JP4017321B2 - 組立装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、液晶ガラス基板等にマスク成膜を行なうためのマスク成膜ラインにおいて成膜材料源に対向して配置・搬送されるマスク組立体の組み立てに利用される組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶ガラス基板のマスク成膜ラインでは、例えば成膜材料源が下側にあるデポアップ形の装置構成とする場合、マスクの上側に液晶ガラス基板を載せ、マスクとともに液晶ガラス基板を成膜材料源上方で一定方向に移動させることによってマスク成膜を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この際、マスク上に液晶ガラス基板を載せただけでは、成膜中にガラス基板とマスクとの間に位置ずれが発生したり撓みが形成され、品質の良い成膜が行えない。このため、液晶ガラス基板の上にさらにマグネットを埋め込んだ押さえ板を載せ、液晶ガラス基板を介して磁性体であるマスクを吸引・固定するマスク組立体とすることが考えられる。そして、このようなマスク組立体を成膜材料源上方で一定速度で搬送することにより、マスクから露出した基板部分に所望の成膜を行うことができる。
【0004】
ここで、液晶ガラス基板の上にホルダを載せる際には、下側のマスクと間の液晶ガラス基板とが予め精密に位置決めされていなければならない。これを搬送ロボットを用いて行おうとすると、まず液晶ガラス基板用の搬送ロボットを用いて液晶ガラス基板をマスク上に精密に位置決めして搬送し、次にホルダ用の搬送ロボットを用いてホルダを液晶ガラス基板上に精密に位置決めして搬送することになる。
【0005】
さらに、位置決めして配置された液晶ガラス基板の上にホルダをそのまま載せようとすると、マグネットの磁力によりマスク及び液晶ガラス基板がホルダに吸引されて浮き上がり、マスクと液晶ガラス基板とを精度良く位置決めしたままで保持することができない。このため、ホルダを液晶ガラス基板上へ載せる場合は、ガラス基板をマスクに対し位置決めしたままで押さえておく必要がある。この作業を両搬送ロボットに行わせようとすると、両搬送ロボットが互いに干渉することを上手に回避する必要が生じる。なお、このようにガラス基板を押さえておく作業を治具等を用いて手作業で行うことも可能ではあるが、作業性が悪く十分な精度が得られない。
【0006】
そこで、本発明は、上記のようなマスク組立体を簡易かつ精度良く組み立てる際に用いる組立装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る組立装置は、基板の成膜面を部分的に支持し遮蔽するためのマスク上に基板を位置決めして載置する際にこの基板を保持する基板保持手段と、マスクとの間の吸引力によって基板を裏面側からマスクに押し付け可能なホルダをマスクから離間させた状態で保持するホルダ保持手段と、ホルダに設けた複数の開口にそれぞれ挿通されるとともにマスク上に位置決めされた基板の裏面に当接可能な複数の押付ピンと、複数の押付ピンを基板の裏面に押圧してこの基板をマスクに対して付勢することによって、基板及びマスクの位置ずれを防止するピン駆動手段とを備える。
【0009】
ここで、複数の押付ピンを基板の裏面に付勢するピン駆動手段としては、空圧シリンダ等の付勢力を調節できるものを用いることが望ましい。これにより、ホルダを基板に近接させる際に、押付ピンを後退させる(基板に対して静止させる)こととなっても、押付ピンによる基板の裏面への押圧力を一定に保つことができる。また、基板をマスク上に位置決めして載置する際には、基板保持手段として吸着パッド等を用いて基板を保持することにより、基板の簡易で精密な把持が可能になる。また、ホルダを位置決めされた基板の上方に保持したり基板へ近接させる際に、ホルダ保持手段として吸着パッド等を用いて基板を保持することにより、基板の簡易で精密な把持が可能になる。
【0010】
上記組立装置では、マスク上に基板を位置決めして載置する際に、基板保持手段によって基板を保持しホルダ保持手段によってホルダを保持するので、単一の搬送ロボットを用いてマスクと液晶ガラス基板とを予め簡易に位置決めしつつ液晶ガラス基板上にホルダをセットすることができる。この際、ホルダをホルダ保持手段によってマスクから離間させた状態で、マスク上に位置決めされた基板の裏面を複数の押付ピンによって押圧することによって、この基板をマスクに対して付勢して基板及びマスクの位置ずれを防止することができるので、ホルダの保持を解除してホルダを基板へ近接させて吸引力によってこの基板に押し付けさせる際にも、マスクと基板との間に位置ずれが発生せず、簡易な作業によってマスク組立体を精密に組み立てることができる。
【0011】
また、上記組立装置の好ましい態様では、ホルダが、マスクに対応する形状を有するフレーム部とこのフレーム部の間に設けた窓部とを有し、基板保持手段が、基板の裏面において窓部に対応する領域でこの基板を支持し、ホルダ保持手段が、ホルダのフレーム部を支持する。
【0012】
この場合、基板保持手段とホルダ保持手段とがそれぞれ異なる領域で基板やホルダを支持することになるので、相互の干渉が回避され、また、基板保持手段が窓部に対応する領域を支持するので、ホルダと基板保持手段との干渉も回避できる。
【0013】
また、本発明に係るマスク組立体の組立方法は、成膜の対象となる基板と、この基板の成膜面を部分的に支持し遮蔽するマスクと、このマスクとの間の吸引力によって基板を裏面側からマスクに押し付けるホルダとを備えるマスク組立体の組立方法であって、基板をマスク上に成膜面を下側にして位置決めして載置する第1工程と、ホルダを位置決めされた基板の上方にマスクから離間させた状態で保持する第2工程と、マスク上の基板の裏面をホルダに設けた複数の開口にそれぞれ挿通させた複数の押し付けピンによって押圧することによって、この基板をマスクに対して付勢して位置ずれを防止する第3工程と、複数の押付ピンによって基板をマスクに対して付勢している状態で、ホルダを基板へ近接させて吸引力によってこの基板に押し付けさせる第4工程とを備える。
【0014】
上記組立方法では、第1工程で、基板をマスク上に成膜面を下側にして位置決めして載置するので、マスクと液晶ガラス基板とを予め簡易に位置決めすることができる。また、第3工程で、マスク上の基板の裏面をホルダに設けた複数の開口にそれぞれ挿通させた複数の押付ピンによって押圧することによって、この基板をマスクに対して付勢して位置ずれを防止するので、第4工程でホルダを基板へ近接させて吸引力によってこの基板に押し付けさせる際に、マスクと基板との間に位置ずれが発生せず、簡易な作業によって位置ずれのないマスク組立体を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るマスク組立体の組立方法及び組立装置の実施形態を図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0016】
図1は、マスク組立体を用いてマスク成膜を行う成膜装置の構造を説明する図である。この成膜装置は、成膜室である真空容器10と、真空容器10中にプラズマビームPBを供給するプラズマ源であるプラズマガン30と、真空容器10内の底部に配置されてプラズマビームPBが入射する陽極部材50と、真空容器10上部に配置されてマスク組立体MAを陽極部材50の上方で移動させる搬送機構70と、真空容器10内を所定の真空度及び雰囲気に調整する真空排気装置等からなる雰囲気調整装置90とを備える。
【0017】
ここで、プラズマガン30は、プラズマビームPBを発生する圧力勾配型のプラズマガンであり、プラズマガン30と真空容器10との間には、プラズマビームPBを真空容器10まで導く中間電極41、42、ステアリングコイル44等が配置されている。また、陽極部材50は、プラズマガン30からのプラズマビームPBを下方に導くとともに蒸発材料を収容するハース本体53を有するハース51と、その周囲に配置された環状の補助陽極52とからなる。搬送機構70は、搬送路71内に水平方向に等間隔で配列された複数のコロ72と、これらのコロ72を適当な速度で回転させてマスク組立体MAを一定速度で移動させる駆動装置(図示を省略)とを備える。
【0018】
この成膜装置においては、プラズマガン30の陰極31と真空容器10内のハース51との間で放電が生じ、これによりプラズマビームPBが生成される。このプラズマビームPBは、ステアリングコイル44や補助陽極52内の永久磁石等により決定される磁界に案内されてハース51に到達する。ハース本体53に収納された例えばITO(インジウム錫酸化物)等の蒸発材料は、プラズマビームPBにより加熱されて蒸発する。この蒸発粒子は、プラズマビームPBによりイオン化され、搬送機構70によって一定速度で移動するマスク組立体MAの下面に露出する液晶ガラス基板の表面に付着し、ここにITO(インジウム錫酸化物)等の被膜が形成される。
【0019】
図2は、成膜用治具であるマスク組立体MAの構造を説明する分解斜視図である。マスク組立体MAは、成膜の対象となる液晶ガラス基板Wを、マスクMとホルダHとで挟んだ構造になっている。
【0020】
液晶ガラス基板Wは、矩形の薄板であり、成膜面WaがマスクMに対向し、裏面WbがホルダHに対向する。マスクMは、一対の矩形開口を有するフレーム状の薄板であり、磁性体で形成されている。ホルダHは、マスクMと同様に一対の矩形開口Hbを有するフレーム状の外形を有するが、ある程度の厚みがあり、マスクMを磁力によって吸引するマグネットを内蔵する。なお、ホルダHには、後に説明する組立装置の押付ピンを挿通させるため、多数の開口Haが枠に沿って等間隔で形成されている。
【0021】
マスクMは、成膜に際して液晶ガラス基板Wの成膜面Waを部分的に支持し遮蔽する。ホルダHは、マスクMとの間の磁気吸引力によって液晶ガラス基板Wをその裏面Wb側からマスクMに押し付ける。これにより、マスクMと液晶ガラス基板Wとをアライメントした状態で保持することができる。
【0022】
図3は、マスク組立体MAの組立装置の構造を説明する図である。この組立装置は、保持したホルダHを液晶ガラス基板Wを載せたマスクM上にセットするための組立用ハンド100と、組立用ハンド100を目的の場所に搬送して適宜動作させる搬送ロボットである搬送装置200と、組立用ハンド100の位置を検出して搬送装置200にフィードバックする位置センサ300と、組立用ハンド100に設けた後述する吸着パッドや空圧シリンダ等を適当なタイミングで動作させる吸排気装置400とを備える。なお、搬送装置200、位置センサ300、及び吸排気装置400は、図示を省略するコンピュータによってその動作が統括的に制御される。
【0023】
組立用ハンド100は、ハンド本体2の下部に等間隔で取り付けられ下方に延びる多数のガラス基板用吸着部材8と、ハンド本体2の下部に等間隔で取り付けられ下方に延びる多数のホルダ用吸着部材3と、ハンド本体2に近接したりこれから離間する可動部材4と、可動部材4の下面に等間隔で取り付けられ下方に延びる多数の押付ピン5と、可動部材4を昇降移動させる空圧シリンダ6とを備える。
【0024】
基板用吸着部材8は基板保持手段であり、各基板用吸着部材8は先端に吸着パッド8aを有する。各吸着パッド8aは、吸排気装置400により負圧を形成することによって、図2に示すマスク組立体MAの液晶ガラス基板Wの上面の適所を吸着することができる。
【0025】
ホルダ用吸着部材3はホルダ保持手段であり、各ホルダ用吸着部材3は先端に吸着パッド3aを有する。各吸着パッド3aは、吸排気装置400により負圧を形成することによって、図2に示すマスク組立体MAのホルダHの上面の適所を吸着することができる。
【0026】
可動部材4は、ハンド本体2に設けた開口2aに通されているガイド棒4aを有し、ハンド本体2に対して滑らかに昇降する。可動部材4には、複数の開口4dが設けてあり、これらに各ホルダ用吸着部材3をそれぞれ通すことによって、可動部材4と各ホルダ用吸着部材3との干渉を避ける構造になっている。
【0027】
可動部材4から延びる各押付ピン5の下端は、高さが一致しており同一面上に配置される。このような配置の押付ピン5により、後に詳細に説明するが、マスクM上に載置された液晶ガラス基板Wを裏面から均一に押し付けることができる。
【0028】
空圧シリンダ6は、ピン駆動手段として連結部材7を介して可動部材4に接続されており、押付ピン5の下端が吸着パッド3aの下端よりも所定距離だけ下側になる下端位置まで降下させることができる。
【0029】
図4は、ホルダ用吸着部材3及び基板用吸着部材8の配置関係を説明する図である。図示のように、ホルダ用吸着部材3は、ハンド本体2の縁に沿って適宜配列されている。また、基板用吸着部材8は、フレーム状の構造を有するハンド本体2に設けた複数の矩形状の窓2dに渡した支持棒に固定されている。つまり、ホルダ用吸着部材3は、ホルダHのフレーム構造に対応するハンド本体2の縁部分に配置され、基板用吸着部材8は、ホルダHのフレーム構造との干渉を避けるように、ハンド本体2の縁部分よりも内側すなわち中央側に配列されている。
【0030】
図5は、ホルダ用吸着部材3及び基板用吸着部材8の動作を説明する図である。図5(a)は、基板用吸着部材8による液晶ガラス基板Wの保持を説明し、図5(b)は、ホルダ用吸着部材3によるホルダHの保持を説明する。
【0031】
図5(a)に示すように、液晶ガラス基板Wは、ホルダ用吸着部材3よりも下側まで延びている基板用吸着部材8によって支持される。一方、図5(b)に示すように、ホルダHは、上側のホルダ用吸着部材3によって支持される。ホルダ用吸着部材3によってホルダHを支持する場合、基板用吸着部材8の吸着パッド8aは、ホルダHの矩形開口Hbに入り込むので、ホルダHとの干渉を回避することができる。また、吸着パッド8aの下端と吸着パッド3aの下端との高低差は、ホルダHの厚み以下となっている。これにより、ホルダ用吸着部材3がホルダHを保持しているときにも、ホルダHの下端から吸着パッド8aが突出しないので、ホルダHを液晶ガラス基板W上に配置する際に、液晶ガラス基板Wと吸着パッド8aとが干渉することを回避できる。
【0032】
図6〜9は、図3に示す組立装置を用いたマスク組立体MAの組み立てを説明する図である。
【0033】
まず、組立用ハンド100において空圧シリンダ6に適当な圧力のガスを供給して可動部材4を上端位置まで上昇させる。さらに、搬送装置200と位置センサ300とを利用して、組立用ハンド100を支持ピンSP上に載置され成膜面を下側にした液晶ガラス基板W上方まで移動させここで降下させる。これにより、液晶ガラス基板Wの裏面に吸着パッド8を吸着させ、液晶ガラス基板Wを組立用ハンド100の下部に保持することができる(図6(a)参照)。
【0034】
次に、搬送装置200と位置センサ300とを利用して、液晶ガラス基板Wを保持した組立用ハンド100をマスクM上方に移動させここで降下させる。これにより、マスクMに対し液晶ガラス基板Wが精密に位置決めされて配置されるので、吸着パッド3aによる吸着を解除する(図6(b)参照)。
【0035】
次に、組立用ハンド100において空圧シリンダ6に適当な圧力のガスを供給して可動部材4を下端位置まで降下させる。さらに、搬送装置200と位置センサ300とを利用して、組立用ハンド100を支持ピンSP上に載置されたホルダH上方まで移動させる(図7(a)参照)。
【0036】
次に、組立用ハンド100を降下させ、ホルダHの裏面に吸着パッド3aを吸着させることにより、ホルダHを組立用ハンド100の下部に保持する(図7(b)参照)。この際、ホルダHに設けた開口Haに押付ピン5が通されるので、ホルダHと押付ピン5との干渉が回避される。
【0037】
次に、搬送装置200と位置センサ300とを利用して、ホルダHを保持した組立用ハンド100をマスクM上の液晶ガラス基板W上方に移動させ、組立用ハンド100を適宜降下させる。これにより、押付ピン5の先端でマスクM上の液晶ガラス基板Wを裏面側から押圧し、液晶ガラス基板WをマスクMに付勢して、液晶ガラス基板WとマスクMとを相互に固定する(図8(a)参照)。この際、空圧シリンダ6の内圧は適当な値に調整されているので、液晶ガラス基板WをマスクMに押圧する力を適当な値に維持することができる。
【0038】
なお、図示の状態では、ホルダHからの磁力はマスクMに及ばない。すなわち、可動部材4が下端位置にあるとき、押付ピン5の下端は、吸着パッド3aの下端よりも、ホルダHの厚さとホルダHの磁場が十分に減衰する距離とを加算した距離だけ下側になっている。
【0039】
次に、搬送装置200と位置センサ300とを利用して、ホルダHを保持した組立用ハンド100をさらに降下させ、ホルダHを液晶ガラス基板Wの裏面に徐々に近接させ、ホルダHを液晶ガラス基板Wの裏面に当接させる。(図8(b)参照)。ここで、組立用ハンド100を降下させても、空圧シリンダ6が干渉部材となって、可動部材4が上昇するので、液晶ガラス基板WはマスクMに予め設定した一定の押圧力で固定される。つまり、ホルダH内のマグネットの磁力によりマスクMがホルダHに引き付けられても、押付ピン5により液晶ガラス基板Wを押し付けているため、マスクM及び液晶ガラス基板Wは位置決めされたままで移動しない。なお、押付ピン5による液晶ガラス基板Wの押付力は、組立用ハンド100を降下させても、空圧シリンダ6の供給圧及び受圧面積にて定まる一定値に維持される。
【0040】
次に、吸着パッド3aによる吸着を解除し、搬送装置200と位置センサ300とを利用して組立用ハンド100を上昇させる(図9(a)参照)。さらに、組立用ハンド100を上昇させ、押付ピン5の先端がホルダH上端よりも高い位置になるようにする(図9(b)参照)。この状態では、マスクMがホルダH内のマグネットの磁力により引き付けられているため、マスクM、液晶ガラス基板W及びホルダHの3点は密着している。
【0041】
以上により、マスクMとホルダHとの間に液晶ガラス基板Wを位置決めして挟むことができ、図1の成膜装置に投入すべきマスク組立体MAを組み立てることができる。
【0042】
以上実施形態に即してこの発明を説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記マスク組立体MAは、図1のようなデポアップ形のマスク成膜ラインだけでなく、材料源が上側でマスク組立体MAが下側となるようなデポダウン形のマスク成膜ラインでも用いることができる。
【0043】
また、上記マスク組立体MAを用いて成膜する材料もITO等の透明導電膜材料に限らず、金属膜、誘電体膜、絶縁膜等の各種のものとすることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るマスク組立体の組立装置によれば、マスク上に基板を位置決めして載置する際に、基板保持手段によって基板を保持しホルダ保持手段によってホルダを保持するので、単一の搬送ロボットを用いてマスクと液晶ガラス基板とを予め簡易に位置決めしつつ液晶ガラス基板上にホルダをセットすることができる。この際、ホルダをホルダ保持手段によってマスクから離間させた状態で、マスク上に位置決めせされた基板の裏面を複数の押付ピンによって押圧することによって、この基板をマスクに対して付勢して基板及びマスクの位置ずれを防止することができるので、ホルダの保持を解除してホルダを基板へ近接させて吸引力によってこの基板に押し付けさせる際にも、マスクと基板との間に位置ずれが発生せず、簡易な作業によってマスク組立体を精密に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マスク組立体を用いてマスク成膜を行う成膜装置の構造図である。
【図2】マスク組立体の構造を説明する分解斜視図である。
【図3】マスク組立体の組立装置の構造を説明する図である。
【図4】マスク用吸着部材及び基板用吸着部材の配置関係を説明する図である。
【図5】(a)は、基板用吸着部材の動作を説明する図であり、(b)は、マスク用吸着部材の動作を説明する図でありる。
【図6】(a)、(b)は、図3の装置を用いたマスク組立体の組み立て工程を説明する図である。
【図7】(a)、(b)は、図3の装置を用いたマスク組立体の組み立て工程を説明する図である。
【図8】(a)、(b)は、図3の装置を用いたマスク組立体の組み立て工程を説明する図である。
【図9】(a)、(b)は、図3の装置を用いたマスク組立体の組み立て工程を説明する図である。
【符号の説明】
2 ハンド本体
3 ホルダ用吸着部材
3a 吸着パッド
4 可動部材
5 押付ピン
6 空圧シリンダ
8 基板用吸着部材
8a 吸着パッド
10 真空容器
30 プラズマガン
50 陽極部材
51 ハース
70 搬送機構
71 搬送路
72 コロ
100 組立用ハンド
200 搬送装置
300 位置センサ
400 吸排気装置
H ホルダ
M マスク
MA マスク組立体
PB プラズマビーム
W 液晶ガラス基板
Claims (2)
- ハンド本体と、
基板の成膜面を部分的に支持し遮蔽するためのマスク上に前記基板を位置決めして載置する際に当該基板を保持する基板保持手段と、
前記マスクとの間の吸引力によって前記基板を裏面側から前記マスクに押し付け可能なホルダを、前記マスクから離間させた状態で保持するホルダ保持手段と、
前記ホルダに設けた複数の開口にそれぞれ挿通されるとともに、前記マスク上に位置決めされた前記基板の裏面に当接可能な複数の押付ピンと、
前記複数の押付ピンを前記基板の裏面に押圧して当該基板を前記マスクに対して付勢することによって、前記基板及び前記マスクの位置ずれを防止するピン駆動手段とを備え、
前記基板保持手段、及び前記ホルダ保持手段は、それぞれ前記ハンド本体に取り付けられていることを特徴するマスク組立体の組立装置。 - 前記ホルダは、フレーム部と当該フレーム部の間に設けた窓部とを有し、前記基板保持手段は、前記基板の裏面において前記窓部に対応する領域で当該基板を支持し、前記ホルダ保持手段は、前記ホルダの前記フレーム部を支持することを特徴とする請求項1記載のマスク組立体の組立装置。
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