JP4015817B2 - 食物の焼成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ホットケーキ、お好み焼き、クレープ、ハンバーグ等の食物を焼成する焼成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホットケーキ、お好み焼き、クレープ、ハンバーグ等の食物を焼成するためには、加熱したホットプレートに、小麦粉を水で溶いた生地、卵、挽肉等の食物の材料を載せ、ある程度片方の面が焼き上がったら、フライ返しでひっくり返して他方の面をホットプレートに接触させて焼き上げて作っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記作業の内、ひっくり返す作業は、熟練を要し、馴れていない者や子どもがフライ返しで食物をひっくり返すと、ホットプレートから外れたり、食物が飛び散ったりして、上手に行うことが出来ないという問題点があった。また、ホットプレートが剥き出しになっているため、作業中に誤って接触し火傷をしてしまうという問題点もあった。さらに、食物の焼成中、油等が飛散して、衣服を汚したり、火傷を負ったりするという問題点もあった。
【0004】
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、馴れていない者や子どもでも、上手にホットプレート上の食物をひっくり返して焼成することができ、綺麗に食物を焼成することができると共に加熱したホットプレートに触る危険性が少なく火傷を負うことが極めて少ない食物の焼成装置を提供することを第1の目的とする。また焼成した食物の取り出しを容易にした食物の焼成装置を提供することを第2の目的とする。さらにまた、食物の焼成の際に油等が飛散して衣服を汚したり、手や顔に火傷を負うことを防止することができ、食物の焼成状態を確認することができ、また食物の材料をホットプレートに触らないで載せることができる食物の焼成装置を提供することを第3の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の食物の焼成装置は、上記目的を達成するため、下記の手段を有する。
(イ)装置本体には、食物を焼成するホットプレートと、ホットプレート上を移動し、ホットプレート上の食物を載せる搬送板を有すること。
(ロ)装置本体には、搬送板を初期位置から一方向に移動させてホットプレート上の食物を載せた後、他方向に移動させて初期位置に復帰させる第1の操作手段と、初期位置にある搬送板を回動させて搬送板上にある食物をひっくり返してホットプレートに載せる第2の操作手段を有すること。
(ハ)装置本体に形成された取出口には開閉扉が設けられていること。
(ニ)開閉扉と初期位置の搬送板は、連動手段によって連動するようになっており、開閉扉を開くと連動して搬送板が取出口側に向かって下降傾斜するようになっていること。
【0006】
請求項2記載の食物の焼成装置は、上記目的を達成するため、下記の手段を有する。
(イ)装置本体は、前壁と後壁と左壁と右壁を有し、前壁には取出口が形成されていること。
(ロ)装置本体内には、食物を焼成するホットプレートが設けられ、さらにホットプレート上を前後方向に移動してホットプレート上の食物を載せる搬送板が、ホットプレートと取出口の間の初期位置に設けられていること。
(ハ)装置本体には、搬送板を初期位置から後方向に移動させてホットプレート上の食物を載せた後、前方向に移動させて初期位置に復帰させる第1の操作手段と、初期位置にある搬送板を回動させて搬送板上にある食物をひっくり返してホットプレートに載せる第2の操作手段を有すること。
(ニ)装置本体に形成された取出口には開閉扉が設けられていること。
(ホ)開閉扉と初期位置の搬送板は、連動手段によって連動するようになっており、開閉扉を開くと連動して搬送板が取出口側に向かって下降傾斜するようになっていること。
【0007】
請求項3記載の食物の焼成装置は、上記目的を達成するため、上記搬送板は、両側に摺動部材が設けられ、この両側の摺動部材が、ホットプレートの両側に設けられたガイド路に摺動自在に取り付けられている。
【0009】
請求項4記載の食物の焼成装置は、上記目的を達成するため、上記手段に加え、下記の手段を有する。
(イ)装置本体には、上壁が設けられていること。
(ロ)上壁には、ホットプレートに対向した開口が形成され、この開口を開閉する蓋部材が設けられていること。
(ハ)蓋部材は、透過性を有する素材で形成され、略中央に食物の材料をホットプレート上に載せる材料投入口が形成されていること。
【0010】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態を図1乃至図10に基づいて説明する。図1は、食物の焼成装置の一つの実施の形態を示す全体斜視図である。図2乃至5は、図1の内部機構を示す一部省略した透視図である。図6,7は、図1の一部切り欠いた全体斜視図である。図8,9は、図1の食物の焼成装置の動きを説明する側面断面図である。図10は、図1の食物の焼成装置の裏蓋部材を開いた状態を示す全体斜視図である。
【0011】
食物の焼成装置1は、装置本体2を有する。装置本体2は、前壁6と後壁7と左壁4と右壁5を有し、前壁6には取出口50が形成されている。装置本体2内には、食物10を焼成するホットプレート11が設けられ、さらにホットプレート11上を前後方向に移動してホットプレート11上の食物10を載せる搬送板15が、ホットプレート11と取出口50の間の初期位置に設けられている。なお、この初期位置は、装置本体2の構造に合わせて適宜変更することができる。
【0012】
装置本体2には、搬送板15を初期位置から後方向(一方向)に移動させてホットプレート11上の食物10を載せた後、前方向(他方向)に移動させて初期位置に復帰させる第1の操作手段60と、初期位置にある搬送板15を回動させて搬送板15上にある食物10をひっくり返してホットプレート11に載せる第2の操作手段70を有する。
【0013】
搬送板15は、両側に摺動部材16,17が設けられ、この両側の摺動部材16,17が、ホットプレート11の両側に設けられたガイド路19,20に摺動自在に取り付けられている。装置本体2に形成された取出口50には開閉扉51が設けられている。開閉扉51と初期位置の搬送板15は、連動手段48によって連動するようになっており、開閉扉51を開くと連動して搬送板15が取出口50側に向かって下降傾斜するようになっている。
【0014】
装置本体2には、上壁9が設けられている。上壁9には、ホットプレート11に対向した開口93が形成され、この開口93を開閉する蓋部材95が設けられている。蓋部材95は、透過性を有する素材で形成され、略中央に食物10の材料をホットプレート11上に載せる材料投入口96が形成されている。
【0015】
さらに焼成装置1について詳述する。装置本体2は、図1に示すように、硬質合成樹脂によって矩形箱状に形成され、底壁3と、左壁4と、右壁5と、前壁6と、後壁7と、上壁9を有する。底壁3の図示しない突起軸には、ホットプレート11がネジ等によって固定されている。ホットプレート11は、鉄板によって形成され、後端部が折曲されて後側壁12が形成され、下面に電熱ヒータ13が設けられている(図8参照)。この後側壁12は、食物10がホットプレート11から落ちるのを防止する。
【0016】
搬送板15は、特に材質が特定されないが、硬質性合性樹脂によって成形され、図2に示すように、両側に摺動部材16,17が一体に形成されている。搬送板15は、後端に係合突起18が形成され、係合突起18の上面に、後方に向かって薄くなるテーパ部18aが形成されている。
【0017】
摺動部材16,17は、ホットプレート11の両側に設けられた、前後方向に伸びるガイド路19,20に摺動自在に案内されるようになっており、ガイド路19,20の内側面19a,20aに沿って摺動する側壁16a,17aと、ガイド路19,20の上面19b,20bに載って摺動する上壁16b,17bを有する。
【0018】
摺動部材16,17は、上壁16b,17bの端縁にガイド板21,22が設けられている。このガイド板21,22は、ガイド路19,20の外側面19c,20cに沿って摺動するようになっており、さらに対向して略同一軸心となるガイド軸23,24が固定して設けられている。このガイド軸23,24は、内端部がガイド路19,20の外側面19c,20cに形成されたガイド溝19d、20dに摺動自在に案内され(図3参照)、外端部に回転板25,26が固定して設けられている。この回転板25,26には、対向して略同一軸心となる偏心ピン27,28が設けられている。
【0019】
搬送板15は、ガイド板21,22に設けられたフック30,31と、装置本体2の左壁4,右壁5の内側に設けられたフック32,33との間に取り付けられたバネ部材等の弾性部材35,36によって前方に付勢され、偏心ピン27,28が、図4に示すように、後記押下部材85,85に係止されている。この搬送板15の位置が、ホットプレート11と取出口50の間の初期位置となる。
【0020】
搬送板15は、この初期位置において、摺動部材16,17の上壁16b、17bがガイド路19,20の上面19b,20bから外れ、ガイド軸23,24を中心として自重により下方に傾斜しようとするが、図6,9に示すように、一方の摺動部材16の下面が係止板40に係止されて傾斜せず、ホットプレート11と同様に略水平状態となっている。
【0021】
係止板40は、図6,7に示すように、一側に軸受け板41が突設形成され、この軸受け板41が左壁4に支軸42によって回動自在に取り付けられており、この支軸42を中心にして傾動するようになっている。さらに、係止板40は、バネ受け板43が突設形成され、このバネ受け板43と、装置本体2の左壁4の内側に設けられたフック45との間に取り付けられたバネ部材等の弾性部材46によって略水平に保たれている。
【0022】
装置本体2の前壁6には、取出口50が形成され、この取出口50には、これを塞ぐ開閉扉51が設けられている。開閉扉51は、下端に固定された回動軸52が取出口50の両側に回動自在に取り付けられ、上端が取出口50の上端縁に係止されるようなっている。一方の回動軸52は、延出しており、一端にアーム部材53が設けられている。アーム部材53の先端には、係合ピン54が設けられている。
【0023】
装置本体2の左壁4には、支軸55を介して、前記係止板40を押し下げる押下アーム56が回動自在に設けられている。押下アーム56には、係合アーム57が一体となるように設けられ、係合アーム57に形成された長溝58に前記アーム部材53の係合ピン54が摺動自在に係合している。このアーム部材53と、押下アーム56と、係合アーム57と、係止板40によって、開閉扉51と初期位置の搬送板15を連動させる連動手段48が構成される。
【0024】
第1の操作手段60は、図2,3に示すように、操作杆61と揺動片62とからなる。操作杆61は、装置本体2の上壁9に形成された前後方向に伸びるガイド溝63に係合して前後方向に案内され、上端に操作摘み65が取り付けられている。操作杆61の一側には、係合ピン66が設けられている。揺動片62は、上端に形成された支軸67が装置本体2の右壁5に回動自在に取り付けられ、略中央部に前記係合ピン66を係合する第1の係合凹部64が形成され、下部に前記ガイド軸24を係合する第2の係合凹部68が形成されている。
【0025】
第2の操作手段70は、図4,5に示すように、装置本体2の左右に一対設けられ、押圧部材71と、揺動杆80と、押下部材85とからなる。押圧部材71は、装置本体2の上壁9から突出する押圧釦部72と、押圧釦部72のフランジ部73によって押し下げられる押圧片75とからなる。押圧片75は、これに形成された上下方向に伸びるガイド孔77,77が装置本体2の左壁4,右壁5に固定された一対のガイド突起76,76に摺動自在に係合して、上下方向に移動自在となっており、下部中央に左右方向に伸びるガイド孔79が形成されている。
【0026】
揺動杆80は、前端に形成された支軸81が装置本体2の左壁4,右壁5に回動自在に取り付けられ、略中央部に前記ガイド孔79に係合する係合ピン82が設けられ、後端に押圧カム83が設けられている。押下部材85は、前端に形成された支軸86が装置本体2の左壁4,右壁5に回動自在に取り付けられ、略中央部に前記偏心ピン28(27)を係合する係合凹部87が形成されている。左右に設けられた押下部材85、85は、これに設けられたフック90,90と、左壁4,右壁5に設けられたフック89,89との間に取り付けられたバネ部材等の弾性部材91,91によって上方に付勢され、押圧カム83,83を上方に圧接している。
【0027】
装置本体2の上壁9には、図1,6に示すように、開口93が形成され、この開口93を塞ぐ蓋部材95が着脱自在に取り付けられている。なお蓋部材95は、上壁9にヒンジ部92により回動自在に連結され、開口93を開閉するようにしても構わない。この蓋部材95には、透孔99が形成され、この透孔99を塞ぐ円形蓋98がヒンジ部94により回動自在に連結され、円形蓋98が透孔99を開閉するようになっている。
【0028】
この蓋部材95及び円形蓋98は、透過性を有する素材で形成されている。円形蓋98には材料投入口96が形成されている。蓋部材95には、材料投入口96を中心としてその周りに複数の小孔97・・・が形成されている。材料投入口96により、円形蓋98を開かなくても、ホットプレート11上に粘性の食物10の材料を落とすことできる。また、小孔97・・・は、食物10を焼成することにより発生する水蒸気を逃がして放熱し、蓋部材95及び円形蓋98の加熱による破損を防止することが出来る。
【0029】
装置本体2の後壁7には、図10に示すように、開口100が形成され、この開口100を塞ぐ裏蓋部材101が取り外し自在に設けられている。この裏蓋部材101の下端には、後壁7に設けられた係止孔103、103に係止される係止爪102,102が形成されている。又裏蓋部材101の上部には、後壁7に設けられた雌ネジ穴106,106に螺合するネジ105,105が設けられている。後壁7には、補助スイッチ109が設けられている。この補助スイッチ109は、裏蓋部材101が後壁7に取り付けられ、開口100を塞ぐとONとなり、裏蓋部材101が後壁7から外されている場合は、OFFとなる。
【0030】
装置本体2には、コンセントに差し込まれる図示しないプラグと、前記ホットプレート11の電熱ヒータ13と、装置本体2の一側に設けられた図示しないON・OFFスイッチと、前記補助スイッチ109と、電熱ヒータ13の通電時間を調節するタイマー107とからなる電気回路が形成されている。なお、過熱防止のため、電熱ヒータ13にサーモスタットを設けても構わないのは勿論である。
【0031】
食物の焼成装置1は、上記構成を有し、以下のように使用することができる。装置本体2の一側に設けられた図示しないON・OFFスイッチをONにすると、電熱ヒータ13に電流が流れ、ホットプレート11が加熱される。なお、加熱時間は、タイマー107によって調節することができる。円形蓋98の材料投入口96から、ホットケーキ、お好み焼き等の生地となる、小麦粉を水で溶かした粘性の食物10の材料を落とすと、その粘性の食物10がホットプレート11上で円盤状に拡がり、ホットプレート11によって片面が焼成される。なお、図8(a)に示すように、円形蓋98を開き、透孔99から食物10の材料を落としても構わない。このように、透孔99も材料投入口になる。
【0032】
粘性食物10の片面がある程度焼成されたら、図3,図8(b)に示すように、第1の操作手段60の操作摘み65をガイド溝63に沿って後方(一方)に押し込む。操作杆61も後方に移動し、係合ピン66を介して揺動片62が支軸67を中心として後方(反時計方向)に回動する。揺動片62がガイド軸24を後方に押し込み、搬送板15が初期位置から弾性部材35,36の弾性に抗して後方に移動する。
【0033】
搬送板15は、ホットプレート11に摺接しながら後方に移動し、後端部のテーパ部18aが食物10の下側から入り込み、食物10を載せることになる。搬送板15は、操作摘み65を離すと、食物10を載せた状態で、弾性部材35,36の弾性復元力によって前方(他方)に移動し、偏心ピン27,28が押下部材85,85の係合凹部87に係止され、図4に示すように、この初期位置で停止する。この搬送板15の初期位置の復帰により、図2,図8(a)に示すように、操作摘み65、操作杆61、揺動片62も元の位置に復帰する。
【0034】
即ち、搬送板15が弾性部材35,36の弾性復元力によって前方に移動すると、ガイド軸24も前方に移動し、揺動片62がガイド軸24によって、支軸67を中心として前方(時計方向)に回動する。揺動片62が係合ピン66を介して操作杆61をガイド溝63に沿って前方に移動させ、操作摘み65は前方に移動して元の位置に復帰する(図2,図8(a)参照)。
【0035】
次に、第2の操作手段70の押圧釦部72を押圧する。押圧片75が押し下げられ、係合ピン82を介して揺動杆80が支軸81を中心として下方(時計方向)に回動する。押圧カム83が、弾性部材91の弾性に抗して、押下部材85を支軸86を中心として下方(時計方向)に押し下げる。押下部材85の係合凹部87にある偏心ピン27,28が押し下げられ、回転板25,26を時計方向に回転させる。
【0036】
回転板25,26の回転がガイド軸23,24を介してガイド板21,22に伝達され、ガイド板21,22は、弾性部材35,36の弾性に抗して時計方向に回動する。ガイド板21,22の回動により、摺動部材16,17を介して、搬送板15が初期位置から、図5,図8(c)に示すように時計方向に回動し、略直角以上傾いたところで搬送板15上にある食物10をひっくり返してホットプレート11に載せる。
【0037】
第2の操作手段70の押圧釦部72を解除すると、弾性部材91の弾性復元力により、押下部材85が支軸86を中心として上方(反時計方向)に回動して押圧カム83を押し上げ、押圧カム83を介して揺動杆80を支軸81を中心として上方(反時計方向)に回動させ、係合ピン82を介して押圧片75が押し上げられ、押圧釦部72が元の位置に復帰する。
【0038】
また、押下部材85によって押し下げられなくなったので、弾性部材35,36の弾性復元力により、ガイド板21,22が反時計方向に回動し、このガイド板21,22の回動により摺動部材16,17を介して、搬送板15は、反時計方向に回動し、係止板40に係止されて、初期位置に復帰する。ガイド板21,22の反時計方向の回動は、ガイド軸23,24を介して回転板25,26に伝達され、回転板25,26は反時計方向に回転し、これの偏心ピン27,28が押下部材85の係合凹部87に係止する。このようにして、食物10の焼いていない方の面をひっくり返してホットプレート11に接触させて、食物10を焼成する。
【0039】
食物10の焼成が完了したら、再度、図8(b)に示すように、第1の操作手段60の操作摘み65をガイド溝63に沿って後方に押し込み、搬送板15の上に食物10を載せ、操作摘み65を離して、弾性部材35,36の弾性復元力によって初期位置に復帰させる。
【0040】
開閉扉51を開けると、図7,9(e)に示すように、回転軸52、アーム部材53、係合アーム57を介して押下アーム56が下方(時計方向)に回動し、弾性部材46の弾性に抗して、係止板40を支軸42を中心として押し下げる。係止板40が下方に傾くことによって、係止板40に係止されている搬送板15もガイド軸23,24を中心として下方に傾き、取出口50から傾いた搬送板15上の食物10を容易に取り出すことができる。
【0041】
開閉扉51を閉じると、回転軸52、アーム部材53、係合アーム57を介して押下アーム56が上方(反時計方向)に回動し、係止板40が押下アーム56によって押し下げられなくなるから、係止板40は、弾性部材46の弾性復元力により支軸42を中心として上方に回動して元の位置に復帰し、この係止板40動きに伴って搬送板15もガイド軸23,24を中心として上方に回動し、略水平状態の初期位置に復帰する。
【0042】
このように、焼成装置1は、加熱したホットプレート11に触ることなく、食物10を焼成することができ、さらにひっくり返すことができるので、安全で、誰でも上手に食物10を焼成することができる。食物10は、ホットケーキ、お好み焼きに限らず、ハンバーグ、お餅、パン等であっても、焼成することができるのは勿論である。
【0043】
なお、焼成装置1は、裏蓋部材101を外すことによって、ホットプレート11を取り出すことができ、ホットプレート11を掃除することができる。なお、裏蓋部材101を外している間は、補助スイッチ109がOFFとなっているので、ホットプレート11を安全に取り外すことができる。
【0044】
また、焼成装置1は、蓋部材95が透過性を有する素材で形成されているため、食物10の焼成状態を見ることができ、食物10のひっくり返すタイミングを計ることができる。また、粘性の食物10を円形蓋98の材料投入口96から落とすことができ、またこの材料投入口96から手が入らないので、ホットプレート11に手を近付けて火傷する心配がなく、子供でも安全に使用することができる。小孔97・・・は、食物10を焼成することによって発生する蒸気を逃がすためのもので、放熱することもでき、蓋部材95及び円形蓋98の破壊防止をすることがきる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本願発明に係る食物の焼成装置は、第1の操作手段を操作することによって、加熱したホットプレート上にある食物を搬送板上に載せ、第2の操作手段を操作することによって、搬送板を回動させ、食物をホットプレートにひっくり返して載せることができるので、馴れていない者や幼児であっても、上手に綺麗に食物をひっくり返すことができ、しかも装置本体内にホットプレートがあるから、加熱したホットプレートに誤って触って火傷をする心配がないという効果がある。
【0046】
本願発明に係る食物の焼成装置は、上記効果に加え、取出口に設けられた開閉扉を開けると、搬送板が連動して下方に傾き、搬送板に載っている食物の取り出しを容易にすることができるという効果がある。
【0047】
本願発明に係る食物の焼成装置は、上記効果に加え、上壁によって、食物の焼成の際に生じる油等の飛散を防止でき、衣服を汚したりすることがなく、手や顔に火傷を負う危険がなく、さらに透過性の蓋部材により、食物の焼成状態を確認することができ、材料投入口から食物の材料を入れることができ、この材料投入口から手が入らないので、食物の材料をホットプレートに触らないで載せることができ、幼児でも安全に使用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】食物の焼成装置の一つの実施の形態を示す全体斜視図である。
【図2】図1の内部機構を示す一部省略した透視図である。
【図3】図1の内部機構を示す一部省略した透視図である。
【図4】図1の内部機構を示す一部省略した透視図である。
【図5】図1の内部機構を示す一部省略した透視図である。
【図6】図1の一部切り欠いた全体斜視図である。
【図7】図1の一部切り欠いた全体斜視図である。
【図8】図1の食物の焼成装置の動きを説明する側面断面図である。
【図9】図1の食物の焼成装置の動きを説明する側面断面図である。
【図10】図1の食物の焼成装置の裏蓋部材を開いた状態を示す全体斜視図である。
【符号の説明】
1 焼成装置
2 装置本体
3 底壁
4 左壁
5 右壁
6 前壁
7 後壁
9 上壁
10 食物
11 ホットプレート
12 後側壁
13 電熱ヒータ
15 搬送板
16 摺動部材
16a 側壁
16b 上壁
17 摺動部材
17a 側壁
17b 上壁
18 係合突起
18a テーパ部
19 ガイド路
19a 内側面
19b 上面
19c 外側面
19d ガイド溝
20 ガイド路
20a 内側面
20b 上面
20c 外側面
20d ガイド溝
21 ガイド板
22 ガイド板
23 ガイド軸
24 ガイド軸
25 回転板
26 回転板
27 偏心ピン
28 偏心ピン
30 フック
31 フック
32 フック
33 フック
35 弾性部材
36 弾性部材
40 係止板
41 軸受け板
42 支軸
43 バネ受け板
45 フック
46 弾性部材
48 連動手段
50 取出口
51 開閉扉
52 回転軸
53 アーム部材
54 係合ピン
55 支軸
56 押下アーム
57 係合アーム
58 長溝
60 第1の操作手段
61 操作杆
62 揺動片
63 ガイド溝
64 第1の係合凹部
65 操作摘み
66 係合ピン
67 支軸
68 第2の係合凹部
70 第2の操作手段
71 押圧部材
72 押圧釦部
73 フランジ部
75 押圧片
76 ガイド突起
77 ガイド孔
79 ガイド孔
80 揺動杆
81 支軸
82 係合ピン
83 押圧カム
85 押下部材
86 支軸
87 係合凹部
89 フック
90 フック
91 弾性部材
92 ヒンジ部
93 開口
94 ヒンジ部
95 蓋部材
96 材料投入口
97 小孔
98 円形蓋
99 透孔
100 開口
101 裏蓋部材
102 係止爪
103 係止孔
105 ネジ
106 雌ネジ穴
107 タイマー
109 補助スイッチ
Claims (4)
- 下記の要件を備えたことを特徴とする食物の焼成装置。
(イ)装置本体には、食物を焼成するホットプレートと、ホットプレート上を移動し、ホットプレート上の食物を載せる搬送板を有すること。
(ロ)装置本体には、搬送板を初期位置から一方向に移動させてホットプレート上の食物を載せた後、他方向に移動させて初期位置に復帰させる第1の操作手段と、初期位置にある搬送板を回動させて搬送板上にある食物をひっくり返してホットプレートに載せる第2の操作手段を有すること。
(ハ)装置本体に形成された取出口には開閉扉が設けられていること。
(ニ)開閉扉と初期位置の搬送板は、連動手段によって連動するようになっており、開閉扉を開くと連動して搬送板が取出口側に向かって下降傾斜するようになっていること。 - 下記の要件を備えたことを特徴とする食物の焼成装置。
(イ)装置本体は、前壁と後壁と左壁と右壁を有し、前壁には取出口が形成されていること。
(ロ)装置本体内には、食物を焼成するホットプレートが設けられ、さらにホットプレート上を前後方向に移動してホットプレート上の食物を載せる搬送板が、ホットプレートと取出口の間の初期位置に設けられていること。
(ハ)装置本体には、搬送板を初期位置から後方向に移動させてホットプレート上の食物を載せた後、前方向に移動させて初期位置に復帰させる第1の操作手段と、初期位置にある搬送板を回動させて搬送板上にある食物をひっくり返してホットプレートに載せる第2の操作手段を有すること。
(ニ)装置本体に形成された取出口には開閉扉が設けられていること。
(ホ)開閉扉と初期位置の搬送板は、連動手段によって連動するようになっており、開閉扉を開くと連動して搬送板が取出口側に向かって下降傾斜するようになっていること。 - 搬送板は、両側に摺動部材が設けられ、この両側の摺動部材が、ホットプレートの両側に設けられたガイド路に摺動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の食物の焼成装置。
- 下記の要件を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の食物の焼成装置。
(イ)装置本体には、上壁が設けられていること。
(ロ)上壁には、ホットプレートに対向した開口が形成され、この開口を開閉する蓋部材が設けられていること。
(ハ)蓋部材は、透過性を有する素材で形成され、略中央に食物の材料をホットプレート上に載せる材料投入口が形成されていること。
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