JP4017619B2 - 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム - Google Patents

地上波デジタルtv放送の無線再配信システム Download PDF

Info

Publication number
JP4017619B2
JP4017619B2 JP2004253463A JP2004253463A JP4017619B2 JP 4017619 B2 JP4017619 B2 JP 4017619B2 JP 2004253463 A JP2004253463 A JP 2004253463A JP 2004253463 A JP2004253463 A JP 2004253463A JP 4017619 B2 JP4017619 B2 JP 4017619B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terrestrial digital
channel
frequency
broadcast
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004253463A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006074269A (ja
Inventor
秀樹 笠松
昭彦 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2004253463A priority Critical patent/JP4017619B2/ja
Priority to US11/214,029 priority patent/US7538825B2/en
Publication of JP2006074269A publication Critical patent/JP2006074269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4017619B2 publication Critical patent/JP4017619B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Details Of Television Systems (AREA)

Description

この発明は、地上波デジタルTV放送の無線再配信システムに関する。
日本の地上波デジタルTV放送は、2003年12月1日より関東、中京、近畿の三大都市圏で放送が開始されている。地上波デジタルTV放送は、マルチパス干渉に強いOFDM(直交周波数分割多重)方式を採用しており、アナログTV放送などで発生していた画像の多重映り(ゴースト障害)がほとんどなく安定した高画質受信ができる。地上波デジタルTV放送は、UHF帯(470〜770MHz)で放送されている。
地上波デジタルTV放送を地上波デジタルTV受信機で受信する形態としては、一般的には、次のようなものがある。
(1) 屋外アンテナによって地上波デジタルTV放送信号を受信する。屋外アンテナによって受信された地上波デジタルTV放送信号を、アンテナケーブルによって各部屋に分配し、各部屋の壁面に設けられているTV端子に導く。そして、各部屋の壁面に設けられているTV端子に、地上波デジタルTV受信機のアンテナ端子をアンテナケーブルを介して接続する。
このような受信形態では、壁面に設けられているTV端子に、地上波デジタルTV受信機のアンテナ端子をアンテナケーブルを用いて接続する必要があるため、美観を損なうとともに、その配線が煩わしいという問題がある。また、TV受信機のレイアウトが制限されるため、TV受信機の設置位置の自由度が阻害されるという問題がある。
(2) 屋上(屋根の上)にアンテナを設置せずに、軒先やベランダにUHFアンテナ(例えば、UDMF62:日本アンテナ製)を設置し、そこからアンテナケーブルを屋内に引き込み、地上波デジタルTV受信機のアンテナ端子に直接接続する。
このような受信形態においても、アンテナケーブルを部屋の中に引き込んで、地上波デジタルTV受信機に接続する必要があるため、美観を損なうとともに、その配線が煩わしいという問題がある。また、TV受信機のレイアウトが制限されるため、TV受信機の設置位置の自由度が阻害されるという問題がある。
(3) 地上波デジタルTV受信機に接続された室内アンテナで地上波デジタルTV放送信号を受信する。
このような受信形態では、アンテナケーブルの配線に起因するTV受信機のレイアウトに対する制限がなくなるが、室内での電波遮断ロスが生じるという問題がある。特に、地上波デジタルTV放送信号で使われるUHF帯は、地上波アナログTV放送で利用されているVHF帯に比べて建造物通過時の減衰ロスが大きいため、受信感度の観点からTV受信機の設置位置が制限されるという問題がある。
そこで、屋内に入力される地上波デジタルTV放送信号を、無線送信機によって増幅して、TV受信機に無線で再送信する室内再送信システムが開発されている(特開2004−128719号公報、特開2004−12720号公報参照)。この室内再送信システムでは、屋内に入力されるUHF帯の地上波デジタルTV放送信号を周波数変換することなく、そのまま増幅して再送信している。
UHF帯の周波数帯では、後述するように、無線送信機の送信出力レベルが非常に低いレベルに制限されているため、伝送距離はほとんど近距離伝送しかできないという問題がある。
また、放送局から送出される直接放送電波と、無線送信機から送出される再送信電波の両波が室内受信アンテナから受信入力された場合、同じ周波数チャンネルの信号がTV受信機に入力されることとなり、同一チャンネルの干渉妨害が発生して、受信できなくなるケースが発生する。
これを防止するために、地上波デジタルTV放送信号の同一チャンネル妨害による劣化を防ぐような工夫が、別途アンテナや回路に必要となるという問題がある。
特開2004−128719号公報 特開2004−12720号公報
そこで、本出願人は、送信機側で周波数変換を行うことにより、地上波デジタルTV放送信号の同一チャンネルの干渉妨害の発生を防止でき、しかも受信機側で周波数変換が不要となる地上波デジタルTV放送用の無線再配信システム(本出願時点では公知となっていない)を開発した。
以下、本出願人が開発した地上波デジタルTV放送用の無線再配信システムについて説明する。
この無線再配信システムは、次のような実情(1)、(2)を利用してなされたものである。
(1) 後述するように、地上波デジタルTV放送用の据え置き型TV受信機は、UHF帯に加えて、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)およびVHF_SHB帯(C23ch〜C63ch)をも受信可能となるように設計されていることが多いと考えられる。
(2) また、後述するように、微弱電波規格では、322MHz以下及び150GHz以上の周波数帯に対する電界強度の制限は、322MHzから150GHzの周波数帯に対する電界強度の制限に比べて緩くなっている。
本出願人が開発した地上波デジタルTV放送用の無線再配信システムは、地上波デジタルTV放送信号の周波数帯であるUHF帯のTV放送信号の他に、VHF帯のTV放送信号を受信可能なTV受信機と、再配信用の送信機と、再配信用の受信機とを備えている。
再配信用の送信機は、屋外アンテナから入力された地上波デジタルTV放送信号のうち、所定の入力手段によって指定された視聴希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号が、322MHz以下の周波数であってかつVHF帯の特定の1つの空きチャンネルの周波数に変換されるように、入力された地上波デジタルTV放送信号を一括して周波数変換し、得られたTV放送信号のうち、上記VHF帯の特定の1つの空きチャンネルの周波数帯のTV放送信号のみを抽出し、抽出したTV放送信号を増幅して無線送信する。
再配信用の受信機は、送信機から送信される信号を受信して増幅した後、TV受信機に供給する。TV受信機では、上記VHF帯の特定の1つの空きチャンネルが選局されることにより、ユーザによって指定された視聴希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号が放映される。
しかしながら、本出願人が開発した上記無線再配信システムでは、所定の入力手段によって指定された視聴希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号を、322MHz以下の周波数であってかつVHF帯の特定の1つの空きチャンネルの周波数に変換しているが、この1つの周波数またはその近傍の周波数において、他の微弱電波機器が使用されている場合、混信や妨害が発生して、受信状態が悪くなったり、受信不良となったりする可能性がある。
この発明は、地上波デジタルTV放送信号の同一チャンネルの干渉妨害の発生を防止できるとともに受信機側で周波数変換が不要となり、しかも受信品質と受信確率の向上化が図れる地上波デジタルTV放送の無線再配信システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、地上波デジタルTV放送信号の周波数帯であるUHF帯のTV放送信号の他に、VHF帯のTV放送信号を受信可能なTV受信機、屋外アンテナで受信した地上波デジタルTV放送信号が入力され、入力された地上波デジタルTV放送信号を周波数変換した後に無線送信する送信機、地上波デジタルTV放送の視聴希望チャンネルを送信機に入力させるための視聴希望チャンネル入力手段、および上記送信機から送信される信号を受信して増幅した後、上記TV受信機に供給する受信機を備えており、上記送信機は、入力された地上波デジタルTV放送信号のうち上記視聴希望チャンネル入力手段によって入力された視聴希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号を、予め設定されたVHF帯の複数の空きチャンネルに周波数変換する第1手段、および上記第1手段によってVHF帯の複数の空きチャンネルに周波数変換された視聴希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号を増幅して無線送信する第2手段を備えており、上記TV受信機は、上記送信機から上記受信機を介して供給される複数チャンネルのTV放送信号のうち、受信品質の高いチャンネルのTV放送信号を選択する選択手段、および上記選択手段によって選択されたTV放送信号を再生する再生手段を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の地上波デジタルTV放送の無線再配信システムにおいて、予め設定されたVHF帯の各空きチャンネルの周波数が、322MHz以下のVHF帯の空きチャンネルの周波数であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1乃至2に記載の地上波デジタルTV放送の無線再配信システムにおいて、上記選択手段は、上記送信機から上記受信機を介して供給される複数チャンネルのTV放送信号の受信信号レベルを比較することにより、受信品質の高いチャンネルのTV放送信号を選択するものであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至2に記載の地上波デジタルTV放送の無線再配信システムにおいて、上記選択手段は、上記送信機から上記受信機を介して供給される複数チャンネルのTV放送信号の受信誤り率を比較することにより、受信品質の高いチャンネルのTV放送信号を選択するものであることを特徴とする。
この発明によれば、地上波デジタルTV放送信号の同一チャンネルの干渉妨害の発生を防止できるとともに受信機側で周波数変換が不要となり、しかも受信品質と受信確率の向上化が図れるようになる。
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説明する。
〔1〕この発明が適用される地上波デジタル放送TV受信機についての説明
表1は、地上波デジタルTV放送の各受信チャンネルと中心周波数とを示している。
Figure 0004017619
地上波デジタルTV放送の受信チャンネルは、UHF13ch〜UHF62chである。その中心周波数は、13chで473+1/7MHzであり、14chで479+1/7MHzであり、62chで767+1/7MHzである。
地上波デジタルTV放送が導入される周波数帯域は、UHF13チャンネルから62チャンネルの範囲であることから、地上波デジタル放送TV受信機の受信周波数範囲として当該周波数が受信できることが必要である。
現在、三大都市圏(関東広域圏、中京広域圏、近畿広域圏)で2003年12月より放送が開始されているが、この中の例えば、近畿圏の放送は表2に示すようになっている。
Figure 0004017619
一方、現行の地上波アナログTV放送の受信形態は、集合住宅共聴を含めると共同受信が全世帯のほぼ半数を占めている。これら共聴施設における伝送帯域は、UHF帯まで広帯域化されていないものが大半であり、UHF TV放送は、VHF_Low/High(VHFロー/ハイバンド)、VHF_MID(VHFミッドバンド)およびVHF_SHB(VHFスーパーハイバンド)等の低い周波数の空きチャンネル(その地域で放送が行われていないチャンネル)にダウンコンバートして伝送していることが多い。
このため、特に地上波デジタルTV放送用の据え置き型TV受信機についても、共同受信が想定されるため、地上波デジタル放送用受信機の受信チャンネル範囲については、UHF帯に加えて、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)およびVHF_SHB帯(C23ch〜C63ch)帯にも対応することが望ましいと、ARIB規格 ARIB STD−B21に規定されている。
従って、地上波デジタルTV放送用の据え置き型TV受信機は、UHF帯に加えて、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)およびVHF_SHB帯(C23ch〜C63ch)をも受信可能となるように設計されていることが多いと考えられる。
表3は、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)の各受信チャンネルと中心周波数とを示している。
Figure 0004017619
表4は、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)の各受信チャンネルと中心周波数とを示している。
Figure 0004017619
表5は、VHF__SHB帯(C23ch〜C63ch)の各受信チャンネルと中心周波数とを示している。
Figure 0004017619
本発明では、本来のUHF帯13ch〜62ch(470MHz〜770MHz)の他に、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)およびVHF_SHB帯(C23ch〜C63ch)をも受信可能(選局視聴可能)な地上波デジタルTV放送用のTV受信機を適用対象としている。
〔2〕微弱電波の規格についての説明
微弱電波の規格について説明する。微弱電波の規格は、発射する電波が著しく微弱な無線設備として、総務省令で定められており、3メートル地点での電界強度で規定されている。
図1および表6は、微弱電波規格で定められた周波数帯に対する電界強度(許容値)を示している。
Figure 0004017619
表6に示すように、322MHz以下及び150GHz以上の周波数帯については、許容値は500μV/mに制限されている。また、322MHzから10GHzまでの周波数帯については、陸上移動業務、UHF TV放送、固定業務および宇宙業務(地球局)に対する混信保護を考慮して、許容値は35μV/mに制限されている。また、10GHzから150GHzまでの周波数帯については、システム雑音温度、受信帯域幅等を考慮して、許容値は3.5fμV/m(fは使用周波数帯(GHz))に制限されている。
微弱電波無線規格による無線システムは、表6の電界強度を満足していれば、周波数、変調方式および通信方式に制約がないため、比較的自由なシステム設計が可能である。
〔3〕地上波デジタルTV放送の無線再配信システムについての説明
図2は、地上波デジタルTV放送の無線再配信システムの概要を示している。
屋上に設けられた屋外アンテナ1によって地上波デジタルTV放送信号が受信される。屋外アンテナ1によって受信された地上波デジタルTV放送信号は、アンテナケーブル2によって部屋の壁面に設けられているTV端子3に導かれる。
地上波デジタルTV放送の無線再配信システムは、TV端子3に接続された再配信の送信機4、送信機用リモコン送信機10および地上波デジタルTV放送用のTV受信機6に接続された再配信の受信機5を備えている。
送信機用リモコン送信機10は、ユーザが地上波デジタルTV放送の希望チャンネルを赤外線また無線によって送信機4に入力させるために用いられる。地上波デジタルTV放送用のTV受信機6は、本来のUHF帯13ch〜62ch(470MHz〜770MHz)の他に、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)およびVHF_SHB帯(C23ch〜C63ch)をも受信可能(選局視聴可能)なTVチューナ(VHF受信対応地上デジタル放送TVチューナ)を備えている。
図3は、送信機4の構成を示している。
送信機4は、UHF受信部41、第1の周波数変換部42、第2の周波数変換部43、VHF送信部44、送信アンテナ45、リモコン受信部46、制御部47および周波数シンセサイザ48を備えている。
屋外アンテナ1によって受信された地上波デジタルTV放送信号は、UHF受信部41によって増幅された後、第1の周波数変換部42および第2の周波数変換部43に送られる。
第1の周波数変換部42は、送信機用リモコン送信機10によって入力された希望チャンネルに基づいて、当該希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号の周波数が、予め定められたVHF帯の第1の特定の空きチャンネルの周波数に変換されるように、TV端子3から得られた地上波デジタルTV放送信号を、一括して周波数変換し、周波数変換後の地上波デジタルTV放送信号から、上記第1の特定の空きチャンネルの周波数のTV放送信号のみを抽出する。
第2の周波数変換部43は、送信機用リモコン送信機10によって入力された希望チャンネルに基づいて、当該希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号の周波数が、予め定められたVHF帯の第2の特定の空きチャンネルの周波数に変換されるように、TV端子3から得られた地上波デジタルTV放送信号を、一括して周波数変換し、周波数変換後の地上波デジタルTV放送信号から、上記第2の特定の空きチャンネルの周波数のTV放送信号のみを抽出する。
第1の特定の空きチャンネルおよび第2の特定の空きチャンネルとしては、VHF帯の空きチャンネルであって、かつ微弱電波規格の制限が緩い322MHz以下のチャンネルが用いられる。この例では、第1の特定の空きチャンネルとして、VHF_SHB帯のC36チャンネル(中心周波数:303+1/7MHz)が用いられ、第2の特定の空きチャンネルとして、VHF_SHB帯のC38チャンネル(中心周波数:315+1/7MHz)が用いられている。この場合、微弱電波の規格の許容値は500μV/mとなる。
より具体的に説明すると、第1の周波数変換部42では、受信された地上波デジタルTV放送信号(受信信号)の全てと、周波数シンセサイザ48から出力される第1のローカル信号とが、ミキサー101によって混合される。ミキサー101からは、各受信信号と第1のローカル信号との加算信号と減算信号とが出力される。例えば、受信信号の周波数をfa、第1のローカル信号の周波数をfbとすると、周波数がfa+fbの加算信号と、周波数がfa−fbの減算信号とが、ミキサー101から出力される。ミキサー101の出力は、第1のバンドパスフィルタ(BPF1)102に送られ、予め定められたVHF帯の第1の特定の空きチャンネル(この例では、VHF_SHB帯のC36チャンネル(中心周波数:303+1/7MHz))の信号のみが抽出される。
周波数シンセサイザ48から出力される第1のローカル信号の周波数fbは、制御部47によって制御される。制御部47は、送信機用リモコン送信機10からリモコン受信部46を介して指定された地上波デジタルTV放送の希望チャンネルと、予め設定されている希望チャンネルと第1のローカル周波数との関係を示すテーブルとに基づいて、周波数シンセサイザ48から出力される第1のローカル信号の周波数fbを制御する。
つまり、制御部47は、地上波デジタルTV放送の希望チャンネルの周波数が、予め定められたVHF帯の第1の特定の空きチャンネル(この例では、VHF_SHB帯のC36チャンネル)に変換されるように、第1のローカル信号の周波数fbを制御する。具体的には、希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号と第1のローカル信号との減算信号の周波数(fa−fb)が、予め定められたVHF帯の第1の特定の空きチャンネル(この例では、VHF_SHB帯のC36チャンネル)の周波数となるように、ローカル信号の周波数fbが制御される。
第2の周波数変換部43では、受信された地上波デジタルTV放送信号(受信信号)の全てと、周波数シンセサイザ48から出力される第2のローカル信号とが、ミキサー111によって混合される。ミキサー111からは、各受信信号と第2のローカル信号との加算信号と減算信号とが出力される。例えば、受信信号の周波数をfa、第1のローカル信号の周波数をfcとすると、周波数がfa+fcの加算信号と、周波数がfa−fcの減算信号とが、ミキサー111から出力される。ミキサー111の出力は、第2のバンドパスフィルタ(BPF2)112に送られ、予め定められたVHF帯の第2の特定の空きチャンネル(この例では、VHF_SHB帯のC38チャンネル(中心周波数:315+1/7MHz))の信号のみが抽出される。
周波数シンセサイザ48から出力される第2のローカル信号の周波数fcは、制御部47によって制御される。制御部47は、送信機用リモコン送信機10からリモコン受信部46を介して指定された地上波デジタルTV放送の希望チャンネルと、予め設定されている希望チャンネルと第2のローカル周波数との関係を示すテーブルとに基づいて、周波数シンセサイザ48から出力される第2のローカル信号の周波数fcを制御する。
つまり、制御部47は、地上波デジタルTV放送の希望チャンネルの周波数が、予め定められたVHF帯の第2の特定の空きチャンネル(この例では、VHF_SHB帯のC38チャンネル)に変換されるように、第2のローカル信号の周波数fcを制御する。具体的には、希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号と第2のローカル信号との減算信号の周波数(fa−fc)が、予め定められたVHF帯の第2の特定の空きチャンネル(この例では、VHF_SHB帯のC38チャンネル)の周波数となるように、第2のローカル信号の周波数fcが制御される。
表7は、地上波デジタルTV放送が行われているチャンネルおよび中心周波数が表2に示されている近畿広域圏において、予め定められたVHF帯の特定の1つの空きチャンネル(再配信送信中心周波数)をVHF_SHB帯のC36チャンネル(中心周波数:303+1/7MHz)に設定した場合の、地上波デジタルTV放送の希望チャンネルと第1のローカル信号の周波数(第1の再配信ローカル周波数)との関係を示している。
Figure 0004017619
表8は、地上波デジタルTV放送が行われているチャンネルおよび中心周波数が表2に示されている近畿広域圏において、予め定められたVHF帯の特定の1つの空きチャンネル(再配信送信中心周波数)をVHF_SHB帯のC38チャンネル(中心周波数:315+1/7MHz)に設定した場合の、地上波デジタルTV放送の希望チャンネルと第2のローカル信号の周波数(第2の再配信ローカル周波数)との関係を示している。
Figure 0004017619
例えば、希望チャンネルがUHF13ch(中心周波数:473+1/7MHz)である場合には、第2のローカル信号の周波数fcは158MHzに設定される。UHF13chのTV放送信号の周波数faは473+1/7MHzであるので、UHF13chのTV放送信号と第2のローカル信号との減算信号の周波数は、315+1/7(=473+1/7−158)MHz、つまり、VHF_SHB帯のC38チャンネルの周波数となる。
第1の周波数変換部42によってVHF帯の第1の特定の空きチャンネル(この例では、VHF_SHB帯のC36チャンネル)に周波数変換された地上波デジタルTV放送信号と、第2の周波数変換部43によってVHF帯の第2の特定の空きチャンネル(この例では、VHF_SHB帯のC38チャンネル)に周波数変換された地上波デジタルTV放送信号は、VHF送信部44によって増幅されて、送信アンテナ45から無線送信される。なお、VHF送信部44では、無線送信される信号レベルが微弱電波規格による許容値を越えないように、AGCが行われる。
図4は、受信機5およびTV受信機6の構成を示している。
受信機5は、受信アンテナ51およびVHF受信部52を備えている。
送信機4から無線送信されたTV放送信号(VHF帯の第1の特定の空きチャンネル(この例では、VHF_SHB帯のC36チャンネル)に周波数変換された後の地上波デジタルTV放送信号およびVHF帯の第2の特定の空きチャンネル(この例では、VHF_SHB帯のC38チャンネル)に周波数変換された後の地上波デジタルTV放送信号)は、受信アンテナ51によって受信される。受信アンテナ51によって受信されたTV放送信号は、VHF受信部52によって増幅された後、地上波デジタルTV放送用のTV受信機6に送られる。
TV受信機6に入力したTV放送信号は、第1のRF/IF部61に送られるとともに、第2のRF/IF部71に送られる。第1のRF/IF部61は、制御部86によって第1の特定の空きチャンネル(C36チャンネル)を選局するように制御され、第2のRF/IF部71は、制御部86によって第2の特定の空きチャンネル(C38チャンネル)を選局するように制御される。
第1のRF/IF部61は、C36チャンネルのTV放送信号をベースバンド信号にダウンコンバートする。第1のRF/IF部61によって得られた信号は、第1のOFDM復調部62によってデジタル復調された後、切替えスイッチ81の第1入力端子に送られるとともに第1のレベル検出部63に送られる。第1のレベル検出部63は、第1のOFDM復調部62によって得られたC36チャンネルの受信信号のレベルを検出して、制御部86に与える。
第2のRF/IF部71は、C38チャンネルのTV放送信号をベースバンド信号にダウンコンバートする。第2のRF/IF部71によって得られた信号は、第2のOFDM復調部72によってデジタル復調された後、切替えスイッチ81の第2入力端子に送られるとともに第2のレベル検出部73に送られる。第2のレベル検出部73は、第2のOFDM復調部72によって得られたC38チャンネルの受信信号のレベルを検出して、制御部86に与える。
制御部86は、第1のレベル検出部63から与えられたC36チャンネルの受信信号レベルと、第2のレベル検出部73から与えられたC38チャンネルの受信信号レベルとを比較し、その比較結果に基づいて、切替えスイッチ81を制御する。つまり、C36チャンネルの受信信号レベルがC38チャンネルの受信信号レベルより大きい場合には、C36チャンネルの受信信号が選択されるように切替えスイッチ81を制御し、逆に、C38チャンネルの受信信号レベルがC36チャンネルの受信信号レベルより大きい場合には、C38チャンネルの受信信号が選択されるように切替えスイッチ81を制御する。
切替えスイッチ81によって選択された受信信号は、AV復号部82に送られる。AV復号部82では、受信信号が復号され、映像信号と音声信号とが再生される。再生された映像信号は、表示部(モニタ)83に送られ、再生された音声信号はスピーカ84に送られる。
なお、リモコン受信部85は、TV用リモコン送信機200からのリモコン信号を受信して制御部86に与える。なお、第1の特定の空きチャンネル(C36)および第2の特定の空きチャンネル(C38)は、TV用リモコン送信機200を操作することによって、設定される。
図5は、TV受信機の変形例を示している。
図5において、図4と同じものには、同じ符号を付してその説明を省略する。
図4のTV受信機では、VHF帯の第1の特定の空きチャンネル(C36チャンネル)の受信信号レベルと、VHF帯の第2の特定の空きチャンネル(C38チャンネル)の受信信号レベルを比較することにより、切替えスイッチ81が制御されている。
これに対して、図5のTV受信機6Aでは、VHF帯の第1の特定の空きチャンネル(C36チャンネル)の受信信号の誤り率と、VHF帯の第2の特定の空きチャンネル(C38チャンネル)の受信信号の誤り率を比較することにより、切替えスイッチ81が制御される。
第1のOFDM復調部62の誤り率が第1の誤り率検出部64によって検出される。また、第2のOFDM復調部72の誤り率が第2の誤り率検出部74によって検出される。両誤り率検出部64、74によって検出された誤り率は、制御部86に与えられる。
制御部86は、第1の誤り率検出部64から与えられたC36チャンネルの受信信号の誤り率と、第2の誤り率検出部74から与えられたC38チャンネルの受信信号の誤り率とを比較し、その比較結果に基づいて、切替えスイッチ81を制御する。つまり、C36チャンネルの受信信号の誤り率がC38チャンネルの受信信号の誤り率より低い場合には、C36チャンネルの受信信号が選択されるように切替えスイッチ81を制御し、逆に、C38チャンネルの受信信号の誤り率がC36チャンネルの受信信号の誤り率より低い場合には、C38チャンネルの受信信号が選択されるように切替えスイッチ81を制御する。
上記実施例(実施例1,2)では、再配置する伝送チャンネルは、2つのチャンネル(C36,C38)であるが、再配置する伝送チャンネルを3以上のチャンネルとしてもよい。
上記実施例(実施例1,2)によれば、希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号が、複数の伝送チャンネルに再配置され、TV受信機では再配置された複数チャンネルのTV放送信号のうち、受信品質の高いものを選択して再生しているので、受信品質と受信確率とを向上化させることができる。
微弱電波規格で定められた周波数帯に対する電界強度(許容値)を示すグラフである。 地上波デジタルTV放送の無線再配信システムの概要を示す模式図である。 送信機の構成を示すブロック図である。 受信機およびTV受信機の構成を示すブロック図である。 TV受信機の他の例を示すブロック図である。
符号の説明
1 屋外アンテナ
4 送信機
5 受信機
6,6A TV受信機
41 UHF受信部
42,43 周波数変換部
44 VHF送信部
46 リモコン受信部
47 制御部
48 周波数シンセサイザ
61,71 RF/IF部
62,72 OFDM復調部
63,73 レベル検出部
64,74 誤り率検出部
81 切替えスイッチ
86 制御部

Claims (4)

  1. 地上波デジタルTV放送信号の周波数帯であるUHF帯のTV放送信号の他に、VHF帯のTV放送信号を受信可能なTV受信機、屋外アンテナで受信した地上波デジタルTV放送信号が入力され、入力された地上波デジタルTV放送信号を周波数変換した後に無線送信する送信機、地上波デジタルTV放送の視聴希望チャンネルを送信機に入力させるための視聴希望チャンネル入力手段、および上記送信機から送信される信号を受信して増幅した後、上記TV受信機に供給する受信機を備えており、
    上記送信機は、入力された地上波デジタルTV放送信号のうち上記視聴希望チャンネル入力手段によって入力された視聴希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号を、予め設定されたVHF帯の複数の空きチャンネルに周波数変換する第1手段、および上記第1手段によってVHF帯の複数の空きチャンネルに周波数変換された視聴希望チャンネルの地上波デジタルTV放送信号を増幅して無線送信する第2手段を備えており、
    上記TV受信機は、上記送信機から上記受信機を介して供給される複数チャンネルのTV放送信号のうち、受信品質の高いチャンネルのTV放送信号を選択する選択手段、および上記選択手段によって選択されたTV放送信号を再生する再生手段を備えていることを特徴とする地上波デジタルTV放送の無線再配信システム。
  2. 予め設定されたVHF帯の各空きチャンネルの周波数が、322MHz以下のVHF帯の空きチャンネルの周波数であることを特徴とする請求項1に記載の地上波デジタルTV放送の無線再配信システム。
  3. 上記選択手段は、上記送信機から上記受信機を介して供給される複数チャンネルのTV放送信号の受信信号レベルを比較することにより、受信品質の高いチャンネルのTV放送信号を選択するものであることを特徴とする請求項1および2のいずれかに記載の地上波デジタルTV放送の無線再配信システム。
  4. 上記選択手段は、上記送信機から上記受信機を介して供給される複数チャンネルのTV放送信号の受信信号誤り率を比較することにより、受信品質の高いチャンネルのTV放送信号を選択するものであることを特徴とする請求項1および2のいずれかに記載の地上波デジタルTV放送の無線再配信システム。
JP2004253463A 2004-08-31 2004-08-31 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム Expired - Fee Related JP4017619B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004253463A JP4017619B2 (ja) 2004-08-31 2004-08-31 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム
US11/214,029 US7538825B2 (en) 2004-08-31 2005-08-30 Wireless redistribution system for terrestrial digital television broadcasting

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004253463A JP4017619B2 (ja) 2004-08-31 2004-08-31 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006074269A JP2006074269A (ja) 2006-03-16
JP4017619B2 true JP4017619B2 (ja) 2007-12-05

Family

ID=36154430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004253463A Expired - Fee Related JP4017619B2 (ja) 2004-08-31 2004-08-31 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4017619B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7538825B2 (en) 2004-08-31 2009-05-26 Sanyo Electric Co., Ltd. Wireless redistribution system for terrestrial digital television broadcasting

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8638810B2 (en) 2008-04-25 2014-01-28 Qualcomm Incorporated Multiradio-database systems and methods
US9083474B2 (en) * 2008-04-25 2015-07-14 Qualcomm Incorporated Multimedia broadcast forwarding systems and methods

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7538825B2 (en) 2004-08-31 2009-05-26 Sanyo Electric Co., Ltd. Wireless redistribution system for terrestrial digital television broadcasting

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006074269A (ja) 2006-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7538825B2 (en) Wireless redistribution system for terrestrial digital television broadcasting
US20060053453A1 (en) Wireless redistribution system for terrestrial digital television broadcasting and receiving system for terrestrial digital television broadcasting
JP3889885B2 (ja) ミリ波送信装置、ミリ波受信装置、ミリ波送受信システム及び電子機器
JP4276664B2 (ja) 地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置
US20020058475A1 (en) System for providing signals from an auxiliary audio source to a radio receiver using a wireless link
US20140044277A1 (en) Wireless audio transmission system, receiver, video camera and audio mixer
JP3865715B2 (ja) 地上デジタルテレビ放送の伝送装置および受信装置
JP4017620B2 (ja) 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム
JP2014183517A (ja) テレビジョン受信装置、テレビジョン受信方法および携帯端末
JP4017619B2 (ja) 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム
US7489899B2 (en) Information network building method and network connection circuit for communication between terminals of a physical premises
JP4577792B2 (ja) 伝送システム、送信側伝送器、伝送方法、及びコンピュータプログラム
JP2008066803A (ja) 再送信システム並びに再送信装置
JP2006100864A (ja) 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム
JP2006074268A (ja) 地上波デジタルtv放送の受信システム
KR19990001528A (ko) 에프엠 라디오 수신기능을 구비한 케이블티브이 컨버터
JP4017621B2 (ja) 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム
JP2006074267A (ja) 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム
JP2007104031A (ja) 高周波信号処理装置およびこれを用いたテレビ受信機
KR100698116B1 (ko) 출력 세기 체크가 가능한 영상기기 및 그의 무선 주파수선호 채널 설정 방법
JP2003018563A (ja) 受信信号伝送システム、再送信装置、及び、受信装置
KR100860177B1 (ko) 내장형 안테나를 갖는 디지털 방송수신기
JP2004356830A (ja) テレビ信号ワイヤレス送受信システム
JP2006304114A (ja) 送信装置
JP4351865B2 (ja) アンテナ内蔵分離型デジタルチューナ機器とデジタル放送受信機を備えた受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070918

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees