表示し、インターネットを利用してCD−RWライタソフトをその後継バージョンに更新することを促した後、例えばウインドウズシステム付属のインターネットエクスプローラ(InternetExprore:登録商標)のようなブラウザを起動し、光ディスクドライブ又はホストコンピュータを上記CD−RWライタソフトの製造元のインターネット上のホームページ(B社のホームページ)へ接続し、CD−RWライタソフトの更新処理を実行し、ステップ26で別処理を実行して、この処理を終了する。
【0057】
このようにして、ハイブリッドCD−RWディスクの光ディスクドライブへの挿入時に起動し、既に光ディスクドライブ又はホストコンピュータに存在するCD−RWライタソフトが、ハイブリッドCD−RWディスクを判別する機能を備えたプログラムであるか否かを判別して、その機能を備えたプログラムでない場合には、インターネット上の当該CD−RWライタソフトの製造元のホームページに接続し、ハイブリッドCD−RWディスクを判別する機能を備えたプログラムへのバージョンアップを促すので、光ディスクドライブ又はユーザがハイブリッドCD−RWディスクを判別する機能を備えていないプログラムを使用し続けて、1stセッションの消去命令を実行して、1stセッションのデータを破壊する危険性を持ち続けることを防止することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明のプログラムによれば、予め情報が記録された記録済み領域と記録可能な領域とを備えた情報記録媒体に対する上記記録済み領域への書き込み及び消去が実行されないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態である光学的情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す光学的情報記録再生装置を使用した情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 ISOファイルシステムの構造の説明図である。
【図4】 同じくISOファイルシステムの構造の説明図である。
【図5】 この発明の参考技術の情報記録媒体であるハイブリッドCD−RWディスクのフォーマットを示す説明図である。
【図6】 この発明の参考技術の情報記録再生装置用プログラムの処理を示すフローチャート図である。
【図7】 この発明の請求項1の一実施形態であるプログラムを格納したハイブリッドCD−RWディスクのフォーマットを示す説明図である。
【図8】 この発明の請求項1の一実施形態であるプログラム内に格納されたデータベースの説明図である。
【図9】 この発明の請求項1の一実施形態であるプログラムが自動起動した後の処理を示すフローチャート図である。
【図10】 図9に示した処理において出力される警告メッセージの一例を示す図である。
【図11】 この発明の請求項2の一実施形態であるプログラムが自動起動した後の処理を示すフローチャート図である。
【図12】 図11に示した処理において出力される警告メッセージの一例を示す図である。
【符号の説明】
1:光ディスク 2:スピンドルモータ
3:光ピックアップ 4:レーザコントロール回路
5:CDエンコーダ 6:CD−ROMエンコーダ
7:ATIPデコーダ 8:バッファRAM
9:バッファマネージャ 10:リードアンプ
11:CDデコーダ 12:CD−ROMデコーダ
13:ATAPI/SCSI・I/F
14:モータドライバ 15:サーボ部
16:D/Aコンバータ 17:ROM
18:CPU 19:RAM
20:光学的情報記録再生装置
21:主制御装置 22:インターフェース
23:記録装置 24:入力装置
25:表示装置
Claims (2)
- コンピュータに、データをマルチセッションで記録する情報記録媒体であって、その第1セッションにスタンプによってデータが形成されており、前記第1セッションより後のセッションが記録可能なユーザ領域であり、前記第1セッションにスタンプで形成されたデータのフォルダ又はファイルツリー構造の中に、ハイブリッド記録媒体であることを意味するフォルダ名又はファイル名が含まれており、前記第1セッションに情報記録再生装置を制御する情報記録再生装置用プログラムがスタンプで形成された情報記録媒体が情報記録再生装置に挿入されたとき、当該コンピュータ上に前記情報記録媒体が挿入された情報記録再生装置を制御する情報記録再生装置用プログラムが存在するか否かを判断する手順と、該手順によって情報記録再生装置用プログラムが存在すると判断した場合、その情報記録再生装置用プログラムのバージョン情報を取得する手順と、該手順によって取得したバージョン情報に基づいて当該コンピュータ上の情報記録再生装置用プログラムが前記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有するか否かを判断する手順と、該手順によって前記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有しないと判断した場合、前記情報記録媒体の第1セッションに対する書き込み及び消去を実行しないように警告する手順とをオペレーティングシステムの自動起動の機能によって前記情報記録媒体の情報記録再生装置への挿入時に自動起動で実行させるためのプログラム。
- コンピュータに、データをマルチセッションで記録する情報記録媒体であって、その第1セッションにスタンプによってデータが形成されており、前記第1セッションより後のセッションが記録可能なユーザ領域であり、前記第1セッションにスタンプで形成されたデータのフォルダ又はファイルツリー構造の中に、ハイブリッド記録媒体であることを意味するフォルダ名又はファイル名が含まれており、前記第1セッションに情報記録再生装置を制御する情報記録再生装置用プログラムがスタンプで形成された情報記録媒体が情報記録再生装置に挿入されたとき、当該コンピュータ上に前記情報記録媒体が挿入された情報記録再生装置を制御する情報記録再生装置用プログラムが存在するか否かを判断する手順と、該手順によって情報記録再生装置用プログラムが存在すると判断した場合、その情報記録再生装置用プログラムのバージョン情報を取得する手順と、該手順によって取得したバージョン情報に基づいて当該コンピュータ上の情報記録再生装置用プログラムが前記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有するか否かを判断する手順と、該手順によって前記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有しないと判断した場合、前記情報記録媒体の第1セッションに対する書き込み及び消去を実行しないように警告する手順と、前記手順によって前記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有しないと判断した場合、当該コンピュータ上の情報記録再生装置用プログラムの製造元が当該情報記録再生装置用プログラムの後継バージョンとして前記ハイブリッド記録媒体を判別する機能を有する情報記録再生装置用プログラムを提供しているか否かを判断する手順と、該手順によって提供していると判断した場合、当該情報記録再生装置用プログラムを後継バージョンに更新することを促す手順と、当該コンピュータを当該情報記録再生装置用プログラムの製造元のインターネットのホームページに自動的に接続させる手順とをオペレーティングシステムの自動起動の機能によって前記情報記録媒体の情報記録再生装置への挿入時に自動起動で実行させるためのプログラム。
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