JP4016261B2 - Rfid用トランスポンダ及び共振周波数の調整方法 - Google Patents

Rfid用トランスポンダ及び共振周波数の調整方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実装されたICチップに対して非接触でデータの読み書きを行うことを特徴とするRFID(Radio Frequency Identification)用トラスポンダ及びその製造方法並びに該トランスポンダを用いた共振周波数の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ICチップを備えたトランスポンダとリーダ/ライタ(又はリーダ)との間でデータの交信を行うRFIDシステムが普及している。このRFIDシステムは、トランスポンダ及びリーダ/ライタの各々に備えたアンテナを用いてデータの交信を行うため、トランスポンダをリーダ/ライタから数cm乃至数十cm離しても通信可能であり、また、汚れや静電気等に強いという長所から、工場の生産管理、物流の管理、入退室管理等の様々な分野に利用されるようになってきている。
【0003】
このRFIDシステムでデータの通信を行う場合、リーダ/ライタ、トランスポンダの双方のアンテナの共振周波数をある程度の精度で送信するキャリア周波数に合わせ込む必要がある。ここで、アンテナの共振周波数f0は、アンテナコイルのインダクタンスLとコンデンサの容量Cとを用いて次式のように表される。
【0004】
Figure 0004016261
【0005】
式(1)より、アンテナコイルのインダクタンスL又はコンデンサの容量Cのいずれかを増減させることにより共振周波数f0を所望の値に調整することができ、リーダ/ライタのアンテナやサイズの大きいトランスポンダの場合は、通常、アンテナに実装したトリマコンデンサなどにより調整が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サイズの小さいトランスポンダ、特に、シート状やラベル状の様な厚さ数100μm程度のトランスポンダの場合は、トリマコンデンサを実装することが困難であり、シートやラベル上に作製されたフィルムコンデンサにトリミング領域を設けたり、容量を内蔵したICを実装することにより共振周波数が調整される。
【0007】
ここで、従来のシート状(ラベル状)のトランスポンダの構造について、図15及び図16を参照して説明する。
【0008】
図15は、基材7の両面に形成した電極層で構成されるフィルムコンデンサ16cの容量Cと、基材7上にパターン印刷されたアンテナコイル6のインダクタンスLにより共振周波数foを決定するトランスポンダ2の構造を示す平面図である。このような構造では、アンテナコイル6を形成する基材7を誘電体層として容量を形成するため、誘電率、tanδの特性の変更が簡単でなく、foにバラツキが生じるためfoの微調整が必要となる。そこで、基材7の一方に櫛形電極(図示せず)を形成し、この櫛形電極をトリミングすることによりフィルムコンデンサ16cの容量を変化させてfoを所望の値に合わせ込むようにしている。しかしながら、フィルムコンデンサ16cを形成するためには基材7の両面に電極層をパターン印刷する必要があり、製造が複雑になるという問題がある。
【0009】
また、図16は、基材7の片面にパターン印刷されたアンテナコイル6と、容量を内蔵するICチップ10を実装したブリッジ回路17とによりfoを設定するトランスポンダ2の構造を示す平面図である。このような構造では、ICチップ10に内蔵される容量のバラツキが大きく、また、トランスポンダ2に容量の調整機構を有しないため、foを所望の値に合わせ込むことができないという問題がある。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、簡単かつ正確に共振周波数を調整することができるRFID用トランスポンダ及びその製造方法並びに共振周波数の調整方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のRFID用トランスポンダは、アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRFID用トランスポンダにおいて、前記コンデンサの電極は、基材の一方の面に形成される第1の電極パターンと、前記基材の他方の面に配設されるブリッジ回路に形成される櫛形構造の電極を含む第2の電極パターンとで構成され、前記櫛形構造の電極のトリミングにより前記コンデンサの容量が調整され、前記共振回路の共振周波数が設定されるものである。
【0012】
また、本発明のRFID用トランスポンダは、アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRFID用トランスポンダにおいて、前記コンデンサの電極は、基材の一方の面に形成される第1の電極パターンと、所定の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シートを挟んで、該基材の同一面に配設されるブリッジ回路に形成される第2の電極パターンとで構成され、前記誘電体シートは、前記基材と前記ブリッジ回路との間に着脱可能に配設されているものであり、前記第1のパターン又は前記第2の電極パターンの少なくとも一方に櫛形構造の電極を含む構成とすることができる。
【0013】
本発明においては、前記櫛形構造の電極のトリミングにより前記コンデンサの容量が調整され、前記共振回路の共振周波数が設定されることが好ましい。
【0014】
また、本発明のRFIDトランスポンダの製造方法は、アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRFID用トランスポンダの製造方法であって、基材の一方の面に前記コンデンサの第1の電極パターン及び前記アンテナコイルを形成する工程と、ブリッジ回路を形成する工程と、
前記ブリッジ回路にICチップを実装する工程と、前記基材と前記ブリッジ回路とをかしめにより接合する工程と、前記基材と前記ブリッジ回路との間に所定の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シートを配設する工程と、を含むものであり、前記基材と前記ブリッジ回路との間に、前記誘電体シートを着脱可能に挿入する構成とすることができる。
【0016】
また、本発明の共振周波数の調整方法は、アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRFID用トランスポンダを用いた共振周波数の調整方法であって、基材の一方の面に第1の電極パターンを形成し、前記基材の他方の面に配設されるブリッジ回路に櫛形構造の電極を含む第2の電極パターンを形成し、前記第1の電極パターンと前記基材と前記第2の電極パターンとで前記コンデンサを形成し、前記櫛形構造の電極をトリミングすることにより共振周波数を調整するものである。
【0017】
また、本発明の共振周波数の調整方法は、アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRFID用トランスポンダを用いた共振周波数の調整方法であって、基材の一方の面に第1の電極パターンを形成し、所定の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シートを挟んで、該基材の同一面に配設されるブリッジ回路に第2の電極パターンを形成し、前記第1の電極パターンと前記誘電体シートと前記第2の電極パターンとで前記コンデンサを形成し、前記誘電体シートは、前記基材と前記ブリッジ回路との間に着脱可能に配設され、前記誘電体シートを交換することにより前記共振回路の共振周波数を調整するものである。
【0018】
このように、本発明では、アンテナコイルが形成される基材の片面に形成された電極パターンと該アンテナコイルに2点又は3点で接続されるブリッジ回路に形成される電極パターンとで誘電体を挟み込んでコンデンサを形成する構造において、ブリッジ回路に容量調整用の櫛形電極を設け、該櫛形電極をトリミングすることにより共振周波数の微調整を可能としている。また、基材とブリッジ回路との間に所望の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シートを挟み込むことにより、共振周波数の調整を可能としている。このような構造を採用することにより、基材の片側にのみ電極パターンを形成すれば良く、トランスポンダの製造が容易になると共に、誘電体シートを調整することにより、櫛形電極をトリミングする際の共振周シフト量を一定にすることができ、共振周波数の調整作業を容易にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
従来技術で示したように、トランスポンダ2の共振周波数fは式(1)で決まり、共振周波数を微調整するためには、アンテナコイル6のインダクタンスLか、コンデンサの容量Cを変化させる必要があり、従来のシート状のトランスポンダ2では、基材7の両面に設ける電極パターンにより形成されるフィルムコンデンサ16c、又は、容量内蔵型ICチップ10を備えるブリッジ回路18を接続することによりfの調整を行っていた。
【0020】
しかしながら、フィルムコンデンサ16cを用いる構造では基材7の材料が限定され、また、容量内蔵型ICチップ10を備えるブリッジ回路を接続する構造では容量の調整機構がないため、共振周波数を所望の値に合わせ込むことができなかった。
【0021】
そこで、本発明では、簡単かつ正確に容量を調整する方法として、(1)コンデンサの片側の電極パターンをアンテナコイル基板側に形成し、もう一方の電極パターンをブリッジ回路側に設け、その間に誘電体シートを挟み込む構造とし、誘電体シートの誘電率、厚さ、大きさ又は配置を変えることによりコンデンサ容量、損失tanδを簡単に変えられる構造、(2)アンテナコイル基板側の電極パターン、又はブリッジ回路側の電極パターンに櫛形電極を形成し、櫛形電極をトリミングして電極間の面積を調節することによりfoの微調整を可能にする構造を用いることを特徴としている。以下、各実施例においてその具体的構造を示すが、その前にトランスポンダの基本的な構成について説明する。
【0022】
トランスポンダの構造パターンとして図1及び図2の2種類のパターンがある。図1に示すパターン1は、容量Cを内蔵しているICチップ10を用いる構造であり、この場合はアンテナコイル6の両端の2点a、c(端子a、cは電力、クロック入力のための高周波入力端子)でICチップ10と容量の微調整を行うトリミング用コンデンサ16bが接続される。また、図2に示すパターン2は、容量を内蔵していないICチップ10を用いる構造であり、この場合は、アンテナコイル6の3点a、b、c(端子a、cは電力、クロック入力のための高周波入力端子、端子bは変調用端子)でICチップ10が接続され、コンデンサとして、基本となる容量を形成するコンデンサ16aと、微調整を行うトリミング用コンデンサ16bが接続される。本発明は、上記パターン1及びパターン2のいずれの構造にも適用することができ、第1及び第3の実施例ではパターン1の具体例を、第2及び第4の実施例ではパターン2の具体例を示す。
【0023】
また、一般にコンデンサの容量は以下の式で計算できる。
【0024】
C=ε(S/d) …(2)
ただしε:電極間の誘電体の誘電率
d:電極の間隔(誘電体の厚さ)
S:電極の面積
【0025】
従って、コンデンサの容量を変化させるパラメータは3種類あり、そのいずれかを変化させる構造とすればよい。そこで、第1及び第2の実施例では、εを固定しS(又はSとd)を変化させてコンデンサの容量を調整する具体例を示し、第3及び第4の実施例では、ε(又はεとS、εとSとd)を変化させてコンデンサの容量を調整する具体例を示す。
【0026】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0027】
[実施例1]
まず、本発明の第1の実施例に係るRFID用トランスポンダ及びその製造方法並びに該トランスポンダを用いた共振周波数の調整方法について、図3乃至図7を参照して説明する。図3は、RFIDシステムの全体構成を模式的に示す図であり、図4は、第1の実施例に係るRFID用トランスポンダ及びブリッジ回路の構造を示す平面図であり、図5は、本実施例の効果を説明するための図である。また、図6は、本実施例と従来のトランスポンダの製造工程を比較する製造フロー図であり、図7は本実施例のトランスポンダ及びブリッジ回路の他の構造を示す平面図である。
【0028】
図3に示すように、RFIDシステム1は、リーダ/ライタ用アンテナ4を用いてデータの交信を行うリーダ/ライタ3と、カード型、ラベル型、シート型、スティック型等の種々の形状のトランスポンダ2とからなり、リーダ/ライタ3には、送受信信号を変換するための受信回路3a及び送信回路3bと、送受信信号をデコードするためのCPU3cとを備え、トランスポンダ2の共振周波数とリーダ/ライタ用アンテナ4の共振周波数をキャリア周波数に合わせることによりデータの交信が行われる。
【0029】
また、図4(a)に示すように、本実施例のトランスポンダ2は、絶縁性シートやPCB等の基板等からなる基材7の片面にアンテナコイル6がパターン印刷やエッチング、配線等により形成されるアンテナコイル基板5と、データの記憶、演算処理を行うICチップ10がシート9に実装されるブリッジ回路8とからなり、アンテナコイル基板5のパターン形成面と反対側の面にブリッジ回路8の回路形成面が配置され、2点a及びc(端子a、cは電気的に接続)においてかしめ構造又はスルーホール接続構造により両者が接続されている。また、図2(b)に示すように、ブリッジ回路8には、略平行して延在する複数の電極からなる櫛形電極11bを備えており、この櫛形電極11bとアンテナコイル6とで基材7を挟み込むことによりコンデンサを形成し、櫛形電極11bをカットすることによりfoの微調整ができるように構成している。なお、コンデンサの形成方法としては、櫛形電極11bとアンテナコイル6とでシート9を挟み込む構造や、櫛形電極11bとアンテナコイル6とで基材7とシート9を挟み込む構造としてもよい。
【0030】
また、図では、ブリッジ回路8はアンテナコイル6の内側の略中央に配置しているが、配置場所は任意に設定すればよい。また、櫛形電極11bの長さや櫛歯の本数、アンテナコイル6の巻き数、形状も図の構成に限定されず、櫛形電極11aの櫛歯とアンテナコイル6端部とが交差する構成であればよい。更に、図4では、ICチップ10をブリッジ回路8に実装する構造を記載しているが、櫛形電極11bとICチップとを別々に実装する構造(以下の実施例においても同様)とすることもできる。例えば、図4(c)に示すように、櫛形電極11bのみをシート9に形成し、ICチップ10を実装したブリッジ回路10aを別途接続することにより、シート9の材質が変わってもブリッジ回路10aの実装条件を変える必要がなくなる。
【0031】
図4のトランスポンダ2では、式(2)の誘電率εは誘電体層となるアンテナコイル基板5の基材7、又はブリッジ回路8のシート9の材料により決定されるが、櫛形電極11bをトリミングすることにより電極面積Sを変化させてコンデンサの容量を調整することができる。このような櫛形電極11bを備えるトランスポンダ2におけるfoのバラツキ低減効果を確認するために、トリミング前とトリミング後のfoを測定した。その結果を表1及び図5に示す。なお、本測定では、基材7として誘電率が3.9〜4.8、tanδが0.005〜0.008のPETを用い、厚さdは25μmに設定した。
【0032】
【表1】
Figure 0004016261
【0033】
表1及び図3より、共振周波数f0は、トリミング前は13.14〜13.32MHz(最大でΔf0=0.18MHzのバラツキ)であるのに対し、トリミング後は13.51〜13.58MHz(最大でΔf0=0.07MHzのバラツキ)であり、櫛形電極11bをトリミングすることにより、foのバラツキがかなり押さえられていることが分かる。
【0034】
なお、アンテナコイル基板5の両面に電極パターンを形成する従来のトランスポンダに上記櫛形電極を形成する構造は公知であるが、本実施例では櫛形電極11bをブリッジ回路8側に設けたことを特徴としており、櫛形電極11bをブリッジ回路8側に設けることにより、種々の効果が得られる。
【0035】
例えば、従来の構造では、アンテナコイル基板5の両面に電極パターンを形成するために製造が複雑になり、また、コンデンサがアンテナコイル基板5に一体的に形成されるため、トリミングに失敗した場合はトランスポンダ2全体が不良となってしまう。一方、本実施例の構造では、アンテナコイル基板5には片面に電極パターンを形成すればよく、製造を容易にすることができると共に、トリミングに失敗した場合にはブリッジ回路8のみを交換すれば良く、アンテナコイル基板5を再利用することができるというメリットがある。
【0036】
次に、本実施例のトランスポンダ2の製造方法について、図6を参照して従来方法と比較しながら具体的に説明する。図6(a)は本実施例のブリッジ回路8を用いたラベルタイプのトランスポンダ2の製造フロー図であり、図6(b)は従来のトランスポンダ2の製造フロー図である。
【0037】
図6(b)に示すように従来のトランスポンダの製造方法は、エッチング加工法等により基材の両面に電極パターンを形成してアンテナコイル基板を製造する工程(S201)と、基材の両面に形成した電極パターンをかしめにより接続する工程(S202)と、ICチップをアンテナコイル基板にフリップチップ実装する工程(S203)と、アンテナコイル基板の一方の面に形成した櫛形電極をトリミングしてf0を微調整し、共振周波数を所望の値に合わせ込む工程(S204)と、インレーの状態のトランスポンダにラベル加工を施す工程(S205)とからなり、S201で基材の両面に電極パターンを形成するため、基材の材料や厚さがある程度制限されてしまい、また、パターンを抜くためのエッチング液、電極材料をムダに消費してしまうという問題や、S204のトリミング工程で所望の共振周波数に合わせ込むことができない場合はトランスポンダ全体が不良品となってしまうという問題があった。
【0038】
これに対して、本発明のトランスポンダ2の製造方法は、エッチング加工法等により基材7の一方の面に電極パターンを形成してアンテナコイル基板5を製造する工程(S101)に並行して、エッチング加工法によりポリイミド等のシート9に櫛形電極11bを含む電極パターンを形成してブリッジ回路8を製造する工程(S102)とフリップチップ実装によりICチップ10を実装する工程(S103)とを行い、その後、アンテナコイル基板5とブリッジ回路8とを冷間加工法を用いて2点又は3点でかしめて接続する接合工程(S104)と、ブリッジ回路8に設けた櫛形電極11bをトリミングしてf0を微調整し、共振周波数を所望の値に合わせ込む工程(S105)と、インレーの状態のトランスポンダ2にラベル加工を施す工程(S106)とからなり、アンテナコイル基板5には片面のみに電極パターンを形成すればよいため、アンテナコイル基板5の製造を容易にし、エッチング液や電極材料のムダを削減してコストの低減を図ることができ、また、アンテナコイル基板5とブリッジ回路8とを別々に設けるために、トリミング工程で所望の共振周波数に合わせ込むことができない場合であっても、ブリッジ回路8を交換すればよく、材料のムダを防止することができる。
【0039】
なお、図4では、ブリッジ回路8側に櫛形電極11bを形成する構成としたが、例えば、図7に示すように、アンテナコイル基板5側のアンテナパターン6の端部に櫛形電極11aを設け、ブリッジ回路8側にもう一方の電極を設け、両電極により誘電体層を形成する構成としたり、また、ブリッジ回路8とアンテナコイル基板5の双方に櫛形電極を設ける構成とすることもできる。
【0040】
[実施例2]
次に、本発明の第2の実施例に係るRFID用トランスポンダ及び該トランスポンダを用いた共振周波数の調整方法について、図8及び図9を参照して説明する。図8及び図9は、第2の実施例に係るRFID用トランスポンダの構造の一例を示す平面図である。
【0041】
前記した第1の実施例では、アンテナコイル基板5とブリッジ回路8とを2点(a、c)で接続する構造(図1のパターン1の構造)を示したが、3点(a、b、c)で接続する構造(図2のパターン2の構造)に適用することもできる。この場合、ICチップ10内部に容量が内蔵されていないため、外部で容量を形成する必要がある。
【0042】
そこで、図8に示すように、アンテナコイル基板5側にアンテナコイル6と容量形成部13aとを設け、ブリッジ回路8側に容量形成部13bと櫛形電極11bとを設けて、容量形成部13aと容量形成部13bとで基本容量を確保すると共に、櫛形電極11bをカットすることにより容量を微調整し、foを所望の値に合わせ込むことを可能としている。なお、容量形成部13a、13bの形状、配置は図の構成に限定されず、アンテナコイル基板5とブリッジ回路8とを接合した時に所望の容量が形成される構成であればよい。
【0043】
又、図9に示すように、アンテナコイル基板5側に容量形成部13aと櫛形電極11aとを設け、ブリッジ回路8側に容量形成部13bを設ける構成とすることもでき、この場合も、容量形成部13aと容量形成部13bとで基本容量を確保すると共に、櫛形電極11aをカットすることにより容量を微調整し、foを所望の値に合わせ込むことができる。
【0044】
このように、容量を内蔵しないICチップ10を用いて3点接続する構成の場合も、容量形成部13a、13bと櫛形電極11a(又は11b)を設けることにより、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0045】
[実施例3]
次に、本発明の第3の実施例に係るRFID用トランスポンダ及びその製造方法並びに該トランスポンダを用いた共振周波数の調整方法について、図10乃至図12を参照して説明する。図10及び図11は、第3の実施例に係るRFID用トランスポンダの構造の一例を示す平面図であり、図12は、その製造方法を示す製造フロー図である。
【0046】
前記した第1及び第2の実施例では、コンデンサの容量は電極面積S(又は、電極面積Sと電極間隔d)を変化させることにより調整可能であるが、アンテナコイル基板5の基材7、又はブリッジ回路8のシート9、又は基材7とシート9の組み合わせを誘電体層としているため、その誘電率を自由に設定することができない。そこで、本実施例では、アンテナコイル基板5とブリッジ回路8との間に所定の誘電率の誘電体シートを介在させることにより、容量の調整に自由度を持たせ、f0の調整作業を容易にしている。
【0047】
具体的には、本実施例のトランスポンダ2は、図10(a)に示すように、図4と同様に基材7の片側にアンテナコイル6が形成されたアンテナコイル基板5と、図10(b)、(c)に示すように、シート9上にICチップ10を備え、櫛形電極11bを含む電極パターンが形成され、電極パターン上に所定の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シート14が配設されたブリッジ回路8とから構成され、誘電体シート14を挟んでアンテナコイル基板5とブリッジ回路8とを接合することによりコンデンサの容量を調整可能とし、f0を所望の値に合わせ込むことを可能としている。なお、図では、便宜上誘電体シート14をブリッジ回路8に取り付けた状態を示しているが、誘電体シート14が分離した形態であってもよい。
【0048】
また、図11(a)に示すように、基材7の片側にアンテナコイル6と櫛形電極11aが形成されたアンテナコイル基板5と、図11(b)、(c)に示すように、シート9上にICチップ10を備え、櫛形電極11aと交差する電極パターンが形成され、電極パターン上に所定の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シート14が配設されたブリッジ回路8とからなる構成とすることもできる。
【0049】
このような構造では、誘電体シート14の材質を変えることで、誘電率εを変化させて、容量のバリエーションを増やすことが可能である。表2に誘電体シート14として利用可能な材料及びその損失tanδ、誘電率を示す。なお、誘電体層としては、アンテナコイル基板5とブリッジ回路8の接合面の組み合わせにより以下が考えられる。
【0050】
・誘電体シート14のみ
・誘電体シート14と基材7の組み合わせ
・誘電体シート14とシート9の組み合わせ
・誘電体シート14と基材7とシート9の組み合わせ
【0051】
【表2】
Figure 0004016261
【0052】
誘電体シート14としては上記材料のみならず、シート状、ラベル状のトランスポンダ2に使用できる誘電体材料であればよく、例えば、金属化プラスチックフィルムコンデンサに用いるプラスチックフィルムや金属化紙コンデンサに用いる紙や紙とプラスチックフィルム、マイカコンデンサに用いるマイカ、紙コンデンサに用いる紙や紙とプラスチックフィルム、ガラスコンデンサに用いるガラス、陶器コンデンサに用いる陶器(温度補償用陶器、高誘電率陶器、半導体陶器)等を用いることもできる。
【0053】
次に、上記構造のトランスポンダ2の製造方法について図12を参照して説明する。本実施例のトランスポンダ2の製造方法は、エッチング加工法等により基材7の一方の面に電極パターンを形成してアンテナコイル基板5を製造する工程(S301)と、エッチング加工法によりポリイミド等のシート9に櫛形電極11aを含む電極パターンを形成してブリッジ回路8を製造する工程(S302)と、フリップチップ実装によりICチップ10を実装する工程(S303)と、アンテナコイル基板5とブリッジ回路8とを冷間加工法を用いて2点又は3点でかしめて接続する接合工程(S304)と、アンテナコイル基板5とブリッジ回路8との間に所望の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シート14を挟み込んで接着する工程(S305)と、ブリッジ回路8に設けた櫛形電極11aをトリミングしてf0を微調整し、共振周波数を所望の値に合わせ込む工程(S306)と、インレーの状態のトランスポンダ2にラベル加工を施す工程(S307)とからなる。なお、誘電体シートの挿入工程はステップS304の接合工程の前に行ってもよい。
【0054】
本実施例の製造方法においても、第1の実施例と同様に、アンテナコイル基板5の片面のみに電極パターンを形成すればよいため、アンテナコイル基板5の製造を容易にしコストを削減することができるという効果が得られると共に、トリミング加工工程においてf0の調整が困難な場合に挟み込んだ誘電体シート14を交換してf0の調整幅を広げたり、誘電体シート14の誘電率、厚さ、大きさ又は配置を変えることにより櫛形電極11bのトリミングにおける周波数シフト量を一定にしたり、誘電体シート14の交換でf0を合わせ込むことができる場合にはトリミングを省略することができ、f0の調整作業をより簡単かつ正確に行うことができる。
【0055】
なお、本実施例ではアンテナコイル基板5のパターン形成面側にブリッジ回路8を配置する構成としたが、アンテナコイル基板5の反対面側にブリッジ回路8を配置することもでき、この場合は誘電体シート14と基材7とが誘電体層となる。この誘電体層としては、アンテナコイル基板5とブリッジ回路8の接合面の組み合わせにより、▲1▼誘電体シート14のみ、▲2▼誘電体シート14と基材7の組み合わせ、▲3▼誘電体シート14とシート9の組み合わせ、▲4▼誘電体シート14と基材7とシート9の組み合わせが考えられる。また、本実施例では共振用のCはIC内蔵型であるため、誘電体シート14の損失により、トランスポンダ2自体のQ値の低下にはほとんど影響を及ぼさない。
【0056】
[実施例4]
次に、本発明の第4の実施例に係るRFID用トランスポンダ及び該トランスポンダを用いた共振周波数の調整方法について、図13及び図14を参照して説明する。図13及び図14は、第4の実施例に係るRFID用トランスポンダの構造の一例を示す平面図である。
【0057】
前記した第3の実施例では、容量内蔵型のICチップ10を用いて2点(a、c)でアンテナコイル6と接続したが、誘電体シート14を介在させる構造を3点(a、b、c)で接続する構造に適用することもできる。この場合、第2の実施例と同様にICチップ10内部に容量が内蔵されていないため、外部で容量を形成する必要がある。
【0058】
具体的には、図13に示すように、アンテナコイル基板5側にアンテナコイル6と容量形成部13aとを設け、ブリッジ回路8側に容量形成部13bと櫛形電極11bとを設けて、両者を所定の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シート14を介在させて接合したものであり、容量形成部13aと容量形成部13bと誘電体シート14とで所望の容量を確保すると共に、櫛形電極11bをカットすることにより容量を微調整し、foを所望の値に合わせ込むことを可能としている。
【0059】
又、図14に示すように、アンテナコイル基板5側に容量形成部13aと櫛形電極11aとを設け、ブリッジ回路8側に容量形成部13bを設け、両者を誘電体シート14を介在させて接合する構成とすることもでき、この場合も、容量形成部13aと容量形成部13bと誘電体シート14とで所望の容量を確保すると共に、櫛形電極11aをカットすることにより容量を微調整し、foを所望の値に合わせ込むことができる。
【0060】
本実施例の構造では、アンテナコイル基板5側の容量形成部13aとブリッジ回路8側の容量形成部13bにより形成される容量が共振用の容量となるので、トランスポンダ2自体のQの低下を極力押さえるために、tanδ<0.001の誘電体シート14を選定することが望ましい。
【0061】
なお、上記各実施例ではブリッジ回路8にICチップ10を実装した場合について示したが、アンテナコイル基板5側にICチップ10を実装することも可能である。また、上記共振周波数の調整機構をRFID用トランスポンダに設ける場合について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、アンテナコイルとコンデンサとで共振回路が形成される任意の装置に適用することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のRFID用トランスポンダ及びその製造方法並びに該トランスポンダを用いた共振周波数の調整方法によれば、下記記載の効果を奏する。
【0063】
本発明の第1の効果は、簡単かつ正確にコンデンサの容量を変化させ、共振周波数を所望の値に合わせ込むことができるということである。
【0064】
その理由は、本発明のトランスポンダは、アンテナコイル基板の片面に設けたアンテナパターンにブリッジ回路を接続する構造において、ブリッジ回路に櫛形電極を設け、櫛形電極をトリミングすることによりアンテナコイル基板の基材、又はブリッジ回路の基材を誘電体層とするコンデンサの容量を調節する構造、又は、アンテナコイル基板とブリッジ回路との間に所望の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シートを介在させることによりコンデンサの容量を調節する構造を用いることにより、共振周波数の微調整を行うことができるからである。また、誘電体シートのε、d、S、及び配置を変えることによりトリミングした際の周波数シフト量を一定にすることができるからである。
【0065】
また、本発明の第2の効果は、トランスポンダの製造を容易にし、トランスポンダの製造コストを低減することができるということである。
【0066】
その理由は、本発明のブリッジ回路を用いる方法では、電極パターンはアンテナコイル基板の片面に形成すればよいため、製造を容易にすることができると共に、パターンを抜くためのエッチング液の利用率が向上し、また、アルミ材料のムダが低減することにより製造工程においてコスト削減となるからである。また、アンテナコイル基板とブリッジ回路との間に挿入する誘電体の材料、面積、厚さを調整することにより容量を調整することができるため、アンテナコイル基板の変更に左右されず、ブリッジ回路の構造は統一できるからである。
【0067】
また、本発明の第3の効果は、共振周波数の調整作業に柔軟性を持たせることができるということである。
【0068】
その理由は、従来はトランスポンダ完成後にトリミング作業を行っていたが、ブリッジ回路を用いる本発明のトランスポンダでは、f0のバラツキはICに起因する部分が大であることからブリッジ回路のみでトリミングを行うこともできからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】2点接続構造のトランスポンダの構成を示す回路図である。
【図2】3点接続構造のトランスポンダの構成を示す回路図である。
【図3】RFIDシステムの全体構成を模式的に示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係るトランスポンダの構成を示す平面図である。
【図5】本発明の第1の実施例の共振周波数のばらつき低減効果を説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係るトランスポンダの製造方法を示す製造フロー図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係るトランスポンダの他の構成を示す平面図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係るトランスポンダの構成を示す平面図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係るトランスポンダの他の構成を示す平面図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係るトランスポンダの構成を示す平面図である。
【図11】本発明の第3の実施例に係るトランスポンダの他の構成を示す平面図である。
【図12】本発明の第3の実施例に係るトランスポンダの製造方法を示す製造フロー図である。
【図13】本発明の第4の実施例に係るトランスポンダの構成を示す平面図である。
【図14】本発明の第4の実施例に係るトランスポンダの他の構成を示す平面図である。
【図15】従来のトランスポンダの構成を示す回路図である。
【図16】従来のトランスポンダの構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 RFID用システム
2 トランスポンダ
3 リーダ/ライタ
3a 受信回路
3b 送信回路
3c CPU
4 リーダ/ライタ用アンテナ
5 アンテナコイル基板
6 アンテナパターン
7 基材
8 ブリッジ回路
9 シート
10 ICチップ
10a ブリッジ回路
11a、11b 櫛形電極
12 接続位置
13a、13b 容量形成部
14 誘電体シート
15 電極層
16a コンデンサ
16b トリミング用コンデンサ
16c フィルムコンデンサ
17 アンテナコイル基板
18 ブリッジ回路

Claims (9)

  1. アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRFID用トランスポンダにおいて、
    前記コンデンサの電極は、基材の一方の面に形成される第1の電極パターンと、前記基材の他方の面に配設されるブリッジ回路に形成される櫛形構造の電極を含む第2の電極パターンとで構成され、前記櫛形構造の電極のトリミングにより前記コンデンサの容量が調整され、前記共振回路の共振周波数が設定されることを特徴とするRFID用トランスポンダ。
  2. アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRFID用トランスポンダにおいて、
    前記コンデンサの電極は、基材の一方の面に形成される第1の電極パターンと、所定の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シートを挟んで、該基材の同一面に配設されるブリッジ回路に形成される第2の電極パターンとで構成され、前記誘電体シートは、前記基材と前記ブリッジ回路との間に着脱可能に配設されていることを特徴とするRFID用トランスポンダ。
  3. 更に、前記第1のパターン又は前記第2の電極パターンの少なくとも一方に櫛形構造の電極を含むことを特徴とする請求項2記載のRFID用トランスポンダ。
  4. 前記櫛形構造の電極のトリミングにより前記コンデンサの容量が調整され、前記共振回路の共振周波数が設定されることを特徴とする請求項3記載のRFID用トランスポンダ。
  5. アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRFID用トランスポンダの製造方法であって、
    基材の一方の面に前記コンデンサの第1の電極パターン及び前記アンテナコイルを形成する工程と、
    ブリッジ回路を形成する工程と、
    前記ブリッジ回路にICチップを実装する工程と、
    前記基材と前記ブリッジ回路とをかしめにより接合する工程と、
    前記基材と前記ブリッジ回路との間に所定の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シートを配設する工程と、を含むことを特徴とするトランスポンダの製造方法。
  6. 前記基材と前記ブリッジ回路との間に、前記誘電体シートを着脱可能に挿入することを特徴とする請求項5記載のトランスポンダの製造方法。
  7. アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRFID用トランスポンダを用いた共振周波数の調整方法であって、
    基材の一方の面に第1の電極パターンを形成し、前記基材の他方の面に配設されるブリッジ回路に櫛形構造の電極を含む第2の電極パターンを形成し、前記第1の電極パターンと前記基材と前記第2の電極パターンとで前記コンデンサを形成し、前記櫛形構造の電極をトリミングすることにより共振周波数を調整することを特徴とする共振周波数の調整方法。
  8. アンテナコイルとコンデンサとからなる共振回路を備えたRFID用トランスポンダを用いた共振周波数の調整方法であって、
    基材の一方の面に第1の電極パターンを形成し、所定の誘電率、厚さ、大きさ又は配置の誘電体シートを挟んで、該基材の同一面に配設されるブリッジ回路に第2の電極パター ンを形成し、前記第1の電極パターンと前記誘電体シートと前記第2の電極パターンとで前記コンデンサを形成し、前記誘電体シートは、前記基材と前記ブリッジ回路との間に着脱可能に配設され、前記誘電体シートを交換することにより前記共振回路の共振周波数を調整することを特徴とする共振周波数の調整方法。
  9. 更に、前記第1のパターン又は前記第2の電極パターンの少なくとも一方に櫛形構造の電極を含み、前記櫛形構造の電極をトリミングすることにより共振周波数を調整することを特徴とする請求項8記載の共振周波数の調整方法。
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