JP4017793B2 - 無機質板のシーラー処理方法 - Google Patents

無機質板のシーラー処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、無機質板のシーラー処理方法に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、住宅等の外装材に用いられる無機質板の基材、そして上塗り用塗料との密着性を向上させることができる新しい無機質板のシーラー処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、住宅等の外装材に用いられる無機質板は、表面化粧のために、また、不燃性、耐薬品性、耐水性、耐候性、および寸法安定性などを向上させるために塗装されている。塗装に当たっては、上塗り用塗料と無機質基材の密着性や上塗り塗装の表面均一性を高めるために、上塗り塗装の前に、無機質基材の表面にシーラー塗料を塗装するシーラー処理が行われている。ローラーコーター、フローコーター、スプレーなどの塗装機を用い、一定粘度に調整されたクリアー塗料をシーラー用塗料として養生硬化後の無機質基材表面に1回塗装している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した通りの従来のシーラー処理方法では、シーラー処理に期待される無機質基材、あるいは上塗り塗料との密着性が得られないことがしばしばある。
つまり、シーラー用塗料の粘度が低い場合には、無機質基材に対して塗料が含浸し過ぎ、塗装後の表面がポーラスとなり、上塗り用塗料との密着性が低下する。また、シーラー用塗料の粘度が高い場合には、シーラー用塗料と上塗り用塗料との密着性は良くなるものの、無機質基材への含浸が不足し、無機質基材との密着性が低下してしまう。
【0004】
この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点を解消し、無機質板の基材、そして上塗り用塗料との密着性を向上させることができる、新しいシーラー処理方法を提供することを課題としている。
【0005】
【問題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、上塗り塗装の前に無機質基材表面をシーラー処理する無機質板のシーラー処理方法であって、シーラー用塗料は、BM型粘度計6rpmでの測定値が80〜150poiseの水系エマルジョン塗料を1とし、これに対して水を0.5〜2として粘度調節されたものであり、シーラー用塗料を無機質基材の全表面にシャワー塗装した後に、スポンジロールでシーラー用塗料を押え込み、次いでエアーナイフによって余剰のシーラー用塗料を除去して、シーラー用塗料を無機質基材表面に粘度を次第に高くしながら複数回重ねて塗装することを特徴とする無機質板のシーラー処理方法(請求項1)を提供する。
【0006】
【問題を解決するための手段】
また、この出願の発明は、上記無機質板のシーラー処理方法において、シーラー用塗料が上塗り用塗料と同色であること(請求項を好ましい態様として提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面に沿って実施例を示しつつ、この出願の発明の無機質板のシーラー処理方法についてさらに詳しく説明する。
この出願の発明の無機質板のシーラー処理方法では、上記の通りにシーラー用塗料を無機質基材表面に粘度を次第に高くしながら複数回重ねて塗装する。この塗装により、図1<a>に例示したように、無機質基材(1)の表面には低粘度のシーラー用塗料が塗装され、低粘度による含浸性を発揮させて、無機質基材(1)の表面に含浸層(2)が形成される。この時、含浸層(2)の表面はまだ無機質基材(1)の表面と同様にポーラスである。だが、含浸層(2)の表面の空孔は、図1<b>に例示したように、次いで塗装される中粘度のシーラー用塗料により埋められ、密着層(3)が形成される。密着層(3)は含浸層(2)の存在により無機質基材(1)に良好に密着する。そして、図1<c>に例示されるように、密着層(3)の上に塗装される高粘度の上塗り用塗料(4)は、この密着層(3)に良好に密着する。こうして、シーラー用塗料と無機質基材(1)、そして上塗り用塗料(4)との密着性が改善され、良好な密着状態が実現される。
【0008】
この出願の発明の無機質板のシーラー処理方法では、シーラー用塗料には水系エマルジョン塗料が使用可能である。その粘度は特に限定されないが、たとえば、水希釈前においてBM型粘度計6rpmでの測定値が80〜150poise程度とし、これを水により適宜希釈して調整することができる。たとえば、希釈は、重量比率でシーラー用塗料を1とし、これに対して水を0.5〜2程度にして行い、粘度調整することができる。
【0009】
なお、この出願の発明の無機質板のシーラー処理方法では、シーラー処理する際に、図2に例示したように、シャワー塗装機(5)を用い、シーラー用塗料(6)を無機質基材(1)の木口部を含む全表面にシャワー塗装することができる。シャワー塗装により木口の塗装をも同時に行うことができる。シャワー塗装の後には、スポンジロール(7)で塗装されたシーラー用塗料(6)を押え込むことができる。
【0010】
このスポンジロール(7)による押え込みによって、シーラー用塗料(6)は、無機質基材(1)の表面に良好に含浸し、密着性の向上に有効となり、しかもシーラー用塗料(6)の塗装の均一性が高められる。シーラー用塗料(6)の含浸不足や塗装ムラが解消される。
スポンジロール(7)でシーラー用塗料(6)を押え込んだ後には、エアーナイフ(8)を用いて余剰のシーラー用塗料(6)を除去し、塗料回収ブース(9)に回収することができる。
【0011】
図3に例示されるように、無機質基材(1)の表面、そして木口部に形成されやすい塗料溜まり(10)は、エアーナイフ(8)から吹き出されるエアー(11)によって除去される。塗装溜まり(10)に起因する発泡、脹れ等が防止される。
また、この出願の発明の無機質板のシーラー処理方法では、シーラー用塗料には、顔料などを混合し、上塗り用塗料と同色にすることができる。シーラー用塗料と上塗り用塗料を同色とした場合には、経年劣化により上塗り用塗料による塗膜に厚みの減少が生じても、無機質基材の色がそのまま現れずに済み、長期に渡り美麗さを持続させることができる。無機質基材の隠蔽性が向上する。
【0012】
もちろん、この発明は以上の例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0013】
【実施例】
実施例1〜3
シーラー用塗料(関西ペイント製 KPAシーラー(水系エマルジョン塗料))を重量比率で、塗料が1に対し、水を0.5〜2の範囲内で希釈し、粘度調整するとともに、次第に粘度を高くしながら無機質基材表面を複数回重ねて塗装し、シーラー処理を行なった。シーラー処理は図2に示した工程に従って行い、諸条件は表1に示した通りとした。
比較例1〜2
実施例1〜3で使用したシーラー用塗料と同じものを塗料1に対して水1として希釈し、粘度を50poiseに調整した。このシーラー塗料をロール塗装(比較例1)、スプレー塗装(比較例2)により無機質基材表面に塗装した。
【0014】
シーラー処理後の状態ならびに塗膜の密着性を評価した。結果を表1にあわせて示した。
【0015】
【表1】
Figure 0004017793
実施例1〜3と比較例1〜2の対比から明らかなように、この出願の発明の無機質板のシーラー処理方法により、シーラー用塗料は、無機質基材に高く含浸され、無機質基材との密着性が良好となる。また、上塗り用塗料との密着性も良好となる。着色したシーラー用塗料を用いた場合には、無機質基材の表面に着色層が形成され、 無機質基材の隠蔽性が高まる。
【0016】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、無機質板のシーラー処理において、無機質基材、そして上塗り用塗料との密着性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の無機質板のシーラー処理方法の概要を示した工程断面図である。
【図2】この出願の発明の無機質板のシーラー処理方法の一実施形態を示した工程斜視図である。
【図3】エアーナイフによる余剰のシーラー用塗料の除去について示した要部断面図である。
【符号の説明】
1 無機質基材
2 含浸層
3 密着層
4 上塗り用塗料
5 シャワー塗装機
6 シーラー用塗料
7 スポンジロール
8 エアーナイフ
9 塗料回収ブース
10 塗料溜まり
11 エアー

Claims (2)

  1. 上塗り塗装の前に無機質基材表面をシーラー処理する無機質板のシーラー処理方法であって、シーラー用塗料は、BM型粘度計6rpmでの測定値が80〜150poiseの水系エマルジョン塗料を1とし、これに対して水を0.5〜2として粘度調節されたものであり、シーラー用塗料を無機質基材の全表面にシャワー塗装した後に、スポンジロールでシーラー用塗料を押え込み、次いでエアーナイフによって余剰のシーラー用塗料を除去して、シーラー用塗料を無機質基材表面に粘度を次第に高くしながら複数回重ねて塗装することを特徴とする無機質板のシーラー処理方法。
  2. シーラー用塗料が上塗り用塗料と同色である請求項1記載の無機質板のシーラー処理方法。
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